JP2018031966A - 焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法 - Google Patents

焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 遠近競合の発生を軽減可能な位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法を提供する。【解決手段】 焦点検出装置は、第1及び第2の焦点検出領域を設定する第1の設定手段と、第1及び第2の焦点検出領域のそれぞれに対して位相差検出方式の焦点検出を行う第1の焦点検出手段を備える。また、各焦点検出領域の焦点検出の信頼性を取得する信頼性取得手段と、信頼性取得手段で取得した信頼性を用いて、第3の焦点検出領域を決定する第2の設定手段と、第3の焦点検出領域を用いて焦点検出を行う第2の焦点検出手段とを備える。【選択図】 図12

Description

本発明は、焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法に関するものである。
撮像装置の焦点検出方法として、焦点検出素子を用いた位相差検出方式、撮像素子で取得した画像のコントラスト成分を用いたコントラスト検出方式、位相差検出方式の焦点検出を撮像素子で取得した画像で行う撮像面位相差検出方式等が知られている。
位相差検出方式(撮像面位相差検出方式を含む)では、撮影光学系における互いに異なる射出瞳領域を通過した光束を受光して得られた一対の視差画像信号の位相差からデフォーカス量を算出することで、焦点検出を行う。そして、該デフォーカス量に相当する移動量だけフォーカスレンズを移動させることで合焦状態を得ることができる。
オートフォーカス(AF)においては、合焦位置の特定方法とともに、AFに用いる画像信号を取得するための領域(焦点検出領域と呼ぶ)の設定も重要である。撮像面位相差方式の場合、焦点検出を行う際にピントのずれ量が大きいと、撮像面に結像される被写体像のボケが大きくなる。よって、ボケた被写体像に対応するコントラストが低い画像信号で焦点検出を行うことになり、小さな焦点検出領域では焦点検出ができない場合があった。特許文献1には、撮像面位相差検出方式の焦点検出方法において、設定された焦点検出領域の画像信号を用いても焦点検出ができない場合、焦点検出領域を焦点検出方向に広げて、焦点検出領域を大きくして焦点検出を行う技術が提案されている。尚、焦点検出方向とは相関演算において一対の像信号をシフトさせる方向のことを指す。
特許05690974号公報
しかしながら、大きな焦点検出領域を用いて焦点検出を行うと、焦点検出領域でとらえる範囲が広くなるため、撮影光学系との距離が異なる被写体がこの範囲に含まれる可能性が高まる。撮影光学系との距離が異なる被写体が、焦点検出領域でとらえる範囲に存在する状態は、遠近競合と呼ばれる。この遠近競合があると、誤測距の可能性も高くなるため、撮影光学系から近いほうの被写体にも撮影光学系から遠いほうの被写体にも合焦せずにAF動作が終了してしまったり、ユーザが意図しない被写体に合焦してしまったりする可能性があった。
そこで、本発明の一側面としての焦点検出装置は、位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置であって、遠近競合の発生を軽減可能な焦点検出装置を提供することを目的とする。また、本発明のその他の側面としての焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法は、位相差検出方式の焦点検出を行う焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法であって、遠近競合の発生を軽減可能である。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての焦点検出装置は、撮影画像に対して、第1の焦点検出領域と、前記焦点検出領域の周辺に位置する第2の焦点検出領域とを設定する第1の設定手段と、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とのそれぞれに対応する、一対の視差画像信号を取得し、前記一対の視差画像信号を用いて、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域のそれぞれに対して位相差検出方式の焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、前記第1の焦点検出手段による前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域との焦点検出の信頼性を取得する信頼性取得手段と、前記信頼性取得手段による信頼性取得結果を用いて、第3の焦点検出領域を決定する第2設定手段と、前記第3の焦点検出領域を用いて焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、を備え、前記第2の設定手段は、前記第1の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が第1の閾値未満のとき、前記第2の焦点検出領域の前記焦点検出結果の信頼性が第2の閾値未満であるかを判定し、前記信頼性が前記第2の閾値未満の前記第2の焦点検出領域と、前記第1の焦点検出領域とを前記第3の焦点検出領域とすることを特徴とする。本発明のその他の側面については発明を実施するための形態で説明をする。
本発明によれば、位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置及び焦点検出方法において、遠近競合の発生を軽減することが可能になる。
本実施形態におけるカメラ及びレンズユニットの構成を示すブロック図 本実施形態における撮像素子の画素構成を示す図 本実施形態におけるAF処理を示すフローチャート 本実施形態におけるAF枠設定・焦点検出処理を示すフローチャート 本実施形態におけるAF枠の設定方法を説明する図 本実施形態における撮像面位相差AF処理を示すフローチャート 本実施形態における撮像面位相差AFの焦点検出領域を示す図 本実施形態における焦点検出領域から得られる一対の視差画像信号を示す図 本実施形態における相関演算方法を説明する図 本実施形態におけるコントラスト情報を用いた簡易合焦度判定及び低コントラスト被写体判定を示す図 本実施形態におけるAF枠変更処理を示すフローチャート 本実施形態におけるAF枠変更処理方法を説明する図 本実施形態におけるAF枠変更処理方法を説明する図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。例えば、以下の実施形態では、本発明にかかる焦点検出装置を備える撮像装置として、デジタルカメラシステムを例に説明するが、これに限定されるものではない。
本実施形態が備える焦点検出装置は、被写体に応じて焦点検出領域(以下AF枠と呼ぶことがある)の設定を行うことで、遠近競合の発生を軽減することができる。具体的には、焦点検出領域として用いる第1の焦点検出領域(第1のAF枠と呼ぶことがある)と、第1の焦点検出領域の周辺に位置し、焦点検出領域として用いる領域の候補である第2の焦点検出領域(第2のAF枠と呼ぶことがある)とを設定する。そして、第2の焦点検出領域が、第1の焦点検出領域と同じ被写体又はほぼ同じ距離に位置する被写体をとらえていると判断したときは第1の焦点検出領域と第2の焦点検出領域とを焦点検出領域とし、第3の焦点検出領域に対して合焦動作を行う。一方、第2の焦点検出領域が、第1の焦点検出領域がとらえている被写体と、異なる距離に位置する被写体をとらえていると判断した場合、第2の焦点検出領域は焦点検出領域として用いず、第1の焦点検出領域を焦点検出領域として合焦動作を行う。第2の焦点検出領域が複数存在する場合、第1の焦点検出領域と同じ被写体又はほぼ同じ距離に位置する被写体をとらえていると判断した第2の焦点検出領域のみを第1の焦点検出領域とともに焦点検出領域として用いても良い。このように、実際の焦点検出を行う際に用いる焦点検出領域(第3の焦点検出領域と呼ぶことがある)を設定することにより、遠近競合の発生を軽減することができる。
以下、本実施形態についてより具体的に説明をする。
図1は、本発明の実施形態におけるレンズユニット及びカメラ本体を備えたレンズ交換式カメラシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態におけるカメラシステムは、レンズユニット10及びカメラ本体20から構成されている。レンズユニット10全体の動作を統括制御するレンズ制御部106と、カメラ全体の動作を統括するカメラ制御部207がデータを通信している。本実施形態において、カメラ制御部207は、CPU、MPU等のプロセッサとメモリ等の記憶手段とで構成される。カメラ制御部207は演算回路を備え、該演算回路でプロセッサが行う一部の演算機能を実行してもよい。なお、本実施形態ではレンズ交換式カメラを例に説明するが、レンズと一体型のカメラにおいても本発明を適用可能である。
まず、レンズユニット10の構成について説明する。レンズユニット10は、固定レンズ101、ズームレンズ108、絞り102、フォーカスレンズ103を備えて構成される撮影光学系を有する。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動され、後述する撮像素子201への入射光量を制御する。フォーカスレンズ103は、フォーカスレンズ駆動部105によって駆動され、焦点調節を行う。ズームレンズ108は、ズームレンズ駆動部109によって駆動されることにより、ズームの調節を行う。なお、ズーム機能がないレンズユニット10を用いることもできる。
絞り駆動部104、フォーカスレンズ駆動部105、ズームレンズ駆動部109はレンズ制御部106によって制御され、絞り102の開口量や、フォーカスレンズ103およびズームレンズ108の位置が決定される。ユーザーによりレンズ操作部107を介してフォーカスやズームなどの操作が行われた場合には、レンズ制御部106がユーザー操作に応じた制御を行う。レンズ制御部106は、後述するカメラ制御部207から受信した制御命令・制御情報に応じて絞り駆動部104やフォーカスレンズ駆動部105、ズームレンズ駆動部109の制御を行う。また、レンズ制御部106は、レンズ情報(例えば、撮影光学系についての情報)をカメラ制御部207に送信する。
次に、本実施形態に係る自動焦点調節装置を備えるカメラ本体20の構成について説明する。カメラ本体20は、レンズユニット10の撮影光学系を通過した光束から撮像信号を取得可能に構成されている。撮像素子201は、CCDやCMOSセンサ等、光電変換部を複数有するセンサを用いて構成される。撮影光学系を通過した光束が撮像素子201の受光面上に結像し、形成された被写体像がフォトダイオードによって入射光量に応じた電荷に変換(光電変換)される。各フォトダイオードに蓄積された電荷は、カメラ制御部207の指令に従ってタイミングジェネレータ209から与えられる駆動パルスに基づいて、電荷に応じた電圧信号として撮像素子201から順次読み出される。
図2の(A)、(B)は、撮像素子の受光面の一部の画素構成を表している。それぞれの図面において、Gr又はGbは緑色の分光感度を有する画素、Rは赤色の分光感度を有する画素、Bは青色の分光感度を有する画素である。撮像面位相差検出方式の焦点調節(以下、撮像面位相差AF)に対応しない撮像素子の場合、例えば図2(A)に示すようなベイヤ−配列の画素構成となる。一方、本実施形態の撮像素子201は、撮像面位相差AFを行うために、図2(B)に示すように1つの画素に複数(本実施形態では2つ)のフォトダイオードを保持している。図2(C)は、本実施形態の撮像素子201のうち、1つの画素の断面を示す模式図である。本実施形態の撮像素子201は、光束をマイクロレンズ211で分離し、2つのフォトダイオード(フォトダイオードA、B)のそれぞれで結像することで、撮像用とAF用の2つの信号が取得可能に構成されている。2つのフォトダイオードの信号を加算した信号(像信号A+B)が撮像信号であり、個々のフォトダイオードの信号(像信号A、像信号B)がAF用の2つの像信号になっている。フォトダイオードAとフォトダイオードBとは、撮影光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束を受光するため、像信号Bは像信号Aに対して視差を有している。このように、視差を有する一対の像信号を、視差画像信号と呼ぶことがある。
2つの像信号の取得方法は、2つの像信号のそれぞれを読み出す構成に限られない。例えば、処理負荷を考慮して、一対の視差画像信号を加算した信号(像信号A+B)と一方の像信号(例えば像信号A)を読み出し、その差分からもう一方の像信号(例えば像信号B)を取得する構成でもよい。また、撮像信号とAF用の2つの信号の計3つの信号を読み出す構成としてもよい。尚、加算した信号と一方の像信号も視差を有する。
後述するAF信号処理部204でAF用の2つの像信号に対して相関演算を行い、位相差検出方式の焦点検出を行うことで、像ずれ量や各種信頼性情報を算出する。
なお、本実施形態では1つの画素に2つのフォトダイオードを有する構成としているが、フォトダイオードの数は2つに限定されず、それ以上であってもよい。また、撮像面位相差AF対応の撮像素子の構成として、本実施形態のように1つの画素に複数のフォトダイオードを設ける構成に限らず、図2(D)のように、撮像素子中に焦点検出用の画素SHA、SHBを設ける構成であってもよい。この構成の場合は、焦点検出用の画素も撮像用の画素と同様にそれぞれ1つのフォトダイオードを有するが、受光面の一部(図2(D)の場合は半分)に遮蔽部(図中斜線部)が設けられている。そのため、焦点検出用の画素SHAからはA信号が、焦点検出用の画素SHBからはB信号が取得できる。
撮像素子201から読み出された撮像信号及びAF用信号は、CDS/AGCコンバータ202に入力され、リセットノイズを除去する為の相関二重サンプリング、ゲインの調節、信号のデジタル化を行う。CDS/AGCコンバータ202は、撮像信号をカメラ信号処理部203およびAF評価値生成部210に、撮像面位相差AF用の信号をAF信号処理部204に出力する。
カメラ信号処理部203は、CDS/AGCコンバータ202から出力された撮像信号を表示部205に送信する。表示部205は、LCDや有機EL等を用いて構成される表示デバイス(表示部材)であり、撮像信号に基づく画像を表示する。また、撮像信号の記録を行うモードの時には、撮像信号は記録部206に記録される。
AF信号処理部204は、CDS/AGCコンバータ202から出力されたAF用の2つの像信号を基に相関演算を行い、像ずれ量と信頼性に関する情報を算出する。信頼性に関する情報としては、二像一致度(fnclvl)、二像急峻度(Maxder)、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等を用いることができる。そして、算出した像ずれ量と信頼性情報をカメラ制御部207へ出力する。相関演算の詳細については、図7乃至図9を用いて後述する。
AF評価値生成部210は、撮像信号から高周波成分を抽出して、コントラスト検出方式の焦点検出(以下、コントラストAF)に用いられるAF評価値を生成し、カメラ制御部207に出力する。AF評価値は、撮像素子201からの出力信号に基づいて生成される画像の鮮鋭度(コントラスト状態)を表すものである。鮮鋭度は撮影光学系の焦点状態(合焦の程度)によって変化するので、結果的に撮影光学系の焦点状態を表す信号となる。なお、AF評価値を生成するのに用いる撮像素子201上の領域は、位相差検出用の像信号を生成するのに用いる領域と対応する領域を含むものとする。
カメラ制御部207は、カメラ本体20内の各構成と情報をやり取りして制御を行う。カメラ制御部207は、カメラ本体20内の処理だけでなく、カメラ操作部208からの入力に応じて、電源のON/OFF、設定の変更、記録の開始、フォーカス制御の開始、記録画像の確認等、ユーザーが操作したカメラ機能を実行する。また、先述したように、カメラ制御部207はレンズユニット10内のレンズ制御部106と情報をやり取りし、撮影光学系の制御命令・制御情報を送ったり、レンズユニット内の情報を取得したりする。
次に、カメラ制御部207が実行するAF処理全体のシーケンスについて図3を用いて説明する。以下で説明するステップS301〜S302の処理は、カメラの動作周期に基づいて周期的に実行される。
まず、ステップS301において、カメラ制御部207は、AF信号処理部204と共にAF枠設定・焦点検出処理を行う。AF枠設定・焦点検出処理は、焦点検出領域であるAF枠の設定と、設定されたAF枠を用いた撮像面位相差検出方式の焦点検出処理を行う。本処理の詳細については、図4を用いて後述する。
ステップS302では、カメラ制御部207は、ステップS301の焦点検出処理により算出されたデフォーカス量に基づいて、レンズ制御部106に対してフォーカスレンズを駆動する旨の命令を送信し、AF処理を終了する。
次に、ステップS301におけるAF枠設定・焦点検出処理について、図4を用いて説明する。図4は、AF枠設定・焦点検出処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態において、図4に示す各処理(S701〜S706)はカメラ制御部207が、AF信号処理部204やAF評価値生成部210等を制御して行うものとするが、これに限定されるものではない。ステップS701では、ユーザーの操作を受けて、第1のAF枠の位置の設定を行う。続いてステップS702では、第1のAF枠の位置の周辺に、第2のAF枠の配置処理を行う。ここで配置されるAF枠は、実際の焦点検出に用いる第3のAF枠となる候補のAF枠であり、以下のステップS703、S704の結果を用いて第3のAF枠を構成するAF枠とするか否かを決定する。続いてステップS703では、第1のAF枠と第2のAF枠(併せて、仮のAF枠と呼ぶことがある)に対して、撮像面位相差方式による焦点検出と、その焦点検出結果の信頼性の取得とを行う。続いてステップS704では、第1のAF枠に対してコントラスト方式による焦点検出処理を行い、被写体の状態を判定する。被写体の状態判定では、コントラスト情報から、被写体に対して合焦しているか否か、低コントラストの被写体か否かの判定を行う。続いてステップS705では、第3のAF枠の設定・焦点検出処理を行う。この処理は、仮のAF枠を構成する各領域における焦点検出結果の信頼性を用いて、第3のAF枠の位置及びサイズを決定・設定し、設定された第3のAF枠を用いて焦点検出する処理である。ステップS706では、カメラ制御部207は、第1のAF枠の表示処理を行う。
以下、各ステップについてより詳細に説明をする。
ステップS701では、ユーザーによる焦点検出範囲の指定を受けて、第1のAF枠の設定を行う。ここで設定される第1のAF枠は、後述する焦点検出処理を行う際の単位領域であり、焦点検出に実際に用いられる第3のAF枠の一部もしくは全部を構成する。カメラ制御部207は、不図示の入力手段を介してユーザーから焦点検出範囲の入力を受け、第1のAF枠を設定する。設定される第1のAF枠の数は、焦点検出範囲の大きさに応じて変えてもよいし、第1のAF枠の数を固定し、焦点検出範囲の大きさに応じて第1のAF枠の大きさを変えても良い。また、焦点検出範囲の大きさ、第1のAF枠の数ともに固定であっても良い。焦点検出範囲の設定には、中央固定モード、枠移動モード、多点、顔優先モードなどの複数のAFモードがあり、ユーザーがモード選択を行った後に、不図示の入力装置を介して焦点検出範囲が指定される。顔優先モードの際は、カメラ本体20が顔を検出し、検出した顔に対して自動で焦点検出範囲を設定してもよい。この場合、ユーザーはAFモードを選択するのみで焦点検出範囲の位置の指定を行うことができる。なお、入力方法や各AFモードについては詳細な説明は省略するが、本実施形態では、ユーザーが任意の1点を指定した場合の制御を例に説明することとする。
ステップS702では、カメラ制御部207は、第1のAF枠の位置の周辺に、第2のAF枠の配置処理を行う。上述のように、第2のAF枠は、第3のAF枠となる候補のAF枠である。また、ここで配置された第2のAF枠と第1のAF枠とは、後述する、撮像面位相差方式による焦点検出(S703)に用いる信号と、コントラスト方式の焦点検出(S704)に用いる信号とを取得するための仮のAF枠として用いる。第2のAF枠の配置処理の詳細については、図5を用いて説明する。
図5(A)、(B)は、カメラ本体20の撮像範囲を示す図であり、1つのフレームで取得される撮影画像である。図5(A)では、合焦位置から遠距離にある被写体1000(図中の背景)に対して、第1のAF枠1001が設定されている。このとき、撮像素子のうち、第1のAF枠1001内を構成する各画素の信号が取得される画素の領域が、第1のAF枠に対応する画素領域として設定されている。第1のAF枠1001は、表示枠であり、ユーザーがモニター等の表示部で確認することのできる枠である。しかし、実際には、図5(B)に示すように、第1のAF枠は焦点検出方向(相関演算において一対の像信号をシフトさせる方向、図中の横方向)に垂直な方向に3つ(3行)に分割されている。加えて、本ステップにおいて、第1のAF枠1001の焦点検出方向における両隣に、第2のAF枠1002を配置する。第1のAF枠1001の両端の画素は、第2のAF枠1002の第1のAF枠側の端の画素と隣り合っている(このとき、第1のAF枠と第2のAF枠とが隣接していると呼ぶ)ことが好ましいが、第1のAF枠と第2のAF枠とが数画素離れていてもよい。図5(C)は、3行分設定されている第1のAF枠1001と第2のAF枠1002のうち、1行分を拡大した模式図である。第1のAF枠1004(D2)に対して、第2のAF枠1003、1005(D1、D3)を配置する。また、点線で示した第1のAF枠に対応する領域1006は、後述するステップS704でコントラスト評価値を取得する領域であり、本図においては第1のAF枠1004と一致する。尚、図中では省略しているが、第1及び第2のAF枠内の領域D1〜D3のそれぞれは、焦点検出方向において複数の画素を有するものとする。
図5(D)は、D1〜D3の領域における、像信号のコントラストを示すグラフであり、横軸が画素、縦軸が輝度信号を示す。図5(D)に示すように、被写体1000の場合、合焦位置から遠いため、画素毎の輝度信号1007の差が小さく、D1〜D3の各領域におけるコントラストが低く、輝度信号1007は特徴的な形状にならない。この場合、D1、D2、D3の各領域におけるAF評価値も明確な特徴がなく、像信号Aと像信号Bの相関演算の信頼度が低下するため、デフォーカス量の信頼度も低下する。しかしながら、D1〜D3を結合した領域のコントラスト値は、分割された領域のコントラスト値よりも、大きくなるため、特徴が出やすくなり、像信号Aと像信号Bの相関性を見出しやすい。尚、本実施形態においてステップS701、S702は、カメラ制御部207が第1及び第2のAF枠を設定する設定手段(第1)として機能することで実行される。第2の焦点検出領域は、複数設定されることが好ましい。
次に、ステップS703における撮像面位相差方式による焦点検出処理及び焦点検出の信頼性取得処理について、図6を用いて説明する。ステップS703は、第1及び第2のAF枠のそれぞれから一対の視差画像信号を取得し、それぞれのAF枠に対して位相差方式の焦点検出を行う。本ステップは、第1の焦点検出を行い、該焦点検出の信頼性を取得するステップであり、カメラ制御部207とAF信号処理部204とが第1の焦点検出手段及び信頼性取得手段として機能することで実行される。
図6は、撮像面位相差方式の焦点検出処理の流れを示すフローチャートである。尚、本実施形態では、図6に示す焦点検出処理をカメラ制御部207で行うが、これに限定されない。
まず、ステップS801では、カメラ制御部207は、ステップS701、S702で設定した第1又は第2のAF枠から、一対の視差画像信号を取得する。次に、ステップS802では、カメラ制御部207は、ステップS801で取得した一対の視差画像信号を用いて相関演算を行うことにより、第1又は第2のAF枠のそれぞれ相関量を算出する。
続いて、ステップS803では、カメラ制御部207は、ステップS802で算出した相関量から相関変化量を算出する。そして、ステップS804では、カメラ制御部207は、ステップS803で算出した相関変化量からピントずれ量を算出する。
次に、ステップS805では、カメラ制御部207は、ステップS804で算出したピントずれ量がどれだけ信頼できるのかを表す信頼性を算出する。そして、ステップS806では、カメラ制御部207は、S804で取得したピントずれ量をデフォーカス量に変換する。これらS801〜S806の処理をS701、702で設定されたAF枠のそれぞれに対して行う。
次に、図7から図9を用いて、図6で説明した撮像面位相差AFの焦点検出処理を詳細に説明する。
図7は、焦点検出処理で取り扱う像信号を取得する領域の一例を表した図である。図7(A)は、撮像素子201の受光面に並ぶ画素アレイ401上の焦点検出範囲402を示す図である。相関演算を行う為に必要な領域404は、焦点検出範囲402および相関演算に必要なシフト領域403を合わせた領域である。図7(A)中のp、q、s、tは、それぞれx軸方向の座標を表す。ここで、pからqは領域404を表し、sからtは焦点検出範囲402を表す。
図7(B)は、焦点検出範囲402を5つに分割した第1のAF枠405〜409を示す図である。一例として、本実施形態では、この第1のAF枠単位でピントずれ量を算出し、焦点検出を行う。本実施形態では、分割した複数の第1のAF枠の中から最も信頼できる領域の焦点検出結果を選び、そのAF枠で算出したピントずれ量を実際のAF動作に用いる。なお、第1のAF枠の分割数は上記に限定されない。
図7(C)は、図7(B)の第1のAF枠405〜409を連結した領域410を示す図である。実施形態の変形例として、このように第1のAF枠を連結した領域410から算出したピントずれ量をAFに用いても良い。
また、図7(D)のように、長さの異なる複数の第1のAF枠で1つの焦点検出範囲418を構成しても良い。図7(D)は、第1のAF枠の配置を示した図であり、焦点検出範囲418内に7つの第1のAF枠411〜417が存在する。同図では、撮影画面に対する水平方向の比率が25%である大きさの第1の枠が2つ(411、417)、さらに、12.5%である大きさの第1の枠が5つ(412〜416)配置されている。このように、異なる大きさの複数の焦点検出領域を、撮影画面に対する比率が12.5%の大きさの領域数>25%の大きさの領域数となるように配置する。そして、7つの第1のAF枠から得られる焦点検出結果を組み合わせて、1つの有効デフォーカス量および有効デフォーカス方向を算出する。この有効デフォーカス量もしくは有効デフォーカス方向を用いて、フォーカスレンズ103を駆動させてピント合わせを行っても良い。
このように、図7(D)の例では、撮像範囲に対する比率が小さい第1のAF枠412〜416の数を比率が大きい第1のAF枠411、417の数よりも多く配置することで、より被写体にピントを合わせることが可能となる。また、撮像範囲に対する第1のAF枠の比率を小さくすることで、距離の異なる被写体によるAFへの影響を軽減する。さらに、撮影画面に対する焦点検出領域の比率の小さいエリアだけでなく比率の大きい領域を配置することで、焦点検出範囲から被写体が抜けることにより発生するピントのふらつきを軽減する。つまり、一時的に被写体が焦点検出範囲から抜けてしまっても、撮影画面に対する比率の大きい領域で被写体を捉えたままピントを維持することが可能となる。なお、焦点検出領域の配置の仕方、領域の広さ等は、本実施形態に挙げた内容に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の形式であれば良い。
図8は、図7で設定した焦点検出領域から取得した視差画像信号を示す図である。横軸が像信号を取得した位置、縦軸が輝度を示す。sからtが焦点検出範囲を表し、pからqがシフト量を踏まえた相関演算に必要な範囲である。またxからyは、分割した1つ分の第1のAF枠を表す。
図8(A)は、シフト前の一対の視差画像信号を波形で表した図である。実線が像信号Aの波形501a、破線が像信号Bの波形502aを示している。符号405から409は、図7の分割した各第1のAF枠を表している。
図8(B)は、図8(A)のシフト前の像信号の波形501a、502aをプラス方向にシフトしたときの像信号の波形501b、502bを示す図である。一方、図8(C)は、図8(A)のシフト前の像信号の波形501a、502aをマイナス方向にシフトしたときの像信号の波形501c、502cを示す図である。相関量を算出する際には、それぞれ矢印の方向に像信号A、像信号Bを1ビットずつシフトする。
続いて、相関量CORの算出法について説明する。まず、図8(B)と(C)で説明した通り、像信号Aと像信号Bを1ビットずつシフトしていき、そのときの像信号Aと像信号Bの差の絶対値の和を算出する。ここで、シフト量をiで表し、最小シフト数は図8中のp−s、最大シフト数は図8中のq−tである。また、xは焦点検出領域の開始座標、yは焦点検出領域の終了座標である。これらを用いて、以下の式(1)によって相関量CORを算出することができる。
Figure 2018031966
図9(A)は、相関量を波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量iを示し、縦軸は相関量CORを示す。相関量の波形601において、極値周辺の領域602、603が示されている。この中でも相関量が小さい方ほど、A像(像信号Aに基づく像とする)とB像(像信号Bに基づく像とする)の一致度が高いといえる。
続いて、相関変化量ΔCORの算出法について説明する。図9(A)の相関量波形より、1シフト飛ばしの相関量の差から相関変化量を算出する。この時、シフト量をiで表し、最小シフト数は図8中のp−s、最大シフト数は図8中のq−tである。これらを用いて、以下の式(2)によって相関変化量ΔCORを算出することができる。
ΔCOR[i]=COR[i−1]−COR[i+1]
{(p−s+1)<i<(q−t−1)} (2)
図9(B)は、相関変化量ΔCORを波形で示した図である。グラフの横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量ΔCORを示す。相関変化量の波形604において、領域605や606で相関変化量がプラスからマイナスになる。このように相関変化量が0となるところをゼロクロスと呼ぶ。ゼロクロスにおいて最もA像とB像の一致度が高く、そのときのシフト量がピントずれ量となる。
図9(C)は、図9(B)の領域605の部分を拡大したもので、相関変化量波形604の一部分が示されている。図9(C)を用いて、ピントずれ量PRDの算出法について説明する。まず、ピントずれ量は整数部分βと小数部分αに分けられる。小数部分αは、図9(C)中の三角形ABCと三角形ADEの相似の関係から、以下の式(3)によって算出することができる。
Figure 2018031966
続いて整数部分βは、図9(C)中より以下の式(4)によって算出することができる。
β=k−1 (4)
以上、αとβの和からピントずれ量PRDを算出することができる。
また、図9(B)のように複数のゼロクロス(領域605、606)が存在する場合は、ゼロクロスでの相関量変化の急峻性maxder(以下、急峻性と呼ぶ)が大きいところを第1のゼロクロスとする。この急峻性はAFのし易さを示す指標で、値が大きいほどAFし易い点であることを示す。急峻性は以下の式(5)によって算出することができる。
maxder=│ΔCOR[k−1]│+│COR[k] (5)
以上のように、ゼロクロスが複数存在する場合は、急峻性によって第1のゼロクロスを決定する。このように決定した第1のゼロクロスを、ゼロクロスとし、上述の式(3)、(4)を用いてピントずれ量PRDを算出する。
続いて、焦点検出結果の信頼性の算出法の一例について説明する。ここでは、焦点検出結果としてピントずれ量を算出しているので、焦点検出結果の信頼性はピントずれ量の信頼性ともいえる。上述のように、焦点検出結果の信頼性として二像一致度、二像急峻度、コントラスト情報、飽和情報、キズ情報等を用いて判断することができる。像信号A、Bの二像一致度fnclvlの算出方法について説明をする。二像一致度はピントずれ量の精度を表す指標で、値が小さいほど精度が良い。
図9(D)は、図9(A)の領域602の部分を拡大したもので、相関量波形601の一部分が示されている。二像一致度は以下の式(6)によって算出できる。
(i)│ΔCOR[k−1]│×2≦maxderのとき
fnclvl=COR[k−1]+ΔCOR[k−1]/4
(ii)│ΔCOR[k−1]│×2>maxderのとき
fnclvl=COR[k]−ΔCOR[k]/4 (6)
本実施形態では、第3のAF枠を設定する際に、コントラスト評価値(AF評価値と呼ぶことがある)を用いた合焦度判定の結果を用いることがある。よって、AF枠変更処理の前に、第1のAF枠に対応する領域におけるコントラスト評価値を取得し、合焦度判定を行う。ステップS704のコントラスト評価値取得処理について説明する。この処理では、AF評価値生成部210により、撮像信号から所定の周波数成分を抽出してAF評価値を生成し、合焦度算出処理及び低コントラスト判定を行う。本実施形態において本ステップは、カメラ制御部207とAF評価値生成部210とがコントラスト情報取得手段として機能することで実行される。AF評価値生成の方法としては、AF評価値生成部210内の焦点信号処理回路内のフィルタ係数を設定し、抽出特性の異なる複数のバンドパスフィルタを構築する。抽出特性とはバンドパスフィルタの周波数特性であり、ここでの設定とは焦点信号処理回路内のバンドパスフィルタの設定値を変更することを意味する。なお、AF評価値の生成に関しては、既存の技術を用いて以下で説明する各種コントラスト評価値を生成することとし、詳細な説明は省略することとする。
続いて、図10を用いて、合焦度算出処理及び低コントラスト判定の説明を行う。図10(A)は、撮像信号から生成されるコントラスト成分をグラフにしたもので、横軸にフォーカスレンズの位置、縦軸にAF評価値を示している。本実施形態で使用するAF評価値は2種類あり、輝度の最小値と最大値をピークホールドする値(最小値と最大値との差分)を示すMMP(901)、及び、撮像信号から特定の周波数成分を抽出した際に抽出された周波数成分の最大値TEP(902)である。なお、本実施形態では一例として1.5MHzの周波数帯域を抽出して使っているが、この値に限定されない。TEPは合焦位置(903)を中心に山形状になっている。TEPは、フォーカスレンズが大ボケの状態から合焦に近づくにつれて、被写体のエッジがくっきりとしてくることにより、低周波数成分から高周波数成分が多くなるため、合焦位置でピークとなる。一方、輝度のコントラストを示すMMPは、ピークの値であるため、画面内の被写体が変化しない限り大きさはほとんど変化しない。
この特性を利用して算出した簡易合焦度(合焦度、合焦度合いとも言う)を示したのが、図10(B)である。簡易合焦度904は、TEPをMMPで割って、MMPに対するTEPの大きさを百分率で示したものであり、図10(B)で示すように山形状になる。本実施形態では、MMPに対するTEPの大きさが55%以上を合焦、40%以上を小ボケ、それ未満を大ボケと判定する。なお、この値は一例であり、被写体や条件によって判定の閾値を変更しても良い。この簡易合焦度が低いほど、フォーカスレンズの位置が合焦位置から離れている可能性が高く、簡易合焦度が高いほど、合焦位置から近い可能性が高くなる。
また、図10(C)で示したグラフはコントラストを示すMMPのグラフであり、被写体が高コントラストか低コントラストかの判定に用いられる。MMPのグラフ(905)は、判定のための閾値Th1(907)よりもコントラストが高いため、高コントラストの被写体と判定される。一方、MMPのグラフ(906)は、判定のための閾値Th1(907)よりもコントラストが低いため、低コントラストの被写体と判定される。
続いて、S705のAF枠変更処理を図11〜13を用いて説明する。
図11は本処理のフローチャートである。
ステップS1101では、焦点検出範囲を構成する第1のAF枠で焦点検出可能か否かを判定し、検出可能であれば、AF枠の変更は行わず処理を終了する。そうでない場合は、S1102に進む。第1のAF枠が複数ある場合、焦点検出可能なAF枠が1つ以上あれば、第1のAF枠で焦点検出可能と判定し、AF枠の変更は行わず処理を終了する。但し、焦点検出可能であるとは、焦点検出結果の信頼性が予め設定されている閾値以上であり、その焦点検出結果が信頼できると判断された状態のことを指す。一方、焦点検出結果の信頼性が閾値より小さく、その焦点検出結果が信頼できない判断された状態の場合は焦点検出可能ではないとみなす。焦点検出可能であることを焦点検出OK、焦点検出可能でないことを焦点検出NGと呼ぶことがある。
ステップS1102では、第2のAF枠はすべて焦点検出可能か否かを判定し、検出可能であればステップS1105に進み、そうでなければ、ステップS1103に進む。
本実施形態では、焦点検出できなかった第2のAF枠が存在する場合、その枠は、同様に焦点検出ができなかった第1のAF枠と同一被写体(光学系からの距離が同じ程度の異なる被写体を含むものとする)を捉えている可能性が高いと判断する。よって、ステップS1103では、第2のAF枠のうち焦点検出が可能でない枠を特定し、その枠と第1のAF枠を結合し、第3のAF枠としてステップS1104に進む。ステップS1104では、第3のAF枠に対してステップS703と同様の撮像面位相差AF処理を行い、処理を終了する。尚、本ステップでは、第3のAF枠から一対の視差画像信号対を取得して相関演算を行うことで第3のAF枠の相関量を取得するが、第3のAF枠を構成する第1、第2のAF枠それぞれの相関量を加算することで、第3のAF枠の相関量を取得することもできる。本発明および本明細書では、このように、第1、第2のAF枠それぞれの相関量を加算することも、枠の結合に含まれるものとし、相関量の加算により第3のAF枠の相関量を取得することも、第3のAF枠を用いた焦点検出と呼ぶ。
一方、第2のAF枠すべてで焦点検出可能な場合、第2のAF枠同士で遠近競合が生じているかを判定する(S1105〜S1106)。遠近競合が生じておらず、第1のAF枠と同一被写体を捉えていると判定される第2の枠があればその枠と第1のAF枠とを結合する(S1107〜1110)。ステップS1105では、遠近競合の閾値を設定する処理を行い、ステップS1106に進む。ステップS1105の遠近競合の閾値は、第2のAF枠同士が同一被写体を捉えているか否かを判定するための閾値である。本実施形態では、枠と枠第2のAF枠同士(図5(B)のD1、D3)のデフォーカス量の差分を用いて遠近競合が生じるか否かを判断するために、デフォーカス量の差分に閾値を設定するものとし、閾値を焦点深度の2倍と設定する。
S1106では、ステップS1105で設定した閾値を用いて、第2のAF枠同士が遠近競合状態であるか否かを判断する。第2のAF枠同士のデフォーカス量の差分と遠近競合の閾値を比較し、差分が閾値未満であるという比較結果が取得されたら、遠近競合が発生しないと判断してS1107に進む。一方、差分が閾値以上であるという比較結果が取得されたら、遠近競合が生じるとみなしてAF枠を変更せずに処理を終了する。
S1107では、第2のAF枠の焦点検出結果が合焦か非合焦かを判定する閾値を設定する。本実施例の場合、閾値を焦点深度の5倍と設定する。S1108は、S704で取得したコントラスト評価値を用いて、第1のAF枠に対応する領域の合焦度が高い(合焦状態にある)か、否か(非合焦状態にある)を判定する。第1のAF枠に対応する領域とは、位相差検出方式による焦点検出に用いる第1のAF枠が、合焦状態にあるか否かを判定することができる程度に第1のAF枠と一致する領域である。この判定には、予め定められた閾値を用いることができる。合焦状態であれば、S1109に進み、そうでない場合は、S1110に進む。
S1109では、第2のAF枠の焦点検出結果がS1107で設定した合焦閾値以上であるかの判定を行い、閾値以上(第2のAF枠が合焦状態)であれば、S1111に進み、そうでない場合は、枠を結合せずにAF枠変更処理を終了する。
S1110では、第2のAF枠の焦点検出結果がS1107で設定した合焦閾値未満であるかの判定を行い、閾値未満(第2のAF枠が非合焦状態)であれば、S1111に進み、そうでない場合は、枠を結合せずにAF枠変更処理を終了する。
S1111では、第2のAF枠を第1のAF枠と結合し、第3のAF枠としてS1104に進み、第3のAF枠に対してAF処理を実行し、焦点検出結果を取得する。つまり、第1と第2のAF枠が遠近競合状態でないとき、コントラスト方式による第1のAF枠の合焦/非合焦判定結果と、像面位相差方式による第2のAF枠の合焦/非合焦判定結果とが一致した場合は第1のAF枠と第2のAF枠とを結合する。
図12は、本発明の効果について説明する図であり、合焦している被写体(花)1201と非合焦の被写体(木)1202があるシーンを示している。
図12(A1)において、表示されている焦点検出範囲1203をユーザーが1204で示す位置まで移動させた場合、第1のAF枠1205と第2のAF枠1215(1215a、1215b)は、図12(A2)に示すように設定さる(S701、S702。但し、焦点検出範囲は分割せずに焦点検出する程度に小さいものとする)。このシーンの場合は、第1のAF枠1205に捉えられた被写体1202が大ボケであるため、第1及び第2のAF枠のそれぞれに対して像面位相差方式の焦点検出を行っても(S703)、図12(A4)のように、焦点検出がNGになる可能性が高い。しかしながら、本実施形態では、焦点検出がNGになった3つのAF枠同士を結合して、3つのAF枠を1枠として相関量を取得する(S1101、1102、1103、1104)ため、焦点検出がOKになる可能性が高まる。これは、AF枠が横方向に延長されたことによるものである。よって、図12(A1)のシーンにおいては、移動後の第1のAF枠1205を第2のAF枠1215、3枠を結合することで、焦点検出の可能性が高くなる。
続いて、図12(B1)において、焦点検出範囲1203をユーザーが1207で示す位置まで移動させた場合について説明をする。このとき、移動後の第1のAF枠1208と第2のAF枠1218は、図12(B2)に示すように設定されている。このシーンの場合は、第1のAF枠1208と図中右側の第2のAF枠1218bが大ボケの被写体1202を捉えていると同時に、図中左側の第2のAF枠1218aが合焦している被写体1201を捉えている。よって、焦点検出結果は図12(B4)のように、焦点検出がNGになる枠(被写体1202を捉えている枠)と検出OKになる枠(被写体1201を捉えている枠)が混在する可能性が高い。ここで、図12(B5)のように、3枠を結合して1枠として焦点検出をしてしまうと、遠近が競合することにより、正しい測距ができない可能性が高い。このシーンにおいては、焦点検出結果が合焦付近と判定されている枠があるため、3枠を結合して焦点検出を行うと、その枠の影響を受け、合焦状態であると判定してしまう事がある。
本実施形態では、第2のAF枠のうち焦点検出NGの枠がある場合には、焦点検出NGの枠のみを第1のAF枠と結合し、第3のAF枠1209とする(S1102、1103)。図12(B4)のように、焦点検出がNGになった2枠を結合して1枠にし、焦点検出OKのエリアは焦点検出に不使用とすることにより、遠近競合の影響を回避することが可能になる。この場合、結合された枠には合焦付近の枠が含まれないため、焦点検出結果は無限方向となる可能性が高い。よって、遠近競合状態の場合には焦点検出結果の可能/不可能を特定し、不可能な第2のAF枠のみを第1のAF枠と結合することにより、AF枠が横方向に延長され、焦点検出がOKになる可能性が高まる。
続いて図13において、第1のAF枠の焦点検出がNGで、それと隣接する第2のAF枠が焦点検出OKだった場合の説明を行う。まず、図13(A1)は、合焦付近の被写体1302に対して、第1のAF枠1301及び第2のAF枠1301(1301a、1301b)が設定されているシーン(シーンA)である。このシーンの場合、第1のAF枠内に、被写体1302の特徴が少ない部分が入ってしまい、第1のAF枠1301での焦点検出結果がNGになってしまったシーンである。しかし、隣接した第2のAF枠1311は共に、焦点検出がOKになり、デフォーカス量が算出できている。こういったシーンの場合は、第1のAF枠1301に対応する領域おけるコントラスト評価値を用いた合焦度判定の結果(S1108)と第2のAF枠の合焦度判定の結果(S1109、1110)に応じて、第2のAF枠を結合するか否かを決定する。第1のAF枠に対応する領域のコントラスト評価値から、合焦状態であると判定されかつ、第2のAF枠の焦点検出結果が合焦付近であれば、第1と第2のAF枠を結合する。また、第1のAF枠に対応する領域のコントラスト評価値から非合焦状態であると判定されかつ、第2のAF枠の焦点検出結果(D1/D3の合焦度)が合焦付近でない場合、第1と第2のAF枠を結合する。シーンAは、図13(D)のように、コントラスト評価値から判定する合焦度(コントラストの合焦度)と、2つの第2のAF枠の合焦度が全て合焦で一致する。よって、ステップS1108、1109、1111と進み、図13(A2)ように、第1と第2のAF枠を結合した枠である第3のAF枠1307を用いて焦点検出を行う。なお、シーンAの被写体においては、第2のAF枠1311aと1311bの焦点検出結果を平均して使用しても良いし、信頼度の高い方を使用しても良い。どちらでも、遠近競合を回避することが可能になる。
同様に、図13(B1)は合焦付近の被写体1303と遠距離の被写体1304に対して、第1のAF枠1301と第2のAF枠1311が設定されているシーン(シーンB)である。第1のAF枠1301は被写体1304を、2つの第2のAF枠1311は被写体1303を捉えている。シーンBの場合は、図13(D)に示すように、コントラストの合焦度と第2のAF枠の合焦度とが一致しない。よって、ステップS1108、1110、と進み、AF枠を結合せず、第1のAF枠1301を第3のAF枠1308として用いて焦点検出を行う(図13(B2))。これにより遠近競合を回避することが可能になる。
続いて、図13(C1)は合焦付近の被写体1305と遠距離の被写体1306の中間に第1のAF枠1301が設定されているシーン(シーンC)である。このとき、第2のAF枠のうち一方(1311a)は被写体1305を、もう一方(1311b)は被写体1306を、それぞれ捉えている。シーンCの場合は、図13(D)に示すように、第2のAF枠の焦点検出結果同士が遠近競合している。よって、ステップS1106でNOへ進み、第1のAF枠1301を第3のAF枠1309として用いて焦点検出を行う(図13(C2))。これにより、遠近競合を回避することが可能になる。
以上、説明したように、第1及び第2のAF枠の焦点検出結果とコントラストの合焦度の相関関係に応じて、第1と第2のAF枠を結合するか否かを判定し、第3のAF枠を設定することにより、さまざまなシーンに対して本実施形態の効果を得ることができる。尚、本実施形態においては、本ステップはカメラ制御部207が設定手段(第2)として機能することにより実行される。
図4に戻り、ステップS706では、カメラ制御部207は、第1のAF枠の表示処理を行う。これは、ユーザーが指定した第1のAF枠を視覚的に表示するという目的である。なお、本実施形態では、ユーザーが指定した第1のAF枠とは異なる第3のAF枠を内部に設定するが、表示部には内部で設定した第3のAF枠を通知せずに、ユーザーが指定した第1のAF枠を表示させ続ける処理を行う。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のようにしても達成できる。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するための手順が記述されたソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムまたは装置に供給する。そしてそのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU、MPU等のプロセッサー)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および制御プログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどが挙げられる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行可能とすることにより、前述した各実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、以下の場合も含まれる。まず記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。
また、本発明にかかる焦点調節装置は、前述の焦点検出装置と、焦点検出装置による第3の焦点検出領域の焦点検出結果を用いて、撮影光学系が有するフォーカスレンズ位置の制御を行うフォーカスレンズ制御手段とを備える。尚、レンズ交換式のカメラのように、撮影光学系が焦点調節装置と別体として構成されていても良く、この場合、焦点調節装置は、撮影光学系に対してフォーカスレンズの位置情報を送信する。撮影光学系は、フォーカスレンズ位置を移動させる移動手段を備えており、この移動手段が焦点調節装置から送信されるフォーカスレンズの位置情報に基づいてフォーカスレンズを移動させれば焦点調節を行うことができる。また、本発明に掛る撮像装置は、前述の焦点調節装置と、画像信号から画像を生成する画像生成手段と、該画像を記録部に記録させる記録手段とを備えることができる。記録部としては、例えば外部の記憶装置を用いることもできる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
20 カメラ本体
103 フォーカスレンズ
106 レンズ制御部
201 撮像素子
204 AF信号処理部
207 カメラ制御部
210 AF評価値生成部
1201 被写体
1202 被写体
1203 第1のAF枠
1204 位置
1205 移動後の第1のAF枠
1215 第2のAF枠
1206 第3のAF枠
1207 位置
1208 移動後の第1のAF枠
1218 第2のAF枠
1209 第3のAF枠

Claims (20)

  1. 光電変換部を複数有し、一対の視差画像信号と撮像信号とを出力する撮像素子と、
    前記撮像信号に基づく画像に対して、第1の焦点検出領域と、前記焦点検出領域の周辺に位置する第2の焦点検出領域とを設定する第1の設定手段と、
    前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とのそれぞれに対応する、前記一対の視差画像信号を取得し、前記一対の視差画像信号を用いて、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域のそれぞれに対して位相差検出方式の焦点検出を行う第1の焦点検出手段と、
    前記第1の焦点検出手段による前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域との焦点検出の信頼性を取得する信頼性取得手段と、
    前記信頼性取得手段により取得した、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域との焦点検出の信頼性を用いて、第3の焦点検出領域を決定する第2の設定手段と、
    前記第3の焦点検出領域を用いて焦点検出を行う第2の焦点検出手段と、を備え、
    前記第2の設定手段は、
    前記第1の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が第1の閾値未満であり、且つ、
    前記第2の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が前記第2の閾値以上のとき、
    前記第1の焦点検出領域を第3の焦点検出領域とすることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記第2の設定手段は、前記第1の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が第1の閾値未満であり、且つ、前記第2の焦点検出領域の前記焦点検出結果の信頼性が第2の閾値未満のとき、前記信頼性が前記第2の閾値未満の前記第2の焦点検出領域と、前記第1の焦点検出領域とを前記第3の焦点検出領域とすることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記第1の設定手段は、前記第2の焦点検出領域を複数設定し、
    前記第2の設定手段は、複数の前記第2の焦点検出領域のうち、前記信頼性が前記第2の閾値未満の前記第2の焦点検出領域と前記第1の焦点検出領域とを前記第3の焦点検出領域とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  4. 複数の前記第2の焦点検出領域が、前記信頼性が前記第2の閾値以上の前記第2の焦点検出領域と前記信頼性が前記第2の閾値未満の前記第2の焦点検出領域とを含むとき、
    前記第2の設定手段は、前記信頼性が前記第2の閾値以上の前記第2の焦点検出領域は前記第3の焦点検出領域としないことを特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
  5. 前記第2の設定手段は、
    前記第1の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が前記第1の閾値以上のとき、前記第1の焦点検出領域を第3の焦点検出領域とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記第1の焦点検出領域に対応する領域のコントラスト情報を取得して前記第1の焦点検出領域が合焦状態にあるか否かを判定するコントラスト情報取得手段を備え、
    前記第1の焦点検出手段は、前記位相差検出方式の焦点検出の結果から前記第2の焦点検出領域が合焦状態にあるか否かを判定し、
    前記第2の設定手段は、
    前記コントラスト情報取得手段による前記第1の焦点検出領域の合焦状態の判定結果と、
    前記第1の焦点検出手段による前記第2の焦点検出領域の合焦状態の判定結果と、を用いて前記第3の焦点検出領域を設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記第1の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が前記第1の閾値未満であり、
    前記第2の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が前記第2の閾値以上のとき、
    前記第2の設定手段は、
    前記コントラスト情報取得手段による前記第1の焦点検出領域の合焦状態の判定結果と、前記第1の焦点検出手段による前記第2の焦点検出領域の合焦状態の判定結果とが一致する場合は前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とを前記第3の焦点検出領域とし、
    前記コントラスト情報取得手段による前記第1の焦点検出領域の合焦状態の判定結果と、前記第1の焦点検出手段による前記第2の焦点検出領域の合焦状態の判定結果とが一致しない場合は前記第1の焦点検出領域を前記第3の焦点検出領域とすることを特徴とする請求項6に記載の焦点検出装置。
  8. 前記第1の設定手段は前記第2の焦点検出領域を複数設定し、
    前記第1の焦点検出手段による前記第2の焦点検出領域の検出結果同士の差と第3の閾値とを比較する比較手段を備え、
    前記第2の設定手段は、
    前記比較手段による比較結果を用いて前記第3の焦点検出領域を設定することを特徴とする請求項6又は7に記載の焦点検出装置。
  9. 前記第2の焦点検出手段は、前記第3の焦点検出領域に対応する視差画像信号を用いて位相差方式の焦点検出を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の焦点検出装置。
  10. 前記第2の焦点検出手段は、前記第1の焦点検出手段における焦点検出で取得した、前記第1の焦点検出領域の相関量と、前記第2の焦点検出領域のうち、前記第3の焦点検出領域に含まれる領域の相関量とを加算することにより前記第3の焦点検出領域の相関量を取得することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  11. ユーザーによる前記第1の焦点検出領域の入力を受ける入力手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  12. 前記信頼性取得手段は、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とのそれぞれに対応する一対の視差画像信号を用いて、前記第1の焦点検出領域の焦点検出の信頼性と前記第2の焦点検出領域の焦点検出の信頼性とを取得することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  13. 前記信頼性取得手段は、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とのそれぞれに対応する一対の視差画像信号を加算した信号に対応する画像信号を用いて、前記第1の焦点検出領域の焦点検出の信頼性と前記第2の焦点検出領域の焦点検出の信頼性とを取得することを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  14. 前記第1の焦点検出手段は、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とのそれぞれに対応する、前記画像信号と、前記一対の視差画像信号の一方と、から前記一対の視差画像信号のもう一方を取得することを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  15. 前記第1の閾値と前記第2の閾値とが等しいことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  16. 前記撮像信号に基づく画像を表示する表示部を備え、
    前記表示部は、前記第1の焦点検出領域を表示することを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の焦点検出装置。
  17. 請求項1乃至16の何れか1項に記載の焦点検出装置と、
    前記第2の焦点検出手段による前記第3の焦点検出領域の焦点検出結果を用いて、撮影光学系が有するフォーカスレンズ位置の制御を行うフォーカスレンズ制御手段とを備えることを特徴とする焦点調節装置。
  18. 前記撮影光学系は、前記焦点調節装置と別体として構成されており、
    前記フォーカスレンズ制御手段は、前記撮影光学系に対して前記フォーカスレンズの位置情報を送信することを特徴とする請求項17に記載の焦点調節装置。
  19. 請求項17又は18に記載の焦点調節装置と、
    前記撮像素子により取得された撮像信号を用いて画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段により生成された前記画像を記録部に記録させる記録手段とを備える撮像装置。
  20. 撮影画像に対して、第1の焦点検出領域と、前記焦点検出領域の周辺に位置する第2の焦点検出領域とを設定する第1の焦点検出領域の設定工程と、
    前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域とのそれぞれに対応する、一対の視差画像信号を取得し、前記一対の視差画像信号を用いて、前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域のそれぞれに対して位相差検出方式の焦点検出を行う第1の焦点検出工程と、
    前記第1の焦点検出工程による前記第1の焦点検出領域と前記第2の焦点検出領域との焦点検出の信頼性を取得する信頼性取得工程と、
    前記信頼性取得工程により取得した信頼性を用いて、第3の焦点検出領域を決定する第2の焦点検出領域の設定工程と、
    前記第3の焦点検出領域を用いて焦点検出を行う第2の焦点検出工程と、を備え、
    前記第2の焦点検出領域の設定工程は、前記第1の焦点検出領域の焦点検出結果の信頼性が第1の閾値未満であり、且つ、前記第2の焦点検出領域の前記焦点検出結果の信頼性が第2の閾値以上のとき、前記第1の焦点検出領域を前記第3の焦点検出領域とすることを特徴とする焦点検出方法。
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