JP5445150B2 - 自動合焦制御装置、電子撮像装置及びデジタルスチルカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、電子撮像装置、デジタルスチルカメラに用いるのにより一層好適な自動合焦制御装置の改良に関する。
従来から、電子撮像装置、例えば、デジタルスチルカメラには、被写体像を撮像素子(CCD)により撮像信号(撮像データ)に変換し、この撮像信号に基づき被写体に対する焦点調節を行なう自動合焦制御装置(自動焦点調節装置ともいう)が設けられている。
この自動合焦制御装置による焦点調節方式には、図1に示すように、フォーカスレンズfLのレンズ位置fpにおける焦点評価値FVから得られる山形形状の特性曲線MOのピーク値FVpを求めることによって、このピーク値FVpに対応する最適合焦レンズ位置fbpを取得するというピーク値スキャン方式(いわゆる山登りAF方式又はCCDAF方式ともいう)が一般的に用いられている。
その焦点評価値FVは、フォーカスレンズfLを光軸方向に駆動することにより変化する撮像信号の高周波数成分を離散的に設定された各レンズ位置fpで取得して演算することにより得られる。
その図1において、矢印A1はレンズ位置fpの数値が小さい方向から数値が大きい方向にフォーカスレンズfLを駆動してピーク値FVpを取得する場合を示しており、矢印A2はレンズ位置fpの数値が大きい方向から数値が小さい方向にフォーカスレンズfLを駆動してピーク値FVpを取得する場合を示している。
このピーク値スキャン方式は、実際の撮像データを用いて最もボケが少ない合焦状態に対応する最適合焦レンズ位置fbpを探索する方法であるから、被写体に対するフォーカスレンズfLの合焦精度は高い。
その一方、このピーク値スキャン方式は、実際にフォーカスレンズfLを駆動させながら、そのフォーカスレンズfLの最適合焦レンズ位置fbpを探索しなければならないので、探索を行いかつこのフォーカスレンズfLを最適合焦レンズ位置fbpにセットするのに時間がかかるという問題点がある。
そこで、この時間がかかるという欠点を解消するために、従来のピーク値スキャン方式には、被写体までの距離を直接測定する測距センサ(外部AFセンサともいう)を用い、この測距センサにより被写体までの距離を測定し、その測距センサによる測距結果に基づいて、この測距結果に対応するレンズ位置fpを目標レンズ位置AFfpとしてこの近傍を探索し、高速で精度良くフォーカスレンズfLの合焦制御を行うものが提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
ところで、そのフォーカスレンズfLは、一般的にパルスによって駆動されるモータ(パルスモータ)とギヤとからなるメカニカル駆動機構(図2参照)によって駆動される。
このパルスモータとギヤとからなるフォーカスレンズfLのメカニカル駆動機構によれば、フォーカスレンズfLの光軸方向のレンズ位置fpはパルスの個数を制御することによって決定される。
しかし、このメカニカル駆動機構では、図2に示すように、バックラッシュが存在するため、パルスの個数が同じでも、パルスモータの回転方向のうち、例えば、図1に示す矢印A1方向を正方向としてフォーカスレンズfLを光軸方向に移動させて最適合焦レンズ位置fbpにセットするときと、パルスモータを逆方向に回転させて、フォーカスレンズfLを矢印A2方向に移動させて最適合焦レンズ位置fbpにセットするときとでは、レンズ位置fpが異なることになる。
従来のピーク値スキャン方式では、焦点評価値FVのピーク値FVpを検出するために、焦点評価値FVが上昇してからピーク値FVpを超えて下降するまでの間、例えば、フォーカスレンズfLを図3に示す矢印A1方向に移動させているので、焦点評価値FVのピーク値FVpを演算により決定した時点では、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpは最適合焦レンズ位置fbpを超えて、焦点評価値FVがピーク値FVpよりも小さい最終レンズ位置fep’にある。
このため、焦点評価値FVのピークと判定された最適合焦レンズ位置fbpにフォーカスレンズfLを戻す必要がある。
このような場合、従来のピーク値スキャン方式では、ギヤのバックラッシュが存在するので、最適合焦レンズ位置fbpを超えた分のパルス数とバックラッシュに基づくずれ量に対応するパルス数とを考慮して、少なくともこれらの合計のパルス数以上のパルス数により、フォーカスレンズfLを矢印A2方向に戻した後、そのフォーカスレンズfLを戻しレンズ位置fqpから最適合焦レンズ位置fbpまでに必要とするパルス数により、パルスモータを再駆動して、フォーカスレンズfLを戻しレンズ位置fqpから矢印A1方向に移動させ、フォーカスレンズfLを最適合焦レンズ位置fbpにセットしている。
従って、従来のピーク値スキャン方式では、測距結果に対応するレンズ位置fpを目標レンズ位置AFfpとしてこの近傍を探索したとしても、なお、フォーカスレンズfLを最適合焦レンズ位置fbpにセットするまでに時間がかかるという問題が残存している。
更に、パルスモータの回転方向を変化させる際に、パルスモータの励磁を停止するための停止励磁時間が必要である。
従来のピーク値スキャン方式では、最適合焦レンズ位置fbpにフォーカスレンズfLをセットするためには、少なくとも二度の停止励磁時間が必要となる。
このため、より一層フォーカスレンズfLを最適合焦レンズ位置fbpにセットするまでに時間がかかることになる。
更に、高倍率ズームレンズを有するデジタルスチルカメラでは、同一の遠近距離範囲であっても、広角に比べて望遠側では、広角の場合の焦点深度に較べて焦点深度が浅くなっているために、フォーカスレンズfLを移動させてピーク値をスキャンする範囲が広がっている。
従って、1個の焦点評価値FVを得るたびに、フォーカスレンズfLを別のレンズ位置fpに向かって駆動するためのパルス数を増やして、スキャン時間の短縮を行っている。
このため、フォーカスレンズfLが最適合焦レンズ位置fbpを通過後に1個の焦点評価値FVを取得してピークからの下降を検知したとしても、1個の焦点評価値FVの取得あたりの行き過ぎ量が多くなる。
このように、従来のピーク値スキャン方式では、ピーク値検出後のフォーカスレンズfLの行き過ぎ量を戻すための制御が必要であり、このピーク値スキャン方式のスキャン速度を改善することが課題となっている。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、フォーカスレンズの駆動による焦点評価値の取得から被写体に対するフォーカスレンズの合焦完了までに要する時間短縮を図ることができる自動合焦制御装置、電子撮像装置及びデジタルスチルカメラを提供することにある。
請求項1に記載の自動合焦制御装置は、被写体に対する合焦レンズ位置を決定するためにフォーカスレンズを通じて撮像された撮像データに基づいて焦点評価値を生成する焦点評価値生成手段と、前記フォーカスレンズを駆動して合焦動作を行う際に目標となる目標レンズ位置を決定する目標レンズ位置決定手段と、前記フォーカスレンズの現在レンズ位置から前記目標レンズ位置が存在する方向に前記焦点評価値を取得する複数の取得レンズ位置を決定する焦点評価値取得タイミング決定手段と、前記各取得レンズ位置で前記焦点評価値を取得するために前記現在レンズ位置から前記目標レンズ位置が存在する方向に前記フォーカスレンズを光軸方向に駆動するスキャン手段と、取得された前記焦点評価値に基づいて合焦レンズ位置を予測し、予測合焦レンズ位置を決定する予測合焦レンズ位置決定手段と、前記予測合焦レンズ位置が決定されると、前記スキャン手段によるフォーカスレンズの駆動を中止し、前記フォーカスレンズを、前記スキャン手段によるレンズの駆動方向と同じ方向に駆動して前記予測合焦レンズ位置まで移動させる移動手段とを備え、
前記予測合焦レンズ位置決定手段は、取得された前記焦点評価値に基づき算出される、前記フォーカスレンズのレンズ位置に対応する焦点評価値により形成される山形形状の特性曲線の傾きが、連続して少なくとも2回下降した場合に、前記傾きから前記合焦レンズ位置を予測すると共に、前記予測した合焦レンズ位置を前記傾きから求めた下降率に基づいて補正し、補正後の合焦レンズ位置を前記予測合焦レンズ位置として決定することを特徴とする。
請求項2に記載の自動合焦制御装置は、前記予測合焦レンズ位置決定手段は、前記フォーカスレンズを前記現在レンズ位置から前記目標レンズ位置に向かってのスキャン中に、前記目標レンズ位置を超えるまで駆動させるか否かを判定する判定手段を備え、前記スキャン手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記焦点評価値取得タイミング決定手段により決定された取得レンズ位置にフォーカスレンズを駆動するモードから、前記目標レンズ位置を超えて前記焦点評価値を取得するモードに切り替えられることを特徴とする。
請求項3に記載の自動合焦制御装置は、前記目標レンズ位置決定手段は、前記フォーカスレンズから前記被写体までの距離を設定して設定された距離に対応して前記目標レンズ位置を決定することを特徴とする。
請求項4に記載の自動合焦制御装置は、前記目標レンズ位置決定手段は、前記被写体までの距離を測距する測距センサであることを特徴とする。
請求項5に記載の自動合焦制御装置は、前記目標レンズ位置決定手段は、前記被写体までの距離を手動により指定する指定手段であることを特徴とする。
請求項6に記載の自動合焦制御装置は、前記目標レンズ位置決定手段は、前記被写体に対するデフォーカス量に基づき前記被写体までの距離を測距する測距センサであることを特徴とする。
請求項7に記載の自動合焦制御装置は、前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記各取得レンズ位置のうち互いに隣接する取得レンズ位置の間隔が前記目標レンズ位置に近づくに伴って小さくなるように前記取得レンズ位置を決定することを特徴とする。
請求項8に記載の自動合焦制御装置は、前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記現在レンズ位置が前記目標レンズ位置に対して小さい場合には、前記合焦レンズ位置の数値が大きい方向から小さい方向に向かって前記各取得レンズ位置を決定することを特徴とする。
請求項9に記載の自動合焦制御装置は、前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記現在レンズ位置が前記目標レンズ位置に対して大きい場合には、前記合焦レンズ位置の数値が小さい方向から大きい方向に向かって前記各取得レンズ位置を決定することを特徴とする。
請求項10に記載の自動合焦制御装置は、前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記取得レンズ位置に対応する取得時間を決定することを特徴とする。
請求項11に記載の自動合焦制御装置は、前記スキャン手段による前記フォーカスレンズの前記現在レンズ位置から前記目標レンズ位置が存在する方向に駆動する方向が、メカニカル駆動機構に基づくバックラッシュの存在しない方向に対応していることを特徴とする。
請求項12に記載の電子撮像装置は、請求項1に記載の自動合焦制御装置を有することを特徴とする。
請求項13に記載のデジタルスチルカメラは、請求項1に記載の自動合焦制御装置を有することを特徴とする。
請求項1ないし請求項13に記載の発明によれば、フォーカスレンズの駆動による焦点評価値の取得から被写体に対するフォーカスレンズの合焦完了までに要する時間短縮を図ることができるという効果を奏する。

すなわち、被写体に対する合焦レンズ位置を決定するためにフォーカスレンズを通じて撮像された撮像データに基づいて焦点評価値を生成する焦点評価値生成手段と、フォーカスレンズの現在レンズ位置と目標レンズ位置との間に複数個の焦点評価値を取得すべき取得レンズ位置を決定することにしたので、焦点評価値を実行するためのスキャン中に焦点評価値取得後のフォーカスレンズの最終取得レンズ位置がピーク値に対応する最適合焦レンズ位置を超えるという行き過ぎを未然に防止、又は行き過ぎ量を小さくしてピント上で問題のない範囲に設定できるという効果を奏する。
言い換えると、被写体に対するフォーカスレンズの目標レンズ位置を決定し、この目標レンズ位置を基準にして、焦点評価値を取得すべき(焦点評価値をサンプリングすべき)取得レンズ位置を決定しているので、焦点評価値を実行するためのスキャン中に焦点評価値取得後のフォーカスレンズの最終取得レンズ位置がピーク値に対応する最適合焦レンズ位置を超えるという行き過ぎの防止確率がより一層向上する。
図1は従来のピーク値スキャン方式の一例を概念的に示す説明図である。 図2はメカニカル駆動機構に存在するバックラッシュの概念を模式的に示す説明図である。 図3は従来のピーク値スキャン方式によるフォーカスレンズの合焦完了までの手順を模式的に示す説明図である。 図4は本発明に係わるデジタルスチルカメラの光学系を含むブロック回路図である。 図5は本発明に係わるデジタルスチルカメラのメイン処理と並行処理との関係を概念的に示す説明図である。 図6は本発明に係わるデジタルスチルカメラのメイン処理を説明するためのフローチャートである。 図7は図6に示す焦点評価値取得タイミング決定処理のフローチャートである。 図8は図7に示す焦点評価値取得タイミング決定処理の処理手順の補足用説明図である。 図9は図6に示すスキャン処理のフローチャートである。 図10は図7に示す焦点評価値生成タイミングと垂直同期信号と露出タイミングと焦点評価値生成タイミングと評価値割り込みタイミングとパルスモータ制御との関係を示すタイミング図である。 図11は図5に示す評価値割り込み処理のフローチャートである。 図12は従来のピーク値スキャン法により得られる最適合焦レンズ位置と本発明に係わるスキャン法により得られる予測合焦レンズ位置との関係を比較して示すグラフである。 図13は図12に示す各取得レンズ位置で取得された焦点評価値の数値を示す図である。 図14は図11に示す評価値割り込み処理の別の実施例を説明するためのフローチャートである。 図15は本発明に係る補正率特性曲線を示す図である。
(共通実施例)
図4は、本発明に係わる自動合焦制御装置を有する電子撮像装置として、静止画が記録可能なデジタルスチルカメラの回路構成を模式的に示すブロック図である。
この図4において、fLはフォーカスレンズ、2は絞り兼用メカニカルシャッター、3は撮像素子(CCD)、4はいわゆるFE−IC102回路部、5はデジタルスチルカメラプロセッサ(DSP)部、6はドライバ部、7はCCD駆動回路部、8は中央演算処理装置(CPU)、9は内蔵メモリ、10は通信ドライバ回路、11はメモリカード、12は表示部、13はスイッチ部、14は測距センサ(外部AF)、15はストロボ発光部、16はメインコンデンサ、17はストロボ受光部である。
FE−IC102回路部4は、撮像素子3からの撮像信号を相関二重サンプリングする周知の機能(CDS機能)、オートゲインコントロール(AGC)を行う機能、撮像素子3を画像データに変換する周知の機能(A/D変換機能)を有する。
デジタルスチルカメラプロセッサ部5はA/D変換された撮像信号(デジタル信号)をYUVデータに変換する機能、そのYUVデータをJPEG圧縮する等のデジタル信号処理を行う機能を有する。
ドライバ部6は、中央演算処理装置8と協働してフォーカスレンズfLを光軸方向に駆動するスキャン手段としてのメカニカル駆動機構と、絞り兼用メカニカルシャッター2を開閉駆動するシャッター駆動機構とを有する。そのメカニカル駆動機構には公知のレンズ位置検出部が設けられている。
そのメカニカル駆動機構は、従来と同様にパルスモータ(図示を略す)とギヤ列とにより大略構成されている。
このパルスモータは移動手段としての中央演算処理装置(CPU)8から出力されるパルスにより駆動制御され、フォーカスレンズfLはその中央演算処理装置8からのパルスによって駆動制御される。
CCD駆動回路部7は、中央演算処理装置(CPU)8からの同期信号(垂直同期信号VS、水平同期信号HS)に基づいて、撮像素子3から撮像信号をFE−IC102回路部4に向かって出力させる。その中央演算処理装置(CPU)8はデジタルスチルカメラの全体機能を統括制御する。
内蔵メモリ9は撮像素子3により撮像された画像データ、メモリカード11にファイリングされているリードデータを一時的に保存する機能を有する。
この内蔵メモリ9はデジタルスチルカメラプロセッサ部5、中央演算処理装置(CPU)8のワークメモリとしても用いられる。なお、メモリカード11はデジタルスチルカメラに着脱自在に装着される。
通信ドライバ回路10は、パーソナルコンピュータ、プリンター等の外部機器(図示を略す)との通信に用いられる。
表示部12は、デジタルスチルカメラプロセッサ部5からの撮像データを液晶表示ディスプレイ(図示を略す)に表示可能な信号に変換する表示コントローラ部(図示を略す)と、液晶表示ディスプレイ(LCD)とからなる。
スイッチ部13は、デジタルスチルカメラの操作に必要なシャッターボタン、モードダイアル、広角・望遠ズームスイッチ、セルフタイマスイッチ、メニュースイッチ、ストロボスイッチ等の各種スイッチからなる。
デジタルスチルカメラのユーザーは、このスイッチ部13を操作して所望の処理をデジタルスチルカメラに実行させる。ここで、符号SW1はシャッターボタンの第1段スイッチ、符号SW2はシャッターボタンの第2段スイッチを示している。
測距センサ14は、いわゆる三角測量方式に基づく測距により被写体までの距離を測定する。この測距センサ14には、投光タイプ方式、被写体に対するデフォーカス量に基づき被写体までの距離を測距するパッシング(受動タイプ)方式、ソナー探知方式を用いても良い。
ストロボ発光部15は、中央演算処理装置(CPU)8からの制御信号に基づいて発光制御される。メインコンデンサ16は、ストロボ発光用の電力を蓄積する。中央演算処理装置(CPU)8はそのメインコンデンサ16の充電電圧を監視する機能を有する。
ストロボ受光部17は、図示を略す受光光学系と受光センサと発光停止回路部とから構成される。中央演算処理装置(CPU)8は受光指令信号をストロボ受光部17に向けて出力すると共に、発光停止用の設定値信号をストロボ受光部17に向けて出力する。
受光センサは中央演算処理装置(CPU)8からの受光指令信号に基づいて受光を開始し、発光停止回路部は受光積分量が設定値に達すると、ストロボ発光部15に発光停止信号を出力する。
中央演算処理装置8は、デジタルスチルカメラプロセッサ部5、ドライバ部6、撮像素子3等の制御対象として協働して図5に示すメイン処理と並行処理とを実行する。メイン処理は、ここでは、スイッチ状態判定処理(SW判定処理)、露出評価値取得処理(焦点評価値生成手段(AE処理))、測距センサ14により得られた測距結果に基づき被写体までの距離を演算する測距処理(外部AF処理ともいう)、後で詳細に述べる焦点評価値FVを取得するタイミングを決定する焦点評価値取得タイミング決定処理(焦点評価値取得タイミング決定手段)、フォーカスレンズfLを実際に駆動して焦点評価値FVを離散的に取得するスキャン処理(スキャン手段(CCDAF処理)ともいう)、後で詳細に述べる予測合焦レンズ位置fp”の信頼度を判定する焦点評価値信頼度判定処理(判断手段)からなる。
並行処理とは、メイン処理の実行中に実行される割り込み処理をいう。この並行処理は、具体的には、定期割り込み処理、被写体の撮影を実行する前のモニタリング処理、フォーカスレンズfLの駆動によるスキャン処理(CCDAF)の実行中に焦点評価値FVが得られた否かを判断してパルスモータの速度切り替えを実行すると共に、予測合焦レンズ位置fp”を求める処理を実行する評価値割り込み処理、パルスモータの駆動速度の速度制御・停止制御を行うモータ制御割込み処理からなる。この並行処理についての詳細も後述する。
これらの並行処理の処理情報とメイン処理の処理情報との間では、図5に矢印で示すように、互いに情報授受が行われ、これにより、処理情報が逐次更新される。
なお、この図5は、メイン処理と並行処理との関係を概念的に示す説明図であって、ハード構成を示すものではない。
モニタリング処理は定期的に実行されるものであるが、まず、定期割り込み処理について説明する。
定期割り込み処理は、定期タイマーによって起動され、図4に示すスイッチ部13のスイッチ状態を中央演算処理装置8に読み込ませる等の処理を実行する。
評価値割り込み処理は、垂直同期信号VS毎の露光に基づき得られた撮像データを処理して露出評価値(AE評価値)が生成された時に発生される。
モータ制御割り込み処理は、メイン処理のうちのスキャン処理の実行中に、パルスモータ制御のための駆動速度や、目標レンズ位置AFfpのパラメータのセット後に許可される。
このモータ制御割り込み処理は、その割り込み処理開始以降に、パルスモータの制御相に対応する駆動タイミングで割り込みが発生して、このタイミングで処理される。このモータ制御割り込み処理では、駆動パラメータがチェックされ、駆動パラメータの変更があったときに、その駆動パラメータの変更に対応する制御に切り替えられる。
静止画記録モードでは、デジタルスチルカメラの電源がオンされると、デジタルスチルカメラの内部のハードウエア(図示を略す)の初期化、メモリカード11内のファイル情報が内蔵メモリ9に作成される等の初期化処理が行われた後、図6に示すメイン処理が実行される。
メイン処理では、図6に示すように、モニタリング状態のチェック処理(S.1)を行い、モニタリング停止状態の場合、モニタリング開始処理(S.2)を行う。ここで、モニタリング開始処理とは、撮像素子3の駆動を開始させ、並行処理としてのモニタリング処理を起動する処理をいう。なお、モニタリング処理以外の他の並行処理の実行中に、図6に示すメイン処理の処理フローの最初のステップS.1に戻った場合にもモニタリング開始処理(S.2)が実行される。
モニタリング処理実行中、デジタルスチルカメラプロセッサ部5は撮像素子3により得られた撮像信号を表示部12(図4参照)に向かって出力する。これにより、表示部12の液晶表示ディスプレイにスルー画像(動画)が表示される。
このモニタリング処理では、デジタルスチルカメラの液晶表示ディスプレイがスルー画像を表示している際に、デジタルスチルカメラプロセッサ部5は、撮像素子3からの撮像信号に基づいて、露光量評価値AE、ホワイトバランス評価値AWBを演算して、追尾処理を実行する。
中央演算処理装置(CPU)8は、これらの各評価値を取得して、これらの各評価値が所定の値となるようにCCD駆動回路部7のTGジェネレータ(図示を略す)に向かって制御信号を出力し、これにより、撮像素子(CCD)3の電子シャッター駆動タイミング(電子シャッター秒時)が設定される。
このモニタリング処理によって、スルー画像が適正な色合い、明るさに保たれる。なお、このモニタリング処理は、例えば、20ms毎の定期的タイマー割り込み処理によって実行される。
撮像素子3の電子シャッタには、設定可能な最長秒時、最短秒時の限界がある。すなわち、CCDの電子シャッター駆動時間には上限と下限とがある。そこで、中央演算処理装置8は、限界以上の露光アンダーや露光オーバーの場合には、言い換えると、被写体の輝度に応じて、電子シャッター駆動タイミングのみでは、露光オーバー、露光アンダーを解消できない場合には、被写体の輝度に応じて、ドライバ部6を駆動制御して絞り兼用メカニカルシャッター部2の絞り径を変更したり、FE−IC102回路部4のオートゲインコントロール(AGC)機能により撮像信号の増幅率を変更して、適正な露光量が得られる処理を行う。
更に、中央演算処理装置8は、デジタルスチルカメラプロセッサ部5の画像処理による色パラメータを調節するフィードバック制御を行う。すなわち、中央演算処理装置8は、ホワイトバランス評価値AWBパラメータの調節処理も行う。
中央演算処理装置8は、そのモニタリング中に、スイッチ部13の状態判定を行う(S.3)。中央演算処理装置8のこの状態判定は、スイッチ部13のスイッチ状態の中央演算処理装置8への読み込みに基づき行われる。このスイッチ部13の状態の読み込み処理も20msの定期タイマー割り込みにより実行される。
中央演算処理装置8は、この20ms毎の定期タイマ割り込み処理によって入力されるスイッチ情報を判定する。その中央演算処理装置8は、ステップS.3において、スイッチ部13のシャッターボタンの第1段スイッチ(半押しスイッチ)SW1がオンであるか否かを判定する。
その中央演算処理装置8は、第1段スイッチSW1がオンのときには、S.4ないしS.11の処理を実行する。中央演算処理装置8は、第1段スイッチSW1がオフのときにはそのスイッチ部13の他のスイッチが操作されているか否かを判断する。そして、中央演算処理装置8は、その操作されたスイッチに対応する処理を実行する(S.12)。中央演算処理装置8は、メインループ処理の実行中に、スイッチ部13のいずれのスイッチも操作されないときには、そのままステップS.1に戻って、メイン処理をループする。
なお、ストロボ撮影モードが選択されている場合、モニタリング開始処理(S.2)の実行後、ストロボ充電完了チェックが実行され、充電が必要なときには充電開始処理(図示を略す)を実行後、スイッチ部の状態判定処理(S.3)を行うこととなるが、ここでは、その説明は省略する。
以下、静止画撮影について、このメイン処理の詳細について説明する。
S.3において、シャッタボタンの第1段スイッチSW1がオンすると、中央演算処理装置8はモニタリング停止処理を実行後(S.4)、露出値評価処理(AE処理)を実行する(S.5)。AE処理(S.5)では、露光量評価値が取得され、撮像素子3の露光時間が設定されると共に、オートゲインコントロール(AGC)の増幅率が設定される。
すなわち、静止画撮影時には、シャッタボタンの第1段スイッチSW1がオンすると、中央演算処理装置8は、デジタルスチルカメラプロセッサ部5と協働して、AE処理を実行することにより撮像データを評価し、CCD駆動回路部7に設定すべき撮像素子3の露光時間値、撮像信号の増幅率を決定する。
次に、中央演算処理装置8は、測距センサ14による測距処理を実行する(S.6)。測距センサ(外部AFセンサー)14には、三角測距方式を用いるのが一般的であるが、この測距センサ14の詳細については、特開2001−255451号公報に開示されているので、その説明は割愛する。
デジタルスチルカメラの内蔵メモリ(調整メモリ)9には、測距センサ14により得られた測距値とこの測距値に基づき目標レンズ位置AFfpとの関係が保存されている。
中央演算処理装置8は、この測距センサ14による測距結果に基づき調整値を参照して目標レンズ位置AFfpを算出する。
ここでは、目標レンズ位置AFfpは109と仮定して、焦点評価値取得タイミング決定処理(S.7)について説明する。この焦点評価値取得タイミング決定処理は、中央演算処理装置8のプログラムに従って実行される。
また、ここでは、フォーカスレンズfLの駆動により焦点評価値FVを取得するためのスキャン処理の実行によるフォーカスレンズfLのスキャン範囲(光軸方向の駆動範囲)は、目標レンズ位置AFfpに基づき、この目標レンズ位置AFfpの近傍をスキャンすることにする。
というのは、目標レンズ位置AFfpの近傍のレンズ位置fpをスキャンすることにより、迅速に最適合焦レンズ位置fbp付近にフォーカスレンズfLを位置させることができるからである。
なお、ここでは、焦点評価値取得タイミング決定処理は、焦点評価値取得用のレンズ位置fpを決定することとして説明するが、焦点評価値取得用時間に基づき焦点評価値を取得するタイミングを決定しても良い。
なお、以下の説明では、焦点評価値取得用の取得開始レンズ位置、取得途中レンズ位置、取得最終レンズ位置としてのレンズ位置fpを、符号fsp’、fp’、fep’又は取得レンズ位置fp’と表記して図面に示すことにする。
ここで、取得開始レンズ位置fsp’とは、焦点評価値を開始するための最初のレンズ位置、取得途中レンズ位置fp’とは取得開始レンズ位置fsp’と取得最終レンズ位置fep’との間に存在するレンズ位置fp、取得最終レンズ位置fep’とは焦点評価値の取得を最終的に取得するレンズ位置fpをいい、これらは焦点評価値を取得するレンズ位置fpであるので、総称して取得レンズ位置fp’ともいう。
なお、既述の通り、目標レンズ位置AFfpは、測距センサ14により得られた測距値に基づき求めたレンズ位置fpであり、最適合焦レンズ位置fbpとは、山形形状の特性曲線MOのピーク値FVpにより求められたレンズ位置fpである。
(実施例1)
中央演算処理装置8は、焦点評価値取得用のレンズ位置fp’を決定する配列Scfp[]をセットする。その配列Scfp[]の配列番号を示す要素数は適宜変更できるものとする。ここでは、要素数nは100個とする。
配列Scfp[]には、レンズ位置fp’が順次格納される。この配列Scfp[]には、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpに基づき、取得開始レンズ位置fsp’、取得最終レンズ位置fep’を含めてこの途中に存在する焦点評価値取得用の途中レンズ位置fp’が格納される。
ここでは、最大配列番号の配列Scfp[]に取得開始レンズ位置fsp’が格納され、最小配列番号の配列Scfp[0]に焦点評価値取得用の取得最終レンズ位置fep’が格納されるものとする。
その取得最終レンズ位置fep’は、目標レンズ位置AFfpにより決定される。本例では、取得最終レンズ位置fep’を目標レンズ位置AFfpと一致させる。
目標レンズ位置AFfp近傍に、最適合焦レンズ位置fbpが存在する可能性が高いからである。
尚、取得最終レンズ位置fep’は、取得した焦点評価値の特性から、後述する処理中に変更できるものとする。
ここでは、取得開始レンズ位置fsp’が目標レンズ位置AFfpよりも小さいことを前提として、図7に示すフローチャート、図8に示す特性曲線MOを参照しつつ、以下詳細に、焦点評価値取得タイミング決定処理について説明する。
まず、変数nをn=0にセットし、fep’=AFfpをセットする(S.21)。
ついで、配列Scfp[0]に取得最終レンズ位置fep’を格納する(S.22)。すなわち、配列Scfp[0]に「AFfp」を格納する。ここでは、目標レンズ位置AFfpは109と仮定しているので、取得最終レンズ位置fep’は「109」である。
次に、変数n+1を変数nにセットし、Scfp[n]=Scfp[n−1]−2の処理を行なう。すなわち、配列Scfp[1]に「AFfp−2」を格納する(S.23)。ここで、数字「2」はパルスモータを2パルス駆動することを意味する。すなわち、2パルス間隔の駆動毎の取得レンズ位置fp’で焦点評価値FVを取得することを意味する。
「2」パルス間隔毎のフォーカスレンズfLの取得レンズ位置fp’で焦点評価値FVを取得することにしたのは、最適合焦レンズ位置fbpの近傍で細かく区分することにより、焦点評価値FVのピーク検出の精度が向上するからである。ここでは、取得最終レンズ位置fep’は「109」であるので、配列Scfp[1]に格納される取得レンズ位置fp’は「107」である。
ついで、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpと現在時点で配列Scfp[n]に格納されている取得レンズ位置fp’との比較を行う(S.24)。
フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが現時点で配列Scfp[n]に格納されている取得レンズ位置fp’よりも小さい場合には、NOと判定して、nが2よりも小さいか否かを判定する(S.25)。
S.25では、変数nがn=1であるのでYESと判定されて、S.23に戻り、変数n+1を変数nにセットし、Scfp[n]=Scfp[n−1]−2の処理を行なう。これにより、配列Scfp[2]に「AFfp−4」が格納される。前回得られた取得レンズ位置fp’は「107」であるので、配列Scfp[2]に「105」が格納される。
ついで、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpと現時点で配列Scfp[n]に格納されている今回得られた取得レンズ位置fp’との比較を行う(S.24)。フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが現時点で配列Scfp[n]に格納されている取得レンズ位置fp’よりも小さい場合には、NOと判定されて、nが2よりも小さいか否かが判定される(S.25)。
そのS.23〜S.25の処理中に、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが現時点で配列Scfp[n]に格納されている今回得られた取得レンズ位置fp’と等しいかこれよりも大きいと判定されたときには、S.24においてYESと判定される。そして、配列Scfp[]に固定差のレンズ位置fp’が格納される(S.26)。これにより、焦点評価値取得タイミング決定処理が終了し、一旦、図6に示すメイン処理に戻る。
例えば、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが図8に示すようにfrp=106の場合には、今回得られたレンズ位置fp’が、Scfp[2]=Scfp[1]−2=AFfp−4=105であるので、S.24において、YESと判定され、配列Scfp[2]には、例えば固定差「1」のレンズ位置fp’=AFfp−3=106が格納される。
この場合、スキャンに用いられる配列Scfp[n]はScfp[0]=AFfp=109と、Scfp[1]=AFfp−2=107と、Scfp[2]=AFfp−3=106の3個である。
S.24において、配列Scfp[n]に格納されるべき取得レンズ位置fp’を求めるたびに、現在レンズ位置frpと現時点で配列Scfp[n]に格納されている取得レンズ位置fp’とを比較することにしたのは、2パルスづつパルスモータを駆動して最適合焦レンズ位置fbpと現在レンズ位置frpとの間のレンズ間隔を細かく区分して、2パルス間隔で3個の焦点評価値FVを取得する構成とした場合に、最適合焦レンズ位置fbpと現在レンズ位置frpとの間隔がパルス数に換算して「5」よりも小さい場合、3個の取得レンズ位置fp’が得られないからである。
元の説明に戻って、中央演算処理装置8は、S.25において、変数nがn=2以上であると判断したとき(NOと判断したとき)には、変数n+1を変数nにセットして、配列Scfp[n]=Scfp[n−1]−4の処理を行なう(S.27)。
ここでは、変数n=2であったので、変数nはn=3にセットされ、Scfp[3]=Scfp[2]−4=105−4=101の処理が実行される。つまり、前回得られた取得レンズ位置fp’は「105」であったので、配列Scfp[3]には今回「101」が格納される。
なお、数字「4」はパルスモータを4パルス駆動することを意味する。すなわち、4パルス間隔毎の取得レンズ位置fp’において焦点評価値FVを取得することを意味する。
ここで、4パルス間隔毎の取得レンズ位置fp’で焦点評価値FVを取得することにしたのは、迅速にフォーカスレンズfLを最適合焦レンズ位置fbpに近づけるためである。
ついで、現在レンズ位置frpと現時点で配列Scfp[n]に格納されている今回得られた取得レンズ位置fp’とを比較する(S.28)。
例えば、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpがfrp=95であると仮定すると、今回得られた取得レンズ位置fp’はfp’=101であったので、S.28において、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frp=95が今回得られたレンズ位置fp’=101よりも小さい(NO)と判定される。
中央演算処理装置8は、S.28において、NOと判定された場合、nが100よりも小さいか否かを判定する(S.29)。
ここでは、変数nはn=3であったので、YESと判定され、S.27に戻り、変数n+1を変数nにセットし、Scfp[n]=Scfp[n−1]−4の処理を行なう。これにより、配列Scfp[4]=Scfp[3]−4=97が格納される。
ついで、現在レンズ位置frp=95と現時点で配列Scfp[n]に格納されている今回得られたレンズ位置fp’=97とを比較する(S.28)。
今回得られたレンズ位置fp’はfp’=97であったので、S.28において、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frp=95は今回得られたレンズ位置fp’=97よりも小さい(NO)と再び判定される。
ついで、中央演算処理装置8は、再びnが100よりも小さいか否かを判定する(S.29)。ここでは、変数nはn=4であったので、YESと判定して、S.27に戻り、再び、変数n+1を変数nにセットし、Scfp[n]=Scfp[n−1]−4の処理を行なう。これにより、配列Scfp[5]には、Scfp[5]=Scfp[4]−4=93が格納される。
ついで、中央演算処理装置8は、現在レンズ位置frp=95と現時点で配列Scfp[n]に格納されている今回得られた取得レンズ位置fp’=93とを比較する(S.28)。
中央演算処理装置8は、現在レンズ位置frpは「95」であり、現時点で配列Scfp[5]に格納されている今回得られた取得レンズ位置fp’は「93」であるので、S.28において、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frp=95が今回得られたレンズ位置fp’=93よりも大きい(YES)と判定する。
これにより、中央演算処理装置8は、変数nにn−1をセットし(S.30)、焦点評価値取得用レンズ位置タイミング決定処理が終了する。この結果、配列Scfp[4]に格納されたレンズ位置「97」が取得開始レンズ位置fsp’とされる。
これにより、現在レンズ位置frpが目標レンズ位置AFfpに対して小さい場合には、レンズ位置fpの数値が大きい方向から小さい方向に向かって各取得レンズ位置fp’が決定される。
なお、この図7に示す焦点評価値取得タイミング決定処理のフローチャートは、説明の便宜上、現在レンズ位置frpが目標レンズ位置AFfpよりも小さい条件下での処理を説明している。現在レンズ位置frpが目標レンズ位置AFfpに等しいかこれよりも大きい場合には、S.24及びS.28の判断条件を逆にし、S.23及びS.27ではそれぞれ2、あるいは4パルスずつ増加するようにすれば良いので、その詳細な説明は省略する。この場合は、フォーカスレンズfLのスキャン方向は図1に示す矢印A2方向に対応する。また、この場合、レンズ位置fpの数値が小さい方向から大きい方向に向かって各取得レンズ位置fp’が決定される。
中央演算処理装置8は、S.27ないしS.29の処理を100回繰り返しても、現在レンズ位置frpが今回得られたレンズ位置fp’よりも小さいときには、エラー処理を実行する。このエラー処理については、本発明とは直接関係がないので、説明を省略する。
中央演算処理装置8は、この焦点評価値取得タイミング決定処理(S.7)の実行後、実際にフォーカスレンズfLの駆動により焦点評価値FVを取得するスキャン処理(図6のS.8)を実行する。
このように、この実施例1では、スキャン処理の取得開始レンズ位置fsp’と取得最終レンズ位置fep’とのレンズ位置間隔が大きい場合には、フォーカスレンズfLを4パルス間隔で駆動し、取得最終レンズ位置fep’の近傍では、フォーカスレンズfLを2パルス間隔で駆動することにより、迅速に焦点評価値FVを取得可能とすると共に、目標レンズ位置AFfpの近傍の焦点評価値FVを細かく求めることにより、合焦位置の検出精度を高めるようにしている。
なお、フォーカスレンズfLを何パルス間隔で駆動するかは、デジタルスチルカメラの光学系を含めた画像処理システムによって適宜選択でき、主としてフォーカスレンズfLの焦点深度によって決めるのが好ましい。
次に、図6に示すメイン処理中のスキャン処理(S.8)の詳細を図9に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
スキャン処理には、スキャンモード判定メモリCCDAFmodeが準備されると共に、フラグ「1」とフラグ「2」とフラグ「3」とが準備されている。フラグ「1」は合焦予測スキャンモードを意味し、フラグ「2」は従来のピーク値スキャンモードを意味し、フラグ「3」は所定位置モードを意味する。このフラグ、「2」、「3」のセットについては後述する。
中央演算処理装置8は、メイン処理の実行中にスキャン処理(S.8)に入ると、図9に示すように、CCDAFmode=1に設定する(S.31)。
ついで、中央演算処理装置8は、スキャン開始処理を実行する(S.32)。スキャン開始処理(S.32)では、現在レンズ位置frp、焦点評価値取得タイミング決定処理(図6に示すS.7)で決定されたScfp[n]の取得開始レンズ位置fsp’、取得途中レンズ位置fp’、取得最終レンズ位置fep’に対応するタイミングで、モータ制御タイマー割り込み処理のパラメータをセットし、モータ制御タイマー割り込み処理の割り込みを許可する。
これにより、パルスモータの駆動が開始され、実際にフォーカスレンズfLが例えば矢印A1方向に駆動される。次に、中央演算処理装置8は、スキャンが終了したか否かを判断する(S.33)。スキャンが終了するまで、S.33が繰り返される。
ついで、中央演算処理装置8は、スキャンモード判定メモリCCDAFmodeの判定を行い(S.34)、CCDAFmode=1のときには、S.36の焦点深度判定の処理を行い、その時のレンズの位置(予測合焦レンズ位置fp”として演算により求めたレンズ位置fp)、すなわち、求めた予測合焦レンズ位置fp”が焦点深度範囲内かを算出し、S.37において焦点深度範囲外ならレンズ位置移動必要と判断し、S.38に移行して予測合焦レンズ位置fp”までレンズ位置を移動させる。
レンズ位置移動が不要の場合は、そのままスイッチ状態判定処理に移行する(図6のS.9参照)。
S.34において、CCDAFmodeが「1」以外の場合は、S.35に移行して、CCDAFmodeが「2」であるか、又は「3」であるかを判定する。
中央演算処理装置8は、CCDAFmode=2のときには、行き過ぎ戻し制御処理(S.39)を実行した後、スイッチ状態判定処理に移行する(図6のS.9参照)。
また、CCDAFmode=3のときには、所定位置駆動制御(S.40)を実行した後、スイッチ状態判定処理に移行する(図6のS.9参照)。
これらの処理S.34、S.35及びS.39、S.40の詳細な説明は後述する。
そのS.33のスキャン処理によるパルスモータ駆動処理中の評価値生成タイミングと評価値割り込み処理のタイミングとを図10を参照しつつ説明する。
その図10にはモータ制御によるフォーカスレンズfLのレンズ位置fpと垂直同期信号VSと露出タイミングと焦点評価値生成タイミングと評価値割り込みタイミングとの関係が示されている。
フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpは、既述の通りfrp=95である。焦点評価値取得タイミング決定処理で決定された取得レンズ位置fp’は、再掲すると、以下の通りである。
Scfp[0]=fep’=109
Scfp[1]=fp’=107
Scfp[2]=fp’=105
Scfp[3]=fp’=101
Scfp[4]=fsp’=97
ここでは、焦点評価値FVを取得すべき取得開始レンズ位置fsp’はScfp[4]=97であった。
図9に示すスキャン開始処理(S.32)では、現在レンズ位置frp=95において、パルスモータの初期励磁に要する初期励磁時間t0が必要である。
また、パルモータの駆動速度を決定するため、4パルス毎に垂直同期信号VSが得られる時間、2パルス毎に垂直同期信号VSが得られる時間も必要である。
そこで、中央演算処理装置8は、初期励磁時間t0と垂直同期信号VSが得られる時間とを考慮して、各レンズ位置fpにおいて焦点評価値FVが得られるようなタイミングを計算して、垂直同期信号VSに同期するタイミングで初期励磁後の割り込みタイマーを設定する。
中央演算処理装置8は、取得開始レンズ位置fsp’、取得途中レンズ位置fp’、取得最終レンズ位置fep’をセット後、モータ制御割り込み処理を許可する。
モータ制御割り込み処理は、初期励磁時間t0で割り込みが発生し、その後、駆動速度に準じた時間間隔でタイマー割り込みが発生する。パルスモータはこれにより1パルスずつ駆動される。なお、モータ制御割り込み処理は、この割り込み毎に、他の処理によりセットされた駆動パラメータを参照し直す。これにより、適宜パルスモータの駆動速度、最終的に停止させるべき取得最終レンズ位置fep’を適切に切り替える。
また、スキャン開始処理は図11に示す評価値割り込み処理(予測合焦レンズ位置決定手段)も許可する。焦点評価値FVは、例えば以下のようにして取得される。
デジタルスチルカメラプロセッサ部5は、パルスモータ駆動処理中に、撮像信号の水平走査方向のデジタル画素データの輝度データに対して、−1/2、1、1/2の3タップデジタルフィルタ処理を行って、高周波成分を検出する。
デジタルスチルカメラプロセッサ部5は、このフィルタ処理により得られた出力値を、液晶表示ディスプレイ(図示を略す)の画面の中央1/4の面積を占有する画素分にわたって積算することにより求める。
焦点評価値FVの生成が垂直同期信号VSの立ち下がりのタイミングで完了すると、図10に示すタイミングで図11に示す評価値割り込み処理が開始される。
まず最初に、S.401で生成された焦点評価値を取得する。
ついで、S.402で後述する予測処理を行い、予測OKの場合(予測処理で予測合焦レンズ位置fp”が求められた場合)、S.420に移行して、現在のレンズ位置frpと予測合焦レンズ位置fp”を比較し、現在のレンズ位置frpが予測合焦レンズ位置fp”を超えていない場合、S.421に移行してレンズ停止の目標位置を予測合焦レンズ位置fp”へ切替え、S.422に移行して、評価値割り込み禁止処理をして、この評価値割り込み処理を抜け、S.33の処理に戻る。
S.420において、現在のレンズ位置frpがすでに予測合焦レンズ位置fp”を超えていた場合は、S.423に移行して、レンズの停止切替を行って、S.422に移行し、評価値割り込み禁止処理をして、この評価値割り込み処理を抜け、S.33の処理に戻る。
評価値割りこみが禁止された以降は、レンズの駆動制御が終了すると、図9のS.33のスキャン処理停止待ちループを抜ける。
予測NGの場合(予測処理で予測合焦レンズ位置fp”が求められない場合)は、現在レンズ位置frpがScfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’であるか否かが判定される(S.405)。
以下、予測NGの繰り返しとなった場合について説明を続ける。
S.405において、現在レンズ位置frpがScfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’でないときには、NOと判定される。
ついで、S.406において、現在レンズ位置frpがScfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’であるか否かが判定される。S.406において、現在レンズ位置frpがScfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’でないときにはNOと判定されて、評価値割り込み処理を終了し、図9のS.33の処理に戻り、引き続きパルスモータが駆動される。
これにより、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが変更され、図10に示す取得開始レンズ位置fsp’=97が格納されているScfp[4]から取得レンズ位置fp’=105が格納されているScfp[2]までの間、図11のS.405、S.406の処理が実行される。
これにより、4パルス間隔での焦点評価値FVの取得が実行され、Scfp[4]、Scfp[3]、Scfp[2]に格納されている取得開始レンズ位置fsp’=97、途中取得レンズ位置fp’=101、fp’=105おける焦点評価値FVが取得される。
ついで、図9のS.33の処理から次回の評価値割り込み処理に入ると、現在レンズ位置frpがScfp[2]に格納されている取得途中レンズ位置fp’=105である否かが判定される(図11のS.405参照)。ここでは、S.405において、現在レンズ位置frpがScfp[2]に格納されているレンズ位置fp’=105であるので、YESと判定される。
これにより、2パルス間隔切り換えパラメータ設定処理(S.407)が実行され、4パルス間隔での焦点評価値取得処理から2パルス間隔での焦点評価値取得処理に変更される。そして、再び、図9のS.33の処理に戻り、引き続きパルスモータが駆動される。これにより、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpがfrp=105からfrp=107に変更され、Scfp[1]に格納されている取得レンズ位置fp’=107における焦点評価値FVが取得される。
引き続き、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが変更され、再度、図11に示す評価値割り込み処理に入る。そして、S.405において、現在レンズ位置frpがScfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’であるか否かが判定される。
S.405においては、現在レンズ位置frpはfrp=107であり、Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’=105ではないので、NOと判定されてS.406に進む。
S.406でも、現在レンズ位置frpはfrp=107であり、Scfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’=109ではないので、NOと判定されて、図9のS.33の処理に戻り、引き続きパルスモータが2パルス駆動される。
これにより、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが変更され、現在レンズ位置frpがfrp=107からfrp=109となる。これにより、配列Scfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’における焦点評価値FVが取得される。
そして、再度、図11に示す評価値割り込み処理に入る。S.405では、現在レンズ位置frpはfrp=109であり、Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’=105ではないのでNOと判定されて、S.406に進む。
S.406では、現在レンズ位置frpとScfp[0]の値とを比較して、いまだ、Scfp[0]の値に達していない場合は、図9のS.33の処理に戻る。
S.406で、現在レンズ位置frpがScfp[0]の値と同じ場合は、それまでに、S.403において、予測処理の結果もいまだOKになっていないので、Scfp[0]の値に、新たに「+2」を加えた値にScfp[0]を更新する(S.408)。ついで、S.409に移行し、スキャン処理開始時にゼロにしたov値(図示を略す)を「+1」にセットする。
ついで、S.410に移行し、ov値が「5」以上であるか否かを判定する。これにより、予測処理でOKにならない間は、当初のScfp[0]を5回まで更新し、レンズ位置を制御できる。
Scfp[0]を5回更新しても予測処理でOKにならない時は、S.411に移行して、レンズ駆動を停止するするようにパルスモータの駆動パラメータが切り替えられ、ついで、S.412において、CCDAFmode=3にセットされ、S.413に移行して評価値割り込み処理禁止処理をする。評価値割り込みが禁止された以降は、レンズの駆動制御が終了すると、図9のS.33のスキャン処理停止待ちループを抜ける。
CCDAFmode=3は、予測処理がOKにならなかった場合に、所定レンズ位置へ駆動するモードであり、図9のS.40に示す所定位置駆動制御処理に移行する際に用いられる。
また、所定レンズ位置は、自動焦点検出ができなかった場合に採用するもので、撮影装置のズーム位置等で予め決められているレンズ位置である。
S.403において、予測結果がOKの場合で、S.420において、現在のレンズ位置frpが予測合焦レンズ位置fp”を超えていないと判定された場合、S.421に移行して、パルスモータの駆動パラメータが評価値処理割り込み内で、適宜に切り替えられ、フォーカスレンズfLが予測合焦レンズ位置fp”に位置するようにパルスモータの駆動が切替えられる。このモータ駆動制御が終了すると、図9に示すスキャン処理(CCDAF)が終了する。
なお、図9のスキャン処理では、パルスモータの駆動停止後に、合焦予測スキャンモードであるか否かを確認する(S.34)。S.34において、CCDAFmode=1の場合、フォーカスレンズfLは、予測合焦レンズ位置fp”に存在するものと判定する。
また、CCDAFmode=2の場合、スキャン処理中に合焦予測スキャンモードが解除され、焦点評価値FVのピーク値FVpを超えたレンズ位置fpにフォーカスレンズfLが存在すると判定する。
すると、S.39において、従来通り、フォーカスレンズfLの行き過ぎ戻し制御処理が実行され、フォーカスレンズfLを焦点評価値FVのピーク値FVpに対応する最適合焦レンズ位置fbpに戻す処理が実行される。
CCDAFmode=3の場合は、S.40において、フォーカスレンズfLは予め決めたレンズ位置へ駆動制御される。
図10ないし図13を参照しつつ本実施例に係わる予測処理を更に詳細に説明する。
垂直同期信号VS毎に撮像素子3が露出され、現在の垂直同期号VSが発生してから次回の垂直同期信号VSが発生するまでの転送期間において、撮像素子3のデータ転送処理と焦点評価値生成タイミング処理と焦点評価値割り込み処理とが行われる。
現在レンズ位置frpは95、目標レンズ位置AFfpは109であったので、図7に示す焦点評価値取得タイミング決定処理により決定された取得レンズ位置fp’が下記のScfp[]に格納されている。
Scfp[0]=fep’=109
Scfp[1]=fp’=107
Scfp[2]=fp’=105
Scfp[3]=fp’=101
Scfp[4]=fsp’=97
図9に示すスキャン処理では、焦点評価値取得タイミング決定処理により求められたScfp[]の焦点評価値取得用の取得レンズ位置fp’が垂直同期信号VSの立ち下がりにタイミングが合うようにパルスモータの駆動制御が開始されると共に、垂直同期信号VSの立ち下がりのタイミングに同期して焦点評価値FVが生成される。
この焦点評価値FVの生成タイミングに同期して図11に示す評価値割り込み処理が行われる。
評価値割り込み処理では、図11に示す評価値割り込み処理において、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpがScfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp”に達すると、4パルス間隔のレンズ駆動処理から2パルス間隔のレンズ駆動処理への切り替え処理が行なわれる。また、割りこみ処理内で、予測合焦レンズ位置fp”を求めるための予測処理が行なわれる。
ここで、予測処理について説明する。中央演算処理装置8は予測合焦レンズ位置予測手段としても機能する。
図12は、スキャン処理によりスキャンしたときのレンズ位置fpと焦点評価値FVとの関係を示すグラフである。ここで、レンズ位置fpは、現在レンズ位置frp、取得開始レンズ位置fsp’、取得最終レンズ位置fep’、この取得開始レンズ位置fsp’と取得最終レンズ位置fep’との間に存在する途中の取得レンズ位置fp’、目標レンズ位置AFfp、最適合焦レンズ位置fbp、予測合焦レンズ位置fp”を含む意味で使用されている。
図12において、破線は被写体に対してフォーカスレンズfLを無段階に制御して光軸方向のレンズ位置fpにセットできると仮定した場合に得られる焦点評価値FVの山形形状の特性曲線MOを示している。フォーカスレンズfLを被写体に対してデフォーカスした場合の特性曲線を示しているとも見てとれる。
しかし、実際には、フォーカスレンズfLのレンズ位置fpは、無段階制御ではなく、パルスモータにより段階的に制御され、フォーカスレンズfLの制御分解能は有限である。従って、デジタルスチルカメラでは、離散的に離れたレンズ位置fpにおいて、焦点評価値情報をサンプリングできるのみである。この離散的に得られた焦点評価値FVの情報に基づいて、焦点評価値FVの特性曲線MOが得られる。
従来の最適合焦レンズ位置fbpの決定方法と比較しながら、この実施例に係わる予測合焦レンズ位置fp”の決定方法について、一例を挙げつつ説明する。
測距センサ14により得られたデジタルスチルカメラから被写体までの測距結果に基づくレンズ位置fp(目標レンズ位置AFfp)は、既述の通り、AFfp=109である。
測距センサ14による測距精度は、例えば、三角測距方式の場合、基線長とオートフォーカス(AF)光学系の焦点距離により決まる固定精度である。このため、望遠レンズ等に対して測距精度が不十分である。
測距精度の誤差によるずれを見込んで、測距センサ14の測距結果近傍のレンズ位置fpにおいて、最適合焦レンズ位置fbpを探すのが効率的である。
例えば、レンズ位置fpに換算して、測距誤差が例えば8パルスに相当する程度とすると、この測距誤差による余裕を見込んで、例えば、10パルス程度に設定して、最適合焦レンズ位置fbpを探索するのが効率的である。
すなわち、従来のピーク値スキャン処理でも、例えば、fp=100から行うことにすれば、測距センサによる測距誤差があったとしても、最適合焦レンズ位置fbpを効率的に探索可能である。
フォーカスレンズfLの深度条件を考慮して、例えば、レンズ位置fp=100から測距AFfp=109に向かってフォーカスレンズfLを駆動しながら、4パルス間隔で、焦点評価値FVを取得するものとする。
ここで、従来のピーク値スキャン処理では、焦点評価値FVのピーク値FVpを検出するに際して、デジタルスチルカメラの回路に起因するノイズや撮影画像に起因するノイズの影響に基づくピーク値FVpの誤検出を回避するために、今回取得した焦点評価値FVが直前の前回に取得した焦点評価値FVに対して小さく、かつ、次回に取得すべき焦点評価値FVを今回取得した焦点評価値FVとして当該焦点評価値FVが直前の前回に取得した焦点評価値FVに対して小さいときに、焦点評価値FVのピーク値FVpのピーク検出に誤検出がないと判断している。
従って、図12に示すように、焦点評価値FVのピーク値FVpに対応する最適合焦レンズ位置fbpがfp=112とfp=116との中間に存在する場合には、フォーカスレンズfLは最適合焦レンズ位置fbp=114を超えてから少なくとも3回、焦点評価値FVを取得することになる。
すなわち、従来のピーク値スキャン処理では、レンズ位置fp=100から取得開始レンズ位置fsp’とした場合、レンズ位置fp=100、104、108、112、116、120、124の7箇所のレンズ位置fpで焦点評価値FVを取得することになる。ここで、レンズ位置fp=124は取得最終レンズ位置fep’である。このようにして取得された焦点評価値FVが、図12に四角形「■」で示されている。
ここでは、例えば、その焦点評価値FVは、図13に示すように、レンズ位置fp=100では、FV=927、レンズ位置fp=104では、FV=1870、レンズ位置fp=108では、FV=2575、レンズ位置fp=112では、FV=2951、レンズ位置fp=116では、FV=2951、レンズ位置fp=120では、FV=2575、レンズ位置fp=124では、FV=1871である。
そして、中央演算処理装置8は、このレンズ位置fp=100からレンズ位置fp=124までの間で取得した離散的な各焦点評価値FVに基づき、公知の補間演算法により山形特性曲線MOを求め、この山形特性曲線MOから焦点評価値FVのピーク値FVpを算出し、このピーク値FVpから最適合焦レンズ位置fbpを算出している。ここでは、最適合焦レンズ位置fbpは、fbp=114として得られる。
従来のピーク値スキャン処理では、図3を用いて従来技術で概略説明したように、焦点評価値FVがピーク値FVpを超えるまで、フォーカスレンズfLを駆動しているので、ぼけのない被写体画像を得るためには、フォーカスレンズfLをいったん逆方向に駆動した後、再度これとは逆の正方向に駆動して最適合焦レンズ位置fbpに位置させなければならない。
ところが、フォーカスレンズfLのメカニカル駆動機構には、図2に模式的に示すように、バックラッシュに基づく駆動誤差がある。フォーカスレンズfLを矢印A1方向に駆動して焦点評価値FVのピーク値FVpを求めるものとして、これとは、逆の矢印A2方向に駆動するときにバックラッシュに基づく駆動誤差が発生する。
すなわち、fp=100からfp=124に向かってフォーカスレンズfLが駆動される方向を正方向と仮定すると、fp=124からfp=100に向かってフォーカスレンズfLが駆動される逆方向では、バックラッシュに基づく駆動誤差が発生する。
従って、fp=124からfp=114まで、フォーカスレンズfLを最適合焦レンズ位置fbpまで戻す際に、10パルス分だけフォーカスレンズfLを元の方向に駆動したとしても、最適合焦レンズ位置fbpにフォーカスレンズfLを位置させることができない。
この場合、バックラッシュによる誤差量がパルス個数に換算して何パルスに相当するかを予め求めて、取得最終レンズ位置fep’と最適合焦レンズ位置fbpとの差分に相当するパルス数からこの換算により求めたパルス数を定差として増減させて、実際に戻り方向へパルスモータを駆動させる際の駆動パルス数を決定する構成とすることが考えられる。
しかし、メカニカル駆動機構では、この駆動機構を構成するパルスモータの部品精度、ギヤの部品精度、組み付け誤差等の各種の誤差原因が存在するので、バックラッシュによる誤差分に相当するパルス数を定差として取り扱うことが困難である。
すなわち、フォーカスレンズfLは、1パルスに対して数ミクロンというオーダーで光軸方向に駆動されるため、0.01mmのバックラッシュが存在しても、パルス数に換算すると数パルスに相当することになり、部品精度、組み付け誤差によって、バックラッシュ量が若干異なると、これをパルス数に換算すると、パルス数が大きく異なることになり、従って、パルス数を定差として採用することが困難である。
従って、このバックラッシュに基づくレンズ位置fpの誤差分を解消するためには、図3に示したように、現在レンズ位置frpからスキャン方向(A1方向)にフォーカスレンズfLを駆動し、取得最終レンズ位置fep’でいったんパルスモータの駆動を停止させる。
ついで、パルスモータを励磁し、取得最終レンズ位置fep’と最適合焦レンズ位置fbpとの差に相当するパルス数にバックラッシュに基づく誤差分に相当するパルス数を加えた分だけ、取得最終レンズ位置(最終レンズ停止位置)fep’から更に逆方向(A2方向)にフォーカスレンズfLを駆動して、パルスモータの駆動を停止させる。これにより、フォーカスレンズfLが戻しレンズ位置fqpに停止される。
ついで、再度、パルスモータを励磁して、この戻しレンズ位置fqpから最適合焦レンズ位置fbpに向かってA1方向にフォーカスレンズfLを駆動させることになる。
この例の場合には、バックラッシュに基づく誤差量を「8」パルスと考えて、取得最終レンズ位置(取得最終レンズ位置)fep’=124と最適合焦レンズ位置fbp=114との差に相当するパルス数10にバックラッシュに基づく誤差分に相当するパルス数「8」を加えた分だけ、フォーカスレンズfLを逆方向(A2方向に)戻している。
この従来例では、現在レンズ位置frp=100から合焦完了までに要する時間は、合計194msである。以下、その詳細を説明する。
まず、垂直同期信号VSの間隔は16msとする。焦点評価値FVを1回取得するのに要する時間は、図10に示すように、ここでは、最大16msである。図13に示すように、現在レンズ位置frp=100から取得最終レンズ位置fep’=124までの間に4パルス間隔で焦点評価値FVが7回取得される。
従って、現在レンズ位置frp=100における最初の焦点評価値取得時間を含めて、現在レンズ位置frp=100から取得最終レンズ位置fep’=124までに、4パルス間隔で焦点評価値FVを取得するのに要する時間は、7×16ms=112msである。フォーカスレンズfLの駆動速度は、4つのレンズ位置fpに対して16msであるので、レンズ位置fpが1つ変化するのに要する時間は4msである。なお、停止励磁時間t0は10msと仮定する。
また、取得最終レンズ位置fep’=124から最適合焦レンズ位置fbp=114を超えて、フォーカスレンズfLが行き過ぎた分の10パルスに加えて、バックラッシュ相当分の8パルスを加えた18パルス数分だけ、フォーカスレンズfLを逆方向(A2方向)に2msの駆動速度で駆動するものとする。つまり、フォーカスレンズfLの駆動速度は焦点評価値取得の際の駆動速度よりも大きい。
この場合、フォーカスレンズfLを取得最終レンズ位置fep’=124から戻し合焦レンズ位置fqp=106にまで戻すのに要する時間は、18パルス×2ms=36msである。停止励磁時間t0は10msである。
ついで、この戻しレンズ位置fqp=106から最適合焦レンズ位置fbp=114までフォーカスレンズfLを駆動するのに要する時間は、8パルス×2ms=16msであり、停止励磁時間t0は10msである。
従って、現在レンズ位置frp100から合焦完了までに要する時間は、合計194msである。
これに対して、以下に、本発明の実施例に係わる自動合焦制御装置により、現在レンズ位置frpから予測合焦レンズ位置fp”までにフォーカスレンズfLを駆動して合焦完了に要する時間を合焦予測の原理と共に説明する。
現在レンズ位置frp=100と目標レンズ位置AFfp=109とに基づき焦点評価値取得タイミング決定処理(図7参照)により得られた取得開始レンズ位置fsp’、取得途中レンズ位置fp’、取得最終レンズ位置fep’は、再掲すると下記の通りである。
fsp’=101
fp’=105
fp’=107
fep’=109
図12には、この取得レンズ位置(取得開始レンズ位置、取得途中レンズ位置、取得最終レンズ位置)fsp’、fp’、fep’で取得された焦点評価値FVが三角△で示されている。
fsp’=101のとき、焦点評価値FV=1179、fp’=105のとき、焦点評価値FV=2073、fp’=107のとき、焦点評価値FV=2427、fep’=109のとき、焦点評価値FV=2703であり、図13にはその各取得レンズ位置fp’とその位置で取得された焦点評価値FVとが掲載されている。
各取得レンズ位置で、評価値の傾きを算出する。
図13に示すAF評価値の「傾き」の項目欄に示す通りに、取得レンズ位置fp’=105における焦点評価値FV=2073と、そのひとつ前のfp’=101のFV=1179とにより、4パルスおきの差分値「894」を算出して、さらに、レンズ位置fpを2間隔に正規化する意味で、「894」を「2」で徐して、仮想的にfp’=103における傾き値「894」/2=「447」を得る。
次に、取得レンズ位置fp’=107における焦点評価値FV=2427と、そのひとつ前のfp’=105のFV=2073とにより、差分値「354」を算出する。ここでは、fpは1間隔であるので、仮想的にfp’=106における傾き値「354」を得る。
次に、取得レンズ位置fp’=109における焦点評価値FV=2703と、そのひとつ前のfp’=107のFV=2427とにより、差分値「276」を算出する。ここでは、fpは1間隔であるので、仮想的にfp’=108における傾き値「276」を得る。
予測処理は、上述のように求めた傾きで、「447」、「354」、「276」で連続2回下降した場合で、かつ、その2データ「354」、「276」を用いて合焦予測処理を行う。
この焦点評価値FVの差が黒丸「●」で図12に示されている。その取得レンズ位置fp’=107における焦点評価値FVの差分値「354」とその取得最終レンズ位置fep’=109における焦点評価値FVの差分値「276」とにより直線補間式を求め、この直線補間式によって差分値が「0」となるときのレンズ位置fpを求めれば、最適合焦レンズ位置fbp=114に近い予測合焦レンズ位置fp”を得ることができる。
というのは、最適合焦レンズ位置fbpに近づけば近づくほど、隣り合う焦点評価値取得用の取得レンズ位置fp’において取得される焦点評価値FVの差分値は「0」に近づくからである。
しかし、傾きの下降二データ(傾きが連続2回下降した場合の2データ)の差が小さい場合は、直線補間式で求めたfpの誤差は大きい。
ここで、下降二データの下降率を、下降二つめのデータ/下降ひとつめのデータ×100%と定義する。本例では、「276」/「354」×100=78(%)である。
この下降率に基づき、直線補間式で求めたfpを補正する。
この補正は、図15に示す補正率特性曲線を用いて行う。
補正入力値は、傾きの下降率であり、補正出力値は、評価値取得パルス間隔数に対する補正率である。下降率が0%の場合は、下降二つ目の傾きはほぼゼロであり、下降一つ目及び下降二つ目のデータで直線補間で求めたレンズ位置は、傾きゼロ、つまり、評価値の山形特性のピークを示しており、それに対する補正はゼロである。
一方、下降率が大きい場合は、下降二つ目のデータでも、傾きゼロのレンズ位置にはまだ遠く、直線補間で求めたレンズ位置も誤差を多く含んでおり、大きく補正をする必要がある。
この例では、下降率は78%で、図15に示す補正率特性曲線に基づき、補正率は−60(%)である。
補正するパルス数は、パルス駆動間隔「2」と図15により得られた補正率−60(%)とから、
−0.6×2=−1.2パルスであり、
直線補間で求めたレンズ位置115を補正して、
「115」― 1.2 = 113.8が得られる。
以上により、予測合焦レンズ位置fp”=114となり、最適合焦レンズ位置fbpに一致する値を得ることができる。
本例では、より手前のレンズ位置109で予測合焦レンズ位置fp”を得ることができたが、被写体による評価値の山形特性によっては、予測合焦レンズ位置fp”を得た時点で、すでにそのレンズ位置を越えて駆動している場合もある。
図9において、スキャン終了後で、CCDAFmodeが「1」の場合に、焦点深度判定を実施する。
具体的には、予めレンズF値によるピントが合って見える焦点深度範囲を、撮影装置内にもっておき、予測合焦レンズ位置fp”を得てレンズが停止した位置と、予測合焦レンズ位置fp”とを比較する。
もし、レンズの停止した位置が、予測合焦レンズ位置に対してピントが合って見える焦点深度範囲内であれば、レンズの移動は必要はなく、S.37の移動判定で、移動は不要と判定される。
もし、レンズの停止した位置が、予測合焦レンズ位置fp”に対してピントが合って見える焦点深度範囲外であれば、レンズの移動は必要であり、S.37の移動判定で、移動必要と判定され、S.38で、予測合焦レンズ位置fp”へレンズを移動制御する。
この本発明に係わる実施例によれば、取得開始レンズ位置fsp’=101から予測合焦レンズ位置fp”までにフォーカスレンズfLを駆動するのに要する時間、すなわち、合焦完了までに要する時間は86msである。
以下に、その詳細を説明する。、
取得開始レンズ位置fsp’=101から取得レンズ位置fp’=105までの間に合計2回焦点評価値FVを取得する。焦点評価値FVを1回取得するのに要する時間は、最大16msであるから、取得開始レンズ位置fsp’=101から取得レンズ位置fp’=105までの間に焦点評価値FVを取得するのに要する時間は、2×16ms=32msである。
ついで、取得レンズ位置fp’=105から、取得最終レンズ位置fep’=109までの間に、2パルス間隔で合計2回取得するので、取得レンズ位置fp’=105から、取得最終レンズ位置fep’=109までの間に、焦点評価値FVを取得するのに要する時間は、2×16ms=32msである。
フォーカスレンズfLは取得レンズ位置fpが2つ変化するのに16msで駆動されているから、そのフォーカスレンズfLの駆動速度は、レンズ位置fpを1つ変化させるのに8ms要するので、4パルス毎に焦点評価値FVを取得する場合の駆動速度に較べて低速となる。
ついで、取得最終レンズ位置fep’=109から予測合焦レンズ位置fp”=115までのフォーカスレンズfLを駆動するのに要する時間は、6パルス×2ms=12msである。また、パルスモータの停止励磁時間は10msである。従って、フォーカスレンズfLの全駆動時間は86msである。
上記の比較から明らかなように、従来のピーク値スキャン法によるスキャン開始から合焦完了までに要する時間に較べて、この発明の実施例に係わるスキャンによれば、スキャン開始から合焦完了までに要する時間は短い。
以上、合焦完了後は、図6のメイン処理に戻って、S.9に移行し、スイッチ状態判定処理が実行され、第1段スイッチSW1がオンのときには、S.10に移行し、第2段スイッチSW2がオンのときにはS.11に移行する。
S.10において、第1段スイッチSW1がオンのときには、S.9に戻ってスイッチ状態判定処理が繰り返され、第1段スイッチSW1がオフのときには、S.1に戻って、メイン処理が繰り返される。
S.11においては、撮影が実行されて、静止画記録処理が行われた後、S.1に戻ってメイン処理が続行される。
この実施例では、焦点評価値生成手段が被写体に対する合焦レンズ位置を決定するためにフォーカスレンズを通じて撮像された撮像データに基づいて焦点評価値を生成し、目標レンズ位置決定手段がフォーカスレンズを駆動して合焦動作を行う際に目標となる目標レンズ位置を決定し、焦点評価値取得タイミング決定手段がフォーカスレンズの現在レンズ位置から目標レンズ位置が存在する方向に焦点評価値を取得する複数の取得レンズ位置を決定し、スキャン手段が各取得レンズ位置で焦点評価値を取得するために現在レンズ位置から目標レンズ位置が存在する方向にフォーカスレンズを光軸方向に駆動し、予測合焦レンズ位置決定手段が焦点評価値に基づいて合焦レンズ位置を予測し、予測合焦レンズ位置が決定されると、移動手段がスキャン手段によるフォーカスレンズの駆動を中止し、フォーカスレンズを、前記スキャン手段によるレンズの駆動方向と同じ方向に駆動して予測合焦レンズ位置まで移動させる。
また、予測合焦レンズ位置決定手段が、予測した合焦レンズ位置を傾きから求めた下降率に基づいて補正し、補正後の合焦レンズ位置を前記予測合焦レンズ位置として決定する。
(実施例2)
一般的に、予測合焦レンズ位置fp”と目標レンズ位置AFfpとの差が大きい場合には、被写体に対するフォーカスレンズfLの合焦精度が低いと考えられる。
例えば、被写体が低コントラストや低輝度の場合、焦点評価値取得用の各取得レンズ位置fp’において取得した焦点評価値FVには、ノイズが含まれるため、焦点評価値FVの精度が低くなる。
従って、予測合焦レンズ位置fp”の精度が劣化する。その結果、被写体に対するフォーカスレンズfLの合焦精度が低下する。
また、例えば、被写体までの距離を測距後、予測合焦レンズ位置fp”の演算中に、その被写体までの距離を測定した時点における位置から被写体が移動した場合にも被写体に対するフォーカスレンズfLの合焦精度が劣化する。
更に、測距センサ14そのものの測距精度が低い場合も考えられる。測距センサ14による目標レンズ位置AFfpを基準にして、各取得レンズ位置fp’を決定しているから、基準そのものの信頼度が低い場合には、最終的に得られる予測合焦レンズ位置fp”の信頼度が低いものとなる。
このような場合、従来通り、パルスモータによりフォーカスレンズfLを一方向に駆動して、取得開始レンズ位置fsp’から離散的に等間隔に設定された各取得レンズ位置fp’において、それぞれ焦点評価値FVを取得し、焦点評価値FVのピークを検出するために前回の焦点評価値FVと今回の焦点評価値FVとの評価値差が「+」か「−」かを2回判定し、この2回の判定結果が「−」の場合にピークを越えたと判断するいわゆる山登り方式のスキャン方式を採用し、連続して2回「−」結果が得られた時点でフォーカスレンズFLによるスキャンを停止させる構成とするのが望ましい。
すなわち、予測モード実行中のスキャン処理において、取得レンズ位置fp’で取得された焦点評価値FVが所定値よりも低い場合には、最終的に得られる予測合焦レンズ位置fp”の信頼度が低いものとなるために、その予測モード実行中のスキャン処理の途中で、予測モードから従来モードのスキャン処理に切り替えるのが望ましい。
図14はその予測合焦レンズ位置fp”の信頼度を判定する信頼度判定処理(判定手段)とそのモード切替処理とを含む評価値割り込み処理の一例を示すフローチャートである。
中央演算処理装置8は、評価値割り込み処理に入ると、S.500で評価値取り込みを行い、スキャンモードCCDAFmodeがCCDAFmode=1であるか否かを判断する(S.51)。
CCDAFmode=1の場合、S501で予想処理を行い、S502で予測結果がNGの場合に、現在レンズ位置frpが配列Scfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’であるか否かが判定される(S.52)。現在レンズ位置frpが配列Scfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’でないときには、NOと判定されて、現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’であるか否かが判定される(S.53)。
現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’でないときにはNOと判定されて、現在レンズ位置frpが配列Scfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’であるか否かが判定される(S.54)。
現在レンズ位置frpが配列Scfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’でないときには、NOと判定されて、図9のS.33の処理に戻る。
CCDAFmode=1の場合、S502において、予測結果がNGの場合は、配列Scfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’おける焦点評価値FVが得られるまで、S.51〜S54の処理が繰り返される。
S502における予測結果がOKの場合は、S.503に移行して、現在のレンズ位置frpと予測合焦レンズ位置fp”を比較し、現在のレンズ位置frpが予測合焦レンズ位置fp”を超えていない場合、S.505に移行してレンズ停止の目標位置を予測合焦レンズ位置fp”へ切替え、S.506に移行して、評価値割り込み禁止処理をして、この評価値割り込み処理を抜け、S.33の処理に戻る。
S.503において、現在のレンズ位置frpがすでに予測合焦レンズ位置fp”を超えていた場合は、S.504に移行して、レンズの停止切替を行って、S.506に移行し、評価値割り込み禁止処理をして、この評価値割り込み処理を抜け、S.33の処理に戻る。
評価値割りこみが禁止された以降は、レンズの駆動制御が終了すると、図9のS.33のスキャン処理停止待ちループを抜ける。
S.52において、現在レンズ位置frpが配列Scfp[3]に格納されているレンズ位置fp’であるときにはYESと判定されて、S.55に移行して、現在レンズ位置frpで取得された焦点評価値FVが所定値よりも小さいか否かが判定される。
すなわち、配列Scfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’における焦点評価値FVが所定値に等しいかこれよりも大きいときにはNOと判定されて、図9のS.33の処理に戻る。
ここで、所定値としてScfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’における焦点評価値FVを用いたのは、このScfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’における焦点評価値FVが所定レベル以下の場合には、最適合焦レンズ位置fbp近傍でも被写体のコントラスト成分が小さいと考えられるからである。
なお、スキャン処理(CCDAF処理)実行直前のAE処理時に得られた被写体の輝度が所定輝度より低い場合に、CCDAFmode=2として、従来のピーク値スキャン方式を行う構成としても良い。
また、ノイズ判定の結果、ノイズが所定値より大きい場合に、CCDAFmode=2として、従来のピーク値スキャン方式を行う構成としても良い。ノイズ判定では、例えば、現在取得した焦点評価値FVと前回取得した焦点評価値FVとの評価値差が「+」の場合には変化方向が上昇方向であると判断し、現在取得した焦点評価値FVと前回取得した焦点評価値FVとの評価値差が「−」の場合には変化方向が下降方向であると判断して、前回の変化方向に対して今回取得した変化方向が異なる方向である場合には「+1」をカウントし、このカウント値の総和mを分子にし、焦点評価値取得回数Mを分母にし、m/Mの値を計算して、ノイズの大きさの指標に用いることができる。
フォーカスレンズfLが現在レンズ位置frpから取得最終レンズ位置fep’に移動するに伴って、このS.51ないしS.55の処理を経ることによって、予測処理におけるScfp[4]に格納されている取得開始レンズ位置fsp’における焦点評価値FV、Scfp[3]に格納されている取得レンズ位置fp’における焦点評価値FVが取得される。
スキャン処理中に、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’に達すると、配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’における焦点評価値が取得される。
フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されているレンズ位置fp’であるときには、S.52においてNOと判定され、S.53に移行する。
S.53においては、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’であるのでYESと判定され、S.56に移行する。
S.56においては、4パルス間隔の焦点評価値FVの取得処理から2パルス間隔の焦点評価値FVの取得処理への切り替え処理が行われる。そして、スキャン処理に戻る。
スキャン処理中に、配列Scfp[1]に格納されている取得レンズ位置fp’における焦点評価値FVが得られたときには、S.52においてNOと判定され、同様に、S.53、S.54においてもNOと判定され、S.51〜S.54の処理を経由してスキャン処理に戻る。
スキャン処理中に、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが引き続き変更され、配列Scfp[0]に格納されている取得最終レンズ位置fep’における焦点評価値FVが得られたときには、S.54においてYESと判定される。
S.54において、現在レンズ位置frpがScfp[0]の値と同じ場合は、それまでに、S.502において、予測処理の結果もいまだOKになっていないので、Scfp[0]の値に、新たに「+2」を加えた値にScfp[0]を更新する(S.507)。ついで、S.508に移行し、スキャン処理開始時にゼロにしたov値(図示を略す)を「+1」にセットする。
ついで、S.509に移行し、ov値が「5」以上であるか否かを判定する。これにより、予測処理でOKにならない間は、当初のScfp[0]を5回まで更新し、レンズ位置を制御できる。
Scfp[0]を5回更新しても予測処理でOKにならない時は、S.510に移行して、レンズ駆動を停止するするようにパルスモータの駆動パラメータが切り替えられ、ついで、S.511において、CCDAFmode=3にセットされ、S.512に移行して評価値割り込み処理禁止処理をする。評価値割り込みが禁止された以降は、レンズの駆動制御が終了すると、図9のS.33のスキャン処理停止待ちループを抜ける。
S.52において、フォーカスレンズfLの現在レンズ位置frpが配列Scfp[3]に格納されているレンズ位置fp’であると判定され、S.55において、配列Scfp[3]に格納されているレンズ位置fp’における焦点評価値FVが所定値よりも小さいときには、S.55においてYESと判定され、S.59に移行する。
S.59においては、スキャンモードCCDAFmodeがCCDAFmode=2に設定される。ついで、2パルス間隔による焦点評価値FVの取得処理から4パルス間隔による焦点評価値FVの取得処理に切り替え処理を実行する(S.60)。
この2パルス間隔による焦点評価値FVの取得処理から4パルス間隔による焦点評価値FVの取得処理への切り替え処理は、現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’に未だ達していない場合には、必ずしも必要のない処理であるが、現在レンズ位置frpが配列Scfp[2]に格納されている取得レンズ位置fp’に達した後にスキャンモードCCDAFmode=2になったときに必要となる処理である。
中央演算処理装置8は、ついで、現在レンズ位置frpから4パルス分駆動したときにおけるレンズ位置fpを焦点評価値FVの取得レンズ位置fp’に設定する(S.61)
ついで、S.62に移行して、前回の取得レンズ位置fp’において取得した焦点評価値FVに対して今回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVが小さいか否かを判断する。
前回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVに対して今回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVが大きい場合、或いは、前回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVに対して今回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVが連続して2回小さくない場合、NOと判定されて、スキャン開始処理に戻って、S.51、S59〜S.62の処理が繰り返される。
そして、このS.51、S59〜S.62の処理の途中で、S.62において、前回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVに対して今回の取得レンズ位置fp’で取得した焦点評価値FVが連続して2回小さい場合(連続2回の下降が検知された場合)、YESと判定されて、S.63に移行して最適合焦レンズ位置fbp算出処理が実行される。
その後、中央演算処理装置8は停止切り替え処理を実行する(S.64)。これにより、一旦、パルスモータが停止され、評価値割り込み禁止処理が実行され(S.65)、図9に示すスキャン処理に戻る。
そして、この図9のスキャン処理のS.34において、スキャンモードCCDAFmodeが判定され、スキャンモードCCDAFmode=2のときには、行き過ぎ戻し制御が実行されることになる(S.35)。
このS.51、S59〜S.62の処理は、予測合焦レンズ位置fp”の信頼度が低いときの処理に対応している。
(その他の実施例)
以上の実施例では、目標位置決定手段としての測距センサを用いて得られた目標レンズ位置AFfpを基準にして、焦点評価値FVの取得タイミングを決定することにして説明したが、測距結果に対応するレンズ位置fpを目標レンズ位置AFfpとして使用する場合以外に、デジタルスチルカメラの使用者が手動で指定手段により指定した距離あるいはレンズ位置を目標レンズ位置AFfpとして使用する場合にも、本発明を適用可能である。
デジタルスチルカメラには、製造の際に被写体までの距離とフォーカスレンズfLのレンズ位置fpとの関係が調整され、データとして装置本体内部の不揮発性メモリ(図示を略す)に保管されている。
しかし、デジタルスチルカメラの製造の際の調整のばらつきがある。また、使用者が目視で観測して設定した距離に正確に被写体があるとは限らない。よって、ユーザが指定した距離でそのまま撮影を行おうとすると、ピントを合わせたい被写体に合焦できない場合がある。そのため、ユーザが指定した距離に基づくレンズ位置を目標レンズ位置AFfpとして、実施例1のように目標レンズ位置AFfpの近傍でスキャン処理(CCDAF処理)を行うのが望ましい。
本発明は、電子撮像装置、デジタルスチルカメラへの利用が可能である。
fL…フォーカスレンズ
5…デジタルスチルカメラプロセッサ部(焦点評価値生成手段)
6…ドライバ部(スキャン手段)
8…中央演算処理装置(焦点評価値取得タイミング決定手段、予測合焦レンズ位置決定手段、移動手段)
14…測距センサ(目標レンズ位置決定手段)
特開2001−141984号公報 特開2001−255451号公報

Claims (13)

  1. 被写体に対する合焦レンズ位置を決定するためにフォーカスレンズを通じて撮像された撮像データに基づいて焦点評価値を生成する焦点評価値生成手段と、
    前記フォーカスレンズを駆動して合焦動作を行う際に目標となる目標レンズ位置を決定する目標レンズ位置決定手段と、
    前記フォーカスレンズの現在レンズ位置から前記目標レンズ位置が存在する方向に前記焦点評価値を取得する複数の取得レンズ位置を決定する焦点評価値取得タイミング決定手段と、
    前記各取得レンズ位置で前記焦点評価値を取得するために前記現在レンズ位置から前記目標レンズ位置が存在する方向に前記フォーカスレンズを光軸方向に駆動するスキャン手段と、
    取得された前記焦点評価値に基づいて合焦レンズ位置を予測し、予測合焦レンズ位置を決定する予測合焦レンズ位置決定手段と、
    前記予測合焦レンズ位置が決定されると、前記スキャン手段によるフォーカスレンズの駆動を中止し、前記フォーカスレンズを、前記スキャン手段によるレンズの駆動方向と同じ方向に駆動して前記予測合焦レンズ位置まで移動させる移動手段とを備え、
    前記予測合焦レンズ位置決定手段は、取得された前記焦点評価値に基づき算出される、前記フォーカスレンズのレンズ位置に対応する焦点評価値により形成される山形形状の特性曲線の傾きが、連続して少なくとも2回下降した場合に、前記傾きから前記合焦レンズ位置を予測すると共に、前記予測した合焦レンズ位置を前記傾きから求めた下降率に基づいて補正し、補正後の合焦レンズ位置を前記予測合焦レンズ位置として決定することを特徴とする自動合焦制御装置。
  2. 前記予測合焦レンズ位置決定手段は、前記フォーカスレンズを前記現在レンズ位置から前記目標レンズ位置に向かってのスキャン中に、前記目標レンズ位置を超えるまで駆動させるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記スキャン手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記焦点評価値取得タイミング決定手段により決定された取得レンズ位置にフォーカスレンズを駆動するモードから、前記目標レンズ位置を超えて前記焦点評価値を取得するモードに切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の自動合焦制御装置。
  3. 前記目標レンズ位置決定手段は、前記フォーカスレンズから前記被写体までの距離を設定して設定された距離に対応して前記目標レンズ位置を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動合焦制御装置。
  4. 前記目標レンズ位置決定手段は、前記被写体までの距離を測距する測距センサであることを特徴とする請求項3に記載の自動合焦制御装置。
  5. 前記目標レンズ位置決定手段は、前記被写体までの距離を手動により指定する指定手段であることを特徴とする請求項3に記載の自動合焦制御装置。
  6. 前記目標レンズ位置決定手段は、前記被写体に対するデフォーカス量に基づき前記被写体までの距離を測距する測距センサであることを特徴とする請求項3に記載の自動合焦制御装置。
  7. 前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記各取得レンズ位置のうち互いに隣接する取得レンズ位置の間隔が前記目標レンズ位置に近づくに伴って小さくなるように前記取得レンズ位置を決定することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の自動合焦制御装置。
  8. 前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記現在レンズ位置が前記目標レンズ位置に対して小さい場合には、前記合焦レンズ位置の数値が大きい方向から小さい方向に向かって前記各取得レンズ位置を決定することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の自動合焦制御装置。
  9. 前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記現在レンズ位置が前記目標レンズ位置に対して大きい場合には、前記合焦レンズ位置の数値が小さい方向から大きい方向に向かって前記各取得レンズ位置を決定することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の自動合焦制御装置。
  10. 前記焦点評価値取得タイミング決定手段は、前記取得レンズ位置に対応する取得時間を決定することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の自動合焦制御装置。
  11. 前記スキャン手段による前記フォーカスレンズの前記現在レンズ位置から前記目標レンズ位置が存在する方向に駆動する方向が、メカニカル駆動機構に基づくバックラッシュの存在しない方向に対応していることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の自動合焦制御装置。
  12. 請求項1に記載の自動合焦制御装置を有する電子撮像装置。
  13. 請求項1に記載の自動合焦制御装置を有するデジタルスチルカメラ。
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