JP2013183545A - モータの回転子 - Google Patents

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博和 松崎
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Abstract

【課題】高回転時の遠心力や温度変化時の熱変形差によって樹脂部にヒビが入らないモータの回転子を提供して軽量化も実現する。
【解決手段】モータの回転子1において、円周方向における永久磁石3の端面3a,3bとこれに対向する磁石挿入孔4の側面4a,4bとの間に形成される空隙部11に、ロータコア補強部材6に形成された突起部12が差し込まれると共に、その空隙部11に樹脂が充填され且つロータコア補強部材6が樹脂によって被覆された構造。高速回転時の遠心力及び温度変化時の熱変形差によって応力が集中する部位に突起部12が設けられているので、この突起部12によって強度が高まり樹脂にヒビが入るのを抑制できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータの回転子に関する。
永久磁石を固定する樹脂部とロータコア端面に接着してエンドプレート機能を有する樹脂部とを一体成形したモータの回転子が提案されている(例えば、特許文献1等に記載)。
特許文献1では、永久磁石と磁石収容孔内面との間に形成された空隙に樹脂を充填して磁石固定用樹脂部を形成し、この磁石固定用樹脂部に連続するようにロータコアの軸方向両端面に接着するロータコア挟持用樹脂部を形成した構造となっている。
特開2010−142038号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転子では、高回転時の遠心力や温度変化時の熱変形差(樹脂とコア材、樹脂と磁石)によって磁石近傍の孔に充填された樹脂に応力が集中して樹脂にヒビが入ってしまう可能性がある。このため、破壊が生じない運転条件ならびに環境条件は樹脂強度によって決まってしまうので、高回転、高信頼性を問う用途には樹脂化することができない。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、高回転時の遠心力や温度変化時の熱変形差によって樹脂部にヒビが入らないモータの回転子を提供して軽量化も実現することを目的とする。
本発明のモータの回転子では、ロータコア補強部材に形成された突起部を、円周方向における永久磁石の端面とこれに対向する磁石挿入孔の側面との間に形成される空隙部に差し込んで、永久磁石をロータコアに固定する樹脂部の強度を向上させる構造としている。
本発明に係るモータの回転子によれば、永久磁石の端面とこれに対向する磁石挿入孔の側面との間に形成される空隙部に充填される樹脂部にロータコア補強部材の突起部が差し込まれるので、突起部と樹脂部とが一体化されることにより、遠心力の作用や温度変化時の熱の影響で永久磁石が樹脂部を押圧しても突起部が樹脂部の強度補強部材として機能して樹脂部にヒビが入るのを防止することができる。これにより、磁石固定機能とエンドプレート機能の役目をする部位を樹脂で構成できるので、回転子の軽量化を実現することが可能となる。
第1実施形態の回転子の全体斜視図である。 第1実施形態の回転子において樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図と永久磁石挿入部分の要部拡大図である。 第1実施形態の回転子の分解斜視図である。 第1実施形態の回転子の図1A−A線断面図である。 第1実施形態の回転子において、ロータコア補強部材の突起部を永久磁石挿入孔に挿入する状態図と抜け止め部材による抜け止め状態図である。 第1実施形態の変形例のロータコア補強部材の斜視図とこのロータコア補強部材のロータコアへの装着状態の要部拡大平面図である。 第2実施形態の回転子における樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図である。 第2実施形態の回転子の断面図である。 第2実施形態の回転子におけるロータコア補強部材のロータコアへの装着状態の要部拡大平面図である。 第2実施形態の変形例のロータコア補強部材の斜視図とこのロータコア補強部材のロータコアへの装着状態の要部拡大平面図である。 第3実施形態の回転子において樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図である。 第3実施形態の回転子における図11B−B線断面図とその要部拡大断面図である。 第3実施形態の回転子が熱変形したときのコアと樹脂の熱変形量を説明するための図である。 第3実施形態の回転子と比較するための第1実施形態の回転子が熱変形したときのコアと樹脂の熱変形量を説明するための図である。 第4実施形態の回転子において樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図である。 第4実施形態の回転子における図15C−C線断面図とその要部拡大断面図である。 第4実施形態の回転子が熱変形したときのコアと樹脂の熱変形量を説明するための図である。 第4実施形態の回転子と比較するための第3実施形態の回転子が熱変形したときのコアと樹脂の熱変形量を説明するための図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態のモータの回転子1は、図1〜図5に示すように、ロータコア2と、複数個の永久磁石3と、ロータコア2に形成された磁石挿入孔4と、永久磁石3を固定する樹脂部5と、ロータコア補強部材6とを備えている。
ロータコア2は、円環状をなす複数の電磁鋼板7が何枚にも積層されることで中心にロータ軸(図示は省略)を挿入させる円形のロータ軸貫通孔8を有した円筒体として形成されている。ロータコア2には、電磁鋼板7の積層方向に貫通して形成されると共に円周方向に永久磁石3を所定間隔で挿入配置させる磁石挿入孔4が形成されている。
磁石挿入孔4は、永久磁石3の周囲に樹脂を充填することができる空隙部を有する程度の平面視矩形状をなす孔として形成されている。この磁石挿入孔4は、電磁鋼板7の積層方向両端におけるロータコア2の一端面2aから他端面2bに貫通する貫通孔とされている。
また、ロータコア2には、ロータコア2からロータコア補強部材6が外れるのを防ぐ抜け止め部材9を挿入させるための貫通孔10が形成されている。貫通孔10は、磁石挿入孔4の近傍位置に円形孔として形成されている。また、貫通孔10は、各磁石挿入孔4と対応してそれぞれ設けられている。
永久磁石3は、平面視矩形状をなす板状の棒磁石とされている。この永久磁石3は、各ロータコア2の磁石挿入孔4にそれぞれ挿入される。磁石挿入孔4内では、永久磁石3と磁石挿入孔4の内壁との間に隙間ができるようになっている。
樹脂部5は、磁石挿入孔4の内部と貫通孔10の内部と後述するロータコア補強部材6の全体を樹脂で覆うことで形成されている。図1では、ロータコア2の両端面2a、2bの外周縁部にリング形状をなすように樹脂部5を形成している。この樹脂部5のリング形状をなす部位は、ロータコア2のエンドプレートとして機能をする。なお、樹脂部5には、磁石保持穴20が形成されている。磁石保持穴20は、各永久磁石3と対応する位置に小さな円形孔として形成されている。
ロータコア補強部材6は、円周方向における前記永久磁石3の端面3a、3bとこれに対向する前記磁石挿入孔4の側面4a、4bとの間に形成される空隙部11にそれぞれ差し込まれる突起部12と、各磁石挿入孔4に差し込まれた突起部12を連結する連結部13を有している。ロータコア補強部材6は、例えば金属からなる一本の線材を折り曲げて制作されている。
突起部12は、略矩形状に折り曲げられて形成されており、一つの永久磁石3に対して2つ設けられている。また、突起部12は、前記空隙部11に差し込まれた時に永久磁石3の端面3a、3bとこれに対向する磁石挿入孔4の側面4a、4bに接触しないようになっている。また、第1実施形態では、磁石挿入孔4の入口から少し奥に入った位置まで突起部12が入り込むようになっている。連結部13は、2つで一組とされる突起部12同士を連結する第1連結部13aと、突起部12及び第1連結部13aを1つのユニットした時に各ユニット同士を連結する第2連結部13bとからなる。連結部13は、ロータコア2の両端面2a、2bから少し離れて設けられており、全体として見ると略円形状とされている。
ロータコア補強部材6には、ロータコア2から該ロータコア補強部材6が外れるのを防ぐ抜け止め部材9が設けられている。抜け止め部材9は、ロータコア2の積層方向に形成された貫通孔10に挿入される挿入部9aと、挿入側から反対側に突き出てロータコア2の端面2bに係止される爪部9bと、各挿入部9aを連結する連結部9cとで構成されている。この抜け止め部材9は、ロータコア補強部材6と同様、金属からなる一本の線材を折り曲げて制作されている。
挿入部9aは、少なくとも貫通孔10の長さよりも長くなっている。爪部9bは、挿入部9aの先端に鍵の手の形状として設けられており、挿入側から反対側に突き出たロータコア2の端面2bに係止される。連結部9cは、挿入部9aの複数本を円弧状に連結するようになっている。かかる抜け止め部材9は、ロータコア補強部材6に対して橋渡し部14にて一体化されている。
抜け止め部材9を一体化したロータコア補強部材6は、ロータコア2の両端面2a、2bにそれぞれ設けられている。そして、このロータコア補強部材6は、抜け止め部材9も含めて樹脂により被覆されることで樹脂部5と一体化されている。
このように構成された第1実施形態の回転子1では、高回転時の遠心力や温度変化時の熱変形によって永久磁石3の端面3a、3bとこれに対向する磁石挿入孔4の側面4a、4bとの間に形成された空隙部11に充填された樹脂部5に応力が集中する。このため、応力集中部(図4中、点線Mで囲んだ部位)が樹脂のみであると、強度不足により樹脂にヒビが入ることがある。しかし、第1実施形態の回転子1によれば、応力集中部にロータコア補強部材6の突起部12を差し込んでいるので、この突起部12が補強材として機能し樹脂にヒビが入るのを抑制する。
また、第1実施形態の回転子1では、樹脂にヒビが入ったとしても、樹脂部5のリング形状をなす部位であるエンドプレートと磁石挿入孔4の樹脂とを突起部12で繋いでいるため、エンドプレートの分離を防止することができる。また、これにより、磁石固定機能とエンドプレート機能の役目をする部位を樹脂で構成できるので、回転子の軽量化及び低コスト化を実現することが可能となる。
また、第1実施形態の回転子1では、ロータコア補強部材6の突起部12と抜け止め部材9の先端に設けられた爪部9bとにより、ロータコア補強部材6がロータコア2に固定されるため、樹脂成形時の樹脂圧を受けてもロータコア補強部材6の位置ずれが生じない。
また、第1実施形態の回転子1では、ロータコア2の積層方向両端面側にロータコア補強部材6がそれぞれ配置されているので、両端側で磁石固定機能とエンドプレート機能を発揮させることができる。
<第1実施形態の変形例>
図6は、第1実施形態の変形例のロータコア補強部材6の斜視図とこのロータコア補強部材6のロータコア2への装着状態の要部拡大平面図である。図6のロータコア補強部材6は、プレス加工で製作した例である。このロータコア補強部材6は、突起部12と抜け止め部材9をリング形状の連結部15で連結した構造である。ロータコア補強部材6をプレス加工で製作すれば、大量に製造することができると共にコストも抑えることができる。
<第2実施形態>
図7は第2実施形態の回転子における樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図、図8はその回転子の断面図、図9はその回転子におけるロータコア補強部材のロータコアへの装着状態の要部拡大平面図である。
第2実施形態のモータの回転子1では、ロータコア補強部材6の連結部13(第1連結部13a)が永久磁石3の端面3c上に接するように設けている。また、連結部13の第2連結部13b及び抜け止め部材9の連結部9cもロータコア2の端面2a,2bに接触している。このように、ロータコア補強部材6の第1連結部13aが永久磁石3の端面3cに接して設けられることで、永久磁石3の磁石挿入孔4の挿入方向での抜け止めを図ることができる。
一般的に回転子1の組立には、金型内で図7のようにサブアッシーを組み立てる必要があることからロータコア2、永久磁石3、ロータコア補強部材6等の構成部品がばらけないように縦開きの成型機を使用する。第2実施形態では、ロータコア補強部材6が永久磁石3の抜け止めをする機能をすることで、サブアッシー状態にて一塊の構造体として扱えるようになり、横開きの樹脂成型機でも成型が可能となる。よって、樹脂成型設備の自由度が高くなる。
また、この第2実施形態では、予め図7のサブアッシーを組み立てておき、それを成型機へ投入することが出来るので、樹脂金型内でサブアッシーを組み立てる必要がない。また、第2実施形態によれば、金型へ構成部品をセットする時間を短縮できるため、樹脂成型機のサイクルタイムを短縮することができる。その結果、樹脂エンドプレートを有する回転子1を安価に提供することができる。
<第2実施形態の変形例>
図10は、第2実施形態の変形例のロータコア補強部材の斜視図とこのロータコア補強部材のロータコアへの装着状態の要部拡大平面図である。図10のロータコア補強部材6は、プレス加工で製作した例である。ロータコア補強部材6をプレス加工で製作すれば、大量に製造することができると共にコストも抑えることができる。
図10のロータコア補強部材6では、突起部12と抜け止め部材9とをリング形状の連結部15で連結した構造であり、その連結部15に永久磁石3の端面3c上に接する磁石押さえ片21を設けている。
<第3実施形態>
図11は第3実施形態の回転子において樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図、図12は第3実施形態の回転子の断面図と抜け止め部材の爪部による係止状態を示す要部拡大断面図である。
第3実施形態のモータの回転子1では、抜け止め部材9は、ロータコア2の積層方向に形成された貫通孔10の途中に孔径が広い部位16が形成されることで形成された段差面17に係止する爪部9bを先端に有している。この抜け止め部材9は、貫通孔10を挿入側からその反対側に抜け出るようにするのではなく、貫通孔10に挿入される挿入部9aの長さを短くしている。そして、挿入部9aの先端に形成したフック形状の爪部9bを前記段差面17に係止させている。
ロータコア2の両端側で孔径を小とし中央側で孔径を大とした貫通孔10は、孔径の小さい電磁鋼板7を数枚積層し、その上に孔径の大きい電磁鋼板7を複数枚積層した後、更にその上に孔径の小さい電磁鋼板7を数枚積層して形成される。
第3実施形態によれば、ロータコア補強部材6の挿入部9aをロータコア積層方向で貫通させる必要がないので、挿入部9aの長さを短くすることができ、該ロータコア補強部材6の材料費を低減することができる。
また、第3実施形態によれば、温度変化時に線膨張係数の違いによって発生するロータコア2と樹脂部5の樹脂の寸法変化の差が小さくなる。よって、発生する応力が小さくなるため、爪部9b近傍の樹脂に割れが発生しづらくなる。これを図13及び図14を例示して説明する。図13は第3実施形態の構造を示し、図14は第1実施形態の構造を示している。
図13に示すように、ロータコア2の端面2aから爪部9bが係止される段差面17までの距離L1は、図14に示すロータコア2の端面2aから貫通孔10を通してその反対側の端面2bに突き出て爪部9bが係止される端面2bまでの距離L2よりも短くなっている。このため、図13の構造では、熱変形後のコア仮想線位置を破線M1で示すとロータコア2と樹脂の熱変形量差S1が小となり、コア端部が樹脂に大きく食い込まない。これに対して、図14の構造では、熱変形後のコア仮想線位置を破線M2で示すとロータコア2と樹脂の熱変形量差S2が大となり、コア端部が樹脂に大きく食い込む。
<第4実施形態>
図15は第4実施形態の回転子において樹脂部を形成する前の状態を示す斜視図、図16は図15C−C線の断面図とその要部拡大断面図である。
第4実施形態のモータの回転子1では、抜け止め部材9は、ロータコア2の積層方向に形成された止まり孔18を有し、その止まり孔18の奥に孔径が広い部位18Aが形成されることで形成された段差面19に係止される爪部9bを先端に有している。このため、第4実施形態の抜け止め部材9の挿入部9aの長さも第3実施形態と同様に短い。
この止まり孔18は、孔径の小さい電磁鋼板7を数枚積層し、その上に孔径の大きい電磁鋼板7を複数枚積層し、更にその上に孔の無い電磁鋼板7を複数枚積層した後、孔径の大きい電磁鋼板7の数枚と、孔径の小さい電磁鋼板7をこの順で積層して形成される。
第4実施形態によれば、抜け止め部材9の挿入部9aを挿入させる止まり孔18の深さが浅いので、この止まり孔18に埋め込まれる樹脂の使用量を少なくすることができ、コスト低減になる。
また、第4実施形態によれば、温度変化時に線膨張係数の違いによって発生するロータコア2と樹脂部5の樹脂の寸法変化の差が小さくなる。よって、発生する応力が小さくなるため、爪部9b近傍の樹脂に割れが発生しづらくなる。これを図17及び図18を例示して説明する。図17は第4実施形態の構造を示し、図18は第3実施形態の構造を示している。
図17に示すように、爪部9bが係止される段差面19から止まり孔18の底までの距離L3は、図18に示す貫通孔10の途中に形成された孔径が広い部位16の距離L4よりも短くなっている。このため、図17の構造では、熱変形後の樹脂仮想線位置を破線M3で示すとロータコア2と樹脂の熱変形量差S3が小となり、コア端部が樹脂に大きく食い込まない。これに対して、図18の構造では、熱変形後の樹脂仮想線位置を破線M4で示すとロータコア2と樹脂の熱変形量差S4が大となり、コア端部が樹脂に大きく食い込む。
本発明は、例えば電気自動車等に搭載されるモータの回転子に用いることができる。
1 回転子
2 ロータコア
3 永久磁石
4 磁石挿入孔
5 樹脂部
6 ロータコア補強部材
7 電磁鋼板
10 貫通孔
9 抜け止め部材
9a 挿入部
9b 爪部
11 空隙部
12 突起部

Claims (7)

  1. 複数の電磁鋼板が積層されたロータコアと、
    複数個の永久磁石と、
    前記ロータコアの積層方向に貫通して形成されると共に円周方向に複数形成された磁石挿入孔と、
    前記磁石挿入孔に樹脂を充填して前記永久磁石を固定する樹脂部と、
    円周方向における前記永久磁石の端面とこれに対向する前記磁石挿入孔の側面との間に形成される空隙部に差し込まれる突起部と、各磁石挿入孔に差し込まれた突起部を連結する連結部を有し、前記ロータコアの積層方向の端面側に配置されるロータコア補強部材と、を備え、
    前記樹脂によって前記ロータコア補強部材が覆われ、該ロータコア補強部材が前記樹脂部と一体化されている
    ことを特徴とするモータの回転子。
  2. 請求項1記載のモータの回転子であって、
    前記ロータコア補強部材には、前記ロータコアから該ロータコア補強部材が外れるのを防ぐ抜け止め部材が設けられている
    ことを特徴とするモータの回転子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータの回転子であって、
    前記ロータコア補強部材の前記連結部が、前記永久磁石の端面上に接して設けられた
    ことを特徴とするモータの回転子。
  4. 請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載のモータの回転子であって、
    前記抜け止め部材は、前記ロータコアの積層方向に形成された貫通孔に挿入されて挿入側から反対側に突き出たロータコアの端面に係止する爪部を先端に有している
    ことを特徴とするモータの回転子。
  5. 請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載のモータの回転子であって、
    前記抜け止め部材は、前記ロータコアの積層方向に形成された貫通孔の途中に孔径が広い部位が形成されることで形成された段差面に係止する爪部を先端に有している
    ことを特徴とするモータの回転子。
  6. 請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載のモータの回転子であって、
    前記抜け止め部材は、前記ロータコアの積層方向に形成された止まり孔を有し、その止まり孔の奥に孔径が広い部位が形成されることで形成された段差面に係止される爪部を先端に有している
    ことを特徴とするモータの回転子。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載のモータの回転子であって、
    前記ロータコア補強部材は、前記ロータコアの積層方向の両端面側にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とするモータの回転子。
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