JP2018050575A - 根菜収穫機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、前記切断刃は、突出方向に細長い長方形形状で、長方形の長辺にあたる二つの辺のうち、切断刃の回転に伴う進行方向の前方側に位置する長辺部が刃部として構成されている。
即ち、刃部は、その長手方向が、前記回転駆動軸芯に沿うと共に、切断刃の進行方向に対して直交する状態に設けられている。
その際、刃部は、切断刃の進行方向に対して直交しているから、切断刃の進行方向と、刃部による切断力の作用方向(刃部の長手方向に直交する方向)とが一致しており、切断刃の回転駆動に伴うエネルギーは、刃部の進行方向に向いた当接力となってひげ根に作用することになる。
しかし、当接の際の衝撃が大き過ぎると、刃部でひげ根を弾いてしまうことがあり、その結果、ひげ根が切り残ったり、切断できたにしても、綺麗に切れなかったり、切断位置の精度が低下したりする虞があった。
前記根菜の搬送経路に位置して前記根菜のひげ根を切断する切断刃とが備えられ、
前記切断刃の刃部の幅方向における一端部が、前記刃部の幅方向における他端部よりも前記根菜の搬送方向における上流側に位置するように、前記刃部が傾斜しているところにある。
また、羽部へのダメージが少なくなることで、切断刃のメンテナンスの頻度も減少させることができる。
前記切断刃は、前記収穫部の下側において、進行軌跡が機体の前後方向に沿う状態で回転駆動可能に備えられて、
前記切断刃の刃部の機体左右中央側部が、前記切断刃の刃部の機体外側部よりも前記切断刃の進行方向で先行するように、前記切断刃の進行方向に対して前記切断刃の刃部が傾斜していると好適である。
前記切断刃の進行軌跡を前記ガイド部への接近側及び前記ガイド部からの離間側に調節自在な調節部が備えられていると好適である。
本構成によれば、調節部を使用することで、切断刃の進行軌跡をガイド部へ接近させたセッティングや、逆に、ガイド部から離間させたセッティングに調節することができる。 従って、切断刃の進行軌跡をガイド部へ接近させれば、ガイド部に近い位置でひげ根を切断でき、ガイド部から離間させれば、ガイド部から離間した位置でひげ根を切断できる。
その結果、多くの品種の根菜に対して、好ましい位置で、且つ、好ましい状態でひげ根の切断を実施できるようになり、汎用性が向上する。
前記調節部が、前記アーム部における前記切断刃の連結位置を半径方向に沿って変更する連結位置変更部であると好適である。
また、前記調節部としての機能と、アーム部と切断刃との連結部としての機能と、を連結位置変更部が併せ持っているから、それぞれを別々に備えるものに比べて構造の簡素化を図れ、イニシャルコストの低減も可能となる。
従って、圃場に落下するひげ根の分布範囲を絞ることができ、回収の手間を軽減することができる。
〔根菜収穫機の全体構成〕
図1、図2は、根菜収穫機の一例として人参収穫機Nを例示したものである。
この人参収穫機Nは、機体フレーム3の下方に左右一対のクローラ式の走行装置1を備えて走行機体を構成し、この走行機体の左横側部に沿って前後方向に収穫部10を備え、走行機体の前部における前記収穫部10の右側に搭乗型運転部2を備えるとともに、収穫部10の後部から走行機体右側に向けて、収穫部10で収穫された作物を回収するための作物回収部Aを備えて構成されている。
この人参収穫機Nは、機体走行に伴い、収穫部10によって人参(根菜の一例)aを圃場Gから抜き上げ、ひげ根a3と葉部a2を取り除いた状態にして収穫するものである。
搭乗型運転部2は、機体フレーム3に搭載したエンジンEを備える原動部の上側を覆う状態に運転座席2aを設置し、運転座席2aの前方下方に搭乗ステップ2bを備え、さらに前方位置に操向操作用の操作具等を備えた操縦塔2cを設けている(図1、図2参照)。
作物回収部Aは、収穫部10で収穫された人参本体a1を、向き変更してコンテナ移載装置に供給するための作物搬送装置4と、その作物搬送装置4からの人参本体a1をコンテナCに回収して送り出すためのコンテナ移載装置5と、作物が充填されたコンテナCを機体上に収容するためのコンテナ収容台6と、前記コンテナ移載装置5において空のコンテナCを供給したり、作物で満杯になったコンテナCを取り出すなどの所定の作業を行うための補助作業者が、座席に搭座した状態で作業を行うことができるように設けられた補助座席7とから構成されている(図2参照)。
収穫部10は、人参aの茎葉を引き起こしながら分草する分草装置11と、引き起こされた人参aの茎葉の付け根部を左右両側から把持して後方上方へ搬送する搬送装置14と、土中に埋入して人参aの周部の土を切り崩してほぐす土ほぐし刃15と、搬送装置14の始端側の下方に位置して作物のひげ根a3を切断するひげ根切断装置19と、搬送装置14から受け渡された作物の茎葉を切断除去する葉部除去装置20とを備えて構成され、これらが左右一対のメインフレーム13によって支持されている(図1参照)。
ひげ根切断装置19は、図3〜6に示すように、搬送装置14によって搬送される人参aの下端のひげ根a3を機体横向きの軸芯P周りで回転することにより切り落とす一対の切断刃30と、切断刃30を前記軸芯P周りで駆動回転する回転刃駆動用の電動モータ31と、切断刃30の移動経路の外周側に位置し、搬送装置14によって搬送される人参aの下端部を支持しながら切断刃30に案内すると共に人参下端部の回転刃移動経路への入り込み長さを規制するガイド部32とを備えている(図4参照)。
一対の切断刃30は、後述するアーム部33の両端部(アーム部の回転半径方向外側部)に、それぞれ連結位置変更部(調整部に相当)Jを介して一体的に連結されている(図6参照)。
電動モータ31の出力軸31aには、一体回転すべく前記アーム部33の長手方向での中央部が連結固定されている。
切断刃30は一対設けてあり、帯板形状の前記アーム部33の両端部に、それぞれ取り付けられ、電動モータ31の回転駆動に伴って前記軸芯P周りに回転する。即ち、切断刃30の進行方向は、走行機体の前後方向に沿うように設定されている。
切断刃30は、アーム部33にボルト連結される基端板部30Aと、基端板部30Aの先端部から基端板部30Aの板厚方向に沿って屈曲状態に形成された切断板部30Bと、を備えている。
また、前記ボルトBを緩めると、アーム部33に対する切断刃30の出退位置を変更調整することができるようになる。従って、切断刃30の進行軌跡を、ガイド部32への接近側及びガイド部32からの離間側に調節することが可能となり、ひげ根a3に対する切断刃30の切断位置の変更を実施できるようになる。前記ボルトBと長穴Hとを備えたボルト連結部によって連結位置変更部J(調節部に相当)が構成されている。
切断板部30Bは、図3に示すように、回転軌跡での上端に位置している状態で、刃部Kの幅方向での右端部が、刃部Kの幅方向での左端部よりも切断刃30の進行方向で先行するように、切断刃30の進行方向に対して刃部Kが傾斜している。即ち、刃部Kは、回転軌跡での上端に位置している状態では、走行機体の進行方向での左前方側を向く状態に傾斜している。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、根菜収穫機Nの各部の構成や配置等も、適宜、変更することが可能である。
要するに、切断刃30の刃部Kの幅方向における一端部が、刃部Kの幅方向における他端部よりも根菜の搬送方向における上流側に位置するように切断刃30の刃部Kが傾斜していればよい。
また、切断刃30は、先の実施形態で説明したように、機体横向きの軸芯P周りで回転するものに限らず、他の向きの軸芯周りに回転するものであってもよい。
また、切断刃30の数は、一対に限らず、一つや、三つ以上の複数であってもよい。
また、切断刃30そのものは回転しない状態で、根菜の搬送経路上に固定され、根菜から切断刃30に当接するように構成してあってもよい。
この場合、切断刃30の進行方向での前方側の傾斜面は、ひげ根a3を切断する状態では前記進行方向に対して下方側を向いた姿勢となり、切り離された直後のひげ根a3が遠くまで飛散しないように前記傾斜面で下方側へ誘導することが可能となる。
従って、圃場Gに落下するひげ根a3の分布範囲を絞ることができ、回収の手間を軽減することができる。
30 切断刃
32 ガイド部
33 アーム部
a 人参(根菜の一例)
a2 葉部
a3 ひげ根
G 圃場
J 連結位置変更部(調節部に相当)
K 刃部
Claims (5)
- 圃場の根菜を収穫して搬送する収穫部と、
前記根菜の搬送経路に位置して前記根菜のひげ根を切断する切断刃とが備えられ、
前記切断刃の刃部の幅方向における一端部が、前記刃部の幅方向における他端部よりも前記根菜の搬送方向における上流側に位置するように、前記刃部が傾斜している根菜収穫機。 - 前記収穫部が機体の横側部に沿って機体前後方向に備えられて、根菜の葉部が上側で根菜のひげ根が下側となる上下姿勢で、根菜が前記収穫部により搬送され、
前記切断刃は、前記収穫部の下側において、進行軌跡が機体の前後方向に沿う状態で回転駆動可能に備えられて、
前記切断刃の刃部の機体左右中央側部が、前記切断刃の刃部の機体外側部よりも前記切断刃の進行方向で先行するように、前記切断刃の進行方向に対して前記切断刃の刃部が傾斜している請求項1に記載の根菜収穫機。 - 根菜の先端部を支持して根菜のひげ根を下側に延出させるガイド部が、前記切断刃の進行軌跡の上側に備えられて、前記切断刃が前記ガイド部の下側を進行することにより根菜のひげ根が切断され、
前記切断刃の進行軌跡を前記ガイド部への接近側及び前記ガイド部からの離間側に調節自在な調節部が備えられている請求項2に記載の根菜収穫機。 - 回転駆動されるアーム部が備えられ、前記アーム部の半径方向外側部に前記切断刃が連結されて、
前記調節部が、前記アーム部における前記切断刃の連結位置を半径方向に沿って変更する連結位置変更部である請求項3に記載の根菜収穫機。 - 側面視で、前記切断刃の刃部が、前記切断刃の進行方向での後側部よりも上側に位置するように、前記切断刃の進行方向に対して前記切断刃が傾斜している請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載の根菜収穫機。
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