JP2018034563A - デッキボード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷室の収納スペースに物を出し入れ自在な蓋として機能させつつ、リヤシートのシートバックを前方に倒して荷室空間を拡張したとき、シートバックの背面を広範囲に亘って覆えるデッキボード構造を提供する。
【解決手段】デッキボード構造1は、デッキボード2と、回動部材3と、屈曲部25とを備える。デッキボード2は、車両の床面上に着脱自在なリヤシート50の下方から後方の荷室10に亘って配置され、荷室10の床面との間に間隔を開けて支持される。回動部材3は、デッキボード2の前端部を支点にして、デッキボード2を回動させる。屈曲部25は、デッキボード2の回動部材3よりも後方を起点にして、デッキボード2の起点よりも後方部分2rを上方に折り曲げる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のリヤシートの後方に設けられる荷室の収納スペースを覆うデッキボード構造に関する。特に、荷室の収納スペースに物を出し入れ自在な蓋として機能させつつ、リヤシートのシートバックを前方に倒して荷室空間を拡張したとき、シートバックの背面を広範囲に亘って覆えるデッキボード構造に関する。
自動車などの車両には、リヤシートの後方に荷室を備える車両がある。この車両では、荷物の積載スペースを確保するために、リヤシートのシートバックを前倒し可能な構造を採用していることが多い。即ち、この車両では、シートバックを前方に倒してリヤシートを折り畳むことで、荷室空間を拡張できる。
例えば、特許文献1には、リヤシートの後方にデッキボードが配置され、荷室の床部分がデッキボードで構成されたリヤデッキ部の構造が記載されている(図1,図2参照)。このデッキボードは、その下の物入れボックスの蓋として機能する。デッキボードは、リヤシートのシートクッションよりも後方に位置する前端部にヒンジが設けられており、その前端部を支点にして前後へ回動自在に支持されている。このリヤデッキ部の構造では、リヤシートのシートバックを前方に倒したとき、デッキボードを回動させてシートバックの背面に載せられている。
特開2001−328570号公報
デッキボードの回動の支点である前端部(ヒンジ)がリヤシートのシートクッションよりも後方に設けられているため、リヤシートと支点との間の距離が長い。そのため、リヤシートのシートバックを前方に倒して荷室空間を拡張したとき、デッキボードをシートバックの背面に載せるように回動させても、デッキボードでシートバックの背面を広範囲に覆うことができない。
本発明の目的の一つは、荷室の収納スペースに物を出し入れ自在な蓋として機能させつつ、リヤシートのシートバックを前方に倒して荷室空間を拡張したとき、シートバックの背面を広範囲に亘って覆えるデッキボード構造を提供することにある。
本発明の一態様に係るデッキボード構造は、
車両の床面上に着脱自在なリヤシートの下方から後方の荷室に亘って配置され、前記荷室の床面との間に間隔を開けて支持されるデッキボードと、
前記デッキボードの前端部を支点にして、前記デッキボードを回動させる回動部材と、
前記デッキボードの前記回動部材よりも後方を起点にして、前記デッキボードの前記起点よりも後方部分を上方に折り曲げる屈曲部とを備える。
上記デッキボード構造は、デッキボードの支点である回動部材がリヤシートの下方に位置することで、支点がリヤシートの後方にある従来に比べて、リヤシートのシートバックを前方に倒して荷室空間を拡張したとき、リヤシートと支点との距離を短くできるため、従来とデッキボードの長さが同じ場合でも、シートバックの背面を広範囲に亘って覆える。また、上記支点がリヤシートの下方に位置することで、従来に比べてデッキボードの長さを長くできるため、リヤシートのシートバックを前方に倒して荷室空間を拡張したとき、シートバックの背面をより一層広範囲に亘って覆える。
上記デッキボード構造は、シートバックを起こした通常の状態としてリヤシートを利用するときは、デッキボードを荷室の収納スペースに物を出し入れ自在な蓋として機能させられる。また、デッキボードの回動部材がリヤシートの下方にあるものの回動部材の後方に屈曲部を備えることで、リヤシートを上記通常の状態として利用するときでもデッキボードの上記後方部分を上方に折り曲げられるため、荷室空間をデッキボードの下の空間の分だけ拡張できる。
実施形態1に係るデッキボード構造のデッキボードが後方回動状態にあるときの概略を示す縦断面図である。 実施形態1に係るデッキボード構造のデッキボードが前方回動状態にあるときの概略を示す縦断面図である。 実施形態1に係るデッキボード構造のデッキボードが上方回動状態にあるときの概略縦断面図である。 実施形態1に係るデッキボード構造のデッキボードが後方回動状態にあるときの車両後方から見た概略図である。
本発明のデッキボード構造の実施形態を、図面を参照しつつ以下に説明する。まず、デッキボード構造が設けられる車両の荷室の概要を図1,図2,図4を参照して説明し、その後、デッキボード構造1の詳細を図1〜図4を参照しつつ説明する。以下の説明において、「前」とは車両の前側(図1〜図3の紙面左側、図4の紙面奥側)、「後」とは車両の後側(図1〜図3の紙面右側、図4の紙面手前側)、「上」とは車両の上側(図1〜図4の紙面上側)、「下」とは車両の下側(図1〜図4の紙面下側)、「左」とは車両の左側(図1〜図3の紙面手前側、図4の紙面左側)、「右」とは車両の右側(図1〜図3の紙面奥側、図4の紙面右側)をいう。図中の同一符号は同一名称物を示す。
〔車両の荷室〕
車両の荷室10は、車内後方に設けられ、荷物などを積載する(図1)。この荷室10は、車室の後方に設置されたシートバック52(後述)が起こされた状態のリヤシート50(図1の二点鎖線で示す)と、リヤシート50の下方のリヤフロアパネル60と、リヤシート50の後方のバックドア70(同図二点鎖線で示す)と、リヤシート50の上方のルーフ80と、リヤシート50の後方左右の側壁90(図4)と、で囲まれて構成される。この荷室10は、図1の実線で示すようにシートバック52を前方に倒すことで拡張可能である。この荷室10に、実施形態に係るデッキボード構造1が設けられる。
[リヤシート]
リヤシート50は、着座する乗員の座面となるシートクッション51と、乗員の背中を支えるシートバック52と、乗員の頭部を支えるヘッドレスト53とを有し、シートバック52を前方に倒すことが可能な可倒式シートである。リヤシート50は、シートクッション51を前後にスライド可能なスライド式でもよいし、スライドできない固定式のいずれでもよい。リヤシート50は、フロントシート(図示せず)の後方に設置され、図1の二点鎖線で示すようにシートバック52が起こされた状態では座席として使用されると共に、その前方の車室と荷室10との仕切りとなる。リヤシート50は、図1の実線に示すようにシートバック52が前方に倒された状態では、シートバック52の背面521上を荷室空間として利用できて荷室空間を拡張できる。リヤシート50は、リヤフロアパネル60のシート載置エリア61(後述)に設置され、ここでは、シートクッション51の後端(スライド式の場合、後退限)がリヤフロアパネル60のスロープ部631(後述)の上方に位置する。リヤシート50は、車幅方向に2つ並んで配置されており、個々のリヤシート50が独立して前倒し可能なセパレートシートである。リヤシート50は個々のシートが一連のベンチシートであってもよい。
可倒式シートの機構は、例えば、ダイブダウン機構(「チルトダウン機構」とも呼ばれる)、シングルフォールディング機構(「シートバックフォールディング機構」とも呼ばれる)、及びダブルフォールディング機構などが挙げられる。ダイブダウン機構は、図1に示すように、シートバック52を前方に倒してシートクッション51上に折り畳んだ状態でフロントシートとの間の乗員の足元スペースに沈み込むように格納できる機構である。シングルフォールディング機構は、シートバック52だけを前方に倒すだけの機構であり、ダブルフォールディング機構は、シートクッション51を前方に跳ね上げてからシートバック52を前方に倒す機構である。これらの機構は、公知の技術を適用できる。ここでは、リヤシート50は、ダイブダウン機構を備える。シートバック52を前方に倒して折り畳んだ状態で足元スペースに格納したとき、シートバック52の背面521は、シート載置エリア61とほぼフラットな状態となるように構成されている。
[リヤフロアパネル]
リヤフロアパネル60は、車室及び荷室10の床面を構成する。リヤフロアパネル60の上面には、カーペットなどの化粧シート(図示せず)が敷かれている。リヤフロアパネル60は、リヤシート50が設置されるシート載置エリア61と、シート載置エリア61の前方で乗員の足元スペースを構成するフットエリア62と、シート載置エリア61の後方で後述のデッキボード2に覆われる収納エリア63とを有する。シート載置エリア61は、シート載置エリア61と前方に倒されたシートバック52の背面521(図1実線、図2)とが略フラットとなるように、フットエリア62よりも高い位置に形成されている。収納エリア63は、シート載置エリア61(前方に倒されたシートバック52の背面521(図1実線、図2))よりも低い位置に形成されている。収納エリア63には、前方側から後方側に向かって順に、スロープ部631、平面部632、収納凹部633が一連に形成されている。スロープ部631は、前方側から後方側に向かって高さが低くなるように傾斜している。平面部632は、略水平面で形成されている。収納凹部633は、荷物を収納可能で、平面部632よりも低い位置に底が形成されていて、取り外し可能な蓋部634で覆われている。蓋部634を取り付けて収納凹部633を閉じているときは、蓋部634と平面部632とが略面一で、収納エリア63のスロープ部631を除く略全面を略水平面にできる。収納エリア63の後端部には、ロアバックパネル71が配置され、このロアバックパネル71にリヤバンパ72が取り付けられている。ロアバックパネル71の上端が平面部632とほぼ同じ高さに形成されている。荷室10の開口下端が平面部632と面一になっており、蓋部634を閉じた状態で掃き出し式の開口が形成されている。
[バックドア・ルーフ・側壁]
バックドア70は、荷室10の後方壁部を構成する。このバックドア70は、跳ね上げ式であり、ルーフ80の後端部に回動自在に支持されている。バックドア70が閉じられたとき、バックドア70の下端部がロアバックパネル71に接する。ロアバックパネル71には、バックドア70をロックするストライカ(図示せず)が取り付けられている。バックドア70は、跳ね上げ式に限らず、横開き式や観音開き式であってもよい。ルーフ80は、荷室10の天井を構成し、上述のようにバックドア70を支持する後端部を有する。左右の側壁90は、荷室10の左右の側壁を構成する。この左右の側壁90には、デッキボード2の側縁部が載置される支持部91が荷室内側に張り出すように形成されている(図4)。この支持部91により、デッキボード2の裏面22と収納エリア63との間に間隔が設けられ、その間を収納スペースに利用できる。支持部91の高さは、デッキボード2を載置したとき、デッキボード2の表面21とシート載置エリア61とが略面一になる程度の高さとすることが挙げられる。
《実施形態1》
〔デッキボード構造〕
図1〜図4を参照して、実施形態1に係るデッキボード構造1を説明する。デッキボード構造1は、荷室10の床面(収納エリア63)との間に間隔を開けて支持されるデッキボード2を備える。デッキボード構造1の特徴の一つは、デッキボード2の前端部を所定の位置に支持して、その前端部を支点にデッキボード2を回動させる回動部材3と、デッキボード2の特定の部分を特定の状態に屈曲させる屈曲部25とを備える点にある。以下、各構成を詳細に説明する。
[デッキボード]
デッキボード2は、回動部材3と屈曲部25とにより、主として、収納エリア63との間に間隔を開けて支持される後方回動状態と、後方回動状態のデッキボード2を回動部材3で前方に回動させた前方回動状態と、後方回動状態のデッキボード2の一部を屈曲部25で上方へ折り曲げた上方回動状態の3つの状態を取り得る。以下、後方回動状態を基準状態として、後方回動状態、前方回動状態、上方回動状態を順に説明する。
(後方回動状態)
後方回動状態のデッキボード2は、リヤシート50の下方から後方の荷室10に亘って配置され、その裏面22と収納エリア63との間に収納スペースを形成するとともに、その表面21を収納スペースの積載面とする。即ち、デッキボード2は、荷室10をその上下に2つの空間に仕切る。荷室空間は、図1の二点鎖線で示すようにリヤシート50のシートバック52を起こしたときは、リヤシート50によりその前方の車室と仕切られ、図1の実線で示すようにシートバック52を前方に倒したときは、シートバック52の上方まで拡張される。デッキボード2の前端部は、シートバック52が起こされたリヤシート50(図1二点鎖線)の下方のリヤフロアパネル60に後述の回動部材3で回動自在に支持される。この前端部は、シートクッション51の後端(スライド式の場合、後退限)よりも前方に設けられている。デッキボード2の両側縁部は、図4に示すように、左右の側壁90の支持部91に載置されて支持される。デッキボード2の表面21は、略水平面であり、デッキボード2の表面21の高さは、シート載置エリア61と前方に倒されたシートバック52(図1実線)の背面521と略同じ高さ(略フラット)である。デッキボード2の裏面22と収納エリア63との間の空間は、後部が開口している。図4では、分かり易くするために適宜ハッチングを付している。
デッキボード2は、後述の屈曲部25よりも前方の前方部分2fと、屈曲部25よりも後方の後方部分2rとを備える。前方部分2fと後方部分2rとは、互いに共通する1枚の板状部材で構成されていてもよいし、互いに異なる複数枚の板状部材で構成してもよい。後者の場合、板状部材同士を連結部材(例えばヒンジなど)で連結することが挙げられる。デッキボード2は、個々のリヤシート50の幅に合わせて、車幅方向に2分割されていてもよい。それにより、リヤシート50の左右一方のシートバック52のみを前方に倒して荷室空間を拡張すると共に、左右に分割されたデッキボードを個々に回動でき、荷室の左右でデッキボードの回動状態を異ならせることができる。即ち、荷室の左右でタイプが異なる荷室を形成できる。ここでは、デッキボード2は、1枚の板状部材で構成されている。デッキボード2の材質は、例えばポリプロピレン(PP)などの樹脂が挙げられる。
デッキボード2の裏面22には、主に後述する前方回動状態のときのために、汚れ防止シート40が取り付けられていることが好ましい(図1、図2)。汚れ防止シート40は、デッキボード2の前後方向に沿って取り付けられており、デッキボード2の裏面22と収納エリア63との間に収納されている。汚れ防止シート40の一端は、デッキボード2の後端側に固定され、汚れ防止シート40の他端は、デッキボード2の前端側に留め具41によって着脱自在に貼り付けられている。留め具41は、例えば、面ファスナーなどが挙げられる。汚れ防止シート40の材質は、防汚・防水性能に優れる材質であることが好ましく、例えば、塩化ビニル(PVC)などの樹脂やゴムが挙げられる。その他、ナイロンやポリエステルなどの生地表面にPVCをコーティングしたものでもよい。
(前方回動状態)
前方回動状態のデッキボード2は、収納エリア63の上方を開放させて後方回動状態時に仕切られていたデッキボード2の下側の扁平な空間とその上側の大空間とを一連にすると共に、リヤシート50で仕切られていた荷室空間を前方に倒されたシートバック52の上方まで拡張する(図2)。デッキボード2は、その前端部を支点に回動部材3により回動して、前方に倒されたシートバック52の背面521上に載せられている。デッキボード2の前端部の支持箇所が、前方に倒す前のリヤシート50の下方であるため、前方に倒す前のリヤシート50の後方である場合に比較して、デッキボード2でシートバック52の背面521を広範囲に亘って覆うことができる。デッキボード2は、前方に倒されたシートバック52の背面521にほぼ沿っている。デッキボード2の裏面22は積載面に利用できる。
汚れ防止シート40は、図2に示すように、汚れ防止シート40の他端をデッキボード2から取り外して、前方に延ばすことで、デッキボード2で覆われないシートバック52の残りの部分を覆う。それにより、荷室10に積載した荷物などでシートバック52の背面521が汚れたり損傷したりすることを抑制できる。このとき、荷室10の積載面は、汚れ防止シート40と、デッキボード2の裏面22と、収納エリア63とで構成される。
(上方回動状態)
上方回動状態のデッキボード2は、収納エリア63の上方を開放させて後方回動状態時に仕切られていたデッキボード2の下側の扁平な空間とその上側の大空間とを一連にする(図3)。デッキボード2は、後述する屈曲部25を起点にして、起点よりも後方部分2rを上方に折り曲げている。デッキボード2の後端部は、起こされたシートバック52上のヘッドレスト53に引っ掛け具により引っ掛けられ、デッキボード2の後方部分2rは、起こされたシートバック52の背面521に略平行に沿っている。それにより、デッキボード2が倒れることを防止して、荷室10の収納エリア63の上方を開放できる。そのため、後方回動状態時に比べて、高さの高い荷物を積載できる。このとき、収納凹部633を覆う蓋部634を取り外して収納凹部633を開けば、収納凹部633の深さの分だけ、より高さの高い荷物を荷室10に積載できる。引っ掛け具は、例えば、汚れ防止シート40の留め具41を利用してもよいし、別途デッキボード2の後端部などに取り付けた紐などの線状体42と線状体42の先に連結するフック(図示略)とを備えるものを利用してもよい。図3では、説明の便宜上、汚れ防止シート40を省略している。
[回動部材]
回動部材3は、デッキボード2の前端部を支点にして、デッキボード2を回動させる。回動部材3による回動範囲は、後方回動状態と前方回動状態との間が挙げられる。回動部材3の固定箇所は、シートクッション51の後端(スライド式の場合、後退限)よりも前方である。回動部材3の種類は、後方回動状態と前方回動状態とにデッキボード2を回動できれば、特に限定されない。ここでは、回動部材3は、ヒンジで構成している。なお、回動部材3は、例えば、ピンで構成してもよい。その場合、ピンはデッキボートの前端部における左右側面にその外側に突出するように設け、左右の支持部91(図4)には支持部91の表面から上方に突出する突出片を設け、その突出片にピンを回動自在に支持する切欠を設けることが挙げられる。
[屈曲部]
屈曲部25は、デッキボード2における回動部材3よりも後方位置を起点にして、その起点の後方部分2rを上方に折り曲げ自在とする箇所である。屈曲部25のデッキボード2における左右方向の形成範囲は、デッキボード2の左右方向の全域に亘る範囲である。屈曲部25のデッキボード2における前後方向の形成箇所は、屈曲部25を起点に後方部分2rを上方に折り曲げてシートバック52の背面521に略平行にしたとき、シートバック52の背面521と後方部分2rの表面21との間の間隔が極力短くなる位置とすることが好ましい。上記間隔が短いほど、上方回動状態のときに、後方回動状態時におけるデッキボード2の裏面22と収納エリア63(平面部632及び蓋部634)との空間を略全域に亘って利用し易い。屈曲部25のデッキボード2における前後方向の形成箇所は、例えば、シートクッション51の後端(スライド式の場合、後退限)の少し後方や、シートバック52の背面521の延長線がデッキボード2の表面21に交差する箇所の少し後方が挙げられる。更に、シートクッション51の後端と上記交差する箇所とを比較したとき、より後方に位置する方の少し後方とすることが挙げられる。屈曲部25の数は、ここでは一つである。屈曲部25は、デッキボード2の表面21に形成した切欠により形成された局所的に厚みの薄い薄肉部で構成している。
なお、屈曲部25は、デッキボード2を前後に並列する複数の板状部材で構成した場合、その板状部材同士を連結するヒンジで構成してもよい。また、屈曲部25の数は、複数でもよい。屈曲部25の数を複数とする場合、複数の屈曲部25の数とその形成箇所とは、屈曲部25を起点に後方部分2rを上方に折り曲げてシートバック52の背面521に略平行にしたときに上記間隔が極力短くなるように適宜選択するとよい。
〔作用効果〕
上述した実施形態1のデッキボード構造1は、以下の作用効果を奏することができる。
(1)回動部材3(支点)がリヤシート50の下方に位置することで、回動部材3がリヤシート50の後方にある従来に比べて、リヤシート50と支点との距離を短くできるため、デッキボード2の長さが従来と同じ場合でも、図2に示す前方回動状態のとき、シートバック52の背面521を広範囲に亘って覆える。また、支点がリヤシート50の下方に位置することで、デッキボード2の長さを従来に比べて長くできるため、前方回動状態のとき、シートバック52の背面521をより一層広範囲に亘って覆える。
(2)後方回動状態(図3二点鎖線)で、かつシートバック52を起こした通常の状態としてリヤシート50(図3)を利用するとき、デッキボード2の裏面22の下の収納スペースに背の低い荷物などを収納できる。回動部材3がリヤシート50の下方にあるものの、回動部材3の後方に屈曲部25を備えることで、後方回動状態(図3二点鎖線)から上方回動状態(図3実線)にできるので、デッキボード2の後方部分2rを上方へ折り曲げることで収納スペースから荷物を出し入れし易い。また、この収納スペースの後部が開口しているため、その開口に手を差し入れてデッキボード2を持ち上げ易く、更にデッキボード2の後方部分2rを持ち上げなくても、開口から荷物を出し入れすることもできる。更に、後方回動状態(図3二点鎖線)から上方回動状態(図3実線)とすることで、荷室空間をデッキボード2の下の空間の分だけ拡張できる。
(3)後方回動状態(図1)で、かつ図1の実線で示すようにリヤシート50のシートバック52を前方に倒して荷室空間を拡張したときは、シートバック52の背面521と、シート載置エリア61とデッキボード2の表面21とでフラットな積載面が構成される。このフラットな積載面を有する荷室10は、長尺な荷物を積み込む場合に、荷室10の後部開口から荷物を積載面に滑らせて押し入れたり、引き出したりでき、荷物の出し入れをスムーズに行うことができる。
(4)前方回動状態(図2実線)のとき、蓋部634で収納凹部633を閉じれば、スロープ部631を除いて収納エリア63の略全面がほぼ水平面であり、荷室10の開口下端との間に段差のない掃き出し式の開口を形成できる。この掃き出し式の開口を備えることで、荷室の開口までの高さ(ローディングハイト)が低く、例えば、自転車や重たい荷物の積み込み及び積み下ろしを容易に行うことができる。更に、自転車などをシートバック52の背面521側まで押し入れるときには、収納凹部633に嵌り込むことなく、スロープ部631により収納エリア63とシート載置エリア61との間に形成された回動部材3の取り付け箇所の段差(回動部材3の高さ分の段差)を容易に乗り越えることができる。また、デッキボード2の裏面22と収納エリア63とが積載面となるため、汚れた荷物を積み込む場合、デッキボード2の表面21を汚すことがない。更に、汚れ防止シート40を前方に延ばし、デッキボード2で覆われないシートバック52の残りの部分を汚れ防止シート40で覆うことで、自転車などの長尺の荷物を積み込んでも、リヤシート50が汚れることを抑制できる。従って、デッキボード2を前方回動状態(図2実線)から後方回動状態(図2二点鎖線)に戻した場合に、デッキボード2の表面21によって構成される積載面を清潔に保つことができると共に、室内を快適に保つことができる。
(5)前方回動状態(図2実線)や上方回動状態(図3実線)のとき、蓋部634を取り外して収納凹部633を開ければ、収納凹部633の深さの分、高さ方向の荷室空間を拡張でき、高さのより高い荷物を積み込むことができる。
(6)後方回動状態(図1実線、図2二点鎖線、図3二点鎖線)のとき、汚れ防止シート40を荷室10の後部開口から室外に引き出すこともできる。そうすれば、リヤバンパ72などの部材を汚れ防止シート40で覆うことができ、荷物を積み込む際に、リヤバンパ72などの部材が傷つくことを抑制できる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のデッキボード構造は、リヤシートの後方に荷室を備える自動車に好適に利用できる。
1 デッキボード構造
2 デッキボード
2f 前方部分 2r 後方部分
21 表面 22 裏面
25 屈曲部
3 回動部材
40 汚れ防止シート 41 留め具 42 線状体
10 荷室
50 リヤシート
51 シートクッション
52 シートバック 521 背面
53 ヘッドレスト
60 リヤフロアパネル
61 シート載置エリア
62 フットエリア
63 収納エリア 631 スロープ部 632 平面部 633 収納凹部
634 蓋部
70 バックドア
71 ロアバックパネル 72 リヤバンパ
80 ルーフ
90 側壁 91 支持部

Claims (1)

  1. 車両の床面上に着脱自在なリヤシートの下方から後方の荷室に亘って配置され、前記荷室の床面との間に間隔を開けて支持されるデッキボードと、
    前記デッキボードの前端部を支点にして、前記デッキボードを回動させる回動部材と、
    前記デッキボードの前記回動部材よりも後方を起点にして、前記デッキボードの前記起点よりも後方部分を上方に折り曲げる屈曲部とを備えるデッキボード構造。
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