JP2020181147A - 焦点調整装置、撮像装置、焦点調整方法、およびプログラム - Google Patents

焦点調整装置、撮像装置、焦点調整方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】安定した焦点調整を実行可能な焦点調整装置、撮像装置、焦点調整方法、および焦点調整プログラムを提供すること。【解決手段】焦点調整装置は、被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する判定手段と、操作手段による操作に応じて、焦点検出用信号に基づいて生成された情報を用いて焦点調整を行う焦点調整手段とを有し、判定手段は、操作手段による操作前、第1閾値を用いて被写体が動体であるかどうかを判定し、操作手段による操作後、第2閾値を用いて被写体が動体であるかどうかを判定し、焦点調整手段は、操作手段による操作前に被写体が動体であると判定された場合、焦点調整を連続して行う第1焦点調整を行うとともに、焦点調整を1回行う第2焦点調整を行った後、被写体が動体であると判定された場合、第1焦点調整を行う。【選択図】図13

Description

本発明は、焦点調整機能を有する電子スチルカメラなどに適用される焦点調整装置、撮像装置、焦点調整方法、およびプログラムに関する。
従来からカメラには、所謂ワンショットモードとサーボモードが設けられており、対象の動きにより使い分けられている。例えばワンショットモードは、主に静止した被写体に対して使用され、一旦合焦した後はレンズ駆動が禁止され(AFロック状態)、もし必要ならその後にフレーミングを行うモードである。それに対してサーボモードは、主に動く被写体に対して使用され、被写体距離の変化に追従して連続したレンズ駆動を行い、被写体の動きにあわせて焦点調節を行うことのできるモードである。
近年では、撮影者がカメラに不慣れな場合であっても、ピント合わせを気にせずにすむように、カメラが被写体の動きに応じてワンショットモードやサーボモードを切り替える自動モードが搭載されたものも製品化されている。特許文献1には、ワンショットモードにおいても被写体の焦点検出情報を観察し、被写体が移動したことを検知すると自動的にサーボモードに設定を変更する機能を有するカメラが開示されている。また、特許文献2には、不用意にサーボモードに変更するときの問題をあげ、的確な動き判断を行うことを目的として、カメラを操作する撮影者の視線を監視し、その視線の動きから被写体を判断し、その被写体領域の動きを検出するカメラが開示されている。
特開平8−248510号公報 特開2001−188164号公報
しかしながら、撮影待機中の、特にフレーミングのために被写体とカメラの位置関係などを設定している場合に、被写体の動きをとらえたからといって、サーボモードに入り、フォーカス動作が始まってしまうと、フレーミング操作に困ることがある。また、撮影準備としてAFボタンを押すなどのフォーカス動作指示をして、一旦被写体に合焦した後に、被写体とカメラの相対距離が変わって、フォーカスが外れては撮影画像が不鮮明なものとなってしまう。また、一旦被写体に合焦した時に、撮影者に合焦したことを知らせる表示や、音による通知がカメラから行われるが、サーボモードに入ると、被写体の動きを常時追いかけるため、どのタイミングで合焦しているのかわかりにくい。したがって、被写体とカメラの相対位置の変化に応じてすぐにフォーカス動作をサーボモードに移行してしまうのは好ましくない。
本発明は、安定した焦点調整を実行可能な焦点調整装置、撮像装置、焦点調整方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての焦点調整装置は、光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する判定手段と、操作手段による操作に応じて、焦点検出用信号に基づいて生成されたフォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて焦点調整を行う焦点調整手段とを有し、判定手段は、操作手段による操作前、第1の閾値を用いて被写体が動体であるかどうかを判定し、操作手段による操作後、第1の閾値とは異なる第2の閾値を用いて被写体が動体であるかどうかを判定し、焦点調整手段は、操作手段による操作前に判定手段により被写体が動体であると判定された場合、焦点調整を連続して行う第1の焦点調整を行うとともに、焦点調整を1回行う第2の焦点調整を行った後、判定手段により被写体が動体であると判定された場合、第1の焦点調整を行うことを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての焦点調整装置は、光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する判定手段と、操作手段による操作に応じて、焦点検出用信号に基づいて生成されたフォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて焦点調整を行う焦点調整手段とを有し、判定手段は、操作手段による操作前、第1の閾値を用いて被写体が動体であるかどうかを判定し、操作手段による操作後、被写体に対応する追尾領域の焦点検出用信号の変化、および第1の閾値とは異なる第2の閾値を用いて被写体が動体であるかどうかを判定し、焦点調整手段は、操作手段による操作前に判定手段により被写体が動体であると判定された場合、焦点調整を連続して行う第1の焦点調整を行うとともに、焦点調整を1回行う第2の焦点調整を行い、第2の焦点調整の結果が合焦状態となった後、判定手段により被写体が動体であると判定された場合、第1の焦点調整を行うことを特徴とする。
本発明によれば、安定した焦点調整を実行可能な焦点調整装置、撮像装置、焦点調整方法、およびプログラムを提供することができる。
レンズ交換式カメラシステムのブロック図である。 撮像面位相差AFにおける画素構成を示す図である。 焦点検出処理を示すフローチャートである。 焦点検出領域の一例を示す図である。 AF用信号の一例を示す図である。 シフト量と相関量との関係の説明図である。 シフト量と相関変化量との関係の説明図である。 カメラ本体の動作を示すフローチャート図である。 撮影準備前処理を示すフローチャートである。 撮影準備処理を示すフローチャート図 ワンショットAF動作を示すフローチャートである。 サーボAF動作を示すフローチャートである。 実施例1の動き判定を示すフローチャートである。 主被写体座標動き判定を示すフローチャートである。 主被写体座標動きの説明図である。 XY動き判定閾値算出処理を示すフローチャートである。 距離方向動き判定を示すフローチャートである。 Z動き判定閾値算出処理を示すフローチャートである。 実施例2の撮影準備処理を示すフローチャートである。 実施例2の被写体の撮像素子上での移動を示す図である。 実施例2の動き判定を示すフローチャートである。 実施例2の動き判定範囲の説明図である。 実施例2の動き判定範囲の変形例の説明図である。 実施例2の動き判定範囲の変形例の説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてのレンズ交換式カメラシステム(以下、カメラシステム)のブロック図である。カメラシステムは、レンズユニット10およびカメラ本体20から構成されている。レンズユニット10全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、レンズユニット10を含むカメラシステム全体の動作を統括制御するカメラ制御部212とは、レンズマウントに設けられた端子を通じて相互に通信可能である。
まず、レンズユニット10の構成について説明する。固定レンズ101、絞り102、およびフォーカスレンズ103は、撮影光学系を構成する。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103は撮影光学系の光軸に沿って進退可能にフォーカスレンズ駆動部105によって駆動され、フォーカスレンズ103の位置に応じて撮像光学系の合焦距離が変化する。
レンズ操作部107は、ユーザがレンズユニット10の動作に関する設定を行うための入力デバイス群である。レンズユニット10の動作に関する設定とは、例えばAF(オートフォーカス)/MF(マニュアルフォーカス)モードの切り替え、MFによるフォーカスレンズ103の位置調整、フォーカスレンズ103の動作範囲設定、手ブレ補正モードの設定などである。レンズ操作部107が操作された場合、レンズ制御部106が操作に応じた制御を行う。
レンズ制御部106は、カメラ制御部212から受信した制御命令や制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105を制御し、絞り102の開口量やフォーカスレンズ103の位置を決定する。また、レンズ制御部106は、レンズ制御情報をカメラ制御部212に送信する。
次に、カメラ本体20の構成について説明する。カメラ本体20は、レンズユニット10の撮影光学系を通過した光束から撮像用信号を取得できるように構成されている。撮像素子201は、CCDやCMOSセンサにより構成される。撮影光学系から入射した光束は、撮像素子201の受光面上に結像し、撮像素子201に配列された画素に設けられたフォトダイオードにより、入射光量に応じた信号電荷に光電変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、カメラ制御部212の指令に従ってタイミングジェネレータ214が出力する駆動パルスより、信号電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
本実施形態で用いられる撮像素子201の各画素は、2つ(一対)のフォトダイオードA,Bとこれら一対のフォトダイオードA,Bに対して設けられた1つのマイクロレンズとより構成されている。各画素は、入射する光をマイクロレンズで分割して一対のフォトダイオードA,B上に一対の光学像を形成し、該一対のフォトダイオードA,Bから後述するAF用信号に用いられる、A信号とB信号からなる一対の画素信号(焦点信号)を出力する。また、一対のフォトダイオードA,Bの出力を加算することで、撮像用信号(A+B信号)を得ることができる。
複数の画素から出力された複数のA信号はA信号同士、複数のB信号はB信号同士でそれぞれ合成することによって、撮像面位相差検出方式によるAF(以下、撮像面位相差AF)に用いられるAF用信号(焦点検出用信号)としての一対の像信号が生成される。AF信号処理部204は、該一対の像信号に対する相関演算を行って、これら一対の像信号のずれ量である位相差(以下、像ずれ量)を算出し、さらに該像ずれ量から撮影光学系のデフォーカス量(およびデフォーカス方向)を算出する。
図2(a)には撮像面位相差AFに対応していない画素構成を、図2(b)は撮像面位相差AFに対応した画素構成を示している。いずれの図においても、ベイヤー配列が用いられており、Rは赤のカラーフィルタを、Bは青のカラーフィルタを、Gr,Gbは緑のカラーフィルタを示している。図2(b)に示される画素構成では、図2(a)にされる画素構成における1画素(実線で囲んで示す)に相当する画素内に、図の水平方向において2分割された2つのフォトダイオードA,Bが設けられている。なお、図2(b)に示される画素の分割方法は例に過ぎず、図の垂直方向において分割したり、水平方向および垂直方向において2分割ずつ(計4分割)したりしてもよい。また、同じ撮像素子内に互いに異なる分割方法で分割された複数種類の画素が含まれてもよい。
CDS/AGC/ADコンバータ(以下、コンバータ)202は、撮像素子201から読み出されたAF用信号および撮像用信号に対して、リセットノイズを除去するための相関二重サンプリング、ゲイン調節およびAD変換を行う。コンバータ202は、これらの処理を行った撮像用信号およびAF用信号をそれぞれ、画像入力コントローラ203およびAF信号処理部204に出力する。
画像入力コントローラ203は、コンバータ202から出力された撮像用信号を、バス21を介してSDRAM209に画像信号として格納する。SDRAM209に格納された画像信号は、バス21を介して表示制御部205によって読み出され、表示部206に表示される。また、画像信号の記録を行う録画モードでは、SDRAM209に格納された画像信号は記録媒体制御部207によって半導体メモリ等の記録媒体208に記録される。
ROM210には、カメラ制御部212が実行する制御プログラムや処理プログラム、およびこれらの実行に必要な各種データ等が格納されている。フラッシュROM211には、ユーザにより設定されたカメラ本体20の動作に関する各種設定情報等が格納されている。
カメラ制御部(焦点調整装置)212は、マイクロコンピュータにより構成され、ROM210に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、レンズユニット10を含むカメラシステム全体の制御を司る。カメラ制御部212は、被写体検出部2121、被写体追尾部2122、AF制御部(焦点調整手段)2123、AF制御切替部2124、予測部2125、記憶部2126、および動き判定部(判定手段)2127を有する。
被写体検出部2121は、画像入力コントローラ203から入力された撮像用信号を基に特定の被写体を検出して、撮像用信号内での特定の被写体の位置を決定する。また、被写体検出部2121は、画像入力コントローラ203から連続的に撮像用信号を取得し、特定の被写体が移動した場合には移動先の位置を判断し、特定の被写体の位置を検出する。特定の被写体とは、例えば顔被写体や、カメラ操作部(操作手段)213でユーザによって撮像画面内で指定された位置に存在する被写体などである。被写体追尾部2122は、被写体検出部2121で検出された被写体をAF対象とする場合において、被写体検出部2121とは異なる方法、例えば色情報などによって同一被写体の位置を特定し追尾する。
AF信号処理部204は、コンバータ202から出力されたAF用信号である一対の像信号に対して相関演算を行い、これら一対の像信号の像ずれ量(検出量)や信頼性を算出する。信頼性は、後述する二像一致度と相関変化量の急峻度を用いて算出される。また、AF信号処理部204は、撮像画面内で焦点検出およびAFを行う領域である焦点検出領域(測距領域)の位置および大きさの設定を行う。AF信号処理部204は、焦点検出領域で算出した像ずれ量および信頼性の情報をカメラ制御部212に出力する。AF信号処理部204が行う処理の詳細については後述する。
AF制御部2123は、デフォーカス量に基づいて焦点位置を移動させるようにレンズ制御部106に指示を出し焦点調整動作を行う。AF制御部2123により行われる焦点調整動作の方式は、動き判定部2127やカメラ操作部213の動作に基づいてAF制御切替部2124により切り替えられる。また、AF制御部2123は、予測部2125を用いて将来の像面位置を予測し、フォーカスレンズ103が予測した像面位置に来るために必要なレンズ駆動量を算出し、レンズ制御部106に指示を行う。これは、AF制御部2123で行う焦点調整動作において、動いている被写体などに対し、連続的に焦点調整動作を行う方式が選択されている場合に行われる。
記憶部2126は、撮影時刻とでフォーカス量から算出した被写体像面位置をメモリ回路215に記憶させる。
動き判定部2127は、メモリ回路215に記憶された撮像時刻と被写体像面位置の情報をもとに、被写体が動体であるか否かの判定を行う。動き判定部2127が行う処理の詳細については後述する。
カメラ制御部212は、ユーザ操作に基づくカメラ操作部(操作手段)213からの入力に応じて、電源のON/OFF、各種設定の変更、撮像処理、AF処理、および記録画像の再生処理等、ユーザ操作に対応する様々な処理を実行する。カメラ操作部213は、レリーズスイッチを備えている。レリーズスイッチが1段階操作(半押し)されると、第1のレリーズスイッチSW1がONとなって、カメラ制御部212は焦点調整および測光などの撮影準備動作を開始する。また、レリーズスイッチが2段階操作(全押し)されると、第2のレリーズスイッチSW2がONとなって、カメラ制御部212は露光および現像処理などの撮影記録を開始する。また、カメラ制御部212は、レンズユニット10(レンズ制御部106)に対する制御命令やカメラ本体20の情報をレンズ制御部106に送信したり、レンズユニット10の情報をレンズ制御部106から取得したりする。カメラ制御部212は、AF信号処理部204にて算出された焦点検出領域での像ずれ量を用いてデフォーカス量を算出し、該デフォーカス量に基づいてレンズ制御部106を通じてフォーカスレンズ103の駆動を制御する。
以下、カメラ制御部212により実行される焦点検出処理について説明する。カメラ制御部212は、コンピュータプログラムに従って図3の処理を行う。図3は、焦点検出処理を示すフローチャートである。Sはステップを意味する。
S301では、カメラ制御部212の指示によりAF信号処理部204は焦点検出領域を設定する。設定する焦点検出領域の位置、大きさ、数などは、カメラ制御部212が選択しているAF方式や、AF制御部2123の制御状態によって異なる。
S302では、AF信号処理部204は、撮像素子201における焦点検出領域に含まれる複数の画素からAF用信号としての一対の像信号を取得する。図4は、撮像素子201の画素アレイ401上での焦点検出領域402の一例を示している。焦点検出領域402の両側のシフト領域403は、相関演算に必要な領域である。このため、焦点検出領域402とシフト領域403とを合わせた領域404が相関演算に必要な画素領域である。図中のp、q、s、tはそれぞれ、水平方向(x軸方向)での座標を表し、pとqはそれぞれ領域404の始点と終点のx座標を、sとtはそれぞれ焦点検出領域402の始点と終点のx座標を示している。
図5は、図4の焦点検出領域402に含まれる複数の画素から取得したAF用信号としての一対の像信号(A像信号とB像信号)の一例を示している。実線501がA像信号であり、破線502がB像信号である。図5(a)はシフト前のA像信号とB像信号を示し、図5(b),(c)はA像信号とB像信号を図5(a)の状態からプラス方向およびマイナス方向へシフトした状態を示している。
S303では、AF信号処理部204は、取得した一対の像信号を1画素(1ビット)ずつ相対的にシフトさせながら一対の像信号の相関量を算出する。焦点検出領域内に設けた複数の画素ライン(以下、走査ライン)のそれぞれにおいて、図5(b),(c)のようにA像信号とB像信号の両方を矢印の方向へ1ビットずつシフトしていくことで一対の像信号の相関量を算出する。そして、それぞれの相関量を加算平均することで1つの相関量として算出する。ここでは、相関量算出にあたって一対の像信号を1画素ずつ相対的にシフトさせる構成としたが、例えば2画素ずつ相対的にシフトさせる等、より多くの画素単位でシフトさせる構成でも構わない。また、各走査ラインの相関量を加算平均することで1つの相関量を算出したが、例えば各走査ラインの一対の像信号に対して加算平均を行い、その後、加算平均した一対の像信号に対して相関量の算出を行う構成でも構わない。シフト量をi、最小シフト量をp−s、最大シフト量をq−t、xを焦点検出領域402の開始座標、yを焦点検出領域402の終了座標とするとき、相関量CORは以下の式(1)によって算出することができる。
図6(a)は、シフト量iと相関量CORとの関係の一例を示している。横軸はシフト量i、縦軸は相関量CORである。シフト量iとともに変化する相関量601における極値付近602,603のうち、より小さい相関量に対応するシフト量において一対の像信号の一致度が最も高くなる。
S304では、AF信号処理部204は、S303で算出した相関量から相関変化量を算出する。図6(a)では、相関量601の波形における1シフトおきの相関量の差を相関変化量として算出する。シフト量をi、最小シフト量をp−s、最大シフト量をq−tとするとき、相関変化量ΔCORは以下の式(2)によって算出することができる。
S305では、AF信号処理部204は、S304で算出した相関変化量を用いて像ずれ量を算出する。図7(a)は、シフト量iと相関変化量ΔCORとの関係の一例を示している。横軸はシフト量、縦軸は相関変化量ΔCORである。シフト量iとともに変化する相関変化量701は、702,703の部分でプラスからマイナスになる。相関変化量が0となる状態をゼロクロスと呼び、一対の像信号の一致度が最も高くなる。したがって、ゼロクロスを与えるシフト量が像ずれ量となる。図7(b)は、図7(a)中の702で示した部分を拡大した図である。704は相関変化量701の一部分である。ゼロクロスを与えるシフト量(k−1+α)は、整数部分βと小数部分αとに分けられる。小数部分αは、図中の三角形ABCと三角形ADEとの相似の関係から、以下の式(3)によって算出することができる。
また整数部分βは、図7(b)から以下の式(4)によって算出することができる。
β=k−1 (4)
すなわち、小数部分αと整数部分βの和から像ずれ量PRDを算出することができる。図7(a)に示されるように、相関変化量ΔCORのゼロクロスが複数存在する場合は、その付近での相関変化量ΔCORの変化の急峻性がより大きい方を第1のゼロクロスとする。急峻性はAFの行い易さを示す指標であり、値が大きいほど精度良いAFを行い易い点であることを示す。急峻性maxderは、以下の式(5)によって算出することができる。
本実施例では、相関変化量ΔCORのゼロクロスが複数存在する場合は、その急峻性によって第1のゼロクロスを決定し、第1のゼロクロスを与えるシフト量を像ずれ量とする。
S306では、AF信号処理部204は、S305で算出された焦点検出領域の像ずれ量を用いて焦点検出領域のデフォーカス量を算出する。
S307では、カメラ制御部212は、得られた焦点検出情報をメモリ回路215に記憶させる。ここでは、メモリ回路215は、各焦点検出領域のデフォーカス量と、A像信号とB像信号の撮影時刻および像面速度とを記憶する。
ここで、像ずれ量の信頼性の算出方法について説明する。像ずれ量の信頼性は、一対の像信号の一致度(以下、二像一致度)fnclvlと相関変化量の急峻性によって定義することができる。二像一致度は、像ずれ量の精度を表す指標であり、本実施形態における相関演算ではその値が小さいほど精度が良いことを示す。
図6(b)は、図6(a)中の602で示した部分を拡大した図で、604が相関量601の一部分である。二像一致度fnclvlは、以下の式(6)によって算出することができる。
(i)|ΔCOR[k−1]|×2≦maxderのとき
fnclvl=COR[k−1]+ΔCOR[k−1]/4
(ii)|ΔCOR[k−1]|×2>maxderのとき
fnclvl=COR[k]−ΔCOR[k]/4 (6)
次に、図8から図10のフローチャートを用いて、カメラ本体20の基本的なフォーカス動作概要を説明する。図8は、カメラ本体20の動作を示すフローチャートである。
カメラ本体20が操作されて電源が投入されると、撮像素子201からの読み出しや表示部206への画像表示など一通りの初期化処理が行われる。
S801では、カメラ制御部212は、ユーザのカメラ操作による撮影準備開始指示がなされたかどうかを判断する。すなわち、第1のレリーズスイッチSW1がONされているかどうかを判断する。撮影準備開始指示がなされた場合、S802に進み、撮影準備開始指示がなされていない場合、S805に進む。
S802では、カメラ制御部212は、後述する撮影準備処理を行う。
S805では、カメラ制御部212は、後述する撮影準備前処理を行う。本ステップでは、カメラ本体20の設定に応じて自動露光調整や、ホワイトバランス調整なども行われる。
S803では、カメラ制御部212は、ユーザのカメラ操作による撮影記録開始指示がなされたかどうかを判断する。すなわち、第2のレリーズスイッチSW2がONされているかどうかを判断する。撮影記録開始指示がなされた場合、S804に進み、撮影記録開始指示がなされていない場合、S801に戻る。
S804では、カメラ制御部212は、撮影処理として撮像用信号を用いて静止画記録などの処理が行われる。S804の処理の後、S801に戻る。
以下、図9を参照して、撮影準備前処理について説明する。図9は、撮影準備前処理を示すフローチャートである。撮影準備前処理は、第1のレリーズスイッチSW1の操作前の処理である。
S901では、カメラ制御部212は、焦点検出処理を行い、主に設定されているAF枠のデフォーカス量を取得する。
S902では、カメラ制御部212は、カメラ本体20のフォーカス動作の設定が連続動作設定(AFコンティ)であるかどうかを判断する。連続動作設定である場合、S903に進み、連続動作設定でない場合、S904に進む。
S903では、カメラ制御部212は、デフォーカス量にしたがって、フォーカスレンズ駆動を行い、ユーザ操作がない場合でも自動的に合焦動作を行う。
S904では、カメラ制御部212は、動き判定処理を行い、撮影対象が動きのある被写体(動体)であるかどうかが、判定結果として保持される。動き判定処理に関しては、後述する。
以下、図10を参照して、撮影準備処理について説明する。図10は、撮影準備処理を示すフローチャートである。撮影準備処理は、第1のレリーズスイッチSW1の操作後の処理であり、第1のレリーズスイッチSW1が操作されている間行われる。
S1001では、カメラ制御部212は、図9のS904において撮影対象が動体であると判定されているかどうかを判断する。動体と判定されている場合、S1002に進み、動体と判定されていない場合、S1003に進む。
S1002では、カメラ制御部212は、焦点調整を連続して行うサーボAF(第1の焦点調整)を行う。
S1003では、カメラ制御部212は、焦点調整を1回行うワンショットAF(第2の焦点調整)を行う。
S1004では、カメラ制御部212は、動き判定処理を行う。
以下、図11を参照して、ワンショットAFについて説明する。図11は、ワンショットAF動作を示すフローチャートである。
S1101では、カメラ制御部212は、フォーカス動作前に撮像面位相差AFに適した露出になるようにISO(ゲイン)や絞り、シャッタースピードなどの露出設定(露出補正処理)を行う。
S1102では、カメラ制御部212は、ユーザによる撮影準備開始指示がなされているかどうかを判断する。撮影準備開始指示がなされている場合、S1103に進み、撮影準備開始指示がなされていない場合、撮影準備処理を終了する。
S1103では、カメラ制御部212は、焦点検出処理を行う。
S1104では、カメラ制御部212は、被写体に合焦したかどうかを判断する。被写体に合焦した場合、S1105に進み、被写体に合焦していない場合、S1107に進む。
S1105では、カメラ制御部212は、表示部206に合焦表示させる。その後、フォーカス制御のための合焦フラグをONにして本フローを終了する。
S1107では、カメラ制御部212は、焦点検出処理を終了させるかどうかを判断する。焦点検出が問題なく行われて、信頼性が良好で正しいと思われるデフォーカス量が取得されていれば、その焦点検出処理結果を用いて、フォーカスレンズ駆動を行い(S1106)、S1102に戻る。一方、S1107において、焦点検出結果が正しく得られない場合には、サーチなどのレンズ動作に切り替えるために取得結果を用いないフォーカスレンズ駆動動作を行い、S1102に戻る。このように焦点検出とフォーカスレンズ駆動動作が繰り返しになり、合焦状態と判断できないが、焦点検出に時間がかかりすぎるとS1107において焦点検出処理を終了させる判断がなされる。このようなときにはステップS1108に移行に移行し、カメラ制御部212は表示部206に非合焦表示を行わせ、フォーカス制御のための非合焦フラグをONにして本フローを終了する。
以下、図12を参照して、サーボAFについて説明する。図12は、サーボAF動作を示すフローチャートである。
S1201では、カメラ制御部212は、ユーザによる撮影準備開始指示がなされているかどうかを判断する。撮影準備開始指示がなされている場合、S1202に進み、撮影準備開始指示がなされていない場合、本処理を終了する。
S1202では、カメラ制御部212は、焦点検出処理を行う。
S1203では、カメラ制御部212は、デフォーカス量を時系列方向に監視して、動き判定を行う。
S1204では、カメラ制御部212は、撮影対象が動体であるかどうかを判断する。動体である場合、S1205に進み、動体でない場合、S1206に進む。
S1205では、カメラ制御部212は、デフォーカス量および現在フォーカスレンズ位置の情報をもとに次のフレームでの被写体位置または被写体の像面位置を予測計算して、次のレンズ駆動量を求める予測演算処理を行う。
S1206では、カメラ制御部212は、被写体に合焦したかどうかを判断する。被写体に合焦した場合、S1207に進み、被写体に合焦していない場合、S1211に進む。
S1207では、カメラ制御部212は、フォーカス制御のための合焦フラグをONにする。
S1208では、カメラ制御部212は、ユーザのカメラ操作による撮影記録開始指示がなされたかどうかを判断する。撮影記録開始指示がなされた場合、S1209に進み、撮影記録開始指示がなされていない場合、S1202に戻る。
S1209では、カメラ制御部212は、焦点検出処理や予測演算処理の結果を用いて、撮影前のフォーカスレンズ駆動を行う。
S1211では、カメラ制御部212は、焦点検出処理を終了させるかどうかを判断する。焦点検出が問題なく行われて、信頼性が良好で正しいと思われるデフォーカス量が算出されていれば、動き検出および予測演算処理の結果を踏まえたフォーカスレンズ駆動量をもとに、フォーカスレンズ駆動を行い(ステップS1210)、S1201に戻る。一方、S1211において、焦点検出結果が正しく得られない場合や、被写体を見失う、切り替わるなどの要因で焦点検出処理を終了する判断がなされると、S1212に進む。S1212では、カメラ制御部212は表示部206に非合焦表示を行わせ、フォーカス制御のための非合焦フラグをONにして処理を終了する。
以下、図13を参照して、S904、S1004、およびS1203の動き判定の概要について説明する。図13は、動き判定を示すフローチャートである。
S1301では、カメラ制御部212は、カメラ本体20と被写体との平行方向(x軸方向およびy軸方向)の動き(以下、XY動き)を検出する主被写体座標動き判定を行う。
S1302では、カメラ制御部212は、カメラ本体20と被写体との距離方向(z軸方向)の動き(以下、Z動き)を検出する距離方向動き判定を行う。
S1303では、カメラ制御部212は、XY動き、およびZ動きの少なくとも1つが動き判定されたかどうかを判断する。動き判定された場合、S1304に進み、動き判定されていない場合、S1305に進む。
S1304では、カメラ制御部212は、焦点調整動作の切り替え判断用の動き判定フラグにTRUE設定を行う。
S1305では、カメラ制御部212は、動き判定フラグにFALSE設定を行う。
S1306では、カメラ制御部212は、動き判定結果を通知するが、ズームレンズ動作している場合には、今回の動き検出結果ではなく、保持してあった1フレーム前またはズームレンズ動作前の被写体の動き検出結果を返す。
以下、図14を参照して、主被写体座標動き判定について説明する。図14は、主被写体座標動き判定処理を示すフローチャートである。
S1401では、カメラ制御部212は、主被写体枠(主枠)があるかどうかを判断する。主被写体枠がある場合、S1402に進み、主被写体枠がない場合、動き検出を行えないため、S1407に進む。
S1402では、カメラ制御部212は、今回フレームの主枠位置とサイズを算出して、その結果を保持しておく。
S1403では、カメラ制御部212は、前回フレームで検出された主枠位置とサイズを抽出して、今回フレームとの差分を算出しておく。
S1404では、カメラ制御部212は、XY動き判定閾値算出処理を行う。
S1405では、カメラ制御部212は、S1403で算出された差分がS1404で算出された閾値Txyより大きいかどうかを判断する。差分が閾値Txyより大きい場合、S1406に進み、差分が閾値Txyより小さい場合、S1407に進む。なお、差分が閾値Txyと等しい場合、どちらのステップに進むかは任意である。
S1406では、カメラ制御部212は、図13のS1303で使用されるXY動き判定フラグをTRUEにする。
S1407では、カメラ制御部212は、XY動きなしとして、XY動き判定フラグをFALSEにする。
以下、図15および図16を参照して、図14のS1404のXY動き判定閾値算出処理について説明する。図15は、主被写体座標動きの説明図である。図16は、XY方向動き判定閾値算出処理を示すフローチャートである。
S1601では、カメラ制御部212は、撮影準備前処理中であるかどうかを判断する。撮影準備前処理中である場合、S1602に進み、撮影準備前処理中でない場合、S1603に進む。
S1602では、カメラ制御部212は、主枠サイズの半分の値を閾値Txyとして決定する。図15(a)は、所定のフレーム(Nフレーム)の表示部206の画像イメージである。1501が画像全体として、人の顔のみ描画したものである。1503は人の顔、1502はカメラ本体20が人の顔を認識して表示した主枠であり、1504は主枠1502の中心を示している。図15(b)は、次のフレーム(N+1フレーム)の表示部206の画像イメージであり、撮影対象がXY方向へ動いた前提で、顔のサイズ(=主枠サイズ)も変わらずXY方向へ移動した例を示している。1505はN+1フレームの主枠、1506はN+1フレームの主枠の中央を示している。図15(c)は、図15(a)と図15(b)の主枠と主枠の中心の状態のみ、合成して示した図である。補助線AからDはそれぞれ、Nフレームの主枠左端、Nフレームの主枠の中心、Nフレームの主枠右端、N+1フレームの主枠の中心を指している。図15において、主枠サイズの半分の値とは、補助線A,Bの間隔に相当する。また、ステップS1403で算出された差分が主枠サイズの半分の値(閾値Txy)より大きくなり、XY動き判定フラグがTRUEになる場合というのは、図15(a)の状態から図15(b)の状態になる場合である。具体的には、今回フレームの中心が前回フレームの主枠の外側に位置する場合である。このような場合、焦点検出や露光調整などの監視対象はNフレームの主枠1502から外れていくと想定されるため、動き検出をして追いかける処理に移行する。なお、本実施例では主枠がX,Y方向において同じサイズ、すなわち正方形として記述しているが、X,Y方向において異なるサイズであれば、X,Y方向で異なる閾値を設けて上記同等の処理を行うようにしてもよい。
S1603では、カメラ制御部212は、撮影準備処理中であるかどうかを判断する。撮影準備処理中である場合、S1604に進み、撮影準備処理中でない場合、S1606に進む。
S1604では、カメラ制御部212は、カメラシステムのパンニング成分の抽出を行い、カメラシステム全体がどのように振られているかの情報を取得する。本実施例では、撮像素子201から読み出された連続する画像をもとに画像の動きベクトルを抽出して、カメラシステム全体の動きを検出する方法が利用されている。また、カメラ本体20に速度センサや加速度センサなどを取り付けて、カメラシステム全体の動きを検出する方法を利用してもよい。
S1605では、カメラ制御部212は、パンニング情報と主枠サイズをもとに、その足し算結果を閾値Txyとして決定する(なお、XY方向のベクトル別に分離したものとする)。本ステップで決定される閾値Txyは、ステップS1602で決定された閾値Txyよりも大きい値としている。すなわち、撮影準備前処理中よりも撮影準備処理中の方がXY方向の動き検出は動きと判定されにくいものとなっている。
S1606では、カメラ制御部212は、動体検出されない値を閾値Txyとして決定する。
以下、図17を参照して、距離方向動き判定を行う。図17は、距離方向動き判定を示すフローチャートである。
S1701では、カメラ制御部212は、今回フレームでのデフォーカス量と、前回フレームでのデフォーカス量を取得する(0フレームであれば、0とする)。
S1702では、カメラ制御部212は、S1701で取得した前回と今回のデフォーカス量からデフォーカス変化量を算出する。
S1703では、カメラ制御部212は、デフォーカス変化量が500μm未満であるかどうかを判断する。デフォーカス変化量が500μm未満である場合、S1704に進む。一方、デフォーカス変化量が500μm以上である場合、横切りなど異なる被写体をとらえてしまった場合や、誤ったデフォーカス算出がなされた懸念があり、S1715に進む。
S1704では、カメラ制御部212は、焦点距離変化が20%未満であるかどうかを判断する。焦点距離変化が20%未満である場合、S1705に進む。一方、焦点距離変化が20%以上である場合、デフォーカス変化などの結果が焦点距離変化に依存するもので、被写体の動きではないと判断して、S1715に進む。
S1705では、カメラ制御部212は、今回のデフォーカスの変化方向が前回と同じであるかどうかを判断する。今回のデフォーカスの変化方向が前回と同じである場合、S1706に進む。一方、今回のデフォーカスの変化方向が前回と同じでない場合、デフォーカス検出結果のノイズである場合や、被写体の反転などの可能性が高いので、S1715に進む。
S1706では、カメラ制御部212は、前回のデータ(前回のデフォーカス量、および前回のデフォーカス変化量)を今回のデータ(今回のデフォーカス量、および今回のデフォーカス変化量)に更新する。
S1707では、カメラ制御部212は、Z動き判定閾値算出処理を行う。Z動き判定に使う閾値は3つあり、デフォーカス変化の閾値Tdefと、デフォーカス変化量の閾値Tdifdefと、動きが何回続いたのかをカウントする動きカウント値Tcntである。
S1708では、カメラ制御部212は、今回のデフォーカス量が閾値Tdefより大きいかどうかを判断する。今回のデフォーカス量が閾値Tdefより大きい場合、S1709に進み、今回のデフォーカス量が閾値Tdefより小さい場合、S1710に進む。なお。今回のデフォーカス量が閾値Tdefと等しい場合、どちらのステップに進むかは任意である。
S1709では、カメラ制御部212は、動き検知カウント値をカウントアップする。
S1710では、カメラ制御部212は、デフォーカス量が閾値Tdifdefより大きいかどうかを判断する。デフォーカス変化量が閾値Tdifdefより大きい場合、S1711に進み、デフォーカス変化量が閾値Tdifdefより小さい場合、S1712に進む。なお。デフォーカス変化量が閾値Tdifdefと等しい場合、どちらのステップに進むかは任意である。
S1711では、カメラ制御部212は、動き検知カウント値をカウントアップする。本実施例では、デフォーカス量と、デフォーカス変化量をそれぞれ独立にカウントするものとしている。そのため、デフォーカス量と、デフォーカス変化量がそれぞれ閾値Tdefと、閾値Tdifdefを超えない場合は動き検知カウント値をカウントアップせずに、S1712に進むことになる。
S1712では、カメラ制御部212は、動き検知カウント値が閾値Tcnt以上であるかどうかを判断する。動き検知カウント値が閾値Tcnt以上である場合、S1713に進み、動き検知カウント値が閾値Tcnt未満である場合、S1714に進む。
S1713では、カメラ制御部212は、Z動き判定結果をTRUEとして返す。
S1714では、カメラ制御部212は、Z動き判定結果をFALSEとして返す。
S1715では、カメラ制御部212は、デフォーカス量、デフォーカス変化量、および動き検知カウント値をリセットする。
なお、本実施例では、動き検知カウント値は、リセットされる(0になる)条件にならなければ、次のフレームに引き継がれ、数フレームかけて動きとして検出される。
以下、図18を参照して、図17のステップS1707のZ動き判定閾値算出処理について説明する。図18は、Z動き判定閾値算出処理を示すフローチャートである。
S1801では、カメラ制御部212は、カメラシステムの許容錯乱円と設定時の絞り値を用いて、焦点深度Fδを算出する。
S1802では、カメラ制御部212は、撮影準備前処理中であるかどうかを判断する。撮影準備前処理中である場合、S1803に進み、撮影準備前処理中でない場合、S1804に進む。
S1803では、カメラ制御部212は、閾値Tdefを焦点深度の8倍(8Fδ)、閾値Tdifdefを80μm、閾値Tcntを7とあらかじめ指定してある固定値に設定する。これは使用しているレンズユニット10の特定条件に依存しており、閾値Tdefは被写体検出(例えば、顔検出)ができなくなるデフォーカス状態に至らないように実験的に決めておけばよい。また、閾値Tdifdefは、焦点距離と被写体距離の関係で被写体移動による像面移動変化が大きい条件において実験的に事前に決めておけばよい。また、閾値Tcntは、比較的動きが連続的に大きいときに発動させるための条件となっている。撮影準備前の閾値は総じて撮影準備前の段階で必ずしも距離方向を重要視せず、カメラシステムのフレーミングを優先するための設定としている。
S1804では、カメラ制御部212は、撮影準備処理中であるかどうかを判断する。撮影準備処理中である場合、S1805に進み、撮影準備処理中でない場合、S1807に進む。
S1805では、カメラ制御部212は、次のフレーム読み出しまでにフォーカスレンズ駆動を行ってデフォーカスを解消可能な範囲DEF1を算出する。例えば60fpsでフレームの読み出しを行う場合、フォーカスレンズ駆動は16.6ms内で動ける範囲が算出される。フォーカスレンズ103の駆動量が決まると、レンズユニット10の特性から像面の移動量を算出できる。
S1806では、カメラ制御部212は、閾値Tdefを焦点深度(Fδ)と範囲DEF1のうち大きい方に設定する。また、カメラ制御部212は、閾値TdifdefをS1803で設定された値の半分の値40μmと、焦点深度Fδのうち小さい方に設定する。さらに、カメラ制御部212は、閾値Tcntを3に設定する。撮影準備中での閾値は総じて撮影準備として次の撮影に備えて距離方向の動きを重要視して、動きを検出するための設定としている。
S1807では、カメラ制御部212は、動き検出されない値を各閾値として設定する。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、安定した焦点調整を実現することが可能である。
なお、本実施例では動き判定が有効となっている場合のカメラ動作について説明したが、動き判定を行わない制御が存在していてもよい。
被写体の位置の変化や、焦点検出領域内の距離(デフォーカス)変化によって動き検出を行い、サーボモードに切り替えてしまう場合がある。この場合、ワンショットモードで被写体に合焦した後、被写体との距離関係は変化していなくても、ユーザが構図の調整のためなどの理由でカメラを動かしただけでサーボモードに切り替わってしまい、ピントを固定させることができない。
そこで、本実施例では、ワンショットモードで合焦した後、被写体を追尾させ、その追尾被写体の光軸方向の変化のみで動きの検出を行い、その検出結果によってサーボモードへの切り替えを行う。これにより、ユーザによるパンニングやフレーミング動作などに左右されず、撮影したい被写体の動きのみで適切にAF動作を切り替えることで、安定した焦点調整機能を提供することを可能とする。
以下、本実施例のカメラシステムについて図面を用いて説明するが、図1〜図9、図11〜図12、図15については実施例1と同様のため説明は省略し、異なる部分の説明を行う。
まず、本実施例における撮影準備処理、および動き判定について説明する。図19は、撮影準備処理を示すフローチャートである。図20(a)は、ワンショットAFで合焦した際の被写体2001と焦点検出領域2002の関係を示している。図20(b)は、ワンショットAFで合焦した後、SW1を保持した状況が継続されている間に、被写体2001が撮像素子201上で移動した状態を示している。図20(b)において、点線で囲まれた追尾領域2003は、被写体2001に対応している。
S1901からS1903までの処理はそれぞれ実施例1の図10のS1001からS1003までの処理と同様であるため、説明は省略する。
S1904では、カメラ制御部212は、追尾被写体を決定する。図20の例では、被写体2001に合焦して終了する。なお、決定される被写体は、カメラシステムにより自動的に選択されてもよいし、カメラ操作部213を介したユーザにより選択されてもよい。本実施例では、カメラシステムにより自動的に選択された被写体2001を追尾被写体として決定したものとして説明を行う。
S1905では、カメラ制御部212は、焦点検出処理を行う。本ステップで行う焦点検出処理は、S1904で決定した追尾被写体に対して行うため、図21(b)の焦点検出領域2002と追尾領域2003のように、ワンショットAF中に焦点検出処理を行った領域と必ずしも一致するわけではない。
S1906では、カメラ制御部212は、S1905での焦点検出処理の結果を用いて、動き判定を行う。
以下、図21を参照して、図19のS1906での動き判定について説明する。図21は、図19のS1906での動き判定を示すフローチャートである。
S2101では、カメラ制御部212は、図19のS1903で行ったワンショットAFの結果が合焦状態であるかどうかを判断する。ワンショットAFの結果が合焦状態である場合、S2102に進み、ワンショットAFの結果が非合焦状態である場合、本フローを終了する。
S2102では、カメラ制御部212は、被写体が動体であるかどうかを判定するための動き判定範囲を設定する。動き判定範囲は、AFモードや、被写体の大きさ、距離、種類、手振れ補正などの光軸の変化を抑制する機構の制御状態、これらのうち少なくとも1つの要素によって変更することも可能である。
S2103では、カメラ制御部212は、追尾領域が動き判定範囲の内側にあるかどうかを判断する。追尾領域が動き判定範囲の内側である場合、S2104に進み、追尾領域が動き判定範囲の外側である場合、本処理を終了する。なお、本実施例では、追尾領域の全てが動き判定範囲の内側であるかどうかを判断しているが、追尾領域の少なくとも一部が動き判定範囲の内側であるかどうかを判断してもよい。
S2104では、カメラ制御部212は、図17のフローチャートに従って距離方向動き判定を行う。
S2105では、カメラ制御部212は、Z動きが動き判定されたかどうかを判断する。動き判定された場合、S2106に進み、動き判定されていない場合、S2107に進む。
S2106からS2108までの処理はそれぞれ、図13のS1304からS1306までの処理と同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本実施例では、ワンショットAF後の動体かどうかによる切り替え判定は、追尾領域で行われ、かつZ方向でのみ動き判定が行われる。そのため、第1のレリーズスイッチSW1合焦後に、ユーザによるパンニングやフレーミング動作などを行ったとしても、被写体との距離関係が変化していなければ、ピントを固定させることができる。また、被写体との距離関係が変化した場合には、速やかにサーボモードに切り替えることが可能となる。
以下、図22を参照して、図21のS2102の動き判定範囲の設定について説明する。図22は、動き判定範囲の説明図である。図22(a)と図22(b)はそれぞれ、図20(a)の第1のレリーズスイッチSW1合焦時の状態を経た、第1のレリーズスイッチSW1合焦後(第1のレリーズスイッチSW1保持中)の状態を示している。図22(a)では追尾領域2003は動き判定範囲2004の内側であるため、動き判定部2127によって動体であると判定された場合、AF制御切替部2124によってサーボAFに切り替えられる。図22(b)では追尾領域2003は動き判定範囲2004外であるため、被写体2001がZ方向へ変化したとしても、動き判定部2127による動き判定は行われず、AF制御切替部2124によるサーボAFへの切り替えも行われない。
以下、図23を参照して、AFモードの違いによる動き判定範囲の変形例について説明する。図23は、動き判定範囲の変形例の説明図である。多くのカメラには、焦点検出を行う範囲、または対象の少なくともどちらかが異なるAFモード(焦点検出方式)が存在する。例えば、1つの焦点検出領域を用いる1点AFモード、複数の焦点検出領域を用いるゾーンAFモード、画面全体で焦点検出を行う自動選択モードなどである。例えば、図23(a)の1点AFモードでは、焦点検出領域2301と動き判定範囲を2302が使用される。図23(b)のゾーンAFモードでは、9つの矩形領域で構成される焦点検出領域2303と1点AFモードの動き判定範囲より広い動き判定領域2204を使用する。図23(c)の自動選択モードでは、画面全体で焦点検出を行うため、動き判定領域2305も画面全体とする。また、図23(a’)に示されるように、焦点検出領域2301が存在する位置を基準として、動き判定範囲2302を決定することも可能である。これにより、ユーザが焦点検出を行いたい範囲に対応した動き検出を行うことが可能となる。
以下、図24を参照して、追尾被写体の大きさ、距離、種類による動き判定範囲の変形例について説明する。図24は、動き判定範囲の変形例の説明図である。図24(a)〜(d)のいずれについても、1点AFモードが設定され、焦点検出領域が画面中央に位置している状態で、ワンショットAFが合焦して終了したものとして説明する。
まず、図24(a),(b)を用いて、大きさと距離の違いによる動き判定範囲の変形について説明する。被写体2401と被写体2403では、被写体2403のほうが画面上に大きく写っている。このような状態が発生する場合というのは、単純に被写体が大きい場合や、同じ大きさの被写体でも、その距離がより近い場合が考えられる。被写体の動き量やカメラシステムの動き量が同一であっても、被写体距離が近い場合、画面上での動き量はより大きくなる。そのため、被写体の大きさに比例する係数αsizeを積算、または被写体距離に比例する係数γdistanceを除算することで、被写体の大きさと距離に応じて、適切な動き判定範囲を設定することができる。図24(a),(b)では、動き判定範囲2404は動き判定範囲2402よりも広くなるように設定されている。なお、係数γdistanceを除算するだけでも適切な動き判定範囲を適切に設定することは可能であるが、被写体距離を取得するために専用のユニットが必要である場合や、検出精度に課題があるなど、いくつかの制約が存在する場合がある。一方、被写体の大きさは被写体を検出することさえできれば得られる情報であるため専用のユニットは不要であり、検出精度も被写体距離に比べて高いことから、係数αsizeを組み合わせることで、より条件に適した係数を算出することができる。
次に、図24(c),(d)を用いて、被写体の種類による動き判定範囲の変形について説明する。図24(c)では、追尾被写体2405として建物が選択されている。図24(d)では、追尾被写体2407として車が選択されている。追尾被写体2405として建物が選択された場合、建物は通常動くことはないため、追尾を開始した点から移動したということは、ユーザがフレーミングなどを行った可能性が高い。また、距離方向の変化が発生した場合も、ユーザが意図的に変化させた可能性が高いため、サーボAFに切り替える必要性は低い。これは建物以外の人による設置物や植物などにおいても同様のことが考えられる。
一方、追尾被写体2407として車が選択された場合、動いているときの速さは人などが動くときの速さに比べて速いため、画面内の同一の領域でとらえ続けることは非常に難しく、ユーザによるフレーミング技術に左右される。そのため、動き判定範囲を広く設定した方が、より適切に動き判定を行うことができる。このように動き判定範囲を拡大する必要があるものは、車以外にも、動きの速い乗り物全般、また、動きの予測しづらい動物などが考えられる。
このように、被写体の種類によって決まる係数βtypeを積算することで、被写体の種類に応じて動き判定範囲を適切に設定することができる。係数βtypeの一例として、人を基準の1とした場合、建物などを0.5、車などを1.3とすればよい。したがって、図24(c),(d)のように、追尾被写体2405が追尾被写体2407よりも大きい場合でも、その種類によっては、動き判定範囲2406のほうが動き判定範囲2308よりも狭くなる場合もある。
以上より、画面上に占める割合である動き判定範囲Areaは、AFモードによって決まる動き判定範囲の基準値AreaBaseを用いて、式(7)によって算出できる。基準値AreaBaseは例えば、1点AFモードで30%、ゾーンAFモードで60%、自動選択モードで100%とする
また、動き判定範囲と同様に、図17のS1707のZ方向動き判定閾値算出処理において、追尾被写体の大きさ、距離、種類を加味して、閾値Thを式(8)によって算出してもよい。
また、焦点検出装置が光軸ずれの抑制手段を備えている場合、その制御状態、つまり防振量に比例する係数δを除算することで、式(9),(10)のように動き判定範囲Areaと、動き判定閾値Thを算出することも可能である。
光軸ずれの抑制手段としては、レンズユニット内の防振機構における、いわゆるレンズ内防振制御、撮像素子自体をシフトさせることによるカメラ内防振制御、撮像素子から読み出される領域を光軸ずれ量に合わせてシフトさせる電子的な防振制御などがある。
また、本実施例では、ワンショットAF終了後、初めて動き判定範囲を設定する際に、動き判定範囲や動き判定閾値を切り替える例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、動き判定範囲の基準点以外の要素であれば、図21のS2102を通るたび、つまり、SW1を保持している最中の被写体の状態やカメラの制御状態に合わせて動き判定範囲や動き判定閾値を都度更新してもよい。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、安定した焦点調整を実現することが可能である。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
103 フォーカスレンズ
212 カメラ制御部(焦点調整装置)
2123 AF制御部(焦点調整手段)
2127 動き判定部(判定手段)
213 カメラ操作部(操作手段)

Claims (16)

  1. 光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する判定手段と、
    操作手段による操作に応じて、前記焦点検出用信号に基づいて生成された前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて焦点調整を行う焦点調整手段とを有し、
    前記判定手段は、前記操作手段による操作前、第1の閾値を用いて前記被写体が動体であるかどうかを判定し、前記操作手段による操作後、前記第1の閾値とは異なる第2の閾値を用いて前記被写体が動体であるかどうかを判定し、
    前記焦点調整手段は、前記操作手段による操作前に前記判定手段により前記被写体が動体であると判定された場合、前記焦点調整を連続して行う第1の焦点調整を行うとともに、前記焦点調整を1回行う第2の前記焦点調整を行った後、前記判定手段により前記被写体が動体であると判定された場合、前記第1の焦点調整を行うことを特徴とする焦点調整装置。
  2. 前記判定手段は、前記撮像用信号の変化に基づいて前記被写体の前記光軸に垂直な方向における動きを検出した場合、および前記焦点検出用信号の変化に基づいて前記被写体の前記光軸における動きを検出した場合の少なくとも一方の場合に前記被写体が動体であると判定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調整装置。
  3. 前記第1の閾値は、前記被写体の前記光軸に垂直な方向の動きを検出する際に使用される第3の閾値、および前記被写体の前記光軸における動きを検出する際に使用される第4の閾値を含み、
    前記第2の閾値は、前記被写体の前記光軸に垂直な方向の動きを検出する際に使用され、前記第3の閾値より大きい第5の閾値、および前記被写体の前記光軸における動きを検出する際に使用され、前記第4の閾値より小さい第6の閾値を含むことを特徴とする請求項2に記載の焦点調整装置。
  4. 光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する判定手段と、
    操作手段による操作に応じて、前記焦点検出用信号に基づいて生成された前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて焦点調整を行う焦点調整手段とを有し、
    前記判定手段は、前記操作手段による操作前、第1の閾値を用いて前記被写体が動体であるかどうかを判定し、前記操作手段による操作後、前記被写体に対応する追尾領域の前記焦点検出用信号のみの変化、および前記第1の閾値とは異なる第2の閾値を用いて前記被写体が動体であるかどうかを判定し、
    前記焦点調整手段は、前記操作手段による操作前に前記判定手段により前記被写体が動体であると判定された場合、前記焦点調整を連続して行う第1の焦点調整を行うとともに、前記焦点調整を1回行う第2の焦点調整を行い、前記第2の焦点調整の結果が合焦状態となった後、前記判定手段により前記被写体が動体であると判定された場合、前記第1の焦点調整を行うことを特徴とする焦点調整装置。
  5. 前記判定手段は、前記第1の焦点調整が行われ、前記第2の焦点調整の結果が非合焦状態となった場合、前記被写体が動体であるかどうかを判定しないことを特徴とする請求項4に記載の焦点調整装置。
  6. 前記判定手段は、前記被写体が動体であるかどうかを判定するための判定範囲を設定し、前記追尾領域が前記判定範囲より外側である場合、前記被写体が動体であるかどうかを判定しないことを特徴とする請求項4または5に記載の焦点調整装置。
  7. 前記判定手段は、互いに焦点検出を行う範囲、または前記焦点検出の対象の少なくとも一方が異なる複数の焦点検出方式ごとに、前記判定範囲を設定することを特徴とする請求項6に記載の焦点調整装置。
  8. 前記判定手段は、焦点検出領域が存在する位置を基準として前記判定範囲を設定することを特徴とする請求項6または7に記載の焦点調整装置。
  9. 前記判定手段は、前記被写体の大きさ、距離、および種類の少なくとも1つに基づいて前記判定範囲を設定することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の焦点調整装置。
  10. 前記判定手段は、前記被写体の大きさ、距離、および種類の少なくとも1つに基づいて前記第2の閾値を設定することを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の焦点調整装置。
  11. 前記判定手段は、前記光学系に対する光軸の変化を抑制する抑制手段の制御状態に応じて前記判定範囲を設定することを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載の焦点調整装置。
  12. 前記判定手段は、前記光学系に対する光軸の変化を抑制する抑制手段の制御状態に応じて前記第2の閾値を設定することを特徴とする請求項6から11のいずれか1項に記載の焦点調整装置。
  13. 光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して撮像用信号および焦点検出用信号を出力する撮像手段と、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の焦点調節装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  14. 操作手段による操作前、光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化と、第1の閾値に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて、前記被写体が動体であると判定された場合、前記操作手段による操作後、前記焦点検出用信号に基づいて生成された前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて焦点調整を連続して行う第1の焦点調整を行う第1調整ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて、前記被写体が動体でないと判定された場合、前記操作手段による操作後、前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて前記焦点調整を1回行う第2の焦点調整を行う第2調整ステップと、
    前記第2調整ステップの後、前記撮像用信号および前記焦点検出用信号の変化と、前記第1の閾値とは異なる第2の閾値に基づいて前記被写体が動体であるかどうかを判定する第2判定ステップと、
    前記第2判定ステップにおいて、前記被写体が動体であると判定された場合、前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて前記第2の焦点調整を行う第3調整ステップとを有することを特徴とする焦点調整方法。
  15. 操作手段による操作前、光軸に沿って進退可能なフォーカスレンズを含む光学系を通して結像された被写体像を光電変換して生成された撮像用信号および焦点検出用信号の変化と、第1の閾値に基づいて被写体が動体であるかどうかを判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて、前記被写体が動体であると判定された場合、前記操作手段による操作後、前記焦点検出用信号に基づいて生成された前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて焦点調整を連続して行う第1の焦点調整を行う第1調整ステップと、
    前記第1判定ステップにおいて、前記被写体が動体でないと判定された場合、前記操作手段による操作後、前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて前記焦点調整を1回行う第2の焦点調整を行う第2調整ステップと、
    前記第2調整ステップの後、前記被写体に対応する追尾領域の前記焦点検出用信号のみの変化と、前記第1の閾値とは異なる第2の閾値に基づいて前記被写体が動体であるかどうかを判定する第2判定ステップと、
    前記第2判定ステップにおいて、前記被写体が動体であると判定された場合、前記フォーカスレンズの駆動に関する情報を用いて前記第2の焦点調整を行う第3調整ステップとを有することを特徴とする焦点調整方法。
  16. 請求項14または15に記載の焦点調整方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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