JP2018030649A - 遅延放出用の水溶性フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】温水において所望の遅延放出特徴を有し、洗濯サイクルが完了した際にフィルム残渣が洗濯物に一切残らないような十分な溶解性を有する水溶性フィルムを含むパケットを提供する。【解決手段】ポリビニルアルコール(PVOH)及び(PVOH)及びアクリル樹脂(例えば、アクリル酸メチル)を含み、漂白剤適合法A(本明細書に記載されている)で決定した場合、約40℃の温度に加熱した水に浸漬させると少なくとも3分間は完全性を保持する水溶性フィルムを提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本明細書は、米国特許法第119条(e)に基づき、2013年3月15日に出願された米国特許仮出願第61/801,801号の利益を主張するものであり、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般的に水溶性フィルムに関する。より詳しくは、本開示は、活性作用剤を水溶性パウチ(pouch)又はパケット(packet)から遅延放出するための水溶性フィルムパウチ又はパケットに関する。
水溶性ポリマーフィルムは、送達しようとする物質を単に分散、流出、溶解、及び投与するための包装材料として、一般的に使用されている。例えば、水溶性フィルムで作製されたパケットは、家庭用品組成物の包装に、例えば、洗濯用洗剤又は皿洗い用洗剤を含有するパウチに、広く使用されている。消費者は、バケツ、流し、又は洗濯機等の混合容器に、パウチを直接加えることができる。これには、消費者による組成物計量の必要性を排除しつつ、正確な投与がもたらされるという利点がある。また、パウチは、液体洗濯用洗剤をボトルから注ぐ等の、容器からの類似組成物の分配に伴うであろう面倒を低減することができる。また、パウチは、使用者の手と接触しないように、その中に組成物を隔離する。要約すると、あらかじめ計量された作用剤を含有する可溶性ポリマーフィルムパケットは、様々な応用において消費者使用の利便性を提供する。
ある洗濯用活性剤(例えば、酵素)の効力は、アルカリ性活性剤(例えば、漂白添加剤)が、例えば15〜20分遅延した第2段階で導入されると、増加する場合がある。洗濯サイクルにおけるアルカリ性活性剤の遅延放出を達成するためには、水溶性フィルムパケットは、溶解が遅く、名目40℃で15〜20分間は実質的に完全性を保持しなければならない。また、単位用量パケット系の成分は、包装された物質の化学的又は物理的変化を防止するために、互いに化学的に適合性であるか又は互いに化学的に隔離されるように作製されなければならない。
パケットを作製するために使用される幾つかの水溶性ポリマーフィルムは、そのような洗濯洗浄サイクル中での溶解が不完全であり、洗濯物内の品目にフィルム残渣を残すか、又は溶解が早過ぎて、他の活性作用剤の存在下で不安定になる場合がある洗濯用添加剤(例えば、酵素)の効力減少をもたらすことになる。
PVOHに基づく水溶性ポリマーフィルムは、溶解特徴の変化を受ける場合がある。コポリ(ビニルアセタートビニルアルコール)ポリマーの酢酸基は、酸加水分解又はアルカリ加水分解のいずれでも加水分解可能であることが当業者に知られている。これは、市販のPVOH樹脂により代表されるビニルアセタート/アルコールコポリマーのみに基づくフィルムを応用する際に本来的に伴う弱点である。洗濯用漂白添加剤等の強塩基が存在すると、ビニルアルコール/加水分解アクリル酸メチルナトリウム塩樹脂等のペンダントカルボキシル基を有するPVOH樹脂は、比較的温暖な(周囲)高湿度条件では、数週間の間に劣化するだろう。
したがって、そのようなフィルムは、保管中にフィルムとパウチ内部のアルカリ性組成物とが化学的に相互作用するため、より可溶性になる場合があると考えられる。そのため、経年変化すると共に、パケットは、温水洗濯サイクル(名目40℃)中にますます早期溶解しやすくなる場合があり、次で、漂白剤の存在により、ある洗濯用活性剤の効力が低下する場合がある。
洗濯用洗剤よりも遅延させて漂白剤を送達するための水溶性/反応性/分散性パウチ及びパケットに関する現在の技術水準は、米国特許第6,727,215号明細書及び米国特許出願公開第2009/0011970号明細書及び第2010/0192086号明細書に記載されているような、固体を含有する第2のパウチが、第1のパウチよりも遅延して溶解する、ポリビニルアルコール(PVOH)フィルムで作製された多区画水溶性パウチの使用を含む。更に、放出遅延の手段としての、漂白剤又は漂白活性剤の粉末に施される種々の異なる化学的コーティングは、米国特許第4,725,378号明細書、第5,965,505号明細書、及び第5,755,992号明細書に記載されている。
温水において所望の遅延放出特徴を有し、洗濯サイクルが完了した際にフィルム残渣が洗濯物に一切残らないように十分な溶解性を有し、洗濯用洗剤との完全な化学的及び物理的適合性を有し、良好な加工性を含む機械的特性を有する水溶性フィルムを含むパケットの必要性が依然として存在している。
本開示は、第1の組成物を含有する第1の密封区画を含み、第1の密封区画が水溶性フィルムを含み、水溶性フィルムがポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル樹脂(例えば、アクリル酸メチル)を含み、第1の組成物がアルカリ剤を含む水溶性パウチ又はパケットを提供する。随意に、水溶性フィルムは、漂白剤適合法A(本明細書中に記載されている)により決定した場合、約40℃の温度に加熱した水に浸漬させると少なくとも3分間は完全性を保持し、その後完全に溶解する。随意に、アルカリ剤は、漂白剤組成物を含んでいてもよい。更に、随意に、漂白剤組成物は、コーティングで被覆されていてもよい。パケット又はパウチは、随意に、2つ以上の区画を含んでいてもよい。
関連態様では、本開示は、温水で遅延溶解性のフィルムを作製する方法であって、PVOH及びアクリル酸メチルを含む水溶性樹脂を選択し、水溶性樹脂が約5mol%のアクリル酸メチルを含むステップ、及び約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の厚さを有する水溶性フィルムを準備するステップによる方法を提供する。
一実施形態では、パケットは、第1及び第2の密封区画を含む。第2の区画は、概して第1の密封区画と重なる関係性にあり、第2の密封区画及び第1の密封区画は、パウチ内部の隔壁を共有する。
一実施形態では、第1及び第2の密封区画を含むパケットは、第3の密封区画を更に含む。第3の区画は、概して第1の密封区画と重なる関係性にあり、第3の密封区画及び第1の密封区画は、パウチ内部の隔壁を共有する。
幾つかの実施形態では、第1の組成物及び第2の組成物は、液体及び粉末から個々に選択される。例えば、実施形態には、以下の組み合わせが含まれていてもよい:液体、液体;液体、粉末;粉末、粉末;及び粉末、液体。
幾つかの実施形態では、第1、第2、及び第3の組成物は、液体及び粉末から個々に選択される。例えば、実施形態には、以下の組み合わせが含まれていてもよい:固体、液体、液体;固体、固体、液体;及び液体、液体、液体。
実施形態のいずれかでは、単一の区画又は複数の密封区画は、組成物を含有する。複数の区画は、各々同じ組成物を含有していてもよく又は異なる組成物を含有していてもよい。組成物は、液体、固体、又はそれらの組み合わせから選択される。本明細書で使用される場合、「液体」は、ペースト、液体、ゲル、泡、又はムースを含む。液体の非限定的な例には、軽質(light duty)及び重質(heavy duty)液体洗剤組成物、ファブリックエンハンサー(fabric enhancer)、洗濯に一般的に使用される洗剤ゲル、漂白剤、及び洗濯用添加剤が含まれる。気体、例えば懸濁バブル、又は固体、例えば粒子が、液体内に含まれていてもよい。「固体」は、本明細書で使用される場合、粉末、凝塊、又はそれらの混合物を含む。固体の非限定的な例には、マイクロカプセル、ビーズ、ヌードル、及び真珠光沢球(pearlised ball)が含まれる。固体、例えば固体組成物(複数可)は、これらに限定されないが、洗濯中の利点、前処理の利点、及び/又は審美的な効果を含む技術的な利点を提供することができる。
実施形態のいずれかでは、組成物は、液状軽質及び液状重質液体洗剤組成物、粉末洗剤組成物、ファブリックエンハンサー、洗濯に一般的に使用される洗剤ゲル、漂白剤、及び洗濯用添加剤の群から選択してもよい。
更なる態様及び利点は、当業者であれば、図面を参照して以下の詳細な説明を精査すれば明白になるだろう。本明細書に記載の組成物、フィルム、パウチ、及びパケットは、種々の形態の実施形態が可能であり、以下の説明は、特定の実施形態を含むが、本開示は、例示であり、本発明を本明細書に記載の特定の実施形態に限定することは意図されていないことが理解される。
特定の成分、それらの組成範囲、置換基、条件、及び方法ステップ等の随意な特徴は、本明細書中に提供されている種々の例から選択することができる。
本開示の理解を更に容易にするために、4つの図面が本明細書に添付されている。
本明細書に記載のMSTM205に従って、フィルム試料の水分解及び溶解時間を決定するために使用される試験装置の透視図である。 本明細書に記載のMSTM205に従って、フィルム試料の水溶性を決定するための手順を示す、試験装置及び試験セットアップの透視図である。 図2の試験セットアップの上面図である。 炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム(1:1重量%)の10g圧縮錠剤、ポリエチレングリコール(PEG MW6,000)でコーティングした炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム(1:1重量%)の10g圧縮錠剤、本開示による水溶性フィルムパウチ内に含有された炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム(1:1重量%)の10g圧縮錠剤、及びPEG(MW6,000)でコーティングされており、本開示による水溶性フィルムパウチ内に含有された炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム(1:1重量%)の10g圧縮錠剤のpH対時間のプロットである。
本開示は、第1の組成物を含有する第1の密封区画を含み、第1の密封区画が水溶性フィルムの壁を含み、水溶性フィルムがポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル樹脂を含み、第1の組成物がアルカリ剤を含む水溶性パウチ又はパケットを提供する。好ましくは、フィルムは、単層フィルムである。区画は、その壁構造全体がPVOHに基づくフィルムにより提供されていてもよい。本明細書に記載の任意のタイプの実施形態では、アクリル樹脂は、アクリル酸メチルであってもよい。その代わりに、本明細書に記載の任意のタイプの実施形態では、アクリル樹脂は、アクリル酸メチル又はメタクリル酸メチルであってもよい。随意に、水溶性フィルムは、漂白剤適合法A(本明細書中に記載されている)で決定した場合、約40℃の温度に加熱した水に浸漬させると少なくとも3分間は完全性を保持し、その後完全に溶解する。随意に、アルカリ剤は、漂白剤組成物を含んでいてもよい。更に、随意に、漂白剤組成物は、コーティングで被覆されていてもよい。パケット又はパウチは、随意に、2つ以上の区画を含んでいてもよい。加えて又はその代わりに、ポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル酸メチル樹脂を含む水溶性フィルムは、漂白剤適合法B(本明細書に記載されている)により決定した場合、40℃の洗濯機中で少なくとも9分間は完全性を保持し、その後完全に溶解する。本開示の水溶性フィルムは、洗濯サイクルへのアルカリ性漂白剤の放出を遅延させるために使用することができ、それにより洗濯水の塩基性化を遅延させ、洗濯用洗剤に存在するアルカリ感受性物質の機能性の喪失を低減することができるという利点を有する。
物品及び方法は、別様の記載がない限り、下記で更に説明されている(図に示されているものを含む)更なる随意の要素、特徴、及びステップの1つ又は複数の任意の組み合わせを含む実施形態を含むことが企図される。
本明細書で使用される場合、用語「含む」は、指定されたものに加えて、他の作用剤、要素、ステップ、又は特徴を含む可能性があることを示す。
漂白剤成分が、本明細書に記載のようにコーティングされており、本開示の水溶性フィルムを含むパウチ内に封入されている場合、水溶性フィルムは、漂白剤適合法Aにより決定した場合は、約40℃の温度に加熱した水に浸漬させると少なくとも8分間は完全性を保持するという利点を有しており、これは、漂白剤適合法Bにより決定した場合、洗濯機中での少なくとも15分間に対応する。したがって、本開示の水溶性フィルム/漂白剤コーティングは、洗濯サイクルへのアルカリ性漂白剤の放出を少なくとも15分間遅延させるために使用することができ、それにより水の塩基性化を遅延させ、洗濯用洗剤に存在するアルカリ感受性物質(例えば、酵素)の機能性の喪失を防止することができる。
関連態様では、本開示は、温水で遅延溶解性のフィルムを作製する方法であって、PVOH及びアクリル酸メチルを含む水溶性樹脂を選択し、水溶性樹脂が約5mol%のアクリル酸メチルを含むステップ、及び約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の厚さを有する水溶性フィルムを準備するステップによる方法を提供する。
一実施形態では、パケットは、第1及び第2の密封区画を含む。第2の区画は、概して第1の密封区画と重なる関係性にあってもよく、第2の密封区画及び第1の密封区画は、パウチ内部の隔壁を共有する。
一実施形態では、第1及び第2の区画を含むパケットは、第3の密封区画を更に含む。第3の密封区画は、概して第1の密封区画と重なる関係性にあってもよく、第3の密封区画及び第1の密封区画は、パウチ内部の隔壁を共有する。
幾つかの実施形態では、第1の組成物及び第2の組成物は、液体及び粉末から個々に選択される。例えば、実施形態には、以下の組み合わせが含まれていてもよい:液体、液体;液体、粉末;粉末、粉末;及び粉末、液体。
幾つかの実施形態では、第1、第2、及び第3の組成物は、液体及び粉末から個々に選択される。例えば、実施形態には、以下の組み合わせが含まれていてもよい:固体、液体、液体;固体、固体、液体;及び液体、液体、液体。
実施形態のいずれかでは、単一の区画又は複数の密封区画は、組成物を含有する。複数の区画は、各々同じ組成物を含有していてもよく又は異なる組成物を含有していてもよい。組成物は、液体、固体、又はそれらの組み合わせから選択することができる。本明細書で使用される場合、「液体」は、易流動性の液体、並びにペースト、ゲル、泡、及びムースを含む。液体の非限定的な例には、軽質及び重質液体洗剤組成物、ファブリックエンハンサー、洗濯に一般的に使用される洗剤ゲル、漂白剤、及び洗濯用添加剤が含まれる。気体、例えば懸濁バブル、又は固体、例えば粒子が、液体内に含まれていてもよい。「固体」は、本明細書で使用される場合、これらに限定されないが、粉末、凝塊、及びそれらの混合物を含む。固体の非限定的な例には、マイクロカプセル、ビーズ、ヌードル、及び真珠光沢球が含まれる。固体組成物は、これらに限定されないが、洗濯中の利点、前処理の利点、及び/又は審美的な効果を含む技術的な利点を提供することができる。
例えば、洗濯を中心とする実施形態のいずれかでは、組成物は、例えば、液状軽質及び液状重質液体洗剤組成物、粉末洗剤組成物、ファブリックエンハンサー、洗濯に一般的に使用される洗剤ゲル、及び漂白剤、及び洗濯用添加剤から選択してもよい。
本明細書で使用される場合、用語「含む」は、指定されたものに加えて、他の作用剤、要素、ステップ、又は特徴を含む可能性があることを示す。
本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、センチポイズ(cP)で表されているPVOH粘性の測定は全て、20℃における4%(w/v)水溶液のものであり、別様に指定されていない限り、カルボキシメチルセルロース粘性の測定は全て、25℃における2%(w/v)水溶液のものである。
本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、用語「重量%」及び「wt%」は、フィルム全体(該当する場合)の「乾燥」(非水)重量部中の、又はパウチ内に封入されている組成物全体(該当する場合)の「乾燥」(非水)重量部中の特定要素の組成を指すことが意図されている。本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、用語「phr」は、水溶性PVOH樹脂100部当たりの特定要素の組成を指すことが意図されている。
本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、用語「分解」は、水溶性パウチが、フィルムを溶解させずにパウチの全内容物を放出する時点を指す。
本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、用語「溶解」は、フィルム及びあらゆるその断片化残留物が完全に溶解し、溶液中に存在する時点を指す。
本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、用語「不適切な溶解性」は、フィルムが、55分間以内に40℃の温度に加熱した水に完全に溶解しないことを指す。
本明細書で使用される場合、別様に指定されていない限り、用語「A時点」は、漂白剤適合法Aにおいて、毎分0.1pH単位以上の速度で溶液のpHが上昇し始める時点を指す。
本開示による水溶性フィルムは、ポリビニルアルコール(PVOH)を含む。PVOHは、一般的に、ポリ酢酸ビニルの、通常は加水分解又はけん化と呼ばれるアルコーリシスにより調製される合成樹脂である。完全に加水分解されたPVOHは、酢酸基の事実上全てがアルコール基に変換されており、強力に水素結合された、高度に結晶性のポリマーであり、約140°F(60℃)を超える温水にのみ溶解する。ポリ酢酸ビニルの加水分解後に十分な数の酢酸基を残留させた場合、PVOHポリマーは、部分的加水分解物であることが知られており、水素結合がより弱く、結晶性がより弱く、約50°F(10℃)未満の冷水に可溶性である。中間冷水/温水可溶性フィルムは、例えば、中間部分的加水分解PVOH(例えば、約94%〜約98%の加水分解度を有する)を含んでいてもよく、温水にのみ直ちに可溶性であり、例えば、約40℃以上の温度で迅速に溶解する。完全加水分解型及び部分的加水分解型のPVOHは、両方とも一般的にPVOHホモポリマーと呼ばれるが、部分的加水分解型は、技術的にはビニルアルコール−ビニルアセタートコポリマーである。したがって、アクリラートを有するコポリマーは、ビニルアルコール−ビニルアセタートターポリマーであってもよい。
樹脂の粘性は、同じ樹脂の重量平均分子量
と関連し、粘性は、
の近似として使用されることが多いことは、当技術分野で周知である。PVOH樹脂の粘性は、英国規格 EN ISO 15023−2:2006付録Eブルックフィールド試験法に記載されているように、ULアダプターを備えたブルックフィールドLV型粘度計を使用して、調製したばかりの溶液を測定することにより決定される。
上述のように、コポリ(ビニルアセタートビニルアルコール)ポリマー中の酢酸基は、酸加水分解又はアルカリ加水分解のいずれによっても加水分解可能である。その結果、PVOHで形成されたパケットの溶解特徴は、適切な状況下では経時的に劣化する場合があり、したがってパケットは、早期に溶解する場合がある。
実施例に示されているように、完全加水分解PVOH(つまり、98〜100%の加水分解度)ホモポリマーを含むフィルムの、40℃の水における溶解性は、PVOHの分子量に依存することが見出された。例えば、低分子量の完全加水分解PVOHホモポリマーを含み、粘性が約4cPs以下であるフィルムは、40℃で完全に可溶性である。10cPsを超える粘性を特徴とする完全加水分解PVOHホモポリマーを含むフィルムは、40℃では可溶性でなく、5〜6cPsの粘性を特徴とする完全加水分解PVOHホモポリマーを含むフィルムは、40℃では一貫性のない可溶性を示す。40℃で可溶性だった完全加水分解PVOHホモポリマー(つまり、より低い粘性を特徴とし、したがってより低分子量を有する)は、加工が困難であり、その結果生じたフィルムの機械的特性は不良だったことが更に見出された。
実施例に示されているように、部分的加水分解PVOHホモポリマーを含むフィルムの、40℃の水における溶解性は、水のpHに依存することが更に見出された。中性pHでは、部分的加水分解PVOHホモポリマーを含むフィルムは、40℃の水に完全に可溶性であった。しかしながら、アルカリ剤と(例えば、炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムと)接触させて試験すると、フィルムは、40℃の水に不溶性になった。理論により束縛されることは意図しないが、炭酸ナトリウムは、樹脂を更に加水分解して、40℃の水に不溶性であることが示されている完全加水分解ホモポリマーをもたらすと考えられる。この相互作用により、部分的加水分解PVOHホモポリマーは、それ自体では、40℃の洗濯水系に溶解放出するための、炭酸ナトリウム又は過炭酸ナトリウム等の漂白剤成分を含むアルカリ成分包装用のフィルムでの使用に適さないものになる。
本開示のPVOH樹脂は、良好な加工性特徴を示し、本開示のPVOH樹脂を含むフィルムは、炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムの1:1混合物と接触する場合でさえ、40℃で可溶性である。本開示のPVOH樹脂は、PVOH及びアクリラートを含むコポリマーである。
本開示の水溶性フィルムに使用されるコポリマーに含まれるPVOHは、完全に加水分解することができ(つまり、加水分解度は、約98%〜約100%である)、ほんのわずかな残留酢酸基しか有していない。加水分解度が、完全加水分解未満に低下すると、樹脂で作製されたフィルムは、機械強度が低下するが、溶解性は速くなるだろう。無論、当技術分野で知られているように、約60%の加水分解度未満では、PVOH樹脂及びそれらで作製されたフィルムは、もはや水溶性ではないだろう。
本発明のコポリマーは、約5mol%のアクリラート、例えばアクリル酸メチル及び/又はメタクリル酸メチルを含んでいてもよい。理論により束縛されることは意図していないが、アクリラートに由来するペンダントカルボキシル基は、メタノリシスを起こしてラクトン環を形成すると考えられる。閉ラクトン環は、加水分解を起こして完全加水分解PVOHを形成しないため、樹脂は、炭酸ナトリウムの存在下でさえ、40℃で可溶性のままであると考えられる。実施例に示されているように、アクリラート、例えばメチルメチルアクリラート(methyl methylacrylate)のmol%が5%未満に低下すると、約40℃の温度に加熱した水におけるPVOHコポリマー樹脂の溶解性は低下する。溶解性の低下は、コポリマー中のPVOH量が増加したため、樹脂が、完全加水分解PVOHポリマーにより密接に類似したものになったことによると考えられる。更に、コポリマー中のアクリラートのmol%が、5mol%を超えて増加すると、ポリマーが次第に高温の水にしか可溶性でなくなるため、約40℃の温度に加熱した水におけるPVOHコポリマー樹脂の溶解性は低下すると考えられる。
アクリラート−PVOHコポリマー中のアクリル樹脂の量を使用して、アクリラート−PVOHコポリマーを含む水溶性フィルム及び水溶性フィルムで作製されたパケットの溶解性、したがって遅延放出特徴に影響を及ぼすことができる。例えば、水溶性樹脂中に約5mol%を超えるアクリラートを含む水溶性フィルムを含むパケットは、水溶性樹脂中に約5mol%のアクリラートを含む水溶性フィルムを含むパケットよりも低い温度で、パケットに封入された内容物の遅延放出の期間が同様であることを示すだろう。更に、水溶性樹脂中に約5mol%未満のアクリラートを含む水溶性フィルムを含むパケットは、水溶性樹脂中に約5mol%のアクリラートを含む水溶性フィルムを含むパケットよりも高い温度で、パケットに封入された内容物の遅延放出の期間が同様であることを示すだろう。水溶性PVOHコポリマーに含まれるアクリラートの量は、約2mol%〜約10mol%、約2mol〜約8mol%、約2mol%〜約6mol%、約3mol%〜約6mol%、約4mol%〜約6mol%、及び/又は約5mol%であってもよい。
水溶性樹脂は、任意の好適な量、例えば、約35重量%〜約90重量%、又は約40重量%〜約90重量%、又は約45重量%〜約90重量%、又は約50重量%〜約90重量%、又は約55重量〜約90重量%、又は約60重量%〜約90重量%、又は約65重量%〜約90重量%、又は約70重量%〜約90重量%、又は約75重量%〜約85重量%の範囲の量で、又は約80重量%の量で、水溶性ポリマーに含まれていてもよい。
本明細書に記載のフィルムに使用される水溶性PVOH樹脂は、所望のフィルム特性に好適な任意の粘性、随意に約8.0cP〜約40.0cP、又は約10.0cP〜約30cP、約13cP〜約27cPの範囲の粘性を特徴としてもよい。
本開示による水溶性フィルムは、これらに限定されないが、可塑剤、界面活性剤、乳化剤、充填剤、増量剤、ブロッキング防止剤、脱粘着剤(detackifying agent)、泡止剤、薄膜形成剤(film former)、及び他の機能性成分を含む他の随意の添加剤成分を、例えば、それらの使用目的に好適な量で含んでいてもよい。
水は、PVOH及び他のポリマーの非常に効率的な可塑剤であることが認められているが、ポリマーフィルムは、低相対湿度及び高相対湿度を含む、様々な周囲条件に対して少なくともある程度の耐性(ロバストネス)を有する必要があるため、水の揮発性により、その有用性が制限される。グリセリンは、揮発性が水よりも遥かに低く、PVOH及び他のポリマーの効果的な可塑剤として十分に確立されている。グリセリン又は他のそのような液体可塑剤自体は、フィルム配合に使用されるレベルが高過ぎる場合、表面「発汗(sweating)」及びべとつきを引き起こす場合がある。表面に粉をふる等の幾つかの方法で発汗が緩和されない場合、消費者の手に対する許容しがたい感覚、更にフィルムを巻き取るか又はシート状に重ねることが阻止されること等の、フィルムの問題に結び付く場合がある。これは、過度の可塑化として特徴付けることができる。しかしながら、フィルムに添加される可塑剤が少なすぎる場合、フィルムは、多くの最終用途に、例えばパケット等の最終用途形式に変換するための十分な延性及び可撓性を欠如する場合がある。
本開示の水溶性フィルムに使用される可塑剤には、これらに限定されないが、以下のものが含まれる:ソルビトール、グリセロール、ジグリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、MW400までのポリエチレングリコール、2メチル1,3プロパンジオール、乳酸、モノアセチン、トリアセチン、クエン酸トリエチル、1,3−ブタンジオール、トリメチロールプロパン(TMP)、ポリエーテルトリオール、及びそれらの組み合わせ。より少ない可塑剤が使用されると、フィルムはより脆化する場合があるが、より多くの可塑剤が使用されると、フィルムは引張強度を失う場合がある。可塑剤は、例えば、約10phr〜約50phr、又は約10phr〜約40phr、又は約15phr〜約30phrの範囲の量で、水溶性フィルムに含まれていてもよい。
水溶性フィルムに使用される界面活性剤は、当技術分野で周知である。随意に、界面活性剤は、成型時の樹脂溶液の分散を支援するために含まれている。本開示の水溶性フィルムに好適な界面活性剤には、これらに限定されないが、以下のものが含まれる:ジアルキルスルホスクシナート、グリセロール及びプロピレングリコールのラクチル化(lactylated)脂肪酸エステル、脂肪酸のラクチルエステル(lactylic ester)、アルキル硫酸ナトリウム、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、アルキルポリエチレングリコールエーテル、レシチン、グリセロール及びプロピレングリコールのアセチル化脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪酸のアセチル化エステル、ミリスチルジメチルアミンオキシド、トリメチルタロウアルキルアンモニウムクロリド(trimethyl tallow alkyl ammonium chloride)、四級アンモニウム化合物、それらの塩、及び上述のもののいずれかの組み合わせ。界面活性剤が少な過ぎると、時には穴を有するフィルムがもたらされることがあるが、界面活性剤が多すぎると、フィルムの表面に存在する過剰な界面活性剤によるベタベタした又は油質の感触を有するフィルムがもたらされる場合がある。したがって、界面活性剤は、例えば、約2phr未満の量で、例えば、約1phr未満、又は約0.5phr未満の量で水溶性フィルムに含まれていてもよい。
フィルム形成性組成物での使用に企図される1つのタイプの二次成分は、消泡剤である。消泡剤は、泡バブルの融合を支援することができる。本開示による水溶性フィルムに使用される好適な消泡剤には、これらに限定されないが、疎水性シリカ、例えば、Foam Blast(登録商標)327、Foam Blast(登録商標)UVD、Foam Blast(登録商標)163、Foam Blast(登録商標)269、Foam Blast(登録商標)338、Foam Blast(登録商標)290、Foam Blast(登録商標)332、Foam Blast(登録商標)349、Foam Blast(登録商標)550、及びFoam Blast(登録商標)339を含む、Emerald Performance Materials社から入手可能なFoam Blast(登録商標)消泡剤を含む、微粒子サイズの二酸化ケイ素又はヒュームドシリカが含まれ、これらは、有標の非鉱油消泡剤である。実施形態では、消泡剤は、0.7phr未満の量で、例えば、0.5phr、0.05phr、0.04phr、0.03phr、0.02phr、又は0.01phrの量で使用することができる。
好適な潤滑剤/剥離剤には、これらに限定されないが、脂肪酸及びそれらの塩、脂肪アルコール、脂肪エステル、脂肪アミン、脂肪アミンアセタート、及び脂肪アミドが含まれていてもよい。好ましい潤滑剤/剥離剤は、脂肪酸、脂肪酸塩、及び脂肪アミンアセタートである。実施形態では、潤滑剤/剥離剤は、例えば、約0.02重量%〜約1.5重量%、随意に約0.1重量%〜約1重量%の量で使用することができる。
好適な充填剤/増量剤/ブロッキング防止剤/脱粘着剤には、これらに限定されないが、以下のものが含まれる:デンプン、加工デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、架橋セルロース、微結晶性セルロース、シリカ、金属オキシド、炭酸カルシウム、タルク、及びマイカ。好ましい物質は、デンプン、加工デンプン、及びシリカである。1つのタイプの実施形態では、水溶性フィルム中の充填材/増量剤/ブロッキング防止剤/脱粘着剤の量は、例えば、約1重量%〜約6重量%、又は約1重量%〜約4重量%、又は約2重量%〜約4重量%の範囲である。
PVOH樹脂溶液の調製中に、褐変効果が生じる場合がある。ほとんどの応用では、透明で無色の水溶性フィルムが望ましいが、好適な漂白剤を、PVOH樹脂溶液に添加することできる。メタ重亜硫酸ナトリウムの使用は、0.05重量%〜約1.0重量%、又は0.05重量%〜約0.7重量%、又は0.1重量%〜約0.5重量%、又は0.1重量%〜約0.3重量%の範囲の量で、又は0.2重量%の量で組成物に使用すると、調製中に溶液を実質的に透明及び無色に維持することが見出された。
また、水溶性フィルムの厚さを使用して、水溶性フィルム及び水溶性フィルムで作製されたパケットの溶解性及び遅延放出特徴に影響を及ぼすことができる。水溶性フィルムの厚さが増加すると、水溶性フィルムの溶解時間が増加する。本開示の水溶性フィルムは、約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の厚さ、例えば、約3.5ミル〜約6ミル(約0.09mm〜約0.15mm)、又は約0.4ミル〜約5.5ミル(約0.10mm〜約0.14mm)、又は約4.5ミル〜約5.5ミル(0.11mm〜約0.14mm)、又は約5ミル(0.13)の厚さを有していてもよい。
本開示の水溶性フィルムは、炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムの1:1混合物と接触した場合、40度の温度に加熱した水に浸漬した後、漂白剤適合法Aにより決定した場合では少なくとも約3分間、又は漂白剤適合法Bにより決定した場合には少なくとも9分間は、完全性を保持することができるという点で有利である。
漂白剤適合法Aは、水溶性フィルムが、漂白剤等のアルカリ剤と化学的に適合するか否かを決定するために使用することができる実験室試験である。方法Aの試験試料は、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合粉末又は同じ物質の10gの圧縮錠剤のいずれかを充填し、その後熱密封した小さな2×2インチ(5.08×5.08cm)、名目5ミル(127μm)の水溶性フィルムパウチである。漂白剤錠剤は、結合剤としてステアリン酸を含んでいてもよく、当業者に周知の圧縮技術で作製される。漂白剤粉末物質は、Solvay Chemicals社から入手可能である。ビニル被膜0.5インチ(1.3cm)金属メッシュケージを使用してパウチを固定し、40℃の脱イオン水を500ml含有する600mlビーカに浸漬し、撹拌する。パウチを含有する金属メッシュケージを浸漬する前に、水をpH7に安定化する。パウチを浸漬した後、水のpHを、pHプローブを使用してモニタし、9.5以上のpHに到達するか又は20分が経過するまで毎分記録する。パウチの完全性及び溶解挙動を観察及び記録する。
40℃の水中でアルカリ性漂白剤と接触した水溶性フィルムの理想的な溶解挙動は、試験開始から約9〜約12分の範囲で、パウチからの活性物質の放出によりpHが急激に上昇することを特徴とする。この理想的な挙動は、市販洗濯機サイクル内での名目40℃の洗浄水における約15〜20分の能動的放出遅延に対応する(漂白剤適合法B)。
漂白剤適合法Bは、漂白剤を封入する水溶性フィルムで調製された水溶性パケットの、市販洗濯機中での溶解挙動を試験するものである。試験試料は、方法Aについて上述したように準備される。試料は、プログラムKoch/Bunt(綿/有色)又は同等のものを使用して、SIEMENS社ブランドのS16−79洗濯機で試験される。SIEMENS社ブランドS16−79全自動洗濯機は、65リットルのドラム容量及び可変温度選択性を有する。洗浄水の温度は、20℃、40℃、又は60℃のいずれかだった。本明細書で報告されている試験では、水硬度は、250ppmのCaCO3(14°d、ドイツ硬度)であると決定された。洗濯物量は、3Kgであり、2枚のベッドシーツ(1.5×1.5m ISO2267)、4枚の枕カバー(0.8×0.8m ISO2267)、及び3枚の漂白綿ハッカバックタオルを含む。方法Bの溶解時間は、pHプローブで測定して、9.5以上のpHに到達した時点に相当する。1つのタイプの実施形態では、所望の挙動は、名目40℃の洗浄水を使用して、市販の全自動洗濯機サイクル内の約15〜20分で、パウチからの活性物質の放出によりpHが急激に上昇することを特徴とする。
企図される種類の実施形態は、本明細書に記載のように作製された水溶性フィルムの良好な熱形成性を特徴とする。熱成形性フィルムは、熱及び力を適用することにより形成することができるフィルムである。
フィルムの熱成形は、フィルムを加熱し、例えば金型でフィルムを成型し、その後フィルム冷却し、その結果フィルムが、成形された形状、例えば金型の形状を保持することになるプロセスである。熱は、任意の好適な手段を使用して加えることができる。例えば、フィルムは、発熱体下を通過させることにより、又は表面に供給する前に又は表面に供給されてから熱風により直接加熱してもよい。その代わりに、フィルムは、例えば、表面を加熱することにより、又はフィルムに高温物体を適用することにより間接的に加熱してもよい。幾つかの実施形態では、フィルムは、赤外線を使用して加熱される。フィルムは、約50℃〜約150℃、約50℃〜約120℃、約60℃〜約130℃、約70℃〜約120℃、又は約60℃〜約90℃の範囲の温度に加熱してもよい。熱成形は、以下のプロセスのいずれか1つ又は複数により実施することができる:例えば、加熱軟化フィルムを手作業で金型に被せるプロセス、又は圧力を使って軟化フィルムを金型に対して成型するプロセス(例えば、真空形成)、又は温度が正確に判明している押出したばかりのシートを形成及び仕上げステーションへと自動高速割り出し(automatic high-speed indexing)するプロセス、又はフィルムを自動配置、プラグ及び/又は空気圧で伸長及び加圧形成するプロセス。フィルム伸長の程度は、熱成形前のフィルム表面積で除算したポケット(又は空洞)表面積である面積延伸比により規定される。面積延伸比(面積延伸深度とも呼ばれる)は、Technology of Thermoforming、James L.Throne、Hanser publisher(1996)7.4章,488〜494頁(ISBN 3−446−17812−0)に記載の方法により算出することができる。本明細書では、熱成形フィルムの面積延伸比は、1.05〜2.7の範囲であってもよく、又は1.2〜2.3の範囲であってもよく、又は1.3〜2.0の範囲であってもよい。
加熱の代わりに又は加熱に加えて、フィルムは、任意の好適な手段により、例えば、フィルムを表面に供給する前に又は表面に供給してから、湿潤剤(水、フィルム組成物の溶液、フィルム組成物用の可塑剤、又は先述のものの任意の組み合わせを含む)をフィルムに噴霧することにより直接的に、又は表面を湿潤させることにより、又は湿潤材をフィルムに塗布することにより、間接的に湿潤させることができる。
フィルムは、加熱及び/又は湿潤させたら、好ましくは真空を使用して、適切な金型内へと引き出される。成型されたフィルムの充填は、任意の好適な手段を使用することにより達成することができる。幾つかの実施形態では、最も好ましい方法は、産物形態及び必要な充填速度に依存することになる。幾つかの実施形態では、成型されたフィルムは、インライン充填技術により充填される。その後、充填された開パケットを、任意の好適な方法により第2のフィルムを使用して閉じて、パウチを形成する。これは、水平位置での連続した一定の動きの中で達成することができる。密閉は、第2のフィルム、好ましくは水溶性フィルムを開パケットの上に被せて連続的に供給し、その後好ましくは第1及び第2のフィルムを、典型的には金型間の、したがってパケット間の区域で共に密封する。そのような包装形成及び密封方法は、当技術分野で既に知られている。
パケット及び/又はその個々の区画を密封する任意の好適な方法を使用することができる。そのような手段の非限定的な例には、熱密封、溶剤接着、溶媒又は湿潤密封、及びそれらの組み合わせが含まれる。典型的には、密封を形成しようとする区域のみが、熱又は溶媒で処理される。熱又は溶媒は、典型的には密閉材料に、典型的には密封を形成しようとする区域にのみ、任意の方法により加えることができる。溶媒又は湿潤密封又は接着を使用する場合、熱を加えることが好ましい場合もある。好ましい湿潤又は溶媒密封/接着方法には、金型間の区域又は密閉材料に、例えばそれらの区域に噴霧又はプリントすることにより溶媒を選択的に塗布し、その後、これらの区域に圧力を加えて密封を形成することが含まれる。例えば、上述のような密封ロール又はベルト(随意に熱も供給する)を使用することができる。
その後、形成されたパウチは、切断デバイスにより切断してもよい。切断は、任意の公知の方法を使用して達成することができる。また、切断は、連続様式で、好ましくは一定の速度で、好ましくは水平位置にある間に行われることが好ましい場合がある。切断デバイスは、例えば、鋭利なもの、又は高温体、又はレーザであってもよく、後者の場合、高温体又はレーザは、フィルム/密封区域を焼き付ける。
多区画パウチの異なる区画を、横に並んだ様式で共に作製してもよく、その結果生じる共に連結されたパウチを、切断により分離してもよく又は分離しなくともよい。その代わりに、区画は別々に作製してもよい。
実施形態では、パウチは、以下のステップを含むプロセスにより作製することができる:
a)第1の区画(例えば、上述のような)を形成するステップ、
b)ステップ(a)で形成された密閉区画の幾つか又は全ての中に凹部を形成して、第1の区画の上に重なる第2の成型区画を生成するステップ、
c)第2の区画を充填し、第3のフィルムにより密閉するステップ、
d)第1、第2、及び第3のフィルムを密封するステップ、及び
e)フィルムを切断して、多区画パウチを生成するステップ。
ステップ(b)で形成された凹部は、ステップ(a)で準備された区画に真空を適用することにより達成してもよい。
幾つかの実施形態では、欧州特許出願第08101442.5号明細書又は国際公開第2009/152031号パンフレット(2008年6月13日に出願され、Procter&Gamble Company社に帰属する)に記述のように、第2及び/又は第3の区画(複数可)を別々のステップで作製し、その後第1の区画と組み合わせてもよい。
幾つかの実施形態では、パウチは、以下のステップを含むプロセスにより作製することができる:
a)第1のフィルムを第1の成形機で使用し、随意に熱及び/又は真空を使用して、第1の区画を形成するステップ、
b)第1の区画を第1の組成物で充填するステップ、
c)第2のフィルムを、随意に熱及び真空を使用して、第2の成形機で変形させて、第2及び随意に第3の成型区画を作製するステップ、
d)第2及び随意に第3の区画を充填するステップ、
e)第2及び随意に第3の区画を第3のフィルムを使用して密封するステップ、
f)密封した第2及び随意に第3の区画を第1の区画上に設置するステップ、
g)第1、第2、及び随意に第3の区画を密封するステップ、及び
h)フィルムを切断して、多区画パウチを生成するステップ。
第1及び第2の成形機は、上記のプロセスを実施するためのそれらの適性に基づいて選択することができる。幾つかの実施形態では、第1の成形機は水平成形機であり、第2の成形機は、回転式ドラム成形機であり、例えば、第1の成形機の上に配置されている。
適切な供給ステーションを使用することにより、幾つかの異なる若しくは個別の組成物及び/又は異なる若しくは個別の液体、ゲル、若しくはペースト組成物を組み込んだ多区画パウチを製造することが可能である。
本パウチは、種々の組成物を含有していてもよい。多区画パウチは、各個別の区画に同じ又は異なる組成物を含有していてもよい。
上述のように、本開示のフィルム及びパウチは、アルカリ性物質を包装する(例えば、直接的に接触させる)のに、特に有利である。
本開示のこの特徴は、非適合性成分(例えば、漂白剤及び酵素)を含有する組成物を、互いに物理的に分離/分割しておくために使用することができる。そのような分割は、そのような成分の耐用年数を延長させ、及び/又は物理的不安定性を減少させることができる。それに加えて又はその代わりに、そのような分割は、欧州特許出願第09161692.0号明細書(2009年6月2日に出願、Procter&Gamble Company社に帰属)に記述のような審美的な利益を提供することができる。
本開示によるフィルムで作製されたパウチは、炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムの1:1混合物と接触させた場合、炭酸ナトリウム又は過炭酸ナトリウム漂白剤等のアルカリ剤の放出を、40℃の温度に加熱した水に浸漬した後、漂白剤適合法Aにより決定した場合は少なくとも3分間、漂白剤適合法Bにより決定した場合は少なくとも9分間遅延させ、その後フィルムは完全に溶解するという利点を有する。
パウチは、無機漂白剤を含む、1つ又は複数のアルカリ剤を含んでいてもよい。理論により束縛されることは意図されていないが、水又は高湿度の存在下で炭酸ナトリウム及び/又は過炭酸ナトリウムを含む無機漂白剤は、PVOHフィルムを劣化させ、それによりPVOHフィルムの溶解性を増加させると考えられる。しかしながら、本開示によるフィルムでは、フィルムは、アクリル酸メチルが約5mol%である樹脂に存在するラクトン環の存在のため、PVOHのホモポリマーよりも、炭酸ナトリウム及び/又は過炭酸ナトリウムの劣化作用により耐性があると考えられる。他の無機漂白剤等の他のアルカリ剤は、炭酸ナトリウム及び/又は過炭酸ナトリウムと同じようにPVOHフィルムを劣化させると考えられるため、フィルムが炭酸ナトリウム及び/又は過炭酸ナトリウムの放出遅延に有効であるのと同じ理由で、本開示によるフィルムは、そのようなアルカリ剤の放出を遅延させるが、依然として完全に溶解させるのに有効であるだろう。
遅延放出フィルムと共に使用するのに好適な無機漂白剤には、炭酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、硫酸塩、及びケイ酸塩、並びに過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩、及び過ケイ酸塩等の過酸化水素化物塩が含まれる。無機漂白剤は、通常アルカリ金属塩である。無機漂白剤は、更なる保護を有していない、例えば、中実粒子又は固体の凝塊体周囲のコーティング等の物理的保護を有していない結晶性固体として含まれていてもよい。その代わりに、無機漂白剤は、本明細書に記載のように、コーティングされていてもよく、又はそうでなければ封入されていてもよい。
本開示の幾つかの実施形態では、無機漂白剤は、コーティングされた形態である。コーティング物質の機能の1つは、漂白剤と、漂白剤を封入するパウチを形成する水溶性フィルムとの化学的相互作用を防止し、それにより、水溶性フィルムが、コーティングを有していない漂白作用剤を封入する水溶性フィルムパウチに比べて、40℃の水への浸漬後に完全性を保持するであろう時間の量を延長させることにより、漂白剤の遅延放出を増強することである。
実施例で示されているように、漂白作用剤をコーティングするのではなく、水溶性フィルムをラミネート材又は更なるPVOH内層でコーティングしても、腐食性活性剤と外側フィルムとの相互作用は防止されず、したがって、パウチ又はパケット及びラミネートの厚さと等しい厚さを有する本発明の水溶性フィルムのパウチ又はパケットに比べて、遅延放出の増強を提供しないことが見出された。
実施例で示されているように、DuPont社製N−80 PolyOx等のポリエチレンオキシドを含む漂白剤コーティングは、腐食性活性剤と水溶性フィルムとの化学的相互作用の防止には、十分には有効ではなかったことが更に見出された。更に、カルボキシメチルセルロースコーティングは、40℃の水に完全には可溶性でなく、したがって、意図されている目的に理想的なコーティング材料ではないことが見出された。
無機漂白剤が、本明細書に開示されている好適なコーティングでコーティングされており、本明細書に開示されている水溶性フィルムを含む水溶性パウチ及び/又はパケットに封入されている実施形態では、パケットは、漂白剤適合法Aで決定した場合は少なくとも約8分間、漂白剤適合法Bにより決定した場合は少なくとも約15分間の無機漂白剤の遅延放出を達成する。漂白剤コーティング材料には、ポリエチレングリコール(PEG)コーティングが含まれていてもよい。本開示によるコーティング材料に好適なポリエチレングリコールは、以下の範囲の分子量(ダルトンで表わされる)を有する任意のポリエチレングリコールであってもよい:約1000〜約20,000、又は約1000〜約18,000、又は約1000〜約15,000、又は約1000〜約11,000、又は約2000〜約10,000、又は約3000〜約9000、又は約4000〜約8000、又は約5000〜約7000、又は約6000。本開示によるPEGコーティングは、以下の範囲の厚さを有していてもよい:約20ミル〜約150ミル(約0.5mm〜約3.8mm)、約20ミル〜約100ミル(約0.5mm〜約2.5mm)、約20ミル〜約80ミル(約0.5mm〜約2.0mm)、又は約40ミル〜約60ミル(約1.0mm〜約1.5mm)。
錠剤を水溶性パウチ又はパケットに封入する前に、PEGを圧縮漂白剤錠剤にコーティングすることができる。PEGコーティングは、圧縮漂白剤錠剤の側面を交互に、例えば約65℃〜約67℃の範囲の温度の融解PEGに連続して浸すことにより施すことができる。その後、錠剤は、コーティングした錠剤を液体窒素に数秒間浸すことにより、直ちに冷却される。錠剤を融解PEGに浸し、その後錠剤を液体窒素に浸すプロセスを、所望の一定のコーティング厚が達成されるまで繰り返す。
その代わりに、無機漂白剤を含む第1の水溶性パケット又はパウチを、硬質結晶性糖衣でコーティングしてもよく、コーティングした第1のパウチ全体が、本開示の遅延放出水溶性フィルムを含む第2の水溶性パケット又はパウチ内部に配置されていてもよい。融解糖と共に使用される高温では漂白剤物質内の酸化剤の反応性が増加するため、硬質結晶性糖衣は、好ましくは、漂白剤錠剤又は組成物に直接には施さない。本開示の好適な硬質結晶性糖衣には、グラニュー糖、コーンシロップ、及び水の混合物が含まれていてもよい。硬質結晶性糖衣は、以下の範囲の重量比のグラニュー糖対コーンシロップを含んでいてもよい:約5:1〜約1:5、約1:4〜約4:1、約1:3〜約3:1、約1:2〜2:1、約1:1、約1:0.5、及び/又は約1:0.1。幾つかの実施形態では、コーンシロップを含まないコーティング混合物を作製してもよい。硬質結晶性糖衣は、例えば、グラニュー糖、コーンシロップ、及び水の溶液を混合し、その溶液を150℃に加熱し、その後漂白剤を封入した水溶性パウチ又はパケットを、融解糖溶液に浸すことにより施すことができる。
上述のように、パウチは、多区画であってもよい。本開示のパウチは、これらに限定されないが、軽質及び重質液体洗剤組成物、洗濯に一般的に使用される洗剤ゲル、及び他の洗濯用添加剤を含む有用な組成物を含む二次パウチ又は区画と組み合わせて使用することができる。二次パウチ又は区画は、40℃の水に容易に可溶性であり、したがって遅延放出フィルムを含むパウチ又は区画がそこに封入された成分を放出する前に、パウチ又は区画成分を放出することができるポリマー樹脂を含む任意のフィルムで作製することができる。二次パウチ又は区画の水溶性フィルムに好適な樹脂には、これらに限定されないが、以下のものが含まれる:修飾ポリビニルアルコール、ポリアクリラート、水溶性アクリラートコポリマー、ポリアミノプロピルスルホン酸及びその塩、ポリイタコン酸及びその塩、ポリアクリアミド(polyacryamide)、ポリビニルピロリドン、プルラン、これらに限定されないが、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むセルロース化合物、これらに限定されないが、グアーガム、キサンタンガム、カラゲナン、及びデンプンを含む水溶性天然ポリマー、これらに限定されないが、エトキシ化デンプン及びヒドロキシプロピル化デンプンを含む加工デンプンを含む水溶性ポリマー誘導体、ポリ(アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム)、ポリモノメチルマレート及びその塩、そのコポリマー、及び上述のいずれかと互いとの及び/又はPVOHとの組み合わせ。無論、二次パウチ又は区画を形成する水溶性フィルムは、これらに限定されないが、可塑剤、界面活性剤、乳化剤、充填剤、増量剤、ブロッキング阻止剤、脱粘着剤、泡止剤、薄膜形成剤、及び他の機能性成分を含む他の随意の添加剤成分を、遅延放出フィルムに関連して本明細書に記載されているような、それらの意図されている目的に好適な量で含まれていてもよい。
本パウチに使用される組成物は、液体、固体、又は粉末の形態を取っていてもよい。液状組成物は、固体を含んでいてもよい。固体には、マイクロカプセル、ビーズ、ヌードル、又は1つ若しくは複数の真珠光沢球、又はそれらの混合物等の、粉末又は凝塊が含まれていてもよい。そのような固体要素は、洗濯により、又は前処理、遅延、若しくは逐次放出成分として、技術的な利益を提供することができる。それに加えて又はその代わりに、審美的な効果を提供することができる。
洗濯物、洗濯用添加剤、及び/又はファブリックエンハンサー組成物を含むパウチでは、組成物は、以下の非制限的リストの成分の1つ又は複数を含んでいてもよい:ファブリックケアに有益な作用剤(fabric care benefit agent);洗浄性酵素;沈殿助剤(deposition aid);レオロジー改質剤;ビルダー;有機漂白剤;漂白剤前駆物質;漂白ブースタ;漂白触媒;芳香剤、及び/又は芳香マイクロカプセル(例えば、米国特許第5,137,646号明細書を参照);芳香添加ゼオライト;デンプン封入アコード(starch encapsulated accord);ポリグリセロールエステル;白色化剤;真珠光沢剤;酵素安定化系;陰イオン性染料の定着剤、陰イオン界面活性剤の錯化剤、及びそれらの混合物を含むスカベンジング剤;蛍光増白剤又は蛍光剤;これらに限定されないが、土壌放出ポリマー及び/又は土壌懸濁ポリマーを含むポリマー;分散剤;泡止作用剤;非水溶媒;脂肪酸;石鹸泡抑制剤、例えばシリコーン石鹸泡抑制剤(米国特許出願公開第2003/0060390号明細書Al、段落165〜77を参照);陽イオン性デンプン(米国特許出願公開第2004/0204337号明細書Al、及び米国特許出願公開第2007/0219111号明細書Alを参照);垢分散剤;(米国特許出願公開第2003/0126282号明細書Al、段落89〜90を参照);染料;着色剤;乳白剤;酸化防止剤;トルエンスルホナート、クメンスルホナート、及びナフタレンスルホナート等のヒドロトロープ;カラースペックル(color speckle);有色ビーズ、球体、又は押出物;粘土柔軟剤。これらの成分のいずれか1つ又は複数は、欧州特許出願第09161692.0号明細書(2009年6月2日に出願)、米国特許出願公開第2003/0139312号明細書A1(2000年5月11日に出願)、及び米国特許出願第61/229981号明細書(2009年7月30日に出願)に更に記載されており、これらの各々は、Procter&Gamble Company社に帰属している。それに加えて又はその代わりに、組成物は、界面活性剤及び/又は溶剤系を含んでいてもよく、それらの各々は下記に記載されている。
例えば、界面活性剤成分は、約1%〜80重量%の界面活性剤を含んでいてもよい。使用される洗浄性界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、双性イオン性、両性、又は陽イオン性であってもよく、又はこれらのタイプの適合性混合物を含んでいてもよい。1つのタイプの実施形態では、界面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、及び陽イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。組成物は、ベタイン界面活性剤を実質的に含んでいなくともよい。本明細書で有用な洗浄性界面活性剤の例は、米国特許第3,664,961号明細書、第3,919,678号明細書、第4,222,905号明細書、及び第4,239,659号明細書に記載されている。別のタイプの実施形態では、界面活性剤は、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
有用な陰イオン性界面活性剤は、それら自体、幾つかの異なるタイプであってもよい。例えば、高級脂肪酸の水溶性塩、つまり「石鹸」は、本明細書中の組成物に有用な陰イオン性界面活性剤である。これは、約8〜約24個の炭素原子、好ましくは約12〜約18個の炭素原子を含有する高級脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、及びアルキルアンモニウム塩等のアルカリ金属石鹸を含む。石鹸は、油脂の直接鹸化又は遊離脂肪酸の中和により作製することができる。特に有用なのは、ヤシ油及び獣脂に由来する脂肪酸の混合物のナトリウム及びカリウム塩、つまりナトリウム獣脂又はカリウム獣脂及びヤシ石鹸である。
本明細書での使用に好適な更なる非石鹸陰イオン性界面活性剤には、以下のものが含まれる:約10〜約20個の炭素原子を含有するアルキル基、及びスルホン酸エステル基又は硫酸エステル基をそれらの分子構造中に含む有機硫酸反応生成物の水溶性塩、好ましくはアルカリ金属塩及びアンモニウム塩(用語「アルキル」には、アシル基のアルキル部分が含まれる)。この群の合成界面活性剤の例には、以下のものが含まれる:a)アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸カリウム、及びアルキル硫酸アンモニウム、特に獣脂又はヤシ油のグリセリドを還元することにより生成されるもの等の高級アルコール(C8〜C18)を硫酸化することにより得られるもの;b)アルキルポリエトキシラート硫酸ナトリウム、アルキルポリエトキシラート硫酸カリウム、及びアルキルポリエトキシラート硫酸アンモニウム(sodium, potassium and ammonium alkyl polyethoxylate sulfate)、特に、アルキル基が、10〜22個の、好ましくは12〜18個の炭素原子を含有し、ポリエトキシラート鎖が、1〜15個、好ましくは1〜6個のエトキシラート部分を含有するもの;及びc)アルキル基が、直鎖又は分岐鎖構成の約9〜約15個の炭素原子を含有するアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びアルキルベンゼンスルホン酸カリウム、例えば、米国特許第2,220,099号明細書及び第2,477,383号明細書に記載のもの。特に価値のあるものは、アルキル基中の炭素原子の平均数が、約11〜13個であり、C11〜C13 LASと略される、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩である。
非イオン性界面活性剤は、式R1(OC24nOHの非イオン性界面活性剤の1つ又は複数から選択でき、式中R1は、C10〜C16アルキル基又はC8〜C12アルキルフェニル基であり、nは3〜約80である。具体的には、アルコール1モル当たり約5〜約20モルのエチレンオキシドを有するC12〜C15アルコールの縮合生成物、例えば、アルコール1モル当たり約6.5モルのエチレンオキシドと縮合されたC12〜C13アルコールが企図される。
本組成物の溶媒系は、水のみを含有する溶媒系、又は有機溶媒との混合物であってもよい。有機溶媒には、1,2−プロパンジオール、エタノール、グリセロール、ジプロピレングリコール、メチルプロパンジオール、及びそれらの混合物が含まれていてもよい。また、他の低級アルコール、モノエタノールアミン及びトリエタノールアミン等のC1〜C4アルカノールアミンを使用することができる。溶媒系は、例えば、本開示の無水固体実施形態には存在しなくともよいが、より典型的には、約0.1%〜約98%、好ましくは少なくとも約1%〜約50%、より通常には約5%〜約25%の範囲のレベルで存在する。
有機漂白剤には、ジアシルペルオキシド及びテトラアシルペルオキシド、特にジペルオキシドデカンジオク酸(diperoxydodecanedioc acid)、ジペルオキシテトラデカンジオク酸(diperoxytetradecanedioc acid)、及びジペルオキシヘキサデカンジオク酸(diperoxyhexadecanedioc acid)を含む有機ペルオキシ酸が含まれていてもよい。有機ペルオキシ酸は、ジベンゾイルペルオキシドであってもよい。ジアシルペルオキシド、特にジベンゾイルペルオキシドは、例えば、約0.1〜約100ミクロン、好ましくは約0.5〜約30ミクロン、より好ましくは約1〜約10ミクロンの重量平均直径を有する粒子の形態で存在していてもよい。実施形態では、粒子の少なくとも約25%〜100%、又は少なくとも約50%、又は少なくとも約75%、又は少なくとも約90%は、10ミクロン未満、随意に6ミクロン未満である。
他の有機漂白剤には、ペルオキシ酸が含まれ、特定の例は、アルキルペルオキシ酸及びアリールペルオキシ酸である。代表的なものには、以下のものが含まれる:(a)ペルオキシ安息香酸、及びアルキルペルオキシ安息香酸等のその環置換誘導体、更にペルオキシ−α−ナフトエ酸及びモノペルフタル酸マグネシウム;(b)ペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、ε−フタルイミドペルオキシカプロン酸[フタロイミノペルオキシヘキサン酸(PAP)]、o−カルボキシベンズアミドペルオキシカプロン酸、N−ノネニルアミドペルアジピン酸、及びN−ノネニルアミドペルスクシナート等の、脂肪族又は置換脂肪族ペルオキシ酸;及び(c)1,12−ジペルオキシカルボン酸、1,9−ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシセバシン酸、ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシフタル酸、2−デシルジペルオキシブタン−l,4−二酸、N,N−テレフタロイルジ(6−アミノペルカプロン酸)等の、脂肪族又は芳香脂肪族ペルオキシジカルボン酸。
漂白活性化剤には、60℃以下の温度での洗濯中に漂白作用を増強する有機過酸前駆体が含まれていてもよい。本明細書での使用に好適な漂白活性化剤には、過加水分解(perhydrolysis)条件下で、好ましくは1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子、及び/又は随意に置換された過安息香酸を有する脂肪族ペルオキシカルボン酸をもたらす化合物が含まれる。好適な物質は、指定された数の炭素原子のO−アシル基及び/若しくはN−アシル基、並びに/又は随意に置換されたベンゾイル基を保持する。好ましくは、以下のものである:ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特にl,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−l,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特に、テトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特に、N−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホナート、特に、n−ノナノイルオキシベンゼンスルホナート又はイソノナノイルオキシベンゼンスルホナート(n−NOBS又はiso−NOBS)、カルボン酸無水物、特に無水フタル酸、アシル化多価アルコール、特に、トリアセチン、二酢酸エチレングリコール、及び2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、及び更にクエン酸トリエチルアセチル(TEAC)。
本明細書中で洗剤組成物に使用される漂白用触媒には、以下のものが含まれる:マンガントリアザシクロノナン及び関連錯体(米国特許第4,246,612号明細書、米国特許第A−5,227,084号明細書);Co、Cu、Mn、及びFeビスピリジルアミン、及び関連錯体(米国特許第5,114,611号明細書);及びペンタミンアセタートコバルト(III)、及び関連錯体(米国特許第4,810,410号明細書)。本明細書中での使用に好適な漂白用触媒の別の説明は、米国特許第6,599,871号明細書に見出すことができる。この文献は参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載の洗剤組成物での使用に好適なビルダーには、クエン酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、及びポリリン酸塩、例えばトリポリリン酸ナトリウム、及びトリポリリン酸ナトリウム6水和物、トリポリリン酸カリウム、及びトリポリリン酸ナトリウム及びトリポリリン酸カリウムの混合塩を含む水溶性ビルダーが含まれる。
本明細書に記載の洗剤組成物での使用に好適な酵素には、以下のものが含まれる:CAREZYME及びCELLUZYME(Novo Nordisk A/S社)を含む細菌及び真菌セルラーゼ;ペルオキシダーゼ;AMANO−P(Amano Pharmaceutical Co.社)、Ml LIPASE及びLIPOMAX(Gist−Brocades社)、並びにLIPOLASE及びLIPOLASE ULTRA(Novo社)を含むリパーゼ;クチナーゼ;ESPERASE、ALCALASE、DURAZYM、及びSAVINASE(Novo社)、及びMAXATASE、MAXACAL、PROPERASE、及びMAXAPEM(Gist−Brocades社)を含むプロテアーゼ;PURAFECT OX AM(Genencor社)、及びTERMAMYL、BAN、FUNGAMYL、DURAMYL、及びNATALASE(Novo社)を含むαアミラーゼ及びβアミラーゼ;ペクチナーゼ;並びにそれらの混合物。酵素は、本明細書中では、粒、顆粒、共顆粒(cogranulate)として、典型的には、洗浄用組成物の重量の約0.0001%〜約2%の範囲の純粋な酵素のレベルで添加することができる。
本明細書に記載の洗剤組成物での使用に好適な石鹸泡抑制剤には、低曇り点を有する非イオン性界面活性剤が含まれる。「曇り点」は、本明細書で使用される場合、非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、温度が上昇するに従って界面活性剤の可溶性が低くなる結果であり、第2の相の出現が観察可能である温度が、「曇り点」と呼ばれる(Van Nostrand’s Scientific Encyclopedia、第4版、366頁(1968年)を参照)。本明細書で使用される場合、「低曇り点」非イオン性界面活性剤は、30℃未満、好ましくは約20℃未満、更により好ましくは10℃、最も好ましくは7.5℃未満の曇り点を有する非イオン性界面活性剤系成分と規定される。低曇り点非イオン性界面活性剤には、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、特に、第一級アルコールに由来するエトキシラート、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)リバースブロックポリマー(reverse block polymer)が含まれていてもよい。また、そのような低曇り点非イオン性界面活性剤には、以下のものが含まれる:例えば、エトキシル化プロポキシル化アルコール(例えば、BASF社製Poly−Tergent(登録商標)SLF18)及びエポキシ末端化ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、米国特許第A−5,576,281号明細書に記載の、例えばBASF社製Poly−Tergent(登録商標)SLF18Bシリーズの非イオン物質)。
本明細書に記載の洗剤組成物に使用するための他の好適な成分には、抗再沈殿性、土壌放出性、又は他の洗浄特性を有する洗浄用ポリマーが含まれる。本明細書で使用するための抗再沈殿性ポリマーには、SOKALAN PA30、PA20、PA15、PA10、及びSOKALAN CP10(BASF GmbH社)、ACUSOL 45N、480N、460N(Rohm and Haas社)等のポリマー、SOKALAN CP5等のアクリル酸/マレイン酸コポリマー、及びアクリル酸/メタクリル酸コポリマーを含有するアクリル酸が含まれる。本明細書で使用するための土壌放出性ポリマーには、アルキルセルロース及びヒドロキシアルキルセルロース(米国特許第A−4,000,093号明細書)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、及びそれらのコポリマー、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール、及びそれらの混合物のテレフタル酸エステルに基づく非イオン性及び陰イオン性ポリマーが含まれる。
また、重金属イオン封鎖剤及び結晶成長阻害剤が、洗剤での使用に好適であり、例えば、それらの塩及び遊離酸形態のジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホナート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホナート)ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホナート)、エチレンジホスホナート、ヒドロキシ−エチレン−1,1−ジホスホナート、ニトリロトリアセタート、エチレンジアミノテトラアセタート、エチレンジアミン−N,N’−ジスクシナート。
また、腐食抑制剤は、本明細書に記載の洗剤組成物での使用に好適であり、例えば、有機銀コーティング剤(特に、Wintershall社、ザルツベルゲン、ドイツが販売するWINOG70等のパラフィン)、窒素含有腐食抑制剤化合物(例えば、ベンゾトリアゾール及びベンジマダゾール(benzimadazole)、ドイツ特許第A−1137741号明細書を参照)、及びMn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II)塩である。
本明細書の洗剤組成物で使用するための他の好適な成分には、酵素安定化剤、例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、及びプロピレングリコールが含まれる。
好適なすすぎ添加剤は、当技術分野で公知である。市販の皿洗い用すすぎ助剤は、典型的には、低起泡脂肪アルコールポリエチレン/ポリプロピレングリコールエーテル、可溶化剤(例えば、クメンスルホナート)、有機酸(例えば、クエン酸)、及び溶媒(例えば、エタノール)の混合物である。そのようなすすぎ助剤の機能は、薄い一体的な膜の形態ですすぎ表面から流出し、水の液滴、筋、又は膜がその後の乾燥プロセス後に残らないように、水の界面張力に影響を及ぼすことである。すすぎ助剤の組成及びそれらの性能を試験する方法の概説は、W.Schirmerら、Tens.Surf.Det.28巻、313頁(1991年)に示されている。Henkelの欧州特許第0 197 434号明細書Blには、界面活性剤としてエーテル混合物を含有するすすぎ助剤が記載されている。柔軟仕上げ剤等のすすぎ添加剤も企図されており、本明細書の開示によるフィルムへの封入に好適である。
一実施形態では、パウチ又はパケットは、2つ以上の成分を含むことができ、その場合、本開示の水溶性フィルムを含む第1のパウチ又は区画は、アルカリ剤を含み、第2のパウチ又は区画は、液体洗濯洗剤を含むことができる。液体洗濯洗剤の非限定的な例には、下記の表1に示されている成分が含まれていてもよい。
更なる実施形態は、以下の番号付き段落に記載されている。
1.第1の組成物を含有する第1の密封区画を含み、第1の密封区画が水溶性フィルムの壁を含み、水溶性フィルムがポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル樹脂を含み、第1の組成物がアルカリ剤を含む水溶性パケット。
2.ポリビニルアルコール及びアクリル樹脂が、ポリビニルアルコール及びアクリル酸メチルのコポリマーである、段落1に記載の水溶性パケット。
3.上記アクリル酸メチルが、約2mol%〜約10mol%のコポリマーを含む、段落2に記載の水溶性パケット。
4.アクリル酸メチルが、約5mol%のコポリマーを含む、段落2に記載の水溶性パケット。
5.コポリマーが、好適な粘性を有し、水溶性フィルムが、選択された温度の水にフィルムが完全に溶解する前に、選択された温度を有する水におけるフィルムの溶解性の所望の遅延を提供するのに好適な厚さを有する、段落2〜4のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
6.水溶性フィルムが、漂白剤適合法Aで決定した場合、約40℃の温度に加熱された水に浸漬させると少なくとも3分間は完全性を保持し、その後55分以内に完全に溶解する、段落1〜5のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
7.水溶性フィルムの厚さが、約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の範囲である、段落1〜6のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
8.PVOHコポリマー粘度が、約8cPs〜約40cPsの範囲である、段落1〜7のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
9.PVOH及びアクリル酸メチル樹脂が、フィルムの総重量に基づき、フィルムの約35〜約90重量%を占める、段落1〜8のいずれかに記載の水溶性パケット。
10.PVOHコポリマー樹脂100部当たり約10〜約50phrの可塑剤を更に含む、段落1〜9のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
11.可塑剤が、ソルビトール、グリセロール、ジグリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、MW400までのポリエチレングリコール、2メチル1,3プロパンジオール、乳酸、モノアセチン、トリアセチン、クエン酸トリエチル、1,3−ブタンジオール、トリメチロールプロパン(TMP)、ポリエーテルトリオール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される物質を含む、段落10に記載の水溶性パケット。
12.PVOHコポリマー樹脂100部当たり約2phr未満の界面活性剤を更に含む、段落1〜11のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
13.界面活性剤が、ジアルキルスルホスクシナート、グリセロール及びプロピレングリコールのラクチル化脂肪酸エステル、脂肪酸のラクチルエステル、アルキル硫酸ナトリウム、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、アルキルポリエチレングリコールエーテル、レシチン、グリセロール及びプロピレングリコールのアセチル化脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪酸のアセチル化エステル、ミリスチルジメチルアミンオキシド、トリメチルタロウアルキルアンモニウムクロリド、四級アンモニウム化合物、それらの塩、及び上述のもののいずれかの組み合わせからなる群から選択される物質を含む、段落12に記載の水溶性パケット。
14.第2の組成物を含有する第2の密封区画を更に含み、第1の密封区画及び第2の密封区画が、随意に隔壁に結合されている、段落1〜13のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
15.第1の組成物及び第2の組成物が、液体、液体;液体、粉末;及び粉末、粉末からなる群から選択される組成の組み合わせである、段落1〜14のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
16.アルカリ剤が、無機漂白剤を含む、段落1〜15のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
17.無機漂白剤が、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、又はそれらの組み合せを含む、段落16に記載の水溶性パケット。
18.アルカリ剤が、ポリエチレングリコールを含むコーティング物質でコーティングされている、段落1〜17のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
19.コーティングが、約20ミル〜約150ミル(約0.5mm〜約3.8mm)の範囲の厚さを有する、段落18に記載の水溶性パケット。
20.第1の密封区画が、漂白剤適合法Aで測定した場合、約40℃の温度に加熱された水に浸漬させると少なくとも8分間は完全性を保持する、段落18又は19に記載の水溶性パケット。
21.アルカリ剤が、第2のパケットに封入されており、第2のパケットが、硬質結晶性糖衣でコーティングされている、段落1〜17のいずれか1つに記載の水溶性パケット。
22.硬質結晶性糖衣が、グラニュー糖及びコーンシロップの混合物を含む、段落21に記載の水溶性パケット。
23.硬質結晶性糖衣が、約5:1〜約1:5の範囲の重量比のグラニュー糖及びコーンシロップを含む、段落21又は22に記載の水溶性パケット。
24.選択された温度の温水において、その中のアルカリ成分を遅延溶解及び遅延放出するためのパケットを作製する方法であって、
アルカリ性組成物を含有する密封区画を含み、密封区画が、ポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル酸メチルのコポリマーを含む水溶性フィルムで作製されているパケットを準備するステップ、
選択された温度の温水にフィルムが完全に溶解する前に、選択された温度の温水においてフィルムの溶解の所望の遅延を提供するように、コポリマー中のアクリル酸メチルのmol%、コポリマーの粘性、及びフィルムの厚さを選択するステップを含む方法。
25.炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムの混合物を含むアルカリ剤を含む第1の組成物を含有する第1の密封区画を含み、第1の密封区画が、約5mol%のアクリル酸メチルを含み、約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の厚さを有するポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル酸メチル樹脂を含む水溶性フィルムを含み、パケットが、第2の組成物を含有する第2の密封区画を更に含み、第1の密封区画及び第2の密封区画が、随意に隔壁に結合されており、第2の組成物が洗濯用添加剤を含み、第1の密封区画が、漂白剤適合法Aにより測定した場合、約40℃に加熱した水に浸漬された少なくとも3分後に第1の組成物を放出し、第1の密封成分の水溶性フィルムが、55分以内に完全に溶解する、水溶性パケット。
漂白剤適合法A(方法A)の決定
小さな名目5ミル(127μm)の水溶性フィルムパウチを、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合粉末、又は同じ物質の10gの圧縮錠剤のいずれかで充填し、熱密封する。漂白剤錠剤は、結合剤としてステアリン酸を含んでいてもよく、当業者に周知の圧縮技術で作製する。漂白剤粉末物質は、Solvay Chemicals社から入手可能である。パウチを、ビニル被膜0.5インチ(1.3cm)金属メッシュケージを使用して固定し、40℃の脱イオン水を500ml含有する600mlビーカに浸漬し、撹拌する。水は、パウチを含有する金属メッシュケージを浸漬する前にpH7に安定化した。パウチを浸漬した後、水のpHを、pHプローブを使用してモニタし、9.5以上のpHに到達するか又は20分が経過するまで毎分記録した。パウチの完全性及び溶解挙動を観察及び記録する。40℃の水での理想的な挙動は、試験開始(パウチの浸漬)から約9〜約12分で、パウチからの活性物質の放出によりpHが急激に上昇することを特徴とする。この理想的な挙動は、名目40℃の洗濯水を使用する市販の全自動洗濯機サイクル内での約15〜20分の能動的放出遅延に対応する。
漂白剤適合法B(方法B)の決定
水溶性フィルムで調製した水溶性パケットの漂白剤適合性を、Siemens社製S16−79洗濯機のプログラムKoch/Bunt(綿/有色)又はそれと同等のプログラムを使用して試験する。SIEMENS社ブランドS16−79全自動洗濯機は、65リットルのドラム容量及び可変温度選択を有する。試験試料を、方法Aで上述したように準備する。洗濯水の温度は、20℃、40℃、又は60℃のいずれかである。水硬度は、250ppmのCaCC3(14°d、ドイツ硬度)である。洗濯物量は、3Kgであり、2枚のベッドシーツ(1.5×1.5m ISO2267)、4枚の枕カバー(0.8×0.8m ISO2267)、及び3枚の漂白綿ハッカバックタオルを含む。方法Bの溶解時間は、pHプローブで測定して、9.5以上のpHに到達した時点に相当する。理想的な挙動は、名目40℃の洗濯水を使用して、市販の全自動洗濯機サイクル内の約15〜20分で、パウチからの活性物質の放出によりpHが急激に上昇することを特徴とする。
フィルム溶解性特徴の決定(MSTM205)
フィルム溶解性は、MONOSOL試験法205(MSTM205)により測定することができる。それは、本明細書の図1〜3を参照して開示されている。
MSTM205
装置及び物質:
600mLビーカ12
磁気撹拌器14(Lab line社製モデル1250又は同様の装置)
磁気撹拌棒16(5cm)
温度計(0〜100℃、±1℃)
テンプレート、ステンレス鋼(3.8cm×3.2cm)
タイマー(0〜300秒、精度は1秒)、
ポラロイド(登録商標)35mmスライド取付台20(又は同等のもの)
MONOSOL社製35mmスライド取付台ホルダー25(又は同等のもの、図1を参照)
蒸留水
試験標本:
1.ステンレス鋼テンプレートを使用して、フィルム試料から3つの試験標本を切り出す(つまり、3.8cm×3.2cmの標本)。巻取フィルムから切り出す場合、巻取の横方向に沿って等間隔をおいた巻取の区域から標本を切り出すことになる。
2.別々の35mmスライド取付台20に各標本を固定する。
3.ビーカ12を500mLの蒸留水で満たす。温度計を用いて水温を測定し、必要に応じて水を加熱又は冷却して、温度を40℃(約104°F)に維持する。
4.水柱の高さを記録する。磁気撹拌器14をホルダー25の基部27に設置する。ビーカ12を磁気撹拌器14に設置し、磁気撹拌棒16をビーカ12に取り付け、撹拌器14の電源を入れ、水柱の高さのおよそ5分の1のボルテックスが発生するまで、撹拌速度を調節する。ボルテックスの深さを記録する。
5.図2に示されているように、スライド取付台20の長端部21が水面と平行になるように、35mmスライド取付台20を、MONOSOL35mmスライド取付台ホルダー25のワニクランプ26に固定する(図1)。ホルダー25の深度アジャスタ28は、落下の際に、クランプ26の端部が水の表面の0.6cm下になるように設定されるべきである。スライド取付台20の短辺23の一方は、ビーカ12の側面の側にあり、他方は撹拌棒16の中心直上に配置されているべきであり、そのため、フィルム表面は、図3に示されているように、水の流れに対して垂直である。
6.固定されているスライド及びクランプを、水中に一気に落下させ、タイマーを作動させる。分解が生じるとフィルムが破れる。フィルムが目で見て全てスライド取付台から放出されたら、スライドを水から引き上げるが、未溶解のフィルム断片について溶液をモニタし続ける。溶解が生じると、全てのフィルム断片がもはや目に見えなくなり、溶液が透明になる。
データの記録:
結果は、以下のものを含んでいるべきである。
完全な試料同一性;
個々の分解及び溶解時間並びに平均分解及び溶解時間、並びに
試料を試験した水の温度。
完全溶解時間(秒)を得る。
水溶性フィルムを、表に特定されている成分を表示の量(phr)で用いて調製した。厚さが5ミル(127μm)の水溶性フィルムを、配合1に従って成型し、上述のようにMSTM205に従って溶解性特徴を試験した。その後、フィルムをパウチに形成し、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物をパウチ内に封入し、パウチを熱密封した。パウチの漂白剤適合性を、漂白剤適合法A及び漂白剤適合法Bに従って決定した。実施例1によるフィルムは、方法Aにより決定した場合は、40℃の温度に加熱した水に3分間浸漬した後、方法Bにより決定した場合は、9分後に、漂白剤成分の放出を示した。
実施例1では、本開示によるフィルムが、40℃の温度に加熱した水に完全に可溶性であることを示す。実施例1は、本開示のフィルムで作製されたパウチが、方法Aにより決定した場合、アルカリ性内容物の3分間の遅延放出を提供することができ、それは、方法Bにより決定した場合、洗濯機中での9分間に相当することを更に示す。
水溶性フィルムを、上記の表に特定されている成分を表示の量(phr)で用いて調製した。厚さが5ミル(127μm)のフィルムを、配合1、2、及び4に従って成型し、パウチを形成し、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物をパウチ内に封入し、パウチを熱密封した。パウチは、上記に記載の方法Aに従ってpH遅延を試験した。
比較例2は、PVOHホモポリマーが、40℃での良好なフィルム加工性及び完全溶解性を両方とも必要とする応用には適さないことを示す。フィルム配合2から成型された低粘性(6cPs)フィルムは、40℃にて所望よりも迅速な溶解性を示したが、ばらつきが大きく、PVOH樹脂が遷移領域にあることを示した。フィルムは、製造業者によって分子量平均が様々であり(したがって粘性が様々であり)、溶解性特性のばらつきがもたらされる。したがって、観察された遷移領域(約6cPs)では、PVOH樹脂は、製造業者の加工変動性を反映して、速すぎるか又は遅すぎる溶解性を示す場合がある。例えば、水溶性樹脂の粘性が増加すると共に、フィルム配合4(30cPs)から成型されたフィルム、その結果生じたフィルムは、40℃での不溶性を示した。また、10cPsの粘性を有する、フィルム配合3から成型されたフィルムは、不溶性であり、したがって、40℃の温度に加熱した水における遅延放出を示さないだろう。
水溶性フィルムを、上記の表に特定されている成分を表示の量(phr)で用いて調製した。厚さが5ミル(127μm)の水溶性フィルムを、配合6〜10に従って成型した。その後、フィルムをパウチに形成し、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物を各パウチ内に封入し、パウチを熱密封した。その後、パウチを、方法Aに従って漂白剤適合性について試験した。
比較例3は、中程度に加水分解されたPVOHホモポリマー(5及び6)、5cPs未満の粘性を有する完全加水分解PVOHホモポリマー(9)、5cPsを超える粘性を有する完全加水分解PVOHホモポリマー(10)、及び5mol%未満の量のアクリル酸メチルを含む修飾PVOH樹脂(7及び8)の漂白剤適合性を示す。比較例3は、中程度に加水分解されたPVOHホモポリマー(6)が、不適切な溶解性を示し、洗濯機応用に必要とされるであろう55分以内での完全溶解を示さなかったことを示す。中程度に加水分解されたPVOHホモポリマー(5)を含有する配合5で成型されたフィルムも、不適切な溶解性を示し、洗濯機応用に必要とされるであろう55分以内での完全溶解を示さないだろう。比較例3は、MSTM205の溶解性データに基づいて予想される通り、5cPs未満の粘性を有する完全加水分解PVOHホモポリマー(9)が、40℃の温度に加熱した水中では、直ちに可溶性であり過ぎ、分解して、パウチの内容物を放出することを更に示す。同様に、MSTM205を使用した溶解性試験から予想される通り、5cPsを超える粘性を有する完全加水分解PVOHホモポリマー(10)は、不適切な溶解性を示し、40℃の温度に加熱した水中にパウチ内容物を放出さえしない。最後に、比較例3は、5mol%未満の量のアクリル酸メチルを含む修飾PVOH樹脂を含むフィルムは、適切な溶解性を示さず、55分以内に完全に溶解しない(7及び8)ことを更に示す。更に、フィルム配合7で作製されたパウチも、40℃の温度に加熱した水中にパウチ内容物を放出さえしなかった。
水溶性フィルムを、フィルム調合1について上述されている調合に従って調製した。5ミル(127μm)の水溶性フィルムを、フィルム配合1に従って成型し、フィルム配合1による3ミル(76μm)のフィルム(11)又は配合12の3ミル(76μm)(12)のいずれかで積層し、パウチを形成した。3ミル(76μm)の厚さを有する配合12による積層フィルム(12)を、12cPsの粘性及び95%を超える加水分解度を有する、4mol%スルホン酸アミノプロピルナトリウムを含む100phrのPVOH樹脂、26.24phrの可塑剤、0.53phrの界面活性剤、0.03phrの消泡剤、1.33phrの充填材、2.67phrのデンプン、0.67phrの潤滑剤/剥離剤、及び0.27phrの安定剤を含む水溶性混合物から成型した。パウチを、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物で充填し、熱密封し、方法Aに従って試験した。対照パウチ(11)は、約8分のA時点を示した。配合12のパウチ(12)は、約5分のA時点を示した。したがって、実施例4のパウチ(11)及び(12)は、配合12のフィルム等の、よりイオン性のフィルムで本発明のパウチを積層しても、パウチ内容物の遅延放出の向上をもたらさないことを示す。実施例4のパウチ(11)は、水溶性フィルムの厚さを増加させると、溶解時間の増加、したがってパウチ内容物の遅延放出をもたらすことを更に示す。パウチ(11)(厚さが名目8ミル)は、約8分のA時点を示したが、5ミルの厚さを有する同じフィルムのパウチ(実施例2、配合1)は、約3.5分のA時点を示した。
フィルム配合1による本開示の5ミル(127μm)の水溶性フィルムを、実施例2のフィルム配合6による、29cPsの粘性を有する中程度に加水分解されたPVOHホモポリマーの3ミル(76μm)のPVOH樹脂でコーティングし、パウチ(13)を形成した。パウチを、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物で充填し、熱密封し、方法Aに従って試験した。水溶性フィルムは、55分以内で完全には溶解せず、それにより、本発明の水溶性フィルムをPVOHホモポリマー樹脂でコーティングすることは、遅延放出洗濯応用に不適切であることが示された。
1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物と、結合剤としてのステアリン酸との湿潤l0g圧縮錠剤は、Dow社のN−80 PolyOx材料(非イオン性高分子量水溶性ポリ(エチレンオキシド)ポリマー、25℃の5%溶液で65〜115mPA・sの粘性範囲)でコーティングされた粉末だった。コーティングを乾燥させ、その後、錠剤を、フィルム配合1による、厚さが5ミル(127μm)の水溶性パウチ(14)内に熱密封した。その後、パウチを方法Aに従って試験した。PolyOxコーティングは、適合性増強の提供及び水の早期塩基性化の低減に効果がないことが見出された。PolyOxでコーティングした錠剤は、PolyOxコーティングの粉末性質のため、一貫性のない結果を示した。PolyOxは、融解加工可能ではないため、まず錠剤を湿潤化して、PolyOxコーティングの接着性を向上させた。そのような湿潤処理は、漂白剤化合物の活性化を開始させるため、望ましくない。活性化された漂白剤は、保管中(つまり、購入前に商品棚にある間)に、漂白剤を含有する水溶性パウチにピンホール形成を引き起こす。ピンホール形成は、フィルムの遅延放出特性の低下に結び付く。更に、PolyOxの粉末性質は、不良な保管完全性をもたらし(粉末コーティングは、漂白剤錠剤を削る/擦る場合がある)、それにより一貫性のない遅延放出特性が更にもたらされた。
1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物と、結合作用剤としてのステアリン酸との湿潤l0g圧縮錠剤は、Cekol 300カルボキシメチルセルロース(CMC)でコーティングした粉末だった。Cekol 300は、200〜400cPsの粘性、及び0.60〜0.95の置換度を有する。コーティングを乾燥させ、その後、錠剤を、フィルム配合1による、厚さが5ミル(127μm)の水溶性パウチ(15)内に熱密封した。その後、パウチを方法Aに従って試験した。CMCコーティングは、この応用に十分なほど可溶性でないことが見出された。
3ミル(76μm)の厚さを有する水溶性フィルムを、18cPsの粘性、及び99%を超える加水分解度(つまり、完全に加水分解されている)を有する5mol%のアクリル酸メチルを含む100phrのPVOH樹脂、48.78phrの可塑剤、6.02phrの界面活性剤、0.7phrの消泡剤、3.7phrの充填材、3.41phrのデンプン、及び0.2phrの安定剤を含む水溶性混合物から成型した。フィルムをパウチに形成し、5.8gの1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物を各パウチに充填し、熱密封した。その後、パウチを、150℃に加熱した、グラニュー糖、コーンシロップ、及び水を含む融解糖混合物に浸漬した。グラニュー糖対コーンシロップの比率は、約3:1だった。融解糖を冷却した。その後、パウチを、フィルム配合1による厚さが5ミル(127μm)の水溶性パウチ(16)に封入し、方法Aに従って漂白剤適合性を測定した。硬質結晶性糖衣漂白剤パウチ(16)は、A時点が約12分である良好な遅延溶解特性及び良好な放出特性を示した。
10gのアルカリ性漂白剤錠剤の4つの形態の溶解時間を試験した。試験した錠剤は、1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物と、結合作用剤としてのステアリン酸とのl0g圧縮錠剤だった。試験した4つの形態は、A)パウチに封入されていない非コーティング錠剤、B)フィルム調合1の水溶性フィルムを含むパウチに封入した非コーティング錠剤、C)65ミル(1.65mm)のPEG(MW=6000)でコーティングした錠剤、及びD)65ミル(1.65mm)のPEG6000でコーティングし、フィルム調合1の水溶性フィルムを含むパウチに封入した錠剤だった。パウチは、約4.75ミル(120μm)の水溶性フィルム厚を有した。錠剤及び錠剤を封入したパウチを、方法Aに従って試験した。結果は、上記の表及び図4に示されている。図4は、パウチに封入されなかった非コーティング錠剤(A)は、40℃の温度の水に設置された後、1分未満に溶解することを示す。図4は、同じ錠剤が、本発明の水溶性パウチ封入されると(C)、40℃の温度に加熱した水にパウチを浸漬した約3分後に放出され始めることを示す。更に、図4は、パウチに封入されなかったPEG6000でコーティングした錠剤(B)は、40℃の温度に加熱した水に浸漬した約1分後に放出され始め、PEG6000でコーティングされ、本発明の水溶性パウチに封入された錠剤(D)は、パウチを水に浸漬した少なくとも8分後まで、40℃の温度に加熱した水を塩基性化し始めないことを示す。これらの結果は、PEG6000コーティングは、錠剤にわずかな遅延放出特徴をもたらすが(約1分間、錠剤A対錠剤C)、コーティング錠剤を封入したパウチが示した遅延放出の増強は(D、非コーティング錠剤Bを封入したパウチの3分間に対して8分間)、パウチが漂白剤錠剤のアルカリ性物質と接触しない場合に、パウチの化学的安定性が増強される結果であることを示す。
水溶性フィルムを、フィルム調合1に従って調製した。厚さが5ミル(127μm)の水溶性フィルムを、配合1に従って成型し、パウチを形成した。1:1(重量%)炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム混合物と、結合剤としてのステアリン酸との10g錠剤(PEG6000の65ミルコーティングでコーティングしていない、又はコーティングした)をパウチ内に封入し、パウチを熱密封した。パウチの漂白剤適合性を、漂白剤適合法Aに従って決定した。パウチを、周囲条件(23℃及び35RH)又は38℃及び80%相対湿度のいずれかの下で、最大6週間保管した。実施例6は、本開示の水溶性フィルムが、周囲条件下で又は38℃の温度及び80%相対湿度で保管した場合、6週間にわたって許容される遅延放出特性を維持することを示す。コーティングしていない漂白剤の場合には、漂白剤中の水分によるラクトン環の加水分解が、水溶性フィルムの安定性を増加させるだろう(つまり、フィルムは、部分的加水分解PVOHと似ている)。しかしながら、漂白剤成分は、水分の存在下でフィルムと反応して、フィルム樹脂を加水分解し、それは溶解性の低下に結び付き、したがって上記の効果は互いに打ち消し合うと考えられる。その結果、空気に由来する水分は、フィルムの溶解性に著しくは影響を及ぼさず、溶解時間は、経時的に比較的安定したままである。更に、コーティングした漂白剤錠剤の場合、漂白剤錠剤に由来する一切の水分は、水溶性樹脂と相互作用することができず、したがって水溶性フィルムは、初期溶解性の増強を示すと考えられる。更に、コーティングした漂白剤錠剤(table)を有するフィルムは、漂白剤錠剤に由来する相殺効果がないため、保管中、大気に由来する水分により感受性である。したがって、コーティングした漂白剤錠剤を有する水溶性フィルムの溶解性は、保管中により著しく増加する。しかしながら、溶解性が増加するとしても、コーティングした漂白剤錠剤を有する水溶性フィルムは、依然として許容される遅延放出特性を維持する。
上述の説明は、理解の明瞭化のために示されているに過ぎず、本発明の範囲内の改変は、当業者であれば明白である場合があるため、そこから不必要な制限を理解するべきではない。
状況が別様に必要としない限り、本明細書及び下記の特許請求の範囲の全体にわたって、「含む(comprise)」という単語、及び「含む(comprises)」及び「含むこと(comprising)」等の変化形は、記載されている整数若しくはステップ又は整数若しくはステップの群の包含を意味するが、任意の他の整数若しくはステップ又は整数若しくはステップの群の除外を意味しないと理解されるだろう。
本明細書の全体にわたって、組成物が成分又は物質を含むと記載される場合、組成物は、別様の記載がない限り、列挙されている成分又は物質の任意の組み合わせから本質的になるか又はからなる場合もあることが企図される。同様に、方法が特定のステップを含むと記載されている場合、方法は、別様の記載がない限り、列挙されているステップの任意の組み合わせから本質的になるか又はからなる場合があることも企図される。好適に本明細書中で例示的に開示された本発明は、本明細書中に具体的には開示されていない任意の要素又はステップの非存在下で実施することができる。
本明細書中に開示されている方法及びその個々のステップの実施は、手動で、及び/又は電子装置の支援若しくは電子装置により提供される自動化で実施することができる。特定の実施形態を参照してプロセスを説明しているが、当業者であれば、本方法に関連する行為を実施する他の方法を使用することができることを容易に認識するだろう。例えば、種々のステップの順序は、別様の記載がない限り、本方法の範囲又は趣旨から逸脱せずに変更することができる。加えて、個々のステップの幾つかは、組み合わせるか、省略するか、又は更なるステップに更に細分化することができる。
本明細書で引用された特許、刊行物、及び参考文献は全て、参照により完全に本明細書に組み込まれる。本開示と、組み込まれた特許、刊行物、及び参考文献との間に矛盾が生じた場合、本開示が優先されるものとする。

Claims (25)

  1. 第1の組成物を含有する第1の密封区画を含み、前記第1の密封区画が水溶性フィルムの壁を含み、前記水溶性フィルムがポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル樹脂を含み、前記第1の組成物がアルカリ剤を含む水溶性パケット。
  2. 前記ポリビニルアルコール及びアクリル樹脂が、ポリビニルアルコール及びアクリル酸メチルのコポリマーである、請求項1に記載の水溶性パケット。
  3. 前記アクリル酸メチルが、前記コポリマーの約2mol%〜約10mol%を占める、請求項2に記載の水溶性パケット。
  4. 前記アクリル酸メチルが、前記コポリマーの約5mol%を占める、請求項2に記載の水溶性パケット。
  5. 前記コポリマーが、好適な粘性を有し、前記水溶性フィルムが、選択された温度の水に前記フィルムが完全に溶解する前に、前記選択された温度を有する水における前記フィルムの溶解性の所望の遅延を提供するのに好適な厚さを有する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  6. 前記水溶性フィルムが、漂白剤適合法Aで決定した場合、約40℃の温度に加熱された水に浸漬されると少なくとも3分間は完全性を保持し、その後55分以内に完全に溶解する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  7. 前記水溶性フィルムの厚さが、約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の範囲である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  8. 前記PVOHコポリマー粘度が、約8cPs〜約40cPsの範囲である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  9. 前記PVOH及びアクリル酸メチル樹脂が、前記フィルムの総重量に基づき、前記フィルムの約35〜約90重量%を占める、請求項1〜8のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  10. PVOHコポリマー樹脂100部当たり約10〜約50phrの可塑剤を更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  11. 前記可塑剤が、ソルビトール、グリセロール、ジグリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、MW400までのポリエチレングリコール、2メチル1,3プロパンジオール、乳酸、モノアセチン、トリアセチン、クエン酸トリエチル、1,3−ブタンジオール、トリメチロールプロパン(TMP)、ポリエーテルトリオール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される物質を含む、請求項10に記載の水溶性パケット。
  12. PVOHコポリマー樹脂100部当たり約2phr未満の界面活性剤を更に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  13. 前記界面活性剤が、ジアルキルスルホスクシナート、グリセロール及びプロピレングリコールのラクチル化脂肪酸エステル、脂肪酸のラクチルエステル、アルキル硫酸ナトリウム、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、アルキルポリエチレングリコールエーテル、レシチン、グリセロール及びプロピレングリコールのアセチル化脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、脂肪酸のアセチル化エステル、ミリスチルジメチルアミンオキシド、トリメチルタロウアルキルアンモニウムクロリド、四級アンモニウム化合物、それらの塩、及び上述のもののいずれかの組み合わせからなる群から選択される物質を含む、請求項12に記載の水溶性パケット。
  14. 第2の組成物を含有する第2の密封区画を更に含み、前記第1の密封区画及び前記第2の密封区画が、随意に隔壁に結合されている、請求項1〜13のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  15. 前記第1の組成物及び前記第2の組成物が、液体、液体;液体、粉末;及び粉末、粉末からなる群から選択される組成の組み合わせである、請求項14に記載の水溶性パケット。
  16. 前記アルカリ剤が、無機漂白剤を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  17. 前記無機漂白剤が、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、又はそれらの組み合せを含む、請求項16に記載の水溶性パケット。
  18. 前記アルカリ剤が、ポリエチレングリコールを含むコーティング物質でコーティングされている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  19. 前記コーティングが、約20ミル〜約150ミル(約0.5mm〜約3.8mm)の範囲の厚さを有する、請求項18に記載の水溶性パケット。
  20. 前記第1の密封区画が、漂白剤適合法Aで測定した場合、約40℃の温度に加熱された水に浸漬させると少なくとも8分間は完全性を保持する、請求項18又は19に記載の水溶性パケット。
  21. 前記アルカリ剤が、第2のパケットに封入されており、前記第2のパケットが、硬質結晶性糖衣でコーティングされている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の水溶性パケット。
  22. 前記硬質結晶性糖衣が、グラニュー糖及びコーンシロップの混合物を含む、請求項21に記載の水溶性パケット。
  23. 前記硬質結晶性糖衣が、約5:1〜約1:5の範囲の重量比のグラニュー糖及びコーンシロップを含む、請求項21又は22に記載の水溶性パケット。
  24. 選択された温度の温水において、その中のアルカリ成分を遅延溶解及び遅延放出するためのパケットを作製する方法であって、
    アルカリ性組成物を含有する密封区画を含み、前記密封区画が、ポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル酸メチルのコポリマーを含む水溶性フィルムで作製されているパケットを準備するステップ、
    前記選択された温度の温水に前記フィルムが完全に溶解する前に、前記選択された温度の温水において前記フィルムの溶解の所望の遅延を提供するように、前記コポリマー中のアクリル酸メチルのmol%、前記コポリマーの粘性、及び前記フィルムの厚さを選択するステップを含む方法。
  25. 炭酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムの混合物を含むアルカリ剤を含む第1の組成物を含有する第1の密封区画を含み、前記第1の密封区画が、約5mol%のアクリル酸メチルを含み、約3ミル〜約6ミル(約0.076mm〜約0.15mm)の厚さを有するポリビニルアルコール(PVOH)及びアクリル酸メチル樹脂を含む水溶性フィルムを含み、前記パケットが、第2の組成物を含有する第2の密封区画を更に含み、前記第1の密封区画及び前記第2の密封区画が、随意に隔壁に結合されており、前記第2の組成物が洗濯用添加剤を含み、前記第1の密封区画が、漂白剤適合法Aにより測定した場合、約40℃に加熱した水に浸漬された少なくとも3分後に前記第1の組成物を放出し、前記第1の密封成分の前記水溶性フィルムが、55分以内に完全に溶解する、水溶性パケット。
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