JP2018042895A - 歯冠補綴物作製システム、歯冠補綴物作製方法および歯冠補綴物作製のためのプログラム - Google Patents

歯冠補綴物作製システム、歯冠補綴物作製方法および歯冠補綴物作製のためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】歯冠補綴物の作製に要する作業者の手間と時間とを削減することができる歯冠補綴物作製システムと、この歯冠補綴物作製システムを用いた歯冠補綴物作製方法と、歯冠補綴物を作製するためのプログラムと、を提供する。【解決手段】歯冠補綴物作製システム100は、データ作成装置70と、保持部30、切削機構40および制御部50を備えた切削装置1とを備える。切削機構40は、被加工物5を切削して加工物を形成するための第1加工ツール41と、形成された加工物を研磨するための第2加工ツール42と、第1加工ツール41および第2加工ツール42を把持するとともに位置を制御する駆動装置とを備える。制御部50は、3次元データに基づき保持部30に保持されている被加工物5を第1加工ツール41により切削することで、加工物を形成する第1制御部52と、3次元データに基づき保持部30に保持されている加工物の表面を第2加工ツール42により研磨する第2制御部54と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、歯冠補綴物を作製する歯冠補綴物作製システム、歯冠補綴物作製方法および歯冠補綴物作製のためのプログラムに関する。
セラミック材料や樹脂材料等の被加工物を所望の形状に切削することによって、歯冠補綴物(人工歯、人工歯冠等ともいう。)を作製することが行われている。歯冠補綴物の切削は、従来は手作業で行われていたが、近年では、コンピュータ支援設計(Computer-aided design:CAD)およびコンピュータ支援製造(Computer aided manufacturing:CAM)技術の導入により、コンピュータで設計されたデータに基づいて切削装置が切削を行うようになってきている。
このCAD/CAM技術では、一般に、まず、クライアントの歯型を模った支台歯模型をスキャニングして3次元データを取得する。次いでこの3次元データを基に、所望の歯冠補綴物の形状をCADでデザインし、STLデータ化する。そして、かかるデザインを基に、CAMにて切削装置が読み取り可能な切削加工データを作成する。切削加工データには、例えば、切削に使用する切削ツールの種類、切削ツールの動かし方(位置、角度、軌跡、移動速度)等のツールパスに関する情報が含まれる。そしてこの切削加工データを基に、切削装置が、歯冠補綴物用の被加工材を切削加工する。
被加工材として、近年では、生体親和性が高く焼成によって高強度を発現するジルコニア系材料が使用されている。これにより被加工材を切削装置により最終形態まで切削加工する、いわゆるフルカントゥア(full contour)法による歯冠補綴物の作製が行われてもいる。しかしながら、高い審美性が要求される前歯部の歯冠補綴物については、ジルコニアでは透光性が十分に得られないため、歯冠の基礎となるフレーム部(コーピングともいう。)のみをジルコニア系材料で作製し、このフレーム部に対して、技工士が、クライアントごとに適切な色調や質感の陶材を盛り付けること(築盛)で歯冠補綴物を完成させている。なお、最近になって、焼成後に高い強度とより高い透光性を実現するジルコニア系の被加工材が開発された。
CAD/CAM技術による歯冠補綴物の切削加工に際しては、切削加工データに含まれ情報に基づき、被加工材に対して、対応する切削加工ツールを所定の角度、軌跡等の条件で当接させることで、被加工材を切削し、目的の3次元形状の歯冠補綴物を作製する。したがって、切削後の歯冠補綴物の表面には、切削加工ツールの軌跡等に由来して形成されるスジ状の凹凸である切削スジ(切削痕)の発生が避けられなかった。このような凹凸は、歯冠補綴物の美観を損ねるだけではなく、舌の味覚や感触をもつ感覚性に変調をきたしたり、歯垢の付着によって歯肉を刺激し歯周病をもたらすこと等が懸念される。したがって、CAD/CAM技術により作製された歯冠補綴物については、表面の凹凸を技工士が研磨する作業が欠かせなかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、歯冠補綴物の作製に要する作業者の手間と時間とを削減することができる歯冠補綴物作製システムと歯冠補綴物作製方法とを提供することである。
本発明に係る歯冠補綴物作製システムは、歯冠補綴物についての3次元データを作成するデータ作成装置と、被加工物を保持する保持部と、上記被加工物を切削するための切削機構と、上記保持部および上記切削機構の駆動を制御する制御部と、を備えた切削装置と、を備えている。上記切削機構は、上記被加工物を切削して加工物を形成するための第1加工ツールと、形成された上記加工物を研磨するための第2加工ツールと、上記第1加工ツールおよび上記第2加工ツールを着脱自在に把持するとともに、上記被加工物に対する上記第1加工ツールおよび上記第2加工ツールの位置を制御する駆動装置と、を備えている。上記制御部は、上記3次元データに基づき上記保持部および上記切削機構を制御して、上記保持部に保持されている上記被加工物を上記第1加工ツールにより切削することで、上記加工物を形成する第1制御部と、上記3次元データに基づき上記保持部および上記切削機構を制御して、上記保持部に保持されている上記加工物の表面を上記第2加工ツールにより研磨する第2制御部と、を備えている。
本発明に係る歯冠補綴物作製システムは、切削加工のための第1加工ツールと、研磨のための第2加工ツールを備えている。そして、歯冠補綴物を構成するための材料である第1被加工物から、目的の形状の歯冠補綴物を、3次元データに基づき切削加工する。その後、切削された歯冠補綴物に対して、引き続き研磨を行う。このことにより、例えば最終形態に対応する形状の歯冠補綴物を、切削による凹凸を除去した状態で作製することができる。以上の切削および研磨は、3次元データに基づき実行されるため、予め設計された咬合を実現する歯冠補綴物を簡便かつ精確に作製することができる。これによって、作業者の手間や時間を省いて、歯冠補綴物を作製することができる。
本発明によれば、歯冠補綴物の作製に要する作業者の手間と時間とを削減することができる歯冠補綴物作製システムが提供される。また、この歯冠補綴物作製システムを用いた歯冠補綴物作製方法や歯冠補綴物の作製のためのプログラムが提供される。
本発明の一実施形態に係る歯冠補綴物作製システムの構成を示す斜視図である。 (a)(b)はそれぞれ歯冠補綴物の全体を示す(a)正面図と(b)そのb−b断面図であり、(c)(d)はそれぞれ支台歯を示す(c)正面図と(d)そのd−d断面図である。 本発明の一実施形態に係る歯冠補綴物作製方法のフローチャートである。 被加工物の一形態を示す斜視図である。 被加工物の他の形態を示す斜視図である。 (a)は一実施形態に係る第1データのイメージを示す図であり、(b)は被加工物中での第1データの配置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る切削装置のフロントカバーを開けた状態を示す正面図である。 円盤状の被加工物を一実施形態に係る保持部に保持した状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る(a)第1加工ツールと、(b)第2加工ツールとを示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る歯冠補綴物作製システム100と、歯冠補綴物作製方法とについて説明する。図1に示すように、歯冠補綴物作製システム100は、切削装置1と、データ作成装置70とを備えている。この歯冠補綴物作製システム100は、クライアントの天然歯の一部または全部が欠損した場合に、クライアントの口腔内に設けられた支台歯の少なくとも一部または全部を覆って欠損部を補綴する歯冠補綴物を、天然歯に近い性状と外観とを備えるものとして作製するものである。特に、ここに開示される歯冠補綴物作製システム100は、高い審美性が要求される前歯部用の歯冠補綴物を好適に作製する。
なお、図1では、歯冠補綴物作製システム100が一つの切削装置1を備える例を示しているが、切削装置1は複数備えられていてもよい。切削装置1を複数備える場合の各切削装置1の構成はそれぞれ同じであってよい。切削装置1とデータ作成装置70とは、有線通信が可能にラインLにより接続されている。なお、切削装置1とデータ作成装置70とは、無線による通信も可能である。データ作成装置70として、例えば、CAD機能とCAM機能とが組み合わされて備えられているCAD/CAM装置を採用することができる。本例におけるCAD/CAM装置は、パーソナルコンピュータにCAD機能および実現させるためのプラグラムが導入さえることで構成されている。このパーソナルコンピュータには、ディスプレイ70a等からなる表示装置と、キーボードやタッチパネル、マウス等からなる入力装置とが備えられている。ただし、データ作成装置70は、CAD/CAM装置に限定されるものではない。
図2の(a)は、歯冠補綴物作製システム100が作製する前歯部の歯冠補綴物C1の正面図であり、(b)はそのb−b断面図である。また、図2の(c)は、歯冠補綴物C1が装着される支台歯C0の正面図であり、(d)はそのd−d断面図である。図2(a)に示すように、歯冠補綴物C1は、天然歯のうちの歯ぐきから露出した歯冠部分を摸した形状を有している。支台歯C0は、クライアントの歯ぐきに埋設されて、歯冠補綴物C1を支える歯根としての機能を備える。そして支台歯C0の頭部Hに歯冠補綴物C1が嵌め合わされて固定されることで、人工歯が完成される。
本例における歯冠補綴物C1は、例えば、ジルコニア系セラミック材料により構成することができる。CAD/CAM技術を利用した歯冠補綴物C1の作製では、例えば、図2(a)(b)に示すような歯冠補綴物C1を、切削装置1を用いて、ジルコニア系セラミック材料からなる円盤状の被加工物を切削加工することで造形する。従来は、高い審美性が要求される前歯部用の歯冠補綴物については、更に透光性の高い陶材を用いての前装(築盛)が必須であり、かかる陶材により歯冠補綴物の最終形態が形作られていた。それが最近になって、色調と透明性とが高められたジルコニア系セラミック材料からなる被加工物が提供されるようになり、陶材の前装の必要がない場合もある。つまり、切削により歯冠補綴物C1の最終形態を造形することができる。ここに開示される技術においては、歯冠補綴物C1の切削加工の後に、切削された歯冠補綴物C1の研磨を切削装置1を用いて行い、歯冠補綴物C1の最終的な形態の調整についても切削装置1を用いて実施する。
すなわち、ここに開示される歯冠補綴物作製方法は、図3に示すように、本質的に下記の工程S1〜S3を含む。
(S1)3次元データ準備工程
(S2)切削工程
(S3)研磨工程
S1.3次元データ準備工程
データ作成装置70は、切削装置1が読み取り可能な歯冠補綴物C1の作製のための3次元データを作成する。この3次元データは、例えばSTL(Standard Triangulated Language)形式のデータであり得る。データ作成装置70は、加工対象である被加工物の形態に合わせて、適切な3次元データを形成する。例えば、被加工物5としては、図4Aに示すような、1つまたは複数の歯冠補綴物C1の作製が可能で、予め切削装置1への接続が可能に構成された接続ピン5bが備えられたピンつきブロック材5aや、図4Bに示すような、複数の歯冠補綴物C1の作製が可能な大型のブロック材5c等が提供されている。データ作成装置70は、例えば、ピンつきブロック材5aを用いる場合は、歯冠補綴物C1のみについての3次元データを作成してもよい。データ作成装置70は、例えば、大型のブロック材5cを用いる場合には、歯冠補綴物C1にサポート部Sを接続した第1部材C3(図5(a)参照)についての3次元データである第1データを作製することもできる。以下、第1データを用いて歯冠補綴物C1を作製する場合を例にして説明する。
図5(a)に、第1データにより表される第1部材C3のイメージを例示した。第1データは、作製対象の歯冠補綴物C1に対応する歯冠部C2と、この歯冠部C2を支持するサポート部Sと有する第1部材C3についての3次元データである。サポート部Sとは、図5(b)に示すように、歯冠部C2を形成するための材料であるブロック材5cから歯冠部C2を削り出すにあたり、切削された歯冠部C2が落下しないように、歯冠部C2をブロック材5cに固定する棒状の部材である。ここに開示される技術では、サポート部Sは、後述の切削工程における歯冠部C2の落下防止の機能に加え、研磨工程において歯冠部C2を支持するための支持部材としての機能を有する。
第1データは、例えば、作業者が、第1部材C3の立体形状をデータ作成装置70のCADでデザインしてSTLデータ化し、かかるデザインからCAMにて切削加工データ化することで用意することができる。第1部材C3のデザインでは、クライアントの口腔内の歯列および支台歯C0の3次元データを基に、所望の歯冠補綴物C1が得られるよう、歯冠部C2およびサポート部Sの立体形状を設計する。支台歯C0の3次元データは、クライアントの口腔内の歯列形態を非接触で直接スキャニング(レーザスキャンやCCDセンサによるスキャン)したり、歯列および支台歯の模型をスキャニングしたりすることで得ることができる。なお、データ作成装置70は、歯列および支台歯C0の3次元データを、例えば、インターネット回線を経由して受け取ることができる。データ作成装置70が受領した上記各3次元データが示す画像は、データ作成装置70のディスプレイ70a(図1参照)にて確認することができる。
歯冠部C2は、支台歯C0を覆う冠状に形成される。歯冠部C2は、支台歯C0と嵌まり合うように、歯冠部C2の歯根側bに支台歯C0の形状に対応した凹部Eを有している。また、歯冠部C2の外形は、周囲の歯とのバランスや咬合、クライアントあるいは作業者の好みや等を考慮して設計することができる。
サポート部Sは、歯冠部C2の外表面から突出する棒状に形成される。なお、従来のサポート部は、切削時に歯冠部C2をよりバランスよく安定的に、かつ、より狭い接続面積で支持し得るよう、1つの歯冠部C2に対して2個から3個程度の複数のサポート部が、歯冠部C2の周縁に均等な配置で設けられていた。しかしながら、ここに開示される技術においては、サポート部Sは、1つの歯冠部C2に対して1つのみ設けることが好ましい。このとき、十分な支持強度を確保するために、サポート部Sは、従来の歯冠部C2に接続されたサポート部と比較して、断面積が広くてもよい。また、サポート部Sは、歯冠部C2の唇側と舌側の表面のうち、舌側の表面に立設される。これにより、後のサポート部Sの除去に伴う審美性の低下を抑制することができる。なお、本明細書において「舌側」とは、単に歯列の内側,舌のある側,唇のある側とは反対側、を意味する。したがって、「舌側」は、下顎における舌側に限定されず、上顎における口蓋側についても含むものとする。
サポート部Sの形状は特に制限されず、例えば、概ね円柱形状とすることできる。なお、従来のサポート部は、例えば長手方向において概ね均一な太さ(例えば、始点直径:約2.5mm、終点直径:約:3mm)であった。これに対し、ここに開示される技術において、サポート部Sは、長手方向において均一な太さ(寸法)であってもよいし、異なる太さ(寸法)であってもよい。例えば、サポート部Sは、歯冠部C2に接続する側の端部(始点ともいう。)である第1端部e1における断面積が、第1端部e1とは異なる側の端部(終点ともいう。)である第2端部e2における断面積よりも狭くなるように設計されていてもよい。第2端部e2は、図5(b)に示すように、被加工物5に接続されている。例えばサポート部Sが円柱形状のとき、第1端部e1の断面の直径が、第2端部e2の断面の直径よりも小さくてもよい。一例として、第1端部e1の断面の直径を2mm以上3mm以下(典型的には約2.5mm)とするとき、第2端部e2の断面の直径を3mm超過5mm以下、例えば4mm以上5mm以下(典型的には約4.5mm)とすることが好ましい。このとき、第1端部e1の断面の直径に対する第2端部e2の断面の直径の割合は、例えば、1.3倍以上2倍以下程度を目安とすることができる。本実施形態では、サポート部Sの形状を円柱形状とし、第1端部e1における断面の直径を2.5mm、第2端部e2における断面の直径を4.5mmに設計した。これにより、後述の切削工程および研磨工程で歯冠部C2を堅固に支えることができるとともに、研磨工程後にサポート部Sを除去した際に、歯冠部C2に残るサポート部Sの除去痕を狭い領域に抑えることができる。
また、歯冠部C2を形成するための被加工物5として、完全に焼結されたジルコニア系セラミック材料を用いると、切削加工の効率が著しく低くなってしまう。そこで、被加工物5としては、焼成により焼結が進行し得る半焼結のジルコニア系セラミック材料を好ましく用いることができる。ここで、半焼結のジルコニア系セラミック材料は、完全に焼結する際に焼き締まるために体積収縮を生じる。したがって、第1データの作製に際しては、本焼成による焼き締まりを考慮して、焼成収縮の分だけ大きい寸法で第1データを作成する。本焼成時の体積収縮量は、第1被加工物5aの組成や原料粒子径、圧縮強度、仮焼成の度合い等によるため一概には言えないが、例えば、17%〜22%程度(典型的には20%程度)と考えることができる。被加工物5の寸法や収縮率等に関する情報は、例えば、被加工物5に付帯されたフラッシュメモリやメモリチップ等から、データ作成装置70に取り込むことができる。例えば、被加工物5として、図5(b)に示すような円盤(ディスク)状のブロック材5cを用いる場合、第1データには、かかる円盤状のブロック材5cのいずれの位置から、どのような姿勢で第1部材C3を切り出すかについての位置情報を含むことができる。このように作製した第1データは、後述する切削装置1の記憶部20(図1参照)に送られる。
なお、ブロック材5cとしては、全体が均質で、白色かつ単色のジルコニア半焼結体を用いてもよいし、予め意匠性が高められたジルコニア半焼結体を用いてもよい。意匠性が高められたジルコニア半焼結体としては、全体が均一に着色されたジルコニア半焼結体であってもよい。また或いは、例えば、本焼成後の焼結体の一の方向において明度および色彩の少なくとも1つが連続的に変化するよう構成された、グラデーションブロック(例えば、グラデーションディスク)であってもよい。このグラデーションブロックは、例えば、焼成後の明度および/または色彩が少しずつ異なるよう設計された層が厚み方向で複数積層された積層構造を有するものであり得る。本実施形態では、円盤状で、厚み方向で徐々に明度および色彩が変化された4層構造のグラデーションディスクを用いるようにした。このようなグラデーションディスクにおいて、第1部材C3を切り出す姿勢としては、より明度の高い層に歯冠部C2の先端側aを配置し、より明度の低い層に歯根側bを配置するようにして、第1データを作成した。これにより、天然歯に近い外観の歯冠部C2を形成することができる。
S2.第1切削工程
第1切削工程では、切削装置1を用いて、第1データ(3次元データ)に基づき被加工物を切削することで、加工物としての第1部材C3を形成する。
先ずは、一実施形態に係る切削装置1の構成について、適宜図を参照しつつ説明する。図6は、図1の切削装置1のフロントカバー11を開けた状態を示す正面図である。以下の説明で、左、右とは、切削装置1の正面にいる作業者から見た左方、右方をそれぞれ意味する。また、後述するが、切削装置の底壁13は、上記作業者から見て手前から奥に向かうにつれて下方に傾斜している。そこで、この底壁13に沿って上記作業者に近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。また、この底壁13に直交する方向で、上を上方、下を下方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。X軸は、左右方向に延びる。Y軸は、前後方向に延びる。Z軸は、上下方向に延びる。ただし、これは説明の便宜上の方向に過ぎず、切削装置1の設置態様を何ら限定するものではない。
図1に示すように、切削装置1は、箱状に形成されている。切削装置1は、ケース本体12と、フロントカバー11とを備えている。ケース本体12は、底壁13と、底壁13の左端から上方に延びる左壁14と、底壁13の右端から上方に延びる右壁15と、底壁13の後端から上方に延びる後壁16と、左壁14、右壁15および後壁16の上端を接続する上壁17とを有している。また、図6に示すように、ケース本体12の前部は開口されている。底壁13、左壁14、右壁15および上壁17に取り囲まれることによって開口18が形成されている。フロントカバー11は、左壁14の前端および右壁15の前端に沿って上下方向に移動することによって開閉自在に構成されている。フロントカバー11が上方に移動することで、ケース本体12の内部と外部とが連通される。フロントカバー11には窓部11aが設けられている。作業者は窓部11aから内部空間を視認することができる。
また、底壁13、左壁14、右壁15、後壁16および上壁17に取り囲まれることによって、内部空間のうちの加工エリア19が形成されている。加工エリア19では、例えば円盤状の被加工物5の切削加工が行われる。被加工物5を切削加工することによって、1つまたは2つ以上の歯冠補綴物C1が削り出される。さらに、切削装置1の右壁15の内部には、図示しない制御エリアが設けられている。加工エリア19は制御エリアよりも広い空間となっている。制御エリアには、後述する保持部30やマガジン48の回転や移動を制御する駆動部(図示せず)等が収容されている。右壁15は、着脱可能なカバーにより箱状に区画されることにより、その内部の制御エリアが閉じられた領域に構成される。
また、底壁13の後端には、垂直に配置された図示しない後方内壁が設けられている。後方内壁の上端は上壁17に接続されている。後壁16と後方内壁との間に形成される背面エリアには、後述する制御部50および記憶部20(図1参照)が収容されている。図6に示すように、加工エリア19には、被加工物5を保持する保持部30と、被加工物5を切削するための切削機構40とが設けられている。
図7に示す例では、被加工物5は円盤状の大型のブロック材5cである。ブロック材5cは、保持部30に固定されている。保持部30は、半円弧状に構成された第1保持部32を備えている。第1保持部32の前部には第1回転軸32aが接続されており、当該第1保持部32の後部には第2回転軸32bが接続されている。第1回転軸32aと第2回転軸32bとは、回転軸がY軸方向で同軸である。第1回転軸32aは、第1保持部32の前方に設けられた駆動部36に接続されている。駆動部36は、例えばモータである。駆動部36は、第1回転軸32aをY軸周りの方向T1に回転させることができる。これにより、第1保持部32を介して被加工物5(ブロック材5c)を方向T1で回転させることができる。
駆動部36の後方の端部には、L字状の第2保持部34が連結されている。駆動部36の後方縁部とL字状の第2保持部34とで、コの字構造が形成されている。第1保持部32は、コの字構造の駆動部36および第2保持部34に連結されて支持されている。半円弧状の第1保持部32は、駆動部36と第2保持部34とからなるコの字構造により取り囲まれるように支持されている。第2保持部34は、Y軸方向に延びて形成された第1部材34aと、X軸方向に延びて形成された第2部材34bとを備えている。上記第2回転軸32bは、第2保持部34の第2部材34bの先端に支持されており、上記駆動部36は第1部材34aの先端に支持されている。また、第2保持部34の第1部材34aには、上記半円弧状の保持部30のY軸方向の中心に対応する位置に、第3回転軸32cが接続されている。そしてこの第3回転軸32cは、図示しない駆動部に接続されており、第2保持部34をX軸周りの方向T2に回転させる。これにより、第1保持部32および第2保持部34を介して、被加工物5を方向T2に回転させることができる。すなわち、保持部30は、被加工物5を、方向T1および方向T2で回転可能に保持している。さらに、第2保持部34は、図示しない他の駆動部により、X軸方向に移動可能とされている。これにより、被加工物5を、第1保持部32および第2保持部34を介してX軸方向に沿って移動させることができる。
次いで、切削機構40について説明する。図6〜8に示すように、切削機構40は、第1加工ツール41と、第2加工ツール42を備えている。被加工物5の切削加工には、棒状の第1加工ツール41が用いられる。切削加工により形成された加工物の研磨には、棒状の第2加工ツール42が用いられる。切削機構40は、図7に示すように、第1加工ツール41および第2加工ツール42を収容するためのマガジン48を備えている。マガジン48には、第1加工ツール41および第2加工ツール42を所定の位置において保管、収容するために、所定の位置に穴状のストッカー48aが複数備えられている。図8(a)(b)にそれぞれ示すように、第1加工ツール41および第2加工ツール42には、フランジ41c、42cが設けられている。第1加工ツール41および第2加工ツール42のフランジ41c、42cよりも上方の上端部41a、42aは、第1加工ツール41および第2加工ツール42がマガジン48のストッカー48aに収容された状態において、ストッカー48aから突出している。第1加工ツール41のフランジ41cよりも下方には、刃物部41bが設けられている。第2加工ツール42のフランジ42cよりも下方には、研磨部42bが設けられている。刃物部41bには、比較的目の粗い砥石が備えられている。研磨部42bには、比較的目の細かい砥粒が備えられている。研磨部42bは、例えば、第2加工ツール42の下端に、炭化ケイ素からなる砥粒が結合材としてのシリコンゴムによって結着されることで形成されている。研磨部42bの下端は、刃物部41bの下端よりも細く、円錐状に尖っている。
これらの加工ツール41,42は、スピンドル44と、移動装置46とからなる駆動装置により駆動される。移動装置46は、スピンドル44をY軸方向とZ軸方向とで自在に移動可能に構成されている。マガジン48は、上述のとおり、保持部30とともに、図示しない駆動装置によりX軸方向で移動可能に構成されている。このことにより、スピンドル44は、マガジン48および保持部30に対して、相対的な位置を自在に変化させることができる。
スピンドル44は、第1加工ツール41および第2加工ツール42の上端部41a、42aを把持する把持機能を備えている。スピンドル44は、例えば、マガジン48のストッカー48aに収容された第1加工ツール41の上方に移動し、下降することで、第1加工ツール41の上端部41aを把持することができる。スピンドル44は、第1加工ツール41を把持した状態で把持機能を回転させることができる。これにより、第1加工ツール41をZ軸周りに回転させることができる。同様にして、スピンドル44は、第2加工ツール42をZ軸周りに回転させることができる。第1加工ツール41および第2加工ツール42は、スピンドル44によってZ軸周りに回転される。
前述したように、切削装置1の背面エリアには、記憶部20および制御部50が備えられている(図1参照)。記憶部20は、データ作成装置70が作成した第1データを記憶する。制御部50は、保持部30、切削機構40の駆動を制御する。制御部50は、図1に示すように、第1制御部52と第2制御部54とを備えている。このような制御部50およびその各部は、ハードウェアで構成されていてもよく、CPU(中央演算処理装置)がコンピュータプログラムを実行することにより機能的に実現されるようになっていてもよい。例えば、公知のパーソナルコンピュータや汎用コンピュータなどに設けられるCPUと、CPUが実行するプログラム等が格納されたROM(リードオンリーメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)等により実現可能である。前記のROMには、歯冠補綴物C1を作製するためのプログラムが記憶されている。前記プログラムは、例えば各種の記録媒体から読み込むことができる。記録媒体は、例えば、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)、USBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、コンピュータを上記の各部として機能させるためのプログラムが記憶されている。そして、例えばCPUは、記録媒体に記憶されているプログラムを実行することで、第1制御部52および第2制御部54等として機能する。なお、前記プログラムは、インターネットを通じてダウンロードするようにしてもよい。記憶部20は、例えばハードディスクやメモリ、回路等により実現可能である。また、制御部50は、切削装置1や被加工物に関する各種の情報をディスプレイ70aに表示させることができる。
切削工程では、第1制御部52が、記憶部20に記憶された第1データに基づき、切削機構40および保持部30の動作を制御して、被加工物5(ブロック材5c)から第1部材C3を削り出す。具体的には、第1制御部52は、スピンドル44に、マガジン48のストッカー48aに収容された第1加工ツール41を把持させて、第1加工ツール41を回転させる。第1制御部52は、移動装置46によって、スピンドル44を移動させる。また、第1制御部52は、保持部30によって、被加工物5を所定の位置および角度で保持する。第1制御部52は、所定のプログラムおよび処理条件とともに、第1データに基づいて、上記駆動装置および保持部30の動作すべきタイミングやその内容等を全体として統括的に制御する。これにより、回転状態にある第1加工ツール41の刃物部41bを、保持部30に固定された被加工物5に当接させる。また、回転状態にある第1加工ツール41の刃物部41bを、第1データのスライスデータの輪郭に従い、被加工物5に当接させながら移動させる。
このとき、スピンドル44は、Y軸方向およびZ軸方向で自在に移動できる。また、保持部30は、X軸方向で移動できるとともに、例えば保持している被加工物5をT1方向およびT2方向で自在に回転させることができる。このことにより、第1制御部52は、被加工物5と第1加工ツール41との相対的な位置関係を第1データに基づき3次元で変化させて、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周り、Y軸周りの5軸制御による高精度切削加工を実施することができる。その結果、第1データに含まれる情報を精確に反映して第1部材C3を作製することができる。具体的には、凹部Eを有する歯冠部C2と、歯冠部C2から突出するサポート部Sとを、一体的に削り出すことができる。例えば、歯冠部C2をサポート部Sにてブロック材5c(被加工物5)に固定した状態で、円盤形状のブロック材5c内に歯冠部C2を作製することができる。
第1データに基づく切削加工が完了すると、第1制御部52は、スピンドル44が把持している第1加工ツール41を、マガジン48の所定のストッカー48aに収容させるように、スピンドル44および移動装置46の動作を制御する。
なお、第1加工ツール41としては、被加工物5の材質や輪郭等に応じて、刃物部41bの材質、形状および寸法等が異なる複数の加工ツールを備えることができる。切削装置1は、例えば第1データに基づき、切削部位ごとに適した加工ツールを使用して切削加工することができる。この場合、第1制御部52は、スピンドル44が切削部位に応じた適切な第1加工ツール41を使用して切削を実行するよう、スピンドル44および移動装置46が把持している第1加工ツール41を適切なタイミングで交換するよう制御することができる。
S3.研磨工程
研磨工程では、第2制御部54が、記憶部20に記憶された第1データに基づき、切削機構40および保持部30の動作を制御して、切削された第1部材C3を研磨する。切削された第1部材C3の表面には、微視的には、例えば第1加工ツール41の移動経路に沿って切削痕が形成され得る。第1部材C3のうち、歯冠部C2の表面は、鏡面かもしくは鏡面に近い滑らかな表面形態であることが望まれる。そこで、第2制御部54は、具体的には、スピンドル44に、マガジン48のストッカー48aに収容された第2加工ツール42を把持させて、第2加工ツール42を回転させる。第2制御部54は、移動装置46によって、スピンドル44を移動させる。例えば、回転状態にある第2加工ツール42の研磨部42bを、第1データのSTLデータの輪郭に従い、第1部材C3に当接させながら移動させる。このとき、切削工程における第1加工ツール41の移動経路のピッチの間で、第2加工ツール42を移動させることが好ましい。また、第2制御部54は、保持部30によって、第1部材C3を所定の位置および角度で保持する。第2制御部54は、所定のプログラムおよび処理条件とともに、第1データに基づいて、上記移動装置46および保持部30の動作すべきタイミングやその内容等を全体として統括的に制御する。これにより、回転状態にある第2加工ツール42の研磨部42bを、第1部材C3の表面に当接させることができる。例えば、第1部材C3の表面に不可避的に形成された微小な凹凸の頂部に研磨部42bを当接させる。例えば、研磨部42bの比較的平面状の部分が凹凸の頂部に当接される。このことにより、歯冠部C2の表面を鏡面かもしくは鏡面に近い滑らかな表面形態にまで研磨することができる。これにより、刃物部41bにより不可避的に形成される微小な切削筋を滑らかに平坦化して、CADで設計されたデザイン(最終形態)により忠実な加工を実施することができる。
研磨加工が完了すると、第2制御部54は、スピンドル44が把持している第2加工ツール42を、マガジン48の所定のストッカー48aに収容させるように、スピンドル44および移動装置46の動作を制御する。
なお、第2加工ツール42としては、被加工物5である第1部材C3の材質や歯冠部C2の輪郭、要求される研磨レベル等に応じて、研磨部42bに備えられる砥粒の材質、形状および寸法等が異なる複数の加工ツールを備えることができる。切削装置1は、例えば第1データに基づき、研磨対象である研磨面ごとに適した第2加工ツールを使用して歯冠部C2の表面を研磨することができる。この場合、第2制御部54は、スピンドル44が研磨面に応じた適切な第1加工ツール41を使用して切削を実行するよう、スピンドル44および移動装置46が把持している第2加工ツール42を適切なタイミングで交換するよう制御することができる。例えば、第2制御部54は、研磨部42bに備えられる砥粒の粗さの異なる2つ以上の第2加工ツール42を用いて、歯冠部C2の表面を2回以上研磨することができる。
研磨後の第1部材C3は、サポート部Sを介して被加工物5に固定されている。歯冠部C2はサポート部Sに接合されている。したがって、目的の歯冠補綴物C1を得るために、作業者は、サポート部Sを第1端部e1にて切断することで、サポート部Sから歯冠部C2を取り外すことができる。サポート部Sの切断は、これに限定されるものではないが、例えば、マイクロモーター(歯科技工用電気エンジン)等と呼ばれる小型ハンディタイプの回転切削器具により実施することができる。これにより、目的の歯冠補綴物C1を得ることができる。なお、歯冠部C2の舌側表面に、サポート部Sの切断による微小な切断部が確認できる場合は、作業者は人手によりかかる切断部を研磨してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、CAD/CAM技術により、3次元データに基づき歯冠部C2を切削加工するだけでなく、引き続き、かかる3次元データを利用して、切削された歯冠部C2の表面を研磨することができる。このことにより、歯冠補綴物C1の作製に要する作業者の手間と時間とを削減することができる。また、3次元データに基づき精確な歯冠補綴物C1を簡便に作製することができる。
また、本実施形態によれば、歯冠部C2の舌側表面にサポート部Sを一つ形成し、このサポート部Sで歯冠部C2を支持しながら、切削加工および研磨を行うようにした。また、サポート部Sは円柱形状とし、第1端部e1と第2端部e2とにおける断面直径を適切に制御した。このことにより、歯冠補綴物C1の審美性を損ねることなく、切削装置1を用いて切削加工から研磨までを実施することができる。また、切削装置1は、歯冠部C2の表面、とりわけ唇側表面を精密に研磨することができる。さらに、歯冠部C2の舌側表面のサポート部Sの切断部についても、より小さい面積に抑えることができる。これにより、審美性により優れた歯冠補綴物C1を高い寸法精度で簡便に作製することができる。
なお、本実施形態では、被加工物として焼成後に高強度と透光性とを備え、かつ、厚み方向で徐々に明度および色彩が変化された、ジルコニア系のグラデーションディスクを用いた。このグラデーションディスクを使用することで、陶材の前装を必要とせずに、フルカントゥア法により、審美性に優れた歯冠補綴物C1を作製することができる。すなわち、研磨の手間を省くことに加え、切削加工からの工程数を削減して、短時間で天然歯に近い美観の歯冠補綴物C1を形成することができる。また、本実施形態によると、切削加工と研磨加工とを、3次元データに基づき精巧に実施することができる。したがって、歯冠部C2の厚み自体を薄くすることができる。このことは、支台歯C0を大きく設計することに繋がり、支台歯C0を形成するためのクライアントの天然歯の削除量を少量に抑制することができる。
上記実施形態において、切削機構40は、被加工物5を切削する切削ツール42と、被加工物5に対する切削ツール42の相対位置を変化させる駆動装置と、を備えていた。また移動装置は、切削ツール42を少なくとも異なる2つの方向である第1方向および第2方向に沿って移動可能に構成されていた。また、保持部30は、被加工物5を第1方向および第2方向とは異なる第3方向に沿って移動可能に構成されており、かつ、少なくとも異なる2つの方向を軸として回転可能に構成されていた。このことにより、保持部30は、切削ツール42に対して被加工物5を相対的に5軸で自由に移動させることができ、自由度の高い切削加工を実施することができる。延いては、意匠性に優れた歯冠補綴物C1を精密に作製することができる。
なお、上記実施形態では、実際の歯冠補綴物C1をフルカントゥア法で作製するのに最適なジルコニア系セラミックからなる被加工物5を用いるようにした。しかしながら、ここに開示される技術は、ジルコニア系セラミックからなる被加工物5を対象とするものに限定されない。例えば、被加工物5としては、アルミナ系セラミック,シリカ系セラミック,石膏等の無機材料、パラフィンワックス,ポリエチレンワックス等の合成ワックス材料、ポリメタクリル酸メチル樹脂(Polymethyl methacrylate:PMMA)等の合成樹脂材料等、および、繊維強化樹脂材料等の複合材料等であってよい。
また、上記実施形態では、切削装置1の背面エリアに記憶部20および制御部50が備えられていた。しかしながら、この記憶部20および制御部50の少なくとも一方は、例えば、切削装置1のケース本体12の外部に設けられていてもよい。例えば、かかる記憶部20および制御部50の少なくとも一方は、データ作成装置70として使用されているパーソナルコンピュータの内部に備えられていてもよい。あるいは、データ作成装置70として使用されているパーソナルコンピュータに備えらえたROM(リードオンリーメモリ)に、データ作成装置70の制御部50を機能的に実現するためのプログラムが格納されており、制御部50は、データ作成装置70または切削装置1のCPUがかかるプログラムを実行することにより実現されてもよい。
1 切削装置
20 記憶部
30 保持部
40 切削機構
41 第1加工ツール
42 第2加工ツール
44 スピンドル
46 移動装置
50 制御装置
70 データ作成装置
100 歯冠補綴物作製システム

Claims (9)

  1. 歯冠補綴物についての3次元データを作成するデータ作成装置と、
    被加工物を保持する保持部と、前記被加工物を切削するための切削機構と、前記保持部および前記切削機構の駆動を制御する制御部と、を備えた切削装置と、を備え、
    前記切削機構は、
    前記被加工物を切削して加工物を形成するための第1加工ツールと、
    形成された前記加工物を研磨するための第2加工ツールと、
    前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールを着脱自在に把持するとともに、前記被加工物に対する前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールの位置を制御する駆動装置と、を備え、
    前記制御部は、
    前記3次元データに基づき前記保持部および前記切削機構を制御して、前記保持部に保持されている前記被加工物を前記第1加工ツールにより切削することで、前記加工物を形成する第1制御部と、
    前記3次元データに基づき前記保持部および前記切削機構を制御して、前記保持部に保持されている前記加工物の表面を前記第2加工ツールにより研磨する第2制御部と、
    を備える、歯冠補綴物作製システム。
  2. 前記データ作成装置は、前記3次元データとして、前記歯冠補綴物に対応する歯冠部と、前記歯冠部を支持するサポート部と、を有する第1部材についての3次元データである第1データを作成するよう構成され、
    前記第1制御部は、前記第1データに基づき前記被加工物を切削することで、前記被加工物に前記サポート部を介して前記歯冠部が支持された形態の前記第1部材を形成するよう構成されており、
    前記第2制御部は、前記第1データに基づき、前記歯冠部の表面を研磨するよう構成されている、
    請求項1に記載の歯冠補綴物作製システム。
  3. 前記被加工物は、ジルコニア系セラミックの半焼結体である、請求項1または2に記載の歯冠補綴物作製システム。
  4. 前記被加工物は、明度および色彩の少なくとも1つが連続的に異なる複数の層が積層されたグラデーションディスクである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯冠補綴物作製システム。
  5. 前記データ作成装置は、前記サポート部を、前記歯冠部の舌側表面に一つのみ設けることで前記第1データを作成するよう構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の歯冠補綴物作製システム。
  6. 前記データ作成装置は、前記サポート部が、
    円柱形状であって、
    前記歯冠部に接続する側の端部である第1端部における断面の直径が2mm以上3mm未満であり、
    前記第1端部とは異なる側の端部である第2端部における断面の直径が3mm以上4mm以下、
    となるように前記第1データを作成するよう構成されている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の歯冠補綴物作製システム。
  7. 前記駆動装置は、前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールを少なくとも互いに異なる2つの方向である第1方向および第2方向に沿って移動可能に構成されており、
    前記保持部は、前記被加工物を前記第1方向および前記第2方向とは異なる第3方向に沿って移動可能に構成され、かつ、少なくとも異なる2つの方向を軸として回転可能に構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯冠補綴物作製システム。
  8. 歯冠補綴物についての3次元データを作成するデータ作成装置と、
    被加工物を保持する保持部と、前記被加工物を切削して加工物を形成するための第1加工ツールと、形成された前記加工物を研磨するための第2加工ツールと、前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールを着脱自在に把持するとともに、前記被加工物に対する前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールの位置を制御する駆動装置とを備える切削機構と、前記保持部および前記切削機構の駆動を制御する制御部と、を備える切削装置と、を備える歯冠補綴物作製システムを用いて歯冠補綴物を作製する方法であって、
    歯冠補綴物についての3次元データを作成すること、
    前記3次元データに基づき前記保持部および前記切削機構を制御して、前記保持部に保持されている前記被加工物を前記第1加工ツールにより切削することで、前記加工物を形成すること、
    前記3次元データに基づき前記保持部および前記切削機構を制御して、前記保持部に保持されている前記加工物の表面を前記第2加工ツールにより研磨すること、
    を含む、歯冠補綴物作製方法。
  9. 歯冠補綴物についての3次元データを作成するデータ作成装置と、被加工物を保持する保持部、前記被加工物を切削して加工物を形成するための第1加工ツール、形成された前記加工物を研磨するための第2加工ツール、前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールを着脱自在に把持するとともに、前記被加工物に対する前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールの位置を制御する駆動装置を備える切削機構、ならびに、前記保持部および前記切削機構の駆動を制御する制御部を備える切削装置と、を備える歯冠補綴物作製システムを用いて歯冠補綴物を作製するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    歯冠補綴物についての3次元データを記憶すること、
    前記3次元データに基づき前記保持部および前記切削機構を制御して、前記保持部に保持されている前記被加工物を前記第1加工ツールにより切削することで、前記加工物を形成すること、
    前記3次元データに基づき前記保持部および前記切削機構を制御して、前記保持部に保持されている前記加工物の表面を前記第2加工ツールにより研磨すること、
    を実行させるためのプログラム。
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