JP2018045355A - 施工管理システム、施工管理方法、携帯端末及びプログラム - Google Patents

施工管理システム、施工管理方法、携帯端末及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】施工現場における撮影の進捗管理を支援する施工管理システムを提供することを課題とする。【解決手段】撮影機能を有する携帯端末と、携帯端末が行う撮影の進捗を管理するサーバ装置とが通信を行う施工管理システムであって、サーバ装置は施工確認場所の情報を携帯端末に提供する手段と、撮影された写真に関する情報を保存する手段とを有し、携帯端末は施工確認場所の情報に基づき、施工現場の図面上に、施工確認場所を表すアイコンを表示する手段と、アイコンが表す施工確認場所での写真の撮影及び撮影完了の操作を受け付ける手段と、写真に関する情報の更新をサーバ装置に要求する手段とを有し、表示処理手段は施工確認場所の撮影の進捗を、未撮影である状態、ユーザから撮影完了の操作を受け付けた状態、撮影済みであるが撮影完了の操作をユーザから受け付けていない状態に分け、アイコンの色により区別して表すことで課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は施工管理システム、施工管理方法、携帯端末及びプログラムに関する。
施工の現場において行われる現場業務には、現場における写真撮影が含まれる。施工管理を行うユーザは現場において撮影した写真を例えば事務所で整理し、施工管理を行っていた。
従来、CAD装置及び携帯端末装置等を用いて空調設備や衛生設備等の配管、建築設備等の施工状態を管理する施工管理システムがあった。従来の施工管理システムでは、施工状態の確認および記録のために撮影された写真を施工記録の一部としてファイルし、施工履歴として保管していた(例えば特許文献1参照)。
また、建築工程における要検査項目について、該当する対象を撮影した写真を含む情報を記録した施工状況報告データベースを参照し、そのデータベースから取得した情報を建設現場の情報端末に送信する住宅性能評価システムがあった(例えば特許文献2参照)。
特許第5138068号公報 特開2002−203067号公報
従来の施工管理では、例えば図面上に記入された施工場所を確認しながらユーザが撮影を行っていた。したがって、従来の施工管理では、施工現場における撮影の進捗管理をユーザが行う必要があり、撮影漏れや重複撮影などが生じやすいという問題があった。
本発明の一実施形態は、施工現場における撮影の進捗管理を支援する施工管理システムを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本願請求項1は、撮影機能を有する1台以上の携帯端末と、ユーザの操作により前記携帯端末が行う撮影の進捗を管理するサーバ装置と、がネットワークを介して通信を行う施工管理システムであって、前記サーバ装置は、施工現場の図面上の位置で表した前記施工現場における施工確認場所の情報を前記携帯端末に提供する提供手段と、前記携帯端末において撮影された写真に関する情報を前記施工現場における施工確認場所の情報と対応付けて保存する保存手段と、を有し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から提供された前記施工現場における施工確認場所の情報に基づき、前記施工現場の図面上に、前記施工現場における施工確認場所を表すアイコンを表示する表示処理手段と、ユーザから前記アイコンが表す前記施工現場における施工確認場所での写真の撮影の操作及び撮影完了の操作を受け付ける操作判断手段と、前記施工現場における施工確認場所において撮影された結果に基づき、前記写真に関する情報の更新を前記サーバ装置に要求する更新処理手段と、を有し、前記表示処理手段は、前記施工現場における施工確認場所の撮影の進捗を、未撮影である状態、ユーザから前記撮影完了の操作を受け付けた状態、撮影済みであるが前記撮影完了の操作をユーザから受け付けていない状態に分け、前記アイコンの色により区別して表すこと、を特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、施工現場における撮影の進捗管理を支援できる。
本実施形態に係る施工管理システムの一例のシステム構成図である。 本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係るタブレット端末の一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る施工管理システムの一例の処理ブロック図である。 テーブル保存部に保存されている各種テーブルの一例の構成図である。 本実施形態に係る施工管理システムの処理概要を示した一例のフローチャートである。 カメラアイコン事前登録処理の一例のシーケンス図である。 カメラアイコンを登録する画面の一例のイメージ図である。 カメラアイコン情報を編集する画面の一例のイメージ図である。 カメラアイコン情報を編集する画面の他の例のイメージ図である。 タブレット端末にカメラアイコン情報を取り組む処理の一例のシーケンス図である。 カメラアイコン情報を取り組む画面の一例のイメージ図である。 カメラアイコンを表示する画面の一例のイメージ図である。 カメラアイコン情報を確認する画面の一例のイメージ図である。 カメラアイコン情報を確認する画面の他の例のイメージ図である。 撮影後の画面の一例のイメージ図である。 撮影後の画面の他の例のイメージ図である。 カメラアイコン更新処理の一例のシーケンス図である。 カメラアイコンの色変更処理の一例のフローチャートである。 カメラアイコン更新処理の他の例のシーケンス図である。 カメラ画面の一例のイメージ図である。
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係る施工管理システムの一例のシステム構成図である。図1に示すように本実施形態に係る施工管理システム1は、サーバ装置10、1台以上のPC12及び複数台のタブレット端末14を有する。サーバ装置10、PC12及びタブレット端末14はインターネットなどのネットワーク16により接続されている。
図1ではPC12が、施工管理を行うユーザの事務所にある例を表す。タブレット端末14は、施工管理を行うユーザにより施工現場に持ち込まれる。ユーザはPC12やタブレット端末14を操作し、必要な情報をサーバ装置10に登録したり、サーバ装置10から必要な情報を取得して表示させたり、することができる。
PC12はユーザが事務所において操作するクライアント端末の一例である。事務所において操作するクライアント端末は、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。タブレット端末14はユーザが施工現場において操作するクライアント端末の一例である。タブレット端末14は、内蔵又は外付けを問わず、写真機能を有する。施工現場において操作するクライアント端末は、内蔵又は外付けを問わず、写真機能を有しているスマートフォン、PCなどであってもよい。
サーバ装置10はPC12及びタブレット端末14から撮影の進捗管理のための情報の登録を受け付ける機能やPC12及びタブレット端末14に撮影の進捗管理のための情報を提供する機能を有する。なお、図1のサーバ装置10の構成は一例であって、複数のコンピュータに分散して構成するようにしてもよい。
図1の施工管理システム1は、PC12とタブレット端末14とが異なる例を示しているが、例えばPC12とタブレット端末14とが同種のクライアント端末でも同一のクライアント端末でもよい。同一のクライアント端末の場合、ユーザは事務所で使用していたクライアント端末を施工現場に携帯して持ち込み、利用する。
<ハードウェア構成>
サーバ装置10、PC12は例えば図2に示すようなハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図2は、本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2のコンピュータ500は入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507及びHDD508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
通信I/F507はコンピュータ500を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上で各種機能を提供するプログラムなどがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505には、コンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。サーバ装置10及びPC12は、例えば図2に示すようなハードウェア構成においてCPU506がプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
タブレット端末14は例えば図3に示すハードウェア構成により実現される。図3は本実施形態に係るタブレット端末の一例のハードウェア構成図である。図3のタブレット端末14は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、CMOSセンサ605、加速度・方位センサ606、メディアドライブ608を備えている。
CPU601はタブレット端末14全体の動作を制御する。ROM602は基本入出力プログラムを記憶している。RAM603はCPU601のワークエリアとして使用される。EEPROM604はCPU601の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みが行われる。CMOSセンサ605は、撮影機能を実現する。COMSセンサ605はCPU601の制御に従って撮影を行い、画像データを得る。CMOSセンサ605は被写体を撮像することができるのであれば、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。加速度・方位センサ606は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等である。
メディアドライブ608は、フラッシュメモリ等の記録メディア607に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。メディアドライブ608は、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア607を着脱自在な構成となっている。なお、図3のハードウェア構成は一例であり、メディアドライブ608が無い構成であってもよい。
なお、EEPROM604には、CPU601が実行するOS、ネットワーク設定に必要なアソシエーション情報等が記憶されている。本発明の実施形態における各種処理を実行するためのアプリケーションは、EEPROM604又は記録メディア607などに記憶されている。
さらに、タブレット端末14は、音声入力部609、音声出力部610、アンテナ611、通信部612、無線LAN通信部613、近距離無線通信用アンテナ614、近距離無線通信部615、ディスプレイ616、タッチパネル617及びバスライン619を備える。
音声入力部609は音声を音声信号に変換する。音声出力部610は音声信号を音声に変換する。通信部612はアンテナ611を利用して無線通信信号により最寄りの基地局装置と通信を行う。無線LAN通信部613はIEEE802.11規格等に準拠する無線LAN通信を行う。近距離無線通信部615は近距離無線通信用アンテナ614を利用した近距離無線通信を行う。
ディスプレイ616は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等である。タッチパネル617は、ディスプレイ616上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ616上におけるタッチ位置を検出する。バスライン619は上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、タブレット端末14は専用の電池618を備えている。タブレット端末14は電池618によって駆動される。なお、音声入力部609は音声を入力するマイクが含まれる。音声出力部610は音声を出力するスピーカが含まれている。タブレット端末14は例えば図4に示すハードウェア構成においてCPU601がアプリケーションプログラムを実行することにより後述の各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
本実施形態に係る施工管理システム1は例えば図4に示すような処理ブロックにより実現される。図4は本実施形態に係る施工管理システムの一例の処理ブロック図である。
サーバ装置10はプログラムを実行することで、図面ファイル登録部31、カメラアイコン登録部32、カメラアイコン情報編集部33、カメラアイコン情報提供部34、カメラアイコン情報更新部35、テーブル保存部36、図面ファイル保存部37、写真ファイル保存部38を実現している。
図面ファイル登録部31はPC12からの図面ファイル登録要求に応じて施工現場の図面を電子化した図面ファイルを図面ファイル保存部37に保存する。カメラアイコン登録部32は、PC12からのカメラアイコン情報登録要求に応じて、電子化された施工現場の図面上の位置と対応付けて、施工現場における施工確認場所を示すカメラアイコンの情報をテーブル保存部36に保存する。
カメラアイコン情報編集部33はカメラアイコンと対応付けられてテーブル保存部36に保存されている情報(色情報、カメラアイコン設置順番、電子黒板撮影時のコメントなど)を、PC12からのカメラアイコン情報編集要求に応じて編集する。カメラアイコン情報提供部34はタブレット端末14からのカメラアイコン情報要求に応じて、カメラアイコンの情報をタブレット端末14に提供する。カメラアイコンの情報がサーバ装置10側に格納されているので、サーバ装置10は複数台のタブレット端末14による撮影状況を複数のタブレット端末14に配信し、カメラアイコンの情報を複数のタブレット端末14の間で直ちに共有させることができる。
カメラアイコン情報更新部35はタブレット端末14からのカメラアイコン情報更新要求に応じて、テーブル保存部36に保存されたカメラアイコンの情報を更新する。カメラアイコン情報更新部35は更新したカメラアイコンの情報を、カメラアイコン情報更新要求を行ったタブレット端末14以外の他のタブレット端末14に同時に配信する。テーブル保存部36は後述の図面テーブル、メモテーブル、オブジェクトテーブル及び写真情報テーブルを保存している。
図面ファイル保存部37は電子化された施工現場の図面ファイルを保存している。写真ファイル保存部38はタブレット端末14において撮影された写真のデータ(写真ファイル)を保存している。
また、PC12はWEBアプリケーションなどのプログラムを実行することで、操作判断部41、表示処理部42、図面ファイル登録受付部43、カメラアイコン登録受付部44及びカメラアイコン情報編集受付部45を実現している。
操作判断部41はユーザから受け付けた操作を判断する。表示処理部42はPC12の表示装置502に後述するような画面を表示させる。図面ファイル登録受付部43は施工現場の図面ファイルを登録する操作をユーザから受け付けると、その図面ファイルの登録要求をサーバ装置10に対して行う。カメラアイコン登録受付部44はカメラアイコンを施工現場の図面上に登録する操作をユーザから受け付けると、そのカメラアイコンの登録要求をサーバ装置10に対して行う。カメラアイコン情報編集受付部45はカメラアイコンの情報(カメラアイコン情報)を編集する操作をユーザから受け付けると、そのカメラアイコン情報の編集要求をサーバ装置10に対して行う。
また、タブレット端末14はアプリケーションなどのプログラムを実行することで、操作判断部51、表示処理部52、カメラアイコン情報取得部53、撮影制御部54、カメラアイコン更新処理部55、図面ファイル取得部56、写真ファイル送信部57を実現している。
操作判断部51はユーザから受け付けた操作を判断する。表示処理部52はタブレット端末14のディスプレイ616に後述するような画面を表示させる。カメラアイコン情報取得部53はサーバ装置10から施工現場の図面上に登録されたカメラアイコン情報を取得する。撮影制御部54は撮影機能の制御を行う。
カメラアイコン更新処理部55は、施工現場の図面上に表示されているカメラアイコンの色を後述のように変更し、カメラアイコン情報の更新要求をサーバ装置10に対して行う。図面ファイル取得部56はサーバ装置10から電子化された施工現場の図面ファイルを取得する。写真ファイル送信部57は撮影機能により撮影した写真ファイルをサーバ装置10に送信する。
テーブル保存部36には例えば図5に示す図面テーブル61、メモテーブル62、オブジェクトテーブル63及び写真情報テーブル64が保存される。図5はテーブル保存部に保存されている各種テーブルの一例の構成図である。
図5の図面テーブル61は図面ID、登録時刻、更新時刻、現場ID、ファイル保存パス及び図面名を項目として有する。図面テーブル61は施工現場を特定する現場IDと対応付けられている。図面IDは図面を特定する情報の一例である。登録時刻は図面ファイルを登録した時刻を表す。更新時刻は図面ファイルを更新した時刻を表す。ファイル保存パスは図面ファイルの保存先を示している。図面名は図面の名前である。
図5のメモテーブル62はメモID、登録時刻、更新時刻、図面ID、メモ名、登録者及び更新ユーザを項目として有する。メモテーブル62は図面IDにより図面テーブル61と対応付けられている。メモIDはメモを特定する情報の一例である。登録時刻はメモを登録した時刻を表す。更新時刻はメモを更新した時刻を表す。メモ名はメモの名前である。登録者はメモを登録した登録者を表す。更新ユーザはメモを更新したユーザを表している。
また、図5のオブジェクトテーブル63はオブジェクトID、メモID、X座標、Y座標、色、登録ユーザ、更新ユーザ、登録時刻、更新時刻、撮影箇所(片面/両面)、連番、完了ステータスを項目として有する。オブジェクトテーブル63はメモIDによりメモテーブル62と対応付けられている。
オブジェクトIDはカメラアイコンを特定する情報の一例である。X座標及びY座標はカメラアイコンが登録されている図面上の位置を表す。色は施工現場の図面上に表示されるカメラアイコンの色を表す。登録ユーザはカメラアイコンを登録したユーザを表す。更新ユーザはカメラアイコンを更新したユーザを表す。
登録時刻はカメラアイコンを登録した時刻を表す。更新時刻はカメラアイコン情報を更新した時刻を表す。撮影箇所(片面/両面)は、そのカメラアイコンが示す位置(施工確認場所)で撮影する写真の撮影箇所の数を示す。例えば区画貫通処理の施工状態を撮影する場合は、区画貫通処理が行われる壁で区切られる複数の部屋の両方(両面)で撮影を行う。撮影箇所(片面/両面)の領域は、片面または両面のいずれかの状態を示す情報が格納され、その状態情報により、片面ボタンまたは両面ボタンのハイライト表示が変更される。区画貫通処理が行われる壁で区切られる複数の部屋の両方(両面)で撮影を行う場合は、一方の部屋からの撮影を表側の撮影とすると、他方の部屋からの撮影が裏側の撮影となり、撮影箇所が2箇所となる。例えば区画貫通処理が行われ、施工状態の検査のための報告が行われる施工確認場所の撮影箇所では、区画貫通処理部の拡大、電子黒板付きなど、他数回の撮影が行われる。
連番は、同一の図面上に登録されているカメラアイコンに連続的に振られている番号である。完了ステータスは、カメラアイコンが示す位置での撮影の完了/未完了を表す。完了ステータスの領域は、完了または未完了のいずれかの状態を示す情報が格納され、その状態情報により、完了ボタンの表示が完了または未完了に変更される。
また、図5の写真情報テーブル64はペアレントID、登録ユーザ、更新ユーザ、撮影日付、登録時刻、更新時刻、写真数、写真ファイル格納パス、コメントを項目として有する。写真情報テーブル64は、ペアレントIDに設定されるオブジェクトIDによりオブジェクトテーブル63と対応付けられている。
登録ユーザは写真を登録したユーザを表す。更新ユーザは写真やコメントを更新したユーザを表す。撮影日付は写真を撮影した日付を表す。登録時刻は写真を登録した時刻を表す。更新時刻は写真やコメントを更新した時刻を表す。写真数は、そのカメラアイコンが示す位置(施工確認場所)で撮影した写真の枚数である。写真ファイル格納パスは写真ファイルの保存先を示している。コメントは、PC12やタブレット端末14からユーザにより入力されたコメントを表す。コメントには、施工確認場所の説明など、写真と対応付けて管理する必要のある情報を後述のカメラアイコン事前登録処理により予め入力しておくことができる。
図5に示すように、各図面には、1つ以上のメモを対応付けることができ、各メモに1つ以上のカメラアイコンを対応付けることができ、各カメラアイコンに写真ファイル及びコメントを対応付けることができる。
<処理の詳細>
以下では、本実施形態に係る施工管理システム1の処理の詳細について説明する。
《施工管理システムの処理概要》
本実施形態に係る施工管理システム1は例えば図6に示すような手順により施工現場における撮影の進捗管理を支援する。図6は本実施形態に係る施工管理システムの処理概要を示した一例のフローチャートである。
ステップS11において、施工管理を行うユーザは施工現場の図面ファイルを登録する操作をPC12に対して行う。PC12は施工現場の図面ファイルをサーバ装置10に登録する。
ステップS12に進み、ユーザは、カメラアイコンを登録する画面を表示させるための操作をPC12に対して行う。PC12は、サーバ装置10に登録済みの施工現場の図面ファイルを表示する。ユーザは、PC12に表示された施工現場の図面上に、施工現場における施工確認場所を示すカメラアイコンを登録する操作を行う。PC12は施工現場の図面上に対応付けられたカメラアイコンをサーバ装置10に登録する。
ステップS13に進み、ユーザは電子化された施工現場の図面ファイルを取り込む操作をタブレット端末14に対して行う。タブレット端末14はサーバ装置10から電子化された施工現場の図面ファイルを取り込む。タブレット端末14は取り込んだ施工現場の図面ファイルを表示する。また、タブレット端末14は取り込んだ施工現場の図面と対応付けられてサーバ装置10に保存されているメモの情報を取り込む。タブレット端末14は取り込んだメモのリストを表示する。
ステップS14に進み、ユーザは表示されている施工現場の図面と対応付けられているメモのリストからメモを指定して、その図面上に登録されているカメラアイコンを表示させるための操作をタブレット端末14に対して行う。タブレット端末14は指定されたメモと対応付けられているカメラアイコン情報をサーバ装置10から取り込む。ここで取り込まれるカメラアイコン情報にはステップS12においてユーザがPC12から登録した施工確認場所や撮影箇所に関するコメントの内容が含まれる。
ステップS15に進み、タブレット端末14はステップS14で取り込んだカメラアイコン情報に基づき、施工現場の図面上にカメラアイコンを表示する。カメラアイコンが表示される施工現場の図面上の位置は、ステップS12においてユーザがPC12から登録した施工確認場所となる。
ステップS16に進み、ユーザはタブレット端末14の画面に表示されたカメラアイコンを選択する。ステップS17に進み、タブレット端末14は選択されたカメラアイコンの「カメラアイコン情報を確認する画面」を表示する。なお、「カメラアイコン情報を確認する画面」には、施工確認場所や撮影箇所に関するコメントの内容が後述するように表示される。ユーザはタブレット端末14に表示された「カメラアイコン情報を確認する画面」上の撮影ボタンで撮影指示を行うことができる。
ステップS18においてユーザから撮影指示があるか、ステップS21においてユーザから「閉じる」ボタンが押下されるまで、タブレット端末14は「カメラアイコン情報を確認する画面」を表示した状態を維持する。ユーザから撮影指示があったと判定すると、タブレット端末14はステップS19に進み、撮影を行う。ステップS20に進み、タブレット端末14は施工現場における撮影の進捗管理を支援するため、未撮影、撮影完了、撮影が行われてから撮影完了となるまでの状態で、カメラアイコンの色を変化させる。また、タブレット端末14はステップS19の撮影に基づき、カメラアイコン情報の更新要求をサーバ装置10に対して行ったあと、ステップS18に戻る。カメラアイコン更新処理は、図18〜図20を用いて後述する。
一方、ステップS18において、ユーザから撮影指示がないと判定すると、タブレット端末14はステップS21に進む。ステップS21において、ユーザにより「閉じる」ボタンが押下されたと判定すると、タブレット端末14はステップS17で表示した「カメラアイコン情報を確認する画面」を非表示にしたあと、ステップS16に戻る。
図6の処理によれば、ユーザはPC12から施工現場の図面と、その図面上の位置で表した施工現場における施工確認場所の情報と、を事前に登録しておき、タブレット端末14に取り込むことができる。また、タブレット端末14は、未撮影の状態、撮影完了の状態及び撮影が行われてから撮影完了となるまでの状態を、カメラアイコンの色で区別して表すことができる。したがって、ユーザは図面上に表示されたカメラアイコンの色により撮影が完了した施工確認場所を一目で認識でき、撮影漏れや重複撮影を防ぐことができる。このように、本実施形態に係る施工管理システム1はユーザが施工現場において行う撮影の進捗管理を支援する。
《S12:カメラアイコン事前登録》
図6のステップS12に示したカメラアイコン事前登録処理は、例えば図7に示す手順で行われる。図7はカメラアイコン事前登録処理の一例のシーケンス図である。ユーザはカメラアイコンを登録する画面を表示させるための操作をPC12に対して行い、例えば図8に示す画面1000を表示させる。図8は、カメラアイコンを登録する画面の一例のイメージ図である。図8の画面1000には施工場所の図面が表示されている。
ステップS21に進み、ユーザは画面1000においてカメラのマークのアイコン1002をクリックすることで施工確認場所のプロットモードを指定する。プロットモードにおいて、図面上における施工状態を報告すべき箇所、すなわち区画貫通処理が適切に行われたか否かを検査するために、区画貫通処理が行われた位置をクリックする。この区画貫通処理は、空調設備の場合は、冷媒配管等の配管が貫通する貫通孔が設けられた壁に対して行われる。その貫通孔の位置でクリックすることにより、カメラアイコンが施工現場における施工確認場所である貫通孔がある壁の位置に登録される。ステップS21ではクリックにより登録されたカメラアイコン1001a〜1001c毎に、図5に示した各種テーブルの情報が作成される。このようにして、カメラアイコン1001a〜1001cを登録するための操作を行う。以下では、カメラアイコン1001a〜1001cをカメラアイコン1001と総称する場合がある。
ステップS22に進み、PC12はユーザにより登録された画面1000の図面上の位置にカメラアイコン1001を表示する。ユーザが図面上で区画貫通処理が行われた位置をクリックする都度、PC12はカメラアイコン1001を生成し、初期値として赤色のカメラアイコン1001を表すオブジェクトテーブル63の情報を生成する。そして、PC12は、その赤色のカメラアイコン1001の情報に基づき、赤色のカメラアイコン1001を画面上に表示する。なお、PC12やタブレット端末14やサーバ装置10はカメラアイコン1001に対するナンバリング機能を有していてもよい。カメラアイコン1001は登録された順番にナンバリングされる。ナンバリング機能には、カメラアイコン1001の追加や削除により自動的に連番を振り直す自動振替機能が含まれていてもよい。
ステップS23に進み、PC12はユーザにより登録された赤色のカメラアイコン1001のカメラアイコン情報登録要求をサーバ装置10に対して行う。サーバ装置10はステップS24において、PC12からのカメラアイコン情報登録要求に応じて、PC12で生成された赤色のカメラアイコン1001の情報(カメラアイコン情報)を表す図5に示した各種テーブルをテーブル保存部36に保存する。オブジェクトテーブル63には色領域に初期値の赤色が設定されたカメラアイコン1001の情報が追加される。
このステップS21〜S24を、施工状態を報告すべき全ての箇所について繰り返し実行することにより、すなわち、全ての箇所でクリックすることにより、クリックされた全ての箇所にカメラアイコンが登録される。
また、ユーザはカメラアイコン情報を編集する画面を表示させるための操作をPC12に対して行い、例えば図9又は図10に示す画面1010を表示させる。図9はカメラアイコン情報を編集する画面の一例のイメージ図である。図10はカメラアイコン情報を編集する画面の他の例のイメージ図である。カメラアイコン情報を編集する画面1010を表示させるための操作は例えばカメラアイコン情報を編集するカメラアイコン1001をクリックする操作である。
図9又は図10の画面1010には、そのカメラアイコン1001により示される施工確認場所で撮影する写真の撮影箇所が一箇所(片面だけ)、または二箇所(両面)のいずれかを指定する片面ボタン1011及び両面ボタン1012が設けられている。図9及び図10は区画貫通処理検査に対応させたものであり、そのカメラアイコン1001により示される施工確認場所で片面(一箇所)を撮影するのか両面(二箇所)を撮影するのかを指定できる。すなわち、区画貫通処理が行われた壁の一方側(片面)のみの撮影で良いのか、壁の両側(両面)の撮影が必要であるのかを指定できる。図9は、片面が指定された状態の画面例で、カメラアイコン1101bの登録例である。図10は、両面が指定された状態の画面例で、カメラアイコン1101cの登録例である。
ステップS25に進み、ユーザはカメラアイコン情報を編集する画面1010においてカメラアイコン情報を編集する操作を行う。例えばユーザは施工確認場所で撮影する写真の撮影箇所が一箇所(片面だけ)、または二箇所(両面)のいずれかを指定する操作や施工確認場所や撮影箇所に関するコメントをコメント欄1013に登録する操作を、画面1010において行う。PC12は片面ボタン1011または両面ボタン1012を押下されると撮影箇所(片面/両面)の領域にその情報を格納する。
ステップS26に進み、PC12はユーザにより編集されたカメラアイコン情報を画面1010に反映させる。ステップS27に進み、PC12はユーザにより編集されたカメラアイコン情報のカメラアイコン情報編集要求をサーバ装置10に対して行う。ステップS28に進み、サーバ装置10はテーブル保存部36に保存されているカメラアイコン情報を、PC12からのカメラアイコン情報編集要求に応じて編集し、テーブル保存部36に保存する。このステップS25〜S28の編集作業を図面上に配置された全てのカメラアイコン1101毎に行うことにより、施工状態の検査または報告が必要な全ての箇所について、事前に、施工確認場所における撮影箇所(片面のみ、両面)、及び電子黒板に表示されるべきコメント欄1013のコメントを含む、撮影時に写し込みが必要な全ての情報を登録することができる。
《S14:カメラアイコン情報の取り込み》
図6のステップS14に示したカメラアイコン情報の取り込み処理は、例えば図11に示す手順で行われる。図11はタブレット端末にカメラアイコン情報を取り組む処理の一例のシーケンス図である。
タブレット端末14にはステップS13でサーバ装置10から取り込んだ施工現場の図面ファイルが表示されている。ユーザはタブレット端末14を操作し、サーバ装置10からカメラアイコン情報を取り込むための画面を表示させる。図12はカメラアイコン情報を取り組む画面の一例のイメージ図である。
図12のカメラアイコン情報を取り組む画面1110は、施工場所の図面が表示された画面1100上に表示されている。画面1110には、画面1100上に表示されている図面とテーブル保存部36で対応付けられているメモ1111が表示されている。メモ1111の情報はステップS13でサーバ装置10から取り込まれる。
ステップS31に進み、ユーザは画面1110に表示されているメモ1111を例えばタップすることで、そのメモと対応付けられているカメラアイコン情報の取り込み操作をタブレット端末14に対して行う。ステップS32に進み、タブレット端末14はユーザにより指定されたメモと対応付けられているカメラアイコン情報をサーバ装置10に要求する。そして、ステップS33において、タブレット端末14はユーザにより指定されたメモと対応付けられているカメラアイコン情報をサーバ装置10から取得する。
タブレット端末14はステップS14で取り込んだカメラアイコン情報に基づき、図13のような画面1100を表示する。図13は、カメラアイコンを表示する画面の一例のイメージ図である。図13の画面1100には、ステップS33でサーバ装置10から取得したカメラアイコン情報に基づき、赤色のカメラアイコン1101a〜1101cが施工現場の図面上に表示されている。以下では、カメラアイコン1101a〜1101cをカメラアイコン1101と総称する場合がある。赤色のカメラアイコン1101a〜1101cは未撮影の状態を表している。
ユーザは画面1100に表示されたカメラアイコン1101a〜1101cの何れかをタップすることで、図14又は図15のカメラアイコン情報を確認する画面1120をタブレット端末14に表示させる。図14は、カメラアイコン情報を確認する画面の一例のイメージ図である。図15は、カメラアイコン情報を確認する画面の他の例のイメージ図である。図14はカメラアイコン1101bがユーザにより選択された例である。図15はカメラアイコン1101cがユーザにより選択された例である。
図14の画面1120には、そのカメラアイコン1101bにより示される施工確認場所で撮影する写真の撮影箇所が一箇所(片面だけ)、または二箇所(両面)のいずれかを指定する片面ボタン1121及び両面ボタン1122が設けられている。図14は片面が指定された状態の画面例である。図14の画面1120ではステップS12のカメラアイコン事前登録で片面ボタン1011により片面が指定された例を表している。図14の画面1120の片面ボタン1121がハイライト表示され両面ボタン1122がハイライト表示されていないことを確認することでユーザはカメラアイコン1101bにより示される施工確認場所で撮影する写真の撮影箇所が一カ所であることを認識できる。
また、図14の画面1120にはコメント欄1126が設けられている。コメント欄1126にはステップS12のカメラアイコン事前登録処理でコメント欄1013に登録された施工確認場所や撮影箇所に関するコメントが表示されている。ユーザはコメント欄1126に表示された施工確認場所や撮影箇所に関するコメントを確認した上で、カメラアイコン1101bの位置で複数枚の写真を撮影する。たとえば、施工箇所の全体状況を示す写真、区画貫通処理部の拡大写真、電子黒板を重ねた写真などを撮影する。
図15の画面1120にも、そのカメラアイコン1101cにより示される施工確認場所で撮影する写真の撮影箇所が一箇所(片面だけ)、または二箇所(両面)のいずれかを指定する片面ボタン1121及び両面ボタン1122が設けられている。図15は両面が指定された状態の画面例である。図15の画面1120ではステップS12のカメラアイコン事前登録で両面ボタン1012により両面が指定された例を表している。図15の画面1120の片面ボタン1121がハイライト表示されておらず、両面ボタン1122がハイライト表示されていることを確認することでユーザはカメラアイコン1101cにより示される施工確認場所で撮影する写真の撮影箇所が2カ所であることを認識できる。すなわち、ユーザは区画貫通処理が行われた壁の表側と裏側の両方で撮影する必要があることを認識できる。
ユーザは図14又は図15の画面1120の撮影ボタン1123をタップすることによりタブレット端末14へ撮影指示を行う。ユーザから撮影指示があると、タブレット端末14は図21のカメラ画面1200を表示する。カメラ画面1200は、シャッターボタン1201と電子黒板ボタン1203が設けられている。シャッターボタン1201が押下されると、カメラ画面1200の撮影画面に表示されている画像が写真として撮影される。電子黒板ボタン1203が押下されると、撮影画面に電子黒板1202が表示される。この電子黒板1202には、工事件名、撮影年月日時、施工会社、立合者、及びコメント欄が表示される。この状態でシャッターボタン1201が押下されると、電子黒板1202の情報が写し込まれた写真が撮影されて保存される。撮影画面に電子黒板1202が表示された状態で電子黒板ボタン1203が押下されると、電子黒板1202は、撮影画面から消去される。この状態でシャッターボタン1201が押下されると、電子黒板1202が表示されていない写真が撮影される。
片面ボタン1121がハイライト表示されている図14の画面1120においてユーザが、図面ファイルを再確認し区画貫通処理の施工状態に関し片面のみではなく両面の撮影が必要であると判断した場合、両面ボタン1122を押下し、区画貫通処理が行われた壁の表側と裏側の両方で撮影を行う。タブレット端末14は両面ボタン1122が押下されると、片面ボタン1121を非ハイライト表示に変更し、両面ボタン1122をハイライト表示に変更する。一方、両面ボタン1122がハイライト表示されている図15の画面1120においてユーザが、図面ファイルを再確認し区画貫通処理の施工状態に関し両面ではなく片面の撮影で良いと判断した場合、片面ボタン1121を押下し、区画貫通処理が行われた壁の一方側(例えば壁の左側)のみで撮影を行う。タブレット端末14は片面ボタン1121が押下されると、片面ボタン1121をハイライト表示に変更し、両面ボタン1122を非ハイライト表示に変更する。この片面ボタン1121と両面ボタン1122のハイライト表示の切替えを可能とすることにより、ユーザは現場で撮影箇所の変更が必要となった場合でもその状況に応じた撮影結果を残すことができる。ユーザは、片面から両面に、若しくは両面から片面に変更した理由を、タブレット端末14の画面1120のコメント欄1126に記入する。タブレット端末14は、テーブル保存部36のオブジェクトテーブル63の撮影箇所(片面/両面)の情報を、ユーザ操作に応じて変更する。すなわち、タブレット端末14は、片面ボタン1121が押下された場合は、撮影箇所(片面/両面)の情報を片面に変更し、両面ボタン1122が押下された場合は、撮影箇所(片面/両面)の情報を両面に変更する。タブレット端末14に格納された撮影箇所(片面/両面)の情報及びコメント欄の内容は、後述するカメラアイコンの更新処理の中でサーバ装置10側に送信され、保存される。
《S18及びS20:カメラアイコン更新処理》
撮影後、図15の画面1120は例えば図16に示すようになる。図16は撮影後の画面の一例のイメージ図である。図16の画面1120のコメント欄1127は図15のコメント欄1126に表示されたコメントに加え、撮影時間などの情報が追加されたコメントが表示されている。また、図16の画面1120は撮影された写真1124が表示されている。写真1124には、コメント欄1127に表示されたコメントの内容が記入された電子黒板1128が合成されている。また、図16の画面1100では、タブレット端末14はカメラアイコン1101cを未撮影の状態を表す赤色から、撮影が行われてから撮影完了となるまでの状態を表す緑色に変化させる。更に、タブレット端末14は、図16の画面1100に示すように、カメラアイコン1101cの施工確認場所における全ての撮影が完了するまで(ユーザに完了ボタン1125が押下されるまで)完了ボタン1125の表示を未完了とする。
図17は撮影後の画面の他の例のイメージ図である。タブレット端末14は図17の画面1120に示すように、ユーザに未完了表示の完了ボタン1125を押下されることで完了ボタン1125の表示を完了に変更する。画面1120の未完了表示の状態であった完了ボタン1125がユーザによりタップされると、タブレット端末14は図17の画面1100に示すようにカメラアイコン1101cの色を緑色から、撮影完了の状態を表す青色に変化するとともに、完了ボタン1125の表示を完了表示に変化する。撮影した写真は、その写真情報が画面1120下部の表示欄1129に、撮影した写真の日時順に並べて、表示される。
このように、タブレット端末14は、未撮影のカメラアイコン1101を赤色、撮影完了のカメラアイコン1101を青色、撮影が行われてから撮影完了となるまでのカメラアイコン1101を緑色で区別して表すことで、撮影の進捗をユーザに一目で把握させることができる。
図6のステップS20に示したカメラアイコン更新処理は、例えば図18に示すような手順で行われる。図18は、カメラアイコン更新処理の一例のシーケンス図である。
ステップS41において、タブレット端末14は図19に示すカメラアイコン1101の色変更処理によりカメラアイコン1101を変色させる。なお、カメラアイコン1101の色変更処理については後述する。
ステップS42に進み、タブレット端末14はカメラアイコン情報の更新要求をサーバ装置10に対して行う。タブレット端末14はステップS10の撮影後のカメラアイコン更新処理において、サーバ装置10にカメラアイコン情報の更新を行わせる。サーバ装置10はタブレット端末14からのカメラアイコン情報の更新要求に応じて、テーブル保存部36に保存されているカメラアイコン1101cの情報を更新する。
ステップS44に進み、タブレット端末14は撮影した写真ファイルをサーバ装置10に送信する。ステップS45に進み、サーバ装置10はタブレット端末14から受信した写真ファイルを保存する。
図19はカメラアイコンの色変更処理の一例のフローチャートである。なお、図19に示すカメラアイコン1101の色変更処理は図6のステップS20のタイミングで行われる他、例えば図17の完了ボタン1125が押下されたタイミングでも行われる。
タブレット端末14はステップS51に進み、施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の色が赤色であるか判定する。施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の色が赤色であれば、タブレット端末14はステップS52に進み、施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の色を赤色から緑色に変色させる。施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の色が赤色でなければ、タブレット端末14は施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の色が既に緑色と判断し、ステップS52の処理をスキップする。
タブレット端末14はステップS53に進み、施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の完了ボタン1125が押下されたか判定する。完了ボタン1125が押下されていなければ、タブレット端末14はカメラアイコン1101の色を変色させない。
一方、施工確認場所に対応するカメラアイコン1101の完了ボタン1125が押下されていれば、タブレット端末14はカメラアイコン1101の色を緑色から青色に変色させる。
図19のカメラアイコンの色変更処理によれば、写真撮影の進捗を施工現場の図面上で見える化できる。
タブレット端末14は、完了ボタン1125が押下されたら、カメラアイコン1101の色を青色に変更するが、図6に示されるステップS16〜ステップS22の機能をディセーブルにせず、イネーブルの状態のままとしている。つまり、カメラアイコン1101cの施工確認場所における写真撮影(両面)が完了し、完了ボタン1125が押され、完了ステータスが完了に変更され、完了ボタン1125の表示が完了に変更された後に、再度カメラアイコン1101cが押下されたら、図6に示されるステップS16からの操作が行える。カメラアイコン1101cの施工確認場所で追加で写真撮影して登録したい場合、カメラアイコン1101cをタップしてステップS16に進み、ステップS16〜ステップS22を実行する。ステップS17では、画面1120のコメント欄1127に追加で写真撮影する理由が記入され、テーブル保存部36に保存される。ステップS19で写真が撮影されると、画面1120の写真数が加算され、写真情報が画面1120の下部の写真情報の表示欄1129に追加される。ステップS20のカメラアイコン更新処理でカメラアイコン1101cの色変更処理が実行されるが、カメラアイコン1101cの色は青色の状態が維持される。
図18のカメラアイコン更新処理は例えば図20に示すように行ってもよい。図20はカメラアイコン更新処理の他の例のシーケンス図である。図20のシーケンス図は施工現場での写真撮影を複数のタブレット端末14で行う例を示している。ステップS61において、タブレット端末14は図19に示したカメラアイコン1101の色変更処理によりカメラアイコン1101を変色させる。
ステップS62に進み、タブレット端末14はカメラアイコン情報の更新要求をサーバ装置10に対して行う。サーバ装置10はタブレット端末14からのカメラアイコン情報の更新要求に応じて、テーブル保存部36に保存されているカメラアイコン1101cの情報を更新する。ステップS64に進み、サーバ装置10は更新したカメラアイコン1101cの情報を他のタブレット端末14に配信する。なお、図20のシーケンス図では写真ファイルをサーバ装置10へ送信するタイミングを示していないが、ステップS62のカメラアイコン情報とは異なるタイミングで行う。
このように、更新したカメラアイコン1101cの情報がサーバ装置10から複数のタブレット端末14に配信されることで、施工現場での写真撮影を複数人のユーザが協力して行うことができる。また、図20のシーケンス図では写真ファイルのサーバ装置10への送信よりも、ステップS62のカメラアイコン情報の更新要求及びステップS64のカメラ配信情報の配信を優先して行うことで、迅速にカメラアイコン1101cの変色を行うことができる。複数のタブレット端末14のカメラアイコン1101の色が直ちに変更となるので、複数人のユーザが現場で撮影を行う場合であっても、施工確認場所に行く前に撮影完了状態を把握でき、移動時間を無駄にすることがない。施工確認場所や報告に必要な情報は、現場管理事務所等において事前に登録されている。このため、施工現場における施工状態の確認のための写真撮影作業自体は、施工作業を行う作業員が退出した後の定時時間外に行うことになるが、その撮影作業を短時間で終わらせることが可能となる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。タブレット端末14は特許請求の範囲に記載した携帯端末の一例である。カメラアイコン情報提供部34は提供手段の一例である。テーブル保存部36は保存手段の一例である。表示処理部52は表示処理手段の一例である。カメラアイコン更新処理部55は更新処理手段の一例である。カメラアイコン情報更新部35は配信手段の一例である。
1 施工管理システム
10 サーバ装置
12 PC(パーソナルコンピュータ)
14 タブレット端末
16 ネットワーク
31 図面ファイル登録部
32 カメラアイコン登録部
33 カメラアイコン情報編集部
34 カメラアイコン情報提供部
35 カメラアイコン情報更新部
36 テーブル保存部
37 図面ファイル保存部
38 写真ファイル保存部
41 操作判断部
42 表示処理部
43 図面ファイル登録受付部
44 カメラアイコン登録受付部
45 カメラアイコン情報編集受付部
51 操作判断部
52 表示処理部
53 カメラアイコン情報取得部
54 撮影制御部
55 カメラアイコン更新処理部
56 図面ファイル取得部
57 写真ファイル送信部
61 図面テーブル
62 メモテーブル
63 オブジェクトテーブル
64 写真情報テーブル
500 コンピュータ
501 入力装置
502 表示装置
503 外部I/F
503a 記録媒体
504 RAM
505 ROM
506 CPU
507 通信I/F
508 HDD
601 CPU
602 ROM
603 RAM
604 EEPROM
605 CMOSセンサ
606 加速度・方位センサ
607 記録メディア
608 メディアドライブ
609 音声入力部
610 音声出力部
611 アンテナ
612 通信部
613 無線LAN通信部
614 近距離無線通信用アンテナ
615 近距離無線通信部
616 ディスプレイ
617 タッチパネル
618 電池
619 バスライン
1001a〜1001c、1101a〜1101c カメラアイコン
1011、1121 片面ボタン
1012、1122 両面ボタン
1125 完了ボタン
1126、1127 コメント欄
1128 電子黒板
1129 表示欄
B バス

Claims (6)

  1. 撮影機能を有する1台以上の携帯端末と、ユーザの操作により前記携帯端末が行う撮影の進捗を管理するサーバ装置と、がネットワークを介して通信を行う施工管理システムであって、
    前記サーバ装置は、
    施工現場の図面上の位置で表した前記施工現場における施工確認場所の情報を前記携帯端末に提供する提供手段と、
    前記携帯端末において撮影された写真に関する情報を前記施工現場における施工確認場所の情報と対応付けて保存する保存手段と、
    を有し、
    前記携帯端末は、
    前記サーバ装置から提供された前記施工現場における施工確認場所の情報に基づき、前記施工現場の図面上に、前記施工現場における施工確認場所を表すアイコンを表示する表示処理手段と、
    ユーザから前記アイコンが表す前記施工現場における施工確認場所での写真の撮影の操作及び撮影完了の操作を受け付ける操作判断手段と、
    前記施工現場における施工確認場所において撮影された結果に基づき、前記写真に関する情報の更新を前記サーバ装置に要求する更新処理手段と、
    を有し、
    前記表示処理手段は、前記施工現場における施工確認場所の撮影の進捗を、未撮影である状態、ユーザから前記撮影完了の操作を受け付けた状態、撮影済みであるが前記撮影完了の操作をユーザから受け付けていない状態に分け、前記アイコンの色により区別して表すこと、を特徴とする施工管理システム。
  2. 前記サーバ装置は、一の前記携帯端末において撮影された写真に関する情報を他の前記携帯端末に配信し、他の前記携帯端末に前記アイコンの色を更新させる配信手段
    を更に有する請求項1記載の施工管理システム。
  3. 前記更新処理手段は、前記写真に関する情報の更新を前記サーバ装置に要求するタイミングとは異なるタイミングで、前記施工現場における施工確認場所において撮影された写真のデータを前記サーバ装置に送信すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の施工管理システム。
  4. 撮影機能を有する1台以上の携帯端末と、ユーザの操作により前記携帯端末が行う撮影の進捗を管理するサーバ装置と、がネットワークを介して通信を行う施工管理システムの施工管理方法であって、
    前記サーバ装置が、施工現場の図面上の位置で表した前記施工現場における施工確認場所の情報を前記携帯端末に提供する提供手順と、
    前記携帯端末が、前記サーバ装置から提供された前記施工現場における施工確認場所の情報に基づき、前記施工現場の図面上に、前記施工現場における施工確認場所を表すアイコンを表示する表示処理手順と、
    前記携帯端末が、ユーザから前記アイコンが表す前記施工現場における施工確認場所での写真の撮影の操作及び撮影完了の操作を受け付ける操作判断手順と、
    前記携帯端末が、前記施工現場における施工確認場所において撮影された結果に基づき、前記写真に関する情報の更新を前記サーバ装置に要求する更新処理手順と、
    前記サーバ装置が、前記携帯端末において撮影された写真に関する情報を前記施工現場における施工確認場所の情報と対応付けて保存する保存手順と、
    を有し、
    前記表示処理手順は、前記施工現場における施工確認場所の撮影の進捗を、未撮影である状態、ユーザから前記撮影完了の操作を受け付けた状態、撮影済みであるが前記撮影完了の操作をユーザから受け付けていない状態に分け、前記アイコンの色により区別して表すこと、を特徴とする施工管理方法。
  5. 撮影機能を有し、ネットワークを介して撮影の進捗を管理するサーバ装置と通信を行う携帯端末であって、
    前記サーバ装置から提供された施工現場の図面上の位置で表した前記施工現場における施工確認場所の情報に基づき、前記施工現場の図面上に、前記施工現場における施工確認場所を表すアイコンを表示する表示処理手段と、
    ユーザから前記アイコンが表す前記施工現場における施工確認場所での写真の撮影の操作及び撮影完了の操作を受け付ける操作判断手段と、
    前記施工現場における施工確認場所において撮影された結果に基づき、前記サーバ装置の保存手段に前記施工現場における施工確認場所の情報と対応付けて保存されている前記施工現場における施工確認場所において撮影された写真に関する情報の更新を前記サーバ装置に要求する更新処理手段と、
    を有し、
    前記表示処理手段は、前記施工現場における施工確認場所の撮影の進捗を、未撮影である状態、ユーザから前記撮影完了の操作を受け付けた状態、撮影済みであるが前記撮影完了の操作をユーザから受け付けていない状態に分け、前記アイコンの色により区別して表すこと、を特徴とする携帯端末。
  6. 撮影機能を有し、ネットワークを介して撮影の進捗を管理するサーバ装置と通信を行う携帯端末を、
    前記サーバ装置から提供された施工現場の図面上の位置で表した前記施工現場における施工確認場所の情報に基づき、前記施工現場の図面上に、前記施工現場における施工確認場所を表すアイコンを表示する表示処理手段、
    ユーザから前記アイコンが表す前記施工現場における施工確認場所での写真の撮影の操作及び撮影完了の操作を受け付ける操作判断手段、
    前記施工現場における施工確認場所において撮影された結果に基づき、前記サーバ装置の保存手段に前記施工現場における施工確認場所の情報と対応付けて保存されている前記施工現場における施工確認場所において撮影された写真に関する情報の更新を前記サーバ装置に要求する更新処理手段、
    として機能させ、
    前記表示処理手段は、前記施工現場における施工確認場所の撮影の進捗を、未撮影である状態、ユーザから前記撮影完了の操作を受け付けた状態、撮影済みであるが前記撮影完了の操作をユーザから受け付けていない状態に分け、前記アイコンの色により区別して表すこと、を特徴とするプログラム。
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