JP2018043391A - 化粧フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】透明である上に、柔軟性と化学薬品耐性とを両立させた保護層を備える化粧フィルムを提供する。【解決手段】フレキシブル基材上に、インクジェット印刷層及び透明保護層をこの順に備える化粧フィルムであって、前記透明保護層は、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤とフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤を含む光重合開始剤、ヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤を含む光安定剤、フッ素化(メタ)アクリルモノマー、単官能(メタ)アクリルモノマー、多官能(メタ)アクリルモノマー及びウレタン(メタ)アクリレートを含有するモノマー組成物の紫外線硬化物である、化粧フィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧フィルムに関する。
建材、車両、標識等の装飾やラッピングのために、文字や図形が印刷された化粧フィルム(デコラティブフィルム)が用いられる場合がある(例えば、特許文献1)。このような化粧フィルムは、基材上に、着色層とこれを保護する保護層を備えるのが一般的であり、保護層には通常透明性が求められる。
保護層にはまた、曲面上に設置されやすくなるように、また、天候が変化してもクラックが入り難くなるように、柔軟性が求められる。さらに、保護層は、化学薬品を用いたクリーニングが可能となるように、化学薬品耐性を有することが好ましい。
特開2006−306020号公報
印刷法のひとつとして、インクジェット印刷法が知られている。このうち紫外線硬化型インクを用いたインクジェット印刷プリンタは、比較的厚みのある印刷や凹凸ある立体的印刷層を形成することも可能である。インクジェット印刷法で形成された印刷層上に保護層を有する化粧フィルムでは、印刷層の凹凸が大きい場合があり、それらの表面を平坦化するには、必要な保護層も厚くなる傾向がある。保護層が厚くなると、柔軟性が劣化し、黄変も目立ちやすくなる。また、保護層に対して柔軟性を向上させようとすると化学薬品耐性が低減しやすくなるので、このような化粧フィルムにおいて、保護層の柔軟性と化学薬品耐性とを両立させることは困難である。
そこで本発明の目的は、透明である上に、柔軟性と化学薬品耐性とを両立させた保護層を備える化粧フィルムを提供することにある。
本発明の一態様に係る化粧フィルムは、フレキシブル基材上に、インクジェット印刷層及び透明保護層をこの順に備える化粧フィルムであって、上記透明保護層は、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤とフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤を含む光重合開始剤、ヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤を含む光安定剤、フッ素化(メタ)アクリルモノマー、単官能(メタ)アクリルモノマー、多官能(メタ)アクリルモノマー及びウレタン(メタ)アクリレートを含有するモノマー組成物の紫外線硬化物である。なお、(メタ)アクリルはアクリル又はメタクリルを意味し、(メタ)アクリレート等類似の骨格においても同様である。
上記化粧フィルムによれば、透明保護層は、高い伸び率を示し、柔軟性を有するので、この保護層とフレキシブル基材とを備える化粧フィルムは、高い柔軟性を備えることができる。また、透明保護層が、高い化学薬品(例えば、イソプロパノール(IPA))耐性を有し、化粧フィルムは、高い化学薬品耐性を備えることができる。ここで、保護層が透明であるとは、インクジェット印刷層の文字や図形が保護層を通して視認できることをいう。
フッ素化(メタ)アクリルモノマーは、フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有し且つシロキサン結合を有するフッ素化(メタ)アクリルモノマー、及び/又は、フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーであってもよい。
また、化粧フィルムにおいて、ヒンダードアミン系光安定剤は、高分子ヒンダードアミン系光安定剤及び低分子ヒンダードアミン系光安定剤を含有してもよく、ウレタン(メタ)アクリレートは、脂肪族ウレタン多官能(メタ)アクリレートであってもよい。また、光安定剤は、高分子ヒンダードアミン系光安定剤及び低分子ヒンダードアミン系光安定剤を含んでもよい。
上記のようなフッ素化(メタ)アクリルモノマー及びウレタン(メタ)アクリレートを使用することにより、化粧フィルムの保護層の透明性、柔軟性及び化学薬品耐性が一層優れるようになる。ヒンダードアミン系光安定剤を使用することにより、耐候性及び硬化性が一層優れるようになる。
本願の他の態様の化粧フィルムにおいては、フレキシブル基材の、インクジェット印刷層が設けられた面とは反対の面に、粘着剤層を備えていてもよい。このような態様の化粧フィルムは、被着体に容易に貼付でき、特に凹凸又は曲面を有する被着体に対しても良好な接着力を発揮する。
本発明によれば、透明性、柔軟性及び化学薬品耐性を備えた保護層を有する化粧フィルムを提供することができる。
実施形態に係る化粧フィルムの一例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、化粧フィルムの実施形態について詳細に説明する。本説明において、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る化粧フィルムを示す断面図である。図1に示す化粧フィルム1は、フレキシブル基材10、インクジェット印刷層20及び透明保護層30を備えており、フレキシブル基材10上にインクジェット印刷層20が、インクジェット印刷層20上に透明保護層30が、それぞれ設けられている。透明保護層30は、インクジェット印刷層20を傷や汚れから保護する機能等を有する。
フレキシブル基材10は、屈曲性を有するフィルム基材であり、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム基材、(メタ)アクリルフィルム基材、ポリオレフィン基材、金属箔(アルミホイル等)等が用いられる。フレキシブル基材10の厚さは、基材の材質と用途に従って適宜決定可能であるが、例えば、5〜100μm(更には10〜50μm)とすることができる。フレキシブル基材10として用いられるポリ塩化ビニルフィルム基材としては、スコッチカルグラフィックフィルムIJ180−10(3M社製)が挙げられる。このフレキシブル基材は、ポリ塩化ビニルを材質とする白色フィルムであり、インクジェット印刷層20が設けられた面と反対の面に、アクリル系の粘着剤層を備える。このフレキシブル基材は、柔軟性を有し、また、粘着剤層を備えるので、緩やかな2次曲面や3次曲面などの多様な面に貼り付けることができる。なお、スコッチカルグラフィックフィルムIJ180−10を構成するポリ塩化ビニルフィルム基材の厚さは、50μmであり、粘着剤層を含めて、厚さは90μmである。
インクジェット印刷層20は、インクジェット法によって印刷がなされた層であり、紫外線硬化型インクを用いたインクジェットプリンタ(例えば、ミマキエンジニアリング社製、UJV500)によって、フレキシブル基材10上に設けられる。インクを紫外線硬化させるための光源の一例として、LED(発光ダイオード)がある。インクジェット印刷層20では、例えば、紫外線硬化型のシアン顔料インク、マゼンタ顔料インク、イエロー顔料インク及びブラック顔料インクによって文字や図形が形成される。紫外線硬化型インクを用いたインクジェット印刷層20の厚さは、0.1μm以上、5μm以上、10μm以上、または50μm以上とすることができる。
透明保護層30は、インクジェット印刷層20を被覆するものであり、例えば、硬化前の透明保護層形成用組成物(モノマー組成物)をインクジェット印刷層20上に塗布して紫外線硬化させることにより形成可能である。このモノマー組成物は、上述のとおり、光重合開始剤、フッ素化(メタ)アクリルモノマー、単官能(メタ)アクリルモノマー、多官能(メタ)アクリルモノマー、ウレタン(メタ)アクリレート及び光安定剤を含有する。モノマー組成物には、必要に応じて後述するような添加成分を含有していてもよい。なお、紫外線硬化後の透明保護層30の厚さは、10μm程度にすることが可能である。
以下、紫外線硬化により透明保護層30を形成するモノマー組成物の各成分について詳述する。
モノマー組成物は光重合開始剤を含有する。光重合開始剤は、少なくとも紫外線によりラジカル等を生じて重合反応を開始させる材料であり、本実施形態においては、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤とフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤を含む。このように、2種の光重合開始剤を含むことで、保護層の表面および内部での硬化をより均一に進めることができる。上記2種類の重合開始剤を含有していればよく、これら以外の種類の光重合開始剤を含有していてもよい。光重合開始剤の含有量は、モノマー組成物の全量基準で、1〜10質量%、または3〜8質量%が好ましい。また光重合開始剤の全量に占める、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤及びフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤の合計の量は、例えば80質量%以上とすることができ、90質量%以上がよく、100質量%が好ましい。
アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤としては、2,4,6−トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド(MAPO)(BASF社製、IrgacureTPO)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BAPO)(BASF社製、Irgacure 819)、2,4,6−トリメチルベンゾイル-エトキシフェニル-フォスフィンオキサイドが挙げられる。なお、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤は分子内開裂型の光重合開始剤に属する。これらの光重合開始剤は、主に、保護層の内部硬化に寄与する。すなわち、保護層の下層における硬化性に寄与し、例えば下層の印刷層との密着性を改善できる。
フェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤としては、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル(BASF社製、Irgacure MBF)などのベンゾイルギ酸メチル系光重合開始剤、オキソフェニル酢酸2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキソフェニル酢酸2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物(BASF社製、Irgacure754)、オキソフェニル酢酸2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルが挙げられる。なお、フェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤は、水素引き抜き型の光重合開始剤であり、分子内水素引き抜き型に分類される。これらの光重合開始剤は、主に表面硬化に寄与し、保護層の表面耐薬品性を改善する効果を持つ。このように、2種類の光重合開始剤を使用することで、保護層の厚み方向で均一な硬化が可能になる。
光重合開始剤として、上記以外に使用できるものとして、分子内開裂型の光重合開始剤のうちアルキルフェノン系光重合開始剤に分類される、ベンジルケタール系光重合開始剤、α−ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤、α−アミノアルキルフェノン系光重合開始剤がある。ベンジルケタール系光重合開始剤としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(BASF社製、Irgacure651)が挙げられ、α−ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル-フェニル−ケトン(BASF社製、Irgacure 184)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル-プロパン−1−オン(BASF社製、Irgacure 1173)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(BASF社製、Irgacure 2959)、2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル-プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(BASF社製、Irgacure 127)が挙げられる。
α−アミノアルキルフェノン系光重合開始剤としては、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(BASF社製、Irgacure 907)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(BASF社製、Irgacure 369E)、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン(BASF社製、Irgacure379EG)が挙げられる。
光重合開始剤としてはまた、分子内開裂型の光重合開始剤である、オキシムエステル系光重合開始剤、チタノセン系光重合開始剤も使用できる。オキシムエステル系光重合開始剤としては、例えば、1,2−オクタンジオン1,4−(4−フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)(BASF社製、IrgacureOXE01)が挙げられる。
光重合開始剤としてはさらに、水素引き抜き型光重合開始剤の一種である分子間水素引き抜き型光重合開始剤を使用することもできる。分子間水素引き抜き型光重合開始剤としては、ベンゾフェノン/アミン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン/ベンゾフェノン、チオキサントン/アミンがある。これらに加えて、二官能型(分子内開裂及び水素引き抜き)の光重合開始剤を使用することも可能である。分子内開裂及び分子間水素引き抜きの二官能型光重合開始剤としては、1−プロパノン,1−[4−[4−ベンゾイルフェニル]チオ]フェニル]−2−メチル−2−[(4−メチルフェニル)スルホニル](Lamberti社製、Esacure 1001M)が挙げられる。
上述した光重合開始剤の他、モノマー組成物は光安定剤を含有する。光安定剤は、紫外線遮断、紫外線吸収、消光、ラジカル連鎖防止等の作用により紫外線等の光による劣化を防止し、保護層の耐候性改善に寄与する材料であり、ラジカル連鎖開始阻止剤、ラジカル捕捉剤、過酸化物分解剤に大別され、ラジカル連鎖開始阻止剤としては紫外線吸収剤が、ラジカル捕捉剤としてはヒンダードアミン系光安定剤(HALS)が含まれる。本実施形態においては、ヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤を含む。光安定剤は、上記2種類の光安定剤を含有していればよく、これら以外の種類の光安定剤を含有していてもよい。光安定剤の含有量は、モノマー組成物の全量基準で、1〜10質量%、または3〜8質量%が好ましい。また光安定剤の全量に占める、ヒンダードアミン系光安定剤及び紫外線吸収剤の合計の量は、例えば80質量%以上とすることができ、90質量%以上がよく、100質量%が好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は単独種又は複数種で使用することができるが、少なくともトリアジン系紫外線吸収剤を含有していることが好ましい。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(BASF社製、TINUVINPS)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール(BASF社製、TINUVIN 900)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(1−メチル−1−フェニルエチル)−4−(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール(BASF社製、TINUVIN928)等が挙げられ、トリアジン系紫外線吸収剤としては、2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニルとオキシランとの反応生成物(BASF社製、TINUVIN400)、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンと(2−エチルヘキシル)−グリシド酸エステルの反応生成物(BASF社製、TINUVIN 405)、2,4−ビス[2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル]−6−(2,4−ジブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(BASF社製、TINUVIN 460)が挙げられる。
サリシレート系紫外線吸収剤としては、フェニルサリシレート、4−t−ブチルフェニルサリシレートが挙げられ、シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートが挙げられ、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤としては、2−エチル−2’−エトキシ−オキサラリニドが挙げられる。
光安定剤のもう一種の成分は、ヒンダードアミン系光安定剤である。ヒンダードアミン系光安定剤とは、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン骨格を有する光安定剤をいい、本実施形態においては、高分子ヒンダードアミン系光安定剤と低分子ヒンダードアミン系光安定剤を併用することが好ましい。ここで低分子量とは分子量が1000未満を意味し、高分子量とは分子量が1000以上を意味する。低分子量ヒンダードアミン系光安定剤は、ラジカルをトラップし、紫外線等の光による劣化を防止し、保護層の耐候性改善に寄与する。しかし、その量が多すぎると、保護層自体の硬化がしにくくなる。高分子量ヒンダードアミン系光安定剤量を高め、保護層の硬化性を高めることが好ましい。この点を考慮し、低分子量ヒンダードアミン系光安定剤(LowMHA)の質量と高分子量ヒンダードアミン系光安定剤(HighMHA)の質量との比、すなわち(LowMHA):(HighMHA)は、1:50〜1:200(更には1:50〜1:100)が好ましい。
低分子量ヒンダードアミン系光安定剤としては、1−オキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン(BASF社製、Lignostab1198)、セバシン酸−ビス−[2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル](ADEKA社製、アデカスタブLA−77)、セバシン酸−ビス−[N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル](BASF社製、TINUVIN765)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート(BASF社製、TINUVIN144)、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート(ADEKA社製、アデカスタブLA−52)が挙げられる。
高分子量ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、側鎖に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン骨格を有するポリマー型光安定剤を使用できる。高分子量ヒンダードアミン系光安定剤としては、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサンジアミンとモルホリン−2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンとのポリマー(Cytec社製、CyasorbUV−3529)、コハク酸と4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールとのポリマー(BASF社製、TINUVIN622)、{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル/β,β,β’,β’−テトラメチル−3,9−[2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン]ジメチル}−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート(ADEKA社製、アデカスタブLA−68)が挙げられる。
モノマー組成物は更にフッ素化(メタ)アクリルモノマーを含有する。ここでフッ素化(メタ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリロイル基を有しアクリロイル基中の水素原子以外の水素原子の一部又は全てがフッ素原子に置換されたものをいう。フッ素化(メタ)アクリルモノマー剤の固形分含有量は、モノマー組成物の全量基準で、約0.01質量%以上、約0.05質量%以上が好ましい。フッ素化(メタ)アクリルモノマー剤の使用により、保護層の耐溶剤性が改善できる。一方、フッ素化(メタ)アクリルモノマー剤の含有量が多くなると、保護層の表面に粘着剤が貼り付きにくくなるため、重ね貼りをするような場合は、フッ素化(メタ)アクリルモノマー剤の固形分含有量は、モノマー組成物の全量基準で、約1質量%以下、約0.5質量%以下、または約0.2質量%以下が好ましい。
フッ素化(メタ)アクリルモノマーとしては、フッ素化された部分とシロキサン結合とを有するフッ素化(メタ)アクリルモノマー、フッ素化された部分を有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーが挙げられ、本実施形態においては、これらの少なくとも一種を含むことが好ましい。前者としては、フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有し且つシロキサン結合を有するフッ素化(メタ)アクリルモノマーが例示でき、後者としては、フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーが例示可能である。
フッ素化(メタ)アクリルモノマーの好適な例としては、KY−1203(信越化学工業社製)及びRS−76−NS(DIC社製)がある。KY−1203は、フッ素化(メタ)アクリルモノマー(20質量%)、メチルイソブチルケトン(60質量%)及びメチルエチルケトン(20質量%)からなる。RS−76−NSは、フッ素化(メタ)アクリルモノマー(20質量%)、ジプロピレングリコールジアクリレート(80質量%)からなる。KY−1203に含まれるフッ素化(メタ)アクリルモノマーは、フッ素化された部分とシロキサン結合とを有するフッ素化(メタ)アクリルモノマーに該当し、RS−76−NSに含まれるフッ素化(メタ)アクリルモノマーは、フッ素化された部分を有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーに該当する。
フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有し且つシロキサン結合を有するフッ素化(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、以下の一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
{CH=CR−CO−X−(R−Y−}−Rf0 ・・・(1)
式中、Rは水素原子又はメチル基、Xは単結合、−O−、−NH−又は−NR−(Rは1価の有機基)、Rは、直鎖状、環状又は分岐状の2価の有機基(この2価の有機基は炭化水素基であっても、ウレタン結合、アミド結合、エーテル結合等の結合基を有した有機基であってもよい)、Yは、直鎖状又は環状オルガノシロキサンから誘導される2価の基、Rf0は、ペルフルオロアルカン、部分フルオロアルカン、ペルフルオロアルキルエーテル又は部分フルオロアルキルエーテルから誘導されるm価の基、nは0又は1、mは1〜10(好ましくは1〜6)である。Yは、Y中のケイ素原子又は酸素原子によって、R又はRf0と結合している。なお、上記オルガノシロキサンとしてはジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、ジフェニルシロキサンが挙げられる。一般式(1)で表される化合物のうち、mが2以上のもの((メタ)アクリロイル基の官能数が2以上であるもの)、すなわち多官能フッ素化(メタ)アクリルモノマーを用いることが好ましく、このようなモノマーを用いることで、化学薬品耐性が向上する。
シロキサン結合を含む多官能フッ素化(メタ)アクリルモノマーは、例えば、Si−H結合を3以上含む直鎖または環状のオリゴシロキサンまたはポリシロキサン(ハイドロジェンシロキサン)に、エチレン性不飽和基を1または2以上有するペルフルオロポリエーテル化合物等のペルフルオロ化合物をSi−H結合に対して1当量未満の量で白金触媒などの存在下で付加(ヒドロシリル化)させ、残存するSi−H結合に対して水酸基含有エチレン性不飽和化合物を同様に白金触媒などの存在下で付加(ヒドロシリル化)させ、その後水酸基とエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレートなどを反応させることによって合成することができる。化学式から計算されるペルフルオロ部位の部分分子量は500〜30000とすることができる。
Yが環状オルガノシロキサンに由来するものである場合、その環状オルガノシロキサンは、テトラメチルシクロテトラシロキサン、ペンタメチルシクロペンタシロキサンなど、ケイ素原子数が3〜7の環状オルガノシロキサンであることが好ましい。
一般式(1)で表される化合物のうち、Yが直鎖状オルガノシロキサンであるものとしては、例えば、以下の(1a)で表されるものが挙げられる。
CH=CH−COO−C2p−NHCOO−C2q−(Si(CH−O)−Si(CH−C2t−C2l−C2t−Si(CH−(O−Si(CH−OOCNH−C2p−OCO−CH=CH・・・(1a)
式中、t、p、q及びlはそれぞれ独立に1〜6、rは1〜1000を示す。
一般式(1)で表される化合物のうち、Yが環状オルガノシロキサンであるものとしては、例えば、以下の(1b)及び(1c)で表されるものが挙げられる。
Figure 2018043391

Figure 2018043391
上記式中、Rはペルフルオロアルカン、部分フルオロアルカン、ペルフルオロアルキルエーテル又は部分フルオロアルキルエーテルから誘導される2価の基である。Rとしては、例えば、2価のペルフルオロポリエーテル基である−CF(OCFCF(OCFOCF−(p/q=0.9、p+q≒45)が挙げられる。
フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、以下の一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
{CH=CR−CO−X−(R−}−Rf0 ・・・(2)
式中、R、X、R、Rf0、n及びmは、上記と同義である。なお、mが2以上のもの、すなわち多官能フッ素化(メタ)アクリルモノマーを用いることが好ましく、このようなモノマーを用いることで、化学薬品耐性が向上する。
フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーとしては、以下に示すような多官能ペルフルオロエーテル(メタ)アクリレートが採用できる。
HFPO−C(O)N(H)CH(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)N(H)C(CHCH)(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHC(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)N(CHCHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHCHCHN(C(O)CH=CH)CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHCH(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHC(CH)(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHC(CHCH)(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHCHCH(OC(O)CH=CH)CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NHCHCHCHN(CHCHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)OCHC(CHOC(O)CH=CH
HFPO−C(O)NH(CHCHN(C(O)CH=CH))CHCHNC(O)−HFPO;
CH=CHC(O)OCHCH(OC(O)HFPO)CHOCHCH(OH)CHOCHCH(OC(O)HFPO)CHOCOCH=CH
HFPO−CHO−CHCH(OC(O)CH=CH)CHOC(O)CH=CH
上記式において、HFPOは、F(CF(CF)CFO)CF(CF)−(nは2〜15)で表されるペルフルオロエーテル部位、及びこのようなペルフルオロエーテル部位を含む化合物を意味する。
多官能ペルフルオロポリエーテル(メタ)アクリレートは、例えば、HFPOC(O)OCH3n等のポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキシド)エステル又はポリ(ヘキサフルオロプロピレンオキシド)酸ハライドHFPO−C(O)Fと、少なくとも3つのアルコール又は一級若しくは二級アミノ基を含有する材料とを反応させ、HFPO−アミドポリオール又はポリアミン、HFPO−エステルポリオール又はポリアミン、HFPO−アミド、又は混合アミン及びアルコール基を有するHFPO−エステルを生成する第1工程、アルコール基及び/又はアミン基を(メタ)アクリロイルハライド、(メタ)アクリル酸無水物、または(メタ)アクリル酸で(メタ)アクリル化する第2工程を経て合成することができる。あるいは、HFPO−C(O)N(H)CHCHCHN(H)CHとトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)との付加物などの、反応性ペルフルオロエーテルとポリ(メタ)アクリレートとのマイケル型付加反応を用いて合成することもできる。
上記に加え、モノマー組成物は単官能(メタ)アクリルモノマーを含有することができる。単官能(メタ)アクリルモノマーの使用は、保護層に柔軟性を付与することができる。ここで単官能(メタ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリロイル基の官能数が1であることを意味する。単官能(メタ)アクリルモノマーの含有量は、モノマー組成物の全量基準で、50〜90質量%、あるいは60〜80質量%が好ましい。
単官能(メタ)アクリルモノマーとしては、アルキル基が直鎖状又は分岐状であり炭素数が1〜22(好ましくは1〜18、更には1〜12)である(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。これら以外の単官能(メタ)アクリルモノマーとしては、IBOA(イソボルニルアクリレート、大阪有機化学工業社製)、EEEA(エチルカルビトールアクリレート、大阪有機化学工業社製)、PEA(フェノキシエチルアクリレート、大阪有機化学工業社製)、CTFA(環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート、大阪有機化学工業社製)、及びTHFA(テトラヒドロフルフリルアクリレート、大阪有機化学工業社製)が挙げられる。
モノマー組成物はまた、多官能(メタ)アクリルモノマーを含有することもできる。ここで多官能(メタ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリロイル基の官能数が2以上であることを意味する。多官能(メタ)アクリルモノマーの使用は、単官能(メタ)アクリルモノマーの使用により柔軟になった保護層に適度な硬さを付与し、耐ブロッキング性を与えることができる。多官能(メタ)アクリルモノマーの含有量は、モノマー組成物の全量基準で、1〜20質量%、あるいは5〜15質量%が好ましい。
多官能(メタ)アクリルモノマーの好適な例としては、HDDA(1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、大阪有機化学工業社製)、及びPETTA(ペンタエリスリトールテトラアクリレート、米国サートマー社製)がある。多官能(メタ)アクリルモノマーとしてはまた、アミン変性ジアクリレート(CN371、サートマー社製、アミン価:136mgKOH/g)も採用できる。
モノマー組成物は更に、ウレタン(メタ)アクリレートを含有することで、保護層に伸び性を付与することができる。ウレタン(メタ)アクリレートは、ウレタンポリマー又はウレタンオリゴマー骨格を有する(メタ)アクリレートであり、単官能であっても多官能であってもよいが、化学薬品耐性の点から多官能ウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。ウレタン(メタ)アクリレートの含有量は、モノマー組成物の全量基準で、1〜30質量%、または、10〜25質量%が好ましい。ここで多官能ウレタン(メタ)アクリレートは、(メタ)アクリロイル基の官能数が2以上であることを意味する。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ポリイソシアネート及びポリオールからイソシアネート末端ウレタンポリマー又はオリゴマーを合成し、これとイソシアネート基反応性の官能基(例えば、水酸基、アミノ基、カルボキシ基)を有する(メタ)アクリル化合物と反応させて得ることができる。ウレタン(メタ)アクリレートは、ポリイソシアネート及びポリオールから水酸基末端ウレタンポリマー又はオリゴマーを合成し、これと水酸基反応性の官能基(例えば、イソシアネート基、アミノ基、カルボキシ基)を有する(メタ)アクリル化合物と反応させても得ることができる。ポリイソシアネートやポリオールの種類、得られるウレタンポリマー又はオリゴマーの末端基の種類に従って、単官能ウレタン(メタ)アクリレートや、様々な官能基数の多官能ウレタン(メタ)アクリレートが得られる。
ポリイソシアネートとしては、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート等を用いることができ、ポリオールとしてはポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオールを用いることができる。ウレタン(メタ)アクリレートとしては、脂肪族ウレタン多官能(メタ)アクリレート、特に脂肪族ウレタンジ(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。脂肪族ウレタンジ(メタ)アクリレートとしては、CN981(脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、サートマー社製)が挙げられる。
モノマー組成物は上記の成分の他添加成分を含んでいてもよい。添加成分としては、フィラー、可塑剤、シランカップリング剤、表面調整剤等が挙げられ、表面調整剤の好適な例としては、Tego Flow 425(ポリエーテル変性ポリシロキサンコポリマー、エボニック社製)及びPolyflowKL401(変性シリコーン、共栄社化学社製)がある。
モノマー組成物中の、フッ素化(メタ)アクリルモノマー、単官能(メタ)アクリルモノマー、多官能(メタ)アクリルモノマー及びウレタン(メタ)アクリレートの比率は、紫外線硬化されたときに、透明保護層が粘着状態や流動状態にならないように、ガラス転移温度(Tg)、軟化温度、架橋密度等を十分高くなるようにすることが好ましい。例えば、このような観点から、Tgは20℃〜60℃、より好ましくは30℃〜50℃である。なお、Tgは、以下のFoxの式より求めることができる。
1/Tg=X/(Tg+273.15)+X/(Tg+273.15)+…+X/(Tg+273.15)
ここで、Tgは、成分1のホモポリマーのガラス転移温度(℃)、Tgは、成分2のホモポリマーのガラス転移温度(℃)、Tgは、成分nのホモポリマーのガラス転移温度(℃)、Xは、重合の際に添加した成分1のモノマーの質量分率、Xは、重合の際に添加した成分2のモノマーの質量分率、Xは、重合の際に添加した成分nのモノマーの質量分率、及び、X+X+…+X=1である。
モノマー組成物を紫外線硬化させる場合の、紫外線の強度は、200mW/cmから1000mW/cmが好ましい。また紫外線硬化させる場合は、重合度を高めるために、酸素を遮断した状態で行うことが好ましい。例えば窒素パージの環境で行う。
化粧フィルムは、インクジェット印刷層が形成されたフレキシブル基材の、インクジェット印刷層上に上述のモノマー組成物を塗布し、これを紫外線硬化させて透明保護層とすることで得ることができる。フレキシブル基材の厚さは、20〜300μm、インクジェット印刷層の厚さは、紫外線硬化型インクを用いることで、0.1μm以上、5μm以上、10μm以上、あるいは50μm以上とし、立体感を表現することも可能である。一方、不燃性を要求される場合は、200μm以下、100μm以下あるいは80μm以下とすることが好ましい。透明保護層は、印刷層を被覆保護するのに十分な厚みが望ましく、印刷層の形状や厚みに応じて、5μm以上、10μm以上、あるいは30μm以上にすることが望ましい。一方、不燃性を要求される場合は、200μm以下、100μm以下あるいは50μm以下とすることが望ましい。
フレキシブル基材の、インクジェット印刷層が設けられた面とは反対の面に、粘着剤層を設けることもできる。この粘着剤層は、例えば(メタ)アクリル系粘着剤、ポリオレフィン系粘着剤、スチレンブロック共重合体系粘着剤、シリコーン系粘着剤等で形成でき、典型的な厚さは、10〜50μmである。
以下、本発明の実施例および比較例により、さらに化粧フィルムについて説明するが、本発明は下記例に制限されない。なお、実施例、比較例で使用した材料の略称、化合物名、商品名、入手先等は以下のとおりである。
IBOA:イソボルニルアクリレート(大阪有機化学工業)。
EEEA:エチルカルビトールアクリレート(大阪有機化学工業)。
PEA:フェノキシエチルアクリレート(大阪有機化学工業)。
CTFA:環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート(大阪有機化学工業)。
HDDA:1,6ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業)。
PETTA:ペンタエリスリトールテトラアクリレート(サートマー)。
CN981:ウレタンアクリレートオリゴマー(サートマー)。
TPO:ジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(BASF)。
Irgacure MBF:フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル(BASF)。
Esacure 1001M:ケトスルホン酸タイプ光重合開始剤(Lamberti)。
Lignostab 1198:木工用光安定剤(BASF)。
Cyasorb UV3529:ヒンダードアミン系光安定剤(Cytec)。
Tinuvin 405:ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤(BASF)。
Polyflow KL401:変性シリコーン(共栄社化学)。
KY−1203(固形分20wt%):フッ素アクリル化合物(信越化学)。
RS−76−NS:含フッ素基・親水性基・親油性基・紫外線反応性基含有オリゴマー(DIC)。
表1及び表2は、それぞれ、実施例及び比較例に係る化粧フィルムを構成する保護層に含まれるモノマー組成成分(質量%)をまとめて示す表である。なお、この表に示すモノマー組成成分の合計とは、硬化前の保護層の材料固形成分の合計をいうものとする。
[実施例1]
光重合開始剤(TPO、Irgacure MBF)、単官能(メタ)アクリルモノマー(IBOA、EEEA、PEA、CTFA)、多官能(メタ)アクリルモノマー(PETTA)、脂肪族ウレタンジ(メタ)アクリレート(CN981)、ヒンダードアミン系光安定剤(Lignostab1198、CyasorbUV3529)、及び紫外線吸収剤(Tinuvin405)をミキサー(TKロボミックス、特殊機化工業株式会社製)を用いて約60分間攪拌し撹拌溶液を作製した。この撹拌溶液に、1質量%のフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)、及び表面調整剤(PolyflowKL401)を加えて、さらに約5分間攪拌し、透明保護層のための溶液(モノマー組成物)を作製した。
次に、スコッチカルグラフィックフィルムIJ180−10上に設けられたインクジェット印刷層の上に、ワイヤーバー(♯7)を用いて上記モノマー組成物を塗布した。インクジェット印刷層は、インクジェットプリンタUJV500(ミマキエンジニアリング社製)によって形成された。インク濃度は、シアン顔料インク66.7%、マゼンタ顔料インク66.7%、イエロー顔料インク66.7%、及びブラック顔料インク100%とした。
続いて、フュージョン紫外線ランプ(Hbulb)を用いて、上記モノマー組成物を硬化させ、化粧フィルムを作製した。紫外線ランプの波長域はUVAとし、窒素雰囲気下で溶液への紫外線照射を行った。紫外線ランプの照度は、600mW/cmとし、積算照射量は、500mJ/cmとした。紫外線ランプ照射後の保護層の厚さは、およそ10μmであった。
[実施例2]
実施例1と同様の撹拌溶液を作製し、この撹拌溶液に、実施例1のフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の替わりにフッ素化(メタ)アクリルモノマー(RS−76−NS)を表面調整剤(PolyflowKL401)と共に加えて、さらに約5分間攪拌し、保護層の溶液を作製した。続いて、実施例1と同様の作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[実施例3]
フッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更した以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[実施例4]
フッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更した以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[実施例5]
単官能(メタ)アクリルモノマー(PEA)とフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更した以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[実施例6]
単官能(メタ)アクリルモノマー(PEA)とフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更した以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
Figure 2018043391
[比較例1]
フッ素化(メタ)アクリルモノマーを用いなかった以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[比較例2]
多官能(メタ)アクリルモノマー(PETTA)及びフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更し、また、ウレタン(メタ)アクリレートを用いなかった以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[比較例3]
単官能(メタ)アクリルモノマー(IBOA)及びフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更し、多官能(メタ)アクリルモノマー(PETTA)を用いなかった以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[比較例4]
単官能(メタ)アクリルモノマー(CTFA)及びフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)の組成を変更し、ウレタン(メタ)アクリレートを用いなかった以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[比較例5]
単官能(メタ)アクリルモノマー(IBOA、PEA)の組成を変更し、多官能(メタ)アクリルモノマー(PETTA)の代わりに多官能(メタ)アクリルモノマー(HDDA)を使用し、また、光重合開始剤(TPO)とフッ素化(メタ)アクリルモノマーとを用いなかった以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
[比較例6]
単官能(メタ)アクリルモノマー(IBOA、PEA)の組成を変更し、多官能(メタ)アクリルモノマー(PETTA)の代わりに多官能(メタ)アクリルモノマー(HDDA)を使用し、また、光重合開始剤(TPO、IrgacureMBF)に替えて光重合開始剤(Esacure 1001M)を用い、さらに、フッ素化(メタ)アクリルモノマーを用いなかった以外は、実施例1と同様の組成及び作製手順によって、化粧フィルムを作製した。
Figure 2018043391
表3及び表4は、それぞれ実施例及び比較例の化粧フィルムについて各特性を評価した結果をまとめて示す表である。表3及び表4では、色差測定、光沢値測定、伸び測定、及び耐IPA試験の4つの測定を行った評価結果が示されている。これら4つの測定・試験の全てについて「A(良好)」を得たものに対して、「A(良好)」と総合評価し、4つの測定のいずれかに「B(不良)」を得たものに対して、「B(不良)」と総合評価した。
色差測定では、分光測色計CM−3700d(コニカミノルタ社製)を用い、化粧フィルムのL*a*b*値を測定した。測定用光源はD65とし、観測角は10度とした。インクジェット印刷層上に保護層を設けた第1化粧フィルムサンプルと、インクジェット印刷層上に保護層を設けない第2化粧フィルムサンプルとを用意した。第1化粧フィルムサンプルについては、保護層に光照射を行い、L*a*b*値を測定し、第2化粧フィルムサンプルについては、インクジェット印刷層に光照射を行い、L*a*b*値を測定した。
色差ΔE*の算出は、第1化粧フィルムサンプルのL*a*b*値を、L*1、a*1、b*1と表記し、第2化粧フィルムサンプルのL*a*b*値を、L*2、a*2、b*2と表記し、次の計算式に従った。
ΔE*=[(L*2−L*1)+(a*2−a*1)+(b*2−b*1)1/2
色差測定の評価に際しては、色差ΔE*を低減した透明な保護層が作製されている場合に「A(良好)」と評価し、透明な保護層が作製されていない場合に「B(不良)」と評価した。具体的には、色差測定の評価基準は、下記の通りとした。
A・・・ΔE*が1.5以下である。
B・・・ΔE*が1.5より大きい。
光沢値測定では、ポータブルグロスメーターGMX−202(村上色彩技術研究所製)を用い、保護層の光沢値を測定した。測定角度は60度とし、測定回数は3回とした。この3回の測定値を平均して、光沢値を算出した。
光沢値測定の評価に際しては、保護層が、高い光沢値を有する場合に「A(良好)」と評価し、高い光沢値を有さない場合に「B(不良)」と評価した。具体的には、光沢値測定の評価基準は、下記の通りとした。
A・・・光沢値が70以上である。
B・・・光沢値が70未満である。
伸び測定では、1インチ×4インチのサイズの化粧フィルムサンプルを用意した。伸び引張試験機を用い、フィルムが破断するときの伸度を測定した。引張速度は300mm/分とし、サンプルを掴むチャックの間隔は5cmとした。伸び引張試験を3回行い、この3回の測定値を平均して、伸び率を算出した。
伸び測定の評価に際しては、保護層が、高い伸び率を有する場合に「A(良好)」と評価し、高い伸び率を有さない場合に「B(不良)」と評価した。具体的には、伸び測定の評価基準は、下記の通りとした。
A・・・伸び率が50以上である。
B・・・伸び率が50未満である。
耐IPA(イソプロパノール)試験では、1インチ×12インチのサイズの化粧フィルムサンプルを用意した。学振摩耗試験機AB−301(テスター産業社製)を用い、摩耗子にIPAをしみ込ませた金巾3号を取り付け、荷重500gの下、その金巾3号に化粧フィルムサンプル上を往復させた。金巾3号を10往復させる毎に、保護層の剥がれの有無を観察した。金巾3号を合計50往復させるまで試験を行った。耐IPA試験では、10往復毎に、約0.1mlのIPAを金巾3号にしみ込ませて、IPAを補充した。
耐IPA試験の評価に際しては、保護層が、高いIPA耐性を有する場合に「A(良好)」と評価し、高いIPA耐性を有さない場合に「B(不良)」と評価した。具体的には、耐IPA試験の評価基準は、下記の通りとした。
A・・・剥がれた回数が0回である。
B・・・剥がれた回数が1回以上である。
Figure 2018043391
実施例1では、保護層が、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤とフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤を含む光重合開始剤(TPO、IrgacureMBF)と、1質量%のフッ素化(メタ)アクリルモノマー(KY−1203)と、単官能(メタ)アクリルモノマー(IBOA、EEEA、PEA、CTFA)と、多官能(メタ)アクリルモノマー(PETTA)と、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート(CN981)と、ヒンダードアミン系光安定剤(Lignostab1198、CyasorbUV3529)と、紫外線吸収剤(Tinuvin405)とを用いて作製されている。
実施例1の保護層の組成によると、色差測定、光沢値測定、伸び測定、及び耐IPA試験において良好な評価が得られ、透明である上に、柔軟性と化学薬品耐性とを両立させた保護層を作製することが可能となる。
実施例2〜5も、保護層が、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤とフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤を含む光重合開始剤、フッ素化(メタ)アクリルモノマー、単官能(メタ)アクリルモノマー、多官能(メタ)アクリルモノマー、ウレタン(メタ)アクリレート、ヒンダードアミン系光安定剤、及び紫外線吸収剤を有している。このため、透明である上に、柔軟性と化学薬品耐性とを両立させた保護層を作製することが可能となっている。
Figure 2018043391
一方、比較例1では、フッ素化(メタ)アクリルモノマーを用いておらず、比較例2及び比較例4では、ウレタン(メタ)アクリレートを用いていない。比較例3では、多官能(メタ)アクリルモノマーを用いていない。比較例5及び比較例6では、1種のみの光重合開始剤を用い、また、フッ素化(メタ)アクリルモノマーを用いていない。このため、比較例1〜6の保護層では、色差測定、光沢値測定、伸び測定、及び耐IPA試験の少なくとも一つでの評価が「B(不良)」となっている。比較例1〜6の保護層は、透明である上に、柔軟性と化学薬品耐性とを両立させることはできていない。
1…化粧フィルム、10…フレキシブル基材、20…インクジェット印刷層、30…透明保護層。

Claims (5)

  1. フレキシブル基材上に、インクジェット印刷層及び透明保護層をこの順に備える化粧フィルムであって、
    前記透明保護層は、
    アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤とフェニルグリオキシル酸エステル系光重合開始剤を含む光重合開始剤、ヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤を含む光安定剤、フッ素化(メタ)アクリルモノマー、単官能(メタ)アクリルモノマー、多官能(メタ)アクリルモノマー及びウレタン(メタ)アクリレートを含有するモノマー組成物の紫外線硬化物である、化粧フィルム。
  2. 前記フッ素化(メタ)アクリルモノマーは、
    フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有し且つシロキサン結合を有するフッ素化(メタ)アクリルモノマー、及び/又は、フルオロアルキル基又はフルオロアルキルエーテル基を含有しシロキサン結合を有しないフッ素化(メタ)アクリルモノマーである、請求項1記載の化粧フィルム。
  3. 前記ヒンダードアミン系光安定剤は、
    高分子ヒンダードアミン系光安定剤及び低分子ヒンダードアミン系光安定剤を含む、請求項1又は2に記載の化粧フィルム。
  4. 前記ウレタン(メタ)アクリレートは、脂肪族ウレタン多官能(メタ)アクリレートである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧フィルム。
  5. 前記フレキシブル基材の、前記インクジェット印刷層が設けられた面とは反対の面に、粘着剤層を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧フィルム。
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