JP2018030490A - 車線逸脱抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逸脱回避のために左右輪の制動力差により車両に付与されるヨーモーメントの方向と、姿勢変化の修正のために左右輪の制動力差により車両に付与されるヨーモーメントの方向とが異なる場合であっても、車両姿勢の不安定化を抑制しつつ、逸脱を回避する。【解決手段】車線逸脱抑制装置(16、17)は、車線逸脱抑制制御と横風制御とを実施可能である。当該車線逸脱抑制装置は、車線逸脱抑制制御及び横風制御が同時期に実施される際に、車両(1)の走行車線からの逸脱を抑制する方向と、横風による車両の姿勢変化を修正する方向とが異なる場合、車両の走行車線からの逸脱が抑制されるように、横風制御に起因する制動力を制限する制御手段(16)を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、現在走行している走行車線からの車両の逸脱を抑制可能な車線逸脱抑制装置の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば自車両が走行車線を逸脱しそうである場合に、逸脱を回避する方向のヨーモーメントを左右輪の制動力差により発生させる装置が提案されている(特許文献1参照)。
或いは、自車両の走行車線からの逸脱を防止するように操舵機構に操舵力を付与する装置であって、自車両の車線に対する横速度に基づいて逸脱を防止する方向へ操舵トルクを設定することによって、突発的な外乱によって発生する早い横速度に対してダンピング効果を発揮する装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2006−282168号公報 特開2013−139257号公報
例えば横風等の外乱による自車両の姿勢変化を修正するために、左右輪の制動力差により自車両にヨーモーメントが付与されることがある。自車両の走行車線からの逸脱を回避するための制御と、外乱による自車両の姿勢変化を修理するための制御とが同時期に実施される場合に、逸脱回避のために左右輪の制動力差により自車両に付与されるヨーモーメントの方向と、姿勢変化の修正のために左右輪の制動力差により自車両に付与されるヨーモーメントの方向とが異なると、車輪に比較的強い制動力が付与され車両姿勢が不安定になる可能性がある。上述の背景技術では、この点について考慮されていない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、逸脱回避のために左右輪の制動力差により自車両に付与されるヨーモーメントの方向と、姿勢変化の修正のために左右輪の制動力差により自車両に付与されるヨーモーメントの方向とが異なる場合であっても、車両姿勢の不安定化を抑制しつつ、逸脱を回避することができる車線逸脱抑制装置を提供することを課題とする。
本発明の車線逸脱抑制装置は、上記課題を解決するために、制動装置を備える車両において、(i)現在走行している走行車線から前記車両が逸脱する可能性がある場合に、前記車両の前記走行車線からの逸脱を抑制する方向に前記車両の姿勢を変化させる第1制動力を発生するように前記制動装置を制御する車線逸脱抑制制御と、(ii)横風による前記車両の姿勢変化を修正する方向に前記車両の姿勢を変化させる第2制動力を発生するように前記制動装置を制御する横風制御と、を実施可能な車線逸脱抑制装置であって、前記車線逸脱抑制制御及び前記横風制御が同時期に実施される際に、前記逸脱を抑制する方向と、前記姿勢変化を修正する方向とが異なる場合、前記逸脱が抑制されるように前記第2制動力を制限する制御手段を備える。
当該車線逸脱抑制装置では、車線逸脱抑制制御と横風制御とが同時期に実施され、車両の走行車線からの逸脱を抑制する方向と、横風による車両の姿勢変化を修正する方向とが異なる場合、車線逸脱抑制を優先すべく、第2制動力(即ち、横風による車両の姿勢変化を修正するために付与される制動力)が制限される。従って、当該車線逸脱抑制装置によれば、車両の走行車線からの逸脱を抑制することができる。加えて、第2制動力が制限されるので、何らの対策も採られない場合に比べて、車輪に付与される制動力が減り、車両姿勢の不安定化を抑制することができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 横風制御による車両姿勢の変化方向と車線逸脱抑制制御による車両姿勢の変化方向とが同じ場合の制御効果を示す図である。 横風制御による車両姿勢の変化方向と車線逸脱抑制制御による車両姿勢の変化方向とが異なる場合の制御効果を示す図である。 実施形態に係る調停処理を示すフローチャートである。
本発明の車線逸脱抑制装置に係る実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。以下の実施形態では、本発明の車線逸脱抑制装置が搭載された車両1を用いて説明を進める。
(車両の構成)
車両1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。
図1において、車両1は、ブレーキペダル111と、マスタシリンダ112と、ブレーキアクチュエータ13と、左前輪121FLに配設されたホイールシリンダ122FLと、左後輪121RLに配設されたホイールシリンダ122FRと、右前輪121FRに配設されたホイールシリンダ122RLと、右後輪121RRに配設されたホイールシリンダ122RRと、ブレーキパイプ113FL、113RL、113FR及び113RRと、を備えている。
車両1は、更に、ブレーキ制御部14と、車速センサ151と、車輪速センサ152と、ヨーレートセンサ153と、加速度センサ154と、カメラ155と、ディスプレイ16と、B−LDA ECU(Brake−Lane Departure Alart Electronic Control Unit)16と、横風制御ECU17と、を備えている。本実施形態に係る「B−LDA ECU16」及び「横風制御ECU17」は、本発明に係る「車線逸脱抑制装置」の一具体例である。
マスタシリンダ112は、ブレーキペダル111の踏み込み量に応じて、マスタシリンダ112内のブレーキフルード(或いは、任意の流体)の圧力を調整する。マスタシリンダ112内のブレーキフルードの圧力は、ブレーキパイプ113FL、113RL、113FR及び113RRを夫々介してホイールシリンダ122FL、122RL、122FR及び122RRに伝達される。この結果、ホイールシリンダ122FL、122RL、122FR及び122RRに伝達されるブレーキフルードの圧力に応じた制動力が、夫々、左前輪121FL、左後輪121RL、右前輪121FR及び右後輪121RRに付与される。
ブレーキアクチュエータ13は、ブレーキ制御部14の制御下で、ブレーキペダル111の踏み込み量とは無関係に、ホイールシリンダ122FL、122RL、122FR及び122RRの夫々に伝達されるブレーキフルードの圧力を調整可能である。従って、ブレーキアクチュエータ13は、ブレーキペダル111の踏み込み量とは無関係に、左前輪121FL、左後輪121RL、右前輪121FR及び右後輪121RRの夫々に付与される制動力を調整可能である。
B−LDA ECU16は、現在走行している走行車線からの車両1の逸脱を抑制するための車線逸脱抑制制御を行う。つまり、B−LDA ECU16は、所謂LDA又はLDP(Lane Departure Prevention)を実現するための制御装置として機能する。車線逸脱抑制制御を行うために、B−LDA ECU16は、その内部に論理的に実現される処理ブロックとして又は物理的に実現される処理回路として、LDA制御部161と、車線逸脱抑制制御検出手段162と、を備えている。
LDA制御部161は、車両1が走行車線から逸脱する可能性がある場合に、車両1の逸脱を抑制可能なヨーモーメントを車両1に付与するため、左前輪121FL、左後輪121RL、右前輪121FR及び右後輪121RRのうちの少なくとも一つに制動力を付与するように、ブレーキ制御部14を介して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。車線逸脱抑制制御検出手段162は、車線逸脱抑制制御の実施(例えば、車線逸脱抑制制御に係る制御フラグがオンになったこと等)を検出する。
横風制御ECU17は、横風による車両1の姿勢変化を修正するための横風制御を行う。横風制御を行うために、横風制御ECU17は、その内部に論理的に実現される処理ブロックとして又は物理的に実現される処理回路として、横風制御部171と、横風制御検出手段172と、を備えている。
横風制御部171は、横風により車両1の姿勢が変化された場合に、車両1の姿勢変化を修正可能なヨーモーメントを車両1に付与するため、左前輪121FL、左後輪121RL、右前輪121FR及び右後輪121RRのうちの少なくとも一つに制動力を付与するように、ブレーキ制御部14を介して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。横風制御検出手段172は、横風制御の実施(例えば、横風制御に係る制御フラグがオンになったこと等)を検出する。
尚、車線逸脱抑制制御及び横風制御については、既存の各種態様を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
(横風制御と車線逸脱抑制制御とが同時期に実施される場合の問題点)
横風制御及び車線逸脱抑制制御は、互いから独立した制御である。このため、横風制御及び車線逸脱抑制制御の一方が、横風制御及び車線逸脱抑制制御の他方の実施状況にかかわらず実施される。横風制御及び車線逸脱抑制制御の両方が同時期に実施される場合、以下のような問題が生じる。
A.横風制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向と、車線逸脱抑制制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向とが同じ場合
例えば図2(a)に示すように、車両1の進行方向左側からの横風により車両1の姿勢が変化した場合、横風制御部171は、車両1の姿勢変化を修正するために、左前輪121FL及び左後輪121RLに制動力を付与するように、ブレーキ制御部14を介して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。尚、図2における網かけ矢印は、車輪に付与される制動力を示している(図3も同様)。
図2(b)に示すように、車両1が走行車線の進行方向右側に逸脱する可能性がある場合、LDA制御部161は、車両1の逸脱を抑制するために、左前輪121FL及び左後輪121RLに制動力を付与するように、ブレーキ制御部14を介して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。
図2(a)に示す横風制御と、図2(b)に示す車線逸脱抑制制御とが同時期に実施される場合、何らの対策も採らず、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが加算されると、横風制御に起因する制動力の大きさによっては、過大なヨーモーメントが車両1に付与され、車両1が走行車線の進行方向左側に逸脱する可能性がある。
この点について、図2下段の表を参照して具体的に説明する。
1.図2において、横風制御の制御量(即ち、横風制御に起因する制動力)が「小」である場合、つまり、車両1に対する横風の影響が比較的小さい場合:
(i)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さければ、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが単純に加算されたとしても、車両1の逸脱を抑制することができる(図2下段の表の“単純加算/調停”参照)。
(ii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときは、横風制御に起因する制動力を車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さくした上で、車線逸脱抑制制御に起因する制動力に加算すれば、車両1の逸脱を抑制することができる(図2下段の表の“単純加算/調停”参照)。
(iii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときでも、横風制御に起因する制動力が比較的小さいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが単純に加算されたとしても、車両1の逸脱を抑制できる場合がある(図2下段の表“MAX選択”参照)。
(iv)横風制御及び車線逸脱抑制制御がキャンセルされると、車両1は走行車線から逸脱してしまう(図2下段の表“キャンセル”参照)。
2.図2において、横風制御の制御量が「大」である場合、つまり、車両1に対する横風の影響が比較的大きい場合:
(i)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さければ、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが単純に加算されたとしても、車両1の逸脱を抑制することができる(図2下段の表の“単純加算/調停”参照)。
(ii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときは、横風制御に起因する制動力を車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さくした上で、車線逸脱抑制制御に起因する制動力に加算すれば、車両1の逸脱を抑制することができる(図2下段の表の“単純加算/調停”参照)。
(iii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きく、且つ、横風制御に起因する制動力自体も比較的大きいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが単純に加算されると、過大なヨーモーメントが車両1に付与され、車両1は走行車線の進行方向左側に逸脱してしまう(図2下段の表“MAX選択”参照)。
(iv)横風制御及び車線逸脱抑制制御がキャンセルされると、車両1は走行車線から逸脱してしまう(図2下段の表“キャンセル”参照)。
3.図2において、横風制御の制御量が「中」である場合、つまり、車両1に対する横風の影響が、横風制御の制御量が「小」と「大」との中間である場合:
(i)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さければ、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが単純に加算されたとしても、車両1の逸脱を抑制することができる(図2下段の表の“単純加算/調停”参照)。
(ii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときは、横風制御に起因する制動力を車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さくした上で、車線逸脱抑制制御に起因する制動力に加算すれば、車両1の逸脱を抑制することができる(図2下段の表の“単純加算/調停”参照)。
(iii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きく、且つ、横風制御に起因する制動力は、横風制御の制御量が「小」の場合に比べて大きいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが単純に加算されると、過大なヨーモーメントが車両1に付与され、車両1は走行車線の進行方向左側に逸脱してしまう(図2下段の表“MAX選択”参照)。
(iv)横風制御及び車線逸脱抑制制御がキャンセルされると、車両1は走行車線から逸脱してしまう(図2下段の表“キャンセル”参照)。
B.横風制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向と、車線逸脱抑制制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向とが異なる場合
例えば図3(a)に示すように、車両1の進行方向右側からの横風により車両1の姿勢が変化した場合、横風制御部171は、車両1の姿勢変化を修正するために、右前輪121FR及び右後輪121RRに制動力を付与するように、ブレーキ制御部14を介して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。
図3(b)に示すように車両1が走行車線の進行方向右側に逸脱する可能性がある場合、LDA制御部161は、車両1の逸脱を抑制するために、左前輪121FL及び左後輪121RLに制動力を付与するように、ブレーキ制御部14を介して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。
図3(a)に示す横風制御と、図3(b)に示す車線逸脱抑制制御とが同時期に実施される場合、図3(c)に示すように、車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに制動力が付与される。このため、何らの対策も採らなければ、付与された制動力により車両1の挙動が不安定になったり(例えばスリップ)、車両1が走行車線から逸脱してしまったりする可能性がある。
この点について、図3下段の表を参照して具体的に説明する。
1.図3において、横風制御の制御量が「小」である場合:
(i)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さければ、横風制御に起因する制動力自体が比較的小さいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されたとしても、車両1の逸脱を抑制することができる(図3下段の表の“単純加算”参照)。
(ii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときは、横風制御に起因する制動力を車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さくした上で(更に、必要があれば、車線逸脱抑制制御に起因する制動力も減らして)、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されれば、車両1の逸脱を抑制することができる(図3下段の表の“調停”参照)。
(iii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときでも、横風制御に起因する制動力自体が比較的小さいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されたとしても、車両1の逸脱を抑制することができる(図3下段の表“MAX選択”参照)。
(iv)横風制御及び車線逸脱抑制制御がキャンセルされると、車両1は走行車線から逸脱してしまう(図3下段の表“キャンセル”参照)。
2.図3において、横風制御の制御量が「大」である場合:
(i)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さいとしても、横風制御に起因する制動力自体が比較的大きいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されると、車両1の逸脱を抑制可能なヨーモーメントが十分に生ぜず、車両1が進行方向右側に逸脱してしまう(図3下段の表の“単純加算”参照)。
(ii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときは、横風制御に起因する制動力を車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さくした上で(更に、必要があれば、車線逸脱抑制制御に起因する制動力も減らして)、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されれば、車両1の逸脱を抑制することができる(図3下段の表の“調停”参照)。
(iii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きく、横風制御に起因する制動力自体が比較的大きいときは、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されると、車両1の逸脱を抑制可能なヨーモーメントが十分に生ぜず、車両1が進行方向右側に逸脱してしまう(図3下段の表“MAX選択”参照)。
(iv)横風制御及び車線逸脱抑制制御がキャンセルされたとしも、車両1に対する横風の影響が比較的大きいので、車両1は走行車線の中央側に戻され、車両1の逸脱は抑制される(図3下段の表“キャンセル”参照)。
3.図3において、横風制御の制御量が「中」である場合:
(i)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さいとしても、横風制御に起因する制動力は、横風制御の制御量が「小」の場合に比べて大きいので、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されると、車両1の逸脱を抑制可能なヨーモーメントが十分に生ぜず、車両1が進行方向右側に逸脱してしまう(図3下段の表の“単純加算”参照)。
(ii)横風制御に起因する制動力が車線逸脱抑制制御に起因する制動力より大きいときは、横風制御に起因する制動力を車線逸脱抑制制御に起因する制動力より小さくした上で(更に、必要があれば、車線逸脱抑制制御に起因する制動力も減らして)、横風制御に起因する制動力と車線逸脱抑制制御に起因する制動力とが車両1の車輪121FL、121FR、121FR及び121RR全てに付与されれば、車両1の逸脱を抑制することができる(図3下段の表の“調停”参照)。
(iii)横風制御及び車線逸脱抑制制御がキャンセルされると、車両1は走行車線から逸脱してしまう(図3下段の表“キャンセル”参照)。
(横風制御と車線逸脱抑制制御との調停)
本実施形態では、横風制御及び車線逸脱抑制制御の両方が同時期に実施される場合、上述した図2下段の表及び図3下段の表を踏まえて、両制御が調停される。本実施形態では特に、車線逸脱抑制制御が優先されるように両制御が調停される。これは、横風による車両1の姿勢変化よりも、車両1の走行車線からの逸脱のほうが事故に繋がりやすいからである。
本実施形態に係る調停処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4において、本発明に係る「制御手段」の一具体例であるB−LDA ECU16は、横風制御ECU17の出力(即ち、横風制御検出手段172による検出結果)に基づいて、横風制御が実施されているか否かを判定する(ステップS101)。この判定において、横風制御が実施されていないと判定された場合(ステップS101:No)、調停処理は終了される。その後、B−LDA ECU16は、所定期間(例えば、数ミリ秒から数十ミリ秒)が経過した後に再度図4に示す調停処理を開始する。つまり、図4に示す調停処理は、所定期間に応じた周期で繰り返し行われる。
ステップS101の判定において、横風制御が実施されていると判定された場合(ステップS101:Yes)、B−LDA ECU16は、車線逸脱抑制制御検出手段162の出力に基づいて、車線逸脱抑制制御が実施されているか否かを判定する(ステップS102)。この判定において、車線逸脱抑制制御が実施されていないと判定された場合(ステップS102:No)、調停処理は終了される。その後、B−LDA ECU16は、所定期間が経過した後に再度図4に示す調停処理を開始する。
ステップS102の判定において、車線逸脱抑制制御が実施されていると判定された場合(ステップS102:Yes)、B−LDA ECU16は、車線逸脱抑制制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向が、横風制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向と同じであるのか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS103の判定において、車線逸脱抑制制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向が、横風制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向と同じであると判定された場合(ステップS103:順方向)、B−LDA ECU16は、横風制御により車両1に付与される制動力の大きさに応じて、(i)横風制御により車両1に付与される制動力と車線逸脱抑制制御により車両1に付与される制動力とが単純に加算されるように、又は、(ii)横風制御により車両1に付与される制動力が減少されるように、調停を行う(ステップS104)。
他方、ステップS103の判定において、車線逸脱抑制制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向が、横風制御により車両1に付与されるヨーモーメントの方向と同じではないと判定された場合(ステップS103:逆方向)、B−LDA ECU16は、(i)横風制御により車両1に付与される制動力が減少されるように、(ii)更に、必要があれば、車線逸脱抑制制御により車両1に付与される制動力も減少されるように、調停を行う(ステップS105)。
上記ステップS104又はS105の処理の後、B−LDA ECU16は、所定期間が経過した後に再度図4に示す調停処理を開始する。従って、ステップS101又はS102の処理において、「No」と判定されない限り(即ち、横風制御及び車線逸脱抑制制御のいずれかが終了されない限り)、ステップS103以降の処理(即ち、調停)が繰り返し行われる。
(技術的効果)
本実施形態では、上述の如く、横風制御及び車線逸脱抑制制御の両方が同時期に実施される場合、車線逸脱抑制制御が優先されるように両制御が調停される。このため、車両1の姿勢の不安定化を抑制しつつ、車両1の走行車線からの逸脱を回避することができる。
尚、上述の実施形態では、車線逸脱抑制制御を実施するB−LDA ECU16と、横風制御を実施する横風制御ECU17とが車両1に設けられていたが、車線逸脱抑制制御及び横風制御が同一のECUにより実施されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車線逸脱抑制装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…車両、13…ブレーキアクチュエータ、14…ブレーキ制御部、16…B−LDA ECU、17…横風制御ECU、122FL、122RL、122FR、122RR…ホイールシリンダ、161…LDA制御部、162…車線逸脱抑制制御検出手段、171…横風制御部、172…横風制御検出手段

Claims (1)

  1. 制動装置を備える車両において、(i)現在走行している走行車線から前記車両が逸脱する可能性がある場合に、前記車両の前記走行車線からの逸脱を抑制する方向に前記車両の姿勢を変化させる第1制動力を発生するように前記制動装置を制御する車線逸脱抑制制御と、(ii)横風による前記車両の姿勢変化を修正する方向に前記車両の姿勢を変化させる第2制動力を発生するように前記制動装置を制御する横風制御と、を実施可能な車線逸脱抑制装置であって、
    前記車線逸脱抑制制御及び前記横風制御が同時期に実施される際に、前記逸脱を抑制する方向と、前記姿勢変化を修正する方向とが異なる場合、前記逸脱が抑制されるように前記第2制動力を制限する制御手段を備える
    ことを特徴とする車線逸脱抑制装置。
JP2016164842A 2016-08-25 2016-08-25 車線逸脱抑制装置 Active JP6683065B2 (ja)

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