JP2018031496A - 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents
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Abstract
Description
同図に示す熱交換器Hは、前後方向および上下高さ方向に並んだ複数の管体部68を有する伝熱管6と、この伝熱管6を内部に収容するケース2eとを備えている。ケース2eの後壁部23には、給気口90が設けられ、不図示のバーナによって発生された燃焼ガスが給気口90をからケース2e内に供給されて伝熱管6に作用する。一方、ケース2eの上壁部20の前寄り領域には、排気口91が形成されており、伝熱管6による熱回収を終えた燃焼ガス(排ガス)は、排気口91を通過してケース2eの外部に流出する。
このような構成の熱交換器Hによれば、ケース2eの上側に向けて排ガスが排出されるため、ケース2eの上面部に排気トップ5eを載設するなどし、排ガスを熱交換器Hの上方、あるいは後方などの所望の方向に導いて排出させるのに適する。
部のうち、前記排気口よりも後側の領域は、前下がり状に傾斜した傾斜壁部として形成されていることを特徴としている。
ここで、前記した構成における前後方向は、熱交換器自体における前後方向であり、たとえばこの熱交換器が給湯装置に組み込まれて使用される場合に、必ずしもこの給湯装置の前後方向と一致するものではない。
第1に、ケースの上壁部のうち、排気口よりも後側の領域は、前下がり状に傾斜した傾斜壁部とされているため、給気口からケース内に流入した加熱用気体がケースの前部に向けて進行する際に、この加熱用気体の多くを前記傾斜壁部によるガイド作用によって下向き気味に進行させることができる。したがって、前記従来技術において、加熱用気体を効率よく作用させることが困難とされていた領域、すなわち伝熱管の複数の管体部のうち、ケース内の前部下側領域に位置する管体部に対しても加熱用気体を効率よく作用させ、複数の管体部の略全体を熱回収に有効に利用することが可能である。その結果、前記従来技術よりも熱交換効率を高めることができる。
第2に、加熱用気体をガイドするための傾斜壁部は、ケースの上壁部に一体的に形成されているため、ケースとは別の専用のガイド部材を用いる必要をなくし、または少なくし、製造コストも廉価にすることができる。傾斜壁部の形成手段としては、上壁部にプレス加工を施す手段を採用することができ、その製造コストを一層廉価にすることが可能である。
第3に、傾斜壁部は、ケースの上壁部に部分的に設けられているため、傾斜壁部が設けられていない部分を利用して排気トップを熱交換器の上面部に取り付けるといったことも容易化される。
その後に前記上壁前部の下面部に沿って後方に進行することにより前記排気口に到達可能な構成とされている。
なお、図8に示した従来技術と同一または類似の要素のうち、一部の要素については、前記従来技術と同一の符号を付している。
ここで、2次熱交換器HEは、本発明が適用された熱交換器の一例に相当する。1次熱交換器1は、本発明が適用された熱交換器には相当しない。
バーナケース30内には、ファン31から上向きに燃焼用空気が供給されており、バーナ3によって発生させた燃焼ガスは上向きに進行する。1次熱交換器1は、前記燃焼ガスから顕熱を回収するためのものであり、缶体10内に複数のフィン11に貫通して接合された伝熱管12が収容されている。1次熱交換器1を通過した燃焼ガスは、その後に補助缶体4内を通過して2次熱交換器HEに到達し、この2次熱交換器HEによって前記燃焼ガスから潜熱回収がなされる。加熱対象の湯水経路の図示説明は省略するが、外部から供給される加熱対象の湯水は、2次熱交換器HEの後述する複数の伝熱管6に供給されて加熱された後に、1次熱交換器1の伝熱管12に送られてさらに加熱され、その後所望の配管経路を経由して所定の給湯先に送られるようになっている。
20aと傾斜壁部25aの前端部との相互間領域は開口しており、この開口部分が排気口91である。
本発明は、潜熱回収用の熱交換器に限らず、顕熱回収用および潜熱回収用の種別を問うことなく適用することが可能である。また、1つのケース内に1系統の水路を構成する伝熱管を収容させたもの(1缶1水路タイプ)に限らず、1つのケース内に複数系統の水路を構成する複数の伝熱管を収容させたもの(1缶2水路などの1缶複数水路タイプ)として構成することもできる。
加熱用気体は、バーナによって発生させた燃焼ガスに限らず、たとえばコージェネレーションシステムなどから排出される高温の排ガスとすることも可能である。
HE,HEa 2次熱交換器(熱交換器)
AR 平面部
C ケース
20 上壁部(ケースの)
20a 上壁前部
24 凹状部
25 下向き凸状部
25a 傾斜壁部
25a' 追加の傾斜壁部
5 排気トップ
6 伝熱管
60 直状管体部(管体部)
61 曲状管体部(管体部)
71 起立板部
90 給気口
91 排気口
92 開口部
93 前側流路
Claims (6)
- 前後方向および上下高さ方向に並ぶ複数の管体部を有する伝熱管と、
この伝熱管を内部に収容し、かつ後寄り領域または前後方向中間領域に設けられた給気口から加熱用気体が内部に供給されるケースと、
このケースの上壁部の前寄り領域に設けられている排気口と、
を備えている、熱交換器であって、
前記ケースの前記上壁部には、下向きに突出した下向き凸状部が部分的かつ一体的に形成されており、
前記下向き凸状部の前部には、前記排気口が形成され、かつ前記下向き凸状部のうち、前記排気口よりも後側の領域は、前下がり状に傾斜した傾斜壁部として形成されていることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記伝熱管の上部は、後側部分よりも前側部分の方が低い高さとなるように傾斜しており、
前記傾斜壁部は、前記伝熱管の上部に沿うように傾斜している、熱交換器。 - 請求項1または2に記載の熱交換器であって、
前記傾斜壁部の前部に一体または別体で繋がって設けられ、かつ前記複数の管体部よりも前側の位置において上下高さ方向に起立した起立板部を、さらに備えており、
この起立板部の下端部と前記ケースの底壁部との相互間には、前記加熱用気体を通過させる開口部が形成され、かつ前記起立板部と前記ケースの前壁部との相互間には、前記開口部を通過した加熱用気体を上向きに進行させる前側流路が形成され、この前側流路を通過した加熱用気体が前記排気口に到達可能な構成とされている、熱交換器。 - 請求項3に記載の熱交換器であって、
前記ケースの前記上壁部は、前記傾斜壁部の前部よりも上方であって、前記前側流路の上側に位置する上壁前部を有しており、
前記排気口は、前記上壁前部と前記傾斜壁部との間に位置し、かつ前記ケースの後方側または斜め上後方側を向いて開口するように形成されており、
前記前側流路の上部に進行した加熱用気体は、その後に前記上壁前部の下面部に沿って後方に進行することにより前記排気口に到達可能な構成とされている、熱交換器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器であって、
前記ケースの前記上壁部の上面部には、前記下向き凸状部の周囲を囲む平面部が形成されており、かつこの平面部は、前記排気口を通過した加熱用気体を所定の位置に導いて外部に排気させる排気トップの取付け用領域とされている、熱交換器。 - 加熱用気体から熱回収を行なうことにより湯水を加熱する熱交換器を備えている、給湯装置であって、
前記熱交換器として、請求項1ないし5のいずれかに記載の熱交換器が用いられていることを特徴とする、給湯装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019174066A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 株式会社ノーリツ | 温水暖房装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013047575A (ja) * | 2011-08-27 | 2013-03-07 | Noritz Corp | 熱交換器およびこれを備えた温水装置 |
JP2014040950A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Rinnai Corp | コンデンシング型給湯器 |
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