JP2018042297A - モータ制御装置および空気調和機 - Google Patents

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勇紀 江幡
Yuki Ebata
勇紀 江幡
田村 建司
Kenji Tamura
建司 田村
橋本 浩之
Hiroyuki Hashimoto
浩之 橋本
渉 初瀬
Wataru Hatsuse
渉 初瀬
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【課題】圧縮機に逆止弁を設けることなく、ブレーキ制御に伴って発生する過電流等の問題を解消することが可能なモータ制御装置および空気調和機を提供する。【解決手段】停止指令Csに従い圧縮機停止遅延区間Tdで減速運転した後、インバータ出力開放区間Td2で上アームおよび下アームの全スイッチング素子をオフにして、モータの電流がゼロになった後でブレーキ制御区間TBを開始する。ブレーキ制御区間TBでは上アームまたは下アームの複数のスイッチング素子を同時にオンにして電気モータのコイルを短絡し逆回転に対する制動トルクを発生させる。インバータ出力開放区間Td2の時間長の最小値は、モータのコイルの時定数に基づき予め決定する。インバータ出力開放区間Td2の時間長の最大値は、制動遅れによるブレーキトルクの不足が生じないように規制する。【選択図】図7

Description

本発明は、モータ制御装置および空気調和機に関する。
負荷として電気モータを搭載した電車や自動車並びに空気調和機等の機器においては、昨今の地球環境保全の要請から、省資源、省エネルギを強く求められるようになってきた。したがって、例えばルームエアコンにおいては、圧縮機のモータ制御装置の電源にインバータ、すなわち直流電力を交流電力に変換する電力変換回路が一般的に採用されている。これにより、圧縮機駆動用モータを所望の回転速度に制御することが可能であるため、圧縮機の出力を必要に応じて自動的に調整し、高効率な運転を実現できる。
このような圧縮機駆動用の電気モータを停止させる場合、圧縮機としてスクロールタイプなどを採用していると、圧縮機の入出力の圧力差により、電気モータが逆回転し、唸り音等の異常音が発生する。また、圧縮機を駆動する電気モータの逆回転が高速になると、永久磁石を内蔵している電気モータの逆回転により過大な誘起電圧が発生し、電力変換回路の素子を破壊する場合がある。
このような、問題を回避するために、圧縮機の吸込み側あるいは吐出側に逆止弁を設ける場合がある。この逆止弁を設けることで、入出力圧力差による圧縮機駆動用の電気モータの逆回転を防止できる。
しかしながら、逆止弁を設けると弊害も発生する。例えば、冷媒流路の阻害により性能の低下が発生する。また、逆止弁設置スペースの確保による吐出形状と吸い込み形状の制約が生じる。また、部品点数が増えることによるコストアップ等の問題もある。
そこで、逆止弁の削減要求に対しては、例えば特許文献1、特許文献2に示されているように、圧縮機に接続されたモータ制御装置により圧縮機停止時の逆回転を抑制する方式が提案されている。
特開2000−287485号公報 特開平11−46494号公報
圧縮機の停止時に冷媒の圧力差によって生じる逆回転をインバータ制御装置を用いて防止するために、特許文献1、特許文献2のように、複数のスイッチング素子を停止時に同時に連続してオン状態にする制御(以下、ブレーキ制御と称す)を行う場合がある。このようなブレーキ制御を行う際には、圧縮機を駆動する電気モータのコイル(巻線)が短絡状態になるため、制動トルクが発生して逆回転が抑制される。
しかしながら、前記ブレーキ制御の際に、圧縮機を駆動する電気モータに過電流が流れる可能性がある。そして、この過電流によって様々な問題が引き起こされる。例えば、モータ磁石の減磁が発生する可能性がある。また、電力変換回路において素子破壊が発生する可能性がある。また、圧縮機に振動が発生する可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、圧縮機に逆止弁を設けることなく、ブレーキ制御に伴って発生する過電流等の問題を解消することが可能なモータ制御装置および空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ制御装置は、電気モータの電機子の複数相の電気コイルの各々と第1電源ラインとの間を相毎に接続する複数の高電位側スイッチング素子と、前記電気コイルの各々と第2電源ラインとの間を相毎に接続する複数の低電位側スイッチング素子とを有するスイッチング回路を含むモータ制御装置であって、前記電気モータを駆動している状態において、駆動を停止するための停止指令が発生した後で、第1の一定時間以上、全相の前記高電位側スイッチング素子、および前記低電位側スイッチング素子をオフ状態に制御するインバータ出力開放区間の制御を行い、前記インバータ出力開放区間が終了した後で、第2の一定時間以上、前記高電位側スイッチング素子または前記低電位側スイッチング素子を、複数相について同時にオン状態に制御するブレーキ制御区間の制御を行う停止制御部、を備える。
また、上記のモータ制御装置を用いて空気調和機を構成する。
なお、本発明における上記以外の特徴的な構成については、実施の形態のなかで説明する。
本発明のモータ制御装置および空気調和機によれば、圧縮機に逆止弁を設けることなく、ブレーキ制御に伴って発生する過電流等の問題を解消することができる。
本発明の実施形態に係るモータ制御装置の空気調和機用圧縮機駆動ユニットの構成例を示す電気回路図である。 上記実施形態に係るモータ制御装置の逆止弁を有する圧縮機を駆動する場合の圧縮機回転速度の変化例を示すタイムチャートである。 上記実施形態に係るモータ制御装置の逆止弁がない圧縮機を駆動する場合の圧縮機回転速度の変化例を示すタイムチャートである。 上記実施形態に係るモータ制御装置の下アーム側スイッチング素子をオンにしてブレーキをかける状況における実質的な回路構成を表す電気回路図である。 上記実施形態に係るモータ制御装置の通常運転状態からインバータを停止してすぐにブレーキをかける場合の電流の変化例を示す波形図である。 上記実施形態に係るモータ制御装置の電力変換主回路の全スイッチング素子を同時にオフにした場合の実質的な回路構成を表す電気回路図である。 上記実施形態に係るモータ制御装置の通常運転状態からインバータを停止した後にインバータ出力開放区間を設けその後でブレーキ制御を開始する場合の電流の変化例を示す波形図である。 上記実施形態に係るモータ制御装置の圧縮機を駆動する電気モータの回転速度とブレーキトルクの関係を示すグラフである。 上記実施形態に係るモータ制御装置のインバータ出力開放区間が長すぎる場合の電気モータの電流波形を示す波形図である。 上記実施形態に係るモータ制御装置の特徴的なブレーキ制御を実施する場合の電気モータの加速度の変化例を示すタイムチャートである。 上記実施形態に係るモータ制御装置の特徴的な運転停止時制御の制御手順の具体例を示すフローチャートである。 上記実施形態に係るモータ制御装置の特徴的なブレーキ制御の制御手順の具体例を示すフローチャートである。 上記実施形態に係るモータ制御装置の空気調和機の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
<装置の概要>
図1は、本発明の実施形態における空気調和機用圧縮機駆動ユニット10の回路構成例を示す図である。本実施形態は、インバータ回路を用いて電気モータの駆動制御を行うモータ制御装置および空気調和機に適用した例である。特に圧縮機における電気モータの逆転防止のための技術に関する。
図1に示すように、空気調和機用圧縮機駆動ユニット10は、例えばルームエアコンのような空気調和機に用いられる圧縮機を駆動するために用いることができる。すなわち、この空気調和機用圧縮機駆動ユニット10は、圧縮機の駆動力を発生するための電気モータ15を制御する装置である。
本実施形態では、電気モータ15として3相の交流電動機を用いている。電気モータ15の電機子には、u相−v相−w相の3相の電気コイル15u、15v、および15wが備わっている。また、固定磁界を発生するために図示しない永久磁石も電気モータ15に備わっている。
<基本的な回路構成の説明>
図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10は、コンバータ部13、平滑コンデンサ14、電力変換装置11、電流センサ20、および電気モータ15を備える。また、電力変換装置11は、電力変換回路16および制御装置17(停止制御部)を備える。電力変換回路16は、電力変換主回路16a、およびゲート・ドライバ16bを備える。制御装置17は、インバータ制御部18、およびパルス制御部19を備える。
コンバータ部13の入力には、商用交流電源のような交流電源12から、例えばAC200[V]のような交流電力が供給される。コンバータ部13は、交流電源12から供給される交流電力を整流して直流電力を生成する。平滑コンデンサ14は、大容量の電解コンデンサなどで構成されており、コンバータ部13から出力される脈流状態の直流電力を平滑する機能を有している。
コンバータ部13は、入力される交流電力の波形に同期して制御されるトランジスタのような複数のスイッチング素子(図示せず)を内蔵している。これらのスイッチング素子を交流波形に同期して制御することで交流の整流動作を行うことができる。また、精密なスイッチング制御を行うことにより、コンバータ部13が出力する電圧を調整することもできるし、電圧の出力を停止することもできる。
電力変換装置11は、インバータ、すなわち直流電力を交流電力に変換する機能を有している。電流センサ20は、電気モータ15の電気コイル15u、15v、15wに流れる電流の大きさを検知する。図1に示した構成においては、電流センサ20は低電位側直流電源ライン22の電流経路中に挿入された抵抗器であり、低電位側直流電源ライン22に流れる電流により生じる抵抗器の電圧降下に基づいて、電流の大きさを計測することができる。
電力変換装置11に内蔵されている制御装置17は、電流センサ20が検知した電気モータ15の電流値、すなわち電流センサ20が出力する電流検出信号31に基づいて、電力変換回路16のインバータ制御に必要なパルス信号19Aを生成する。このパルス信号19A、はPWM(Pulse Width Modulation)信号である。
制御装置17は、電気モータ15を駆動している状態において、駆動を停止するための停止指令が発生した後で、第1の一定時間以上、全相の高電位側スイッチング素子、および低電位側スイッチング素子をオフ状態に制御するインバータ出力開放区間の制御を行い、インバータ出力開放区間が終了した後で、第2の一定時間以上、高電位側スイッチング素子または低電位側スイッチング素子を、複数相について同時にオン状態に制御するブレーキ制御区間の制御を行う停止制御部としての機能を備える。
制御装置17内のインバータ制御部18は、マイクロコンピュータを主体とする制御用の電気回路であり、電気モータ15に流れる電流に基づいて印加電圧指令18Aを算出する。また、インバータ制御部18は、コンバータ制御信号32を用いてコンバータ部13を制御することができる。制御装置17内のパルス制御部19は、印加電圧指令18Aに従って、パルス信号19Aを生成する。このパルス信号19Aは、少なくとも6系統のスイッチング素子を個別にオンオフするための信号を含んでいる。
電力変換回路16内の電力変換主回路16aは、電気モータ15の各相の電気コイル15u、15v、および15wに供給する電圧および電流を個別にスイッチングするために、3系統に分岐した回路支脈(レッグ:leg)23u、23v、および23wを備えている。
3系統の回路支脈23u、23v、および23wの各々は、直列に接続された上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を備えている。上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25の各々は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)などの半導体スイッチング素子により構成される。他のデバイスを採用することもできるが、以下においては、上アーム側スイッチング素子24、および下アーム側スイッチング素子25の各々がn型のMOSFETで構成される場合を想定して説明する。
図1に示した構成において、回路支脈23u、23v、および23wのいずれも、上アーム側スイッチング素子24のドレイン端子は高電位側直流電源ライン21と接続されている。また、上アーム側スイッチング素子24のソース端子は、下アーム側スイッチング素子25のドレイン端子、および電力変換主回路16aの1つの出力端子と接続されている。また、下アーム側スイッチング素子25のソース端子は、低電位側直流電源ライン22と接続されている。また、上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25の各ゲート端子は、ゲート・ドライバ16bの出力端子とそれぞれ接続されている。
電力変換主回路16aの3つの出力端子のそれぞれは、3本の電線で構成されるモータ接続用配線26を経由して、電気モータ15の電気コイル15u、15v、および15wの一端とそれぞれ接続されている。また、電気コイル15u、15v、および15wの他端は互いに接続され、3相のコイル全体でスター型の接続状態を形成している。
例えば、回路支脈23uにおいて、上アーム側スイッチング素子24をオン(導通)に制御し、下アーム側スイッチング素子25をオフ(非導通)に制御することで、高電位側直流電源ライン21を上アーム側スイッチング素子24およびモータ接続用配線26を経由して、電気コイル15uの一端と接続することができる。
また、回路支脈23uにおいて、上アーム側スイッチング素子24をオフに制御し、下アーム側スイッチング素子25をオンに制御することで、電気コイル15uの一端を、モータ接続用配線26および下アーム側スイッチング素子25を経由して、低電位側直流電源ライン22と接続することができる。
同様に、回路支脈23vの上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を制御することで、電気コイル15vの一端を高電位側直流電源ライン21または低電位側直流電源ライン22と接続することができる。また、回路支脈23wの上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を制御することで、電気コイル15wの一端を高電位側直流電源ライン21または低電位側直流電源ライン22と接続することができる。
電力変換回路16内のゲート・ドライバ16bは、パルス制御部19から出力されるパルス信号19Aに基づいて、電力変換主回路16aの各上アーム側スイッチング素子24、および各下アーム側スイッチング素子25のゲート端子に印加される各ゲート信号を生成する。このゲート信号により、上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25の各々を個別にオンオフ制御することができる。
<インバータの基本的な動作の説明>
図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10の電力変換回路16、すなわちインバータの基本的な動作について以下に説明する。
(1)回路支脈23uの上アーム側スイッチング素子24と、回路支脈23vの下アーム側スイッチング素子25とを同時にオンにして、他の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を全てオフにする。これにより、コンバータ部13が出力する直流電力に基づき、2相の電気コイル15u、15vの直列回路に電流を流すことができる。
(2)回路支脈23uの上アーム側スイッチング素子24と、回路支脈23wの下アーム側スイッチング素子25とを同時にオンにして、他の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を全てオフにする。これにより、コンバータ部13が出力する直流電力に基づき、2相の電気コイル15u、15wの直列回路に電流を流すことができる。
(3)回路支脈23vの上アーム側スイッチング素子24と、回路支脈23wの下アーム側スイッチング素子25とを同時にオンにして、他の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を全てオフにする。これにより、コンバータ部13が出力する直流電力に基づき、2相の電気コイル15v、15wの直列回路に電流を流すことができる。
(4)回路支脈23uの下アーム側スイッチング素子25と、回路支脈23vの上アーム側スイッチング素子24とを同時にオンにして、他の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を全てオフにする。これにより、2相の電気コイル15u、15vの直列回路に、上記(1)の場合と逆の方向に電流を流すことができる。
(5)回路支脈23uの下アーム側スイッチング素子25と、回路支脈23wの上アーム側スイッチング素子24とを同時にオンにして、他の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を全てオフにする。これにより、コンバータ部13が出力する直流電力に基づき、2相の電気コイル15u、15wの直列回路に、上記(2)の場合と逆の方向に電流を流すことができる。
(6)回路支脈23vの下アーム側スイッチング素子25と、回路支脈23wの上アーム側スイッチング素子24とを同時にオンにして、他の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を全てオフにする。これにより、コンバータ部13が出力する直流電力に基づき、2相の電気コイル15v、15wの直列回路に、上記(3)の場合と逆の方向に電流を流すことができる。
したがって、制御装置17は、例えば上記(1)〜(6)のいずれかの状態を順番に選択し、電気モータ15の通電状態を周期的に切り替えることにより、電気モータ15の駆動状態、すなわち回転速度、回転方向などを制御することができる。また、各上アーム側スイッチング素子24および各下アーム側スイッチング素子25のゲート端子に印加する制御信号にパルス信号を用いて、各電気コイル15u、15v、15wの通電時間をPWM制御することにより、電気モータ15の駆動電力を調整できる。
<逆止弁を設けた圧縮機のモータを停止する場合の基本的な動作の例>
図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10を利用する場合には、電力変換主回路16aの各回路支脈23u、23v、23wに配置された上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25を例えばPWM信号を用いて上記(1)〜(6)のように順次に制御する。これにより、所定の回転速度で電気モータ15を駆動し圧縮機(図示せず)を運転することができる。
図2は、逆止弁を有する圧縮機のモータを停止する場合の基本的な動作例を示すタイムチャートである。図2において、横軸は時間[t]を表し、縦軸は1分間[min]あたりの圧縮機回転速度N、つまり電気モータ15の回転速度[rpm]を表す。
図2においては、圧縮機の通常運転の状態で、時刻taにおいて停止指令Csが発生したため、この停止指令Csに従い、インバータの制御装置17が電気モータ15を停止させる場合を想定している。
ただし、圧縮機回転速度Nが高い状態ですぐに停止の動作を行うと、大きな誘起電圧が電気モータ15の電気コイル15u、15v、15wから発生するため、電源の平滑コンデンサ14に印加される電圧がその許容電圧を超える可能性がある。
したがって、図2に示すように圧縮機停止遅延区間(減速運転状態)Tdを設けて停止の前に減速運転を行う。すなわち、停止指令Csが発生した後、制御装置17は圧縮機回転速度Nを減速制御して、圧縮機回転速度Nが通常運転時の回転速度Naから所定の回転速度Nbに低下するまで待機する。あるいは、時刻taから時刻tbまで圧縮機停止遅延区間Tdに相当する一定時間(Td)だけ待機する。
例えば、圧縮機の電気モータ15の誘起電圧がコンバータ部13から出力される直流電圧と同じになる時の回転速度がNbである場合を想定すると、「N>Nb」の条件を満たす場合は電気モータ15が発電する誘起電圧によって平滑コンデンサ14の印加電圧が許容電圧値を超える可能性があるので、圧縮機回転速度が規定の回転速度Nb以下になるまで減速運転をしながら待機する。
そして、一定時間(Td)が経過して、または「N≦Nb」の条件を満たす状態になった時刻tbにおいて、制御装置17はインバータ装置のPWM制御を停止させる。これにより、電気モータ15の駆動が停止するので、電気モータ15は順方向に惰性で回転しながら自然に減速する。そして、例えば時刻tcで回転速度がゼロになる。
一方、上記のような停止時には、圧縮機の吐出側の圧力が吸い込み側の圧力より高く、圧力差が大きくなっているためその圧力バランスが平衡になろうとして冷媒が逆流して圧縮機が逆回転してしまう。この時、圧縮機の電気モータ15が逆回転するため、圧縮機から異音が発生したり、逆回転による回生電流が発生してしまう。
このような電気モータ15の逆回転動作を防止するために、圧縮機の吐出側あるいは吸い込み側に逆止弁を設ける。これにより、冷媒の逆流が防止され、圧縮機の電気モータ15の逆回転が生じなくなるので、特別な制御は不要である。
しかし、逆止弁を設けると、冷媒流路の阻害による性能の低下、逆止弁設置スペースの確保による吐出形状と吸い込み形状の制約、部品点数が増えることによるコストアップ、等の問題がある。したがって、逆止弁を設けなくても、電気モータ15の逆回転を防止できることが重要になる。
<逆止弁がない圧縮機の電気モータ15を停止する場合の制動動作の例>
電気モータ15の駆動に用いる電力変換装置11を利用して、電気モータ15に制動をかけることにより、圧縮機に逆止弁が存在しない場合であっても、停止時の逆回転を防止できる。
具体的には、電気モータ15の停止時に、電力変換主回路16aにおいて、例えば3つの回路支脈23u、23v、および23wの全ての下アーム側スイッチング素子25を同時に連続してオン状態に制御し、全ての上アーム側スイッチング素子24はオフに制御する。この場合の空気調和機用圧縮機駆動ユニット10の実質的な構成を図4に示す。すなわち、図4に示すように全相の上アーム側スイッチング素子24は存在しない場合と同様であり、全相の下アーム側スイッチング素子25が同時に導通状態になる。
この状態では、オン状態になった3個の下アーム側スイッチング素子25を介して、電気コイル15u、15v、15wの回路が短絡される。したがって、電気モータ15の回転速度がゼロになった後、圧縮機の影響で瞬間的に逆回転方向の力が電気モータ15の駆動軸に加わると、短絡された電気コイル15u、15v、15wの回路に発生する誘起電圧により流れる電流によって、逆回転を阻止する方向のブレーキトルクが電気モータ15に発生する。したがって、電気モータ15の逆回転が抑制される。この動作をここでは「ブレーキ制御」と称する。
あるいは、上記「ブレーキ制御」として、電気モータ15の停止時に、電力変換主回路16aにおいて、3つの回路支脈23u、23v、および23wの全ての上アーム側スイッチング素子24を同時に連続してオン状態に制御し、全ての下アーム側スイッチング素子25はオフに制御する。これにより、オン状態になった3個の上アーム側スイッチング素子24を介して、電気コイル15u、15v、15wが短絡される。
この場合も、上記と同様に、電気モータ15の回転速度がゼロになった後、圧縮機の影響で瞬間的に逆回転方向の力が電気モータ15の駆動軸に加わると、短絡された電気コイル15u、15v、15wの回路に発生する誘起電圧により流れる電流により、逆回転を阻止する方向のブレーキトルクが電気モータ15に発生する。したがって、電気モータ15の逆回転が抑制される。
しかし、電気コイル15u、15v、15wの回路の短絡により電気モータ15に制動をかける場合には、制動時に電気コイル15u、15v、15wに発生する回生電流により過電流が生じる可能性がある。そして、この過電流を防止するために制御が煩雑化してしまう。
つまり、図2に示した制御と同様に、もしも停止指令Csが発生した時刻taから圧縮機停止遅延区間(減速運転状態)Tdを経過した直後の時刻tbで上記「ブレーキ制御」を開始すると、それまでに電気コイル15u、15v、15wに流れていた電流と、前記回生電流とが加算されるため過電流の問題が発生する(図5参照)。
そこで、図3に示した制御においては、圧縮機停止遅延区間(減速運転状態)Tdの後に、時刻t2から時刻t3までのインバータ出力開放区間Td2を設け、時刻t3の後で上記「ブレーキ制御」を開始する。このインバータ出力開放区間Td2では、全ての相の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25をオフに制御してインバータの出力を開放する。これにより電気コイル15u、15v、15wの回路も開放される。
なお、制御装置17が図3に示した制御を圧縮機回転速度Nに基づいて制御する場合には、圧縮機停止遅延区間Tdが終了する時の圧縮機回転速度N1よりも更に低い圧縮機回転速度N2になるまで待機して、インバータ出力開放区間Td2が終了してから上記「ブレーキ制御」を開始する。
ただし、
N0>N1>N2
N0:通常運転時の圧縮機回転速度N[rpm]
N1:電気モータ15の誘起電圧がコンバータ部13出力の直流電圧と同じになるときの圧縮機回転速度N[rpm]
N2:インバータ出力開放区間Td2が終了する時、又は「ブレーキ制御」を開始する時の圧縮機回転速度N[rpm]
図3に示す制御のように圧縮機停止遅延区間Tdおよびインバータ出力開放区間Td2を設け、その後の時刻t3で上記「ブレーキ制御」を開始することにより、平滑コンデンサ14を過大な印加電圧から保護し、更に上記「ブレーキ制御」時の回生電流による過電流の発生を防止することが可能になる。
<「ブレーキ制御」動作時の過電流抑制>
図2に示した制御のように、通常運転状態から圧縮機停止遅延区間(減速運転状態)Tdを経て、時刻tbでインバータを停止し、その直後に上記「ブレーキ制御」を開始する場合の3相の電気コイル15u、15v、15wの各々の電流の変化例を図5に示す。図5において横軸は時間、縦軸は電流値を表す。
図2に示すように、圧縮機停止遅延区間Tdにおいては電気モータ15の回転速度を徐々に下げるので、電流値の振幅も徐々に小さくなる。「ブレーキ制御」を行うブレーキ制御区間TBの時間の長さは例えば一定時間とする。したがって、図5に示すように時刻tc2で「ブレーキ制御」が終了する。ブレーキ制御区間TBにおいては、電気モータ15のロータが順方向に惰性回転し、回転速度が徐々に低下するので電流値の振幅も徐々に低下する。
図5に示すように減速運転状態からインバータ制御を停止する際に、インバータ制御を停止するのと同じ時刻tbでブレーキ制御を開始すると、その直後に圧縮機の電気モータ15に大きな電流、つまり過電流が流れる。その理由は、減速運転時に圧縮機の電気モータ15の電気コイル15u、15v、15wに流れていたモータ電流の影響と、「ブレーキ制御」によって電気モータ15の電気コイル15u、15v、15wに発生する誘起電圧の影響とが一時的に加算され、電気コイル15u、15v、15wに印加される電圧に急激な変化が生じるためであると考えられる。
このような電気モータ15の過電流により、次のような問題が発生する。
(1)電気モータ15において永久磁石の減磁が発生し、性能が低下する。
(2)電力変換回路16において素子破壊が発生する。
(3)圧縮機に振動が発生する。
そこで、上記のようなブレーキ制御開始時の過電流を防止するために、本実施形態においては、図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10の制御装置17が図3に示したインバータ出力開放区間Td2を含む特別な過電流抑制制御を行う。この過電流抑制制御を行う場合には、電気モータ15の各相の電気コイル15u、15v、15wに流れる電流が、例えば図7に示すように変化する。図7において、横軸は時間を表し、縦軸は電流値を表す。
図7に示した制御においては、圧縮機の通常運転中に時刻t1で停止指令Csが発生したため、その直後の圧縮機停止遅延区間Td、すなわち時刻t1〜t2の間で減速運転を行う場合を想定している。そして、その後のインバータ出力開放区間Td2においては、電力変換主回路16a内の全ての上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25をオフ状態に制御する。この制御は、例えばインバータ制御部18が実行する。また、インバータ出力開放区間Td2の時間長は事前に定めた一定時間とする。
電力変換主回路16aの全スイッチング素子を同時にオフにした場合の実質的な回路構成を図6に示す。つまり、上記の圧縮機停止遅延区間Tdでは、図6に示した構成のように、全相の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25が存在しない場合と等価であり、電気コイル15u、15v、15wの回路は開放状態になる。
図3および図7に示した制御においては、制御装置17はインバータ出力開放区間Td2が終了した時刻t3で「ブレーキ制御」を開始する。「ブレーキ制御」を行うブレーキ制御区間TBの時間長は、例えば事前に定めた一定時間とする。
また、代表例としては圧縮機停止遅延区間Tdの時間長は、数秒間程度である。また、インバータ出力開放区間Td2の時間長は、例えば数十ミリ秒程度である。ブレーキ制御区間TBの時間長は、数十秒程度である。
本実施形態においては、前記「ブレーキ制御」を最適化するために、インバータ出力開放区間Td2の時間長の最小値および最大値を事前に定めた値で規制する。すなわち、「ブレーキ制御」を開始する際に発生する電流が過電流になるのを防ぐために、インバータ出力開放区間Td2の時間長が所定時間Td2min以上になるように最小値を定める。また、圧縮機の停止時に入出力の圧力差によって電気モータ15に生じる逆回転を効果的に抑制するために、具体的には制動開始の遅れを防ぐ目的で、インバータ出力開放区間Td2の時間長が所定時間Td2max以下になるように最大値を定める。
例えば図7に示した状況の制御において、時刻t3でブレーキ制御を開始する前に、電気コイル15u、15v、15wに流れる電流がゼロになっていれば、時刻t3で発生する電流値を最小限に抑制できる。
また、図7に示す時刻t2でインバータ出力開放区間Td2を開始してから電気コイル15u、15v、15wに流れる電流は、電気コイル15u、15v、15wのインダクタンスLおよび抵抗値Rにより定まる固有の時定数「L/R」に応じたカーブで、図7に示すように徐々に減衰する。また、電気モータ15の実際のインダクタンスLおよび抵抗値Rは事前に特定できる。そこで、時間Td2minを、例えば次式のように定める。
Td2min=(L/R)×Kmin ・・・(1)
Kmin:事前に定めた定数(例えば「5」注:この数値は省略可)
一方、インバータ出力開放区間Td2の時間長の最大値Td2maxは、以下に示す方法で決定する。電気モータ15を制御する場合に適用可能な電圧方程式を以下に示す。
Figure 2018042297
ここで、R:巻線抵抗、ω:回転速度、Ke:誘起電圧定数、Ld:d軸インダクタンス、Lq:q軸インダクタンス、Id:d軸電流、Iq:q軸電流である。また、電気モータ15の磁極がつくる磁束の方向(永久磁石の中心軸)をd軸とし、それと電気的、磁気的に直交する軸(永久磁石間の軸)をq軸とする。
ブレーキ制御動作中の場合は、スイッチング素子が短絡した状態となるため、d軸電圧及びq軸電圧がゼロとなる。よって上記第(1)式を変形して以下の第(3)式が得られる。
Figure 2018042297
上記第(3)式に基づき、d軸電流Id、q軸電流Iqはそれぞれ次式(4),(5)で表される。
Figure 2018042297
Figure 2018042297
上記電圧方程式から求めた1分あたり回転速度とブレーキトルクとの関係を図8に示す。図8において、横軸が1分あたりの回転速度ω[rpm]を表し、縦軸がブレーキトルク[Nm]を表す。図8に示すように、低回転側ではブレーキトルクが高く、高回転側ではブレーキトルクが低くなる傾向がある。また、例えば図7に示したインバータ出力開放区間Td2において、電気モータ15の1分あたり回転速度は惰性的に時間の経過に伴って徐々に減少していき、この区間が長いとより低回転まで減速する。また、モータ巻線のインダクタンス成分によってq軸電流に遅れが生じるため、ブレーキトルクが発生するまでには時間の遅れが生じる。そのため、インバータ出力開放区間Td2が長くなった場合には、その後でブレーキ制御を開始しても十分なブレーキトルクが発生する前に電気モータ15の逆回転が始まってしまい、逆回転を抑制できない。
その場合の具体例を図9に示す。図9の内容は電気モータ15に流れる電流の時間変化を表しており、横軸が時間を表し、縦軸が電流値を表す。図9に示した例では、図7の場合と同様に、時刻t2でインバータ出力開放区間Td2が開始しているが、この区間(Td2)の時間長が長すぎるため、ブレーキ制御を開始する時刻t3Bが遅くなり、結果的に電気モータ15の逆回転を抑制できていない。その様子がブレーキ制御区間TBの電流変化に現れている。すなわち、図9に示した時刻t3Bでブレーキ制御を開始しても、十分なブレーキトルクが発生する前に電気モータ15の逆回転が始まっているので、逆回転に制動をかけて止めることができない。
よって、ブレーキ制御によって逆回転を確実に防止出来るように、つまり電気モータ15の逆回転が始まる前に十分なブレーキトルクが発生するように、インバータ出力開放区間Td2の時間長を最大値Td2max以下に規制する。この最大値の時間Td2maxは、例えば実験によって最適な値を事前に求める。そして、この値を実際の制御において制御装置17が利用する。
<「ブレーキ制御」動作の変形例>
<オンにする素子数の変更>
前記「ブレーキ制御」を行う場合に、同時にオン状態にする必要のある上アーム側スイッチング素子24、または下アーム側スイッチング素子25の数は、3個全てに限らず、2個以上であればよい。
例えば、図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10の構成において、回路支脈23u、および23vの2個の下アーム側スイッチング素子25を同時にオン状態にすれば、電気コイル15u、15vの直列回路が短絡されるので、ブレーキトルクが発生する。同様に、回路支脈23u、および23wの2個の下アーム側スイッチング素子25を同時にオン状態にすれば、電気コイル15u、15wの直列回路が短絡されるので、ブレーキトルクが発生する。また、回路支脈23v、および23wの2個の下アーム側スイッチング素子25を同時にオン状態にすれば、電気コイル15v、15wの直列回路が短絡されるので、ブレーキトルクが発生する。
同時にオン状態にする2個のスイッチング素子については、上アーム側スイッチング素子24、下アーム側スイッチング素子25のいずれでもよい。ただし、「ブレーキ制御」時に上記のように2個のスイッチング素子だけをオン状態にする場合には、3個全てのスイッチング素子をオン状態にする場合と比べて、発生するブレーキトルクが低下する。
<通電パターンの変更>
前記「ブレーキ制御」を行う場合に、複数のスイッチング素子を同時にオンにする動作は、必ずしも連続的、あるいは継続的に行う必要はない。例えば、下アーム側スイッチング素子25をすべてオンにする通電パターンと、図6に示すように全相の上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25をオフにする通電パターンとを短い周期で交互に繰り返すように制御しても良い。この場合の繰り返しの周期は、例えば数百μ秒程度、あるいは通常運転時のPWM制御におけるパルスの周期と同等にすることが想定される。
特徴的なブレーキ制御を行う場合の電気モータの加速度の変化例を図10に示す。図10において、縦軸は加速度を表し、下側がマイナス(減速度)を表す。また、横軸は時間を表す。図10に示す動作においては、圧縮機を通常運転している状態で、制御装置17が時刻t1で発生した停止指令Csに従い、圧縮機停止遅延区間Tdおよびインバータ出力開放区間Td2の後の時刻t3でブレーキ制御を開始する場合を想定している。
また、図10に示す動作においては、制御装置17が時刻t3〜t4の区間で、複数の下アーム側スイッチング素子25または上アーム側スイッチング素子24のオンとオフを交互に繰り返してブレーキ制御を行っている。また、時刻t4〜t5の区間では複数の下アーム側スイッチング素子25または上アーム側スイッチング素子24を常時オンにしてブレーキ制御を行っている。また、時刻t3〜t4の区間では複数の下アーム側スイッチング素子25または上アーム側スイッチング素子24をオンにする区間の時間長とオフにする区間の時間長との比率を時間の経過に伴って自動的に調整することもできる。この自動調整により、図10に示す時刻t3〜t4の区間のように、制動時の加速度を緩やかに上げることができる。制動時の加速度を緩やかに上げると、電気コイル15u、15v、15w印加される誘起電圧の急変を更に抑制することが可能になる。
前述のブレーキ制御については、圧縮機が停止した状態かつ逆回転が発生しない圧力差になるまで継続するように、終了するタイミング、例えば図10に示した時刻t5を制御する。具体的には、図3に示したブレーキ制御区間TBの時間長が事前に定めた一定時間以上になるまで、制御装置17がこのブレーキ制御を継続する。
この一定時間は、モータの特性や、圧縮機停止時の回転速度によって変動するので、例えば実験により最適な時間を算出し、その結果を定数として制御装置17に事前に登録しておく。これにより、実際の制御において制御装置17は最適な時間値を利用できる。
一方、インバータ出力開放区間Td2やブレーキ制御区間TBにおいては、電源であるコンバータ部13の出力が無負荷またはそれに近い状態になる。したがって、コンバータ部13が動作しているときにブレーキ制御を行うと、コンバータ部13の出力電圧が増大し、この電圧が平滑コンデンサ14の許容電圧値を超えたり、電力変換回路16で使用される各素子が破損することが想定される。
そこで、上記の問題が生じるのを避けるために、インバータ出力開放区間Td2やブレーキ制御区間TBを実行する前に、制御装置17がコンバータ制御信号32を用いてコンバータ部13の動作を自動的に停止し、コンバータ部13の出力電圧を下げる。
<制御装置17における具体的な制御手順の例>
<特徴的な運転停止時制御>
特徴的な運転停止時制御の制御手順の具体例を図11に示す。すなわち、図1に示した電気モータ15が駆動する空気調和機の圧縮機を通常の運転状態から停止状態に移行する場合に、図1に示した制御装置17内のマイクロコンピュータ等の制御要素が、図11の運転停止時制御を実行する。勿論、図11に示した制御手順は一例であり、様々な変形が考えられる。
制御装置17が図11のステップS11を実行することにより、電気モータ15が例えば一定の速度で回転駆動され、電気モータ15の駆動力によって空気調和機の圧縮機が通常の運転状態になる。
例えば、空気調和機を操作するユーザの所定のボタン操作によって運転を停止するための停止指令Csが発生すると、この停止指令Csを制御装置17がステップS12で検知して次のステップS13に進む。
ステップS13では、制御装置17は所定の「停止前減速運転制御」を行う。すなわち、図3および図7に示した圧縮機停止遅延区間(減速運転状態)Tdのように、電気モータ15の1分あたりの回転速度Nを通常運転時の回転速度N0から所定の回転速度N1まで下げるように、インバータである電力変換回路16の出力を制御する。
電気モータ15の1分あたりの回転速度Nが回転速度N1まで下がり、圧縮機停止遅延区間Tdが終了すると、制御装置17の処理はステップS14からS15に進む。なお、電気モータ15の1分あたりの回転速度Nは、例えば制御装置17自身が出力するパルス信号19Aの状態に基づいて把握できる。
ステップS15では、制御装置17は、図3および図7に示したインバータ出力開放区間Td2に相当する時刻t2からの経過時間Txの計測を開始する。また、次のステップS16では、制御装置17はコンバータ制御信号32を用いてコンバータ部13の動作を停止する。これにより、コンバータ部13の出力電圧が異常に上昇するのを避けることができる。
ステップS17では、制御装置17は「制動前出力開放制御」、すなわち図3および図7に示したインバータ出力開放区間Td2に相当する制御を実行する。つまり、3相全ての上アーム側スイッチング素子24および下アーム側スイッチング素子25をオフに制御する。
ステップS18では、インバータ出力開放区間Td2の時間長として事前に割り当てた時間(定数)と経過時間Txとを制御装置17が比較することにより、インバータ出力開放区間Td2が終了したか否かを識別する。ここで、前述のように、インバータ出力開放区間Td2の時間長の最小値は時間Td2minであり、最大値は時間Td2maxである。
インバータ出力開放区間Td2が終了すると、制御装置17の処理はステップS18からS19に進む。ステップS19では、制御装置17は、図3および図7に示したブレーキ制御区間TBに相当する時刻t3からの経過時間Tyの計測を開始する。
次のステップS20では、制御装置17は「ブレーキ制御」、すなわち図3および図7に示したブレーキ制御区間TBに相当する制御を実行する。この「ブレーキ制御」の詳細については、後で説明する。
ステップS21では、ブレーキ制御区間TBとして事前に割り当てた時間(定数)と経過時間Tyとを制御装置17が比較することにより、ブレーキ制御区間TBが終了したか否かを識別する。ブレーキ制御区間TBが終了すると、制御装置17の処理はステップS21からS22に進み、制御装置17がブレーキ制御を終了する。
<特徴的なブレーキ制御>
特徴的なブレーキ制御の制御手順の具体例を図12に示す。すなわち、図11に示したステップS20の「ブレーキ制御」の詳細が図12に示されている。したがって、図1に示した制御装置17内のマイクロコンピュータ等の制御要素が、図12の「ブレーキ制御」も実行する。
図12のステップS31では、「ブレーキ制御」を開始済みか否かを制御装置17が識別し、まだ開始していない場合は次にステップS32に進み、開始済みの場合はステップS35に進む。例えば、マイクロコンピュータが管理しているメモリ上の所定のフラグを参照することにより、「ブレーキ制御」を開始済みか否かを識別できる。
ステップS32では、制御装置17は3相全ての下アーム側スイッチング素子25、または3相全ての上アーム側スイッチング素子24を、同時オン制御の対象として選択する。また、次のステップS33では、制御装置17はステップS32で選択しなかった残りの3相全ての上アーム側スイッチング素子24、または3相全ての下アーム側スイッチング素子25をオフ状態に制御する。
ステップS34では、制御装置17は、PWM信号のオン区間デューティ値Donの初期値として最小値を割り当てる。
ステップS35では、制御装置17は、オン区間デューティ値Donに従ってPWM信号をパルス信号19Aの一部分として生成する。また、このPWM信号をゲート・ドライバ16bを経由して、ステップS32で選択した3相全ての下アーム側スイッチング素子25、または3相全ての上アーム側スイッチング素子24に共通に印加する。
ステップS35で生成したPWM信号がオン区間のタイミングでは、選択された3相全ての下アーム側スイッチング素子25、または3相全ての上アーム側スイッチング素子24が同時にオン、すなわち導通状態になり電気コイル15u、15v、15wの回路が短絡される。
これにより、電気モータ15の回転速度がゼロになった後、圧縮機の影響で瞬間的に逆回転方向の力が電気モータ15の駆動軸に加わると、短絡された電気コイル15u、15v、15wの回路に発生する誘起電圧により流れる電流によって、逆回転を阻止する方向のブレーキトルクが電気モータ15に発生する。したがって、電気モータ15の逆回転が抑制される。
ステップS36では、制御装置17は、「ブレーキ制御」を開始してからの時間の経過に伴ってオン区間デューティ値Donが徐々に増大するように、これを自動的に更新する。この更新は、事前に定めたブレーキ特性を実現するように処理される。
制御装置17が図12に示した「ブレーキ制御」を実行する場合には、下アーム側スイッチング素子25または上アーム側スイッチング素子24に印加するPWM信号のオン区間デューティ値を自動的に調整することにより、発生するブレーキトルクの大きさを精密に制御することが可能であり、所望のブレーキ特性を実現できる。例えば、図10に示した時刻t3〜t4の区間のように、マイナス方向の加速度が徐々に増大するようなブレーキ特性を実現できる。
<空気調和機の構成例>
空気調和機200の構成例を図13に示す。図13に示した空気調和機200は、2つの熱交換器201、202、2つのファン203、204、圧縮機205、配管206、三相同期モータ130、およびモータ制御装置100を備えている。
モータ制御装置100は、図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10と同様に、交流電源を直流に変換するコンバータ部13の機能や、インバータとして動作する電力変換装置11の機能を内蔵している。したがって、モータ制御装置100は三相同期モータ130や、ファン203、204を駆動するモータを制御することができる。
また、モータ制御装置100は図1に示した制御装置17を内蔵しているので、三相同期モータ130が駆動する圧縮機205の運転を停止する際に、図3、図7、図11、および図12に示したような制御を行うことができる。
したがって、圧縮機205または配管206に逆止弁を備えていない場合であっても、圧縮機205の運転停止時に発生する圧力差の影響で三相同期モータ130が逆転するのを前記ブレーキ制御により防止できる。しかも、前記ブレーキ制御を行う際に過電流が発生するのを防止できる。
<モータ制御装置の利点>
(1)前述のように、図1に示した空気調和機用圧縮機駆動ユニット10の制御装置17は、電気モータ15を駆動している状態において、停止指令Csが発生した後で、第1の一定時間以上、インバータ出力開放区間Td2の制御を行い、これが終了した後で、全相の前記高電位側スイッチング素子、および前記低電位側スイッチング素子をオフ状態に制御するインバータ出力開放区間Td2の制御を行う。また、その後で第2の一定時間以上、上アーム側スイッチング素子24または下アーム側スイッチング素子25を、複数相について同時にオン状態に制御するブレーキ制御区間TBの制御を行う。これにより、図7に示す時刻t3のようにブレーキ制御を開始する際に、電気モータ15に過電流が発生するのを防止できる。
圧縮機205に逆止弁を設けることなくインバータの制御により電気モータの逆回転を抑制すると共に、ブレーキ制御に伴って発生する過電流等の問題を解消することができる。すなわち、ブレーキ制御区間の制御を開始する前に、インバータ出力開放区間の制御を行うことにより、電気モータ15の電機子の各コイルに印加される電圧や電流の急変を抑制することができる。これにより、過電流や過電圧の発生に伴う問題を解消できる。
(2)また、制御装置17の上記制御において、前記第1の一定時間Td2minは、電気コイル15u、15v、15wの固有の時定数「L/R」に基づいて予め決定され、時間Td2minが経過する前に、高電位側直流電源ライン21および低電位側直流電源ライン22のいずれか、または電気モータ15に流れる電流がゼロになるように、時間Td2minの最小値が規制される。これにより、電気モータ15の電流が確実にゼロになった後で電気コイル15u、15v、15wの回路を短絡することができるので、過電流の発生を効果的に防止できる。
(3)また、制御装置17の上記制御において、前記第1の一定時間は、ブレーキ制御区間TBの開始遅れによって制動特性が悪化しないように事前に定めた最大値Td2max以内に規制される。これにより、電気モータ15が逆回転方向に動こうとするときに、十分に大きなブレーキトルクを発生できるので、逆回転を十分に抑制できる。
(4)また、制御装置17の上記制御においては、ブレーキ制御区間TBの制御を、例えば図3に示す時刻t3のように、単位時間あたり回転速度Nが所定の回転速度N1よりも低い状態で開始することにより、電気コイル15u、15v、15wが発生する誘起電圧が、高電位側直流電源ライン21、低電位側直流電源ライン22の直流電圧よりも低くなるため、電気モータ15に流れる電流の増大を抑制できる。
(5)また、制御装置17の上記制御においては、図12のステップS35に示すように、ブレーキ制御区間TBで、PWM信号を用いて複数相の上アーム側スイッチング素子24または下アーム側スイッチング素子25がオン状態とオフ状態とを交互に周期的に繰り返す。これにより、ブレーキ制御区間TBにおいて発生するブレーキトルクを調整できる。
(6)また、制御装置17の上記制御においては、12のステップS36に示すように、ブレーキ制御区間TBで、複数相の上アーム側スイッチング素子24または下アーム側スイッチング素子25がオン状態になる時間とオフ状態になる時間との比率Donを、時間の経過に伴って自動的に調整する。これにより、減速パターンを精密に調整することが可能になり、図10の時刻t3〜t4の区間のように、加速度を滑らかに変化させることができる。
(7)また、制御装置17の上記制御においては、ブレーキ制御区間TBにおいて、3相または全相の上アーム側スイッチング素子24または下アーム側スイッチング素子25をオン状態に制御する。これにより、3相全ての電気コイル15u、15v、15wを短絡させることができるので、大きなブレーキトルクが得られる。
(8)また、制御装置17の上記制御においては、ブレーキ制御区間TBにおいて、電気モータ15が駆動する圧縮機が停止した際に、前記圧縮機の圧力差により電気モータ15の逆回転が発生しない状態になるまで、前記ブレーキ制御区間を継続する。これにより、逆回転の発生を確実に防止できる。
(9)また、制御装置17の上記制御においては、図11のステップS16のように、インバータ出力開放区間Td2またはブレーキ制御区間TBの制御を開始する前に、コンバータ部13の動作を停止する。これにより、無負荷状態になってコンバータ部13の出力電圧が異常に上昇するのを避けることができ、平滑コンデンサ14やその他の回路および部品を保護できる。
(10)制御装置17を有するモータ制御装置を用いて空気調和機200を構成する場合には、逆止弁を設けなくても圧力差による電気モータ15の逆回転を防止できる。しかも、ブレーキ制御の際に電気モータ15の電流に過電流が生じるのを避けることができる。
10 空気調和機用圧縮機駆動ユニット
11 電力変換装置
12 交流電源
13 コンバータ部
14 平滑コンデンサ
15 電気モータ
15u,15v,15w 電気コイル
16 電力変換回路
16a 電力変換主回路
16b ゲート・ドライバ
17 制御装置(停止制御部)
18 インバータ制御部
18A 印加電圧指令
19 パルス制御部
19A パルス信号
20 電流センサ
21 高電位側直流電源ライン
22 低電位側直流電源ライン
23u,23v,23w 回路支脈(leg)
24 上アーム側スイッチング素子
25 下アーム側スイッチング素子
26 モータ接続用配線
31 電流検出信号
32 コンバータ制御信号
100 モータ制御装置
130 モータ
200 空気調和機
201,202 熱交換器
203,204 ファン
205 圧縮機
206 配管
Td 圧縮機停止遅延区間(減速運転状態)
Td2 インバータ出力開放区間
TB ブレーキ制御区間
Cs 停止指令

Claims (10)

  1. 電気モータの電機子の複数相の電気コイルの各々と第1電源ラインとの間を相毎に接続する複数の高電位側スイッチング素子と、前記電気コイルの各々と第2電源ラインとの間を相毎に接続する複数の低電位側スイッチング素子とを有するスイッチング回路を含むモータ制御装置であって、
    前記電気モータを駆動している状態において、駆動を停止するための停止指令が発生した後で、第1の一定時間以上、全相の前記高電位側スイッチング素子、および前記低電位側スイッチング素子をオフ状態に制御するインバータ出力開放区間の制御を行い、前記インバータ出力開放区間が終了した後で、第2の一定時間以上、前記高電位側スイッチング素子または前記低電位側スイッチング素子を、複数相について同時にオン状態に制御するブレーキ制御区間の制御を行う停止制御部、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第1の一定時間は、前記電気コイルの固有の時定数に基づいて予め決定され、
    前記第1の一定時間が経過する前に、前記第1電源ラインおよび前記第2電源ラインのいずれか、または前記電気モータに流れる電流がゼロになるように、前記第1の一定時間の最小値が規制される
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第1の一定時間は、前記ブレーキ制御区間の開始遅れによって制動特性が悪化しないように事前に定めた最大値以内に規制される
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記停止制御部は、前記ブレーキ制御区間の制御を、前記電気モータの各電気コイルが発生する誘起電圧が、前記第1電源ラインおよび前記第2電源ラインの直流電圧よりも低い時に開始して、前記電気モータに流れる電流の増大を抑制する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記停止制御部は、前記ブレーキ制御区間で、複数相の前記高電位側スイッチング素子または前記低電位側スイッチング素子のオン状態とオフ状態とを交互に周期的に繰り返す
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記停止制御部は、前記ブレーキ制御区間で、複数相の前記高電位側スイッチング素子または前記低電位側スイッチング素子がオン状態になる時間とオフ状態になる時間との比率を、時間の経過に伴って調整する
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記停止制御部は、前記ブレーキ制御区間で、3相または全相の前記高電位側スイッチング素子または前記低電位側スイッチング素子をオン状態に制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  8. 前記停止制御部は、前記電気モータが駆動する圧縮機が停止した際に、前記圧縮機の圧力差により前記電気モータの逆回転が発生しない状態になるまで、前記ブレーキ制御区間が継続するように、前記第2の一定時間を定める
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記停止制御部は、前記インバータ出力開放区間または前記ブレーキ制御区間の制御を開始する前に、前記スイッチング回路に電力を供給する直流電源装置の動作を停止する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のモータ制御装置を備える
    ことを特徴とする空気調和機。
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