JP2018045084A - 画像形成装置 - Google Patents

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啓介 遠藤
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Abstract

【課題】各画像形成部での感光ドラムと現像ローラの不要な当接時間を削減するとともに、各画像形成部における感光ドラムと現像ローラの当接時間の偏りが少なくなるようにすること。【解決手段】CPU104は、画像形成する用紙サイズに応じて(S100、S101)、複数のプロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3の当接制御を通常時の速度又は通常時よりも速い速度(S106)のいずれで実行させるかを選択し、複数のプロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3の離間制御を通常時の速度又は通常時よりも速い速度(S104)でのいずれで実行させるかを選択し、CPU104は、さらに通常時よりも速い速度の当接制御の実行回数と通常時よりも速い速度の離間制御の実行回数との差が所定の回数以下となるように(S103)、当接制御及び離間制御の選択を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、接触現像方式の画像形成装置に関する。
画像形成のための画像形成部を複数備え、各画像形成部の感光ドラムに形成された画像を感光ドラムに対向した中間転写ベルト、又は搬送される転写ベルトに担持された用紙に順次転写する画像形成装置がある。このような画像形成装置に使用される現像方式としては、現像剤(トナー)の担持体としての現像ローラを感光ドラムに接触させた状態で回転させ、感光ドラム上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像を行う接触現像方式が知られている。接触現像方式では、現像ローラと感光ドラムが接触した状態で回転駆動されるため、現像ローラと感光ドラムとの間の摩擦により、感光ドラムと現像ローラの夫々が磨耗する。そのため、必要以上に感光ドラムと現像ローラの当接状態が続くと、感光ドラムと現像ローラの寿命到達を早めてしまうことになる。そこで、例えば特許文献1では、各画像形成部の現像ローラと感光ドラムを順次当接及び離間可能にする構成が提案されている。ところが、特許文献1の構成は印刷ジョブの内容によっては感光ドラムと現像ローラとの不要な当接が発生する場合がある。そこで、例えば特許文献2では、現像ローラと感光ドラムの当接・離間状態を切り替えるモータの制御を改善することで、不要な当接時間を減らす制御が提案されている。
特開2006−292868号公報 特開2012−022142号公報
しかしながら、上述した特許文献2で提案されている制御を実施した場合には、各画像形成部の感光ドラムと現像ローラの当接時間に差が生じてしまうことがある。画像形成部毎に当接時間に差が生じると、感光ドラムの摩耗量、現像ローラの摩耗量が画像形成部間で偏りを生じる。その結果、画像形成部を構成する感光ドラムや現像ローラを一体化したプロセスカートリッジの交換時期が画像形成部毎にずれてしまったり、摩耗量が大きくなるプロセスカートリッジの摩耗に伴い、画像品質の低下が早まったりする課題が生じる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、各画像形成部での感光ドラムと現像ローラの不要な当接時間を削減するとともに、各画像形成部における感光ドラムと現像ローラの当接時間の偏りが少なくなるようにすることを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)感光ドラムと、前記感光ドラム上に形成された潜像を現像する現像ローラと、を有する複数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを離間状態から当接状態、又は当接状態から離間状態に移行する当接離間手段と、前記当接離間手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を第1の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを離間状態から当接状態に移行する第1の当接制御、又は前記駆動手段を前記第1の速度より速い第2の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを離間状態から当接状態に移行する第2の当接制御を実行させ、前記駆動手段を第3の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを当接状態から離間状態に移行する第1の離間制御、又は前記駆動手段を前記第3の速度より速い第4の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを当接状態から離間状態に移行する第2の離間制御を実行させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、画像形成する用紙サイズに応じて、当接制御を前記第1の当接制御又は前記第2の当接制御のいずれで実行させるかを選択し、離間制御を前記第1の離間制御又は前記第2の離間制御のいずれで実行させるかを選択し、前記制御手段は、さらに前記第2の当接制御の実行回数と前記第2の離間制御の実行回数との差が所定の回数以下となるように、前記当接制御及び前記離間制御の選択を行うことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、各画像形成部での感光ドラムと現像ローラの不要な当接時間を削減するとともに、各画像形成部における感光ドラムと現像ローラの当接時間の偏りが少なくなるようにすることができる。
実施例1〜3の画像形成装置の概略断面図、及びシステム構成図 実施例1〜3の現像当接離間機構の構成図 実施例1〜3の通常の現像当接・離間制御のタイミングチャート 実施例1の現像当接・現像離間制御のタイミングチャート 実施例1の現像当接・離間の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2の現像当接・離間の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2の現像当接・現像離間制御のタイミングチャート 実施例3の現像当接・現像離間制御のタイミングチャート 実施例3の現像当接・離間の制御シーケンスを示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置の概要>
実施例1の画像形成装置の全体構成について、図1(a)を参照して概要を説明する。本実施例での画像形成装置は、電子写真方式の画像形成プロセスを利用したレーザプリンタである。図1(a)に示すカラーレーザプリンタ100(以下、プリンタ100という)は、図中、点線枠で示す着脱可能な画像形成手段であるプロセスステーション(プロセスカートリッジ、単にステーションともいう)5Y、5M、5C、5Kを備える。4つのプロセスステーション5Y、5M、5C、5Kは、同一構造であるが、異なるトナーの色、即ち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー(現像剤)による画像を形成する点で相違する。なお、特定のプロセスステーションの説明を行う場合を除き、以下、YMCKの符号を省略する。各プロセスステーション5は、それぞれ、トナー容器23、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像手段である現像ローラ3、クリーニングブレード4、廃トナー容器24を有する。各プロセスステーション5の図1の下方には露光装置7が配置され、画像信号に基づく露光を感光ドラム1に対して行う。
帯電ローラ2は、感光ドラム1の回転に伴って従動回転し、感光ドラム1を所定の極性・電位に帯電する。そして、所定の電位に帯電された各感光ドラム1には、露光装置7による露光により、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分に対応した静電潜像が形成される。本実施例で用いた露光装置7は、レーザダイオードから出射されたレーザビームを回転多面鏡により偏向するスキャナである。露光装置7は、画像情報に応じて変調されたレーザビームを感光ドラム1上に結像し、静電潜像を形成する。露光装置7による感光ドラム1の露光は、主走査方向(用紙の搬送方向に直交する方向)では走査ライン毎に位置信号(BD信号)から、所定の時間だけ遅延させて行われる。また、用紙への画像形成時、副走査方向(用紙の搬送方向)では、プロセスステーション5間で、所定の時間間隔をおいて、露光が行われる。これによって、各プロセスステーション5において、常に感光ドラム1上の同じ位置に露光が行われ、色ずれを抑える構成となっている。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、各プロセスステーション5の現像ローラ3により現像される。現像ローラ3は、感光ドラム1上の静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像する。各現像器内のトナーは、負帯電の非磁性一成分トナーであり、静電潜像の現像は、非磁性一成分接触現像方式によって行われる。現像ローラ3には、不図示の現像電圧電源により現像電圧が印加される。これにより、感光ドラム1上に形成された静電潜像にトナーが付着し、現像が行われる。
中間転写ベルトユニットは、中間転写体である中間転写ベルト8、駆動ローラ9、二次転写対向ローラ10から構成される。また、中間転写ベルト8の内側に、各感光ドラム1に対向して一次転写ローラ6が配設され、一次転写電圧電源(不図示)により正極性の一次転写電圧が印加される。モータ(不図示)により駆動ローラ9が回転することにより、中間転写ベルト8は回動する。中間転写ベルト8の回動に従い、二次転写対向ローラ10も従動回転する。各感光ドラム1は、図1の矢印方向(時計回り方向)に回転し、中間転写ベルト8は、図1の矢印A方向に回転する。各感光ドラム1と中間転写ベルト8が接触した状態で回転し、一次転写ローラ6に正極性の一次転写電圧が印加される。これにより、感光ドラム1上のトナー像は、感光ドラム1Y上のトナー像から順次、中間転写ベルト8上に転写され、中間転写ベルト8上の4色のトナー像は重畳された状態で、二次転写ローラ11まで搬送される。感光ドラム1のクリーニングブレード4は、感光ドラム1に圧接し、中間転写ベルト8に転写されないで感光ドラム1上に残った残留トナーを除去する。
給搬送装置12は、用紙Pを収納する給紙カセット13内から用紙Pを給紙する給紙ローラ14と、給紙された用紙Pを搬送する給紙搬送ローラ対15とを有する。そして、給搬送装置12から搬送された用紙Pは、レジストレーションローラ対16によって二次転写ローラ11に搬送される。二次転写ローラ11に正極性の電圧を印加することにより、搬送された用紙Pに、中間転写ベルト8上の4色のトナー像が転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、定着器17に搬送される。定着器17は、定着ヒータ30と定着ヒータ30の温度を測定する温度センサ31を内蔵した定着ローラ18と、定着ローラ18に圧接するための加圧ローラ19を備えたフィルム加熱方式の定着器である。そして、用紙Pを加熱及び加圧することにより、トナー像が用紙Pに定着され、画像形成物(印刷済みの用紙)としてプリンタ100外(機外)へ排出される。
定着器17を通過した用紙Pを機外に排出せず、用紙Pの第2面に印刷を行う両面印刷の場合には、定着器17を通過した用紙Pは反転ポイント201方向に搬送される。両面フラッパ55は、用紙Pの搬送方向を機外排出方向(排紙ローラ20の方向)と反転部方向(反転ポイント201の方向)に切替え可能である。両面印刷を行う場合は、第1面に画像形成された用紙Pの先端が両面フラッパ55に到着する前に、両面フラッパ55は反転部方向に切り替えられる。そして、用紙Pは、反転ポイント201を通過後、反転ローラ対50により機外排出方向に搬送される。そして、用紙Pの後端が反転ポイント201を通過すると、反転ローラ対50に用紙Pが挟持されている間に、反転ローラ対50を一旦停止させる。そして、反転ローラ対50を逆回転方向に回転させることにより、用紙Pはローラ対51〜53が配設された両面搬送路方向へ搬送される。両面搬送路内では、両面搬送路に設けられたローラ対51、52、53により、用紙Pは搬送される。両面搬送路は、合流ポイント200の箇所で、給紙搬送ローラ対15とレジストレーションローラ対16の間の搬送路に合流する。両面搬送路を搬送されて表裏が反転された用紙Pは、レジストレーションローラ対16によって、二次転写ローラ11に搬送される。そして、用紙Pの第2面に中間転写ベルト8上のトナー像が転写され、定着器17により第2面に転写されたトナー像は用紙Pに定着される。そして、両面フラッパ55を機外排出方向に切り替えることにより、両面に画像形成された用紙Pは機外に排出される。
<画像形成装置のシステム構成>
図1(b)は、図1(a)に示すプリンタ100のシステム構成を示す制御ブロック図である。プリンタ制御部101は、CPU104、ROM105、RAM106から構成されている。制御手段であるCPU104は、ROM105に格納された制御プログラム等に基づいて、プリンタ100の画像形成動作を一括して制御する。また、CPU104は、時間を計測するためのタイマ(不図示)を有している。RAM106は、CPU104の主メモリ、ワークエリア等として使用される。CPU104は、プロセスステーション5や現像電圧電源などを含む画像形成部110や、駆動手段である現像当接離間モータ91を駆動するモータ駆動部111と接続され、画像形成部110やモータ駆動部111を制御して、画像形成を行う。なお、現像当接離間モータ91は、ステッピングモータである。また、CPU104は不揮発性メモリ112と接続され、電源オフされた後も記憶すべき制御情報を不揮発性メモリ112に格納する。
コントローラ102は、プリンタ制御部101と接続され、ネットワークやプリンタケーブル等を介して接続されたホストコンピュータ103からの設定に従って、プリンタ制御部101へ印刷指示などを行う。コントローラ102は、ホストコンピュータ103から画像情報と印刷命令を受信すると、受信した画像情報を解析してビットマップデータに変換する。そして、印刷時(画像形成時)には、コントローラ102は、プリンタ制御部101から送信されてくるTOP信号に同期して、ビットマップデータをプリンタ制御部101に送信する。なお、プリンタ制御部101の各機能は、CPU104が各種制御プログラムを実行することで実現してもよいし、その機能の一部、あるいは全ての機能を特定用途向けの専用回路(ASIC)に行わせてもよい。
<現像当接・離間機構の概要>
次に、図2を用いて、感光ドラム1と現像ローラ3の当接状態と離間状態を切り替える当接離間手段である現像当接・離間機構について説明する。図2において、感光ドラム1と現像ローラ3の当接と離間を切り替える現像当接・離間機構を駆動する現像当接離間モータ91(以下、モータ91ともいう)は、ウォームタイプのピニオンギア96を介して駆動切替シャフト92と接続されている。駆動切替シャフト92には各色のプロセスステーション5のカムギア94を駆動するためのウォームギア93が設けられている。駆動切替シャフト92が回転すると、カムギア94のカム95の位相が変化し、プロセスステーション5の側面を押圧するカム95の押圧力が変化する。これにより、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3の当接状態と離間状態を切り替えることができる。なお、図2(a)は、YMCK全色の現像ローラ3が感光ドラム1と離間しているホーム状態(ホームポジションともいう)を示している。一方、図2(b)は、YMCK全色の現像ローラ3が感光ドラム1と当接しているフル当接状態(フル当接ポジションともいう)を示している。図2(a)のホーム状態から、モータ91を駆動すると、プロセスステーション5のイエロー(Y)からマゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3との当接が順次行われる。そして、フル当接状態へと遷移する。
<現像当接・離間制御の制御タイミング>
図3は、画像形成を行う際の、現像当接・離間機構を動作させるモータ91の駆動、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3の当接タイミングと離間タイミングを示すタイミングチャートである。図3において、(a)は、モータ91(図中、現像当接離間モータ)の駆動タイミングを示しており、「停止」はモータ91が駆動を停止している状態、「100%」は、モータ91が通常時の回転速度で駆動されている状態を示す。(b)〜(e)は、各プロセスステーション5の当接・離間状態(図中、現像ポジション)を示している。即ち、それぞれYステーション(プロセスステーション5Y)、Mステーション(プロセスステーション5M)、Cステーション(プロセスステーション5C)、Kステーション(プロセスステーション5K)の当接・離間状態を示している。「当接」は、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3が当接している状態を示し、「離間」は、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3が離間している状態を示している。横軸は時間を示し、t301〜t304、t311〜t313、t321〜t323、t331〜t333、t341〜t343は時刻(タイミング)を示す。なお、以下では、プロセスステーション5Y、プロセスステーション5M、プロセスステーション5C、プロセスステーション5Kをそれぞれ、Yステーション、Mステーション、Cステーション、Kステーションともいう。
時刻t301では、YMCK全色の現像ローラ3は感光ドラム1と離間しているホームポジションである。時刻t301で、モータ91が駆動されると、駆動切替シャフト92が回転し、各プロセスステーション5のカムギア94のカム95の位相が変化する。時刻t311で、Yステーションのカム95Yの回転角度が所定角に達すると、Yステーションの現像ローラ3Yと感光ドラム1Yが当接する。当接したYステーションの感光ドラム1Y上にはコントローラ102から出力された画像データに基づいて静電潜像が形成されており、現像ローラ3Yと感光ドラム1Yが当接した後に現像処理が開始される。
更に、モータ91は回転を続け、次に、時刻t321でMステーションのカム95Mが次の所定角に達すると、Mステーションの現像ローラ3Mと感光ドラム1Mが当接する。以下、Cステーションについては時刻t331において、Kステーションについては時刻t341において、順次、現像ローラ3と感光ドラム1が当接する。なお、時刻t311〜時刻t321、時刻t321〜時刻t331、時刻t331〜時刻t341の時間間隔(時間幅)は同じであり、各プロセスステーションの現像ローラ3と感光ドラム1との当接は、所定の時間差で行われる。
時刻t302で、全てのプロセスステーション5の現像ローラ3と感光ドラム1が当接状態のフル当接ポジションになると、モータ91は一旦、駆動を停止する。時刻t302から時刻t303の間、各プロセスステーション5の現像ローラ3と感光ドラム1とが当接している状態をフル当接ポジションという。プリンタ100は、印刷ジョブが行われている間は、モータ91の駆動が停止され、この状態、即ち全てのプロセスステーション5の現像ローラ3と感光ドラム1が当接した状態が維持される。なお、図3に示すタイミングチャートは、1枚の用紙Pに印刷を行う印刷ジョブの場合のタイミングチャートである。
時刻t303で、モータ91が再度駆動されると、駆動切替シャフト92が回転し、各プロセスステーション5のカムギア94のカム95の位相が変化する。時刻t312で、Yステーションのカム95Yの回転角度が所定角に達すると、Yステーションの現像ローラ3Yと感光ドラム1Yが離間する。以下、Mステーションについては時刻t322において、Cステーションについては時刻t332において、Kステーションについては時刻t342において、順次、現像ローラ3と感光ドラム1が離間する。なお、時刻t312〜時刻t322、時刻t322〜時刻t332の時間間隔は同じである。
ところが、Kステーションはブラックのトナーを有するステーションであり、モノクロ印刷を行う場合はKステーションの感光ドラム1Kと現像ローラ3Kのみが当接した状態で印刷が行われる。そのため、確実にKステーションのみが当接し、他のY、M、Cステーションは離間している状況を作り出す必要がある。そのため、Cステーションの離間タイミングt332からKステーションの離間タイミングt342の時間幅は、他のステーションの離間する際の時間幅、即ち時刻t312〜時刻t322、時刻t322〜時刻t332よりも大きくなるように設計されている。したがって、Kステーションでの感光ドラム1Kと現像ローラ3Kが当接している時間、即ち時刻t341〜t342は、Y、M、Cステーションに比べて長くなる。一方、Y、M、Cステーションでの感光ドラム1と現像ローラ3が当接している時間、即ち時刻t311〜t312、時刻t321〜t322、時刻t331〜t332は、同じ時間幅となる。このように、各プロセスステーション5の現像処理に合わせて感光ドラム1と現像ローラ3との当接及び離間を実行することが可能であり、現像処理に使用する時間幅のみ、感光ドラム1と現像ローラ3とを当接することが可能となっている。
<課題について>
図3において、時刻t311〜t312、時刻t321〜t322、時刻t331〜t332、時刻t341〜t342は、1枚の用紙に印刷を行う場合の各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3が当接している時間を示している。この時間幅は、印刷される用紙サイズにかかわらず、プリンタ100で印刷可能な最大サイズの用紙に対応した所定の時間幅であり、この間に各プロセスステーション5では、感光ドラム1の静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像処理が行われる。
図3の斜線部は、プリンタ100において、例えば、搬送方向の長さが短いレター用紙へ印刷を行う場合の現像処理タイミングを示す。即ち、図3において、時刻t311〜t313、時刻t321〜t323、時刻t331〜t333、時刻t341〜t343は、それぞれYステーション、Mステーション、Cステーション、Kステーションではレター用紙への現像処理が行われている。図3に示すように、レター用紙へ印刷を行う場合、フル当接ポジションに遷移する時刻t302の前に、Yステーションでの現像処理は完了している。したがって、Yステーションにおいて現像処理が完了した時刻t313から、感光ドラム1が現像ローラ3から離間する時刻t312までの時間は、現像処理に使用しない不要な当接時間となっている。そのため、時刻t313〜t312までの時間幅分だけ、感光ドラム1及び現像ローラ3の摩耗が進み、部材の寿命到達を早めてしまう課題が生じる。なお、使用する用紙長がレター用紙よりも長い用紙を用いる印刷ジョブや、両面印刷を含む複数ページの印刷を行う印刷ジョブでは、フル当接ポジションに遷移した後も現像処理が続くため、感光ドラム1と現像ローラ3との不要な当接時間は生じない。
また、前述した特許文献2では、不要な当接時間を短くするため、時刻t303から駆動するモータ91の回転速度を通常時(100%)よりも速くすることにより、感光ドラム1と現像ローラ3の離間タイミングを早める処理を行っている。ところが、離間タイミングが各プロセスステーション5で均等になっていないために、各プロセスステーション5における感光ドラム1と現像ローラ3との当接時間がばらついてしまう。その結果、各プロセスステーション5により部材の寿命到達時期が異なってしまい、Y、M、Cのプロセスステーション5の交換時期が同じ時期にならないという課題が生じる。
<モータ駆動速度の増速による当接・離間タイミングの制御>
本実施例の画像形成装置のプリンタ制御部101は、モータ91を通常時よりも速い回転速度で駆動する、2つの短縮シーケンスを有している。1つは、感光ドラム1と現像ローラ3が当接した状態から離間した状態への移行時間を短縮する離間短縮シーケンスであり、もう1つは、感光ドラム1と現像ローラ3が離間した状態から当接した状態への移行時間を短縮する当接短縮シーケンスである。図4(A)は、離間短縮シーケンスを説明する図であり、図4(B)は、当接短縮シーケンスを説明する図である。図4(A)、(B)は、いずれもレター用紙1枚の片面印刷を行うときのタイミングチャートである。
図4(A)において、(a)は、モータ91(図中、現像当接離間モータ)の駆動タイミングを示している。また、「停止」はモータ91が駆動を停止している状態、「100%」は、モータ91が通常時の回転速度で駆動されている状態、「150%」は、モータ91が通常時の1.5倍の回転速度で駆動されている状態を示す。(b)〜(e)は、それぞれYステーション、Mステーション、Cステーション、Kステーションの当接・離間状態を示している。横軸は時間を示し、t401〜t404、t411〜t413、t421〜t423、t431〜t433、t441〜t443は時刻(タイミング)を示す。
図4(A)において、ホームポジション(時刻t401)からフル当接ポジション(時刻t402)へのタイミングチャートは図3と同様であり、ここでの説明を省略する。時刻t403で、モータ91が通常時の1.5倍(150%)の速度で駆動されると、駆動切替シャフト92が回転し、各プロセスステーション5のカムギア94のカム95の位相が変化する。時刻t413で、Yステーションのカム95Yの回転角度が所定角に達すると、Yステーションの現像ローラ3Yと感光ドラム1Yが離間する。更にモータ91が駆動を続け、時刻t423で、カム95Mの回転角度が次の所定角に達すると、Mステーションの現像ローラ3Mと感光ドラム1Mが離間する。以下、同様に所定の時間差で、Cステーションにおいては時刻t433、Kステーションにおいては時刻t443に現像ローラ3と感光ドラム1が離間する。
このように、通常時よりも1.5倍速い速度でモータ91を駆動することにより、通常時(図3)に比べて、現像処理に使用されない不要な時間(以下、空走時間という)(図4(A)(b)〜(d)の斜線部分を除く白抜きの当接時間帯)が短縮されている。空走時間の短縮の効果は、プロセスステーション5により異なり、中間転写ベルト8の回転方向の下流側に設けられたステーションほど、短縮される時間が大きい。なお、モータ91の増速の速度は、現像当接離間機構の構成のトルク等によって決定される。
続いて、感光ドラム1と現像ローラ3が離間した状態から当接した状態への移行時間を短縮する当接短縮シーケンスのタイミングチャートを示す図4(B)について説明する。図4(B)の構成は、図4(A)と同様であり、説明は省略する。なお、図4(B)の横軸は時間を示し、t501〜t504、t511〜t513、t521〜t523、t531〜t533、t541〜t544は時刻(タイミング)を示す。
時刻t501では、YMCK全色の現像ローラ3は感光ドラム1と離間しているホームポジションである。時刻t501で、モータ91が通常時の1.5倍(150%)の速度で駆動されると、駆動切替シャフト92が回転し、各プロセスステーション5のカムギア94のカム95の位相が変化する。時刻t511で、Yステーションのカム95Yの回転角度が所定角に達すると、Yステーションの現像ローラ3Yと感光ドラム1Yが当接する。更にモータ91が駆動を続け、時刻t521で、カム95Mの回転角度が次の所定角に達すると、Mステーションの現像ローラ3Mと感光ドラム1Mが当接する。以下、同様に所定の時間差で、Cステーションにおいては時刻t531、Kステーションにおいては時刻t541に現像ローラ3と感光ドラム1が当接する。
なお、感光ドラム1への現像処理は、モータ91の回転速度とは関係なく、所定のタイミングで行われる。即ち、図4(A)では、モータ91が通常時(100%)の速度で駆動されるため、感光ドラム1と現像ローラ3が当接したタイミングで現像処理(図中、斜線部分)が実施されている。一方、図4(B)では、モータ91が通常時(150%)の速度で駆動されるため、現像処理が開始されるタイミングは、感光ドラム1と現像ローラ3が当接したタイミングよりも遅れたタイミングで実施されている。
このように、モータ91を通常時よりも1.5倍速い速度で駆動したため、Yステーションの現像処理が完了する前にフル当接ポジションへの移動を完了させることができる(t502<t513)。これにより、Yステーションの現像終了タイミング(時刻t513)に合わせて、モータ91を100%の速度で駆動する通常時の現像ローラ3と感光ドラム1の離間動作が実行可能になる。なお、図4(B)のKステーションの時刻t543〜t544は、Kステーションのみが当接している時間を確保するために設けられている時間である。以上説明した現像当接・離間制御により、通常時(図3)に比べて、現像処理に使用されない不要な空走時間(図4(B)(b)〜(d)の白抜きの時間帯)が短縮されている。空走時間の短縮の効果は、プロセスステーション5により異なり、中間転写ベルト8の回転方向の上流側に設けられたステーションほど、短縮される時間が大きい。
なお、本実施例では、図4(A)のYステーションの空走時間(時刻t412〜t413)と図4(B)のCステーションの空走時間(時刻t531〜t532)がほぼ同じ時間幅になるように設計されている。また、図4(A)のMステーションの空走時間(時刻t422〜t423)と図4(B)のMステーションの空走時間(時刻t521〜t522)もほぼ同じ時間幅になるように設計されている。同様に、図4(A)のCステーションの空走時間(時刻t432〜t433)と図4(B)のYステーションの空走時間(時刻t511〜t512)もほぼ同じ時間幅になるように設計されている。即ち、本実施例では、YステーションからCステーションそれぞれにおける、図4(A)の離間短縮シーケンスにおける空走時間と図4(B)の当接短縮シーケンスにおける空走時間の和がほぼ等しくなるように構成されている。
前述したように、Kステーションは通常時の離間タイミングが他のステーションとは異なることから、本実施例ではKステーションを除いた他のステーションに対しては当接時間がほぼ同じ時間幅になるように設計されている。なお、Kステーションの通常時の離間タイミングが他のステーションとほぼ時間間隔で離間される構成であれば、全てのステーションでの当接時間がほぼ同じになるように構成することができる。
<感光ドラムと現像ローラの当接・離間制御シーケンス>
プリンタ制御部101は、上述したように、感光ドラム1と現像ローラ3の不要な当接が発生する場合には、離間短縮シーケンスと当接短縮シーケンスのいずれかの短縮シーケンスを実行する。また、本実施例のプリンタ制御部101は、図4(A)に示す離間短縮シーケンスと図4(B)に示す当接短縮シーケンスを交互に実行する。これにより、Yステーション、Mステーション、Cステーションでの現像ローラ3と感光ドラム1の当接時間の偏りが少なくなるようにしている。
図5は、本実施例のプリンタ100の感光ドラム1と現像ローラ3の当接・離間状態を制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図5に示す処理は、印刷ジョブ実行時に起動され、プリンタ制御部101のCPU104により実行される。なお、印刷ジョブにおける印刷ページ数や用紙サイズについては、コントローラ102からプリンタ制御部101に送信される印刷命令に設定されているものとする。また、不揮発性メモリ112は、離間短縮シーケンス又は当接短縮シーケンスを実行した場合に実行記録を設定する短縮シーケンス実行情報を有している。
ステップ(以下、Sという)100では、CPU104は、コントローラ102から受信した印刷命令に設定された情報に基づいて、印刷ジョブの印刷ページ数が1ページかどうかを判断する。CPU104は、印刷ページ数が1ページであると判断した場合には、処理をS101に進め、印刷ページが1ページではない(2ページ以上である)と判断した場合には、処理をS110に進める。S101では、CPU104は、コントローラ102から受信した印刷命令に設定された情報に基づいて、印刷ジョブで使用する用紙の用紙長が所定の長さ以下かどうかを判断する。なお、ここでは、所定の長さを215.9mmとする。CPU104は、用紙長が所定の長さ(215.9mm)以下であると判断した場合には処理をS102に進め、用紙長が所定の長さより長いと判断した場合には処理をS110に進める。なお、用紙長の215.9mmは、本実施例のプリンタ100のレターサイズの用紙の搬送方向の長さであり、本実施例のプリンタ100では、この用紙長の用紙を1ページ印刷する印刷ジョブでは、感光ドラム1と現像ローラ3の不要な当接が発生する。レターサイズの用紙長よりももう少し用紙長が長い用紙でも、不要な当接時間が生じることがあるが、本実施例では、制御を簡易にするために、標準的に使用される用紙サイズであるレターサイズ以下の用紙長の用紙では、短縮シーケンスを適用する。
S102では、CPU104は、不揮発性メモリ112に記憶された短縮シーケンス実行情報を参照して、離間短縮シーケンス、又は当接短縮シーケンスが実行されたかどうか(短縮シーケンスを実行済?)を判断する。CPU104は、どちらの短縮シーケンスも実行されていないと判断した場合には処理をS104に進め、前回、離間短縮シーケンス又は当接短縮シーケンスが実行されていると判断した場合には処理をS103に進める。S103では、CPU104は、今回実行すべき短縮シーケンスを選択するため、短縮シーケンス実行情報を参照して、前回実行された短縮シーケンスは当接短縮シーケンスかどうかを判断する。CPU104は、前回、当接短縮シーケンスが実行されたと判断した場合には処理をS104に進め、前回、当接短縮シーケンスが実行されていない(離間短縮シーケンスが実行された)と判断した場合には処理をS106に進める。
S104では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際には第1の当接制御である通常時の当接シーケンス(通常の当接シーケンス)を実行する。そして、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を離間する際には、第2の離間制御である離間短縮シーケンスを実行する(図4(A)参照)。S105では、CPU104は、短縮シーケンス実行情報に、離間短縮シーケンスの実行記録を設定し、処理を終了する。
S106では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際には、第2の当接制御である当接短縮シーケンスを実行する。そして、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を離間する際には、第1の離間制御である通常時の離間シーケンス(通常の離間シーケンス)を実行する(図4(B)参照)。S107では、CPU104は、短縮シーケンス実行情報に、当接短縮シーケンスの実行記録を設定し、処理を終了する。S110では、CPU104は、モータ91を通常時の速度で駆動する通常の当接シーケンス及び離間シーケンスを実行し(図3参照)、処理を終了する。
本実施例により、YステーションからCステーションの感光ドラム1と現像ローラ3の当接時間をほぼ等しくすることができ、これにより、感光ドラム1と現像ローラ3の不要な当接時間を削減することができる。その結果、感光ドラム1と現像ローラ3の摩耗量を削減するとともに、ほぼ等しくすることができ、YステーションからCステーションの交換時期を揃えることが可能になる。
なお、本実施例では、当接短縮シーケンスと離間短縮シーケンスを交互に実行する構成について説明したが、例えば当接短縮シーケンスを複数回実行した後、離間短縮シーケンスを複数回ずつ実行するといった構成でもよい。例えば、1ページの用紙を片面印刷する際の感光ドラム1と現像ローラ3の現像時の当接時間が1000ms(ミリ秒)であり、当接短縮シーケンス、又は離間短縮シーケンスでのYステーションとCステーションでの当接時間の差が100msであるとする。この場合、10回以下(回数以下)の回数毎に当接短縮シーケンスと離間短縮シーケンスの実行を切り替える。これにより、YステーションとCステーションでの当接時間の差(=100ms)の合計が1ページの用紙を印刷する際の相当の当接時間(=1000ms)である所定の時間以下となるように制御することができる。即ち、短縮シーケンスの実行により、Kステーションを除く各ステーションでの感光ドラム1と現像ローラの当接時間の差をTdとし、複数のステーション間の感光ドラム1と現像ローラの当接時間の差の上限値をTpとする。例えばTdを100msとし、Tpを1000msとすると、連続して実行可能な同じ短縮シーケンスの実行回数の閾値(所定の回数)は、Tp/Td(=(1000ms/100ms)=10)により算出することができる。なお、実行回数の閾値は、(Tp/Td)以下の最大の整数値である。
本実施例では、離間短縮シーケンスにおいて、モータ91の駆動速度は通常時の1.5倍(150%)で一定であったが、Cステーションの離間タイミングである時刻t433(図4(A)参照)以降で、更に駆動速度を増速させる処理を実行してもよい。これにより、Kステーションの感光ドラム1と現像ローラ3の当接時間を削減することができる。また、本実施例では、フル当接ポジションで、モータ91を一旦停止させているが、モータ91を停止させずに離間シーケンスを実行することにしてもよい。これにより、更に当接時間を削減することができる。更に、ホームポジションからフル当接ポジションに遷移させる当接短縮シーケンスにおいて、モータ91を更に増速させて、当接時間を削減させてもよい。同様に、離間短縮シーケンスにおいて、フル当接ポジションを通過して一定時間は増速させる制御を実行することにより、当接時間を削減するようにしてもよい。
また、当接短縮シーケンスと離間短縮シーケンスでのモータ91の駆動速度は、略同じ速度であり、ステーション毎の不要な当接時間の蓄積が十分小さければ、多少の速度差はあってもよい。なお、上述した実施例は本発明の趣旨に基づいて種々変更することが可能であり、これらを発明の範囲から排除するものではない。例えば、画像形成装置の持つプロセス速度の種類や割合など、様々に変更してもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、各画像形成部での感光ドラムと現像ローラの不要な当接時間を削減するとともに、各画像形成部における感光ドラムと現像ローラの当接時間の偏りが少なくなるようにすることができる。
実施例1では、所定の用紙サイズ以下の用紙1枚に片面印刷を行う際の、感光ドラムと現像ローラの当接時間を短縮する制御について説明した。本実施例では、所定の用紙サイズ以下の1枚の用紙の表面と裏面に連続して画像形成する両面印刷の場合の、感光ドラムと現像ローラの当接時間を短縮する制御について説明する。本実施例での画像形成装置の構成や、制御部の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同じ符号を用いて説明することにより、ここでの説明を省略する。
<感光ドラムと現像ローラの当接・離間制御シーケンス>
図6は、本実施例のプリンタ100の感光ドラム1と現像ローラ3の当接・離間状態を制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図6に示す処理は、印刷ジョブ実行時に起動され、プリンタ制御部101のCPU104により実行される。なお、印刷ジョブにおける印刷ページ数や用紙サイズについては、コントローラ102からプリンタ制御部101に送信される印刷命令に設定されているものとする。
S200では、CPU104は、コントローラ102から受信した印刷命令に設定された情報に基づいて、印刷ジョブで使用する用紙の用紙長が所定の長さ以下かどうかを判断する。なお、本実施例でも、実施例1と同様に、所定の用紙長は、レターサイズの用紙長である215.9mmとする。CPU104は、用紙長が所定の用紙長(215.9mm)以下であると判断した場合には処理をS201に進め、用紙長が所定の用紙長(215.9mm)より長いと判断した場合には処理をS206に進める。S201では、CPU104は、コントローラ102から受信した印刷命令に設定された情報に基づいて、印刷ジョブの印刷ページ数が2ページの両面印刷かどうかを判断する。CPU104は、印刷ページ数が2ページの両面印刷であると判断した場合には、処理をS202に進め、印刷ページが2ページの両面印刷ではないと判断した場合には、処理をS206に進める。S206では、CPU104は、モータ91を通常時の速度で駆動する通常の当接シーケンス及び通常の離間シーケンスを実行して画像形成を行い、処理を終了する。なお、S206では、後述するS204の処理のように、用紙の1ページ目と2ページ目の間で、当接状態の感光ドラム1と現像ローラ3を一旦離間させる処理を実行しない。
S202では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際には通常時の当接シーケンスを実行する。S203では、CPU104は、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3が当接し、1ページ目の現像処理が完了したかどうかを判断する。CPU104は、現像処理が完了したと判断した場合には、処理をS204に進め、現像処理が完了していないと判断した場合には、処理をS203に戻す。S204では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を離間する際には離間短縮シーケンスを実行する。本実施例では、両面印刷が実行されるため、1ページ目が印刷された用紙は、両面搬送路を搬送される。そのため、1ページ目(用紙の表面)と2ページ目(用紙の裏面)の画像形成が行われる時間間隔は、片面印刷で2枚の用紙を画像形成する通常時の場合よりも大きくする必要がある。そこで、1ページ目の画像形成と2ページ目の画像形成の間は、感光ドラム1と現像ローラ3を一旦離間させて、感光ドラム1と現像ローラ3との不要な当接時間を削減させる。S205では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際には当接短縮シーケンスを実行し、感光ドラム1と現像ローラ3を離間する際には、通常時の離間シーケンスを実行し、処理を終了する。
<現像当接・離間制御の制御タイミング>
図7は、図6で説明した所定の用紙サイズ以下の1枚の用紙の表面と裏面に印刷する両面印刷の場合のタイミングチャートである。図7において、(a)は、モータ91(図中、現像当接離間モータ)の駆動タイミングを示している。また、「停止」はモータ91が駆動を停止している状態、「100%」は、モータ91が通常時(100%)の回転速度で駆動されている状態、「150%」は、モータ91が通常時の1.5倍(150%)の回転速度で駆動されている状態を示す。(b)〜(e)は、それぞれYステーション、Mステーション、Cステーション、Kステーションの当接・離間状態を示している。横軸は時間を示し、t601〜t608、t611〜t616、t621〜t626、t631〜t636、t641〜t647は時刻(タイミング)を示す。
図7において、時刻t601〜t604では、1ページ目の印刷(両面印刷の表面の印刷)が行われ、時刻t605〜t608では、2ページ目の印刷(両面印刷の裏面の印刷)が行われる。詳細には、時刻t601〜t602の処理が、前述した実施例1の図6のS202の処理に対応し、時刻t603〜t604の処理は、図6のS204の処理に対応する。また、上述したように、感光ドラム1と現像ローラ3との不要な当接時間を削減するため、時刻t604〜t605では、各プロセスステーション5の感光ドラム1と現像ローラ3は離間状態となっている。更に、時刻t605〜t608の処理は、図6のS205の処理に相当する。これにより、各プロセスステーション5での1ページ目と2ページ目の画像で発生する不要な当接時間(図7(b)〜(d)の白抜き部分の時間帯)の和は、ほぼ等しくなっている。
本実施例により、1枚の用紙に対する両面印刷ジョブにおいても、Yステーション、Mステーション、Cステーションの感光ドラム1と現像ローラ3の当接時間がほぼ等しくなり、感光ドラム1と現像ローラ3との不要な当接時間を削減することが可能となる。これにより、感光ドラム1と現像ローラ3の摩耗量を削減するとともに、ほぼ等しくすることができ、YステーションからCステーションの交換時期を揃えることが可能になる。
また、本実施例では、1ページ目と2ページ目の間、即ち、時刻t604と時刻t605の間で、一旦、モータ91を停止している。これは、離間短縮シーケンスと当接短縮シーケンスに要する時間よりも、用紙を両面搬送路に搬送し、再度、合流ポイント200への搬送に要する時間の方が長いためである。両面搬送路への用紙搬送に要する時間が短い構成では、時刻t604と時刻t605の間でモータ91を停止させないように制御し、生産性を向上させるようにしてもよい。また、本実施例では1枚の用紙に対する両面印刷ジョブに関して説明したが、例えば印刷ジョブの1ページ目の用紙長が短く、2ページ目の用紙との紙間が通常の画像間隔よりも大きくなる場合には、本実施例の制御を適用することが可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、各画像形成部での感光ドラムと現像ローラの不要な当接時間を削減するとともに、各画像形成部における感光ドラムと現像ローラの当接時間の偏りが少なくなるようにすることができる。
実施例1、2では、当接短縮シーケンス及び離間短縮シーケンスを実施する場合のモータ91は同じ駆動速度で制御されている例について説明した。実施例3では、当接短縮シーケンス時と離間短縮シーケンス時とで、モータ91の駆動速度が異なる場合の制御について説明する。即ち、本実施例では、現像当接離間機構の離間時のトルクが大きく、離間短縮シーケンスでは、モータ91を通常時の1.5倍の駆動速度では駆動できない場合のモータ91の制御について説明する。なお、モータ91は、当接短縮シーケンスでは、通常時の1.5倍の駆動速度で制御可能とする。本実施例での画像形成装置の構成や、制御部の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同じ符号を用いて説明することにより、ここでの説明を省略する。
<現像当接・離間制御の制御タイミング>
図8は、当接短縮シーケンス時と、離間短縮シーケンス時とでモータ91の駆動速度が異なる場合のタイミングチャートである。図8(A)は、離間短縮シーケンスを説明する図である。本実施例では、現像当接離間機構の離間時のトルクが大きいため、モータ91を通常時の1.5倍(150%)の速度で駆動することができず、離間時にはモータ91を通常時の1.25倍の駆動速度で駆動する場合のタイミングチャートである。一方、図8(B)は、当接短縮シーケンスを説明する図であり、当接時にはモータ91を通常時の1.5倍の駆動速度で駆動可能な場合のタイミングチャートである。
図8(A)において、(a)は、モータ91(図中、現像当接離間モータ)の駆動タイミングを示している。また、「停止」はモータ91が駆動を停止している状態、「100%」は、モータ91が通常時の回転速度で駆動されている状態、「125%」は、モータ91が通常時の1.25倍の回転速度で駆動されている状態を示す。(b)〜(e)は、それぞれYステーション、Mステーション、Cステーション、Kステーションの当接・離間状態を示している。横軸は時間を示し、t701〜t704、t711〜t713、t721〜t723、t731〜t735、t741〜t743は時刻(タイミング)を示す。
図8(A)において、ホームポジション(時刻t701)からフル当接ポジション(時刻t702)へのタイミングチャートは、実施例1の図3と同様であり、ここでの説明を省略する。続いて、時刻t703で、モータ91が通常時の1.25倍(125%)の速度で駆動されると、駆動切替シャフト92が回転し、各プロセスステーション5のカムギア94のカム95の位相が変化する。時刻t713で、Yステーションのカム95Yの回転角度が所定角に達すると、Yステーションの現像ローラ3Yと感光ドラム1Yが離間する。更にモータ91が駆動を続け、時刻t723で、カム95Mの回転角度が次の所定角に達すると、Mステーションの現像ローラ3Mと感光ドラム1Mが離間する。以下、同様に所定の時間差で、Cステーションにおいては時刻t733、Kステーションにおいては時刻t743に現像ローラ3と感光ドラム1が離間する。
図8(B)に示すタイミングチャートは、実施例1の図4(B)に示すタイミングチャートと同一であり、図4(B)と同じ符号を付すことにより、ここでの説明を省略する。図8(A)では、図4(A)に示すモータ91を通常時の1.5倍の速度で駆動したときの離間短縮シーケンスに比べて、Mステーション、Cステーションでは、不要な感光ドラム1と現像ローラ3との当接時間が大きくなる。なお、Yステーションについては、モータ91を時刻t703で起動した直後のタイミングで感光ドラム1と現像ローラ3が離間するので、モータ91の駆動速度の差による影響は小さいといえる。
ここで、図8(A)のYステーションでの現像処理が終了する時刻t712から感光ドラム1と現像ローラ3とが離間する時刻t713の時間幅(時間差)を時間幅Taとする(図8(A)(b)参照)。時刻t713は、モータ91を時刻t703で起動した直後のタイミングであり、モータ91の駆動速度を増速している影響をほとんど受けない。したがって、時刻t713は、モータ91を通常時の速度(100%の速度)で駆動したときの感光ドラム1と現像ローラ3が離間するタイミングとほぼ同じタイミングであるといえる。図8(A)のCステーションにおいて、時刻t735は、モータ91を通常時の速度(100%の速度)で駆動したときの感光ドラム1と現像ローラ3が離間するタイミングである。また、時刻t734は、モータ91を通常時の1.5倍の速度(150%の速度)で駆動したときの感光ドラム1と現像ローラ3が離間するタイミングである(図8(A)(d)参照)。更に、時刻t733は、モータ91を通常時の1.25倍の速度(125%の速度)で駆動したときの感光ドラム1と現像ローラ3が離間するタイミングである(図8(A)(d)参照)。
また、図8(A)に示すLbは、時刻t713と時刻t733を結ぶ補助線、Laは時刻t713と時刻t735を結ぶ補助線、Lcは時刻t713と時刻t734を結ぶ補助線である。時刻t732から時刻t735の時間幅(時間差)も、時刻t712から時刻t713の時間幅である時間幅Taとほぼ同じである。ここで、時刻t735と時刻t733との時間差を時間差Tb、時刻t735と時刻t734の時間差を時間差Tcとする。
図8(B)において、Mcは、時刻t511と時刻t531を結ぶ補助線である。時刻t514は、モータ91を通常時(100%)の速度で当接シーケンスを実行し、Cステーションの感光ドラム1Cと現像ローラ3Cが時刻t531に当接する場合に、Yステーションの感光ドラム1Yと現像ローラ3Yが当接するタイミングである。また、Maは、時刻t531と時刻t514を結ぶ補助線である。時刻t531から時刻t532の時間幅(時間差)と、時刻t514から時刻t512の時間幅は同じであり、この時間幅は上述した図8(A)の時間幅Taと同じである。また、図8(A)(d)のモータ91を通常時の1.5倍(150%)の速度で離間短縮シーケンスを実行したときの時刻t734と、通常時の速度(100%)で離間シーケンスを実行したときの時刻t735との時間幅は時間幅Tcである。一方、図8(B)(b)の時刻t511は、モータ91を通常時の1.5倍(150%)の速度で駆動し当接短縮シーケンスを実行した際の感光ドラム1と現像ローラ3が当接するタイミングである。そのため、時刻t514と時刻t511の時間幅は、時刻t734と時刻t735の時間幅Tcと同じ時間幅となる。
図8より、時間差Tcと時間差Tbの関係は、次の式(1)のように表すことができる。
Tc:Tb=(150%−100%):(125%−100%)=2:1・・・(1)
即ち、式(1)より、時間差Tbと時間差Tcの関係は、次の式(2)のように表すことできる。
Tb=Tc/2・・・(2)
また、図8(B)に示す当接短縮シーケンスを1回、図8(A)に示す離間短縮シーケンスを2回実施したときのYステーションにおける感光ドラム1と現像ローラ3との不要な当接時間T1は、次の式(3)のように表すことができる。
T1=(Ta−Tc)+2Ta=3Ta−Tc・・・(3)
同様に、図8(B)に示す当接短縮シーケンスを1回、図8(A)に示す離間短縮シーケンスを2回実施したときのCステーションにおける感光ドラム1と現像ローラ3との不要な当接時間T3は、式(2)を用いて、式(4)のように表すことができる。
T3=Ta+2(Ta−Tb)=3Ta−2Tb=3Ta−Tc・・・(4)
式(3)及び式(4)より、Yステーションにおける不要な当接時間T1とCステーションにおける不要な当接時間T3は同じ時間幅であることがわかる。即ち、本実施例では、当接短縮シーケンス1回に対し、離間短縮シーケンス2回実行することにより、Yステーション、Mステーション、Cステーションの各ステーションにおける当接時間は同じ時間幅になる。これにより、感光ドラム1と現像ローラ3の摩耗量を削減するとともに、均等にすることができ、YステーションからCステーションの交換時期を揃えることが可能になる。
<感光ドラムと現像ローラの当接・離間制御シーケンス>
図9は、本実施例のプリンタ100の感光ドラム1と現像ローラ3の当接・離間状態を制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図9に示す処理は、印刷ジョブ実行時に起動され、プリンタ制御部101のCPU104により実行される。なお、印刷ジョブにおける印刷ページ数や用紙サイズについては、コントローラ102からプリンタ制御部101に送信される印刷命令に設定されているものとする。また、不揮発性メモリ112は、離間短縮シーケンス又は当接短縮シーケンスを実行した場合に実行記録を格納する短縮シーケンス実行情報を有している。
S300、S301、S311の処理は、実施例1のS100、S101、S110の処理と同様の処理であり、ここでの説明を省略する。S302では、CPU104は、不揮発性メモリ112に記憶された短縮シーケンス実行情報を参照して、短縮シーケンスを2回実行済かどうか判断する。即ち、CPU104は、前回、前々回の2回分の離間短縮シーケンス、又は当接短縮シーケンスの実行記録が格納されているかどうかを判断する。CPU104は、2回分の短縮シーケンスの実行記録が格納されていると判断した場合には処理をS303に進め、2回分の短縮シーケンスの実行記録が格納されていないと判断した場合には処理をS304に進める。
S303では、CPU104は、不揮発性メモリ112に記憶された短縮シーケンス実行情報を参照して、前回実行された短縮シーケンスは、当接短縮シーケンスかどうかを判断する。CPU104は、前回実行された短縮シーケンスは当接短縮シーケンスであると判断した場合には処理をS304に進め、前回実行された短縮シーケンスは当接短縮シーケンスではない(離間短縮シーケンスである)と判断した場合には処理をS306に進める。S306では、CPU104は、不揮発性メモリ112に記憶された短縮シーケンス実行情報を参照して、前々回実行された短縮シーケンスは、当接短縮シーケンスかどうかを判断する。CPU104は前々回実行された短縮シーケンスは当接短縮シーケンスであると判断した場合には処理をS304に進め、前々回実行された短縮シーケンスは当接短縮シーケンスではない(離間短縮シーケンスである)と判断した場合には処理をS309に進める。
S304では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際にはモータ91の速度が通常時(100%の速度)の当接シーケンスを実行する。そして、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を離間する際には、モータ91の速度が1.25倍(125%の速度)の離間短縮シーケンスを実行する(図8(A)参照)。S305では、CPU104は、短縮シーケンス実行情報に、離間短縮シーケンスの実行記録を設定し、処理を終了する。
S309では、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際には、モータ91の速度が1.5倍(150%の速度)の当接短縮シーケンスを実行する。そして、CPU104は、感光ドラム1と現像ローラ3を離間する際には、モータの速度が通常時(100%の速度)の離間シーケンスを実行する(図8(B)参照)。S310では、CPU104は、短縮シーケンス実行情報に、当接短縮シーケンスの実行記録を設定し、処理を終了する。
本実施例では、所定のサイズ以下の1枚の用紙に片面印刷を行う印刷ジョブにおいて、離間短縮シーケンス、又は当接短縮シーケンスを実行する構成について説明した。本実施例で説明した短縮シーケンスは、実施例2で説明したような1枚の用紙に対する両面印刷の場合にも適用することも可能である。即ち、1枚の用紙に両面印刷を行う場合、1回目の両面印刷では、1ページ目の印刷時には、当接した感光ドラム1と現像ローラ3を離間する離間短縮シーケンスではモータ91を通常時の1.25倍の速度(125%の速度)で駆動させる。そして、2ページ目の印刷時には、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する当接短縮シーケンスを、モータ91を通常時の1.5倍の速度(150%の速度)で駆動し、離間シーケンスは通常時の速度でモータ91を駆動する。次に、2回目の両面印刷では、1ページ目の印刷時には、当接した感光ドラム1と現像ローラ3を離間する離間短縮シーケンスではモータ91を通常時の1.25倍の速度(125%の速度)で駆動させる。そして、2ページ目の印刷時には、感光ドラム1と現像ローラ3を当接する際も離間する際も、モータ91を通常時の速度(100%の速度)で駆動する通常の当接・離間シーケンスを実行する。その結果、離間短縮シーケンス2回に対し、当接短縮シーケンスが1回実行されることになり、Yステーション、Mステーション、Cステーションでの感光ドラム1と現像ローラ3との当接時間が同じになり、摩耗速度を揃えることができる。これにより、感光ドラム1と現像ローラ3の摩耗量を削減するとともに、均等するにすることができ、YステーションからCステーションの交換時期を揃えることが可能になる。
また、本実施例では、現像当接離間機構の離間時のトルクが大きいため、離間短縮シーケンスのときのモータ91の駆動速度を、当接短縮シーケンスの場合の駆動速度より遅くしていた。例えば、現像当接離間機構の当接時のトルクが大きい構成の場合には、逆に当接短縮シーケンスのときのモータ91の駆動速度を遅くする制御を行ってもよい。また、本実施例では、モータ91の駆動速度に基づいて、当接短縮シーケンス1回と離間短縮シーケンス2回を繰り返す構成について説明した。モータ91にかかるトルクから駆動速度を更に下げる必要がある場合は、この回数の回数比を変更することにより、対応してもよい。例えば、当接短縮シーケンスでのモータ91の駆動速度を第2の速度、離間短縮シーケンスでのモータ91に駆動速度を第4の速度、通常時の当接シーケンス及び離間シーケンスのモータ91の駆動速度をそれぞれ第1の速度、第3の速度とする。ここで、第2の速度と第4の速度が異なる速度であり、当接短縮シーケンス及び離間短縮シーケンスでの駆動速度と通常時の駆動速度との速度差が、(第2の速度−第1の速度):(第4の速度−第3の速度)がM:Nの比率関係とする。このような場合には、当接短縮シーケンスと離間短縮シーケンスの実行回数の比率がN:Mとなるように実行することにより、Yステーション、Mステーション、Cステーションでの感光ドラム1と現像ローラ3との当接時間が同じになる。これにより、摩耗速度を揃えることができる。その結果、感光ドラム1と現像ローラ3の摩耗量を削減するとともに、ほぼ等しくすることができ、YステーションからCステーションの交換時期を揃えることが可能になる。
以上説明したように、本実施例によれば、各画像形成部での感光ドラムと現像ローラの不要な当接時間を削減するとともに、各画像形成部における感光ドラムと現像ローラの当接時間の偏りが少なくなるようにすることができる。
1 感光ドラム
3 現像ローラ
5 プロセスステーション
104 CPU

Claims (13)

  1. 感光ドラムと、前記感光ドラム上に形成された潜像を現像する現像ローラと、を有する複数の画像形成手段と、
    前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを離間状態から当接状態、又は当接状態から離間状態に移行する当接離間手段と、
    前記当接離間手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を第1の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを離間状態から当接状態に移行する第1の当接制御、又は前記駆動手段を前記第1の速度より速い第2の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを離間状態から当接状態に移行する第2の当接制御を実行させ、前記駆動手段を第3の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを当接状態から離間状態に移行する第1の離間制御、又は前記駆動手段を前記第3の速度より速い第4の速度で駆動し、前記複数の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとを当接状態から離間状態に移行する第2の離間制御を実行させる制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、画像形成する用紙サイズに応じて、当接制御を前記第1の当接制御又は前記第2の当接制御のいずれで実行させるかを選択し、離間制御を前記第1の離間制御又は前記第2の離間制御のいずれで実行させるかを選択し、
    前記制御手段は、さらに前記第2の当接制御の実行回数と前記第2の離間制御の実行回数との差が所定の回数以下となるように、前記当接制御及び前記離間制御の選択を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記画像形成する用紙の搬送方向の長さが所定の長さ以下で、かつ1枚の前記用紙に画像形成する場合には、前記第2の当接制御、又は前記第2の離間制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の画像形成手段の前記感光ドラム上の現像された画像が転写される中間転写体を備え、
    前記制御手段が前記用紙に画像形成を行うために前記第1の当接制御を実行した場合、前記複数の前記画像形成手段の中で前記中間転写体の回転方向の最も上流の前記画像形成手段の前記現像ローラによる現像が終了するタイミングは、全ての前記画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラとが当接状態に移行するタイミングよりも早いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段が前記第2の当接制御を実行した場合の前記感光ドラムと前記現像ローラの当接時間は、前記複数の前記画像形成手段の中で前記中間転写体の回転方向の下流に設けられた前記画像形成手段ほど長く、
    前記制御手段が前記第2の離間制御を実行した場合の前記感光ドラムと前記現像ローラの当接時間は、前記複数の前記画像形成手段の中で前記中間転写体の回転方向の上流に設けられた前記画像形成手段ほど長いことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記複数の画像形成手段のうちの一の画像形成手段を除いた他の画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラの当接時間の差を所定の時間以下にすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記一の画像形成手段は、前記複数の前記画像形成手段の中で前記中間転写体の回転方向の最も下流に設けられた画像形成手段であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の速度と前記第3の速度、及び前記第2の速度と前記第4の速度は、それぞれ略同じ速度であることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記用紙に片面印刷を行う場合には、前記第2の当接制御、又は前記第2の離間制御を交互に実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 両面印刷をする用紙を搬送するための両面搬送路を備え、
    前記制御手段は、前記用紙に両面印刷を行う場合、前記用紙の表面に画像形成する際には、前記第1の当接制御、及び前記第2の離間制御を実行した後、前記用紙の裏面に画像形成するために前記用紙を前記両面搬送路に搬送し、前記用紙の裏面に画像形成する際には、前記第2の当接制御、及び前記第1の離間制御を実行することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記第1の速度と前記第3の速度は略同じ速度であり、前記第2の速度と前記第4の速度が異なる速度であり、(前記第2の速度−前記第1の速度):(前記第4の速度−前記第3の速度)がM:Nの比率関係の場合には、前記第2の当接制御と前記第2の離間制御の実行回数の比率がN:Mとなるように前記第2の当接制御と前記第2の離間制御を実行することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の回数は、前記所定の時間をTpとし、前記第2の当接制御を実行した場合の複数の前記画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラが当接する時間差、又は前記第2の離間制御の実行により生じる複数の前記画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラが離間する時間差をTdとすると、(Tp/Td)以下の最大の整数値であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  12. 前記所定の時間は、1枚の用紙に片面印刷するために前記第1の当接制御及び前記第1の離間制御を実行した場合の前記感光ドラムと前記現像ローラの当接時間であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記Tdは、前記第2の速度が前記第4の速度よりも速い場合には、前記第2の当接制御を実行した場合の複数の前記画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラが当接する時間差であり、前記第4の速度が前記第2の速度よりも速い場合には、前記第2の離間制御の実行により生じる複数の前記画像形成手段の前記感光ドラムと前記現像ローラが離間する時間差であることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の画像形成装置。
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