JP2000019893A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000019893A JP10199835A JP19983598A JP2000019893A JP 2000019893 A JP2000019893 A JP 2000019893A JP 10199835 A JP10199835 A JP 10199835A JP 19983598 A JP19983598 A JP 19983598A JP 2000019893 A JP2000019893 A JP 2000019893A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面画像形成時に、転写材の電気的、機械的
特性が変化した2面目に画像を転写性を向上して転写で
き、2面目の画質低下を改善した高品質な両面画像を得
ることを可能とした画像形成装置を提供することであ
る。 【解決手段】 感光ドラム1と中間転写ベルト5を駆動
する第1駆動系Iと、2次転写ローラ8、搬送ベルト1
3および定着装置9を駆動する第2駆動系IIとを有
し、それぞれ別の第1駆動モータ20、22により駆動
しており、各駆動モータ20、22は制御装置24によ
りその回転数を独立に制御している。転写材Pの1面目
と2面目にフルカラー画像を交互に形成する際、転写ロ
ーラ8による2面目の画像の転写時、転写ローラ8の周
速を1面目の画像の転写時よりも2〜5%程度速めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
利用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を形成する従来の画像形成装
置の概略を図5に示す。
【0003】このカラー画像形成装置は、第1の像担持
体として感光ドラム1を有し、この感光ドラム1は、図
示しない駆動手段によって矢印方向に回転され、その回
転過程で感光ドラム1に当接した一次帯電ローラ2によ
り表面が一様に帯電される。ついで、半導体レーザー3
aおよび反射ミラー3b等を備えた露光装置3により、
マゼンタの画像模様に従ったレーザ光Lが感光ドラム1
の表面に照射され、感光ドラム1の表面に静電潜像が形
成される。
【0004】回転支持体14に4個の現像器4a、4
b、4c、4dが支持されており、回転支持体14の回
転により、マゼンタトナーを収容した現像器4aが感光
ドラム1と対向した位置(現像位置)に移動し、このよ
うに選択された現像器4aにより感光ドラム1上の潜像
が現像される。潜像は現像によりマゼンタトナー像とし
て可視化される。
【0005】第2の像担持体として中間転写ベルト5が
設置されている。この中間転写ベルト5は、ローラ5
a、5bおよび5cに懸架されており、ローラ5a、5
c間の1次転写ローラ6により感光ドラム1と接触さ
れ、ローラ5aの駆動により感光ドラム1と略同速度で
矢印方向に回転する。感光ドラム1上に形成されたマゼ
ンタトナー像は、1次転写ローラ6に印加した1次転写
バイアスにより、中間転写ベルト5の表面に1次転写さ
れる。
【0006】以上の行程をシアン、イエロー、ブラック
の他の3色についても行うことにより、中間転写ベルト
5上に4色のトナー像を重ね合わせて転写したカラー画
像が形成される。
【0007】つぎに転写材カセット11内からピックア
ップローラ12によって転写材Pが取り出され、所定の
タイミングで中間転写ベルト5に供給される。これと同
時に2次転写ローラ8に2次転写バイアスを印加すると
ともに、2次転写ローラ8により転写材Pを挟んで中間
転写ベルト5に当接することにより、中間転写ベルト5
上の4色のトナー像が転写材Pの表面に一括して2次転
写される。
【0008】このようにして4色のトナー像を転写され
た転写材Pは、搬送ベルト13によって定着装置9まで
搬送され、そこで加熱および加圧によりトナーが転写材
Pに溶融固定されてフルカラーの定着画像とされた後、
画像形成装置本体外の排紙トレイに排出される。4色の
トナー像の転写が終了して、中間転写ベルト5の表面に
残留した2次転写残りのトナーは、クリーニングローラ
10により清掃される。一方、感光ドラム1上の1次転
写残りのトナーは、ブレード手段を有する公知のクリー
ニング装置7により清掃される。
【0009】モノクロ画像形成装置の場合は、図6に示
すように、感光ドラム1の1つの像担持体と、現像器4
の1つの現像器とを有し、現像器4による現像で感光ド
ラム1上に形成されたトナー像を、カラー画像形成装置
の2次転写ローラ8と同様な転写ローラ15により、転
写材Pに直接転写する。図6において、図5に付した符
号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0010】近年、これらの画像形成装置に、自動両面
印字機能を付加することが盛んに行われている。自動両
面印字機能を付加したカラー画像形成装置を図7に示
す。自動両面印字機能は、画像形成装置の外部または内
部に両面ユニット16を付加し、定着装置9の出口にフ
ラッパー17を装備することにより構築される。
【0011】この自動両面印字機能を付加した両面画像
形成装置は、定着装置9から排出される転写材Pの画像
の定着が転写材Pの1面目の画像に対してか、2面目の
画像に対してかを判断し、それに応じて定着装置9出口
のフラッパー17により、転写材Pについて排紙トレイ
への搬送路か、両面ユニット16への搬送路かを選択す
る。フラッパー17により両面ユニット16への搬送路
を選択すると、フラッパー17により転写材Pを1面目
のときと先端と後端とを逆にして両面ユニット16に搬
送し、2面目に対する画像形成が準備されるまで両面ユ
ニット16内に待機させる。
【0012】そして、中間転写ベルト5に2面目に転写
する4色のトナー像が形成されるのに合わせて、中間転
写ベルト5のところで2面目が中間転写ベルト5側とな
るように、転写材Pを1面目のときと先後を逆にしたま
まで中間転写ベルト5に送り、2次転写ローラ8により
2面目に4色のトナー像を一括して2次転写する。
【0013】なお、両面ユニット16内には転写材Pが
1〜3枚ほどストックでき、画像形成する画像が1面目
に対するものか、2面目に対するものかの画像の属性を
判断できる制御手段からの信号に従って、転写材Pを再
給紙するようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような両面画像形成を行う場合、1面目の画像の転写、
定着により、転写材Pの抵抗値、トナー層の部分的付着
による静電容量の変化などの電気的特性や、転写材の剛
性、カール状態などの機械的特性が変化するため、2面
目の画像の転写条件が1面目のそれと大きく異なって
き、2面目の画質が1目目の画質より大幅に低下してし
まう不具合があった。
【0015】これを改善するため、2面目のみ転写バイ
アスを変更する方法も用いられるが、大幅な画質改善は
望めず、特にカラー画像では、トナー層がモノクロ画像
のそれより厚くなるため、その効果は軽微だった。
【0016】本発明の目的は、両面画像形成時に、転写
材の電気的、機械的特性が変化した2面目に画像を転写
性を向上して転写でき、2面目の画質低下を改善して高
品質な両面画像を得ることを可能とした画像形成装置を
提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、トナー像が形成される像担持体と、像担持体に転写
材を給紙する給紙装置と、像担持体に給紙された転写材
の表面に像担持体上に形成したトナー像を転写する転写
手段と、トナー像が転写された転写材を表裏を反転して
像担持体に再び給紙する、両面画像形成用の再給紙装置
と、少なくとも像担持体を駆動する第1の駆動系と、少
なくとも転写手段を駆動する第2の駆動系とを備えた画
像形成装置において、前記像担持体に給紙された転写材
の両面に画像を形成する両面画像形成の際、前記転写手
段によるトナー像の転写材への転写が、転写材の1面目
に対してである転写材1面目の転写時と、このトナー像
が転写された転写材の2面目に対してである転写材2面
目の転写時とで、前記第2の駆動系を変速することによ
り、前記転写手段の周速を、転写材1面目の転写時の第
1速度から転写材2面目の転写時の第2速度に変更する
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】本発明によれば、好ましくは、前記像担持
体に連続して給紙された複数枚の転写材に対して、転写
材の両面に画像を形成する連続両面画像形成の際、少な
くとも2枚目以降の各転写材の1面目に転写するトナー
像の像担持体での画像形成は、前記転写手段の周速を前
記第2速度から第1速度に戻した後に行う。もしくは、
前記像担持体に連続して給紙された複数枚の転写材に対
して、転写材の両面に画像を形成する連続両面画像形成
の際、前記像担持体上に形成される画像は、前記転写手
段が第1速度にあるときに形成される画像と第2速度に
あるときに形成される画像とで、像担持体の移動方向に
対する伸び率が異なる。
【0019】本発明によれば、前記像担持体を、帯電、
像露光および現像によりトナー像が形成される感光体と
することができる。また、前記像担持体を、感光体に形
成されたトナー像が転写材に転写する前に中間的に転写
される中間転写体とすることができる。前記画像形成装
置が色の異なる少なくとも2個以上の複数個の現像器を
備え、複数個の現像により現像した複数色のトナー像を
重ね合わせてカラー画像が形成される。前記第2の駆動
系が、転写手段の他に、定着装置、給紙装置および再給
紙装置の少なくとも1つを駆動することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に即
して詳細に説明する。
【0021】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例における駆動
系を示すブロック図である。本発明は、先の図7の自動
両面印字機能を有するフルカラーの両面画像形成装置に
おいて、転写速度を制御したことが大きな特徴である。
従って、画像形成装置自体の全体の構成については、図
7等の説明を援用して説明を省略する。
【0022】図1に示すように、感光ドラム1と中間転
写ベルト5を駆動する第1駆動系Iと、2次転写ローラ
8、搬送ベルト13および定着装置9を駆動する第2駆
動系(転写材搬送系)IIは、それぞれ別の第1駆動モ
ータ20、22により駆動されており、各駆動モータ2
0、22は制御装置24によりその回転数を独立に制御
している。
【0023】本実施例では、駆動モータの20、22の
回転数を変更可能とするために、駆動モータ20、22
にパルスモータを使用し、制御装置24からの駆動パル
スを変化させることにより、回転数変更を実現してい
る。
【0024】本画像形成装置において、自動両面印字機
能によりフルカラー画像を転写材Pの1面目と2面目に
交互に形成する際のシーケンスのタイミングチャートを
図2(a)に示す。同様に、従来のシーケンスのタイミ
ングチャートを図2(b)に示す。
【0025】図2(a)において、2次転写のタイミン
グチャート中のハッチングを施した部分は、転写材の2
面目への画像の2次転写の区間で、転写材搬送系IIの
駆動モータ22の回転数変更(速度可変)を指令するパ
ルスが出されることにより、この部分で2次転写ローラ
8の周速が、1面目の転写時の周速(第1速度)から2
面目の転写用の周速(第2速度)へと変更されている。
【0026】本発明者らは、2次転写ローラ8の周速の
変更幅と転写材Pの2面目の画像の転写性との関係を調
べる実験を重ねた結果、これらの間には相関があること
が分かった。すなわち、下記の表1に示されるように、
2次転写ニップ部において、2面目転写時の2次転写ロ
ーラ8の周速を1面目転写時の周速よりも約2〜10%
速くすると、2面目の画像の転写性が大幅に改善され
る。
【0027】
【表1】
【0028】しかし、表1に示されるように、2面目転
写時の転写ローラ8の周速を5%を超えて速めた場合に
は、転写材Pの2面目上での転写画像の伸びが無視でき
なくなったり、転写材Pの搬送性に問題が生じやすくな
った。
【0029】以上の結果から、転写材2面目の画像の転
写性を向上させるには、2面目転写時の転写ローラ8の
周速を、1面目転写時の周速よりも2〜5%程度速める
ことが好ましいことが判明した。
【0030】なお、本発明では、2次転写ローラ8の周
速の変更幅とそのときの画像伸び率は、以下のように測
定した。
【0031】まず、中間転写ベルト5上に細線の横ライ
ンを作成し、その画像をそれ自身の伸びの少ない粘着テ
ープに転写する。この作業を行うのは、中間転写体とし
て中間転写ベルト5を用いたときには、屈曲部ではなく
平面部で行う。0.1mm幅の横ラインをたとえば9.
9mm間隔など等間隔に作成し、概略100〜200m
mの画像を粘着テープに転写した。粘着テープは、伸び
が少ないPETテープ(ニチバン(株)製、ポリエステ
ルテープNo.550(#25))を使用した。この転
写した横ライン画像の11本または21本の長さを測定
し、その長さを基準の長さと規定した。つぎに、2次転
写ローラ8の周速を変更しながら、上記横ライン画像を
転写材に転写し、定着前に、得られた画像の横ライン画
像の11本または21本の長さを同様にポリエステルテ
ープに転写して測定し、上記の基準の長さと比較するこ
とにより、画像の伸び率を測定した。
【0032】一方、2面目転写時の周速と同じように転
写ローラ8の周速を2〜5%程度速めて、1面目の画像
の転写を行ってみたが、1面目の画像の転写性が向上す
る効果はあるものの、転写ローラ8の周速を速くしたた
め、転写材Pの中間転写ベルト5からの分離角度が変化
してしまい、一部の種類の転写材で分離不良を招いた。
このような不具合を生じた転写材は、分離性の悪いOH
Pや厚さの薄い転写材などあり、元々、両面画像形成に
不適切な転写材であった。
【0033】上記のように、2次転写ローラ8の周速を
速めることにより、画像の転写性を向上でき、かつ中間
転写ベルト5からの分離不良を発生しないようにできる
のが、2面目に対してのみ有効なのは、両面画像形成さ
れる転写材が裏写りなどを避けるために、比較的厚い転
写材であることと、定着装置9による1面目の定着での
加熱により転写材のコシが強くなり、中間転写ベルト5
からの分離に有利に働くことからであろうと考えられ
る。
【0034】以上では、転写ローラ8の周速とともに転
写材Pの搬送性を変更する目的から、それらを駆動する
第2駆動系IIの駆動モータ22の回転数を直接変更した
が、本発明の効果を得るには、中間転写ベルト5に対す
る2次転写ローラ8の速度が変更可能になっていればよ
く、従ってギヤによる変速等、公知の変速手段を用いる
こともできる。もちろん、転写材の1面目と2面目とで
は、転写バイアスの制御値を変更することができる。
【0035】実施例2 上記の実施例1によれば、転写材2面目の画質を大幅に
向上できたが、図2のタイミングチャートからも理解で
きるように、2次転写ローラ8の周速を増加して、2面
目の画像を転写しているときは、中間転写ベルト5で
は、つぎの2枚目の転写材の1面目用の画像を形成して
いる。このため、転写ローラ8の周速増加の変更幅を大
きくしていくと、前述の転写材(1枚目)の2面目上で
の画像の伸びが発生するだけでなく、これとは別の新た
な問題も生じた。
【0036】すなわち、像担持体(感光ドラム)の周長
が転写材の長さより短い小さいモノクロ画像形成装置で
は、条件的に、2面目の画像を転写しているときに像担
持体でつぎの画像を必ず形成していることになるが、カ
ラーの画像形成装置においても画像形成時間を短縮しよ
うとすると、転写材への画像の転写(2次転写)中につ
ぎの画像を第2の像担持体である中間転写ベルト5に形
成している。
【0037】このため、転写ローラ8の周速が変更され
れば、中間転写ベルト5と転写ローラ8とに駆動がどの
ように独立に伝達されていても、中間転写ベルト5への
駆動の負荷も変動して、微量ではあるが中間転写ベルト
5の速度が変化する。このような微量な速度変化は、モ
ノクロ画像形成装置では無視できるが、各色のカラーレ
ジストレーションの合致をミクロン単位で得るカラー画
像形成装置では、連続両面画像形成時の転写材2枚目以
降の1面目(4色で1画像の画像形成の3画像目、5画
像目などなど)のカラーレジストレーションが悪化する
という問題となる。
【0038】カラー画像形成装置の場合、転写ローラ8
は転写時のみ中間転写ベルト5と接触することになるた
め、複数枚の転写材の1面目のみ連続画像形成した場合
の2枚目以降にも、上記問題と類似な問題が起こりうる
が、図2のタイミングチャートに示すように、1枚目の
前回転時にも転写ローラ8を中間転写ベルト5に当接す
ることにより、この問題を解決している。
【0039】しかしながら、この方法は、転写ローラ8
の速度が変わらず、中間転写ベルト5への負荷が同じ場
合に効果があり、負荷が変動する場合には解決にならな
い。
【0040】上記の負荷変動の問題を解決するには、転
写ローラ8がその周速を変更している間は、つぎの画像
形成を行わなければよく、モノクロ画像形成装置では、
転写材を送り出す間隔、いわゆる紙間の間隙量を変更す
ればよい。カラー画像形成装置でも同様に2面目の2次
転写が終了するまで、つまり転写ローラ8の周速を増速
した後、元の速度に減速するまでの間、中間転写ベルト
5上につぎの画像を作成しなければよいことになる。
【0041】カラー画像形成装置で、この条件を満たす
場合の画像形成のシーケンスの一例を図3に示す。図3
において、転写材2面目用の画像の中間転写ベルト5へ
の画像形成後、中間転写ベルト5をさらに1回だけ空回
転させ、増速した転写ローラ8の周速を元の速度に戻し
てから、中間転写ベルト5へのつぎの画像の画像形成を
行っている。転写材の2面目への画像の2次転写中に
は、中間転写ベルト5上につぎの画像を作成していな
い。これにより、連続両面画像形成時の2枚目以降の1
面目(3画像目、5画像目・・・)のカラーレジストレ
ーションが悪化するという弊害も改善された。
【0042】実施例3 以上の実施例1〜2では、カラー画像形成装置は、両面
画像形成時の2面目を適切に転写するために、従来より
も、両面画像形成のスループット(プリント生産性)を
低下させなくてはならなくなる。
【0043】本発明者らが、2次転写ローラ8の周速を
種々変化させて、カラーレジストレーションの変化を観
測した結果、転写ローラ8の周速を速くしていくと、カ
ラーレジストレーションのずれが生じるのは、転写ロー
ラ8によって中間転写ベルト5が通常よりも速く移動す
るので、画像が中間転写ベルト5の長手方向全体に微妙
に伸びることが原因であり、従って、この画像の伸び率
は、図4に示すように、転写ローラの周速を速くするほ
ど、つまり周速の変更幅を大きくするほど、大きくなる
ことが判明した。
【0044】この場合、転写材1枚目の2面目の画像の
2次転写時、中間転写ベルト5では転写材2枚目の1面
目用画像の1色目の画像の画像形成が行われ、中間転写
ベルト5で転写材2枚目の1面目用画像の2色目の画像
の画像形成が行われるようになるときには、転写材1枚
目の2面目の画像の2次転写は終了していて、転写ロー
ラ8が中間転写ベルト5から離れているので、中間転写
ベルト5は通常の元の速度に戻されている。従って、転
写材2枚目の1面目用画像の1色目の画像の画像形成を
補正して行えば、転写材2枚目の1面目の画像のカラー
レジストレーションのずれを防止できる。
【0045】図4に示すように、中間転写ベルト5の速
度変動による画像の伸びは安定しているので、画像信号
レベルでそれに見合う分、縮小しておけば、実際に転写
され画像では伸び縮みが相殺される。従って、本実施例
では、図2に示したシーケンスのうち、転写材2枚目以
降の1面目の1色目の画像の中間転写ベルト5の移動方
向のみ、図4の関係を相殺する量だけ縮めた画像を画像
形成する構成にした。
【0046】本実施例において、以上のようにして、連
続両面画像形成時の2枚目の1面目の1色目の画像のみ
を図4の関係を基に縮小して、実施例1のシーケンスに
より画像形成を行ったところ、カラーレジストレーショ
ンは問題のないレベルに改善される結果を得た。
【0047】画像を縮小する手段としては公知のものが
使用でき、本実施例では、露光装置に送られる画像信号
を露光装置に送る前に信号レベルで縮小する方法を用い
た。
【0048】以上により、本実施例によれば、両面画像
形成時の2面目の画質を向上できる上、従来と同じスル
ープットを保つことが可能となった。
【0049】以上の実施例1〜3では、いずれも、第1
の像担持体である感光ドラム1上に形成したトナー像を
第2の像担持体である中間転写ベルト5上に一旦転写
し、ついで転写材Pに2次転写する方式の画像形成装置
の場合を示したが、本発明はこれに限られず、中間転写
ベルトを用いず、感光ドラム上に形成したトナー像を転
写材に直接転写する方式の画像形成装置の場合にも適用
することができる。
【0050】また、転写手段としてローラ状の転写手段
について述べたが、本発明は、ベルト状の転写手段にも
適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
両面画像形成時に、転写ローラの周速を転写材1面の画
像の転写時と2面目の画像の転写時とで変更したので、
転写材の1面目と電気的、機械的に特性が変化した転写
材の2面目に画像を転写性を向上して転写でき、2面目
の画像の画質低下を大幅に改善した高品質な両面画像を
得ることができた。また、転写ローラの周速を変更する
ことにより生じるカラーレジストレーションの悪化も、
転写ローラの周速変更と像担持体への画像形成を同時に
行わないようにする措置、またはカラーレジストレーシ
ョンの悪化量を事前に補正する措置を採ることにより容
易に回避でき、カラーレジストレーションの良好な高品
質なカラー画像を得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一実施例におけ
る駆動系等を示すブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置における画像形成シーケン
スを示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の他の実施例における画像形成シーケン
スを示すタイミングチャートである。
【図4】図3の実施例における転写材2面目の画像の伸
び率を示すグラフである。
【図5】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【図6】従来の画像形成装置の他の例を示す概略図であ
る。
【図7】従来の画像形成装置のさらに他の例を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 5 中間転写ベルト 8 2次転写ローラ 9 定着装置 13 搬送ベルト 20 第1駆動モータ 22 第2駆動モータ 24 制御装置 I 第1駆動系 II 第2駆動系 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 EB06 ED17 ED24 ED25 EE03 FA13 2H028 BA06 BA16 BB04 2H032 BA09 CA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、像担
    持体に転写材を給紙する給紙装置と、像担持体に給紙さ
    れた転写材の表面に像担持体上に形成したトナー像を転
    写する転写手段と、トナー像が転写された転写材を表裏
    を反転して像担持体に再び給紙する、両面画像形成用の
    再給紙装置と、少なくとも像担持体を駆動する第1の駆
    動系と、少なくとも転写手段を駆動する第2の駆動系と
    を備えた画像形成装置において、前記像担持体に給紙さ
    れた転写材の両面に画像を形成する両面画像形成の際、
    前記転写手段によるトナー像の転写材への転写が、転写
    材の1面目に対してである転写材1面目の転写時と、こ
    のトナー像が転写された転写材の2面目に対してである
    転写材2面目の転写時とで、前記第2の駆動系を変速す
    ることにより、前記転写手段の周速を、転写材1面目の
    転写時の第1速度から転写材2面目の転写時の第2速度
    に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体に連続して給紙された複数
    枚の転写材に対して、転写材の両面に画像を形成する連
    続両面画像形成の際、少なくとも2枚目以降の各転写材
    の1面目に転写するトナー像の像担持体での画像形成
    は、前記転写手段の周速を前記第2速度から第1速度に
    戻した後に行う請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体に連続して給紙された複数
    枚の転写材に対して、転写材の両面に画像を形成する連
    続両面画像形成の際、前記像担持体上に形成される画像
    は、前記転写手段が第1速度にあるときに形成される画
    像と第2速度にあるときに形成される画像とで、像担持
    体の移動方向に対する伸び率が異なる請求項1の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体が、帯電、像露光および現
    像によりトナー像が形成される感光体である請求項1〜
    3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体が、感光体に形成されたト
    ナー像を転写材に転写する前に中間的に転写される中間
    転写体である請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置が色の異なる少なくと
    も2個以上の複数個の現像器を備え、複数個の現像によ
    り現像した複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像
    が形成される請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の駆動系が、転写手段の他に、
    定着装置、給紙装置および再給紙装置の少なくとも1つ
    を駆動する請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形
    成装置。
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JP2007279602A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Ricoh Co Ltd 転写紙搬送装置、及び画像形成装置

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