JP6490644B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図4、図18、図22、図25、図26を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図18は、大ネコ可動体610と小ネコ可動体710が連動して行われる一連の演出を示す正面図である。
図22は、複数の可動体が連動して行われる一連の演出を示す正面図である。
図25は、複数とおりに定められた駆動位置と、各駆動位置に対応付けられているサブ液晶ステータスを示すテーブルである。
図26は、サブ液晶ステータスに対応付けられている各可動体の可動可否情報を示すテーブルである。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、複数の可動体(第一可動体、第二可動体)と、可動体制御手段と、可動体監視手段と、可動可否記憶手段と、を備える。
第一可動体及び第二可動体は、互いに異なる可動体であればよく、その種別は特に制限されない。本実施形態においては、例えば、第一可動体がサブ液晶装置82及びその裏面に設けられた大ネコ可動体610であり、第二可動体が、ロゴ可動体310、大カプセル可動体410、レバー可動体510、又は小ネコ可動体710のいずれかである実施態様について述べる。
本実施形態における可動体制御手段は、サブ制御基板200(CPU201)によって実現される構成である可動体制御部211である。
ここで所定位置とは、第一可動体及び第二可動体の動作制御に係る仕様上において予め想定されている動作範囲に収まる位置である。
本実施形態における可動体監視手段は、サブ制御基板200(CPU201)によって実現される構成である可動体監視部212である。
ここで駆動位置とは、可動体監視部212によって監視可能になっている第一可動体の位置である。なお、複数とおりに定められた駆動位置には、上記の所定位置に範囲外である制御外位置、即ち第一可動体の動作制御に係る仕様上は想定されえない位置が含まれてもよい。
本実施形態における可動可否記憶手段は、サブ制御基板200に実装されているROM203に係る記憶領域の一部である。
ここで可動可否情報とは、可動体監視手段による監視結果に基づいて、対象となる第二可動体(成立した所定条件に対応している第二可動体)を動作させることが可能か否かを判断可能な情報をいう。
本実施形態における可動可否情報は、具体的には図26に示される情報である。なお、本実施形態では、第一可動体に係る駆動位置と第二可動体に係る可動可否情報とを、サブ液晶ステータスと称する制御上の値を介して対応付けている態様を採用しているが、本発明の実施はこれに限られない。即ち、第一可動体に係る駆動位置と第二可動体に係る可動可否情報とを直接的に対応付けてもよい。
ここで所定の回避制御とは、(i)第一可動体及び第二可動体が直接接触する(干渉する)ことを回避する制御、(ii)第一可動体に係る動作の意味合い及び第二可動体に係る動作の意味合いが矛盾することを回避する制御、又は(i)及び(ii)の双方に該当する制御等が含まれる。
(i)の具体例としては、第一可動体の最大可動範囲と第二可動体の最大可動範囲が重複している場合に、第一可動体と第二可動体の少なくとも一方の動作を規制したり、第一可動体と第二可動体の少なくとも一方を干渉しない位置に復位させたり、第一可動体と第二可動体の少なくとも一方の可動範囲を限定したりする等が挙げられる。
(ii)の具体例としては、例えば、当選確定の演出に係る動作を第二可動体が行う所定条件が成立している場合に、第一可動体が非当選確定の演出(ガセ演出)に係る動作を行うことを規制する制御等が挙げられる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
先ず、図1から図8を用いて遊技機10の基本構成について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。
図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す俯瞰図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図5は、図4に示す領域Vの拡大図であって、ゲート63と第二領域77とが閉鎖されている状態を示す図である。
図6は、図4に示す領域Vを遊技機の右手前方向から視た図である。
図7は、ゲート63と第二領域77とが開放されている状態を示す図である。
図8は、図7に示す領域を遊技機10の右手前方向から視た図である。
なお、図1から図8に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に発射ハンドル31を備え、発射ハンドル31の操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。なお、発射ハンドル31の操作によって遊技球を遊技領域50aに発射させる構成を発射装置と称する。より詳細には、発射装置は、遊技球を1個ずつ発射可能な装置であり、単位時間あたりに発射することができる遊技球の数が所定の上限数以内に制限されている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
一般的に、遊技機10の遊技者はメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動演出により当該遊技の興趣を喚起されており、メイン液晶装置81は遊技者にとって視認しやすい位置に配置されている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
第1特別図柄表示装置91は8個のLEDから構成され、第2特別図柄表示装置92の左側に位置する。また、第2特別図柄表示装置92は8個のLEDから構成され、第1特別図柄表示装置91の右側に位置する。第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92はLEDの発光パターンにより特別図柄を表示する。
普通図柄表示装置93は、第1特別図柄表示装置91及び第2特別図柄表示装置92より少ない数(例えば、2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄を表示する。
なお、図2に示すように、図柄表示装置90は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、及び普通図柄表示装置93の表示に用いられないLEDも含んでおり、特別図柄及び普通図柄の他にも、保留されている乱数の数や大当り遊技のラウンド回数等の情報も表示しうる。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン液晶装置81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構で、釘状のものをいう。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、図4には図示しないが、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL4の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
普通電動役物61は、開放状態にある場合にチューリップのように見えることから一般的に「電動チューリップ」と称され、省略して「電チュー」と称される場合もある。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
第一流路71は、仕切り部材70によって構成される流路の中で最も上側に位置するものである。
第二流路72は、上流側にゲート63が設けられている流路である。ゲート63にはカウントスイッチSW4が付設されており、カウントスイッチSW4が遊技球の入球を検知した場合の少なくとも一部において、普通図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。なお、本実施形態においては、ゲート63への遊技球の入球(カウントスイッチSW4の検知)は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態のゲート63に遊技球が入球しても賞球は零である。
第三流路73は、第一流路71および第二流路72の下流側に位置する遊技球の流路であって、第一流路71を通過した遊技球と第二流路72を通過した遊技球のいずれもが流下する。
第四流路74は、上流側に大入賞口56が設けられている流路である。大入賞口56にはカウントスイッチSW8が付設されており、カウントスイッチSW8の検知を契機として大入賞口56に係る入賞が判定されて、大入賞口56に対応付けられた賞球が付与される。大入賞口55の上方には特別電動役物66が配設されている。特別電動役物66は、大入賞口56に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL2の作動により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
なお、図6に示すように特別電動役物66が閉じていることによって大入賞口56が閉鎖されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の閉鎖状態である。また、図8に示すように特別電動役物66が開いていることによって大入賞口56が開放されている状態が、本実施形態における特別電動役物66の開放状態である。
特別電動役物66が開放状態である場合には、大入賞口56への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口56に向けて転動するように各障害物が配置されている。
図5は、振分部材75が第二領域77を閉鎖している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第一領域76に振り分けられて入球する。
図7は、振分部材75が第二領域77を開放している状態を示しており、当該状態において第四流路74に流下した遊技球は第二領域77に振り分けられて入球する。
振分部材75が第二領域77を閉鎖するか開放するかについては、例えば実行中の大当り遊技の契機となった図柄変動ゲームにおいて停止表示された特別図柄に基づいて決定してもよく、他の方式で決定してもよい。
なお、カウントスイッチSW9の検知を契機として付与される所定の特典は、上記の例に限られず、例えば大当り遊技の付与であってもよい。
次に、遊技機10の制御構成について説明する。
図9は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図10は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図9及び図10で図示される各構成及び各機能は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成及び機能の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図9では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図10及び図12に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
始動口入球時処理部110は、第1始動口57または第2始動口59に遊技球が入球した時に大当り遊技の当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、またはスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、事前判定部112と、を有する。
また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、すなわち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。
特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留する。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の制御に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の演出画像(以下、保留玉と称す)を、メイン液晶装置81またはサブ液晶装置82に表示させてもよい。
また、事前判定部112は、事前判定の他に、事前判定の結果に基づく演出に関する処理を実行してもよい。ここで「事前判定の結果に基づく演出」とは、例えば、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉の色彩や形態等を変化させる演出や、事前判定の対象となった乱数を表す保留玉が表示されている期間(いわゆる先読みゾーン)にわたって実行される演出等が挙げられる。
なお、「事前判定の結果に基づく演出」は、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有する構成になっていることがあり、当該構成である場合には後述する連続演出に該当する。
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
このような処理を、以下の説明において優先処理と称する場合がある。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。すなわち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122はハズレを示す特別図柄(ハズレ図柄)を一意に決定する。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図絵の実行中には原則としてメイン液晶装置81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151または第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間内に、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様およびそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間内に、当該図柄変動ゲームに対する演出の実行を収めることができる。
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。すなわち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、特定の特別図柄(当選図柄)が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として、確変制御部143は確変状態を付与してもよい。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55および大入賞口56に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55または大入賞口56に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55または大入賞口56が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55または大入賞口56が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55または大入賞口56が開放される。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65または特別電動役物66を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
或いは、特別電役制御部142は、特別電動役物66を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口56に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW8の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL2を作動させて特別電動役物66を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示をメイン液晶装置81又はサブ液晶装置82に表示させる。特に特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かを、主にメイン液晶装置81に報知させる。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、メイン液晶装置81及びサブ液晶装置82による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、メイン液晶装置81及びサブ液晶装置82における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は連続演出と称される予告演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
より具体的には、可動体制御部211はモータを駆動させることができ、駆動しているモータの回転運動が歯車等によって各種可動体に伝達されることによって、各種可動体が動作する構成になっている。換言すれば、遊技機10は、可動体制御部211から受け付けた制御信号に基づいて回転することによって第一可動体を動作させる複数のモータを備える。なお、各種可動体の動作制御については、後に説明する。
より具体的には、可動体監視部212は、各可動体の動作量をフォトセンサ等によって検知し、その検知結果に基づいて各種可動体の動作を監視する。換言すれば、遊技機10は、上記の複数のモータのそれぞれに対応付けて設けられ、対応付けられているモータの回転量が所定範囲内であることを検知する複数のセンサを備えており、可動体監視部212は、複数のセンサによる検知結果に基づいて第一可動体が駆動位置のいずれに存在するのかを監視する。
ここで原位置とは、遊技機10が初期状態である場合に各種可動体が存在する位置であって、各種可動体に係る所定位置の一つをいう。
なお、当該監視処理の実行タイミングは図柄変動開始処理の開始時に限られない。例えば、可動体制御部211が第二可動体を動作させる直前、図柄変動開始処理の終了時、遊技機10の電源投入時、RAM102の記憶されている遊技情報の少なくとも一部をクリアする時(いわゆるラムクリア時)、デモ演出の実行時等に当該監視処理を実行してもよい。また、可動体制御部211は、ここで挙げたいずれのタイミングにおける当該監視処理の結果に基づいて可動可否情報を参照してもよい。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図11又は図12を用いて説明する。なお、上述した図1から図10に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図12は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図11又は図12に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
また、事前判定部112が事前判定を行わない場合(ステップS110のNO)、ステップS112の処理は行われないままステップS114の処理に移行する。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
次に、図13から図24等を用いて、各種可動体の動作について詳細に説明する。
なお、図13から図24に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
図13は、サブ液晶装置82を原位置に制御した場合における遊技盤50を示す図である。
図14は、サブ液晶装置82を原位置に制御した場合におけるサブ液晶装置82と右ガイド部83と左ガイド部84との相対位置を示す図である。
図15は、サブ液晶装置82を演出位置に制御した場合における遊技盤50を示す図である。
図16は、サブ液晶装置82を演出位置に制御した場合におけるサブ液晶装置82と右ガイド部83と左ガイド部84との相対位置を示す図である。
ここで演出位置とは、サブ液晶装置82(第一可動体)に係る所定位置の一つである。
右ガイド部83は、モータMOT1と、第一センサ基板390と、第二センサ基板320と、右中継基板360と、を備えている。
左ガイド部84は、モータMOT2と、第三センサ基板330と、第四センサ基板340と、左中継基板380と、を備えている。
モータMOT2は、サブ液晶装置82と左ガイド部84との相対位置を制御するために設けられた駆動手段であり、可動体制御部211による制御に基づいて動作する。より具体的には、モータMOT2が反時計回りに駆動した場合にはサブ液晶装置82が左ガイド部84に対して上方向に移動し、モータMOT2が時計回りに駆動した場合にはサブ液晶装置82が左ガイド部84に対して下方向に移動する。
第二センサ基板320に実装されている第二センサPS2は、サブ液晶装置82が原位置に存在する場合に、検知信号を生成する。より具体的には、サブ液晶装置82が原位置に存在する場合に、サブ液晶装置82と一体的に移動する遮光部材(不図示)が第二センサPS2の発光素子から受光素子に対する発光を遮ることを検知して、第二センサPS2は検知信号を生成する。
第三センサ基板330に実装されている第三センサPS3は、サブ液晶装置82が演出位置に存在する場合に、検知信号を生成する。より具体的には、サブ液晶装置82が演出位置に存在する場合に、サブ液晶装置82と一体的に移動する遮光部材(不図示)が第三センサPS3の発光素子から受光素子に対する発光を遮ることを検知して、第三センサPS3は検知信号を生成する。
第四センサ基板340に実装されている第四センサPS4は、サブ液晶装置82が原位置に存在する場合に、検知信号を生成する。より具体的には、サブ液晶装置82が原位置に存在する場合に、サブ液晶装置82と一体的に移動する遮光部材(不図示)が第四センサPS4の発光素子から受光素子に対する発光を遮ることを検知して、第四センサPS4は検知信号を生成する。
サブ液晶装置82が演出位置に制御されている場合、図15に示すとおり、サブ液晶装置82の大部分は遊技盤50から露出しており、サブ液晶装置82の表示領域は遊技者から視認容易になっている。また、この場合、サブ液晶装置82はメイン液晶装置81の表示領域に重複しており、メイン液晶装置81の表示領域の一部が遊技者から視認困難になっている。
図17から図19は、大ネコ可動体610と小ネコ可動体710が連動して行われる一連の演出を示す正面図である。
なお、メイン液晶装置81の左側に設けられている小ネコ可動体710の一部(左小ネコ可動体711)と、メイン液晶装置81の右側に設けられている小ネコ可動体710の一部(右小ネコ可動体712)とは、この段階においては、一部が遊技盤50に埋没している。
左小ネコ可動体711と右小ネコ可動体712とは、それぞれ二匹のネコの顔を模した形状になっており、合わせて四匹のネコの顔になっている。
この場合、図18に示すとおり、四匹のネコ(小ネコ可動体710)がより大きなネコ(大ネコ可動体610)の周囲を囲っている配置になる。
なお、小ネコ可動体710が遊技盤50の中央側に動作する演出が個別に行われる場合、図19に示す位置より内側に小ネコ可動体710が動作してもよい。
図20から図24は、複数の可動体(ロゴ可動体310、複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345、大カプセル可動体410及びレバー可動体510)が連動して行われる一連の演出を示す正面図である。
小カプセル可動体341、342、343、344、345は、各々が異なる色彩になっており、遊技者は色彩によって互いを識別可能になっている。
次に、ロゴ可動体310が、図20に示す原位置から図21に示すように上昇するとともに、小カプセル可動体341、342、343、344、345がそれぞれ動作する。または、図21及び図22に示すように、ロゴ可動体310が昇降を1回以上繰り返すとともに、小カプセル可動体341、342、343、344、345がそれぞれ動作する。
すなわち、レバー可動体510が模しているレバーが下方に揺動した後、前面透光部351aの奥に配置されている複数の小カプセル可動体341、342、343、344、345が攪拌されるかのような演出が行われ、且つ、その攪拌動作に連動してロゴ可動体310が動作する。
装飾体346も、小カプセル可動体341、342、343、344、345と同様に、球状体であるか又は球状体を模したものであり、例えば、いわゆるガチャガチャのカプセルを模したものである。
ただし、装飾体346は、小カプセル可動体341、342、343、344、345とは異なり、定位置に配置されていて動かないようになっている。
ここで、大カプセル可動体410は、複数種類の小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれかを模した複数種類の態様に変化しうるようになっていてもよい。
例えば、大カプセル可動体410の発光部材(不図示)が小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれか1つと同色に発光することよって、大カプセル可動体410が小カプセル可動体341、342、343、344、345のいずれか1つを模した態様に変化する。
すなわち、いずれかの小カプセル可動体341、342、343、344、345が前面透光部351aの奥の領域から下方の領域に移動したかのような演出(ガチャガチャのカプセルを模したものが下方に払い出されたかのような演出)が行われる。
更に、図24に示すように、メイン液晶装置81において、ガチャガチャのカプセルの中身を模した演出表示85を表示させる。演出表示85は、例えば、半球状体411と半球状体412との間の位置に表示される。すなわち、ガチャガチャのカプセルの中身が外に出たかのような演出が行われる。
また、レバー可動体510も、その後のいずれかのタイミングで、原位置に復帰する。
また、ロゴ可動体310も、その後のいずれかのタイミングで、原位置に復帰する。
次に、サブ液晶装置82に係る所定の回避処理について、図25及び図26を用いて説明する。
図25は、複数とおりに定められた駆動位置と、各駆動位置に対応付けられているサブ液晶ステータスを示すテーブルである。
図26は、サブ液晶ステータスに対応付けられている各可動体の可動可否情報を示すテーブルである。
ここでサブ液晶ステータスとは、所定の回避処理を実行するために便宜的に定めた値であって、可動体制御部211及び可動体監視部212によって用いられる。
換言すれば、一つの駆動位置に対して可動可否情報が対応付けられている第二可動体が複数設けられている。
なお、パターンDの駆動位置は、仕様上は想定されえない位置であり、上記の制御外位置に該当する。
なお、パターンGの駆動位置は、仕様上は想定されえない位置であり、上記の制御外位置に該当する。
なお、パターンHの駆動位置は、仕様上は想定されえない位置であり、上記の制御外位置に該当する。
なお、パターンIの駆動位置は、仕様上は想定されえない位置であり、上記の制御外位置に該当する。
なお、パターンJの駆動位置は、仕様上は想定されえない位置であり、上記の制御外位置に該当する。
また、この場合、ロゴ可動体310、大カプセル可動体410、レバー可動体510及び小ネコ可動体710のいずれの動作も許容される。
また、この場合、ロゴ可動体310の動作は許容されるが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510の動作は否定される。なぜならば、図20から図24に示したとおり、ロゴ可動体310は上方に移動するため、サブ液晶装置82の駆動位置に関わらずサブ液晶装置82に衝突することはないが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510は下方に移動するため、サブ液晶装置82が原位置より上方に移動すると衝突する虞があるからである。
更に、この場合、小ネコ可動体710の動作範囲は、動作が完全に許容される場合(例えば、サブ液晶装置82がパターンAの駆動位置に存在する場合)に比べて制限される。より具体的には、小ネコ可動体710を動作させるために設けられたモータ(不図示)の回転角度が17度に達するまで、小ネコ可動体710の動作が許容される。なぜならば、サブ液晶装置82の動作の妨げになる虞があるからである。
なお、当該モータの回転角度が零度である場合が、小ネコ可動体710の原位置であるものとする。
また、この場合、ロゴ可動体310の動作は許容されるが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510の動作は否定される。なぜならば、図20から図24に示したとおり、ロゴ可動体310は上方に移動するため、サブ液晶装置82の駆動位置に関わらずサブ液晶装置82に衝突することはないが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510は下方に移動するため、サブ液晶装置82が演出位置に存在すると衝突する虞があるからである。
更に、この場合、小ネコ可動体710の動作範囲は、動作が許容される場合に比べて制限される。より具体的には、小ネコ可動体710を動作させるために設けられたモータの回転角度が17度に達するまで、小ネコ可動体710の動作が許容される。なぜならば、サブ液晶装置82の動作の妨げになる虞があるからである。
また、この場合、ロゴ可動体310の動作は許容されるが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510の動作は否定される。なぜならば、図20から図24に示したとおり、ロゴ可動体310は上方に移動するため、サブ液晶装置82の駆動位置に関わらずサブ液晶装置82に衝突することはないが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510は下方に移動するため、サブ液晶装置82が演出位置に存在すると衝突する虞があるからである。
更に、この場合、小ネコ可動体710の動作範囲は、動作が許容される場合に比べて制限される。より具体的には、小ネコ可動体710を動作させるために設けられたモータの回転角度が17度に達するまで、小ネコ可動体710の動作が許容される。なぜならば、サブ液晶装置82の動作の妨げになる虞があるからである。
なお、図19に示す状態は、サブ液晶ステータスとして「4」が与えられている駆動位置である場合に該当し、小ネコ可動体710の動作範囲が上記のように制限されている。
また、この場合、サブ液晶装置82の変形動作は否定される。なぜならば、大ネコ可動体610の変形動作が既に行われた後だからである。
また、この場合、ロゴ可動体310の動作は許容されるが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510の動作は否定される。なぜならば、図20から図24に示したとおり、ロゴ可動体310は上方に移動するため、サブ液晶装置82の駆動位置に関わらずサブ液晶装置82に衝突することはないが、大カプセル可動体410及びレバー可動体510は下方に移動するため、サブ液晶装置82が原位置より上方(演出位置も含む)に移動すると衝突する虞があるからである。
更に、この場合、小ネコ可動体710の動作範囲は、動作が完全に許容される場合(例えば、サブ液晶装置82がパターンAの駆動位置に存在する場合)に比べて制限される。より具体的には、小ネコ可動体710を動作させるために設けられたモータ(不図示)の回転角度が17度に達するまで、小ネコ可動体710の動作が許容される。なぜならば、サブ液晶装置82の動作の妨げになる虞があるからである。
また、この場合、ロゴ可動体310、大カプセル可動体410、レバー可動体510及び小ネコ可動体710のいずれの動作も許容される。
換言すれば、可動体制御部211は、第二可動体の動作開始の契機になりうる所定条件が成立した場合に可動体監視部212によって監視されている駆動位置が制御外位置である場合、参照した可動可否情報が第二可動体の動作を許容するか否定するかに関わらず、第一可動体又は第二可動体の少なくとも一方に所定の回避制御を実行させる。
なお、可動体制御部211による所定の回避制御の実行に合わせて、CPU201はエラー報知に係るプログラム処理を実行してもよいし実行しなくてもよい。
続いて、所定の回避制御の実行について説明する。
可動体制御部211は、一つの第二可動体(ロゴ可動体310、大カプセル可動体410、レバー可動体510、小ネコ可動体710のいずれか)の動作開始の契機になりうる所定条件が成立した場合、可動体監視部212によって監視されている一つの駆動位置に基づいて、当該駆動位置に対応付けられている可動可否情報を複数の第二可動体のそれぞれについて参照する。
そして、可動体制御部211は、参照した可動可否情報が第二可動体のうち少なくとも一つの動作を否定する場合、第一可動体(サブ液晶装置82及び大ネコ可動体610)及び第二可動体のいずれかに所定の回避制御を実行させる。
なお、一の第二可動体を原位置に退避させる場合、一の第二可動体に連動する他の可動体が存在する場合には他の可動体も合わせて原位置に退避させることが好ましい。例えば、上記のように大カプセル可動体410とレバー可動体510とは連動するように構成されているが、一方が原位置に退避する場合には他方も原位置に退避させることが望ましい。
また、可動体制御部211が所定回数の退避処理を繰り返し実行しても第一可動体がパターンAの駆動位置に戻らない場合、可動体制御部211は第一可動体の動作制御を長期間にわたって(例えば、遊技機10の電源をオフにするまで)規制してもよい。また、この場合において、可動体制御部211は第二可動体の動作制御も同様に規制してもよい。
また、可動体制御部211が所定回数の退避処理を繰り返し実行しても第二可動体が原位置に戻らない場合、可動体制御部211は第二可動体の動作制御を長期間にわたって規制してもよい。また、この場合において、可動体制御部211は第一可動体の動作制御も同様に規制してもよい。
ここまで図1から図26を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
第一可動体の他の具体例としては、例えば、特定の演出が実行される場合に移動可能に構成されている装飾部材(いわゆる演出用役物)などが挙げられる。
第二可動体の他の具体例としては、例えば、動作可能に構成された液晶装置などが挙げられる。即ち、第一可動体及び第二可動体が共に個別の液晶装置である態様に本発明を適用してもよい。
例えば、可動体制御手段による可動体の動作制御と可動体監視手段による可動体の監視処理とを並行して行い、可動体制御手段は、可動体を動作させながらリアルタイムに監視処理の結果をフィードバックすることによって、より精密な可動体の動作制御を実現してもよい。
(1)動作可能に構成されている第一可動体及び第二可動体と、前記第一可動体及び前記第二可動体を所定位置に動作させうる可動体制御手段と、前記第一可動体が複数とおりに定められた駆動位置のいずれに存在するのかを監視する可動体監視手段と、前記第一可動体が前記駆動位置に存在する場合に前記第二可動体を動作させることが可能か否かを示す可動可否情報を、当該駆動位置に対応付けて記憶している可動可否記憶手段と、を備え、前記可動体制御手段は、前記第二可動体の動作開始の契機になりうる所定条件が成立した場合、前記可動体監視手段によって監視されている前記駆動位置に対応付けられている前記可動可否情報を前記可動可否記憶手段から参照し、参照した前記可動可否情報が前記第二可動体の動作を否定する場合、前記第一可動体又は前記第二可動体の少なくとも一方に所定の回避制御を実行させる遊技機。
(2)複数とおりに定められた前記駆動位置には、前記所定位置の範囲外である制御外位置が含まれており、前記可動体制御手段は、前記所定条件が成立した場合に前記可動体監視手段によって監視されている前記駆動位置が前記制御外位置である場合、参照した前記可動可否情報が前記第二可動体の動作を許容するか否定するかに関わらず、前記第一可動体又は前記第二可動体の少なくとも一方に前記所定の回避制御を実行させる(1)に記載の遊技機。
(3)前記可動体制御手段は、前記所定の回避制御の少なくとも一部として、前記第二可動体の動作を許容する位置に前記第一可動体を退避させる(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記所定の回避制御の少なくとも一部として前記第一可動体を退避させる位置が、前記第一可動体の原位置になっている(3)に記載の遊技機。
(5)一つの前記駆動位置に対して前記可動可否情報が対応付けられている前記第二可動体が複数設けられている(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)前記可動体制御手段は、前記所定の回避制御の少なくとも一部として、前記第二可動体を原位置に退避させた後に、前記第二可動体の動作を許容する位置に前記第一可動体を退避させる(3)または(4)に記載の遊技機。
(b)前記可動体制御手段は、一つの前記第二可動体の動作開始の契機になりうる前記所定条件が成立した場合、前記可動体監視手段によって監視されている一つの前記駆動位置に基づいて、当該駆動位置に対応付けられている前記可動可否情報を複数の前記第二可動体のそれぞれについて参照し、参照した前記可動可否情報が前記第二可動体のうち少なくとも一つの動作を否定する場合、前記可動可否情報が対応付けられている全ての前記第二可動体の動作を許容する位置に前記第一可動体を動作させる(3)または(4)に従属している(5)に記載の遊技機。
(c)前記可動体制御手段から受け付けた制御信号に基づいて回転することによって前記第一可動体を動作させる複数のモータと、複数の前記モータのそれぞれに対応付けて設けられ、対応付けられている前記モータの回転量が所定範囲内であることを検知する複数のセンサと、を備え、前記可動体監視手段は、複数の前記センサによる検知結果に基づいて前記第一可動体が前記駆動位置のいずれに存在するのかを監視する(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 発射ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34、36 左右側枠部
35 照明装置
37 プッシュボタン
38a カーソルボタン
38a、38b、38c、38d カーソルボタン
38e 玉貸ボタン
38f 返却ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55、56 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61(61a、61b) 普通電動役物
63 ゲート
65、66 特別電動役物
67(67a、67b、67c) 普通入賞口
69 アウト口
70 仕切り部材
71 第一流路
72 第二流路
73 第三流路
74 第四流路
75 振分部材
76 第一領域
77 第二領域
81 メイン液晶装置
82 サブ液晶装置
83 右ガイド部
84 左ガイド部
85 演出表示
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 事前判定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
211 可動体制御部
212 可動体監視部
310 ロゴ可動体
341、342、343、344、345 小カプセル可動体
346 装飾体
351a 前面透光部
390 第一センサ基板
320 第二センサ基板
330 第三センサ基板
340 第四センサ基板
350 右基板
360 右中継基板
370 左基板
380 左中継基板
410 大カプセル可動体
411、412 半球状体
510 レバー可動体
610 大ネコ可動体
611 顔部
612 リボン部
613 左耳部
614 右耳部
710 小ネコ可動体
711 左小ネコ可動体
712 右小ネコ可動体
MOT1、MOT2 モータ
PS1 第一センサ
PS2 第二センサ
PS3 第三センサ
PS4 第四センサ
SOL1、SOL2、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW53、SW7、SW8、SW9 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (4)
- 動作可能に構成されている第一可動体及び第二可動体と、
前記第一可動体及び前記第二可動体を、前記第一可動体及び前記第二可動体の動作制御に係る仕様上において予め想定されている動作範囲に収まる所定位置に動作させうる可動体制御手段と、
前記所定位置及び前記所定位置の範囲外である制御外位置を含む複数とおりの駆動位置のいずれに前記第一可動体が存在するのかを監視する可動体監視手段と、
前記第一可動体が前記駆動位置に存在する場合に前記第二可動体を動作させることが可能か否かを示す可動可否情報を、当該駆動位置に対応付けて記憶している可動可否記憶手段と、を備え、
前記可動体制御手段は、
前記第二可動体の動作開始の契機になりうる所定条件が成立した場合、前記可動体監視手段によって監視されている前記駆動位置に対応付けられている前記可動可否情報を前記可動可否記憶手段から参照し、
参照した前記可動可否情報が、前記第一可動体が前記所定位置に存在する場合の前記駆動位置に対応付けられており且つ前記所定条件に対応している前記第二可動体の動作を否定する第一の場合、当該第二可動体の動作を許容する位置に当該第一可動体を退避させる制御を少なくとも含む所定の回避制御を実行させる遊技機。 - 前記可動体制御手段は、前記第一の場合において、参照した前記可動可否情報に動作が否定されている前記第二可動体が原位置に存在しない場合、当該第二可動体を原位置に退避させた後に、当該第二可動体の動作を許容する位置に前記第一可動体を退避させる請求項1に記載の遊技機。
- 前記可動体制御手段は、前記第一の場合において、参照した前記可動可否情報に動作が否定されている一の前記第二可動体が原位置に存在せず且つ当該一の第二可動体に連動する他の前記第二可動体が存在する場合、当該一の第二可動体及び当該他の第二可動体を原位置に退避させた後に、当該一の第二可動体の動作を許容する位置に前記第一可動体を退避させる請求項2に記載の遊技機。
- 前記可動体制御手段は、前記所定条件が成立した場合に参照した前記可動可否情報が、前記第一可動体が前記制御外位置に存在する場合の前記駆動位置に対応付けられている第二の場合、参照した当該可動可否情報が前記第二可動体の動作を許容するか否定するかに関わらず、原位置に存在しない前記第二可動体を原位置に退避させた後に、当該第二可動体の動作を許容する位置に前記第一可動体を退避させる請求項2又は3に記載の遊技機。
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