JP2018043373A - メモ用シートおよびメモ用シート積層体 - Google Patents

メモ用シートおよびメモ用シート積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】筆記性およびめくり性がよく、被貼付物にしっかりと貼り付けることができるメモ用シートを提供する。【解決手段】表面を筆記面とする基材シート2の裏面に、ノート等の被貼付物への貼り付けが可能な接着剤層3が形成されているメモ用シートM1において、接着剤層3を水で濡らすことにより接着力を発揮する再湿接着剤で形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、表面を筆記面とするメモ用シートの裏面側に接着剤層を備えるメモ用シートおよびメモ用シート積層体に関し、さらに詳しく言えば、しっかりと貼り付けることができるとともに、めくりやすく筆記性もよいメモ用シートおよびメモ用シート積層体に関する。
従来より、紙片の一端側領域に接着剤層を設けて積層された付箋紙等のメモ用シートが各種分野で利用されている。このメモ用シートは、一般に、表面が筆記面とされ、裏面側に接着剤層が設けられた矩形状のメモ用シートが積層されたメモ用シート積層体として提供されている。そして、これを利用する場合には、メモ用シートを一枚ずつメモ用シート積層体から切り離して必要な箇所に貼付するようにしている。
このメモ用シート積層体に設けられる接着剤層は、その接着力が強ければ隣接するメモ用シート同士が強く貼り付いてしまい、メモ用シートをめくることができない。そのため、接着剤層は、通常、貼って剥がせる再剥離用粘着剤から形成されているのが一般的である。
このメモ用シートの利用態様としては、例えば、被貼付物がノートである場合を例にとると、接着剤層が設けられていない他端側領域をノートの外縁よりも突出させて位置を認識させる目印としたり、この突出した他端側領域に所定の書込みを行ってインデックス片として利用したりしている。また、メモ用紙そのものとして利用する場合もある。
しかしながら、接着剤層を再剥離用粘着剤として接着力を弱めた場合でも、隣接したメモ用シート同士の貼り付きが完全に解消されるわけではなく、接着剤層が形成されていないメモ用シートのように容易にめくることはできない。
そこで、最近では、メモ用シートのめくり性や切り離し性を改善するために、接着剤層が形成される面とは反対の面(表面;筆記面)に、例えば、シリコーン化合物やフッ素化合物を含んだ離型効果の高い離型層が形成されている。
しかしながら、このような離型層を形成したメモ用シートに水溶性のペンで筆記すると、紙へのインクの浸透性が悪くなり、字汚れが発生するため好ましくない。また、乾燥の遅い水性ペンや直液式のボールペンに至っては全く筆記することができないこともある。
そのため、最近では、接着剤を改良することで隣接するシート同士の貼り付きを軽減するようにしたメモ用シートも提案されている。例えば、下記特許文献1のように、接着剤層中にエラストラメリック微小球を分散させてメモ用シート同士の貼り付きを防止するようにしたものがある。
その一方で、従来のメモ用シート積層体の接着剤層は、めくりやすさや切り離し易さ、また、切り離した後メモ用シートをノートや壁等に一時的に貼り付けることができることを考慮して、上記したように、再剥離用粘着剤が用いられている。
しかしながら、再剥離用粘着剤を用いたメモ用シートでは、切り離したメモ用シートをノート等にしっかりと貼り付けて長期間保管したい場合には、メモ用シートを糊や接着テープなどで貼り付けて固定する作業が別途必要なため、作業的に煩わしいという問題があった。
特表2011−519977号公報
そこで、本発明は上記した課題を解決するためになされたもので、メモ用シートのめくりや切り離しを容易に行うことができ、かつ、必要時には被貼付物に対して強く貼り付けることができるメモ用シートおよびそれを積層したメモ用シート積層体を提供することを目的とするものである。
上述した課題を達成するため、本第発明は、表面が筆記面とされる基材シートの裏面に接着剤層が形成されたメモ用シートにおいて、上記接着剤層が再湿接着剤を含むことを特徴としている。
この場合、上記接着剤層に含まれる上記再湿接着剤は、ポリビニルアルコール系、クロロプレンゴム系、デンプン系からなる群より選ばれる接着剤としてもよい。
本発明において、上記接着剤層の塗布面積は、上記基材シートの3%以上100%以下の面積としてもよく、上記接着剤層の厚さを5μm以上としてもよい。
また、本発明において、上記再湿接着剤を含む接着剤層にさらに再剥離用粘着剤を含ませるようにしてもよい。
本発明において、上記基材シートには、上記基材シートの一部分を切り離すための切り離し手段を設けてることが好ましい。さらには上記切り離し手段を、相互に交わらない2以上の切り離し手段としてもよく、上記切り離し手段をミシン目とするとよい。
本発明には、上記メモ用シートを2枚以上積層したメモ用シート積層体も含まれるが、このメモ用シート積層体には、上記メモ用シートをはぎ取って使うメモ用パッドや付箋、上記メモ用シートが綴られたノートも含まれる。
さらに、本発明には、上記接着剤層が形成されている面と反対の面には、必要に応じて離型処理を設けてもよい。
本発明によれば、メモ用シートの裏面側に再湿接着剤を含む接着層を設けていることにより、メモ用シートの裏面側を単に水で濡らすだけでノート等の被貼付物にしっかりと貼り付けることができる。
また、メモ用シートの裏面側を水で濡らす前の乾燥した状態では、隣接するメモ用シート同士には接着力が働いていないため、メモ用シートを容易にめくることができる。
そして、本発明によれば、メモ用シートのめくりを容易に行うことができるため、メモ用シートの表面に離型層を形成する必要がない。そのため、例えば、基材が上質紙の場合だと表面(筆記面)に水溶性のペンで筆記したとしても、字汚れがなく、どのようなインクの筆記具でも対応できる。
さらに、接着剤層を再湿接着剤と再剥離用粘着剤とを組成混合したことにより、水で濡らせば再湿接着剤による接着効果が期待できるとともに、水で濡らさずとも再剥離用粘着剤の接着効果が期待でき、ユーザの好みに応じて使用することができる。
本発明の第1実施形態に係るメモ用シートの一例を模式的に説明する断面図。 本発明の第2実施形態に係るメモ用シートの一例を模式的に説明する断面図。 本発明の第3実施形態として上記第1および第2実施形態に係るメモ用シートを積層させたメモ用シート積層体を模式的に示す説明図。 本発明の第4実施形態に係るメモ用シートの他の例を模式的に示する説明図。 本発明の第5実施形態に係るメモ用シートの他の例を模式的に示する説明図。 第5実施形態に係るメモ用シートの使用態様の一例を模式的に示す説明図。 第5実施形態に係るメモ用シートの使用態様の他の例を模式的に示す説明図。
次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1には本発明に係るメモ用シートの第1実施形態が示されている。図1に示すように、本発明のメモ用シートM1は、基材シート2の一方の面(表面;図1において上面)が筆記面とされ、その他方の面(裏面)には、再湿接着剤からなる接着剤層3が形成されている。
この例において、基材シート2は、20〜200g/m程度の上質紙からなるが、これ以外にポリエチレンフタレート(PET),ポリエチレンナフタート,ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムであってもよく、特には限定されない。ただし、基材シート2をプラスチックフィルムとする場合には、筆記性を考慮して、ペンインクを染みこませるための受像層を筆記面側に設けることが好ましい。
本第1実施形態では、接着剤層3は再湿接着剤から形成されている。再湿接着剤は、乾燥した塗膜の状態ではタック(接着性)はないが、表面を水で濡らすと接着性が生じる、例えば郵便切手等に用いられる接着剤であり、ポリビニルアルコール系、クロロプレンゴム系、デンプン系の接着剤が用いられている。
そのため、本第1実施形態に係るメモ用シートM1は、一見すると、裏面側に接着剤が形成されていない単なるメモ用シートと異なることがないが、糊やテープ等を介さなくては被貼付物に固定することができないメモ用シートとは異なり、裏面側を水で濡らすと被貼付物に容易に、かつ、しっかりと貼り付けることができるようになっている。さらに、本第1実施形態に係るメモ用シートは、接着機能を有しているにもかかわらず、隣接するシート同士が貼り付くことなく、容易にめくることができる。
また、本第1実施形態において、接着剤層3は、基材シート2の裏面全体に形成されているが、これに限られることはなく、例えば、基材シート2のシート面積の3%以上100%以下とすることができる。
すなわち、基材シート2の一部分だけに再湿接着剤による接着剤層3を形成することにより、接着剤層3を水で濡らせば、被貼付物に一部接着させることができるとともに、本実施形態のように、基材シート2の裏面側全体に再湿接着剤による接着剤層3を形成することにより、被貼付物に全面接着させることもできる。
また、接着剤層3の塗布形状は、直線状、格子状、ドット状の各種の形状を選択することができるが、塗布面積が3%未満だと、切り離した基材シート2が被貼付物に十分に貼り付かないため、好ましくない。また、接着剤層3の厚みは5μm以上とするとよい。
図2には、本発明に係るメモ用シートの第2実施形態が示されている。図2に示すように、このメモ用シートM2は、上記第1実施形態と同様に、基材シート2の一方の面(表面;図1において上面)が筆記面とされ、その他方の面(裏面)には接着剤層4が形成されている。
接着剤層4は、上記第1実施形態でも用いた再湿接着剤のほかに、その他の粘着剤、フィラー、顔料、ポリマー等と混合してもよい。例えば、粘着剤は再剥離用粘着剤が好ましく、再湿接着剤と再剥離用粘着剤を混合する場合、混合割合(再湿接着剤/再湿接着剤+再剥離用粘着剤)が50質量%以上100質量%未満、好ましくは70質量%以上100質量%未満、より好ましくは85質量%以上100質量%未満が良い。
再剥離用粘着剤としては、特には限定されないが、好ましくは、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル系の材料を単独または組み合わせで用いてもよい。
フィラーとしては、接着力のコントロールとして、炭酸カルシウム、シリカ、ガラス、アクリル粒子やエポキシ粒子などの樹脂材料を単独または組み合わせで用いてもよい。また、接着剤層を着色するために、顔料および染料を組み合わせてもよい。
ポリマーとしては、特には限定されないが、好ましくはアクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル系の材料を単独または組み合わせで用いてもよい。
このように、接着剤層4を再湿接着剤と再剥離用粘着剤とで構成したことにより、従来のような再剥離用粘着剤のみで構成した場合よりも、めくり性および切り離し性を向上させることができる。また、水で濡らせば再湿接着剤による接着効果が期待できるとともに、水で濡らさなければ再剥離用粘着剤の接着効果が期待でき、ユーザの好みに応じて使用することができる。
この例(第2実施形態)では、図2に示すように、基材シート2の表面(筆記面)には、離型層5が形成されている。なお、接着剤層を再湿接着剤で構成すれば、メモ用シート同士が接着することがないので、離型層5は必ずしも設ける必要はないが、次のような場合は設けた方がよいと考えられる。
例えば、湿度の高い環境下での使用が想定される場合などは、湿気によって接着剤が溶け、シート同士が一部貼り付くことも考えられるため、このような場合は、接着剤層の反対側(筆記面)に離型機能を設けた方が好ましい。
また、接着剤層に再剥離用粘着剤を含む場合においても、接着剤層の反対面(筆記面)に離型機能を設けた方がよい。離型機能とは、離型層を設けた場合や、基材材料自体が離型機能を有している場合をいう。
離型剤としては、特には限定されないが、例えば、離型材料としてシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、長鎖アルキル系樹脂を単独または組み合わせで用いていても良く、特には、ペンインクを弾きにくい長鎖アルキルペンダント型ポリマーが好ましい。
離型剤には、剥離調整や筆記性改善のため、添加物などを混合して作成してもよいが、離型層の厚さは約0.2〜2.0μmであることが好ましい。また、離型層は基材シート2の表面の全面あるいは部分的に形成してもよく、例えば、ストライプやドット状でもよい。
図3には、本発明の第1本実施形態に係るメモ用シートM1を積層して形成したメモ用シート積層体1Aが示されている(第3実施形態)。この例で、メモ用シート積層体1Aは、積層されたメモ用シートM1の上下および一側面をカバー紙材Cで覆い、メモ用シートM1の一端側をホチキスHで止めることにより形成されているが、これに限られることはない。例えば、メモ用シート積層体1Aの上下および一側面に表紙・台紙を重ねて天糊してもよく、その積層方法は適宜選択可能である。
これによれば、メモ用シートM1の接着剤層3を再湿接着剤により構成しているため、メモ用シートM1を多数枚積層してもメモ用シートM1の表裏面は接着されていないため、めくりやすいとともに、メモ用シート積層体1Aからの剥ぎ取り(切り離し)も容易となる。
また、メモ用シートM1の表裏面は接着されていないため、その表面(筆記面)に離型層を設ける必要がない。そのため、例えば、水溶性のペンで筆記したとしても滲み等の汚れがなく、どのようなインクの筆記具にでも対応可能である。
なお、この例では、メモ用シート積層体1Aを、接着剤層3が再湿接着剤により構成されているメモ用シートM1を積層して形成した例で説明したが、上記第2実施形態のメモ用シートM2を積層してメモ用シート積層体とすることもできる。
この場合、メモ用シートM2には、接着剤層4が設けられている面の反対側(筆記面)に、上記第2実施形態と同様の離型層5を設けて離型機能を有するようにすることで、上記第2実施形態と同様の効果が期待できる。
また、この例では、積層されたメモ用シートM1の上下および一側面をカバー紙材Cで覆い、メモ用シートM1の一端側をホチキスHで止めることによりメモ用シート積層体1Aを形成しているが、メモ用シートM2を多数枚積層して形成する場合には、再剥離用粘着剤による接着力を介して積層することができ、ホチキスH等のような止め具は不要となる。
なお、本第3実施形態では、接着剤層4が再湿接着剤より構成されているため、メモ用シートM同士の貼りつきがなく、メモ用シート積層体1Aからの剥ぎ取り(切り離し)が容易であるが、必要に応じてミシン目等の切り離し手段を設けてもよい。
次に、図4を参照して、本発明の他の実施形態(第4実施形態)を説明する。このメモ用シートM10は、上記第1および第2実施形態と同様に、その一方の面(表面)側を筆記面とし、その他方の面(裏面)側を接着面とする紙等からなる基材シート11を備えている。
図4には、基材シート11の裏面側が示されているが、基材シート11には、基材シートの切り離し手段として、相互に交わらない2本のミシン目12,13が所定の間隔をおいて形成されており、それら2本のミシン目12,13は、2つの接着剤層14,15を区切るように設けられている。
この例において、第1ミシン目12と第2ミシン目13の間には再剥離用粘着剤からなる接着剤層14が、第2ミシン目13と基材シート11の他辺11b(第2ミシン目13と対向する辺)との間には再湿接着剤からなる接着剤層15がそれぞれ形成されている。
そのため、メモ用シートM10を第1ミシン目12から切り取った場合は、再剥離用粘着剤層14を介して被貼付物に貼り付けることができる。また、再剥離用粘着剤層14を介して被貼付物に貼り付けた後、よりしっかりと固定したい場合には、再湿接着剤層15を水に濡らせばよい。
一方、メモ用シートM10を第2ミシン目13から切り取った場合は、再湿接着剤層15を水に濡らさない状態では普通のメモ用シートとして個別に保管することができるとともに、水に濡らせば被貼付物にしっかりと貼り付けることができるメモシートとして使用することができる。
このように、この第4実施形態に係るメモ用シートM10は、ユーザーの使用目的や好みに応じて、再剥離用粘着剤層14あるいは再湿接着剤層15により、被貼付物に貼り付けることができるため、利便性を向上させることができる。
なお、本第4実施形態では、第2ミシン目13と基材シート11の他辺11bとの間には接着剤層15として再湿接着剤がその全面に塗布されているが、これに限られることはなく、例えば、ドット状、格子状等に塗布してもよい。また、その塗布面積は特には限定されないが、塗布面積は3%以上100%以下が好ましく、より好ましくは5%以上100%以下、さらに好ましくは10%以上100%以下である。
図5には、本発明のさらに他の実施形態(第5実施形態)が示されている。このメモ用シートM20は、上記第1および第2実施形態と同様に、その一方の面(表面)側を筆記面とし、その他方の面(裏面)側を接着面とする紙等からなる基材シート21を備えている。
図5には、基材シート21の裏面側が示されているが、この基材シート21には、切り離し手段として、相互に交わらない3本のミシン目22,23,24が所定の間隔をおいて形成されており、それら3本のミシン目22,23,24は、2つの接着剤層25,26を区切るように設けられている。
この例において、基材シート21の裏面には、第1ミシン目22と第2ミシン目23の間には再剥離用粘着剤からなる接着剤層25が、第2ミシン目23と第3ミシン目24との間には再湿接着剤からなる接着剤層26がそれぞれ形成されている。
そのため、メモ用シートM20を第1ミシン目22から切り取った場合には、再剥離用粘着剤層25または再湿接着剤層26のいずれかによる貼付物への貼り付けを選択することができる。
また、メモ用シートM20を第2ミシン目23から切り取った場合は、接着剤層(再湿接着剤)26を介して貼付物へ固定することができるし、第3ミシン目24から切り取った場合は通常のメモシートとして使用できる。
ここで、例えば、被貼付物をノートNとして、本実施形態のメモ用シートM20の使用態様を説明すると、図6(a)に示すように、付箋のようにノートNから突出させたい場合には、メモ用シートM20を基材シート21の一辺21aから切り取り、図6(b)に示すように、接着剤層(再剥離用粘着剤)25を介してノートNに貼り付ければよい。
このように、本第5実施形態でも、メモ用シートM20をユーザーの使用目的や好みに応じて再剥離用粘着剤よりなる接着剤層25あるいは再湿接着剤よりなる接着剤層26により被貼付物に貼り付けたりすることができるため、利便性を向上させることができる。
なお、本第5実施形態では、基材シート21に、切り離し手段として3本のミシン目22,23,24を設け、第1ミシン目22と第2ミシン目23の間には再剥離用粘着剤からなる接着剤層25を、第2ミシン目23と第3ミシン目24との間には再湿接着剤からなる接着剤層26を設けているが、図7に示すように、接着剤層25と接着剤層26の位置を入れ替えてもよい。
ここで、添付物をノートNとして、本第5実施形態のメモ用シートM20の他の使用態様を説明すると、図7(a)に示すように、付箋のようにノートから突出させたい場合には、メモ用シートM20を第1ミシン目22から切り取って、図7(b)に示すように、接着剤層(再湿接着剤)26を水で濡らすことなく、接着剤層(再剥離用粘着剤)25を介してノートに貼り付ければよい。
なお、本第5実施形態では、基材シート21に、切り離し手段として3本のミシン目22,23,24を設け、その間に接着様式の異なる2つの接着剤層25と接着剤層26を設けているが、ミシン目の数はこれに限られることはなく、複数本のミシン目を設けてその間に再剥離用粘着剤と再湿接着剤とを交互に、例えばストライプ状に塗工してもよい。
また、本第5実施形態では、隣接するミシン目とミシン目との間に設けられる接着剤層25,26を再剥離用粘着剤と再湿接着剤とを交互に塗布することにより構成しているが、必ずしも2種類の接着剤を交互に塗布して構成する必要はなく、どちらか1種類を連続して塗布してもよいし、どちらか1種類の接着剤あるいは粘着剤のみで接着剤層を形成しても良い。
上記第4および第5実施形態では、基材シート11,21の一部分を切り離す切り離し手段を直線状のミシン目により構成しているが、これに限られることはなく、例えば、ジグザグ状や曲線状などあってもよく、相互に交わらない切り離し手段であればよい。また、ミシン目にように、規則正しく子孔を連続させたものでなくてもよく、例えば、長さの異なる点線カットなどにより切り離し手段を構成してもよい。
また、上記第4および第5実施形態においても、基材シート11,21の接着剤層が形成される面とは反対の面(筆記面)には、上記第2実施形態と同様に離型層を設けて離型機能を有するようにしてもよく、これにより、上記第2実施形態と同様の効果が期待できる。
上記実施形態のいずれにおいても、基材シート2,11,21の表面は筆記面とされているが、基材シート2,11,21の表面に色彩や絵柄などの印刷層を設けても良く、これにより意匠性を向上させることができる。
なお、上記第1〜第3実施形態では切り離し手段のないメモ用シートM1,M2を、上記第4および第5実施形態では切り離し手段を設けたメモ用シートM10,M20について説明したが、本発明のメモ用シート積層体には、切り離し手段としてのミシン目のあるなしにかかわらず、メモ用シートを1枚ずつ剥ぎ取って使うメモ用パッドや付箋のほか、メモ用シートが複数枚綴られたノートも含まれる。
以下、本発明の実施例および比較例によって、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1〜3)
基材シートとして上質紙(日本製紙社製NPiフォーム(登録商標);64.0g/m)の表面に、再湿接着剤(昭和電工社製S−16(ポリビニルアルコール系))をそれぞれ5μm,10μm,20μmをコーティングしたものを試験片A,B,Cとした。
(実施例4〜5)
基材シートとして上質紙(日本製紙社製NPiフォーム(登録商標);64.0g/m)の表面に、再湿接着剤(昭和電工社製S−16(ポリビニルアルコール系))と再剥離用粘着剤(トーヨーケム社製オルバインBPW−5954)とを固形分比50%:50%で混合して、それぞれ10μm,20μmをコーティングしたものを試験片D,Eとした。
(比較例1〜3)
基材シートとして上質紙(日本製紙社製NPiフォーム(登録商標);64.0g/m)の表面に、再剥離用粘着剤(トーヨーケム社製オルバインBPW−5954)をそれぞれ5μm,10μm,20μmをコーティングしたものを試験片F,G,Hとした。
〔シートの紙への貼付力測定〕
SUS板全面に両面テープを貼り、その上に目付81.4g/mの上質紙(日本製紙社製NPiフォーム(登録商標))を貼り合わしたものを被着体とし、試験片A〜Hをそれぞれ50mm幅にカットし、それを被着体に貼り合わせた。
貼り付け条件は2kgのゴムローラーで300/minの速度で1往復の圧着とし、圧着30分後の接着力(接着力)を90°ピール法で測定した。
引き剥がし条件は、ストローク30mm、引き剥がし速度300m/minで行い、シートを分離するために必要な最大抵抗力を記録した。
なお、実施例1〜5は再湿接着剤を使用しているため、ローラーを水に浸し、水気を軽く切った後、接着剤層の上にローラーで2往復転がし、水を転写塗布させ、上記と同様の条件にて、圧着30分後の貼付力を測定した。
その結果を以下に示す。なお、測定は2回行い、その平均値を求めた。また、試験片に水を塗布したものは●を記している。
Figure 2018043373
Figure 2018043373
Figure 2018043373
〔シートのめくり力測定〕
試験片A〜Hをそれぞれ50mm幅にカットし、それをそれぞれ2枚積層した。
貼り付け条件は2kgのゴムローラーで300/minの速度で1往復の圧着とし、圧着30分後に積層した試験片の上シートと下のシートの角度を90°とし(90°ピール法)、引き剥がし条件を、ストローク30mm、引き剥がし速度300m/minで行い、上シートが下シートと分離するために必要な力の最大抵抗力を記録した。
その結果を以下に示す。なお、測定は2回行い、その平均値を求めた。
Figure 2018043373
Figure 2018043373
Figure 2018043373
この結果から、シートの紙への貼り付け測定においては、再湿接着剤を使用した実施例1〜3(試験片A〜C)では、すべて紙破壊するほどの貼付力が認められた。一方、再剥離用粘着剤を使用した比較例1〜3(試験片F〜H)では紙破壊するほどの接着力は認められなかった。
最後に、シートのめくり力測定においては、再湿接着剤を使用した実施例1〜3(試験片A〜C)ではまったく接着力が認められず、めくり性が良いことが認められた。
また、再湿接着剤と再剥離用粘着剤とを混合した実施例4〜5(試験片D〜E)では、
シートの紙への貼り付け測定においては、すべて紙破壊するほどの接着力が認められた。一方、シートめくり測定においては接着力が小さく、再剥離用粘着剤のみを使用した比較例1〜3(試験片F〜H)よりもめくり性が良いこともわかった。
以上のことから、メモ用シートに再湿接着剤を用いた場合、再剥離用粘着剤を用いたものより、紙などの貼付物に対して強い接着力を発揮するとともに、めくり性も向上させることもわかった。
1A メモ用シート積層体
1,10,20 メモ用シート
2,11,21 基材シート
3,4,14,15,25,26 接着剤層
5 離型層
12,13,22,23,24 ミシン目(切り離し手段)

Claims (13)

  1. 表面が筆記面とされる基材シートの裏面に接着剤層が形成されたメモ用シートにおいて、上記接着剤層が再湿接着剤を含むことを特徴とするメモ用シート。
  2. 上記再湿接着剤は、ポリビニルアルコール系、クロロプレンゴム系、デンプン系からなる群より選ばれる接着剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のメモ用シート。
  3. 上記接着剤層の塗布面積は、上記基材シートの3%以上100%以下の面積であることを特徴とする請求項1または2に記載のメモ用シート。
  4. 上記接着剤層の厚さが5μm以上であることを特徴とする請求項1,2または3に記載のメモ用シート。
  5. 上記接着剤層がさらに再剥離用粘着剤を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のメモ用シート。
  6. 上記基材シートには、上記基材シートの一部分を切り離すための切り離し手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のメモ用シート。
  7. 上記切り離し手段が、相互に交わらない2以上の切り離し手段であることを特徴とする請求項6に記載のメモ用シート。
  8. 上記切り離し手段がミシン目であることを特徴とする請求項6または7に記載のメモ用シート。
  9. 請求項1ないし8に記載のメモ用シートを2枚以上積層したメモ用シート積層体。
  10. 上記メモ用シートをはぎ取って使うメモ用パッドであることを特徴とする請求項9に記載のメモ用シート積層体。
  11. 上記メモ用シートをはぎ取って使う付箋であることを特徴とする請求項9に記載のメモ用シート積層体。
  12. 上記メモ用シートが綴られたノートであることを特徴とする請求項9に記載のメモ用シート積層体。
  13. 上記接着剤層が形成されている面と反対の面には離型処理がされていることを特徴とする請求項9ないし12のいずれか1項に記載のメモ用シート積層体。
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