JP2018046254A - スイッチング素子 - Google Patents

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順 斎藤
佐智子 青井
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佐智子 青井
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巨裕 鈴木
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Abstract

【課題】 接続領域内に生じる空乏層による電界集中を緩和する技術を提供する。
【解決手段】 本明細書が開示するスイッチング素子は、半導体基板と、半導体基板の上面に設けられるトレンチと、ゲート絶縁膜と、ゲート電極、を備えている。半導体基板は、ゲート絶縁膜に接しているn型のソース領域と、ソース領域の下側でゲート絶縁膜に接しているp型のボディ領域と、ボディ領域の下側でゲート絶縁膜に接しており、ボディ領域によってソース領域から分離されているn型のドリフト領域と、トレンチの底面においてゲート絶縁膜に接しているp型の底部領域と、トレンチの短手方向の側面においてゲート絶縁膜に接しており、ボディ領域と底部領域を接続している複数のp型の接続領域、を備えている。トレンチの長手方向における接続領域の幅が、ボディ領域の下面からトレンチの下面までの長さより短い。
【選択図】 図4

Description

本明細書は、スイッチング素子を開示する。
特許文献1には、上面にトレンチが設けられている半導体基板を有するスイッチング素子が開示されている。トレンチ内に、トレンチ内面を覆うゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜によって半導体基板から絶縁されているゲート電極が配置されている。半導体基板は、n型のソース領域とp型のボディ領域とn型のドリフト領域を有している。ソース領域は、ゲート絶縁膜に接している。ボディ領域は、ソース領域の下側でゲート絶縁膜に接している。ドリフト領域は、ボディ領域の下側でゲート絶縁膜に接している。また、半導体基板は、トレンチの底面に沿って伸びるp型の底部領域と、トレンチの短手方向の側面(短手方向の端部に位置する側面)に沿って伸びるp型の接続領域を有している。接続領域は、ボディ領域と底部領域を接続している。なお、上述したドリフト領域は、接続領域が存在しない範囲でゲート絶縁膜に接している。
このスイッチング素子がオフするときには、ボディ領域及び底部領域からドリフト領域内に空乏層が伸びる。その過程で、接続領域が空乏化されることにより、底部領域がボディ領域から電気的に分離される。その結果、底部領域の電位がフローティングとなる。これにより、底部領域と半導体基板の裏面との間に高い電位差が生じることが抑制される。
このスイッチング素子がオンするときには、ボディ領域にチャネルが形成され、ドリフト領域内に広がっていた空乏層が収縮してスイッチング素子がオン状態となる。その過程で、接続領域内の空乏層も収縮し、接続領域を介して底部領域がボディ領域に電気的に接続される。接続領域を介してボディ領域から底部領域にホールが供給される。その結果、底部領域からドリフト領域に広がっていた空乏層が底部領域に向かって収縮する。このため、スイッチング素子がオンするときに短時間でドリフト領域の抵抗が低下する。したがって、このスイッチング素子では、損失が生じ難い。
特開2007−242852号公報
上述したように、特許文献1のスイッチング素子がオフするときには、接続領域はドリフト領域との界面から空乏化される。このとき、半導体基板内に生じる電位差により、接続領域の下側の範囲では上側の範囲と比較して空乏化されやすい。図8、9は、接続領域138内の空乏層の分布を示している。図8、9において、接続領域138内のドットによりハッチングされた領域が空乏層138aであり、接続領域138内のハッチングされていない領域が空乏化していない領域(非空乏化領域138b)である。図8、9における矢印は、空乏層の伸びを表している。スイッチング素子がオフしている状態では、ドリフト領域134内の電位が下側ほど高くなる。このため、図8に示すように、接続領域138の下側の範囲では空乏層138aが伸びやすく、接続領域138の上側の範囲では空乏層138aが伸びにくい。このため、接続領域138の下側の範囲は完全に空乏化される一方、接続領域138の上側の範囲では、ドリフト領域134との界面近傍のみが空乏化され、非空乏化領域138bが残存する。トレンチ22と平行な断面で見た場合には、図9に示すように、接続領域の下側の範囲が完全空乏化され、接続領域138の上側の範囲には非空乏化領域138bが残存する。同時に、図9に示すように、トレンチ22の長手方向における接続領域138の端部138cからも接続領域138内に空乏層が伸びる。このため、端部138cの近傍で、非空乏化領域138bに角部137が生じる。
空乏層138a内には電位差が生じる。非空乏化領域138b内では電位差がほとんど生じない。このため、角部137の周辺で等電位線が曲がり、角部137の周辺で等電位線の間隔が局所的に狭くなる。このため、角部の周辺で電界集中が生じる。この電界集中により、スイッチング素子の耐圧が低くなる。本明細書は、接続領域内に生じる空乏層による電界集中を緩和して、スイッチング素子の耐圧を向上する技術を開示する。
本明細書が開示するスイッチング素子は、半導体基板と、前記半導体基板の上面に設けられており、前記上面において一方向に長く伸びるトレンチと、前記トレンチの内面を覆っているゲート絶縁膜と、前記トレンチ内に配置されており、前記ゲート絶縁膜によって前記半導体基板から絶縁されているゲート電極、を備えている。前記半導体基板が、前記ゲート絶縁膜に接しているn型のソース領域と、前記ソース領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しているp型のボディ領域と、前記ボディ領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しており、前記ボディ領域によって前記ソース領域から分離されているn型のドリフト領域と、前記トレンチの底面において前記ゲート絶縁膜に接しているp型の底部領域と、前記トレンチの短手方向の側面において前記ゲート絶縁膜に接しており、前記ボディ領域と前記底部領域を接続している複数のp型の接続領域、を備えている。前記トレンチの長手方向における前記接続領域の幅が、前記ボディ領域の下面から前記トレンチの下面までの長さより短い。
上記のスイッチング素子がオフするときには、ドリフト領域から接続領域内に空乏層が伸びる。トレンチの長手方向における接続領域の幅は、ボディ領域の下面からトレンチの下面までの幅より短い。このように接続領域の幅が短いと、例えば、図5に示すように、接続領域の両端部(図9の端部138cに相当する部分)から横方向に伸びる空乏層によって接続領域の広い範囲が空乏化されるようになる。すなわち、接続領域の両端部から伸びる空乏層の影響が支配的となる。このため、図8に示すような接続領域の上下方向における空乏層の伸びの差の影響による非空乏化領域が生じ難くなる。この結果、接続領域内の非空乏化領域の角部に電界集中が生じることを抑制することができる。本発明者らが行ったシミュレーションにおいて、図10に示されるように、接続領域の幅(L1)と、ボディ領域の下面からトレンチの下面までの長さ(L2)との比を1以下とすることでスイッチング素子の耐圧が向上することが分かった。したがって、上記のように接続領域の幅をボディ領域の下面からトレンチの下面までの長さより短い構成とすることで、耐圧が高いスイッチング素子を得ることができる。
MOSFET10の上面図。 図1のII−II線におけるMOSFET10の断面図。 図1のIII−III線におけるMOSFET10の断面図。 図1のIV−IV線におけるMOSFET10の断面図。 MOSFET10がターンオフするときの状態を示す断面図(矢印によって、空乏層の伸びが示される)。 変形例の構成を示す図(図1に対応)。 変形例の構成を示す図(図1に対応)。 従来のMOSFETがターンオフするときのトレンチ近傍の状態を示す断面図(矢印によって、空乏層の伸びが示される)。 図8のIX−IX線における断面図(矢印によって、空乏層の伸びが示される)。 MOSFET10の接続領域の幅に依存する耐圧を示すグラフ。
図1〜4は、実施形態のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)10を示している。図2、3に示すように、MOSFET10は、半導体基板12と、電極、絶縁層等を備えている。なお、図1では、図の見易さのため、半導体基板の上面12a上の電極、絶縁層の図示を省略している。以下では、半導体基板12の上面12aと平行な一方向をx方向といい、上面12aに平行でx方向に直交する方向をy方向といい、半導体基板12の厚み方向をz方向という。半導体基板12は、SiC(炭化シリコン)によって構成されている。
図2、3に示すように、半導体基板12の上面12aには、複数のトレンチ22が設けられている。図1に示すように、各トレンチ22は、y方向に直線状に長く伸びている。複数のトレンチ22は、x方向に間隔を開けて配列されている。図2、3に示すように、各トレンチ22の内面は、ゲート絶縁膜24によって覆われている。ゲート絶縁膜24は、底部絶縁膜24aと側面絶縁膜24bを有している。底部絶縁膜24aは、トレンチ22の底部に設けられている。底部絶縁膜24aは、トレンチ22の底面と、その底面近傍の側面を覆っている。側面絶縁膜24bは、底部絶縁膜24aの上部のトレンチ22の側面を覆っている。底部絶縁膜24aの厚みは、側面絶縁膜24bの厚みよりも厚い。各トレンチ22内には、ゲート電極26が配置されている。各ゲート電極26は、ゲート絶縁膜24によって半導体基板12から絶縁されている。各ゲート電極26の上面は、層間絶縁膜28によって覆われている。
半導体基板12の上面12aには、上部電極70が配置されている。上部電極70は、層間絶縁膜28が設けられていない部分で半導体基板12の上面12aに接している。上部電極70は、層間絶縁膜28によってゲート電極26から絶縁されている。半導体基板12の下面12bには、下部電極72が配置されている。下部電極72は、半導体基板12の下面12bに接している。
図2、3に示すように、半導体基板12の内部には、複数のソース領域30、ボディ領域32、ドリフト領域34、ドレイン領域35、複数の底部領域36及び複数の接続領域38が設けられている。
各ソース領域30は、n型領域である。各ソース領域30は、半導体基板12の上面12aに露出する位置に配置されており、上部電極70にオーミック接触している。また、各ソース領域30は、トレンチ22の短手方向の側面(短手方向の端部に位置する側面であり、y方向に沿って伸びる側面)において、ゲート絶縁膜24に接している。各ソース領域30は、トレンチ22の上端部においてゲート絶縁膜24に接している。
ボディ領域32は、p型領域である。ボディ領域32は、各ソース領域30に接している。ボディ領域32は、2つのソース領域30に挟まれた範囲から各ソース領域30の下側まで伸びている。ボディ領域32は、2つのソース領域30に挟まれた範囲で、上部電極70にオーミック接触している。ボディ領域32は、ソース領域30の下側でゲート絶縁膜24に接している。また、図1、3に示すように、ボディ領域32は、トレンチ22の長手方向の側面(長手方向の端部に位置する側面であり、x方向に沿って伸びる側面)に隣接する範囲にも配置されている。
ドリフト領域34は、n型領域である。ドリフト領域34は、ボディ領域32の下側に配置されており、ボディ領域32によってソース領域30から分離されている。ドリフト領域34は、トレンチ22の短手方向の側面において、ゲート絶縁膜24に接している。すなわち、ドリフト領域34は、ボディ領域32の下側でゲート絶縁膜24に接している。
ドレイン領域35は、n型領域である。ドレイン領域35は、ドリフト領域34よりも高いn型不純物濃度を有している。ドレイン領域35は、ドリフト領域34の下側に配置されている。ドレイン領域35は、半導体基板12の下面12bに露出している。ドレイン領域35は、下部電極72にオーミック接触している。
各底部領域36は、p型領域である。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面に露出する範囲に配置されている。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面において、ゲート絶縁膜24に接している。図3に示すように、各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面に沿ってy方向に長く伸びている。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面全域でゲート絶縁膜24に接している。図2に示すように、各底部領域36の周囲は、ドリフト領域34に囲まれている。後述する接続領域38が形成されている箇所を除いて、各底部領域36は、ドリフト領域34によってボディ領域32から分離されている。
接続領域38は、p型領域である。図1、4に示すように、接続領域38は、トレンチ22の短手方向の側面に沿って設けられている。接続領域38は、ボディ領域32からトレンチ22の短手方向の側面に沿って下側に伸びている。トレンチ22の短手方向の側面に対して、複数の接続領域38が配置されている。接続領域38は、トレンチ22の短手方向の側面において、ゲート絶縁膜24に接している。接続領域38の下端は、底部領域36に接続されている。すなわち、接続領域38によって、ボディ領域32と底部領域36が接続されている。トレンチ22の長手方向(y方向)における各接続領域38の長さL1(図4参照)は、ボディ領域32の下面32aからトレンチ22の下面22aまでの長さL2(図4参照)より短い。なお、図4では、各要素の位置関係の理解のため、トレンチ22内の構造を破線により示している。接続領域38のp型不純物濃度は、ボディ領域32及び底部領域36のp型不純物濃度よりも低い。
次に、MOSFET10の動作について説明する。MOSFET10の使用時には、MOSFET10と負荷(例えば、モータ)と電源が直列に接続される。MOSFET10と負荷の直列回路に対して、電源電圧(本実施形態では、約800V)が印加される。MOSFET10のドレイン側(下部電極72)がソース側(上部電極70)よりも高電位となる向きで、電源電圧が印加される。ゲート電極26にゲートオン電位(ゲート閾値よりも高い電位)を印加すると、ゲート絶縁膜24に接する範囲のボディ領域32にチャネル(反転層)が形成され、MOSFET10がオンする。ゲート電極26にゲートオフ電位(ゲート閾値以下の電位)を印加すると、チャネルが消滅し、MOSFET10がオフする。以下に、MOSFET10のターンオフ時とターンオン時の動作について、詳細に説明する。
MOSFET10をターンオフさせる場合には、ゲート電極26の電位をゲートオン電位からゲートオフ電位に引き下げる。すると、チャネルが消失し、下部電極72の電位が上昇する。下部電極72の電位は、上部電極70に対して電源電圧分(すなわち、約800V)だけ高い電位まで上昇する。下部電極72の電位が上昇する過程において、底部領域36と下部電極72の間の容量結合によって、底部領域36の電位が少し上昇する。すると、底部領域36から接続領域38とボディ領域32を介して上部電極70へホールが流れる。このようにホールが流れている間は、底部領域36の電位の上昇が抑制され、底部領域36の電位が上部電極70の電位よりもわずかに高い電位に維持される。
また、下部電極72の電位の上昇に伴って、ドレイン領域35及びドリフト領域34の電位も上昇する。ドリフト領域34の電位が上昇すると、ボディ領域32とドリフト領域34の間に電位差が生じる。このため、ボディ領域32とドリフト領域34の界面のpn接合に逆電圧が印加される。したがって、ボディ領域32からドリフト領域34に空乏層が広がる。また、ドリフト領域34の電位が上昇すると、底部領域36とドリフト領域34の間に電位差が生じる。このため、底部領域36とドリフト領域34の界面のpn接合に逆電圧が印加される。したがって、底部領域36からドリフト領域34に空乏層が広がる。このように、ボディ領域32からだけでなく底部領域36からもドリフト領域34に空乏層が広がるので、ドリフト領域34が短時間で空乏化される。さらに、底部領域36から伸びる空乏層によって各トレンチ22の下端部近傍の半導体領域が保護されるので、各トレンチ22の下端部近傍の半導体領域に電界が集中し難い。したがって、MOSFET10は高い耐圧を有する。
また、ドリフト領域34の電位が上昇すると、接続領域38とドリフト領域34の界面のpn接合にも逆電圧が印加される。接続領域38のp型不純物濃度が低いので、pn接合から接続領域38内に空乏層が広がる。上述したように、トレンチ22の長手方向における接続領域38の長さL1は、ボディ領域32の下面32aからトレンチ22の下面22aまでの長さL2より短い。このため、従来構造における空乏層の広がりを示す図8、9と本実施形態の構造における空乏層の広がりを示す図5を比較すると明らかなように、本実施形態ではトレンチ22の長手方向における接続領域38の両端部38cから接続領域38内に速やかに空乏層が伸びる。両端部38cから伸びる空乏層によって接続領域38のほぼ全域が空乏化される。接続領域38が空乏化されることによって、底部領域36が上部電極70から電気的に分離される。底部領域36がボディ領域32から電気的に分離されると、底部領域36から上部電極70に向かうホールの流れが停止し、底部領域36の電位がフローティングとなる。このため、底部領域36の電位が、下部電極72の電位の上昇に伴って上昇する。
底部領域36の電位が上昇することで、底部領域36と下部電極72の間の電位差が過大となることが防止される。下部電極72の電位が上部電極70に対して電源電圧分高い電位まで上昇することで、MOSFET10のターンオフが完了する。
以上に説明したように、本実施形態のMOSFET10では、接続領域38のほぼ全域が空乏化されるので、MOSFET10がオフした状態において接続領域38内に非空乏化領域が残存することを防止することができる。したがって、接続領域38内に非空乏化領域の角部が生じることを抑制することができる。したがって、接続領域38内における電界集中を緩和することができる。すなわち、MOSFET10は、高い耐圧を有する。
MOSFET10をターンオンさせる場合には、ゲート電極26の電位をゲートオフ電位からゲートオン電位に引き上げる。すると、トレンチ22の短手方向の側面においてゲート絶縁膜24に接している範囲のボディ領域32に電子が引き寄せられる。これによって、この範囲のボディ領域32がp型からn型に反転し、チャネルが形成される。チャネルによって、ソース領域30とドリフト領域34が接続される。これによって、ドリフト領域34、ドレイン領域35及び下部電極72の電位が低下する。ドリフト領域34の電位が低下すると、ボディ領域32とドリフト領域34の界面のpn接合に印加されていた逆電圧が低下する。このため、ボディ領域32からドリフト領域34に広がっていた空乏層が、ボディ領域32に向かって収縮し、消滅する。これにより、上部電極70から、ソース領域30、チャネル、ドリフト領域34、ドレイン領域35を経由して下部電極72へ電子が流れるようになる。すなわち、MOSFET10がオンする。
また、ドリフト領域34の電位が低下する過程において、接続領域38に広がっている空乏層が、ドリフト領域34に向かって収縮し、消滅する。その結果、底部領域36が、接続領域38を介してボディ領域32に電気的に接続される。すると、上部電極70からボディ領域32と接続領域38を介して底部領域36にホールが流れる。底部領域36にホールが供給されると、底部領域36からドリフト領域34に広がっていた空乏層が底部領域36に向かって収縮し、消滅する。このため、ドリフト領域34の抵抗が低下し、上部電極70から下部電極72に向かって電子が流れ易くなる。
なお、上述した実施形態では、トレンチ22の短手方向の一方の側面のみに接続領域38を形成した。しかしながら、図6に示すように、トレンチ22の短手方向の他方の側面にも同様の接続領域38を形成してもよい。この構成では、ボディ領域32と底部領域36を接続する接続領域38の合計体積を増加させることができる。すなわち、MOSFETがターンオンするときの底部領域36へのホールの供給経路を増加させることができる。このため、ゲート電極26の電位をゲートオン電位に引き上げてから短時間でドリフト領域34の抵抗が低下する。したがって、MOSFETの損失を低減させることができる。
また、図7に示すように、接続領域38を平面視において千鳥状に配列してもよい。この構成では、底部領域36へのホールの供給経路を分散させることができる。このため、より短時間で底部領域36内にホールを供給することができる。したがって、ドリフト領域34内に広がる空乏層をより速く消滅させることができ、MOSFETの損失をより低減させることができる。また、MOSFETのオン時における電流経路を分散させることができる。このため、電流密度が低減し、MOSFETの損失を低減することができる。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:MOSFET
12:半導体基板
22:トレンチ
24:ゲート絶縁膜
24a:底部絶縁膜
24b:側面絶縁膜
26:ゲート電極
28:層間絶縁膜
30:ソース領域
32:ボディ領域
34:ドリフト領域
35:ドレイン領域
36:底部領域
38:接続領域
70:上部電極
72:下部電極

Claims (1)

  1. スイッチング素子であって、
    半導体基板と、
    前記半導体基板の上面に設けられており、前記上面において一方向に長く伸びるトレンチと、
    前記トレンチの内面を覆っているゲート絶縁膜と、
    前記トレンチ内に配置されており、前記ゲート絶縁膜によって前記半導体基板から絶縁されているゲート電極、
    を備えており、
    前記半導体基板が、
    前記ゲート絶縁膜に接しているn型のソース領域と、
    前記ソース領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しているp型のボディ領域と、
    前記ボディ領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しており、前記ボディ領域によって前記ソース領域から分離されているn型のドリフト領域と、
    前記トレンチの底面において前記ゲート絶縁膜に接しているp型の底部領域と、
    前記トレンチの短手方向の側面において前記ゲート絶縁膜に接しており、前記ボディ領域と前記底部領域を接続している複数のp型の接続領域、
    を備えており、
    前記トレンチの長手方向における前記接続領域の幅が、前記ボディ領域の下面から前記トレンチの下面までの長さより短い、
    スイッチング素子。
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WO2021070382A1 (ja) * 2019-10-11 2021-04-15 株式会社デンソー スイッチング素子
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