JP2015008833A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】初心者に円滑に遊技を開始できるきめ細かい説明をおこなう遊技機を提供すること。
【解決手段】確認手段55、第1提示制御手段90,95、提示手段19、動作判定手段57,90、及び、第2提示制御手段90,95を備える。確認手段55は、遊技者の遊技開始の意思を確認する。第1提示制御手段は、確認手段によって遊技開始の意思が確認されると、所定の提示手段において少なくとも遊技を開始するにあたって必要な動作に関する第1の説明を遊技者に提示する。動作判定手段は、第1提示制御手段によって第1の説明が提示されているときに遊技者によって動作がおこなわれたか否かを判定する。第2提示制御手段は、動作判定手段によって動作がおこなわれたと判定されると、所定の提示手段において少なくとも遊技の内容に関する第2の説明を遊技者に提示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技できるように初心者に説明することができるパチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機に関する。
従来、初心者が遊技し易いように、押圧ボタンを操作して、遊技説明する遊技機があった(例えば、特許文献1参照)。また、初心者が遊技し易いように、客待ちデモ表示期間に、遊技説明する遊技機があった(例えば、特許文献2参照)。さらに、遊技中に、タッチパネルの操作等により、遊技説明する遊技機もあった(例えば、特許文献3参照)。さらにまた、遊技中に、ホールから借りた受音器を利用して、遊技機から発音される遊技説明を受けることができるものがあった(例えば、特許文献4参照)。
特開2011−115306号公報 特開2010−99324号公報 特開2008−159号公報 特開2007−260124号公報
しかし、初心者によっては、例えば、遊技機の発射ハンドルを操作する前に、現金機兼用のカードユニット等に現金を投入し、そして、球貸ボタンを押し、球受け皿部に遊技球を溜める操作自体を知らないケースも考えられ、遊技を円滑に開始できない。そのため、初心者に対し、円滑に遊技を開始できるきめ細かい説明が求められる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、初心者に円滑に遊技を開始できるきめ細かい説明をおこなう遊技機を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係る遊技機は、遊技者による遊技媒体を用いた遊技をおこなう遊技機であって、
前記遊技者の遊技開始の意思を確認する確認手段と、
前記確認手段によって前記遊技開始の意思が確認されると、所定の提示手段において少なくとも前記遊技を開始するにあたって必要な動作に関する第1の説明を前記遊技者に提示させる第1提示制御手段と、
前記第1提示制御手段によって前記第1の説明が提示されているときに前記遊技者によって前記動作がおこなわれたか否かを判定する動作判定手段と、
前記動作判定手段によって前記動作がおこなわれたと判定されると、所定の提示手段において少なくとも前記遊技の内容に関する第2の説明を前記遊技者に提示させる第2提示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、確認手段による遊技者の遊技開始の意思が確認されると、遊技者に、第1提示制御手段により、遊技開始に必要な第1の説明が提示される。ついで、遊技開始の必要な動作を遊技者がおこなったと動作判定手段が判定すれば、第2提示制御手段により、その後の第2の説明を遊技者に提示されることとなって、段階的に、遊技者に対し、第1、第2の説明がきめ細かく提示される。
<請求項2の説明>
本発明に係る遊技機では、前記第1提示制御手段は、
前記第1の説明の提示を完了させても前記動作判定手段によって前記動作がおこなわれたと判定されないと、前記第1の説明を再度提示させることが望ましい。
このような構成では、遊技開始に必要な動作がおこなわなければ、その動作を促すように、再度、第1提示制御手段により第1の説明が提示されて、その後の第2提示制御手段による第2の説明が提示されないことから、初心者であっても、的確に、段階を追って遊技をおこなうことが可能となる。
<請求項3の説明>
本発明に係る遊技機は、前記遊技がおこなわれたか否かを判定する遊技判定手段を更に備え、
前記第2提示制御手段は、
前記第2の説明を提示させているときに前記遊技判定手段によって前記遊技がおこなわれたと判定されると、前記第2の説明の提示を終了させることが望ましい。
このような構成では、第2の説明が提示途中であっても、遊技者が遊技を開始していれば、実際の遊技に関する演出を第2提示制御手段等で提示することができて、遊技者は、遊技媒体を用いた遊技を楽しむことができる。
本発明に係る遊技機では、初心者に円滑に遊技を開始できるきめ細かい説明をおこなうことができる。
本発明の実施形態の遊技機を示す正面図である。 実施形態の遊技機の概略斜視図である。 実施形態の遊技機の球貸ボタンの操作を確認する動作確認センサを示す概略縦断面図である。 実施形態の遊技機の電気系統のブロック図である。 実施形態の遊技機のメイン制御部がおこなうメイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 実施形態の始動口SW(スイッチ)処理のフローチャートである。 実施形態の特別図柄処理のフローチャートである。 実施形態の客待ち設定処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 実施形態の演出制御部がおこなうサブ側タイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 演出選択処理のフローチャートである。 客待ちコマンド受信処理のフローチャートである。 演出ボタン処理のフローチャートである。 意思確認処理のフローチャートである。 動作確認処理のフローチャートである。 実施形態の画像音響制御部がおこなう客待ち演出処理のフローチャートである。 実施形態における客待ち演出と第1の説明の内容とを示す概略図である。 実施形態における第2の説明の内容を示す概略図である。 実施形態における第2の説明の内容を示す概略図であり、図20の後の状態を示す。 実施形態における第2の説明の内容を示す概略図であり、図21の後の状態を示す。 実施形態における第2の説明の内容を示す概略図であり、図22の後の状態を示す。 実施形態における第2の説明の内容を示す概略図であり、図23の後の状態を示す。 実施形態における第2画像表示部が残った第2の説明の内容を引き継いで提示する状態を示す概略図である。 実施形態の画像音響制御部がおこなう客待ち演出処理の変形例を示すフローチャートである。 他の実施形態の第2の説明演出の内容を示す概略図である。 図27に示す説明演出をおこなう客待ち演出処理を示すフローチャートである。 実施形態の画像音響制御部がおこなう変形例の第2の説明演出の内容を示す概略図である。 実施形態の画像音響制御部がおこなう客待ち演出処理の他の変形例を示すフローチャートである。 図30に示すフローチャートの残部を示す図である。
(1)パチンコ遊技機の構造
以下、本発明の一実施形態の遊技機を図面に基づいて説明すると、実施形態の遊技機は遊技媒体を遊技球としたパチンコ遊技機1であり、図1,2に示すように、遊技機本体10と、カードユニット(球貸ユニット)3と、を備えてなる。実施形態のカードユニット3は、球払出装置(図示せず)を利用しておこなう遊技球の貸し出しを、プリペイドカード(ICカード・磁気カード)だけでなく現金でも可能とするものである。このカードユニット3は、「サンド」とも称され、現金を投入可能な現金投入口4や、カード挿入口6を備え、内部に、カードの残金や貯球等のデータの読み出しと書き込みを行うカードリードライタ7(図4参照)が内蔵されている。
遊技機本体10は、遊技機枠11の内部に遊技盤15を取り付けて構成される。遊技機枠11は、外枠12、内枠13、及び、前面側のガラス扉部14、を備える。外枠12は、遊技機本体10の外郭部となる枠体であり、内枠13は、遊技盤15が取り付けられる枠体であり、ガラス扉部14は、遊技盤15を保護するとともに発射ハンドル43等が配設される前枠である。ガラス扉部14は、遊技盤15の前面側における遊技球の転動する遊技領域16や遊技球の転動を予定していない非遊技領域17を目視できるように、それらの前側を覆う透明なガラス部14aと、そのガラス部14aの下方の皿ユニット部14bとを備える。
ガラス扉部14は、外枠12や内枠13に対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在とされ、内枠13は、外枠12とガラス扉部14とに対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在としている。
ガラス扉部14の前面側には、図2に示すように、ガラス部14aの下方の皿ユニット部14bに、上皿42aと下皿42bとを有した球受け皿42、発射ハンドル43、下皿42bの球を抜く皿球抜きボタン44、上皿42aの球を下皿42bに移す通路球抜きボタン45、演出ボタン46、及び、十字キーボタン47が、配設されている。さらに、皿ユニット部14bの球受け皿42の右方の上面には、球貸ボタン52、返却ボタン53、及び、カード残高表示器54が配設されている。また、ガラス扉部14の前面側には、図1に示すように、上部側に、スピーカ48や枠ランプ49が配設されている。
また、実施形態の場合、ガラス扉部14の上縁中央には、赤外線センサ等からなって、遊技者の着座を検知可能な意思確認センサ(着座検知センサ)55が、配設されている。
さらに、皿ユニット部14bの内部には、図3に示すように、球貸ボタン52の押圧操作を検出可能な動作確認SW57が配設されている。動作確認SW57は、実施形態の場合、球貸ボタン52の押下操作時に、投光部57aと受光部57bとの透光状態が球貸ボタン52の一部で遮蔽されることによりONとなるように、光電センサ等から構成されている。
遊技盤15には、図1に示すように、発射ハンドル43の操作により発射された遊技球が転動する遊技領域16が、レール部材35で囲まれて形成されている。遊技領域16には、遊技球を誘導する多数の図示しない障害釘や風車が突設され、さらに、非遊技領域17には、盤ランプ50が埋設されている。
遊技領域16の中央には、略円環状に囲む枠体部18aを備えたセンター役物装置18が、配設されている。センター役物装置18には、中央の後部側に、画像表示部19におけるメインの第1画像表示部20Aの表示画面20aが配置されている。なお、実施形態の場合、画像表示部19は、大きなメインの第1画像表示部20Aと、センター役物装置18の上縁側の小さな第2画像表示部20Bと、を備えて構成され、これらの画像表示部20A,20Bは、液晶表示装置であり、それらの表示画面20a,20bは液晶画面としている。これらの画像表示部19(20A,20B)では、客待ち用の客待ち演出(客待ちデモ演出)、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出、さらには、遊技説明などを表示画面20a,20bに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定、特別図柄抽選ともいう)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。大当たり抽選は、遊技球の後述する第1始動口22または第2始動口23への入賞に対して行われる。
また、第2画像表示部20Bの左右には、上下に揺動する可動役物装置102が配設されている。
遊技領域16の左右方向における中央下部には、始動入賞装置21が設けられている。始動入賞装置21は、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口22と、電動チューリップ(以下「電チュー」という。「可変入賞装置」に相当する。)24により開閉される第2始動口23とを備えている。電チュー24は、電チューソレノイド24a(図4参照)により駆動される。第2始動口23は、電チュー24が開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。
また、遊技領域16には、大入賞装置(特別可変入賞装置)26が設けられている。大入賞装置26は、始動入賞装置21の右方に配置されており、大入賞口27と、大入賞口ソレノイド26a(図4参照)により動作する開閉部材26bとを備えている。大入賞口27は、開閉部材26bにより開閉される。
また、遊技領域16には、複数の普通入賞装置29、遊技球が通過可能なゲート28が設けられている。各普通入賞装置29は、始動入賞装置21の周囲に配置されている。各普通入賞装置29に入った遊技球は、その普通入賞装置29内の普通入賞口30に入賞する。ゲート28は、センター役物装置18の右部の下方に配置されている。ゲート28は、いわゆる右打ちをした際に、遊技球が通過する可能性がある通過口である。
また、非遊技領域17における遊技盤15の左下隅部には、表示器類が配置されている。遊技機本体10には、表示器類として、普通図柄表示器37、第1特別図柄表示器39a、及び、第2特別図柄表示器39b、が設けられるとともに、普通図柄保留ランプ38、第1特別図柄保留ランプ40a、及び、第2特別図柄保留ランプ40bが設けられている。
第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39bは、それぞれ、遊技球の第1始動口22、第2始動口23への入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される特別図柄により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39bに停止表示された特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口27を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口22または第2始動口23に入賞すると、メイン制御部60(図4参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口22への入賞であれば第1特図保留記憶部に、第2始動口23への入賞であれば第2特図保留記憶部に、特図保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた特図保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ40a、第2特別図柄保留ランプ40bは、それぞれ、メイン制御部60(図4参照)のRAM内の第1特図保留記憶部、第2特図保留記憶部に記憶されている特図保留記憶の個数を表示するものである。なお、既述の第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部に記憶される特図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1特図保留記憶部に4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口22に入賞したときや、第2特図保留記憶部に4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口23に入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。
普通図柄表示器37は、遊技球のゲート28への通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知する(これを「普通図柄変動」という)ものである。普通図柄表示器37に停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー24を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート28を通過すると、メイン制御部60は、その通過に対して取得した当たり乱数等の乱数を、RAM内の普図保留記憶部(図4参照)に普図保留記憶として記憶する。そして、普通図柄変動を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた普図保留記憶に基づいて当たりか否かの判定を行い、普通図柄変動を実行する。
普通図柄保留ランプ38は、普図保留記憶部に記憶されている普図保留記憶の個数を表示するものである。普図保留記憶部に記憶される普図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、普図保留記憶部に4個の普図保留記憶がある状態で遊技球がゲート28を通過したときは、その通過に対して当たり乱数は取得されない。
なお、遊技領域16の下端には、入賞しなかった遊技球が排出されるアウト口33が配設されている。
(2)パチンコ遊技機の電気系統の説明
実施形態のパチンコ遊技機1は、図4に示すように、メイン制御部60、払出制御部70、発射制御部77、サブ制御部85、カード中継基板105、及び、カードユニット3を備える。サブ制御部85は、演出制御部90、画像音響制御部95、及び、ランプ制御部100を備える。演出制御部90や払出制御部70は、メイン制御部60に接続されている。画像音響制御部95やランプ制御部100は、演出制御部90に接続されている。発射制御部77やカード中継基板105は、払出制御部70に接続されている。各制御部や基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。また、メイン制御部60は、RAM内に、既述した第1特図保留記憶部、第2特図保留記憶部、及び、普図保留記憶部を備えている。さらに、演出制御部90は、RTC(リアルタイムクロック)を備え、RTCは、日時を計測しており、パチンコ遊技機1の電源が遮断されても図示しないバックアップ電源により計測動作を継続する。
メイン制御部60は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御部60には、第1始動口22内に設けられて第1始動口22に入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)22a、第2始動口23内に設けられて第2始動口23に入賞した遊技球を検出する第2始動口SW23a、電チュー24を駆動する電チューソレノイド24a、ゲート28内に設けられてゲート28を通過した遊技球を検出するゲートSW28a、大入賞口27内に設けられて大入賞口27に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW27a、開閉部材26bを駆動する大入賞口ソレノイド26a、各普通入賞口30内にそれぞれ設けられてその普通入賞口30に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW30a、第1特別図柄保留ランプ40a、第2特別図柄保留ランプ40b、普通図柄保留ランプ38、第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39b、普通図柄表示器37がそれぞれ接続され、矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御部60に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御部60から信号が出力される。
払出制御部70には、球払出装置(図示せず)を駆動する払出駆動モータ75が接続されている。払出制御部70は、メイン制御部60から受信した信号に従って払出駆動モータ75を動作させ、各入賞口(第1始動口22、第2始動口23、大入賞口27、普通入賞口30)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す払出しや、球貸ボタン52の押下操作時に伴う遊技球の貸出しを行う。
発射制御部77には、発射ハンドル43に設けられたタッチセンサ78、遊技球を打撃するハンマの打撃力を調整可能な発射ボリューム79、遊技球の単発打ち用の発射停止SW80、発射装置(図示せず)の遊技球を打撃するハンマの駆動用の発射ソレノイド81、及び、発射装置に遊技球を供給する球送り装置(図示せず)の球送りソレノイド82が接続されている。
カード中継基板105には、球貸ボタン52の押下操作を検出する球貸ボタンSW52a、返却ボタン53の押下操作を検出する返却ボタンSW53a、カード残高表示器54、カードユニット3、メイン制御部60、及び、払出制御部70が接続されている。カード中継基板105は、球貸ボタンSW52a及び返却ボタンSW53aからの信号をカードユニット3に中継し、カードユニット3からの信号を払出制御部70に中継する。払出制御部70は、カードユニット3から受信した信号に従って、球払出装置内の払出駆動モータ75を動作させ、遊技球の貸出を行う。また、カードユニット3では、現金の投入に伴なって、真偽を判定して、カードリードライタ7により、所定のカードに投入時の金額分を書き込み、さらに、所定金額分の払出後の残高を記載し直すよう書き込むこともおこなっている。さらに、カード残高表示器54には、その際の残高が表示される。なお、残高や貯球数等の情報を書き込まれたカードは、返却ボタン53の押下操作時、カードユニット3内の返却駆動機構(図示せず)の返却駆動モータ8が作動されて、カード挿入口6から返却される。
また、メイン制御部60は、演出制御部90に対し各種コマンドを送信し、演出制御部90は、画像音響制御部95との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像音響制御部95には画像表示部19(20A,20B)及びスピーカ48が接続され、画像音響制御部95は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、画像表示部19の表示画面20a,20bに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ48から音声を出力する。
具体的には、画像音響制御部95のROMには、画像表示部19の表示画面20a,20bにおいて表示する装飾図柄、背景、キャラクタ、アイテム等の画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて又は画像データとは独立にスピーカ48から出力する音声、楽曲、効果音等の音響データが記憶されている。画像音響制御部95のCPUは、ROMに記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した画像データを用いて装飾図柄等の画像を表示するための画像処理を行い、また、読み出した音響データを用いて音声等の音響を出力するための音声処理を行う。そして、画像音響制御部95は、画像処理された画像データに基づいて画像表示部19の第1画像表示部20Aや第2画像表示部20Bの表示画面20a,20bに画像を表示し、音声処理された音響データに基づいてスピーカ48から音響を出力する。
また、演出制御部90は、ランプ制御部100との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御部100には枠ランプ49や盤ランプ50、及び、可動役物装置102が接続され、ランプ制御部100は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、ランプ49,50を点灯・消灯し、可動役物装置102を動作させる。
さらに、演出制御部90には、演出ボタン46(図1参照)が押下操作されたことを検出する演出ボタンSW46aが接続されており、演出ボタン46が押下されると、演出ボタンSW46aから演出制御部90に対して信号が出力される。さらに、十字キーボタン47の各方向を操作した際の十字キーSW47aも演出制御部90に接続されている。
さらにまた、演出制御部90には、意思確認センサ55と動作確認SW57とが接続され、遊技者が実施形態のパチンコ遊技機1の前に着座すれば、その着座を意思確認センサ55が検出し、その検出信号が演出制御部90に入力され、また、その後、遊技者が球貸ボタン52を押下操作すれば、その操作を動作確認SW57が検出し、その検出信号が演出制御部90に入力される。
(3)パチンコ遊技機の動作
次に、図5〜10に基づいてメイン制御部60の動作について説明する。なお、後述する各カウンタは、メイン制御部60のRAMに設けられ、パチンコ遊技機1の電源投入時にゼロクリアされる。
[メイン側タイマ割込処理]
メイン制御部60は、図5に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。すなわち、乱数更新処理(S201)、始動口SW処理(S202)、ゲートSW処理(S203)、大入賞口SW処理(S204)、普通入賞口SW処理(S205)、特別図柄処理(S206)、普通図柄処理(S207)、大入賞口処理(S208)、電チュー処理(S209)、賞球処理(S210)、及び、出力処理(S211)を繰り返して行う。
[乱数更新処理]乱数更新処理(S201)では、図示しないが、メイン制御部60は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たり図柄の種類(15R通常図柄、15R確変図柄、または2R潜確図柄等)を決めるための大当たり図柄乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、装飾図柄変動演出の変動パターン(例えばスーパーリーチ演出や擬似連を行うかなど)を決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる当たり乱数、当たり図柄の種類(長開放図柄、短開放図柄、又は、ハズレ図柄)を決めるための当たり図柄乱数等を更新する乱数更新処理を行う。
[始動口SW処理]
始動口SW処理(S202)では、図6に示すように、メイン制御部60は、第1始動口SW22aがONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければステップS306に進み、ONしていれば、第1特図保留記憶部に記憶されている大当たり乱数の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定する(S302)。4未満でない場合はステップS306に進み、4未満の場合は、U1に1を加算し(S303)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第1特図保留記憶部に格納する(S304)。そして、第1保留数増加コマンドをセットして(S305)、ステップS306に進む。
ステップS306では、メイン制御部60は第2始動口SW23aがONしたか否かを判定し、ONしていなければ始動口SW処理を終え、ONしていれば、第2特図保留記憶部に記憶されている大当たり乱数の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定する(S307)。4未満でない場合は始動口SW処理を終え、4未満の場合は、U2に1を加算し(S308)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第2特図保留記憶部に格納する(S309)。そして、第2保留数増加コマンドをセットして(S310)、始動口SW処理を終える。
[ゲート処理]ゲート処理(S203)では、図示しないが、メイン制御部60が、ゲートSW28aがONしたと判定したとき、普通図柄保留球数が「4」未満であることを条件として当たり乱数を取得して普図保留記憶部に格納する。
[大入賞口SW処理]大入賞口SW処理(S204)では、図示しないが、大入賞口SW27aがONしていれば、大当たり遊技中又は小当たり遊技中(後述する当たり遊技フラグがON)か否かを判定して、大当たり遊技中又は小当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値に1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
[普通入賞口SW処理]普通入賞口SW処理(S205)は、図示しないが、普通入賞口SW30aがONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
続いて、メイン制御部60は、後述する特別図柄処理(S206)、普通図柄処理(S207)、後述する大入賞口処理(S208)、電チュー処理(S209)、賞球処理(S210)、及び、出力処理(S211)を行う。
[普通図柄処理]普通図柄処理(S207)においては、図示しないが、ゲートSW処理において格納した当たり乱数が、現在の遊技状態(確変遊技状態、通常遊技状態、潜確遊技状態又は時短遊技状態)に対応して予め設定された当たり乱数値であるかハズレ乱数値であるかの判定を行うとともに、現在の遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を選択し、普通図柄表示器37に選択した変動時間だけ普通図柄を変動表示させ、変動時間が経過して普通図柄の変動表示を停止させたとき、当たり乱数が当たり乱数値である場合に補助遊技フラグをONする。補助遊技フラグがONされると、電チュー処理(S209)において、電チュー24が、現在の遊技状態に応じて設定された開時間及び回数だけ開放動作される。
[電チュー処理]電チュー処理(S209)においては、図示しないが、上述した普通図柄処理において補助遊技フラグがONされたとき、第2始動口23の電チュー24を現在の遊技状態に応じた開時間及び回数だけ開放動作する。
[賞球処理]賞球処理(S210)においては、図示しないが、遊技球の入球に応じた大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり15球)、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり10球)、及び、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり3球)を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする。
[出力処理]出力処理(S211)においては、図示しないが、各種コマンドを払出制御部70及び演出制御部90に出力する。
[特別図柄処理]
特別図柄処理(S206)では、メイン制御部60は、図7に示すように、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、又は、短当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば特別図柄処理を終え、ONでなければ特別図柄の変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS413に進み、変動中でなければ、第2始動口保留カウンタの値U2又は第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定する(S403,S405)。そして、U2、U1が共に1以上でなければ、客待ち設定処理(S407)を行って、特別図柄処理を終える。
(客待ち設定処理)
なお、客待ち設定処理(S407)では、図8に示すように、客待ち状態中か否かを示す客待ちフラグがONであるか否かを判定し(S501)、ONであれば客待ち設定処理を終え、ONでなければ客待ちコマンドをセットして(S502)、客待ちフラグをONした後(S503)、処理を終える。
一方、特別図柄処理のS403,S405において、U2又はU1が1以上であればU2又はU1から1を減算して(S404,S406)、客待ちフラグをOFFした後(S408)、ステップS304又はS309で格納しておいた大当たり乱数を用いて大当たり判定処理を行い(S409)、次いで、変動パターン選択処理を行う(S410)。
(大当たり判定処理)
なお、大当たり判定処理(S410)では、メイン制御部60は、図9に示すように、遊技状態に応じた大当たり判定用テーブルを用いて、大当たり乱数が大当たりか否かの判定を行う(S601)。そして、大当たりであれば(S602でYES)、ステップS304又はステップS309で格納しておいた大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを判定し(S603)、その大当たり図柄をセットする(S604)。なお、大当たり図柄によって、大当たりの種類が決まる。一方、大当たり乱数が大当たりでないが(S602でNO)、小当たりであれば(S605でYES)、小当たり図柄をセットする(S606)。小当たりでもなければ(S605でNO)、ハズレ図柄をセットする(S607)。
(変動パターン選択処理)変動パターン選択処理(S410)では、図示しないが、直前の大当たり判定処理において大当たりと判定していれば、乱数値と変動パターンとの対応を示す変動パターンテーブルとして大当たり用テーブルを参照し、小当たりと判定していれば小当たり用テーブルを参照し、大当たりでも小当たりでもないと判定していればハズレ用テーブルを参照して、ステップS304又はS309で格納しておいた変動パターン乱数がいずれの変動パターンを示すかの判定を行い、変動パターンをセットする。なお、変動パターンには変動時間を示す情報が含まれている。
その後、特別図柄処理(S206)では、変動パターン選択処理(S410)に続いて、メイン制御部60は、第1特別図柄表示器39aまたは第2特別図柄表示器39bにおいて特別図柄の変動を開始し(S411)、変動開始コマンドをセットして(S412)、ステップS413に進む。ステップS413では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理を終えるが、経過していれば特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を確定表示し(S414)、変動停止コマンドをセットする(S415)。そして、停止中処理(S416)を行って、特別図柄処理を終える。
(停止中処理)停止中処理(S416)では、図示しないが、メイン制御部60は、各種遊技フラグ(時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグ、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグ)のOFFやONに関する処理をし、大当たり又は小当たりであれば、オープニングを開始するとともに、オープニングコマンドをセットして、処理を終える。
[大入賞口処理]
大入賞口処理(S208)では、メイン制御部60は、図10に示すように、まず、当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでなければ大入賞口処理を終えるが、ONであれば、オープニング中であるか否かを判定する(S702)。オープニングとは、当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。メイン制御部60は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S703)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば、当たりの種類に応じた最大R数(ラウンド数)と作動パターンとを設定する(S704)。そして、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S705)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S706)、大入賞口27の作動(開放)を開始する(S707)。
次に、メイン制御部60は、大入賞口27の作動時間(開放時間。実施形態では、長当たりであれば29.5秒、短当たりまたは小当たりであれば0.1秒)が経過したか否かを判定し(S708)、経過していれば大入賞口27を閉口し(S710)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数(実施形態では、9個)であるか否かを判定して(S709)、規定個数でなければ大入賞口処理を終え、規定個数であれば大入賞口27を閉口する(S710)。
そして、メイン制御部60は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S711)、最大R数でなければ大入賞口処理を終え、最大R数であれば、エンディングを開始して(S712)、エンディングコマンドをセットし(S713)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S714)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、メイン制御部60は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S717)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば遊技状態設定処理を行って(S718)、当たり遊技フラグをOFFする(S719)。
一方、メイン制御部60は、ステップS702においてオープニング中でないと判定したときは、大入賞口27がエンディング中であるか否かを判定し(S715)、エンディング中であればステップS717に移行し、エンディング中でなければ大入賞口27の作動中か否かを判定する(S716)。そして、作動中でなければステップS705に移行し、作動中であればステップS708に移行する。
(遊技状態設定処理)遊技状態設定処理(S718)では、図示しないが、メイン制御部60は、今終了した当たり遊技が、小当たりであれば、遊技状態を遷移させないので遊技状態設定処理を終え、15R通常大当たりであれば、時短遊技状態に遷移させるため時短遊技フラグをONし、15R確変大当たりであれば、確変遊技状態に遷移させるため確変遊技フラグをONし、2R潜確大当たりであれば、潜確遊技状態に遷移させるため潜確遊技フラグをONする。
以上のメイン制御部60における処理と並行して、サブ制御部85の演出制御部90では図11〜17に示すようなサブ側タイマ割込処理を行う。
[サブ側タイマ割込処理]
演出制御部90は、図11に示すようなサブ側タイマ割込処理を例えば1msecといった短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、コマンド受信処理(S1001)と、演出ボタン処理(S1002)と、意思確認処理(S1003)と、動作確認処理(S1004)と、コマンド受信処理、演出ボタン処理、意思確認処理、及び、動作確認処理でセットしたコマンドを画像音響制御部95やランプ制御部100に送信するコマンド送信処理(S1005)と、を行う。コマンド送信処理が実行されると、各種コマンドを受信した画像音響制御部95やランプ制御部100は、各種演出装置(画像表示部19,スピーカ48,枠ランプ49,盤ランプ50,及び、可動役物装置102)を用いて各種演出(装飾図柄変動演出や大当たり演出、あるいは、客待ち演出、遊技の説明演出など)を実行する。
[コマンド受信処理]
コマンド受信処理(S1001)では、演出制御部90は、図12に示すように、メイン制御部60から保留数増加コマンド(第1保留数増加コマンドまたは第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定し(S1101)、受信していれば、第1保留数増加コマンドであれば第1保留数を、第2保留数増加コマンドであれば第2保留数を加算し(S1102)、その保留数を表示画面20aに表示させるための保留数コマンドをセットする(S1103)。
次に、演出制御部90は、メイン制御部60から変動開始コマンドを受信していれば後述する演出選択処理を行い(S1104,S1105)、変動停止コマンドを受信していれば変動演出終了中処理を行う(S1106,S1107)。そして、演出制御部90は、オープニングコマンドを受信していれば、当たり演出選択処理を行い(S1108,S1109)、エンディングコマンドを受信していれば、エンディング演出選択処理を行う(S1110,S1111)。続いて、演出制御部90は、客待ちコマンド受信処理を行って(S1112)、コマンド受信処理を終える。
[演出選択処理]
演出選択処理(S1105)では、演出制御部90は、図13に示すように、まず、メイン制御部60から受信した変動開始コマンドを解析するとともに(S1201)、演出モードを示すモードフラグを参照する(S1202)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり抽選において選択された特別図柄及び変動パターンを示す情報が含まれている。また、演出モードとは、画像表示部19(20A,20B)における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景画像が異なる等、画像表示部19に表示される画像が異なり、装飾図柄変動演出も演出モードに応じたものが実行される。例えば、演出モードには、時短遊技状態であることを示す時短モード、確変遊技状態であることを示す確変モード、潜確遊技状態であることを示唆する潜確モード、通常遊技状態であることを示す通常モードなどがある。ここで、各モード中に実行される背景画像等の演出を、それぞれ、時短モード演出、確変モード演出、潜確モード演出、通常モード演出という。また、時短モード演出および確変モード演出は、時短機能付き遊技状態であることを示す特定遊技モード演出に相当する。
続いて、演出制御部90は、保留数を1減算してその保留数を表示画面20aに表示させるための保留数コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S1203)。そして、所定の変動演出パターンテーブルをセットし、セットした変動演出パターンテーブルを参照するとともに、解析した変動開始コマンド及び参照した演出モードに基づいて、変動演出パターンを選択する(S1204)。これにより、いわゆるステップアップ予告やチャンスアップ予告などの予告アクション(予告演出)などを含めて装飾図柄変動演出としてどのような演出を行うかが決定される。そして、選択した変動演出パターンにて装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをセットし(S1205)、演出選択処理を終了する。
[変動演出終了中処理]変動演出終了中処理(S1107)においては、図示しないが、演出制御部90は、受信した変動停止コマンド(S1106)を解析し、当たりの場合は、上限継続回数を設定し直してモードフラグを変更し、ハズレの場合は、現在のモードの上限継続回数に到達するまで「1」を減算し、変動演出終了コマンドをセットする。上限継続回数に到達して「0」となれば、通常モードに戻すためにモードフラグを0として、変動演出終了コマンドをセットする。
[当たり演出選択処理]当たり演出選択処理(S1109)においては、演出制御部90は、図示しないが、オープニングコマンドを解析し(S1108)、当たり演出パターンを選択し、オープニング演出開始コマンドをセットする。
[エンディング演出選択処理]エンディング演出選択処理(S1111)においては、演出制御部90は、図示しないが、エンディングコマンドを解析し(S1110)、エンディング演出パターンを選択し、エンディング演出開始コマンドをセットする。
[客待ちコマンド受信処理]
客待ちコマンド受信処理(S1112)においては、演出制御部90は、図14に示すように、客待ちコマンドを受信したか否かを判定し(S1301)、受信していれば、客待ち演出を実行するまでの時間の計測を開始するとともに計測フラグをONして(S1302,S1303)、ステップS1305に進む。一方、受信していなければ、計測フラグがONされているか否か判定し(S1304)、ONされていなければ、客待ち演出実行までの時間の計測中ではないので処理を終え、ONされていればタイムアップか、すなわち、いま計測している時間が客待ち演出実行までの時間として設定した所定時間(例えば30秒)に達したか否か判定する(S1305)。そして、タイムアップでなければ、処理を終え、タイムアップであれば、計測フラグをOFFするとともに(S1306)、客待ち演出を開始するための客待ち演出開始コマンドをセットする(S1307)。
[演出ボタン処理]
演出ボタン処理(S1002)では、演出制御部90は、図15に示すように、演出ボタンSW46aからの信号により、演出ボタン46が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1401)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば演出ボタンコマンドをセットする(S1402)。
[意思確認処理]
意思確認処理(S1003)では、演出制御部90は、図16に示すように、意思確認センサ55からの信号により、遊技者が遊技機1の前に着座したか(ONされたか)否かを判定し(S1501)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば意思確認コマンドをセットする(S1502)。
[動作確認処理]
動作確認処理(S1004)では、演出制御部90は、図17に示すように、動作確認SW57からの信号により、球貸ボタン52が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1601)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば動作確認コマンドをセットする(S1602)。
[画像音響制御部での処理]
次に、画像音響制御部95での処理を説明すると、画像音響制御部95では、演出制御部90からの種々のコマンド(始動口22,23への入賞に伴なう所定の特別図柄変動に並行しておこなわれる装飾図柄変動演出をおこなう変動演出開始コマンド、変動演出終了コマンド、大当たり遊技開始時のオープニング演出開始コマンド、大当たり遊技終了時のエンディング演出開始コマンド、始動口22,23の保留の無い状態で、かつ、始動口22,23への入賞が所定時間無い場合の客待ち演出(客待ちデモ演出)をおこなう客待ち演出開始コマンド、演出ボタンコマンド、意思確認コマンド、動作確認コマンド等)を受信し、画像音響制御部95のCPUが、ROMから対応するデータを読み出して、画像表示部19(20A,20B)の表示画面20a,20bで所定の画像を表示するとともに、スピーカ48から所定の音を発生させることとなる。
[客待ち演出処理]
上記の処理のうち、画像音響制御部95では、図18に示すように、客待ち演出処理を行う。この客待ち演出処理では、まず、客待ち演出開始コマンドを受信したか否かを判定し(S1701)、受信していなければ、処理を終え、受信していれば、客待ち演出を開始する(S1702)。
この客待ち演出は、実施形態の場合、第1画像表示部20Aの表示画面20aで表示されるもので、図19のAに示すように、例えば、機種名「ABC」とキャラクタC1,C2,C3が並んで踊るような演出とがおこなわれる。この時、適宜、スピーカ48から所定の音を発生させてもよい。
ついで、意思確認コマンドを受信したか否かを判定し(S1703)、意思確認コマンドを受信した場合(S1703でYES)、意思確認コマンドの受信が客待ち演出開始コマンドの受信前からONされているか否かを判定し(S1704)、客待ち演出開始コマンドの受信前からONされていれば(S1704でYES)、ステップS1705に移行し、変動演出開始コマンドを受信するまで、客待ち演出は続行され、その後、変動演出開始コマンドを受信すれば(S1705でYES)、客待ち演出を終了する(S1706)。
なお、客待ち演出開始コマンドの受信前からONされている場合(S1704でYES)は、既に、遊技者が着座して遊技中であったが、始動口22,23への入賞がなく、客待ち設定処理が行われる場合であり、既に遊技している遊技者に対して、改めて遊技説明する必要がないことから、その場合には、ステップS1705,S1706に移行することとなる。
また、変動演出開始コマンドについて説明すると、既述したように、変動演出開始コマンドは、遊技中の始動口22,23への入賞に伴なうコマンドである。すなわち、遊技球が始動口22,23に入賞すれば、メイン制御部60が、始動口SW処理(S202、図6参照)、特別図柄処理(S207、図7参照)を行い、客待ちフラグをOFFし(S408)、大当たり判定処理(S409、図9参照)をおこない、さらに、変動パターン選択処理(S410)において、大当たり判定処理の判定結果による大当たり、小当たり、はずれの種類に応じて選択した所定の変動パターンがセットされて、演出制御部90がその変動パターンを受信する(S1001)。そして、演出制御部90は、コマンド受信処理における演出選択処理(S1105、図13参照)において、変動パターンのコマンドを解析し、画像音響制御部95に対応する変動演出開始コマンドを送信する(S1205)。そのため、第1画像表示部20Aの表示画面20aでは、メイン制御部60のおこなう第1特別図柄表示器39a若しくは第2特別図柄表示器39bでの特別図柄変動と並行して、装飾図柄変動を表示するため、客待ち演出は不要であり、客待ち演出が終了される(S1706)。
一方、ステップS1702で客待ち演出を開始した後、意思確認コマンドを受信しなければ(S1703でYES)、客待ち演出は続行される。
そして、客待ち演出を開始した後、意思確認コマンドを受信し(S1703でYES)、そのコマンドが客待ち演出開始コマンドの受信前からONされていなければ(S1704でNO)、ステップS1707に移行して、第1の説明演出が開示される。
この第1の説明演出は、実施形態の場合、第1画像表示部20Aの表示画面20aで表示されるもので、図19のBに示すように、カードユニット3の現金投入口4への現金の投入方法を案内する演出を行い、ついで、図19のCに示すように、球貸ボタン52を押下操作する方法を案内する演出がおこなわれ、さらに、図19のDに示すように、操作がわからないときのための店員を呼び出す呼出ボタン(Callボタン)B1の押下操作する方法を案内する演出がおこなわれる。この説明演出の表示時、適宜、スピーカ48から説明する音声等を発生させてもよい。
なお、呼出ボタンB1は、図1に示すように、遊技機1の上方の遊技機島の上部パネルに取り付けられた呼出装置B0に配設され、押下操作されると、呼出装置B0の所定のランプと遊技機島の端に配設された所定のランプとが点灯されることとなる。
また、この演出時、表示画面20aには、遊技説明を不要とする遊技者が説明をスキップできる操作を行う案内表示E1も表示される。この案内表示E1は、演出ボタン46の押下操作としている。
そのため、ステップS1707を経て、第1の説明がなされているときに、演出ボタンコマンドを受信すれば(S1708でYES)、客待ち演出が再開されて(S1709)、変動演出開始コマンドを受信するまで、客待ち演出は続行され、その後、変動演出開始コマンドを受信すれば(S1705でYES)、客待ち演出を終了する(S1706)。
また、例えば、遊技途中にトイレなどのための席を開けた後に戻ってきた遊技者が、演出ボタンを押下操作せずに、発射ハンドル43を操作して始動口22,23に入賞させた場合を考慮し、第1の説明途中でも、変動演出開始コマンドを受信すれば(S1710でYES)、客待ち演出を終了することとしている(S1706)。
そして、演出ボタン46が押下操作されておらず(S1708でNO)、かつ、変動演出開始コマンドを受信していなければ(S1710でNO)、ステップS1711に移行して、球貸ボタン52を押下操作した動作確認コマンドを受信するまで、第1の説明演出の図19のB,C,Dの表示が繰り返される。
そして、動作確認コマンドが受信されれば(S1711でYES)、第1の説明演出が終了し(S1712)、第2の説明演出が開始される(S1713)。
第2の説明演出も、実施形態の場合、第1画像表示部20Aの表示画面20aに表示されるもので、図20に示すように、発射ハンドル43の操作(図20のA参照)、遊技球の打ち出し位置(図20のB参照)、及び、遊技球を入賞させる始動口22の案内(図20のC参照)をおこなう。ついで、図21,22に示すように、遊技機のスペックや遊技球が始動口22,23に入賞するとどうなるかを説明する。すなわち、入賞に伴なって、装飾図柄変動が始まり、そして、その際の予告アクションとしてはどのようなものがあるか、リーチアクションとしてはどのようなものがあるか、スペシャルリーチ(SPリーチ)としてはどのようなものがあるか、あるいは、図示しないが、保留アイコンとしてはどのようなものがあるか、さらに、可動役物装置の動作等の案内を、大当たりの期待度の大小と併せて、おこなう。
さらに、この第2の説明演出では、図23,24に示すように、大当たり遊技の右打ちする場合の発射ハンドル43の操作(図23のA参照)、遊技球を入賞させる大入賞口27の案内(図23のB参照)、皿球抜きボタン44を押下操作して遊技球をドル箱へ移す方法(図24のA参照)、遊技終了時の呼出ボタンの操作(図24のB参照)、返却ボタン53を押下操作してカード挿入口6からカードを取り出す方法(図24のC参照)、遊技球のカウントのために店員を呼ぶこと(図24のD参照)等をおこなう。
なお、図20〜24に示す第2の説明においても、図示を省略しているが、図19のB〜Dに示した演出ボタン46を操作する案内表示E1が、表示されている。また、この説明演出の表示時、適宜、スピーカ48から説明する音声等を発生させてもよい。
そして、ステップS1713を経て、上記のような第2の説明演出が開始された後、演出ボタンコマンドを受信したり(S1714でYES)、あるいは、表示画面20aでの第2の説明演出が終了すれば(S1715でYES)、客待ち演出が再開される(S1709)。また、第2の説明演出が開始された後、演出ボタンコマンドを受信せず(S1714でNO)、かつ、表示画面20aでの第2の説明演出が終了しなければ(S1715でNO)、変動演出開始コマンドを受信するまで、第2の説明演出は続行され、その後、変動演出開始コマンドを受信すれば(S1716でYES)、ステップS1717に移行する。
ステップS1717では、第2の説明演出が終了していないことから、残りの第2の説明演出が、図25のA〜Cに示すように、第2画像表示部20Bの表示画面20bに引き継がれて表示され、第2の説明演出が終了すれば(S1718)、客待ち演出も終了されて(S1706)、客待ち演出処理を終える。
なお、ステップS1715やS1718での第2の説明演出の終了は、説明内容のすべてを1回分だけ提示するほか、適宜、2回分や3回分などと複数回分提示して、終了としてもよい。
(4)実施形態のパチンコ遊技機の遊技例
まず、初心者の遊技者が、パチンコ遊技機1の前に着座する。この時、パチンコ遊技機1では、初心者が着座する前まで、遊技されていなかったことから、メイン制御部60は、特別図柄処理(S206)において、始動口22,23への入賞が無く、保留もないことから、客待ち設定処理(S407、図8参照)をおこない、客待ちコマンドをセットする(S502)。そして、演出制御部90は、客待ちコマンドを受信し(図11,12のS1001,S1112参照)、所定時間経過すれば、客待ち演出開始コマンドをセットし(図14のS1307参照)、画像音響制御部95に客待ち演出開始コマンドを送信する(S1005)。
そのため、画像音響制御部95は、図18の客待ち演出処理のステップS1701,S1702を経て、図19のAに示すような客待ち演出を第1画像表示部20Aの表示画面20aで表示している。
その状態で、遊技者が着座すれば、意思確認センサ55が遊技者の着座を検出して、演出制御部90が意思確認処理(S1003、図16参照)を行い、意思確認コマンドを画像音響制御部95に送信することから、画像音響制御部95は、客待ち演出処理において、ステップS1703でYES、ステップS1704でNOと判定し、図19のB,C,Dに示す第1の説明演出を開始する(S1707)。
なお、意思確認センサ55が遊技者の着座を検出しても、客待ち演出開始コマンドを受信する前から、意思確認コマンドを受信していれば、遊技中において、単に、始動口22,23への入賞が無く、保留もないことによる客待ち演出処理であることから、ステップS1703でYES、ステップS1704でYESと判定され、客待ち演出が続行される(S1705)。
そして、遊技者は、図19のB,Cに示すような第1の説明演出の表示通りに、カードユニット3の現金投入口4に現金を投入し、球貸ボタン52を押下操作すれば、払出制御部70が、払出駆動モータ75を作動させて、遊技球を貸し出し、遊技球が球受け皿42に溜まることとなる。
その際、球貸ボタン52の押下操作により、動作確認SW57がONされて、演出制御部90が動作確認処理(S1004、図17参照)をおこない、動作確認コマンドを画像音響制御部95に送信することから、画像音響制御部95は、客待ち演出処理において、ステップS1711でYESと判定して、第1の説明演出を終了して(S1712)、図20〜24に示す第2の説明演出を開始する(S1713)。
そして、球貸ボタン52の押下操作がなければ、ステップS1711でONとならないことから、S1708やS1710でYESの場合を除いて(演出ボタン46の押下操作や始動口22,23への入賞時を除いて)、図19のB,C,Dに示す第1の説明演出が繰り返して表示画面20aに表示されて、遊技者に図19のB,C,Dに示す現金投入口4への現金投入、球貸ボタン52の押下操作を促すこととなる。
なお、第1の説明演出や第2の説明演出の途中で、スキップしたい遊技者は、演出ボタン46を押下操作すれば、演出ボタンSW46aがONされ、演出制御部90が、演出ボタン処理(S1002、図15参照)をおこない、演出ボタンコマンドを画像音響制御部95に送信することから(S1005)、演出ボタンコマンドを受信した画像音響制御部95は、第1の説明演出や第2の説明演出を中止して、客待ち演出を再開し(S1708やS1714でYES、S1709)、変動演出開始コマンドを受信するまで(発射ハンドル43の操作に伴なって遊技球が始動口22,23に入賞するまで)、客待ち演出を続行する(S1705,S1706)。
そして、第1画像表示部20Aの表示画面20aで表示されていた図20〜24に示す第2の説明演出が終了すれば(S1715でYES)、客待ち演出を再開し(S1709)、変動演出開始コマンドを受信するまで、客待ち演出を続行する(S1705,S1706)。
一方、第1画像表示部20Aの表示画面20aで表示されていた図20〜24に示す第2の説明演出が終了する前に、画像音響制御部95が変動演出開始コマンドを受信すれば(S1716でON)、画像音響制御部95は、第2の説明演出の残りの部分を、図25のA〜Cに示すように、第2画像表示部20Bの表示画面20bに表示し(S1717)、第2の説明演出を終了まで表示すれば、第2画像表示部20Bでの第2の説明演出を終了し(S1718)、さらに、客待ち演出も終了させて(S1706)、客待ち演出処理を終える。
そしてその後、遊技中、始動口22,23への入賞により、大当たりとなって、メイン制御部60が大入賞口処理(S208、図10参照)を行い、大入賞口27を開閉させても、遊技者は、第2の説明演出における図23のA,Bに示すように、発射ハンドル43の操作や遊技球の大入賞口27への入賞方法を知得できており、初心者であっても、余裕を持って遊技できる。
さらにその後、図24のA,B,C,Dに示すように、皿球抜きボタン44を操作して、球受け皿42からドル箱に遊技球を移す方法や、カードの取り出し方、さらに、遊技を止める際の呼出ボタンB1の操作も知得できていることから、遊技を止めることとしても、余裕を持って、それらの動作をおこなえる。
(5)実施形態のパチンコ遊技機の作用、効果、変形例
1.
実施形態のパチンコ遊技機1では、遊技の意思を確認する確認手段としての意思確認センサ55のON信号によって、遊技者の遊技開始の意思が確認されると、遊技者に、第1提示制御手段としてのサブ制御部80の演出制御部90及び画像音響制御部95が、提示手段としての画像表示部19の第1画像表示部20Aにより、遊技開始に必要な図19のB,C,Dに示す第1の説明が提示される。ついで、動作確認SW57がオンされて、遊技開始の必要な動作としての球貸ボタン52の押下操作を遊技者がおこなったと、動作判定手段としてのサブ制御部80の演出制御部90が判定すれば、第2提示制御手段としてのサブ制御部80の演出制御部90及び画像音響制御部95が、提示手段としての画像表示部19の第1画像表示部20Aや第2画像表示部20Bにより、その後の図20〜25に示す第2の説明を遊技者に提示することとなって、段階的に、遊技者に対し、第1、第2の説明がきめ細かく提示される。
したがって、実施形態のパチンコ遊技機1では、初心者に円滑に遊技を開始できるきめ細かい説明をおこなうことができる。
2.
実施形態のパチンコ遊技機1では、第1提示制御手段としてのサブ制御部80の演出制御部90及び画像音響制御部95が、提示手段としての画像表示部19の第1画像表示部20Aにより、図19のB,C,Dに示す第1の説明の提示を完了させても、動作判定手段としての球貸ボタン52の押下操作を確認する動作確認SW57のON信号により、第1の説明に示した動作(球貸ボタン52の押下操作)がおこなわれたと判定されないと、図18に示すステップS1707,S1708でNO、S1710でNO、S1711でNOと示すように、第1の説明を再度提示させている。
このような構成では、遊技開始に必要な動作がおこなわなければ、その動作を促すように、再度、第1提示制御手段としての演出制御部90と画像音響制御部95が、第1画像表示部20Aにより、第1の説明を提示して、その後の第2提示制御手段としての演出制御部90と画像音響制御部95が、画像表示部19(20A,20B)による図20〜25に示す第2の説明を提示しないことから、初心者であっても、的確に、段階を追って遊技をおこなうことが可能となる。
3.
実施形態のパチンコ遊技機1では、遊技がおこなわれたか否かを判定する遊技判定手段としてメイン制御部60を更に備え、第2提示制御手段としての演出制御部90及び画像音響制御部95は、図20〜24に示す第2の説明を提示しているときに、遊技判定手段としてのメイン制御部60が遊技がおこなわれたと判定すると、第1画像表示部20Aの表示画面20aでの第2の説明の提示を終了する。
このような構成では、図20〜24に示す第2の説明が提示途中であっても、遊技者が遊技を開始していれば、実際の遊技に関する装飾図柄変動等の演出を画像表示部19(20A)で提示することができて、遊技者は装飾図柄変動等の演出により遊技を楽しむことができる。
すなわち、実施形態の場合、図20〜24に示す第2の説明途中で、遊技球が始動口22,23に入賞すれば、メイン制御部60が、始動口SW処理(S202、図6参照)、特別図柄処理(S207、図7参照)を行い、客待ちフラグをOFFし(S408)、大当たり判定処理(S409、図9参照)をおこない、さらに、変動パターン選択処理(S410)において、大当たり判定処理の判定結果による大当たり、小当たり、はずれの種類に応じて選択した所定の変動パターンがセットされて、演出制御部90がその変動パターンを受信する(S1001)。そして、演出制御部90は、コマンド受信処理における演出選択処理(S1005、図13参照)において、変動パターンのコマンドを解析し、画像音響制御部95に対応する変動演出開始コマンドを送信する(S1205)。そのため、第1画像表示部20Aの表示画面20aでは、第1特別図柄表示器39a若しくは第2特別図柄表示器39bでの特別図柄変動と並行して、装飾図柄変動を表示することとなり、遊技者は、種々の装飾図柄変動を楽しむことができる。
4.
実施形態の場合、始動口22,23への入賞により、図20〜24に示す第2の説明の提示途中で、第1画像表示部20Aの表示画面20aでの提示が停止されても、図18のステップS1717,S1718,S1706に示すように、説明し終えていない残りの第2の説明が、第2画像表示部20Bの表示画面20bで引き継がれることから、それらの説明を知得した初心者の遊技者は、その後の遊技を余裕を持っておこなうことが可能となる。
なお、図26のステップS1716,S1718A,S1706に示すように、画像音響制御部95は、始動口22,23への入賞により、変動演出開始コマンドを受信すれば、第2画像表示部20Bの表示画面20bに引き継ぐことなく、第2の説明を終了させてもよい。
5.
実施形態では、遊技の意思を確認する確認手段として、遊技者の着座を検知する赤外線センサ等からなる意思確認センサ(着座検知センサ)55を例示したが、客待ち演出画面において、意思を確認するために、演出ボタン46や十字キーボタン47などの所定のボタン操作を促す表示を行い、そのボタン操作の動作を、遊技の意思を確認する意思確認手段としてもよい。
6.
実施形態では、図19のB,Cに示す第1の説明中の確認動作として、球貸ボタン52の押下操作としたが、カードユニット3や現金投入を検知するセンサ等を利用して、現金投入の動作を確認動作としたり、あるいは、発射ハンドル43の発射操作や遊技球の遊技領域16への発射を検知するセンサや左打ち領域に配置させたゲートのゲートSWのON信号等を利用して、遊技球の実際の発射を確認動作としてもよい。
勿論、このような確認動作は、第1の説明で提示しておくこととなる。
7.
なお、実施形態では、遊技の第1の説明と第2の説明とに関し、画像表示部19(20A,20B)の表示画面20a,20bでの表示と、適宜、スピーカ48からの音とを利用して、おこなうことを例示したが、表示画面20a,20bだけ、あるいは、他の視認できる表示装置だけ、あるいは、その表示装置とスピーカ48とを併用して、第1の説明と第2の説明を提示してもよい。さらに、スピーカ等の音を利用するだけで、第1の説明と第2の説明とを提示してもよい。
8.
また、実施形態では、客待ち演出処理のステップS1711(図18参照)において、動作確認コマンドを受信した際に、第1の説明演出を終了して(S1712)、ステップS1713に移行し、第2の説明演出を開始する場合を例示した。しかし、図27のA,Bや図28に示すように、動作確認SW57の押下操作に基づく動作確認コマンドを受信した後(S1711AでYES)、第1の説明演出を終了させることなく、第2の説明演出を開始させて(S1713A)、第2の説明演出とともに第1の説明演出を提示してもよい。
すなわち、図例の場合には、図27のA,Bに示すように、画像表示部19Aの表示画面19aで第2の説明演出(遊技説明と表示)を順次提示する際、同時に、第1の説明演出(遊技開始説明(遊技初期動作説明あるいは遊技開始前説明としてもよい)と表示)も提示するようにしている。なお、図例では、第1の説明演出と第2の説明演出とに関し、2段階しか例示していないが、それらの説明演出では、図19のB,C,Dや図20〜24に示す表示が順次提示されることとなる。
そして、第1,2の説明演出の提示中は、図28に示すように、遊技者の演出ボタン46の押下操作に伴なうスキップする場合の演出ボタンコマンドを受信したり(S1714でYES)、あるいは、所定回数の第2の説明演出を終了すれば(S1715でYES)、客待ち演出を再開する(S1709)。そして、ステップS1705において、あるいは、ステップS1714やS1715でYESとならない状態で(演出ボタンコマンドを受信せず、かつ、第2の説明演出を終了する前の状態で)、変動演出開始コマンドを受信すれば(S1705やS1716でYES)、第1と第2との説明演出を終了していない場合は終了し(S1718A)、客待ち演出を終了して(S1706)、処理を終えることとなる。
なお、図27では、1つの画像表示部19Aの表示画面19aに第1の説明演出(遊技開始説明(遊技初期動作説明あるいは遊技開始前説明としてもよい)と表示)と第2の説明演出(遊技説明と表示)とを左右に並べて表示したが、上下に並べたり、あるいは、大小の面積差を設けて表示してもよい。さらに、図29のA,Bに示すように、実施形態のような第1画像表示部20Aと第2画像表示部20Bとを備えていれば、第1の説明演出を終了させずに第2の説明演出を同時に提示する際、第1画像表示部20Aの表示画面20aに第2の説明演出(遊技説明と表示)を提示し、第2画像表示部20Bの表示画面20bに第1の説明演出(遊技開始説明(遊技初期動作説明あるいは遊技開始前説明としてもよい)と表示)を提示してもよい。
また、第1の説明演出と第2の説明演出とをともに提示する際、第1の説明演出の提示量が第2の説明演出の提示量より少ない場合、第2の説明演出の提示時、第1の説明演出を、第2の説明演出の提示速度と同じ速度として、繰り返して提示してもよいし、あるいは、第1の説明演出の提示速度を第2に説明演出の提示速度より遅くして、順に提示してもよい。
9.
さらに、実施形態の客待ち演出処理では、第2の説明演出を所定回数提示した後、客待ち演出を再開するように処理した(図18のステップS1715でYES→S1709)。しかし、図30,31に示す客待ち演出処理のように、第2の説明演出を所定回数提示して第2の説明演出を終了した後(S1715でYES)、図31に示すステップS1719に移行して、再度、遊技開始説明(遊技初期動作説明あるいは遊技開始前説明)としての第1の説明演出を開始し、第1の説明演出の終了後に、遊技説明としての第2の説明演出を連続的に提示するように、第1、第2の説明演出を開始してもよい。これらの第1、第2の説明演出は、1つの第1画像表示部20A,19Aの表示画面20a,19aで表示すればよい。
なお、第1、第2の説明演出の開始後は、遊技者の演出ボタン46の押下操作に伴なうスキップする場合の演出ボタンコマンドを受信すれば(S1720でYES)、客待ち演出を再開する(S1709)。演出ボタンコマンドを受信せず(S1720でNO)、かつ、変動演出開始コマンドを受信しなければ(S1721でNO)、上記の第1,第2の説明演出を順次繰り返して提示し、そして、変動演出開始コマンドを受信すれば(S1721でYES)、第1、第2の説明演出を終了し(S1722)、客待ち演出を終了して(S1706)、処理を終えることとなる。勿論、この場合でも、第1,2の説明演出を複数回繰り返せば、演出ボタンコマンドを受信せず、かつ、変動演出開始コマンドを受信しなくとも、客待ち演出を再開するようにしてもよい。
10.
また、実施形態では、遊技媒体を遊技球としたパチンコ遊技機を例示したが、遊技媒体をメダルとするパチスロ遊技機でも本発明を実施でき、遊技の意思を確認する確認手段として、遊技者の着座を検知する赤外線センサ等からなる意思確認センサ(着座検知センサ)の他、演出ボタンなどの所定のボタン操作を促す表示を行い、そのボタン操作により、遊技の意思を確認する確認手段としてもよく、その意思確認により、パチスロ遊技に必要な第1の説明を提示すればよい。
さらに、パチスロ遊技機での遊技の動作を確認する動作確認としては、現金投入を検知するセンサ等を利用して、現金投入の動作を確認動作としたり、あるいは、メダル投入口へのメダルの投入、レバー操作等を確認動作としてもよく、それらの動作確認により、その後の遊技を説明する第2の説明を提示すればよい。
1…パチンコ遊技機、
19,19A,20A,20B…(提示手段)画像表示部、
55…(意思確認手段)意思確認センサ、
57…(動作判定手段)動作確認SW、
60…(遊技判定手段)メイン制御部、
85…(第1提示制御手段、第2提示制御手段)サブ制御部、
90…(第1提示制御手段、第2提示制御手段、動作判定手段)演出制御部、
95…(第1提示制御手段、第2提示制御手段)画像音響制御部。

Claims (3)

  1. 遊技者による遊技媒体を用いた遊技をおこなう遊技機であって、
    前記遊技者の遊技開始の意思を確認する確認手段と、
    前記確認手段によって前記遊技開始の意思が確認されると、所定の提示手段において少なくとも前記遊技を開始するにあたって必要な動作に関する第1の説明を前記遊技者に提示させる第1提示制御手段と、
    前記第1提示制御手段によって前記第1の説明が提示されているときに前記遊技者によって前記動作がおこなわれたか否かを判定する動作判定手段と、
    前記動作判定手段によって前記動作がおこなわれたと判定されると、所定の提示手段において少なくとも前記遊技の内容に関する第2の説明を前記遊技者に提示させる第2提示制御手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1提示制御手段は、
    前記第1の説明の提示を完了させても前記動作判定手段によって前記動作がおこなわれたと判定されないと、前記第1の説明を再度提示させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技がおこなわれたか否かを判定する遊技判定手段を更に備え、
    前記第2提示制御手段は、
    前記第2の説明を提示させているときに前記遊技判定手段によって前記遊技がおこなわれたと判定されると、前記第2の説明の提示を終了させることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の遊技機。
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