JP2018032597A - シールドケーブル、シールドケーブルを備えたワイヤハーネス、及びシールドケーブル製造方法 - Google Patents

シールドケーブル、シールドケーブルを備えたワイヤハーネス、及びシールドケーブル製造方法 Download PDF

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槙二 河原木
Shinji Kawaragi
槙二 河原木
徹也 平岩
Tetsuya Hiraiwa
徹也 平岩
甫 笠原
Hajime Kasahara
甫 笠原
大樹 田中
Daiki Tanaka
大樹 田中
泰治 内山
Yasuharu Uchiyama
泰治 内山
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Abstract

【課題】この発明は、電線同士の配置が変わることを防止でき、良好な伝送特性を維持することができるシールドケーブル、シールドケーブルを備えたワイヤハーネス、及びシールドケーブル製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】シールドケーブル10Aは、絶縁被覆された2本のコア電線20と、絶縁被覆されていない1本のドレイン線30とを撚り合わせたツイスト電線40と、ツイスト電線40の外周を覆う導電性を有する金属箔50と、金属箔50の外周を覆う絶縁性を有する外皮絶縁層60とを備えている。外皮絶縁層60の内周には、金属箔50を、コア電線20同士の間に形成された凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成された凹部C2とに向けて突出させる凸部61を複数形成している。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば車載機器、OA機器、家電機器等において信号の伝送に用いられるシールドケーブル、シールドケーブルを備えたワイヤハーネス、及びシールドケーブル製造方法に関する。
従来、車載機器やOA機器、家電機器等の分野では、例えば電磁波やノイズ等による影響を防止するためにシールド層を備えたシールドケーブルが用いられている。
上述のようなシールドケーブルとしては、様々なものが多数提案されており、特許文献1に開示のシールドケーブルも、このようなシールド層を備えたケーブルの一つである。特許文献1のシールドケーブルは、2本のコア電線と1本のドレイン線とを撚り合わせてなるツイスト電線と、ツイスト電線の外周を覆うシールド層と、シールド層の外周を覆う外皮絶縁層とで構成されている。
しかし、シールド層を、コア電線同士の間及びコア電線とドレイン線との間に形成された凹部を跨いで、ツイスト電線の外周を覆うように巻付けているため、線同士の間に形成された凹部と、シールド層との間に隙間が生じることになる。
よって、シールドケーブルが曲げられた際に、曲げられた部分の内周側に形成される隙間は押し縮められるが、外周側に形成される隙間は拡張されるため、コア電線及びドレイン線のうち少なくとも一方の線が拡張側の隙間に向けて移動しやすく、所定の位置に配置された状態を保つことが困難である。少なくともコア電線の配置が変化すると、2本のコア電線を利用して伝送される差動信号のバランスが崩れてしまうため、平衡した状態を保つことができなくなり、伝送特性が悪くなる。
特開2008−287948号公報
この発明は、電線同士の配置が変わることを防止でき、良好な伝送特性を維持することができるシールドケーブル、シールドケーブルを備えたワイヤハーネス、及びシールドケーブル製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、複数本の電線が1つに束ねられた電線群と、該電線群の外周を覆う導電性を有するシールド層と、該シールド層の外周を覆う外皮絶縁層とが備えられたシールドケーブルであって、前記外皮絶縁層の内周に、前記電線同士の間に形成される凹部に向けて前記シールド層を突出させる凸部を設けたことを特徴とする。
またこの発明は、複数本の電線が1つに束ねられた電線群と、該電線群の外周を覆う導電性を有するシールド層と、該シールド層の外周を覆う外皮絶縁層とが備えられたシールドケーブルを製造するシールドケーブル製造方法であって、前記電線群の外周を覆うように前記シールド層を成形するシールド層成形工程と、前記シールド層の外周を覆うように前記外皮絶縁層を成形する絶縁層成形工程を、この順で行い、前記絶縁層成形工程は、前記電線同士の間に形成される凹部に向けて前記シールド層を突出させるように、前記外皮絶縁層の内周に凸部を形成することを特徴とする。
上述の電線は、例えば絶縁被覆されたコア電線、あるいは、絶縁被覆されていないドレイン線等で構成してもよい。また、電線群は、例えば複数本の電線を撚り合わせたツイスト電線、あるいは、複数本の電線を長手方向に平行して配置した平行線、あるいは、複数本の導体を撚り合わせた撚り線等で構成してもよい。
上述のシールド層は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金、銅や銅合金等の導電性を有する金属で形成された金属箔、編組線、金属メッシュ等で構成してもよい。また、外皮絶縁層は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の汎用樹脂や汎用樹脂以外の合成樹脂で構成してもよい。
この発明によれば、電線同士の配置が変わることを防止でき、良好な伝送特性を維持することができる。
詳しくは、シールドケーブルが曲げられた際に、シールドケーブルの長手方向と直交する断面方向に電線が移動する等して、電線同士の配置が変化しようとするが、シールド層及び外皮絶縁層の凸部を、電線同士の間に形成される凹部に配置しているため、移動しようとする電線がシールド層を介して外皮絶縁層の凸部に当接し、シールドケーブル内の所定位置に位置規制される。
これにより、シールドケーブルが曲げられても、電線同士の配置が変わりにくく、シールドケーブル内の所定位置に配置された状態を維持することができる。
この結果、例えば電線が信号を伝送する信号線である場合、シールドケーブルの長手方向に亘って、電線を伝送される差動信号のバランスが崩れることを防止でき、平衡した状態を保つことができる。
しかも、電線同士が互いに当接した際に作用する当接力と、電線が外皮絶縁層の凸部に当接した際に作用する当接力との相乗作用により、電線同士の配置が変わることを防止できる。
さらに、凸部を外皮絶縁層に一体に設けているため、電線を所定位置に位置規制するのに必要な構造的強度を確保することができる。
さらにまた、シールド層及び外皮絶縁層の凸部を、電線同士の間に形成される凹部に配置しているため、電線の外周とシールド層の内周との間に隙間が形成されにくく、例えば紙や繊維等の絶縁物を充填する必要がない。これにより、シールドケーブルの内部構造をより簡素化することができる。
この発明の態様として、前記電線を、絶縁被覆された少なくとも一対のコア電線と、絶縁被覆されていないドレイン線とで構成し、前記電線群を、前記コア電線と前記ドレイン線とを撚り合わせたツイスト電線で構成してもよい。
上述の少なくとも一対のコア電線とは、例えば一対のコア電線を1組として、シールドケーブル内に配置された1組のコア電線、あるいは、複数組(2組、3組等)のコア電線等を含む概念である。
コア電線は、例えば導電性を有する複数本の導体を撚り合わせた撚り線を絶縁被覆で覆った被覆電線、あるいは、撚り合わせてない単一の導体を絶縁被覆で覆った被覆電線等で構成してもよい。
コア電線の導体は、例えば錫含有銅合金製導体(硬質線)が好ましいが、銅製導体、銅合金製導体、アルミニウム製導体、アルミニウム合金製導体等で構成してもよい。撚り線又は単一の導体を覆う絶縁被覆は、例えばポリオレフィン系材料等で構成してもよい。
なお、絶縁被覆は、ハロゲンフリー材料であることが、環境負荷軽減の観点から好ましい。
上述のドレイン線は、例えば導電性を有する複数本の導体を撚り合わせた撚り線、あるいは、撚り合わせてない単一の導体等で構成してもよい。ドレイン線を構成する導体は、例えば錫メッキ軟銅線が好ましいが、銅製導体、銅合金製導体、アルミニウム製導体、アルミニウム合金製導体等で構成してもよい。
この発明によれば、コア電線とドレイン線との配置が変わることを確実に防止できる。
詳しくは、シールドケーブルが曲げられた際に、コア電線及びドレイン線の配置が変化しようとするが、移動しようとするコア電線及びドレイン線がシールド層を介して外皮絶縁層の凸部に当接されるため、コア電線及びドレイン線がシールドケーブル内の所定位置に位置規制される。
これにより、シールドケーブルが曲げられても、コア電線とドレイン線との配置が変わりにくく、シールドケーブル内の所定位置に配置された状態を確実に維持することができる。
この結果、シールドケーブルの長手方向に亘って、コア電線を伝送される差動信号のバランスが崩れることを確実に防止でき、平衡した状態を確実に保つことができる。
しかも、シールド層が、外皮絶縁層の凸部によってコア電線同士の間及びコア電線とドレイン線との間に形成された凹部に向けて突出しているため、コア電線同士の外周とドレイン線の外周とをシールド層によって略均等に覆うことができる。これにより、例えば電磁波やノイズ等を遮蔽するシールド性が安定して得られる。
さらに、例えば電磁波やノイズ等の透過を防止するシールド層とドレイン線とは電気的に導通しているため、電磁波やノイズ等をシールド層からドレイン線へ逃すことができる。これにより、コア電線を伝送される差動信号に歪が生じにくく、電磁波やノイズ等による影響を外部から受けたり、外部に与えたりすることを確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記シールド層を、前記コア電線及び前記ドレイン線の外周に接触するように配置し、前記外皮絶縁層の内周を、前記シールド層の外周に接触するように形成してもよい。
この発明によれば、コア電線とドレイン線との配置が変わることをより確実に防止できる。
詳しくは、コア電線とシールド層とが接触する部分と、ドレイン線とシールド層とが接触する部分と、シールド層と外皮絶縁層とが接触する部分とを互いに隙間なく密着しているため、コア電線及びドレイン線の配置が変化しにくく、コア電線及びドレイン線がシールドケーブル内の所定位置に位置規制される。
これにより、シールドケーブルが曲げられても、コア電線とドレイン線との配置が変わりにくく、シールドケーブル内の所定位置に配置された状態をより確実に維持することができる。
この結果、シールドケーブルの長手方向に亘って、コア電線を伝送される差動信号のバランスが崩れることをより確実に防止でき、平衡した状態をより確実に保つことができる。
しかも、コア電線と、ドレイン線と、シールド層と、外皮絶縁層との間に、例えばずれやガタ付き等が生じることをより確実に防止できる。
さらに、コア電線、ドレイン線、シールド層、外皮絶縁層が相互に接触した部分に生じる力と、コア電線およびドレイン線がシールド層を介して外皮絶縁層の凸部に当接した際に作用する当接力との相乗作用により、コア電線とドレイン線との配置が変わることをより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記ドレイン線を、前記コア電線同士の間に形成される凹部に配置してもよい。
この発明によれば、ドレイン線の配置が変わることをより確実に防止できる。
詳しくは、シールドケーブルが曲げられた際に、ドレイン線がコア電線同士の間に形成された凹部から抜け出そうとする際に抵抗する力が作用するため、ドレイン線がコア電線同士の間に配置された所定位置に位置規制される。
これにより、シールドケーブルが曲げられても、ドレイン線の配置が変わりにくく、ドレイン線をコア電線同士の間に配置された状態に確実に維持することができる。
この結果、例えば電磁波やノイズ等を逃がす効果がコア電線同士に対してバランスよく略均等に作用するため、コア電線を伝送される差動信号のバランスが崩れることをより確実に防止できる。
しかも、ドレイン線をコア電線同士の間に形成された凹部に配置したことによる係合力と、外皮絶縁層の凸部に当接した際に作用する当接力との相乗作用により、コア電線とドレイン線との配置が変わることをより確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記コア電線及び前記ドレイン線のうちいずれか一方の線の外径を、他方の線の外径より小径に形成してもよい。
この発明によれば、コア電線とドレイン線との配置が変わることをより確実に防止できる。
詳しくは、例えばドレイン線の外径を、コア電線の外径より小径に形成した場合、ドレイン線がコア電線同士の間に形成された凹部から抜け出そうとする際に作用する抵抗が大きく、ドレイン線がコア電線同士の間に配置された所定位置に位置規制される。
この結果、コア電線とドレイン線との配置が変わりにくく、ドレイン線をコア電線同士の間に配置された状態により確実に維持することができる。
しかも、一方の線の外径と、他方の線の外径との差が大きくなるほど、凹部から抜け出そうとする際に作用する抵抗が大きくなるため、コア電線とドレイン線との配置が変わることをより確実に防止できる。
またこの発明は、シールドケーブルの両端のうち少なくとも一端にコネクタが接続されたコネクタ付きシールドケーブルを含むワイヤハーネスであって、前記シールドケーブルを、上述のいずれか一つのシールドケーブルとしてもよい。
この発明によれば、例えば機器同士の間で伝送される差動信号のバランスが崩れることを防止できる。
詳しくは、例えば機器同士をワイヤハーネスで接続する場合、コネクタ付きシールドケーブルの両端に接続されたコネクタを、機器側ケーブルの一端に接続されたコネクタまたは機器に設けられた機器側コネクタに嵌合して、機器同士を、ワイヤハーネス及び機器側ケーブルまたは機器側コネクタを介して伝送可能に接続する。
これにより、例えば機器同士の間で信号を伝送する際に、電磁波やノイズ等による影響を外部から受けたり、外部に与えたりすることを確実に防止できる。
この結果、機器同士の間で伝送される差動信号のバランスが崩れることを確実に防止できるとともに、効率良く伝送することができる。
またこの発明の態様として、前記シールド層が前記ツイスト電線の外周を覆うように巻付けられた状態において、前記シールド層を、前記コア電線同士の間に形成される凹部と、前記コア電線と前記ドレイン線との間に形成される凹部に向けて突出可能に形成してもよい。
上述の巻付けられた状態は、例えばツイスト電線の外周に縦添え巻きした状態、あるいは、螺旋状に巻付けた状態等を含む概念である。
この発明によれば、コア電線及びドレイン線の外周をシールド層によって略均等に覆うことができる。
詳しくは、例えばテープ状のシールド層をツイスト電線の外周に縦添え巻きする場合、シールド層をツイスト電線の外周全体を覆うように巻付けた状態において、コア電線同士の間に形成される凹部と、コア電線とドレイン線との間に形成される凹部とに対向するシールド層の巻付け部分に、径方向内側に向けて突出可能な弛みを持たせた状態に巻付ける。
外皮絶縁層を、ツイスト電線を覆うシールド層の上から、シールド層の外周全体を覆うように成形する際に、外皮絶縁層の内周に突出される凸部により、シールド層の突出可能な弛みを持たせた部分を、コア電線同士の間に形成される凹部と、コア電線とドレイン線との間に形成される凹部に向けて突出させる。
これにより、シールド層及び外皮絶縁層の凸部を、コア電線同士の間に形成される凹部に対して確実に配置することができるとともに、シールド層を、コア電線の外周とドレイン線の外周とが略均等に覆われるように巻付けることができる。
この結果、シールドケーブルの長手方向に亘って、例えば電磁波やノイズ等を遮蔽するシールド性が安定して得られる。
この発明によれば、電線同士の配置が変わることを防止でき、良好な伝送特性を維持することができる。
実施例1のシールドケーブルの斜視図。 図1に示すシールドケーブルのA−A線矢視断面図。 コア電線とドレイン線を撚り合わせたツイスト電線の斜視図。 金属箔をツイスト電線に縦添え巻きする説明図。 シールドケーブルを製造する製造方法の概略図。 シールドケーブルを用いたコネクタ付きシールドケーブルの概略図。 実施例2のシールドケーブルの斜視図。 図7に示すシールドケーブルのB−B線矢視断面図。 コア電線及びドレイン線を撚り合わせたツイスト電線の斜視図。 金属箔をツイスト電線に縦添え巻きする説明図。
この発明の一実施形態について以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1は実施例1のシールドケーブル10Aの斜視図、図2は図1に示すシールドケーブル10AのA−A線矢視断面図、図3は2本のコア電線20と1本のドレイン線30とを撚り合わせたツイスト電線40の斜視図である。
図4は金属箔50をツイスト電線40に縦添え巻きする説明図であり、詳しくは、図4(a)は金属箔50をツイスト電線40に巻き始めた状態を示す拡大断面図、図4(b)は金属箔50をツイスト電線40に巻付けた状態を示す拡大断面図である。
なお、以下の説明における長手方向Lとは、シールドケーブル10Aの長手方向Lと一致する方向であり、径方向Rは、長手方向Lに垂直な面と平行な断面方向である。また幅方向Wは、平面方向において長手方向Lに直交する短手方向である。
実施例1のシールドケーブル10Aは、絶縁被覆された2本のコア電線20と、絶縁被覆されていない1本のドレイン線30とを撚り合わせたツイスト電線40と、ツイスト電線40の外周を覆う導電性を有する金属箔50と、金属箔50の外周を覆う絶縁性を有する外皮絶縁層60とで構成されており、ドレイン線30の外周と金属箔50の内周とを導通可能に接触させている(図1、図2参照)。
ツイスト電線40は、並列に配置した2本のコア電線20と、コア電線20同士の間に配置される1本のドレイン線30とで構成されており、ドレイン線30をコア電線20同士の間に形成された一方(図2に示す上側)の凹部C1に配置して、後述する線撚り合わせ装置400によりZ撚り方向に撚りピッチ10mmで撚り合わせている(図2、図3参照)。
これにより、ツイスト電線40の撚り外径φを約2.5mmに形成し、全体の質量を10.3g/mに形成している。
ドレイン線30の外径D2は、コア電線20の外径D1より小径に形成されており、コア電線20同士の間に形成された一方及び他方(図2に示す上下)の凹部C1のうち一方(図2に示す上側)の凹部C1に配置している。
凹部C1は、コア電線20同士を互いの外周が接触するように並列配置した状態において、一方のコア電線20の外周と、他方のコア電線20の外周との間の谷部分に形成している。
コア電線20は、導電性を有する7本の導体21を撚り合わせた撚り線22と、撚り線22の外周を覆う絶縁層23とで構成している(図2、図3参照)。
撚り線22は、0.7%Sn−Cu線(硬質線):錫含有銅合金で形成された7本の導体21を、図示しない導体撚り合わせ装置によりS撚り方向に撚りピッチ15mmで撚り合わせた後、図示しない撚り線圧縮装置により円形圧縮して所定の外径に形成している。
絶縁層23は、ポリオレフィン系材料などの少なくとも1種類の絶縁性を有する合成樹脂で構成され、図示しない絶縁層押出装置により撚り線22の外周全体を覆うように押出成形している。絶縁層23は、本例では、環境負荷軽減の観点から、ハロゲンフリー材料としている。
導体21の最大導体外径は0.55mm、標準外径は0.45mm、質量は1.28g/mに形成している。撚り線22を覆う絶縁層23の標準絶縁厚は0.40mm、標準仕上げ外径は1.25mm、平均最小厚は0.36mm、部分最小厚は0.32mm、最小仕上げ径は1.17mm、最大仕上げ径は1.33mm、質量は1.51g/mに形成している。
ドレイン線30は、JISC3152に準拠する錫メッキ軟銅線(軟銅線)で形成された導電性を有する7本の導体31を、後述する線撚り合わせ装置400によりZ撚り方向に撚りピッチ10mmで撚り合わせている(図2、図3参照)。
ドレイン線30を構成する導体31の素線数/素線径は15本/0.18mm、ドレイン線30の質量は4.6g/mに形成している。
金属箔50は、導電性を有するアルミニウム箔で形成され、図示しない金属箔縦添え巻き装置によりツイスト電線40の外周全体を覆うように縦添え巻きしている。ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の質量は0.6g/mに形成している。
外皮絶縁層60は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のうち少なくとも1種類の絶縁性を有する合成樹脂で形成され、図示しない絶縁層押出装置によりツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の外周全体を覆うように押出成形している。
外皮絶縁層60の内周には、コア電線20同士の間に形成された凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成された凹部C2とに対向して、ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50を、凹部C1,C2に向けて突出させる凸部61を複数形成している。
外皮絶縁層60の標準肉厚は0.40mm、平均最小厚は0.36mm、部分最小厚は0.34mm、仕上げ外径φは約3.4mm、質量は9.6g/mに形成している。
上述のシールドケーブル10Aを製造するシールドケーブル製造方法について説明する。
図5はシールドケーブル10Aを製造する製造方法の概略図である。
シールドケーブル製造方法は、2本のコア電線20と1本のドレイン線30とを撚り合わせてツイスト電線40を製造する線撚り合わせ工程aと、ツイスト電線40の外周全体を覆うように金属箔50を縦添え巻きする縦添え巻き工程bと、金属箔50の外周全体を覆うように外皮絶縁層60を押出成形する絶縁層押出工程cとを、この順で行う。
線撚り合わせ工程aは、2本のコア電線20と1本のドレイン線30とを線撚り合わせ装置400にて撚り合わせる。
線撚り合わせ装置400は、図示しないリールに巻回された2本のコア電線20と、図示しないリールに巻回された1本のドレイン線30とを撚り合わせる際に、ドレイン線30をコア電線20同士の間に形成される一方(図4に示す上側)の凹部C1に配置しながらZ撚り方向に撚り合わせて、ツイスト電線40を長手方向Lに連続して製造する(図5参照)。
縦添え巻き工程bは、線撚り合わせ工程aから供給されるテープ状の金属箔50を、ツイスト電線40の外周全体を覆うように縦添え巻き装置500にて縦添え巻きする。
縦添え巻き装置500は、図示しないリールに巻回されたテープ状の金属箔50を、巻付け部材510によってツイスト電線40の外周全体を覆うように長手方向Lに縦添え巻きする(図5参照)。
巻付け部材510は、テープ状の金属箔50を筒状に丸める丸めガイド520と、金属箔50を筒状に丸められた状態に保持する筒状保持部530とで構成され、丸めガイド520と筒状保持部530とを送り方向Fに対してこの順に配置している。
丸めガイド520は、金属箔50を送り方向Fに移送しながらツイスト電線40の外周が覆われる方向へ変形させて筒状に丸めるとともに、金属箔50の幅方向Wの両端部が互いに重なり合うように巻付けガイドする。あるいは、金属箔50の幅方向Wの両端部同士が互いに当接されるように巻付けガイドする(図4(a)、図5参照)。
筒状保持部530は、丸めガイド520によって筒状に丸められた金属箔50を、ツイスト電線40の外周上にて金属箔50の幅方向Wの両端部が互いに重ね合わされた状態に保持する。あるいは、金属箔50の幅方向Wの両端部同士が互いに当接された状態に保持する(図4(b)、図5参照)。
これにより、金属箔50が巻付けられたツイスト電線40を、後述する絶縁層押出装置600のニップル620に挿入される方向にガイドする。
絶縁層成形工程cは、絶縁性を有する合成樹脂製の外皮絶縁層60を、縦添え巻き工程bから供給されるツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の外周全体を覆うように絶縁層押出装置600にて押出成形する(図5参照)。
絶縁層押出装置600は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)のうち少なくとも1種類の合成樹脂を加熱溶融して、ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の外周全体を覆う合成樹脂製の外皮絶縁層60を、押出ダイス610とニップル620との間から押し出すとともに、ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の外周全体を覆うように押出成形する。
上述のシールドケーブル製造方法を用いて、シールドケーブル10Aを製造する製造方法について説明する。
先ず、図示しないリールに巻回された2本のコア電線20と、図示しないリールに巻回された1本のドレイン線30とを、1つに束ねながら線撚り合わせ工程aへ供給する(図5参照)。
線撚り合わせ装置400により、ドレイン線30をコア電線20同士の間に形成された一方の凹部C1に配置しながらZ撚り方向に撚り合わせて、ツイスト電線40を長手方向Lに連続して製造するとともに、撚り合わされたツイスト電線40を縦添え巻き工程bへ供給する(図3、図5参照)。
縦添え巻き装置500により、図示しないリールに巻回されたテープ状の金属箔50を、巻付け部材510の丸めガイド520上に供給するとともに、線撚り合わせ工程aから供給されるツイスト電線40を、丸めガイド520上に展開された金属箔50の幅方向Wの中央部に載置する(図4(a)、図5参照)。
ツイスト電線40及び金属箔50を送り方向Fに向けて移送しながら、金属箔50を、丸めガイド520によってツイスト電線40の外周を覆うように筒状に丸める。すなわち、金属箔50を、図4(a)の二点鎖線で示す展開した状態から図4(a)実線で示す丸めた状態に変形させて、金属箔50の幅方向Wの両端部が互いに重なり合うように巻付ける(図4(b)参照)。
金属箔50は、ツイスト電線40の外周全体を覆うように巻付けた状態において、コア電線20同士の間に形成される凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成される凹部C2と、ドレイン線30の導体31同士の間に形成される凹部C3とに対向する金属箔50の巻付け部分に、ツイスト電線40の径方向R内側に向けて突出可能な弛みを持たせた状態に巻付けている(図4(b)の二点鎖線で示す部分)。
ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50を、筒状保持部530によってツイスト電線40の外周上にて金属箔50の幅方向Wの両端部が互いに重ね合わされた状態に保持したまま、金属箔50が巻付けられたツイスト電線40を絶縁層押出工程cへ供給する(図5参照)。
金属箔50が巻付けられたツイスト電線40を、絶縁層押出装置600のニップル620に対して送り方向Fに挿入しながら、押出ダイス610とニップル620との間から押し出される加熱溶融した合成樹脂製の外皮絶縁層60を、ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の外周全体を覆うように押出成形する(図2、図5参照)。
外皮絶縁層60が押し出される際に作用する圧力を、ツイスト電線40の長手方向Lに作用させるとともに、長手方向Lと直交する断面方向(径方向R)にも作用させる。
これにより、コア電線20同士の間に形成される凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成される凹部C2と、ドレイン線30の導体31同士の間に形成される凹部C3とに対向する、外皮絶縁層60の内周部分を径方向R内側に向けて突出させて、複数の凸部61,62を形成する(図2参照)。
外皮絶縁層60の内周部分に設けられた複数の凸部61,62によって、ツイスト電線40に巻付けられた金属箔50の弛みを持たせた部分を、コア電線20同士の間に形成される凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成される凹部C2と、ドレイン線30の導体31同士の間に形成される凹部C3とに向けて突出させる(図2参照)。
これにより、金属箔50及び外皮絶縁層60の凸部61,62を、コア電線20同士の間に形成される凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成される凹部C2と、ドレイン線30の導体31同士の間に形成される凹部C3とに対して確実に配置することができる。
上述のシールドケーブル製造方法を用いることにより、コア電線20及びドレイン線30の外周が金属箔50によって略均等に覆われたシールドケーブル10Aを長手方向Lに連続して製造することができる(図1、図2参照)。
なお、上述のシールドケーブル製造方法にて製造されたシールドケーブル10Aの製品質量は20.5g/mに形成している。また、製造されたシールドケーブル10Aの標準条長は250mに形成している。
上述のシールドケーブル10Aが曲げられた際に、シールドケーブル10Aの長手方向Lと直交する断面方向にコア電線20及びドレイン線30のうち少なくとも一方の線が移動する等して、コア電線20及びドレイン線30の配置が変化しようとする。
しかし、金属箔50及び外皮絶縁層60の凸部61を、コア電線20同士の間に形成された凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成された凹部C2とに配置しているため、移動しようとするコア電線20及びドレイン線30が金属箔50を介して外皮絶縁層60の凸部61に当接し、シールドケーブル10A内の所定位置に位置規制される。
これにより、シールドケーブル10Aが曲げられても、コア電線20及びドレイン線30の配置が変わりにくく、シールドケーブル10A内の所定位置に配置された状態を維持することができる。
この結果、シールドケーブル10Aの長手方向Lに亘って、コア電線20を伝送される差動信号のバランスが崩れることを確実に防止でき、平衡した状態を確実に保つことができるとともに、良好な伝送特性を維持することができる。
しかも、コア電線20同士及びコア電線20とドレイン線30とが互いに当接した際に作用する当接力と、コア電線20及びドレイン線30が外皮絶縁層60の凸部61に当接した際に作用する当接力との相乗作用により、コア電線20及びドレイン線30の配置が変わることを確実に防止できる。
さらに、金属箔50を、外皮絶縁層60の凸部61によってコア電線20同士の間に形成された凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成された凹部C2に向けて突出しているため、コア電線20及びドレイン線30の外周を金属箔50によって略均等に覆うことができる。
これにより、例えば電磁波やノイズ等を遮蔽するシールド性が安定して得られる。
さらにまた、例えば電磁波やノイズ等の透過を防止する金属箔50とドレイン線30とは電気的に導通しているため、電磁波やノイズ等を金属箔50からドレイン線30へ逃すことができる。
これにより、コア電線20を伝送される差動信号に歪が生じにくく、電磁波やノイズ等による影響を外部から受けたり、外部に与えたりすることを確実に防止できる。
さらにまた、コア電線20と金属箔50とが接触する部分と、ドレイン線30と金属箔50とが接触する部分と、金属箔50と外皮絶縁層60とが接触する部分とを隙間なく密着しているため、コア電線20及びドレイン線30の配置が変わることをより確実に防止できるとともに、コア電線20と、ドレイン線30と、金属箔50と、外皮絶縁層60との間に、例えばずれやガタ付き等が生じることをより確実に防止できる。
さらにまた、コア電線20、ドレイン線30、金属箔50、外皮絶縁層60が相互に接触した部分に生じる力に加えて、外皮絶縁層60の凸部61を、コア電線20同士の間に形成された凹部C1と、コア電線20とドレイン線30との間に形成された凹部C2に係合したことによる係合力との相乗作用により、コア電線20とドレイン線30との配置が変わることをより確実に防止できる。
さらにまた、凸部61を外皮絶縁層60の内周部分に一体に設けているため、コア電線20及びドレイン線30をシールドケーブル10A内の所定位置に規制するのに必要な構造的強度を確保することができる。
さらにまた、金属箔50の内周が、コア電線20及びドレイン線30の外周に隙間なく密着しているため、コア電線20及びドレイン線30の外周と金属箔50の内周との間に隙間が形成されにくく、例えば紙や繊維等の絶縁物を充填する必要がない。
これにより、シールドケーブル10Aの内部構造をより簡素化することができる。
さらにまた、ドレイン線30をコア電線20より小径に形成しているため、ドレイン線30がコア電線20同士の間に形成された凹部61から抜け出そうとする際に作用する抵抗が大きく、コア電線20とドレイン線30との配置が変わることをより積極的に防止できる。
さらにまた、コア電線20とドレイン線30との外径差が大きくなるほど、抜け出そうとする際に作用する抵抗が大きくなるため、ドレイン線30をコア電線20同士の間に配置された状態により確実に維持することができる。
さらにまた、金属箔50の弛みを持たせた部分を、外皮絶縁層60の凸部61,62によって凹部C1,C2,C3に押し込んでいるため、金属箔50の凹部C1,C2,C3に押し込まれた部分が引っ張られるとともに、断面方向(径方向R)に張力や応力が作用する状態に展開される。
これにより、金属箔50を断面方向に張力や応力が作用する状態に展開したまま、金属箔50を、コア電線20及びドレイン線30の外周に隙間なく密着させることができる。
このため、シールドケーブル10Aが曲げられても、金属箔50とコア電線20との間、あるいは、金属箔50とドレイン線30との間に隙間が生じることがなく、金属箔50を、コア電線20及びドレイン線30の外周に隙間なく密着させた状態をより確実に維持することができる。
以下、上述のシールドケーブル10Aにおけるその他の例について説明する。この説明において、前記構成と同一または同等の部位については同一の符号を記してその詳しい説明を省略する。
上述のシールドケーブル10Aは、コネクタ110を介して、一方の機器側ケーブル100と他方の機器側ケーブル100とを接続するためのコネクタ付きシールドケーブル120として用いることができる。
コネクタ付きシールドケーブル120は、単独で、または他のコネクタ付き電線等と集合されて、ワイヤハーネスの少なくとも一部として取り扱われる。
図6はシールドケーブル10Aを用いたコネクタ付きシールドケーブル120の概略図である。
コネクタ付きシールドケーブル120の具体的な構成は、シールドケーブル10Aの両端に露出したドレイン線30の露出側端部に、コネクタ11に設けられたアース線12の一端を接続している。アース線12の他端は、金属箔50からドレイン線30に導通された電気を逃すための接地部13に接続している(図6参照)。
これにより、例えば機器同士の間で信号を伝送する際に、電磁波やノイズ等による影響を外部から受けたり、外部に与えたりすることを確実に防止できる。
しかも、機器同士の間で伝送される差動信号のバランスが崩れることをより確実に防止できるとともに、効率良く伝送することができる。
この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
(実施例2)
上述の実施例1では、ドレイン線30をコア電線20同士の間に形成された一方の凹部C1に配置したシールドケーブル10Aについて説明したが、実施例2では、図7〜図10に示すように、ドレイン線30をコア電線20同士の間に形成された一方及び他方の凹部C1に対して対称に配置したシールドケーブル10Bについて説明する。
図7は実施例2のシールドケーブル10Bの斜視図、図8は図7に示すシールドケーブル10BのB−B線矢視断面図、図9は2本のコア電線20と2本のドレイン線30とを撚り合わせたツイスト電線40の斜視図である。
図10は金属箔50をツイスト電線40に縦添え巻きする説明図であり、詳しくは、図10(a)は金属箔50をツイスト電線40に巻き始めた状態を示す拡大断面図、図10(b)は金属箔50をツイスト電線40に巻付けた状態を示す拡大断面図である。
実施例2のシールドケーブル10Bは、2本のコア電線20と2本のドレイン線30とを撚り合わせたツイスト電線40と、ツイスト電線40の外周を覆う金属箔50と、金属箔50の外周を覆う外皮絶縁層60とで構成している(図7、図8参照)。
ツイスト電線40は、2本のコア電線20と、コア電線20同士の間に配置される2本のドレイン線30とで構成され、ドレイン線30を、コア電線20同士の間に形成された一方の凹部C1と、他方の凹部C1とにそれぞれ配置し、上述の線撚り合わせ装置400によりZ撚り方向に撚り合わせている(図9参照)。
すなわち、ドレイン線30をコア電線20同士の間に形成された一対の凹部のうちいずれか一方の凹部C1に配置するよりも、一方の凹部C1及び他方の凹部C1の両方に配置した方が、コア電線20とドレイン線30との配置がより安定するとともに、配置が変わることをより確実に防止できる。
しかも、例えば電磁波やノイズ等を金属箔50からドレイン線30へ逃がす効果がより向上するとともに、逃がす効果がコア電線20同士に対してバランスよく略均等に作用するため、シールドケーブル10Bの長手方向Lに亘って、コア電線20を伝送される差動信号のバランスが崩れることをより確実に防止でき、平衡した状態をより確実に保つことができる。
この結果、実施例1に加えた作用及び効果を奏することができる。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の電線は、実施形態のコア電線20及びドレイン線30に対応し、
以下同様に、
電線群は、ツイスト電線40に対応し、
シールド層は、金属箔50に対応し、
線撚り合わせ工程は、線撚り合わせ工程aに対応し、
シールド層成形工程は、縦添え巻き工程bに対応し、
絶縁層成形工程cは、絶縁層押出工程cに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の実施例1,2では、金属箔50をツイスト電線40に対して縦添え巻きした例について説明したが、例えばツイスト電線40に対して螺旋状に巻付けてもよい。また、金属箔50の巻付け回数を、例えば2回、3回等の複数回に変更してもよい。
さらに、ドレイン線30の外径D2をコア電線20の外径D1より小径に形成した例について説明したが、コア電線20及びドレイン線30の配置が変わることを防止できるならば、例えばコア電線20の外径D1をドレイン線30の外径D2より小径に形成してもよい。
さらにまた、実施例1,2では、一対のツイスト電線40を1組としてシールドケーブル10A,10B内に配置した例について説明したが、例えば複数組(2組、3組等)のツイスト電線40をシールドケーブル10A,10B内に配置してもよい。
C1,C2,C3…凹部
10A,10B…シールドケーブル
11…コネクタ
20…コア電線
30…ドレイン線
40…ツイスト電線
50…金属箔
60…外皮絶縁層
61,62…凸部
100…機器側ケーブル
110…機器側コネクタ
120…コネクタ付きシールドケーブル
a…線撚り合わせ工程
b…縦添え巻き工程
c…絶縁層押出工程
400…線撚り合わせ装置
500…縦添え巻き装置
600…絶縁層押出装置

Claims (12)

  1. 複数本の電線が1つに束ねられた電線群と、該電線群の外周を覆う導電性を有するシールド層と、該シールド層の外周を覆う外皮絶縁層とが備えられたシールドケーブルであって、
    前記外皮絶縁層の内周に、
    前記電線同士の間に形成される凹部に向けて前記シールド層を突出させる凸部が設けられた
    シールドケーブル。
  2. 前記電線が、
    絶縁被覆された少なくとも一対のコア電線と、絶縁被覆されていないドレイン線とで構成され、
    前記電線群が、
    2本の前記コア電線と前記ドレイン線とを撚り合わせたツイスト電線で構成された
    請求項1に記載のシールドケーブル。
  3. 前記シールド層が、
    前記コア電線及び前記ドレイン線の外周に接触するように配置され、
    前記外皮絶縁層の内周が、
    前記シールド層の外周に接触するように形成された
    請求項2に記載のシールドケーブル。
  4. 前記ドレイン線が、
    前記コア電線同士の間に形成される凹部に配置された
    請求項2又は3に記載のシールドケーブル。
  5. 前記コア電線及び前記ドレイン線のうちいずれか一方の線の外径が、他方の線の外径より小径に形成された
    請求項2〜4のいずれか一つに記載のシールドケーブル。
  6. シールドケーブルの両端のうち少なくとも一端にコネクタが接続されたコネクタ付きシールドケーブルを含むワイヤハーネスであって、
    前記シールドケーブルは、請求項1〜5のいずれか一つに記載のシールドケーブルであることを特徴とする
    ワイヤハーネス。
  7. 複数本の電線が1つに束ねられた電線群と、該電線群の外周を覆う導電性を有するシールド層と、該シールド層の外周を覆う外皮絶縁層とが備えられたシールドケーブルを製造するシールドケーブル製造方法であって、
    前記電線群の外周を覆うように前記シールド層を成形するシールド層成形工程と、
    前記シールド層の外周を覆うように前記外皮絶縁層を成形する絶縁層成形工程を、この順で行い、
    前記絶縁層成形工程は、
    前記電線同士の間に形成される凹部に向けて前記シールド層を突出させるように、前記外皮絶縁層の内周に凸部を形成する
    シールドケーブル製造方法。
  8. 前記電線を、
    絶縁被覆された少なくとも一対のコア電線と、絶縁被覆されていないドレイン線とで構成し、
    前記シールド層成形工程の前に、
    前記コア電線と前記ドレイン線とを撚り合わせてツイスト電線を製造する線撚り合わせ工程を行う
    請求項7に記載のシールドケーブル製造方法。
  9. 前記シールド層を、
    前記コア電線及び前記ドレイン線の外周に接触するように配置し、
    前記外皮絶縁層の内周を、
    前記シールド層の外周に接触するように形成する
    請求項8に記載のシールドケーブル製造方法。
  10. 前記ドレイン線を、
    前記コア電線同士の間に形成される凹部に配置する
    請求項8又は9に記載のシールドケーブル製造方法。
  11. 前記コア電線及び前記ドレイン線のうちいずれか一方の線の外径が、他方の線の外径より小径に形成された
    請求項8〜10のいずれか一つに記載のシールドケーブル製造方法。
  12. 前記シールド層が前記ツイスト電線の外周を覆うように巻付けられた状態において、
    前記シールド層を、
    前記コア電線同士の間に形成される凹部と、前記コア電線と前記ドレイン線との間に形成される凹部に向けて突出可能に形成する
    請求項8〜11のいずれか一つに記載のシールドケーブル製造方法。
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