JP2018033374A - 自走式防除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビン内に噴霧状態の薬液が入らないようにすることを課題とする。また、緊急の場合には左右の開閉扉を容易に開けることができることを課題とする。
【解決手段】キャビン内に乗降する左右の開閉扉を設け、左右の開閉扉を開閉させる左右の開閉スイッチと、左右の開閉扉を動かす左右のドアモータと、左右の開閉扉の開閉状態を検出する左右のドアセンサと、防除ブームから薬液散布を入り切りする散布スイッチを設け、左右の開閉扉が閉じていることを左右のドアセンサが検出すると、散布スイッチを入りにして散布可能な構成とし、散布中は左右の開閉スイッチを操作しても左右の開閉扉は開かない構成とし、全ての条件において左右の開閉扉を開けることが可能な緊急オープンスイッチを設けたことを特徴とする自走式防除機の構成とする。
【選択図】図8
【解決手段】キャビン内に乗降する左右の開閉扉を設け、左右の開閉扉を開閉させる左右の開閉スイッチと、左右の開閉扉を動かす左右のドアモータと、左右の開閉扉の開閉状態を検出する左右のドアセンサと、防除ブームから薬液散布を入り切りする散布スイッチを設け、左右の開閉扉が閉じていることを左右のドアセンサが検出すると、散布スイッチを入りにして散布可能な構成とし、散布中は左右の開閉スイッチを操作しても左右の開閉扉は開かない構成とし、全ての条件において左右の開閉扉を開けることが可能な緊急オープンスイッチを設けたことを特徴とする自走式防除機の構成とする。
【選択図】図8
Description
本発明は、圃場で作物に農薬等の薬剤を散布する自走式防除機に関する。
自走式防除機は、下記の特許文献1に記載の如く、操作席の周辺にキャビンを構成する技術がある。
操作席の周囲をキャビンを覆う構成としているものの、乗降用の開閉ドアを閉め忘れるとキャビン内に噴霧状態の薬液が入り込んでくる。
本発明の目的は、キャビン内に噴霧状態の薬液が入り込んでくることを防止することである。また、緊急のときには乗降用の開閉ドアを容易に開けることができるようにすることを課題とする。
上記従来の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、走行車体(2)にオペレータ操縦室となるキャビン(20)と、
左右方向に延びる薬液散布姿勢、及びキャビン(20)の側方を前後方向に延びる収納姿勢に切り替え可能にした構成した防除ブーム(40)と、
前記キャビン(20)の後方に薬剤タンク(30)を備え、
左右前輪(6,6)及び左右後輪(7,7)で走行可能な自走式防除機において、
前記キャビン(20)内に乗降する左右の開閉扉(25L,25R)を設け、左右の開閉扉(25L,25R)を開閉させる左右の開閉スイッチ(70L,70R)と、左右の開閉扉(25L,25R)を動かす左右のドアモータ(74L,74R)と、左右の開閉扉(25L,25R)の開閉状態を検出する左右のドアセンサ(71L,71R)と、前記防除ブーム(40)から薬液散布を入り切りする散布スイッチ(72)を設け、
前記左右の開閉扉(25L,25R)が閉じていることを前記左右のドアセンサ(71L,71R)が検出すると、前記散布スイッチ(72)を入りにして散布可能な構成とし、散布中は前記左右の開閉スイッチ(70L,70R)を操作しても左右の開閉扉(25L,25R)は開かない構成とし、全ての条件において左右の開閉扉(25L,25R)を開けることが可能な緊急オープンスイッチ(84)を設けたことを特徴とする自走式防除機とする。
左右方向に延びる薬液散布姿勢、及びキャビン(20)の側方を前後方向に延びる収納姿勢に切り替え可能にした構成した防除ブーム(40)と、
前記キャビン(20)の後方に薬剤タンク(30)を備え、
左右前輪(6,6)及び左右後輪(7,7)で走行可能な自走式防除機において、
前記キャビン(20)内に乗降する左右の開閉扉(25L,25R)を設け、左右の開閉扉(25L,25R)を開閉させる左右の開閉スイッチ(70L,70R)と、左右の開閉扉(25L,25R)を動かす左右のドアモータ(74L,74R)と、左右の開閉扉(25L,25R)の開閉状態を検出する左右のドアセンサ(71L,71R)と、前記防除ブーム(40)から薬液散布を入り切りする散布スイッチ(72)を設け、
前記左右の開閉扉(25L,25R)が閉じていることを前記左右のドアセンサ(71L,71R)が検出すると、前記散布スイッチ(72)を入りにして散布可能な構成とし、散布中は前記左右の開閉スイッチ(70L,70R)を操作しても左右の開閉扉(25L,25R)は開かない構成とし、全ての条件において左右の開閉扉(25L,25R)を開けることが可能な緊急オープンスイッチ(84)を設けたことを特徴とする自走式防除機とする。
請求項2に記載の発明は、前記緊急オープンスイッチ84を入り操作すると、前記左右の開閉扉25L,25Rが開くとともに前記防除ブーム(40)からの薬液散布を停止するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の自走式防除機とする。
請求項3に記載の発明は、前記緊急オープンスイッチ(84)は、ステアリングハンドル(5)の中央部に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式防除機とする。
請求項1〜3に記載の発明で、キャビン内に噴霧状態の薬液が入り込むことを防止できる。また、緊急の場合は左右の開閉扉を容易に開けることができる。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、実施例の説明においては、左右方向と前進方向を表現しているが、本発明の構成を限定するものでは無い。
本実施形態に係る自走式防除機1は、作業者等のオペレータが走行車体2に搭乗して運転操作をしながら薬剤を圃場に散布する作業車両である。自走式防除機1は、図1〜図3に示すように、走行車体2と、キャビン20と薬剤タンク30と該薬剤タンク30から供給される薬剤を圃場に散布するための防除ブーム40等から構成されている。
なお、本実施形態において、自走式防除機1の進行方向は、走行車体2の前後方向に沿った方向であり、自走式防除機1の直進時に運転座席4(図4参照)から前面ガラスGFに向かう方向である。また、走行車体2の車幅方向あるいは左右方向は、上記進行方向に対して水平に直交する方向である。また、走行車体2の上下方向は、上記進行方向に対して鉛直に直交する方向である。
走行車体2は、メインフレーム3と運転座席4とステアリングハンドル5と、前輪6と後輪7とを含む構成である。メインフレーム3は、走行車体2の前後に延長して形成されており、左メインフレーム3Lと右メインフレーム3Rから構成されている。
運転座席4は、オペレータが自走式防除機1の運転操作をする際に着座するための座席である。運転座席4の周囲の適切な位置には、防除ブーム40の開閉や薬剤の散布等の動作を制御するための操作部90が配置されている。
運転座席4の前に立設するステアリングハンドル5は、オペレータによる回動操作によって、少なくとも左右の前輪6,6を操舵することで、自走式防除機1の進行方向を変更する。すなわち、前輪6,6は、少なくともステアリングハンドル5の回動操作により操舵される操舵輪である。
前輪6と後輪7は、ボンネットBN内のエンジンの動力がトランスミッションケース内(図示せず)で適宜変速され、変速された動力が伝達されて回転駆動する。
キャビン20は、運転座席4およびその周辺の機器類、ステアリングハンドル等を囲むことで乗員室を形成するものである。キャビン20は、薬剤タンク30と防除ブーム40との間に配置されている。キャビン20は、キャビンフレーム21、キャビンルーフ22、左右の開閉扉25L、25Rなどから構成されている。
なお、前面ガラスGFの下部左右或いは片側に水の噴射ノズルとワイパーを設け、適宜に前面を拭き払えるようにすると良い。左右に設ける噴射ノズルとワイパーは、同時に使用したり交互に使用したり必要な側のみを使用したり出来るようにすると良い。
図2に示す如く、前記キャビン20の前部上部には、左右の作業灯WR1、WR2を設けている。また、前記ボンネットBNの前部には、左右の前照灯BFL、BFRを設けている。前記左右の作業灯WR1、WR2は、左右の前照灯BFL、BFRと連動させる構成とする。即ち、左右の作業灯WR1、WR2を点灯すると、左右の前照灯BFL、BFRは消灯する回路とする。これにより、同時点灯しないので、充放電性能を確保できバッテリー上がりを防止できる。
薬剤タンク30は、ブーム40から散布される薬剤溶液を収容する容器である。薬剤タンク30は、図1に示すように、キャビン20の後側に配置されている。薬剤タンク30は、平面視で図4に示すように、運転座席4の左右両側および後側を囲むようにコの字状に形成されて、メインフレーム3上に着脱可能に搭載されている。薬剤溶液は、肥料、農薬等を溶媒(例えば、水)に溶解させた液体、および、肥料、農薬等の固形分を含む液体(例えば、水)等の液状物である。
図5に示すように、防除ブーム40は、自走式防除機1の前側の左右に幅広く薬剤を散布するものである。ブーム40は、走行車体2の前側に設けられている。ブーム40は、センターブーム40aと両側方のサイドブーム40b,40bから構成されている。
センターブーム40aは、自走式防除機1の前側に配置され、走行車体2の車幅方向に水平に延在されている。また、センターブーム40aには、薬剤を霧状に噴射するノズル41aが間隔をおいて複数配設されている。
また、前記左右のメインフレーム3L,3Rには、それぞれセンターブーム左支持プレート45Lとセンターブーム右支持プレート45Rが固着されている。さらに、センターブーム左支持プレート45Lとセンターブーム右支持プレート45Rには、それぞれセンターブーム左昇降アーム40aLとセンターブーム右昇降アーム40aRの一端が取り付けられており、センターブーム左昇降アーム40aLとセンターブーム右昇降アーム40aRの他端はセンターブーム40aに連結されている。
サイドブーム40bは、走行車体2の車幅方向に延びる散布姿勢と、走行車体2の左右両側に沿う収納姿勢とに切り替え可能に、センターブーム40aの左右両側に取り付けられている。また、サイドブーム40bは、収納姿勢時に、側面視で後上方へ傾斜した姿勢で走行車体2の後側の左右両側に配置されたブーム受け85(図1)で支持される。サイドブーム40bには、薬剤を霧状に散布するノズル41bが間隔をおいて複数配設されている。
図2に示すように、空調装置で冷却風を生成するエアコン本体100は、キャビン20の天井部に配置されており、キャビン20の上部を覆うキャビンルーフ22で覆われている。これにより、エアコン本体100を防除時の飛散してくる薬液から保護できる。右の開閉扉25Rの後側には、コンデンサ48を設けており、右の開閉扉25Rの前側には固定の窓ガラス38Rを設けている。図3に示す符号55は、コンデンサ48の後方に配置されているレシーバドライヤである。
また、空調装置の外気導入部110は、図1に示すように、キャビンルーフ22の後部左右中央に下方に向けて設ける構成とする。これにより、防除ブーム40から遠ざかった薬液飛散の少ない後部より外気を導入可能となる。
前記左側の前方突出アーム27Lには、左支持プレート36Lを介して機体後方を監視できる左サイドバックミラー35Lが取り付けられている。
図6に示す如く、キャビン20のキャビンフレーム21を構成する後部の左右第4フレーム21bには、側方へ張り出す側部ガード50を回動固定可能に設け、この側部ガード50の外側面にゴム板等の緩衝材51をボルト51aで張り付けて、サイドブーム40bを昇降したり開閉したりする際に撓むサイドブーム40bを受けてキャビンフレーム21に直接当たらないようにしている。ボルト51aは頭部が緩衝材51より突出しないようにする。
側部ガード50の下側には取付ブラケット67で図7に示すブーム操作スイッチボックス65を設けている。この取付ブラケット67の外側面は、側部ガード50の外側面と同一面として、緩衝材68を張り付けている。ブーム操作スイッチボックス65の位置は、収納位置のサイドブーム40bより僅かに下側で、左側の搭乗ステップ66Lから作業者がキャビン20に乗り込む際に左側のサイドブーム40bを上昇させて邪魔にならないようにするが、作業者が差し伸べる腕にサイドブーム40bが降下する危険性が無い。右側には左側の搭乗ステップ66Rを設けている。
このブーム操作スイッチボックス65には、昇降スイッチ65aと開閉スイッチ65bを設け、昇降スイッチ65aでサイドブーム40bを昇降し、開閉スイッチ65bでサイドブーム40bを水平に開閉するようにするが、昇降スイッチ65aと開閉スイッチ65bを一個の十字ジョイスチックスイッチで昇降と開閉を行えるようにしても良い。
なお、キャビン20の左右にそれぞれブーム操作スイッチボックス65を設けると、左右どちらからでもキャビン20への乗り込みが容易になる。また、符号25Lは左の開閉扉であり、符号39は固定の後窓ガラスである。左の開閉扉25Lの前側には、固定の前窓ガラス38Lを設けている。
側部ガード50の上面には、夜間作業用のウインカーランプ52を取り付けている。
なお、側部ガード50の下側に取手を設けて、乗降時に使用出来るようにすると良い。
また、ブーム操作スイッチボックス65は、回動して表面を見えやすい角度に固定できるようにしたりノブボルトで取り外せるようにしたりすると良い。
また、ブーム操作スイッチボックス65の底部には隙間を設けて侵入した水が排出されるようにすると良い。
また、側部ガード50に下後方を映すカメラを取り付けてキャビン20内のモニタで後輪7の状態を監視できるようにするも良い。
図8は、自走式防除機1を制御するブロック図である。制御は制御装置200で行う。前記左右の開閉扉25L、25Rは手動でも開閉できるが、自動でも開閉できる構成としている。左右の開閉扉25L、25Rを開閉させる左右の開閉スイッチ70L、70Rを設けている。また、左右の開閉扉71L、71Rの開閉状況を検知する左右のドアセンサ71L、71Rを設けている。そして、左右の開閉扉25L、25Rを自動で動かす左右のドアモータ74L、74Rを設けている。
また、前記防除ブーム40から薬液の散布を開始する散布スイッチ72を設けており、実際の薬液が流れていることを検知する流量センサ73を設けている。薬液タンク30から薬液を散布するのは、防除ポンプ75が駆動する。
前記散布スイッチ72を入り状態とし、前記流量センサ73が薬液の流れている状態を検出したとき、左右のドアセンサ71L、71Rにより左右の開閉扉25L、25Rが開いていることが検出されれば、左右のドアモータ74L、74Rを駆動して自動で左右の開閉扉25L、25Rを閉める構成とする。自動で左右の開閉扉25L、25Rを閉めるときには、アラーム82や音声(スピーカ83)で報知したり、表示部81に表示する構成としている。これにより、キャビン20内に薬液が入り込むことを防止でき、左右の開閉扉25L、25Rが閉まることを認識できる。
防除ブーム40から薬液を散布中においては、左右の開閉扉25L、25Rを開けるために左右の開閉スイッチ70L、70Rを操作しても、左右のドアモータ74L、74Rを作動させない構成とする。これにより、キャビン20内に薬液が入り込むことを防止できる。また、散布中においては、左右のドアロックモータ76L、76Rで左右の開閉扉25L、25Rをロックしているので、手動でも開かない構成としている。
また、前記左右のドアセンサ71L、71Rにより左右の開閉扉25L、25Rが開いていれば、散布スイッチ72を入り状態としても、散布しないように構成してもよい。この場合、散布できないことをアラームや音声で報知したり、表示部に表示する。これにより、キャビン20内に薬液が入り込むことを防止でき、左右の開閉扉25L、25Rが閉まっていないことを認識できる。
また、散布スイッチ72を切り状態として散布を終了した場合、所定時間後(数秒後)でないと左右の開閉扉25L、25Rは開かない構成とする。即ち、所定時間後に自動で開く構成とする。又は、所定時間後に左右の開閉スイッチ70L、70Rの機能を有効として再度左右の開閉スイッチ70L、70Rを操作する構成にしてもよい。これは、散布が終了した時点では、霧状態の薬液がキャビン20の周辺に漂っているからである。具体的には、左右の開閉スイッチ70L、70Rが機能するので薬液散布終了の所定時間後であり、また、左右のドアロックモータ76L、76Rが起動して左右の開閉扉25L、25Rのロック状態を解除するのは薬液散布終了の所定時間後に設定している。これにより、キャビン20内に薬液が入り込むことを防止できる。この場合、左右の開閉扉25L、25Rが開かないことをアラームや音声で報知したり、表示部に表示する。
また、散布中に左右の開閉扉25L、25Rは開けることが可能な構成とし、散布中に左右の開閉扉25L、25Rは開けると、防除ポンプ75を切り状態として散布を中止するように構成してもよい。また、布中に左右の開閉扉25L、25Rは開けると、散布を中止するとともにクラットソレノイド77を駆動して走行クラッチを切り状態として走行停止するように構成してもよい。
また、キャビン20の後部には後部窓57を設けており、後部窓57は開閉可能な構成としている。後部窓57については、開閉状態を検出する窓センサ78と、後部窓57の開閉をロックする窓ロックモータ79を設けている。散布スイッチ72を入り状態とした場合、窓センサ78が後部窓57の開き状態を検知すると、アラームや音声で報知したり、表示部に表示する。そして、防除ポンプ75を駆動せずに散布をしない構成とする。これにより、キャビン20内に薬液が入り込むことを防止でき、後部窓57が閉まっていないことを認識できる。
また、キャビン20外には薬液の濃度を検出する濃度センサ80を設けている。図1、図2、図6に示すように、左右の開閉扉25L、25Rの近傍に設けている。左右の開閉扉25L、25Rの回動支点の反対側に設けている。これにより、左右の開閉扉25L、25Rを開けたときにキャビン20内に入ってくる濃度を検出できる。また、作業者に被ばくする濃度を検出できる。また、キャビンルーフ22の下部に取り付けているので、メンテナンスが容易となる。
前記濃度センサ80で検出した濃度を、表示部81に表示する構成とする。また、表示する濃度については、色(青色、黄色、赤色)で表示することで、左右の開閉扉25L、25Rを開けてもよいかどうかを認識できるように構成している。また、濃度が高い場合、アラームや音声で報知したり、表示部に表示する。
また、濃度が高い場合、左右の開閉扉25L、25Rを開けるために左右の開閉スイッチ70L、70Rを操作しても、左右のドアモータ74L、74Rを作動させない構成とする。これにより、キャビン20内に高い濃度の薬液が入り込むことを防止できる。また、濃度が高い場合は、左右の開閉扉25L、25Rを左右のドアロックモータ76L、76Rでロックして、手動でも開かない構成としている。このような状況をアラームや音声で報知したり、表示部に表示する。これにより、キャビン20内に高い濃度の薬液が入ってくるのを防止できる。
また、濃度が高い場合は、後部窓57を窓ロックモータ79でロックして、手動でも開かない構成としている。これにより、キャビン20内に高い濃度の薬液が入ってくるのを防止できる。
また、左右の開閉扉25L,25Rが閉じていることを左右のドアセンサ71L,71Rが検出すると、散布スイッチ72を入りにして散布可能な構成とする。そして、散布中は左右の開閉スイッチ70L,70Rを操作しても左右の開閉扉25L,25Rは開かない構成とする。このような状況については、表示部81に表示したりスピーカ83の音声で報知する。これにより、キャビン20内に薬液が飛散して入り込むことを防止できる。
また、全ての条件において左右の開閉扉25L,25Rを開けることが可能な緊急オープンスイッチ84を設ける構成とする。これにより、例えばブレーキが破損するなど、機体の操作ができないときなどには、緊急に左右の開閉扉25L,25Rは開けて脱出できる。
前記緊急オープンスイッチ84を入り操作すると、左右の開閉扉25L,25Rが開くとともに防除ポンプ75の駆動を停止させて防除ブーム40からの薬液散布を停止する構成としている。これにより、無用な散布を防止できる。
前記緊急オープンスイッチ84は、ステアリングハンドル5の中央部に設けているので、緊急時に操作し易い。
緊急オープンスイッチ84の機能が作動するのは、防除ブーム40から薬液を散布中のみの構成とする。これにより、通常時(散布しない時)における左右の開閉扉25L,25Rの開閉操作は、左右の開閉スイッチ70L,70Rの1系統のみとなり、不用意な開閉を防止できる。
前記濃度センサ80による検出値において、所定値以下の低い濃度を検出しているときには、左右の開閉スイッチ70L,70Rで左右の開閉扉25L,25Rの開閉操作を可能な構成とする。この場合、表示部81に表示したりスピーカ83の音声で報知する。これにより、散布中であっても左右の開閉スイッチ70L,70Rで左右の開閉扉25L,25Rを開けて車両の状況を確認したりできる。前記濃度センサ80による検出値において、所定値以上の濃度(高すぎる濃度)のときにも表示部81に表示したりスピーカ83の音声で報知する。これにより、薬液の薄め方のミスに気づくことができ、再び薄めることで薬液の浪費を防止できる。
キャビン20の室外にも前記緊急オープンスイッチ84と同様な機能を実行可能な第2緊急オープンスイッチ84Aを設ける構成とする。これにより、キャビン20室内で運転者が意識不明などの状態になっても、外部から左右の開閉扉25L,25Rの開けて運転者を救助することができる。
第2緊急オープンスイッチ84Aの設置場所としては、後輪7の後方がよい。これにより、第2緊急オープンスイッチ84Aを操作するときに、前進散布中の車体と接触するのを防止できる。また、ブーム受け85の基部付近に直接設けることで、特別な支持部材が不要となる。
2 走行車体
5 ステアリングハンドル
6 前輪
7 後輪
20 キャビン
25L 左開閉扉
25R 右開閉扉
30 薬剤タンク
40 防除ブーム
70L 左開閉スイッチ
70R 右開閉スイッチ
71L 左ドアセンサ
71R 右ドアセンサ
72 散布スイッチ
74L 左ドアモータ
74R 右ドアモータ
84 緊急オープンスイッチ
5 ステアリングハンドル
6 前輪
7 後輪
20 キャビン
25L 左開閉扉
25R 右開閉扉
30 薬剤タンク
40 防除ブーム
70L 左開閉スイッチ
70R 右開閉スイッチ
71L 左ドアセンサ
71R 右ドアセンサ
72 散布スイッチ
74L 左ドアモータ
74R 右ドアモータ
84 緊急オープンスイッチ
Claims (3)
- 走行車体(2)にオペレータ操縦室となるキャビン(20)と、
左右方向に延びる薬液散布姿勢、及びキャビン(20)の側方を前後方向に延びる収納姿勢に切り替え可能にした構成した防除ブーム(40)と、
前記キャビン(20)の後方に薬剤タンク(30)を備え、
左右前輪(6,6)及び左右後輪(7,7)で走行可能な自走式防除機において、
前記キャビン(20)内に乗降する左右の開閉扉(25L,25R)を設け、左右の開閉扉(25L,25R)を開閉させる左右の開閉スイッチ(70L,70R)と、左右の開閉扉(25L,25R)を動かす左右のドアモータ(74L,74R)と、左右の開閉扉(25L,25R)の開閉状態を検出する左右のドアセンサ(71L,71R)と、前記防除ブーム(40)から薬液散布を入り切りする散布スイッチ(72)を設け、
前記左右の開閉扉(25L,25R)が閉じていることを前記左右のドアセンサ(71L,71R)が検出すると、前記散布スイッチ(72)を入りにして散布可能な構成とし、散布中は前記左右の開閉スイッチ(70L,70R)を操作しても左右の開閉扉(25L,25R)は開かない構成とし、全ての条件において左右の開閉扉(25L,25R)を開けることが可能な緊急オープンスイッチ(84)を設けたことを特徴とする自走式防除機。 - 前記緊急オープンスイッチ(84)を入り操作すると、前記左右の開閉扉(25L,25R)が開くとともに前記防除ブーム(40)からの薬液散布を停止するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の自走式防除機。
- 前記緊急オープンスイッチ(84)は、ステアリングハンドル(5)の中央部に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式防除機。
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