JP2018049895A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光部と発光部を駆動する縦型トランジスタを備える半導体装置において、発光面積の低減を抑制する。【解決手段】半導体装置は、p型半導体層と、p型半導体層の上に形成されてp型半導体層に近い側から順番にp型クラッド層と多重量子井戸構造を有する発光層とn型クラッド層とが積層された構造を有する発光部と、発光部の上に形成され、n型クラッド層よりも平均ドーピング濃度が高く発光部に接するn型半導体を含む電流拡散層を有し、発光部を駆動する縦型トランジスタと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、発光機能を有する半導体装置に関する。
各種照明装置の光源として、発光素子を含む発光部と、発光部を駆動するスイッチング素子とが同一の半導体基板上に形成された発光機能を有する半導体装置が用いられている。このような半導体装置において、横型のスイッチング素子を用いた場合、基板上において発光素子に割り当てられる平面視面積が小さくなるため、発光面積が小さくなる。そこで、縦型のスイッチング素子であるサイリスタの一部を発光素子としても機能するようにした半導体装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の半導体装置において、発光部は、p型窒化ガリウム(GaN)からなる上クラッド層とn型GaNからなる下クラッド層とで活性層を挟んだ構造を有する。また、かかる発光部の上に積層されたゲート制御部は、発光部に近い側から順番に、ゲート・コンタクト層、ゲート・導通層、アノード・導通層、およびアノードコンタクト層を備える。
特開2009−260246号公報
上記特許文献1の半導体装置において、ゲート・コンタクト層と活性層との間に配置される上クラッド層は、p型GaNから成るため、n型GaN等のn型半導体から成るに比べてキャリア濃度(ホール濃度)が低いために抵抗が大きく、電流が拡散しにくい。このため、発光部における発光領域が狭くなり、有効な発光面積が低減するという問題がある。このため、発光部と発光部を駆動する縦型スイッチング素子を備える半導体装置において、発光面積の低減を抑制可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、半導体装置が提供される。この半導体装置は、p型半導体層と;前記p型半導体層の上に接して形成され、前記p型半導体層に近い側から順番に、p型クラッド層と、多重量子井戸構造を有する発光層と、n型クラッド層と、が積層された構造を有する発光部と;前記発光部の上に形成され、前記n型クラッド層よりも平均ドーピング濃度が高く前記発光部に接するn型半導体を含む電流拡散層を有し、前記発光部を駆動する縦型トランジスタと;を備える。
この形態の半導体装置によれば、縦型トランジスタにおいて、発光部に接する電流拡散層は、キャリア濃度の高いn型半導体を含むので、キャリア濃度の低いp型半導体を含む層が発光部に接する構成に比べて抵抗(n型クラッド層との間のコンタクト抵抗)を小さくでき、発光部に供給される電子をより拡散して発光面積の低減を抑制できる。また、発光部においてn型トランジスタの電流拡散層が接するクラッド層は、n型クラッド層なので、縦型トランジスタのドレイン電極が不要となり、ドレイン電極により光が遮られることを抑制できる。また、電流拡散層は、n型クラッド層よりも平均ドーピング濃度が高いので、発光部における広い範囲に電子を拡散でき、発光ムラの発生を抑制できる。
(2)上記形態の半導体装置において、前記縦型トランジスタは、p型半導体を有するチャネル層と;前記チャネル層の上に形成され、n型半導体を有するn型コンタクト層と;を更に有してもよい。この形態の半導体装置によれば、チャネル層の下に、n型半導体を有する層、例えば、電流拡散層やドリフト層を有する構成において、かかる層とn型コンタクト層との間における導通を制御することにより、発光部の発光を制御できる。
(3)上記形態の半導体装置において、前記縦型トランジスタは、前記n型コンタクト層と前記チャネル層とを連続して貫くトレンチを、更に有してもよい。この形態の半導体装置によれば、かかるトレンチを利用してゲート電極およびゲート絶縁膜を形成できる。
(4)上記形態の半導体装置において、前記縦型トランジスタは、前記トレンチの表面を覆う絶縁膜と;前記絶縁膜に覆われた前記トレンチ内に配置されたゲート電極と;を更に有してもよい。この形態の半導体装置によれば、ゲート電極に印加する電圧によって、発光部の発光を制御できる。
(5)上記形態の半導体装置において、前記縦型トランジスタは、前記電流拡散層と前記チャネル層とに挟まれ、前記電流拡散層よりもドーピング濃度が低いn型ドリフト層を、更に有してもよい。この形態の半導体装置によれば、電流拡散層とチャネル層とに挟まれるn型ドリフト層を有するので、電流拡散層のドーピング濃度に関わらず、ソース−ドレイン間の耐圧を予め定められた値に制御できる。例えば、電流拡散層の平均ドーピング濃度を低くした場合、n型ドリフト層の平均ドーピング濃度を高くすることにより、ソース−ドレイン間の耐圧を予め定められた値に制御できる。
(6)上記形態の半導体装置において、基板を更に備え;前記p型半導体層は、前記基板の上に接して配置されるp型半導体を含むバッファ層を有してもよい。この形態の半導体装置によれば、バッファ層がp型半導体であるので、p型コンタクト層全体の厚さを大きくして、p型コンタクト層のシート抵抗を低減できる。
(7)上記形態の半導体装置において、前記発光層は、窒化インジウムガリウム(InGaN)と、窒化ガリウム(GaN)とを含んでもよい。この形態の半導体装置によれば、発光部は、青色光を照射できる。
本発明は、半導体装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、半導体装置を備える光源装置や、半導体装置の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の半導体装置によれば、縦型トランジスタにおいて、発光部に接する電流拡散層は、n型クラッド層よりも平均ドーピング濃度が高いn型半導体を含むので、p型半導体を含む層が発光部に接する構成に比べて抵抗を小さくでき、発光部に供給される電子をより拡散して発光面積の低減を抑制できる。また、発光部においてn型トランジスタの電流拡散層が接するクラッド層は、n型クラッド層なので、縦型トランジスタのドレイン電極が不要となり、ドレイン電極により光が遮られることを抑制できる。また、電流拡散層は、n型クラッド層よりも平均ドーピング濃度が高いので、発光部における広い範囲に電子を拡散でき、発光ムラの発生を抑制できる。
本発明の一実施形態としての半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態としての半導体装置の構成を模式的に示す平面図である。 半導体装置の等価回路図である。 ゲートに駆動部の閾値電圧以上の電圧を印加した場合の電子とホールの流れを模式的に示す説明図である。 第2実施形態における半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。 変形例の第1の態様における半導体装置の構成を模式的に示す平面図である。 変形例の第2の態様における半導体装置の構成を模式的に示す断面図である。
A.第1実施形態:
A1.装置構成:
図1は、本発明の一実施形態としての半導体装置10の構成を模式的に示す断面図である。図2は、本発明の一実施形態としての半導体装置10の構成を模式的に示す平面図である。図1は、図2における1−1断面を表している。図1および図2には、相互に直交するX軸、Y軸およびZ軸が表されている。以降において、+X方向を上方、−X方向を下方と呼ぶ。なお、上方および下方とは、便宜上そのように呼ぶに過ぎず、半導体装置10が使用される際の半導体装置10の向きを限定するものではない。図1,2のX軸、Y軸およびZ軸は、他の図のX軸、Y軸およびZ軸に対応する。
半導体装置10は、発光機能を有し、光源装置に用いられる。光源装置は、例えば、照明機器や、液晶ディスプレイ装置のバックライトや、ヘッドランプや室内灯などの自動車に搭載される各種照明装置などに用いられる。
半導体装置10は、基板600と、p型コンタクト層100と、発光部200と、駆動部300と、トレンチ500と、ゲート絶縁膜510と、ゲート電極410と、透明電極420と、パラジウム(Pd)電極430とを備える。
基板600は、面方向(Y−Z平面に沿った方向)に広がる板状の外観形状を有し、本実施形態では、サファイア(Al)から主として成る。なお、基板600は、炭化ケイ素(SiC)や、窒化ガリウム(GaN)などのサファイアとは異なる材料から主として形成されてもよい。
p型コンタクト層100は、p型バッファ層110と、p型GaN層120と、p+型GaN層130とを備える。これらの各層110,120,130は、いずれも、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を用いたエピタキシャル成長により形成されている。
p型バッファ層110は、基板600上にp型GaN層120およびp+型GaN層130がエピタキシャル成長により形成する際に、核として機能する層である。本実施形態では、p型バッファ層110は、800℃以下の温度環境下でエピタキシャル成長した窒化アルミニウム(AlN)の層を含むp型半導体層である。なお、バッファ層は、p型半導体層でなくてもよい。但し、本実施形態のように、バッファ層をp型半導体として形成することにより、p型コンタクト層100の厚さ(X軸方向の長さ)を大きくでき、p型コンタクト層100のシート抵抗を低減できる。
p型GaN層120は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るp型半導体層である。p型GaN層120は、p型バッファ層110の上に接して配置されている。p型GaN層120には、ドーパント(アクセプタ)として、マグネシウム(Mg)が添加されている。本実施形態において、p型GaN層120の厚さは、100nm(ナノメートル)以上20μm(マイクロメートル)以下である。
p+型GaN層130は、p型GaN層120と同様に、窒化ガリウム(GaN)から主に成るp型半導体層である。但し、p+型GaN層130の平均ドーピング濃度は、p型GaN層120の平均ドーピング濃度に比べて高い。これは、パラジウム電極430を合金化させたときに、パラジウム(Pd)をp+型GaN層130まで拡散させて、発光部200が有する後述のp型GaNクラッド層、p+型GaN層130およびp型GaN層120と、パラジウム電極430との間の接触抵抗を低減させるためである。
発光部200は、p型コンタクト層100の上に接して配置されている。発光部200は、多重量子井戸構造を有する発光素子である。発光部200は、p型コンタクト層100(p+型GaN層130)に近い側から順番に、p型GaNクラッド層210と、発光層220と、n型GaNクラッド層230とが積層された構造を有する。これらの各層210,220,230は、いずれもMOCVDを用いたエピタキシャル成長により形成されている。
p型GaNクラッド層210は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るp型半導体層であり、ドーパント(アクセプタ)が添加されている。本実施形態では、かかるアクセプタとしてマグネシウム(Mg)が用いられている。本実施形態において、p型GaNクラッド層210におけるアクセプタとしてのマグネシウム(Mg)の平均濃度は、5×1017cm−3以上2×1020cm−3以下である。マグネシウム(Mg)を用いた場合の活性化率は数%と低いため、マグネシウム(Mg)の平均濃度を、5×10−17cm−3以上としている。また、マグネシウム(Mg)の平均濃度が高すぎると、結晶欠陥が形成されて欠陥準位が生じるため、マグネシウム(Mg)の平均濃度を2×1020cm−3以下としている。p型GaNクラッド層210の上面(+X方向の面)のうちの中央寄りの部分は、発光層220に接している。他方、p型GaNクラッド層210の上面のうちの残りの部分、すなわち、外周側の部分は、発光層220に接していない。p型GaNクラッド層210の上面のうちの外周側の部分は、その中央部分にパラジウム電極430が接して配置されており、残りの端部は露出している。また、p型GaNクラッド層210の外周側の部分の厚さ(X軸方向の長さ)は、中央寄りの部分の厚さよりも小さい。なお、p型GaNクラッド層210の一部に、アルミニウム(Al)が添加された窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)が形成されていてもよい。
発光層220は、p型GaNクラッド層210の上に接して配置されている。発光層220は、量子井戸としての窒化インジウムガリウム(InGaN)と、障壁層としての窒化ガリウム(GaN)とからなる超格子構造を含む多重量子井戸構造を有する。超格子の繰り返し数(層数)は2以上30以下であり、厚さ(X軸方向の長さ)は5nm(ナノメートル)以上100nm(ナノメートル)以下である。
n型GaNクラッド層230は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るn型半導体層であり、ドーパント(ドナー)が添加されている。本実施形態では、かかるドナーとして、ケイ素(Si)が添加されている。本実施形態では、n型GaNクラッド層230におけるドナーとしてのケイ素(Si)の平均濃度は、5×1016cm−3以上1×1019cm−3以下である。n型GaNクラッド層230の厚さ(X軸方向の長さ)は10nm(ナノメートル)以上500nm(ナノメートル)以下である。
駆動部300は、発光部200の上に接して配置され、発光部200を駆動する。駆動部300は、トレンチゲート構造を有する縦型トランジスタとして構成されている。駆動部300は、発光部200(n型GaNクラッド層230)に近い側から順番に、電流拡散層310と、p型チャネル層320と、n+型コンタクト層330とを備える。これらの各層310,320,330は、いずれもMOCVDを用いたエピタキシャル成長により形成されている。
電流拡散層310は、n型GaNクラッド層230の上に接して配置されている。電流拡散層310は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るn型半導体層であり、ドーパント(ドナー)が添加されている。本実施形態では、かかるドナーとして、ケイ素(Si)が添加されている。電流拡散層310の平均ドーピング濃度は、n型GaNクラッド層230の平均ドーピング濃度よりも高い。具体的には、1×1017cm−3以上5×1019cm−3以下である。このように、電流拡散層310における平均ドーピング濃度を比較的高くすることにより、電子を面方向(Y−Z平面に沿った方向)に拡散させ易くしている。上述のように、本実施形態では、電流拡散層310をn型半導体層として形成している。また、電流拡散層310と接する発光部200における最上層であるn型GaNクラッド層230もn型半導体層としている。このように、両層は、いずれもキャリア濃度が比較的高いn型半導体により構成されているため、電流拡散層310とn型GaNクラッド層230のシート抵抗は低い。
p型チャネル層320は、電流拡散層310の上に接して配置されている。p型チャネル層320は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るp型半導体層であり、ドーパント(アクセプタ)が添加されている。本実施形態では、かかるアクセプタとして、マグネシウム(Mg)が添加されている。p型チャネル層320の平均ドーピング濃度は、1×1017cm−3以上2×1020cm−3以下である。なお、p型チャネル層320の平均ドーピング濃度を1×1018cm−3以下とした場合には、駆動部300(縦型トランジスタ)の閾値電圧が負になることがある。この場合、ゲート電圧が0Vのとき、駆動部300(縦型トランジスタ)はオン状態となり、発光部200は発光状態となる。他方、ゲート電圧が負のとき、駆動部300(縦型トランジスタ)はオフ状態となり、発光部200は非発光状態となる。これに対して、p型チャネル層320の平均ドーピング濃度を1×1018cm−3よりも大きくした場合には、閾値電圧は正となり、ゲート電圧が0Vのときに発光部200は非発光状態となり、ゲート電圧が閾値電圧以上のときに発光部200は発光状態となる。p型チャネル層320の厚さは、p型チャネル層320のマイノリティキャリアである電子の拡散長よりも大きく(厚く)する。このようにすることで、駆動部300がオフ状態のときに、n+型コンタクト層330から電流拡散層310に電子が流れてしまうことを抑制できる。具体的には、本実施形態において、p型チャネル層320の厚さ(X軸方向の長さ)は、100nm(ナノメートル)以上1μm(マイクロメートル)以下である。
n+型コンタクト層330は、p型チャネル層320の上に接して配置されている。n+型コンタクト層330は、自身の上に接して形成される透明電極420との間でn型のオーミック接触を実現するために用いられる。n+型コンタクト層330は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るn型半導体層であり、ドーパント(ドナー)が添加されている。本実施形態では、かかるドナーとして、ケイ素(Si)が添加されている。n+型コンタクト層330の平均ドーピング濃度は、5×1017cm−3以上2×1020cm−3以下である。透明電極420をオーミック接触させるために、n+型コンタクト層330の平均ドーピング濃度を5×1017cm−3以上としている。また、平均ドーピング濃度が高過ぎると、結晶欠陥により電子移動度が低下して抵抗成分が増加してしまうため、n+型コンタクト層330の平均ドーピング濃度を2×1020cm−3以下としている。n+型コンタクト層330の厚さ(X軸方向の長さ)は、10nm(ナノメートル)以上500nm(ナノメートル)以下である。
トレンチ500は、n+型コンタクト層330とp型チャネル層320とを連続して貫通して電流拡散層310の上部まで達する溝部として形成されている。なお、トレンチ500は、電流拡散層310の中央または下部まで達する溝部として形成されてもよい。トレンチ500は、各半導体層に対する−X方向のドライエッチングによって形成されている。トレンチ500は、p型チャネル層320を完全に貫いているため、p型チャネル層320に形成された反転層が十分に電流拡散層310に接することができる。したがって、p型チャネル層320を完全に貫いていない構成に比べてオン抵抗を低減できる。
ゲート絶縁膜510は、電気絶縁性を有する膜である。ゲート絶縁膜510は、トレンチ500の表面を覆う。本実施形態では、ゲート絶縁膜510は、トレンチ500の内側(底部および側面)から外側(n+型コンタクト層330の上面)にわたって形成されている。本実施形態では、ゲート絶縁膜510は、二酸化ケイ素(SiO)から主に成る。なお、二酸化ケイ素(SiO)に代えて、酸化アルミニウム(Al)、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化ケイ素(SiON)などから主として形成されてもよい。また、二酸化ケイ素(SiO)、酸化アルミニウム(Al)、窒化ケイ素(SiN)、酸窒化ケイ素(SiON)等から選択される材料により形成される薄膜を複数積層して形成してもよい。例えば、酸化ケイ素(SiO)の薄膜と酸化アルミニウム(Al)の薄膜とを積層して形成する、或いは、酸化ケイ素(SiO)の薄膜と窒化ケイ素(SiN)の薄膜とを積層して形成してもよい。ゲート絶縁膜510の厚さは十分に薄く形成されている。具体的には、本実施形態において、ゲート絶縁膜510の厚さは、1nm(ナノメートル)以上100nm(ナノメートル)以下である。このようにゲート絶縁膜510の厚さを十分に薄く形成することにより、ドレインコンダクタンスを向上でき、ゲート電圧を閾値電圧以上にしたときに、急峻にソース−ドレイン間に電流が流れるようになり、発光部200における非発光状態から発光状態への状態遷移を急峻にできる。
ゲート電極410は、ゲート絶縁膜510に覆われたトレンチ500内に埋め込まれるように配置されている。本実施形態において、ゲート電極410は、熱安定性の高い窒化チタン(TiN)膜と、かかるTiN膜の上に接して形成されたアルミニウムシリコン(AlSi)からなる電極とを備える。TiN膜の厚さは、1nm(ナノメートル)以上10nm(ナノメートル)以下である。なお、ゲート電極410の材料として、透明電極420と同様に、後述の酸化インジウムスズ(ITO)を用いてもよい。
透明電極420は、駆動部300(縦型トランジスタ)におけるソース電極に相当する。透明電極420は、n+型コンタクト層330の上に接して(オーミック接触して)配置されている。また、透明電極420は、トレンチ500およびゲート絶縁膜510を挟むように配置されている。トレンチ500およびゲート絶縁膜510を挟んで配置された2つの透明電極420は、互いに電気的に接続されている。本実施形態において、透明電極420は、酸化インジウムスズ(ITO)により形成されている。なお、酸化インジウムスズ(ITO)に代えて、酸化亜鉛(ZnO)や酸化スズ(SnO)など、透光性を有する任意の材料を用いてもよい。なお、p型チャネル層320と直接接する図示しない電極(p型オーミック電極等)を形成し、かかる電極を透明電極420と電気的に接続させてもよい。このようにすることで、p型チャネル層320の電位を固定させて閾値電圧がずれることを抑制できる。また、サージ等に起因してp型チャネル層320に蓄積されたホールを引き抜くことができ、サージ等による駆動部300の静電破壊を抑制できる。
パラジウム電極430は、p型GaNクラッド層210において後述するメサ構造20が形成されていない部分の上面に接して配置されている。パラジウム電極430は、駆動部300における発光部200を介したドレイン電極に相当する。なお、パラジウム電極430に対して電気的に接続されるダイオード電極パッドを用いてもよい。同様に、上述のゲート電極410に電気的に接続されるゲート電極パッド、および上述の透明電極420に電気的に接続されるソース電極パッドを、それぞれ用いてもよい。
図1に示すように、駆動部300および発光部200は、上面(+X側の端面)と側面(外周方向側に露となった面)を有する台地状のメサ構造20を備える。本実施形態では、メサ構造20は、n+型コンタクト層330の+X方向の端部から、p型GaNクラッド層210の一部(X軸方向の一部)に達するまで形成されている。したがって、メサ構造20の外周側には、p型GaNクラッド層210が露出している。そして、上述のように、かかる露出部分にパラジウム電極430が配置されている。メサ構造20は、発光部200の上に駆動部300が形成された状態において、−X方向のドライエッチングを行うことにより形成されている。
図2に示すように、半導体装置10全体の平面視形状は、四隅がR形状に面取りされた矩形形状である。また、半導体装置10を構成する各層の平面視形状も、全体の平面視形状と同様に、四隅がR形状に面取りされた矩形形状である。そして、各層の中心位置はほぼ一致している。図2において、半導体装置10の中央部分、およびかかる中央部分からゲート絶縁膜510とゲート電極410とを介した外周側には、透明電極420が配置されている。したがって、発光部200が発光状態である場合に、これら透明電極420の配置領域を通して、光が上方に照射されることとなる。特に中央部分の透明電極420の平面視面積は大きいので、発光面積を大きい。
上述のp型コンタクト層100は、請求項におけるp型半導体層の下位概念に相当する。また、p型バッファ層110は請求項におけるバッファ層の下位概念に、p型GaNクラッド層210は請求項におけるp型クラッド層の下位概念に、n型GaNクラッド層230は請求項におけるn型クラッド層の下位概念に、p型チャネル層320は請求項におけるチャネル層の下位概念に、n+型コンタクト層330は請求項におけるn型コンタクト層の下位概念に、それぞれ相当する。
A2.半導体装置10の動作:
図3は、半導体装置10の等価回路図である。図3に示すように、駆動部300はトランジスタとして、また、発光部200はダイオードとして表される。ゲートGに閾値電圧以上の電圧が印加されると、トランジスタ(駆動部300)がオン状態となり、ソースSとドレインDとの間(ダイオード)に電流が流れる。このため、発光部200は発光状態となる。他方、ゲートGに閾値電圧未満の電圧が印加された場合、トランジスタ(駆動部300)がオフ状態となり、ソースSとドレインDとの間(ダイオード)に電流が流れない。このため、発光部200は非発光状態となる。
図4は、ゲートGに駆動部300の閾値電圧以上の電圧を印加した場合の電子とホールの流れを模式的に示す説明図である。図4では、図1に示す半導体装置10の模式断面図に対し、実線の矢印により電子の流れを追記し、また、破線の矢印によりホール(正孔)の流れを模式的に追記している。
ゲートGに駆動部300(縦型トランジスタ)の閾値電圧以上の電圧が印加されると、ゲート絶縁膜510に接するp型チャネル層320に反転層が形成され、n型領域が形成される。このため、p型チャネル層320を介して、n+型コンタクト層330と電流拡散層310との間に電子が流れることとなる。p型チャネル層320を通過して電流拡散層310に到達した電子は、電流拡散層310により横方向(Y−Z平面に沿った方向)に拡散し、発光部200のn型GaNクラッド層230に、全面にわたってほぼ均一に供給されることとなる。このため、発光部200は、ほぼ均一に発光し、発光ムラの発生が抑制される。
他方、ホールは、パラジウム電極430からp型コンタクト層100に向かって移動し、その後、p型GaNクラッド層210を介して発光層220に到達する。そして、発光層220において、電流拡散層310を介して供給される電子と再結合して発光する。ここで、上述のように、バッファ層(p型バッファ層110)をp型半導体により形成することで、p型コンタクト層100の厚さを大きくしているために、p型コンタクト層100のシート抵抗は低減されている。このため、p型コンタクト層100におけるホールの移動が妨げられることが抑制され、大きな電流が流れる。窒化ガリウム(GaN)などの窒化物半導体は、アクセプタのドーピング濃度を高くしてもホール濃度は高くならないことに加えてホールの移動度が小さいため、p型半導体層の抵抗は、n型半導体層と比較して高い。本実施形態では、抵抗が高くなるp型半導体であるp型コンタクト層100のシート抵抗を下げることができ、半導体装置10全体でのオン抵抗を大幅に低減できる。
以上説明した第1実施形態の半導体装置10によれば、駆動部300において、発光部200に接する電流拡散層310は、キャリア濃度の高いn+型半導体(n+GaN)を含むので、キャリア濃度の低いp型半導体を含む層が発光部200に接する構成に比べて抵抗(電流拡散層310とn型GaNクラッド層230との間のコンタクト抵抗)を小さくでき、発光部に供給される電子をより拡散して発光面積の低減を抑制できる。また、発光部200において駆動部300の電流拡散層310が接するクラッド層(n型GaNクラッド層230)は、n型クラッド層なので、縦型トランジスタのドレイン電極が不要となり、ドレイン電極により光が遮られることを抑制できる。また、電流拡散層310は、n型GaNクラッド層230よりも平均ドーピング濃度が高いので、発光部200における広い範囲に電子を拡散でき、発光ムラの発生を抑制できる。
また、バッファ層(p型バッファ層110)をp型半導体層として形成することにより、p型コンタクト層100の厚さ(X軸方向の長さ)を大きくして、p型コンタクト層100のシート抵抗を低減できる。このため、p型コンタクト層100におけるホールの移動が妨げられることを抑制して、大きな電流を流すことができる。
また、駆動部300(縦型トランジスタ)は、p型チャネル層320の下に接してn型半導体(n+GaN)を有する層である電流拡散層310を備え、p型チャネル層320の上に接してn型半導体(n+GaN)を有する層であるn+型コンタクト層330を備えている。このため、ゲートGに閾値電圧以上の電圧を印加することによって駆動部300から発光部200への電子の移動を制御し、発光部200の発光を制御できる。
また、駆動部300を縦型トランジスタとして発光部200の上に配置しているので、半導体装置10全体の平面視面積における発光面積の割合を大きくし、半導体装置10の小型化および発光面積の増大を実現できる。
また、発光層220は、窒化インジウムガリウム(InGaN)と、窒化ガリウム(GaN)とからなる超格子構造を含む多重量子井戸構造を有するので、青色光を照射できる。
また、p型GaNクラッド層210およびn型GaNクラッド層230は、いずれも窒化ガリウム(GaN)を含むので、高温動作が可能になる、高速スイッチングが可能になる等の効果を奏する。同様に、電流拡散層310も窒化ガリウム(GaN)を含むので、オン抵抗を低減できる、高温動作が可能になる、高速スイッチングが可能になる等の効果を奏する。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態における半導体装置10aの構成を模式的に示す断面図である。第2実施形態の半導体装置10aは、駆動部300に代えて駆動部300aを備えている点において、第1実施形態の半導体装置10と異なる。半導体装置10aにおけるその他の構成は、半導体装置10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。駆動部300aは、n型ドリフト層315を追加して備える点において、第1実施形態の駆動部300と異なる。駆動部300aにおけるその他の構成は、駆動部300と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
n型ドリフト層315は、電流拡散層310とp型チャネル層320との間においてそれぞれの層310,320に接して配置されている。n型ドリフト層315は、窒化ガリウム(GaN)から主に成るn型半導体層であり、ドーパント(ドナー)が添加されている。本実施形態では、かかるドナーとして、ケイ素(Si)が添加されている。n型ドリフト層315の平均ドーピング濃度は、電流拡散層310の平均ドーピング濃度よりも低い。具体的には、5×1015cm−3以上1×1018cm−3以下である。このようなn型ドリフト層315を電流拡散層310に接して配置することにより、電流拡散層310の平均ドーピング濃度の高低に関わらず、ソースS−ドレインD間の耐圧を予め定められた値に制御できる。例えば、電流拡散層310の平均ドーピング濃度を低くした場合、n型ドリフト層315の平均ドーピング濃度を高くすることにより、ソース−ドレイン間の耐圧を予め定められた値に制御できる。
n型ドリフト層315の厚さ(X軸方向の長さ)は、100nm(ナノメートル)以上5μm(マイクロメートル)以下である。なお、n型ドリフト層315の厚さが大き過ぎると、駆動部300すなわち縦型トランジスタのオン抵抗が増大する。そこで、縦型トランジスタのオン抵抗の増大を抑制するため、n型ドリフト層315の厚さを、0.1μm(マイクロメートル)以下としてもよい。このようにオン抵抗の増大を抑制することにより、縦型トランジスタがオン状態となったときの寄生抵抗を低減させることができる。このため、発光部200に印加される電圧の減少を抑制して、発光量の減少を抑制できる。
以上説明した第2実施形態の半導体装置10aは、第1実施形態の半導体装置10と同様な効果を有する。加えて、電流拡散層310よりも平均ドーピング濃度の低いn型ドリフト層315を電流拡散層310に接して配置しているので、電流拡散層310の平均ドーピング濃度の高低に関わらず、ソースS−ドレインD間の耐圧を予め定められた値に制御できる。
C.変形例:
C1.変形例1:
各実施形態において、半導体装置10,10aを構成する各層の平面視形状は、四隅がR形状に面取りされた矩形形状であったが、本発明はこれに限定されない。
図6は、変形例の第1の態様における半導体装置10bの構成を模式的に示す平面図である。半導体装置10bは、トレンチ500に代えてトレンチ500aを備える点、ゲート絶縁膜510に代えてゲート絶縁膜510aを備える点、ゲート電極410に代えてゲート電極410aを備える点、および透明電極420に代えて4つの透明電極421a,422a,423a,424aを備える点において、図2に示す第1実施形態の半導体装置10と異なる。半導体装置10bにおけるその他の構成は、図2に示す半導体装置10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
トレンチ500aは、平面視形状が所定の厚さを有する十字形状である点を除き、第1実施形態のトレンチ500と同じ構成を有する。トレンチ500aは、互いに中心部で直交する直線状の溝から成るともいえる。トレンチ500aの中心は、半導体装置10bの中心とほぼ一致する。トレンチ500aを構成する一方の直線状の溝は、半導体装置10bの長手方向(Y軸方向)と平行である。また、他方の直線状の溝は、半導体装置10bの短手方向(Z軸方向)と平行である。
ゲート絶縁膜510aは、トレンチ500aの表面を覆う。このため、ゲート絶縁膜510aの平面視形状は、中央に平面視形状が十字状の溝を有する十字形状である。ゲート絶縁膜510aのその他の構成は、第1実施形態のゲート絶縁膜510と同じである。
ゲート電極410aは、平面視形状が十字形状である点を除き、第1実施形態のゲート電極410と同じ構成を有する。ゲート電極410aは、トレンチ500aと同様に、互いに中心部で直交する直線状の電極からなるともいえる。ゲート電極410aの中心は、半導体装置10bの中心とほぼ一致する。ゲート電極410aは、ゲート絶縁膜510aで覆われたトレンチ500a内に埋め込まれている。
4つの透明電極421a〜424aは、メサ構造20においてトレンチ500aで区画された4つの領域に配置されている。これら4つの透明電極421a〜424aは、互いに電気的に接続されている。
以上の構成を有する変形例の第1の態様における半導体装置10bは、第1実施形態の半導体装置10と同様な効果を有する。加えて、ゲート電極410aは、十字形状の平面視形状を有し、自身の中心が半導体装置10bの中心とほぼ一致している。このため、発光部200の上方、特に発光部200の中心部分(Y−Z平面と平行な面における中心部分)の上方にゲート電極410aが位置するので、発光部200に印加される電圧の面方向(Y−Z平面と平行な方向)におけるムラを抑制して、発光ムラをより抑制できる。なお、半導体装置10bの構成を、第2実施形態の半導体装置10aに適用してもよい。
C2.変形例2:
各実施形態では、パラジウム電極430は、p型GaNクラッド層210に接して配置されていたが、本発明はこれに限定されない。
図7は、変形例の第2の態様における半導体装置10cの構成を模式的に示す断面図である。半導体装置10cは、発光部200に代えて発光部200aを備える点において、図1に示す第1実施形態の半導体装置10と異なる。半導体装置10cにおけるその他の構成は、図1に示す半導体装置10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。発光部200aは、p型GaNクラッド層210に代えてp型GaNクラッド層210aを備える点において、図1に示す第1実施形態の発光部200と異なる。発光部200aにおけるその他の構成は、図1に示す発光部200と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
p型GaNクラッド層210aのすべては、メサ構造20内に存在する。したがって、p+型GaN層130の上面のうち、外周側の部分は、p型GaNクラッド層210aに接していない。そして、このp+型GaN層130の上面のうちの外周側の部分にパラジウム電極430が配置されている。すなわち、変形例の第2の態様における半導体装置10cでは、パラジウム電極430は、p型GaNクラッド層210に接して配置されておらず、p+型GaN層130に接して配置されている。
以上の構成を有する変形例の第2の態様の半導体装置10cは、第1実施形態の半導体装置10と同様な効果を有する。
C3.変形例3:
各実施形態の半導体装置10,10a,10b,10cを構成する各層のうち、GaNから主に成る半導体層は、GaNに代えて、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化鉛ガリウム(ZnGaN)、窒化アルミニウム鉛ガリウム(AlZnGaN)から主と成る構成としてもよい。すなわち、一般には、これらの層を、GaNを含む層として構成してもよい。
C4.変形例4:
各実施形態の駆動部300,300aは、トレンチゲート構造を有する縦型トランジスタであったが、プレーナ型の縦型トランジスタであってもよい。このような構成であっても、各実施形態と同様な効果を奏する。
C5.変形例5:
各実施形態の発光層220は、窒化インジウムガリウム(InGaN)と窒化ガリウム(GaN)とを含む多重量子井戸構造を有していたが、他の材料を含む多重量子井戸構造を用いてもよい。例えば、ガリウムインジウムヒ素(GaInAs)とアルミニウムインジウムヒ素(AlInAs)とを含む多重量子井戸構造を有してもよい。
C6.変形例6:
各実施形態において、ドナーとしてケイ素(Si)が用いられ、アクセプタとしてマグネシウム(Mg)が用いられていたが、本発明はこれに限定されない。ドナーとして、ゲルマニウム(Ge)や酸素(O)などを用いてもよい。また、アクセプタとして、亜鉛(Zn)や炭素(C)などを用いてもよい。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する本実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10a,10b,10c…半導体装置
20…メサ構造
100…p型コンタクト層
110…p型バッファ層
120…p型GaN層
130…p+型GaN層
160…絶縁膜
200,200a…発光部
210,210a…p型GaNクラッド層
220…発光層
230…n型GaNクラッド層
300…駆動部
300a…駆動部
310…電流拡散層
315…n型ドリフト層
320…p型チャネル層
330…n+型コンタクト層
410,410a…ゲート電極
420,421a,422a,423a,424a…透明電極
430…パラジウム電極
500,500a…トレンチ
510,510a…ゲート絶縁膜
600…基板
D…ドレイン
G…ゲート
S…ソース

Claims (7)

  1. 半導体装置であって、
    p型半導体層と、
    前記p型半導体層の上に接して形成され、前記p型半導体層に近い側から順番に、p型クラッド層と、多重量子井戸構造を有する発光層と、n型クラッド層と、が積層された構造を有する発光部と、
    前記発光部の上に形成され、前記n型クラッド層よりも平均ドーピング濃度が高く前記発光部に接するn型半導体を含む電流拡散層を有し、前記発光部を駆動する縦型トランジスタと、
    を備える、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記縦型トランジスタは、
    p型半導体を有するチャネル層と、
    前記チャネル層の上に形成され、n型半導体を有するn型コンタクト層と、
    を更に有する、半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記縦型トランジスタは、前記n型コンタクト層と前記チャネル層とを連続して貫くトレンチを、更に有する、半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記縦型トランジスタは、
    前記トレンチの表面を覆う絶縁膜と、
    前記絶縁膜に覆われた前記トレンチ内に配置されたゲート電極と、
    を更に有する、半導体装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記縦型トランジスタは、前記電流拡散層と前記チャネル層とに挟まれ、前記電流拡散層よりもドーピング濃度が低いn型ドリフト層を、更に有する、半導体装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    基板を更に備え、
    前記p型半導体層は、前記基板の上に接して配置されるp型半導体を含むバッファ層を有する、半導体装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記発光層は、窒化インジウムガリウム(InGaN)と、窒化ガリウム(GaN)と、を含む、半導体装置。
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