JP7122927B2 - コンピュータにより実行される方法、装置、システム、コンピュータプログラム、及び、記録媒体 - Google Patents
コンピュータにより実行される方法、装置、システム、コンピュータプログラム、及び、記録媒体 Download PDFInfo
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Description
[1]コンピュータにより実行される方法であって、
加工に供されるミルブランク部を表すデータであってエナメル層を表す外層と前記外層の内側に存在する内層とを有するデータをワークデータと定義し、前記ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義したとき、
前記補綴物形状データの内側表面と、前記外層と前記内層との境界と、前記補綴物形状データの外側表面と、がこの順に並ぶように、前記ワークデータと前記補綴物形状データの相対位置が調整された調整状態において、
前記内側表面と前記境界との間の距離である内側距離を計算することと、
前記外側表面と前記境界との間の距離である外側距離を計算することと、
前記ワークデータと前記補綴物形状データとの重複部分を仮想補綴物と定義し、前記仮想補綴物の表面の色調を仮想色調と定義したとき、前記仮想色調を、前記内側距離と、前記外側距離と、前記外層の色調データと、前記内層の色調データと、に基づいて計算することと、を含む、方法。
[2]前記仮想色調を表示することを含む、前記[1]に記載の方法。
[3]前記内側距離と前記外側距離との合計を総距離と定義したとき、
前記総距離に対する前記外側距離の比率が大きいほど、前記外層の色調データの少なくとも一要素を、前記仮想色調に強く反映させる、前記[1]又は[2]に記載の方法。
[4]前記内側距離と前記外側距離との合計を総距離と定義したとき、
前記総距離に対する前記内側距離の比率が大きいほど、前記内層の色調データの少なくとも一要素を、前記仮想色調に強く反映させる、前記[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5]前記外側表面は、唇に面する部分を表す唇側部を含む、前記[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[6]歯牙を表すデータを歯牙データと定義したとき、
前記内側表面は、前記歯牙データとの間に隙間が生じるように形成されている、前記[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7]前記内側表面は、凹面を有し、
前記ワークデータは、前記ミルブランク部を切削するための加工機におけるスピンドルが延びる方向を表すZ軸を有し、
前記調整状態は、切削可能条件が成立するように、前記相対位置が調整された状態であり、
前記切削可能条件は、前記Z軸に平行に延び前記凹面と交差する全ての直線が、前記凹面と1回だけ交差するという条件である、前記[1]~[6]のいずれかに記載の方法。
[8]前記ミルブランク部の加工に用いられる加工データを出力することを含み、
加工機において前記ミルブランク部を加工するのに用いられる加工座標系の原点を加工原点と定義し、前記ワークデータを表すのに用いられる第1座標系の原点をワークデータ原点と定義したとき、
前記ワークデータ原点は、前記加工原点を表し、
前記仮想補綴物は、前記第1座標系で表されおり、
前記加工データは、前記仮想補綴物が反映されており、かつ、前記ワークデータ原点を表す情報を含んでいる、前記[1]~[7]のいずれかに記載の方法。
[9]前記補綴物は、前記ミルブランク部を加工して被加工体を形成し、前記被加工体を焼成してサイズを1/X倍に変化させることによって得られるものであり、
前記ワークデータ及び前記補綴物形状データが表される座標系において、
前記ワークデータは、加工前かつ焼成前の実サイズの前記ミルブランク部の1/Y倍のサイズで表され、
前記補綴物形状データは、実サイズの前記補綴物のZ倍のサイズで表される、前記[1]~[8]のいずれかに記載の方法。
ここで、Xは、1を除く正の値であり、Yは、1を含む正の値であり、Zは、1を含む正の値であり、X=Y×Zである。
[10]前記ミルブランク部の加工に用いられる加工データを出力することを含み、
前記加工データは、前記被加工体を表すデータであって前記仮想補綴物をY倍にサイズ変更したデータを含む、前記[9]に記載の方法。
[11]前記補綴物形状データが前記ワークデータからはみ出している場合において、警告を行うことを含む、前記[1]~[10]のいずれかに記載の方法。
[12]前記[1]~[11]のいずれかに記載の方法を実行するための装置であって、
前記コンピュータを含む、装置。
[13]前記ワークデータ及び前記補綴物形状データが表される座標系において、
前記ワークデータは、加工前かつ焼成前の実サイズの前記ミルブランク部の1/Y倍のサイズで表され、
前記補綴物形状データは、実サイズの前記補綴物のZ倍のサイズで表され、
前記コンピュータは、Y及びZを調整できるように構成されている、前記[12]に記載の装置。
ここで、Yは、1を含む正の値であり、Zは、1を含む正の値である。
[14]前記コンピュータは、前記ミルブランク部を加工して被加工体を形成するのに用いられる加工データを出力し、
前記加工データは、前記被加工体を表すデータであって前記仮想補綴物をY倍にサイズ変更したデータを含む、前記[13]に記載の装置。
[15]前記[12]~[14]のいずれかに記載の装置と、加工機と、を備えたシステムであって、
前記加工機は、前記仮想補綴物が反映された加工データに基づいて、前記ミルブランク部を加工する、システム。
[16]コンピュータによる実行時において、前記[1]~[11]のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる指示を備えた、コンピュータプログラム。
[17]前記ワークデータ及び前記補綴物形状データが表される座標系において、
前記ワークデータは、加工前かつ焼成前の実サイズの前記ミルブランク部の1/Y倍のサイズで表され、
前記補綴物形状データは、実サイズの前記補綴物のZ倍のサイズで表され、
前記コンピュータを、Y及びZを調整できるようにする、前記[16]に記載のコンピュータプログラム。
ここで、Yは、1を含む正の値であり、Zは、1を含む正の値である。
[18]前記コンピュータに、前記ミルブランク部を加工して被加工体を形成するのに用いられる加工データの出力を実行させ、
前記加工データは、前記被加工体を表すデータであって前記仮想補綴物をY倍にサイズ変更したデータを含む、前記[17]に記載のコンピュータプログラム。
[19]前記[16]~[18]のいずれのコンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読出可能な非一過性の記録媒体。
ミルブランク部は、エナメル層(1)及びボディ層(3)を含む2層以上の積層構造を有する。該ミルブランク部の一例を図1に示す。
ミルブランクは前記ミルブランク部を有し、当該ミルブランク部と支持部とを有することが好ましい。当該支持部によってミルブランクを加工機(例えば、ミリング装置)に固定することができる。支持部をミルブランク部に取り付ける方法に特に制限はなく、例えば、接着剤等によりミルブランク部と支持部とを接着することができる。
現実の歯は、エナメル層を有する。エナメル層は、歯の表面を構成する。現実の歯は、さらに、エナメル層よりも内側の層を有する。歯の表面には、エナメル層の色調のみならず、内側の層の色調も現れる。このように、歯の表面の色調は、外側の層のみならず、内側の層にも依存する。
ve=Ki・vi・Li/Lt+Ko・vo・Lo/Lt
加工に供されるミルブランク部を表すデータであってエナメル層(1)を表す外層(32)と外層(32)の内側に存在する内層(33)とを有するデータをワークデータ(31)と定義し、ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データ(20)と定義したとき、
補綴物形状データ(20)の内側表面(21)と、外層(32)と内層(33)との境界(35)と、補綴物形状データ(20)の外側表面(25)と、がこの順に並ぶように、ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)の相対位置が調整された調整状態において、プロセッサは、
内側表面(21)と境界(35)との間の距離である内側距離Liを計算し、
外側表面(25)と境界(35)との間の距離である外側距離Loを計算し、
ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)との重複部分を仮想補綴物と定義し、仮想補綴物の表面の色調を仮想色調と定義したとき、仮想色調を、内側距離Liと、外側距離Loと、外層(32)の色調データと、内層(33)の色調データと、に基づいて計算する、装置(50)を開示する。
加工に供されるミルブランク部を表すデータであってエナメル層(1)を表す外層(32)と外層(32)の内側に存在する内層(33)とを有するデータをワークデータ(31)と定義し、ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データ(20)と定義したとき、
補綴物形状データ(20)の内側表面(21)と、外層(32)と内層(33)との境界(35)と、補綴物形状データ(20)の外側表面(25)と、がこの順に並ぶように、ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)の相対位置が調整された調整状態において、プロセッサは、
内側表面(21)と境界(35)との間の距離である内側距離Liを計算し、
外側表面(25)と境界(35)との間の距離である外側距離Loを計算し、
ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)との重複部分を仮想補綴物と定義し、仮想補綴物の表面の色調を仮想色調と定義したとき、仮想色調を、内側距離Liと、外側距離Loと、外層(32)の色調データと、内層(33)の色調データと、に基づいて計算し、
加工機(60)は、仮想補綴物が反映された加工データに基づいて、ミルブランク部を加工する、システム(100)を開示する。
加工に供されるミルブランク部を表すデータであってエナメル層(1)を表す外層(32)と外層(32)の内側に存在する内層(33)とを有するデータをワークデータ(31)と定義し、ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データ(20)と定義したとき、
補綴物形状データ(20)の内側表面(21)と、外層(32)と内層(33)との境界(35)と、補綴物形状データ(20)の外側表面(25)と、がこの順に並ぶように、ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)の相対位置が調整された調整状態において、コンピュータ(51)に、
内側表面(21)と境界(35)との間の距離である内側距離Liを計算することと、
外側表面(25)と境界(35)との間の距離である外側距離Loを計算することと、
ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)との重複部分を仮想補綴物と定義し、仮想補綴物の表面の色調を仮想色調と定義したとき、仮想色調を、内側距離Liと、外側距離Loと、外層(32)の色調データと、内層(33)の色調データと、に基づいて計算することと、を実行させる、コンピュータプログラムを開示する。
加工に供されるミルブランク部を表すデータであってエナメル層(1)を表す外層(32)と外層(32)の内側に存在する内層(33)とを有するデータをワークデータ(31)と定義し、ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データ(20)と定義したとき、
補綴物形状データ(20)の内側表面(21)と、外層(32)と内層(33)との境界(35)と、補綴物形状データ(20)の外側表面(25)と、がこの順に並ぶように、ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)の相対位置が調整された調整状態において、コンピュータ(51)に、
内側表面(21)と境界(35)との間の距離である内側距離Liを計算することと、
外側表面(25)と境界(35)との間の距離である外側距離Loを計算することと、
ワークデータ(31)と補綴物形状データ(20)との重複部分を仮想補綴物と定義し、仮想補綴物の表面の色調を仮想色調と定義したとき、仮想色調を、内側距離Liと、外側距離Loと、外層(32)の色調データと、内層(33)の色調データと、に基づいて計算することと、を実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体を開示する。記録媒体は、オフラインの記録媒体であってもよく、オンライン上の記録媒体であってもよい。オフラインの記録媒体は、例えば、HDD、SDカード、USBメモリなどの半導体記録媒体、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、MOなどの光磁気記録媒体、CD、DVDなどの光学記録媒体、などである。オンライン上の記録媒体は、例えば、クラウドサーバー、FTPサーバー、ネットワークストレージなどである。
図7などを参照して説明した上記実施形態では、距離Li、距離Lo及び仮想色調の計算結果に基づいて、加工用の加工データを作成した。しかし、加工データを、学習器(200)を用いて作成することもできる。以下、図22を参照しつつ、学習器(200)を用いて加工データを作成する参考実施形態1について、説明する。なお、参考実施形態1では、図7などを参照して説明した上記実施形態と同様の内容については、説明を省略することがある。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を行うことを含む、学習方法。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成することを含む、方法。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を行うことと、
教師あり学習後において、学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成することと、を含む、方法。
メモリ及びプロセッサを含む学習器(200)が構成され、
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)は、補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を行う、装置を開示する。
メモリ及びプロセッサを含む学習器(200)が構成され、
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)は、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成する、装置を開示する。
メモリ及びプロセッサを含む学習器(200)が構成され、
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)は、
補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を行い、
教師あり学習後において、学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成する、装置を開示する。
メモリ及びプロセッサを含む学習器(200)が構成され、
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
加工機(60)は、加工データに基づいて、ミルブランク部を加工し、
学習器(200)は、補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を行う、システム(300)を開示する。
メモリ及びプロセッサを含む学習器(200)が構成され、
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)は、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成し、
加工機(60)は、加工データに基づいて、ミルブランク部を加工する、システム(300)を開示する。
メモリ及びプロセッサを含む学習器(200)が構成され、
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
学習器(200)は、
補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を行い、
教師あり学習後において、学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成し、
加工機(60)は、加工データに基づいて、ミルブランク部を加工する、システム(300)を開示する。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
コンピュータに、補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を実行させる、コンピュータプログラムを開示する。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
コンピュータに、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成することを実行させる、コンピュータプログラムを開示する。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
コンピュータに、
補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習と、
教師あり学習後において、学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成することと、を実行させる、コンピュータプログラムを開示する。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
コンピュータに、補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習を実行させる、コンピュータプログラムが記録された記録媒体を開示する。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
コンピュータに、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成することを実行させる、コンピュータプログラムが記録された記録媒体を開示する。
ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義し、補綴物を得るためのミルブランク部の加工に用いられるデータを加工データと定義したとき、
コンピュータに、
補綴物形状データ及びリファレンス色調データに対応する教師データと加工データに対応する正解ラベルとの組み合わせを複数組用いた教師あり学習と、
教師あり学習後において、学習器(200)によって、補綴物形状データ及びリファレンス色調データから、加工データを作成することと、を実行させる、コンピュータプログラムが記録された記録媒体を開示する。
参考実施形態1では、教師データとして、補綴物形状データ及びリファレンス色調データを用いていた。ただし、他の教師データを用いることもできる。参考実施形態2は、参考実施形態1の教師データを変更した形態である。
参考実施形態3は、参考実施形態1の教師データを変更した形態である。具体的には、参考実施形態3では、教師データとして、ワークデータ(31)及び補綴物形状データ(20)が用いられる。学習器(200)は、教師あり学習後において、ワークデータ(31)及び補綴物形状データ(20)に基づいて加工データを作成する。このようにしても、参考実施形態1と同様、適切に加工データを作成できる。
2 中間層
3 ボディ層
4 仮想第一切断層
5 仮想第二切断層
11 プラットホームデータ
12 領域(歯牙データ)
13 区画点
14 点線
15 Z軸
17 隙間
20,20A,20B 補綴物形状データ
20оf 開口面
21 内側表面
21c 凹面
22 内側点
23,27 セル
24,28 メッシュ
25 外側表面
26 外側点
31 ワークデータ
32 外層
33 内層
35 境界
39 支持部データ
40 設計装置
50 装置
51 コンピュータ
52 ディスプレイ
60 加工機
100,300 システム
200 学習器
Claims (22)
- コンピュータにより実行される方法であって、
加工に供されるミルブランク部を表すデータであってエナメル層を表す外層と前記外層の内側に存在する内層とを有するデータをワークデータと定義し、前記ミルブランク部から得られる補綴物の形状を表すデータを補綴物形状データと定義したとき、
前記補綴物形状データの内側表面と、前記外層と前記内層との境界と、前記補綴物形状データの外側表面と、がこの順に並ぶように、前記ワークデータと前記補綴物形状データの相対位置が調整された調整状態において、
前記内側表面と前記境界との間の距離である内側距離を計算することと、
前記外側表面と前記境界との間の距離である外側距離を計算することと、
前記ワークデータと前記補綴物形状データとの重複部分を仮想補綴物と定義し、前記仮想補綴物の表面の色調を仮想色調と定義したとき、前記仮想色調を、前記内側距離と、前記外側距離と、前記外層の色調データと、前記内層の色調データと、に基づいて計算することと、を含む、方法。 - 前記仮想色調を表示することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記内側距離と前記外側距離との合計を総距離と定義したとき、
前記総距離に対する前記外側距離の比率が大きいほど、前記仮想色調の計算において、前記外層の色調データの少なくとも一要素を、前記仮想色調に強く反映させる、請求項1又は2に記載の方法。 - 前記内側距離と前記外側距離との合計を総距離と定義したとき、
前記総距離に対する前記内側距離の比率が大きいほど、前記仮想色調の計算において、前記内層の色調データの少なくとも一要素を、前記仮想色調に強く反映させる、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。 - 前記外側表面は、唇に面する部分を表す唇側部を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- 歯牙を表すデータを歯牙データと定義したとき、
前記内側表面は、前記歯牙データとの間に隙間が生じるように形成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。 - 前記仮想色調は、前記歯牙と前記補綴物の間に介在されるセメントを表すセメントデータの色調データに基づいて計算される、請求項6に記載の方法。
- 前記仮想色調は、歯牙を表す歯牙データの色調データに基づいて計算される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ワークデータを表示しつつ、前記ワークデータに相対的な前記補綴物形状データの位置及び姿勢の少なくとも一方の変更を表示することを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記内側表面は、凹面を有し、
前記ワークデータは、前記ミルブランク部を切削するための加工機におけるスピンドルが延びる方向を表すZ軸を有し、
前記調整状態は、切削可能条件が成立するように、前記相対位置が調整された状態であり、
前記切削可能条件は、前記Z軸に平行に延び前記凹面と交差する全ての直線が、前記凹面と1回だけ交差するという条件である、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。 - 前記ミルブランク部の加工に用いられる加工データを出力することを含み、
加工機において前記ミルブランク部を加工するのに用いられる加工座標系の原点を加工原点と定義し、前記ワークデータを表すのに用いられる第1座標系の原点をワークデータ原点と定義したとき、
前記ワークデータ原点は、前記加工原点を表し、
前記仮想補綴物は、前記第1座標系で表されおり、
前記加工データは、前記仮想補綴物が反映されており、かつ、前記ワークデータ原点を表す情報を含んでいる、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。 - 前記補綴物は、前記ミルブランク部を加工して被加工体を形成し、前記被加工体を焼成してサイズを1/X倍に変化させることによって得られるものであり、
前記ワークデータ及び前記補綴物形状データが表される座標系において、
前記ワークデータは、加工前かつ焼成前の実サイズの前記ミルブランク部の1/Y倍のサイズで表され、
前記補綴物形状データは、実サイズの前記補綴物のZ倍のサイズで表される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
ここで、Xは、1を除く正の値であり、Yは、1を含む正の値であり、Zは、1を含む正の値であり、X=Y×Zである。 - 前記ミルブランク部の加工に用いられる加工データを出力することを含み、
前記加工データは、前記被加工体を表すデータであって前記仮想補綴物をY倍にサイズ変更したデータを含む、請求項12に記載の方法。 - 前記補綴物形状データが前記ワークデータからはみ出している場合において、警告を行うことを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1~14のいずれか一項に記載の方法を実行するための装置であって、
前記コンピュータを含む、装置。 - 前記ワークデータ及び前記補綴物形状データが表される座標系において、
前記ワークデータは、加工前かつ焼成前の実サイズの前記ミルブランク部の1/Y倍のサイズで表され、
前記補綴物形状データは、実サイズの前記補綴物のZ倍のサイズで表され、
前記コンピュータは、Y及びZを調整できるように構成されている、請求項15に記載の装置。
ここで、Yは、1を含む正の値であり、Zは、1を含む正の値である。 - 前記コンピュータは、前記ミルブランク部を加工して被加工体を形成するのに用いられる加工データを出力し、
前記加工データは、前記被加工体を表すデータであって前記仮想補綴物をY倍にサイズ変更したデータを含む、請求項16に記載の装置。 - 請求項15~17のいずれか一項に記載の装置と、加工機と、を備えたシステムであって、
前記加工機は、前記仮想補綴物が反映された加工データに基づいて、前記ミルブランク部を加工する、システム。 - コンピュータによる実行時において、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる指示を備えた、コンピュータプログラム。
- 前記ワークデータ及び前記補綴物形状データが表される座標系において、
前記ワークデータは、加工前かつ焼成前の実サイズの前記ミルブランク部の1/Y倍のサイズで表され、
前記補綴物形状データは、実サイズの前記補綴物のZ倍のサイズで表され、
前記コンピュータを、Y及びZを調整できるようにする、請求項19に記載のコンピュータプログラム。
ここで、Yは、1を含む正の値であり、Zは、1を含む正の値である。 - 前記コンピュータに、前記ミルブランク部を加工して被加工体を形成するのに用いられる加工データの出力を実行させ、
前記加工データは、前記被加工体を表すデータであって前記仮想補綴物をY倍にサイズ変更したデータを含む、請求項20に記載のコンピュータプログラム。 - 請求項19~21のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読出可能な非一過性の記録媒体。
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