JP2007269062A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Norio Yamazaki
憲雄 山崎
Yoshimichi Kawamoto
善通 川本
Takashi Nishioka
崇 西岡
Shinichi Uchiyama
慎一 内山
Shigenori Takimoto
繁規 滝本
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Abstract

【課題】車両に装備された装置が故障した場合に、その装置の故障に伴う走行安定性の低下を改善することができるようにする。
【解決手段】電動機9に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置において、ABS、EBD、TCS、CMS、VSAの各制御部31〜35からの故障信号に基づいて装置の故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が増大するように補正制御する。またダンパ、スタビライザ、SH−AWDの各制御部36〜38からの故障信号に基づいて装置の故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が減少するように補正制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置に関するものである。
電動パワーステアリング装置では、運転者の操舵力を軽減する目的で補助操舵トルクを発生させる電動機が設けられているが、この電動機に発生させる補助操舵トルクの反力成分を、車両の挙動(ヨーレート)が大きくなるに応じて増大するように制御して、車両の走行安定性を向上させるようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第3110891号公報
しかるに、車両には、各種の車両安定化制御(ABS、TCS、EBD、VSAなど)、衝突被害低減制御(CMS)、緊急回避制御、サスペンション制御(ダンパ制御、スタビライザ制御)、4WD制御(SH−AWD)などの制御システムが装備されており、これらの制御に関連する装置に異常が発生して動作を停止させた場合、機械的な特性で決まる基本的な運動特性に変化し、車両の走行安定性に少なからず影響を及ぼすが、前記のような電動パワーステアリング装置の操舵補助力を利用することで、前記の制御に関連する装置の故障に伴う走行安定性の低下を改善することができるものと考えられる。
本発明は、このような発明者の知見に基づき案出されたものであり、その主な目的は、車両に装備された装置が故障した場合に、その装置の故障に伴う走行安定性の低下を改善することができるように構成された車両用操舵装置を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明においては、請求項1に示すとおり、電動機(9)に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置において、所定の制動力制御装置(ABS制御部31、EBD制御部32、CMS制御部34、及びVSA制御部35)からの故障信号に基づいてその制動力制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が増大するように補正制御するものとした。
これによると、制動力制御装置が故障した場合でも高い走行安定性を確保することができる。制動力制御装置は、車輪のロックの防止や制動力の適切な配分により制動性能や方向安定性を高めるものであり、この制動力制御装置が故障すると、車両の方向安定性が低下し、オーバーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を増大させてステアリングホイールの操舵力が重くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
また本発明においては、請求項2に示すとおり、電動機(9)に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置において、所定のトラクション制御装置(TCS制御部33)からの故障信号に基づいてそのトラクション制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が増大するように補正制御するものとした。
これによると、トラクション制御装置が故障した場合でも高い走行安定性を確保することができる。トラクション制御装置は、発進時や加速時の駆動輪の無駄な空転を抑制するために、出力トルクを低減するようにエンジンのスロットル弁を制御し、またブレーキ装置を制御するものであり、このトラクション制御装置が故障すると、車両の方向安定性が低下し、オーバーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を増大させてステアリングホイールの操舵力が重くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
また本発明においては、請求項3に示すとおり、電動機(9)に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置において、所定のサスペンション制御装置(ダンパ制御部36及びスタビライザ制御部37)からの故障信号に基づいてそのサスペンション制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が減少するように補正制御するものとした。
これによると、サスペンション制御装置が故障した場合でも高い走行安定性を確保することができる。サスペンション制御装置は、主に車両のロール剛性を制御するものであり、操舵応答性が高くなる方向に設定されることから、このサスペンション制御装置が故障すると、車両の回頭性が低下し、アンダーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を減少させてステアリングホイールの操舵力が軽くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
また本発明においては、請求項4に示すとおり、電動機(9)に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置において、所定の駆動力配分制御装置(SH−AWD制御部38)からの故障信号に基づいてその駆動力配分制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が減少するように補正制御するものとした。
これによると、駆動力配分制御装置が故障した場合でも高い走行安定性を確保することができる。駆動力配分制御装置は、駆動力配分により各輪の駆動力を適切に制御して旋回性能及び車両安定性を向上させるものであり、この駆動力配分制御装置が故障すると、車両の回頭性が低下し、アンダーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を減少させてステアリングホイールの操舵力が軽くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
なお、故障時の補正制御は、制動力制御装置、トラクション制御装置、サスペンション制御装置、駆動力配分制御装置といった車両装置のうちの1つだけについて行う構成も可能であるが、複数の車両装置を対象とした構成とすることもできる。このとき、複数の車両装置が同時に故障した場合に、その車両装置ごとの故障が車両の運動特性に複合的に影響を及ぼすため、これらの複合的な影響が補正制御に適切に反映されるように、各車両装置の故障が車両の運動特性に与える影響度の大きさに応じて重み付けを行うと良い。例えば、反力成分の補正率を決定する補正パラメータを車両装置ごとに設定すると共に、その車両装置ごとの補正パラメータを影響度の大きさに応じて異なる値に設定するようにすると良い。また、反力成分の補正は、前記のように各車両装置の故障が車両の運動特性に与える影響に応じて、増大方向と減少方向との2通りの場合があり、反力成分の補正率を決定するあたっては、反力成分の増大及び減少の別に応じて補正パラメータを加算あるいは減算するようにすると良い。
このように本発明によれば、各種の車両装置の故障が車両の運動特性に与える影響の具体的態様、例えば車両の方向安定性や車両の回頭性に与える影響、また旋回走行時のステアリング特性がオーバーステアとアンダーステアとのいずれになるかに応じて、補助操舵トルクの反力成分を増減することにより、ステアリング特性をニュートラルに変更することができ、各種の車両装置が故障した場合でも高い走行安定性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明が適用される車両用操舵装置を示す模式図である。この操舵装置は、ステアリングホイール1に一体結合されたステアリングシャフト2に自在継手を有する連結軸3を介して連結されたピニオン4と、ピニオン4に噛合して車幅方向に往復動し得ると共にタイロッド5を介して操向車輪としての左右の前輪6のナックルアーム7にその両端が連結されたラック軸8とを有するラック・アンド・ピニオン機構からなる。また、ラック・アンド・ピニオン機構を介しての手動操舵力を軽減するための補助操舵力を発生するべく、電動パワーステアリング装置を構成する電動機9がラック軸8の中間部に同軸的に配設されている。
ラック・アンド・ピニオン機構のピニオン4の近傍には、ステアリングホイール1の回転角速度を検出する操舵角速度センサ11と、ピニオン4に作用する手動操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ12とが設けられている。そしてこれら2つのセンサ11・12の信号出力は、車両のヨーレートを検出するためのヨーレートセンサ15と、車両の走行速度を検出するための車体速センサ16の出力信号と共に、電動機9の出力を制御するための操舵制御ユニット17に入力されている。
図2は、図1に示した操舵制御ユニット17の概略構成を示すブロック図である。操舵制御ユニット17は、ステアリングホイール1の手動操舵力を軽減する補助操舵トルクを決定する補助操舵トルク決定部21と、補助操舵トルクの反力成分である補助反力トルクを決定する補助反力トルク決定部22とを有している。
補助操舵トルク決定部21には、操舵トルクセンサ12及び車体速センサ16にて検出された操舵トルク及び車体速Vの各信号が入力し、それらの信号に基づいて補助操舵トルクが決定される。補助反力トルク決定部22には、操舵角速度センサ11、ヨーレートセンサ15、及び車体速センサ16にて検出された操舵角速度ω、ヨーレートγ、及び車体速Vの各信号が入力し、それらの信号に基づいて補助反力トルクが決定される。
この補助操舵トルク決定部21及び補助反力トルク決定部22にて取得した補助操舵トルク及び補助反力トルクは、減算器23にて減算されて目標電流決定部24に出力される。目標電流決定部24では、減算器23から入力されるトルク値に基づいて電動機9の目標電流が設定され、その目標電流に応じた電流制御信号が出力電流制御部25から駆動回路26に出力され、駆動回路26から供給される電流により電動機9が駆動される。
補助反力トルク決定部22は、車体速V及び操舵角速度ωから補助反力トルクT1を求める第1のトルク成分取得部27と、車体速V及びヨーレートγから補助反力トルクT2を求める第2のトルク成分取得部28と、これらのトルク成分取得部27・28により取得した補助反力トルクT1・T2を加算して補助反力トルクTAを求める加算器29と、補助反力トルクTAが正負の最大値を超えないように制限するリミッタ30とを有している。
第1のトルク成分取得部27では、操舵角速度ωをアドレスとするデータテーブルに基づいて角速度ωに関する補助反力トルクT1(ダンピングトルク成分)を求め、操舵角速度ωが大きくなるほど大きくなるように補助反力トルクT1が決定される。第2のトルク成分取得部28では、ヨーレートγをアドレスとするデータテーブルに基づいてヨーレートγに関する補助反力トルクT2(ヨーレートトルク成分)を求め、ヨーレートγが大きくなるほど大きくなるように補助反力トルクT2が決定される。
また操舵角速度ωをアドレスとするデータテーブル、ヨーレートγをアドレスとするデータテーブルは、共に車体速Vに応じて異なるデータテーブルを切り替えて使用し、車体速Vが大きいと、同じ操舵角速度ωまたはヨーレートγでも大きな反力トルクが発生するようにしている。
また補助反力トルク決定部22は、ABS、EBD、TCS、CMS、VSA、ダンパ、スタビライザ、及びSH−AWDの各制御部31〜38から出力される信号に基づいて補正パラメータA〜Gを設定する補正パラメータ設定部41〜47と、ここで設定された補正パラメータA〜Gに基づいて補助反力トルクを増減する補正係数Kを決定する補正係数決定部48と、加算器29から出力される従来の方法による補助反力トルクTAに補正係数Kを乗じて補助反力トルクTAを補正する乗算器49とを有している。
ABS、EBD、TCS、CMS、VSA、ダンパ、スタビライザ、SH−AWDの各制御部31〜38は、異常を診断する故障診断回路を備えており、異常と診断した場合には、故障の有無を判別する装置作動フラグ(故障信号、ABS FF・EBD FF・TCS FF・CMS FF・VSA FF・DMP FF・STB FF・SHA FF)を出力すると共に、自らの制御動作を停止させ、各制御部31〜38に関連する装置は、機械的な特性で決まる基本的な運動特性となる。
補正パラメータ設定部41〜47では、ABS、EBD、TCS、CMS、VSA、ダンパ、スタビライザ、SH−AWDの各制御部31〜38から出力される装置作動フラグがオン、すなわち各制御部31〜38に関連する装置に故障が発生していることを検知すると、補正パラメータA〜Gが予め設定された値(0.2、0.15、0.1)に設定される。
補正係数決定部48では、補正パラメータ設定部41〜47で取得した補正パラメータA〜Gを次式のように加減算して補正係数Kが求められる。
K=(A+B+C+D−E−F−G)+1.0 (式1)
この補正係数Kは乗算器49に入力され、加算器29から入力される、第1・第2のトルク成分取得部27・28での各補助反力トルクT1・T2の加算値に次式のように補正係数Kを乗じて補助反力トルクTAが求められる。
TA=(T1+T2)×K
ここで得られた補助反力トルクTAは、リミッタ30に入力され、所定の最大値を超えないように制限される。
ABS制御部31は、いわゆるABS(Anti-lock Brake System)の制御主体であり、ブレーキ操作時に車輪のロックが回避されるように車輪速などの車体情報に基づいて各輪の制動力を独立して制御するものである。EBD制御部32は、いわゆるEBD(Electronic Brake force Distribution:電子制御ブレーキシステム)の制御主体であり、制動性能を向上させるために前後の車輪速度などの車体情報に基づいて前後の制動力配分を制御するものである。
CMS制御部34は、いわゆるCMS(Collision Mitigation brake System:追突軽減ブレーキ)の制御主体であり、衝突時の衝撃を軽減するために前走車との車間距離及び車体速などの車体情報に基づいてブレーキを作動させるものである。VSA制御部35は、いわゆるVSA(Vehicle Stability Assist:車両挙動安定化制御システム)の制御主体であり、旋回時の横すべりを抑制して方向安定性を向上させるため、車体速、ヨーレート及び横加速度などの車体情報に基づいて各輪の制動力を制御するものである。
この種の制動力制御装置(ABS制御部31、EBD制御部32、CMS制御部34、及びVSA制御部35)では、関連する装置に故障が発生すると、オーバーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を増大させてステアリングホイールの操舵力が重くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
そこでこの種の制動力制御装置に関連する装置に故障が発生すると、補正パラメータ設定部41・43・44にて補正パラメータA・C・Dが所定値に設定された後、補正係数決定部48にて前記の式1のように補正パラメータA・C・Dを加算して補正係数Kが決定される。
特にここでは、ABS制御部31及びEBD制御部32からの装置作動フラグ(EBD FF・TCS FF)が、オアゲート39を介して補正パラメータ設定部41に入力され、ABS制御部31及びEBD制御部32のいずれかに関連する装置が故障している場合に、補正パラメータ設定部41にて補正パラメータAが所定値に設定される。このABS制御及びEBD制御は、車両の走行安定性に与える影響度が比較的大きいため、補正パラメータAが他の制御より大きな値(ここでは0.2)に設定される。
TCS制御部33は、いわゆるTCS(Traction Control System:トラクション制御システム)の制御主体であり、発進時や加速時の駆動輪の無駄な空転を抑制するために、車輪速や舵角などの車体情報に基づいて、出力トルクを低減するようにエンジンのスロットル弁を制御し、またブレーキ装置を制御するものである。
このトラクション制御では、関連する装置に故障が発生すると、オーバーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を増大させてステアリングホイールの操舵力が重くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
そこでこのトラクション制御に関連する装置に故障が発生すると、補正パラメータ設定部42にて補正パラメータBが所定値に設定された後、補正係数決定部48にて前記の式1のように補正パラメータBを加算して補正係数Kが決定される。このトラクション制御は、車両の走行安定性に与える影響度が比較的大きいため、補正パラメータBが他の制御より大きな値(ここでは0.15)に設定される。
ダンパ制御部36は、車体姿勢を適正化して乗り心地や走行安定性を高めるため、車体速や舵角などの車体情報に基づいて、車輪と車体との間に介装された減衰力可変ダンパの減衰力を制御するものである。またスタビライザ制御部37は、主に旋回時の車体のロールを抑制するため、横加速度などの車体情報に基づいて、アクチュエータを用いてスタビライザの見掛け上のねじり剛性を制御するものである。
この種のサスペンション制御装置(ダンパ制御部36及びスタビライザ制御部37)では、関連する装置に故障が発生すると、アンダーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を減少させてステアリングホイール1の操舵力が軽くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
そこでこの種のサスペンション制御装置に関連する装置に故障が発生すると、補正パラメータ設定部45・46にて補正パラメータE・Fが所定値(ここでは0.1)に設定された後、補正係数決定部48にて前記の式1のように補正パラメータE・Fを減算して補正係数Kが決定される。
SH−AWD制御部38は、いわゆるSH−AWD(Super Handling All‐Wheel-Drive)の制御主体であり、旋回性能及び車両安定性を向上させるために、舵角、横加速度、車輪速、ヨーレートなどの車体情報に基づいて、電磁クラッチや増速機構などを利用した駆動力配分により各輪の駆動力を適切に制御するものである。
この種の駆動力配分制御装置では、関連する装置に故障が発生すると、アンダーステア傾向が強くなるため、補助操舵トルクの反力成分を減少させてステアリングホイールの操舵力が軽くなるように制御することにより、車両の安定性を向上させることができる。
そこでこの種の駆動力配分制御装置に関連する装置に故障が発生すると、補正パラメータ設定部47にて補正パラメータGが所定値(ここでは0.1)に設定された後、補正係数決定部48にて前記の式1のように補正パラメータGを減算して補正係数Kが決定される。
図3は、図1に示した操舵制御ユニット17での補助反力トルクTAの決定処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まず車体速V、操舵角速度ω、ヨーレートγをそれぞれ読み込む処理が行われた後、車体速Vごとに異なる特性に設定されている角速度ωをアドレスとするデータテーブルに基づいて、角速度ωに関する補助反力トルクT1(ダンピングトルク成分)を求める処理が第1のトルク成分取得部27にて行われ(ステップ101)、また車体速Vごとに異なる特性に設定されているヨーレートγをアドレスとするデータテーブルに基づいて、ヨーレートγに関する補助反力トルクT2(ヨーレートトルク成分)を求める処理が第2のトルク成分取得部28にて行われる(ステップ102)
また、ABS、EBD、TCS、CMS、VSA、ダンパ、スタビライザ、及びSH−AWDの各制御部31〜38から入力される装置作動フラグ(EBD FF・TCS FF・CMS FF・VSA FF・DMP FF・STB FF・SHA FF)に基づいて補正パラメータ(操舵反力補正比)A〜Gを求める処理が補正パラメータ設定部41〜47にて行われる(ステップ103)。ついで補正パラメータ設定部41〜47にて取得した補正パラメータA〜Gに基づいて補正係数Kを求める処理が補正係数決定部48にて行われる(ステップ104)。そして補助反力トルクT1・T2を加算する処理が加算器29にて行われた後、その加算値T1+T2に補正係数Kを乗じて補助反力トルクTAを求める処理が乗算器49にて行われる(ステップ105)。
次に、必要以上の補助反力トルクを排除するため、乗算器49で得られた補助反力トルクTAが最大値(Tmax)を超えている場合に(ステップ106)、補助反力トルクTAを最大値に設定する処理(ステップ107)、及び補助反力トルクTAが負の最大値(−Tmax)を超えている場合に(ステップ108)、補助反力トルクTAを負の最大値に設定する処理(ステップ109)がリミッタ30にて行われ、補助反力トルクTAが決定される。
本発明が適用された車両用操舵装置を示す模式図である。 図1に示した操舵制御ユニットの概略構成を示すブロック図である。 図1に示した操舵制御ユニットでの補助反力トルクTAの決定処理の手順を示すフロー図である。
符号の説明
9 電動機
17 操舵制御ユニット
31〜38 制御部(制動力制御装置、トラクション制御装置、サスペンション制御装置、駆動力配分制御装置)
41〜47 補正パラメータ設定部
48 補正係数決定部
49 乗算器

Claims (4)

  1. 電動機に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置であって、
    所定の制動力制御装置からの故障信号に基づいてその制動力制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が増大するように補正制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 電動機に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置であって、
    所定のトラクション制御装置からの故障信号に基づいてそのトラクション制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が増大するように補正制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 電動機に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置であって、
    所定のサスペンション制御装置からの故障信号に基づいてそのサスペンション制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が減少するように補正制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 電動機に発生させる補助操舵トルクの反力成分を車両の挙動が大きくなるに応じて増大制御する車両用操舵装置であって、
    所定の駆動力配分制御装置からの故障信号に基づいてその駆動力配分制御に関連する故障を検知すると、補助操舵トルクの反力成分が減少するように補正制御することを特徴とする車両用操舵装置。
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