JP2018040199A - 建設機械の安全装置および安全管理方法 - Google Patents

建設機械の安全装置および安全管理方法 Download PDF

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【課題】簡素な構成でありながら、建設機械と作業員などとの接触を効果的に防止することができる建設機械の安全装置および安全管理方法を提供する。【解決手段】建設機械30の近傍での人Hの有無を接近センサ21により検知する検知システム20を利用した建設機械の安全管理装置1および安全管理方法であって、建設機械30に装備されている油圧ロックレバー31と、接近センサ21の検知信号に基づいて駆動する駆動部3とを連結部材2により連結する。そして、接近センサ21が人Hを検知した際には駆動部3を駆動させて、油圧ロックレバー31を建設機械30の油圧駆動動作を停止させるロック位置Lに強制的に移動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械の安全装置および安全管理方法に関し、さらに詳しくは、簡素な構成でありながら、建設機械と作業員などとの接触を効果的に防止することができる建設機械の安全装置および安全管理方法に関するものである。
バックホウ等の建設機械と、建設機械の周辺で作業する作業員などが接触すると危険である。そこで、このような接触を防止する安全装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、建設機械の近くの予め設定した危険領域に立ち入った作業員を検知して、その作業員や建設機械の操縦者に対して警報等を発信する接近検知システムを用いている。このような接近検知システムは、作業員や操縦者に対して危険な状況であることを伝えることができるので、危険を回避するのに有用である。
しかしながら、このような検知システムはあくまで作業員や操縦者に対して注意喚起するだけなので、建設機械が自動的に停止することはない。より安全性を高めるためには、例えば、操縦者が検知システムの警報等に気づかない場合や、操縦者が急病等で意識を失ってしまった場合なども考慮する必要があり、改善の余地がある。
特開2005−164441号公報
本発明の目的は簡素な構成でありながら、建設機械と作業員などとの接触を効果的に防止することができる建設機械の安全装置および安全管理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の建設機械の安全装置は、建設機械の近傍での人の有無を検知する接近センサを備えた検知システムを利用した建設機械の安全装置であって、前記接近センサの検知信号に基づいて駆動する駆動部と、この駆動部と前記建設機械に装備された油圧ロックレバーとを接続する連結部材とを備えて、前記駆動部の駆動により、前記油圧ロックレバーを前記建設機械の油圧駆動動作を停止させるロック位置に強制的に移動させる構成にしたことを特徴とする。
本発明の建設機械の安全管理方法は、建設機械の近傍での人の有無を接近センサにより検知する検知システムを利用した建設機械の安全管理方法であって、前記建設機械に装備されている油圧ロックレバーと前記接近センサの検知信号に基づいて駆動する駆動部とを連結部材により連結し、前記接近センサが人を検知した際には前記駆動部を駆動させて、前記油圧ロックレバーを前記建設機械の油圧駆動動作を停止させるロック位置に強制的に移動させることを特徴とする。
本発明の建設機械の安全装置および安全管理方法によれば、接近センサが人を検知した際には駆動部を駆動させて、油圧ロックレバーを建設機械の油圧駆動動作を停止させるロック位置に強制的に移動させることで、建設機械の油圧駆動動作を自動的に停止させることができる。そのため、簡素な構成でありながら、操縦者が検知システムの警報等に気づかない場合など人為的な要因とは無関係に、建設機械と作業員などとの接触を効果的に防止することができる。
上記の安全装置において、前記ロック位置に強制的に移動させた前記油圧ロックレバーを手動により非ロック位置に移動可能にして、前記油圧ロックレバーを手動により非ロック位置に移動させることで、前記建設機械の油圧駆動動作の停止状態が解除される構成にすることもできる。この構成にすると、油圧ロックレバーがロック位置に強制的に移動された後に、操縦者が建設機械の油圧駆動動作の停止状態を迅速に解除できる。それ故、建設作業を速やかに再開することが可能になる。
上記の安全装置において、前記ロック位置に強制的に移動させた前記油圧ロックレバーを前記ロック位置に維持するロック保持部を備え、このロック保持部を操作することにより、前記油圧ロックレバーに対する前記ロック位置への維持を解除した状態にした後で、前記油圧ロックレバーを手動により非ロック位置に移動させることで、前記建設機械の油圧駆動動作の停止状態が解除される構成にすることもできる。この構成にすると、操縦者は、建設機械が強制的に緊急停止したことを認識したうえで、ロック保持部を操作することになるので、操縦者が安全確認を怠った状態で油圧駆動動作の停止状態を解除することを効果的に防止することができる。また、ロック保持部を操作しなければ、建設機械の油圧駆動動作の停止状態は解除されないので、操縦者の意図しない誤操作を防止するには効果的である。
上記の安全装置において、前記連結部材が紐状体であり、前記駆動部が前記紐状体の巻き取りおよび繰り出しをするリール機構である構成にすると、極めて簡素な構成でありながら、様々なタイプの油圧ロックレバーに対応することが可能になる。また、油圧ロックレバーを移動させる駆動源となるリール機構を油圧ロックレバーと離れた位置に配置できるので、油圧ロックレバー周辺に要するスペースを小さくできる。
さらに、前記油圧ロックレバーと前記駆動部との間にある前記紐状体を緊張状態に維持する張力付与機構を有する構成にすることもできる。この構成にすると、紐状体のたるみを防止できるので、紐状体が絡まったり、油圧ロックレバーを手動で操作する際に、紐状体が操縦者の操作の妨げとなることを防ぐには効果的である。
上記の安全装置において、前記連結部材がシリンダロッドであり、前記駆動部が前記シリンダロッドを前進および後退させるシリンダ機構である構成にすると、簡素でコンパクトな構成でありながら、油圧ロックレバーを様々な方向に移動させることが可能になる。それ故、様々なタイプの油圧ロックレバーに対応することが可能となり、汎用性が高くなる。
上記の安全装置において、前記油圧ロックレバーに取り付けられる警告灯を有し、前記油圧ロックレバーを前記ロック位置に強制的に移動させた際に、前記警告灯を点灯または点滅させる構成にすることもできる。この構成にすると、警告灯の点灯または点滅によって、操縦者に対して油圧ロックレバーがロック位置に強制的に移動されたことを明瞭に認識させることができる。そのため、建設機械が緊急停止した理由が分からずに、操縦者が混乱する事態を回避するには有益である。
本発明の建設機械の安全装置の配置状態を建設機械の一部を透視して平面視で例示する説明図である。 図1の安全装置を縦断面視で例示する説明図である。 本発明の安全装置の別の実施形態の配置状態を建設機械の一部を透視して平面視で例示する説明図である。 図3の安全装置を縦断面視で例示する説明図である。
以下、本発明の建設機械の安全装置および安全管理方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、バックホウ等の建設機械30のキャブ(操縦席)内には、建設機械30の油圧駆動動作を停止させる機構として、油圧ロックレバー31が備えられている。この油圧ロックレバー31は手動で移動させることにより、建設機械30の油圧駆動動作を停止させるロック位置Lと、油圧駆動動作の停止状態が解除される非ロック位置Rとに切り替えを行える構造になっている。
図1および図2に示す実施形態では、座席32の脇に油圧ロックレバー31が設置されている。座席32から見て油圧ロックレバー31を前方に倒した状態が非ロック位置R、後方に引いた状態がロック位置Lである場合を例示している。
本発明の建設機械の安全装置1は、油圧ロックレバー31と、建設機械30の近傍での人Hの有無を検知する接近センサ21を備えた検知システム20とを利用する。
検知システム20は、例えば、建設機械30の後方と側方に設置された3台の接近センサ21と、これらの接近センサ21が検知した検知信号が逐次入力される制御部22とを有して構成されている。接近センサ21の設置台数や検知方向は建設機械30の大きさや死角の方向等に応じて適宜決定できる。
接近センサ21は、例えば、超音波センサや赤外線センサ、光電センサ等で構成される。この実施形態では、建設機械30からの距離に応じて建設機械30と人Hとの接触が起こり得る範囲(例えば、建設機械の旋回体の外面との距離が3m以下の範囲)を危険領域Dとし、接触の可能性は低いが注意が必要である範囲(例えば、建設機械の旋回体の外面との距離が3m以上6m以下の範囲)を注意領域Pとして設定している。そして、3台の接近センサ21によって注意領域Pおよび危険領域Dにおける人Hの有無を逐次検知し、この検知した検知信号は制御部22に逐次入力される構成になっている。
制御部22は、接近センサ21から入力される検知信号に基づいて、注意領域Pあるいは危険領域Dに人Hが立ち入った場合には、操縦者および人Hに対して、それぞれの領域P、Dに応じた警報(警告信号や警告音)を発信する構成になっている。この実施形態では、キャブと建設機械30の外側にそれぞれ制御部22に有線で接続されたスピーカー23a、23bが設けられており、これらのスピーカ23a、23bから警告音(ブザー音や音声等)を発生させる構成になっている。
安全装置1は、駆動部3と連結部材2とを備えている。駆動部3は、制御部22に接続されており、制御部22に入力される接近センサ21の検知信号に基づいて駆動する。駆動部3と油圧ロックレバー31とは連結部材2によって接続されている。そして、駆動部3によって連結部材2を動かすことにより、油圧ロックレバー31を非ロック位置Rからロック位置Lに移動させることができる構成になっている。
この実施形態では、連結部材2が紐状体4で構成され、駆動部3が紐状体4の巻き取りおよび繰り出しをするリール機構5で構成されている。紐状体4は、例えば、金属製のワイヤーや樹脂製のロープ等で構成される。紐状体4の一端部には、接続金具4aが設けられていて、この接続金具4aによって紐状体4と油圧ロックレバー31とが接続されている。紐状体4の他端部は、油圧ロックレバー31よりも後方に配置されたリール機構5に接続されている。接続金具4aとリール機構5との間には、2つのローラ12が設けられていて、それぞれのローラ12に紐状体4の中途の位置が掛けられた状態になっている。
この実施形態では、油圧ロックレバー31と駆動部3との間にある紐状体4を緊張状態に維持する張力付与機構6が備えられている。張力付与機構6は、紐状体4の張力を検知する張力検知器(ロードセル等)を有して構成され、張力検知器による張力データに基づいてリール機構5を駆動させることにより、紐状体4の張力を所定の範囲に維持する制御を行う。
紐状体4、ローラ12およびリール機構5は、保護カバー13により覆われている。油圧ロックレバー31には警告灯10が取り付けられている。警告灯10は、駆動部3に接続されていて、駆動部3と連動して点灯または点滅する構成になっている。
次に、この安全装置1を用いて建設機械30の安全管理を行う方法を説明する。
建設機械30の油圧駆動動作が稼働しているときには、検知システム20の接近センサ21によって、注意エリアPおよび危険エリアDにおける人Hの有無を逐次検知する。接近センサ21の検知信号は制御部22に逐次入力される。接近センサ21が注意領域Pおよび危険領域Dに人Hを検知しない平常時においては、安全装置1は、操縦者による油圧ロックレバー31の操作を阻害しないように、油圧ロックレバー31に対して大きな力を作用させない状態になっている。即ち、油圧ロックレバー31は手動で自由に移動できる状態になっており、油圧ロックレバー31を非ロック位置Rに配置することで建設機械30の油圧駆動動作を稼働できる状態になっている。
より詳しくは、この実施形態では、張力付与機構6によって油圧ロックレバー31と駆動部3との間にある紐状体4を緊張状態に維持する制御を行う。操縦者が手動で油圧ロックレバー31を移動させた場合には、油圧ロックレバー31の動きに合わせてリール機構5を制御して紐状体4の繰り出し長さを調整する。これにより、紐状体4の張力を一定範囲に維持して紐状体4がたるまないようにする。平常時においては、警告灯10は消灯した状態になっている。
建設機械30の近傍に人Hが接近した場合には、接近センサ21によって人Hが注意領域Pに存在することを検知する。注意領域Pに人Hが存在するという接近センサ21からの検知信号が制御部22に入力されると、制御部22は操縦者と人Hに対して警報を発信する。この実施形態では、制御部22に接続されたスピーカー23a、23bからそれぞれ警告音を発生させる。
スピーカー23bからの警告音により、人Hに対しては、近くで建設機械30が稼働していることを警告し、建設機械30から離れることを促す。操縦者に対しては、スピーカー23aからの警告音により、注意領域Pに人Hが存在することを認識させる。
警報を出しているにもかかわず、人Hがさらに接近して危険領域Dに進入した場合には、接近センサ21によって人Hが危険領域Dに存在することを検知し、その検知信号が制御部22に入力される。この接近センサ21の検知信号に基づいて駆動部3は瞬時に駆動し、油圧ロックレバー31を非ロック位置Rからロック位置Lに強制的に移動させる。これにより、建設機械30の油圧駆動動作を緊急停止させる。
この実施形態では、リール機構5が紐状体4を巻き取ることにより油圧ロックレバー31を後方に引っ張ることでロック位置Lに移動させる。警告灯10は、油圧ロックレバー31が駆動部3によって強制的に移動させられると点灯または点滅する。
警告灯10の点灯または点滅により、安全装置1によって油圧ロックレバー31が強制的に移動されたことを操縦者に認識させる。人Hが危険領域Dに存在する間は制御部22による警報は鳴り続け、人Hが危険領域Dよりも外側へ離れて危険領域Dに人が存在しなくなると制御部22による警報は止まる。
この実施形態では、接近センサ21および制御部22によって、人Hが危険領域Dよりも外側へ離れて危険領域Dに人Hが存在しなくなったことが確認されると、ロック位置Lに強制的に移動された油圧ロックレバー31を手動により非ロック位置Rに移動することが可能になる。そして、ロック位置Lに強制的に移動された油圧ロックレバー31を手動により非ロック位置Rに移動させることで建設機械30の油圧駆動動作の停止状態が解除される構成になっている。即ち、緊急停止した後の安全装置1は、危険領域Dに人Hが存在する間は、油圧ロックレバー31がロック位置Lから手動で動かないように油圧ロックレバー31に対して力を作用させた状態となり、危険領域Dに人Hが存在しない状態になると、操縦者による油圧ロックレバー31の操作を阻害しないように、油圧ロックレバー31に対して大きな力を作用させない状態になる。警告灯10は、操縦者が油圧ロックレバー31を手動により非ロック位置Rに移動させると消灯する。建設機械30の油圧駆動動作の停止状態が解除されると、安全装置1は再び平常時の監視体制に戻る。
このように、本発明によれば、接近センサ21が、危険領域Dに存在する人Hを検知した際には駆動部3を駆動させて、油圧ロックレバー31をロック位置Lに強制的に移動させることで、建設機械30の油圧駆動動作を自動的に停止させることができる。そのため、簡素な構成でありながら、操縦者が検知システム20の警報等に気づかない場合など人為的な要因とは無関係に、建設機械30と人Hとの接触を効果的に防止することができる。それ故、建設作業の安全性を高めるのに非常に有用である。また、本発明は、既存の検知システム20を利用することも可能である。そのため、新規の建設機械30に装備するだけでなく、既存の建設機械30に装備することも可能なので高い汎用性を有している。
この実施形態では、連結部材2と駆動部3とをそれぞれ、紐状体4とリール機構5とで構成しているので、極めて簡素な構成でありながら、様々なタイプの油圧ロックレバー31に対応することが可能になる。また、連結部材2を紐状体4で構成することで油圧ロックレバー31を移動させる駆動源となるリール機構5を油圧ロックレバー31から離れた位置に配置することが可能になる。これにより、油圧ロックレバー31周辺に要するスペースを小さくできるので、配置の自由度が高くなる。
張力付与機構6を備えることで、紐状体4のたるみを防止できる。これにより、紐状体4が絡まったり、油圧ロックレバー31を手動で操作する際に、紐状体4が操縦者の操作の妨げとなることを効果的に防止することができる。紐状体4が常に緊張していると、油圧ロックレバー31を操作する際の遊びがなくなるので、迅速にロック位置Lと非ロック位置Rとの切り替えを行える利点もある。加えて、油圧ロックレバー31を操作する際に紐状体4に急激に過大な張力が作用することを回避できる。これにより、紐状体4、油圧ロックレバー31およびリール機構5の損傷を防止するには有利になる。保護カバー13を設けることで、操縦者や他の機材が紐状体4に接触することを防ぐことができる。これにより、紐状体4が絡まったり、破断する不具合を防止するには有利になる。
この実施形態では、油圧ロックレバー31がロック位置Lに強制的に移動された後に、油圧ロックレバー31を手動により非ロック位置Rに移動可能な構成にしているので、操縦者が建設機械30の油圧駆動動作の停止状態を迅速に解除できる。それ故、建設作業を速やかに再開することが可能である。さらに、この実施形態では、危険領域Dに人Hが存在する間は、強制的に移動された油圧ロックレバー31がロック位置Lから手動で動かない構成にしているので、安全が確保されていない状況における操縦者の意図しない誤操作は防止することができる。
また、油圧ロックレバー31に警告灯10を取り付けているので、警告灯10の点灯または点滅によって、操縦者に対して油圧ロックレバー31がロック位置Lに強制的に移動されたことを明瞭に認識させることができる。そのため、建設機械30が緊急停止した理由が分からずに、操縦者が混乱する事態を回避するには有益である。
図3および図4に本発明の安全装置1の別の実施形態を示す。この実施形態では、座席32の前方に油圧ロックレバー31が設置されている。座席32から見て油圧ロックレバー31を下方に引いた状態が非ロック位置R、上方に押し上げた状態がロック位置Lである場合を例示している。
この実施形態の検知システム20を構成する接近センサ21、制御部22およびスピーカー23a、23bは、図1および図2で例示した先の実施形態と同じである。ただし、制御部22とスピーカー23a、23bとはそれぞれ無線で接続されている。
この実施形態では、連結部材2がシリンダロッド7で構成され、駆動部3がシリンダロッド7を前進および後退させるシリンダ機構8で構成されている。シリンダ機構8の動力源は、例えば、油圧や空気圧、サーボモータ等で構成される。シリンダ機構8およびシリンダロッド7は、油圧ロックレバー31の前方に配置されている。シリンダ機構8の後方に延在するシリンダロッド7の先端部には、接続金具7aが設けられていて、この接続金具7aによってシリンダロッド7と油圧ロックレバー31とが接続されている。油圧ロックレバー31には、警告灯10が取り付けられている。
この実施形態の安全装置1は、さらに、制御機構9とロック保持部11とを備えている。先の実施形態では検知システム20を構成する制御部22をそのまま駆動部3を制御するために使用したが、この実施形態では安全装置1の構成部品として専用の制御機構9を備えている。制御機構9は制御部22に無線で接続されており、制御機構9に駆動部3が接続されている。駆動部3は、制御機構9が制御部22から受信する接近センサ21の検知信号に基づいて駆動する構成になっている。
ロック保持部11は、ロック位置Lに強制的に移動させた油圧ロックレバー21をロック位置Lに維持する機構である。油圧ロックレバー31に対するロック位置Lへの維持は、ロック保持部11を操作することにより解除できる。ロック保持部11を解除した後に、油圧ロックレバー31を手動により非ロック位置Rに移動させることで、建設機械30の油圧駆動動作の停止状態が解除される構成になっている。この実施形態では、油圧ロックレバー31近くに配置された解除スイッチ11aを押すことにより、ロック保持部11によるロック位置Lへの維持を解除できる構成になっている。
次に、この安全装置1を用いて建設機械30の安全管理を行う方法を説明する。
平常時および注意領域Pに人Hが存在する場合においての安全管理方法は、図1および図2に示した先の実施形態と同じである。なお、ロック保持部11は解除された状態になっており、油圧ロックレバー31は手動で自由に移動できる状態になっている。シリンダ機構8に対するシリンダロッド7の動きもフリーな状態になっており、油圧ロックレバー31に対して力を作用させない状態になっている。平常時においては、警告灯10は消灯した状態になっている。
この実施形態では、警報を出しているにもかかわず、人Hが危険領域Dに進入した場合には、接近センサ21によって人Hが危険領域Dに存在することを検知し、その検知信号が制御部22に入力される。この検知信号に基づいて制御部22は、スピーカー23a、23bと制御機構9に対して警告信号を発信する。警告信号を受信したスピーカー23a、23bはそれぞれ警告音を発生させる。
制御機構9が警告信号を受信すると、駆動部3は瞬時に駆動し、油圧ロックレバー31を非ロック位置Rからロック位置Lに強制的に移動させる。これにより、建設機械30の油圧駆動動作を緊急停止させる。この実施形態では、シリンダ機構8によってシリンダロッド7を後退させて油圧ロックレバー31を前方に引っ張ることでロック位置Lに移動させる。警告灯10は、油圧ロックレバー31が駆動部3によって強制的に移動させられると点灯または点滅する。人Hが危険領域Dに存在する間は制御部22による警報は鳴り続け、人Hが危険領域Dよりも外側へ離れて危険領域Dに人が存在しなくなると制御部22による警報は止まる。
この実施形態では、強制的にロック位置Lに移動させられた油圧ロックレバー31は、ロック保持部11によってロック位置Lに維持された状態になり、ロック保持部11を解除しないと油圧ロックレバー31が手動で動かない状態になる。操縦者は、油圧ロックレバー31が手動で動かない理由を警告灯10の点灯または点滅によって確認できる。
建設機械30の油圧駆動動作の停止状態を解除する場合には、まず解除スイッチ11aを押して、ロック保持部11によるロック位置Lへの維持を解除する。次いで、油圧ロックレバー31を手動により非ロック位置Rに移動させて、建設機械30の油圧駆動動作の停止状態を解除する。警告灯10は、油圧ロックレバー31を非ロック位置Rに移動させると消灯する。建設機械30の油圧駆動動作の停止状態が解除されると、安全装置1は再び平常時の監視体制に戻る。
この実施形態のように、連結部材2と駆動部3とをそれぞれ、シリンダロッド7とシリンダ機構8とで構成しているので、簡素でコンパクトな構成でありながら、油圧ロックレバー31を様々な方向に移動させることが可能になる。それ故、様々なタイプの油圧ロックレバー31に対応することが可能となり、汎用性が高くなる。
ロック保持部11を備えた構成にすると、操縦者は、建設機械30が強制的に緊急停止したこと認識したうえで、ロック保持部11を操作することになる。そのため、操縦者が安全確認を怠った状態で油圧駆動動作の停止状態を解除することを効果的に防止することができる。また、ロック保持部11を操作しなければ、建設機械30の油圧駆動動作の停止状態は解除されないので、操縦者の意図しない誤操作を防止するには効果的である。
1 安全装置
2 連結部材
3 駆動部
4 紐状体
4a 接続金具
5 リール機構
6 張力付与機構
7 シリンダロッド
7a 接続金具
8 シリンダ機構
9 制御機構
10 警告灯
11 ロック保持部
11a 解除スイッチ
12 ローラ
13 保護カバー
20 検知システム
21 接近センサ
22 制御部
23a、23b スピーカー
30 建設機械
31 油圧ロックレバー
32 座席
L ロック位置
R 非ロック位置
D 危険領域
P 注意領域
H 人

Claims (8)

  1. 建設機械の近傍での人の有無を検知する接近センサを備えた検知システムを利用した建設機械の安全装置であって、
    前記接近センサの検知信号に基づいて駆動する駆動部と、この駆動部と前記建設機械に装備された油圧ロックレバーとを接続する連結部材とを備えて、
    前記駆動部の駆動により、前記油圧ロックレバーを前記建設機械の油圧駆動動作を停止させるロック位置に強制的に移動させる構成にしたことを特徴とする建設機械の安全装置。
  2. 前記ロック位置に強制的に移動させた前記油圧ロックレバーを手動により非ロック位置に移動可能にして、前記油圧ロックレバーを手動により非ロック位置に移動させることで、前記建設機械の油圧駆動動作の停止状態が解除される構成にした請求項1に記載の建設機械の安全装置。
  3. 前記ロック位置に強制的に移動させた前記油圧ロックレバーを前記ロック位置に維持するロック保持部を備え、このロック保持部を操作することにより、前記油圧ロックレバーに対する前記ロック位置への維持を解除した状態にした後で、前記油圧ロックレバーを手動により非ロック位置に移動させることで、前記建設機械の油圧駆動動作の停止状態が解除される構成にした請求項1に記載の建設機械の安全装置。
  4. 前記連結部材が紐状体であり、前記駆動部が前記紐状体の巻き取りおよび繰り出しをするリール機構である請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械の安全装置。
  5. 前記油圧ロックレバーと前記駆動部との間にある前記紐状体を緊張状態に維持する張力付与機構を有する請求項4に記載の建設機械の安全装置。
  6. 前記連結部材がシリンダロッドであり、前記駆動部が前記シリンダロッドを前進および後退させるシリンダ機構である請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械の安全装置。
  7. 前記油圧ロックレバーに取り付けられる警告灯を有し、前記油圧ロックレバーを前記ロック位置に強制的に移動させた際に、前記警告灯を点灯または点滅させる構成にした請求項1〜6のいずれかに記載の建設機械の安全装置。
  8. 建設機械の近傍での人の有無を接近センサにより検知する検知システムを利用した建設機械の安全管理方法であって、
    前記建設機械に装備されている油圧ロックレバーと前記接近センサの検知信号に基づいて駆動する駆動部とを連結部材により連結し、前記接近センサが人を検知した際には前記駆動部を駆動させて、前記油圧ロックレバーを前記建設機械の油圧駆動動作を停止させるロック位置に強制的に移動させることを特徴とする建設機械の安全管理方法。
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