JP2015134690A - フロートガラス製造方法、およびフロートガラス製造装置 - Google Patents

フロートガラス製造方法、およびフロートガラス製造装置 Download PDF

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要介 稲井
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恵大 渡部
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Tetsushi Takiguchi
哲史 瀧口
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Shigeyoshi Takuwa
茂良 多久和
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Abstract

【課題】浴槽の下壁部の複数の位置において同時に温度変動幅を低減できる、フロートガラス製造方法を提供する。【解決手段】浴槽11内の溶融金属M上において溶融ガラスGを流動させることにより板状のガラスリボンを成形する成形工程を有し、該成形工程では主管31、分岐管32、およびノズル33を介して、前記浴槽11の下面に流体を吹き付けることにより前記浴槽11の下壁部を冷却し、各前記分岐管32の途中には前記流体の流量を調整する流量調整部35が設けられ、前記下壁部は、複数の前記流量調整部35によって温度を独立に調整する複数の温度調整領域を有し、各前記温度調整領域には少なくとも1つの前記温度センサ20が設けられ、前記成形工程では、各前記流量調整部35を、対応する前記温度調整領域に設けられる少なくとも1つの前記温度センサ20の測定温度に基づいて制御する、フロートガラス製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、フロートガラス製造方法、およびフロートガラス製造装置に関する。
フロートガラス製造装置は、溶融金属を収容する浴槽を有し、浴槽内の溶融金属上に溶融ガラスを連続的に供給し、溶融金属上において溶融ガラスを板状のガラスリボンに成形する(例えば特許文献1参照)。ガラスリボンは溶融金属の液面上を流動しながら徐々に固くなる。ガラスリボンは、浴槽の下流域において溶融金属から引き上げられ、徐冷炉に向けて送られる。ガラスリボンは、両側縁部の間に平坦部を有する。ガラスリボンの両側縁部は、ガラスリボンの平坦部よりも厚いため、徐冷後に切除される。これにより、略均一な板厚のフロートガラスが得られる。
浴槽は、金属ケーシング、および該金属ケーシングの内側を覆う複数のレンガを含む。レンガ同士の間の目地には溶融金属が入り込む。金属ケーシングの下壁部は、溶融金属との反応を防止するため、溶融金属が固化する凝固点以下の温度に冷却される。そのため、レンガ同士の間の目地には、溶融金属と固体金属との境界が形成される。金属ケーシングの下壁部の温度が変動すると、上記境界が上下動し、溶融金属内に気泡が発生し、発生した気泡が浮上することによりガラスリボンの下面に欠陥が形成されることが知られている。
国際公開2012/060197号
従来、浴槽の下壁部の複数の位置において温度変動幅を同時に低減することが困難であり、いずれかの位置において溶融金属と固体金属との境界が上下動することがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、浴槽の下壁部の複数の位置において同時に温度変動幅を低減できる、フロートガラス製造方法の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
浴槽内の溶融金属上において溶融ガラスを流動させることにより板状のガラスリボンを成形する成形工程を有し、
該成形工程では、前記溶融ガラスの流動方向に平行な主管、該主管から分岐する分岐管、および該分岐管に接続されるノズルを介して、前記浴槽の下面に流体を吹き付けることにより前記浴槽の下壁部を冷却し、
前記分岐管は前記主管の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、各前記分岐管の途中には前記流体の流量を調整する流量調整部が設けられ、
前記下壁部は、複数の前記流量調整部によって温度を独立に調整する複数の温度調整領域を有し、
各前記温度調整領域には少なくとも1つの温度センサが設けられ、
前記成形工程では、各前記流量調整部を、対応する前記温度調整領域に設けられる少なくとも1つの前記温度センサの測定温度に基づいて制御する、フロートガラス製造方法が提供される。
本発明の一態様によれば、浴槽の下壁部の複数の位置において同時に温度変動幅を低減できる、フロートガラス製造装置が提供される。
本発明の一実施形態によるフロートガラス製造装置を示す断面図であって、図2のI−I線に沿った断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 実施例1による浴槽の下壁部の温度変化、およびフロートガラスの下面に形成される欠陥の数の変化を示す図である。 比較例1による浴槽の下壁部の温度変化、およびフロートガラスの下面に形成される欠陥の数の変化を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味する。
図1は、本発明の一実施形態によるフロートガラス製造装置を示す断面図であって、図2のI−I線に沿った断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図2において、図1に示す制御装置40の図示を省略する。
フロートガラス製造装置10は、浴槽11内の溶融金属Mに溶融ガラスGを連続的に供給し、溶融金属M上において溶融ガラスGを板状のガラスリボンに成形する。ガラスリボンは、溶融金属Mの液面上を流動しながら徐々に固くなる。ガラスリボンは、浴槽11の下流域において溶融金属Mから引き上げられ、徐冷炉に向けて送られる。ガラスリボンは、両側縁部の間に平坦部を有する。ガラスリボンの両側縁部は、ガラスリボンの平坦部よりも厚いため、徐冷後に切除される。これにより、略均一な板厚のフロートガラスが得られる。
フロートガラス製造装置10は、浴槽11、供給部14、温度センサ20、冷却装置30、および制御装置40などを有する。
浴槽11は、図1に示すように、溶融金属Mを収容する。溶融金属Mは、一般的なものでよく、例えば溶融スズまたは溶融スズ合金であってよい。浴槽11は、金属ケーシング12、および金属ケーシング12の内側を覆う複数のレンガ13を有する。複数のレンガ13は、箱状に組み立てられ、内部に溶融金属Mを収容する。浴槽11の下壁部は、金属ケーシング12の下壁部、および複数のレンガ13の組立体の下壁部を含む。浴槽11の長手方向は溶融ガラスの流動方向に対して平行であり、浴槽11の幅方向は溶融ガラスの流動方向に対して垂直である。
供給部14は、浴槽11の上流側の端部に設置され、浴槽11内の溶融金属M上に溶融ガラスGを連続的に供給する。
温度センサ20は、浴槽11の下壁部の温度を測定し、測定温度を示す信号を制御装置40に対して出力する。温度センサ20は、例えば金属ケーシング12の下面に取り付けられ、下から断熱材で覆われてよい。また、温度センサ20は、浴槽11の長手方向および幅方向に間隔をおいて複数設けられてよい。
冷却装置30は、浴槽11の下面に流体を吹き付けることにより、浴槽11の下壁部を冷却する。流体は、空気などの気体、水などの液体のいずれでもよく、気体と流体の混合物でもよい。流体は、好ましくは空気である。
冷却装置30は、例えば図1に示すように、主管31、分岐管32、ノズル33、流体供給部34、および流量調整部35を有する。
主管31は、溶融ガラスGの流動方向、つまり浴槽11の長手方向(図1において左右方向、図2において紙面垂直方向)に平行とされる。主管31は、内部に流体の流路を有する。主管31は、浴槽11の上方から見て、浴槽11の上流部から浴槽11の下流部まで延びてよい。
尚、本実施形態の主管31は、浴槽11の上方から見て、浴槽11の上流部から浴槽11の下流部まで延びるが、主管31の長さは多種多様であってよい。例えば、主管31は、浴槽11の上方から見て、浴槽11の上流部から浴槽11の中流部まで延びてもよい。
分岐管32は、主管31から分岐しており、内部に流体の流路を有する。分岐管32は、主管31から上方に突出してよい。分岐管32は、主管31の長手方向に間隔をおいて複数設けられる。複数の分岐管32は、浴槽11の上方から見て、浴槽11の上流部から浴槽11の下流部まで間隔をおいて配置されてよい。
尚、本実施形態の複数の分岐管32は、浴槽11の上方から見て、浴槽11の上流部から浴槽11の下流部まで間隔をおいて配置されるが、分岐管32の配置は多種多様であってよい。例えば、分岐管32は、浴槽11の上方から見て、浴槽11の上流部に偏って配置されてもよい。
分岐管32のピッチは、等ピッチ、不等ピッチのいずれでもよい。例えば、上流側の分岐管32のピッチは、下流側の分岐管32のピッチよりも狭くてよい。浴槽11の上流域の下壁部が集中的に冷却できる。浴槽11の上流域の溶融金属は、温度が高く、溶融金属が固化する凝固点との温度差が大きい。
ノズル33は、分岐管32に接続され、浴槽11の下面に対して流体を吹き付ける。ノズル33は図2に示すように浴槽11の幅方向に間隔をおいて複数設けられてよく、複数のノズル33が各分岐管32に接続されてよい。浴槽11の下壁部の幅方向における温度ムラが低減できる。
尚、本実施形態では、各分岐管32に複数のノズル33が接続され、当該複数のノズル33は、浴槽11の幅方向に間隔をおいて配設されるが、浴槽11の長手方向、または浴槽11の幅方向および長手方向に間隔をおいて配設されてもよい。また、本実施形態では、各分岐管32に複数のノズル33が接続されるが、各分岐管32に1つのノズル33が接続されてもよい。また、ノズル33の接続数は、分岐管32毎に異なってもよい。
流体供給部34は、主管31に流体を供給する。流体が気体の場合、流体供給部34は気体を送るファンで構成されてよい。ファンの回転数に応じた流量の流体が主管31に供給される。また、流体が液体の場合、流体供給部34は流体を圧送するポンプで構成されてよい。ポンプの吐出量に応じた流量の流体が主管31に供給される。
流体供給部34は、主管31の端部に接続される。尚、流体供給部34の配置は多種多様であってよい。例えば、流体供給部34は、主管31の途中に設けられてもよい。また、流体供給部34は、浴槽11の長手方向に対して垂直な垂直管を介して主管31の途中に接続されてもよい。また、流体供給部34の数は、複数でもよい。
ところで、本実施形態では、各分岐管32の途中に流量調整部35が設けられる。流量調整部35は、分岐管32を流れる流体の流量を調整する。流量調整部35は、流路を開閉するバルブでもよいし、流体としての空気の流量を調整するダンパーでもよいが、好ましくはダンパーであり、より好ましくは対向翼ダンパーである。対向翼ダンパーは複数の回転軸および各回転軸に設けられる羽根を有し、その隣り合う回転軸は逆向きに回転される。一方、平行翼ダンパーは対向翼ダンパーと同様に複数の回転軸および各回転軸に設けられる羽根を有するが、その複数の回転軸は同じ向きに回転される。回転軸の回転角が同じ場合、つまり、開度が同じ場合、対向翼ダンパーを通過する流体の流量は平行翼ダンパーを通過する流体の流量よりも少ない。そのため、対向翼ダンパーは平行翼ダンパーよりも流量が微調整しやすい。
浴槽11の下壁部は、複数の流量調整部35によって温度を独立に調整する複数の温度調整領域Z1〜Z5を有する。複数の温度調整領域Z1〜Z5は、浴槽11の長手方向に連続的に並ぶ。図1では温度調整領域同士の間に仕切板がないが、あってもよい。各温度調整領域Z1〜Z5には、少なくとも1つの温度センサ20が設けられる。
制御装置40は、温度センサ20の測定温度に基づいて冷却装置30を制御する。制御装置40は、メモリなどの記憶部およびCPUを有し、記憶部に記憶される制御プログラムをCPUに実行させることにより、冷却装置30を制御する。
制御装置40は、複数の温度調整領域Z1〜Z5のうちの所定の温度調整領域に設けられる温度センサ20の測定温度に基づいて、流体供給部34を制御してよい。主管31に供給される流体の流量が調整できる。
例えば、制御装置40は、上記所定の温度調整領域に設けられる少なくとも1つの温度センサ20の測定温度と設定温度との偏差がゼロになるように、流体供給部34をフィードバック制御してよい。フィードバック制御は例えばPID制御であってよい。上記所定の温度調整領域の1日の温度変動幅が低減できる。
尚、上記所定の温度調整領域に複数の温度センサ20が設けられる場合、複数の温度センサ20の測定温度の平均値に基づいて流体供給部34が制御されてもよいし、いずれか1つの温度センサ20の測定温度に基づいて流体供給部34が制御されてもよい。
制御装置40は、交流電源の電力を電力変換して流体供給部34に供給するインバータを有してよい。流体供給部34が気体を送るファンの場合、ファンの回転数が制御でき、主管31に供給される気体の流量が微調整できる。
制御装置40は、各流量調整部35を、対応する温度調整領域Z1〜Z5に設けられる温度センサ20の測定温度に基づいて制御する。例えば、制御装置40は、温度調整領域Z1に吹き付けられる流体の流量を調整する流量調整部35を、温度調整領域Z1に設けられる温度センサ20の測定温度に基づいて制御する。
例えば、制御装置40は、各流量調整部35を、対応する温度調整領域Z1〜Z5に設けられる温度センサ20の測定温度と設定温度との偏差がゼロになるように、各流量調整部35をフィードバック制御してよい。フィードバック制御は例えばPID制御であってよい。複数の温度調整領域Z1〜Z5に吹き付けられる流体の流量が独立に調整でき、複数の温度調整領域Z1〜Z5における1日の温度変動幅が同時に調整できる。
制御装置40は、各温度センサ20の測定温度の1日の変動幅が2℃以内となるように冷却装置30を制御する。ここで、1日の変動幅とは、午前0時から次の午前0時までの間の変動幅を意味する。外気温の変動幅に比べて、各温度センサ20の測定温度の変動幅が十分に小さく、レンガ13同士の間の目地における溶融金属と固体金属との境界の上下動が十分に制限できる。
尚、制御装置40は、各流量調整部35を、対応する温度調整領域Z1〜Z5に設けられる温度センサ20の測定温度と、流体供給部34の操作量(流体供給部34がファンの場合、ファンの回転数)とに基づいて制御してもよい。
同様に、制御装置40は、流体供給部34を、上記所定の温度調整領域に設けられる温度センサ20の測定温度と、上記所定の温度調整領域に対応する流量調整部35の操作量(流量調整部35が対向翼ダンパーの場合、その回転軸の回転角)とに基づいて制御してもよい。
次に、図1および図2を再度参照して、上記構成のフロートガラス製造装置10を用いたフロートガラス製造方法について説明する。
フロートガラス製造方法は、浴槽11内の溶融金属M上に溶融ガラスGを連続的に供給し、溶融金属M上おいて溶融ガラスGを板状のガラスリボンに成形する成形工程を有する。ガラスリボンは溶融金属Mの液面上を流動しながら徐々に固くなる。ガラスリボンは、浴槽11の下流域において溶融金属Mから引き上げられ、徐冷炉に向けて搬送される。ガラスリボンの両側縁部は、その内側の平坦部よりも厚いため、徐冷後に切除される。これにより、略均一な板厚のフロートガラスが得られる。
本実施形態によれば、各流量調整部35を、対応する温度調整領域Z1〜Z5に設けられる温度センサ20の測定温度に基づいて制御する。これにより、複数の温度調整領域Z1〜Z5に吹き付けられる流体の流量が独立に調整でき、複数の温度調整領域Z1〜Z5における1日の温度変動幅が同時に調整できる。
製造されるフロートガラスの板厚は、例えば1.0mm以下、好ましくは0.7mm以下である。つまり、ガラスリボンの平坦部の厚さは、例えば1.0mm以下、好ましくは0.7mm以下である。
製造されるフロートガラスは、例えばディスプレイ用のガラス基板、ディスプレイ用のカバーガラス、窓ガラスとして用いられる。
製造されるフロートガラスは、ディスプレイ用のガラス基板として用いられる場合、無アルカリガラスであってよい。無アルカリガラスは、NaO、KO、LiOなどのアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないガラスである。無アルカリガラスは、アルカリ金属酸化物の含有量の合量が0.1質量%以下でよい。
無アルカリガラスは、例えば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50%〜73%、Al:10.5%〜24%、B:0%〜12%、MgO:0%〜10%、CaO:0%〜14.5%、SrO:0%〜24%、BaO:0%〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜29.5%、ZrO:0%〜5%を含有する。
無アルカリガラスは、高い歪点と高い溶解性とを両立する場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58%〜66%、Al:15%〜22%、B:5%〜12%、MgO:0%〜8%、CaO:0%〜9%、SrO:3%〜12.5%、BaO:0%〜2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9%〜18%を含有する。
無アルカリガラスは、特に高い歪点を得たい場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:54%〜73%、Al:10.5%〜22.5%、B:0%〜5.5%、MgO:0%〜10%、CaO:0%〜9%、SrO:0%〜16%、BaO:0%〜2.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜26%を含有する。
製造されるフロートガラスは、ディスプレイ用のカバーガラスとして用いられる場合、化学強化用ガラスであってよい。化学強化用ガラスを化学強化処理したものがカバーガラスとして用いられる。化学強化処理は、ガラス表面に含まれるアルカリイオンのうち小さなイオン半径のイオン(例えばLiイオンやNaイオン)を大きなイオン半径のイオン(例えばKイオン)に置換することにより、ガラス表面から所定の深さの圧縮応力層を形成する。
化学強化用ガラスは、例えば酸化物基準のモル%表示で、SiO:62%〜68%、Al:6%〜12%、MgO:7%〜13%、NaO:9%〜17%、KO:0%〜7%を含有し、NaOおよびKOの含有量の合計からAl含有量を減じた差が10%未満であり、ZrOを含有する場合、その含有量が0.8%以下である。
別の化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、SiO:65%〜85%、Al:3%〜15%、NaO:5%〜15%、KO:0%〜2%未満、MgO:0%〜15%、ZrO:0%〜1%を含有し、SiOおよびAlの含有量の合計SiO+Alが88%以下である。
製造されるフロートガラスは、窓ガラスとして用いられる場合、ソーダライムガラスであってよい。ソーダライムガラスは、例えば酸化物基準の質量%表示で、SiO:65%〜75%、Al:0%〜3%、CaO:5%〜15%、MgO:0%〜15%、NaO:10%〜20%、KO:0%〜3%、LiO:0%〜5%、Fe:0%〜3%、TiO:0%〜5%、CeO:0%〜3%、BaO:0%〜5%、SrO:0%〜5%、B:0%〜5%、ZnO:0%〜5%、ZrO:0%〜5%、SnO:0%〜3%、SO:0%〜0.5%を含有する。
実施例1では、図1及び図2に示すフロートガラス製造装置10を用いて無アルカリガラスのフロートガラスを製造した。流体としては空気を、流体供給部34としては空気ファンを、流量調整部35としては対向翼ダンパーを用いた。所定の温度センサの測定温度と設定温度との偏差がゼロになるように、空気ファンの回転数、および各対向翼ダンパーの回転軸の回転角を制御した。
一方、比較例1では、各対向翼ダンパーの回転軸の回転角を一定とした以外、実施例1と同様にしてフロートガラスを製造した。つまり、所定の温度センサの測定温度と設定温度との偏差がゼロになるように、空気ファンの回転数のみを制御した。
図3は、実施例1による浴槽の下壁部の温度変化、およびフロートガラスのボトム面の欠陥の数の変化を示す図である。図4は、比較例1による浴槽の下壁部の温度変化、およびフロートガラスのボトム面の欠陥の数の変化を示す図である。
図3および図4において、横軸は1日の時刻、左の縦軸は温度センサの測定温度T(℃)、右の縦軸はフロートガラスのボトム面の欠陥の数E(個/m)である。フロートガラスのボトム面は成形時に溶融金属と接触した面である。欠陥の検査では、直径が20μm以上の略円形の欠陥の数を数えた。溶融金属からのガラスリボンの引き上げから、フロートガラスのボトム面の欠陥の検査までの時間差は、2時間程度であり、十分に無視できる。
図3および図4において、実線で示すT(3m)、一点鎖線で示すT(9m)、二点鎖線で示すT(18m)は、浴槽11の上流端から下流側に3m、9m、18m離れた位置における浴槽11の下面の幅方向中央部の温度を表す。尚、T(3m)、T(9m)、T(18m)は、それぞれの1日の最低温度を0℃として規格化した。
図3から明らかなように、実施例1によれば、各分岐管32の途中に流量調整部35が設けられており、複数の流量調整部35が独立に制御されるため、T(3m)、T(9m)、T(18m)の1日の温度変動幅が2℃以内に制御できた。そのため、フロートガラスのボトム面の欠陥の数が少なかった。
一方、図4から明らかなように、比較例1によれば、空気ファンの回転数のみを制御したため、T(3m)、T(9m)、T(18m)の1日の温度変動幅が2℃を超えた。そのため、フロートガラスのボトム面の欠陥の数が多かった。
以上、フロートガラス製造方法およびフロートガラス製造装置の実施形態などを説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
例えば、浴槽11の幅方向に間隔をおいて並ぶ複数のノズル33のそれぞれの途中に、ノズル33の流体の流量を調整するノズル流量調整部が設けられてもよい。複数のノズル流量調整部を独立に制御することにより、浴槽11の下壁部の幅方向における温度ムラが低減できる。同様に、浴槽11の長手方向に間隔をおいて並ぶ複数のノズル33のそれぞれの途中に、ノズル33の流体の流量を調整するノズル流量調整部が設けられてもよい。
10 フロートガラス製造装置
11 浴槽
12 金属ケーシング
13 レンガ
14 供給部
20 温度センサ
30 冷却装置
31 主管
32 分岐管
33 ノズル
34 流量供給部
35 流量調整部
40 制御装置
G 溶融ガラス
M 溶融金属

Claims (15)

  1. 浴槽内の溶融金属上において溶融ガラスを流動させることにより板状のガラスリボンを成形する成形工程を有し、
    該成形工程では、前記溶融ガラスの流動方向に平行な主管、該主管から分岐する分岐管、および該分岐管に接続されるノズルを介して、前記浴槽の下面に流体を吹き付けることにより前記浴槽の下壁部を冷却し、
    前記分岐管は前記主管の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、各前記分岐管の途中には前記流体の流量を調整する流量調整部が設けられ、
    前記下壁部は、複数の前記流量調整部によって温度を独立に調整する複数の温度調整領域を有し、
    各前記温度調整領域には少なくとも1つの温度センサが設けられ、
    前記成形工程では、各前記流量調整部を、対応する前記温度調整領域に設けられる少なくとも1つの前記温度センサの測定温度に基づいて制御する、フロートガラス製造方法。
  2. 前記流体は空気であり、
    各前記流量調整部は前記空気の流量を調整するダンパーである、請求項1に記載のフロートガラス製造方法。
  3. 前記ダンパーは対向翼ダンパーである、請求項2に記載のフロートガラス製造方法。
  4. 各前記流量調整部は、各前記温度センサの測定温度の1日の変動幅が2℃以内となるように制御される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロートガラス製造方法。
  5. 製造されるフロートガラスは、無アルカリガラスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロートガラス製造方法。
  6. 前記無アルカリガラスは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50%〜73%、Al:10.5%〜24%、B:0%〜12%、MgO:0%〜10%、CaO:0%〜14.5%、SrO:0%〜24%、BaO:0%〜13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%〜29.5%、ZrO:0%〜5%を含有する、請求項5に記載のフロートガラス製造方法。
  7. 製造されるフロートガラスは、化学強化用ガラスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロートガラス製造方法。
  8. 前記化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、SiO:62%〜68%、Al:6%〜12%、MgO:7%〜13%、NaO:9%〜17%、KO:0%〜7%を含有し、NaOおよびKOの含有量の合計からAl含有量を減じた差が10%未満であり、ZrOを含有する場合、その含有量が0.8%以下である、請求項7に記載のフロートガラス製造方法。
  9. 前記化学強化用ガラスは、酸化物基準のモル%表示で、SiO:65%〜85%、Al:3%〜15%、NaO:5%〜15%、KO:0%〜2%未満、MgO:0%〜15%、ZrO:0%〜1%を含有し、SiOおよびAlの含有量の合計SiO+Alが88%以下である、請求項7に記載のフロートガラス製造方法。
  10. 製造されるフロートガラスは、ソーダライムガラスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロートガラス製造方法。
  11. 前記ソーダライムガラスは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:65%〜75%、Al:0%〜3%、CaO:5%〜15%、MgO:0%〜15%、NaO:10%〜20%、KO:0%〜3%、LiO:0%〜5%、Fe:0%〜3%、TiO:0%〜5%、CeO:0%〜3%、BaO:0%〜5%、SrO:0%〜5%、B:0%〜5%、ZnO:0%〜5%、ZrO:0%〜5%、SnO:0%〜3%、SO:0%〜0.5%を含有する、請求項10に記載のフロートガラス製造方法。
  12. 液面上において溶融ガラスを流動させる溶融金属を収容する浴槽と、
    該浴槽の下壁部の温度を測定する温度センサと、
    前記浴槽の下面に流体を吹き付けることにより、前記下壁部を冷却する冷却装置と、
    前記温度センサの測定温度に基づいて前記冷却装置を制御する制御装置とを備え、
    前記冷却装置は、前記溶融ガラスの流動方向に平行な主管と、該主管から分岐する分岐管と、分岐管に接続されるノズルとを有し、前記主管、前記分岐管および前記ノズルを介して前記浴槽の下面に前記流体を吹き付け、
    前記分岐管は前記主管の長手方向に間隔をおいて複数設けられ、各前記分岐管の途中には前記流体の流量を調整する流量調整部が設けられ、
    前記下壁部は、複数の前記流量調整部によって温度を独立に調整する複数の温度調整領域を有し、
    各前記温度調整領域には少なくとも1つの前記温度センサが設けられ、
    前記制御装置は、各前記流量調整部を、対応する前記温度調整領域に設けられる少なくとも1つの前記温度センサの測定温度に基づいて制御する、フロートガラス製造装置。
  13. 前記流体は空気であり、
    各前記流量調整部は前記空気の流量を調整するダンパーである、請求項12に記載のフロートガラス製造装置。
  14. 前記ダンパーは対向翼ダンパーである、請求項13に記載のフロートガラス製造装置。
  15. 前記制御装置は、各前記温度センサの測定温度の1日の変動幅が2℃以内となるように前記冷却装置を制御する、請求項12〜14のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
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