JP2018030733A - ガラス物品の製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水平面に対して傾斜した姿勢で回転するスリーブによって溶融ガラスからガラス物品を成形するに際し、溶融ガラスの保温性およびガラス物品の品質を向上させるガラス物品の製造装置および製造方法の提供。【解決手段】水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブ2に溶融ガラスGを巻き付け、スリーブ2の先端部2aから引き出しながら管状ガラスPGに成形するに際して、スリーブ2を上方から覆う耐火物でなる屋根部9を含み且つスリーブ2を内側に収容する成形室3を、その外側から加熱するにあたって、屋根部9の姿勢が、スリーブ2の姿勢に倣って水平面に対して傾斜するようにしたガラス物品の製造装置および製造方法。【選択図】図1
Description
本発明は、管状ガラスや棒状ガラス等のガラス物品を製造するための製造装置および製造方法に関する。
周知のように、管状ガラスや棒状ガラス等のガラス物品を製造するための手法としては、ダンナー法、ダウンドロー法、アップドロー法等を挙げることができるが、特許文献1には、ダンナー法を用いてガラス物品を製造する装置が開示されている。同装置は、水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブと、スリーブを内側に収容する成形室と、成形室を外側から加熱する加熱手段とを備えている。そして、同装置は、スリーブに巻き付けた溶融ガラスをスリーブの先端から引き出しながらガラス物品に成形するように構成されている。
また、上記の装置はマッフル炉を有している。マッフル炉は、マッフル外壁部材と、マッフル外壁部材の内側に設けられたマッフル内面部材と、マッフル内面部材の上方に設けられたマッフル天井とを備えている。そして、マッフル内面部材とマッフル天井との両者でスリーブを囲っており、両者によって成形室が構成されている。マッフル天井は、水平面に平行な姿勢でスリーブを上方から覆う屋根部となっており、炭化珪素系耐火物やアルミナジルコン系耐火物等の耐火物でなる。
ところで、上記の装置によってガラス物品を製造する場合には、下記のような解決すべき問題が生じていた。
すなわち、上記の装置では、加熱手段により成形室を外側から加熱することで、成形室内のスリーブに巻き付けた溶融ガラスを間接的に加熱する。ここで、同装置では、スリーブが水平面に対して傾斜した姿勢をとっているのに対し、スリーブを覆う屋根部が水平面に平行な姿勢をとっている。そのため、スリーブと屋根部との相互間距離は、スリーブの基端側で相対的に短く、先端側で相対的に長くなっている。これにより、スリーブの基端側では、屋根部とスリーブに巻き付けた溶融ガラスとを近接させることができ、溶融ガラスを加熱しやすい一方、スリーブの先端側では、屋根部から離れている分だけ、スリーブに巻き付けた溶融ガラスを加熱し難くなる。このため、溶融ガラスの保温性が悪いという問題があった。
また、上記の装置では、溶融ガラスの揮発した成分が、屋根部を構成する耐火物と反応して液状の異質物が生成されることがある。そして、生成された異質物が屋根部から滴として落下し、スリーブに巻き付けた溶融ガラスに混入してしまう場合がある。このような場合には、ガラス物品は、異質物が混入した溶融ガラスから成形されることになり、製造されるガラス物品の品質が大きく低下したり、或いは、製品として採用することが不可能となったりする問題があった。
上記の事情に鑑みなされた本発明は、水平面に対して傾斜した姿勢で回転するスリーブによって溶融ガラスからガラス物品を成形するに際し、溶融ガラスの保温性およびガラス物品の品質を向上させることを技術的な課題とする。
上記の課題を解決するために創案された本発明は、水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブと、スリーブを上方から覆う耐火物でなる屋根部を含み且つスリーブを内側に収容する成形室と、成形室を外側から加熱する加熱手段とを備え、スリーブに巻き付けた溶融ガラスをスリーブの先端部から引き出しながらガラス物品に成形するガラス物品の製造装置であって、屋根部の姿勢が、スリーブの姿勢に倣って水平面に対して傾斜していることに特徴付けられる。
このような構成によれば、屋根部の姿勢がスリーブの姿勢に倣って水平面に対して傾斜していることから、スリーブの基端側のみでなく先端側においても、屋根部とスリーブに巻き付けた溶融ガラスとを近接させることができる。その結果、スリーブの先端側でも溶融ガラスを加熱しやすくなり、溶融ガラスの保温性を向上させることが可能となる。また、溶融ガラスの揮発した成分が、屋根部を構成する耐火物と反応して液状の異質物が生成された場合であっても、傾斜した屋根部を伝って異質物が自重でスリーブの基端側から先端側に向かって流れることで、異質物がスリーブの上方から排除される。これにより、異質物が屋根部から滴として落下し、スリーブに巻き付けた溶融ガラスに混入するような事態の発生を回避できる。その結果、製造されるガラス物品の品質を向上させることが可能となる。
上記の構成において、屋根部が、スリーブの上方でスリーブの軸方向に沿って延びた頂部と、スリーブの側方側に向かって頂部から下方に傾斜した傾斜部とを有することが好ましい。
このようにすれば、液状の異質物が傾斜部を伝って流れることで、スリーブの基端側から先端側に向かってだけではなく、スリーブの側方側に向かっても流れるようになる。この結果、より効果的に異質物をスリーブの上方から排除することができる。
上記の構成において、屋根部が、スリーブの軸方向に沿って複数の部分屋根に分割されると共に、各部分屋根が、耐火物に継ぎ目が無い一体の構造物として形成されていることが好ましい。
このようにすれば、屋根部が複数の部分屋根に分割されていることで、屋根部を交換するための作業等を行いやすくなる。さらに、各部分屋根が、耐火物に継ぎ目が無い一体の構造物として形成されていることから、下記のような効果も得ることが可能である。すなわち、屋根部には、耐火物の熱膨張に起因して上向きの力(屋根部を持ち上げる向きの力)が作用しやすい。そして、各部分屋根が、一体の構造物として形成されておらず、耐火物に継ぎ目が存在するような場合には、上向きの力の作用に伴って継ぎ目を起点に各部分屋根が破損してしまう虞がある。このような事態が発生すると、破損部に溶融ガラスの揮発した成分が侵入し、各部分屋根の表層部のみでなく、内部でまで液状の異質物が生成されやすくなる。しかしながら、各部分屋根を耐火物に継ぎ目が無い一体の構造物として形成しておけば、上述のような虞を的確に排除することができる。
上記の構成において、隣り合う部分屋根同士が、相互に噛み合った状態で連結されていることが好ましい。
成形室は、その内外を区画することで、成形室外の加熱されたガスが成形室内に流入することを回避する必要がある。ここで、隣り合う部分屋根同士の相互間に隙間が形成されてしまうと、加熱されたガスの成形室内への流入を回避することが必然的に不可能となる。しかしながら、隣り合う部分屋根同士が相互に噛み合った状態で連結されていれば、隙間の形成を可及的に阻止できるため、加熱されたガスの流入を効果的に回避することが可能となる。
上記の構成において、屋根部を構成する耐火物が、質量%で、50%以上のβアルミナを含有することが好ましい。
このようにすれば、溶融ガラスの揮発した成分が、屋根部を構成する耐火物と反応し難くなる。そのため、液状の異質物が屋根部から滴として落下し、スリーブに巻き付けた溶融ガラスに混入するような事態が必然的に発生し難くなる。
上記の構成において、屋根部を構成する耐火物が、質量%で、30%以上のαアルミナを含有することが好ましい。
上述のように、屋根部を構成する耐火物が、質量%で50%以上のβアルミナを含有していれば、溶融ガラスの揮発した成分を耐火物と反応し難くすることができる。一方、このような組成の耐火物の中には、屋根部の構成材として用いるには機械的強度が比較的低いものもあり、屋根部の崩落についての懸念がある。そこで、屋根部を構成する耐火物は、質量%で50%以上のβアルミナに加えて、質量%で30%以上のαアルミナを含有することがより好ましい。このような組成であれば、溶融ガラスの揮発成分と耐火物との反応を抑制できると共に、機械的強度を更に向上させることが可能となる。
上記の構成において、成形室内に流出口を有し、且つ、流出口から流出させた溶融ガラスをスリーブに供給するフィーダーを備え、流出口を上下に跨いで、上方に屋根部が配置されると共に、下方にスリーブが配置されていることが好ましい。
このようにすれば、液状の異質物が生成された場合でも、傾斜した屋根部を伝って異質物が自重でスリーブの基端側から先端側に向かって流れることで、異質物がフィーダーの流出口の上方から排除される。これにより、異質物が屋根部から滴として落下し、フィーダーの流出口から流出した溶融ガラスに異質物が混入するような事態の発生を回避できる。その結果、製造されるガラス物品の品質を更に向上させることが可能となる。
また、上記の課題を解決するために創案された本発明は、水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブに溶融ガラスを巻き付け、スリーブの先端部から引き出しながらガラス物品に成形するに際し、スリーブを上方から覆う耐火物でなる屋根部を含み且つスリーブを内側に収容する成形室を、成形室の外側から加熱するガラス物品の製造方法であって、屋根部の姿勢を、スリーブの姿勢に倣って水平面に対して傾斜させたことに特徴付けられる。
このような方法によれば、上記のガラス物品の製造装置について既に述べた作用・効果と同一の作用・効果を得ることが可能である。
本発明によれば、水平面に対して傾斜した姿勢で回転するスリーブによって溶融ガラスからガラス物品を成形するに際し、溶融ガラスの保温性およびガラス物品の品質を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係るガラス物品の製造装置および製造方法について、添付の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態においては、ガラス物品として管状ガラスを製造する場合を例示する。
図1および図2に示すように、本発明の実施形態に係るガラス物品の製造方法に使用するガラス物品の製造装置1(以下、単に製造装置1と表記)は、ダンナー法を用いて、スリーブ2に巻き付けた溶融ガラスGを当該スリーブ2の先端部2aから引き出しながら管状ガラスPGに成形するように構成されている。
製造装置1は、主たる構成要素として、水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブ2と、スリーブ2を内側に収容する成形室3と、成形室3の外側に形成された密閉空間4と、密閉空間4内に配置されて成形室3を外側から加熱する加熱手段としての電気ヒーター5と、成形室3内に配置された流出口6aからスリーブ2に溶融ガラスGを供給するフィーダー6と、これらの構成要素を壁部7aで囲って内部に収容するマッフル炉7とを備えている。
スリーブ2は、水平面に対して傾斜した軸線8aの周りを回転する回転軸8と連結されている。これにより、スリーブ2は、回転軸8と同期した状態で軸線8aの周りを回転することが可能となっている。回転中のスリーブ2に供給された溶融ガラスGは、当該スリーブ2に巻き付いた状態で基端部2b側から先端部2a側に向かって漸次に送られていく。
スリーブ2および回転軸8の各々には、軸線8aが延びる方向(以下、軸方向と表記)に沿って貫通孔が形成されており、この貫通孔内には、ガス(例えば、圧縮空気)を流通させることが可能となっている。スリーブ2の貫通孔は回転軸8の貫通孔と接続されており、ガスは、回転軸8の貫通孔を通過した後、スリーブ2の貫通孔に対して基端部2b側から流入する。その後、ガスは、スリーブ2の貫通孔を通過した後、先端部2a側から流出して溶融ガラスGに向けて噴射される。この噴射されたガスの圧力により、スリーブ2から引き出される溶融ガラスGの内部に空隙ができ、溶融ガラスGが円筒状に形成されることで管状ガラスPGが成形される。
ここで、本実施形態においては、製造装置1が、ガラス物品として管状ガラスPGを成形するように構成されているが、これに限定されるものではない。本実施形態の変形例として、製造装置1が、ガラス物品として棒状ガラスを成形するように構成されていてもよい。この場合、上記のガスの噴射を停止することで、管状ガラスPGに代えて棒状ガラスを成形することが可能である。
成形室3は、スリーブ2を上方から覆う耐火物でなる屋根部9と、スリーブ2を側方および下方から覆った状態で、屋根部9を下方から支持する本体部10とを備えている。この屋根部9と本体部10との両者により、成形室3と密閉空間4とが区画されている。成形室3は、室内の温度が温度センサー11によって測定されている。この温度センサー11は、スリーブ2の軸方向に沿って複数(本実施形態では二つ)が設置されている。なお、屋根部9を構成する耐火物は、質量%で、50%以上のβアルミナ、及び、30%以上のαアルミナを含有している。
屋根部9は、スリーブ2の姿勢に倣って水平面に対して傾斜した姿勢をとっている。この屋根部9は、スリーブ2の上方でスリーブ2の軸方向に沿って延びた頂部9aと、スリーブ2の側方側に向かって頂部9aから下方に傾斜した傾斜部9bとを有する。傾斜部9bは、一定の角度で傾斜した勾配として形成されている。
屋根部9は、スリーブ2の軸方向に沿って複数(本実施形態では五つ)の部分屋根91に分割されている。各部分屋根91は、当該部分屋根91を構成する耐火物に継ぎ目が無い一体の構造物として形成されている。複数の部分屋根91のうち、溶融ガラスGの流れ方向における最も上流側に配置された部分屋根91xは、他の部分屋根91とは異なった構成を有する。
他の部分屋根91が、頂部9aを挟んで一対の傾斜部9b,9bを有するのに対し、図3に示すように、部分屋根91xは、一対の傾斜部9b,9bのうちの片側のみを有する。部分屋根91xは、フィーダー6の流出口6aを上方から覆っている。これにより、流出口6aを上下に跨いで、上方に部分屋根91xが配置されると共に、下方にスリーブ2が配置されている。
ここで、一対の傾斜部9b,9bの開き角の角度は、90〜150°の範囲内とすることが好ましい。これは、上記の範囲内よりも開き角の角度が大きい場合には、溶融ガラスGの揮発した成分が、屋根部9を構成する耐火物と反応して液状の異質物が生成された際に、傾斜部9bを伝って流れる異質物をスリーブ2の側方側に誘導することが難しくなり、異質物が滴として落下し、スリーブ2に巻き付いた溶融ガラスGに混入する虞があるためである。また、上記の範囲内よりも開き角の角度が小さい場合には、耐火物で屋根部9を組み上げることが困難となる虞があるためである。
図4に示すように、隣り合う部分屋根91,91同士は、これらを連結させた連結部92において、相互に噛み合った状態となっている。隣り合う両部分屋根91,91のうち、スリーブ2の基端部2b側に配置された部分屋根91は、先端部2a側に配置された部分屋根91を局所的に下方から支持している。なお、部分屋根91と部分屋根91xとの間においても、同様の形態で両部分屋根91,91xが噛み合った状態となっている。
図1および図2に示すように、本体部10は、当該本体部10とマッフル炉7の壁部7aとの相互間に介在させた支持部材12と、マッフル炉7の壁部7aに設けられた支持部7aaとにより、下方から支持されている。また、本体部10は、溶融ガラスGの流れ方向において、上流側に配置されて相対的に高温となる高温部10aと、下流側に配置されて相対的に低温となる低温部10bとに分割されており、高温部10aと低温部10bとの境界に沿って支持部材12が配置されている。
密閉空間4は、マッフル炉7の壁部7aと成形室3との間に形成されており、両者によって密閉されている。この密閉空間4内のガス(例えば、空気)は、電気ヒーター5によって加熱される。さらに、加熱されたガスが成形室3を外側から加熱するのに伴い、スリーブ2に巻き付いた溶融ガラスGが加熱される。
電気ヒーター5は、炭化珪素系発熱体や二珪化モリブデン系発熱体等の棒状のセラミックヒーターであり、温度センサー11が測定した成形室3内の温度に基づいて出力が制御されている。この電気ヒーター5は、成形室3の両側方および下方に配置されている。両側方に配置された電気ヒーター5は、成形室3を基準として対称に設置されている。下方に配置された電気ヒーター5は、支持部材12を挟んで高温部10a側と低温部10b側とにそれぞれ設置されている。
フィーダー6は、図示省略のガラス溶融窯で生成された溶融ガラスGを成形室3内まで送っている。このフィーダー6は、図3に示すように、成形室3における本体部10上に載置されるように設置されている。
図1に示すように、マッフル炉7の壁部7aには、スリーブ2の先端部2aから引き出された管状ガラスPGを通過させるための第一の孔部7abと、スリーブ2と連結された回転軸8を挿通させるための第二の孔部7acとが形成されている。
以下、上記のガラス物品の製造装置1、及び、この製造装置1を使用したガラス物品の製造方法による主たる作用・効果について説明する。
上記の製造装置1、及び、この製造装置1を使用した製造方法によれば、屋根部9の姿勢がスリーブ2の姿勢に倣って水平面に対して傾斜していることから、スリーブ2の基端部2b側のみでなく先端部2a側においても、屋根部9とスリーブ2に巻き付けた溶融ガラスGとを近接させることができる。その結果、スリーブ2の先端部2a側でも溶融ガラスGを加熱しやすくなり、溶融ガラスGの保温性を向上させることが可能となる。
また、溶融ガラスGの揮発した成分が、屋根部9を構成する耐火物と反応して液状の異質物が生成された場合でも、傾斜した屋根部9を伝って異質物が自重でスリーブ2の基端部2b側から先端部2a側に向かって流れることで、異質物がスリーブ2の上方から排除される。これにより、異質物が屋根部9から滴として落下し、スリーブ2に巻き付けた溶融ガラスGに混入するような事態の発生を回避できる。その結果、製造される管状ガラスPGの品質を向上させることが可能となる。
ここで、本発明に係るガラス物品の製造装置および製造方法は、上記の実施形態で説明した態様に限定されるものではない。例えば、屋根部を構成する耐火物が、質量%で、50%以上のβアルミナ、及び、30%以上のαアルミナを含有していることを条件として、屋根部を平坦な板状部材で構成してもよい。
1 ガラス物品の製造装置
2 スリーブ
2a 先端部
3 成形室
5 電気ヒーター
6 フィーダー
6a 流出口
9 屋根部
9a 頂部
9b 傾斜部
91 部分屋根
91x 部分屋根
G 溶融ガラス
PG 管状ガラス
2 スリーブ
2a 先端部
3 成形室
5 電気ヒーター
6 フィーダー
6a 流出口
9 屋根部
9a 頂部
9b 傾斜部
91 部分屋根
91x 部分屋根
G 溶融ガラス
PG 管状ガラス
Claims (8)
- 水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブと、該スリーブを上方から覆う耐火物でなる屋根部を含み且つ該スリーブを内側に収容する成形室と、該成形室を外側から加熱する加熱手段とを備え、
前記スリーブに巻き付けた溶融ガラスを該スリーブの先端部から引き出しながらガラス物品に成形するガラス物品の製造装置であって、
前記屋根部の姿勢が、前記スリーブの姿勢に倣って水平面に対して傾斜していることを特徴とするガラス物品の製造装置。 - 前記屋根部が、前記スリーブの上方で該スリーブの軸方向に沿って延びた頂部と、前記スリーブの側方側に向かって前記頂部から下方に傾斜した傾斜部とを有することを特徴とする請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記屋根部が、前記スリーブの軸方向に沿って複数の部分屋根に分割されると共に、各部分屋根が、前記耐火物に継ぎ目が無い一体の構造物として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス物品の製造装置。
- 隣り合う前記部分屋根同士が、相互に噛み合った状態で連結されていることを特徴とする請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記屋根部を構成する前記耐火物が、質量%で、50%以上のβアルミナを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。
- 前記屋根部を構成する前記耐火物が、質量%で、30%以上のαアルミナを含有することを特徴とする請求項5に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記成形室内に流出口を有し、且つ、該流出口から流出させた溶融ガラスを前記スリーブに供給するフィーダーを備え、
前記流出口を上下に跨いで、上方に前記屋根部が配置されると共に、下方に前記スリーブが配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガラス物品の製造装置。 - 水平面に対して傾斜した姿勢で回転する円筒状のスリーブに溶融ガラスを巻き付け、該スリーブの先端部から引き出しながらガラス物品に成形するに際し、
前記スリーブを上方から覆う耐火物でなる屋根部を含み且つ該スリーブを内側に収容する成形室を、該成形室の外側から加熱するガラス物品の製造方法であって、
前記屋根部の姿勢を、前記スリーブの姿勢に倣って水平面に対して傾斜させたことを特徴とするガラス物品の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023021831A1 (ja) * | 2021-08-20 | 2023-02-23 | 日本電気硝子株式会社 | 加熱炉およびガラス製品の製造方法 |
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