JP2018035342A - 硬化性組成物、硬化物、発光装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[2]前記重合性化合物(A)が、環状エーテル化合物および重合性二重結合含有化合物から選ばれる少なくとも1種を含む前記[1]の硬化性組成物。
[3]前記環状エーテル化合物が、エポキシ化合物およびオキセタン化合物から選ばれる少なくとも1種であり、前記重合性二重結合含有化合物が、(メタ)アクリロイル基含有化合物およびビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1種である前記[2]の硬化性組成物。
[4]前記化合物(C)が、エポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物および(メタ)アクリロイル基含有化合物から選ばれる少なくとも1種を含む前記[1]〜[3]のいずれか1項の硬化性組成物。
[5]前記重合開始剤(B)の含有量が、前記重合性化合物(A)100質量部に対して、0.1〜10質量部である前記[1]〜[4]のいずれか1項の硬化性組成物。
[6]E型粘度計を用いて、25℃、100rpmの条件で測定した粘度が2.5〜30.0mPa・sである前記[1]〜[5]のいずれか1項の硬化性組成物。
[7]インクジェット用組成物である前記[1]〜[6]のいずれか1項の硬化性組成物。
[8]有機EL素子封止用組成物である前記[1]〜[7]のいずれか1項の硬化性組成物。
[9]前記[1]〜[8]のいずれか1項の硬化性組成物より形成された硬化物。
[10]前記[9]の硬化物を有する発光装置。
[11]発光装置用素子が形成された基材の素子形成面に、前記素子を封止するように前記[1]〜[8]のいずれか1項の硬化性組成物を塗布して硬化することにより、前記素子を封止する工程を有する、発光装置の製造方法。
[12]発光装置用素子が形成された素子基材と発光装置用素子が形成されていない非素子基材とを貼り合わせた際に前記素子を封止できるように、非素子基材上に前記[1]〜[8]のいずれか1項の硬化性組成物を塗布する工程と、素子基材と非素子基材とを貼り合わせて前記硬化性組成物により前記素子を封止する工程と、前記硬化性組成物を硬化する工程とを有する、発光装置の製造方法。
本発明の硬化性組成物は、
(A)20℃における飽和蒸気圧が0.1kPa未満である重合性化合物と、
(B)重合開始剤と、
(C)重合性基、および前記化合物(A)と反応する基から選ばれる少なくとも1種の基を有し、20℃における飽和蒸気圧が0.1〜20kPaである化合物と
を含有する。
上記各成分をそれぞれ成分(A)、成分(B)、成分(C)とも記載する。
重合性化合物(A)は、20℃における飽和蒸気圧が0.1kPa未満であり、すなわち、20℃における飽和蒸気圧を有さないか、0kPaを超えて0.1kPa未満である。このような態様であれば、重合性化合物(A)を含む硬化性組成物を塗布・硬化させて、硬化膜を良好に形成することができる。化合物の飽和蒸気圧測定には、例えば静止法を用いることができる。20℃に保たれ、真空に引いたチャンバ内に測定対象の化合物を投入し、蒸発平衡状態に達した時のチャンバの圧力を測定することで、前記化合物の飽和蒸気圧を計測することができる。
重合開始剤(B)としては、例えば、カチオン重合開始剤、ラジカル重合開始剤が挙げられる。重合開始剤(B)の種類は、重合性化合物(A)等の重合形態に応じて適宜選択することができる。本発明の硬化性組成物としては、光硬化型でも熱硬化型でもよいが、素子の劣化を防ぐという観点から、光硬化型が好ましい。
化合物(C)は、硬化性組成物の濡れ広がり性を向上させる。
成分(C)の、20℃における飽和蒸気圧は、0.1〜20kPaであり、好ましくは0.1〜15kPa、より好ましくは0.1〜10kPa、さらに好ましくは0.2〜10kPaである。飽和蒸気圧は、前記静止法を用いて測定することができる。このような態様であると、硬化性組成物を塗布後、成分(C)を速やかに蒸発除去することができ、したがって硬化膜中での成分(C)残留量を低減でき、また薄膜形成が可能である。例えば、インクジェット装置を用いて硬化性組成物を吐出後に成分(C)を蒸発除去することができ、封止層等の硬化膜をさらに薄膜化することが可能である。飽和蒸気圧が前記上限を超えると、濡れ広がり性が不足し塗布性が不良になる、インクジェットヘッドからの吐出安定性が悪化する等の傾向にある。
1分子当り2個以上の3,4−エポキシシクロヘキシル基を有する化合物(成分(A))と、1分子当り1個のエポキシ基を有する化合物(成分(C))および/または1分子当り1個のビニルエーテル基を有する化合物(成分(C))とを少なくとも含む組合せ
が好ましく、
得られる硬化性組成物の硬化性の観点から、
1分子当り2個以上の3,4−エポキシシクロヘキシル基を有する化合物(成分(A))と、1分子当り2個以上のオキセタニル基を有する化合物(成分(A))と、1分子当り1個のエポキシ基を有する化合物(成分(C))および/または1分子当り1個のビニルエーテル基を有する化合物(成分(C))とを少なくとも含む組合せ
が特に好ましい。
なお、上記各組合せにおいて、成分(A)のうち50質量%以上が、1分子当り2個以上の3,4−エポキシシクロヘキシル基を有する化合物であることが好ましい。
本発明の硬化性組成物は、さらに添加剤を含有してもよい。添加剤としては従来公知の成分が挙げられ、例えば、増感剤、シランカップリング剤、熱硬化剤、硬化遅延剤、界面活性剤、レベリング剤、イオン交換樹脂、補強剤、軟化剤、可塑剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤が挙げられる。
本発明の硬化性組成物は、例えば、ホモディスパー、ホモミキサー、万能ミキサー、プラネタリウムミキサー、ニーダー、3本ロール等の混合機を用いて、上記各成分を混合することにより製造することができる。
本発明の硬化性組成物は、(1)対象基材上での濡れ広がり性が良好であり、したがって薄膜塗布時の膜ムラを抑制でき、(2)硬化後のアウトガス発生量が少なく、また、(3)硬化後の対象基材に対する密着性に優れている。また、前記組成物は、(4)大気中での紫外線硬化性等の硬化性を担保しつつ、常温でインクジェット吐出可能である。
本発明の硬化性組成物より形成される硬化物としては例えば硬化膜が挙げられ、その厚さは、好ましくは1〜50μm、より好ましくは1〜20μm、さらに好ましくは1〜15μmである。例えばフレキシブル性が求められる用途において、硬化物の薄膜化を達成することができる。
本発明の発光装置は、本発明の硬化性組成物より形成された硬化物(硬化層または有機封止層)により封止された素子を有する。すなわち、本発明の発光装置は、発光装置用素子と、本発明の硬化性組成物より形成された、前記素子を封止している硬化物(硬化層または有機封止層)とを有する。前記素子は、有機EL素子等の発光素子であることが好ましい。
基材としてはガラス基材および樹脂基材等が挙げられ、基材の構成材料としては、例えば、無アルカリガラス等のガラス;ポリエステル、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン等の樹脂が挙げられる。
封止用基材としては、上述した基材が挙げられる。
以上の有機EL装置は、硬化層により有機EL素子が封止されていることで、素子内に水分が侵入することを低減することができる。このため、有機EL装置は、水分に起因する、ダークスポットの発生や、輝度および発光効率等の発光特性の低下を抑制することができる。
以下に実施例および比較例で用いた各成分(表1参照)を説明する。
・CEL2021P:エポキシ化合物(ダイセル社製「CEL2021P」)、3',4'−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
・CEL2081:エポキシ化合物(ダイセル社製「CEL2081」)、ε−カプロラクトン変性 3',4'−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート
・OXT−221:オキセタン化合物(東亜合成社製「OXT−221」)、
ビス[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル
・OXT−121:オキセタン化合物(東亜合成社製「OXT−121」)、
1,4-ビス[(3-エチル-3-オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン
・KAYARAD DPEA−12:アクリロイル基含有化合物(日本化薬社製「KAYARAD DPEA−12」)、エトキシ化ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
・EXA−4850−1000:エポキシ化合物
(DIC社製「EXA−4850−1000」)
・L−リモネンオキサイド:エポキシ化合物
(日本テルペン化学社製「L−リモネンオキサイド」)
・HEDOX:1,6−ビス((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)ヘキサン(Bull.Chem.Soc.Jpn,61,1653−1659(1998))
・HEDOX−E:1,6−ビス((3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ)ヘキサン(特許4941800号公報記載の重合性化合物の合成例)
〈重合開始剤(B)〉
・CPI410B:光カチオン重合開始剤(サンアプロ社製「CPI410B」)
・CPI110P:光カチオン重合開始剤(サンアプロ社製「CPI110P」)
・NCI−930:光ラジカル重合開始剤(ADEKA社製「NCI−930」)
〈化合物(C)およびその他の化合物〉
・HXO:エポキシ化合物(東レファインケミカル社製「HXO」)、
シクロヘキセンオキサイド
・CHVE:ビニルエーテル化合物(日本カーバイド社製「CHVE」)、
シクロヘキシルビニルエーテル
・CEL2000:エポキシ化合物(ダイセル社製「CEL2000」)、
1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン
・ジメチルオキセタン:オキセタン化合物 3,3−ジメチルオキセタン
・ヒドロキシエチルビニルエーテル(丸善石油化学社製)
〈界面活性剤〉
・F554:界面活性剤(DIC社製「F554」)
実施例1では、大気環境下で、35部のCEL2021P、10部のCEL2081、1部のCPI410B、55部のHXO、および0.5部のF554を混合し、硬化性組成物1を調製した。表1に示す種類および配合量の各成分を用いたこと以外は実施例1と同様に行い、硬化性組成物2〜20を調製した。
<有機EL素子の作製>
アレイ状にITO透明電極が形成されたガラス基材(日本電気硝子社製「OA−10」)と、前記ITO透明電極の一部のみが露出したコンタクトホールを有する、膜厚3μmの平坦化層とを有するアレイ基材を複数用意した。
以上のようにして、評価用有機EL素子が形成された基材を得た。
前記有機EL素子が形成された基材に対して、以下の手順にて薄膜封止層を形成した。成膜室(スパッタ室)に前記有機EL素子が形成された基材を移送し、陰極層上に、SiNxターゲットを用いてRFスパッタリング法により、膜厚100nmの無機封止層(SiNx膜)を形成した。続いて、前記有機EL素子をN2置換されたグローブボックス中に移送し、ピエゾ方式インクジェットプリンタによって、硬化性組成物1〜20を所定のパターンに吐出し、続いてウシオ電機社製UniJetE110ZHD 395nm LEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射し、製膜された硬化性組成物1〜20を硬化させ、膜厚10μmの有機封止層を形成した。成膜室(スパッタ室)に前記有機EL素子を移送し、有機封止層上に、SiNxターゲットを用いてRFスパッタリング法により、膜厚100nmの無機封止層(SiNx膜)を形成した。以上のようにして、有機EL装置を得た。
各種測定方法・評価方法について説明する。
<飽和蒸気圧の評価>
各化合物の飽和蒸気圧測定には、静止法を用いた。20℃に保たれ、真空に引いたチャンバ内に測定対象の化合物を投入し、蒸発平衡状態に達した時のチャンバの圧力を測定することで、前記化合物の飽和蒸気圧を計測した。
JIS K2283に準拠して、E型粘度計(東機産業社製「TVE22L」)を用いて、実施例および比較例で得られた硬化性組成物1〜20および各含有成分の25℃、100rpmでの粘度を測定した。
前記薄膜封止において硬化性組成物1〜20をグローブボックス中で成膜後、前記395nmLEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射した際の硬化性を確認した。照射後のタック性の有無により硬化性を判定し、照射後10秒未満で硬化した場合(タック性が消失した場合)をAA(良)、10秒〜3分未満で硬化した場合(タック性が消失した場合)をBB、3分以上硬化しない場合(タック性が有る場合)をCC(不可)と評価した。
ガラス基板上に硬化性組成物1〜20をスピンコートして膜厚10μmの塗膜を形成し、前記395nmLEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射した際の相溶性につき、目視で確認した。透明性良好なサンプルについてはAA(優)、層分離またはヘイズが発生したサンプルについてはCC(不可)と記載した。
SiNx蒸着Siウエハ上に硬化性組成物1〜20をスピンコートして膜厚10μmの塗膜を形成し、前記395nmLEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射し、硬化させた。1mm×1mm間隔に碁盤目状に100マス作成後、セロハンテープ試験により密着性測定を行った。100/100残存している場合をAA(良)、一部のマスに剥がれが発生するものの、マスに膜が残存している場合をBB(可)、0/100と残存しない場合をCC(不可)と評価した。
膜厚80μmのセルローストリアセテートフィルム上に硬化性組成物1〜20をスピンコートして膜厚10μmの塗膜を形成し、前記395nmLEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射し、耐透湿性評価サンプルを作成した。等圧法(MOCON法)により、JIS K7129Bに準じて、透湿度を測定した。測定条件は温度40℃、相対湿度100%、24時間で行った。透湿度が200g/m2・24hr未満をAA(良)、200g/m2・24hr以上をCC(不可)と評価した。
紫外線照射装置付きピエゾ方式インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから、硬化性組成物1〜20の吐出試験を行い、下記の判断基準で評価した。
AA:硬化性組成物をヘッドから吐出可能であり、
目視において全てのノズルからインクジェット吐出可能であった。
BB:硬化性組成物をヘッドから吐出可能であるが、
目視において一部のノズルからインクジェット吐出が出来なかった。
CC:硬化性組成物をヘッドから吐出の初期段階で吐出不可能であった。
ガラス基板上にSiNxを膜厚100nmで成膜した評価基板に対して、50μm×50μmピッチで、ピエゾ方式インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから、硬化性組成物1〜20のインクジェット吐出を行い、10cm角の塗布膜を作製した。さらに5分後に前記395nmLEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射し、塗布膜を硬化させた。その際、硬化膜の膜厚が10μmまたは5μmとなる様にインクジェットヘッドに印可する電圧を変化させ、吐出されるインクドット1滴の量を調整した。得られた硬化膜に対して以下の基準で評価を行った。
・AA(優) :目視にて塗布膜ムラが観察されない。
・BB(良) :目視にて部分的な膜厚変化による塗布膜ムラが観察される。
・CC(可) :目視にて部分的な未塗布箇所が観察される。
・DD(不可):目視にて全面に未塗布箇所が観察され、一様な塗膜とならない。
硬化物のアウトガスはTDS−GC/MS法により測定した。
Siウエハ上に硬化性組成物1〜20をスピンコートして膜厚10μmの塗膜を形成し、前記395nmLEDランプを用いて露光量1000mJ/cm2を照射し、硬化させた。その後、得られた試験片を一定の大きさに切断した基板片をガラスチューブ内に封入し、230℃に加熱し、発生ガスをGC/MS装置により分析した。発生したガスの総量を計測し、以下の基準で評価を行った。
・AA(優) :発生したガスの総量が、硬化膜の重量に対し0.5%未満である。
・CC(不可):発生したガスの総量が、硬化膜の重量に対し0.5%以上である。
上記で得られたそれぞれの有機EL装置について、85℃85%湿熱条件下で100h保管した後、順方向電流を10mA/cm2で2mm角の発光部に通電し、発光部の発光外観(非点灯部:ダークスポット)を観察した。下記基準に基づき、評価した。
・AA(優):2mm角の発光部内に、
直径0.1mm以上のダークスポットが観察されない。
・CC(不可):2mm角の発光部内に、
直径0.1mm以上のダークスポットが1箇所以上観察される。
Claims (12)
- (A)20℃における飽和蒸気圧が0.1kPa未満である重合性化合物と、
(B)重合開始剤と、
(C)重合性基、および前記化合物(A)と反応する基から選ばれる少なくとも1種の基を有し、20℃における飽和蒸気圧が0.1〜20kPaである化合物と
を含有し、前記化合物(C)の含有量が、前記化合物(A)100質量部に対して、35〜1200質量部である、硬化性組成物。 - 前記重合性化合物(A)が、環状エーテル化合物および重合性二重結合含有化合物から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1の硬化性組成物。
- 前記環状エーテル化合物が、エポキシ化合物およびオキセタン化合物から選ばれる少なくとも1種であり、前記重合性二重結合含有化合物が、(メタ)アクリロイル基含有化合物およびビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1種である請求項2の硬化性組成物。
- 前記化合物(C)が、エポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物および(メタ)アクリロイル基含有化合物から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1〜3のいずれか1項の硬化性組成物。
- 前記重合開始剤(B)の含有量が、前記重合性化合物(A)100質量部に対して、0.1〜10質量部である請求項1〜4のいずれか1項の硬化性組成物。
- E型粘度計を用いて、25℃、100rpmの条件で測定した粘度が2.5〜30.0mPa・sである請求項1〜5のいずれか1項の硬化性組成物。
- インクジェット用組成物である請求項1〜6のいずれか1項の硬化性組成物。
- 有機EL素子封止用組成物である請求項1〜7のいずれか1項の硬化性組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項の硬化性組成物より形成された硬化物。
- 請求項9の硬化物を有する発光装置。
- 発光装置用素子が形成された基材の素子形成面に、前記素子を封止するように請求項1〜8のいずれか1項の硬化性組成物を塗布して硬化することにより、前記素子を封止する工程を有する、発光装置の製造方法。
- 発光装置用素子が形成された素子基材と発光装置用素子が形成されていない非素子基材とを貼り合わせた際に前記素子を封止できるように、非素子基材上に請求項1〜8のいずれか1項の硬化性組成物を塗布する工程と、素子基材と非素子基材とを貼り合わせて前記硬化性組成物により前記素子を封止する工程と、前記硬化性組成物を硬化する工程とを有する、発光装置の製造方法。
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