JP2018036509A - レンズ制御装置、その制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動画撮影時において、従来技術と比較して、ピント状態の変化による違和感の少ないフォーカスレンズ制御を行うこと。【解決手段】 カメラ制御部212が予め設定された速度でフォーカスレンズ103の駆動を行うよう制御する第3のモードにおいて、カメラ制御部212が被写体を動体であると判定した場合には、前記カメラ制御部212が被写体に対して合焦状態であると判定した場合に、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ103の駆動速度を可変に制御する第2のモードに移行する。【選択図】 図10

Description

本発明は、フォーカスレンズの駆動を制御するレンズ制御装置に関する。また、その制御方法に関する。
従来、動いている被写体(動体とも称する)であるか否かの判定(動体判定とも称する)に基づいて、フォーカスレンズを制御する技術が知られている。特許文献1では、動体の判定のためのデフォーカス量の連続性判定の閾値を、被写体の移動速度に応じて変更することにより、被写体の移動速度によらず安定して動体を検出し、動体を追従するようフォーカスレンズを制御することが開示されている。
特開2009−128613号公報
特許文献1の方法によれば、動体の検出が安定することで、動体へのフォーカスレンズの追従性は高くなるが、動体の検出前後のフォーカスレンズの駆動速度の違いについては考慮されていない。例えば動体の検出前と比較して、動体を検出した後に動体の検出前よりも速くフォーカスレンズを駆動してしまうと、ピント状態に急な変化が生じてしまう場合があった。動画の場合、ピント状態の急な変化は、動画の品質の低下につながる場合がある。
そこで、本発明では、動画撮影時において、従来技術と比較して、ピント状態の変化による違和感の少ないフォーカスレンズ制御を行うレンズ制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、フォーカスレンズを含む撮影光学系を通過した視差を有する一対の光束を撮像素子が受光して光電変換した一対の像信号に基づいてデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、前記焦点検出手段による焦点検出結果に基づき前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、被写体が動体であるか否かを判定する動体判定手段と前記デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか否かを判定する合焦判定手段と、を有し、前記制御手段が予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう制御する第3のモードにおいて、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合には、前記合焦判定手段が被写体に対して合焦状態であると判定した場合に、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する第2のモードに移行するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の別の側面は、フォーカスレンズを含む撮影光学系を通過した視差を有する一対の光束を撮像素子が受光して光電変換した一対の像信号に基づいてデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、前記焦点検出手段による焦点検出結果に基づき前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、被写体が動体であるか否かを判定する動体判定手段と前記デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか否かを判定する合焦判定手段と、を有し、前記制御手段が前記速度設定手段により予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう制御する第3のモードでは、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合であっても前記合焦判定手段が被写体に対して合焦状態であると判定するまでは予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう前記制御手段が制御し、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する第2のモードでは、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合に、予め設定された速度によらず、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御するよう構成したことを特徴とする。
本発明によれば、動画撮影時において、従来技術と比較して、ピント状態の変化による違和感の少ないフォーカスレンズ制御を行う制御装置を提供することができる。
本実施形態におけるカメラ及びレンズの構成を示すブロック図 本実施形態における撮像面位相差検出方式の画素構成を説明する図 本実施形態における動画撮影処理を示すフローチャート 本実施形態の第一の実施形態におけるAF再起動判定を示すフローチャート 本実施形態におけるピント送りAF処理を示すフローチャート 本実施形態におけるレンズ駆動設定を示すフローチャート 本実施形態におけるレンズ駆動処理を示すフローチャート 本実施形態における動体判定方法を示すフローチャート 本実施形態における動体判定に使用する閾値の表 本実施形態における被写体変更判定方法を示すフローチャート 本実施形態における被写体変更判定に使用する閾値の表 本実施形態におけるフォーカスモードの判定を示すフローチャート 本実施形態におけるフォーカスモードに関する図 本実施形態における追従AF処理を示すフローチャート 本実施形態における停止判定処理方法を示すフローチャート 本実施形態における停止判定を示す図
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態の一例を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明の趣旨の範囲内で、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されても良い。
[第一の実施形態]
[レンズ10及びカメラ20の構成]
図1は、本発明の第一の実施形態におけるレンズ及びレンズ交換式のカメラ本体の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態はレンズ10及びカメラ20から構成されており、レンズ全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ全体の動作を統括するカメラ制御部212が情報を通信している。
まず、レンズ10の構成について説明する。レンズ10は、固定レンズ101、絞り102、フォーカスレンズ103、絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、レンズ駆動を106、レンズ操作部107を備えている。固定レンズ101、絞り102及びフォーカスレンズ103は本実施形態の撮影光学系である。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動される。レンズ制御部106は絞り駆動部104を介して絞り102を制御することで、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103はフォーカスレンズ駆動部105によって駆動される。レンズ制御部106はフォーカスレンズ駆動部105を介してフォーカスレンズ103の位置を制御することで、後述する撮像素子201に結像する焦点の位置を制御する。レンズ操作部107を介してユーザの操作があった場合には、レンズ制御部106がユーザ操作に応じた制御を行う。レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部212から受信した制御命令・制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105の制御を行う。また、レンズ制御部106はレンズ制御情報をカメラ制御部212に送信する。
次に、カメラ20の構成について説明する。カメラ20はレンズ10の撮影光学系を通過した光束から撮像信号を取得できるように構成されている。
撮像素子201はCCDやCMOSセンサにより構成されている。撮影光学系を通ってきた光束は撮像素子201の受光面上に結像し、フォトダイオードによって入射光量に応じた信号電荷に光電変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、カメラ制御部212の指令に従ってタイミングジェネレータ215から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
撮像素子201は、撮像面位相差式の焦点検出を行うために、一つの画素部に2つのフォトダイオードを有している(図2)。光束をマイクロレンズ(不図示)で分離し、この2つのフォトダイオードで互いに視差を有する光束を受光することで、撮像用とAF用の2つの信号が取り出せるようになっている。2つのフォトダイオードの信号を加算した信号(A+B)が撮像信号であり、個々のフォトダイオードの信号(A、B)がAF用の2つの(一対の)像信号になっている。AF用信号を基に、後述するAF信号処理部204で2つの像信号に対して相関演算を行い、像ずれ量や各種信頼性情報を算出する。
撮像素子201から読み出された撮像信号及びAF用信号はCDS/AGC/ADコンバータ202に入力され、リセットノイズを除去する為の相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像信号を画像入力コントローラ203に、AF用の信号をAF信号処理部204にそれぞれ出力する。
画像入力コントローラ203は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力された撮像信号をSDRAM209に格納する。SDRAM209に格納した画像信号は、バス21を介して、表示制御部205によって表示部206に表示される。また、撮像信号の記録を行うモードの時には、記録媒体制御部207によって記録媒体208に記録される。また、バス21を介して接続されたROM210にはカメラ制御部212が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。フラッシュROM211には、ユーザ設定情報等のカメラ20の動作に関する各種設定情報等が格納されている。
AF信号処理部204はCDS/AGC/ADコンバータ202から出力されたAF用の2つの像信号を基に、相関演算を行い、像ずれ量、信頼性情報(二像一致度、二像急峻度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等)を算出する。算出した像ずれ量と、信頼性情報をカメラ制御部212へ出力する。また、カメラ制御部212は、取得した像ずれ量や信頼性情報を基に、これらを算出する設定の変更をAF信号処理部204に通知する。例えば、像ずれ量が大きい場合に相関演算を行う領域を広く設定したり、コントラスト情報に応じてバンドパスフィルタの種類を変更したりする。
顔検出部216は、撮像信号に対して公知の顔検出処理を施して、撮影画面内の人物の顔を検出する。その検出結果をカメラ制御部212に送信する。カメラ制御部212は、上記検出結果に基づき、撮影画面内の顔を含む領域に顔枠を追加するようにAF信号処理部204へ情報を送信する。ここで、顔検出部から複数の人物の顔を検出した場合には、顔の位置、顔のサイズ、もしくは撮影者の指示によって優先順位をつける主顔判定処理部があり、主顔判定処理部によって最も優先と判断された顔を主要な顔とする。例えば、撮影者の指示によって選択された顔が最も優先度が高く、続いて顔の位置が画面中央に近い程、そして、顔のサイズが大きい程優先度が高くなるように判定を行う。但し、顔を検出し、主要な顔を判定することができればこの方法に限らない。
なお、顔検出処理としては、例えば以下の方法が開示されている。画像データで表される各画素の階調色から、肌色領域を抽出し、予め用意する顔の輪郭プレートとのマッチング度で顔を検出する方法や、周知のパターン認識技術を用いて、目、鼻、口等の顔の特徴点を抽出することで顔検出を行う方法である。本実施形態では、顔検出処理の方法については、上述した方法に限られず、どのような方法であってもよい。
追尾処理部217は、CDS/AGC/ADコンバータ202から出力された撮像信号から時刻の異なる画像を取得し、画像の特徴量を抽出し、特徴量が類似する領域を探索して追尾する。基準画像が登録されていない初期動作時には、カメラ操作部214による情報や顔検出部216の検出結果の情報を基に画像内の部分領域を基準画像とする。そして、基準画像から色情報を抽出し、追尾する被写体の特徴量として登録する。抽出した追尾対象被写体の特徴量を基に現在フレームにおける撮像信号の画像と基準画像とのマッチング処理を行う。各々の画像をマッチング処理により、現在フレームにおける撮像信号の画像において基準画像と最も相関度が高い領域を目的とする特定の領域とし抽出する。そして、相関度が高いか否かで追尾を継続するかどうかを判定する。また、相関度に基づく追尾の状態を信頼度として算出しカメラ制御部212に送り、AF制御のパラメータとして使用する。
カメラ制御部212は、カメラ20内全体と情報をやり取りして制御を行う。カメラ20内の処理だけでなく、カメラ操作部214からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、AF制御の開始、記録映像の確認等、ユーザが操作したさまざまなカメラ機能を実行する。また、先述したようにレンズ10内のレンズ制御部106と情報をやり取りし、レンズの制御命令・制御情報を送り、またレンズ内の情報を取得する。
その他、カメラ20は記録媒体208、SDRAM209を有する。
[動画撮影処理]
次に、本実施形態のカメラ20における動画撮影処理について図3を用いて説明する。
本実施形態においては動画記録スイッチを押下することで、動画の記録開始・停止を行うが、切り替えスイッチ等の他の方式によって記録開始・停止を行っても構わない。
動画記録スイッチ等により動画の記録が指示されると、S505では、AF信号処理部204がAF領域算出処理を行いS506へ進む。AF領域算出処理は、撮像面上のどの領域から焦点検出に用いる信号を取得するかを設定する処理である。
S506では、AF信号処理部204が焦点検出処理を行い、S507へ進む。焦点検出処理では、撮像面位相差式の焦点検出により、デフォーカス量及び信頼性情報を取得する。デフォーカス量は、前述の一対の像信号に基づく像ずれ量に基づいて検出する。本実施形態のデフォーカス量は、フォーカスレンズ103を至近方向と無限方向のいずれに、どれだけ駆動するよう制御すれば良いかを示す情報である。信頼性情報は、当該像ずれ量がどれだけ信頼できるのかを表わす指標である。信頼性は、前記急峻性や、像信号A、Bの2像の一致度fnclvl(以下、2像一致度と称する)によって定義する事ができる。撮像面位相差式の焦点検出処理の詳細は、例えば特開2015−87704号公報に説明されている。
S507では、ユーザが設定したフォーカスレンズ103の応答性設定と速度設定を、カメラ制御部212がフォーカスレンズ103の駆動を制御するために参照する処理である。
ユーザは、例えばカメラのメニュー画面(不図示)において、フォーカスレンズ103の駆動速度を選択することで、速度設定を行うことができる。本実施形態の速度設定では一例として、+2〜−4の7段階から選択する。カメラ制御部212は、ユーザが選択した駆動速度に対応する速度パラメータを参照し、AF信号処理部204が検出したデフォーカス量を用いたフォーカスレンズ103の駆動の速度を設定する。本実施形態では、一例として、速度パラメータは垂直同期信号(60Hz)の回数であり、速度の計算は以下の式により算出することができる。
設定速度[mm/s]=
デフォーカス量[mm]÷速度パラメータ×1/60[s] (1)
これにより、速度が設定に応じて変更される。
応答性設定についても、ユーザは例えばカメラのメニュー画面(不図示)において、撮影時のフォーカスレンズ103の駆動の応答性を選択することができる。応答性は、フォーカスレンズ103の駆動のレスポンスの速さの程度であり、応答性を示す指標の1つが、フォーカスレンズ103を駆動するまでの時間である応答時間の長短である。応答時間が長いほど、応答性は低く、応答時間が短いほど、応答性が高い。本実施形態の応答性設定では一例として、+3〜−3の7段階から選択する。カメラ制御部212は、ユーザが選択した応答性に対応するフォーカスレンズ103の応答時間を参照し、S512の再起動までの時間や、S516の追従駆動モードにおいて被写体が切り替わった場合の合焦開始までの時間を変更する。
S508では、カメラ制御部212が動体判定処理を行う。動体判定処理は、撮影している被写体の光軸方向の移動があるかをカメラ制御部212が判定する処理である。詳細は図8、図9を用いて後述する。
S509は、被写体が変更されたか否かをカメラ制御部212が判定する処理である。詳細は、図10、図11を用いて後述する。
S510では、設定すべきフォーカスモードをカメラ制御部212が判定する処理である。詳細は、図12、図13を用いて後述する。
S511はS510で決定したフォーカスモードがデフォルトであるか否かをカメラ制御部212が判定し、デフォルトである場合は、S512に遷移する。
S512はカメラ制御部212が行うAF再起動判定の処理である。詳細は図4を用いて後述する。
S511でフォーカスモードがデフォルトでない場合、S513に遷移する。
S513において、フォーカスモードがピント送りモードであるとカメラ制御部212が判定した場合は、S514に遷移する。
S514は、ピント送りモードのAF処理を行うようカメラ制御部212が制御する。詳細は、図5を用いて後述する。
S513でフォーカスモードがピント送りモードでない場合、S515に遷移する。
S515において、被写体変更停止フラグ(図10で後述)の有無をカメラ制御部212が判別し、当該フラグがオフである場合は、S516に遷移し、オフでない場合は、S517に遷移する。
S517では、AF処理を行わずレンズを停止させるようカメラ制御部212が制御する。このように、被写体変更フォーカス停止フラグを参照することにより、被写体が別の被写体に切り替わったか否かを判別する際に、フォーカスレンズ103駆動を停止するようカメラ制御部が制御することが可能になる。S516では、追従モードのAF処理を行う。詳細は、図14を用いて後述する。
なお、本フローは、動画撮影を停止する指示があるまで繰り返し実行される。
[フォーカスモードの概要]
各サブフローについて説明する前に、図13を用いて、本実施形態の各フォーカスモードの概要を説明する。本実施形態のフォーカスモードには、大きく分けて「デフォルトモード」「ピント送りモード」「追従モード」の3つのモードがある。図13(A)は各フォーカスモード間の関係を示す図である。図13(B)は各フォーカスモードのその種類と特徴を示した図である。
各フォーカスモードの特徴について簡単に説明する。デフォルトモード(第1のモード、合焦停止モード)は、合焦停止時(合焦であると判定され、フォーカスレンズ103の駆動を停止する場合)に他のフォーカスモードから遷移するモードである。
ピント送りモード(第3のモード)は、フォーカスレンズ103の駆動速度と、フォーカスレンズ103を駆動する際の応答時間や駆動速度を、ユーザの指定に応じて設定し、当該設定に従って駆動するモードである。なお、ユーザの指定がない場合は、デフォルトの設定に従ってフォーカスレンズ103を駆動するようカメラ制御部212が制御する。
追従モード(第2のモード、焦点調節モード)では、被写体として動体が検出された際に、動体にフォーカスレンズ103を追従させるよう制御するフォーカスモードであるため、フォーカスレンズ103の駆動速度は動体に合わせた速度に設定する。本実施形態では、動体に合わせたフォーカスレンズ103の駆動制御の一例として、カメラ制御部212は検出されたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する。検出されたデフォーカス量が相対的に大きい場合は小さい場合と比較して、より速くフォーカスレンズを駆動するようカメラ制御部212が制御する。
これらのフォーカスモードの遷移を、図13(A)を用いて説明する。デフォルトモードにおいて、動体判定により被写体が動体であると判定されると、追従モードに遷移する(2505)。また、ピント送りモードにおいて、動体判定により被写体が動体であると判定された場合も、追従モードに遷移する(2504)。
追従モードにおいて、被写体変更判定処理により被写体が変更されたと判定された場合は、ピント送りモードに遷移する(2503)。
デフォルトモードから、動体判定では被写体が動体ではないと判定され、かつ被写体変更判定により被写体が切り替わった(変更された)と判定された場合にはピント送りモードに遷移する(2502)。
ピント送りモード又は追従モードで、合焦したと判定された場合には、デフォルトモードに遷移する(2501,2506)。
[動体判定処理]
次に、S508における動体判定処理について、図8を用いて説明する。S1401ではS506で算出したデフォーカス量をカメラ制御部212が取得する。また、カメラ制御部212はレンズ制御部106を介してフォーカスレンズ103の現在のレンズ位置を取得する。
S1402では、S1401で取得したデフォーカス量と現在のレンズ位置から目標レンズ位置を算出する。この計算は、下記の式を用いる。
駆動量[パルス]=デフォーカス量[mm]÷パルス変換係数[パルス/mm]
(2)
目標レンズ位置[パルス]=現在レンズ位置[パルス]+駆動量[パルス]
(3)
この計算は、撮像素子201の撮像面でのボケ量(ここではデフォーカス量)をフォーカスレンズ103のレンズの駆動量に変換するものの一例である。フォーカスレンズ103の目標レンズ位置が算出できれば、上記の計算以外の算出方法でも良い。
なお、被写体位置とフォーカスレンズ103の位置が同じであっても、撮影条件によって算出されるデフォーカス量にはバラつきが発生する。このため、フォーカスレンズ103の目標レンズ位置の計算には、算出された実際の値としてのデフォーカス値と、3回分のデフォーカス量を平均したものの2つの値を用意する。また、フォーカスレンズ103の目標レンズ位置は、実際の値を用いて算出したものと、平均値を用いて算出したものの2パターンを算出する。
S1403では、フォーカスレンズ103の目標レンズ位置(実際の値/平均値)の無限方向または至近方向への連続性をカメラ制御部212が検出する。本実施形態では、無限側の方向をプラス方向、至近側の方向をマイナス方向とした場合に、無限方向/至近方向に連続して何回増加/減少したかをカウントする。
S1404では、連続回数の閾値を設定する処理である。本実施形態では、図9(A)に一例を示すように、絞りと目標レンズ位置の算出に用いる値の種類(実際の値/平均値)とに応じて、閾値を変更している。
図9(A)に示しているように、S1404では、絞り値が小さいほど、絞り値が大きい場合と比較して閾値を小さくしている。これは、絞り値が小さい場合は、絞り値が大きい場合に比べて焦点深度が浅くなり、ボケが目立ちやすいためである。動体判定に入りやすくすることで、不自然なボケの発生を低減することができるため、動画の品質を保つことができる。また、フォーカスレンズ103の目標レンズ位置の算出に用いるデフォーカス量が実際の値である場合は、平均値を用いる場合と比較して、閾値を大きくしている。平均値を用いる場合の方が実際の値を用いる場合と比較して、安定した検出が可能であるためである。なお、絞り値がF11より大きい場合は動体判定を行わない。被写体焦点深度が十分に深いため、動体判定を行わなくても、ボケの発生が少ないためである。例えば絞り値がF11より大きい場合は、連続回数が閾値以上になることがないように閾値を設定する。
S1405は、連続回数が閾値を超えたか否かを判定する処理であり、閾値を超えた場合はS1406に進み、そうでない場合は、S1413に進む。本実施形態では、実際の値を用いて算出した目標レンズ位置と平均値を用いて算出した目標レンズ位置の少なくともが、各々についてS1404で設定した閾値以上であれば、被写体は動体であるとしてS1406に進む。実際の値を用いて算出した目標レンズ位置と平均値を用いて算出した目標レンズ位置のいずれも各々についてS1404で設定した閾値未満である場合に、
被写体は動体ではないとしてS1413に進む。
S1406は、合焦停止中か(言い換えると、デフォルトモードであるか)の判定を行い、合焦停止中であれば、S1407に進み、そうでない場合は、S1409に進む。
S1409は、ピント送りモードかの判定を行い、ピント送りモードであれば、S1410に進み、そうでない場合は、追従モードであるため、追従モード継続すべく本フローの処理を終了する。
S1407では動体判定の閾値として第5の所定値を設定し、S1410では動体判定の閾値として第6の所定値を設定するようカメラ制御部212が制御する。
本実施形態では、合焦停止中の場合は、図9(B)に一例を示すように、絞りと焦点距離に応じて閾値(ここでは第5の所定値)を変更している。例えば図9(B)に一例を示すように、絞り値が小さい場合は大きい場合と比較して、第5の所定値を小さくしている。また、焦点距離が長い場合は短い場合と比較して、第5の所定値を大きくしている。焦点深度が浅いほどボケが目立つため、動画の品質を保つために動体判定をしやするためである。第5の所定値を小さくすればするほど、動体が動いた場合に機敏に動体判定を行うことができる(フォーカスレンズ103の被写体に対する応答性が向上する)。一方で、動体ではない被写体に対して動体判定を行ってしまう場合も生じてくる(フォーカスレンズ103の被写体への追従の安定性が低下する)。よって、この第5の所定値は安定性と応答性のバランスを考慮し設定する必要がある。
また、図9(B)の例では、動体判定を行わない絞り値及び焦点距離を設定している。図9(B)では一例として、絞り値がF11より大きい場合と、焦点距離が24mm以下の場合は動体判定を行わない。これは、被写体焦点深度が十分に深いため、動体判定を行わなくても、ボケの発生が少ないためである。このため、絞り値がF11より大きい場合と、焦点距離が24mm以下の場合は、デフォーカス量が第5の所定値以上にならないよう第5の所定値を設定する。
なお、ピント送りモードにおける動体判定のために、S1410で第6の所定値を設定することの効果を説明する。例えばピントを合わせる被写体に対してまだピントが合っていないタイミングで動体を検出した場合に、直ちにピント送りモードから追従モードに切り替えてしまうと、フォーカスレンズ103の駆動速度が急に変化し、ボケの状態も急に変化する。これにより、動画の品質が低下してしまう。そこで、本実施形態では、ピント送りモードにおいて動体を検出した場合には、ピントを合わせる被写体に対してフォーカスレンズ103の位置が合焦位置付近にある場合に、ピント送りモードから追従モードに遷移するようカメラ制御部213が制御する。つまり、第6の所定値未満であれば、フォーカスレンズ103が狙った被写体に合焦する位置に到達したと判定し、ピント送りモードから追従モードに遷移するようカメラ制御部212が制御する。これにより、ピント送りモードから追従モードへの切り替わりに伴うフォーカスレンズの駆動速度の変化に伴うボケ状態の変化による違和感が低減するため、動画の品質を保つことができる。なお、第6の所定値についても第5の所定値と同様、絞り値が小さい場合は大きい場合と比較して、第6の所定値を小さく値に設定する。また、焦点距離が長い場合は短い場合と比較して、第6の所定値を大きい値に設定する。
さらに、ピント送りモードの場合は、被写体の移動方向とフォーカスレンズ103の駆動方向が一致するか否かで閾値を変更する。被写体の移動方向とフォーカスレンズ103の駆動方向が一致していない場合は、被写体とフォーカスレンズ103が光軸方向に互いに対向するような方向に移動し又駆動されている。この場合、フォーカスレンズ103も被写体も動き続けているため、フォーカスレンズ103が被写体に対して合焦範囲に入る時間が非常に短くなってしまい、ピント送りモードから追従モードへの切り替えのための時間が十分ではない場合がある。このことから、被写体の移動方向とフォーカスレンズ103の駆動方向が一致していない場合は、第6の所定値を広く設定して、切り替えのタイミングを確保する。一方、被写体の移動方向とフォーカスレンズ103の駆動方向が一致する場合は、通常の合焦停止と同じ閾値で判定を行う。閾値は、図9(B)で決定した閾値に対して指定した倍率をかけたものをピント送りモードの閾値とする。本実施形態の場合、一例として、レンズと被写体の駆動が逆方向の場合、1.5倍という係数を乗算することとする。
S1408は、デフォーカス量が第5の所定値以上か否かの判定を行い、第5の所定値以上であれば、S1412に進み、そうでない場合は、S1413に進む。
S1411は、デフォーカス量が第6の所定値未満か否かの判定を行い、第6の所定値未満であれば、S1412に進み、そうでない場合は、S1413に進む。
S1412は、被写体が動体であると判定された(動体判定がされた)場合の処理であり、動体判定フラグをオンにして、処理を終了する。ピント送りモードにおいては、動体が検出された場合に、S1411でデフォーカス量が第6の所定値以上になった場合、つまり被写体に対して合焦状態になったと判定された場合にS1412で動体判定フラグをオンにする。動体フラグがオンになることで、後述するフォーカスモード判定処理(図12)で追従モードに遷移する。このように、合焦状態になったと判定されてから、追従モード(被写体の移動速度に応じた速度で動体にフォーカスレンズ103を追従させるよう制御するモード)に遷移するため、急にボケ状態の変化しないようカメラ制御部212が制御することができる。これにより、動体を追従する際の画像の品質を向上させることができる。
一方、S1413は動体判定がされなかった時、または、追従モードに既に遷移している場合の処理であり、動体判定フラグをオフにして、処理を終了する。ここで動体判定フラグをオフにすることで、後述するフォーカスモード判定処理(図12)においてピント送りモードでのフォーカスレンズ103の駆動が続行される。これにより、合焦状態でないピント状態から追従モードに切り替わり、急にピント状態が変化しないようカメラ制御部212が制御することができる。
[被写体変更判定処理]
続いて、S509における被写体変更判定処理について図10を用いて説明する。被写体変更判定処理は、追従モードにおいて、追従する被写体が変更されたか否かを判定する処理である。
ここで、本フローにおいて追従モードの場合のみ被写体が変更されたか否かの判定を行っている理由を説明する。例えば、ある被写体に対して焦点検出を行い、フォーカスレンズ103を追従させるようカメラ制御部212が制御している場合において当該被写体とは別の被写体が、カメラ20とフォーカスレンズを追従させている被写体との間を横切る場合が考えられる。この場合に、横切った被写体にフォーカスレンズ103を追従させるようにカメラ制御部212がフォーカスレンズ103の駆動を制御してしまうと、元々追従していた被写体にフォーカスレンズ103を追従させることができなくなる。意図せず横切った被写体にフォーカスレンズ103を追従させてしまうと、動画の品質が低下してしまう。そこで本実施形態では、追従モードにおいては、被写体が元々追従していた被写体であるか否かを判定する被写体変更判定処理を行うことで、追従している被写体と異なる被写体に対してフォーカスレンズ103を追従させてしまうことを防いでいる。例えば追従している被写体とは別の被写体が横切った場合には、横切った被写体に追従動作を行わないよう、フォーカスレンズ103の駆動を停止するようカメラ制御部212が制御する。詳しくは後述する。一方で、元々追従していた被写体とは異なる被写体を捉えた場合であっても、ユーザが意図的に被写体を変更したと判定できる場合には、フォーカスレンズ103を追従させるようカメラ制御部212が駆動を制御している。以下、これを実現するフローの一例として図10のフローを説明する。
S2201は、現在のフォーカスモードが追従モードであるか否かを判定する処理である。追従モードである場合は、被写体の変更の判定を行うためS2202に進むようカメラ制御部212が制御する。追従モードではない場合はS2217に進み本フローの処理を終了するようカメラ制御部212が制御する。
S2202は、デフォーカス量をSDRAM209に記憶する処理である
S2203では、S506でAF信号処理部204が算出したデフォーカス量から、焦点から被写体までの距離をカメラ制御部212が計算する。この計算には、下記の式を用いる。
焦点から被写体までの距離=デフォーカス量×被写体距離の二乗÷
(焦点距離の二乗+デフォーカス量×被写体距離) (4)
本実施形態において、焦点から被写体までの距離とは、デフォーカス量を、被写体にピントが合う被写体位置から実際の被写体の位置までがどれだけ離れているかを示す被写体側の距離に換算したものである。また、被写体距離とは、被写体にピントが合う被写位置からフォーカスレンズ103までの距離である。
S2204は、今回算出されたデフォーカス量と前回算出されたデフォーカス量の変化量を算出する処理である。これは、被写体の大きな変化を検出するためであり、以下の式を用いて求めることができる。
デフォーカス量の変化量 DEF_Diff_NOW=
前回のデフォーカス量−今回のデフォーカス量 (5)
S2205は、被写体を変更したかを判定するための閾値をカメラ制御部212が設定する処理である。閾値は3つある。
閾値1(第1の所定値):デフォーカス量の変化量の閾値
閾値2(第2の所定値):焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合の閾値
閾値3(第3の所定値):焦点から被写体までの距離の閾値
閾値1は、今回検出したデフォーカス量の前回検出したデフォーカス量に対する変化量についての閾値である。これは、被写体の急激な変化を検出するために用いる閾値である。本実施形態では一例として、閾値1は、デフォーカス量の変化量の3回分の平均DEF_Diff_AVEと今回のデフォーカス変化量DEF_Diffを比較することにより求められる。
つまり、以下の式が成立した場合、被写体の急激な変化が発生したと判定することができる。
DEF_Diff_NOW>DEF_Diff_AVE*閾値1 (6)
本実施形態の閾値1は、一例として1.5倍以上という閾値である。これは、デフォーカス量の変化量が1.5倍変化した発生した場合は、被写体が変更になった可能性が高いと考えられるためである。
閾値2は、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合についての閾値であり、どの程度のボケが発生しているかを判定するための閾値である。閾値2としては、被写界深度の倍数を設定する。本実施形態では一例として、閾値は焦点深度に応じて図11(A)のように変更している。絞り値が小さくなるほど焦点深度が深くなり、焦点検出結果のバラつきが発生しやすくなるため、焦点深度が深いほど、そうでない場合と比較して閾値2が大きくすることで、焦点検出結果のバラつきによる誤判定を防ぐことができる。焦点から被写体までの距離が、被写界深度の2倍以上の変化が発生している場合は、被写体が変更になった可能性が高いことを意味している。元々追従していた被写体とカメラ20との間を横切った被写体のどちらにフォーカスレンズ103を追従させてもボケ状態が変化しない程度に被写界深度が深ければ、被写体変更判定を行わないようにしても良い。例えば、本実施形態の一例として、絞り値がF11よりも大きい場合には、被写体変更判定を行わないように閾値を設定しても良い。この場合、例えば焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が閾値を超えることがないように閾値を設定する。
閾値3は、焦点から被写体までの距離についての閾値であり、焦点から被写体までの距離についての閾値がどの程度離れているかを検出するための閾値である。本実施形態の場合、一例として焦点から被写体までの距離1mを閾値として設定している。これは、追従している被写体よりも1m以上距離が離れた被写体が検出された場合は被写体の変更があったということを意味している。閾値3を大きくすれば、元々追従していた被写体に対する追従性は向上するが、被写体の変更を判定し辛くなる。つまり、動体撮影時に本来追従している被写体とカメラとの間を横切る被写体(横切り被写体とも称する)に対して合焦動作を行うことを回避できる可能性が高まる。一方、閾値3を小さくすれば、元々追従していた被写体から被写体が変更されたと判定しやすくなる。動体撮影時に本来追従している被写体とカメラとの間を横切る被写体(横切り被写体とも称する)に対して合焦動作を行うことを回避できる可能性が高まる。一方で、動体へのフォーカスレンズ103の追従性が低下してしまう。
なお、被写体の移動速度が予め分かっている場合は、当該移動速度に応じて焦点から被写体までの距離の閾値3を変更することで、より精度良く被写体の変更の有無を判定することができる。例えば、被写体の移動速度が速い場合は被写体の移動速度がより遅い場合と比較して閾値3を大きく設定することで、同じ被写体を捉えているにもかかわらず誤って被写体が変更になったと判定することを防ぐことができる。被写体の移動速度が遅い場合は移動速度がより速い場合と比較して閾値3を小さく設定することで、被写体が変更された場合に変更後の被写体に追従しやすくなる。
上記説明した閾値2と閾値3の関係について、図11(C)を用いて説明する。
図11(C)の2301は閾値2を表している。2302(本実施形態では1m)は、閾値3を表している。閾値3は被写体の距離変化の閾値であるため、被写体距離によらず、一定である。しかし、被写界深度が深くなると焦点検出結果がバラつきが生じることから、遠距離の被写体に対しては、1m以上のバラつきが発生する。このため、遠距離の被写体に対しても精度良く被写体変更を判定するために閾値2も閾値3とともに判定に用いている。
閾値2は被写界深度に関する閾値であることから、被写体距離に応じて変化する。閾値2は2301のように変化し、遠距離側は大きく、近距離側は小さくなる。このため、遠距離の被写体に対しては、焦点から被写体までの距離が閾値3以上でも、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が閾値2未満であれば被写体は変更されていないとカメラ制御部212が判定する。これにより、焦点検出結果のバラつきによる誤判定を防ぐことができる。
一方、閾値2に使用している被写界深度は、近距離側でより小さくなる。閾値2のみを設定した場合は、被写体の動きに対して、閾値が小さくなりすぎてしまう。そこで、近距離側では閾値3を用いることで、誤判定を防ぐことができる。
つまり、閾値2かつ閾値3の条件を超えた場合に被写体が変更になったと判断することで、遠距離でも近距離でも安定して被写体の変更の有無を判定することができる。
さらに、2303と2304が示すように、被写体距離が所定よりも近いエリアにて、閾値を変更しても良い。図11(B)を用いて説明する。
まず、2303が示すエリアは、本実施形態では一例として被写体距離が3m未満(第7の所定値未満)の距離である。この距離未満の場合は、カメラと被写体までの距離が短く横切りによる影響が少ない。また、レンズから取得する距離情報の分解能/精度が高く、被写体までの距離が信頼できる。これらの理由から、被写体距離が第7の所定値以上である場合と第7の所定値未満である場合とで、閾値3の条件を変化させても良い。この場合、被写体距離が第7の所定値以上である場合には、閾値3を被写体距離によらず、一定の値とする。被写体距離が第7の所定値未満である場合には、被写体距離が第7の所定値以上である場合よりも小さい値を閾値3として設定する。また、2305のように、被写体距離3m(第7の所定値)から(第8の所定値)にかけて閾値3が小さくなるよう(ただし0にはならないよう)カメラ制御部212が閾値を設定する。また、被写体距離1m未満(第8の所定値未満)の場合には、被写体距離が1mで閾値3が0になるように設定する。
また、2304が示すエリアは、被写体距離が1m(第8の所定値未満)のマクロ撮影領域である。この領域の判定には、本実施形態では例えば被写界深度が1.5cm未満(第10の所定値未満)であることを条件としている。マクロ撮影領域2304では、閾値3が1mのままだと被写体の変更を検出できない。また、被写界深度が浅くなるため、従来の閾値2では、被写体の変更を敏感に判定しすぎてしまい、誤判定が増える。以上の理由から、マクロ撮影領域2304では、2306に示すように、閾値2を他の領域よりも大きい値として設定し、閾値3を影響がない値(0m)と設定する。
以上説明したように、被写体の変更判定の閾値を被写体距離や被写界深度、絞り値に応じて変更することにより、安定した判定が可能になる。
なお、本実施形態では閾値を図11のように設定している場合を示したが、これは一例であり、趣旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。
続いて、S2206では、デフォーカス量の変化量が閾値1以上(第1の所定値以上)であるか判定し、閾値1以上である場合は、S2207に進む。一方、デフォーカス量の変化量が閾値1未満(第1の所定値未満)である場合はS2209に進む。
S2207では、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が閾値2以上(第2の所定値以上)かつ焦点から被写体までの距離が閾値3以上(第3の所定値以上)であるかを判定する。そうである場合は、被写体の変更があったと判定し、S2208に進む、そうでない場合は、S2211に進む。
S2208では、被写体の変更があったため、フォーカスレンズ103の駆動を停止するよう制御すべく、カメラ制御部212が被写体変更フォーカス停止フラグをオンにして処理を終了する。S2209では、被写体変更フォーカス停止フラグがオンかを判定し、オンである場合はS2210に進み、そうでない場合は、S2217に進む。
S2210では、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が閾値2以上(第2の所定値以上)かつ焦点から被写体までの距離が閾値3以上(第3の所定値以上)であるかを判定する。そうである場合は、被写体の変更(切り替わり)が継続してあったと判定し、S2212に進み、そうでない場合は、S2211に進む。
S2211では、被写体変更がなかったとして、フォーカスレンズ103の駆動を継続するよう制御すべく、カメラ制御部212が被写体変更フォーカス停止フラグをオフにして処理を終了する。
S2212では、被写体変更のカウントをインクリメントし、S2213に進む。
S2213では、カウントが応答時間の第2の所定時間以上であるかを判定する。第2の所定時間以上である場合は、S2214に進み、そうでない場合は、S2216に進む。なお、この応答時間の第2の所定時間とは、S507で設定した値であり、S2213はカウントが応答時間を超えているかを判定する処理である。
S2214では、被写体変更カウントをクリアし、S2215に進む。
S2215では、フォーカスレンズ103の駆動を再開するよう制御すべく、カメラ制御部212が被写体変更フォーカス駆動フラグをオンにして処理を終了する。
S2216では、被写体変更フォーカス停止フラグをオフにして処理を終了する。
S2217では、被写体変更フォーカス駆動フラグをオフにして処理を終了する。
以上のように、本実施形態の被写体変更判定処理では、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が被写界深度に基づく第2の所定値以上かつ被写体距離が第3の所定値以上である場合に、被写体が切り替わったとカメラ制御部212が判定している。これにより、例えば撮像装置と被写体との距離が遠く、位相差検出方式による焦点検出結果にばらつきが生じ得る場合であっても、従来技術と比較して、被写体が切り替わったか否かをより精度良く判定することができる。
[フォーカスモード判定]
図12を用いて、フォーカスモードの判定処理の説明を行う。S2401では、初期化済みか否かをカメラ制御部212が判定する。初期化されていない場合は、S2402でフォーカスモードをピント送りモードに設定し、S2403に進む。そうでない場合は、S2402を経ずにS2403に進む。なお、初期化処理は、撮影モードなどが切り替わった際に、その都度行う処理とする。
S2403では、フォーカスモードがデフォルトモードか否かの判定をカメラ制御部212が行い、デフォルトモードであった場合は、S2404に進み、そうでない場合は、S2409に進む。
S2404では動体判定フラグの有無をカメラ制御部212が判定し、動体判定フラグがオンであれば、S2405に進みフォーカスモードを追従モードに設定し制御を終了する。
動体判定フラグがオンではない場合は、S2406に進み、合焦停止フラグの有無をカメラ制御部212が判定する。合焦停止フラグがオフの場合はS2407に進み、フォーカスモードをピント送りモードに設定し制御を終了する。そうでない場合は、S2408でフォーカスモードをデフォルトモードに設定し制御を終了する。
S2409では、ピント送りモードかの判定をカメラ制御部212が行い、ピント送りモードである場合は、S2410に進み、そうでない場合は、S2415に進む。S2410では、動体判定フラグの有無を判定し、動体判定フラグがオンであれば、S2411に進みフォーカスモードを追従モードに設定し制御を終了する。そうでない場合は、S2412に進み合焦停止フラグの有無をカメラ制御部212が判定し、合焦フラグがオフの場合はS2413に進み、フォーカスモードをピント送りモードに設定し制御を終了する。そうでない場合は、S2414でフォーカスモードをデフォルトモードに設定し制御を終了する。
S2415では、現在のフォーカスモードが追従モードであるため、被写体変更フォーカス駆動フラグの有無を判定し、フォーカス駆動フラグがオフの場合は、S2416に進み、フォーカスモードを追従モードに設定し制御を終了する。そうでない場合は、S2417に進み追従停止判定フラグの有無をカメラ制御部212が判定し、追従停止判定フラグがオフの場合はS2418に進み、フォーカスモードをピント送りモードに設定し制御を終了する。そうでない場合は、S2419でフォーカスモードをデフォルトモードに設定し制御を終了する。
[AF再起動判定]
次に、図3のS511でフォーカスモードがデフォルトモードであるとカメラ制御部212が判定した場合に行われるS512のAF再起動判定について、図4のフローチャートを用いて説明する。AF再起動判定は、合焦してフォーカスレンズを停止している状態から、再度フォーカスレンズを駆動するかどうかの判定をカメラ制御部212が行う処理である。
S701では算出したデフォーカス量が焦点深度の所定倍(第4の所定値)より小さいかどうかをカメラ制御部212が判断し、第4の所定値未満である場合はS702へ進み、第4の所定値以上である場合はS704へ進む。S701で設定するデフォーカス量の閾値(第4の所定値)は、主被写体が変わったときには再起動が行いやすく、主被写体が変わっていないときには再起動が不用意にかかりにくくすることを考慮した値とする。本実施形態では一例として、主被写体のボケが見えるようになる焦点深度の1倍を第4の所定値として設定する。
S702では算出した信頼性が所定より高い値かどうかを判断し、高い値を示す場合はS703へ進み、低い値を示す場合はS704へ進む。S702で設定する信頼性の閾値は、例えばデフォーカス方向を信頼するのが困難なほど信頼性が低い値を、主被写体が変わったと見なす値として設定する。例えば、S901の所定値αと同様でも良い。このようにS701、S702で設定する閾値を用いて主被写体が変わったか否かを判断している。
S703ではAF再起動カウンタをリセットし、S705へ進む。S704ではAF再起動カウンタを加算しS705へ進む。上述したように、デフォーカス量が所定値より大きい、または信頼性が所定より低い場合には、撮影している主被写体が変化している可能性がある為、S704でAF再起動カウンタを加算しAFを再起動する準備を行う。検出したデフォーカス量が第4の所定値未満であり、信頼性も高い状態を維持している場合は継続してフォーカスレンズ103を停止させておくためにS703でAF再起動カウンタをリセットする。
次にS705では、AF再起動閾値を設定してS706へ進む。S705のAF再起動閾値設定は、S507で決定した応答時間を閾値としてカメラ制御部212が設定する。
S705でAF再起動閾値を設定した後に進むS706では、AF再起動カウンタがAF再起動閾値以上かどうかを判断し、該当する場合はS707へ進み、該当しない場合は処理を終了する。S707では、合焦停止フラグをオフにし、AF再起動を行い、フォーカスレンズ駆動を再開するようカメラ制御部212が制御して処理を終了する。
S706でAFの再起動をするにあたって、S704で加算したAF再起動カウンタがS705で設定した閾値より大きいかどうかをカメラ制御部212が判断する。
[ピント送りモードのAF処理]
次に図3のS514のAF処理について図5のフローチャートを用いて説明する。ピント送りAF処理は、合焦停止していない状態でのフォーカスレンズの駆動及び、合焦停止の判定を行う処理である。
S801では、デフォーカス量が焦点深度内であり、かつ信頼性が所定より良い値を示しているかどうかを判断し、この条件に該当する場合はS802へ進み、そうでない場合はS803へ進む。本実施形態では、S801で用いる閾値を焦点深度の1倍としているが、必要に応じて大きく設定したり、小さく設定したりしても構わない。
S802では、カメラ制御部212が合焦停止フラグをオンにし、処理を終了する。
S803では、カメラ制御部212がレンズ駆動速度の設定を行いS804へ進む。S803のレンズ駆動設定の詳細は図6を用いて後述する。
S804ではカメラ制御部212がレンズ駆動処理を行うよう制御、本フローの処理を終了する。S804のレンズ駆動処理の詳細は図7を用いて後述する。
[レンズ駆動速度設定]
次に図5のS803のレンズ駆動速度設定について、図6のフローチャートを用いて説明する。
S901では信頼性が所定値α未満であるかどうかをカメラ制御部212が判断し、所定値αより低い場合はS902へ進み、所定値α以上である場合はS905へ進む。なお、所定値αは、少なくともデフォーカス方向が信頼できると判定できる値を設定する。
S902ではサーチ駆動カウンタを加算してS903へ進む。
S903ではサーチ駆動移行カウンタが設定された所定値以上かどうかをカメラ制御部212が判断し、所定値以上である場合はS904へ進み、所定以上でない場合はS906へ進む。S904では、サーチ駆動フラグをオンにしてS906へ進む。
S906では、フォーカスモードがピント送りモードであるかをカメラ制御部212が判定して、ピント送りモードである場合は、S907に進み、そうでない場合は、S912に進む。
S907では、サーチフラグがオンか否かをカメラ制御部212が判定し、サーチフラグがオンである場合は、S908において、サーチ用の速度設定を行う。サーチ用の速度設定は、不図示の速度設定メニューからの情報を用いて、速度をメニューに応じて段階的に変化させる。サーチ駆動とは、デフォーカス量が信頼できない信頼性の状態である場合に行うフォーカス動作である。サーチ駆動では、デフォーカス量に関係なく、デフォーカス方向を設定してその方向に設定した速度でフォーカスレンズを駆動するようカメラ制御部212が制御する。サーチ駆動移行カウンタを加算し、サーチ駆動移行カウンタが所定以上になったかどうかを判定することで、継続して信頼性が低く被写体がボケている可能性があると判断できる場合にのみサーチ駆動を行えるようにする。サーチ駆動は、デフォーカス量を使用しない駆動であるため、一時的に大きくボケてしまうようなフォーカシングをしてしまうことがある。そこで、信頼性が低くなってもすぐにサーチ駆動に移行させないようにユーザが応答性を設定することにより、不用意なサーチ駆動をしないようにすることが可能である。
S909では、動体の至近方向又は無限方向への移動方向とフォーカスレンズの駆動方向が一致しているか否かを判定し、一致していない場合はS910へ進み、一致している場合はS911に進む。
S910では、通常の速度設定を行う。通常の速度設定では、不図示の速度設定メニューからの情報を用いて、速度をメニューに応じて段階的に変化させる。
S911では、動体とレンズの駆動方向が一致している場合において、設定されているフォーカスレンズ103の駆動速度が、動体に追いつくことができる速度であるか否かを判定する。本実施形態では、一例として、現在のフォーカスレンズ位置と前回のフォーカスレンズ位置との差と、現在の目標レンズ位置と前回の目標レンズ位置を比較する。ここで、現在の目標レンズ位置とは、現在のフォーカスレンズ位置と現在の焦点検出結果に基づく目標レンズ位置である。また、前回の目標レンズ位置とは、前回のフォーカスレンズ位置と前回の焦点検出結果に基づく目標レンズ位置である。現在のフォーカスレンズ位置と前回のフォーカスレンズ位置が現在の目標レンズ位置と前回の目標レンズ位置の差以上であれば、動体に追いつくことができる速度であるとカメラ制御部212が判定する。追いつくことができる速度である(動体を追従するために十分な速度である)とカメラ制御部212が判定した場合は、S910に進む。現在のフォーカスレンズ位置と前回のフォーカスレンズ位置が現在の目標レンズ位置と前回の目標レンズ位置の差未満であれば、動体に追いつくことができない速度であるとカメラ制御部212が判定する。追いつくことができない速度である(動体を追従するためには速度が不足している)とカメラ制御部212が判定した場合は、S912に進む。
S912では、フォーカスレンズ103の現在設定されている駆動速度では追いつけない速度で動体が移動しているめ、合焦できない状態である。よって、動体に追い付かせるために速度設定を通常よりも高速に設定する。
S913は、追従モードにおける速度設定である。動体に追従させるために、速度設定は動体の速度に一致した速度を設定する。
なお、図6における各レンズ駆動速度の関係は以下の通りである。
速度A>速度C>速度B(速度Dは被写体の速度に応じて決定される)
サーチ駆動中は、被写体が大きくボケている状態であることが想定されるため、逸早く被写体にピントを合わせるため、設定速度が速い速度Aになるようカメラ制御部212が制御する。ピント送りモードにおいて、動体判定により、被写体の至近方向、または、無限方向への移動が認められた場合は、動体とフォーカスレンズ103の駆動の方向が一致している場合は、両者の速度を比較し、フォーカスレンズが動体に追いつけるかを判断する。追い付けないと判断した場合は、通常の速度Bよりも速い、速度Cに設定する。
[レンズ駆動処理]
次に図5のS804のレンズ駆動処理について図7のフローチャートを用いて説明する。
S1001ではフォーカスモードがピント送りモードか判断し、ピント送りモードである場合は、S1002へ進み、追従モードである場合は、S1005へ進む。
S1002では、サーチ駆動フラグがオンかどうかを判断し、オンの場合はS1003へ進み、オフの場合はS1004へ進む。サーチ駆動フラグがオンの場合に進むS1003ではサーチ駆動を行い、レンズ駆動処理を終了する。
S1003でサーチ駆動処理を行う。サーチ駆動処理は、信頼性が低いとカメラ制御部212が判定した場合に、信頼性が所定値αよりも高いと判定できる焦点検出結果が得られるまでフォーカスレンズ103を駆動する処理である。信頼性閾値αは、図6のS901で設定した閾値αと同じであり、少なくともデフォーカス量の方向が信頼できる値である。信頼性が閾値αより良くなったのであれば、被写体が合焦に近づいてきたと判断できるため、サーチ駆動をやめて再度デフォーカス量を基に駆動する制御に切り替える。信頼性が高いと判定できる結果が得られる前にレンズの至近端又は無限端に到達した場合は、サーチ駆動フラグをオフにする。被写体が特定できない場合にはサーチ駆動フラグをオフにせずにサーチ駆動を継続させるように制御しても良い。
S1004ではデフォーカス量を基にレンズ駆動を行い、レンズ駆動処理を終了する。追従モードの場合に進む。
S1005では、デフォーカス量から被写体の移動量を予測しレンズ駆動を行う。
[追従AF処理]
続いて図14を用いて、追従AF処理の説明を行う。追従AF処理は、追従モード中のAF処理である。追従AF処理では、追従モードでは、例えばS701やS801のように単に最新のデフォーカス量の大きさが焦点深度に基づく所定の範囲内(第1の範囲内)か否かを判定するのではなく、フォーカスレンズの駆動方向の反転状態を考慮した判定を行っている。フォーカスレンズ103を駆動する方向を反転させる(反対の方向になる)焦点検出結果が得られているか、また、その回数や目標レンズ位置に基づいて合焦位置の判定を行っている。
また、追従AF処理では、反転駆動を制限している。ここで、反転駆動とは、フォーカスレンズ103を駆動する方向を反転させる焦点検出結果(例えば、フォーカスレンズ103の駆動方向の情報を含むデフォーカス量)に基づく、フォーカスレンズ103の駆動方向を至近方向と無限方向で反転させる駆動である。この反転駆動を制限することで、追従AF時の、特に動画の品質が向上する。
S2601は、反転駆動の有無をカメラ制御部212が判定し、反転駆動がある場合は、S2609に進み、そうでない場合はS2604に進む。なお、本実施形態では、フォーカスレンズの駆動方向を反転させるようなデフォーカス量が検出された場合に反転駆動あり、フォーカスレンズの駆動方向が反転しないデフォーカス量が検出された場合に反転駆動なしとカメラ制御部212が判定する。
S2609では、反転駆動を制限しているタイマーをカメラ制御部212がクリアし、S2602に進む。
S2602では、S803と同様のレンズ駆動速度設定を行い、S2603では、S804と同様のレンズ駆動処理を行うようカメラ制御部212が制御して、本フローの処理を終了する。
S2604では、反転タイマーを開始し、S2605に進む。本実施形態の反転タイマーは、S2601で反転駆動があるとカメラ制御部212が判定した場合に、フォーカスレンズ103の反転駆動を行わないよう第1の所定時間(後述)だけ制限するためのタイマーである。
S2605では、デフォーカス量が第4の所定値以上かの判定をカメラ制御部212が行う。これは、デフォーカス量に応じて、反転タイマーで反転駆動を制御する時間を変更するための処理である。本実施形態では、一例として第4の所定値を焦点深度の3倍と設定している。デフォーカス量が第4の所定値以上であれば、S2606に進み、第4の所定値未満である場合は、S2607に進む。
S2606、S2607では、反転タイマーの閾値である所定時間(第1の所定時間)を時間A又は時間Bにカメラ制御部212が設定する。反転タイマーの閾値として設定された時間が経過するまで、フォーカスレンズ103は駆動しないようカメラ制御部212が制御する。時間AとBの関係は下記通りである。
時間A<時間B
本実施形態では一例として、時間Aを0.3秒、時間Bを1秒と設定している。時間Aを時間Bより短くしている理由は、焦点深度の3倍以上のデフォーカス量を検出した場合には、被写体は停止しているのではなく、方向転換する可能性が高いためである。この場合は被写体の動きに合わせてフォーカスレンズ103を反転駆動しやすいようより短い時間を設定する。
一方、焦点深度の3倍未満のデフォーカス量であれる場合は、焦点検出結果のばらつきや被写体が移動を停止した際のデフォーカス量のばらつきによるものである可能性が高いため、時間Aよりも長い時間Bを設定する。これにより、合焦停止時の焦点検出結果のばらつきに対応してフォーカスレンズ103を駆動すること制限し、画像の品質を向上している。このように、駆動方向に応じて、閾値を変更することにより、本当に反転する被写体に対しての追従性は維持し、動体であった被写体が停止する場合は、画像の品質を維持したフォーカスレンズの停止の制御が可能になる。
S2608では、反転タイマーが開始されてから、設定された第1の所定時間(時間AまたはB)が経過したかをカメラ制御部212が判定する。反転タイマーが第1の所定時間を超えている場合は、フォーカスレンズ103の反転駆動をカメラ制御部212が許可する。そうでない場合は、S2610に進み追従停止判定処理を行うようカメラ制御部212が制御する。つまり、第1の所定時間を超えるまでは、フォーカスレンズ103の駆動を停止するようカメラ制御部212が制御する。
S2610では、追従停止判定処理を行う。この処理は、図15及び図16を用いて後述する。
S2611において、追従停止か否かをカメラ制御部212が判定する。追従停止である場合は、S2612に進み、追従停止フラグをオンし、本フローの処理を終了するようカメラ制御部212が制御する。そうでない場合は、S2613に進み、追従停止フラグをオフにし、本フローの処理を終了するようカメラ制御部212が制御する。
以上のように、本実施形態では、追従モードにおける追従AFで、反転駆動がある場合とない場合とで、フォーカスレンズ103の駆動を異ならせるようカメラ制御部212が制御している。追従モードにおける追従AFでは、検出したデフォーカス量が焦点深度内か否かによって合焦停止と判定しない。一方、検出したデフォーカス量が焦点深度内であれば合焦停止と判定してしまうと、動体に対して焦点検出を行った結果得られたデフォーカス量が焦点深度内である場合に、合焦状態であると判定して焦点調節を一旦停止してしまう。一旦焦点調節を停止してから再度動体を検出し、動体にフォーカスレンズを追従させるためにはタイムラグが生じてしまい、この間にボケが生じてしまう場合がある。つまり、本実施形態の追従モードでは、検出したデフォーカス量が焦点深度内か否かによって合焦停止と判定しないことで、動体を追従する際の画像品質を向上させることができる。
[追従停止判定の概要]
続いて図15、図16を用いて、S2610(図14)の追従停止判定を説明する。図16は、追従停止判定の概要を説明する図である。図16では、追従モードにおいて合焦位置付近にフォーカスレンズ103が辿りついた場合を想定している。
合焦位置付近にフォーカスレンズ103がある場合に焦点検出を行うと、合焦位置を中心として、至近と無限方向に焦点検出結果のばらつきが生じる。これ特徴を利用し、焦点検出結果に基づく目標レンズ位置が無限と至近に往復した回数と、各目標レンズ位置に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか(追従を停止するか否か)の判定をカメラ制御部212(合焦判定手段)が行う。
2801(実線)が実際のフォーカスレンズ103の位置であり、2802(点線)が焦点検出により検出されたデフォーカス量を考慮したフォーカスレンズ103の目標レンズ位置である。2803までは、S506で検出されるデフォーカス量の方向がフォーカスレンズ103の駆動方向に対して反転しておらず、実際のレンズ位置と目標レンズ位置は一致している。2803以降は、S506で検出されるデフォーカス量の方向が反転している。本実施形態では、追従モードにおいてS506で検出されるデフォーカス量の方向が反転した場合は、所定時間(第1の所定時間)だけフォーカスレンズの駆動を反転させないよう制御しており、当該所定時間の間は実際のレンズ位置は2805(実線)となる。これに対し、焦点検出結果にはばらつきが生じているため、図5の2803以降では、実際のレンズ位置と目標レンズ位置は一致していない。
追従停止判定には、少なくとも3回分の焦点検出結果に基づいて、少なくとも3つの目標レンズ位置に基づいてカメラ制御部212が判定を行う。目標レンズ位置2803、2804、2806を検出し、これら反転する目標レンズ位置の平均位置、または、最も至近側の目標レンズ位置1点と無限の目標レンズ位置1点の平均位置を算出することで、中心位置2810を求める。続いて、目標レンズ位置2804と目標レンズ位置2806の差分である2808が第2の範囲内(本実施形態では一例として焦点深度の2倍以内)であるかを判定する(条件1)。そして、最新の焦点検出結果に基づく目標レンズ位置2807と中心位置2810の差分である2809が第3の範囲内(本実施形態では一例として焦点深度の1倍以内)であるかを判定する(条件2)。以上の2条件を満たしていれば、追従被写体が停止したと判定する。
なお、本実施形態では目標レンズ位置2803において検出した複数のデフォーカス量が、交互に異なる方向にフォーカスレンズ103を駆動させるようなデフォーカス量である例を示している。これに対し、異なる方向にフォーカスレンズ103を駆動させるようなデフォーカス量が連続して検出されなかった場合であっても、同様に条件1と条件2を判定すれば良い。
[追従停止判定のフロー]
図16で説明した内容を、フローチャートにしたものが図15である。
S2701では、S506で算出したデフォーカス量からフォーカスレンズ103の目標レンズ位置をAF信号処理部204が算出し、S2702に進む。
S2702では、前回の焦点検出結果に基づくフォーカスレンズ103の駆動方向に対する目標レンズ位置の反転をカメラ制御部212がカウントし、S2703に進む。
S2703では、フォーカスレンズ103の駆動方向が反転する目標レンズ位置(反転位置とも称する)をSDRAM209に記憶し、S2704に進む。
S2704では反転カウントが第1の回数以上(本実施形態では3回以上)か否かを判定し、第1の回数以上である場合はS2705に進み、そうでない場合は、S2709に進み、追従停止ではないと判定し、処理を終了する。
S2705では、レンズの反転位置の中心位置をカメラ制御部212が算出する。
S2706では、最も至近側の目標レンズ位置と最も無限側の目標レンズ位置が中心位置を基準とした第2の範囲内(本実施形態では焦点深度の2倍以内)であるかの判定をカメラ制御部212が行う。第2の範囲内であれば、S2707に進む。第2の範囲内ではない場合は、S2709に進み、追従停止ではないとカメラ制御部212が判定し、本フローの処理を終了する。
S2707では、目標レンズ位置が反転位置の中心位置から第3の範囲内(本実施形態では焦点深度の2倍以内)かの判定をカメラ制御部212が行う。2倍以内であれば、S2708に進み、追従停止であるとカメラ制御部212が判定し、本フローの処理を終了する。そうでない場合は、S2709に進み、追従停止ではないとカメラ制御部212が判定し、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、追従モードにおいて、S2704〜S2707で、デフォーカス量の大きさと、デフォーカス量に基づくフォーカスレンズの駆動方向の反転状態に基づいてカメラ制御部212が合焦状態であるか否かを判定している。これにより、動体に対して焦点検出を行った結果得られたデフォーカス量が焦点深度内である場合に、動体がまだ移動しているにも関わらず合焦状態であると判定して焦点調節を一旦停止してしまうことを防ぐことができる。このように、従来技術と比較して、動体を追従する際の画像の品質を向上させることができる。
[その他の実施形態]
前述の実施形態では、S2606又はS2607で設定された第1の所定時間内に検出された焦点検出結果に基づいて、反転カウントの回数を検出していた。これに代えて、単にある所定時間内に検出された焦点検出結果が第2の範囲内に第2の回数以上検出されたかどうかを反転しても良い。第2の回数は、第2の回数の焦点検出結果が第2の範囲内に連続して検出されれば、被写体が移動していないと判定できる回数である。第1の所定時間内に検出された焦点検出結果が第2の範囲内に第2の所定回数以上検出された場合には、S2705へと進み、そうでない場合には、S2709へと進む。
なお、前述の実施形態の追従停止判定では、S2704で反転カウントが3回以上であった場合に、S2706及びS2707の両方を充たした場合に、図16の2805でフォーカスレンズ103を停止していた。これに対し、フォーカスレンズ103を直近の目標レンズ位置である2807の位置に停止させるようカメラ制御部212が制御しても良い。これにより、2805が実際の合焦位置の焦点深度内でなかった場合であっても、より精度良く焦点を合わせることができる。
また、前述の実施形態の追従停止判定では、S2704で反転カウントが3回以上であった場合に、S2706及びS2707の両方を充たした場合に追従停止であると判定していた。これに対し、S2707の判定を行わず、S2706の判定のみに基づいて追従停止か否かをカメラ制御部212が判定するようにしても良い。この場合、S2707を行わないため、フォーカスレンズ103を直近の目標レンズ位置である2807の位置に停止させることはできない。しかしながら、フォーカスレンズ103を2805のまま固定することで、ボケ状態の変化が少なくなるため、動画の品質を向上させることができる。
また、前述の実施形態の図6のS911で、設定されているフォーカスレンズ103の駆動速度が動体に追いつくことができる速度であるか否かを判定する方法として、前回のデフォーカス量と今回のデフォーカス量とを比較しても良い。今回検出したデフォーカス量が前回検出したデフォーカス量以上である場合には、動体に追いつくことができない速度であるとカメラ制御部212が判定する。今回検出したデフォーカス量が前回検出したデフォーカス量未満である場合には、動体に追いつくことができる速度であるとカメラ制御部212が判定する。
また、被写体が所定以上無限側に位置している場合には、S911の判定を行わないようにしても良い。ここでいう所定以上無限側とは、S911の判定を行うにあたって許容できない程度に焦点検出の誤差が生じる距離である。
また、前述の被写体変更判定処理(図10)のS2207及びS2210では、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が第2の所定値以上かつ焦点から被写体までの距離が第3の所定値以上の場合に被写体が変更されたと判定した。ここれに代えて、デフォーカス量の焦点深度に対する割合が第11の所定値以上かつデフォーカス量が第12の所定値以上か否かを判定することで被写体が変更されたか否かを判定しても良い。デフォーカス量の焦点深度に対する割合が第11の所定値以上かつデフォーカス量が第12の所定値以上である場合は、カメラ制御部212は被写体が変更されたと判定する。デフォーカス量の焦点深度に対する割合が第11の所定値以上かつデフォーカス量が第12の所定値以上ではない場合は、被写体が変更されていないと判定する。
また、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が第2の所定値未満かつ焦点から被写体までの距離が第3の所定値以上であるとの結果を第3の回数以上得ることができた場合は被写体が変更されたとカメラ制御部212が判定するようにしても良い。焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が第2の所定値未満かつ焦点から被写体までの距離が第3の所定値以上であるという結果を第3の回数未満であった場合は、被写体距離が遠いことによる焦点検出結果のバラつきが原因である考えられる。そこで、焦点から被写体までの距離の被写界深度に対する割合が第2の所定値未満かつ焦点から被写体までの距離が第3の所定値以上であるという結果を第3の回数未満しか得られなかった場合は、被写体は変更されていないと判定するようにしても良い。
また、本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み取り実行する処理でも実現できる。更に、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。特に、具体的な数値を示した箇所については、あくまで説明を分かりやすくするための一例として具体的な数値を用いたものであり、本実施形態の趣旨に沿って別の値を用いても良い。また、前述の実施形態中で用いた各々の式についても、その目的を達成することができれば別の式を用いても良い。
103 フォーカスレンズ
204 AF信号処理部(焦点検出手段)
212 カメラ制御部(制御手段・動体判定手段・合焦判定手段)

Claims (14)

  1. フォーカスレンズを含む撮影光学系を通過した視差を有する一対の光束を撮像素子が受光して光電変換した一対の像信号に基づいてデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段による焦点検出結果に基づき前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、
    被写体が動体であるか否かを判定する動体判定手段と
    前記デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか否かを判定する合焦判定手段と、を有し、
    前記制御手段が予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう制御する第3のモードにおいて、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合には、
    前記合焦判定手段が被写体に対して合焦状態であると判定した場合に、
    デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する第2のモードに移行することを特徴とするレンズ制御装置。
  2. 前記合焦判定手段は、前記デフォーカス量が第6の所定値未満である場合に被写体に対して合焦状態であると判定し、第6の所定値以上である場合に被写体に対して合焦でないと判定することを特徴とする請求項1に記載のレンズ制御装置。
  3. 前記第6の所定値は、焦点深度に基づく値であることを特徴とする請求項2に記載のレンズ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記動体の至近方向または無限方向への移動方向と前記フォーカスレンズの駆動方向とが一致するか否かによって、フォーカスレンズの駆動の制御を異ならせることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。
  5. 前記動体の至近方向または無限方向への移動方向と前記フォーカスレンズの駆動方向が一致する場合と一致しない場合とでは、前記第6の所定値が異なることを特徴とする請求項4に記載のレンズ制御装置。
  6. 前記動体の至近方向または無限方向への移動方向と前記フォーカスレンズの駆動方向が一致しない場合は、一致する場合と比較して、前記第6の所定値が大きいことを特徴とする請求項5に記載のレンズ制御装置。
  7. 前記動体の至近方向または無限方向への移動方向と前記フォーカスレンズの駆動方向が一致する場合に、前記制御手段は予め設定されたフォーカスレンズの駆動速度が、前記動体を追従するためには不足している場合には、予め設定された速度よりも速い速度で前記フォーカスレンズを駆動するよう制御することを特徴とする請求項6に記載のレンズ制御装置。
  8. 前記動体の至近方向または無限方向への移動方向と前記フォーカスレンズの駆動方向が一致する場合に、前記制御手段は予め設定されたフォーカスレンズの駆動速度が、前記動体を追従するために十分な速度である場合には、予め設定された速度でフォーカスレンズを駆動するよう制御する請求項6又は請求項7に記載のレンズ制御装置。
  9. 現在のフォーカスレンズ位置と前回のフォーカスレンズ位置との差が現在のフォーカスレンズ位置に基づく目標レンズ位置と前回算出した目標レンズ位置との差未満である場合には、前記制御手段は予め設定されたフォーカスレンズの駆動速度が、前記動体を追従するためには不足しているとして、予め設定された速度よりも速い速度で前記フォーカスレンズを駆動するよう制御し、現在のフォーカスレンズ位置と前回のフォーカスレンズ位置との差が現在のフォーカスレンズ位置に基づく目標レンズ位置と前回算出した目標レンズ位置との差以上である場合には、前記制御手段は予め設定されたフォーカスレンズの駆動速度が、前記動体を追従するために十分な速度である場合には、予め設定された速度でフォーカスレンズを駆動するよう制御することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のレンズ制御装置。
  10. 前記第3のモードにおいて、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合に、
    前記合焦判定手段が被写体に対して合焦状態ではないと判定した場合には、
    前記制御手段は第3のモードでの前記フォーカスレンズの駆動の制御を続行することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項の記載のレンズ制御装置。
  11. 前記第2のモードは、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合に、動体に前記フォーカスレンズを追従させるよう前記フォーカスレンズの駆動を制御するモードであることを特徴する請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のレンズ制御装置。
  12. フォーカスレンズを含む撮影光学系を通過した視差を有する一対の光束を撮像素子が受光して光電変換した一対の像信号に基づいてデフォーカス量を検出する焦点検出ステップと、
    前記焦点検出ステップでの焦点検出結果に基づき前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御ステップと、
    被写体が動体であるか否かを判定する動体判定ステップと
    前記デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか否かを判定する合焦判定ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう制御する第3のモードにおいて、前記動体判定ステップで被写体を動体であると判定場合には、前記合焦判定手段が被写体に対して合焦状態であると判定した場合に、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する第2のモードに移行することを特徴とするレンズ制御装置の制御方法。
  13. フォーカスレンズを含む撮影光学系を通過した視差を有する一対の光束を撮像素子が受光して光電変換した一対の像信号に基づいてデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段による焦点検出結果に基づき前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御手段と、
    被写体が動体であるか否かを判定する動体判定手段と
    前記デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか否かを判定する合焦判定手段と、を有し、
    前記制御手段が予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう制御する第3のモードでは、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合であっても前記合焦判定手段が被写体に対して合焦状態であると判定するまでは予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう前記制御手段が制御し、
    デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する第2のモードでは、前記動体判定手段が被写体を動体であると判定した場合に、予め設定された速度によらず、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御することを特徴とするレンズ制御装置。
  14. フォーカスレンズを含む撮影光学系を通過した視差を有する一対の光束を撮像素子が受光して光電変換した一対の像信号に基づいてデフォーカス量を検出する焦点検出ステップと、
    前記焦点検出ステップでの焦点検出結果に基づき前記フォーカスレンズの駆動を制御する制御ステップと、
    被写体が動体であるか否かを判定する動体判定ステップと
    前記デフォーカス量に基づいて、被写体に対して合焦状態であるか否かを判定する合焦判定ステップと、を有し、
    前記制御ステップで予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう制御する第3のモードでは、前記動体判定ステップで被写体を動体であると判定した場合であっても前記合焦判定ステップで被写体に対して合焦状態であると判定するまでは予め設定された速度でフォーカスレンズの駆動を行うよう前記制御ステップで制御し、
    デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御する第2のモードでは、前記動体判定ステップで被写体を動体であると判定した場合に、予め設定された速度によらず、デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動速度を可変に制御することを特徴とするレンズ制御装置の制御方法。
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