JP2018038166A - 回転子の製造方法 - Google Patents

回転子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018038166A
JP2018038166A JP2016169187A JP2016169187A JP2018038166A JP 2018038166 A JP2018038166 A JP 2018038166A JP 2016169187 A JP2016169187 A JP 2016169187A JP 2016169187 A JP2016169187 A JP 2016169187A JP 2018038166 A JP2018038166 A JP 2018038166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
magnet insertion
opening
laminated
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016169187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6711212B2 (ja
Inventor
英利 四方田
Hidetoshi Yomoda
英利 四方田
英二 佐竹
Eiji Satake
英二 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016169187A priority Critical patent/JP6711212B2/ja
Publication of JP2018038166A publication Critical patent/JP2018038166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6711212B2 publication Critical patent/JP6711212B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】型開きの際に封止樹脂に割れが発生するのを防止する技術を提供する。【解決手段】積層型ロータ1の積層鉄心2に形成された磁石挿入孔4に永久磁石3を挿入し、樹脂封止により永久磁石3を積層鉄心2に固定する、積層型ロータ1の製造方法は、磁石挿入工程(S110)と、型締め工程(S120)と、充填工程(S130)と、型開き工程(S140)と、を含む。充填工程(S130)において溶融樹脂rを磁石挿入孔4の内面6に接触させる領域は、積層鉄心2の積層方向の長さを2Lとすると、積層鉄心2の積層方向における中央Cから磁石挿入孔4の開口4a(一方の開口)に向かって0.19Lまでの範囲内と、中央Cから磁石挿入孔4の開口4b(他方の開口)に向かって0.19Lまでの範囲内と、に限定する。【選択図】図3

Description

本発明は、回転子の製造方法に関する。
特許文献1には、積層鉄心の磁石挿入孔に挿入して樹脂封止する永久磁石を磁石挿入孔の半径方向内壁面に配置する技術を開示している。具体的には、磁石挿入孔に永久磁石を挿入し、挿入した永久磁石を接着剤で半径方向内壁面に仮固定し、その後、樹脂封止により永久磁石を本固定するとしている。
特開2015−204693号公報
ところで、積層鉄心の磁石挿入孔に挿入した磁石を樹脂封止により積層鉄心に固定するには、(1)積層鉄心をその積層方向において上型と下型により挟持し、(2)上型又は下型の何れか一方に設けたゲートから磁石挿入孔へ溶融樹脂を充填し、(3)溶融樹脂が十分に硬化したら型開きして積層鉄心を金型から取り出す。
そして、積層鉄心をその積層方向において上型と下型により挟持する際、積層鉄心はその積層方向において少なからず圧縮される。従って、型開きに際しては、積層鉄心がその積層方向において少なからず膨張する。この膨張は一般にスプリングバックとも呼ばれている。この膨張の際、封止樹脂には無視できない応力が発生し、封止樹脂に割れが発生してしまう場合がある。
本発明の目的は、型開きの際に封止樹脂に割れが発生するのを防止する技術を提供することにある。
回転子の積層鉄心に形成された磁石挿入孔に永久磁石を挿入し、樹脂封止により前記永久磁石を前記積層鉄心に固定する、回転子の製造方法であって、前記磁石挿入孔に前記永久磁石を挿入する磁石挿入工程と、前記積層鉄心をその積層方向において上型と下型により挟持する型締め工程と、前記磁石挿入孔に溶融樹脂を充填する充填工程と、前記溶融樹脂の硬化後に型開きする型開き工程と、を含み、前記充填工程において前記溶融樹脂を前記磁石挿入孔の内面に接触させる領域は、X1≦0.19L、且つ、X2≦0.19Lが成立するように限定する、製造方法が提供される。ただし、型開き後の前記積層鉄心の積層方向の長さを2Lとし、型開き後において封止樹脂が前記磁石挿入孔の前記内面に接着している領域の、前記積層鉄心の積層方向における中央から前記磁石挿入孔の一方の開口に向かう積層方向の長さをX1とし、型開き後において前記封止樹脂が前記磁石挿入孔の前記内面に接着している前記領域の、前記積層鉄心の積層方向における前記中央から前記磁石挿入孔の他方の開口に向かう積層方向の長さをX2とする。以上の方法によれば、型開きの際に封止樹脂に割れが発生するのを防止することができる。
本発明によれば、型開きの際に封止樹脂に割れが発生するのを防止することができる。
積層型ロータの平面図である。(第1実施形態) 積層型ロータの部分平面図である。(第1実施形態) 図2のIII−III線断面図である。(第1実施形態) 積層型ロータの製造方法のフローチャートである。(第1実施形態) 磁石挿入孔にフィルムを配置した様子を示す断面図である。(第1実施形態) 磁石挿入孔に永久磁石を挿入した様子を示す断面図である。(第1実施形態) 型締めした様子を示す断面図である。(第1実施形態) 樹脂封止の様子を示す断面図である。(第1実施形態) 型開きした様子を示す断面図である。(第1実施形態) 封止樹脂の斜視図である。(第1実施形態) 磁石挿入孔にフィルムを配置した様子を示す断面図である。(第2実施形態) 封止樹脂の斜視図である。(第2実施形態) 応力評価計算の計算条件の説明図である。 応力評価計算の計算結果を示す折れ線グラフである。 他の応力評価計算の計算結果を示す折れ線グラフである。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜簡略化される。また、説明の便宜上、図面における寸法は実際の製品の寸法を必ずしも反映したものとはなっていない。
図1に、積層型ロータ1(回転子)を示している。積層型ロータ1は、積層鉄心2と、複数の永久磁石3と、を備えている。
積層鉄心2は、円環状にプレス打抜加工された磁性鋼板を数百枚積層したものである。一枚の磁性鋼板の厚みは、例えば0.1〜0.3mmである。積層鉄心2の積層方向における厚みは、積層方向で圧縮されていない自然状態において例えば60.6mmである。以下、積層鉄心2の半径方向を単に「半径方向」と称し、積層鉄心2の円周方向を単に「円周方向」と称し、積層鉄心2の積層方向を単に「積層方向」と称する。
積層鉄心2には、複数の磁石挿入孔4が形成されている。各磁石挿入孔4は、積層鉄心2を積層方向に貫いている。複数の磁石挿入孔4には、複数の永久磁石3がそれぞれ収容されている。図1に示すように、積層鉄心2は、平面視において、同じ形状を円周方向に8回繰り返した形状となっている。従って、以降の説明においては、図1において二点鎖線で特定した領域Aのみに着目して説明するものとする。
図2に示すように、領域Aには、2つの磁石挿入孔4が形成されている。各磁石挿入孔4は、平面視で略直線的に形成されている。各磁石挿入孔4は、半径方向に対して若干傾斜して形成されている。2つの磁石挿入孔4は、円周方向に若干離れて配置されている。2つの磁石挿入孔4は、半径方向外側に向かうにつれて互いに離れるように形成されている。2つの磁石挿入孔4は、半径方向を基準として線対称に形成されている。
1つの磁石挿入孔4には、1つの永久磁石3が収容され、封止樹脂Rにより封止されている。これにより、永久磁石3は、積層鉄心2に対して固定されている。永久磁石3は、磁石挿入孔4の平面視での長手方向の略中央に配置されている。永久磁石3は略直方体状に形成されており、図2の平面視において、永久磁石3の長手方向は磁石挿入孔4の長手方向に一致している。永久磁石3は、2つの主面5を有する。各主面5の法線方向は、図2の平面視において磁石挿入孔4の長手方向に対して直交しており、且つ、積層方向に対しても直交している。
封止樹脂Rは、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂であることが好ましい。封止樹脂Rは、永久磁石3を半径方向及び円周方向、積層方向で覆っている。従って、永久磁石3は外部に露出していないし、積層鉄心2に対して積極的には接触していない。
図3には、図2のIII−III線断面図を示している。図3に示すように、磁石挿入孔4の内面6には、磁石挿入孔4の内面6に対する封止樹脂Rの接着を部分的に禁止する2つの筒状のフィルム7が配置されている。各フィルム7は、例えばポリイミドなどの材質により形成されたものである。各フィルム7の厚みは、例えば5から100マイクロメートルである。2つのフィルム7は、積層方向に離れて配置されている。また、前述のフィルム7に代わりフィルム7が配置される積層鉄心2側に離型剤を塗布しても同じ効果が得られる。従って、封止樹脂Rは、積層方向における中央部R1においてのみ、磁石挿入孔4の内面6に対する接着が許容されており、積層方向における2つの端部R2においては磁石挿入孔4の内面6に対する接着が禁止されている。なお、図3において、磁石挿入孔4内において封止樹脂Rが完全には充填されていないのは、型開き時に積層鉄心2が積層方向に膨張したことに起因する。本実施形態では、封止樹脂Rの積層方向における端部R2が磁石挿入孔4の内面6に対して接着されていないので、上記膨張の際に封止樹脂Rに外力が作用し難くなっており、もって、型開きの際に封止樹脂Rに割れが発生するのを防止している。
ここで、磁石挿入孔4の内面6に対する封止樹脂Rの接着の具体的な範囲について説明する。型開き後の積層鉄心2の積層方向の長さを2Lとする。型開き後において封止樹脂Rが磁石挿入孔4の内面6に接着している領域の、積層鉄心2の積層方向における中央Cから磁石挿入孔4の上側の開口4a(一方の開口)に向かう積層方向の長さをX1とする。型開き後において封止樹脂Rが磁石挿入孔4の内面6に接着している領域の、積層鉄心2の積層方向における中央Cから磁石挿入孔の下側の開口4b(他方の開口)に向かう積層方向の長さをX2とする。この場合、同様に型開き後において、X1≦0.19L、且つ、X2≦0.19Lが成立している。
次に、図4から図10を参照して、積層型ロータ1の製造方法を説明する。
まず、図5に示すように、磁石挿入孔4の内面6に2つのフィルム7を配置する(S100)。このとき、2つのフィルム7は、積層方向において互いに離して配置する。より詳細には、上側のフィルム7の上側の開口7aが磁石挿入孔4の上側の開口4aに対して積層方向で揃うように、上側のフィルム7を配置する。同様に、下側のフィルム7の下側の開口7bが磁石挿入孔4の下側の開口4bに対して積層方向で揃うように、下側のフィルム7を配置する。これにより、磁石挿入孔4の内面6は、積層方向における中央のみが露出することになる。
次に、図6に示すように、磁石挿入孔4内に永久磁石3を挿入する(S110)。このとき、永久磁石3は、磁石挿入孔4の開口4a及び開口4bから等しい距離となるように、磁石挿入孔4に対して位置決めする。また、永久磁石3は、磁石挿入孔4の長手方向における中央に位置するように、磁石挿入孔4に対して位置決めする。
次に、図7に示すように、型締めする(S120)。具体的には、上型10と下型11によって、積層鉄心2を積層方向において挟持する。この挟持により、積層鉄心2は積層方向で若干圧縮されることになる。図7には、型締めにより積層方向で圧縮された積層鉄心2が示されている。図7に示すように、型締めされた状態において、磁石挿入孔4の内面6は、積層方向における中央のみが露出している。磁石挿入孔4の内面6の露出した領域を露出領域12とする。この露出領域12の上端12a及び下端12bの位置は、型開き後において、X1≦0.19L、且つ、X2≦0.19Lが成立するように設定する。なお、露出領域12の上端12aとは、露出領域12の積層方向における端のうち上型10に近い方の端である。同様に、露出領域12の下端12bとは、露出領域12の積層方向における端のうち下型11に近い方の端である。
次に、図8に示すように、下型11のゲート13を介して溶融樹脂rを磁石挿入孔4に充填し、硬化させる(S130)。このとき、溶融樹脂rは磁石挿入孔4の内面6のうち露出領域12に対してのみ接着することになる。
次に、溶融樹脂rの硬化後、図9に示すように型開きし(S140)、積層型ロータ1を金型から取り出す(S150)。型開きに際しては、封止樹脂Rの中央部R1のみが磁石挿入孔4の内面6に対して接着している。従って、型開きに際して積層鉄心2が積層方向に若干膨張しても、封止樹脂Rに過大な外力が作用することはなく、もって、型開き時における封止樹脂Rの割れを効果的に防止する。なお、図10では、磁石挿入孔4内で硬化した封止樹脂Rのみを描いている。図10において、磁石挿入孔4の内面6に対して接着している領域をハッチングで特定している。図10に示すように、本実施形態では、封止樹脂Rの中央部R1が全周にわたって切れ目なく磁石挿入孔4の内面6に対して接着している。
上記第1実施形態は、以下のように変更できる。即ち、上記第1実施形態では、磁石挿入孔4の内面6に対する封止樹脂Rの接着を部分的に禁止するために、磁石挿入孔4の内面6に対して溶融樹脂rの充填前に予めフィルム7を部分的に配置することにしている。しかしながら、フィルム7を配置することに代えて、磁石挿入孔4の内面6に対して離型剤を部分的に塗布することより上記接着を部分的に禁止するようにしてもよいし、磁石挿入孔4の内面6に対して樹脂薄板を配置することにより上記接着を部分的に禁止するようにしてもよい。また、磁石挿入孔4に永久磁石3を挿入する前に予め永久磁石3を樹脂封止しておき、樹脂封止された永久磁石3を磁石挿入孔4内に挿入し、樹脂封止された永久磁石3の積層方向における中央のみを接着剤等を用いて磁石挿入孔4の内面6に対して接着するようにすることも考えられる。
(第2実施形態)
以下、図11及び図12を参照して、第2実施形態を説明する。以下、第2実施形態が上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
上記第1実施形態では、図5に示すように、2つの筒状のフィルム7を積層方向において互いに離して配置することによって、図10に示すように、封止樹脂Rの中央部R1を全周にわたって磁石挿入孔4の内面6に対して接着させることとしている。
これに対し、本実施形態では、図11に示すように、2つの筒状のフィルム7は、永久磁石3の主面5に対して対向するフィルム連結部14によって連結されている。従って、図12に示すように、封止樹脂Rの中央部R1のうち永久磁石3の主面5に対向する部分R3の、磁石挿入孔4の内面6に対する接着は禁止されている。
(第1応力評価計算)
次に、図13及び図14を参照して、型開き時における第1応力評価計算について説明する。本計算は、封止樹脂Rのうち磁石挿入孔4の内面6に対して接着される領域の大小を変化させると、封止樹脂Rに発生する最大主応力がどのように変化するかを有限要素法を用いて数値計算したものである。最大主応力は、図13に示す着目箇所A〜Eごとに集計した。即ち、図13において「A」で示す着目箇所においては、積層方向で並んだ複数の要素ごとに最大主応力が算出されるが、複数の最大主応力の中でも最大となるものを「A」における最大主応力とした。封止樹脂Rの物性としては、不飽和ポリエステル樹脂の物性を用いた。不飽和ポリエステル樹脂の弾性率は9.0GPaであり、不飽和ポリエステル樹脂の引張強度は35MPaである。型開き前の圧縮状態における積層鉄心2の積層方向における寸法2Lは、59.9mmであり、型開き後の自然状態における積層鉄心2の積層方向における寸法は、60.6mmとした。
図14に、上記応力評価計算の計算結果を示す。横軸は図13で示した着目箇所であり、縦軸は着目箇所に対応する最大主応力である。各折れ線に添えられた数値は、図3のX1(単位はmm)である。なお、X2はX1と同値とした。また、「(すべり)」と付記されていない数値が添えられた折れ線に対応する計算においては、図10に示すように封止樹脂Rの中央部R1は全周にわたって磁石挿入孔4の内面6に接着していることを計算条件に加えた。一方、「(すべり)」と付記された数値が添えられた折れ線に対応する計算においては、図12に示すように封止樹脂Rの中央部R1のうち部分R3を除いた部分のみが磁石挿入孔4の内面6に接着していることを計算条件に加えた。図14によれば、磁石挿入孔4の内面6に対する封止樹脂Rの接着面積が小さくなるほど、封止樹脂Rに発生する最大主応力を低減できることがわかる。また、具体的には、X1(mm)及びX2(mm)を何れも5.7mm以下とすれば、型開き時に封止樹脂Rに発生する最大主応力を引張強度以下に抑えることができることがわかる。即ち、X1(mm)及びX2(mm)を0.19L(mm)以下とすれば、型開き時に封止樹脂Rに発生する最大主応力を引張強度以下に抑えることができることがわかる。更に言えば、永久磁石3の主面5と対向する領域においても磁石挿入孔4の内面6に対する封止樹脂Rの接着を禁止すれば、型開き時に封止樹脂Rに発生する最大主応力をより一層抑えることができる。
なお、封止樹脂Rを磁石挿入孔4の内面6に対して固定するためには、X1(mm)及びX2(mm)は、何れも少なくとも1mm以上であることが必要と考える。
(第2応力評価計算)
次に、図15を参照して、型開き時における第2応力評価計算について説明する。本応力評価計算は、上記第1応力評価計算と以下の点で異なる。即ち、封止樹脂Rの物性としては、不飽和ポリエステル樹脂に代えてエポキシ樹脂の物性を用いた。エポキシ樹脂の弾性率は17.0GPaであり、エポキシ樹脂の引張強度は104MPaである。
図15に、上記応力評価計算の計算結果を示す。本計算では、図10に示すように封止樹脂Rの中央部R1は全周にわたって磁石挿入孔4の内面6に接着していることを計算条件に加えた。また、X1(mm)及びX2(mm)は何れも5.7mmとした。図15によれば、X1(mm)及びX2(mm)を何れも5.7mm以下とすれば、エポキシ樹脂を採用した場合であっても、型開き時に封止樹脂Rに発生する最大主応力を引張強度以下に抑えることができることがわかる。即ち、X1(mm)及びX2(mm)を0.19L(mm)以下とすれば、型開き時に封止樹脂Rに発生する最大主応力を引張強度以下に抑えることができることがわかる。
以上に説明したように、積層型ロータ1(回転子)の積層鉄心2に形成された磁石挿入孔4に永久磁石3を挿入し、樹脂封止により永久磁石3を積層鉄心2に固定する、積層型ロータ1の製造方法は、磁石挿入孔4に永久磁石3を挿入する磁石挿入工程(S110)と、積層鉄心2をその積層方向において上型10と下型11により挟持する型締め工程(S120)と、磁石挿入孔4に溶融樹脂rを充填する充填工程(S130)と、溶融樹脂rの硬化後に型開きする型開き工程(S140)と、を含む。充填工程(S130)において溶融樹脂rを磁石挿入孔4の内面6に接触させる領域は、X1≦0.19L、且つ、X2≦0.19Lが成立するように限定する。ただし、図3に示すように、型開き後の積層鉄心2の積層方向の長さを2Lとし、型開き後において封止樹脂Rが磁石挿入孔4の内面6に接触している領域の、積層鉄心2の積層方向における中央Cから磁石挿入孔4の上側の開口4a(一方の開口)に向かう積層方向の長さをX1とし、型開き後において封止樹脂Rが磁石挿入孔4の内面6に接触している領域の、積層鉄心2の積層方向における中央Cから磁石挿入孔4の下側の開口4b(他方の開口)に向かう積層方向の長さをX2とする。以上の方法によれば、型開きの際に封止樹脂Rに割れが発生するのを防止することができる。
1 積層型ロータ
2 積層鉄心
3 永久磁石
4 磁石挿入孔
4a 開口
4b 開口
5 主面
6 内面
7 フィルム
7a 開口
7b 開口
10 上型
11 下型
12 露出領域
12a 上端
12b 下端
13 ゲート
14 フィルム連結部
C 中央
r 溶融樹脂
R 封止樹脂
R1 中央部
R2 端部
R3 部分

Claims (1)

  1. 回転子の積層鉄心に形成された磁石挿入孔に永久磁石を挿入し、樹脂封止により前記永久磁石を前記積層鉄心に固定する、回転子の製造方法であって、
    前記磁石挿入孔に前記永久磁石を挿入する磁石挿入工程と、
    前記積層鉄心をその積層方向において上型と下型により挟持する型締め工程と、
    前記磁石挿入孔に溶融樹脂を充填する充填工程と、
    前記溶融樹脂の硬化後に型開きする型開き工程と、
    を含み、
    前記充填工程において前記溶融樹脂を前記磁石挿入孔の内面に接触させる領域は、
    X1≦0.19L、且つ、X2≦0.19Lが成立するように限定する、
    製造方法。
    ただし、型開き後の前記積層鉄心の積層方向の長さを2Lとし、型開き後において封止樹脂が前記磁石挿入孔の前記内面に接着している領域の、前記積層鉄心の積層方向における中央から前記磁石挿入孔の一方の開口に向かう積層方向の長さをX1とし、型開き後において前記封止樹脂が前記磁石挿入孔の前記内面に接着している前記領域の、前記積層鉄心の積層方向における前記中央から前記磁石挿入孔の他方の開口に向かう積層方向の長さをX2とする。
JP2016169187A 2016-08-31 2016-08-31 回転子の製造方法 Expired - Fee Related JP6711212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016169187A JP6711212B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 回転子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016169187A JP6711212B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 回転子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018038166A true JP2018038166A (ja) 2018-03-08
JP6711212B2 JP6711212B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=61566196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016169187A Expired - Fee Related JP6711212B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 回転子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6711212B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020129929A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 日本製鉄株式会社 ステータ用接着積層コアおよび回転電機
JP2021075183A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 三菱重工業株式会社 ロータの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020129929A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 日本製鉄株式会社 ステータ用接着積層コアおよび回転電機
JPWO2020129929A1 (ja) * 2018-12-17 2021-10-21 日本製鉄株式会社 ステータ用接着積層コアおよび回転電機
JP2021075183A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 三菱重工業株式会社 ロータの製造方法
WO2021095376A1 (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 三菱重工業株式会社 ロータの製造方法
JP7499016B2 (ja) 2019-11-11 2024-06-13 三菱重工業株式会社 ロータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6711212B2 (ja) 2020-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101660074B1 (ko) 회전자 철심
US8497756B2 (en) Reactor core and reactor
US10873249B2 (en) Resin filling method and resin filling device for magnet embedded core
JP4735529B2 (ja) モータの固定子
JP6138673B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
US11128206B2 (en) Method of manufacturing rotor of rotating electrical machine
JP4726602B2 (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP6711212B2 (ja) 回転子の製造方法
JP6320860B2 (ja) 回転子積層鉄心及びその製造方法
JP2015122484A (ja) コイルとその製造方法、及びリアクトル
JP2016077053A (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JP2019213451A (ja) 結合されたロータ軸
US10476359B2 (en) Motor rotor and method for manufacturing the same
JP7172051B2 (ja) ロータコアの製造装置
US20120313329A1 (en) Vented Dual Lip Seal And Method Of Making
JP2012114190A (ja) リアクトル
JP2008278684A (ja) 一体成形方法
JP2017022886A (ja) 永久磁石固定方法、金型、及び電機子
JP2016139634A (ja) インダクタ部品
CN110268608B (zh) 旋转电机用部件的制造方法
JP2699250B2 (ja) 磁場発生装置及び磁場発生装置製造方法
JP2013183545A (ja) モータの回転子
JP2017147775A (ja) 磁石挿入方法
JP2014220911A (ja) 回転子積層鉄心および回転子積層鉄心の製造方法
JP2016184637A (ja) アモルファス変圧器鉄心

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6711212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees