JP2018024505A - 用紙揃え機構 - Google Patents

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俊哉 三枝
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Abstract

【課題】排出装置における用紙後端のもたれを解消し、排出方向の用紙揃えを向上させることができる。
【解決手段】 用紙の排紙部10から順次排出され、排紙部10下方に配置された紙受台21に向かって落下されて紙受台21上に積載された用紙Pを、規制する用紙揃機構であって、紙受台21上に積載される用紙の排出方向の前端部を規制するエンドフェンス板82と、用紙Pの排出方向の後端部において、排紙部10の近傍から紙受台21後端部分にわたって延設される用紙ガイドフェンス板3とを備え、少なくとも排出口から用紙Pの積載上面位置に至る用紙の落下範囲において、紙受台21内方に向けられた用紙ガイドフェンス板3の内側面からエンドフェンス板82までの間口Aが下方に行くにつれて狭くなるように、内側面が、水平方向におけるエンドフェンス板82までの距離を変化させるように傾斜されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、排出口から順次排出された用紙を紙受台に向かって落下させて積載する際に、用紙を揃える機構に関する。
近年、インクジェットプリンタ,孔版印刷装置,レーザプリンタなどの印刷装置や、複写機などを用いて用紙上に画像を形成できる画像形成装置では、大量の用紙に対して印刷や複写などを行っているが、画像形成装置から排出された大量の用紙を紙受台上に積載させる排紙装置が備えられる場合がある。
従前より、この種の排紙装置においては、紙受台上に積載された用紙を揃えるための機構が種々設けられている(例えば、特許文献1参照)。通常、画像形成部から排出された用紙がエンドフェンスにより排出方向の先端位置を規制されて排紙台に落下し、落下する過程において、排出方向の左右に配置された一対のサイドフェンスにより側縁がガイドされ、排紙台上に整然と積載されるようにしている。
特許文献1に開示された排紙装置では、排紙台に、落下した印刷用紙を落下方向下面側が凸となるU字状に維持するための傾斜面を有する対構成の固定式用紙側縁支持部材を設け、サイドフェンスの一部をなす一対の下流案内用サイドフェンスが、用紙排出方下流側を主に案内する形状に形成され、上流側を補助ガイド部材によって案内するように構成されている。排出方向前方には、排出された用紙が衝突されるエンドフェンスが、排出方向にスライド自在に取り付けられている。そして、この特許文献1に開示された排紙装置では、画像形成装置本体から排出された印刷済みの用紙が案内用サイドフェンスによって排紙台へ案内され、先端がエンドフェンスに衝突され、エンドフェンス及びサイドフェンスによって規制されながら自由落下して排紙台へ積載され、固定式用紙側縁支持部材により積載形状をU字状に維持される。
特開2005−178976号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された排紙装置では、排出方向の左右における用紙先端は、積載形状がU字状となるように規制できるものの、排出方向についてはその前方において単にエンドフェンスに衝突させるだけの機構であり、排出方向後方では特に規制する構成を備えていないことから、排出方向の用紙揃えが十分に行われないという問題があった。
詳述すると、エンドフェンスに衝突させる機構では、用紙が衝突した反動で排出方向後方に用紙が跳ね返されることとなる。この用紙の跳ね返りに際しては、排出速度や積載高さ、落下中における用紙の姿勢・形状、さらには周囲の気流によって、その挙動がそれぞれ異なるため、排出方向の用紙揃えが十分に行われない。特に、落下時における用紙の挙動によっては用紙の排出方向後端が装置壁面に引っ掛かる所謂「もたれ」が生じることがあり、このもたれが連続して発生すると、もたれによる膨らみが累積され、積載された用紙後端が膨張し、用紙揃えが不十分になるばかりでなく、積載量が低減されるなどの弊害も生じる惧れがあった。
そこで、本発明は上記問題を解決すべくなされたものであり、排出装置における用紙後端のもたれを解消し、排出方向の用紙揃えを向上させることのできる用紙揃え機構を提供することを課題とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の特徴は、画像形成装置の排出口から順次排出され、前記排出口下方に配置された紙受台に向かって落下されて前記紙受台上に積載された用紙を、規制する用紙揃え機構であって、前記紙受台上に積載される前記用紙の排出方向の前端部を規制するエンドフェンス板と、前記用紙の排出方向の後端部において、前記排出口の近傍から前記紙受台後端部分にわたって延設される用紙揃え板とを備え、少なくとも前記排出口から前記用紙の積載上面位置に至る用紙の落下範囲において、紙受台内方に向けられた前記用紙揃板の内側面から前記エンドフェンス板までの間口が下方に行くにつれて狭くなるように、前記内側面が、水平方向における前記エンドフェンス板までの距離を変化させるように傾斜されている
ことにある。
本発明の第2の特徴は、前記内側面の傾斜角度は、前記用紙の紙質、サイズ、厚さのいずれかに応じて変更可能であることにある。
本発明の第3の特徴は、前記用紙揃板の前記内側面には、前記紙受台に積載された用紙の上面位置に相当する部位に、尖った山型が連続して形成された凹凸部を有していることにある。
本発明の第4の特徴は、前記紙受台に積載された用紙の上面位置が前記凹凸部に相当する高さ位置となるように、前記紙受台又は前記用紙揃え板を、前記用紙の積載量に応じて相対移動させる駆動手段をさらに備えることにある。
本発明の第5の特徴は、前記紙受台又は前記用紙揃え板の相対移動量は、前記凹凸部に連続して形成された前記山型の間隔距離以上となっていることにある。
本発明の第1の特徴によれば、用紙の排出口の近傍から紙受台後端部分にわたって用紙揃え板を延設し、用紙揃板の内側面からエンドフェンス板までの距離を変化させるように内側面を傾斜させることによって、少なくとも排出口から用紙の積載上面位置に至る用紙の落下範囲において、内側面からエンドフェンス板までの間口が下方に行くにつれて狭くなるようにし、落下中の用紙がエンドフェンス板側に付勢させることができ、積載上面位置における用紙後端のもたれを解消することができる。この結果、排出装置における排出方向の用紙揃えを向上させることができる。
本発明の第2の特徴によれば、内側面の傾斜角度を、用紙の紙質、サイズ、厚さのいずれかに応じて変更させることによって、各種用紙固有の挙動に応じて、落下中の用紙をエンドフェンス板側に付勢させることができ、積載上面位置における用紙後端のもたれをより確実に解消することができる。なお、この用紙揃え板内側面の傾斜角度は、例えば、用紙揃え板の設置角度を変化させる駆動手段を設けて自動的に変化させてもよく、角度の異なる内側面を有する用紙揃え板を複数種用意し、用紙の種類に応じて交換するようにしてもよい。
本発明の第3の特徴によれば、用紙揃板の内側面の、積載用紙上面位置に相当する部位に凹凸部を形成することにより、凹凸部の紙受台外方に凹んだ空隙によって用紙後端のもたれを開放させることができ、もたれが連続して発生することによる積載用紙後端の膨張を回避できる。また、山型が連続された所謂ギザギザ形状とすることにより、もたれを解消できる範囲に幅を持たせることができ、積載用紙の上面位置を検出する場合であっても、ある程度の検出誤差を吸収することができ、検出精度を緩和させることができる。なお、この凹凸部の形状は尖った山型が連続して形成されたいわゆるギザギザ形状とすることができ、このギザギザ形状中の山型は、二等辺三角形でもよく、上側となる斜辺が長い鋸刃状であってもよい。
本発明の第4の特徴によれば、積載用紙上面位置が、用紙揃え板の凹凸部に相当する高さ位置となるように、駆動手段で紙受台又は用紙揃え板を用紙の積載量に応じて相対移動させることにより、凹凸部を用紙揃え板の一部に形成した場合であっても、凹凸部が常に積載用紙上面に位置させることができる。この結果、凹凸部の形成範囲を調節し、上記内側面の傾斜部分による用紙に対する付勢と、凹凸部によるもたれ開放との効果のバランスを調整することができ、用紙揃え機構の設計自由度を高めることができる。なお、この駆動手段は、紙受台を昇降させる機構や、用紙揃え板を上下動させる機構、これら機構の両方を備えた機構とすることができる。
本発明の第5の特徴によれば、紙受台又は用紙揃え板の相対移動量は、凹凸部に連続して形成された山型の間隔距離(ピッチ)以上とすることによって、凹凸部によってもたれを解消する空隙の適正量を維持することができる。
本発明の実施形態に係る排紙装置を示した斜視図である。 実施形態に係る排紙装置を示した側断面図である。 実施形態に係る排紙装置のエンドフェンス板のみを示す側面図である。 実施形態に係る排紙装置のエンドフェンス板の変形例を示す側面図である。 実施形態に係る排紙装置のエンドフェンス板の山型形状の変形例を示す側面図である。 実施形態に係る排紙装置における用紙の挙動を側面から示す説明図である。 実施形態に係る排紙装置における用紙が積載される様子を正面から示す説明図である。 実施形態に係る排紙装置のエンドフェンス板の作用・効果を示す説明図である。 (a),(b)は紙受台上に積載された用紙を台車を用いて用紙幅方向の左側から装置外に引き出す状態を示した斜視図である。
以下に本発明に係る排紙装置を実施する形態について図を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る実施形態の排紙装置1の全体構成を斜視的に示し、図2はその側断面図である。
(排紙装置の全体構成)
図1及び図2に示した本発明に係る実施形態の排紙装置1は、インクジェットプリンタ,孔版印刷装置,レーザプリンタなどの印刷装置や、複写機などを用いて用紙P上に画像を形成できる画像形成装置(図示せず)に接続され、この画像形成装置の用紙排出部側に設置されている。
本実施形態に係る排紙装置1は、不図示の画像形成装置によって画像形成された用紙Pを用紙排出方向に沿って順次排出する排紙部10と、排紙部10から順次排出された用紙Pを落下させて積載する紙受台21と、この紙受台21を紙受台支持部材22の支持台部22c上に着脱自在に支持しながら用紙Pの積載量に応じて上下方向に昇降させる紙受台昇降機構部20と、紙受台21上に積載された用紙Pの幅方向の左右の側端部を規制する左右一対のサイドフェンス板31,32を用紙Pの幅サイズに応じて用紙Pの排出方向と直交する用紙幅方向に沿って互いに対向移動させて開閉するサイドフェンス板開閉機構部30とを備えている。
また、排紙装置1は、用紙Pの排出方向の上流側で紙受台21よりも上方に第1ブラケット51を介して垂設されたオフセットガイド板52により用紙区分け時に紙受台21上に積載される用紙Pの排出方向の後端部側をオフセットさせるために、オフセットガイド板52を用紙区分けごとに所定のオフセット量だけ排出方向の前方下方又は後方上方に移動させると共に、オフセットガイド板52の下方部位に取り付けた第1用紙突き当て部材53を自重により重力方向に下動させるオフセットガイド板移動機構部50を備えている。
また、排紙装置1は、用紙Pの排出方向の下流側でオフセットガイド板52と用紙Pの長さを隔てて紙受台21よりも上方に第2ブラケット81を介して垂設されたエンドフェンス板82により用紙区分け時に紙受台21上に積載される用紙Pの排出方向の前端部側をオフセットさせるために、エンドフェンス板82を用紙区分けごとに所定のオフセット量だけ排出方向の前方又は後方に移動させると共に、エンドフェンス板82の下方部位に取り付けた第2用紙突き当て部材83を自重により重力方向に下動させるエンドフェンス板移動機構部80を備えている。
さらに、排紙装置1は、この装置全体を制御する制御部110が排紙装置1内の適宜な位置に設置されている。上記した制御部110は、図1に示したように、この内部にCPU110a及びROM110b並びにRAM110cを有している。そして、制御部110内のCPU110aは、排紙部10と、紙受台昇降機構部20と、サイドフェンス板開閉機構部30と、オフセットガイド板移動機構部50と、エンドフェンス板移動機構部80とをそれぞれ制御している。
また、制御部110内のROM110bは、排紙装置1の動作プログラムなどを格納している。また、制御部110内のRAM110cは、排紙装置1内で変更可能な各種の情報を一時的に記憶しており、変更可能な各種の情報として例えば不図示の画像形成装置内で検出した用紙Pのサイズや、ユーザが画像形成装置内で設定した用紙Pの紙質(薄紙,普通紙,厚紙)などの情報を記憶している。
この際、紙受台21は、紙受台昇降機構部20により略水平な姿勢で上下方向に昇降しているために、この紙受台21上に積載される用紙Pは、用紙幅方向の左右の側端部を規制する左右一対のサイドフェンス板31,32と、用紙Pの排出方向の上流側に設置されて用紙Pの排出方向の後端部を規制するオフセットガイド板52と、用紙Pの排出方向の下流側に設置されて用紙Pの排出方向の前端部を規制するエンドフェンス板82とによる合計4枚の板で周囲を囲まれた状態で構成されており、各板31,32,52又は3,82は紙受台21に対して分離して設けられている。
(排紙装置内の各部の構成)
ここで、排紙装置1内の各部の具体的な構成について順を追って説明する。
まず、図1に示す如く、排紙部10は、排紙装置1の後側板2の上方部位に取り付けられている。この排紙部10では、不図示の画像形成装置から排出された用紙Pを搬送する2組の上下左右一対の用紙搬送ローラ組11,11と、排紙位置近傍の排紙ローラ12とが用紙搬送ガイド板13に沿って設置されている。
また、用紙搬送ガイド板13の左右には、左右一対の用紙腰付けウイング部材14,15が、用紙幅方向に沿って内側から外側に向って徐々に高さが高くなるように左右対称に傾斜して設置されており、用紙Pの種類による剛性に応じて用紙腰付けウイング部材14,15の傾斜面の高さを左右対称に変えることで、用紙Pへの腰付け量を可変設定できるようになっている。
さらに、排紙装置1の後側板2には、用紙ガイドフェンス板3が用紙幅方向の中心部位を中心にして左右対称に間隔を隔てて複数取り付けられており、各用紙ガイドフェンス板3は紙受台21上に積載される用紙Pの後端部を規制するようになっている。
本実施形態における用紙ガイドフェンス板3は、用紙Pの排出方向の後端部において、排紙部10の近傍から紙受台21の後端部分にわたって延設される用紙揃え板である。具体的に、この用紙ガイドフェンス板3は、図3に示すように、少なくとも排紙部10から用紙Pの積載上面位置に至る用紙Pの落下範囲において、その内側面が、水平方向におけるエンドフェンス板82までの距離を変化させるように角度θで傾斜されたテーパー面3bが形成されている。このようにテーパー面3bを形成して内側面を傾斜させることにより、用紙ガイドフェンス板3の内側面からエンドフェンス板82までの間口が下方に行くにつれて狭くすることによって、落下中の用紙Pがエンドフェンス板82側に付勢されることとなる。
また、この用紙ガイドフェンス板3の内側面には、紙受台21に積載された用紙Pの上面位置に相当する部位に、図3(c)に拡大して示すような、二等辺三角形状の山型が所定の間隔距離であるピッチdだけ離間されて連続形成された所謂ギザギザ形状の凹凸部3aを有しており、このギザギザ形状の凹凸部3aにより、凹凸部3aの紙受台21の外方に凹んだ空隙sによって用紙P後端のもたれを開放させるようになっている。
なお、この凹凸部3aの形状は尖った山型が連続して形成されていればよく、このギザギザ形状中の山型は、例えば、図5(a)に示すような上側となる斜辺が長い鋸刃状であってもよく、図5(b)に示すような半円弧状の谷部分が連続する波形であってもよい。また、本実施形態では、この用紙ガイドフェンス板3の凹凸部3aよりも下方の下部内側面3cにも、間口が広くなるようなテーパーを形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、用紙の落下範囲外となる下部内側面3cは、例えば、図4に示すように、テーパーが形成されていない垂直面としてもよい。
そして、本実施形態において、この用紙ガイドフェンス板3のテーパー面3bの傾斜角度θは、用紙Pの紙質、サイズ、厚さのいずれかに応じて変更することができる。この傾斜角度θの変更は、例えば、用紙ガイドフェンス板3の設置角度を変化させる駆動手段を設けて自動的に変化させてもよく、角度θの異なる内側面を有する用紙揃板を複数種用意し、用紙の種類に応じて交換するようにしてもよい。
次に、紙受台昇降機構部20は、紙受台21が排紙装置1の後側板2と、この後側板2と間隔を離して対向した前側板4との間に略水平に配置されている。
上記した紙受台21は、底板部21aが最大サイズとして例えばA3サイズの用紙Pを積載できる外形寸法に形成されており、用紙Pの排出方向の下流側に位置する前面21a1と、用紙Pの排出方向の上流側に位置する後面21a2と、用紙Pの排出方向と直交する用紙幅方向の左右の側面21a3,21a4とに囲まれて矩形板状に形成されている。
また、紙受台21は、底板部21a上で左右の側面21a3,21a4間の略中央部位に上面板部21bが底板部21aよりも高さを僅かに高くし且つ用紙幅方向に所定の幅を持って用紙排出方向に沿って突出形成されている。
また、紙受台21の底板部21a上には、第1隙間部21c,21dが上面板部21bの左右に沿ってそれぞれ所定幅に設定され、この第1隙間部21c,21dを介して用紙Pに対して適正な形状に腰付けするために左右一対の傾斜面部21e,21fを組としてこの組が左右対称に複数組突出形成されている。
この際、各組の傾斜面部21e,21fは、底板部21a上の左右に用紙排出方向に沿って所定幅に設定した第2間隙部21g,21hを隔てて設けられており、且つ、左右の側面21a3,21a4側に向って高さが徐々に高くなるように傾斜して形成されている。
そして、紙受台21の上面板部21b及び各組の傾斜面部21e,21f上には、A3サイズ,A4サイズ,葉書サイズなどのいずれか1種類の用紙Pが4000枚程度大量に積載可能になっているので、紙受台21の昇降量は400mm〜500mm程度に設定されている。
また、紙受台21の底板部21aの右側面21a4側から左側面21a3側にかけて、紙受台21を着脱自在に支持する紙受台支持部材22が設けられている。
上記した紙受台支持部材22は、一対のL字状板部22a,22bが底板部21aの右側面21a4側に前後方向に間隔を離して前後対称に垂直に取り付けられており、且つ、一対のL字状板部22a,22bの各下端部位に直角に連接して紙受台21を着脱自在に支持する支持台部22cが底板部21aの左側面21a3側に向かって水平に一体形成されている。
この際、紙受台支持部材22の支持台部22cは、図2に示したように、用紙排出方向の長さが紙受台21の底板部21aよりも短く形成されているが、用紙幅方向は紙受台21の底板部21aと略同じ寸法に形成されている。
また、紙受台支持部材22の一対のL字状板部22a,22bの各外側の前後にブラケット23A,23Bが紙受台支持部材22の一対のL字状板部22a,22bと同様に垂直に設けられている。
上記した前後のブラケット23A,23Bは、上下に設けた連結棒24,(24…図示せず)を紙受台支持部材22のL字状板部22a,22bを通して連結されていると共に、上下の連結棒24,(24)間に駆動用シャフト25が連結棒24,(24)と平行に回転自在に軸支されている。
また、前側のブラケット23AにはDCモータ26と、このDCモータ26に連結したギヤボックス27とが取り付けられている。そして、ギヤボックス27内の最終段のギヤ(図示せず)が駆動用シャフト25の前端部に取り付けた駆動用ギヤ(図示せず)に噛合していると共に、駆動用シャフト25の後端部にも駆動用ギヤ(図示せず)が取り付けられている。
さらに、前後のブラケット23A,23Bの各側方近傍に前後のラック28A,28Bが長尺に垂設されており、これら前後のラック28A,28Bに駆動用シャフト25の前後の端部に取り付けた駆動用ギヤ(図示せず)が噛合しているので、紙受台支持部材22は前後のブラケット23A,23Bと一体にDCモータ26の駆動力によって上下方向に自走可能になっている。
そして、DCモータ26を作動して、前後のラック28A,28Bに沿って駆動用シャフト25の前後の端部に取り付けた駆動用ギヤ(図示せず)を正転又は逆転させると、紙受台支持部材22の支持台部22c上に着脱自在に支持した紙受台21が上下方向に昇降できるようになっている。
また、図2に示すように、排紙装置1の後側板2側と、この後側板2と間隔を離して対向した前側板4側には、用紙高さ位置検出用光センサ29が発光部と受光部とを互いに対向させて取り付けられている。
この用紙高さ位置検出用光センサ29は、用紙Pが積載されていない紙受台21の上面板部21bの高さ位置、又は、紙受台21の上面板部21b上に積載された用紙Pのうちで最上層の用紙Pの用紙高さ位置を検出している。
これにより、排紙部10(又は画像形成装置)から順次排出される用紙Pが紙受台21上に落下するときに、用紙Pが排出される排紙位置と、用紙Pが積載されていない紙受台21の上面板部21b、又は、紙受台21の上面板部21b上に積載された最上層の用紙Pとの間に設定される用紙落下高さHが略一定になるように用紙高さ位置検出用光センサ29で検出している。
制御部110は、用紙高さ位置検出用光センサ29からの検出結果によりDCモータ26を介して紙受台21を用紙Pの積載量に応じて用紙高さ位置に至るように昇降させているので、排紙部10から排出された用紙Pが略一定な用紙落下高さHの位置に落下して正常な姿勢を保って紙受台21上に整然と積載されるようになっている。
更に、前側板4側には、一方の用紙もたれ検出用光センサ29Mが、用紙高さ位置検出用光センサ29よりも少し高い位置に接近して取り付けられている。
この用紙もたれ検出用光センサ29Mは、紙受台21上に積載された用紙Pが、後側板2に取り付けた複数の用紙ガイドフェンス板3や、左右一対のサイドフェンス板31,32や、オフセットガイド板52等にもたれ掛かる(寄り掛かる)状態を検出する機能を備えており、制御部110は用紙もたれ検出用光センサ29Mからの検出結果により紙受台21上での用紙積載不良を検出している。
尚、前後のラック28A,28Bの下方部位には、紙受台21上に用紙Pが満載されたことを検出するための用紙満載検出用光センサ(図示せず)が設置されている。
次に、サイドフェンス板開閉機構部30は、左右一対のサイドフェンス板31,32が紙受台21の左右上方で用紙Pの排出方向と平行に間隔を隔てて対向しながら垂直に配置されている。
この際、左右一対のサイドフェンス板31,32は、用紙Pの排出方向に沿って長尺な矩形板状に形成され、且つ、用紙Pを保持する用紙保持面31a,32aが互いに内側に向かって対向して平坦に形成されていると共に、用紙間の空気を逃がすために各中間部位に複数の孔31b,32bが貫通して形成されているので、排紙部10から排出された用紙Pが空気抵抗に影響されずに紙受台21上に落下できるようになっている。
また、左右一対のサイドフェンス板31,32の各下方部位には、一対のガイド用曲げ片(31c,31d),(32c,32d…図示せず)を組とした複数組が下方に向って突出形成されている。
そして、複数組のガイド用曲げ片(31c,31d),(32c,32d)は、紙受台21の底板部21a上の左右に設定した第2間隙部21g,21h内に進入して用紙排出方向に対して位置決めされていると共に、各組のガイド用曲げ片(31c,31d),(32c,32d)間に延長フェンス部材33が上下動可能で且つ用紙取り出し方向に向って回動可能に支持されている。
上記した延長フェンス部材33は、紙受台21上に用紙Pを大量に積載したときに対応して左右一対のサイドフェンス板31,32の各下方部位を延長させる機能と、紙受台21上に積載された用紙Pを排紙装置1外に容易に取り出す機能とを備えている。
また、左右一対のサイドフェンス板31,32を用紙Pの幅サイズに応じて開閉するように用紙幅方向に対向移動させる開閉機構は、紙受台21の上方に設けた支持部材の一例として、排紙装置1の上方を覆う天板(図示せず)の裏面側に取り付けられている。
即ち、不図示の天板の裏面側に支持した第1モータブラケット34を介して第1ギヤードパルスモータ35が正逆転可能に取り付けられている。
そして、第1ギヤードパルスモータ35の回転が右側の第1タイミングプーリ(36…図示せず)に伝達されていると共に、右側の第1タイミングプーリ(36)と、このプーリ(36)に対して間隔を離して対向して左側のサイドフェンス板31の上方に固定設置したブラケット37上のシャフト38に軸着された左側の第2タイミングプーリ39との間に第1タイミングベルト40が掛け渡されている。
また、左右の第2,第1タイミングプーリ39,(36)間には、第1タイミングベルト40を挟んだ後方及び前方に2本の第1,第2ガイドシャフト41,42が用紙幅方向と平行に支持されている。
また、左右一対のサイドフェンス板31,32の各上方部位に各2本のシャフト43を介して左右一対のスライダ44,45が連結されており、且つ、左右一対のスライダ44,45は2本の第1,第2ガイドシャフト41,42に沿って用紙幅方向にスライド可能に嵌合していると共に、左側のスライダ44は第1タイミングベルト40の後方側に連結され、右側のスライダ45は第1タイミングベルト40の前方側に連結されているので、左右のスライダ44,45は互いに接近する方向、又は、互いに離間する方向に対向移動可能になっている。
上記により、第1ギヤードパルスモータ35を作動させて、第1タイミングベルト40が正転すれば左右一対のサイドフェンス板31,32が互いに内側(又は外側)に移動し、一方、第1タイミングベルト40が逆転すれば左右一対のサイドフェンス板31,32が互いに外側(又は内側)に移動するので、左右一対のサイドフェンス板31,32は用紙Pの幅サイズに応じて用紙幅方向の左右の側端部を規制できるようになっている。
次に、オフセットガイド板移動機構部50は、この実施形態の要部の一部を構成するものであり、排紙部10から順次排出された用紙Pが落下した後に後述する用紙区分けができるように排紙部10の直下で後側板2にユニット化して取り付けられている。
オフセットガイド板移動機構部50において、この機構部50の基台となる第1ブラケット51の左右の側面板部と後面板部とにより凹状にくぼませた内部には、オフセットガイド板52及び第1用紙突き当て部材53を取り付けた可動ブラケット54が、モータ62と連結した後述のリンク機構によって用紙排出方向に対して前方下方又は後方上方に移動可能に設けられている。また、オフセットガイド板52の上方部位及び可動ブラケット54の左右の側面板部の下方前方部位には、用紙Pに対して除電を行う除電ブラシ55が固着されている。
上記エンドフェンス板移動機構部80も、この実施形態の要部の一部を構成するものであり、排紙部10から順次排出された用紙Pが落下した後に後述する用紙区分けができるように紙受台21の底板部21aの前面21a1側にユニット化して設けられている。
このエンドフェンス板移動機構部80では、板金材を用いて形成した第2ブラケット81にエンドフェンス板82が一体的に固着されており、このエンドフェンス板82は前述したオフセットガイド板52に対して用紙Pの排出方向の長さだけ間隔を離して対向するように垂設されていると共に、第2ブラケット81と一体にエンドフェンス板82が用紙Pの排出方向の長さサイズに応じて前後に移動可能で、且つ、用紙区分け時にオフセット量に応じて前後に移動可能になっている。
また、エンドフェンス板82の後面下方部位には、第2用紙突き当て部材83が用紙Pの前端部を規制できるようにエンドフェンス板82の後面に揃えて、例えば20mm程度上下動可能で、且つ、自重により下動可能に取り付けられていると共に、電磁ソレノイド84を作動させることにより第2用紙突き当て部材83が上動できるようになっている。
この際、エンドフェンス板82は前後方向に移動可能になっているが、オフセットガイド板52とは異なって上下方向には移動しない。この理由は、後述する用紙区分け時に、紙受台21が用紙積載量に応じて下降するために、エンドフェンス板82は紙受台21の上面板部21bよりも上方で一定の高さを保っている。
ここで、第2ブラケット81と一体にエンドフェンス板82を移動させる移動機構は、排紙装置1の上方を覆う天板(図示せず)の裏面側に取り付けられている。
即ち、不図示の天板の裏面側に支持した第2モータブラケット85を介して第2ギヤードパルスモータ86が正逆転可能に取り付けられている。
そして、第2ギヤードパルスモータ86の回転が前側の第3タイミングプーリ87に伝達されていると共に、前側の第3タイミングプーリ87と、このプーリ87に対して間隔を離して対向して後側板2の上方に固定設置したブラケット88上のシャフト89に軸着された後側の第4タイミングプーリ90との間に第2タイミングベルト91が掛け渡されている。
また、前後の第3,第4タイミングプーリ87,90間には、第2タイミングベルト91を挟んだ左右に2本の第3,第4ガイドシャフト92,93が、前述したサイドフェンス板開閉機構部30内に設けた第1,第2ガイドシャフト41,42に衝突しないように第1,第2ガイドシャフト41,42の下方に用紙排出方向と平行に支持されている。
また、第2ブラケット81の天面板部81aにスライダが連結されており、このスライダは2本の第3,第4ガイドシャフト92,93に沿って用紙排出方向にスライド可能に嵌合していると共に、第2タイミングベルト91の左側に連結されている。
上記により、第2ギヤードパルスモータ86を作動させて、第2タイミングベルト91が正転すれば第2ブラケット81とエンドフェンス板82とが一体に後方側(又は前方側)に移動し、一方、第2タイミングベルト91が逆転すれば第2ブラケット81とエンドフェンス板82とが一体に前方側(又は後方側)に移動するようになっている。
そして、第2ブラケット81と一体にエンドフェンス板82は、用紙Pの排出方向の長さサイズに応じて移動できると共に、後述する用紙区分け時に紙受台21上に積載される用紙Pの前端部側の積載位置を用紙排出方向に所定のオフセット量だけオフセットできるようになっている。
(紙受台21の制御)
上述したように、制御部110内のCPU110aは、紙受台昇降機構部20を制御し、紙受台21は、紙受台昇降機構部20により略水平な姿勢で上下方向に昇降される。詳述すると、紙受台昇降機構部20では、紙受台21が排紙装置1の後側板2と、この後側板2と間隔を離して対向した前側板4との間に略水平に配置されており、制御部110によってDCモータ26の動作を制御して、DCモータ26に接続された駆動用ギヤを正転又は逆転させると、紙受台支持部材22の支持台部22c上に着脱自在に支持された紙受台21が上下方向に昇降される。
特に、本実施形態では、この制御部110による紙受台昇降機構部20を制御するにあたり、紙受台21に積載された用紙の上面位置が前記凹凸部3aに相当する高さ位置となるように、用紙の積載量に応じて紙受台21を相対移動させる。このとき制御部110は、この紙受台21の相対移動量を、凹凸部3aに連続して形成された山型のピッチd(図3(c)参照)以上とし、凹凸部によってもたれを解消する空隙sの適正量を常に維持するようになっている。
なお、本実施形態では、紙受台昇降機構部20で紙受台21側を昇降させる機構としたが、用紙ガイドフェンス板3側を上下動させる機構、これら機構の両方を備えた機構とすることができる。
(用紙の取り出し)
次に、実施形態の排紙装置1において、紙受台21上に積載した用紙Pを排紙装置1外に取り出す場合について説明する。図9(a),(b)は紙受台21上に積載された用紙Pを台車120を用いて用紙幅方向の左側から排紙装置1外に引き出す状態を斜視的に示している。
まず、図9(a)に示した状態は、排紙装置1により用紙Pを区分けしている最中の状態を斜視的に示しており、紙受台21は紙受台昇降機構部20によって昇降する紙受台支持部材22の支持台部22c上に設けた不図示の位置決めピンよって位置決めされた状態で支持台部22c上に着脱自在に搭載されて、支持台部22cと一体に上方に至っている。
そして、紙受台21上に積載した大量の用紙Pのうちで最上層の用紙Pは、用紙Pの幅サイズに応じた位置に移動した左右一対のサイドフェンス板31,32中で間隔を離して対向した用紙保持面31a,32aと、オフセットガイド板52中で用紙排出方向と反対側に向いた用紙保持面52aと、用紙Pの排出方向の長さサイズに応じた位置に移動したエンドフェンス板82中で用紙排出方向に向いた用紙保持面82aとにより規制されているので、大量の用紙Pを排紙装置1外に取り出すことが不可能な状態になっている。
また、左右一対のサイドフェンス板31,32のうちで少なくとも左側のサイドフェンス板31の下方部位には、複数の延長フェンス部材33が回動可能に支持されている。
また、紙受台支持部材22の支持台部22cよりも下方の床面U上には、台車120が予め用意されている。上記した台車120は、一対の車輪付きアーム台121,122が互いに間隔を離して対向して用紙幅方向に沿って床面U上に設置され、且つ、一対の車輪付きアーム台121,122の各一端側に取っ手123が取り付けられている。
そして、左側のサイドフェンス板31側が用紙幅方向に沿った用紙取り出し方向(台車引き出し方向)に設定されている。
この際、一対の車輪付きアーム台121,122間に形成された空間K内には、紙受台支持部材22の支持台部22cが進入可能になっている。また、一対の車輪付きアーム台121,122の各上面121a,122aから床面Uまでの高さh1は、紙受台支持部材22の支持台部22cの高さh2よりも高く設定されており、且つ、一対の車輪付きアーム台121,122の各上面121a,122a上に紙受台支持部材22の支持台部22cよりも外形サイズが大きい紙受台21が搭載可能になっている。
一方、図9(b)に示した状態は、排紙装置1により用紙Pを区分けした後に、紙受台支持部材22の支持台部22cを紙受台昇降機構部20を介して最下位まで下降させた状態を示しており、且つ、紙受台21上に積載した大量の用紙Pのうちで最上層の用紙Pが左側のサイドフェンス板31の下方部位に回動可能に支持した複数の延長フェンス部材33の回動軸(図示せず)よりも下方に至っている。
ここで、紙受台支持部材22の支持台部22cが最下位まで下降すると、支持台部22cは台車120の一対の車輪付きアーム台121,122間に形成された空間K内に進入する一方、紙受台21は一対の車輪付きアーム台121,122上に搭載されるので、紙受台21の下面と支持台部22cの上面との間には上記した寸法h1−h2の隙間が生じるために、紙受台21は紙受台昇降機構部20から切り離される。
従って、ユーザが取っ手123を把持しながら台車120を台車引き出し方向に引き出すと、複数の延長フェンス部材33が紙受台21上に積載した大量の用紙Pの束で押されて用紙引き出し方向に回動するので、大量の用紙Pを用紙幅方向の左側から排紙装置1外に容易に取り出すことができる。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る排紙装置によれば、用紙の排紙部10の近傍から紙受台21後端部分にわたって用紙ガイドフェンス板3を延設し、用紙ガイドフェンス板3の内側面からエンドフェンス板82までの距離を変化させるように内側面を傾斜させることによって、少なくとも排紙部10から用紙Pの積載上面位置に至る用紙の落下範囲において、内側面からエンドフェンス板82までの間口が下方に行くにつれて狭くなるようにし、落下中の用紙Pがエンドフェンス板82側に付勢させることができ、積載上面位置における用紙後端のもたれを解消することができる。
また、本実施形態では、内側面の傾斜角度θを有するテーパー面を形成することによって、落下中の用紙をエンドフェンス板82側に付勢させることができ、積載上面位置における用紙後端のもたれをより確実に解消することができる。詳述すると、図6に示すように、本実施形態では、所定角度θ傾斜したテーパー面3bを形成した用紙ガイドフェンス板3が排紙装置1の後側板2に取り付けられており、且つ、用紙ガイドフェンス板3と間隔を隔てて対向してエンドフェンス板82が垂直に取り付けられている。
用紙ガイドフェンス板3のテーパー面3bを垂線に対して所定の角度θとして傾斜させて上端面側の厚みを下端面側よりも薄くしてテーパ面状に形成している。このようにテーパー面3bを形成して内側面を傾斜させることにより、用紙ガイドフェンス板3の内側面からエンドフェンス板82までの間口Aが下方に行くにつれて狭くなり、積載上面位置では間口A’と狭まっている。これにより、本実施形態では、排紙部10から排出された用紙Pの前端部がエンドフェンス板82の用紙保持面82aに衝突し、この衝突で用紙Pが用紙排出方向の上流側に向かって戻ってきても、用紙Pの後端部が用紙ガイドフェンス板3のテーパー面3bの傾斜により、テーパー面3bに沿って紙受台21側に向って落下し、落下中の用紙Pがエンドフェンス板82側に付勢され、排出された用紙Pは、落下しながら下方の狭い間口A’に収束される。
なお、用紙排出方向に直交する方向における用紙揃えは、図7に示すように、用紙ガイドフェンス板3は用紙後端のサイドフェンス板31,32に近い位置に左右対称に、少なくとも一対となるように配置され、紙受台21上に積載された用紙Pは、 下方に凸となった円弧状にコシ付けされて積載される。これらの結果、紙受台21上で用紙Pの前後及び左右の端部の紙揃えが良好となり用紙積載不良を防止できる。
この際、用紙ガイドフェンス板3の内側面の、積載用紙上面位置に相当する部位にギザギザ形状の凹凸部3aを形成することにより、図8に示すように、凹凸部3aの紙受台21外方に凹んだ空隙sによって用紙後端のもたれを開放させることができる。
詳述すると、凹凸部3aを形成しない場合には、用紙が衝突した反動で排出方向後方に用紙が跳ね返され、図8(a)に示すように、用紙の排出方向後端が後方の壁面に引っ掛かる所謂「もたれ」が生じ、このもたれが連続して発生することによって膨らみが累積され、積載された用紙後端が膨張してしまう。これに対し、本実施形態では、図8(b)に示すように、凹凸部3aの空隙sによって用紙後端のもたれを開放させることができ、もたれが連続して発生することによる積載用紙後端の膨張を回避できる。また、凹凸部3aをギザギザ形状とすることにより、もたれを解消できる範囲に幅を持たせることができ、積載用紙の上面位置を検出する場合であっても、ある程度の検出誤差を吸収することができ、検出精度を緩和させることができる。
特に、本実施形態では、この制御部110による紙受台昇降機構部20を制御するにあたり、紙受台21に積載された用紙の上面位置が前記凹凸部3aに相当する高さ位置となるように、用紙の積載量に応じて紙受台21を相対移動させるため、凹凸部3aが用紙ガイドフェンス板3の一部に形成されていても、凹凸部3aが常に積載用紙上面に位置させることができる。この結果、凹凸部3aの形成範囲を調節し、上記内側面のテーパー面3bによる用紙に対する付勢と、凹凸部3aによるもたれ開放との効果のバランスを調整することができ、用紙Pの設計自由度を高めることができる。また、このときの紙受台21の相対移動量は、凹凸部3aに連続して形成された山型のピッチd(図3(c)参照)以上とし、凹凸部によってもたれを解消する空隙sの適正量を維持するようになっているため、凹凸部3aによってもたれを解消する空隙sの適正量を常に維持することができる。
以上より、本実施形態によれば、排出装置における用紙後端のもたれを解消し、排出方向の用紙揃えを向上させることができる。なお、上述した示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
1…排紙装置
2…後側板、3…用紙ガイドフェンス板、4…前側板、
3a…凹凸部、3b…テーパー面、3c…下部内側面、
10…排紙部、
20…紙受台昇降機構部、21,21A…紙受台、21a…底板部、
21b…上面板部、21c,21d…第1隙間部、
21e,21f…左右一対の傾斜面部、21g,21h…第2隙間部、
22…紙受台支持部材、22a,22b…一対のL字状板部、22c…支持台部、
23A,23B…前後のブラケット、24…連結棒、25…駆動用シャフト、
26…DCモータ、27…ギヤボックス、
28A,28B…前後のラック、29…用紙高さ位置検出用光センサ、
29M…用紙もたれ検出用光センサ、
30…サイドフェンス板開閉機構部、
31,32…左右一対のサイドフェンス板、31a,32a…用紙保持面、
(31c,31d),(32c,32d)…一対のガイド用曲げ片、
31f,31g…一対の長孔、31h,31i…一対のストッパ片、
33…延長フェンス部材、
34…第1モータブラケット、35…第1ギヤードパルスモータ、
(36)…右側の第1タイミングプーリ、37…ブラケット、38…シャフト、
39…左側の第2タイミングプーリ、40…第1タイミングベルト、
(41,42),(41B,42B)…第1,第2ガイドシャフト、43…シャフト、
(44,45),(44B,45B),…左右一対のスライダ、
50…オフセットガイド板移動機構部、
51…第1ブラケット、52…オフセットガイド板、52a…用紙保持面、
53…第1用紙突き当て部材、54…可動ブラケット、55…除電ブラシ、
56…ガイド部材、57…ガイドピン、
61…モータブラケット、62…モータ、63…ウォームギヤ、
64〜67…ギヤ列、68…上側シャフト、69…下側シャフト、
70A,70B…上下一対の第1リンク部材、71…連結板、72…ピン、
73…引張バネ、74A,74B…上下一対の第2リンク部材、75…ピン、
76…扇状センサ検出板、78A,78B…光センサ、
80…エンドフェンス板移動機構部、
81…第2ブラケット、82…エンドフェンス板、82a…用紙保持面、
83…第2用紙突き当て部材、84…電磁ソレノイド、
85…第2モータブラケット、86…第2ギヤードパルスモータ、
87…前側の第3タイミングプーリ、88…ブラケット、89…シャフト、
90…後側の第4タイミングプーリ、91…第2タイミングベルト、
92,93…第3,第4ガイドシャフト、94…スライダ、95…除電ブラシ、
96…連結板、97…回動軸、98…レバー、99…引張バネ、100…ローラ、
101…センサ支持板、102…光センサ、103…スライド板、
110…制御部、
120…台車、121,122…一対の車輪付きアーム台、123…取っ手、
D1…第1の用紙積載位置における紙受台の第1下降量、
D2…第2の用紙積載位置における紙受台の第2下降量、
θ…傾斜角度、A,A’…間口
K…空間、P…用紙、U…床面
d…ピッチ、s…空隙。

Claims (5)

  1. 用紙の排出口から順次排出され、前記排出口下方に配置された紙受台に向かって落下されて前記紙受台上に積載された用紙を、規制する用紙揃え機構であって、
    前記紙受台上に積載される前記用紙の排出方向の前端部を規制するエンドフェンス板と、
    前記用紙の排出方向の後端部において、前記排出口の近傍から前記紙受台後端部分にわたって延設される用紙揃え板と
    を備え、
    少なくとも前記排出口から前記用紙の積載上面位置に至る用紙の落下範囲において、紙受台内方に向けられた前記用紙揃板の内側面から前記エンドフェンス板までの間口が下方に行くにつれて狭くなるように、前記内側面が、水平方向における前記エンドフェンス板までの距離を変化させるように傾斜されている
    ことを特徴とする用紙揃え機構。
  2. 前記内側面の傾斜角度は、前記用紙の紙質、サイズ、厚さのいずれかに応じて変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の用紙揃え機構。
  3. 前記用紙揃板の前記内側面には、前記紙受台に積載された用紙の上面位置に相当する部位に、尖った山型が連続して形成された凹凸部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙揃え機構。
  4. 前記紙受台に積載された用紙の上面位置が前記凹凸部に相当する高さ位置となるように、前記紙受台又は前記用紙揃え板を、前記用紙の積載量に応じて相対移動させる駆動手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の用紙揃え機構。
  5. 前記紙受台又は前記用紙揃え板の相対移動量は、前記凹凸部に連続して形成された前記山型の間隔距離以上となっていることを特徴とする請求項4に記載の用紙揃え機構。
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