JP2018048042A - シリカ系粒子の製造方法、シリカ系粒子、および化学機械研磨用組成物 - Google Patents

シリカ系粒子の製造方法、シリカ系粒子、および化学機械研磨用組成物 Download PDF

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鵬宇 王
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昌宏 野田
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Abstract

【課題】分散安定性と、研磨特性を両立させることのできるシリカ系粒子の製造方法と、シリカ系粒子、製造されたシリカ系粒子を含有する化学機械研磨用組成物を提供する。【解決手段】本発明に係るシリカ系粒子の製造方法は化合物Aおよび化合物Bを加水分解することを特徴とする。また本発明に係るシリカ系粒子は、N原子とSi原子を含有し、N原子のモル数をMN、Si原子のモル数をMSiとした場合にMN/MSi=0.001〜0.03であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、シリカ系粒子の製造方法、シリカ系粒子、および化学機械研磨用組成物に関する。
半導体装置の製造に活用されるCMP(Chemical Mechanical Polishing)は、被研磨体を被研磨面に圧着し、被研磨面上に化学機械研磨用水系分散体を供給しながら被研磨体と被研磨面とを相互に摺動させ、被研磨体を化学的かつ機械的に研磨する技術である。一般的に、CMPに使用される化学機械研磨用組成物はシリカやセリア等の砥粒を含有する。安定した研磨特性を達成するためには、砥粒の分散性が安定している必要がある。このため、砥粒表面を修飾してゼータ電位を制御したり、Al等の金属をドープする等、砥粒の分散安定性の向上が検討されている。(例えば、特許文献1、2等)
特開2005−162533号公報 国際公開WO2008/111383号公報
しかしながら、従来のシリカ粒子を砥粒として使用場合、シリカ粒子表面をシリコン系化合物で修飾する等の方法で分散安定性を向上させることはできたが、研磨特性との両立は困難であった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑み、分散安定性と、研磨特性を両立させることのできるシリカ系粒子の製造方法と、シリカ系粒子、製造されたシリカ系粒子を含有する化学機械研磨用組成物を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係るシリカ系粒子の製造方法は、
下記一般式(1)で表される化合物Aおよび下記一般式(2)で示される化合物Bを加水分解することを特徴とする。
(式(1)中、複数存在するRはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表す。)
(式(2)中、R、Rはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、Rは2価の炭化水素基を表す。Rはそれぞれ独立にヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜10の1価の有機基または水素原子を表す。mは、0〜2の整数であり、pは、1または2であり、nは、1〜3の整数であり、m+n+p=4である。)
[適用例2]
本発明に係るシリカ系粒子は、
N原子とSi原子を含有し、N原子のモル数をM、Si原子のモル数をMSiとした場合にM/MSi=0.001〜0.03であることを特徴とする。
[適用例3]
本発明に係る化学機械研磨用組成物は、
適用例1のシリカ系粒子を含有することができる。
本願発明に係るシリカ系粒子の製造方法によれば、分散安定性に優れたシリカ系粒子を提供することができ、製造されたシリカ系粒子を含有する、良好な研磨特性を有する化学機械研磨用組成物を提供することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、下記に記載された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含むものとして理解されるべきである。なお、本明細書における「(メタ)アクリル酸〜」とは、「アクリル酸〜」および「メタクリル酸〜」の双方を包括する概念である。また、「〜(メタ)アクリレート」とは、「〜アクリレート」および「〜メタクリレート」の双方を包括する概念である。また、「(メタ)アリル」とは、「アリル」および「メタリル」の双方を包括する概念である。
1.シリカ系粒子の製造方法
本実施の形態に係るシリカ系粒子の製造方法は、
下記一般式(1)で表される化合物Aおよび下記一般式(2)で示される化合物Bを加水分解する工程を備える。
(式(1)中、複数存在するRはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表す。)
(式(2)中、R、Rはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、Rは2価の炭化水素基を表す。Rはそれぞれ独立にヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜10の1価の有機基または水素原子を表す。mは、0〜2の整数であり、pは、1または2であり、nは、1〜3の整数であり、m+n+p=4である。)
シリカ等の砥粒の表面と化合物Bを反応させて変性する特開2005−162533号公報に記載されているような従来の方法では、化合物Bと表面の結合量は非常に小さく、シリカ粒子のゼータ電位を大きく変化させ、分散安定性を大きく変化させることは困難であった。さらに、シリカ粒子表面が化合物Bに由来する繰り返し単位で覆われてしまうため、シリカ粒子の元来の研磨特性までも大きく変化してしまうため、研磨特性の制御が困難であった。
しかしながら、本実施の形態に係るシリカ系粒子の製造方法では、化合物Aおよび化合物Bを加水分解することによりシリカ系粒子の表面に化合物Bに由来する繰り返し単位を偏在させることなく、均質なシリカ系粒子を作成できたと考えられる。
その結果、従来より多量の化合物Bに由来する繰り返し単位をシリカ系粒子に導入することができ、シリカ系粒子のゼータ電位を大きく変化させることに成功したと推測する。また、シリカ系粒子表面が化合物Bに由来する繰り返し単位により被覆されていないため、化合物Aのみを加水分解して得られるシリカ系粒子と比較して大きな研磨特性の変化を抑制することができたと考える。
以下、本実施の形態に係るシリカ系粒子の製造方法について詳細に説明する。
1.1.化合物A
本実施の形態に係るシリカ系粒子の製造方法は、下記一般式(1)で表される化合物Aを用いる。
式(1)中、複数存在するRはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表す。1価の炭化水素基としては炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であることが好ましい。炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等を挙げることができる。アリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基が挙げられる。
化合物Aの具体例としては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロプロポキシシラン、等を例示することができる。
また本発明では、一種類の化合物Aを使用することもでき、二種類以上の化合物Aを併用することができる。
1.2.化合物B
本実施の形態に係るシリカ系粒子の製造方法は、下記一般式(2)で表される化合物Bを用いる。
式(2)中、R、Rはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表す。1価の炭化水素基としては炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は炭素数6〜12のアリール基であることが好ましい。炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等を挙げることができる。アリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基を挙げることができる。
式(2)中、Rは2価の炭化水素基を表す。2価の炭化水素基としては、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価の炭化水素基が挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3のアルキレン基であることが好ましい。炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の2価の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基を挙げることができる。
式(2)中、Rはそれぞれ独立にヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜10の1価の有機基または水素原子を表す。ヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜10の1価の有機基としては炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の1価の炭化水素基が挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましい。炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状の1価の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基を挙げることができる。なお、Rがアルキル基、アルケニル基、フェニル基である場合、その水素原子の一部がアミノ基、スルホ基、ハロゲン原子等で置換されていてもよい。
また、mは、0〜2の整数であり、pは、1または2であり、nは、1〜3の整数であり、m+n+p=4である。
化合物Bの具体例としては、例えば、アミノプロピルトリメトキシシラン、(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルジメチルエトキシシラン、アミノプロピルメチルジエトキシシラン、アミノブチルトリエトキシシラン等を例示することができる。
化合物Aを100質量部に対し、化合物Bは0.01〜5質量部使用することができ、0.5〜2質量部であることが好ましい。
1.3.加水分解の条件
本実施の形態に係るシリカ系粒子の製造方法は、化合物Aおよび化合物Bを加水分解する工程を備える。
化合物Aおよび化合物Bを加水分解する工程では、化合物Aおよび化合物Bを同時に加水分解することが好ましい。同時に加水分解する方法としては、たとえば化合物Aおよび上述した化合物Bを混合した後、特開2005−162533号公報等に記載されているような公知のコロイダルシリカを製造する条件で水を添加し、所要温度で所要時間反応させてもよい。
なお、組成物は、加水分解触媒を含有してもよい。加水分解触媒は公知のものを使用することができ、たとえば、アンモニア、尿素、エタノールアミン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等のアルカリ触媒を添加しもよい。また、組成物はpH8〜11であることが好ましく、pH8.5〜10.5であることがより好ましい。
2.シリカ系粒子
本実施の形態に係るシリカ系粒子は、N原子とSi原子を含有し、N原子のモル数をM、Si原子のモル数をMSiとした場合にM/MSi=0.001〜0.03であり、0.003〜0.025であることがより好ましい。
/MSiの値は、本願発明に係るシリカ系粒子の製造方法において使用される化合物Aおよび、化合物Bの使用量を調整することにより制御することが好ましい。
/MSiの値が前記範囲であると、化学機械研磨用組成物が酸性である場合、シリカ系粒子のゼータ電位が15〜40mVの範囲であり、表面電荷のプラスチャージが強く粒子自体の反発力が強い為、酸性領域で安定性に優れた化学機械研磨用組成物を作成することができる。
本実施の形態に係るシリカ系粒子は、本願発明の方法により製造することができる。
3.化学機械研磨用組成物
本願発明に係る化学機械研磨用組成物は、本実施の形態に係るシリカ系粒子を砥粒として用いることができる。たとえば、本願発明に係る化学機械研磨用組成物は、本実施の形態に係るシリカ系粒子と分散媒体を含有する。
分散媒体は、シリカ系粒子を分散させることができれば特に制限されない。このような分散媒体としては、水、水およびアルコールの混合媒体、水および水との相溶性を有する有機溶媒を含む混合媒体等が挙げられる。これらの中でも、水を用いることがより好ましい。
本願発明に係る化学機械研磨用組成物は、必要に応じて、さらにカルボキシル基を有する化合物を含有することができる。カルボキシル基を有する化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸系ポリマーやそのアンモニウム塩等のカルボキシル基を有する水溶性有機高分子、グルコン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、グリコール酸、マロン酸、蟻酸、シユウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸及びフタル酸等が挙げられる。
上記カルボキシル基を有する化合物のは、化学機械研磨用水系分散体を100質量部中に対し、シリカ系粒子の含有量をMa、カルボキシル基を有する化合物の含有量をMbとした場合、Ma/Mb=0.01〜10であることが好ましい。また、上記カルボキシル基を有する化合物の配合量は、化学機械研磨用水系分散体を100質量部中に対し、好ましくは2質量部以下であり、より好ましくは1質量部以下である。
これらのシリカ系粒子を分散媒体に分散させる方法としては、通常の撹拌機による分散処理の他に、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミルなどを用いることができる。
また、化学機械研磨用組成物のpHを調製したい場合には、分散処理時又は処理後にアンモニア水などの金属イオンを含まないアルカリ性物質を添加することができる。本発明の研磨剤には、N,N−ジエチルエタノ−ルアミン、N,N−ジメチルエタノ−ルアミン、アミノエチルエタノ−ルアミン、陰イオン性界面活性剤、分散剤等を、さらに適宜添加することができる。
4.化学機械研磨方法
本発明の化学機械研磨方法は、上記の化学機械研磨用水系分散体を用いて、絶縁膜を研磨するものである。具体的には、微細素子分離工程(STI工程)における絶縁膜研磨、多層化配線基板の層間絶縁膜の研磨等を挙げることができる。
上記STI工程における研磨の対象となる絶縁膜及び、多層化配線基板の絶縁膜を構成する材料としては、例えば熱酸化膜、PETEOS膜(Plasma Enhanced−TEOS膜)、HDP膜(High Density Plasma Enhanced−TEOS膜)、熱CVD法により得られる酸化シリコン膜等が挙げられる。
本発明の化学機械研磨方法は、市販の化学機械研磨装置を使用して、適宜の条件で実施することができる。ここで、市販の化学機械研磨装置としては、例えば「EPO−112」、「EPO−222」(荏原製作所(株)製)、「Mirra−Mesa」(アプライドマテリアル社製)等を挙げることができる。
4.実施例
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例、比較例中の「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準である。
4.1 実施例1
4.1.1 シリカ系粒子の作製
常温常圧下で、オルトケイ酸テトラメチル(TMOS)を7897質量部と、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(APTES)を40質量部と、メタノール(MeOH)を2113質量部を混合して組成物を作成した。
反応容器へ、アンモニア水溶液(28質量%)4831質量部と、水を7785質量部と、MeOHを62499質量部を仕込み、35℃、200rpmで撹拌しながら、上記で作成したモノマー溶液を30分かけて徐々に添加した。その後、90℃に加熱し6時間保持し、アンモニアとメタノールを飛ばしながら水を50部8回仕込み。60℃まで自然冷却することにより、シリカ系粒子を含有する水系分散液を作成した。
得られたシリカ系粒子1000質量部に水8970質量部とマレイン酸30質量部を添加し、シリカ系粒子の10wt%シリカ系粒子分散液(pH=2.1)を作成した。
4.1.2 シリカ系粒子の評価
<平均一次粒子径>
作成したシリカ系粒子について、透過型電子顕微鏡(TEM)(日立製 装置型番「HITACHI H−7650」)を用いて100個の粒子の一次粒子径を測定し、平均一次粒子径を算出した。その結果、シリカ系粒子の平均一次粒径は38.8nmであった。
<平均二次粒子径>
作成したシリカ系粒子分散液について、DLS(HORIBA製、動的光散乱式 粒径分布測定装置、型番「LB550」)を用いて、粒子の二次粒子径を測定した。その結果、シリカ系粒子の二次粒子径は、41.8nmであった。さらに、シリカ系粒子分散液を60℃一週間保管後、同様にシリカ系粒子の二次粒子径を測定したところ、保管後のシリカ系粒子の二次粒子径は41.7nmであった。
保管前後のシリカ系粒子の二次粒子径の変化が−5〜5%の範囲である場合、シリカ系粒子の凝集が抑制でき、分散安定性が良好であると判断できる。
<UV吸光度>
作成したシリカ系粒子分散液について、UV−Vis(JASCO日本分光製、紫外可視近赤外分光光度計、型番「V7100」)を用いて、UV吸光度を測定した。その結果、シリカ系粒子の400nmに吸光度は1.49であった。さらに、シリカ系粒子分散液を60℃一週間保管後、同様に吸光度を測定したところ、保管後のシリカ系粒子分散液の吸光度は400nmに吸光度は1.47であった。
保管前後の吸光度の差が−0.1〜0.1の範囲である場合、シリカ系粒子の凝集が抑制でき、分散安定性が良好であると判断できる。
<ゼータ電位>
作成したシリカ系粒子分散液について、ゼータ電位測定装置(日本ルフト株式会社製、超音波方式粒度分布・ゼータ電位測定装置、型番「DT1200」)を用いて、ゼータ電位を測定した。その結果、シリカ系粒子のゼータ電位は22.5mVであった。さらに、シリカ系粒子分散液60℃一週間保管後、同様にゼータ電位を測定したところ、保管後のシリカ系粒子のゼータ電位は24.9mVであった。
保管後のゼータ電位の差が−3.0〜3.0mVの範囲である場合、シリカ系粒子安定性が良好であると判断できる。
4.1.3 化学機械研磨用組成物の作成と評価
得られたシリカ系粒子を1.00質量部、マレイン酸0.07質量部、脱イオン水を98.93質量部混合し、pHを2.4になった化学機械研磨用組成物を作成した。
作製した化学機械研磨用組成物を用いて、シリコン酸化膜付基板(シリコン酸化膜1500nm付の辺長4cmの正方形のシリコン基板)、窒化ケイ素膜付基板(窒化ケイ素膜200nmの辺長4cmの正方形のシリコン基板)、タングステン膜付基板(タングステン膜350nmの辺長4cmの正方形のシリコン基板)を、化学機械研磨装置「Poli−400L」(G&P Technology)を用いて、下記の条件で化学機械研磨を実施した。
・研磨パッド : ニッタ・ハース株式会社製、型番「IC1000 XY−P」
・キャリアヘッド荷重 : 129g/cm
・定盤回転数 : 100rpm
・研磨ヘッド回転数 : 90rpm
・研磨用スラリー供給量 : 100mL/分
シリコン酸化膜の研磨速度はシリコン酸化膜基板の研磨結果より下記計算式を用いて算出した結果、シリコン酸化膜の研磨速度は1.1nm/分であった。窒化ケイ素膜の研磨速度は0nm/分であった。タングステン膜の研磨速度は19.3nm/分であった。
研磨速度(nm/分)=研磨量(nm)/研磨時間(分)
4.2 実施例2〜12、比較例1〜2
シリカ系粒子の作製の際に使用する組成物を表1の条件の組成に変更した以外は実施例1と同様にシリカ系粒子を作成し、化学機械研磨用組成物を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
4.3 比較例3
シリカ系粒子として化合物Bを用いてシリカ系粒子表面修飾された市販のシリカシリカ系粒子(扶桑化学工業社製、型番「PL−3C」)を使用した以外は実施例1と同様に化学機械研磨用組成物を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
4.4.評価結果
実施例1〜6によれば、本願発明の製造方法により作成されたシリカ系粒子は安定性に優れ、また、本願発明に係るシリカ系粒子を含有する化学機械研磨用組成物は良好な研磨特性を示すことがわかった。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物Aおよび下記一般式(2)で示される化合物Bを加水分解することによりシリカ系粒子を作製する方法。

    (式(1)中、複数存在するRはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表す。)

    (式(2)中、R、Rはそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、Rは2価の炭化水素基を表す。Rはそれぞれ独立にヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜10の1価の有機基または水素原子を表す。mは、0〜2の整数であり、pは、1または2であり、nは、1〜3の整数であり、m+n+p=4である。)
  2. N原子とSi原子を含有し、N原子のモル数をM、Si原子のモル数をMSiとした場合にM/MSi=0.001〜0.03である、シリカ系粒子。
  3. 請求項2に記載のシリカ系粒子を含有する、化学機械研磨用組成物。
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