JP2018024435A - 内袋入り外装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の薬効成分や香気成分を吸着しにくい低吸着性に優れ、かつ、落下しても破袋しない耐衝撃性に優れた内袋入り外装箱を提供することを課題とする。【解決手段】外装箱内に内袋を収納する内袋入り外装箱であって、前記内袋を構成する積層フィルムのうち、内容物と接する層には2軸配向ポリエステル樹脂が用いられていて、前記内袋の側辺シール部を除いた内容物収納部の左右幅をA、前記外装箱の胴部周縁の長さをB、としたときの前記左右幅Aと前記胴部周縁の長さBとの関係が2A≧Bとなることを特徴とする内袋入り外装箱。【選択図】図1

Description

本発明は内袋入り外装箱に関する。
段ボール箱、厚紙製の箱などの外装箱に、樹脂フィルムなどで形成された内袋が内蔵されたバッグインボックスが、酒、ジュース、ワイン、牛乳、ミネラルウォータなどの飲料を充填する容器として広く使用されており、最近では液体洗剤や粉体を充填する容器としても注目されている。
これは、容器が軽いにも拘らず、業務用として使えるような比較的多量の液体あるいは粉体を充填することが出来るためであり、また、容器自体は折り畳んだ状態で保管・搬送などが可能なため、ガラス瓶、金属製の缶などに比べて嵩張らないことから使用性の面でのメリットも大きいと云った理由によるものである。
このようなバッグインボックスの内袋の多くは、内容物の長期保存性を高めるためのバリア性を有する基材フィルムと、前記内袋の最内面でシール強度を保つシーラントフィルムと、の2層を含む積層構成となっている。
このような基材フィルムとシーラントフィルムの積層フィルムからなる内袋のシーラントフィルムには、従来、シール強度の強さと扱い易さから低密度ポリエチレンフィルム(LDPE)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)等のポリオレフィン系樹脂フィルムが使用されることが多かった。
しかし、ポリオレフィン系樹脂フィルムからなるシーラントフィルムを使用すると、内容物の成分が内袋に吸着してしまうという問題があった。このため、清酒、焼酎、ジュース、及び医薬品等の薬効成分や香気成分を有する内容物は、ポリオレフィン系樹脂フィルムからなるシーラントフィルムを用いた袋の内容物には適さなかった。
そこで、薬効成分や香気成分を吸着しにくいシーラントフィルムとして非晶質のポリエステル系コポリマー、未延伸のポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸PET等が検討されてきた。
このうち、延伸PETは薬効成分や香気成分を吸着しにくい低吸着性には優れているが、シーラントフィルムに適用するために必要なヒートシール性には劣っていた。
そこで、出願人は2軸延伸PETフィルムの表面にレーザー加工を施すことにより延伸PETにヒートシール性が付与されることを見い出し、低吸着性に優れた延伸PETをシーラントフィルムに適用することを可能にした(特許文献1、2)。
しかし、業務用にも使われる大容量のバッグインボックス用内袋のシーラントフィルムとしてヒートシール性を付与した延伸PETを用いた場合、ポリオレフィン系樹脂フィルムを用いた場合と比べて耐衝撃性が低く、落下時にヒートシール部分に衝撃が加わると破袋してしまう虞があった。
特開2016−796号公報 特開2016−56231号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、内容物の薬効成分や香気成分を吸着しにくい低吸着性に優れ、かつ、落下しても破袋しない耐衝撃性に優れた内袋入り外装箱を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、本発明の内袋入り外装箱は、外装箱内に内袋を収納する内袋入り外装箱であって、前記内袋を構成する積層フィルムのうち、内容物と接する層には2軸配向ポリエステル樹脂が用いられていて、前記内袋の側辺シール部を除いた内容物収納部の左右幅をA、前記外装箱の胴部周縁の長さをB、としたときの前記左右幅Aと前記胴部周縁の長さBとの関係が2A≧Bとなることを特徴とする。
また、本発明の内袋入り外装箱は、前記内袋の前記左右幅Aと前記外装箱の前記胴部周縁の長さBとの関係が2A≧B+20mmとなっていても良い。
また、本発明の内袋入り外装箱の前記内袋にはスパウトが設けられていても良い。
このとき、前記外装箱はスパウト取出部を有し、前記スパウトが前記スパウト取出部より前記外装箱の外方へ突出するように配置されていても良い。
本発明の内袋入り外装箱は、内容物と接する層に2軸配向ポリエステル樹脂が用いられていることにより低吸着性に優れている。加えて、前記外装箱の胴部周縁に長さBが、前記内袋の内容物収納部の左右幅Aの2倍以下であることにより、前記内袋を前記外装箱に収納したときに、前記内容物収納部の側辺に位置する側辺シール部の全領域が前記外装箱の胴部内面に接した状態で収納されることになる。これにより、本発明品を落下させた場合であっても、その衝撃が前記内容物収納部と前記側辺シール部との境界部分に集中することがない。よって、耐衝撃性が高まり、落下時に破袋する虞が無い。
このとき、前記外装箱の胴部周縁Bと前記内袋の内容物収納部の左右幅Aとの関係が2A=Bであっても上記効果は十分に得られるが、2A>Bの場合には、前記内袋の前記内容物収納部の側辺及び前記側辺シール部が前記外装箱の胴部内面に接して折り畳まれた状態で前記内袋が前記外装箱内に収納されるため、耐衝撃性を高める効果をより強く得ることが可能となる。
また、前記内袋の前記左右幅Aと前記外装箱の前記胴部周縁の長さBとの関係が2A≧B+20mmとすることにより、前記内袋の片側の側辺に10mm以上の余裕が生じることとなる。これにより、前記内袋はその両側辺が5mm以上折り畳まれて前記外装箱の胴部内面に接した状態で前記外装箱に収納されることになるため、耐衝撃性をより高めることが可能となる。
また、前記内袋にスパウトを具備することにより、前記内袋の内容物を容易に注出することが可能となる。さらに、前記外装箱にスパウト取出部を設け、前記スパウトが前記スパウト取出部より前記外装箱の外方へ突出するように配置することにより、前記内袋に取り付けられた前記スパウトが横になるように載置した状態で前記外装箱内の前記内袋の内容物を注出することが可能となる。
本発明の内袋入り外装箱の実施形態を模式的に示した説明図であり、(a)は外装箱の斜視図、(b)は内袋の平面図である。 本発明の内袋入り外装箱の実施形態を模式的に示した説明図であり、内袋を外装箱内に収納した状態を上面から見た断面説明図である。 比較例3の内袋入り外装箱において、図2と同様に、内袋を外装箱内に収納した状態を上面から見た断面説明図である。
以下、本発明を実施するための実施形態につき図面を参照して説明する。
本発明の内袋入り外装箱1を構成する外装箱2としては、図1(a)に示すような、略直方体形状の箱が使用される。この場合の胴部周縁Bの長さは、略直方体形状の外装箱2の胴部を構成する4つの面の断面上の辺(Ba、Bb、Bc、Bd)の各辺の長さを足し合わせた長さとなる。このとき、胴部周縁B及びBa、Bb、Bc、Bdの長さは、外装箱2自体の材質の厚みを考慮し、胴部内面における周縁及び各辺の長さを意味する。
なお、本実施形態では略直方体形状としているが、外装箱2の形状はこれに限らず、断面が略円形状や一部に曲線を有するものや多角形状のものであっても良いし、全体がドーム形状等曲面を有した形状となっていても良い。ただし、内袋3にスパウトを装着する等して、内袋3内の内容物を外装箱2に入れた状態のまま注出することを考慮すれば、内袋入り外装箱1を安定した状態で載置できるようにするために、少なくとも載置面となる一面は平面であることが好ましい。
外装箱2の材質には段ボール紙や厚紙が好適に使用され、そのおもて面や裏面に樹脂層などが設けられていても良い。また、紙以外の剛性のある材料で造られていても良い。紙を使用する場合には、剛性や強度を考慮して、坪量が150g/m以上の紙を使用することが好ましいが、具体的には内袋3内の内容物の液量等によって適宜変更が可能である。
また、本発明の内袋入り外装箱1を構成する内袋3は、図1(b)に示すように、表面側フィルム及び裏面側フィルムの対向する一対のフィルムの外周縁をシールしてシール部4を形成し、シール部4に囲まれた領域を内容物収納部5とした袋である。この場合の内容物収納部5の左右幅Aは、内容物収納部5の側辺に位置する側辺シール部41、41に挟まれた領域の長さである。
内袋3に飲料物等の内容物を充填する際は、4辺のシール部4うち3辺のみをシールして残りの1辺(例えば上辺)から充填し、その後、当該残りの1辺をシールして図1(b)のような4方がシールされた状態の袋とする。
なお、本実施形態では4方シール袋としているが、これに限らず、一辺を折り返した3方シール袋や、背シール部を備えたピロー袋、さらには、二つ折りされたテープの折り部を内方にして差し込んでシールした自立性袋やガゼット袋等の各種形状の袋を使用することができる。
内袋3を構成するフィルムには、基材フィルムとシーラントフィルムとが積層された積層フィルムが好ましく用いられる。前記基材フィルムは通常の軟包装袋で表面基材として用いられるものであれば良く、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の樹脂の2軸延伸、1軸延伸、あるいは未延伸のフィルムが好ましく使用できる。
なお、前記基材フィルムは内容物の長期保存性を高める場合等、必要に応じて多層構造としても良い。
前記シーラントフィルムには、低吸着性に優れ、かつ、ヒートシール性が良好なフィルムが好適に使用される。具体的には、レーザー光を照射することによりヒートシール性を
付与した2軸延伸PETフィルムが使用される。ここで、レーザー光には赤外線波長を有する炭酸ガスレーザー光が好適に使用され、当該レーザー光のエネルギーによって一時的に融解することにより、レーザー光照射領域が変質し、ヒートシール性が発現する。ヒートシール性が付与された2軸延伸PETフィルムは、未延伸PETフィルムと同様にヒートシールが可能となる。
なお、バリア性を高めるために、前記シーラントフィルムとして無機酸化物を蒸着した2軸延伸PETフィルムを用いることも可能である。この場合、ヒートシール性を付与した表面とは反対側の表面を蒸着面とし、内袋3の最内面はヒートシール性付与面とする。蒸着に用いる無機酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム等が好適に使用される。
内袋3の積層構成は、最内面にヒートシール性が付与された延伸PETフィルム(ヒートシール延伸PET)を用いていれば良く、特に限定されるものではない。具体的には、無機酸化物蒸着PET/ポリエチレン/ヒートシール延伸PET、無機酸化物蒸着PET/ナイロン/ポリエチレン/ヒートシール延伸PET、無機酸化物蒸着ナイロン/ポリエチレン/ヒートシール延伸PET、無機酸化物蒸着PET/ヒートシール延伸PET、無機酸化物蒸着ナイロン/ヒートシール延伸PET、無機酸化物蒸着PET/ポリエチレン/ナイロン/ヒートシール延伸PET、無機酸化物蒸着PET/ナイロン/ヒートシール延伸PET、PET/アルミニウム/ポリエチレン/ヒートシール延伸PET、PET/アルミニウム/ヒートシール延伸PET、PET/アルミニウム/ナイロン/ポリエチレン/ヒートシール延伸PET、PET/アルミニウム/ポリエチレン/ナイロン/ヒートシール延伸PET、PET/アルミニウム/ナイロン/ヒートシール延伸PET等が挙げられる。この他、印刷層や接着剤層を含めた構造としても良い。
内袋3の大きさは、内袋3の内容物収納部5の左右幅Aと、外装箱2の胴部周縁Bと、の関係が2A≧Bとなるように設定する。このように設定した状態で、内容物収納部5に飲料物等の液体を収納した内袋3を外装箱2に投入すると、図2に示すように両側端部が外装箱2の胴部内面に接して折り畳まれた状態で内袋3が外装箱2内に収納される。
2A=Bの関係の場合、内容物収納部5の表面側フィルム(左右幅=A)と裏面側フィルム(左右幅=A)とを合わせた周囲長さ(A+A=2A)が胴部周縁Bと等しくなるため、内袋3の両側の側辺シール部41、41の分だけ折り畳まれて外装箱2内に収納される。
2A>Bの関係を満たす場合には、内容物収納部5の表面側フィルム(左右幅=A)と裏面側フィルム(左右幅=A)とを合わせた周囲長さ(A+A=2A)が胴部周縁Bよりも長くなっているため、内容物収納部5の一部及び側辺シール部41、41を含む両側端部が外装箱2の胴部内面に接して折り畳まれた状態で収納される。
このように2A≧Bの関係を満たすようにすると、内袋入り外装箱1を落下させたときに内袋3への衝撃の圧力が集中しやすい内容物収納部5と側辺シール部41との境界部分Dが外装箱2の胴部内面に接した状態となるため、内袋3のみで落下衝撃を受け止めることが無い。よって、内袋入り外装箱1を落下させた場合であっても内袋3が破袋する虞がなくなる。
また、このとき、耐衝撃性をより高めるためには、折り畳まれた内容物収納部5の一部の長さ(折り畳み長さ)Cを5mm以上とすることが好ましい。すなわち、内容物収納部5の側辺の片側を5mm以上ずつ折り畳むためには、片側の側辺にそれぞれ10mm以上の余裕を有することとなり、これを内容物収納部5の左右幅Aと外装箱2の胴部周縁Bと
の関係で見ると、2A≧B+20mmとなる。
なお、内容物収納部5の一部を折り畳む折り畳み長さCの上限は特には設定しないが、折り畳み長さCが大きすぎると内袋3が内容物の液量に対して必要以上に大きくなってしまうため、折り畳み長さCは、外装箱2の胴部内面で内容物収納部5の両側辺が1つ折りされた状態を保てる程度に留めることが好ましい。折り畳み長さCを大きくしすぎた場合には、材料費が嵩みコスト高になってしまったり、外装箱2の胴部内面に内袋3の内容物収納部5の側辺が何重にも重なる結果、内容物を収納可能な量が非常に少なくなってしまったり、といった問題が生じてしまう。
また、図示しないが、内袋3にスパウトを装着し、外装箱2にはスパウト取出部を設けて、前記スパウトが前記スパウト取出部より外装箱2の外方へ突出するように配置することも可能である。
このような構成にすることによって、所謂バッグインボックスとして内袋入り外装箱1を使用することが可能となる。すなわち、外装箱2内に内袋3を収納したままの状態で、前記スパウト取出部から突出した前記スパウトを開栓することにより、内袋3内の内容物を注出することが可能となる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
PET基材にアルミナを蒸着したアルミナ蒸着PET/低密度ポリエチレン/ヒートシール延伸PETの3層構成の表面側フィルム及び裏面側フィルムを用意し、ヒートシール延伸PETを内面として内袋3を形成した。このとき、アルミナ蒸着PETの厚さは12μm、低密度ポリエチレンの厚さは50μm、ヒートシール延伸PETの厚さは12μmとした。また、ヒートシール延伸PETは、最内面側から炭酸ガスレーザー光を照射することによりヒートシール性を発現させている。
内袋3の内容物収納部5の大きさは、左右幅Aを145mm、上下高さを300mmとし、シール部4及び側辺シール部41のシール幅を10mmとした。
また、外装箱2には坪量400g/mの紙を使用し、断面が正方形で、かつ、全体が直方体形状の箱を用意した。外装箱2の胴部周縁(胴部内面の周縁)Bを構成する正方形断面の各辺の長さは70mm(胴部周縁Bは280mm)、外装箱2の高さは300mmとした。
そして、700mlの芋焼酎を充填した内袋3を外装箱2の中に収納して内袋入り外装箱1を作製した。
得られた内袋入り外装箱1に対し、落下試験と、香気成分の吸着評価を行った。その結果を表1に示す。
落下試験は、内袋入り外装箱1を20個用意し、それぞれを100cmの高さから3回ずつ落下させて内袋3の破袋の有無を確認した。
香気成分の吸着評価(表1の「吸着評価」)は、内袋入り外装箱1を30℃の温度環境下で3ヶ月間保存した後、内袋3内の芋焼酎に含まれる脂肪酸エステル量をGC−MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)を用いて測定した。このときの測定結果(残留脂肪酸エステル量)は、内袋3に充填する前の芋焼酎の脂肪酸エステル量を100として算出した。
<実施例2>
内袋3の積層構成を、PET/アルミニウム/ナイロン/ヒートシール延伸PETに変更し、ヒートシール延伸PETを内面として内袋3を形成した。各層の厚さは、PET12μm、アルミニウム7μm、ナイロン15μm、ヒートシール延伸PET25μmとした。また、内袋3の内容物収納部5の左右幅Aを160mmに変更した。この他は実施例1と同様にして内袋入り外装箱1を得た。
得られた内袋入り外装箱1に対し、落下試験と香気成分の吸着評価を行った。その結果を表1に示す。
<比較例1>
外装箱2を使用せず、内袋3のみとした以外は実施例1と同様にした。得られた内袋に対し、落下試験と香気成分の吸着評価を行った。その結果を表1に示す。
<比較例2>
内袋3の積層構成を、アルミナ蒸着PET/低密度ポリエチレンに変更した。各層の厚さは、アルミナ蒸着PET12μm、低密度ポリエチレン60μmとした。この他は実施例1と同様にして内袋入り外装箱を得た。
得られた内袋入り外装箱に対し、落下試験と香気成分の吸着評価を行った。その結果を表1に示す。
<比較例3>
内袋3の内容物収納部5の左右幅Aを120mmに変更した以外は実施例1と同様にして内袋入り外装箱100を得た。この比較例3においては、内容物収納部500の左右幅Aと外装箱200の胴部周縁Bとの関係が2A<Bとなっているため、図3に示すように、内袋300は、内容物収納部500と側辺シール部410との境界部分Dが外装箱200の胴部内面から浮いた状態で外装箱200内に収納されている。
得られた内袋入り外装箱100に対し、落下試験と香気成分の吸着評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2018024435
<比較結果>
表1を見ると、内容物収納部5の左右幅Aと外装箱2の胴部周縁Bとの関係が2A≧Bを満たし、かつ、内袋3の最内面のシーラントフィルムにヒートシール延伸PETを使用した実施例1、2では、落下試験において破袋した袋は無かった。また、香気成分の吸着評価においても、実施例1、2は、充填前の数値100に対して90以上が内袋3内の芋焼酎に残存していた。これは、内袋3には香気成分が10未満しか吸着していないことを意味する。
これに対し、外装箱2の無い比較例1と、内容物収納部500の左右幅Aと外装箱200の胴部周縁Bとの関係が2A<Bとなっている比較例3は、落下試験において用意した20袋全てが破袋した。
これは、比較例1及び比較例3がいずれも、落下衝撃の圧力が集中しやすい内容物収納部5と側辺シール部41との境界部分Dを保護する構造となっていないため、当該境界部分Dに落下衝撃が集中した結果、この部分から破袋したものと考えられる。
また、内袋の最内面のシーラントフィルムを低密度ポリエチレンに変更した比較例2においては、香気成分の吸着評価の結果が26となり、香気成分の約4分の3が内袋に吸着してしまった。
これは、内袋3の最内面のシーラントフィルムを低吸着性に優れた延伸PETとしなかったことが原因である。
この結果、本発明によれば、内容物の薬効成分や香気成分を吸着しにくい低吸着性に優れ、かつ、落下しても破袋しない耐衝撃性に優れた内袋入り外装箱を提供することが可能となる。
1・・・内袋入り外装箱
2・・・外装箱
3・・・内袋
4・・・シール部
41・・・側辺シール部
5・・・内容物収納部
A・・・内容物収納部の左右幅
B・・・外装箱の胴部周縁
Ba、Bb、Bc、Bd・・・外装箱の胴部周縁Bを構成する各辺
C・・・折り畳み部
100・・・比較例3の内袋入り外装箱
200・・・比較例3の外装箱
300・・・比較例3の内袋
400・・・比較例3の内袋のシール部
410・・・比較例3の内袋の側辺シール部
500・・・比較例3の内袋の内容物収納部

Claims (4)

  1. 外装箱内に内袋を収納する内袋入り外装箱であって、
    前記内袋を構成する積層フィルムのうち、内容物と接する層には2軸配向ポリエステル樹脂が用いられていて、
    前記内袋の側辺シール部を除いた内容物収納部の左右幅をA、前記外装箱の胴部周縁の長さをB、としたときの前記左右幅Aと前記胴部周縁の長さBとの関係が2A≧B
    となることを特徴とする内袋入り外装箱。
  2. 請求項1に記載の内袋入り外装箱であって、
    前記内袋の前記左右幅Aと前記外装箱の前記胴部周縁の長さBとの関係が2A≧B+20mmとなることを特徴とする内袋入り外装箱。
  3. 請求項1または2に記載の内袋入り外装箱であって、
    前記内袋にはスパウトが設けられていることを特徴とする内袋入り外装箱。
  4. 請求項3に記載の内袋入り外装箱であって、
    前記外装箱はスパウト取出部を有し、
    前記スパウトが前記スパウト取出部より前記外装箱の外方へ突出するように配置されていることを特徴とする内袋入り外装箱。
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