JP2018023305A - 調味甘梅酢及び甘梅干 - Google Patents

調味甘梅酢及び甘梅干 Download PDF

Info

Publication number
JP2018023305A
JP2018023305A JP2016156759A JP2016156759A JP2018023305A JP 2018023305 A JP2018023305 A JP 2018023305A JP 2016156759 A JP2016156759 A JP 2016156759A JP 2016156759 A JP2016156759 A JP 2016156759A JP 2018023305 A JP2018023305 A JP 2018023305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plum
sweet
salted
salt
vinegar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016156759A
Other languages
English (en)
Inventor
惠子 裏川
Keiko Urakawa
惠子 裏川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qol Co Ltd
Original Assignee
Qol Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qol Co Ltd filed Critical Qol Co Ltd
Priority to JP2016156759A priority Critical patent/JP2018023305A/ja
Publication of JP2018023305A publication Critical patent/JP2018023305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/85Food storage or conservation, e.g. cooling or drying

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、減塩していても、寿司酢本来の風味を引出すことができる甘液を含んだ調味甘梅酢および甘梅干並びに廃液発生の防止ができる調味甘梅酢の製造方法を提供することにある。【解決手段】本発明の調味甘梅酢100は、クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅120を食塩10で塩漬けして生成された、種の表面上に梅肉が付着する塩梅漬150を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の75〜150重量部の塩梅干180が真水及び糖質を混合させた150〜250重量部の甘液20に浸け込まれ、塩梅干180の梅肉から抽出された梅果汁が抽出されて甘液20に含まれ、塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液であることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、調味甘梅酢及び甘梅干に関し、特に、減塩していても、寿司本来の風味を引出すことができる、真水と食塩と糖質とを混合させた甘液を含んだ調味甘梅酢及び甘梅干並びにその製造方法に関するものである。
従来、寿司酢は、醸造酢に対して砂糖と食塩と調味料を加えて製造した。
しかし、醸造酢を用いた寿司酢には、特有の酢酸臭があり、好まない者もいる。
これに対して、特許文献1に記載のような梅酢を用いた寿司酢がある。
一般に、梅酢を用いた寿司酢の製造工程としては、下記の工程を経る。
第1段階の梅の塩漬け工程においては、収穫した青梅又は、完熟梅を、梅樽に入れた後、青梅又は、完熟梅の重量に対し、塩分濃度約20%の食塩を青梅又は完熟梅に対して交互に振りまきながら漬け込み、表面に食塩を多くのせ、蓆をかぶせてその上に重石をのせて漬け込む。
第2段階の天日干し工程においては、梅樽の重石を取り除き、青梅又は完熟梅をザルで掬い上げた後、液切りをして天日に三日三晩干す。その後、塩分濃度約22%から24%の干し上がった梅干をサイズ、等級によって選別し、10kgの保存容器であるポリ樽に詰められて各農家で保存される。
第3段階の減塩工程においては、加工業者が梅干を仕入れた後、塩出しタンクにおいて、脱塩の為に上記梅干を水に漬けて塩出しを行い、梅干の塩分濃度を調整する。
特公平3−18866号
近年、寿司酢においても減塩が流行になっており、梅酢の製造工程である第3段階の減塩工程において、減塩加工を施し、水による塩出しをして塩分濃度10%以下にした場合には、寿司酢としての塩味の物足りなさが生じてくる。そのため、甘味成分や酸味等を追加して寿司酢本来の絶妙な風味を維持する必要性がでてくる、塩味代替の問題が生じる。
さらに、水による塩出しに付随する問題点として、塩分濃度が20%を超える場合には大量の塩水である、廃液発生の問題が生じる。
本発明の調味甘梅酢は、真水と糖質とを混合させた甘液を含んだものであり、減塩していても、寿司酢本来の風味を引出し、塩味代替の問題、養分不足の問題を解決する。
本発明の調味甘梅酢の製造方法は、製造工程で用いた塩水の塩分濃度を下げるため、廃液発生の問題を解決する。
本発明の目的は、減塩していても、寿司酢本来の風味を引出すことができる甘液を含んだ調味甘梅酢および甘梅干並びに廃液発生の防止ができる調味甘梅酢の製造方法を提供することにある。
本発明に係る調味甘梅酢は、
完熟梅を食塩で塩漬けして生成された塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅干を、
真水及び糖質を混合させた甘液に、脱塩のために脱塩時間として240〜336時間浸け込み、前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液であることを特徴とする、調味甘梅酢である。
本発明に係る調味甘梅酢は、
請求項1に記載した調味甘梅酢において、完熟梅を食塩で塩漬けして生成された塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の75〜150重量部の塩梅干を、
真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた150〜250重量部の甘液に、脱塩のために、脱塩時間として240〜336時間浸け込み、前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液であることを特徴とする、調味甘梅酢であってもよい。
本発明にかかる甘梅干は、
完熟梅を食塩で塩漬けして生成され、種の表面上に梅肉が付着する塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅干を、
真水と糖質とを混合させた甘液に、脱塩のために脱塩時間として240〜336時間浸け込むことにより、塩梅干の梅肉に甘液成分が浸透され、塩分濃度が5%以上10%以下の梅干であることを特徴とする、甘梅干でもある。
本発明に係る甘梅干は、完熟梅を食塩で塩漬けして生成され、種の表面上に梅肉が付着する塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の75〜150重量部の塩梅干を、
真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた75〜150重量部の甘液に、脱塩のために脱塩時間として240〜336時間浸け込むことにより、塩梅干の梅肉に甘液成分が浸透され、塩分濃度が5%以上10%以下の梅干であることを特徴とする甘梅干であってよい。
本発明にかかる寿司飯は、
請求項1または2に記載した調味甘梅酢を用いて調味した、寿司飯でもある。
本発明に係る調味甘梅酢の製造方法は、 クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する塩漬け工程と、
前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬を天日干しすることにより、塩梅干を生成する天日干し工程と、
真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた甘液を生成する甘液生成工程と、
前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の前記塩梅干を75〜150重量部、前記甘液を150〜250重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240〜336時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込むことで、前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成する減塩工程と、
前記減塩工程完了後、減塩した前記完熟梅を調味甘梅酢から取り出し
て甘梅酢を残す工程と、を含み、
前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをして前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液を得ることを特徴とする、調味甘梅酢の製造方法である。
本発明に係る甘梅干の製造方法は、
クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する塩漬け工程と、
前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬を天日干しすることにより、塩梅干を生成する天日干し工程と、
真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた甘液を生成する甘液生成工程と、
前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の前記塩梅干を75〜150重量部、前記甘液を150〜250重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240〜336時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込むことで、前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成する減塩工程と、
前記減塩工程完了後、減塩した前記完熟梅の梅液である調味甘梅酢を抽出する甘梅酢抽出工程と、を含み、
前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをして脱塩を行い塩梅干の梅肉に甘液成分が浸透され、塩分濃度が5%以上10%以下である梅干を得ることを特徴とする、甘梅干の製造方法である。
請求項1及び請求項2に係る調味甘梅酢においては、塩梅干の種の表面上に付着した梅肉から抽出された梅果汁に対し甘液を加えたことにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも寿司酢本来の風味を引出すことができる。
請求項3及び請求項4に係る減塩甘梅干においては、塩梅干の種の表面上に付着した梅肉に対し甘液が吸収されることにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも梅干本来の風味を引出すことができる。
請求項5に係る寿司飯においては、請求項1に係る調味甘梅酢を用いたことにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも、寿司酢本来の風味を引出した寿司飯を得ることができる。
本発明に係る調味甘梅酢及び甘梅干の製造方法においては、廃液発生の防止ができる調味甘梅酢及び甘梅干の製造方法を得ることができる。
実施の形態1に係る調味甘梅酢を説明するための正面図である。 実施の形態1に係る調味甘梅酢の製造工程における塩漬け工程において、保存容器に完熟梅と、食塩とを保存容器に入れた状態を説明するための正面図である。 実施の形態1に係る調味甘梅酢の製造工程における天日干し工程において、塩梅漬を天日干しする状態を説明するための正面図である。 実施の形態1に係る調味甘梅酢の製造工程における減塩工程において、塩梅干に対し甘液を加えることで減塩甘梅干と調味甘梅酢が生成することを説明するための正面図である。 実施の形態1に係る調味甘梅酢の製造工程における減塩工程において、保存容器に塩梅干と甘液を入れた後、押しブタをして、その上からおもしを載せた状態を説明するための正面図である。
以下、添付図面を参照して本願発明の実施の形態について説明し、本願発明の理解に供する。
(実施の形態1)
(実施の形態1に係る調味甘梅酢)
図1は、実施の形態1に係る調味甘梅酢100を説明するための正面図である。
以下、図1を参照して、実施の形態1に係る調味甘梅酢100について説明する。
(調味甘梅酢)
実施の形態1に係る調味甘梅酢100は、クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅120を食塩10で塩漬けして生成された、種の表面上に梅肉が付着する塩梅漬150を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の75〜150重量部の塩梅干180が、真水及び糖質を混合させた150〜250重量部の甘液20に浸け込まれ、塩梅干180の梅肉から抽出された梅果汁が抽出されて甘液20に含まれ、塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液であることを特徴とする。
(梅酢)
塩梅漬150は、完熟梅120を食塩10で塩漬けしたものである。
塩梅干180は、塩梅漬150を天日干ししたものである。
梅肉は、主成分であるクエン酸およびその他の有機酸を含む。
クエン酸は、梅の主成分として含まれ、食物の消化分解に関するクエン酸サイクルの原動力になる働きをする。
(甘液)
甘液20とは、真水と糖質と、を混合させたものである。
真水とは、淡水のことを指し、塩分濃度が0.05%以下の水であり、pH値7.0の中性である。
実施の形態1に係る調味甘梅酢100においては、砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む甘液を用いる。
糖質は、単糖類、小糖類、多糖類に分類され、このうち、単糖類は、それ以上簡単な糖に分解できない一番小さい単位の糖質である。
糖質は、ぶどう糖(グルコース)、果糖(フルクトース)などの単糖類と、砂糖、乳糖、麦芽糖(マルトース)などの二糖類と、を含む糖類の他、でんぷん、オリゴ糖、グリコーゲンなどの多糖類をも含む。
糖類は、単糖類および二糖類の総称であり、例として、はちみつが含まれる。
なお、実施の形態1に係る調味甘梅酢100においては、糖質として、砂糖を用いるが、その他の糖質を用いてもよい。
なお、旨味(うまみ)調味料として、グルタミン酸ナトリウム、アミノ酸系調味料、昆布、鰹節などを混合してもよい。
塩梅干75重量部〜150重量部及び甘液150重量部〜210重量部の範囲内であれば、寿司酢として塩梅がよく、腐敗もしにくく長持がする。
(実施の形態1に係る調味甘梅酢の製造方法)
図2から図5は、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造工程を段階的に説明した図である。
以下、図2から図5を参照して、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造工程ついて説明する。
(調味甘梅酢の製造方法)
実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法は、完熟梅120と食塩10を保存容器30に入れる塩漬け工程と、塩漬け工程により生成された、塩梅漬150を天日干しすることにより、塩梅干180を生成する天日干し工程と、天日干しした塩梅干180に対して減塩加工を施す減塩工程と、を含み、減塩工程において甘液20による塩出しを行うことを特徴とする。
上記減塩工程においては、配合割合として塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅干180を75〜150重量部、甘液20を150〜250重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240〜360時間、塩梅干を甘液に浸け込むことで、塩梅干180の梅肉に甘液成分を浸透させつつ、且つ塩梅干180の塩分濃度が5%以上10%以下になるように減塩加工を施す。
(準備段階の工程)
第1の準備段階として、梅を準備する。
具体的に、完熟梅120と、食塩10と、を保存容器30に入れて、保存容器30に押しブタ60をして、その上から、梅の重量と同量のおもし70を載せ、塩漬けすることにより塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬150および梅酢を生成する塩漬け工程と、塩分濃度22%以上24%以下の塩梅干180を生成する天日干し工程と、を行う。
採取した梅の種類としては、青梅、完熟梅120などがあるが、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法においては、抗菌作用を有するクエン酸を多く含む、塩分濃度22%以上24%以下の完熟梅120を用いる。
天日干しは、この実施の形態においては、塩梅干180をざるに入れて、3日3晩干す。
第2の準備段階として、甘液20を準備する。
甘液20とは、真水と、糖質と、を混合させたものであり、ポット40に甘液20を注入して保管する。
以上の準備段階が終了した後、下記の調味甘梅酢100の製造工程に移行する。
(減塩工程)
まず、塩分濃度22%以上24%以下の塩梅干180を保存容器30に入れ、その後、塩梅干180が入った保存容器30に甘液20を入れる。
次に、目標とする塩分濃度10%になるように、塩梅干180に対し、甘液20を入れた後、保存容器30に押しブタ60をして、押しブタ60と甘液20及び塩梅干180との間に空気が入りこまないようにする。
このように、塩梅干180を甘液生成工程で生成された甘液20に対し、配合割合として塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅干180を75〜150重量部、甘液20を150〜250重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240〜336時間、塩梅干を甘液に浸け込むことで、塩梅干180の梅肉に、甘液成分を浸透させつつ、且つ塩梅干180の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩加工を施すことにより、減塩甘梅干300、および、塩梅干180の梅肉から抽出された梅果汁と甘液20と、を含む調味甘梅酢100を生成する。
なお、旨味(うまみ)調味料として、グルタミン酸ナトリウム、アミノ酸系調味料、昆布、鰹節などを混合してもよい。
(甘梅干取り出し工程)
減塩工程完了後、保存容器30の調味甘梅酢100から、甘梅干を取り出して別の容器に移し変えることで、実施の形態1に係る調味甘梅酢100が完成する。
なお、梅干の製造工程における梅の塩漬けの際に抽出される一般の梅酢と同様に、上記調味甘梅酢100は、酢そのものではなく、酢酸は含まれていない。
(実施の形態1の調味甘梅酢の効果)
実施の形態1に係る調味甘梅酢100においては、塩梅干の種の表面上に付着した梅肉から抽出された梅果汁が甘液20に含まれたことにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも寿司本来の風味を引出すことができる。
以上から、実施の形態1に係る調味甘梅酢100においては、減塩であっても寿司本来の風味を引出した調味甘梅酢100を得ることができる。
塩梅干75重量部〜150重量部及び甘液150重量部〜210重量部の範囲内であれば、寿司酢として塩梅がよく、腐敗もしにくく長持がする。
(実施の形態1の調味甘梅酢の製造方法の効果)
実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法においては、甘液を調味甘梅酢として利用することになるために、廃液が発生せずに、廃液発生の防止ができる。
以上から、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法においては、廃液発生の防止ができる調味甘梅酢の製造方法を得ることができる。
(実施の形態2)
(実施の形態2に係る調味甘梅酢)
以下、実施の形態2に係る調味甘梅酢200について説明する。
(調味甘梅酢)
実施の形態2に係る調味甘梅酢200は、塩分濃度が5%以上10%以下でも、pH調整剤を加えて、pH値を2から2.8の間に調整したことで、最適な寿司酢本来の風味を引出したことを特徴とする。
(pH調整剤)
実施の形態2に係る調味甘梅酢200は、実施の形態1に係る調味甘梅酢100に対し、pH調整剤としてクエン酸溶液を加えることで生成される。
なお、酸度を調整するpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、グルコン酸、コハク酸、酢酸、リン酸などが存在するが、実施の形態2に係る調味甘梅酢200においては、クエン酸以外のもの、例えば酢酸などを用いてもよい。
(実施の形態2に係る調味甘梅酢の製造方法)
実施の形態2に係る調味甘梅酢200の製造工程は、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造工程に、さらにpH値調整工程を加えたものである。
以下、実施の形態2に係る調味甘梅酢200の製造工程ついて説明する。
(調味甘梅酢の製造方法)
実施の形態2に係る調味甘梅酢200の製造方法は、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法と同様に、完熟梅120と食塩10を保存容器30に入れる塩漬け工程と、梅酢に漬けた塩漬梅150をすくい上げて天日干しをする天日干し工程と、を経て生成した塩梅干180に対して甘液20による塩出しという減塩加工を施す減塩工程を経ることを特徴とする。
(準備段階の工程)
第1の準備段階として、塩漬け工程と、梅酢抽出工程と、天日干し工程と、を経た塩分濃度22%以上24%以下の塩梅干180を準備する。
第2の準備段階として、甘液20を準備する。
以上の準備段階が終了した後、下記の調味甘梅酢100の製造工程に移行する。
(減塩工程)
まず、塩分濃度22%以上24%以下の塩梅干180を保存容器30に入れる。
次に、塩梅干180を入れた保存容器30に、温度80度程度にまで温めた甘液20を入れる。
保存容器30に押しブタ60をして、押しブタ60と甘液20及び塩梅干180との間に空気が入りこまないようにする。
甘液20による塩出しに伴い、完熟梅120の塩分濃度が下がると共に、完熟梅120の梅肉に甘液成分が浸み込む。
(甘梅干取り出し工程)
減塩工程完了後、保存容器30の調味甘梅酢100から、甘梅干を取り出して別の容器に移し変えることで、実施の形態1に係る調味甘梅酢100が完成する。
なお、梅干の製造工程における梅の塩漬けの際に抽出される一般の梅酢と同様に、上記調味甘梅酢100は、酢そのものではなく、酢酸は含まれていない。
(pH値調整工程)
甘梅酢抽出工程完了後、調味甘梅酢100のpH値を寿司酢本来の風味として最適な値に調整して、寿司酢本来の風味を引出すために、調味甘梅酢100に対し、pH調整剤としてクエン酸溶液を加える。
その結果、実施の形態2に係る調味甘梅酢200が生成する。
なお、酸度を調整するpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、グルコン酸、コハク酸、酢酸、リン酸などが存在するが、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法においては、クエン酸以外のもの、例えば酢酸などを用いてもよい。
(実施の形態2の調味甘梅酢の効果)
実施の形態2に係る調味甘梅酢200においては、塩梅干180の種の表面上に付着した梅肉から抽出された梅果汁が甘液20に含まれるとともに、さらにpH調整剤を加えたことにより、pH値を寿司酢本来の風味として最適な値に調整とすることで、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でもより一層、寿司酢本来の風味を引出すことができる。
以上から、実施の形態2に係る調味甘梅酢200においては、実施の形態1に係る調味甘梅酢100に比べて減塩であってもより一層、寿司酢本来の風味を引出した調味甘梅酢100を得ることができる。
(実施の形態2の調味甘梅酢の製造方法の効果)
実施の形態2に係る調味甘梅酢200の製造方法においては、製造工程で水により脱塩することなく、水と糖質とを混合させた甘液で塩分濃度を下げて、その甘液を調味甘梅酢として利用することになるために、廃液が発生せずに、廃液発生の防止ができる。
以上から、実施の形態2に係る調味甘梅酢200の製造方法においては、廃液発生の防止ができる調味甘梅酢の製造方法を得ることができる。
(実施の形態3)
(実施の形態3に係る減塩甘梅干)
以下、実施の形態3に係る減塩甘梅干300について説明する。
実施の形態3に係る減塩甘梅干300は、塩梅干180の種の表面上に付着した梅肉に対し甘液20が吸収されることにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩したものである。
実施の形態3に係る減塩甘梅干300は、実施の形態1に係る調味甘梅酢100の製造方法における減塩工程において塩梅干180に対し甘液20を漬け込み、減塩加工を施すことで生成される。
(実施の形態3に係る減塩甘梅干の効果)
実施の形態3に係る減塩甘梅干300においては、塩梅干180の種の表面上に付着した梅肉に対し甘液20が吸収されることにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも梅干本来の風味を引出すことができる。
以上から、実施の形態3に係る減塩甘梅干300においては、減塩していても梅干本来の風味を引出した減塩甘梅干300を得ることができる。
(実施の形態4)
(実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯)
以下、実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯400について説明する。
実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯400は、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも寿司酢本来の風味を引出した実施の形態1に係る調味甘梅酢100を用いて調味したものである。
実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯400は、寿司酢の代用として、塩分濃度が5%以上10%以下である実施の形態1に係る調味甘梅酢100を白米を炊いた飯に対して振りかけた上で、白米を炊いた飯をかき混ぜることで生成される。
(実施の形態4の甘梅酢寿司飯の効果)
実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯400においては、実施の形態1に係る調味甘梅酢100を用いたことにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも、寿司酢本来の風味を引出した甘梅酢寿司飯を得ることができる。
以上から、実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯400においては、寿司本来の風味を引出した甘梅酢寿司飯400を得ることができる。
(実施例)
実施例に係る塩分濃度約10%の調味甘梅酢を下記の工程を経て製造する。(図示せず)
(実施例1)
(塩漬け工程)
クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する。
(天日干し工程)
前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬をざるに入れて、3日3晩天日干しすることにより、塩梅干を生成する。
(甘液生成工程)
真水と糖質と、を混合させた甘液を生成する。
甘液は、真水75gに甘味として砂糖75gを混合して生成した。
(減塩工程)
前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が20%の前記塩梅干を150重量部、前記甘液を150重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込む。
前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成した。
(甘梅干取り出し工程)
前記減塩工程完了後、調味甘梅酢より減塩甘梅干を取り出して、前記塩梅干の梅肉から抽出された梅果汁が甘液に含まれた調味甘梅酢を分離した。
調味甘梅酢は、減塩した前記完熟梅の梅液が含まれている。
減塩甘梅干は、前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをされて脱塩を行われている。
(実施例2)
(塩漬け工程)
クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する。
(天日干し工程)
前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬を、ざるに入れて3日3晩天日干しすることにより、塩梅干を生成する。
(甘液生成工程)
真水と糖質と、を混合させた甘液を生成する。
甘液は、真水75gに甘味として蜂蜜75gを混合して生成した。
(減塩工程)
前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が20%を超えかつ25%未満の前記塩梅干を100重量部、前記甘液を150重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込む。
前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成した。
(甘梅干取り出し工程)
前記減塩工程完了後、調味甘梅酢より減塩甘梅干を取り出して、前記塩梅干の梅肉から抽出された梅果汁が甘液に含まれた調味甘梅酢を分離した。
調味甘梅酢は、減塩した前記完熟梅の梅液が含まれている。
減塩甘梅干は、前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをされて脱塩を行われている。
(実施例3)
(塩漬け工程)
クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する。
(天日干し工程)
前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬を、ざるに入れて3日3晩天日干しすることにより、塩梅干を生成する。
(甘液生成工程)
真水および食塩ならびに糖質と、を混合させた甘液を生成する。
甘液は、真水75gに甘味として味醂75gを混合して生成した。
(減塩工程)
前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が20%を超えかつ25%未満の前記塩梅干を75重量部、前記甘液を150重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として336時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込む。
前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成した。
(甘梅干取り出し工程)
前記減塩工程完了後、調味甘梅酢より減塩甘梅干を取り出して、前記塩梅干の梅肉から抽出された梅果汁が甘液に含まれた調味甘梅酢を分離した。
調味甘梅酢は、減塩した前記完熟梅の梅液が含まれている。
減塩甘梅干は、前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをされて脱塩を行われている。
(実施例4)
クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅を食塩で塩漬けして生成された塩梅漬を天日干しした塩分濃度が20%の150重量部の塩梅干を、
真水及び糖質を混合させた150重量部の甘液に、脱塩のために新たに加えて、脱塩時間として240時間浸け込むことにより、前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
塩分濃度が5%以上10%以下で、クエン酸で寿司本来の風味を引出すように構成された調味甘梅酢に必要に応じて調味料を添加してなる合わせ酢として、米飯に混ぜて調味して、寿司飯を生成した。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
本発明は、塩梅干の種の表面上に付着した梅肉から抽出された梅果汁に対し甘液を加えたことにより、塩分濃度を5%以上10%以下に減塩した場合でも寿司酢本来の風味を引出すことができる調味甘梅酢に適用可能である。さらに、廃液発生の防止ができる調味甘梅酢の製造方法に適用可能である。
本発明の調味甘梅酢のその他の用途としては、ドレッシング、浅漬けの素など多様な用途を有する。
10 食塩
20 甘液
30 保存容器
40 ポット
50 ポンプ
60 押しブタ
70 おもし
80 ざる
90 コップ
100 実施の形態1に係る調味甘梅酢
120 完熟梅
150 塩梅漬
180 塩梅干
200 実施の形態2に係る調味甘梅酢
300 実施の形態3に係る減塩甘梅干
400 実施の形態4に係る甘梅酢寿司飯

Claims (7)

  1. 完熟梅を食塩で塩漬けして生成された塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅干を、
    真水及び糖質を混合させた甘液に、脱塩のために脱塩時間として240〜336時間浸け込み、前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
    塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液であることを特徴とする、調味甘梅酢。
  2. 完熟梅を食塩で塩漬けして生成された塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の75〜150重量部の塩梅干を、
    真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた150〜250重量部の甘液に、脱塩のために、脱塩時間として240〜336時間浸け込み、前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
    塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液であることを特徴とする、請求項1に記載の調味甘梅酢。
  3. 完熟梅を食塩で塩漬けして生成され、種の表面上に梅肉が付着する塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅干を、
    真水と糖質とを混合させた甘液に、脱塩のために脱塩時間として240〜336時間浸け込むことにより、塩梅干の梅肉に甘液成分が浸透され、塩分濃度が5%以上10%以下の梅干であることを特徴とする、甘梅干。
  4. 完熟梅を食塩で塩漬けして生成され、種の表面上に梅肉が付着する塩梅漬を天日干しした塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の75〜150重量部の塩梅干を、
    真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた75〜150重量部の甘液に、脱塩のために脱塩時間として240〜336時間浸け込むことにより、塩梅干の梅肉に甘液成分が浸透され、塩分濃度が5%以上10%以下の梅干であることを特徴とする、請求項3に記載の甘梅干。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の調味甘梅酢を用いて調味した、寿司飯。
  6. クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する塩漬け工程と、
    前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬を天日干しすることにより、塩梅干を生成する天日干し工程と、
    真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた甘液を生成する甘液生成工程と、
    前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の前記塩梅干を75〜150重量部、前記甘液を150〜250重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240〜336時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込むことで、前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成する減塩工程と、
    前記減塩工程完了後、減塩した前記完熟梅を調味甘梅酢から取り出して甘梅酢を残す工程と、を含み、
    前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをして前記塩梅干の梅肉から梅果汁が抽出されて前記甘液に含まれ、
    塩分濃度が5%以上10%以下で、且つ寿司酢本来の風味を引出すように構成された甘液を得ることを特徴とする、調味甘梅酢の製造方法。
  7. クエン酸およびその他の有機酸を含む完熟梅と、食塩と、を保存容器に入れて、塩漬けすることにより、塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の塩梅漬および梅酢を生成する塩漬け工程と、
    前記塩漬け工程により生成された、前記梅酢に漬かった前記塩梅漬を取り出して、前記塩梅漬を天日干しすることにより、塩梅干を生成する天日干し工程と、
    真水と砂糖、蜂蜜、味醂、黍糖のうち少なくとも一つを含む糖質とを混合させた甘液を生成する甘液生成工程と、
    前記甘液生成工程で生成された前記甘液に対し、配合割合として前記塩分濃度が10%を超えかつ25%未満の前記塩梅干を75〜150重量部、前記甘液を150〜250重量部の範囲内で脱塩のために加えた後、脱塩時間として240〜336時間、前記塩梅干を前記甘液に浸け込むことで、前記塩梅干の梅肉に前記甘液成分を浸透させつつ且つ前記塩梅干の塩分濃度を5%以上10%以下に減塩する加工を施すことにより、調味甘梅酢および減塩甘梅干を生成する減塩工程と、
    前記減塩工程完了後、減塩した前記完熟梅の梅液である調味甘梅酢を抽出する甘梅酢抽出工程と、を含み、
    前記減塩工程において前記甘液により前記塩梅干の塩出しをして脱塩を行い塩梅干の梅肉に甘液成分が浸透され、塩分濃度が5%以上10%以下である梅干を得ることを特徴とする、甘梅干の製造方法。
JP2016156759A 2016-08-09 2016-08-09 調味甘梅酢及び甘梅干 Pending JP2018023305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016156759A JP2018023305A (ja) 2016-08-09 2016-08-09 調味甘梅酢及び甘梅干

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016156759A JP2018023305A (ja) 2016-08-09 2016-08-09 調味甘梅酢及び甘梅干

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018023305A true JP2018023305A (ja) 2018-02-15

Family

ID=61193258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016156759A Pending JP2018023305A (ja) 2016-08-09 2016-08-09 調味甘梅酢及び甘梅干

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018023305A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102501329B1 (ko) * 2022-01-25 2023-02-21 오승희 항암, 항당뇨 및 혈중 지질 개선 효능이 향상된 매실 가공방법 및 이에 따른 가공 매실

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102501329B1 (ko) * 2022-01-25 2023-02-21 오승희 항암, 항당뇨 및 혈중 지질 개선 효능이 향상된 매실 가공방법 및 이에 따른 가공 매실

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103315324B (zh) 地牯牛的腌制方法
CN102511617A (zh) 油橄榄果果脯蜜饯的加工方法
CN104082500A (zh) 一种果丹皮的加工方法
JP2018023305A (ja) 調味甘梅酢及び甘梅干
CN101883501B (zh) 红紫苏浆液的制造方法
KR101606058B1 (ko) 녹차피클의 제조방법
JP2018170975A (ja) 冷凍野菜の食感向上方法
TW201632079A (zh) 無糖蜜餞及其製備方法
KR101288859B1 (ko) 수간식(水干式) 저염도 매실장아찌의 제조방법
KR101238253B1 (ko) 해양심층수를 이용한 백김치의 제조방법
CN101990977A (zh) 一种梨果脯的制作方法
CN1231150C (zh) 经预处理的叶子的加工方法与将其用于食品的加工方法
CN104939002A (zh) 一种玫瑰花香味红油萝卜及其制备方法
CN104651188B (zh) 一种青梅酒及其制备方法
JP4378203B2 (ja) 燻製漬物の製造法
JP2004057157A (ja) 酵素を利用した酒類漬けドライフルーツとその製造法
CN108271903A (zh) 一种桃胶蜜饯及其制作方法
CN1112121C (zh) 甜爽瓜的制造工艺
CN107080036A (zh) 乌刺茄保健脯的制作方法
KR20170101739A (ko) 비정제당 및 천일염을 이용한 천연 피클의 제조방법 및 이에 의하여 제조되는 천연 피클
JP2017163926A (ja) 飴だれしにくい大学イモの製造方法
TWI462700B (zh) 紅紫蘇漿汁之製造方法
CN105309600A (zh) 一种用于改善速冻草莓品质的渗透处理工艺
JPS60133860A (ja) 麦茶の香味改良方法
JP2000197470A (ja) 健康飲料

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170721