JP2018036933A - 端末装置、端末装置のプログラム、端末装置の制御方法、および表示システム - Google Patents

端末装置、端末装置のプログラム、端末装置の制御方法、および表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクターへの接続手順を簡易化する。【解決手段】プロジェクターに画像信号を出力可能なコンピューター等の端末装置であって、過去に前記画像信号を出力したプロジェクターについて、プロジェクターに画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶する記憶部3と、接続可能なプロジェクターを検索する検索部21と、検索部21による検索の結果、接続可能な複数のプロジェクターが存在した場合、履歴情報を参照して、接続可能な複数のプロジェクターから過去に接続したプロジェクターを抽出し、抽出したプロジェクターの中から優先度の高いプロジェクターを特定する特定部22と、特定部22で特定されたプロジェクターに対応する接続情報を記憶部3から読み出し、読み出した接続情報を用いて、特定部22で特定されたプロジェクターへ画像信号を出力するように制御する制御部23とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、端末装置、端末装置のプログラム、端末装置の制御方法、および表示システムに関する。
従来、ネットワーク利用を前提としたプロジェクターとパーソナルコンピューター(以下、コンピューターとする。)とで構成される映像送信システム、または、複数のプロジェクターに複数のコンピューターを接続するシステムが提供されている。
前記システムにおいてコンピューターとプロジェクターとの接続を行うには、コンピューターに表示される各種の選択画面および操作画面において、ユーザーが以下のような指示操作を手動で行う必要があった。以下に従来の指示操作の一例を説明する。
まず、ユーザーがコンピューター上で接続用のプログラムを起動すると、接続モードの設定画面が表示される。設定画面では、例えば、アクセスポイントを経由せずにコンピューターとプロジェクターとの直接通信を行うアドホック接続モードと、アクセスポイントを経由してコンピューターとプロジェクターとの通信を行うマニュアル接続モードとの選択を行う。
ユーザーが設定画面においていずれかの接続モードのチェックボックスをクリックし、さらにOKボタンをクリックして接続モードの選択を指示すると、次にプロジェクターの検索が行われる。検索の結果、接続可能なプロジェクターが存在する場合には、プロジェクターの選択画面において接続可能なプロジェクターが一覧表示される。接続したいプロジェクターが表示されない場合には、さらに自動検索のボタンあるいは指定検索のボタンをクリックしてプロジェクターの検索を実行するための指示を行う必要がある。
ユーザーは、プロジェクターの選択画面において、接続したいプロジェクターのチェックボックスをクリックしてプロジェクターの選択の指示を行い、接続ボタンをクリックしてコンピューターとプロジェクターとの接続を確立するための指示を行う必要がある。
以上のように従来においては、接続モードの設定、プロジェクターの検索、プロジェクターの選択、およびコンピューターとプロジェクターとの接続の確立のそれぞれの指示操作を毎回行う必要があり、前記接続が完了するまでに時間と手間が掛かっていた。特に、コンピューターと複数のプロジェクターとを接続する場合には、プロジェクターごとに前記操作を行う必要があった。
そこで、例えば特許文献1では、接続対象のプロジェクターをグループ化することにより、1台のプロジェクターに接続すると、グループ内のプロジェクター全てに接続する方法が提案されている。また、プロジェクターに接続するコンピューターもグループ化することにより、グループ内全てのコンピューターをグループ化されたプロジェクターへ接続する方法が提案されている。
特開2012−150536号公報
しかしながら、特許文献1においても、上述の例のような接続するプロジェクターの検索および選択の指示操作、ならびに接続するプロジェクターとの接続の確立の指示操作は必須であった。したがって、プロジェクターの検索および選択、ならびに接続の確立に時間を要し、さらにこれらの指示操作に手間が掛かるといった課題があった。また、プロジェクターのみならず液晶ディスプレイ等の表示装置と端末装置とをネットワークを利用して接続する場合にも同様の課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、表示装置の検索から、前記表示装置との接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡易化できる端末装置、端末装置のプログラム、端末装置の制御方法、および表示システムを提供することを解決課題としている。
以上の課題を解決するため、本発明に係る端末装置の一態様は、表示装置に画像信号を出力可能な端末装置であって、過去に前記画像信号を出力した表示装置について、当該表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶する記憶部と、接続可能な表示装置を検索する検索部と、前記検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、前記履歴情報を参照して、前記接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出し、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する特定部と、前記特定部で特定された表示装置に対応する前記接続情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記接続情報を用いて、前記特定部で特定された表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する制御部と、を備える、ことを特徴とする。
前記態様において「優先度」とは、複数の表示装置が存在していた場合に、表示装置に対して端末装置から接続を試みる順序を示す指標である。一の表示装置における「優先度が高い」とは、前記一の表示装置における前記順序が他の表示装置の前記順序に比べて上位に定められていることをいう。「優先度」を判断する基準の例としては、直近の接続日時、接続回数、および端末装置と表示装置との距離等が挙げられる(以下の説明においても同様である)。
前記態様によれば、検索部は、接続可能な表示装置を検索する。特定部は、検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、記憶部に記憶された履歴情報を参照して、接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出する。また、特定部は、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する。制御部は、特定部で特定された表示装置に対応する接続情報を記憶部から読み出し、読み出した接続情報を用いて、特定部で特定された表示装置へ画像信号を出力するように制御する。したがって、端末装置に接続可能な複数の表示装置が存在する場合であっても、端末装置のユーザーが、表示装置の検索、表示装置の選択、および表示装置への接続等の処理を端末装置に実行させるための操作を行うことなく、これらの処理が端末装置により実行される。その結果、表示装置の検索から、前記表示装置と前記端末装置の接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
上述した端末装置の一態様において、前記優先度は、接続日時が現在に近いものほど高く定められており、前記履歴情報は、接続日時を含んでおり、前記特定部は、前記履歴情報を参照して、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定してもよい。
この態様によれば、接続日時が現在に近い表示装置ほど、高い優先度で端末装置と接続される。したがって、直近に接続した表示装置の検索から、当該表示装置と前記端末装置との接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
上述した端末装置の一態様において、前記優先度は、接続回数が多いほど高く定められており、前記履歴情報は、接続回数を含んでおり、前記特定部は、前記履歴情報を参照して、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定してもよい。
この態様によれば、接続回数が多い表示装置ほど、高い優先度で端末装置と接続される。したがって、接続回数が多く、使用頻度が高い表示装置の検索から、当該表示装置と前記端末装置との接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
上述した端末装置の一態様において、前記優先度は、表示装置と当該端末装置との距離が近いほど高く定められていてもよい。
この態様によれば、端末装置との距離が近い表示装置ほど、高い優先度で端末装置と接続される。したがって、端末装置に近い位置にある表示装置の検索から、当該表示装置と前記端末装置との接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
上述した端末装置の一態様において、前記特定部は、信号レベルまたはIPアドレスに基づいて表示装置と当該端末装置との距離を判断してもよい。
この態様によれば、信号レベルまたはIPアドレスに基づいて端末装置と表示装置との距離が判断されるので、端末装置に近い位置にある表示装置の検索から、当該表示装置と前記端末装置との接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
上述した端末装置の一態様において、前記特定部が複数の表示装置を特定した場合、前記制御部は前記特定部が特定した複数の表示装置と接続してもよい。
この態様によれば、複数の表示装置の検索から、当該複数の表示装置と前記端末装置との接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
以上の課題を解決するため、本発明に係る端末装置の一態様は、表示装置に画像信号を出力可能な端末装置であって、前記端末装置と接続可能な前記表示装置を検索する検索部と、前記検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、当該端末装置からの距離が最も近い表示装置を特定する特定部と、前記特定部で特定された表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を取得し、当該接続情報を用いて前記特定部で特定された表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する制御部と、を備える、ことを特徴とする。
この態様によれば、検索部は、端末装置と接続可能な表示装置を検索する。特定部は、検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、端末装置からの距離が最も近い表示装置を特定する。制御部は、特定部で特定された表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を取得し、接続情報を用いて特定部で特定された表示装置へ画像信号を出力するように制御する。したがって、端末装置に接続可能な複数の表示装置が存在する場合でも、端末装置のユーザーが、表示装置の検索および選択、ならびに表示装置への接続等の処理を端末装置に実行させるための操作を行うことなく、端末装置に近い位置の表示装置との接続が行われる。その結果、表示装置の検索から、前記表示装置と前記端末装置の接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
以上の課題を解決するため、本発明に係る表示システムの一態様は、複数の表示装置と、上述したいずれかの端末装置と、を備えることを特徴する。
この態様によれば、端末装置に接続可能な複数の表示装置が存在する場合でも、端末装置のユーザーが、表示装置の検索および選択、ならびに表示装置への接続等の処理を端末装置に実行させるための操作を行うことなく、これらの処理が端末装置により実行される。その結果、表示装置の検索から、前記表示装置と前記端末装置の接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能な表示システムが提供される。
以上の課題を解決するため、本発明に係る端末装置のプログラムは、表示装置に画像信号を出力可能であって、過去に前記画像信号を出力した表示装置について、当該表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶する記憶部を備えた端末装置のプログラムであって、前記プロクラムは、前記端末装置を、接続可能な表示装置を検索する検索部と、前記検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、前記履歴情報を参照して、前記接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出し、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する特定部と、前記特定部で特定された表示装置に対応する前記接続情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記接続情報を用いて、前記特定部で特定された表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する制御部として、機能させる、ことを特徴とする。
前記態様によれば、端末装置のプログラムを端末装置が実行することにより、以下の処理が行われる。検索部は、接続可能な表示装置を検索する。特定部は、検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、記憶部に記憶された履歴情報を参照して、接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出する。また、特定部は、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する。制御部は、特定部で特定された表示装置に対応する接続情報を記憶部から読み出し、読み出した接続情報を用いて、特定部で特定された表示装置へ画像信号を出力するように制御する。したがって、端末装置に接続可能な複数の表示装置が存在する場合であっても、端末装置のユーザーが、表示装置の検索、表示装置の選択、および表示装置への接続等の処理を端末装置に実行させるための操作を行うことなく、これらの処理が端末装置により実行される。その結果、表示装置の検索から、前記表示装置と前記端末装置の接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
以上の課題を解決するため、本発明に係る端末装置の制御方法は、表示装置に画像信号を出力可能な端末装置の制御方法であって、過去に前記画像信号を出力した表示装置について、当該表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶し、
接続可能な表示装置を検索し、前記検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、前記履歴情報を参照して、前記接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出し、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定し、特定した表示装置に対応する前記接続情報を取得し、取得した前記接続情報を用いて、前記特定した表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する、ことを特徴とする。
前記態様によれば、接続可能な表示装置が検索され、検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、記憶された履歴情報を参照して、接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置が抽出される。また、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置が特定される。さらに、特定された表示装置に対応する接続情報が取得され、接続情報を用いて、特定された表示装置へ画像信号を出力するように制御される。したがって、端末装置に接続可能な複数の表示装置が存在する場合であっても、端末装置のユーザーが、表示装置の検索、表示装置の選択、および表示装置への接続等の処理を端末装置に実行させるための操作を行うことなく、これらの処理が端末装置により実行される。その結果、表示装置の検索から、前記表示装置と前記端末装置の接続確立に至るまでに要するユーザーの操作を簡単に行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る表示システムの構成を示す図である。 端末装置の機能ブロックを示す図である。 プロジェクターの機能ブロックを示す図である。 履歴情報テーブルの一例を示す図である。 コンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理を示すフローチャートである。 優先度に基づくプロジェクターの特定処理の具体例を示すフローチャートである。 更新が行われた後の履歴情報テーブルを示す図である。 プロジェクターが直近に複数接続されていた場合の履歴情報テーブルを示す図である。 履歴情報テーブルの別の例を示す図である。 本発明の第2実施形態における優先度に基づくプロジェクターの特定処理を示すフローチャートである。 履歴情報テーブルの他の例を示す図である。 本発明の第3実施形態における優先度に基づくプロジェクターの特定処理を示すフローチャートである。 履歴情報テーブルの他の例を示す図である。 本発明の第4実施形態における表示システムを示す図である。 プロジェクターに対応するスクリーン上に投射された投射画面の一例を示す図である。 第4実施形態におけるコンピューターの画面の配置処理のフローチャートである。 配置位置テーブルの一例を示す図である。 配置処理が終了した後のモデレーターのコンピューターにおける画面分割投射用の操作プログラムの画面の一例を示す図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。但し、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る表示システム100の構成を示す図である。図1に示すように、表示システム100は、端末装置としてのコンピューターPC1と表示装置としての複数のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3とが、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、インターネットやローカルネットワークを介したものが考えられ、接続の形態は、無線の通信回線でもよいし、ケーブル等を使用した有線の通信回線でもよい。
図1に示す例では、1台のコンピューターPC1と3台のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3がネットワークNWに接続されている。但し、本発明においては、ネットワークNWに接続されるコンピューターおよびプロジェクターの台数は図1に示す例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
本実施形態では、ネットワークNWに接続された複数のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3には、それぞれプロジェクター名が設定されている。プロジェクター名とは、各プロジェクターに個別に設定される名称であり、プロジェクター名を参照することにより、各プロジェクターを一意に識別することが可能となっている。
接続の態様としては、1台のコンピューターPC1と、複数のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3のうちのいずれか1台のプロジェクターとが接続される場合がある。また、1台のコンピューターPC1と、複数のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3のうち2台以上のプロジェクターとが接続される場合がある。コンピューターPC1と接続されたプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3は、コンピューターPC1から出力される画像データを入力して、この画像データに応じた画像をスクリーン(図示省略)に表示する。プロジェクターPJ1,PJ2,PJ3は、コンピューターPC1から入力した画像データが静止画像データであっても動画像(映像)データであっても表示できる。また、図示を省略するが、他のコンピューターもネットワークNWに接続可能であり、他のコンピューターとプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3との上述したような接続の態様も考えられる。
図2は、端末装置としてのコンピューターPC1の機能構成を示したブロック図である。コンピューターPC1は、一般的なパーソナルコンピューターを適用可能であり、図示のように、通信部1、CPU(Central Processing Unit)2、記憶部3、表示部4、および操作部5を備えている。通信部1は、主にネットワーク・インターフェースにより実現され、ネットワークNWに接続された自装置以外の装置と通信を行う。CPU2は、コンピューターPC1を統括制御する。記憶部3はデータを記憶する。記憶部3は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはHDD(Hard Disk Drive)により実現され、制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶領域31および後述する履歴情報テーブルを記憶する履歴情報記憶領域32を備える。制御プログラムは、コンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理が記述されているドライバープログラムである。
表示部4は、ディスプレイにより実現され、コンピューターPC1にインストールされた種々のプログラムに応じた表示を行う。操作部5は、キーボードやマウス等によって実現され、例えば、ドライバープログラムを起動させる際に用いられる。
通信部1は、接続要求部11および画像データ出力部12を備えている。接続要求部11は、ネットワークNWに接続された任意のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3のうち、優先度の高いプロジェクターとして特定されたプロジェクターに対して接続要求を行う。ここで、「優先度」とは、複数のプロジェクターが存在していた場合に、プロジェクターに対してコンピューターPC1から接続を試みる順序を示す指標である。「優先度が高い」とは、一のプロジェクターにおける前記順序が他のプロジェクターの前記順序に比べて上位に定められていることをいう。「優先度」を判断する基準の例としては、後述するように、直近の接続日時、接続回数、およびPC1とプロジェクターとの距離等が挙げられる。
画像データ出力部12は、接続を確立したプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3に対して、画像データを出力する。
CPU2は、記憶部3の制御プログラム記憶領域31に記憶された制御プログラムを実行することにより、検索部21、特定部22、および制御部23として機能する。
検索部21は、接続可能な表示装置としてのプロジェクターを検索する。特定部22は、検索部21による検索の結果、接続可能なプロジェクターが複数存在した場合、後述する履歴情報を参照して、複数のプロジェクターから過去に接続したプロジェクターを抽出する。また、特定部22は、抽出したプロジェクターの中から優先度の高いプロジェクターを接続対象のプロジェクターとして特定する。
さらに、特定部22は、検索部21による検索の結果、接続可能なプロジェクターが一つの場合には、当該一つのプロジェクターを接続対象のプロジェクターとして特定する。制御部23は、特定部22で特定されたプロジェクターに対応する接続情報を記憶部3から読み出し、読み出した接続情報を用いて、特定部22で特定されたプロジェクターへ画像信号を出力するように制御する。制御部23は、上述した制御の他、通信部1の通信制御、および表示部4の表示制御についても行う。
ここで、「接続情報」とは、コンピューターPC1とプロジェクターとの接続の確立に必要な情報であり、本実施形態では、一例として、接続情報に、プロジェクター名、およびプロジェクターのIPアドレスが含まれるものとする。
なお、接続情報は、記憶部3の履歴情報記憶領域32に記憶される履歴情報テーブルTBL1に含まれるものとする。
図4は、履歴情報テーブルTBL1の一例を示す図である。図4に示すように、履歴情報テーブルTBL1には、管理番号、プロジェクター名、IPアドレス、接続回数、直近の接続日時、複数接続のフラグ、および複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名の各フィールドが設けられている。
管理番号のフィールドには、履歴情報テーブルTBL1に記憶されるレコードの番号が記憶される。図4は、管理番号が1番のレコード、2番のレコード、及び3番のレコードの3個のレコードが履歴情報テーブルTBL1に記憶された例を示している。本実施形態においては、1台のプロジェクターについての履歴情報が1個のレコードに記憶される。
ここで、「履歴情報」とは、コンピューターPCとプロジェクターとの接続の履歴を示す情報である。本実施形態では、上述した接続情報が履歴情報に含まれる。また、接続回数、直近の接続日時、複数接続フラグ、および複数接続の対象となるプロジェクターの装置IDが履歴情報に含まれる。
プロジェクター名のフィールドには、各プロジェクターに個別に設定されるプロジェクター名が記憶される。本実施形態では、プロジェクター名を参照することにより、各プロジェクターを一意に識別することが可能となっている。プロジェクター名は接続情報に含まれる。
IPアドレスのフィールドには、直近の接続時におけるプロジェクターのIPアドレスが記憶される。IPアドレスは接続情報に含まれる。
接続回数のフィールドには、過去にプロジェクターに接続した回数が記憶される。
直近の接続日時のフィールドには、直近の接続日時が記憶される。
複数接続フラグのフィールドには、直近の接続が複数接続であるか否かを示すフラグが記憶される。複数接続とは、単一のコンピューターが複数のプロジェクターと接続される接続態様である。複数接続された場合には、当該コンピューターから出力された画像は、当該複数のプロジェクターによって投射される。直近の接続が複数接続の場合には複数接続フラグのフィールドに「1」が記憶され、それ以外の場合には「0」が記憶される。
複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには、直近の接続が複数接続の場合に、複数接続された他のプロジェクターのプロジェクター名が記憶される。
図4に示す履歴情報テーブルTBL1には、コンピューターPC1が過去に接続したことのあるプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3についての情報が、管理番号1番、管理番号2番、および管理番号3番のそれぞれのレコードに記憶された例を示している。
図4に示すように、管理番号が1番のレコードにおいては、プロジェクター名のフィールドにプロジェクターPJ1のプロジェクター名である「EMP02FAC1」が記憶されている。IPアドレスのフィールドにはプロジェクターPJ1のIPアドレスである「192.168.1.100」が記憶されており、直近の接続時におけるプロジェクターPJ1のIPアドレスが「192.168.1.100」であることを示している。接続回数のフィールドには「50」が記憶され、これまでのコンピューターPC1とプロジェクターPJ1との接続回数が50回であることを示している。直近の接続日時のフィールドには「20160520_14:00」が記憶され、直近の接続日時が、2016年5月20日14時00分であることを示している。複数接続フラグのフィールドには「0」が記憶され、直近の接続が複数接続ではなく、コンピューターPC1とプロジェクターPJ1のみとの接続であったことを示している。複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには「Null」が記憶され、直近の接続においては複数接続されたプロジェクターが存在しなかったことを示している。
管理番号が2番のレコードにおいては、プロジェクター名のフィールドにプロジェクターPJ2のプロジェクター名である「EMP02FAC2」が記憶されている。IPアドレスのフィールドにはプロジェクターPJ2のIPアドレスである「192.168.1.110」が記憶されており、直近の接続時におけるプロジェクターPJ2のIPアドレスが「192.168.1.110」であることを示している。接続回数のフィールドには「40」が記憶され、これまでのコンピューターPC1とプロジェクターPJ2との接続回数が40回であることを示している。直近の接続日時のフィールドには「20160512_18:00」が記憶され、直近の接続日時が、2016年5月12日18時00分であることを示している。複数接続フラグのフィールドには「0」が記憶され、直近の接続が複数接続ではなく、コンピューターPC1とプロジェクターPJ2のみとの接続であったことを示している。複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには「Null」が記憶され、直近の接続においては複数接続されたプロジェクターが存在しなかったことを示している。
管理番号が3番のレコードにおいては、プロジェクター名のフィールドにプロジェクターPJ3のプロジェクター名である「EMP02FAC3」が記憶されている。IPアドレスのフィールドにはプロジェクターPJ3のIPアドレスである「192.168.1.120」が記憶されており、直近の接続時におけるプロジェクターPJ3のIPアドレスが「192.168.1.120」であることを示している。接続回数のフィールドには「30」が記憶され、これまでのコンピューターPC1とプロジェクターPJ3との接続回数が30回であることを示している。直近の接続日時のフィールドには「20160510_14:00」が記憶され、直近の接続日時が、2016年5月10日14時00分であることを示している。複数接続フラグのフィールドには「0」が記憶され、直近の接続が複数接続ではなく、コンピューターPC1とプロジェクターPJ3のみとの接続であったことを示している。複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには「Null」が記憶され、直近の接続においては複数接続されたプロジェクターが存在しなかったことを示している。
図3は、表示装置としてのプロジェクターPJ1の構成を示したブロック図である。なお、プロジェクターPJ2,PJ3も同様の構成を有しているものとし、説明を省略する。図示のように、プロジェクターPJ1は、通信部40、投射光学系50、画像処理部60、投射制御部61、CPU62、および操作部63を備えている。
通信部40は、ネットワークNWに接続された自装置以外の装置と通信を行うものであり、画像データ取得部41と、接続要求部42と、接続応答部43とを有している。画像データ取得部41は、コンピューターPC1等のコンピューターから画像データを取得する。接続要求部42は、ネットワークNWに接続された自装置以外の装置に対して接続要求を行う。接続応答部43は、接続されるコンピューターからの接続要求に対して接続承認等の応答を行う。
CPU62は、プロジェクターPJ1の全体を統括制御する。操作部63は、ユーザーが各種設定および操作を行うためのものであり、プロジェクターPJ1本体に備えられた操作パネルやリモコン(いずれも図示省略)により実現される。
画像処理部60は、画像データ取得部41により受信した画像データに対し、予め記憶されている画像処理プログラムに基づいて、所定の画像処理を実行する。所定の画像処理としては、キーストーン歪補正処理、画質調整処理、画像サイズ調整処理、ガンマ補正処理、画像合成処理等を行う。
投射制御部61は、画像処理部60により処理された画像データに基づいて、後述する光変調装置54の各画素に対応する階調値を導出することにより、全画素の階調値からなる投射用の画像データを生成し、当該投射用の画像データに基づいて投射制御を行う。光変調装置54は、入射する光を画像データに基づいて変調する。本実施形態においては、光変調装置54の一例として、液晶ライトバルブを用いた態様について説明する。
投射光学系50は、スクリーンSC上に画像を投射する光学系であり、ライトバルブ駆動部51と、ランプ駆動部52と、光源部53と、3原色に対応した光変調装置54と、投射レンズ55と、を有する。各光変調装置54は、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。各透明基板の内面には、液晶に対して微小領域ごとに駆動電圧を印加可能な透明電極が、画素としてマトリクス状に形成されている。ライトバルブ駆動部51は、光変調装置54の各画素に、投射用の画像データに応じた駆動電圧を印加することにより、各画素の光透過率を設定する。つまり、光源部53から射出された照明光は、不図示の光分離光学系によって、R,G,Bの色光に分離された後、各色用の光変調装置54を透過することによって変調される。また、変調された画像光は、不図示の光合成光学系(ダイクロイックプリズム等)により画素ごとに合成されてカラー画像化され、当該カラー画像化された画像光が投射レンズ55によって投射されることにより、スクリーンSC上にカラー画像が写し出される。なお、光源部53としては、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を採用可能である。また、これら放電発光型のランプに限らず、発光ダイオード、有機EL素子、シリコン発光素子、レーザーダイオード等の各種自己発光素子を採用しても良い。
次に、コンピューターPC1と、複数のプロジェクターPJ1,PJ2,PJ3のうちのいずれか一のプロジェクターとの間、あるいは、複数のプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理について説明する。
図5は、本実施形態におけるコンピューターPC1とプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理を示すフローチャートである。本実施形態においては、コンピューターPC1においてドライバープログラムを実行することにより、図5に示す前記一連の処理が実行される。
まず、検索部21は、接続可能なプロジェクターの検索を実行する(S10)。本実施形態では、例えば、IPアドレスに着目して検索を実行する。
次に、検索部21は、検索の結果として接続可能なプロジェクターが存在しているかどうかを判断する(S20)。検索部21は、ネットワークNWに接続されているデバイスに対してデバイス名を問い合わせ、返答されたデバイス名が、コンピューターPC1において認識可能なプロジェクター名である場合には、当該デバイスがプロジェクターであると判断することができる。コンピューターPC1が認識可能なプロジェクター名は、記憶部3または外部のサーバー等に記憶されているものとする。また、検索部21は、接続可能なプロジェクターが存在していると判断した時には、当該プロジェクターのIPアドレスとプロジェクター名を記憶部3に一時的に記憶させる。
検索部21は、そのようなプロジェクターが存在していないと判断した場合には(S20:NO)、RAMに記憶させてあるカウンターのカウンター値Nをインクリメントする(S30)。なお、カウンターのカウンター値Nはドライバープログラムの起動時にゼロにリセットされるものとする。次に、検索部21は、カウンター値Nが設定値に到達したかどうかを判断する(S40)。本実施形態では、設定値は例えば10に設定されているが、適宜変更可能である。検索部21は、カウンター値Nが設定値に到達していないと判断すると(S40:NO)、再び接続可能なプロジェクターがネットワークNW上に存在するかどうかを検索する(S10)。カウンター値Nが設定値に到達するまで検索処理を繰り返すことにより、検索処理の開始直後にはネットワークNWに未接続であったが、所定時間経過後にネットワークNWに接続されたプロジェクターを見つけることができる。また、カウンター値Nが設定値に到達するまで検索処理を繰り返すことにより、検索処理の開始直後には通信状態が不安定であったが、所定時間経過後に通信状態が安定したプロジェクターを見つけることができる。
このように、検索部21は、接続可能なプロジェクターが存在していると判断するまで、ステップS10からステップS40の処理を繰り返し、カウンター値Nが設定値に到達したと判断すると(S40:YES)、検索処理を終了する。
一方、検索部21が、接続可能なプロジェクターがネットワークNW上に存在していると判断した場合には(S20:YES)、特定部22は、検索部21によって検索された接続可能なプロジェクターが全て過去に接続したことのないプロジェクターかどうかを判断する(S50)。特定部22は、記憶部3に一時的に記憶されたプロジェクター名が、履歴情報テーブルTBL1に記憶されたプロジェクター名と一致しない場合には、接続可能なプロジェクターが全て過去に接続したことのないプロジェクターであると判断する。特定部22は、検索部21によって検索された接続可能なプロジェクターが全て過去に接続したことのないプロジェクターであると判断した場合には(S50:YES)、特定処理を終了する。
特定部22は、接続可能なプロジェクターに、過去に接続したことのあるプロジェクターが含まれていると判断した場合には(S50:NO)、接続可能なプロジェクターに過去に接続したことのあるプロジェクターが複数存在するかどうかを判断する(S60)。特定部22は、一時的に記憶されたプロジェクター名が、履歴情報テーブルTBL1に記憶された1つのプロジェクター名のみと一致する場合には、接続可能なプロジェクターに過去に接続したことのあるプロジェクターが複数存在しないと判断する(S60:NO)。特定部22は、接続可能なプロジェクターのうち、過去に接続したことのあるプロジェクターが1台である場合には(S60:NO)、当該プロジェクターを、接続対象のプロジェクターとして特定する(S70)。制御部23は、特定部22で特定されたプロジェクターに対応するプロジェクター名とIPアドレスを記憶部3から読み出し、読み出したプロジェクター名とIPアドレスを用いて、当該プロジェクターとの接続の確立処理を行う(S120)。制御部23は、通信部1の接続要求部11を制御して、前記特定されたプロジェクターのIPアドレス宛てに、接続要求を送信する。この接続要求に対して、前記特定されたプロジェクターから接続承認が得られると、接続が確立する。
例えば、プロジェクターPJ2,PJ3と他のコンピューターとの接続が既に確立されており、プロジェクターPJ2,PJ3が当該他のコンピューター以外のコンピューターによる割り込み接続を禁止するモードで使用されていたとする。このような状態で、プロジェクターPJ1のみが接続可能なプロジェクターとして検索されたとする。
この場合には、特定部22は、検索された接続可能なプロジェクターPJ1のプロジェクター名であるEMP02FAC1と、履歴情報テーブルTBL1に記憶されたプロジェクター名とが一致するかどうかを判断する。図4に示す例では、接続可能なプロジェクターPJ1のプロジェクター名であるEMP02FAC1と、管理番号が1番のレコードに記憶されたプロジェクター名のEMP02FAC1とが一致する。したがって、特定部22は、過去に接続したプロジェクターがプロジェクターPJ1の1台のみであると判断する(S60:NO)。そして、特定部22は、プロジェクターPJ1を接続対象のプロジェクターとして特定する(S70)。制御部23は、プロジェクターPJ1に対応する接続情報を記憶部3から読み出し、読み出した接続情報を用いて、プロジェクターPJ1との接続の確立処理を行う(S120)。次に、制御部23は、プロジェクターPJ1について履歴情報テーブルTBL1の更新を行う(S130)。
コンピューターPC1とプロジェクターPJ1との接続の確立処理が行われた場合には、制御部23は、履歴情報テーブルTBL1における管理番号が1番のプロジェクターPJ1のレコードにおける各フィールドを更新する。IPアドレスのフィールドには、接続の確立された際のプロジェクターPJ1のIPアドレスが記憶される。接続回数のフィールドに記憶された接続回数を示す値はインクリメントされる。
図7は、更新が行われた後の履歴情報テーブルTBL1を示す図である。図7においては、理解を容易にするために、更新が行われたレコードを斜線の背景で示している。図7に示すように、接続回数のフィールドには「51」が記憶され、コンピューターPC1とプロジェクターPJ1との接続回数がインクリメントされている。直近の接続日時のフィールドには、コンピューターPC1とプロジェクターPJ1との接続の確立処理が完了した時点の日時、または履歴情報テーブルTBL1の更新時点の日時が記憶される。図7の例では、前記接続の確立処理が完了した時点の日時が2016年5月30日14時00分であり、直近の接続日時のフィールドには「20160530_14:00」が記憶される。複数接続のフラグのフィールドについては、今回がプロジェクターPJ1のみとの接続なので、0が記憶される。複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには、今回がプロジェクターPJ1のみとの接続なので、Nullが記憶される。
履歴情報テーブルTBL1の更新が終了すると、制御部23は、図5に示す一連の処理を終了する。
その後、制御部23は、接続を確立したプロジェクターPJ1へ画像データを出力するように通信部1の画像データ出力部12を制御する。その結果、スクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像がプロジェクターPJ1により投射されることになる。
次に、検索部21により接続可能なプロジェクターが複数存在していた場合について説明する。検索部21が接続可能なプロジェクターがネットワークNW上に存在していると判断した場合には(S20:YES)、特定部22は、検索部21によって検索された接続可能なプロジェクターが全て過去に接続したことのないプロジェクターかどうかを判断する(S50)。特定部22は、接続可能なプロジェクターに、過去に接続したことのあるプロジェクターが含まれていると判断した場合には(S50:NO)、接続可能なプロジェクターに過去に接続したことのあるプロジェクターが複数存在するかどうかを判断する(S60)。特定部22は、検索された接続可能なプロジェクターに過去に接続したことのあるプロジェクターが複数存在していると判断した場合には(S60:YES)、優先度に基づくプロジェクターの特定処理を行う(S80)。図6は、優先度に基づくプロジェクターの特定処理の具体例を示すフローチャートである。本実施形態では、優先度を判断する基準の一例として、直近の接続日時を用いている。
図6に示すように、特定部22は、まず、接続可能なプロジェクターのプロジェクター名と、履歴情報テーブルTBL1のプロジェクター名のフィールドに記憶されたプロジェクター名とを比較し、一致するプロジェクター名を履歴情報テーブルTBL1から抽出する(図6:S200)。次に、特定部22は、優先度の判断基準として直近の接続日時を用い、直近の接続日時が現在に最も近いプロジェクターを接続対象のプロジェクターとして特定する(図6:S210)。
例えば、抽出したプロジェクター名が、EMP02FAC1,EMP02FAC2,EMP02FAC3であり、現在の日時が2016年5月31日だとする。図4に示す例では、プロジェクター名がEMP02FAC1であるプロジェクターPJ1の接続日時は2016年5月20日であり、プロジェクター名がEMP02FAC2であるプロジェクターPJ2の接続日時は2016年5月12日である。また、プロジェクター名がEMP02FAC3であるプロジェクターPJ3の接続日時は2016年5月10日である。したがって、プロジェクターPJ1の接続日時が現在に最も近くなっている。この場合、特定部22は、プロジェクターPJ1を接続対象のプロジェクターとして特定する(図6:S210)。つまり、本実施形態においては、優先度の判断基準として直近の接続日時を用いる場合、優先度は、接続日時が現在に近いものほど高く定められている。
次に、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっているかどうかを判断する(図6:S220)。図4に示す例では、プロジェクターPJ1の複数接続フラグは「0」になっているの。この場合は、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」ではないと判断し(図6:S220:NO)、優先度に基づくプロジェクターの特定処理を終了する。
この後は、上述した場合と同様に、コンピューターPC1と、特定したプロジェクターPJ1との接続確立処理を行い(S120)、履歴情報テーブルTBL1においてプロジェクターPJ1のレコードの更新処理を行う(S130)。さらに、制御部23は、接続を確立したプロジェクターPJ1へ画像データを出力するように通信部1の画像データ出力部12を制御する。その結果、スクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像がプロジェクターPJ1により投射されることになる。
次に、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっている場合について説明する。例えば、抽出したプロジェクター名が、EMP02FAC1,EMP02FAC2,EMP02FAC3であり、現在の日時が2016年5月31日だとする。また、履歴情報テーブルTBL1が図8に示すようになっていたとする。
図8に示すように、管理番号が1番のプロジェクターPJ1のレコードにおいては、複数接続フラグのフィールドには「1」が記憶され、複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名には「EMP02FAC3」が記憶されている。
管理番号が2番のプロジェクターPJ2のレコードは、図4に示す例と同じ情報が記憶されている。管理番号が3番のプロジェクターPJ3のレコードにおいては、直近の接続日時のフィールドには「20160520_14:00」が記憶されている。また、複数接続フラグのフィールドには「1」が記憶され、複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには「EMP02FAC1」が記憶されている。
図8に示す例では、プロジェクター名がEMP02FAC1であるプロジェクターPJ1の接続日時は2016年5月20日であり、プロジェクター名がEMP02FAC2であるプロジェクターPJ2の接続日時は2016年5月12日である。また、プロジェクター名がEMP02FAC3であるプロジェクターPJ3の接続日時は2016年5月20日である。したがって、プロジェクターPJ1の接続日時とプロジェクターPJ3の接続日時とが現在に最も近くなっている。この場合、特定部22は、プロジェクターPJ1とプロジェクターPJ3とを接続対象のプロジェクターとして特定する(図6:S210)。
次に、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっているかどうかを判断する(図6:S220)。図8に示す例では、プロジェクターPJ1の複数接続フラグは「1」になっているので、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」であると判断する(図6:S220:YES)。次に、特定部22は、履歴情報テーブルTBL1における複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドに記憶されたプロジェクター名が、抽出したプロジェクターに含まれていることを確認する。そして、特定部22は、接続対象のプロジェクターとして、抽出した複数のプロジェクターを特定し、優先度に基づくプロジェクターの特定処理を終了する。図8に示す例では、プロジェクターPJ1とプロジェクターPJ3とを接続対象のプロジェクターとして特定する。
この後は、上述した場合と同様に、コンピューターPC1と、特定したプロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3との接続確立処理を行い(S120)、履歴情報テーブルTBL1においてプロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3のレコードの更新処理を行う(S130)。
コンピューターPC1とプロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3との接続の確立処理が行われた場合には、制御部23は、履歴情報テーブルTBL1における管理番号が1番のプロジェクターPJ1のレコードにおける各フィールドを更新する。また、制御部23は、管理番号が3番のプロジェクターPJ3のレコードにおける各フィールドを更新する。IPアドレスのフィールドには、接続の確立された際のプロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3のIPアドレスが記憶される。接続回数のフィールドに記憶された接続回数を示す値はインクリメントされる。
図9は、更新が行われた後の履歴情報テーブルTBL1を示す図である。図9においては、理解を容易にするために、更新が行われたレコードを斜線の背景で示している。図9に示すように、プロジェクターPJ1のレコードの接続回数のフィールドには「51」が記憶され、コンピューターPC1とプロジェクターPJ1との接続回数がインクリメントされている。また、プロジェクターPJ3のレコードの接続回数のフィールドには「31」が記憶され、コンピューターPC1とプロジェクターPJ3との接続回数がインクリメントされている。直近の接続日時のフィールドには、コンピューターPC1とプロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3との接続の確立処理が完了した時点の日時、または履歴情報テーブルTBL1の更新時点の日時が記憶される。図9の例では、前記接続の確立処理が完了した時点の日時が2016年5月30日14時00分であり、プロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3のレコードにおける直近の接続日時のフィールドには「20160530_14:00」が記憶される。プロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3のレコードにおける複数接続のフラグのフィールドについては1が記憶される。プロジェクターPJ1の複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには、プロジェクターPJ3のプロジェクター名であるEMP02FAC3が記憶される。プロジェクターPJ3の複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドには、プロジェクターPJ1のプロジェクター名であるEMP02FAC1が記憶される。
履歴情報テーブルTBL1の更新が終了すると、制御部23は、図5に示す一連の処理を終了する。
その後、制御部23は、接続を確立したプロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ3へ画像データを出力するように通信部1の画像データ出力部12を制御する。その結果、プロジェクターPJ1に対応するスクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像がプロジェクターPJ1により投射されることになる。また、プロジェクターPJ3に対応するスクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像がプロジェクターPJ3により投射されることになる。つまり、プロジェクターPJ1とプロジェクターPJ3とからは、同じ画像が投射されることになる。
以上のように本実施形態によれば、1回以上接続したことのあるプロジェクターに対しては、従来コンピューターとプロジェクターとの接続を行うためにユーザーが行っていたプロジェクターの検索からプロジェクターとの接続確立までの各指示操作を省略することが可能となる。したがって、従来よりも簡単にコンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立までの処理を行うことができる。また、本実施形態においては、過去に接続したことのないプロジェクターであっても、接続可能なプロジェクターが1台である場合には、当該プロジェクターとの接続確立処理が行われる。したがって、この場合においても、従来ユーザーが行っていた前記各指示操作を省略して、従来よりも簡単にコンピューターとプロジェクターとの接続を行うことができる。
また、直近に複数接続を行っていた場合においても、ユーザーにプロジェクターの検索からプロジェクターとの接続確立までの各指示操作を行わせることなく、直近の複数接続の態様を履歴情報に基づいて再現することができる。
したがって、本実施形態によれば、ドライバープログラムの使用方法についての知識に乏しいユーザーが本実施形態の表示システムを使用する場合であっても、簡単にコンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立までの処理を行うことができる。また、ドライバープログラムの使用に慣れているユーザーにとっても、煩雑な指示操作を行わなくて済むので、利便性の高い表示システムを提供することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。図10は第2実施形態における優先度に基づくプロジェクターの特定処理を示すフローチャートである。
第1実施形態では、優先度の判断基準の一例として、直近の接続日時を用いた場合について説明した。本実施形態では、優先度の判断基準の一例として、この優先度の判断基準に加えて、接続回数を用いる。優先度の判断基準を用いる順序は、接続回数が1番目であり、接続日時が2番目となっている。但し、優先度の判断基準を用いる順序は、適宜変更可能である。
図10に示すように、特定部22は、まず、接続可能なプロジェクターのプロジェクター名と、履歴情報テーブルTBLのプロジェクター名のフィールドに記憶されたプロジェクター名とを比較し、一致するプロジェクター名を履歴情報テーブルTBL1から抽出する(図10:S200)。次に、特定部22は、優先度の判断基準として接続回数を用いてプロジェクターを選定する(図10:S240)。優先度の判断基準として接続回数を用いた場合、接続回数が多いほど優先度は高く設定されている。そこで、特定部22は、接続回数が最も多いプロジェクターを選定する(図10:S240)。図11は、履歴情報テーブルTBL1の他の例を示す図である。例えば、図11に示す例では、プロジェクターPJ1の接続回数は50回であり、プロジェクターPJ2の接続回数は40回であり、プロジェクターPJ3の接続回数は30回である。したがって、プロジェクターPJ1の接続回数が、抽出したプロジェクターの中で最も多くなっている。この場合には、特定部22は、プロジェクターPJ1を接続回数が最も多いプロジェクターとして選定する。つまり、本実施形態においては、優先度の判断基準として接続回数を用いた場合、優先度は、接続回数が多いほど高く設定されている。
次に、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっているかどうかを判断する(図10:S250)。図11に示す例では、プロジェクターPJ1の複数接続フラグは「1」になっているので、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」であると判断する(図10:S250:YES)。次に、特定部22は、履歴情報テーブルTBL1における複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドに記憶されたプロジェクター名が、抽出したプロジェクターに含まれていることを確認する。そして、特定部22は、接続対象のプロジェクターとして、抽出した複数のプロジェクターを特定し、優先度に基づくプロジェクターの特定処理を終了する。図11に示す例では、プロジェクターPJ1とプロジェクターPJ3とを接続対象のプロジェクターとして特定する。
次に、特定部22は、特定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっていないと判断した場合には(図10:S250:NO)、選定したプロジェクターの中で接続回数が同数のプロジェクターが複数存在するかどうかを判断する(図10:S270)。図11に示す例では、接続回数が最も多いプロジェクターとして選定されるプロジェクターはプロジェクターPJ1のみなので、特定部22は、選定したプロジェクターの中で接続回数が同数のプロジェクターは複数存在しないと判断する(図10:S270:NO)。この場合、特定部22は、選定したプロジェクターPJ1を、接続対象のプロジェクターとして特定する(図10:S290)。
この後は、上述した場合と同様に、コンピューターPC1と特定したプロジェクターPJ1との接続確立処理を行い(図5:S120)、履歴情報テーブルTBL1においてプロジェクターPJ1のレコードの更新処理を行う(図5:S130)。さらに、制御部23は、接続を確立したプロジェクターPJ1へ画像データを出力するように通信部1の画像データ出力部12を制御する。その結果、スクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像がプロジェクターPJ1により投射されることになる。
図12は、履歴情報テーブルTBL1の他の例を示す図である。図12においては、プロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ2の接続回数は50回であり、プロジェクターPJ3の接続回数は30回である。仮に、ステップS200において抽出したプロジェクターが、プロジェクターPJ1,PJ2,PJ3であったとする。特定部22は、接続回数が最も多いプロジェクターを選定する(図10:S240)。
図12に示す例では、プロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ2の接続回数は50回であり、抽出したプロジェクターの中で最も多くなっている。この場合には、特定部22は、プロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ2を接続回数が最も多いプロジェクターとして選定する。
次に、特定部22は、選定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっているかどうかを判断する(図10:S250)。図12に示す例では、選定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」ではないと判断し(図10:S250:NO)、特定部22は、接続回数が同数のプロジェクターが複数存在するかどうかを判断する(図10:S270)。図12に示す例では、プロジェクターPJ1およびプロジェクターPJ2の接続回数が同数なので、特定部22は、接続回数が同数のプロジェクターが複数存在すると判断する(図10:S270:YES)。
特定部22は、次の優先度の判断基準として直近の接続日時を用いる。特定部22は、直近の接続日時が現在に最も近いプロジェクターを接続対象のプロジェクターとして特定する(図10:S280)。例えば、現在の日時が2016年5月31日だとすると、図12に示す例では、プロジェクターPJ1の接続日時は2016年5月20日であり、プロジェクターPJ2の接続日時は2016年5月12日である。したがって、プロジェクターPJ1の接続日時が現在に最も近くなっている。この場合、特定部22は、プロジェクターPJ1を接続対象のプロジェクターとして特定する(図10:S280)。
この後は、上述した場合と同様に、コンピューターPC1と特定したプロジェクターPJ1との接続確立処理を行い(図5:S120)、履歴情報テーブルTBL1においてプロジェクターPJ1のレコードの更新処理を行う(図5:S130)。さらに、制御部23は、接続を確立したプロジェクターPJ1へ画像データを出力するように通信部1の画像データ出力部12を制御する。その結果、スクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像がプロジェクターPJ1により投射されることになる。
以上のように本実施形態によれば、優先度の判断基準として接続回数を用いたので、頻繁に使用するプロジェクターとコンピューターとの接続を行うためにユーザーが行っていたプロジェクターの検索からプロジェクターとの接続確立までの各指示操作を省略することが可能となる。したがって、従来よりも簡単にコンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立までの一連の処理を行うことができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。図13は第3実施形態における優先度に基づくプロジェクターの特定処理を示すフローチャートである。
第1実施形態では、優先度の判断基準の一例として、直近の接続日時を用いた場合について説明した。本実施形態では、優先度の判断基準の一例として、この判断基準に加えて、コンピューターPC1との距離を用いる。優先度の判断基準としてコンピューターPC1との距離を用いた場合には、当該距離が近いほど優先度は高く設定されている。優先度の判断基準を用いる順序は、コンピューターPC1との距離が1番目であり、接続日時が2番目となっている。
図13に示すように、特定部22は、まず、接続可能なプロジェクターのプロジェクター名と、履歴情報テーブルTBLのプロジェクター名のフィールドに記憶されたプロジェクター名とを比較し、一致するプロジェクター名を履歴情報テーブルTBL1から抽出する(図13:S200)。次に、特定部22は、優先度の判断基準として、コンピューターPC1との距離を用いる。優先度の判断基準としてコンピューターPC1との距離を用いた場合には、当該距離が近いほど優先度は高く設定されている。そこで、特定部22は、コンピューターPC1との距離が最も近いプロジェクターを選定する(図13:S300)。
コンピューターPC1との距離の近さは、図5に示すステップS10における接続可能なプロジェクターの検索処理において検出した各プロジェクターの信号レベルの強さに基づいて判断される。
例えば、ネットワークNWがWi−Fi(登録商標)等の無線通信によるネットワークの場合には、検索部21は、各プロジェクターの信号レベルを記憶部3に記憶させておく。特定部22は、記憶部3に記憶されている各プロジェクターの信号レベルのうち、上述のように抽出したプロジェクターの信号レベルを読み出し、当該信号レベルの最も強いプロジェクターをコンピューターPC1との距離が最も近いプロジェクターとして選定する。
以上のようにして、コンピューターPC1との距離が最も近いプロジェクターを選定した後、特定部22は、選定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっているかどうかを判断する(図13:S310)。特定部22は、複数接続フラグが「1」になっていると判断した場合には(図13:S310:YES)、複数接続の対象となるプロジェクターのプロジェクター名のフィールドに記憶されているプロジェクター名を読み出す。そして、特定部22は、読み出したプロジェクター名のプロジェクターと、前記選定したプロジェクターとの複数のプロジェクターを接続対象のプロジェクターとして特定する(図13:S320)。
特定部22は、選定したプロジェクターの複数接続フラグが「1」になっていないと判断した場合には(図13:S310:NO)、特定部22は、選定したプロジェクターのうち、コンピューターPC1との距離が同等であるプロジェクターが複数存在するかどうかを判断する(図13:S330)。このような判断を行うのは、例えば、信号レベルが全く同じかほぼ同じであるプロジェクターが複数存在する場合があるためである。特定部22は、選定したプロジェクターのうち、コンピューターPC1との距離が同等であるプロジェクターが複数存在しないと判断した場合には(図13:S330:NO)、選定したプロジェクターを、接続対象のプロジェクターとして特定する(図13:S350)。しかし、特定部22は、選定したプロジェクターのうち、コンピューターPC1との距離が同等であるプロジェクターが複数存在すると判断した場合には(図13:S330:YES)、優先度の判断基準として直近の接続日時を用いる。特定部22は、履歴情報テーブルTBL1の直近の接続日時のフィールドを参照し、現在に最も近い直近の接続日時が前記フィールドに記憶されているプロジェクターを、接続対象のプロジェクターとして特定する(図13:S340)。
この後は、上述した場合と同様に、特定したプロジェクターとコンピューターPC1との接続確立処理を行い(図5:S120)、履歴情報テーブルTBL1において、接続を確立したプロジェクターPJ1のレコードの更新処理を行う(図5:S130)。さらに、制御部23は、接続を確立したプロジェクターへ画像データを出力するように通信部1の画像データ出力部12を制御する。その結果、スクリーンSCには、コンピューターPC1から出力された画像データに基づく画像が、接続を確立したプロジェクターにより投射されることになる。
本実施形態では、優先度の判断基準としてコンピューターPC1とプロジェクターとの距離を用いた。したがって、コンピューターPC1に最も近いプロジェクターとコンピューターPC1との接続を、ユーザーによるプロジェクターの検索からプロジェクターとの接続確立までの指示操作なしで簡単に行うことができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について図面を参照しつつ説明する。図14は第4実施形態における表示システム100を示す図である。図14に示すように、本実施形態の表示システム100では、複数のコンピューターPC1,PC2,PC3,PC4がネットワークNWに接続されている。上述した実施形態においては、プロジェクターによるスクリーンSC上の投射画面は1画面であり、コンピューターPC1の画面を当該1画面に割り当てている。本実施形態におけるプロジェクターPJ1は、画面分割投射機能を有しており、投射画面を2画面または4画面に分割することができる。また、プロジェクターPJ1には、複数のコンピューターを接続することが可能であり、複数のコンピューターの画面を、分割した画面に任意に割り当てることが可能である。本実施形態では、一例として、前記1画面を4画面に分割し、分割したそれぞれの画面に、コンピューターPC1,PC2,PC3,PC4のそれぞれの画面を割り当てる例について説明する。
本実施形態においては、一例として、複数のコンピューターPC1,PC2,PC3,PC4の全てが、プロジェクターPJ1との接続を確立する場合について説明する。コンピューターPC1,PC2,PC3,PC4のそれぞれには、画面分割投射機能に対応した画面分割投射用の操作プログラムが予めインストールされているものとする。
画面分割投射用の操作プログラムには、2種類のプログラムが用意されており、一つはモデレーター用の操作プログラムで、他の一つは参加者用の操作プログラムとなっている。モデレーターとは、投射画面を操作できる権限を有する者であり、モデレーター用の操作プログラムでは、画面分割された投射画面における各参加者のコンピューターの画面の配置を決定することが可能となっている。
図15は、プロジェクターPJ1に対応するスクリーンSC上に投射された投射画面Pの一例を示す図である。図15に示すように、投射画面Pは、画面P1,P2,P3,P4の4画面に分割される。モデレーターは、モデレーター用の操作プログラムによって、これらの画面P1,P2,P3,P4のうちのどの画面にどの参加者のコンピューターからの画面を配置するかを決定することができる。図15に示す例では、画面P1にモデレーターのコンピューターPC1の画面が表示され、画面P2に参加者のコンピューターPC2の画面が表示される。また、画面P3に他の参加者のコンピューターPC3の画面が表示され、画面P4にさらに他の参加者のコンピューターPC4の画面が表示される。
次に、本実施形態におけるコンピューターの画面の配置処理について説明する。図16は、本実施形態におけるコンピューターの画面の配置処理のフローチャートである。モデレーターおよび各参加者が、それぞれのコンピューターにおいて画面分割投射用の操作プログラムを起動させることにより、図16に示すコンピューターの画面の配置処理が実行される。
図16に示すように、コンピューターの画面の配置処理が開始されると、それぞれのコンピューターの検索部21、特定部22、および制御部23は、コンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理を実行する(S500)。本実施形態の画面分割投射用の操作プログラムには、上述した実施形態で説明したドライバープログラムが含まれており、上述した実施形態で説明したコンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理が実行される。例えば、前記ドライバープログラムにおいて、優先度の判断基準として直近の接続日時を用いるように設定されており、直近においてモデレーターおよび各参加者のそれぞれのコンピューターと、プロジェクターPJ1との接続を行っていたとする。この場合には、前記ドライバープログラムによるコンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理が実行されると、上述した実施形態で説明したように、前記それぞれのコンピューターと、プロジェクターPJ1との接続が確立されることになる。
前記それぞれのコンピューターとプロジェクターPJ1との接続が確立されると、制御部23は、現在起動されている画面分割投射用の操作プログラムの使用者がモデレーターかどうかを判断する(図16:S510)。具体的には、制御部23は、現在起動されている画面分割投射用の操作プログラムがモデレーター用の操作プログラムなのか、あるいは、参加者用の操作プログラムなのかを判断する。その結果、モデレーター以外の参加者のコンピューターにおいては、制御部23は、現在起動されている画面分割投射用の操作プログラムの使用者はモデレーターではないと判断し(図16:S510:NO)、コンピューターの画面の配置処理を終了する。しかし、モデレーターのコンピューターにおいては、制御部23は、現在起動されている画面分割投射用の操作プログラムの使用者はモデレーターであると判断し(図16:S510:YES)、次の処理に進む。制御部23は、接続が確立されたプロジェクターに複数のコンピューターが接続されているかどうかを判断する(図16:S520)。具体的には、制御部23は、接続が確立されたプロジェクターに対して、当該プロジェクターに接続されているコンピューターのコンピューター名の問い合わせを送信し、当該問い合わせに対する前記プロジェクターからの回答を受信する。制御部23は、当該回答の内容に基づいて、接続が確立されたプロジェクターに複数のコンピューターが接続されているかどうかを判断する。この例の場合には、プロジェクターPJ1と複数のコンピューターPC1,PC2,PC3,PC4との接続が確立されているので、プロジェクターPJ1からの前記回答には、それぞれのコンピューターのコンピューター名であるPC001,PC002,PC003,PC004が含まれる。ここで、コンピューターPC1,PC2,PC3,PC4のコンピューター名は、それぞれPC001,PC002,PC003,PC004であるとする。制御部23は、前記回答に複数のコンピューターのコンピューター名が含まれているので、接続が確立されたプロジェクターPJ1に複数のコンピューターが接続されていると判断する(図16:S520:YES)。なお、制御部23は、接続が確立されたプロジェクターに複数のコンピューターが接続されていないと判断した場合には(図16:S520:NO)、コンピューターの画面の配置処理を終了する。
次に、制御部23は、複数のコンピューターのコンピューター名が前回の画面分割投射の際におけるコンピューター名と同じかどうかを判断する(図16:S530)。本実施形態においては、モデレーターおよび各参加者のコンピューターのコンピューター名と、各ユーザー名と、各コンピューターの配置位置とを紐付けた配置位置テーブルTBL2が記憶部3に記憶されている。図17は、配置位置テーブルTBL2の一例を示す図である。図17に示すように、配置位置テーブルTBL2においては、直近の画面分割投射の際にプロジェクターに接続したコンピューターのユーザー名と、前記コンピューターのコンピューター名と、前記コンピューターの配置位置とが紐付けられている。制御部23は、配置位置テーブルTBL2を参照することにより、前記複数のコンピューターのコンピューター名が前回の画面分割投射の際におけるコンピューター名と同じかどうかを判断する。この例の場合には、制御部23は、配置位置テーブルTBL2にコンピューターのコンピューター名としてPC001,PC002,PC003,PC004が記憶されているので、前記複数のコンピューターのコンピューター名が前回の画面分割投射の際におけるコンピューター名と同じと判断する(図16:S530:YES)。なお、制御部23は、前記複数のコンピューターのコンピューター名が前回の画面分割投射の際におけるコンピューター名と同じではないと判断した場合には(図16:S530:NO)、コンピューターの画面の配置処理を終了する。
次に、制御部23は、配置位置テーブルTBL2を参照することにより、投射画面上のコンピューターの配置を決定する(図16:S540)。図17に示す例では、モデレーターのコンピューターPC1の配置位置はP1と記憶され、参加者のコンピューターPC2の配置位置はP2と記憶されている。同様に、図17に示す例では、参加者のコンピューターPC3の配置位置はP3と記憶され、参加者のコンピューターPC4の配置位置はP4と記憶されている。ここで、配置位置として記憶されているP1からP4は、図15に示す分割された画面P1からP4を示している。制御部23は、図17の配置位置テーブルTBL2を参照した場合には、モデレーターのコンピューターPC1の配置位置をP1に決定し、参加者のコンピューターPC2の配置位置をP2に決定する。同様に、参加者のコンピューターPC3の配置位置をP3に決定し、参加者のコンピューターPC4の配置位置をP4に決定する。
次に、制御部23は、決定したコンピューターの配置位置の情報をプロジェクターに送信する(図16:S550)。この例の場合には、制御部23は、決定したコンピューターの配置位置の情報をプロジェクターPJ1に送信する。その後、制御部23は、コンピューターの画面の配置処理を終了する。
図18は、上述した配置処理が終了した後のモデレーターのコンピューターPC1における画面分割投射用の操作プログラムの画面200の一例を示す図である。図18に示すように、画面分割投射用の操作プログラムの画面200には、コンピューターの配置位置表示領域110と、画面分割数設定ボタン120と、コンピューターの接続数表示領域130と、ユーザー名表示領域140とが含まれる。また、前記画面200には、モデレーターのコンピューターのコンピューター名表示領域150と、接続プロジェクターのプロジェクター名表示領域160とが含まれる。
コンピューターの配置位置表示領域110には、図15に示す投射画面Pの分割された画面P1に対応する表示領域111と、前記投射画面Pの分割された画面P2に対応する表示領域112とが含まれる。また、前記配置位置表示領域110には、前記投射画面Pの分割された画面P3に対応する表示領域113と、前記投射画面Pの分割された画面P4に対応する表示領域114とが含まれる。図18に示す例では、表示領域111にはユーザー名User00001のコンピューターが配置され、表示領域112にはユーザー名User00002のコンピューターが配置される。また、表示領域113にはユーザー名User00003のコンピューターが配置され、表示領域114にはユーザー名User00004のコンピューターが配置される。本実施形態の画面分割投射用の操作プログラムにおいては、モデレーターおよび各参加者は、図示を省略する別の画面において、自らのユーザー名を入力するようになっている。各参加者が入力したユーザー名は、各参加者のコンピューターの制御部23により、モデレーターのコンピューターに送信される。モデレーターのコンピューターの制御部23は、モデレーターのコンピューターで受信した各参加者のユーザー名を、各参加者のコンピューターのコンピューター名と紐付けて図17に示す配置位置テーブルTBL2に記憶させる。
図17に示す例では、モデレーターのコンピューターPC1のユーザー名はUser00001として、また、参加者のコンピューターPC2のユーザー名はUser00002として配置位置テーブルTBL2に記憶されている。同様に、参加者のコンピューターPC3のユーザー名はUser00003として、また、参加者のコンピューターPC4のユーザー名はUser00004として配置位置テーブルTBL2に記憶されている。
モデレーターのコンピューターの制御部23は、前記画面200を表示させる際、配置位置テーブルTBL2を参照し、モデレーターおよび各参加者のコンピューターの配置位置に対応する表示領域111,112,113,114に、各ユーザー名を表示させる。したがって、モデレーターは、配置位置表示領域110を見ることにより、投射画面Pにおける分割された画面P1,P2,P3,P4のうちのどの画面に、モデレーターおよび各参加者のコンピューターが配置されているかを確認することができる。図18に示す例では、モデレーターは、前回の画面分割投射の際における各コンピューターの配置と同じ配置で各コンピューターが配置されていることを確認することができる。
なお、表示領域111,112,113,114のそれぞれには、操作ボタン111a,112a,113a,114aが表示される。モデレーターは、これらの操作ボタン111a,112a,113a,114aを操作することにより、各参加者のコンピューターの画面の表示、停止、および一時停止の操作をすることができる。
また、表示領域111,112,113,114のうち、現在、操作の対象となっているコンピューターに対応する表示領域には、黒枠115が表示される。モデレーターは、黒枠115が表示されている表示領域の位置を確認することにより、現在、操作の対象となっているコンピューターがどのコンピューターであるかを判別することができる。
画面分割数設定ボタン120は、投射画面の分割なし、2分割、および4分割の設定を行うためのボタンである。図18に示す例では、4分割に設定されている。モデレーターは、画面分割数設定ボタン120を操作することにより、投射画面の分割数を適宜変更することができる。
コンピューターの接続数表示領域130には、プロジェクターに対するコンピューターの接続数が表示される。図18に示す例では、「4」と表示されている。モデレーターは、コンピューターの接続数表示領域130に表示された接続数を見ることにより、参加者の人数を把握することができる。
ユーザー名表示領域140には、モデレーターを含め、各参加者のユーザー名が表示される。図18に示す例では、背景が黒色で表示されているユーザー名が、モデレーター自身のユーザー名であることを示している。また、背景が細かなドットで表示されているユーザー名が、参加者のユーザー名であることを示している。
モデレーターのコンピューターのコンピューター名表示領域150には、モデレーターのコンピューターのコンピューター名が表示される。また、接続プロジェクターのプロジェクター名表示領域160には、接続しているプロジェクターのプロジェクター名が表示される。
本実施形態においては、モデレーターおよび各参加者が、それぞれのコンピューターにおいて画面分割投射用の操作プログラムを起動することにより、図16に示すコンピューターの配置処理が実行される。当該配置処理が終了すると、モデレーターのコンピューターにおいては、図18に示す画面200が表示される。本実施形態によれば、モデレーターがモデレーター自身および各参加者のコンピューターの配置を一つ一つ手作業で決定することなく、前回の画面分割投射の際における各コンピューターの配置と同じ配置を再現することができる。したがって、本実施形態によれば、コンピューターとプロジェクターとの接続を、ユーザーによるプロジェクターの検索処理からプロジェクターとの接続確立処理までの指示操作なしで簡単に行うことができる。さらに、コンピューターの配置を、ユーザーによるコンピューターの配置設定等の操作なしで簡単に行うことができる。
なお、本実施形態においては、表示領域111,112,113,114のいずれかの画面をドラッグして他の表示領域に移動させることにより、モデレーターおよび各参加者のコンピューターの配置位置を手動で変更することができる。また、ユーザー名表示領域140に表示されている参加中のユーザー名をドラッグして表示領域111,112,113,114のいずれかに移動させることにより、新たな参加者がいる場合には、当該新たな参加者のコンピューターの配置位置を決定可能である。
また、本実施形態においては、モデレーターが画面分割投射用の操作プログラムを終了させる際には、制御部23は、その時のモデレーターおよび各参加者のコンピューターの配置位置に基づいて配置位置テーブルTBL2を更新し、記憶部3に記憶させる。したがって、次に画面分割投射用の操作プログラムを起動する際には、モデレーターがモデレーター自身および各参加者のコンピューターの配置を一つ一つ手作業で決定することなく、前回の画面分割投射の際における各コンピューターの配置と同じ配置を再現可能である。
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様は、任意に選択された一または複数を、適宜に組み合わせることもできる。
(変形例1)
上述した実施形態においては、端末装置の一例としてパーソナルコンピューターを用いたが、本発明の画面分割投射用の操作プログラムを実行可能な装置であれば、タブレット端末等を端末装置として用いることも可能である。
(変形例2)
第1の実施形態においては、優先度の判断基準を用いる順序は、直近の接続日時を1番目とした。また、第2の実施形態においては、接続回数を1番目とし、直近の接続日時を2番目とした。第3の実施形態においては、コンピューターとの距離を1番目とし、直近の接続日時を2番目とした。しかし、本発明においては、優先度の判断基準を用いる順序はこれらのような順序に限定される訳ではなく、適宜変更可能である。また、各実施形態において、ある優先度の判断基準を他の優先度の判断基準に変更すること、あるいは別の優先度の判断基準を追加すること、もしくは複数の優先度の判断基準のうちの一または複数の優先度の判断基準を減らすことも適宜可能である。
(変形例3)
上述した実施形態においては、記憶部3としてコンピューターに内蔵された記憶部を用いる例について説明した。しかし、本発明はこのような態様に限定される訳ではなく、コンピューターに接続可能な記憶装置、あるいは、コンピューターと通信可能なサーバー等に備えた記憶装置を記憶部3として用いることが可能である。
(変形例4)
上述した実施形態においては、コンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理の終了後に、ユーザーに対して、接続を確立したプロジェクターを確認させるメッセージ等の表示を行うようにしてもよい。また、コンピューターとプロジェクターとの接続を確立する前に、ユーザーに対して、これから接続を確立するプロジェクターを確認させるメッセージ等の表示を行うようにしてもよい。これらの場合に、ユーザーが、接続対象のプロジェクターとして他のプロジェクターを希望する場合には、手動によるプロジェクターの検索、選択、およびプロジェクターとの接続確立の処理を実行する画面に移行するようにしてもよい。または、ユーザーに対して、手動によってプロジェクターの検索、選択、およびプロジェクターとの接続確立処理までの一連の処理を実行するように促すメッセージ等を表示するようにしてもよい。
(変形例5)
第4実施形態においては、プロジェクターに接続した複数のコンピューターのコンピューター名と、前回の画面分割投射の際にプロジェクターに接続したコンピューターのコンピューター名とが完全に一致する例について説明した。しかし、本発明はこのような態様に限定される訳ではない。プロジェクターに接続した複数のコンピューターのコンピューター名が、前回の画面分割投射の際にプロジェクターに接続したコンピューターのコンピューター名に含まれる場合がある。この場合には、当該含まれるコンピューター名のコンピューターに対して上述した処理を行うようにしてもよい。例えば、プロジェクターに接続した複数のコンピューターのコンピューター名が、PC001,PC002,PC003であったとする。また、前回の画面分割投射の際にプロジェクターに接続したコンピューターのコンピューター名がPC001,PC002,PC003,PC004であったとする。この場合には、コンピューター名がPC1,PC2,PC3のコンピューターについて上述した配置処理を行うようにすればよい。また、プロジェクターに接続した複数のコンピューターのコンピューター名に、前回の画面分割投射の際にプロジェクターに接続したコンピューターのコンピューター名以外のコンピューター名が含まれることも考えられる。この場合には、前回の画面分割投射の際にプロジェクターに接続したコンピューターのコンピューター名と一致するコンピューター名のコンピューターのみについて上述した配置処理を行ってもよい。また、上述した配置処理を行わずに手動による配置処理を促すようにしてもよい。
(変形例6)
第3実施形態においては、接続可能なプロジェクターの検索処理において検出した各プロジェクターの信号レベルの強さに基づいてコンピューターPC1とプロジェクターとの距離を判断した。しかし、本発明はこのような構成に限定される訳ではなく、例えば、プロジェクターのIPアドレスに基づいてコンピューターPC1とプロジェクターとの距離を判断してもよい。
(変形例7)
以上の実施形態では、光変調装置54の一例として、液晶ライトバルブを用いた態様について説明したが、本発明はこのような態様に限定される訳ではない。例えば、光変調装置54の他の例として、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等を用いることもできる。
(変形例8)
以上の実施形態では、本発明のコンピューターとプロジェクターとの間の検索処理から接続確立処理までの一連の処理を行うプログラム、および本発明の画面分割投射用の操作プログラムを、記憶部3の制御プログラム記憶領域31に記憶させる例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定される訳ではなく、前記プログラムは、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体に記憶させるようにしてもよい。このような記録媒体としては、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体記録媒体が好適であるが、光学式記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。「非一過性」の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く全てのコンピューター読み取り可能な記録媒体を含み、揮発性の記録媒体を除外するものではない。
1…通信部、2…CPU、3…記憶部、4…表示部、5…操作部、11…接続要求部、12…画像データ出力部、21…検索部、22…特定部、23…制御部、31…制御プログラム記憶領域、32…履歴情報記憶領域、100…表示システム、200…画面分割投射用の操作プログラムの画面、NW…ネットワーク、P…投射画面、P1,P2,P3,P4…分割された画面、PC1,PC2,PC3,PC4…パーソナルコンピューター、PJ1,PJ2,PJ3…プロジェクター、SC…スクリーン、TBL1…履歴情報テーブル、TBL2…配置位置テーブル。

Claims (10)

  1. 表示装置に画像信号を出力可能な端末装置であって、
    過去に前記画像信号を出力した表示装置について、当該表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶する記憶部と、
    接続可能な表示装置を検索する検索部と、
    前記検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、前記履歴情報を参照して、前記接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出し、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する特定部と、
    前記特定部で特定された表示装置に対応する前記接続情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記接続情報を用いて、前記特定部で特定された表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 前記優先度は、接続日時が現在に近いものほど高く定められており、
    前記履歴情報は、接続日時を含んでおり、
    前記特定部は、前記履歴情報を参照して、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記優先度は、接続回数が多いほど高く定められており、
    前記履歴情報は、接続回数を含んでおり、
    前記特定部は、前記履歴情報を参照して、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記優先度は、表示装置と当該端末装置との距離が近いほど高く定められている、ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記特定部は、信号レベルまたはIPアドレスに基づいて表示装置と当該端末装置との距離を判断することを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記特定部が複数の表示装置を特定した場合、前記制御部は前記特定部が特定した複数の表示装置と接続する請求項2に記載の端末装置。
  7. 表示装置に画像信号を出力可能な端末装置であって、
    前記端末装置と接続可能な前記表示装置を検索する検索部と、
    前記検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、当該端末装置からの距離が最も近い表示装置を特定する特定部と、
    前記特定部で特定された表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を取得し、当該接続情報を用いて前記特定部で特定された表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする端末装置。
  8. 複数の表示装置と、
    請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の端末装置と、を備える、
    ことを特徴とする表示システム。
  9. 表示装置に画像信号を出力可能であって、過去に前記画像信号を出力した表示装置について、当該表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶する記憶部を備えた端末装置のプログラムであって、
    前記プロクラムは、前記端末装置を、
    接続可能な表示装置を検索する検索部と、
    前記検索部による検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、前記履歴情報を参照して、前記接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出し、抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定する特定部と、
    前記特定部で特定された表示装置に対応する前記接続情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記接続情報を用いて、前記特定部で特定された表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する制御部として、機能させる、
    ことを特徴とする端末装置のプログラム。
  10. 表示装置に画像信号を出力可能な端末装置の制御方法であって、
    過去に前記画像信号を出力した表示装置について、当該表示装置に画像を表示させるために用いる接続情報を含む履歴情報を記憶し、
    接続可能な表示装置を検索し、
    前記検索の結果、接続可能な複数の表示装置が存在した場合、前記履歴情報を参照して、前記接続可能な複数の表示装置から過去に接続した表示装置を抽出し、
    抽出した表示装置の中から優先度の高い表示装置を特定し、
    特定した表示装置に対応する前記接続情報を取得し、取得した前記接続情報を用いて、前記特定した表示装置へ前記画像信号を出力するように制御する、
    ことを特徴とする端末装置の制御方法。
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