JP2018042463A - 電動モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】4極以上の多極化を図った場合であっても、組付性を低下させることなく所望のブラシ配置を行うことができる電動モータを提供する。【解決手段】ブラシホルダステー33は、コンミテータ23を回転軸方向O1に沿って挿通可能な開口部を有し、ブラシホルダ41は、回転軸方向O1に沿って延在するとともに、径方向の内側に向けて付勢された板ばね状とされ、その基端部がブラシホルダステー33に回転軸3周りの周方向に間隔をあけて支持され、先端部にブラシ31が保持されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電動モータに関するものである。
従来から、自動車用のワイパモータとして、回転速度を切り替えることができる3ブラシ式の電動モータが用いられることがある。この種の電動モータは、有底筒状のヨークの内周面に複数のマグネットを周方向に間隔をあけて配置し、これらマグネットの内側にアーマチュアが回転可能に配置されたものである。
アーマチュアは、回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアと、アーマチュアコアに巻装されたアーマチュアコイルと、アーマチュアコアと隣接するように回転軸に外嵌固定されたコンミテータと、を備えている。
コンミテータは、複数のセグメントが互いに絶縁された状態で周方向に配設されたものであって、これらセグメントにそれぞれアーマチュアコイルの端末部が接続されている。また、各セグメントには複数のブラシが周方向に間隔をあけて摺接しており、これらブラシを介して各アーマチュアコイルに給電される。
各ブラシは、低速用ブラシ及び高速用ブラシと、これらブラシに共通して用いられる共通ブラシと、で構成され、それぞれブラシホルダを介してブラシホルダステーに保持されている。また、低速用ブラシと共通ブラシは、電気角(機械角×極対数)で180度離れた位置に配置されるとともに、高速用ブラシは低速用ブラシに対し、周方向に所定角度離間して配置される。そして、低速用ブラシと高速用ブラシへの通電を選択的に切り替えることにより、電動モータの速度を切替可能にしている。
ここで、下記特許文献1には、磁極数が2極、かつブラシが3つの2極−3ブラシ構造の電動モータにおいて、ブラシホルダを板ばね状に形成した、いわゆるハンマーブラシの構成が開示されている。具体的に、特許文献1に示されたハンマーブラシは、主壁部及び主壁部の両端部から延出する一対の側壁部を有するU字状のブラシホルダステーと、周方向に沿って延在するとともに、径方向の内側に向けて付勢された複数のブラシホルダと、各ブラシホルダの先端部において径方向の内側に向けて突出するように固定されたブラシと、を備えている。
各ブラシホルダは、基端部がブラシホルダステーの主壁部上に周方向に間隔をあけて支持され、先端部に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。そして、特許文献1の電動モータでは、低速用ブラシ及び共通ブラシが機械角で180°離れた位置からコンミテータに摺接し、高速用ブラシが低速用ブラシに対して所定角度離間した位置からコンミテータに摺接している。
上述したハンマーブラシをアーマチュアに組み付ける場合には、まず治具等によって各ブラシホルダを付勢力に抗する方向に向けて押圧することで、各ブラシ間の間隔を押し広げる(開放工程)。次に、ブラシホルダステーの開口部(側壁部間の隙間)とコンミテータとを径方向に対向させた状態で、ブラシホルダステーをコンミテータに向けて径方向に接近させる(組付工程)。これにより、コンミテータがブラシホルダステーの内側に差し込まれ、各ブラシ間にコンミテータが配置される。その後、ブラシホルダの押圧を解除することで、各ブラシホルダが復元して、各ブラシホルダのブラシがセグメントに接触した状態で保持される。
特許第4335462号公報
ところで、近時では、ワイパモータの小型・高性能化を図るために磁極数を4極(極対数が2)に多極化する場合がある(4極−3ブラシ構造)。
ここで、上述したハンマーブラシを4極−3ブラシ構造に採用する場合には、ブラシホルダステーとアーマチュアとの組み付けが困難になる。すなわち、特許文献1のような2極−3ブラシ構造の場合は、上述したように低速用ブラシと共通ブラシの機械角が180°に設定されるため、例えばブラシホルダステーの組付方向に沿う手前側(主壁部側)から高速用ブラシをコンミテータに接触させ、組付方向に直交する方向(側壁部側)から低速用ブラシ及び共通ブラシをコンミテータに接触させることができる。
これに対して、4極−3ブラシ構造の場合には、低速用ブラシ及び共通ブラシを、機械角で90度離れた位置に配置し、高速用ブラシを低速用ブラシに対し、周方向に所定角度離間して配置する必要がある。そのため、上述した特許文献1と同様の方法によりブラシホルダステーをコンミテータに組み付けるためには、例えば組付方向の手前側に低速用ブラシ及び共通ブラシを配置する一方、組付方向の奥側(ブラシホルダステーの開口部側)から高速用ブラシを回り込ませる必要がある。
したがって、組付性が悪く、所望の位置にブラシを高精度に配置することが困難である。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、4極以上の多極化を図った場合であっても、組付性を低下させることなく所望のブラシ配置を行うことができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る電動モータは、筒部を有するヨークと、前記筒部の内周面に配置され、磁極数が4極以上のマグネットと、回転軸に取り付けられるとともに、前記ヨークの内側で回転可能とされたアーマチュアと、前記回転軸に取り付けられ、複数のセグメントを有するコンミテータと、前記セグメントに摺接して給電を行う複数のブラシと、前記ブラシを各別に保持するブラシホルダと、前記ブラシホルダを支持するブラシホルダステーと、を備えた電動モータにおいて、前記ブラシホルダステーは、前記コンミテータを前記回転軸の軸方向に沿って挿通可能な開口部を有し、前記セグメントのうち、同電位となる前記セグメント同士を接続線で短絡し、前記ブラシは、低速用ブラシ及び高速用ブラシと、前記低速用ブラシ及び前記高速用ブラシに共通して用いられる共通ブラシと、を備え、前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシは、電気角で周方向に180°間隔をあけて配置され、前記高速用ブラシは、周方向に沿う前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシ間の第1領域に対して、前記回転軸を間に挟んで径方向で対向した第2領域内に配置され、前記ブラシに電気的に接続される複数のターミナルを有するとともに、外部に接続するためのコネクタ部が、ブリッジ部を介して前記ブラシホルダステーと一体で形成され、前記高速用ブラシと前記コネクタ部との間の距離が、前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシと前記コネクタ部との間の距離に比べて短く、前記ブラシホルダステーにおける前記低速用ブラシと前記高速用ブラシとの間に、前記低速用ブラシに接続される雑防素子が配設され、前記ブリッジ部に前記高速用ブラシに接続される雑防素子が配設されていることを特徴とする。
本発明に係る電動モータは、前記雑防素子の長手方向が前記ブラシホルダステー及び前記ブリッジ部の面内方向に沿うように、前記雑防素子が配設されていてもよい。
本発明に係る電動モータは、前記ブラシホルダステー及び前記ブリッジ部が、同一面上に形成されていてもよい。
本発明に係る電動モータは、前記コネクタ部は、前記ブラシホルダステー及び前記ブリッジ部と同一面上を延在するコネクタベース部と、前記コネクタベース部から立設された隔壁部と、を備えていてもよい。
また、本発明に係る電動モータは、前記高速用ブラシは、前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシに対して周方向の幅が狭くなっていてもよい。
この構成によれば、高速用ブラシが、他のブラシに比べて周方向の幅が狭くなっているため、例えば低速用ブラシ及び高速用ブラシがそれぞれ周方向で隣接する2つのセグメントに跨って接触している状態(短絡状態)になるのを抑制できる。これにより、整流性を向上させることができる。
また、本発明に係る電動モータは、前記回転軸に連結されたウォーム、及び出力軸が固定されるとともに、前記ウォームに噛合して、前記回転軸の回転を減速して前記出力軸から出力するウォームホイールを有する減速機構と、前記減速機構及び前記ブラシホルダステーを収納するギヤハウジングと、を備え、前記ブラシホルダステーには、前記ギヤハウジングに対して軸方向の位置決めを行う位置決め部が形成されていてもよい。
この構成によれば、ブラシホルダステーとギヤハウジングとを、位置決め部を介して軸方向に位置決めできるため、ブラシホルダステーをギヤハウジングに組み付けた後、上述したようにブラシホルダステーにアーマチュアを組み付けることで、ギヤハウジングに対するアーマチュアの軸方向の位置決めを行うことができる。これにより、組付性の更なる向上を図ることができる。
また、本発明に係る電動モータは、前記コネクタ部には、一部が前記コネクタ部に埋設されるコンタクトプレートが設けられ、前記コンタクトプレートは、前記ウォームホイールに配設されたリレープレートに摺接していてもよい。
本発明によれば、4極以上の多極化を図った場合であっても、組付性を低下させることなく所望のブラシ配置を行うことができる。
実施形態におけるワイパモータの斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 ワイパモータの分解斜視図である。 ホルダユニットを回転軸方向に沿う他端側から見た平面図である。 ホルダユニットの側面図である。 ヨーク、ギヤハウジング、及びホルダユニットの分解斜視図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 実施形態の他の構成を示すホルダユニットを回転軸方向に沿う他端側から見た平面図である。 実施形態の他の構成を示すワイパモータの斜視図である。 実施形態の他の構成を示すワイパモータの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[ワイパモータ]
図1は実施形態におけるワイパモータ1の斜視図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態のワイパモータ1は、例えば図示しない車両のフロントウィンドウを払拭する図示しないフロントワイパを駆動させるものである。具体的に、ワイパモータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転軸3(図2参照)に連結された減速機構4(図2参照)と、この減速機構4や電動モータ2の一部を収容するギヤハウジング5と、を備え、電動モータ2の駆動力を減速機構4で減速した後、後述する出力軸95を介してフロントワイパに伝達するように構成されている。なお、以下の説明では、回転軸3の軸線方向を回転軸方向O1といい、出力軸95の軸線方向を出力軸方向O2という場合がある。
<電動モータ>
図3はワイパモータ1の分解斜視図である。
図2、図3に示すように、電動モータ2は、有底筒状のヨーク7と、ヨーク7内に回転可能に設けられたアーマチュア6と、を有している。
ヨーク7のうち、筒部11の内周面には、複数(例えば、4つ)のマグネット12が回転軸3周りの周方向に沿って配設されている。
一方、ヨーク7の底壁(エンド部)15のうち、径方向の中央には、回転軸方向O1の外側に向かって突出するボス部13が形成され、このボス部13内に回転軸3の一端部(回転軸方向O1に沿うアーマチュア6側)を軸支するための軸受け14(図2参照)が設けられている。なお、筒部11の開口縁には、回転軸方向O1の一端側に向けて窪む凹部16が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
アーマチュア6は、回転軸3に外嵌固定されたアーマチュアコア21と、アーマチュアコア21に巻装されたアーマチュアコイル22と、回転軸方向O1に沿うアーマチュアコア21に対して他端側(回転軸方向Oに沿うアーマチュア6とは反対側)に配置されたコンミテータ23と、を備えている。
アーマチュアコア21は、プレス加工等によって打ち抜かれた磁性材料の板材を回転軸方向O1に積層したものであって、アーマチュアコイル22が巻装される複数のティース21aが放射状に形成されている。
コンミテータ23は、回転軸3に外嵌固定されるとともに、その外周面には導電材で形成されたセグメント24が複数枚取り付けられている。セグメント24は回転軸方向O1に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。
各セグメント24において、回転軸方向O1に沿う一端部には、径方向の外側に折り返す形で折り曲げられたライザ25が一体成形されている。ライザ25には、アーマチュアコイル22の端末部が掛け回わされ、ヒュージングなどにより固定されている。これにより、セグメント24と、これに対応するアーマチュアコイル22と、が導通される。
また、同電位となるセグメント24にそれぞれ対応するライザ25には、接続線(不図示)が掛け回され、この接続線がヒュージングによりライザ25に固定されている。接続線は、同電位となるセグメント24同士を短絡するためのものであって、コンミテータ23とアーマチュアコア21との間に引き回されている。
そして、図3に示すように、コンミテータ23のセグメント24には、ブラシ31が摺接している。ブラシ31はセグメント24に摺接することにより、セグメント24を介してアーマチュアコイル22に電流を供給するようになっている。ブラシ31は、後述するブラシホルダ41を介してホルダユニット32に保持されている。
<ホルダユニット>
図4はホルダユニット32を回転軸方向O1に沿う他端側から見た平面図であり、図5はホルダユニット32の側面図である。
図3〜図5に示すように、ホルダユニット32は、電動モータ2と回転軸方向O1で重なる位置に配設されたブラシホルダステー33と、ブラシホルダステー33に対して径方向で隣接配置されたコネクタ部34と、これらブラシホルダステー33及びコネクタ部34間を径方向で架け渡すブリッジ部35と、が樹脂材料等により一体的に形成されたものである。
ブラシホルダステー33は、環状のホルダベース部36を備え、ホルダベース部36の外周縁には回転軸方向O1の一端側に向けて位置決め部37が突設されている。位置決め部37は、アーマチュアコア21に近接する位置まで延在しており、その先端部が径方向の外側に屈曲している。そして、位置決め部37の先端部は、後述するフレーム部61に係合しており、これによりフレーム部61対するホルダユニット32の回転軸方向O1に沿う位置決めが行われている。なお、ホルダベース部36の内径は、コンミテータ23を挿入可能な大きさに設定されており、ホルダベース部36の内側にコンミテータ23が挿通されている。
ホルダベース部36において、回転軸方向O1に沿う他端側に位置する面(以下、単に実装面という)には、周方向3箇所にブラシホルダ41が固定されている。ブラシホルダ41は、導電性を有する材料からなり、回転軸方向O1に沿って延在する板バネ状とされ、径方向の内側に向けて付勢されている。具体的に、ブラシホルダ41は、その基端部が爪部(不図示)を介してホルダベース部36に固定され、先端部に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。そして、ブラシホルダ41の先端部には、ブラシ31が径方向の内側に向けて突出するようにそれぞれ設けられている。
各ブラシ31は、径方向の内側に向かうに従い回転軸方向O1の幅が漸次先細る側面視で三角形状とされ、基端部(径方向の外側端部)がブラシホルダ41の先端部に嵌合され、先端部(径方向の内側端部)がコンミテータ23のセグメント24に摺接している。これにより、バッテリ(不図示)からの電力を、ブラシ31を介してコンミテータ23に給電できるようになっている。
ここで、ブラシ31は、陽極側に接続された低速用ブラシ31a、及び高速用ブラシ31bと、陰極側に接続されるとともに、低速用ブラシ31a及び高速用ブラシ31bに共通使用される共通ブラシ31cと、を備えている。
低速用ブラシ31aは、低速用ブラシ31aと共通ブラシ31cとの間に電圧が印加されることで、フロントワイパを低速駆動する際に用いられるブラシ31である。また、高速用ブラシ31bは、高速用ブラシ31bと共通ブラシ31cとの間に電圧が印加されることで、フロントワイパを高速駆動する際に用いられるブラシ31である。なお、高速用ブラシ31bの先端部は、他のブラシ31a,31cに比べて周方向の幅が狭くなっている(図4中のD1>D2)。
また、図4に示すように、低速用ブラシ31aと共通ブラシ31cは、互いに電気角で180°、すなわち機械角(回転軸3を中心として各ブラシ31a,31cがなす中心角のうち、狭い方の角度(劣角側))で90°あけて配設されている。一方、高速用ブラシ31bは、回転軸3を中心として各ブラシ31a,31cがなす中心角のうち、広い方の角度(優角)側に、低速用ブラシ31aに対して周方向に所定角度離間して配置されている。
この場合、ホルダベース部36において、低速用ブラシ31a及び共通ブラシ31cはコンミテータ23(回転軸方向O1)に対してコネクタ部34の反対側に配置され、高速用ブラシ31bはコンミテータ23(回転軸方向O1)に対してコネクタ部34側に配置されている。したがって、高速用ブラシ31bとコネクタ部34との間の距離が、低速用ブラシ31a及び共通ブラシ31cとコネクタ部34との間に距離に比べて短くなっている。
また、図4の例において、高速用ブラシ31bは、周方向で低速用ブラシ31a及び共通ブラシ31c間の劣角領域(第1領域)E1に対して、径方向で対向した線対称領域(第2領域)E2に配置されている。
この構成によれば、低速用ブラシ31a及び共通ブラシ31cと、高速用ブラシ31bと、を径方向で対向する領域(劣角領域E1及び線対称領域E2)にそれぞれ配置することで、高速用ブラシ31bを劣角領域E1内に配置する構成に比べて、セグメント24に対する各ブラシ31a〜31cの接触圧を周方向に亘って均等に付与することができる。これにより、回転軸3の軸ずれを抑制して、モータ作動音を低減することができる。
そして、低速用ブラシ31a及び高速用ブラシ31bに対応するブラシホルダ41には、ジャンパ線42,43の一端部が接続されている。ジャンパ線42,43の他端部は、後述するパワーターミナル55に接続されている。
また、共通ブラシ31cに対応するブラシホルダ41には、サーキットブレーカ44が接続されており、このサーキットブレーカ44にはジャンパ線45の一端部が接続されている。ジャンパ線45の他端部は、後述する一のコンタクトプレート56に接続されている。なお、サーキットブレーカ44は、ホルダベース部36の実装面上において、共通ブラシ31c及び高速用ブラシ31bの間に位置する部分に固定されている。
ブリッジ部35は、回転軸方向O1を厚さ方向とする板状とされ、上述したホルダベース部36における周方向の一部から径方向の外側に向けて延在している。ブリッジ部35実装面には、上述したジャンパ線42,43,45がコネクタ部34に向けて配索されている。
図4、図5に示すように、コネクタ部34は、ブラシホルダステー33及びブリッジ部35と同一面上を延在するコネクタベース部51と、コネクタベース部51から回転軸方向O1に沿う一端側に向けて立設されたコネクタ受部52(図5参照)と、コネクタベース部51から回転軸方向O1に沿う他端側に向けて立設された隔壁部53と、を備えている。
コネクタベース部51には、給電用のパワーターミナル55、及びセンサ用のコンタクトプレート56がインサート成形等によって複数本ずつ埋設されている。なお、図4の例では、パワーターミナル55が2本、コンタクトプレート56が3本埋設されており、コネクタベース部51上において互いに間隔をあけて配列されている。
パワーターミナル55は、回転軸方向O1に沿って延在する板状とされ、コネクタベース部51を貫通している。パワーターミナル55は、一端部がコネクタ受部52内に向けて突出してコネクタ端子として機能しており、他端部がコネクタベース部51の実装面側に露出している。なお、各パワーターミナル55の他端部には、低速用ブラシ31a及び高速用ブラシ31bから引き回された上述したジャンパ線42,43が各別に接続されている。
コンタクトプレート56は、パワーターミナル55と同様に回転軸方向O1に沿って延在する板状とされ、コネクタベース部51を貫通している。コンタクトプレート56は、一端部がコネクタ受部52内に向けて突出してコネクタ端子として機能しており、他端部がクランク状に屈曲しながら回転軸方向O1に沿う他端側に向けて延在している。コンタクトプレート56の他端部には、後述するリレープレート103に摺接する接点部57が形成されている。なお、コンタクトプレート56のうち、一のコンタクトプレート56には、実装面側において共通ブラシ31cから引き回された上述したジャンパ線45が接続されている。
<ギヤハウジング>
図6は、ヨーク7、ギヤハウジング5及びホルダユニット32の分解斜視図である。
図2、図6に示すように、ギヤハウジング5は、底壁部63及び周壁部64を有する有底筒状に形成されたアルミダイキャスト製のフレーム部61と、フレーム部61の開口部61aを閉塞する樹脂製のボトムプレート62と、を備えている。
フレーム部61の内部は、減速機構4を収納する減速機構収納部65と、周壁部64の一部から連設されて上述したホルダユニット32を収納するホルダユニット収納部66と、に画成されている。
図6に示すように、まずホルダユニット収納部66は、回転軸方向O1に沿う一端側に向けて開放された有底筒状の第1受入部71を備えている。第1受入部71は、内径が上述したブラシホルダステー33を受入可能な大きさに形成されており、その内部にブラシホルダステー33、及びコンミテータ23が収納されるようになっている。
第1受入部71の開口縁には、上述したブラシホルダステー33のうち、位置決め部37の先端部が係合される位置決め凹部72が形成されている。また、第1受入部71のうち、位置決め凹部72よりも回転軸方向O1の他端側に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する位置決め凸部74が形成されている。この位置決め凸部74は、上述したヨーク7の凹部16に係合して、ギヤハウジング5に対するヨーク7の位置決めを行うものである。
第1受入部71の底部には、回転軸3が挿通される挿通孔73が形成され、この挿通孔73を介して第1受入部71と減速機構収納部65とが連通している。
図7は図1のB−B線に沿う断面図である。
図6、図7に示すように、第1受入部71には、ホルダユニット32のコネクタ部34及びブリッジ部35を受け入れる第2受入部75が径方向の外側に向けて連設されている。第2受入部75は、回転軸方向O1に開放された角筒状とされ、上述したホルダユニット32のコネクタ部34及びブリッジ部35を受入可能な大きさに形成されている。
第2受入部75には、減速機構収納部65内に連通する連通孔76が形成され、この連通孔76を通してコンタクトプレート56の他端部が減速機構収納部65内に臨むように配置されている。また、第2受入部75は、切欠き部77を通して第1受入部71内に連通している。切欠き部77内には、ホルダユニット32のブリッジ部35のうち、ブラシホルダステー33側の端部が収容されている。
図7に示すように、減速機構収納部65のうち、底壁部63の中央部には、底壁部63を貫通する貫通孔81が形成されている。この貫通孔81は、後述する出力軸95が挿通されるものであり、貫通孔81の内周縁には筒状のスリーブ82が出力軸方向O2の外側に向けて立設されている。スリーブ82の基端部には、先端に向かうに従い内径が段々と縮径する縮径部84が形成されている。また、スリーブ82内には、縮径部84を含むスリーブ82の全体に亘って含油メタル等からなる筒状のブッシュ83が内装されている。なお、スリーブ82内において、縮径部84とブッシュ83との間には隙間が形成されている。
また、減速機構収納部65のうち、周壁部64には、周壁部64の外側に向けて突出する係止爪85が周壁部64の周方向に間隔をあけて形成されている。
ボトムプレート62は、フレーム部61の開口部61aの形状に倣って形成された板状とされ、フレーム部61の開口部61aを覆っている。ボトムプレート62の外周縁には、フレーム部61に向けて突出する取付片87がボトムプレート62の周方向に沿って間隔をあけて複数形成されている。これら取付片87には、上述したフレーム部61の係止爪85が係止される係止孔87aが形成されている。
<減速機構>
図2、図7に示すように、減速機構4は、電動モータ2の回転軸3に連結されたウォーム91と、ウォーム91に噛合するウォームホイール92と、を備えている。
ウォーム91は、回転軸方向O1に沿う一端部が減速機構収納部65内において回転軸3に連結され、他端部が図示しない軸受けにより減速機構収納部65内において回転可能に支持されている。また、ウォーム91のうち回転軸3との連結部分(回転軸3の他端部)は、フレーム部61に配設された転がり軸受93(図2参照)に回転可能に支持されている。
図3、図7に示すように、ウォームホイール92は、上述したように減速機構収納部65内に収納されており、上述したウォーム91の回転に伴い回転するように構成されている。ウォームホイール92の中央部(ハブ部)には、出力軸方向O2に沿うボトムプレート62側に向けて突出するボス部94が形成されている。このボス部94には、出力軸95における出力軸方向O2の一端部がフレーム部61側から圧入されている。
この場合、出力軸95における出力軸方向O2の他端部は、フレーム部61のスリーブ82を通してフレーム部61の外部に突出しており、この突出部分に図示しないフロントワイパを駆動するための外部機構が連結される。また、出力軸95は、スリーブ82内において、上述したすべり軸受け83に回転可能に支持されている。
<リレーユニット>
ここで、ウォームホイール92のうち、出力軸方向O2に沿う一端側(フレーム部61側)に位置する面には、リレーユニット101が配設されている。リレーユニット101は、樹脂等の絶縁材料からなるインシュレータプレート102と、インシュレータプレート102上に配設されたリレープレート103と、を備えている。
インシュレータプレート102は、出力軸95が遊挿される開口部を有する環状とされ、ウォームホイール92のうち、出力軸方向O2に沿う一端側に位置する面上に載置されている。インシュレータプレート102の内周縁には、上述したスリーブ82の縮径部内に挿入される挿入筒部105が形成されている。
挿入筒部105は、スリーブ82の縮径部84の内面形状に倣って先端部に向かうに従い段々と縮径された段付き形状とされている。挿入筒部105は、外周面が縮径部84の内面に近接または当接することで、リレーユニット101の出力軸方向O2及び径方向の位置決めが行われている。なお、挿入筒部105は、スリーブ82(縮径部84)とすべり軸受け83との間の隙間に配置されている。
また、図3に示すように、インシュレータプレート102の外周縁のうち、出力軸95周りの周方向の一部には、ウォームホイール92に向けて突出するリレー側係合部107が形成されている。
また、上述したウォームホイール92において、出力軸95周りの周方向で上述したリレー側係合部107に対向する位置には、リレー側係合部107に係合可能なウォーム側係合部108が形成されている。ウォーム側係合部108は、リレー側係合部107に対してウォームホイール92の回転方向の図中手前側に配設され、ウォームホイール92の順方向への回転時にはリレー側係合部107に係合(当接)する。なお、ウォームホイール92の両面には、中央部から放射状、及びボス部94と同心円状に延在する複数のリブ96が形成されおり、上述したリレー側係合部107は、上述したウォーム側係合部108とリブ96との間に間隔をあけた状態で配置されている。
そして、リレーユニット101は、電動モータ2の回転に伴い、ウォームホイール92が回転することで、リレー側係合部107とウォーム側係合部108とが係合してウォームホイール92と一体で回転するようになっている。
一方、フロントワイパに外力等が作用して、ウォームホイール92が逆転しようとした場合には、ウォーム側係合部108がリレー側係合部107から離間して、両者の係合が解除されることで、ウォームホイール92に対してリレーユニット101が回転しないようになっている。すなわち、リレー側係合部107とウォーム側係合部108とは、ウォームホイール92及びリレーユニット101間において、チャタリング防止の一方向クラッチ機構を構成している。
図3に示すように、リレープレート103は、導電性を有する材料からなり、挿入筒部105を取り囲むようにインシュレータプレート102上に設置されている。具体的に、リレープレート103は、インシュレータプレート102の内周側から外周側にかけて3つの接触領域111〜113を有している。各接触領域111〜113は、環状の第1接触領域111と、第1接触領域111の内周側に連設されたC字状の第2接触領域112と、第1接触領域111から外周側に突出した第3接触領域113と、を備えている。したがって、第2接触領域112に対して周方向で並ぶ部分、及び第3接触領域113に対して周方向で並ぶ部分は、インシュレータプレート102が露出した非導電部となっている。
リレーユニット101における各接触領域111〜113、及び非導電部上には、上述したコンタクトプレート56の接点部57が摺接するようになっている。この場合、ウォームホイール92(出力軸95)の回転に伴って、コンタクトプレート56(接点部57)とリレープレート103との接触位置が変化したり、接触/非接触したりすることにより、出力軸95の回転位置(フロントワイパの位置)が検出できるようになっている。コンタクトプレート56で検出された信号は、コネクタ部34を介して図示しない制御機器に出力され、電動モータ2の回転制御が行われるようになっている。
このように構成されたワイパモータ1においては、図示しないワイパスイッチをOFF位置からLOW位置に切り替えると、電動モータ2の低速用ブラシ31aにバッテリから駆動電流が供給される。これにより、電動モータ2は、低速運転モードの駆動を開始する。具体的に、電動モータ2が駆動すると、その駆動力が減速機構4で減速された後、出力軸95を介してフロントワイパの外部機構に伝達される。これにより、フロントワイパが作動して、フロントガラスに付着した埃や雨滴等を払拭できるようになっている。
一方、ワイパスイッチがHIGH位置に切り替わると、電動モータ2の高速用ブラシ31bにバッテリから駆動電流が供給される。これにより、電動モータ2は、上述した低速運転モードよりも高速の高速運転モードの駆動を開始する。
なお、本実施形態では、高速用ブラシ31bの先端部は、他のブラシ31a,31cに比べて周方向の幅が狭くなっているため、例えば低速用ブラシ31a及び高速用ブラシ31bがそれぞれ周方向で隣接する2つのセグメント24に跨って接触している状態(短絡状態)になるのを抑制できる。これにより、整流性を向上させることができる。
また、例えば出力軸95に外力等が作用して、出力軸95を介してウォームホイール92が回転した場合に、ウォームホイール92とリレーユニット101との係合が解除されることで、ウォームホイール92のみがリレーユニット101に対して回転することになる。そのため、リレーユニット101とコンタクトプレート56との接触位置(例えば、ワイパモータ1の停止状態の位置)を維持することができ、リレーユニット101とコンタクトプレート56との位置検出時におけるチャタリングを防止できる。
[ワイパモータの組付方法]
次に、上述したワイパモータ1の組付方法について説明する。以下の説明では、アーマチュア6にホルダユニット32を組み付ける方法について主に説明する。
まず、ブラシホルダ41等が組み付けられたホルダユニット32をフレーム部61に組み付ける。具体的には、フレーム部61のホルダユニット収納部66と、ホルダユニット32の実装面側と、を回転軸方向O1で対向配置した後、ホルダユニット収納部66内にホルダユニット32を収納する。このとき、ホルダユニット32の位置決め部37がホルダユニット収納部66の位置決め凹部72内に係合されることで、フレーム部61に対するホルダユニット32の回転軸方向O1位置決めが行われる。
次に、フレーム部61に組み付けられたホルダユニット32対してアーマチュア6を組み付ける。まず、アーマチュア6とホルダユニット32のブラシホルダステー33とを回転軸方向O1に対向させる。この場合、アーマチュア6のコンミテータ23がブラシホルダステー33側を向き、ブラシホルダステー33の実装面が回転軸方向O1の他端側を向いた状態で、アーマチュア6及びホルダユニット32を対向させる。したがって、ホルダユニット32がフレーム部61に組み付けられた状態において、ブラシホルダステー33のブラシホルダ41は、回転軸方向O1に沿う一端側から他端側に向かうに従い径方向の内側に傾斜した状態で保持されている。
この状態で、ホルダユニット32を回転軸方向O1に沿うアーマチュア6側に接近させ、ブラシホルダステー33の開口部内にアーマチュア6のコンミテータ23を挿通させる。ブラシホルダステー33の開口部内に挿通されたコンミテータ23は、ブラシホルダステー33の実装面側において、ブラシホルダ41間に進入する。これにより、コンミテータ23のセグメント24とブラシホルダ41のブラシ31とが接触することで、アーマチュア6とホルダユニット32とが組み付けられる。その後、ホルダユニット32及びアーマチュア6が組み付けられたフレーム部61に対して、減速機構4やボトムプレート62、ヨーク7等を順次組み付けることで、ワイパモータ1が完成する。
ここで、本実施形態では、ブラシホルダ41が回転軸方向O1に沿って延在しているため、ブラシホルダステー33にコンミテータ23(アーマチュア6)を回転軸方向O1に沿って挿通する場合に、ブラシホルダ41の延在方向とアーマチュアの組付方向とが同一方向となる。そのため、ブラシホルダステー33のブラシホルダ41(ブラシ31a〜31c)間にコンミテータ23をスムーズに進入させることができ、組付性を向上させることができる。
この場合、本実施形態のように磁極数が4極以上であっても、組付性を低下させることなく、周方向の所望の位置にブラシホルダ41(ブラシ31a〜31c)を高精度に配置することができる。
特に、ブラシホルダ41の基端部がアーマチュア6の組付方向の手前側に位置しているため、コンミテータ23がブラシホルダ41間に進入する際、ブラシホルダ41を径方向の外側(ブラシホルダ41の付勢力に抗する方向)に向けて押し広げながら進入することになる。これにより、治具等を用いてブラシホルダ41を径方向の外側に向けて押し広げる上述した開放工程を行う必要がないので、組付性の更なる向上を図るとともに、製造工数及び製造コストの削減を図ることができる。
さらに、本実施形態では、ホルダユニット32に、フレーム部61との位置決めを行う位置決め部37が形成されているため、位置決め部37を介してホルダユニット32とフレーム部61とを回転軸方向O1に位置決めすることができる。これにより、ホルダユニット32をフレーム部61に組み付けた後、上述したようにホルダユニット32にアーマチュア6を組み付けることで、フレーム部61に対するアーマチュア6の回転軸方向O1の位置決めを行うことができる。これにより、組付性の更なる向上を図ることができる。
また、本実施形態では、コネクタ部34及びブラシホルダ41がホルダユニット32に一体で配設されているため、従来のようにボトムプレートの配線部を介して電動モータとコネクタ部を接続する構成に比べて、電動モータ2とコネクタ部34との配線長の短縮化、及び配線レイアウトの簡素化を図ることができ、低コスト化を図ることができる。
また、ホルダユニット32にコネクタ部34等を配設するとともに、リレーユニット101をフレーム部61側に配設することで、ボトムプレート62が担う機能を少なくすることができる(本実施形態では、フレーム部61を閉塞して、フレーム部61内の構成部品を保護する機能を有していればよい)。そのため、ボトムプレート62の簡素化を図ることができ、加工性を向上させることができる。この場合、ボトムプレート62を例えばプレス加工等により簡単に作成することができるので、これによっても低コスト化を図ることができる。なお、上述した実施形態では、ボトムプレート62を樹脂材料により形成する構成について説明したが、これに限らず、アルミ等の金属材料により形成することも可能である。
しかも、リレーユニット101の挿入筒部105がフレーム部61の縮径部84に位置決めされるため、ギヤハウジング5内でリレーユニット101を安定して保持させることができ、ワイパモータ1の組付性を向上させることができる。
また、コンタクトプレート56が、一端側のコネクタ端子と他端側の接点部57とで一体形成されるとともに、コネクタ部34にインサート成形されているため、部品点数及び製造工数の削減を図ることができる。
さらに、ブラシ31a〜31cは、ジャンパ線42,43,45を介してコネクタ部34に引き回されているため、例えばブラシ31a〜31cとコネクタ部34とをバスバー等により接続する構成に比べて配線を柔軟に引き回すことができる。これにより、配線レイアウトの自由度を向上させることができる。
しかも、本実施形態では、フレーム部61にホルダユニット32を収納するホルダユニット収納部66が形成されているため、回転軸方向O1から見てコネクタ部34がギヤハウジング5から外側に突出することがない。すなわち、ホルダユニット32の回転軸方向O1から見た外形寸法を、ギヤハウジング5の外形寸法内で納めることができるので、車体等への取付時におけるレイアウト性を向上できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、4極−3ブラシの電動モータ2を採用した場合について説明したが、これに限らず、6極や8極−3ブラシの電動モータ2を採用しても構わない。但し、低速用ブラシ31aと共通ブラシ31cは、6極の場合には機械角で60°、8極の場合には45°あけて配設する必要がある。
そして、6極以上の多極化にした場合であっても、低速用ブラシ31a及び共通ブラシ31cに対して線対称領域に高速用ブラシ31bを配置することで、上述したように回転軸3の軸ずれを抑制できる。
また、図8に示すように、各ブラシ31a,31bとパワーターミナル55との間に、雑防素子としてチョークコイル120を配設しても構わない。図8に示す例では、低速用ブラシ31aに接続されるチョークコイル120が、ブラシホルダステー33上における低速用ブラシ31a及び高速用ブラシ31b間に配設され、高速用ブラシ31bに接続されるチョークコイル120がブリッジ部35上に配設されている。
この構成によれば、低速用ブラシ31a及び高速用ブラシ31bとパワーターミナル55との間にチョークコイル120を設けることで、電磁ノイズを低減できる。
しかも、ホルダユニット32の大型化やレイアウトの変更を伴うことなく、ブラシホルダステー33等における各ブラシ31a,31b間や、ブリッジ部35上等のスペースに、上述したサーキットブレーカ44やチョークコイル120等の電気部品を配設することができるので、レイアウト性を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、コネクタ部34のコネクタ受部52が回転軸方向O1の一端側に向くように形成したが、これに限られない。
さらに、上述した実施形態では、ブラシホルダステー33を環状に形成した場合について説明したが、これに限らず、コンミテータ23を挿通可能であれば、例えばU字状等であっても構わない。
また、上述した実施形態では、ブラシホルダステー33とコネクタ部34とをホルダユニット32として一体に形成した場合について説明したが、これに限られない。
さらに、ボトムプレートに車体やフロントワイパへの取付片を形成しても構わない。具体的に、図9に示すボトムプレート130の外周縁には、出力軸方向O2に沿うフレーム部61側に向けて延在する取付片131が、出力軸95周りの周方向に間隔をあけて形成されている。これら取付片131は、フレーム部61の底壁部63よりも出力軸方向O2に沿う外側に位置しており、その先端部が屈曲されている。また、取付片131の先端部には、図示しない締結部材が挿通される取付孔132が形成され、取付孔132を通して締結部材が車体やフロントワイパに締結されるようになっている。
また、図10に示すボトムプレート140の一部には、出力軸方向O2に沿うフレーム部61側に向けて延在する取付片141が形成されている。この取付片141は、フレーム部61の底壁部63側まで延びる板状部142と、板状部142の先端部に連設された半円筒状の収容部143と、を有している。収容部143内には、例えば図示しないフロントワイパのうち、一対のピボット軸間を架け渡すパイプフレーム145が収容される。また、収容部143には、厚さ方向に貫通する貫通孔144が形成されており、この貫通孔144を通して締結部材がパイプフレーム145に締結される。
これらの構成により、ワイパモータ1を、ボトムプレート130,140を介して車体やフロントワイパに簡単に取り付けることができる。
なお、図9における取付孔132、及び図10における貫通孔144には、直接ねじ山を形成することもできる。これにより、車体やフロントワイパに締結するための締結部材の部品点数を削減することが可能となる。また、この場合、ボトムプレート130,140は、高強度の樹脂によるボトムプレートとしてもよいし、鉄板等の金属によるボトムプレートとしてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明のワイパモータ1をフロントワイパの駆動用に用いる構成について説明したが、これに限らず、リヤワイパ等の駆動用に用いたり、ワイパモータ1以外の一般的なモータに用いたりしても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…ワイパモータ(電動モータ)
2…電動モータ
3…回転軸
6…アーマチュア
7…ヨーク
11…筒部
12…マグネット
23…コンミテータ
24…セグメント
31…ブラシ
31a…低速用ブラシ
31b…高速用ブラシ
31c…共通ブラシ
33…ブラシホルダステー
34…コネクタ部
41…ブラシホルダ
91…ウォーム
92…ウォームホイール
120…チョークコイル(雑防素子)

Claims (7)

  1. 筒部を有するヨークと、
    前記筒部の内周面に配置され、磁極数が4極以上のマグネットと、
    回転軸に取り付けられるとともに、前記ヨークの内側で回転可能とされたアーマチュアと、
    前記回転軸に取り付けられ、複数のセグメントを有するコンミテータと、
    前記セグメントに摺接して給電を行う複数のブラシと、
    前記ブラシを各別に保持するブラシホルダと、
    前記ブラシホルダを支持するブラシホルダステーと、を備えた電動モータにおいて、
    前記ブラシホルダステーは、前記コンミテータを前記回転軸の軸方向に沿って挿通可能な開口部を有し、
    前記セグメントのうち、同電位となる前記セグメント同士を接続線で短絡し、
    前記ブラシは、
    低速用ブラシ及び高速用ブラシと、
    前記低速用ブラシ及び前記高速用ブラシに共通して用いられる共通ブラシと、を備え、
    前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシは、電気角で周方向に180°間隔をあけて配置され、
    前記高速用ブラシは、周方向に沿う前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシ間の第1領域に対して、前記回転軸を間に挟んで径方向で対向した第2領域内に配置され、
    前記ブラシに電気的に接続される複数のターミナルを有するとともに、外部に接続するためのコネクタ部が、ブリッジ部を介して前記ブラシホルダステーと一体で形成され、
    前記高速用ブラシと前記コネクタ部との間の距離が、前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシと前記コネクタ部との間の距離に比べて短く、
    前記ブラシホルダステーにおける前記低速用ブラシと前記高速用ブラシとの間に、前記低速用ブラシに接続される雑防素子が配設され、
    前記ブリッジ部に前記高速用ブラシに接続される雑防素子が配設されていることを特徴とする電動モータ。
  2. 前記雑防素子の長手方向が前記ブラシホルダステー及び前記ブリッジ部の面内方向に沿うように、前記雑防素子が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記ブラシホルダステー及び前記ブリッジ部は、同一面上に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記コネクタ部は、
    前記ブラシホルダステー及び前記ブリッジ部と同一面上を延在するコネクタベース部と、
    前記コネクタベース部から立設された隔壁部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電動モータ。
  5. 前記高速用ブラシは、前記低速用ブラシ及び前記共通ブラシに対して周方向の幅が狭くなっていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電動モータ。
  6. 前記回転軸に連結されたウォーム、及び出力軸が固定されるとともに、前記ウォームに噛合して、前記回転軸の回転を減速して前記出力軸から出力するウォームホイールを有する減速機構と、
    前記減速機構及び前記ブラシホルダステーを収納するギヤハウジングと、を備え、
    前記ブラシホルダステーには、前記ギヤハウジングに対して軸方向の位置決めを行う位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電動モータ。
  7. 前記コネクタ部には、一部が前記コネクタ部に埋設されるコンタクトプレートが設けられ、
    前記コンタクトプレートは、前記ウォームホイールに配設されたリレープレートに摺接することを特徴とする請求項6に記載の電動モータ。
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