JP6457457B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に確定停止させることによって、前記当否抽選手段による抽選の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、
前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームの終了後に前記大入賞口を開放可能な特別遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と、前記図柄変動ゲームの実行中及び前記特別遊技状態の滞在中に演出表示装置に演出動画を表示させる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記当否抽選手段による抽選の非当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第二の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、当該図柄変動ゲームの終了後における前記特別遊技状態への移行を契機として第三の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、前記演出表示装置に連続して表示された前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画が、前記第一の演出動画に近似しており、更に、前記演出表示装置には、メイン表示装置と、前記メイン表示装置より表示領域が小さいサブ表示装置と、が設けられており、前記演出制御手段は、前記第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させる場合、前記第一の演出動画の終盤において前記当否抽選手段による抽選の非当選に対応する演出図柄の組合せを前記メイン表示装置又は前記サブ表示装置のいずれかに表示させ、前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画を前記演出表示装置に連続して表示させる場合、前記第二の演出動画の終盤において前記当否抽選手段による抽選の当選に対応する演出図柄の組合せを前記サブ表示装置に表示させる遊技機が提供される。
また、本発明によれば、大入賞口を開放させるか否かに係る当否抽選を行う当否抽選手段と、図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に確定停止させることによって、前記当否抽選手段による抽選の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームの終了後に前記大入賞口を開放可能な特別遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と、前記図柄変動ゲームの実行中及び前記特別遊技状態の滞在中に演出表示装置に演出動画を表示させる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記当否抽選手段による抽選の非当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第二の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、当該図柄変動ゲームの終了後における前記特別遊技状態への移行を契機として第三の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、前記演出表示装置に連続して表示された前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画が、前記第一の演出動画に近似しており、前記第一の演出動画は、複数段階に発展しうるステップアップ演出に係る動画であり、前記第一の演出動画の表示が開始してから前記ステップアップ演出における段階の区切りが到来するまでの時間が、前記第二の演出動画の表示が開始してから終了するまでの時間と異なる遊技機が提供される。
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図11、図19を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図11は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図19は、ステップアップ演出の実行時及び特殊演出の実行時における演出表示に係るタイムチャートである。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、当否抽選手段と、図柄表示制御手段と、遊技状態制御手段と、演出制御手段と、を備える。
本実施形態における図柄表示制御手段は第1特別図柄表示制御部151及び第2特別図柄表示制御部152によって実現され、図柄表示装置は第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92によって実現される。
ここで特別遊技状態とは、当否抽選手段による抽選の当選を契機として移行しうる遊技状態であり、その滞在期間中には大入賞口が開放されうる。
特別遊技状態において大入賞口が開放される回数(ラウンド回数)は特に制限されず、ラウンド回数は一回でもよいし複数回であってもよい。なお、ラウンド回数が複数回である特別遊技状態のことを、以下の説明において大当り遊技と称する場合があり、ラウンド回数が一回である特別遊技状態のことを、以下の説明において小当り遊技と称する場合がある。
また、特別遊技状態において大入賞口が開放される時間は特に制限されず、大入賞口に遊技球が実質的に入球しない程度の微小時間であってもよい。なお、以下の説明において、特別遊技状態における大入賞口の開放時間が上記のような微小時間であっても、大入賞口は開放したもの(開放状態になったもの)として扱う。
本実施形態における演出制御手段は演出制御部210によって実現され、演出表示装置はメイン液晶装置81及びサブ液晶装置82によって実現される。
また、演出制御手段は、当否抽選手段による抽選の当選を報知する図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第二の演出動画(例えば、図19において「特殊演出実行時」の「擬似1st前半」と標記されている期間に表示される演出動画)を演出表示装置に表示させ、当該図柄変動ゲームの終了後における特別遊技状態への移行を契機として第三の演出動画(例えば、図19において「特殊演出実行時」の「擬似1st後半(小当り用動画)」と標記されている期間に表示される演出動画)を演出表示装置に表示させる。
ここで、演出表示装置に連続して表示された第二の演出動画及び第三の演出動画が、第一の演出動画に近似していることを特徴とする。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
先ず、図1から図8を用いて遊技機10の基本構成について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。
図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す俯瞰図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図5は、図4に示す領域Vの拡大図であって、ゲート63と第二領域77とが閉鎖されている状態を示す図である。
図6は、図4に示す領域Vを遊技機の右手前方向から視た図である。
図7は、ゲート63と第二領域77とが開放されている状態を示す図である。
図8は、図7に示す領域を遊技機10の右手前方向から視た図である。
なお、図1から図8に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に発射ハンドル31を備え、発射ハンドル31の操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。なお、発射ハンドル31の操作によって遊技球を遊技領域50aに発射させる構成を発射装置と称する。より詳細には、発射装置は、遊技球を1個ずつ発射可能な装置であり、単位時間あたりに発射することができる遊技球の数が所定の上限数以内に制限されている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
一般的に、遊技機10の遊技者はメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動演出により当該遊技の興趣を喚起されており、メイン液晶装置81は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されている。
原位置におけるサブ液晶装置82は、メイン液晶装置81の下方に形成された透明板78の後方に配置されており、遊技者から視認可能になっている。
サブ液晶装置82は、特定の演出が実行される場合等に、原位置から上方向に移動してメイン液晶装置81の表示領域の前方に配置される(図9参照)。なお、この場合において、サブ液晶装置82が重畳していることにより、サブ液晶装置82の後方に位置するメイン液晶装置81の表示は遊技者から視認困難になる。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
第1特別図柄表示装置91は8個のLEDから構成され、第2特別図柄表示装置92の左側に位置する。また、第2特別図柄表示装置92は8個のLEDから構成され、第1特別図柄表示装置91の右側に位置する。第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92はLEDの発光パターンにより特別図柄を表示する。
普通図柄表示装置93は、第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92より少ない数(例えば、2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄を表示する。
なお、図2に示すように、図柄表示装置90は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、及び普通図柄表示装置93の表示に用いられないLEDも含んでおり、特別図柄及び普通図柄の他にも、保留されている乱数の数や大当り遊技のラウンド回数等の情報も表示しうる。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、釘状のものをいう。
第一始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第一始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第二始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第二始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
普通電動役物61は、第二始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL4の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
普通電動役物61は、開放状態にある場合にチューリップのように見えることから一般的に「電動チューリップ」と称され、省略して「電チュー」と称される場合もある。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
また、特別電動役物65は、後述するカウントスイッチSW9による遊技球の検知を契機として開放状態になり、これに伴って大入賞口55への遊技球の入球が許容される。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易になりうる。特に、カウントスイッチSW9による遊技球の検知を契機として特別電動役物65が開放状態になった場合には、他の契機によって開放状態になった場合に比べて、特別電動役物65が開放される回数(ラウンド回数)が多く設定されているため、遊技球の入球数が大幅に増大し、獲得可能な賞球の数も増大する。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
第一流路71は、仕切り部材70によって構成される流路の中で最も上側に位置するものである。
第二流路72は、上流側にゲート63が設けられている流路である。ゲート63にはカウントスイッチSW4が付設されており、カウントスイッチSW4が遊技球の入球を検知した場合の少なくとも一部において、普通図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。なお、本実施形態においては、ゲート63への遊技球の入球(カウントスイッチSW4の検知)は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態のゲート63に遊技球が入球しても賞球は零である。
第三流路73は、第一流路71及び第二流路72の下流側に位置する遊技球の流路であって、第一流路71を通過した遊技球と第二流路72を通過した遊技球のいずれもが流下する。
第四流路74は、上流側に大入賞口56が設けられている流路である。大入賞口56にはカウントスイッチSW8が付設されており、カウントスイッチSW8の検知を契機として大入賞口56に係る入賞が判定されて、大入賞口56に対応付けられた賞球が付与される。大入賞口55の上方には特別電動役物66が配設されている。特別電動役物66は、大入賞口56に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL2の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
なお、図6に示すように特別電動役物66が閉じていることによって大入賞口56が閉鎖されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の閉鎖状態である。また、図8に示すように特別電動役物66が開いていることによって大入賞口56が開放されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の開放状態である。
特別電動役物66が開放状態である場合には、大入賞口56への遊技球の入球が容易となりうる。なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口56に向けて転動するように各障害物が配置されている。
図5は、振分部材75が第二領域77を閉鎖している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第一領域76に振り分けられて入球する。
図7は、振分部材75が第二領域77を開放している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第二領域77に振り分けられて入球する。
振分部材75が第二領域77を閉鎖するか開放するかについては、例えば滞在中の遊技状態への移行契機となった図柄変動ゲームにおいて停止表示された特別図柄に基づいて決定してもよく、他の方式で決定してもよい。
第二領域77に対する遊技球の通過によって付与される特典は、具体的には、大入賞口55が複数ラウンドに開放される大当り遊技になっており、当該大当り遊技の実行期間は、第二領域77に遊技球が入球可能となる特別遊技状態の滞在期間、即ち大入賞口56が開放され且つ第二領域77が開放されている時間より長くなっている。
ここで「大当り遊技の実行期間は、第二領域77に遊技球が入球可能となる特別遊技状態の滞在時間より長くなっている」態様を実現するため、当該特別遊技状態は、ラウンド回数が一回である小当り遊技であってもよいし、大入賞口56の開放時間が微小時間である大当り遊技であってもよい。
次に、遊技機10の制御構成について説明する。
図10は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図11は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図10及び図11で図示される各構成及び各機能は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成及び機能の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図10では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図11及び図13に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
始動口入球時処理部110は、第一始動口57又は第二始動口59に遊技球が入球した時に当否判定部121による当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、特別遊技状態(大当り遊技又は小当り遊技)を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、事前判定部112と、を有する。
より具体的には、特図保留制御部111は、第一始動口57に遊技球が入球した時、すなわち第一始動口57に入賞した時に、保留されている乱数M1の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M1を取得して保留させる。また、特図保留制御部111は、第二始動口59に遊技球が入球した時、すなわち第二始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。特図保留制御部111は、第一始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第二始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留し、当否判定部121による判定に用いられるまで保留を維持する。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の制御に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の演出画像(以下、保留玉と称す)を、メイン液晶装置81又はサブ液晶装置82に表示させてもよい。
また、事前判定部112は、事前判定の他に、事前判定の結果に基づく演出に関する処理を実行してもよい。ここで「事前判定の結果に基づく演出」とは、例えば、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉の色彩や形態等を変化させる演出(いわゆる保留変化演出)や、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉が表示されている期間(いわゆる先読みゾーン)にわたって実行される演出等が挙げられる。
なお、「事前判定の結果に基づく演出」は、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有する構成になっていることがあり、当該構成である場合には後述する連続演出に該当する。
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
当否判定部121は、乱数M1と乱数M2とが共に保留されている場合、乱数M2を先に用いて当否判定するように構成されている。より具体的には、当否判定部121は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御又は大当り遊技に係る制御が行われていないとき、保留されている乱数M1又は乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、当否判定部121は、乱数M2の読み出しを優先的に実行し、乱数M2が読み出せなかった場合(保留されている乱数M2が零個である場合)に乱数M1を読み出す。このような制御によって、乱数M2が乱数M1より優先的に読み出される。その結果、当否判定部121は、乱数M1よりも乱数M2を優先的に判定することになる。
このような処理を、以下の説明において優先処理と称する場合がある。
上記のような構成になっているので、本実施形態に係る遊技機10は、第二始動口59が開放容易になっている状態、即ち変短状態が付与されている期間において、遊技者は第二始動口59により多くの遊技球が入球可能となる第2流路Yへの打ち出しを選択した方が、より有利な遊技性になっている。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。すなわち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122はハズレを示す特別図柄(ハズレ図柄)を一意に決定する。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図絵の実行中には原則としてメイン液晶装置81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間内に、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様及びそれに付随する演出態様を決定して実行する。換言すれば、演出制御部210は、変動パターン決定部124(変動時間制御手段)によって生成された変動時間情報に基づいて演出動画を選択して、メイン液晶装置81及びサブ液晶装置82に表示させるように構成されている。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間内に、当該図柄変動ゲームに対する演出の実行を収めることができる。
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。すなわち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、特別遊技制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、いわゆるVゾーンと称される領域に遊技球が入球したことを契機として確変状態を付与してもよい。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、特別遊技制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、特別遊技制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、特別遊技制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55及び大入賞口56に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55又は大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55又は大入賞口56に規定個数の遊技球が入球した後、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55又は大入賞口56が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55又は大入賞口56が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55又は大入賞口56が開放される。
特別電役制御部142は、特別遊技制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65又は特別電動役物66を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
或いは、特別電役制御部142は、特別電動役物66を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口56に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW8の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL2を作動させて特別電動役物66を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、特別遊技制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、特別遊技制御部141は大当り遊技を終了させる。
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示をメイン液晶装置81に表示させてもよいし、予告演出に係る音声をスピーカ33から出力させてもよいし、予告演出に対応する発光パターンによって照明装置35を発光させてもよいし、不図示の装飾体(いわゆる演出用役物)を可動させてもよい。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、演出制御部210は、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、メイン液晶装置81及びサブ液晶装置82による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、メイン液晶装置81及びサブ液晶装置82における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は連続演出と称される予告演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図12又は図13を用いて説明する。なお、上述した図1から図11に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図13は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
また、図12又は図13に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第一始動口57又は第二始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第一始動口57又は第二始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
また、事前判定部112が事前判定を行わない場合(ステップS110のNO)、ステップS112の処理は行われないままステップS114の処理に移行する。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
続いて、本実施形態における演出図柄の変動と停止について図14から図18を用いて説明する。
図14から図18は、メイン液晶装置81及びサブ液晶装置82に係る表示態様の一具体例を示す図である。
図14における三つの破線の矢印は、演出図柄がスクロールする位置と向きとを表している。即ち、本実施形態に係る演出図柄は、三列に配置され、各列において下向きに移動することによってスクロールする。
この態様は一具体例であって、演出図柄が配置される列は三列に限られず、演出図柄がスクロールする向きは上下左右前後のいずれであってもよい。なお、演出図柄の大きさを徐々に拡大させることによって当該演出図柄が奧方から手前に向かって移動しているかのように錯覚させることによって前向きのスクロールを実現することができ、演出図柄の大きさを徐々に縮小させることによって当該演出図柄が手前から奧方に移動しているかのように錯覚させることによって前向きのスクロールを実現することができる。
なお、当該ゲームに係る保留玉は、通常の保留玉と識別可能に表示されることが好ましい。
或いは、通常変動により開始された演出図柄の変動は、当否判定部121によって落選が判定されてリーチ抽選部123による抽選に当選した場合には、リーチ状態(例えば、図16に示す状態)を経由してリーチ演出が実行され、リーチ演出の結果としてリーチ状態になっている演出図柄とは異種の演出図柄が確定停止すること(例えば、図17に示す状態)によってハズレが報知される。
或いは、通常変動により開始された演出図柄の変動は、当否判定部121によって当選が判定された場合、リーチ状態(例えば、図16に示す状態)を経由してリーチ演出が実行され、リーチ演出の結果としてリーチ状態になっている演出図柄と同種の演出図柄が確定停止すること(例えば、図18に示す状態)によって当選が報知される。
本発明に係る特殊演出とステップアップ演出について、図19から図27を用いて説明する。
図19は、ステップアップ演出の実行時及び特殊演出の実行時における演出表示に係るタイムチャートである。
図20から図24は、ステップアップ演出の実行時におけるメイン液晶装置81及びサブ液晶装置82の表示態様の一具体例を示す図である。
図25から図27は、特殊演出の実行時にメイン液晶装置81及びサブ液晶装置82の表示態様の一具体例を示す図である。
なお、図19の上段に記載されている秒数は、各演出が実行される場合における、特別図柄の変動開始時を基準(0秒)とした経過秒数である。また、図19に示す「SU3」の標記は、3段階までステップアップするステップアップ演出のこと意味しており、「SU1」の標記は、最初の段階で終了する(ステップアップしない)ステップアップ演出のこと意味している。
本実施形態において説明するステップアップ予告の中で言えば、3段階までステップアップするステップアップ演出が、その結果として大当り遊技の当選が報知される期待度が最も高く設定されている。また、最初の段階で終了するステップアップ演出が、その結果として大当り遊技の当選が報知される期待度が最も低く設定されている。
なお、この場合について図19のタイムチャートには、特別図柄の変動開始時(0秒)から1秒経過するまでについて示されていないが、この期間においてメイン液晶装置81は通常変動(図14参照)が行われてもよいし、別の表示態様が行われてもよい。
続いて、1秒から2秒経過するまでは、本実施形態に係るステップアップ演出の実行時には共通して行われる導入部分がメイン液晶装置81に表示される。当該導入部分の表示態様は、図示省略するが、最終的にステップアップする段階に限らず共通することが好ましい。
図20に示すように、メイン液晶装置81には、1段階目に対応するシマウマを模したキャラクター表示841と、ステップアップ演出の1段階目であることを表しているステップ表示851と、が表示される。
図22に示すように、メイン液晶装置81には、2段階目に対応するゾウを模したキャラクター表示842と、ステップアップ演出の2段階目であることを表しているステップ表示852と、が表示される。
図22に示すように、メイン液晶装置81には、3段階目に対応するライオンを模したキャラクター表示843と、ステップアップ演出の3段階目であることを表しているステップ表示853と、が表示される。
更に、11秒から13.5秒経過するまでは、3段階目に対応するキャラクター表示843に係るセリフが含まれる演出動画がメイン液晶装置81に表示される。当該演出動画の一具体例を、図23に示す。図23に示す例に則していえば、キャラクター表示843には、「俺が決めよう!」とのセリフ表示863が表示される。なお、セリフ表示863の内容は、文字情報としてメイン液晶装置81に表示されるのみならず、照明装置35から音声として出力されてもよい。また、図23に示すセリフ表示863の内容は一具体例であり、適宜変更してもよい。
なお、この場合についても、特別図柄の変動開始時(0秒)から1秒経過するまでの期間において通常変動が行われてもよいし、別の表示態様が行われてもよい点については、上記と同様である。
また、1秒から2秒経過するまでの期間において行われる導入部分についても、上記と同様である。
更に、5秒から7.5秒経過するまでは、1段階目に対応するキャラクター表示841に係るセリフが含まれる演出動画がメイン液晶装置81に表示される。当該演出動画の一具体例を、図24に示す。図24に示す例に則していえば、キャラクター表示841には、「僕の出番かな?!」とのセリフ表示861が表示される。なお、セリフ表示861の内容は、文字情報としてメイン液晶装置81に表示されるのみならず、照明装置35から音声として出力されてもよい。また、図24に示すセリフ表示861の内容は一具体例であり、適宜変更してもよい。
なお、当該一連の演出とは、上記の導入部分→ステップアップ演出の1段階目に対応する演出動画(図20参照)→1段階目に対応するキャラクター表示841に係るセリフが含まれる演出動画(図24参照)→0.5秒のバラケ目停止に係る演出動画の順番で行われる演出であり、本実施形態における第一の演出動画の一具体例に該当する。即ち、本実施形態における第一の演出動画は、複数段階に発展しうるステップアップ演出に係る動画である。
ここで特殊演出とは、当否判定部121による抽選の結果として特別遊技状態に当選した場合の一部、より具体的には、第一始動口57への入球を契機として特別遊技状態に当選した場合の少なくとも一部において、演出制御部210によって実行される演出である。上記のように、第一始動口57への入球を契機として特別遊技状態に当選したとしても、第二領域77が入球可能に開放される確率は低い(又は零である)ため、この特別遊技状態の当選は遊技者を落胆させる虞がある。従って、このような場合においては、特別遊技状態の当選を秘匿することが好ましく、特殊演出はその秘匿のために実行されるものである。
なお、以下における特殊演出は、特別遊技状態の一具体例である小当り遊技の当選に伴って行われる場合を想定した態様によって説明する。なお、このような特殊演出は、特別遊技状態の一具体例である大入賞口の開放が微小時間である大当り遊技の当選時に適用してもよい。
第二の演出動画とステップアップ演出の1段階目に対応する演出動画との相違点は、特別図柄の変動が停止する時点(4秒経過時)において、即ち第二の演出動画の終了時において、サブ液晶装置82の表示領域の左上隅部87に小当り遊技の当選を報知する演出図柄の組合せを表示する点である(図25参照)。換言すれば、演出制御部210が第二の演出動画及び第三の演出動画を連続して表示させる場合、第二の演出動画の終盤において当否判定部121による抽選の当選に対応する演出図柄の組合せをサブ液晶装置82に表示させる。一方で、演出制御部210が第一の演出動画を表示させる場合、第一の演出動画の終盤において当否判定部121による抽選の非当選に対応する演出図柄の組合せをメイン液晶装置81に表示させる。
なお、小当り遊技の当選を報知する演出図柄の組合せの一具体例として、図25では「1」の数字を模した同種の演出図柄が一列に並んで停止表示されている状態を示している。
第三の演出動画とステップアップ演出の1段階目に対応する演出動画との相違点は、メイン液晶装置81の表示領域の左下隅部88に右打ちを推奨するアイコンが表示されていることである(図26参照)。また、第三の演出動画と1段階目に対応するキャラクター表示841に係るセリフが含まれる演出動画との相違点も、メイン液晶装置81の表示領域の左下隅部88に右打ちを推奨するアイコンが表示されていることである(図27参照)。
上記の例に則していえば、第一の変動時間情報が示す時間は8秒であり、第二の変動時間情報が示す時間は4秒であり、第三の演出動画の表示期間は4秒である。
このような演出動画は、一見すると当否判定部121による抽選が非当選であったかのように見えるので、遊技者は小当り遊技の当選に気付き難い。
ここまで図1から図27を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、通常の大当り遊技(大入賞口の開放時間が十分である大当り遊技)の当選に対して、上記の特殊演出を実行してもよい。
なお、以下における特殊演出は、特別遊技状態の一具体例である小当り遊技の当選に伴って行われる場合を想定した態様によって説明する。なお、このような特殊演出は、特別遊技状態の一具体例である大入賞口の開放が微小時間である大当り遊技の当選時に適用してもよい。
例えば、メイン液晶装置81やサブ液晶装置82の表示領域の外の何らかの発光手段によって秘匿対象の特別遊技状態の当選に係る表示や右打ち推奨に係る表示を行ってもよい。なお、当該発光手段は、サブ制御基板200(演出制御部210)によって制御されるものであることが好ましい。
(1)大入賞口を開放させるか否かに係る当否抽選を行う当否抽選手段と、図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に確定停止させることによって、前記当否抽選手段による抽選の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームの終了後に前記大入賞口を開放可能な特別遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と、前記図柄変動ゲームの実行中及び前記特別遊技状態の滞在中に演出表示装置に演出動画を表示させる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記当否抽選手段による抽選の非当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第二の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、当該図柄変動ゲームの終了後における前記特別遊技状態への移行を契機として第三の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、前記演出表示装置に連続して表示された前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画が、前記第一の演出動画に近似している遊技機。
(2)少なくとも前記当否抽選手段による抽選の結果に基づいて、前記図柄変動ゲームにおいて特別図柄を変動させる時間を示す変動時間情報を生成する変動時間制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記変動時間制御手段によって生成された前記変動時間情報に基づいて演出動画を選択して、前記演出表示装置に表示させるように構成されており、前記第一の演出動画を選択可能な第一の変動時間情報が示す時間と前記第二の演出動画を選択可能な第二の変動時間情報が示す時間の差分が、前記第三の演出動画の表示期間に略等しい(1)に記載の遊技機。
(3)前記演出表示装置には、メイン表示装置と、前記メイン表示装置より表示領域が小さいサブ表示装置と、が設けられており、前記演出制御手段は、前記第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させる場合、前記第一の演出動画の終盤において前記当否抽選手段による抽選の非当選に対応する演出図柄の組合せを前記メイン表示装置又は前記サブ表示装置のいずれかに表示させ、前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画を前記演出表示装置に連続して表示させる場合、前記第二の演出動画の終盤において前記当否抽選手段による抽選の当選に対応する演出図柄の組合せを前記サブ表示装置に表示させる(1または2)に記載の遊技機。
(4)前記第一の演出動画は、複数段階に発展しうるステップアップ演出に係る動画であり、前記第一の演出動画の表示が開始してから前記ステップアップ演出における段階の区切りが到来するまでの時間が、前記第二の演出動画の表示が開始してから終了するまでの時間と異なる(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)第一始動口又は第二始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、前記特別遊技状態に滞在している場合の一部において遊技球が入球可能に構成されており、遊技球の入球が遊技者にとって有利な特典の付与契機になる特定領域と、を備え、前記当否抽選手段は、前記特定領域に遊技球が入球可能となる前記特別遊技状態の当選確率が、前記第一始動口より前記第二始動口が高くなるように構成されており、前記演出制御手段は、前記第一始動口への入球を契機として前記特別遊技状態に当選した場合の少なくとも一部において、前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画を前記演出表示装置に連続して表示させる(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(b)前記特定領域に対する遊技球の通過によって付与される特典は、大入賞口が複数ラウンドに開放される大当り遊技になっており、前記大当り遊技の実行期間は、前記特定領域に遊技球が入球可能となる前記特別遊技状態の滞在時間より長くなっている(a)に記載の遊技機。
(c)前記演出制御手段は、前記第一の演出動画、前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画を除く他の演出動画を前記演出表示装置に表示させる場合、前記メイン表示装置に演出図柄の組合せを表示させる割合が、前記サブ表示装置に演出図柄の組合せを表示させる割合より高くなるように構成されている(3)に記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 発射ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34、36 左右側枠部
35 照明装置
37 プッシュボタン
38a カーソルボタン
38a、38b、38c、38d カーソルボタン
38e 玉貸ボタン
38f 返却ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55、56 大入賞口
57 第一始動口
59 第二始動口
61(61a、61b) 普通電動役物
63 ゲート
65、66 特別電動役物
67(67a、67b、67c) 普通入賞口
69 アウト口
70 仕切り部材
71 第一流路
72 第二流路
73 第三流路
74 第四流路
75 振分部材
76 第一領域
77 第二領域
78 透明板
81 メイン液晶装置
82 サブ液晶装置
83(83a、83b、83c、83d) 保留玉
841、842、843 キャラクター表示
851、852,853 ステップ表示
861、863 セリフ表示
87 左上隅部
88 左下隅部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 事前判定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 特別遊技制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
SOL1、SOL2、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW53、SW7、SW8、SW9 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (2)
- 大入賞口を開放させるか否かに係る当否抽選を行う当否抽選手段と、
図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に確定停止させることによって、前記当否抽選手段による抽選の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、
前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームの終了後に前記大入賞口を開放可能な特別遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と、
前記図柄変動ゲームの実行中及び前記特別遊技状態の滞在中に演出表示装置に演出動画を表示させる演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記当否抽選手段による抽選の非当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、
前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第二の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、当該図柄変動ゲームの終了後における前記特別遊技状態への移行を契機として第三の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、
前記演出表示装置に連続して表示された前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画が、前記第一の演出動画に近似しており、
更に、前記演出表示装置には、メイン表示装置と、前記メイン表示装置より表示領域が小さいサブ表示装置と、が設けられており、
前記演出制御手段は、
前記第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させる場合、前記第一の演出動画の終盤において前記当否抽選手段による抽選の非当選に対応する演出図柄の組合せを前記メイン表示装置又は前記サブ表示装置のいずれかに表示させ、
前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画を前記演出表示装置に連続して表示させる場合、前記第二の演出動画の終盤において前記当否抽選手段による抽選の当選に対応する演出図柄の組合せを前記サブ表示装置に表示させる遊技機。 - 大入賞口を開放させるか否かに係る当否抽選を行う当否抽選手段と、
図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に確定停止させることによって、前記当否抽選手段による抽選の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、
前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームの終了後に前記大入賞口を開放可能な特別遊技状態に移行させる遊技状態制御手段と、
前記図柄変動ゲームの実行中及び前記特別遊技状態の滞在中に演出表示装置に演出動画を表示させる演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記当否抽選手段による抽選の非当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第一の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、
前記当否抽選手段による抽選の当選を報知する前記図柄変動ゲームを実行する場合の少なくとも一部において第二の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、当該図柄変動ゲームの終了後における前記特別遊技状態への移行を契機として第三の演出動画を前記演出表示装置に表示させ、
前記演出表示装置に連続して表示された前記第二の演出動画及び前記第三の演出動画が、前記第一の演出動画に近似しており、
前記第一の演出動画は、複数段階に発展しうるステップアップ演出に係る動画であり、
前記第一の演出動画の表示が開始してから前記ステップアップ演出における段階の区切りが到来するまでの時間が、前記第二の演出動画の表示が開始してから終了するまでの時間と異なる遊技機。
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JP5138335B2 (ja) * | 2007-10-15 | 2013-02-06 | 株式会社三共 | 遊技機 |
-
2016
- 2016-09-30 JP JP2016194682A patent/JP6457457B2/ja active Active
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