JP7153220B2 - 熱交換器および温水装置 - Google Patents
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Description
同文献に記載の温水装置は、バーナと、熱交換器とを備えており、熱交換器は、バーナにより発生された燃焼ガスが内部に供給される缶体と、この缶体内に配された複数のフィン付きの伝熱管と、胴パイプとを備えている。胴パイプは、缶体の側壁部を冷却し、側壁部が熱損傷することを防止するための部位であり、側壁部との接触面積を大きくすべく、側壁部には凹溝が形成され、かつこの凹溝に胴パイプの外周面部の一部が嵌入した構成とされている。また、胴パイプと側壁部とはロウ付けされている。
ても、この溶融ロウ材が前記凹状部による隙間の位置に到達すると、この隙間に溶融ロウ材が進入する。このため、溶融ロウ材が、前記隙間を越えてさらに胴パイプの長手方向に流れていくことは適切に防止または抑制される。このようなことから、本発明によれば、溶融ロウ材が胴パイプの長手方向に無駄に多く流れていくことを防止することができ、本来意図しない部分がロウ付けされる不具合を解消し、また胴パイプと缶体の側壁部との本来のロウ付けに必要とされるロウ材の量が少なくなることを抑制し、それらを適切かつ強固にロウ付けすることができる。ロウ材の無駄を少なくすることができるので、経済性にも優れる。
ついて述べたのと同様な効果が得られる。
視略コ字状であり、第1ないし第3の直状管体部50a~50cが曲げ部51を介して繋がっている。第4の側壁部22dは、後述するヘッダ部6内の湯水により冷却されるため、胴パイプ5による冷却は省略されている。複数の胴パイプ5は、複数のフィン4および伝熱管3よりも上方に位置し、かつ缶体2の第1ないし第3の側壁部22a~22cに接触するようにして上下複数段に設けられている。第1ないし第3の側壁部22a~22cには、第1ないし第3の直状管体部50a~50cの外周面部の一部が嵌入し、これらの接触面積(伝熱面積)を良好にするための複数の凹溝26が設けられている。各凹溝26は、第1ないし第3の側壁部22a~22cに段押し加工を施すことにより形成されており、略水平に直線状に延びている。各凹溝26は、缶体本体部20のコーナ部23の近傍においては省略されている。第1ないし第3の直状管体部50a~50cのそれぞれは、凹溝26の内面にロウ付けされている。
すなわち、最上段の胴パイプ5aの一端部の入水口59に供給された湯水は、この胴パイプ5aを通過して上段のヘッダ部6aに流入する。その後は、2段目の胴パイプ5bに流入して通過した後に、下段のヘッダ部6bに流入し、さらに3段目の胴パイプ5cに流入する。この胴パイプ5cを通過した湯水は、ベンド管32を介して伝熱管3に流入し、その後出湯口39に到達する。湯水は、前記した過程において、燃焼ガスにより加熱される。
この凹状部27は、ロウ付けをコントロールし、後述するように、ロウ材が第4の側壁部22d側に流れることを防止または抑制するための部位である。この凹状部27は、図3(c)に示すように、凹溝26の形成箇所に、この凹溝26よりもさらに窪んだ状態に設けられている。このことにより、第1および第2の側壁部22a,22bと胴パイプ5の外周面部との相互間には、隙間7が形成されている。この隙間7は、第1および第2の側壁部22a,22bのそれぞれと、胴パイプ5との相互間において上下高さ方向に一連に繋がり、かつこの隙間7の上部および下部は、胴パイプ5の上面側および下面側において開口している。
前記した凹状部27および隙間7は、複数の胴パイプ5の個々に対応して設けられている。
側壁部22の凹溝26に対向する部分を一部とする環状の凹状部54Aが設けられ、この凹状部54Aと凹溝26との内面どうしの相互間に、隙間7Bが形成されている。この隙間7Bの構成は、図5に示す隙間7Aと同様である。
これらの実施形態から理解されるように、本発明における凹状部は、缶体の側壁部に設けることに代えて、または加えて、胴パイプに設けた構成とすることもできる。なお、胴パイプに凹状部を設けた場合には、胴パイプの流路抵抗が大きくなるため、この不具合を回避する観点からすると、凹状部を缶体の側壁部に設けることが好ましい。
凹状部および隙間の具体的なサイズ(深さ、幅など)も限定されない。また、それらの数も限定されない。
ロウ材の具体的な材質なども限定されない。
上述の実施形態においては、熱交換器の上にバーナが配されたいわゆる逆燃式とされているが、本発明はこれに限定されず、熱交換器の下にバーナが配されたいわゆる正燃式とすることもできる。加熱用気体は、燃焼ガスに限定されず、たとえばコージェネレーションシステムにおいて発生する高温の排ガスなどとすることもできる。
本発明でいう温水装置は、湯水を加熱して温水を生成する機能を備えたものであり、一般的な給湯装置の他、たとえば風呂給湯装置、暖房用温水装置、融雪用の温水装置なども含む。
HE 熱交換器
1 バーナ
2 缶体
20 缶体本体部
21 補助部材
22a~22d 第1ないし第4の側壁部(缶体の)
23 コーナ部
24 開口部
26 凹溝
27 凹状部
3 伝熱管
4 フィン
5 胴パイプ
50a~50c 第1ないし第3の直状管体部
51 曲げ部
54,54A 凹状部
7,7A,7B 隙間
Claims (5)
- 加熱用気体が内部に供給され、かつ上下高さ方向に起立した側壁部に凹溝が略水平に延びて形成されている缶体と、
前記凹溝に外周面部の一部が嵌入するようにして前記側壁部にロウ付け部を介して接合される胴パイプと、
を備えており、
前記ロウ付け部は、前記胴パイプの外周面部の上側のうち、前記側壁部に接触または接近する箇所から前記胴パイプと前記側壁部との相互間の隙間にわたってロウ材が存在する部分である 、熱交換器であって、
前記側壁部の前記凹溝の形成箇所に設けられ、かつ前記側壁部と前記胴パイプとの相互間に上部開口状の隙間が形成されるように、前記胴パイプとは反対側に向けて前記凹溝よりも窪んだ凹状部を、さらに備えていることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記隙間は、上部および下部が開口し、かつこれら上部から下部まで一連に繋がった構成である、熱交換器。 - 請求項1または2に記載の熱交換器であって、
前記缶体は、
前記側壁部として、平面断面視略コ字状に繋がった第1ないし第3の側壁部を有し、かつ一側面が開口した缶体本体部と、
この缶体本体部に取付けられ、かつ前記一側面の開口部を塞ぐ第4の側壁部を有する補助部材と、
を備えており、
前記胴パイプは、平面視略コ字状に繋がった第1ないし第3の直状管体部を有し、かつこれら第1ないし第3の直状管体部は、前記第1ないし第3の側壁部のそれぞれに設けられている前記凹溝に嵌入されており、
前記第1および第2の直状管体部は、前記第1および第2の側壁部に沿って略水平方向に延びて前記第4の側壁部を貫通しており、
前記凹状部は、前記第1および第2の側壁部のうち、前記第4の側壁部の近傍に設けられている、熱交換器。 - 加熱用気体が内部に供給され、かつ上下高さ方向に起立した側壁部に凹溝が略水平に延びて形成されている缶体と、
前記凹溝に外周面部の一部が嵌入するようにして前記側壁部にロウ付け部を介して接合される胴パイプと、
を備えており、
前記ロウ付け部は、前記胴パイプの外周面部の上側のうち、前記側壁部に接触または接近する箇所から前記胴パイプと前記側壁部との相互間の隙間にわたってロウ材が存在する部分である 、熱交換器であって、
前記側壁部の前記凹溝の形成箇所において、前記側壁部と前記胴パイプとの相互間に上部開口状の隙間が形成されるように、前記胴パイプの前記外周面部に設けられた凹状部を、さらに備えていることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器と、
この熱交換器の前記缶体内に、前記加熱用気体としての燃焼ガスを供給するバーナと、
を備えていることを特徴とする、温水装置。
Priority Applications (1)
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JP2018121019A JP7153220B2 (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 熱交換器および温水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018121019A JP7153220B2 (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 熱交換器および温水装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020003109A JP2020003109A (ja) | 2020-01-09 |
JP7153220B2 true JP7153220B2 (ja) | 2022-10-14 |
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Family Applications (1)
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JP2018121019A Active JP7153220B2 (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 熱交換器および温水装置 |
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Country | Link |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5322838Y2 (ja) * | 1975-04-17 | 1978-06-14 | ||
JP2935074B2 (ja) * | 1991-03-29 | 1999-08-16 | 昭和アルミニウム株式会社 | 加熱用熱交換器 |
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2018
- 2018-06-26 JP JP2018121019A patent/JP7153220B2/ja active Active
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JP2020003109A (ja) | 2020-01-09 |
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