JP2018043840A - 搬送装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送対象物を確実に載置しつつ搬送動作の精度を維持することの出来る搬送装置及びインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】搬送装置は、記録媒体の載置面に複数の孔部が配列された環状の搬送ベルト(13)と、搬送ベルトを周回移動させる駆動部と、複数の孔部を介して載置面側からこの載置面と反対の面側へ空気を吸引する吸引部と、を備え、搬送ベルトにおいて複数の孔部の配列が設けられていない無孔領域(A1、A2、B、C)が載置面内で周回移動の方向に垂直な幅方向と交差する方向に沿って設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、搬送装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、ノズルからインクを吐出して記録媒体に対して画像を記録するインクジェット記録装置において、記録媒体をノズルに対して相対移動させる搬送部が設けられている。この搬送部では、記録媒体を確実に搬送面に載置して固定するために、搬送面の裏側から空気を吸引することで当該搬送面に記録媒体を吸着させる技術が知られている。
このとき、搬送対象とされる記録媒体のサイズが複数ある場合に、サイズによらず確実に記録媒体を吸着させる技術として、特許文献1には、搬送対象とされる最小の記録媒体のサイズに応じた間隔で搬送方向に吸引口が設けられる範囲と設けられない範囲とが交互に定められ、更に、吸引口が設けられる範囲の搬送方向について先頭には、記録媒体を検出するための孔部が設けられることで、適切な位置に確実に記録媒体を吸着させる点について開示されている。
特開2010−132371号公報
しかしながら、搬送ベルトに吸引用の孔部を設けて搬送対象物を吸着させる搬送装置では、搬送ベルトの幅に対して大きな搬送対象物の搬送に対応して幅方向に亘って設けられる孔部の範囲が広がると、搬送ベルトの強度が低下して不安定になり、搬送動作の精度が低下するという課題がある。
この発明の目的は、搬送対象物を確実に載置しつつ搬送動作の精度を維持することの出来る搬送装置及びインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
記録媒体の載置面に複数の孔部が配列された環状の搬送ベルトと、
当該搬送ベルトを周回移動させる駆動部と、
前記複数の孔部を介して前記載置面側から当該載置面と反対の面側へ空気を吸引する吸引部と、
を備え、
前記搬送ベルトにおいて前記複数の孔部の配列が設けられていない無孔領域が前記載置面内で前記周回移動の方向に垂直な幅方向と交差する方向に沿って設けられている
ことを特徴とする搬送装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の搬送装置において、
前記搬送ベルトは、スチールベルトであることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の搬送装置において、
前記無孔領域のうち少なくとも一部は、前記幅方向について前記載置面の幅全体に亘って連続していることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の搬送装置において、
前記無孔領域には、前記周回移動の方向に延在する領域が含まれることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の搬送装置において、
前記無孔領域には、前記載置面の前記幅方向についての両端部分が含まれ、当該両端部分は、前記搬送ベルトに載置される対象となり得る最大幅の記録媒体が載置されない範囲に定められていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の搬送装置において、
前記複数の孔部は、所定の二次元配列パターンで配置され、
当該二次元配列パターンの配列方向を示す二軸のうち少なくとも一方は、前記周回移動の方向及び前記幅方向とそれぞれ交差する方向に定められる
ことを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、
請求項1〜6の何れか一項に記載の搬送装置と、
前記搬送装置により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する記録部と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
本発明に従うと、搬送対象物を確実に載置しつつ搬送動作の精度を維持することが出来るという効果がある。
インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。 搬送ベルトの搬送面を示す平面図である。 搬送ベルトの一部を拡大して示す図である。 搬送ベルトに設けられた孔部の他の配列例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の搬送装置である搬送部10を含むインクジェット記録装置100の全体構成を示す図である。
インクジェット記録装置100は、媒体供給部30と、搬送部10(搬送装置)と、画像記録部20と、媒体排出部40などを備える。
媒体供給部30は、載置トレー31と媒体出力部32などを備える。
載置トレー31は、枚葉紙、厚紙、段ボール材や樹脂板などの各種個別の記録媒体P(搬送対象物)が重ねて載置可能な板状の部材であり、最上部に載置された記録媒体Pから順に搬送部10へと送出される。載置トレー31は、上下方向に移動可能であり、載置された記録媒体Pの全重量などに応じて最上の記録媒体Pが搬送部10へ送出される位置で保持される。載置トレー31の高さの変更度合いは、設定などにより記録媒体Pの種別に応じて調整可能であっても良い。
媒体出力部32は、例えば、送出する記録媒体Pを上下から挟持する回転自在なローラーを有し、記録媒体Pをここでは水平方向に送出する。記録媒体Pを挟持する2つのローラーは、記録媒体Pの厚さに応じて幅を可変に移動動作する。
また、媒体出力部32は、更に、押さえローラー18の直近まで支持板15の上面と同じ高さで記録媒体Pを載置して送出する無端状の送出ベルト及び当該送出ベルトが架け渡された2つのローラーなどを備えていても良い。
搬送部10は、記録媒体Pを媒体供給部30から受けて搬送し、媒体排出部40へ送出する。搬送部10は、駆動ローラー11と、従動ローラー12と、搬送ベルト13と、媒体検出部14と、支持板15(プラテン)と、吸引部16と、ガイドローラー17と、押さえローラー18と、テンションローラー19などを備える。
搬送ベルト13は、無端状(環状)の帯状部材(ベルト)であって、ここではスチールベルトが用いられる。スチールベルトの材質としては、例えば、SUS304、SUS631やアルミ合金などが挙げられる。搬送ベルト13は、駆動ローラー11及び従動ローラー12(まとめて搬送ローラー11、12とも記す)の間に架け渡されており、駆動ローラー11が搬送モーター111(駆動部)による回転駆動動作に応じて回転することで当該回転速度及び回転方向に従って周回移動する。ここでは、駆動ローラー11が図1の面内において反時計回りすることで搬送ベルト13が通常の記録媒体Pの搬送方向(周回移動の方向)に移動する。搬送ベルト13の外周面(即ち、搬送ローラー11、12と接しない側の面;載置面)には、媒体供給部30から送出された記録媒体Pが載置されて、当該記録媒体Pは、搬送ベルト13の移動に伴って搬送される。
媒体検出部14は、記録媒体Pの載置有無を検出する。媒体検出部14は、例えば、記録媒体Pの搬送経路について押さえローラー18とヘッドユニット21の間の位置において、搬送ベルト13の外周面に向けて所定の波長の光を照射する照射部と、搬送ベルト13上における記録媒体Pの有無に応じた照射光を検出する検出部とを有し、検出部により検出される反射強度の違いに応じて記録媒体Pの有無や、記録媒体Pの先頭位置の検出を行う。また、記録媒体Pの搬送面内と平行な面内で搬送方向に直交する幅方向について異なる2箇所に検出部が設けられることで、記録媒体Pの先頭側端部の傾きを検出することが可能であっても良い。媒体検出部14によるこれらの検出により、画像記録部20によるインク吐出タイミングの制御がなされる他、記録媒体Pの搬送異常による記録媒体Pの詰まりやインクの記録媒体P外(搬送ベルト13の外周面など)への付着などのトラブルを防止する。
支持板15は、搬送ベルト13の2つの搬送ローラー11、12の間の区間において、搬送される記録媒体P、即ち、搬送ベルト13の外周面がヘッドユニット21のインク吐出面と対向する一方の区間における当該対向する部分を含む範囲で搬送ベルト13の内周面(搬送ローラー11と接触する側の面)を平面(ここでは水平面)で支持する。この平面をなす支持板15の上面(支持面)は、駆動ローラー11と従動ローラー12の上端間を結んだ線よりも高い位置で水平方向に配置されている。支持板15により支持された搬送ベルト13は、媒体供給部30から水平方向に送出された記録媒体Pを鉛直方向について位置の変化を生じさせずに載置させながらこの支持板15上で移動させる。
支持板15は、搬送方向に長い方が画像記録部20による画像記録時に記録媒体Pをより安定させやすいが、水平方向に占める面積が増大する。従って、支持板15は、適切な長さ、例えば、記録媒体Pの搬送方向についての長さ(単一サイズであれば当該単一サイズに基づき、複数サイズの記録媒体Pに対して画像記録が可能な場合には、標準的な長さ又は最大の長さなどに基づく)程度に好ましく定められる。
搬送ベルト13及び支持板15は、多数(複数)の孔部(開口)を有し、空気が透過可能となっている。支持板15としては、ここでは、上面を平面状に加工した発泡部材といった各種周知の多孔質(ポーラス)体が用いられる。搬送ベルト13に設けられる複数の孔部の配列(配置)については後述する。
吸引部16は、支持板15の下方、即ち、搬送ベルト13に当接する側とは反対側に設けられ、これら搬送ベルト13及び支持板15の孔部を介して搬送ベルト13の外周面側から空気の吸引動作を行うことで当該搬送ベルト13の外周面に載置された記録媒体Pを搬送ベルト13に吸着させる。
搬送ベルト13の移動方向(記録媒体Pの搬送方向)について、支持板15の上流側と下流側とには、それぞれ、ガイドローラー17が設けられている。2つのガイドローラー17は、搬送ベルト13を支持面の両端外側で支持する。
ガイドローラー17は、それぞれ支持板15の支持面と略同一の高さで搬送ベルト13を支持し、搬送ベルト13の周回移動時の移動動作を誘導する。即ち、搬送ベルト13は、従動ローラー12と接する位置から鉛直方向上向きの成分を含んで上流側のガイドローラー17と接する位置まで移動し、水平方向に向きを変えて支持板15の支持面と接する位置に移動する。また、支持板15の支持面と接する位置から移動する搬送ベルト13は、そのまま水平方向に移動して下流側のガイドローラー17と接する位置まで移動し、それから鉛直方向下向きの成分を含んで駆動ローラー11と接する位置へ移動する。
ここで、略同一の高さとは、例えば、記録媒体Pを搬送ベルト13に載置させるときに、ガイドローラー17の位置が高いために当該搬送ベルト13に衝突したり、押さえローラー18で押し下げる際にずれが大きくて記録媒体Pが歪んだりといったことがない範囲、即ち、記録媒体Pの硬さやサイズ(厚さを含む)に対して大きすぎない範囲であれば良く、簡単な目視レベル、例えば、1〜2cm以下程度のずれ、角度にして1〜2度以下程度のずれは、通常許容され得る。
押さえローラー18は、搬送ベルト13を挟んで上流側のガイドローラー17と対向する位置で回転可能に設けられたローラーである。押さえローラー18は、記録媒体Pに対するインクの吐出位置に対して搬送方向について上流側において、媒体供給部30から送出された記録媒体Pの搬送ベルト13(支持板15)からの浮き上がり、特に、先端部のカール(巻き上がり)などを抑制してより確実に吸着されるように、適宜な圧力で搬送ベルト13に対して押圧(押下)して搬送ベルト13に沿って誘導する。押さえローラー18は、搬送対象の記録媒体Pの厚さなどに応じて搬送ベルト13の搬送面からの距離が可変な構成とすることが出来る。
テンションローラー19は、搬送ベルト13のうち、2つの搬送ローラー11、12間において外周面がヘッドユニット21とは対向しない側、即ち、駆動ローラー11から従動ローラー12へ搬送ベルト13が移動する途中の位置で当該搬送ベルト13を内周面の側から押圧することで適切な張力を与える。テンションローラー19は、幅方向について異なる2箇所、例えば、両端でそれぞれ鉛直方向に上下に位置を設定可能であり、支持板15などにより搬送ベルト13が受ける張力の不均一に応じて生じる蛇行を補正して、搬送ベルト13及び記録媒体を正常に搬送方向へ移動させる。
画像記録部20は、インクを吐出する一又は複数、ここでは4つのヘッドユニット21(記録部)を備える。各ヘッドユニット21の支持板15の支持面(記録媒体P)と対向する側の面は、ノズルの開口部が各々設けられたインク吐出面となっており、搬送ベルト13により支持板15の支持面上を搬送される記録媒体Pに対してインクを吐出、着弾させる。ヘッドユニット21は、ノズル開口部が所定の配列で設けられて当該ノズル開口部からのインク吐出に係る動作を行う記録ヘッドを一又は複数有する。
4つのヘッドユニット21は、ここでは、各々シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び黒色(K)の各色のインクタンク(図示略)と接続され、これらCMYK各色のインクをそれぞれ吐出する。これらヘッドユニット21から記録媒体Pへのインク着弾位置より搬送方向下流側には、インクの特性に応じて着弾したインクを定着されるための構成、例えば、溶媒成分を乾燥させる乾燥部や、紫外線硬化型インクを反応固化させる紫外線照射部などが更に設けられていても良い。
媒体排出部40は、搬送部10から送出された記録媒体Pが載置される板状の排出トレー41等を有し、画像記録後の記録媒体Pをユーザーにより取り出されるまで格納する。排出トレー41は、上下方向に移動可能に構成されて、搬送部10の支持面の高さからの記録媒体Pの落下量を適切な範囲内に調節しても良い。
搬送部10と媒体排出部40との間には、記録媒体Pをより安全且つ確実に媒体排出部40に送出するためのローラーやベルトなどを備えたデリバリー部が設けられていても良い。例えば、ガイドローラー17の上方を通過した記録媒体Pを排出トレー41上における最上の記録媒体Pの更に上に導くように2つのローラー間に架け渡されたベルトが設けられていても良い。
次に、本実施形態の搬送部10の搬送ベルト13について詳しく説明する。
図2は、搬送ベルト13の搬送面を示す平面図である。また、図3は、搬送ベルト13の一部を拡大して示す図である。
搬送ベルト13には、上述のように、支持板15を介して吸引部16により吸引される空気を通過させる多数の孔部が設けられている。これらの孔部は、搬送対象となり得る記録媒体Pのサイズと比較して十分に小さく(ここで示したサイズは模式的なものであり、適宜変更可能である)、且つ均一な形状(ここでは、断面形状が円形)のものが多数所定の二次元配列パターンで配置されることで、記録媒体Pの全体をムラ無く吸引する。
この孔部の二次元配列は、配列方向(孔部の各位置を示す格子点)を定める二軸のうち少なくとも一方が搬送方向及び幅方向に対して平行でも垂直でもないことが好ましい。即ち、記録媒体Pが搬送ベルト13上に載置されたときに、当該記録媒体Pの幅方向両端から当該幅方向に最も近い孔部までの距離が搬送方向について一様とならず、且つ搬送方向両端から当該搬送方向に最も近い孔部までの距離が幅方向について一様とならない。このように孔部を配列することで、図3(a)に示すように、任意のサイズの記録媒体Pが載置された場合に当該記録媒体Pの幅方向両端及び搬送方向両端から孔部までの距離を配列間隔よりも小さくすることが出来るので、記録媒体Pの端部における無吸着範囲を低減させ、記録媒体Pの浮き上がり(端部の巻き上がり)の発生を抑えることが出来る。
また、搬送ベルト13には、上述の孔部の配列パターンに拘わらず(即ち、孔部の配列間隔以上の距離に亘り)、孔部が設けられない領域(無孔領域)が定められている。ここでは、搬送ベルト13の幅方向両端における領域A1、A2(載置面の幅方向について両端部分)には孔部が設けられない。これらの領域A1、A2は、搬送ベルト13に載置される対象となり得る最大サイズ(最大幅)の記録媒体Pの幅方向についての範囲WPmaxが孔部の幅方向についての配列範囲Wmaxの内部に必ず含まれるように幅が設定される。
また、搬送ベルト13の幅方向略中央には、搬送方向に沿って連続して孔部が設けられない領域Bが定められている。スチールベルトにおけるこの領域Bは、照射光を効率良く反射する構成となり、記録媒体Pの有無による反射光量の違いを大きくさせることで、記録媒体Pの有無の検出を容易にし、また、誤検出の可能性を低減させている。或いは、この領域Bに必要に応じて反射板(層)などが設けられても良い。この領域Bは、幅方向に異なる位置に複数設けられても良い。この領域Bは、幅方向について中央である場合に限られないが、搬送され得る最小サイズの記録媒体Pが載置される幅WPminの内側に収まることが好ましい。
更に、搬送ベルト13の幅方向に対して交差する向き(斜め)に、搬送ベルト13(搬送面)の全幅(幅全体)に亘って連続して孔部が設けられない領域Cが設けられている。この領域Cは、搬送ベルト13の継ぎ目部分に当たる。スチールベルトでは、長尺の帯状部材(ベルト)の両端を繋ぎ合わせて無端状ベルトを形成するが、この搬送ベルト13では、継ぎ目部分(領域C)を搬送方向に対して垂直(幅方向に平行)としない。このように領域Cを設けることで、図3(b)に示すように、記録媒体Pの搬送方向端部が幅方向全体に亘って継ぎ目部分と重なることで搬送ベルト13に吸着されず、巻き上がりが生じたりするのを抑えることが出来る。従って、領域Cの幅方向に対する傾きの角度は、当該領域Cの延在方向(継ぎ目に沿った方向)に垂直な幅と、最小サイズの記録媒体Pの幅WPminとに応じてより好ましい角度範囲が限定され得る。また、この領域Cは、搬送方向に異なる位置に複数設けられても良い。即ち、継ぎ目は一箇所に限られない。特に、搬送ベルト13の周回長が長い場合には、複数の帯状のスチールベルトを組み合わせて無端状ベルトを形成することで、帯状のスチールベルトの製造時における反りなどを防止して吸着具合の低下を防止し、また、コストの上昇を抑制することが出来る。
また、これらの搬送方向に連続して設けられる領域A1、A2、Bや、搬送ベルト13の全幅に亘って連続して設けられる領域Cにより、搬送ベルト13の剛性が確保される。多数の孔部が高密度で搬送ベルト13の幅方向や搬送方向についてそれぞれ一杯に設けられると、搬送ベルト13の強度が低下して当該搬送ベルト13の伸縮や折れ曲がり振動などが生じやすくなるので、このように孔部が設けられない連続した領域が好ましく設けられる。
図4は、搬送ベルトに設けられた孔部の他の配列例を示す図である。
図4(a)に示すように、搬送ベルト13aの継ぎ目として設けられる領域Caは、直線状に限られず、途中で折れ曲がり部分が含まれていても良い。この場合でも、領域Caの連続する方向に幅方向に沿った方向の部分が含まれていなければ、記録媒体Pの搬送方向端部が吸着されずに巻き上がりなどが生じるのを抑えることが出来る。
また、図4(b)に示すように、搬送ベルト13bでは、孔部の配列パターンが搬送ベルト13、13aとは異なっている。ここでは、幅方向に対して正負に60度ずつ傾いた2軸方向に配列され、即ち、各孔部は、正六角形の頂点をなす周囲の6つの孔部により囲まれる配置(周囲の隣り合う2つずつの孔部とともに6つの正三角形をなす配置)となっている。また、搬送ベルト13bの継ぎ目となる領域Cbには、曲線部分が含まれていても良い。
以上のように、本実施形態の搬送部10は、記録媒体Pの載置面に複数の孔部が配列された環状の搬送ベルト13と、当該搬送ベルト13を周回移動させる搬送モーター111と、複数の孔部を介して外周面側から内周面側へ空気を吸引する吸引部16と、を備え、搬送ベルト13において複数の孔部の配列が設けられていない領域Cなどの無孔領域が外周面内で周回移動の方向に垂直な幅方向と交差する方向に沿って設けられている。
これにより、搬送ベルト13の外周面に載置された記録媒体Pの搬送方向端部全体が当該無孔領域上とならないので、端部が全く吸着されずに浮き上がるのを抑制することが出来る。従って、浮き上がりによるインクの着弾位置のずれを抑制し、また、記録媒体Pのジャムなどのトラブルを防ぐことが出来る。また、連続した無孔領域により搬送ベルト13の剛性を高めることが出来るので、搬送動作の精度を向上させることが出来る。
また、搬送ベルト13は、スチールベルトである。スチールベルトでは、伸縮などが生じにくいので、精度良く記録媒体Pを搬送しやすいが、無端状のベルトを形成するのに帯状部材の両端を繋ぎ合せるので、このような繋ぎ目を幅方向に対して交差する方向に設けることで、端部の吸着向上と搬送動作の精度向上とを両立させることが出来る。また、大きな単一の部材で搬送ベルトを形成せずとも小型のものを適宜繋ぎ合わせて形成することが出来るので、反りなどの発生を抑えて平面度が高く、より確実に記録媒体Pを吸着させることの出来る大型の搬送ベルト13を形成しやすい。
また、無孔領域のうち少なくとも一部は、幅方向について搬送ベルト13の外周面の幅全体に亘って連続している。これにより、帯状ベルトの繋ぎ目に対応して適切に無端状ベルトを形成させることが出来る。また、連続して無孔領域を設けることで、より確実に剛性を向上させることが出来る。
また、無孔領域には、搬送ベルト13の周回移動の方向に延在する領域が含まれる。これにより、当該領域での照射光の反射有無をより確実に検出可能となるので、媒体検出部14により正確に記録媒体Pの検出を行うことが出来る。また、幅方向に広い搬送ベルト13を形成する場合に、複数のベルトを幅方向に繋ぎ合わせて適切に形成することが出来る。
また、無孔領域には、搬送ベルト13の外周面の幅方向についての両端部分である領域A1、A2が含まれ、当該両端部分は、搬送ベルト13に載置される対象となり得る最大幅(WPmax)の記録媒体Pが載置されない範囲に定められている。
これにより、搬送ベルト13により搬送される記録媒体Pは、サイズによらず、必ず幅方向両端までより確実に吸着させて浮き上がりを防止することが出来る。
また、複数の孔部は、所定の二次元配列パターンで配置され、当該二次元配列パターンの配列方向を示す二軸のうち少なくとも一方は、周回移動の方向及び幅方向とそれぞれ交差する方向に定められる。
これにより、配置される記録媒体Pのサイズによらず、記録媒体Pの各周縁から孔部までの距離を二次元配列における孔部の間隔よりも狭くすることが出来るので、より効率的に記録媒体Pの浮き上がりを抑制することが出来る。
また、本実施形態のインクジェット記録装置100は、上述の搬送部10と、搬送部10により搬送される記録媒体Pに対してインクを吐出するヘッドユニット21と、を備える。
このように、記録媒体Pの浮き上がりを抑制し、精度良く搬送動作を行うことが可能な搬送部10を用いたインクジェット記録装置100では、各ノズルからのインクの吐出位置の精度を安定して維持することが出来るので、安定した高画質の画像を記録することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、無孔領域として領域A1、A2、B、Cが定められていたが、何れかのみ又は3領域以下の組合せであっても良い。何れの領域が必要となるかは、搬送ベルト13のサイズや種別、記録媒体Pのサイズや種別、媒体検出部の有無や配置などに応じて適宜設定され得る。
また、上記実施の形態では、搬送ベルト13としてスチールベルトを用いた場合を例に挙げて説明したが、これに限られず、ゴムなどの樹脂製のものであっても良い。この場合でも、例えば、幅方向に亘って連続的な無孔領域を設けて剛性を向上させることで、樹脂の厚さを必要以上に厚くせず、重量の軽減を図ったり、駆動ローラー11や従動ローラー12による湾曲部分による伸縮による精度の低下などを低減させたりすることが出来る。
また、上記実施の形態では、媒体検出部14の動作に合わせて幅方向略中央に搬送方向に沿った無孔領域を設けたが、媒体検出部14を設ける場合であっても、例えば、孔部内で照射光を検出する透過型の検出センサーなどを用いる場合には、反対に搬送方向についての位置検出を妨げない孔部を同位置に設けられた搬送ベルト13が用いられても良い。
また、上記実施の形態では、全ての無孔領域が繋がって設けられていたが、必要に応じて他の無孔領域とは独立した無孔領域が別途設けられていても良い。
また、孔部の配列パターンは、一種類に限られず、領域に応じて複数種類の配列パターンが組み合わされていても良いし、ここでいう配列には、所定の密度以上で任意に複数の孔部が設けられたランダム配列が含まれていても良い。
また、上記実施の形態では、記録媒体Pを平面上で搬送する場合について説明したが、曲面に沿って配置するものであっても良い。また、ヘッドユニット21は、ラインヘッドであっても幅方向に移動させながら記録媒体Pの全面にインクを吐出させるスキャンヘッドであっても良い。
また、上記実施の形態では、インクジェット記録装置100の搬送部10としての搬送装置を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、各種製品の製造組立工程などにおける基板、フィルムや部品などを搬送対象として搬送する搬送装置についても本発明を適用することが出来る。
その他、上記実施の形態で示した構成などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 搬送部
11 駆動ローラー
111 搬送モーター
12 従動ローラー
13、13a、13b 搬送ベルト
14 媒体検出部
15 支持板
16 吸引部
17 ガイドローラー
18 押さえローラー
19 テンションローラー
20 画像記録部
21 ヘッドユニット
30 媒体供給部
31 載置トレー
32 媒体出力部
40 媒体排出部
41 排出トレー
100 インクジェット記録装置
P 記録媒体

Claims (7)

  1. 記録媒体の載置面に複数の孔部が配列された環状の搬送ベルトと、
    当該搬送ベルトを周回移動させる駆動部と、
    前記複数の孔部を介して前記載置面側から当該載置面と反対の面側へ空気を吸引する吸引部と、
    を備え、
    前記搬送ベルトにおいて前記複数の孔部の配列が設けられていない無孔領域が前記載置面内で前記周回移動の方向に垂直な幅方向と交差する方向に沿って設けられている
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搬送ベルトは、スチールベルトであることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記無孔領域のうち少なくとも一部は、前記幅方向について前記載置面の幅全体に亘って連続していることを特徴とする請求項1又は2記載の搬送装置。
  4. 前記無孔領域には、前記周回移動の方向に延在する領域が含まれることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記無孔領域には、前記載置面の前記幅方向についての両端部分が含まれ、当該両端部分は、前記搬送ベルトに載置される対象となり得る最大幅の記録媒体が載置されない範囲に定められていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記複数の孔部は、所定の二次元配列パターンで配置され、
    当該二次元配列パターンの配列方向を示す二軸のうち少なくとも一方は、前記周回移動の方向及び前記幅方向とそれぞれ交差する方向に定められる
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の搬送装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する記録部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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