JP2005081661A - 記録装置 - Google Patents

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Takeshi Kato
健 加藤
Kozo Tagawa
浩三 田川
Makoto Ando
良 安藤
Tsutomu Uko
勉 宇高
Toshiyuki Kazama
敏之 風間
Akira Mihara
顕 三原
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Abstract

【目的】 連続印刷の際の像乱れを防止する。
【構成】 インクジェット記録装置10では、連続印刷の際、先行の用紙Pが上流側の媒体搬送ベルト38Aを通過した後に、後行の用紙Pを上流側の媒体搬送ベルト38Aへ給送するので、後行の用紙Pから先行の用紙Pへ振動が伝わらず、先行の用紙Pに像乱れが発生しない。
【選択図】 図12

Description

本発明は、搬送ベルトによって搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置に関する。
インクジェット方式やレーザービーム方式のプリンタでは、用紙を記録部に連続して搬送して次々にプリントすることによって高速化を達成している。
ここで、インクジェット方式のプリンタでは、記録部における用紙の搬送を搬送ベルトによって行うのが一般的である。このため、用紙を搬送ベルトに連続して搬送すると、後行の用紙の先端が搬送ベルトに突入した際、搬送ベルトに振動が加わり、この振動が先行の用紙に伝わってしまい、先行の用紙に像乱れが発生してしまう。
特許文献1では、先行の用紙の印字が終了するまで、後行の用紙を記録部の搬送ベルトへ搬送しない、という構成が開示されているが、先行の用紙を給紙してから後行の用紙を給紙するまでの時間が長くなり、連続プリントの高速化というニーズに応えられないという問題があった。
特開平2−179652号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、連続プリントの高速化を達成すると共に、後行の用紙から先行の用紙に伝わる振動が原因となる先行の用紙の像乱れを防止することを目的とする。
請求項1に記載の記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録手段に面して配置され、画像を記録されている前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体を前記搬送手段へ給送する給送手段と、を備える記録装置であって、前記搬送手段は、前記記録媒体の搬送面に沿って配列され前記搬送方向と直交する幅方向に延出する複数の回転軸と、複数の前記回転軸に張架される媒体搬送ベルトと、を具備する回転体が前記搬送方向に複数配列されて成り、前記給送手段は、前記記録媒体を連続して前記搬送手段へ搬送する際、先行の前記記録媒体と後行の前記記録媒体との間隔を前記回転体に具備された最も上流側の前記回転軸と最も下流側の前記回転軸との軸間距離より長くしていることを特徴とする。
請求項1に記載の記録装置では、給送手段が記録媒体を搬送手段へ給送する。この搬送手段は、記録手段に面して設けられており、画像を記録されている記録媒体を搬送する。
搬送手段は、複数の回転軸と、この複数の回転軸に張架される媒体搬送ベルトとを具備する回転体が、記録媒体の搬送方向に複数配列されて成っている。複数の回転軸は、搬送面に沿って配列され搬送方向と直交する幅方向に延出している。
そして、給送手段は、記録媒体を連続して搬送手段に搬送する際、先行の記録媒体と後行の記録媒体との間隔を回転体に具備された最も上流側の回転軸と最も下流側の回転軸との軸間距離より長くしている。
これによって、連続印刷の際、各媒体搬送ベルトには、先行の記録媒体が通過した後に、後行の記録媒体が搬送されてくるので、後行の記録媒体の先端が媒体搬送ベルトに突入する際の振動が先行の記録媒体に伝わらない。
従って、先行の記録媒体に画像を記録している際に後行の記録媒体を搬送手段へ搬送しても、先行の記録媒体に像乱れが発生することがない。また、先行の記録媒体に画像を記録している最中に後行の記録媒体を搬送手段へ搬送できるので、連続プリントの高速化を達成できる。
請求項2に記載の記録装置は、請求項1に記載の記録装置であって、前記媒体搬送ベルトは、前記幅方向に所定の間隔で配列され前記搬送方向に延出する複数の幅が狭い狭幅搬送ベルトであり、前記搬送方向へ配列された前記回転体は、共通の前記回転軸を備え、該回転軸に上流側の前記狭幅搬送ベルトと下流側の前記狭幅搬送ベルトが交互に巻き掛けられており、前記記録手段は、前記記録媒体に液滴を吐き出す液滴吐き出し面が前記狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置された記録ヘッドであることを特徴とする。
請求項2に記載の記録装置では、搬送方向に延出する幅が狭い狭幅搬送ベルトが、幅方向に所定の間隔で複数配列されて媒体搬送ベルトが構成されている。このため、記録媒体から狭幅搬送ベルトに与えられる振動が大きくなる。しかし、先行の記録媒体が上流側の狭幅搬送ベルトを通過してから後行の記録媒体が上流の狭幅搬送ベルトへ給送されるので、後行の記録媒体から上流側の狭幅搬送ベルトを介して先行の記録媒体に振動が伝達されない。従って、狭幅搬送ベルトの振動に起因する像乱れが発生しない。
また、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられている。このため、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトの駆動源を共通化でき、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトとの速度変動のバラツキを抑制できる。従って、記録媒体への画像記録の位置ずれを抑制できる。
また、記録手段としての記録ヘッドは、液滴吐き出し面が狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置されている。即ち、液滴吐き出し面と狭幅搬送ベルトが対面しないように配置されている。このため、液滴を吐き出して液滴吐き出し面を正常な状態に回復させる所謂ダミージェットを記録ヘッドを移動させることに行うことができる。従って、連続印刷の高速度化が達成される。
請求項3に記載の記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録手段に面して配置され、画像を記録されている前記記録媒体を搬送する媒体搬送ベルトと、前記記録媒体を前記媒体搬送ベルトへ給送する給送手段と、前記媒体搬送ベルトに吸引力を発生させる吸引手段と、を備える記録装置であって、前記吸引手段は、前記媒体搬送ベルトの上流側の吸引力を下流側よりも小さくしていることを特徴とする。
請求項3に記載の記録装置では、給送手段が記録媒体を媒体搬送ベルトへ搬送する。この媒体搬送ベルトは、記録手段に面して配置されており、画像を記録されている記録媒体を搬送する。
また、吸引手段が、媒体搬送ベルトに吸引力を発生させ、記録媒体を媒体搬送ベルトに吸引させる。これによって、記録媒体に確実に搬送力が伝達され、記録媒体の搬送速度が一定になる。また、記録媒体が搬送方向に対して傾斜すること(スキュー)を抑制できる。
ここで、吸引手段は、上流側の吸引力が下流側よりも小さくなっている。このため、記録媒体が給送手段によって媒体搬送ベルトの上流側まで給送された際に記録媒体から媒体搬送ベルトへ加わる振動が小さくなる。
これによって、連続印刷する際に、後行の記録媒体から媒体搬送ベルトを介して先行の記録媒体に伝わる振動は小さくなり、先行の記録媒体に発生する像乱れを低減できる。また、先行の記録媒体に画像を記録している最中に後行の記録媒体を媒体搬送ベルトへ搬送できるので、連続プリントの高速化を達成できる。
請求項4に記載の記録装置は、請求項3に記載の記録装置であって、前記媒体搬送ベルトは、前記記録媒体の搬送方向に直交する幅方向に所定の間隔で配列され前記搬送方向に延出する複数の幅が狭い狭幅搬送ベルトであり、前記狭幅搬送ベルトは、前記搬送方向に複数配列され、上流側の前記狭幅搬送ベルトと下流側の前記狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられており、前記記録手段は、前記記録媒体に液滴を吐き出す液滴吐き出し面が前記狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置された記録ヘッドであることを特徴とする。
請求項4に記載の記録装置では、搬送方向に延出する幅が狭い狭幅搬送ベルトが、幅方向に所定の間隔で複数配列されて媒体搬送ベルトが構成されている。このため、記録媒体から狭幅搬送ベルトに与えられる振動が大きくなる。しかし、狭幅搬送ベルトの上流側の吸引力が下流側よりも小さくなっているので、後行の記録媒体から上流側の狭幅搬送ベルトを介して先行の記録媒体に振動が伝達され難い。従って、狭幅搬送ベルトの振動に起因する像乱れを低減できる。
また、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられている。このため、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトの駆動源を共通化でき、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトとの速度変動のバラツキを抑制できる。従って、記録媒体への画像記録の位置ずれを抑制できる。
また、記録手段としての記録ヘッドは、液滴吐き出し面が狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置されている。即ち、液滴吐き出し面と狭幅搬送ベルトが対面しないように配置されている。このため、液滴を吐き出して液滴吐き出し面を正常な状態に回復させる所謂ダミージェットを記録ヘッドを移動させることに行うことができる。従って、連続印刷の高速度化が達成される。
請求項5に記載の記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録手段に面して配置され、画像を記録されている前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体を前記搬送手段へ給送手段と、を備える記録装置であって、前記搬送手段は、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に所定の間隔で配列された複数の幅が狭い狭幅搬送ベルトであり、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾き量を検出するスキューセンサと、前記狭幅搬送ベルトの間から前記記録媒体の搬送面上へ昇降可能に設けられ、回転軸が前記幅方向に対して傾斜したコロと、前記スキューセンサからの情報に基づき、前記コロを上昇させ前記記録媒体の下面へ当接させる制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の記録装置では、給送手段が記録媒体を搬送手段へ搬送する。搬送手段は、記録手段に面して配置されており、画像を記録されている記録媒体を搬送する。
搬送手段としての狭幅搬送ベルトは、幅方向に所定の間隔で複数配列されている。また、コロが、狭幅搬送ベルトの間から記録媒体の搬送面上へ昇降可能とされている。また、スキューセンサが記録媒体の搬送方向に対する傾き量を検出する。そして、制御手段が、スキューセンサからの情報に基づき、コロを上昇させ記録媒体の下面に当接させる。
ここで、コロの回転軸は幅方向に対して傾斜している。このため、コロが記録媒体の下面に当接すると、記録媒体は、回転軸が幅方向に対して傾斜している方向に傾斜される。これによって、先行の記録媒体が後行の記録媒体からの振動によってスキューされて搬送されていてもそのスキューを矯正される。従って、記録媒体上の画像記録の位置ずれが抑制され、フルカラーの記録装置における色ずれが抑制される。
請求項6に記載の記録装置は、請求項5に記載の記録装置であって、前記スキューセンサは、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾き方向を検出し、前記コロは、前記回転軸が前記幅方向に対して時計周り方向に傾斜した第1コロと、前記回転軸が前記幅方向に対して反時計回り方向に傾斜した第2コロと、で構成され、前記制御手段は、前記スキューセンサによって検出された前記傾き量、及び前記傾き方向に基づき、前記第1コロ、又は前記第2コロを上昇させ前記記録媒体の下面に所定時間当接させることを特徴とする。
請求項6に記載の記録装置では、スキューセンサは、記録媒体の搬送方向に対する傾斜量、及び傾斜方向を検出する。また、コロは、第1コロと第2コロとで構成され、第1コロは回転軸が幅方向に対して時計回り方向に傾斜し、第2コロは回転軸が幅方向に対して半時計周り方向に傾斜している。
そして、制御手段は、スキューセンサによって検出された記録媒体の搬送方向に対する傾き量、傾き方向に基づき、第1コロ、又は第2コロを上昇させ記録媒体の下面に所定時間当接させる。
これによって、スキューして搬送されている記録媒体は、第1コロによって幅方向に対して時計周り方向に傾斜されてスキューを矯正され、又は第2コロによって幅方向に対して半時計周り方向に傾斜されてスキューを矯正される。
請求項7に記載の記録装置は、請求項6に記載の記録装置であって、前記狭幅搬送ベルトは、前記搬送方向に複数配列され、上流側の前記狭幅搬送ベルトと下流側の前記狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられており、前記記録手段は、前記記録媒体に液滴を吐き出す液滴吐き出し面が前記狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置された記録ヘッドであることを特徴とする。
請求項7に記載の記録装置では、記録媒体から狭幅搬送ベルトに与えられる振動が大きくなる。しかし、記録媒体は狭幅搬送ベルトからの振動でスキューしても媒体搬送ベルト上でスキューを矯正される。従って、狭幅搬送ベルトの振動に起因する画像記録の位置ずれを低減できる。
また、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられている。このため、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトの駆動源を共通化でき、上流側の狭幅搬送ベルトと下流側の狭幅搬送ベルトとの速度変動のバラツキを抑制できる。従って、記録媒体への画像記録の位置ずれを抑制できる。
また、記録手段としての記録ヘッドは、液滴吐き出し面が狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置されている。即ち、液滴吐き出し面と狭幅搬送ベルトが対面しないように配置されている。このため、液滴を吐き出して液滴吐き出し面を正常な状態に回復させる所謂ダミージェットを記録ヘッドを移動させることに行うことができる。従って、連続印刷の高速度化が達成される。
なお、請求項1、3、5、8に記載の記録装置は、インクジェット方式の記録装置に限られるものではなく、感熱式の記録装置等、種々の記録装置が含まれる。従って、請求項1、3、5、8において画像記録の対象となる「記録媒体」には、記録用紙やOHPシート等に限られず、感熱紙等の種々の記録媒体が含まれる。
そして、請求項2、4、6、7に記載の記録装置において画像記録の対象となる「記録媒体」には、記録装置が液滴を吐き出しする対象物であれば広く含まれる。また、液滴が記録媒体上に付着されることで得られる記録媒体上のドットのパターンが、請求項2、4、6、7に記載の記録装置で得られる「画像」に広く含まれる。従って、請求項2、4、6、7に記載の記録装置は、記録用紙上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されない。また、記録媒体には、記録用紙やOHPシート等が含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、例えば、配線パターン等が形成される基板等が含まれる。また、「画像」には、一般的な画像(文字、絵、写真等)のみならず、上記したような配線パターンや3次元物体、有機薄膜等が含まれる。吐き出しする液体も着色インクに限定されるわけではない。例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐き出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、溶融状態のハンダを基板上に吐き出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐き出させて行う有機ELディスプレイパネルの形成、溶融状態のハンダを基板上に吐き出して行う電気実装用のバンプの形成等、様々な工業的用途を対象とした液滴噴射装置一般に対して、請求項2、4、6、7の記録装置を適用することが可能である。
本発明は上記構成にしたので、連続プリントの高速化を達成すると共に、後行の記録媒体から先行の記録媒体に伝わる振動が原因で発生する先行の記録媒体の像乱れをを防止できる。
図1〜図4には、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置12の概略構成が示されている。
図2に示すように、インクジェット記録装置12は、記録媒体の一例である用紙Pが収容される給紙トレイ14と、この給紙トレイ14から供給された用紙Pに画像を記録する記録部16、給紙トレイ14から記録部16へ用紙Pを搬送する用紙給送部17、及び、記録部16によって画像が記録された用紙Pを収容する排紙トレイ18を有している。
記録部16は、図4に示すように、ハウジング(図示省略)に取り付けられた枠状の用紙搬送フレーム20を有している。この用紙搬送フレーム20上を、用紙Pは、後述する媒体搬送ベルト38A、駆動ローラ42、従動ローラ44で構成される第1回転体35A、及び媒体搬送ベルト38A、駆動ローラ42、従動ローラ44で構成される第2回転体35Bによって、所定の搬送方向に搬送される。各図面において、用紙搬送方向を矢印Fで、これと直交する用紙幅方向を矢印Wでそれぞれ示す。
記録部16は、図3(A)に示すように、このインクジェット記録装置12での画像記録が想定される用紙Pの最大幅W0と同程度、もしくは、さらに広い幅W1の記録可能領域R1を有している。たとえばA3サイズ用紙を想定した場合には、その最大幅W0(短手方向の長さ)は297mmとなるが、これに対して、記録可能領域R1の幅W1は、後述するように本実施形態では307.8mmとしている。
記録可能領域R1には、用紙Pの幅方向に分割された複数の個別記録領域R2が想定されている。図1から分かるように、それぞれの個別記録領域R2に対応して、本発明の記録ヘッド組22が配置されている。記録ヘッド組22はいわゆる千鳥配置とされ、用紙幅方向に隣接するものどうしは、搬送方向に交互に位置している(以下、搬送方向の上流側と下流側とで記録ヘッド組22を区別する必要がある場合は、上流側を記録ヘッド組22A、下流側を記録ヘッド組22Bとして示す)。したがって、画像記録が完了した用紙P上では、記録ヘッド組22Aによって記録された領域と、記録ヘッド組22Bによって記録された領域とが、用紙幅方向に交互に並ぶことになる。
記録ヘッド組22Aの上流側には、図2に示すように、用紙センサ24が配置されており、用紙Pを検出して、その情報を、コントローラに送るようになっている。
記録ヘッド組22のそれぞれは、インク吐出特性の異なる複数の単位ヘッド26が、用紙搬送方向に沿って配列されることにより構成されている。
単位ヘッド26には、図5に示すように、用紙幅方向に沿って形成された複数のノズル28によってノズル列32が構成されており、ノズル28の先端のインク吐出口30から、画像情報に応じたインク滴を吐出することができる。図2から分かるように、1つの記録ヘッド組22内ではノズル列32の両端位置が用紙幅方向で一致するように、それぞれの単位ヘッド26が配置されている。また、用紙搬送方向に見たときに、それぞれの単位ヘッド26から吐出されるインク滴による用紙P上のドットに隙間が生じることなく用紙幅方向に一致するか、もしくはオーバーラップするように、記録ヘッド組22Aと記録ヘッド組22Bとが配置されている。したがって、それぞれの記録ヘッド組22は、対応する個別記録領域R2のみにおいて用紙Pに画像を記録するが、すべての記録ヘッド組22では、用紙Pの全幅にわたる画像の記録が可能となる。なお、上記のように、各単位ヘッド26からのドットが用紙幅方向に重なるように単位ヘッド26が配置されている場合には、オーバーラップ部分に対応するノズル28を使用しないようにすればよい。
上記の「インク吐出特性」とは、吐出するインク滴の特性のことをいい、たとえば、インク滴の色や滴体積、吐出速度などが含まれる。本実施形態では、1つの記録ヘッド組22あたりの単位ヘッド26の数を4つとし、搬送方向上流側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色を割り当てている。これにより、いわゆるフルカラーの画像を記録可能となる(以下、単位ヘッド26を色ごとに区別する必要がある場合には、符号の末尾にY、M、C、Kのいずれかを付して区別する)。もちろんこれ以外の構成であってもよく、たとえば、1つの記録ヘッド組22あたりの単位ヘッド26の数を2つとしても、それぞれの単位ヘッド26に異なる色を割り当てることで2色の画像を記録可能である。また、この数をたとえば5以上として、YMCK以外の色も加え、より色再現性の高い構成とすることも可能である。さらには、同一色に対応した単位ヘッド26であっても、インク滴体積が異なるようにし、より高い階調性を有られるようにしてもよい。
記録ヘッド組22は、上記した複数の単位ヘッド26を1つの記録ヘッド組22内で一体的にユニット化することにより構成されていてもよいが、本実施形態では、図3(A)に示すように、記録ヘッド組22A、22Bのそれぞれにおいて、各色に対応する単位ヘッド26ごとに共通基板36を設け、この共通基板36に、単位ヘッド26を取り付けて記録ヘッドユニット34を構成することで、単位ヘッド26の組み付けを容易に行うことが可能になる。(なお、図3(及び後述する図9)では図示の便宜上、特定の色(たとえばイエロー)に対応する記録ヘッドユニット34のみを示しているが、他の色についても同様である。)すなわち、共通基板36を記録媒体幅方向に掛け渡して、図示しないハウジング(あるいは固定用の部材)に固定し、この共通基板36に、用紙幅方向に等間隔(個別記録領域R2の幅W2と同じ間隔)をあけて複数の単位ヘッド26を取り付けて、記録ヘッドユニット34を構成している。このようにして、記録ヘッド組22Aの全体で各色ごとに1本ずつ記録ヘッドユニット34を備え(本実施形態では合計で4本)、同様に、記録ヘッド組22Bの全体においても各色ごとに1本ずつ(合計で4本)の記録ヘッドユニット34を備えている。それぞれの記録ヘッドユニット34において、単位ヘッド26を個別記録領域R2の幅W2と同じ間隔で取り付けているので、同一色に対応する2本の記録ヘッドユニット34としては全く同一構成とし、これら2本の記録ヘッドユニット34を用紙幅方向に沿って、個別記録領域R2の幅W2だけずらして配置することで、用紙Pの全幅へのインク滴吐出が可能となる。このようにして記録ヘッドユニット34を共通化すると、部品点数が少なくなり、低コストで記録部16を構成できる。
なお、本実施形態において、単位ヘッド26のノズル列32の長さは25.4mmとしている。この単位ヘッド26が、1本の記録ヘッドユニット34で6つ設けられ、さらに、それぞれの色において、記録ヘッドユニット34が2本備えられているので、全体として、25.4mmのノズル列32が、用紙幅方向に見て隙間無くならべられ、記録可能領域R1としては304.8mmの幅を得ている。
記録可能領域R1のなかで、記録ヘッド組22(単位ヘッド26)からインク滴がインク滴が吐出されない領域(以下、非記録領域という)、すなわち、単位ヘッド26からの吐出インクの飛翔軌跡を回避した位置には、図1に示すように、媒体搬送ベルト38が配設されている。非記録領域は、記録ヘッド組22と用紙幅方向に交互に位置していることになるので、用紙幅方向に等間隔で複数の媒体搬送ベルト38が掛けられている。そして、上流側の媒体搬送ベルト38Aと下流側の媒体搬送ベルト38Bとは、用紙幅方向に、個別記録領域R2の幅分だけずらして配置されているので、全体として媒体搬送ベルト38は千鳥状になっている。
したがって、本実施形態では、記録可能領域R1を用紙幅方向に見ると、個別記録領域R2に記録ヘッド組22A又は記録ヘッド組22Bがそれぞれ一定の周期で配置され、さらに、非記録領域には、媒体搬送ベルト38A又は媒体搬送ベルト38Bが一定の周期で配置されて、記録ヘッド組22と媒体搬送ベルト38とが交互に配置されていることになる。
媒体搬送ベルト38は、用紙Pとの摩擦により、あるいは、用紙Pを静電的に又は非静電的に保持しつつ所定の方向に循環(回転)することで、用紙Pを搬送する。非静電的な保持方法としては、吸引や粘着などを挙げることができる。
図4(A)にも示すように、記録部16の用紙搬送方向中央には、1本の駆動ローラ42が用紙幅方向に掛け渡されて、用紙搬送フレーム20に回転可能に支持されている。上流側の媒体搬送ベルト38Aと下流側の媒体搬送ベルト38Bとが、駆動ローラ42に交互に巻き掛けられて保持されている。
また、用紙搬送方向の上流端近傍及び下流端近傍には、それぞれ1本ずつ従動ローラ44が用紙幅方向に掛け渡されており、それぞれ、用紙搬送フレーム20内の従動ローラフレーム46に、ベアリングなどを介して回転可能に支持されている。図1に示すように、媒体搬送ベルト38A、及び媒体搬送ベルト38Bが、対応する従動ローラ44に巻き掛けられて、保持されている。
駆動ローラ42には、ギヤ48を介して(もしくは直接的に)ドライブモータ50と接続されており、ドライブモータ50は媒体搬送ベルト38の駆動源となっている。ドライブモータ50の駆動による駆動ローラ42の回転によって、全ての媒体搬送ベルト38を、同一の循環速度で循環させることができるので、記録ヘッド組22A、22B間での記録画像の品質ムラを無くして、高画質の画像を得ることができる。なお、ドライブモータ50としては、ステッピングモータを使用すると、高精度の用紙搬送制御が可能になるので好ましいが、これに限定されない。
駆動ローラ42にはエンコーダ52が設けられており、駆動ローラ42の回転に同期して、所定のパルスを出力するようになっている。このパルスに基づいて、ドライブモータ制御手段54がドライブモータ50の回転を制御し、たとえば、ドライブモータ50の出力軸や、ギヤ48、駆動ローラ42の偏心などから生じる駆動ローラ42の回転ムラを一定範囲内に抑制できる。
なお、ドライブモータ制御手段54としては、上記した制御を行うことできれば限定されないが、たとえば、駆動ローラ42の回転時の個別のエンコータ信号から、駆動ローラ42の理想的な回転との差分、すなわち偏心エラー成分を読み取り、この偏心エラー成分を打ち消す情報をドライブモータ50に対して与えることで、偏心制御を行うものを使用できる。
従動ローラ44を支持する従動ローラフレーム46は、図4(A)及び(B)に示すように、従動ローラ44の軸方向に移動可能に用紙搬送フレーム20に取り付けられている。用紙搬送フレーム20には手動で回転させるツマミ56が設けられており、ツマミ56と同軸のピニオン57Pが、従動ローラフレーム46のラック57Rと噛合っているため、ツマミ56を回転させて、従動ローラ44を軸方向に移動させることができるようになっている。これにより、媒体搬送ベルト38のベルト循環方向での誤差を少なくできるので、用紙Pを正確な位置で搬送して、高画質の画像を得ることが可能になる。
図6(A)〜(C)に示すように、従動ローラ44の一端44Aは用紙搬送方向に移動不能とされているが、他端44Bは用紙搬送方向に移動可能とされると共に、ステアリング機構58が設けられている。ステアリング機構58は、中央部分を中心として揺動可能とされた揺動アーム60と、この揺動アーム60の一端60A側に接触配置された偏心カム62、及び偏心カム62を回転させるモータ64で構成されており、揺動アーム60の他端60Bが、従動ローラ44の他端を保持している。モータを回転させて偏心カム62を所定の回転角度とすることで揺動アーム60を揺動させ、従動ローラ44を、図6(A)に示す用紙幅方向に平行な姿勢から、図6(B)又は図6(C)に示すように、用紙搬送方向に傾斜した姿勢へと移動させることができる。これにより、媒体搬送ベルト38上を搬送される用紙Pの蛇行を防止できる。ステアリング機構58による従動ローラ44の揺動量の調整は、たとえば従動ローラ44の他端44Bの位置を検出するエッジセンサを設け、エッジセンサからの位置情報を基に行うことができる。
なお、図2では、駆動ローラ42が、軸方向に一定の径を有する円柱状又は円筒状の部材で構成されている。また、及び従動ローラ44としては、それぞれシャフト66と、このこのシャフト66の固定された複数のプーリ68とで構成されている。これにより、すべての媒体搬送ベルト38が用紙搬送方向に沿って配置されて、平行になっている。
これに対し、媒体搬送ベルト38を図7(A)に示す姿勢となるように保持してもよい。この例では、駆動ローラ42、従動ローラ44はそれぞれ、プーリ68を設けることなく、シャフトのみで構成されており、媒体搬送ベルト38が巻き掛けられる部分が、用紙幅方向に対しそれぞれ所定の角度で傾斜するようになっている。これにより、用紙幅方向中央と比較して端部の媒体搬送ベルト38A、38Bが、搬送方向下流側に向かうにしたがって、外側に広がる姿勢となっている。媒体搬送ベルト38A、38Bをこのような姿勢とすると、用紙Pの搬送時のしわやたるみが防止され、これに起因する画像記録位置のズレなどの画質劣化も防止されるので、好ましい。
この構成ではさらに、図7(B)から分かるように、媒体搬送ベルト38A、38Bのそれぞれは、駆動ローラ42の巻きかけ部分の傾斜に対応して、幅方向に異なる厚みを有する形状とし、媒体搬送ベルト38A、38Bを全体でみたときの上面、すなわち用紙Pを搬送する面の平坦性を確保することが好ましい。
なお、媒体搬送ベルト38A、38Bを、搬送方向下流側に向かうにしたがって外側に広がる姿勢とするためには、たとえば図8に示す構造でもよい。この例では、駆動ローラ42及び従動ローラ44をいずれもシャフト66とプーリ68とで構成している。そして、プーリ68は軸方向中央が外に凸の樽状(クラウン形状)とされており、媒体搬送ベルト38A、38Bが外側に広がる形状となるように、従動ローラ44のプーリ68を、駆動ローラ42のプーリ68よりも軸方向にそれぞれ微小にずらして配置されている。
もしくは、用紙幅方向中央よりも用紙幅方向端部のほうが媒体搬送ベルト38A、38Bによる搬送速度が速くなるような形状の駆動ローラ42、従動ローラ44でも、用紙Pの搬送時のしわやたるみを防止できる。たとえば、用紙幅方向中央から端部に向かうにしたがって、駆動ローラ42、従動ローラ44それぞれの媒体搬送ベルト巻き掛け部分の径が漸増するようにすればよい。
図2に示すように、記録ヘッド組22内でのそれぞれの単位ヘッド26の用紙搬送方向のノズル間距離Daは、駆動ローラ42の周長Laのn倍(nは任意の自然数)となるように設定されている。これにより、駆動ローラ42の偏心に起因する、いわゆる色ずれを防止することができる。
すなわち、一般に駆動ローラ42は、高精度に用紙搬送フレーム20に取り付けた場合であっても、わずかながら偏心していることがある。駆動ローラ42を一定の角速度で回転させても、この偏心によって、媒体搬送ベルト38の循環速度には、周期的な変動が生じ、用紙Pの搬送速度も周期的に変動する。したがって、用紙Pの搬送速度が最も速いときには、連続して吐出されたインク滴による用紙搬送方向のドットの間隔が広がり、搬送速度が最も遅いときには、この間隔が狭くなる。たとえば、搬送速度が最速の状態でイエローのインク滴が吐出された部分が、搬送速度が最遅の状態でマゼンタのインク滴が吐出されるように搬送されてしまうと、イエローのドットとマゼンタのドットとで搬送方向に大きなズレが生じる。しかし、本実施形態では、用紙P上の任意の箇所において、それぞれのインク滴が吐出されるときの搬送速度が、各色で同じになっている。たとえば、搬送速度が最速の状態でイエローのインク滴が吐出された箇所には、搬送速度が最速の状態でマゼンタ、シアン、ブラックの各色のインク滴が吐出される。逆に、搬送速度が最遅の状態でイエローのインク滴が吐出された箇所も、おなじく搬送速度が最遅の状態でマゼンタ、シアン、ブラックの各色のインク滴が吐出される。このようにして、駆動ローラ42の偏心に起因する色ずれを防止することができる。
また、記録ヘッド組22Aの最下流の単位ヘッド26のノズル28と、記録ヘッド組22Bの最上流の単位ヘッド26のノズル28とのノズル間距離Dbは、おなじく駆動ローラ42の周長Laのm倍(mは任意の自然数)となるように設定されている。これにより、上記と同様にして、駆動ローラ42が偏心していても、これら2つのノズル28からのインク滴によるドットのズレが解消される。
なお、上記のノズル間距離Da、Dbは、それぞれが上記の条件を満たしていればよく、これらが一致している必要はない。
図3(B)、図9(A)〜(D)に示すように、搬送される用紙Pを挟んで単位ヘッド26と対向する位置、すなわち、媒体搬送ベルト38A、38Bが配置されていない領域には、単位ヘッド26と一対一で対応するヘッド回復手段70が配置されている。図面上は、駆動ローラ42と従動ローラ44との間でヘッド回復手段70を1つのみ示しているが、実際は、単位ヘッド26の数と同数だけ設けられる。また、これらの図面では、上流側の従動ローラ44と駆動ローラ42との間を示しているが、駆動ローラ42と下流側の従動ローラ44との間でも、同様にヘッド回復手段70が設けられる。
ヘッド回復手段70は、単位ヘッド26に向かって開口したキャップ部材72と、このキャップ部材72を保持する保持部材74とを少なくとも有しており、保持部材74は、図示しない昇降機構によって昇降(単位ヘッド26への接近及び離間)するようになっている。さらに必要に応じて、キャップ部材72の内部を吸引する吸引手段を備えている。
図9(D)に示すように、ヘッド回復手段70が上昇した状態では、キャップ部材72が、単位ヘッド26のそれぞれのインク吐出面26Aに、ノズル列32(図5参照)を取り囲むように密着してキャッピングする。これにより、不用意なインクの乾燥を防止して増粘インクによるノズル28の目詰まりを防止したり、インクの劣化を防止したりする。また、この状態では、いわゆるバキューム動作を行い、単位ヘッド26のノズル28からインクを強制的に吸引することできる。
これに対し、ヘッド回復手段70が下降した状態では、図9(B)に示すように、用紙Pが媒体搬送ベルト38A、38Bによって搬送されて単位ヘッド26の下方を通過可能となり、用紙Pへの画像記録を行うことができる。また、図9(C)に示すように、用紙Pが単位ヘッド26の下方に位置していないとき(たとえば連続する2枚に用紙Pの間)には、単位ヘッド26からいわゆるダミージェットを行い、このインク滴をキャップ部材72で受けることができる。
なお、ヘッド回復手段70の昇降機構は、各ヘッド回復手段70の個別に設けられていてもよいし、複数のヘッド回復手段70に共通で設けられていてもよい。昇降機構を複数のヘッド回復手段70で共通化する場合には、たとえば、複数のヘッド回復手段70を共通のベース板上に固定し、ベース板自体を昇降させる構成とすることができる。
また、ヘッド回復手段70は、上記のように、単位ヘッド26に対するキャッピングなどができるようになっていることが好ましいが、インクジェット記録装置12の構成によっては、少なくともダミージェットのインクを受けることができれば十分である場合もある。
上記では、記録ヘッド組22A、22Bを全体として千鳥配置となるようにしたが、記録ヘッド組22A、22Bは、全体としてすべての個別記録領域を網羅するように配置されていれば、用紙Pの全幅にわたる画像記録が可能であるので、用紙Pの幅方向にランダムな配置でもよい。ただし、たとえばヘッド回復手段70の幅などを考慮すると、記録ヘッド組22A、22Bを用紙Pの幅方向に一定の周期で配置して、それぞれの記録ヘッド組22A間、又は記録ヘッド組22B間にある程度の空間が構成されるようにすると、ヘッド回復手段70が幅広であっても、隣接するヘッド回復手段70どうしが干渉せす、配置上の制約が少なくなるので好ましい。
同様に、用紙搬送ベルト38A、38Bも、用紙Pを確実に搬送でき、かつ単位ヘッド26からのインク滴の飛翔軌跡を回避した位置であればよいが、用紙Pの幅方向にランダムは配置でもよい。ただし、用紙Pの幅方向に一定の周期で配置して、用紙Pを確実に搬送できるようにすることが好ましい。
以上の構成とされたインクジェット記録装置12では、図示しないコントローラからの指示に基づいて、用紙Pに画像を記録する。以下、この画像記録動作について説明する。
コントローラからの指示がない状態では、インクジェット記録装置12はスタンバイ状態であり、各部材は停止している。ヘッド回復手段70は上昇してキャップ部材72が対応する単位ヘッド26のインク吐出面に密着し、ノズル28の目詰まりやインクの劣化を防止している。
コントローラから画像記録を行う旨の指示があると、図10のフローチャートに示すように、インクジェット記録装置12はまず、ステップ102でヘッド回復手段70を下降させて、単位ヘッド26の下方を用紙Pが通過できるようにする。このとき、必要に応じて、いわゆるダミージェットを行い、単位ヘッド26をインク滴吐出に最適な状態へと回復させてもよい。単位ヘッド26の下方にはキャップ部材72が位置しているので、ダミージェットによって吐出されたインク滴を受けることができる。
これにあわせて、ステップ104でドライブモータ50を駆動して駆動ローラ42を回転させ、媒体搬送ベルト38A、38Bを循環駆動させる。このとき、エンコータ52からの信号を受けて偏心制御を行いながら、ドライブモータ50を回転させる。このようにして、媒体搬送ベルト38A、38Bの循環速度が安定した状態で、コントローラは、ステップ106で図示しないピップアップローラを駆動し、給紙トレイ14から用紙Pを1枚ずつ記録部16に送る。
用紙センサ24Aが用紙Pの先端を検出すると、ステップ108では、この検出信号に基づいてコントローラが、あらかじめ決められた所定のタイミングでインク滴を吐出するように、各単位ヘッド26を駆動する。これにより、搬送方向最上流の単位ヘッド26から順次、画像情報に応じたインク滴が用紙Pの所定の位置に吐出され、画像記録が行われる。この状態での用紙Pの搬送は、用紙搬送方向及び用紙幅方向に所定の幅を有する媒体搬送ベルト38によって行われるので、安定して搬送することができる。
搬送方向最下流の単位ヘッド26からのインク滴吐出が完了した時点で、用紙Pの全体への画像記録が完了し、用紙Pを排紙トレイ18に排出する。このとき、ステップ110において、ダミージェットが必要であるか否かを判断し、必要である場合には、ステップ112でダミージェットを行った後、ステップ114に進む。ダミージェットが必要でない場合には、そのままステップ114に進む。ステップ114では、排出された用紙Pの枚数をカウントし、所定枚数の用紙Pへの画像記録が完了すると、ステップ116でドライブモータ50の回転を停止させ、媒体搬送ベルト38A、38Bの循環も停止ささせる。なお、排出された用紙Pの枚数は、用紙センサ24Bが用紙Pの後端を検出することで知ることができる。
その後、ステップ118において、コントローラはヘッド回復手段を上昇させて単位ヘッド26のそれぞれをキャップ部材72によってキャッピングする。
以上により、一連の画像記録動作が完了する。なお、キャップ部材72によって単位ヘッド26をキャッピングした状態で、必要に応じ、単位ヘッド26からのインクの吸引(バキューム動作)を行ってもよい。
このように、本実施形態のインクジェット記録装置12では、記録ヘッド組22A、22Bを用紙幅方向に移動させることなく、用紙Pの搬送を行うのみで全幅にわたる画像記録を行うことができ、生産性が高くなる。
しかも、単位ヘッド26のそれぞれに対応するヘッド回復手段70が常にインク吐出面26Aに対向しており、ダミージェットを行うときに、単位ヘッド26あるいはヘッド回復手段70を移動させる必要がない。また、媒体搬送ベルト38A、38Bは非記録領域に配置されており、ダミージェットで吐出されたインクが、不用意に媒体搬送ベルト38A、38Bに付着することもない。したがって、画像記録を行いつつ、たとえば用紙Pの間の領域でダミージェットを行うことも可能であり、この点においても、高い生産性を得ることができる。加えて、ダミージェット時に単位ヘッド26あるいはヘッド回復手段70を移動させう必要がないので、インクジェット記録装置12の構造の簡素化、小型化を図ることも可能となる。
また、本実施形態では、記録部16での用紙Pの搬送に媒体搬送ベルト38A、38Bを使用しているので、用紙Pの平坦性を確保しつつ、高い搬送精度で搬送できる。
特に本実施形態では、媒体搬送ベルト38A、38Bが用紙Pの幅方向に見て、一定の周期で配置されているので、用紙Pをより高い搬送精度で搬送できる。
ここで、、用紙給送部17の構成について説明する。図2に示すように、用紙給送部17には、用紙Pの搬送方向の上流側からピックアップロール19、フィードロール21、テイクアウェイロール23、及びレジストロール25が配設されている。ピックアップロール19は、給紙トレイ14から用紙Pを1枚ずつ取り出して搬送方向の下流側に搬送し、用紙Pはフィードロール21、及びテイクアウェイロール23によってレジストロール25まで速度V(mm/s)で搬送される。なお、ピックアップロール19からレジストロール25までの搬送距離はL1(mm)である。
レジストロール25には、図示しないタイミングクラッチによって駆動が伝達され、又は駆動の伝達が遮断される。このタイミングクラッチによってレジストロール25は、用紙Pの先端がレジストロール25に達する際、回転しないようになっている。そして、所定時間経過後にタイミングクラッチによってレジストロール25に駆動が伝達され、用紙Pが媒体搬送ベルト38Aへ搬送される。これによって、用紙Pの搬送タイミングが制御され、また、用紙Pのスキューが矯正される。
また、レジストロール25と従動ローラ44との間には、用紙センサ24が配置されている。レジストロール25と用紙センサ24との距離はL2(mm)とされており、用紙センサ24と従動ローラ44との間の距離はL3(mm)とされている。
また、駆動ローラ42と媒体搬送ベルト38Aが張架された従動ローラ44との軸間距離は、L4(mm)とされ、媒体搬送ベルト38による用紙Pの搬送速度はV(mm/S)とされている。なお、用紙Pの搬送方向の長さをL5(mm)とする。
次に、用紙給送部17による用紙Pを連続して搬送する際の搬送タイミングについて図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、連続印刷の指令がパーソナルコンピュータ(図示省略)等から出されると本フローが開始され、ステップ202へ進む。ステップ202では、ピックアップロール19、フィードロール21、及びテイクアウェイロール23を駆動させ、先行の用紙Pと後行の用紙Pとの時間差をL4/V(s)以上として用紙Pを連続してレジストロール25まで給送する。
ここで、レジストロール25は、回転されていない。このため、先行の用紙Pの先端はレジストロール25のニップ部で停止し、用紙Pはループを形成されると共にスキューを矯正される。
そして、ステップ204へ進み、ピックアップロール19等の駆動開始からL1/V(s)以上経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ206へ進む。ステップ206では、レジストロール25を回転させる。そして、ステップ208へ進む。
ステップ208では、先行の用紙Pの先端が用紙センサ24によって検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ210へ進む。ステップ210では、先行の用紙Pの先端が用紙センサ24によって検出されてから(L5−L2)/V(s)以上経過し、先行の用紙Pの後端がレジストロール25を通過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ212へ進む。ステップ212では、レジストロール25の回転を停止させ、後行の用紙Pの先端をレジストロール25のニップ部で停止させる。そして、ステップ214に進む。
ステップ214では、先行の用紙Pの先端が用紙センサ24から検出されてから(L3+L4+L5)/V(s)以上経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ216へ進む。ステップ216では、レジストロール25を回転させる。
これによって、図12(A)、(B)に示すように、先行の用紙Pと後行の用紙Pの間隔Xが駆動ローラ42と従動ローラ44との軸間距離L4よりも長くなる。即ち、先行の用紙Pが上流の媒体搬送ベルト38Aを通過し、下流の媒体搬送ベルト38Bへ受け渡されてから後行の用紙Pが上流の媒体搬送ベルト38Aへ搬送される。
従って、後行の用紙Pが上流の媒体搬送ベルト38Aに突入した際に媒体搬送ベルト38Aに加わる振動が先行の用紙Pに伝わらないので、先行の用紙Pに像乱れが発生しない。また、中断することなく連続して用紙Pを媒体搬送ベルト38へ給送できるので、連続印刷の高速度化を達成できる。
そして、ステップ218へ進み、連続印字の最終枚になるまで否定判定が繰り返されてステップ202へ戻って、繰り返し用紙Pを媒体搬送ベルト38へ給送し、肯定されると処理ルーチンを終了する。
なお、本実施形態では、媒体搬送ベルト38A、38Bが駆動ローラ42と従動ローラ44の2本の回転軸に張架された構成について説明したが、用紙Pの搬送面に沿って駆動ローラ42と従動ローラ44との間に回転軸を追加しても良い。また、用紙Pの搬送面外にも回転軸を追加しても良い。その場合、回転体35A、に具備された最も上流側の回転軸は従動ローラ44であり、最も下流側の回転軸は駆動ローラ42ということになる。回転体45Bは、反対に最も上流側の回転軸は駆動ローラ42であり、最も下流側の回転軸は従動ローラ44ということになる。
また、本実施形態では、1組の回転体35A、35Bを備える構成としたが、回転体を3個以上とし、先行と後行の用紙Pが各回転体の媒体搬送ベルト上に乗らないようしても良い。この場合、先行と後行の用紙の間隔を本実施形態よりも狭くできるので、連続プリントをさらに高速化できる。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
第2実施形態の記録部11の媒体搬送ベルト38は、用紙Pとの摩擦により、あるいは、用紙Pを静電的に又は非静電的に保持しつつ所定の方向に循環(回転)することで、用紙Pを搬送する。本実施形態では、図13〜図15に示すように、非静電的な保持方法として、吸引手段37によって用紙Pを媒体搬送ベルト38に吸着させて用紙Pを搬送する。
吸引手段37は、媒体搬送ベルト38Aの円周内の搬送方向上流側に配置された第1吸引手段37Aと、媒体搬送ベルト38Aの円周内の第1吸引手段37Aよりも搬送方向下流側に配置された第2吸引手段37Bと、媒体搬送ベルト38Bの円周内の搬送方向の全域に配置された第3吸引手段37Cとで構成されている。
第1吸引手段37Aは、媒体搬送ベルト38Aの幅方向に延出する第1吸引主ダクト39Aと、第1吸引主ダクト39Aから分岐して媒体搬送ベルト38Aの搬送面の裏面に面して搬送方向上流側に延出する第1吸引分岐ダクト41Aと、第1吸引主ダクト39Aの幅方向の一端部に設けられた第1吸引ファン43Aとで構成されている。
また、第2吸引手段37Bは、媒体搬送ベルト38Bの幅方向に延出する第2吸引主ダクト39Bと、第2吸引主ダクト39Bから分岐して媒体搬送ベルト38Aの搬送面の裏面に面して搬送方向下流側に延出する第2吸引分岐ダクト41Bと、第2吸引主ダクト41Aの幅方向の一端部に設けられた第2吸引ファン43Bとで構成されている。
さらに、第3吸引手段37Cは、媒体搬送ベルト38Bの幅方向に延出する第3吸引主ダクト39Cと、第3吸引主ダクト39Cから分岐して媒体搬送ベルト38Bの搬送面の裏面に面して搬送方向上流側、及び下流側に延出する第3吸引分岐ダクト41Cと、第3吸引主ダクト39Cの幅方向の一端部に設けられた第3吸引ファン43Cとで構成されている。
媒体搬送ベルト38A、38Bには、搬送方向に所定のピッチで吸引孔38Cが形成されており、この吸引孔38Cを通して吸引ファン43A〜43Cの吸引力が用紙Pに伝わり媒体搬送ベルト38A、38Bに吸着される。
ここで、第1吸引手段37Aは、レジストロール25によって給送される用紙Pの先端が媒体搬送ベルト38Aに突入する位置に面して配置されている。このため、用紙Pの先端は、第1吸引手段37Aによる吸引力によって媒体搬送ベルト38Aに打ちつけられ、媒体搬送ベルト38Aには振動が加わる。
そこで、図15に示すように、第1吸引ファン43Aの吸引力を第2吸引ファン43B、及び第3吸引ファン43Cの吸引力よりも小さくすることで、用紙Pの先端から媒体搬送ベルト38Aに与えられる衝撃を小さくしている。これによって、連続印刷する際に先行の用紙Pが媒体搬送ベルト38A上に位置していても、後行の用紙Pの先端から媒体搬送ベルト38Aを介して先行の用紙Pに加わる振動が小さくなるので、先行の用紙Pの像乱れを低減できる。
なお、本実施形態では、吸引ファン43の吸引力に差をつけることで第1吸引手段37Aの吸引力を第2吸引手段37B、第3吸引手段37Cよりも小さくしたが、これに限らず、図16に示すように、吸引分岐ダクト41の吸引孔45の数を用紙Pの先端が突入する位置だけ少なくすることで、用紙Pの先端が突入する位置の吸引力を小さくしても良い。
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図17に示すように、記録部13には、用紙Pのスキューを矯正する機構が設けられている。媒体搬送ベルト38Bの下方には、用紙Pの幅方向の端部の走行位置を検出する1組の端部検出センサ27A、27Bが設けられている。端部検出センサ27A、27Bは、投受光素子が幅方向に配列されたセンサアレイであり、発光した光が用紙Pによって反射されて戻ってきた素子と戻ってこなかった素子との境界を用紙Pの端部として検出する。
この端部検出センサ27A、27Bによって用紙Pの端部が同時に検出されてスキュー制御手段33へ検出信号が送信される。そして、スキュー制御手段33は、端部検出センサ27A、27Bによって検出された用紙Pの端部の走行位置の差から用紙Pのスキュー量、搬送方向に対するスキュー方向を導出する。
また、各媒体搬送ベルト38Bの間には、第1移動手段29A、第2移動手段29B(共に、図18、図19参照)によって用紙Pの搬送経路の下方と用紙Pの搬送経路との間で移動可能とされている第1搬送コロ31A、及び第2搬送コロ31Bが配設されている。
第1搬送コロ31Aの回転軸59は、用紙Pの右側に搬送方向に対して時計周り方向に傾斜して配置されている。また、第2搬送コロ31Bの回転軸59は、用紙Pの左側に搬送方向に対して半時計周り方向に傾斜して配置されている。
図18、図19に示すように、第1移動手段29A(第1移動手段29A、第2移動手段29Bは同じ構成なので、ここでは、第1移動手段29Aについて説明する)は、第1搬送コロ31Aを上下動させる駆動源である駆動モータ47と、駆動モータ47のギア47Aに噛合するギア49と、ギア49の中心部に回転不能に固定された固定軸51と、固定軸51を回転可能に支持する支持フレーム53と、を備える。この支持フレーム53は、コ字状の板材で、開口部53Aを上向きにしており、固定軸51が両側の立壁53B、53Cに回転可能に取り付けられている。
また、立壁53Bと立壁53Cとの間には、円板55が配設されている。この円板55の中心部55Aには固定軸51が貫通しており、円板55は固定軸51に回転不能に固定されている。
また、円板55には、次第に中心部55Aとの距離が短くなって一周する渦巻き状の孔55Bが形成されている。この孔55Bには、第1搬送コロ31Aを回転可能に支持する回転軸59の端部(水平部59A)が挿入されている。回転軸59は、孔55Bから水平方向に延出し、立壁53Cに形成された鉛直方向に延出する長孔53Dを通って略直角に屈折して鉛直方向に延出している。鉛直方向に延出した回転軸59の鉛直部59Bは、立壁53Cの上端部が折り曲げられた折り曲げ部53Eに形成されたU字孔53Fによって支えられている。そして、回転軸59は、鉛直部59Bの上端部から略直角に屈折して水平方向に延出している。この部分が第1搬送コロ31Aが回転可能に支持される支持部59Cとなっている。
図19(A)に示すように、回転軸59は、立壁53Cの長孔53D、U字孔53Fによって上下動しかできなくなっている。そして、回転軸59の水平部59Aは、円板55の孔55Bに挿入されている。円板55が時計周り方向(図中矢印A方向)に回転されると、孔55Bの長孔53Dに面する部分は次第に円板55の中心部55Aに接近し、上昇する。これによって、回転軸59の水平部59Aは、上昇し、第1搬送コロ31Aは上昇する。そして、図19(B)に示すように、円板55が矢印A方向に360度回転すると、第1搬送コロ31Aは最上位まで上昇される。
そして、図17に示すように、スキュー制御手段33は、端部検出センサ27A、27Bによって検出された用紙Pの端部の走行位置から用紙Pのスキュー量、及びスキュー方向を導出すると第1移動手段29A、又は第2移動手段29Bを駆動させる。
具体的には、用紙Pが半時計周り方向にスキューしていると検出されると、第1移動手段29Aを駆動させ、第1搬送コロ31Aを用紙Pの右側に当接させる。そして、スキュー量に応じた所定時間だけ第1搬送コロ31Aを用紙Pに当接させ、第1搬送コロ31Aを下降させる。これによって、半時計回りにスキューして搬送されている用紙Pは、時計回り方向に回転されスキューが矯正される。
また、用紙Pが時計周り方向にスキューしていると検出されると、第2移動手段29Bを駆動させ、第2搬送コロ31Bを用紙Pの左側に当接させる。そして、スキュー量に応じた所定時間だけ第2搬送コロ31Bを用紙Pに当接させ、第2搬送コロ31Bを下降させる。これによって、時計周り方向にスキューして搬送されている用紙Pは、半時計周り方向に回転されスキューが矯正される。
従って、連続印刷で、先行の用紙Pが後行の用紙Pからの振動によって傾斜して搬送されていたとしても、用紙Pのスキュー量が低減されるので、色ずれが抑制される。
第1実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す正面図である。 (A)は第1実施形態のインクジェット記録装置の記録ヘッドアレイと用紙幅及び記録可能領域との関係を示す説明図であり、(B)は媒体搬送ベルトとヘッド回復手段との位置を示す説明図である。 (A)は第1実施形態のインクジェット記録装置の用紙搬送フレーム内を示す平面図、(B)は従動ローラの近傍を示す側面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の単位ヘッドをインク吐出面側から示す説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置における従動ローラのステアリング機構を示し(A)は従動ローラが用紙幅方向に一致している状態、(B)及び(C)は用紙幅方向に対し傾斜している状態である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の媒体搬送ベルトのバリエーションの説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の媒体搬送ベルトのバリエーションの説明図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置のヘッド回復手段を示し、(A)は平面図、(B)は画像記録時、(C)はキャッピング時、(D)はダミージェット時のそれぞれ正面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置での画像記録のシーケンスを示すフローチャートである。 第1実施形態のインクジェット記録装置での連続印刷の際に用紙を搬送するタイミングを示すフローチャートである。 第1実施形態のインクジェット記録装置での連続印刷の際に用紙を搬送するタイミングを示す説明図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す断面図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す断面図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置の吸引手段の変形例を示す平面図である。 第3実施形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す平面図である。 第3実施形態のインクジェット記録装置のスキュー矯正機構を示す斜視図である。 第3実施形態のインクジェット記録装置のスキュー強制機構を示し、(A)は、第1搬送コロが下降された状態、(B)は第1搬送コロが上昇された状態を示す正面図である。
符号の説明
12 インクジェット記録装置(記録装置)
17 用紙給送部(給送手段)
22 記録ヘッド組(記録手段、記録ヘッド)
22A 記録ヘッド組(記録手段、記録ヘッド)
22B 記録ヘッド組(記録手段、記録ヘッド)
22C 記録ヘッド組(記録手段、記録ヘッド)
22D 記録ヘッド組(記録手段、記録ヘッド)
26 各単位ヘッド(記録手段、記録ヘッド)
26A インク吐出面(液滴吐出し面)
27A 用紙端部検出センサ(スキューセンサ)
27B 用紙端部検出センサ(スキューセンサ)
31A 第1搬送コロ(コロ、第1コロ)
31B 第2搬送コロ(コロ、第2コロ)
33 スキュー制御手段(制御手段)
34 記録ヘッドユニット(記録手段、記録ヘッド)
35A 回転体
35B 回転体
37 吸引手段(吸引手段)
37A 第1吸引手段(吸引手段)
37B 第2吸引手段(吸引手段)
37C 第3吸引手段(吸引手段)
38 媒体搬送ベルト(搬送手段、狭幅搬送ベルト)
38A 媒体搬送ベルト(搬送手段、狭幅搬送ベルト)
38B 媒体搬送ベルト(搬送手段、狭幅搬送ベルト)
42 駆動ローラ(回転軸、共通の回転軸)
44 従動ローラ(回転軸)
59 回転軸
L4 軸間距離
P 用紙(記録媒体)
X 間隔

Claims (7)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録手段に面して配置され、画像を記録されている前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体を前記搬送手段へ給送する給送手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記搬送手段は、前記記録媒体の搬送面に沿って配列され前記搬送方向と直交する幅方向に延出する複数の回転軸と、複数の前記回転軸に張架される媒体搬送ベルトと、を具備する回転体が前記搬送方向に複数配列されて成り、
    前記給送手段は、前記記録媒体を連続して前記搬送手段へ搬送する際、先行の前記記録媒体と後行の前記記録媒体との間隔を前記回転体に具備された最も上流側の前記回転軸と最も下流側の前記回転軸との軸間距離より長くしていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記媒体搬送ベルトは、前記幅方向に所定の間隔で配列され前記搬送方向に延出する複数の幅が狭い狭幅搬送ベルトであり、
    前記搬送方向へ配列された前記回転体は、共通の前記回転軸を備え、該回転軸に上流側の前記狭幅搬送ベルトと下流側の前記狭幅搬送ベルトが交互に巻き掛けられており、
    前記記録手段は、前記記録媒体に液滴を吐き出す液滴吐き出し面が前記狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置された記録ヘッドであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録手段に面して配置され、画像を記録されている前記記録媒体を搬送する媒体搬送ベルトと、
    前記記録媒体を前記媒体搬送ベルトへ給送する給送手段と、
    前記媒体搬送ベルトに吸引力を発生させる吸引手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記吸引手段は、前記媒体搬送ベルトの上流側の吸引力を下流側よりも小さくしていることを特徴とする記録装置。
  4. 前記媒体搬送ベルトは、前記記録媒体の搬送方向に直交する幅方向に所定の間隔で配列され前記搬送方向に延出する複数の幅が狭い狭幅搬送ベルトであり、
    前記狭幅搬送ベルトは、前記搬送方向に複数配列され、上流側の前記狭幅搬送ベルトと下流側の前記狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられており、
    前記記録手段は、前記記録媒体に液滴を吐き出す液滴吐き出し面が前記狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置された記録ヘッドであることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記記録手段に面して配置され、画像を記録されている前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体を前記搬送手段へ給送手段と、
    を備える記録装置であって、
    前記搬送手段は、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に所定の間隔で配列された複数の幅が狭い狭幅搬送ベルトであり、
    前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾き量を検出するスキューセンサと、
    前記狭幅搬送ベルトの間から前記記録媒体の搬送面上へ昇降可能に設けられ、回転軸が前記幅方向に対して傾斜したコロと、
    前記スキューセンサからの情報に基づき、前記コロを上昇させ前記記録媒体の下面へ当接させる制御手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  6. 前記スキューセンサは、前記記録媒体の前記搬送方向に対する傾き方向を検出し、
    前記コロは、前記回転軸が前記幅方向に対して時計周り方向に傾斜した第1コロと、
    前記回転軸が前記幅方向に対して反時計回り方向に傾斜した第2コロと、で構成され、
    前記制御手段は、前記スキューセンサによって検出された前記傾き量、及び前記傾き方向に基づき、前記第1コロ、又は前記第2コロを上昇させ前記記録媒体の下面に所定時間当接させることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記狭幅搬送ベルトは、前記搬送方向に複数配列され、上流側の前記狭幅搬送ベルトと下流側の前記狭幅搬送ベルトが共通の回転軸に交互に巻き掛けられており、
    前記記録手段は、前記記録媒体に液滴を吐き出す液滴吐き出し面が前記狭幅搬送ベルトの間に面して千鳥状に複数配置された記録ヘッドであることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
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