JP2018048563A - 直噴エンジンの冷却装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような課題を鑑みて、インジェクタに供給される燃料を冷却する対策が提案されている。例えば特許文献1に記載の技術では、各気筒のインジェクタに燃料を分配・供給するデリバリパイプにウォータジャケットを設け、ウォータポンプから供給される冷却水をウォータジャケットに流通させるようにして燃料クーラを構成している。そして、この燃料クーラによりデリバリパイプ内の燃料を冷却することでインジェクタの温度上昇の抑制を図っている。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、エンジンの運転状態に応じて燃料クーラ及びインタクーラに適切に冷却水を供給でき、これにより冷却水の冷却作用を有効に活用して燃料クーラ及びインタクーラを確実に冷却できると共に、冷却水を吐出するウォータポンプの無駄な駆動を抑制することができる直噴エンジンの冷却装置を提供することにある。
この態様によれば、直噴エンジンの停止中において燃料の冷却が不要な場合に、ウォータポンプの無駄な駆動が抑制される。
その他の態様として、前記直噴エンジンの運転状態に基づき前記インジェクタに供給される燃料の冷却のために前記燃料クーラに要求される放熱量、及び前記直噴エンジンの吸気の冷却のために前記インタクーラに要求される放熱量を算出する放熱量算出手段をさらに備え、前記冷却制御手段が、前記直噴エンジンの停止中において、前記放熱量算出手段により算出された前記燃料クーラに要求される放熱量に基づき、前記ウォータポンプの回転速度を制御し、前記直噴エンジンの運転中には、前記放熱量算出手段により算出された前記燃料クーラ及び前記インタクーラに要求される放熱量に基づき、前記ウォータポンプの回転速度及び前記流路切換手段による前記燃料クーラ水路側と前記インタクーラ水路側との冷却水の分配比率を制御することが好ましい(請求項4)。
その他の態様として、前記直噴エンジンの運転状態に基づき該直噴エンジンの吸気の冷却のために前記インタクーラに要求される放熱量を算出する放熱量算出手段をさらに備え、前記冷却制御手段が、前記直噴エンジンの運転中において前記燃料クーラ水路への冷却水の供給を中止したときには、前記放熱量算出手段により算出された前記インタクーラに要求される放熱量に基づき、前記ウォータポンプの回転速度を制御することが好ましい(請求項5)。
その他の態様として、前記燃料クーラを流通後の冷却水と前記インタクーラを流通後の冷却水とが、ターボチャージャ水路を経て合流して前記ターボチャージャの軸受け部に供給されることが好ましい(請求項6)。
その他の態様として、前記直噴エンジンの運転状態に基づき前記インジェクタに供給される燃料の冷却のために前記燃料クーラに要求される放熱量、及び前記ターボチャージャの軸受け部の冷却に要求される放熱量を算出する放熱量算出手段をさらに備え、前記冷却制御手段が、前記直噴エンジンの停止中において、前記放熱量算出手段により算出された前記燃料クーラ及び前記ターボチャージャの軸受け部に要求される放熱量に基づき前記ウォータポンプの回転速度を制御することが好ましい(請求項7)。
その他の態様として、前記冷却制御手段が、前記直噴エンジンの停止中において、前記インジェクタに供給される燃料の温度が前記第1の判定値以下の場合、前記ターボチャージャの温度が予め設定された第4の判定値以下の場合、前記直噴エンジンの停止から遡る所定時間内において高負荷運転の積算時間が予め設定された第5の判定値以下の場合の全てに該当するときに、前記ウォータポンプを停止させることが好ましい(請求項8)。
その他の態様として、所定の停止条件の成立に基づき前記直噴エンジンを自動停止させ、その後に所定の始動条件の成立に基づき前記直噴エンジンを自動始動するアイドルストップ制御手段をさらに備え、前記冷却制御手段が、前記アイドルストップ制御手段による前記直噴エンジンの自動停止中に、前記燃料クーラ水路のみに前記ウォータポンプからの冷却水を供給するように前記流路切換手段を制御することが好ましい(請求項9)。
図1は本実施形態の冷却装置が適用された直噴ガソリンエンジンを示す全体構成図である。
本実施形態の直噴エンジン1(以下、単にエンジンという)は、走行用動力源として図示しない車両に搭載されている。エンジン1のシリンダブロック2に形成された各気筒のシリンダ3内にはピストン4が配設され、クランク軸5の回転に応じて各ピストン4がシリンダ3内で摺動する。クランク軸5の回転に同期して各気筒の吸気弁6及び排気弁7が駆動され、これにより吸気ポート8及び排気ポート9が所定クランク角で開閉される。
また、各気筒の排気ポート9には排気マニホールド24を介して排気通路25の上流端が接続され、排気通路25にはターボチャージャ21のタービン21b、触媒装置26及び図示しない消音器が設けられている。
一方、本実施形態の冷却装置は、インジェクタ11に供給される燃料、インタクーラ22、ターボチャージャ21の軸受け部21cを冷却の対象としており、それらの冷却のために冷却水を循環させる冷却回路28(以下、補機冷却回路という)を備えている。なお、この補機冷却回路28は、エンジン1を冷却するためにラジエータとの間で冷却水を循環させる周知のエンジン冷却回路とは別系統で形成されたものである。
インタクーラ22は水冷式として構成されており、補機冷却回路28を経てインタクーラ22内を流通する冷却水により、同じくインタクーラ22内を別経路で流通する吸気が冷却される。なお、エンジン停止中にはインタクーラ22内での吸気の流通が中断されるため、その冷却は不要になる。
補機冷却回路28のラジエータ31は、例えばエンジン冷却回路のラジエータと共に車両のエンジンルーム内に設置されており、走行風やファンの送風により内部を流通する冷却水を外気に放熱させるようになっている。
なお、流量制御弁37の設置箇所及び機能は上記に限るものではなく、例えば第1水路32と第4水路35との分岐箇所より燃料クーラ29側及びインタクーラ22側のそれぞれの下流側に、各水路32,35の開度を調整可能な流量制御弁(流量調整手段)を介装してもよい。この場合でも、双方の流量制御弁の開度に応じて燃料クーラ29及びインタクーラ22への冷却水の分配比率を任意に調整可能となる。
また流量制御弁37がインタクーラ位置にある場合、冷却水は第1水路32及び第4水路35を経てインタクーラ22に供給されて吸気を冷却し、第5水路36及び第2水路33を経てターボチャージャ21の軸受け部21cを冷却し、その後に第3水路34を経てラジエータ31に戻される。
ECU41は、各センサからの検出情報に基づき点火時期や燃料噴射量等を決定し、決定した目標値に基づいてイグナイタやインジェクタを駆動制御してエンジン1を運転する。
またECU41は、エンジン1の運転状態に応じて補機冷却回路28を循環する冷却水を燃料クーラ29、インタクーラ22及びターボチャージャ21の軸受け部21cに適宜流通させて冷却する。
まず冷却が必要なデバイスは、エンジン1の運転中とアイドルストップ制御による自動停止中とで相違する。
またエンジン1の自動停止中には、依然として燃料クーラ29による燃料の冷却は必要であるが、インタクーラ22については吸気が流通しなくなるため冷却が不要となる。その反面、ターボチャージャ21の軸受け部21cへのエンジンオイルの供給及びコンプレッサ21aの吸気流通が中止されるため、冷却水による冷却が必要になる。
一方、各デバイスへの要求放熱量は以下の観点に基づき算出され、この要求放熱量を達成可能な冷却水の流通量に基づきウォータポンプ38及び流量制御弁37が制御される。
但し、エンジン1の運転中には、筒内への燃料噴射により相対的に高温の燃料がデリバリパイプ13内から流出し、新たにデリバリパイプ13内に相対的に低温の燃料が流入する。結果としてデリバリパイプ13内の燃料から熱が奪われる現象が発生し、その温度低下分だけ要求放熱量が低減される。
Qa={C1×(Tfd―Tfdtgt)×C2×Vd}−C2×q×(Tfd−Tft) ……(1)
ここに、C1は定数、Tfdは燃料温度センサ44により検出されるデリバリパイプ13内の燃料温度、Tfdtgtは燃料の目標温度、C2は燃料比熱、Vdはデリバリパイプ13の内容積、qはインジェクタ11の噴射量、Tftは燃料タンク内の燃料温度である。なお、タンク内燃料温度Tftの検出には燃料タンク内にセンサを追加する必要があるため、簡易的に吸気温度センサ42により検出される吸気温度Ta(即ち外気温)を適用してもよい。
Qa=C1×(Tfd―Tfdtgt)×C2×Vd ……(2)
なお、インジェクタ11の噴射量qは次式(3)で表される。
ここに、C3は定数、Pfdは燃圧センサ45により検出されるデリバリパイプ13内の燃圧、PwはECU41がエンジン制御でインジェクタ11を駆動する際の噴射パルスである。
また、インタクーラ22への要求放熱量Qbは、次式(4)で表される。
ここに、C4は定数、TbはIC下流温度センサ47により検出されるIC下流温度Tb、Tbtgtは目標下流温度、Gaは吸気量センサ43により検出される吸気量である。
なお、目標下流温度Tbtgtは、エンジン制御でインタクーラ22への冷却水の流通量を制御するときのIC下流温度Tbの目標値であるが、これに限るものではなく、予め設定された固定値としてもよい。
Qc=C5×(To―Totgt) ……(5)
ここに、C5は定数、Toは油温センサ46により検出されるターボチャージャ21の出口油温、Totgtは目標油温である。
このようにして各デバイス毎に算出された要求放熱量Qa,Qb,Qcに基づき、それぞれのデバイスに流通させるべき冷却水量を特定でき、その流通量を達成すべくウォータポンプ38の回転速度及び流量制御弁37の開度が制御される。
まず、エンジン1の運転中に実行される冷却制御について述べる。
図2はエンジン1の運転中にECU41が実行するエンジン運転時冷却制御ルーチンを示すフローチャートであり、ECU41はエンジン1の運転中に当該ルーチンを所定の制御インターバルで実行する。
ステップS3では、デリバリパイプ13内の燃料温度Tfdが予め設定された判定値Tfd0(第2の判定値)を超えている(Tfd>Tfd0)か否かを判定する。ステップS3の処理は、燃料クーラ29による燃料の冷却が必要であるか否かを見極めることを目的とする。ステップS3の判定がYesのときには燃料クーラ29による冷却が必要と見なし、ステップS4に移行する。
一方、上記ステップS2の判定がYesの場合にはインタクーラ22による吸気の冷却に余裕がないと見なせるため、全ての冷却水をインタクーラ22の冷却に費やすべく、ステップS8に移行する。
また、上記ステップS4の判定がYesの場合には、筒内への燃料噴射によるデリバリパイプ13内の燃料の温度低下が著しくて燃料クーラ29による冷却が不要と見なせることから、ステップS8に移行する。
よって、上記ステップS2〜4の何れの場合も、燃料クーラ29には冷却水が供給されずに燃料クーラ29による燃料の冷却は実行されない。ウォータポンプ38からはインタクーラ22の必要冷却水量に相当する冷却水が吐出され、その冷却水がインタクーラ22のみに供給されてエンジン1への吸気の冷却に利用される。これにより、ウォータポンプ38を駆動するモータの電力消費の増大が防止される。
図3はエンジン1の自動停止中にECU41が実行するエンジン停止時冷却制御ルーチンを示すフローチャートであり、ECU41はエンジン1の自動停止中に当該ルーチンを所定の制御インターバルで実行する。
以上がエンジン1の自動停止中の基本的な制御内容であり、このときには燃料クーラ29及びターボチャージャ21の軸受け部21cの冷却が必要であるとの観点の下に、両者29,21cの冷却のために必要な冷却水量がステップS14での駆動デューティの設定に基づきウォータポンプ38から吐出されると共に、ステップS11の流量制御弁37の開度設定に基づき燃料クーラ29(第1水路32)側のみに冷却水が分配される。
なお、本実施形態ではアイドルストップ制御によるエンジン1の自動停止中に冷却制御を実行したが、これに限るものではなく、通常のエンジン停止時に当該冷却制御を実行してもよい。この場合でもターボチャージャ21の軸受け部21cの焼付き防止が必要であり、また、エンジン停止から時間を経ずに始動した場合、エンジン停止中に燃料を冷却しておけば、上記と同じく、その後のエンジン始動後にインジェクタ11の温度上昇を抑制できる。そしてエンジン停止中に冷却不要になれば、ステップS17の処理に基づきウォータポンプ38が停止されるため、何ら問題は生じない。
エンジン1の運転中には、燃料クーラ29による燃料の冷却のみならずインタクーラ22による吸気の冷却も必要になるが、それぞれに冷却水が供給されることにより燃料クーラ29及びインタクーラ22は共に所期の冷却を実現する。このため、燃料冷却によりインジェクタ11の温度上昇を抑制して気筒間の燃料噴射量のバラツキを防止できると共に、吸気の冷却により良好なエンジン性能を保つことができる。
そして、このように冷却水の冷却作用を有効に活用して燃料クーラ29及びインタクーラ22による冷却効果を確実に得た上で、エンジン1の自動停止中にはインタクーラ22への冷却水の供給を中止することから、インタクーラ22への必要冷却水量に相当する分だけウォータポンプ38の駆動デューティを低減でき、結果としてウォータポンプ38を駆動するモータの無駄な電力消費を抑制することができる。
また、エンジン1の自動停止中には、燃料クーラ29への要求放熱量Qaに基づきウォータポンプ38の駆動デューティを設定し(ステップS11,14)、エンジン1の運転中には、燃料クーラ29への要求放熱量Qa及びインタクーラ22への要求放熱量Qbに基づき、ウォータポンプ38の駆動デューティや流量制御弁37の開度を設定している(ステップS1,5〜7)。
このように、燃料冷却のための燃料クーラ29の要求放熱量Qaや吸気冷却のためのインタクーラ22の要求放熱量Qbに基づきウォータポンプ38や流量制御弁37を制御するため、燃料クーラ29やインタクーラ22に冷却水が過不足なく供給されて燃料及び吸気の冷却が最適化される。よって、燃料冷却によるインジェクタ11の温度上昇の抑制、吸気冷却による良好なエンジン性能を一層確実に達成することができる。
従って、特にターボチャージャ21の軸受け部21cの冷却が要求されるエンジン1の自動停止中には、燃料クーラ29を流通後の冷却水が軸受け部21cに供給されることから、軸受け部21cの焼付きを確実に防止することができる。
このため、燃料クーラ29及びターボチャージャ21の軸受け部21cに冷却水が過不足なく供給されて燃料及び軸受け部21cの冷却が最適化される。よって、インジェクタ11の温度上昇を抑制しつつ、ターボチャージャ21の軸受け部21cの焼付きを一層確実に防止することができる。
燃料クーラ29による燃料の冷却が不要であり、且つターボチャージャ21の軸受け部21cの冷却も不要であるため、補機冷却回路28の冷却水の循環を中止しても何ら問題は発生せず、これによりウォータポンプ38を駆動する無駄なモータの電力消費をさらに抑制することができる。
また上記実施形態では、燃料クーラ29をデリバリパイプ13に設けたが、これに限るものではなく、例えば高圧ポンプ15の入口側の燃料経路14に燃料クーラ29を配設して、高圧ポンプ15に流入する燃料を冷却するようにしてもよい。この場合でも上記実施形態の制御を実行すれば、同様の作用効果を得ることができる。
11 インジェクタ
21 ターボチャージャ
21c 軸受け部
22 インタクーラ
29 燃料クーラ
32 第1水路(燃料クーラ水路)
33 第2水路(ターボチャージャ水路)
35 第4水路(インタクーラ水路)
36 第5水路(ターボチャージャ水路)
37 流量制御弁(流路切換手段)
38 ウォータポンプ
41 ECU(放熱量算出手段、冷却制御手段、アイドルストップ制御手段)
Claims (9)
- 筒内噴射インジェクタへの供給燃料を冷却する燃料クーラに冷却水を供給する燃料クーラ水路と、
ターボチャージャのコンプレッサにより加圧された吸気を冷却するためのインタクーラに冷却水を供給するインタクーラ水路と、
ウォータポンプから吐出された冷却水を前記燃料クーラ水路と前記インタクーラ水路とに任意に分配可能な流路切換手段と、
直噴エンジンの運転中に、前記ウォータポンプからの冷却水を前記燃料クーラ水路及び前記インタクーラ水路にそれぞれ供給し、前記直噴エンジンの停止中には、前記ウォータポンプからの冷却水を前記燃料クーラ水路のみに供給するように前記流路切換手段を制御する冷却制御手段と
を備えたことを特徴とする直噴エンジンの冷却装置。 - 前記冷却制御手段は、前記直噴エンジンの停止中において、前記インジェクタに供給される燃料の温度が予め設定された第1の判定値以下の場合には、前記ウォータポンプを停止させる
ことを特徴とする請求項1に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 前記冷却制御手段は、前記直噴エンジンの運転中において、前記インタクーラの下流温度が目標下流温度よりも予め設定された第1の判定値以上高い場合、前記インジェクタに供給される燃料の温度が予め設定された第2の判定値以下の場合、前記インジェクタの燃料噴射量が予め設定された第3の判定値を超えている場合の何れかに該当するときに、前記流路切換手段により前記燃料クーラ水路への冷却水の供給を中止する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 前記直噴エンジンの運転状態に基づき前記インジェクタに供給される燃料の冷却のために前記燃料クーラに要求される放熱量、及び前記直噴エンジンの吸気の冷却のために前記インタクーラに要求される放熱量を算出する放熱量算出手段をさらに備え、
前記冷却制御手段は、前記直噴エンジンの停止中において、前記放熱量算出手段により算出された前記燃料クーラに要求される放熱量に基づき、前記ウォータポンプの回転速度を制御し、前記直噴エンジンの運転中には、前記放熱量算出手段により算出された前記燃料クーラ及び前記インタクーラに要求される放熱量に基づき、前記ウォータポンプの回転速度及び前記流路切換手段による前記燃料クーラ水路側と前記インタクーラ水路側との冷却水の分配比率を制御する
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 前記直噴エンジンの運転状態に基づき該直噴エンジンの吸気の冷却のために前記インタクーラに要求される放熱量を算出する放熱量算出手段をさらに備え、
前記冷却制御手段は、前記直噴エンジンの運転中において前記燃料クーラ水路への冷却水の供給を中止したときには、前記放熱量算出手段により算出された前記インタクーラに要求される放熱量に基づき、前記ウォータポンプの回転速度を制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 前記燃料クーラを流通後の冷却水と前記インタクーラを流通後の冷却水とが、ターボチャージャ水路を経て合流して前記ターボチャージャの軸受け部に供給される
ことを特徴とする請求項1に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 前記直噴エンジンの運転状態に基づき前記インジェクタに供給される燃料の冷却のために前記燃料クーラに要求される放熱量、及び前記ターボチャージャの軸受け部の冷却に要求される放熱量を算出する放熱量算出手段をさらに備え、
前記冷却制御手段は、前記直噴エンジンの停止中において、前記放熱量算出手段により算出された前記燃料クーラ及び前記ターボチャージャの軸受け部に要求される放熱量に基づき前記ウォータポンプの回転速度を制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 前記冷却制御手段は、前記直噴エンジンの停止中において、前記インジェクタに供給される燃料の温度が前記第1の判定値以下の場合、前記ターボチャージャの温度が予め設定された第4の判定値以下の場合、前記直噴エンジンの停止から遡る所定時間内において高負荷運転の積算時間が予め設定された第5の判定値以下の場合の全てに該当するときに、前記ウォータポンプを停止させる
ことを特徴とする請求項6または7に記載の直噴エンジンの冷却装置。 - 所定の停止条件の成立に基づき前記直噴エンジンを自動停止させ、その後に所定の始動条件の成立に基づき前記直噴エンジンを自動始動するアイドルストップ制御手段をさらに備え、
前記冷却制御手段は、前記アイドルストップ制御手段による前記直噴エンジンの自動停止中に、前記燃料クーラ水路のみに前記ウォータポンプからの冷却水を供給するように前記流路切換手段を制御する
ことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の直噴エンジンの冷却装置。
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