JP2000287485A - 空気調和機用コンプレッサモータ制御装置 - Google Patents

空気調和機用コンプレッサモータ制御装置

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JP2000287485A
JP2000287485A JP11090087A JP9008799A JP2000287485A JP 2000287485 A JP2000287485 A JP 2000287485A JP 11090087 A JP11090087 A JP 11090087A JP 9008799 A JP9008799 A JP 9008799A JP 2000287485 A JP2000287485 A JP 2000287485A
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control device
compressor
air conditioner
energizing
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Akihiro Maejima
島 章 宏 前
Hiroshi Miyazaki
崎 浩 宮
Takayuki Kanbe
戸 崇 幸 神
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/021Inverters therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレッサモータの停止時に冷媒の圧力差
によりコンプレッサモータが逆回転をしないようにする
とともにコンプレッサモータから異常音を発生しないよ
うにしたものである。 【解決手段】 複数のスイッチング素子からなるインバ
ータ装置11を形成し、このインバータ装置11にコン
プレッサモータ13を接続するとともに前記インバータ
装置11のスイッチング素子をオン、オフ制御する制御
装置14によりコンプレッサモータ13を制御する空気
調和機用コンプレッサモータ制御装置において、前記制
御装置14は、インバータ装置11の正電圧側あるいは
負電圧側の全てのスイッチング素子を通電するゼロベク
トル通電手段と、正電圧側の1つのスイッチング素子と
負電圧側の1つのスイッチング素子を通電する直流励磁
通電手段と、コンプレッサモータの運転停止後に前記ゼ
ロベクトル通電手段または前記直流励磁通電手段のいず
れかを動作させる逆転を阻止する制動手段とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機用コンプ
レッサモータ制御装置に係り、特に、コンプレッサモー
タの運転停止時の逆回転を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】空気調
和機に使用するコンプレッサモータは複数のインバータ
素子からなるインバータ装置に接続され、このインバー
タ装置のインバータ素子を制御装置によるオン、オフ制
御により所定の回転速度で回転するようになっている。
一方、コンプレッサモータを停止させる時には図9に示
すように時間の経過Tとともにその惰性回転速度Nを低
減する。この停止操作をA時点で行えばコンプレッサモ
ータは順方向の惰性回転を行いながらB時点で停止す
る。この停止はC時点まで少時間継続するが停止時のコ
ンプレッサの吐出側の圧力が吸込み側の圧力より高くな
っているためその圧力バランスが平衡動作を行うときに
コンプレッサモータが逆回転しD時点になってその逆回
転を停止する。
【0003】この時、コンプレッサがスクロール形かヘ
リカル形の圧縮機構を採用しているとコンプレッサモー
タの逆回転時にコンプレッサから唸り音等の異常音が発
生する。この異常音を防止すためコンプレッサの吸込み
側あるいは吐出側に逆止弁を設け圧力バランスをとると
きコンプレッサモータが逆回転しないようにしている。
【0004】しかしながら冷凍サイクルに逆止弁を設け
ると部品点数の増加になるばかりかコンプレッサのコス
トを高騰させると言う問題があった。また、逆止弁を冷
凍サイクルに組み込むと冷凍サイクルの空調性能を低下
させると言う問題があった。
【0005】そのため、コンプレッサモータのステータ
巻線に直流電流を流し強制的にコンプレッサモータを電
磁制動することが行われていたがこの方法ではインバー
タ装置のスイッチング素子に過大な電流を流してこのス
イッチング素子を破壊したりコンプレッサモータの永久
磁石を減磁させてしまうと言う問題があった。
【0006】そこで本発明の第1の目的は冷凍サイクル
部品を追加することなくインバータ装置の制御によりコ
ンプレッサモータの逆転を防止するようにした空気調和
機用コンプレッサモータ制御装置を提供することを目的
とするものである。
【0007】また本発明の第2の目的はインバータ装置
をゼロベクトル通電または直流励磁通電により電気的に
コンプレッサモータの逆回転を防止するようにした空気
調和機用コンプレッサモータ制御装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は複数の
スイッチング素子からなるインバータ装置を形成し、こ
のインバータ装置にコンプレッサモータを接続するとと
もに前記インバータ装置のスイッチング素子をオン、オ
フ制御する制御装置によりコンプレッサモータを制御す
るようにした空気調和機用コンプレッサモータ制御装置
において、前記制御装置は、インバータ装置の正電圧側
あるいは負電圧側の全てのスイッチング素子を通電する
ゼロベクトル通電手段と、正電圧側の1つのスイッチン
グ素子と負電圧側の1つのスイッチング素子を通電する
直流励磁通電手段と、コンプレッサモータの運転停止後
に前記ゼロベクトル通電手段または前記直流励磁通電手
段のいずれかを動作させる逆転を阻止する制動手段とを
備えたことを特徴とする空気調和機用コンプレッサモー
タ制御装置を提供するものである。
【0009】この制御によりコンプレッサモータの逆回
転を電気的に防止しこの逆回転により生ずるコンプレッ
サモータの異常音、例えば、唸り音を防止することがで
きる。 そのうえ、この制御によりインバータ装置のス
イッチング素子を過電流による破壊から防止することが
できる。
【0010】また、請求項2の発明はコンプレッサモー
タの停止後にゼロベクトル通電手段あるいは直流励磁通
電手段によりコンプレッサモータの惰性回転を徐々に低
下させるようにしたことを特徴とする空気調和機用コン
プレッサモータ制御装置を提供するものである。
【0011】この制御によりコンプレッサモータの惰性
回転速度を速く低減させ停止させることができる。
【0012】さらに、請求項3の発明の前記制御装置は
コンプレッサモータの惰性回転の終了を制御装置に設け
られた位置検出手段により検知するとともに位置検出手
段の位置検出信号を比較する基準電圧を低下させてコン
プレッサモータの回転停止を検出するようにしたことを
特徴とする空気調和機用コンプレッサモータ制御装置を
提供するものである。
【0013】この制御によりコンプレッサモータの回転
停止を検出しコンプレッサモータの停止時にコンプレッ
サの圧縮冷媒の圧力差があってもコンプレッサモータの
逆回転を確実に防止することができる。また、基準電圧
を低下させることによりコンプレッサの回転停止状態を
確実に検出することができる。
【0014】さらに、請求項4の発明は、コンプレッサ
モータの運転停止後に制御装置のオン、オフ制御により
ゼロベクトル通電手段または直流励磁通電手段によりコ
ンプレッサモータの回転速度を低減し、コンプレッサモ
ータが惰性回転停止後に前記ゼロベクトル通電手段また
は直流励磁通電手段を一定時間停止することを特徴とす
る空気調和機用コンプレッサモータ制御装置を提供する
ものである。
【0015】この制御によりコンプレッサモータ停止後
に逆回転を確実に防止するばかりかインバータ装置のス
イッチング素子を過電流による破壊から防止することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら説明する。空気調和機等には図1に
示すようなインバータ装置11が備えられ、コンプレッ
サ12のコンプレッサモータ13の巻線の通電が切換え
られるようになっている。このインバータ装置11とコ
ンプレッサモータ13とには制御装置14が接続されて
おり、これらを制御するようになっている。
【0017】このインバータ装置11はスイッチング素
子としてトランジスタFu ,Fv ,Fw ,Fx ,Fy
z が3相ブリッジに接続されている。このインバータ
装置11の3相ブリッジはトランジスタFu およびFx
の直列接続回路、トランジスタFv およびFy の直列接
続回路、トランジスタFw およびFz の直列接続回路が
並列接続されている。
【0018】このインバータ装置11の一端にはスイッ
チ15を介して図示しないDC280Vの直流電源の正
極が接続され、他端が直流電源の負極に接続されてい
る。これらのトランジスタFu ,Fv ,Fw ,Fx ,F
y ,Fz のソースには環流用のダイオードDu ,Dv
w ,Dx ,Dy ,Dz が逆並列に接続され、また、ゲ
ートには図示しないがホトカプラからなる駆動回路
1 ,B2 ,B3 ,B4,B5 ,B6 が接続されてい
る。
【0019】このインバータ装置11には交流電源16
に接続されたトランス17が備えられ、その出力側にダ
イオードD01と平滑用のコンデンサC01とからなる半波
整流回路18を接続している。このコンデンサC01の正
極が駆動回路B4 ,B5 ,B6 の一端に接続され、ま
た、このコンデンサC01の負極が駆動回路B4 ,B5
6 の他端とトランジスタFx ,Fy ,Fz の負電圧側
のソースに接続されている。
【0020】駆動回路B1 ,B2 ,B3 にはコンデンサ
02,C03,C04が並列接続され、その駆動電力を蓄え
るようになっている。このコンデンサC02,C03,C04
の正極には逆流防止用のダイオードD02,D03,D04
介して電流制限用の抵抗Rの一端が接続される。この抵
抗Rの他端が半波整流回路18を構成するコンデンサC
01の正極に接続されている。
【0021】また、コンデンサC02,C03,C04の負極
がトランジスタFu ,Fv ,Fw の負電圧側のソースに
接続されている。このように構成したインバータ装置1
1では、通常、トランジスタFu ,Fv,Fw を正電圧
側スイッチング素子と言い、また、トランジスタFx
y ,Fz を負電圧側スイッチング素子と言う。
【0022】このインバータ装置11のトランジスタF
u およびFx 、Fv およびFy 、Fw およびFz の相互
接続点にはコンプレッサ12のコンプレッサモータ1
3、すなわち、直流ブラシレスモータ13のステータ巻
線U,V,Wが接続されている。 このブラシレスモー
タ13は図2,図3に示すようにステータ巻線U,V,
Wを巻装した磁極を有するステータ13S と回転方向に
N極、S極が並べられた永久磁石を有するロータ13R
とから構成され、インバータ装置11から送られてくる
可変周波数の電流により可変駆動し図示しない冷媒を圧
縮する圧縮機構を駆動するようになっている。
【0023】このインバータ装置11とブラシレスモー
タ13とには制御装置14が接続され、駆動回路B1
2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 を制御するとともにブラ
シレスモータ13の回転を制御しこの逆回転を防止する
ようになっている。制御装置14は図4に示すように位
置検出装置20とマイクロコンピュータ(MCU)21
を有する主制御装置22とから構成され、ステータ巻線
U,V,Wの各相電圧を検出しこれを演算処理しその制
御信号G1 ,G2 ,G3 ,G4 ,G5 ,G6 を駆動回路
1 ,B2 等に送るようになっている。
【0024】位置検出装置20には抵抗Ru1とRu2、抵
抗Rv1とRv2、抵抗Rw1とRw2とにより構成された3相
ブリッジタイプの分圧抵抗器23が接続され、ブラシレ
スモータ13の非通電相に発生する各相の誘起電圧を検
出するようになっている。この分圧抵抗器23のRu1
u2との間の分電圧点、抵抗Rv1とRv2との間の分電圧
点、抵抗Rw1とRw2との間の分電圧点が位置検出用の第
1のコンパレータCu ,Cv ,Cw の正側に接続され、
これらの第1のコンパレータCu ,Cv ,Cw に各相巻
線U、V、Wに誘起電圧を分圧して送出するようになっ
ている。
【0025】これらの第1のコンパレータCu ,Cv
w の負側にはインバータ装置11の正側の電圧を分圧
する抵抗R01とR02との分圧抵抗器24が接続され、第
1の基準電圧を形成するようになっている。これらの第
1のコンパレータCu ,Cv ,Cw の出力部にはそれぞ
れ抵抗Rcu、Rcv、Rcwが接続され、その分圧出力を第
2のコンパレータCuvw の正側に送るようになってい
る。
【0026】分圧抵抗器23の下流側と、インバータ装
置11の負側および分圧抵抗器24の負側が一括接続さ
れ、これが抵抗R11とR12との分圧抵抗器25の負側に
接続するようになっている。この分圧抵抗器25の分電
圧が第2のコンパレータCuvw の負側に接続され、第2
の基準電圧を形成するようになっている。この第2のコ
ンパレータCuvw の出力部が主制御装置22に接続さ
れ、マイクロコンピュータ21等の演算入力信号とする
ようになっている。
【0027】この位置検出装置20には主制御装置22
に接続されたホトカプラー26が備えられ、ステータ巻
線U、V、Wの誘起電圧がなくなったとき、すなわち、
ブラシレスモータ13の惰性回転速度が停止したときホ
トカプラー26をオン状態にして分電圧を下げることで
第1の基準電圧を低下させブラシレスモータ13の停止
を的確に検出するようになっている。
【0028】このホトカプラー26はホトダイオードPD
とホトトランジスタPTとから構成され、マイクロコンピ
ュータ21のオン制御により第2の基準電圧が下がり完
全に停止すると第1のコンパレータCu ,Cv ,Cw
高レベルを維持するようになっている。
【0029】主制御装置22には図示しないROM、R
AM、CPU等を有するマイクロコンピュータ21が備
えられ、第2のコンパレータCuvw から送出される出力
信号、図示しないリモートコントローラの操作信号等を
受けるようになっている。マイクロコンピュータ21に
は空気調和機に必要な種々なプログラムが格納され、位
置検出装置20の出力信号、リモートコントローラの操
作信号を演算制御し、インバータ装置11の駆動回路B
1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 やホトカプラー26
等を制御をするようになっている。
【0030】このような各種の装置を備えた空気調和機
等のコンプレッサ12に使用するブラシレスモータ13
の逆転を防止方法を説明する。いま、空気調和機を室内
の温度、湿度、リモートコントローラ等の設定条件によ
りインバータ装置11が制御され、ブラシレスモータ1
3が図5、図6に示すうおうに所定の回転速度N0 で運
転しているとする。
【0031】このブラシレスモータ13の運転によりコ
ンプレッサ12の吸入管から低圧の冷媒を吸入し圧縮機
構に送る。圧縮機構は低圧の冷媒を圧縮して高圧にした
冷媒をコンプレッサ12の吐出管に送る。このようなコ
ンプレッサ12による冷媒の吸入、圧縮、吐出等の作用
により冷媒を冷凍サイクルに循環することで空気調和機
を運転状態にし室内を冷暖房空調する。
【0032】この運転中に空気調和機がリモートコント
ローラからT1 時点で運転駆動停止指令信号を受けると
この停止指令信号を主制御装置22に送る。この停止指
令信号がマイクロコンピュータ21により演算処理さ
れ、その制御信号G1 ,G2 ,G3 ,G4 ,G5 ,G6
等が駆動回路B1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 に送
られ、インバータ装置11のトランジスタFu 、Fx
v 、Fy 、Fw 、Fzの駆動を停止させる。
【0033】この停止制御によりブラシレスモータ13
への通電が停止された後でブラシレスモータ13が惰性
で回転を継続する。このときマイクロコンピュータ21
が位置検出装置20を作動状態にする。
【0034】位置検出装置20は分圧抵抗器23がブラ
シレスモータ13の惰性回転に基づき生じるステータ巻
線U、V、Wに誘起する各相電圧を検出する。この検出
信号は各ステータ巻線U、V、Wがロータ13bのN極
に対向すると高いパルス信号「H」を捕らえ、S極に対
向すると低いパルス信号「L」を捕らえる。
【0035】この高低のパルス信号が第1のコンパレー
タCu ,Cv ,Cw 、第2のコンパレータCuvw を介し
て主制御装置22に送られる。この高低のパルス信号は
図5に示すようにブラシレスモータ13の惰性回転速度
が速いがときは間隔が狭いパルス信号になり、惰性回転
速度が遅くなると間隔が広いパルス信号になり、停止状
態になるとN極に対向し連続した高いパルス信号にな
る。
【0036】ブラシレスモータ13の惰性回転速度が所
定値以下N1 (<N0 )になったらそのT2 時点を捕ら
えインバータ装置11を制動制御しブラシレスモータ1
3の惰性回転を停止させる。この制動制御にはゼロベク
トル通電パターンによる制動と直流励磁通電パターンに
よる制動とがある。
【0037】ゼロベクトル通電パターンによる制動は図
7に示すように主制御装置22からゼロベクトル通電信
号G1 ,G2 ,G3 ,G4 ,G5 ,G6 を介して駆動回
路B1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 に送る。このゼ
ロベクトル通電信号により、例えば、正電圧側のトラン
ジスタFu ,Fv ,Fw の全てをオフ状態にしたまま負
電圧側のトランジスタFx ,Fy ,Fzの全てをオン状
態にするかあるいは逆に負電圧側のトランジスタFx
y ,Fz の全てをオフ状態にしたまま正電圧側のトラ
ンジスタFu ,Fv ,Fw の全てをオン状態にする。
【0038】これによりブラシレスモータ13から生じ
る誘起電圧による電流を環流させブラシレスモータ13
の回転を減速し停止する。この方法はステータ巻線U、
V、Wの電圧ベクトルがゼロであることからこの明細書
ではこれをゼロベクトル通電パターンによる制動と言
う。
【0039】このゼロベクトル通電パターンによる制動
は回生エネルギーの消費が継続されるので完全停止させ
ることは困難であるが惰性回転するような場合には完全
停止させることができる。したがってこのゼロベクトル
通電パターンによる制動は消費電力をほぼゼロの状態で
ブラシレスモータ13を停止することができるが停止時
間がやや長くなる。 また、従来の直流励磁による制動
と比較すると電源供給が不要なため消費電力の少なくで
きる。
【0040】また、直流励磁通電パターンによる制動は
図8に示すように主制御装置22から直流励磁通電信号
1 ,G2 ,G3 ,G4 ,G5 ,G6 を介し駆動回路B
1 ,B2 ,B3 ,B4 ,B5 ,B6 に送る。この直流励
磁通電信号により、例えば、正電圧側と負電圧側のいず
れか一方のスイッチング素子の1個をオン状態にすると
ともに他方のスイッチング素子の1個をオン状態にして
ステータ巻線U、V、Wに電流を流し、所定の方向の磁
界を発生させてブラシレスモータ13を停止させもので
ある。
【0041】この直流励磁通電信号にる制動はステータ
巻線U、V、Wに電流を流すため多少消費電力を要する
が短時間、かつ、迅速にブラシレスモータ13を停止す
るから迅速制動に適する。また、従来の直流制動と比較
して駆動回路およびブラシレスモータ13に過度の負担
をかけることなく、しかも、永久磁石の減磁を抑える効
果がある。
【0042】この直流励磁通電パターンによる制動は図
示しなが他の方法として直流励磁通電信号により、正電
圧側と負電圧側のいずれか一方のスイッチング素子の2
個をオン状態にするとともに他方のスイッチング素子の
1個をオン状態にしてステータ巻線U、V、Wに電流を
流し磁界を発生させてブラシレスモータ13を停止させ
るようにしてもよい。
【0043】ブラシレスモータ13の制動はゼロベクト
ル通電パターンによる制動を単独で行う場合、直流励磁
通電パターンによる制動を単独で行う場合およびゼロベ
クトル通電パターンと直流励磁通電パターンとによる制
動を併用し相互に切り換えて制動をする場合がある。こ
れらのいずれかの制動方法を採用することにより空気調
和機、すなわち、ブラシレスモータ13の停止時に確実
に止め、冷凍サイクルの吸込み側と吐出側との冷媒によ
る圧力差により逆回転を防止し、逆回転による異常音の
低減をはかることができる。
【0044】このような制動方法においてブラシレスモ
ータ13の惰性回転速度がN2 以下となり、ステータ巻
線U、V、Wの誘起電圧が小さくなるとブラシレスモー
タ13の惰性回転の有無を検出できなくなる。
【0045】そこでブラシレスモータ13の回転速度が
なくなったらその時点T2 でマイクロコンピュータ21
の制御によりホトカプラ26を起動し、抵抗R01と抵抗
02との分電圧を下げ第1のコンパレータCu ,Cv
w の第1基準電圧を下げることにより小さな誘起電圧
の変化を位置検出装置20が的確に検出し、高低のパル
ス信号を第2のコンパレータCuvw に送るようにする。
【0046】そして、制御信号G1 ,G2 ,G3 を駆動
回路B1 ,B2 ,B3 、インバータ装置11等を介して
ブラシレスモータ13をゼロベクトル通電パターンある
いは直流励磁通電パターンとによる制動を一定時間行え
ばブラシレスモータ13をその停止位置に確実に停止さ
せることができる。この停止位置における制動によりブ
ラシレスモータ13が冷媒の圧力差に基ずく逆回転を防
止することができる。
【0047】なお、本実施の形態では空気調和機に使用
するコンプレッサモータについて説明したが他の機器、
例えば、冷蔵庫やショーケース等のコンプレッサモータ
等についても同様に実施することができる。また、コン
プレッサモータの制動を惰性回転の途中でゼロベクトル
通電パターンによる制動等を行なったが機器により停止
指令と同時に制動を行うようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明は複数のスイッチング素子からな
るインバータ装置を形成し、このインバータ装置にコン
プレッサモータを接続するとともに前記インバータ装置
のスイッチング素子をオン、オフ制御する制御装置によ
りコンプレッサモータを制御するようにした空気調和機
用コンプレッサモータ制御装置において、前記制御装置
は、インバータ装置の正電圧側あるいは負電圧側の全て
のスイッチング素子を通電するゼロベクトル通電手段
と、正電圧側の1つのスイッチング素子と負電圧側の1
つのスイッチング素子を通電する直流励磁通電手段と、
コンプレッサモータの運転停止後に前記ゼロベクトル通
電手段または前記直流励磁通電手段のいずれかを動作さ
せる逆転を阻止する制動手段とを備えたからコンプレッ
サモータの停止時に冷媒の圧力差があってもコンプレッ
サモータの逆回転を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明空気調和機用コンプレッサモータ制御装
置の概要を示すブロック線図。
【図2】コンプレッサモータの一例を示す断面図。
【図3】図2のコンプレッサモータのステータ巻線一例
を示す結線図。
【図4】図1の制御装置の概要を示すブロック線図。
【図5】コンプレッサモータの逆回転防止の動作を示す
チャート図。
【図6】コンプレッサモータの制動動作を示すチャート
図。
【図7】コンプレッサモータのゼロベクトル通電制御の
一例を示すブロック線図。
【図8】コンプレッサモータの直流励磁通電制御の一例
を示すブロック線図。
【図9】コンプレッサモータの一般的な制動特性図。
【符号の説明】
11 インバータ装置。 12 コンプレッサ 13 コンプレッサモータ 14 制御装置 20 位置検出装置 21 マイクロコンピュータ 22 主制御装置 23 分圧抵抗器 26 ホトカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神 戸 崇 幸 静岡県富士市蓼原336 株式会社東芝富士 工場内 Fターム(参考) 3L060 AA01 CC19 DD01 DD02 EE04 5H560 AA02 BB04 BB12 DA13 DA19 DB20 DC13 EB01 EC10 GG04 HA09 JJ12 TT07 UA05 XB09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスイッチング素子からなるインバー
    タ装置を形成し、このインバータ装置にコンプレッサモ
    ータを接続するとともに前記インバータ装置のスイッチ
    ング素子をオン、オフ制御する制御装置によりコンプレ
    ッサモータを制御するようにした空気調和機用コンプレ
    ッサモータ制御装置において、 前記制御装置は、 インバータ装置の正電圧側あるいは負電圧側の全てのス
    イッチング素子を通電するゼロベクトル通電手段と、 正電圧側の1つのスイッチング素子と負電圧側の1つの
    スイッチング素子を通電する直流励磁通電手段と、 コンプレッサモータの運転停止後に前記ゼロベクトル通
    電手段または前記直流励磁通電手段のいずれかを動作さ
    せる逆転を阻止する制動手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機用コンプレッサモ
    ータ制御装置。
  2. 【請求項2】コンプレッサモータの停止後にゼロベクト
    ル通電手段あるいは直流励磁通電手段によりコンプレッ
    サモータの惰性回転を徐々に低下させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の空気調和機用コンプレッサ
    モータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御装置は、 コンプレッサモータの惰性回転の終了を制御装置に設け
    られた位置検出手段により検知するとともに位置検出手
    段の位置検出信号を比較する基準電圧を低下させてコン
    プレッサモータの回転停止を検出するようにしたことを
    特徴とする請求項1または2記載の空気調和機用コンプ
    レッサモータ制御装置。
  4. 【請求項4】コンプレッサモータの運転停止後に制御装
    置のオン、オフ制御によりゼロベクトル通電手段または
    直流励磁通電手段によりコンプレッサモータの回転速度
    を低減し、 コンプレッサモータが惰性回転停止後に前記ゼロベクト
    ル通電手段または直流励磁通電手段を一定時間停止する
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の空気調和
    機用コンプレッサモータ制御装置。
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