JPH10108403A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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Publication number
JPH10108403A
JPH10108403A JP8258991A JP25899196A JPH10108403A JP H10108403 A JPH10108403 A JP H10108403A JP 8258991 A JP8258991 A JP 8258991A JP 25899196 A JP25899196 A JP 25899196A JP H10108403 A JPH10108403 A JP H10108403A
Authority
JP
Japan
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terminal
case
brush holder
brush
circuit board
Prior art date
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Pending
Application number
JP8258991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Niki
木 健 一 仁
Nobuo Yoshioka
岡 信 夫 吉
Kimihiko Kanda
田 公 彦 神
Hiroyuki Funaki
木 弘 幸 舟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
Priority to JP8258991A priority Critical patent/JPH10108403A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターミナルをヨークやギヤケースなどのケー
ス側に取付けることにより、アーマチュアに対する給電
に必要な部品点数を減少することによって生産性の向上
が図れる小型モータを提供する。 【解決手段】 ブラシ8、9、ブラシ保持体10、11
がそれぞれ取付られたターミナル12、13をそれぞれ
絶縁して電気的に接続可能にして、且つ、外部回路に電
気的に接続される回路内接続部14a、14bが形成さ
れていて、ケース3に取付けられる回路基板14をもつ
小型モータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通電によりパワ
ーウインドやパワーサンルーフを駆動させる小型モータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】通電によりパワーウインドやパワーサン
ルーフを駆動させる小型モータとしては、アーマチュア
を回転可能に収容したヨークの内側にマグネットが固定
され、このヨークの端部がギヤケースにねじ止められて
いるものが知られている。アーマチュアには、アーマチ
ュアシャフトに所定のスロット数のコイル巻回部をもつ
アーマチュアコアが取付けられており、このアーマチュ
アシャフト上にコンミュテータが固定されているため、
コンミュテータにおいて上記スロット数に対応して備え
られたコンミュテータ片に電気的に接続されているとと
もにアーマチュアコアのコイル巻回部に巻き付けられた
アーマチュアコイルが備えられている。
【0003】また、コンミュテータの外側にはギヤケー
スに取付けられたホルダベースが配置されており、この
ホルダベースには、2個のブラシホルダの基端部が固定
され、ブラシホルダの先端部にブラシが電気的に接続可
能にしてそれぞれ取付けられている。各ブラシホルダ
は、導電性のある2個のターミナルを通じて外部回路に
接続される。各ブラシは各ブラシホルダによってコンミ
ュテータのコンミュテータ片に対して押圧されることに
よって、電気的に接続されるため、外部回路より一方の
ターミナルに電圧が印加されると、一方のターミナル、
一方のブラシホルダ、一方のブラシ、一方のブラシに電
気的に接続されているコンミュテータ片、このコンミュ
テータ片に電気的に接続されたアーマチュアコイル、他
方のブラシに電気的に接続されているコンミュテータ
片、他方のブラシ、他方のターミナルに電流が流れてア
ーマチュアコイルが励磁されて磁力が発生され、アーマ
チュアコイルが発生した磁力とマグネットが発生してい
る磁力とによる相互作用によってアーマチュアが回転
し、アーマチュアの回転によってアーマチュアシャフト
が回転し、このアーマチュアシャフトに減速機構を介し
て結合された出力軸が回転して、出力軸に結合されたウ
インドガラスやサンルーフリッドが移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の小型モータにおいて、ブラシホルダやブラシやター
ミナルがホルダベースを基準としてコンミュテータの外
側に配置されていたため、アーマチュアに対する給電に
関わる構造が複雑になって部品点数の増大を招くという
問題点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明に係わる小型モータは、ターミ
ナルをヨークやギヤケースなどのケース側に取付けるこ
とにより、アーマチュアに対する給電に必要な部品点数
を減少することによって生産性の向上が図れる小型モー
タを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる小型モータでは、ケースと、ケースの内側に配置さ
れたマグネットと、マグネットの内側に配置され、ケー
スに回転可能に支持されたアーマチュアと、アーマチュ
アに備えたアーマチュアシャフトに取付けられていると
ともに、アーマチュアに備えたアーマチュアコイルに電
気的に接続されたコンミュテータと、コンミュテータに
摺接して電気的に接続される複数個のブラシと、ブラシ
をそれぞれ保持したブラシ保持体と、ケースに固定され
るケース側取付部が形成されているとともに、ブラシ保
持体に電気的に接続されたターミナルと、ターミナルを
それぞれ絶縁して電気的に接続可能にし、且つ、外部回
路に電気的に接続される回路内接続部が形成されてい
て、ケースに取付けられる回路基板を備えている構成と
したことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項2に係わる小型モータで
は、ターミナルには、ケース側取付部と対向配置されて
いて、回路基板に形成された回路内接続部に電気的に接
続可能な回路基板側接続部が備えられている構成とした
ことを特徴としている。
【0009】この発明の請求項3に係わる小型モータで
は、ケースには、コンミュテータの外側にターミナル取
付部が備えられており、ターミナルに形成されたケース
側固定部は、回路基板側接続部から予め離れて配置され
ていて、ケースに有するターミナル取付部に嵌入されて
いる構成としたことを特徴としている。
【0010】この発明の請求項4に係わる小型モータで
は、ターミナルに形成されたケース側固定部には、ケー
スに対して係止可能な係止部が形成されている構成とし
たことを特徴としている。
【0011】この発明の請求項5に係わる小型モータで
は、ターミナルには、ブラシ保持体が電気的に接続され
るブラシ保持体取付部が回路基板側接続部から予め離れ
た位置に形成され、ブラシ保持体には、ターミナルに形
成されたブラシ保持体取付部に取付けられるブラシ保持
体本体が備えられているとともに、ターミナルに形成さ
れた回路基板側接続部およびブラシ保持体本体から離れ
た位置に、ブラシを保持したブラシ保持部が配置されて
いる構成としたことを特徴としている。
【0012】この発明の請求項6に係わる小型モータで
は、ケースと、ケースの内側に配置されたマグネット
と、マグネットの内側に配置され、ケースに回転可能に
支持されたアーマチュアと、アーマチュアに備えたアー
マチュアシャフトに取付けられているとともに、アーマ
チュアに備えたアーマチュアコイルに電気的に接続され
たコンミュテータと、コンミュテータに摺接して電気的
に接続される複数個のブラシと、ブラシをそれぞれ保持
したブラシ保持体と、ケースに固定されるケース側取付
け部が形成されているとともに、ブラシ保持体に電気的
に接続されたターミナルと、ブラシ保持体をそれぞれ絶
縁して電気的に接続可能にし、且つ、外部回路に電気的
に接続される回路内接続部が形成されていて、ケースに
取付けられる回路基板を備えている構成としたことを特
徴としている。
【0013】この発明の請求項7に係わる小型モータで
は、ブラシ保持体には、回路基板に有する回路内接続部
に電気的に接続可能な回路基板側接続部がターミナルに
形成されたケース側取付部に対向して形成されている構
成としたことを特徴としている。
【0014】この発明の請求項8に係わる小型モータで
は、ブラシ保持体には、ターミナルに取付けられるブラ
シ保持体本体が、ブラシを保持したブラシ保持部と回路
基板側接続部とから離れた位置に配置され、ターミナル
に形成されたケース側取付部は、ブラシ保持体に備えた
ブラシ保持体本体が取付けられるブラシ保持体取付部に
近接して配置されている構成としたことを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わる小型モータ
において、ブラシ保持体が電気的に接続されたターミナ
ルは、ケース側取付部がケースに取付けられるととも
に、回路基板に有する回路内接続部に電気的に接続され
る。それ故、従来のもののように、アーマチュアに対す
る給電に必要な部品としてのホルダベースが不要になる
とともに、アーマチュアに対する給電部品の取付けが、
ケースに対するターミナルの取付けと、ターミナルに対
する回路基板の取付けとだけで容易に行われる。
【0016】この発明の請求項2に係わる小型モータに
おいて、ブラシ保持体が電気的に接続されたターミナル
は、その一方側でケース側取付部がケースに取付けられ
るとともに、一方側に対向する他方側で回路基板側接続
部が回路基板に形成された回路内接続部に電気的に接続
される。それ故、上述した請求項1の作用に加え、ケー
スに対するターミナルの組付け、ターミナルに対する回
路基板の組付けがそれぞれ同一の方向から行われる。
【0017】この発明の請求項3に係わる小型モータに
おいて、ブラシ保持体が電気的に接続されたターミナル
は、回路基板側接続部から予め離れて配置されたケース
側取付部がケースに形成されたターミナル取付部に嵌め
入れられる。それ故、上述した請求項2の作用に加え、
ケース側取付部をケースに嵌め入れる際の押圧用治具に
対して回路基板側接続部が接触する心配がない。
【0018】この発明の請求項4に係わる小型モータに
おいて、ターミナルのケース側取付部がケースに形成さ
れたターミナル取付部に嵌め入れられることによって、
ターミナルが係止部によりケースに対して抜け止められ
る。それ故、上述した請求項3の作用に加え、ターミナ
ル取付部に嵌め入れられたターミナルに緩みが生じにく
い。
【0019】この発明の請求項5に係わる小型モータに
おいて、ターミナルに有するブラシ保持体取付部にブラ
シ保持体本体が取付けられたブラシ保持体は、ターミナ
ルに形成された回路基板側接続部からも、ブラシ保持体
本体からも離れた位置に、ブラシを保持したブラシ保持
部が配置されている。それ故、ブラシがコンミュテータ
に対して摺接する際に発生する、いわゆるブラシの踊り
などによる振動がターミナルの回路基板側接続部に伝わ
りにくくなるため、振動等によって回路基板側接続部が
回路基板の回路内接続部に対して接続不良になることが
ない。
【0020】この発明の請求項6に係わる小型モータに
おいて、ターミナルに有するケース側取付部がケースに
取付けられるとともに、ターミナルに電気的に接続され
たブラシ保持体が回路基板に有する回路内接続部に電気
的に接続される。それ故、従来のもののように、アーマ
チュアに対する給電に必要な部品としてのホルダベース
が不要になるとともに、アーマチュアに対する給電部品
の取付けが、ケースに対するターミナルの取付けと、ブ
ラシ保持体に対する回路基板に対するターミナルの取付
けとだけで容易に行われる。
【0021】この発明の請求項7に係わる小型モータに
おいて、ターミナルに形成されたケース側取付部がケー
スに取付けられるとともに、ターミナルに電気的に接続
されたブラシ保持体においてターミナルのケース側取付
部とは対向配置された回路基板側接続部が回路基板の回
路内接続部に電気的に接続される。それ故、上述した請
求項6の作用に加え、ケースに対するターミナルの組付
け、ブラシ保持体に対する回路基板の組付けがそれぞれ
同一の方向から行われる。
【0022】この発明の請求項8に係わる小型モータに
おいて、ターミナルに形成されたブラシ保持体取付部に
ブラシ保持体本体が取付けられたブラシ保持体は、ブラ
シ保持部と回路基板側接続部とが離れて配置されてい
て、ターミナルに有するケース側取付部がブラシ保持体
取付部に近接して配置されている。それ故、上述した請
求項7の作用に加え、ブラシがコンミュテータに対して
摺接する際に発生する、いわゆるブラシの踊りなどによ
る振動がブラシ保持体に形成されたブラシ保持部におい
て発生したとしても、ブラシ保持体の回路基板側接続部
がブラシ保持部から離れているとともに、ブラシ保持体
の回路基板側接続部とブラシ保持部とのあいだに配置さ
れたブラシ保持体のブラシ保持体本体がターミナルに取
付けられているため、振動がブラシ保持体の回路基板側
接続部に伝わりにくくなり、振動等によってブラシ保持
体の回路基板側接続部が回路基板に有する回路内接続部
に対して接続不良になることがない。
【0023】
【実施例】図1ないし図4には、この発明に係わる小型
モータの第1実施例が示されている。
【0024】図示される小型モータ1は、主として、ヨ
ーク(ケース)2、ギヤケース(ケース)3、第1のマ
グネット(マグネット)4、第2のマグネット(マグネ
ット)5、アーマチュア6、コンミュテータ7、第1の
ブラシ(ブラシ)8、第2のブラシ(ブラシ)9、第1
のブラシホルダ(ブラシ保持体)10、第2のブラシホ
ルダ(ブラシ保持体)11、第1のターミナル(ターミ
ナル)12、第2のターミナル(ターミナル)13、回
路基板14から構成されている。
【0025】ヨーク2には、図2に示されるように、筒
状に形成されたヨーク本体2aの内側に、第1のマグネ
ット4、第2のマグネット5が取付けられているととも
に、第1の軸受15が取付けられている。第1、第2の
マグネット4、5は互いに相反する磁力を内側に発生し
ており、第1、第2のマグネット4、5の内側には予め
定められた距離を置いてアーマチュア6が配置されてい
る。ヨーク2は、その端部2bがヨーク固定用ビス16
によってギヤケース3にねじ止められている。
【0026】ギヤケース3には、図2に示されるよう
に、ほぼ中央に、後述するアーマチュアシャフト17の
軸方向に沿って丸孔状に形成されたシャフト挿入部3b
が形成されているとともに、シャフト挿入部3bのヨー
ク2側の端部に、後述するコンミュテータ7の外側にお
いて、同じく後述する第1のターミナル12、第2のタ
ーミナル13が固定される第1のターミナル取付部3
c、第2のターミナル取付部3dが対向して形成されて
いる。第1、第2のターミナル取付部3c、3dは後述
する第1、第2のターミナル12、13よりもわずかに
大きい角孔に形成されている。
【0027】アーマチュア6には、アーマチュアシャフ
ト17のほぼ中央部にアーマチュアコア18が固定され
ているとともに、このアーマチュアコア18の近くにコ
ンミュテータ7が固定されている。アーマチュアコア1
8には予め定められたスロット数のコイル巻線部があ
り、コンミュテータ7の外側には上記のスロット数と同
数のコンミュテータ片7aが備えられているため、コン
ミュテータ片7aに電気的に接続されたうえで、アーマ
チュアコア18のコイル巻回部に巻かれたアーマチュア
コイル19が設けられている。
【0028】アーマチュアシャフト17は、ヨーク2内
からギヤケース3に形成されたシャフト挿入部3b内ま
で延出した端部側がシャフト挿入部3bに取付けられた
第2の軸受20と第3の軸受21とによって回転可能に
支持されている。そして、アーマチュアシャフト17に
は、ギヤケース3内においての第2の軸受20と第3の
軸受21とのあいだにウオーム17aが形成されてお
り、このウオーム17aにホイールギヤ22が噛み合っ
ている。ホイールギヤ22はギヤケース3に回転可能に
支持された出力軸23に結合されているため、アーマチ
ュアシャフト17の回転力がウオーム17aとホイール
ギヤ22とによって一段減速されて出力軸23の回転力
に変換される。
【0029】コンミュテータ7の外側には、第1のター
ミナル12に第1のブラシホルダ10を介して電気的に
接続された第1のブラシ8と、第2のターミナル13に
第2のブラシホルダ11を介して電気的に接続された第
2のブラシ9とが対向配置されている。
【0030】第1のブラシ8は、図3に示されるよう
に、コンミュテータ7の上方側に配置されており、後述
する第1のブラシホルダ10によりコンミュテータ7に
有するコンミュテータ片7aに対して押圧されることに
よってそれぞれ摺接されて、電気的に接続される。第1
のブラシ8は第1のブラシホルダ10に備えた第1のブ
ラシ保持部10cに取付けられている。
【0031】第1のブラシホルダ10は、弾性のある導
電金属製板材によって、図3に示されるように、断面が
L字状をなすものとして形成されている。
【0032】第1のブラシホルダ10には、図4に示さ
れるように、第1のブラシホルダ本体10a、第1の弾
性変形部10b、第1のブラシ保持部10cがそれぞれ
備えられている。
【0033】第1のブラシホルダ本体10aは、平板状
に形成されていて、図示しない加締孔が形成されている
ため、後述する第1のターミナル12に備えた第1のブ
ラシホルダ取付部12aにおいて加締固定されることに
よって第1のターミナル12に電気的に接続されてい
る。この第1のブラシホルダ本体10aには、第1のブ
ラシ本体10aから延出した第1の弾性変形部10bが
形成されている。
【0034】第1の弾性変形部10bは、第1のブラシ
ホルダ本体10aの端部からほぼ90度曲げられている
ため、コンミュテータ7に対して弾性的に折曲可能にな
っている。この第1の弾性変形部10bの中央に、第1
のブラシ保持部10cが形成されている。
【0035】第1のブラシ保持部10cは、第1の弾性
変形部10b上に角孔状に形成されているため、この第
1のブラシ保持部10c内に第1のブラシ8が挿入され
ることによって第1のブラシ8を抜け止めて取付けてい
る。
【0036】第1のブラシホルダ10は、第1の弾性変
形部10bがコンミュテータ7に対して弾性的に折曲可
能なため、第1のブラシ保持部10cに取付けられた第
1のブラシ8をコンミュテータ7に対して押圧すること
によって、コンミュテータ片7aに第1のブラシ8を電
気的に接続する機能をもつ。
【0037】第1のターミナル12には、第1のブラシ
ホルダ取付部12a、第1のケース側取付部12b、第
1の回路基板側接続部12cがそれぞれ備えられてい
る。
【0038】第1のブラシホルダ取付部12aは、平板
状をなし、図4中上面の3個所に加締固定部12a1、
12a1、12a1がそれぞれ形成されているため、第
1のブラシホルダ10の第1のブラシホルダ本体10a
に形成された図示しない加締孔に第1のブラシホルダ取
付部12aの加締固定部12a1、12a1、12a1
がそれぞれ挿入されてから、第1のブラシホルダ本体1
0aの上側で加締固定部12a1、12a1、12a1
がそれぞれ加締られることによって第1のブラシホルダ
10が電気的に接続されて固定されている。第1のブラ
シホルダ取付部12aの図4中の左後方側には第1のケ
ース側取付部12bが配置されている。
【0039】第1のケース側取付部12bは、第1のブ
ラシホルダ取付部12aの幅寸法に同一の幅寸法でもっ
て、第1のブラシホルダ取付部12aの端部から図4中
下方に向けほぼ90度で折曲形成されており、両側縁に
係止部12b1、12b1がそれぞれ一対で形成されて
いる。係止部12b1、12b1は楔形に形成されてい
るため、第1のケース側取付部12bがギヤケース3に
形成された第1のターミナル取付部3cに圧入された際
に、第1のターミナル取付部3c内の両内壁にそれぞれ
食い込むことによって第1のターミナル取付部3cに抜
け止められて係止される。
【0040】第1のケース側取付部12bに形成された
係止部12b1、12b1は、第1のケース側取付部1
2bがギヤケース3の第1のターミナル取付部3cに圧
入されることによって、ギヤケース3の第1のターミナ
ル取付部3cにそれぞれ食い込むため、ギヤケース3の
第1のターミナル取付部3cに圧入された第1のターミ
ナル12はギヤケース3に対して緩みが生ずることがな
い。
【0041】第1のターミナル12には、図4に示され
るように、第1のブラシホルダ取付部12aの右後方側
に第1の回路基板側接続部12cが形成されている。第
1の回路基板側接続部12cは、第1のブラシホルダ取
付部12aの幅寸法のほぼ半分の幅寸法でもって、第1
のブラシホルダ取付部12aの幅方向に延出した延長部
12c1の先端から図4中上方に向けて突出形成されて
おり、その突出寸法が後述する回路基板14の厚さ寸法
よりも大きい。
【0042】第1の回路基板側接続部12cは、延長部
12c1が第1のブラシホルダ取付部12aの幅方向に
延出しているため、前述した第1のケース側取付部12
bをギヤケース3の第1のターミナル取付部3cに対し
て圧入する際に用いる図示しない押圧用治具に接触しな
いようになっている。第1の回路基板側接続部12c
は、後述する回路基板14に備えた第1の回路内接続部
14aに電気的に接続されている。
【0043】このとき、第1のターミナル12の第1の
ブラシホルダ取付部12aにおいて、第1の回路基板側
接続部12cが延長部12c1によって第1のブラシホ
ルダ取付部12aから離れて配置されているとともに、
第1のブラシホルダ10の第1のブラシホルダ本体10
aが第1のブラシ保持部10cから離れて配置されてい
るため、第1のブラシ8がコンミュテータ7のコンミュ
テータ片7aに対して摺接する際に、踊ったとしても、
その振動が第1のターミナル12の第1の回路基板側接
続部12cに伝わりにくいので、第1のターミナル12
の第1の回路基板側接続部12cと、回路基板14の第
1の回路内接続部14aとが振動等によって接続不良に
なることがない。
【0044】第2のブラシ9は、図3に示されるよう
に、コンミュテータ7の下方側に配置されており、後述
する第2のブラシホルダ11によりコンミュテータ7に
有するコンミュテータ片7aに対して押圧されることに
よってそれぞれ摺接されて、電気的に接続される。第2
のブラシ9は第2のブラシホルダ11に備えた第2のブ
ラシ保持部11cに取付けられている。
【0045】第2のブラシホルダ11は、弾性のある導
電金属製板材によって、図3に示されるように、第1の
ブラシホルダ10と同一の外形に形成されているため、
図4に示されるように、第2のブラシホルダ本体11
a、第2の弾性変形部11b、第2のブラシ保持部11
cがそれぞれ備えられている。第2のブラシホルダ11
は、第2のブラシホルダ本体11aが第2のターミナル
13に備えた第2のブラシホルダ取付部13aに取付け
られている。
【0046】第2のターミナル13は、第1のターミナ
ル12と同一の外形に形成されているため、第2のブラ
シホルダ取付部13a、加締固定部13a1、13a
1、13a1、第2のケース側取付部13b、第2の回
路基板側接続部13c、係止部13b1、13b1、延
長部13c1がそれぞれ備えられている。そして、第2
のターミナル13は第2の回路基板側接続部13cが後
述する回路基板14に備えた第2の回路内接続部14b
に電気的に接続されている。
【0047】このとき、図4に示されるように、第1、
第2のブラシ8、9の離隔寸法がコンミュテータ7の外
径寸法よりも大きくなるように、第1、第2のブラシホ
ルダ10、11の間隔が押し拡げられながら、第1のタ
ーミナル12の第1のケース側取付部12bがギヤケー
ス3に形成された第1のターミナル取付部3cに圧入さ
れる一方、第2のターミナル13の第2のケース側取付
部13bがギヤケース3に形成された第2のターミナル
取付部3dに圧入される。そのため、第1のターミナル
12および第2のターミナル13が同一の方向から圧入
され、それぞれ同一の方向から圧入された第1、第2の
ターミナル12、13の圧入方向とは反対の側に、第
1、第2のターミナル12、13の第1、第2の回路基
板側接続部12c、13cが突出して配置される。
【0048】回路基板14は、図1に示されるように、
ギヤケース3に備えた外板3eの内側に形成された回路
基板収容部3f内に収められるL字形状に形成されてお
り、図示しないビス孔において4個の回路基板固定用ビ
ス24を表面14cから裏面14dにそれぞれ通しなが
らギヤケース3にねじ込ませることによってギヤケース
3に固定されている。ギヤケース3の回路基板収容部3
fには、カバー25が取付けられている。
【0049】回路基板14の表面14cには、図1に示
されるように、アーマチュア6に備えたコンミュテータ
7の外側に一致する位置に、それぞれ角孔に形成された
第1の回路内接続部14aおよび第2の回路内接続部1
4bが上下に対向配置されている。
【0050】回路基板14は、第1の回路内接続部14
aが裏面12dに形成された第1の電源回路形成用パタ
ーン14eに導通形成されており、第2の回路内接続部
14bが裏面14dに形成された第2の電源回路形成用
パターン14fに導通形成されている。第1、第2の電
源回路形成用パターン14e、14fは、裏面14dに
取付けられた制御回路26に電気的に接続されていると
ともに、この制御回路26がギヤケース3に形成された
コネクタ部3gにおいて、図示しない外部回路に電気的
に接続される。制御回路26には、サーキットブレーカ
等の保護用素子も組込まれているため、従来のもののよ
うに、ホルダベースにサーキットブレーカを取付けたう
えで、サーキットブレーカの電気的な接続をする必要が
ない。
【0051】回路基板14は、第1の回路内接続部14
aが第1のターミナル12に形成された第1の回路基板
側接続部12cを挿入可能な孔径をもち、第2の回路内
接続部14bが第2のターミナル12に形成された第2
の回路基板側接続部13cを挿入可能な孔径をもつ。そ
して、ギヤケース3の第1、第2のターミナル取付部3
c、3dに第1、第2のケース側取付部12b、13b
がそれぞれ圧入された第1、第2のターミナル12、1
3において、ギヤケース3上にそれぞれ突出している第
1、第2の回路基板側接続部12c、13cに対して、
第1、第2の回路内接続部14a、14bがそれぞれ挿
入されて、第1、第2の回路内接続部14a、14bが
第1、第2のターミナル12、13の第1、第2の回路
基板側接続部12c、13cに半田付けによって電気的
に接続されている。
【0052】このとき、第1、第2のターミナル12、
13がギヤケース3の第1、第2のターミナル取付部3
c、3dに対して圧入される方向と、回路基板14の第
1、第2の回路内接続部14a、14bが第1、第2の
ターミナル12、13の第1、第2の回路基板側接続部
12c、13cに対して挿入される方向とが同一である
ため、第1、第2のターミナル12、13および回路基
板14はそれぞれ同一方向から組付けが行われる。
【0053】回路基板14の第1の回路内接続部14a
に半田付けされた第1のターミナル12は、回路基板1
4において第1の回路内接続部14aを通じて第1の電
源回路形成用パターン14eに電気的に接続されて制御
回路26に電気的に接続され、これとは異なり、回路基
板14の第2の回路内接続部14bに半田付けされた第
2のターミナル13は、回路基板14において第2の回
路内接続部14bを通じて第2の電源回路形成用パター
ン14fに電気的に接続されて制御回路26に電気的に
接続される。
【0054】上述したように、ギヤケース3に形成され
た第1のターミナル取付部3cに対しての第1のブラシ
8、第1のブラシホルダ10、第1のターミナル12か
らなる組体の取付と、ギヤケース3に形成された第2の
ターミナル取付部3dに対しての第2のブラシ9、第2
のブラシホルダ11、第2のターミナル13からなる組
体の取付けと、第1、第2のターミナル12、13の取
付方向と同一の方向からの回路基板14の第1、第2の
ターミナル12、13への組付けとがそれぞれ同一の方
向から行われることによって、アーマチュアに対する給
電に必要な部品の組付けがなされる。
【0055】また、このような小型モータ1では、回路
基板14を第1、第2のターミナル12、13に接続し
ないで、コンミュテータ7に対して第1、第2のブラシ
8、9を摺接させてアーマチュア6の回転検査を行うこ
とができる。
【0056】このような構造を有する小型モータ1は、
パワーウインドモータとして用いる場合、ギヤケース3
が図示しないガラス昇降機構にねじ止められるととも
に、ガラス昇降機構を介して出力軸23がウインドガラ
スに連結され、ギヤケース3のコネクタ部3gに外部の
パワーウインド回路が接続されて車体に搭載される。
【0057】パワーウインド回路には、ウインド開スイ
ッチやウインド閉スイッチが備えられているため、ウイ
ンドガラスが閉まっているときに、ウインド開スイッチ
がオンされると、制御回路26を通じて、第1の電源回
路形成用パターン14eにハイレベルが印加されるとと
もに、第2の電源回路形成用パターン14fがローレベ
ルになるため、回路基板14の第1の回路内接続部14
a、第1のブラシホルダ10、第1のブラシ8、第1の
ブラシ8に電気的に接続しているコンミュテータ片7
a、アーマチュアコイル19、第2のブラシ9に電気的
に接続しているコンミュテータ片7a、第2のブラシ
9、第2のブラシホルダ11、回路基板14の第2の回
路内接続部14b、第2の電源回路形成用パターン14
fに電源の電流が流れて、アーマチュアコイル19が外
側に磁力を発生し、マーマチュアコイル19が発生した
磁力と、第1、第2のマグネット4、5が内側に発生し
ている磁力との相互作用によってアーマチュア6が正回
転し、アーマチュアシャフト17の正方向の回転力がウ
ォーム17aからホイールギヤ22に伝達されて出力軸
23が正回転して、ウインド昇降機構を介しウインドガ
ラスが全開側に向けて移動する。
【0058】上記とは異なり、ウインドガラスが開いて
いるときに、ウインド閉スイッチがオンされると、制御
回路26を通じて、第2の電源回路形成用パターン14
fにハイレベルが印加されるとともに、第1の電源回路
形成用パターン14eがローレベルになるため、回路基
板14の第2の回路内接続部14b、第2のブラシホル
ダ11、第2のブラシ9、第2のブラシ9に電気的に接
続しているコンミュテータ片7a、アーマチュアコイル
19、第1のブラシ8に電気的に接続しているコンミュ
テータ片7a、第1のブラシ8、第1のブラシホルダ1
0、回路基板14の第1の回路内接続部14a、第1の
電源回路形成用パターン14eに電源の電流が流れて、
アーマチュアコイル19が外側に磁力を発生し、マーマ
チュアコイル19が発生した磁力と、第1、第2のマグ
ネット4、5が内側に発生している磁力との相互作用に
よってアーマチュア6が逆回転し、アーマチュアシャフ
ト17の逆方向の回転力がウォーム17aからホイール
ギヤ22に伝達されて出力軸23が逆回転して、ウイン
ド昇降機構を介しウインドガラスが全閉側に向けて移動
するものとなる。
【0059】図5および図6には、この発明に係わる小
型モータの第2実施例が示されており、第1、第2のブ
ラシホルダ10、11まわりのみが図示されている。
【0060】この場合の小型モータ1は、第1のターミ
ナル12に形成された第1のブラシホルダ取付部12a
において第1のブラシホルダ本体10aが加締固定され
た第1のブラシホルダ10に、回路基板14の第1の回
路内接続部14aに電気的に接続される第1の回路基板
側接続部10dが備えられ、第2のターミナル13にお
いて第2のブラシホルダ本体11aが加締固定された第
2のブラシホルダ11に、回路基板14の第2の回路内
接続部14bに電気的に接続される第2の回路基板側接
続部11dが備えられており、他の部位は第1実施例と
同様にして構成されており、第1の実施例と同様に動作
する。
【0061】第1のブラシホルダ10には、第1のター
ミナル12の第1のブラシホルダ取付部12aに取付け
られた第1のブラシホルダ本体10aにおいて第1の弾
性変形部10bとは反対側に、第1の弾性変形部10b
の突出方向とは反する図6中の上方側に第1の回路基板
側接続部10dが突出形成されており、第2のブラシホ
ルダ11には、第2のターミナル13の第2のブラシホ
ルダ取付部13aに取付けられた第2のブラシホルダ本
体11aにおいて第2の弾性変形部11bとは反対側
に、第2の弾性変形部11bの突出方向とは反する図6
中の上方側に第2の回路基板側接続部11dが突出形成
されている。第1、第2の回路基板側接続部10d、1
1dは、第1、第2のブラシホルダ本体10a、11a
を中心して第1、第2のブラシ保持部10c、11cか
ら離れて配置されており、回路基板14に形成された第
1、第2の回路内接続部14a、14bにそれぞれ電気
的に接続される。
【0062】第1、第2のターミナル12、13には、
第1、第2のブラシホルダ10、11の第1、第2のブ
ラシホルダ本体10a、11aがそれぞれ加締固定され
る第1、第2のブラシホルダ取付部12a、13aと、
ギヤケース3に形成された第1、第2のターミナル取付
部3c、3dにそれぞれ圧入される第1、第2のケース
側取付部12b、13bとが形成されている。第1、第
2のターミナル12、13は、第1、第2のブラシホル
ダ取付部12a、13aと第1、第2のケース側取付部
12b、13bとが近接して配置されている。
【0063】そして、この場合の小型モータ1では、第
1実施例と同様にして、ギヤケース3に形成された第1
のターミナル取付部3cに対しての第1のブラシ8、第
1のブラシホルダ10、第1のターミナル12からなる
組体の取付と、ギヤケース3に形成された第2のターミ
ナル取付部3dに対しての第2のブラシ9、第2のブラ
シホルダ11、第2のターミナル13からなる組体の取
付けと、第1、第2のターミナル12、13上で第1、
第2のブラシホルダ10、11に形成された第1、第2
の回路基板側接続部10d、11dに対する回路基板1
4の取付けとがそれぞれ同一の方向から行われる。
【0064】そしてまた、第1、第2のブラシホルダ1
0、11は、第1、第2のブラシ保持部10c、11c
と第1、第2の回路基板側接続部12c、13cとがそ
れぞれ離れて配置されていて、第1、第2の回路基板側
接続部10d、11dと第1、第2のブラシ保持部10
c、11cとのあいだに配置された第1、第2のブラシ
ホルダ本体10a、11aが第1、第2のターミナル1
2、13の第1、第2のブラシホルダ取付部12a、1
3aにおいて加締固定され、さらに、第1、第2のター
ミナル12、13において、第1、第2のケース側取付
部12b、13bが第1、第2のブラシホルダ取付部1
2a、13aにそれぞれ近接して配置されているため、
第1、第2のブラシ8、9がコンミュテータ7のコンミ
ュテータ片7aに対して摺接する際に踊って、第1、第
2のブラシホルダ10、11に形成された第1、第2の
ブラシ保持部10c、11cにおいて振動が発生したと
しても、第1、第2のブラシホルダ10、11の第1、
第2の回路基板側接続部10d、11dに振動が直接伝
わることはなく、第1、第2のブラシホルダ10、11
の第1、第2の回路基板側接続部10d、11dが回路
基板14に形成された第1、第2の回路内接続部14
a、14bに対して接続不良になることがないものとな
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わる小型モータによれば、ブラシ保持体が電
気的に接続されたターミナルは、ケース側取付部がケー
スに取付けられるとともに、回路基板に有する回路内接
続部に電気的に接続される。それ故、アーマチュアに対
する給電部品の取付けが、ケースに対するターミナルの
取付けと、ターミナルに対する回路基板の取付けとだけ
で容易に行われ、ターミナルをヨークやギヤケースなど
のケース側に取付けることにより、従来のもののような
ホルダベースを不要として、アーマチュアに対する給電
に必要な部品点数を減少することによって生産性の向上
が図れるという優れた効果を奏する。
【0066】この発明の請求項2に係わる小型モータに
よれば、ブラシ保持体が電気的に接続されたターミナル
は、その一方側でケース側取付部がケースに取付けられ
るとともに、一方側に対向する他方側で回路基板側接続
部が回路基板に形成された回路内接続部に電気的に接続
される。それ故、上述した請求項1の効果に加え、ケー
スに対するターミナルの組付け、ターミナルに対する回
路基板の組付けがそれぞれ同一の方向から行われて、作
業性が良好になるという優れた効果を奏する。
【0067】この発明の請求項3に係わる小型モータに
よれば、ブラシ保持体が電気的に接続されたターミナル
は、回路基板側接続部から予め離れて配置されたケース
側取付部がケースに形成されたターミナル取付部に嵌め
入れられる。それ故、上述した請求項2の効果に加え、
ケース側取付部をケースに嵌め入れる際の押圧用治具に
対して回路基板側接続部が接触する心配がなくなり、作
業ミスを排除することができるという優れた効果を奏す
る。
【0068】この発明の請求項4に係わる小型モータに
よれば、ターミナルのケース側取付部がケースに形成さ
れたターミナル取付部に嵌め入れられることによって、
ターミナルが係止部によりケースに対して抜け止められ
る。それ故、上述した請求項3の効果に加え、ターミナ
ル取付部に嵌め入れられたターミナルに緩みが生じにく
いので、ターミナルを確実に取付けることができるとい
う優れた効果を奏する。
【0069】この発明の請求項5に係わる小型モータに
よれば、ターミナルに有するブラシ保持体取付部にブラ
シ保持体本体が取付けられたブラシ保持体は、ターミナ
ルに形成された回路基板側接続部からも、ブラシ保持体
本体からも離れた位置に、ブラシを保持したブラシ保持
部が配置されている。それ故、ブラシがコンミュテータ
に対して摺接する際に発生する、いわゆるブラシの踊り
などによる振動がターミナルの回路基板側接続部に伝わ
りにくくなるため、振動等によって回路基板側接続部が
回路基板に有する回路内接続部に対して接続不良になる
ことがなく、それによって、作動不良を解消することが
できるという優れた効果を奏する。
【0070】この発明の請求項6に係わる小型モータに
よれば、ターミナルに有するケース側取付部がケースに
取付けられるとともに、ターミナルに電気的に接続され
たブラシ保持体が回路基板の回路内接続部に電気的に接
続される。それ故、アーマチュアに対する給電に必要な
部品としてのホルダベースが不要になるとともに、アー
マチュアに対する給電部品の取付けが、ケースに対する
ターミナルの取付けと、ブラシ保持体に対する回路基板
の取付けとだけで容易に行われ、ターミナルをヨークや
ギヤケースなどのケース側に取付けることにより、従来
のもののようなホルダベースを不要として、アーマチュ
アに対する給電に必要な部品点数を減少することによっ
て生産性の向上が図れるという優れた効果を奏する。
【0071】この発明の請求項7に係わる小型モータに
よれば、ターミナルに形成されたケース側取付部がケー
スに取付けられるとともに、ターミナルに電気的に接続
されたブラシ保持体においてターミナルのケース側取付
部とは対向配置された回路基板側接続部が回路基板の回
路内接続部に電気的に接続される。それ故、上述した請
求項6の効果に加え、ケースに対するターミナルの組付
け、ブラシ保持体に対する回路基板の組付けがそれぞれ
同一の方向から行われるため、ターミナルおよび回路基
板の組込みを自動的に行うことによって、極めて容易な
組込工程を実施することができるという優れた効果を奏
する。
【0072】この発明の請求項8に係わる小型モータに
よれば、ターミナルに形成されたブラシ保持体取付部に
ブラシ保持体本体が取付けられたブラシ保持体は、ブラ
シ保持部と回路基板側接続部とが離れて配置されてい
て、ターミナルに有するケース側取付部がブラシ保持体
取付部に近接して配置されている。それ故、上述した請
求項7の効果に加え、ブラシがコンミュテータに対して
摺接する際に発生する、いわゆるブラシの踊りなどによ
る振動がブラシ保持体に形成されたブラシ保持部におい
て発生したとしても、ブラシ保持体の回路基板側接続部
がブラシ保持部から離れているとともに、ブラシ保持体
の回路基板側接続部とブラシ保持部とのあいだに配置さ
れたブラシ保持体のブラシ保持体本体がターミナルに取
付けられているため、振動がブラシ保持体の回路基板側
接続部に伝わりにくくなり、振動等によってブラシ保持
体の回路基板側接続部が回路基板に有する回路内接続部
に対して接続不良になることがなく、それによって、作
動不良を解消することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる小型モータの第1実施例にお
いての正面図である。
【図2】図1に示した小型モータにおいてのアーマチュ
アまわりの縦断背面図である。
【図3】図1に示した小型モータにおいてのブラシまわ
りの縦断側面図である。
【図4】図1に示した小型モータにおいてのターミナル
と回路基板との取付け関係を示す外観斜視図である。
【図5】この発明に係わる小型モータの第2実施例にお
いてのブラシまわりの縦断側面図である。
【図6】図5に示した小型モータにおいてのブラシ保持
体と回路基板との取付け関係を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 小型モータ 2 (ケース)ヨーク 3 (ケース)ギヤケース 3c (ターミナル取付部)第1のターミナル取付部 3d (ターミナル取付部)第2のターミナル取付部 4 (マグネット)第1のマグネット 5 (マグネット)第2のマグネット 6 アーマチュア 7 コンミュテータ 8 (ブラシ)第1のブラシ 9 (ブラシ)第2のブラシ 10 (ブラシ保持体)第1のブラシホルダ 10a (ブラシ保持体本体)ブラシホルダ本体 10c ブラシ保持部 10d (回路基板側接続部)第1の回路基板側接続部 11 (ブラシ保持体)第2のブラシホルダ 11a (ブラシ保持体本体)ブラシホルダ本体 11c ブラシ保持部 11d (回路基板側接続部)第2の回路基板側接続部 12 (ターミナル)第1のターミナル 12a (ブラシ保持体取付部)ブラシホルダ取付部 12b (ケース側取付部)第1のケース側取付部 12b1 係止部 12c (回路基板側接続部)第1の回路基板側接続部 13 (ターミナル)第2のターミナル 13a (ブラシ保持体取付部)ブラシホルダ取付部 13b (ケース側取付部)第2のケース側取付部 13b1 係止部 13c (回路基板側接続部)第2の回路基板側接続部 14 回路基板 14a (回路内接続部)第1の回路内接続部 14b (回路内接続部)第2の回路内接続部 17 アーマチュアシャフト 19 アーマチュアコイル
フロントページの続き (72)発明者 舟 木 弘 幸 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 上記ケースの内側に配置されたマグネットと、 上記マグネットの内側に配置され、上記ケースに回転可
    能に支持されたアーマチュアと、 上記アーマチュアに備えたアーマチュアシャフトに取付
    けられているとともに、該アーマチュアに備えたアーマ
    チュアコイルに電気的に接続されたコンミュテータと、 上記コンミュテータに摺接して電気的に接続される複数
    個のブラシと、 上記ブラシをそれぞれ保持したブラシ保持体と、 上記ケースに固定されるケース側取付部が形成されてい
    るとともに、上記ブラシ保持体に電気的に接続されたタ
    ーミナルと、 上記ターミナルをそれぞれ絶縁して電気的に接続可能に
    し、且つ、外部回路に電気的に接続される回路内接続部
    が形成されていて、上記ケースに取付けられる回路基板
    を備えていることを特徴とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 ターミナルには、ケース側取付部と対向
    配置されていて、回路基板に形成された回路内接続部に
    電気的に接続可能な回路基板側接続部が備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の小型モータ。
  3. 【請求項3】 ケースには、コンミュテータの外側にタ
    ーミナル取付部が備えられており、 ターミナルに形成されたケース側固定部は、回路基板側
    接続部から予め離れて配置されていて、上記ケースに有
    するターミナル取付部に嵌入されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の小型モータ。
  4. 【請求項4】 ターミナルに形成されたケース側固定部
    には、ケースに対して係止可能な係止部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の小型モータ。
  5. 【請求項5】 ターミナルには、ブラシ保持体が電気的
    に接続されるブラシ保持体取付部が回路基板側接続部か
    ら予め離れた位置に形成され、 ブラシ保持体には、ターミナルに形成されたブラシ保持
    体取付部に取付けられるブラシ保持体本体が備えられて
    いるとともに、ターミナルに形成された回路基板側接続
    部およびブラシ保持体本体から離れた位置に、ブラシを
    保持したブラシ保持部が配置されていることを特徴とす
    る請求項4に記載の小型モータ。
  6. 【請求項6】 ケースと、 上記ケースの内側に配置されたマグネットと、 上記マグネットの内側に配置され、上記ケースに回転可
    能に支持されたアーマチュアと、 上記アーマチュアに備えたアーマチュアシャフトに取付
    けられているとともに、該アーマチュアに備えたアーマ
    チュアコイルに電気的に接続されたコンミュテータと、 上記コンミュテータに摺接して電気的に接続される複数
    個のブラシと、 上記ブラシをそれぞれ保持したブラシ保持体と、 上記ケースに固定されるケース側取付け部が形成されて
    いるとともに、上記ブラシ保持体に電気的に接続された
    ターミナルと、 上記ブラシ保持体をそれぞれ絶縁して電気的に接続可能
    にし、且つ、外部回路に電気的に接続される回路内接続
    部が形成されていて、上記ケースに取付けられる回路基
    板を備えていることを特徴とする小型モータ。
  7. 【請求項7】 ブラシ保持体には、回路基板に有する回
    路内接続部に電気的に接続可能な回路基板側接続部がタ
    ーミナルに形成されたケース側取付部に対向して形成さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の小型モー
    タ。
  8. 【請求項8】 ブラシ保持体には、ターミナルに取付け
    られるブラシ保持体本体が、ブラシを保持したブラシ保
    持部と回路基板側接続部とから離れた位置に配置され、 ターミナルに形成されたケース側取付部は、ブラシ保持
    体に備えたブラシ保持体本体が取付けられるブラシ保持
    体取付部に近接して配置されていることを特徴とする請
    求項7に記載の小型モータ。
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KR200460956Y1 (ko) 2011-06-16 2012-06-15 동양기전 주식회사 브러시 홀더 조립체

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