JP6834568B2 - 給湯装置の排気構造および給湯装置 - Google Patents

給湯装置の排気構造および給湯装置 Download PDF

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本発明は、排気騒音を低減可能な給湯装置の排気構造、およびこの構造を備えた給湯装置に関する。
給湯装置の排気構造の一例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の排気構造においては、熱交換器の伝熱管が収容されたケースの前壁部に排気トップ部が突設されており、伝熱管によって熱回収を終えた後の熱交換用気体(排ガス)が、排気トップ部の先端部に形成されている排気口から外部に排気されるように構成されている。排ガスが排気口近辺において激しい乱流状態になると、排気騒音が大きくなる。このため、特許文献1においては、そのようなことを防止すべく整流ガイドをケース内に取付けている。
しかしながら、前記従来技術においては、整流ガイドの取付け手段として、排気トップ部の排気口の形成箇所とケースの前壁部との相互間に、整流ガイドを単なる橋渡し状に取付けるような構造を採用しているに過ぎない。このため、ケースや排気トップ部と整流ガイドとの接続箇所に隙間を生じ易い構造となっている。その結果、そのような隙間を排ガスが通過することに起因し、排気騒音として、大きな風切り音が発生する虞があった。近年においては、熱交換器の小型化が要請され、これに対応して排気口を小サイズ化する場合が多くなっているが、このような場合には、圧力損失の増加により、排ガスが前記したような隙間をより通過し易くなり、風切り音が一層大きくなる。
このようなことを解消する手段としては、シール用パッキンや吸音材を用いる手段が適宜採用される。ところが、このような手段を採用したのでは、製造コストが高くなる不利を招く。
特許第4272214号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、製造コストが高価になることを抑制しつつ、排気騒音を適切に低減することが可能な給湯装置の排気構造、およびこの構造を備えた給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される給湯装置の排気構造は、排ガスとされる熱交換用気体が内部に供給されるケースと、このケースの起立状の前壁部にその前方側へ突出するように設けられ、かつ先端部に排気口が形成されている排気トップ部と、前記ケース内の排ガスを前記排気口に導くための整流ガイドと、を備えている、給湯装置の排気構造であって、前記排気口の周縁部には、前記ケースの後方側に突出するバーリング部が形成されており、前記整流ガイドは、前記ケースの前記前壁部の内面に当接して取付けられ、かつ排ガス通過用の開口部が設けられている取付板部と、この取付板部のうち、前記開口部の周縁部から前方に延びる筒状に形成され、かつ前記開口部に流入した排ガスを前記排気口に導くための排ガスガイド流路が内部に形成されている筒状ガイド部と、を備えており、
前記筒状ガイド部の先端寄り部分には、前記バーリング部に嵌合接触する嵌合接触部が設けられていることを特徴としている。
ここで、前記ケースの前壁部とは、ケース自体の前部に位置する起立状の壁部であり、必ずしも給湯装置の前部と一致する訳ではない。たとえば、後方排気型の給湯装置においては、前記ケースの前壁部は、給湯装置の背後を向くように配置される。本発明において、ケースの前壁部とは、ケースのうち、排気口を有する排気トップ部が設けられている起立状の壁部であると解釈することができる。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、ケース内の排ガスは、整流ガイドの取付板部に設けられている排ガス通過用の開口部に到達すると、その後は筒状ガイド部内の排ガスガイド流路を通過して排気トップ部の排気口に導かれ、ケース外部に排気される。ここで、筒状ガイド部の先端寄り部分に設けられている嵌合接触部と、排気トップ部の排気口の周縁部に突設されているバーリング部とは嵌合接触しているため、この部分の気密シール性を良好なものとし、筒状ガイド部の先端寄り部分と排気トップ部のバーリング部との相互間に、風切り音の原因となる隙間を生じ難くすることが可能である。また、整流ガイドの取付板部は、ケースの前壁部の内面に当接して取付けられているため、この取付板部とケースの前壁部との取付け箇所においても風切り音の原因となる隙間を生じ難くすることができる。
このようなことから、本発明によれば、従来技術と比べて排気騒音を適切に低減し得ることとなる。排気騒音低減策として、シール用パッキンや吸音材を用いる必要をなくすことが可能であり、製造コストを廉価に抑えることもできる。
本発明において、好ましくは、前記筒状ガイド部には、前記排気トップ部の先端部のうち、前記排気口の周辺壁の内面に当接するフランジ部が連設されている。
このような構成によれば、排気トップ部の排気口の周辺壁と、整流ガイドの筒状ガイド部との相互間の気密シール性をさらに高めることが可能であるため、風切り音が発生する現象を防止する上で、より好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記バーリング部は、前記排気口の内周縁の全周にわたって一連に設けられていることにより、前記排気口の上下にそれぞれ位置して左右横幅方向に延びる上部バーリング部および下部バーリング部と、これらの端部に繋がるようにして前記排気口の左右両側に位置する左右一対の端部バーリング部と、を備えており、前記筒状ガイド部には、前記嵌合接触部として、前記上部バーリング部および下部バーリング部に嵌合接触する上下一対の嵌合接触部が設けられているとともに、前記一対の端部バーリング部の先端部に当接する左右一対の当接片部が設けられている。
このような構成によれば、排気口の周縁部のうち、上部バーリング部および下部バーリング部の形成箇所については、筒状ガイド部の上下一対の嵌合接触部が嵌合接触することによって適切なシールが図られる。また、左右一対の端部バーリング部の形成箇所については、これらの先端部に筒状ガイド部の左右一対の当接片部が当接することによって適切なシールが図られる。したがって、バーリング部の全周にわたり、風切り音の原因となる隙間を生じないようにすることができる。
本発明においては、前記構成とは異なり、筒状ガイド部の先端部(嵌合接触部)をそのままバーリング部の全体に嵌合させた構造とすることも可能であるが、このような構造においては、バーリング部や筒状ガイド部に歪みが存在する場合に、これらを適切に嵌合接触させることができず、大きな隙間を生じる虞がある。これに対し、前記構成によれば、そのような虞を適切に解消することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記整流ガイドは、前記取付板部および前記筒状ガイド
部のそれぞれが分割された形態の第1および第2の整流部材を組み合わせて構成されている。
このような構成によれば、整流ガイドを単一部材で形成する場合と比較すると、整流ガイドの製造が容易となり、製造コストの低減化を図ることが可能である。また、第1および第2の整流部材をケースの所定箇所に組み付ける場合には、これら第1および第2の整流ガイドの組み付け位置を個々に調整することができるために、これらとケース各部との間に不当な隙間を生じないように設定することがより容易化される。
本発明において、好ましくは、前記整流ガイドは、前記取付板部および前記筒状ガイド部のそれぞれが分割された形態の第1および第2の整流部材を組み合わせて構成されており、前記第1の整流部材は、前記一対の当接片部を備えており、前記第2の整流部材は、前記一対の当接片部を前記一対の端部バーリング部の先端部に押し付けるための一対の押し付け片部を備えている。
このような構成によれば、端部バーリング部の先端部と当接片部との間に隙間を生じないようにし、この部分に風切り音の原因となる隙間を生じないようにすることが、より適切化される。
本発明の第2の側面により提供される給湯装置は、本発明の第1の側面により提供される給湯装置の排気構造を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される給湯装置の排気構造について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る給湯装置の一例を示す概略断面図である。 (a)は、図1に示す給湯装置を構成する熱交換器の外観斜視図であり、(b)は、(a)の概略正面図である。 図2のIII−III断面図およびその要部拡大断面図である。 図3に示す排気構造の要部分解断面図である。 図2に示す熱交換器の平面断面図である。 図2に示す熱交換器の前壁部と整流ガイドとを示す一部破断要部分解斜視図である。 図6に示す整流ガイドの分解斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す給湯装置WHは、ファン21、バーナ20、1次熱交換器1、2次熱交換器HE、および排気構造Cを備えている。
給湯装置WHは、排気構造Cを除き、これ以外の基本的な構成は、従来既知の給湯装置と同様であり、この点については簡単に説明する。すなわち、バーナ20は、ファン21から上向きに供給される燃焼用空気を利用して燃料ガスなどの燃料を燃焼させ、この燃焼ガスからは1次熱交換器1によって顕熱が回収される。1次熱交換器1は、缶体10内に複数のフィン11に挿通接続された伝熱管12が配された構成である。
2次熱交換器HEは、1次熱交換器1を通過した後の燃焼ガスから潜熱を回収するためのものであり、後部および前部に給気口31および排気口32が設けられたケース3内に、複数の伝熱管4が配された構成である。各伝熱管4は、たとえば図5に示すような平面視蛇行状であり、その両端には、入水用および出湯用のヘッダ40,41が取付けられている(図2も参照)。入水用のヘッダ40の入水口40aに供給された水は、複数の伝熱管4を通過して加熱されてから出湯用のヘッダ41に到り、その後はその出湯口41aから1次熱交換器1の伝熱管12に送り込まれて加熱される。このようにして加熱された湯水は、所望の給湯先に送られる。
図3に示すように、排気構造Cは、2次熱交換器HEのケース3、このケース3の前壁部30に設けられた排気トップ部33、および整流ガイドGを備えて構成されている。
ケース3は、たとえばステンレス製であって、全体の形状が略直方体状である。給気口31からケース3内に流入してきた燃焼ガスは、前記した複数の伝熱管4を通過した後に排ガスとされ、排気口32から外部に排気される。
排気トップ部33は、ケース3の起立状の前壁部30に絞り加工やその他のプレス加工を施すことにより、前壁部30に一体的に形成されている。この排気トップ部33は、前壁部30からその前方に突出する凸状周壁部33a、この凸状周壁部33aの先端部に繋がった先端壁部33b、この先端壁部33bに形成された排気口32、およびこの排気口32の内周縁に連設されたバーリング部34を備えており、この排気トップ部33の内側は、空間領域となっている。
図2に示すように、排気トップ部33は、正面視において、ケース3の左右横幅方向に延びた略長矩形状または略長円状であり、排気口32もこれと同様な形状である。バーリング部34は、ケース3の後方側に突出しており、排気口32の内周縁の全周にわたって一連に繋がった状態で形成されている。このため、バーリング部34は、排気口32の上下にそれぞれ設けられて左右横幅方向に延びる上部バーリング部34aおよび下部バーリング部34bと、これら上部バーリング部34aおよび下部バーリング部34bの端部に繋がるようにして排気口32の左右両側に設けられた一対の端部バーリング部34cと、を備えている。
図6および図7において、整流ガイドGは、たとえばステンレス鋼板などの金属板にプレス加工を施して製作されたものであって、後述するように、互いに別体の第1および第2の整流部材5A,5Bを組み合わせて構成されている。ただし、理解の容易のため、それら第1および第2の整流部材5A,5Bを組み合わせて完成された整流ガイドGの構成を先に説明する。
整流ガイドGは、上下高さ方向に起立した平板状の取付板部50(50a,50b)、およびこの取付板部50に繋がった略水平状の筒状ガイド部51を備えている。取付板部50は、ケース3の前壁部30の内面のうち、排気トップ部33(排気トップ部33の内側領域39)の周囲の領域に対面接触した状態で取付けられている。この取付けは、たとえばスポット溶接などの手段を用いて行なわれている。好ましくは、その際の取付板部50の位置決めを図るための手段として、前壁部30および取付板部50には、互いに嵌合可能な位置決め用の凸部30aおよび孔部60が適宜設けられる。取付板部50は、基本的には、排気トップ部33の内側領域39に排ガスが進入しないように、この内側領域39の後面側を塞ぐように取付けられている。ただし、取付板部50には、排ガス通過用の開口部52aが設けられており、ケース3内を前方に進行してきた排ガスは開口部52aに流入するようになっている。
筒状ガイド部51は、取付板部50のうち、開口部52aの周縁部から前方に延びる筒状であり、排気口32およびバーリング部34の正面視形状に対応すべく、本実施形態においては、ケース3の横幅方向の寸法が長く、かつ上下高さ方向の幅が短い偏平な略矩形断面の筒状である。この筒状ガイド部51の内部は、開口部52aに流入した排ガスを排気口32に導くための排ガスガイド流路52であり、開口部52aは排ガスガイド流路52の一端側開口部に相当する。
図3および図4において、筒状ガイド部51の先端寄り部分には、この部分を排気トップ部33に気密シール性が高い状態で接続するための手段として、上下一対の嵌合接触部53a,53b、上下一対のフランジ部54a,54b、および左右一対の当接片部55(図6および図7参照)が設けられている。
上下一対の嵌合接触部53a,53bは、上部バーリング部34aおよび下部バーリング部34bの上下両側に位置して、これらの部分に嵌合接触する部位であり、筒状ガイド部51の上壁部51aおよび下壁部51bの先端寄り部分に設けられている。図4に示すように、上側の嵌合接触部53aは、その下側に上部バーリング部34aが進入する凹状部56aを形成する段差部状に形成されており、図3に示す状態では、上部バーリング部34aおよび上壁部51aのそれぞれの下向き面が略面一状となるように構成されている。これと同様に、下側の嵌合接触部53bは、その上側に下部バーリング部34bが進入する凹状部56bを形成する段差部状に形成されており、下部バーリング部34bおよび下壁部51bのそれぞれの上向き面が略面一状となるように構成されている。
上下一対のフランジ部54a,54bは、嵌合接触部53a,53bの先端に連設された上向き、または下向きの起立状である。これらのフランジ部54a,54bは、排気トップ部33の先端壁部33bの内面(排気口32の周辺壁の内面)に面接触状態で当接している。
図6および図7において、当接片部55は、端部バーリング部34cの先端部に当接させるための部分であり、筒状ガイド部51の左右の両側壁部51cの先端部に連設され、かつ前面部が起立状の平面とされた小片状である。本実施形態においては、筒状ガイド部51の先端部の全体をバーリング部34に外嵌させる構造は採用されておらず、バーリング部34の端部バーリング部34cについては、その先端部に当接片部55を当接させるシール構造が採用されている。整流ガイドGは、当接片部55を端部バーリング部34c側に押圧することが可能な一対の押し付け片部57を備えているが、この点については後述する。
整流ガイドGは、図7に示すような形態の第1および第2の整流部材5A,5Bを組み合わせて構成されている。これら第1および第2の整流部材5A,5Bは、整流ガイドGを上下2分割した形態を有している。ただし、これらは上下対称状ではなく、両側壁部51cおよび当接片部55などは、上側の第1の整流部材5Aに設けられており、下側の第2の整流部材5Bには設けられていない。一方、第2の整流部材5Bには、当接片部55を前方に押圧して端部バーリング部34cの先端部に押し付けるための一対の押し付け片部57が設けられている。各側壁部51cの後端部には、当接片部55と同様な形態の補助片部55aが形成されており、押し付け片部57は、この補助片部55aの後面側に重なり、かつこの補助片部55aを前方に押圧可能となっている。
前記構成をより詳細に説明すると、図4に示すように、ケース3には、第1の整流部材5Aが先に取付けられ、その後に第2の整流部材5Bが取付けられる。その際、第2の整流部材5Bの押し付け片部57は、補助片部55aの後面側に重なるように配置され、補助片部55a、側壁部51c、および当接片部55は前方に押圧される。その結果、当接
片部55は端部バーリング部34cの先端部に押し付けられる(図5の要部拡大図も参照)。
次に、前記した排気構造Cを備えた給湯装置WHの作用について説明する。
2次熱交換器HEのケース3内に流入し、かつその後に複数の伝熱管4が設けられている領域よりも前方に進行した熱回収後の燃焼ガス(排ガス)は、整流ガイドGの排ガスガイド流路52を通過して排気口32に導かれ、外部に排気される。ここで、整流ガイドGの取付板部50(50a,50b)は、ケース3の前壁部30の内面に対面接触状態で接合されているため、これら前壁部30の内面と取付板部50との相互間には、排気トップ部33の内側領域39に排ガスを進行させるような不当な隙間を生じないようにすることが可能である。
一方、整流ガイドGの筒状ガイド部51の先端寄り部分と、排気トップ部33の排気口32の周辺部分においては、筒状ガイド部51の嵌合接触部53a,53bが上部バーリング部34aおよび下部バーリング部34bに嵌合接触している。また、左右一対の当接片部55は、一対の端部バーリング部34cの先端部に当接している。このため、バーリング部34と筒状ガイド部51の先端寄り部分との接続箇所において、これらの全周にわたって不当な隙間が生じないように設定することも可能である。
とくに、嵌合接触部53a,53bと上部バーリング部34aおよび下部バーリング部34bとの嵌合接触は、平面どうしの面接触状態とすることができるために、気密シール性を優れたものとすることが可能である。また、当接片部55については、既述したように、押し付け片部57によって端部バーリング部34cの先端部に押し付けることができるために、これらの部分の気密シール性も優れたものとすることが可能である。さらに、上部バーリング部34aおよび下部バーリング部34bに対しては、嵌合接触部53a,53bを嵌合接触させている一方、一対の端部バーリング部34cについては、嵌合接触方式を採用することなく、その先端部に一対の当接片部55を当接させる方式(突き合わせ方式)を採用しているため、バーリング部34などに歪みが生じていたとしても、バーリング部34の各所において適切なシールを図ることが容易化される。このようなことから、排ガスガイド流路52内と排気トップ部33の内側領域39との相互間で、排ガスが流入出するように現象を生じないようにすることができる。
さらに、本実施形態においては、整流ガイドGのフランジ部54a,54bが排気トップ部33の先端壁部33bの内面に対面接触しており、この部分にも気密シール性をもたせることができる。
前記したように、本実施形態においては、整流ガイドGを利用して排ガスを排気口32に円滑に導くことが可能であるが、排ガスが排ガスガイド流路52以外の領域を通過して排気口32に到らせるような隙間を生じないようにすることが可能である。したがって、隙間の存在に起因する風切り音が発生することを適切に防止し、排気騒音を低減することが可能である。
整流ガイドGは、第1および第2の整流部材5A,5Bを組み合わせて構成されているため、たとえば整流ガイドGを単一部材で形成し、筒状ガイド部51を取付板部50に一体成形するような場合と比較すると、整流ガイドGの製造が容易となる。したがって、製造コストの低減化を図る上で好ましい。また、第1および第2の整流部材5A,5Bをケース3の所定箇所に組み付ける際には、これら第1および第2の整流部材5A,5Bを最適な位置となるように個々に調整し、風切り音の原因となる隙間を生じないように設定することがより容易化される。また、既述したように、当接片部55を押し付け片部57によって端部バーリング部34cに押し付ける構成が採用されているが、このような構成も
、整流ガイドGを第1および第2の整流部材5A,5Bに分割したことによって適切に実現される。整流ガイドGを第1および第2の整流部材5A,5Bに分割した場合、第1の整流部材5Aのうち、当接片部55以外の箇所を、第2の整流部材5Bによって前方側に押圧するように構成することも可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る給湯装置の排気構造、および給湯装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
排気トップ部は、必ずしもケースの前壁部に一体的に形成されていなくてもよく、ケースとは別部材を用いて形成したものをケースの前壁部の外面に接合させた構成とすることもできる。
上述の実施形態においては、整流ガイドGが第1および第2の整流部材5A,5Bを組み合わせて構成されているが、本発明はこれに限定されず、整流ガイドGを単一部材で構成したり、あるいは3以上の整流部材を用いて構成することもできる。整流ガイドを複数の整流部材で構成する場合、これら複数の整流部材は、整流ガイドが上下に分割された構成に限らず、たとえば左右横幅方向に分割されたような構成とすることもできる。
本発明においては、整流ガイドの筒状ガイド部に、排気トップ部のバーリング部に嵌合接触する嵌合接触部を設けることが要件とされるが、上述の実施形態から理解されるように、嵌合接触部は、バーリング部の全周囲に対して嵌合接触していなくてもよい。排気口は、正面視略矩形状や略長円状以外の形状とすることも可能である。
本発明でいうケースは、潜熱回収用の2次熱交換器のケースに限らない。給湯装置としては、2次熱交換器を具備しておらず、熱交換器として、1次熱交換器のみを備えた顕熱回収タイプのものがあるが、このような場合には、1次熱交換器のケース、あるいは1次熱交換器に接続された排気用のケース(集合筒)における排気構造として、本発明に係る排気構造を適用することも可能である。
本発明に係る給湯装置は、本発明が意図する排気構造を具備していればよく、バーナの種類や、熱交換器などの具体的な構成は問わない。給湯装置における湯水加熱用の媒体としては、たとえばコージェネレーションシステムの発電部から排出される高温ガスを用いることが可能であり、本発明でいう排ガスは、燃焼ガスに限定されない。
WH 給湯装置
C 排気構造(給湯装置の排気構造)
G 整流ガイド
3 ケース
30 前壁部(ケースの)
32 排気口
33 排気トップ部
34 バーリング部
34a 上部バーリング部
34b 下部バーリング部
34c 端部バーリング部
5A,5B 第1および第2の整流部材
50 取付板部
51 筒状ガイド部
52 排ガスガイド流路
52a 開口部
53a,53b 嵌合接触部
54a,54b フランジ部
55 当接片部
57 押し付け片部

Claims (6)

  1. 排ガスとされる気体が内部に供給されるケースと、
    このケースの起立状の前壁部にその前方側へ突出するように設けられ、かつ先端部に排気口が形成されている排気トップ部と、
    前記ケース内の排ガスを前記排気口に導くための整流ガイドと、
    を備えている、給湯装置の排気構造であって、
    前記排気口の周縁部には、前記ケースの後方側に突出するバーリング部が形成されており、
    前記整流ガイドは、前記ケースの前記前壁部の内面に当接して取付けられ、かつ排ガス通過用の開口部が設けられている取付板部と、この取付板部のうち、前記開口部の周縁部から前方に延びる筒状に形成され、かつ前記開口部に流入した排ガスを前記排気口に導くための排ガスガイド流路が内部に形成されている筒状ガイド部と、を備えており、
    前記筒状ガイド部の先端寄り部分には、前記バーリング部に嵌合接触する嵌合接触部が設けられていることを特徴とする、給湯装置の排気構造。
  2. 請求項1に記載の給湯装置の排気構造であって、
    前記筒状ガイド部には、前記排気トップ部の先端部のうち、前記排気口の周辺壁の内面に当接するフランジ部が連設されている、給湯装置の排気構造。
  3. 請求項1または2に記載の給湯装置の排気構造であって、
    前記バーリング部は、前記排気口の内周縁の全周にわたって一連に設けられていることにより、前記排気口の上下にそれぞれ位置して左右横幅方向に延びる上部バーリング部および下部バーリング部と、これらの端部に繋がるようにして前記排気口の左右両側に位置する左右一対の端部バーリング部と、を備えており、
    前記筒状ガイド部には、前記嵌合接触部として、前記上部バーリング部および下部バーリング部に嵌合接触する上下一対の嵌合接触部が設けられているとともに、前記一対の端部バーリング部の先端部に当接する左右一対の当接片部が設けられている、給湯装置の排気構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の給湯装置の排気構造であって、
    前記整流ガイドは、前記取付板部および前記筒状ガイド部のそれぞれが分割された形態の第1および第2の整流部材を組み合わせて構成されている、給湯装置の排気構造。
  5. 請求項3に記載の給湯装置の排気構造であって、
    前記整流ガイドは、前記取付板部および前記筒状ガイド部のそれぞれが分割された形態の第1および第2の整流部材を組み合わせて構成されており、
    前記第1の整流部材は、前記一対の当接片部を備えており、
    前記第2の整流部材は、前記一対の当接片部を前記一対の端部バーリング部の先端部に押し付けるための一対の押し付け片部を備えている、給湯装置の排気構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の給湯装置の排気構造を備えていることを特徴とする、給湯装置。
JP2017026918A 2017-02-16 2017-02-16 給湯装置の排気構造および給湯装置 Active JP6834568B2 (ja)

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