JP5842455B2 - 有色ガラス管の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有色ガラス管の製造装置及び製造方法に関する。
従来、ガラス管の製造方法として、ダンナー法が知られている(例えば特許文献1を参照)。ダンナー法は、マッフル炉内に傾斜して配されており、回転しているスリーブの基端部に溶融ガラスを供給し、スリーブ内に気体を供給しつつスリーブの先端部からガラス管を引き出すことによりガラス管を製造する方法である。ダンナー法によれば、高い形状精度を有するガラス管を容易に製造することができる。
特開平8−283031号公報
しかしながら、ダンナー法では、スリーブ上における溶融ガラスの滞留時間が長く、溶融ガラスが失透しやすい失透温度域で長く保持される。このため、ダンナー法では、例えば有色ガラス管などの失透しやすいガラスからなるガラス管の製造が困難であるという問題がある。
失透しやすいガラスからなるガラス管の製造として、例えばダウンドロー法などの、ガラスが失透温度域で保持される時間が短い方法を採用することが考えられる。
しかしながら、ダウンドロー法では、高い形状精度を有するガラス管の製造が困難であるという問題がある。
本発明の目的は、有色ガラス管を高い形状精度で製造し得る方法を提供することにある。
本発明に係る有色ガラス管の製造装置は、有色ガラスからなる有色ガラス管をダンナー法により製造するための装置である。本発明に係る有色ガラス管の製造装置は、マッフル炉と、スリーブと、温度制御機構とを備える。スリーブは、マッフル炉内に中心線を回転軸として回転可能に配されている。スリーブの基端部に溶融ガラスが供給され、先端部からガラス管が引き出される。温度制御機構は、マッフル炉内の温度を制御する。スリーブの回転軸の水平方向に対する角度をθ(°)とする。スリーブの回転軸の延びる方向における長さをL(mm)とする。スリーブの基端部におけるガラスの温度をa(℃)とする。スリーブの先端部におけるガラスの温度をb(℃)とする。(a−b)/Lcosθが0.1以上となるように、スリーブ及び温度制御機構が設けられている。
本発明に係る有色ガラス管の製造方法は、有色ガラスからなる有色ガラス管の製造方法である。本発明に係る有色ガラス管の製造方法では、マッフル炉と、マッフル炉内に中心線を回転軸として回転可能に配されており、基端部に溶融ガラスが供給され、先端部からガラス管が引き出されるスリーブとを備える製造装置を用いる。スリーブの回転軸の水平方向に対する角度をθ(°)とする。スリーブの回転軸の延びる方向における長さをL(mm)とする。スリーブの基端部におけるガラスの温度をa(℃)とする。スリーブの先端部におけるガラスの温度をb(℃)とする。(a−b)/Lcosθが0.1以上の条件で有色ガラス管を製造する。
本発明によれば、有色ガラス管を高い形状精度で製造し得る方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る有色ガラス管の製造装置の模式的側面図である。 図1の線II−IIにおけるマッフル炉の略図的断面図である。 図1の線III−IIIにおけるマッフル炉の略図的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態に係る有色ガラス管の製造装置の模式的側面図である。図2は、図1の線II−IIにおけるマッフル炉の略図的断面図である。図3は、図1の線III−IIIにおけるマッフル炉の略図的断面図である。
図1に示す有色ガラス管の製造装置1は、着色成分である金属イオンを含み、失透しやすい有色ガラスからなる有色ガラス管の製造に好適に用いられるものである。もっとも、製造装置1は、通常のガラス管の製造にも勿論好適に用いることができる。
製造装置1は、マッフル炉10を備えている。本実施形態では、マッフル炉10は、図2及び図3に示すように、成形室10aを区画形成している内壁11と、内壁11の外側に配された外壁12とを有する。内壁11と外壁12との間には、流路13が区画形成されている。マッフル炉10には、この流路13に臨むバーナー(加熱機構)14と空気供給機構(冷却機構)15とが取り付けられている。これらバーナー14及び空気供給機構15によりマッフル炉10内の温度を制御する温度制御機構16が構成されている。
バーナー14は、マッフル炉10の上流側(x1側)に配されている。一方、空気供給機構15は、マッフル炉10の下流側(x2側)に配されている。このため、温度制御機構16によって、マッフル炉10の成形室10aに温度勾配が形成される。具体的には、温度制御機構16によって、マッフル炉10の上流側(x1側)部分10a1が相対的に高温にされ、マッフル炉10の下流側(x2側)部分10a2が相対的に低温にされる。また、マッフル炉10内には、上流側(x1側)部分10a1と下流側(x2側)部分10a2との間に位置する区画壁17が設けられている。この区画壁17によって、上流側(x1側)部分10a1と下流側(x2側)部分10a2との温度差が大きくされている。
マッフル炉10内には、スリーブ20が配されている。スリーブ20は、中心軸Cが水平方向(x方向)に対して傾斜して配されている。スリーブ20は、回転可能である。
スリーブ20は、回転機構21に接続されている。有色ガラス管の製造に際しては、スリーブ20は、モーターなどにより構成された回転機構21により、スリーブ20の中心軸Cを中心として回転される。
また、スリーブ20には、ブロア22が接続されている。有色ガラス管の製造に際しては、このブロア22によってスリーブ20内に気体(一般的には空気)が供給される。
マッフル炉10内には、トラフ24が配されている。有色ガラス管の製造に際しては、このトラフ24から、スリーブ20の基端部20aに溶融ガラス23が供給される。
マッフル炉10の外部には、マッフル炉10内においてスリーブ20により成形された有色ガラス管30を引き出す管引き機25が配されている。
次に、製造装置1を用いた有色ガラス管30の製造方法について説明する。
有色ガラス管30の製造に際しては、トラフ24から、有色ガラス管30を形成するための溶融ガラス23がスリーブ20の基端部20aに供給される。スリーブ20は、水平方向(x方向)に対して傾斜して配されているため、溶融ガラス23は、スリーブ20の外壁面を伝ってスリーブ20の先端部20b側へと流動する。ここで、スリーブ20は、回転機構21により回転しているため、溶融ガラス23は、スリーブ20の外壁面に巻き取られて該外壁面の外周を一様に覆い、該外壁面を伝って基端部20aから先端部20b側へと流動しながら、均一な厚みの管状に成形される。そして、管引き機25によりスリーブ20の先端部20bから有色ガラス管30が引き出される。なお、スリーブ20には、ブロア22から気体が供給されているため、スリーブ20から離れた後も管状に保持される。
本実施形態では、(a−b)/Lcosθが0.1以上となるように、スリーブ20及び温度制御機構16が設けられている。すなわち、(a−b)/Lcosθが0.1以上の条件で有色ガラス管30を製造する。
θ:スリーブの回転軸の水平方向に対する角度(°)
L:スリーブの回転軸の延びる方向における長さ(mm)
a:スリーブの基端部におけるガラスの温度(℃)
b:スリーブの先端部におけるガラスの温度(℃)
このため、スリーブ20上における溶融ガラス23の滞留時間を短くできるので、失透を抑制しつつ、高い形状精度を有する有色ガラス管30を製造することができる。
(a−b)/Lcosθは、0.1以上であることがより好ましい。但し、(a−b)/Lcosθが大きすぎると、得られる有色ガラス管30の形状精度が低くなりすぎる場合がある。よって、(a−b)/Lcosθは、0.2以下であることが好ましく、0.15以下であることがより好ましい。
失透を抑制しつつ、高い形状精度を得る観点からは、θは、10°〜30°であることが好ましく、12°〜18°であることがより好ましい。
Lは、700mm〜1250mmであることが好ましく、950mm〜1100mmであることがより好ましい。
(a−b)は、50℃〜200℃であることが好ましく、80℃〜140℃であることがより好ましい。
トラフ24から溶融ガラス23の流量は、200〜300kg/時間であることが好ましく、225〜275kg/時間であることがより好ましい。
スリーブ20の回転速度は、4rpm〜10rpmであることが好ましく、4rpm〜7rpmであることがより好ましい。
1…製造装置
10…マッフル炉
10a…成形室
11…内壁
12…外壁
13…流路
14…バーナー
15…空気供給機構
16…温度制御機構
17…区画壁
20…スリーブ
20a…基端部
20b…先端部
21…回転機構
22…ブロア
23…溶融ガラス
24…トラフ
25…管引き機
30…有色ガラス管

Claims (2)

  1. 有色ガラスからなる有色ガラス管をダンナー法により製造するための装置であって、 マッフル炉と、
    前記マッフル炉内に中心線を回転軸として回転可能に配されており、基端部に溶融ガラスが供給され、先端部からガラス管が引き出されるスリーブと、
    前記マッフル炉内の温度を制御する温度制御機構と、
    前記マッフル炉の上流側部分と下流側部分の間に位置する区画壁と、
    を備え、
    前記スリーブの前記回転軸の水平方向に対する角度をθ(°)とし、
    前記スリーブの前記回転軸の延びる方向における長さをL(mm)とし、
    前記スリーブの基端部におけるガラスの温度をa(℃)とし、
    前記スリーブの先端部におけるガラスの温度をb(℃)としたときに、
    (a−b)/Lcosθが0.1以上であり、且つ、(a−b)が200℃以下となるように、前記スリーブ、温度制御機構及び区画壁が設けられている、有色ガラス管の製造装置。
  2. 有色ガラスからなる有色ガラス管の製造方法であって、
    マッフル炉と、前記マッフル炉内に中心線を回転軸として回転可能に配されており、基端部に溶融ガラスが供給され、先端部からガラス管が引き出されるスリーブと、前記マッフル炉内の温度を制御する温度制御機構と、前記マッフル炉の上流側部分と下流側部分の間に位置する区画壁とを備える製造装置を用い、
    前記スリーブの前記回転軸の水平方向に対する角度をθ(°)とし、
    前記スリーブの前記回転軸の延びる方向における長さをL(mm)とし、
    前記スリーブの基端部におけるガラスの温度をa(℃)とし、
    前記スリーブの先端部におけるガラスの温度をb(℃)としたときに、
    (a−b)/Lcosθが0.1以上であり、且つ、(a−b)が200℃以下の条件で有色ガラス管を製造する、有色ガラス管の製造方法。
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