JP2018021382A - 地盤補強構造 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、特許文献2に記載された補強構造では、橋台の前面から鉄筋補強材を挿入したり、法面から盛土補強材を設けたりする必要があり、補強対象の地盤の周囲に施工のための広いスペースが必要となる。このため、都市部の鉄道用盛土のように、周囲に住宅等が密集している箇所においては適用が困難である。
また、本発明は、地盤の中に側方から設ける定着体のようなものが不要であり、地盤の上面から施工するだけ設けることができるので、例えば、周囲に住宅等が存在し、地盤の周囲に施工のためのスペースを確保できない場合であっても施工することが可能となる。
前記上部構造と、前記地盤のうち前記第1壁部と前記第2壁部との間に挟まれた地盤上を通過するようにレールが敷設されているものとしてもよい。
このようにすれば、橋台が変位しにくくなる上、軌道を支持する地盤が容易には沈下しなくなるので、軌道が列車を通行させることが困難な状態になってしまうのを防ぐことができる。
また、第3壁部は、枕木と枕木との間、或いは、軌道の側方からでも施工することができるので、既に敷設されている軌道を撤去することなく、列車運行していない夜間作業等において第3壁部を設けることができる。このため、施工の際に列車の通行を制限する必要がなくなる。
このようにすれば、コストをかけ過ぎることなく、橋台の高さと同程度の高さの地盤を崩れにくくすることができる。
本実施形態の地盤補強構造1は、図1,2に示したように、橋台22の背後の地盤3の中に、地盤支持体5が設けられたものとなっている。
また、図示は省略するが、地盤支持体5を構成する複数の改良体5aの少なくとも一部の中に鋼材等の芯材を定着させるようにしてもよい。
なお、図2(a)には、第1壁部51の上端が地盤3の上面よりも下にある(全体が埋設されている)ものを例示したが、軌道4と干渉しない範囲であれば、上端部が地盤3の上面に露出するようにしてもよい。
なお、ここで、第1壁部51について述べたことは、第2壁部52についても同様である。
第3壁部53の上端は、図2(b)に示したように、橋台22の上端と同程度の高さに位置し、下端は、橋台22の下端と同程度の高さに位置している。すなわち、第3壁部53は、全体が橋台22の背面と対向している。
また、第3壁部53の両側端部は、第1,第2壁部51,52と一体化することによって結合している。
まず、軌道4がバラスト軌道である場合は、枕木41と枕木41との間のバラストから下方に向かってノズルを鉛直に挿入し、地盤3の改良を行うことによって、図3(a)に示したように、各改良体5aが鉛直方向に平行となるように形成するとよい。なお、改良を行う際、枕木の間隔が狭くてノズルの差し込みが困難な場合には、一時的に枕木41をずらしてもよい。
また、第3壁部53は、枕木41と枕木41との間、或いは、軌道4の側方からでも施工することができるので、既に敷設されている軌道4を撤去することなく、比較的短期間で第3壁部53を設けることができる。このため、施工の際に列車の通行を制限する必要がなくなる。
例えば、上記実施形態では、地盤3の上に軌道4が一本だけ設けられた(単線の)場合について説明したが、複数の軌道4が平行に設けられている(複線の)場合には、図4に示した地盤補強構造1Aのようにするとよい。
なお、軌道4と軌道4の間が狭い場合には、軌道4と軌道4の間の第1壁部51を設けなくてもよい。その場合、第1壁部51を挟んでいた一対の第2壁部52の何れかが第1壁部になる。反対に、軌道4と軌道4の間が広い場合には、図1に示したような平面視コ字状の地盤支持体5を各軌道4にそれぞれ設けるようにしてもよい。
具体的には、支承物6の背後に、上記実施形態と同様の地盤支持体5、もしくは、上記変形例の地盤支持体5Aを、支承物6の幅の分だけ、橋台22の背面方向にずらして設けるようにする。このようにすれば、橋台22の背後に支承物6が存在していても、地盤3を上記実施形態と同様に崩れにくい構造とすることができる。
具体的には、図7(a)に示したように、第3壁部53を第1壁部51の延設方向と直交する方向に延設することにより、一端部が橋台22に近く、他端部が橋台22から離間した地盤支持体5Dを設ける。この場合も、図6に示した場合と同様に、橋台22の背面に地盤3の一部が直接接することになるが、量はわずかであるため、地盤3を上記実施形態と同様に崩れにくい構造とすることができる。
また、図7(b)に示したように、第3壁部53が、橋台22の背面に沿って(軌道4の延設方向に対し角度をなすように)延設された地盤支持体5Eを設ける。このようにすれば、地盤3を上記実施形態と同様に崩れにくい構造とすることができる。
2 橋りょう
21 上部構造
22 橋台
3 地盤
4 軌道
41 枕木
42 レール
43 道床
5,5A,5C〜5E 地盤支持体
5a 改良体
51 第1壁部
52 第2壁部
53 第3壁部
6 支承物
Claims (4)
- 橋台によって支持された地盤の中に、土砂と固化剤とを混合、固化させた改良体からなる地盤支持体が埋設された地盤補強構造であって、
前記地盤支持体は、
前記橋台の背面近傍に、前記橋台と略直交する鉛直平面に沿って広がるように形成された第1壁部と、
前記橋台の背面近傍であって前記第1壁部から水平方向に所定距離離れた箇所に、前記橋台と略直交する鉛直平面に沿って広がるように形成された第2壁部と、
前記第1壁部の前記橋台側端部と前記第2壁部の前記橋台側端部との間に、前記橋台に沿って前記橋台の上端近傍から前記橋台の下端近傍まで広がるように、かつ、両側端部が、前記第1壁部および前記第2壁部とそれぞれ結合するよう形成された第3壁部と、を有することを特徴とする地盤補強構造。 - 前記橋台は、鉄道用の橋りょうの上部構造を支持するものであり、
前記上部構造と、前記地盤のうち前記第1壁部と前記第2壁部との間に挟まれた部分の上面と、を通過するようにレールが敷設されていることを特徴とする請求項1に記載の地盤補強構造。 - 前記第1壁部および前記第2壁部の、前記橋台と直交する方向の長さは、前記橋台の高さと同程度以下となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の地盤補強構造。
- 前記地盤支持体の一部は、柱状をなす複数の前記混合固化物が、一部重なった状態で一体化したものであることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の地盤補強構造。
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JP2016153451A JP2018021382A (ja) | 2016-08-04 | 2016-08-04 | 地盤補強構造 |
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Citations (4)
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JP2010222870A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Takenaka Komuten Co Ltd | ソイルセメントコラム山留壁 |
JP2015031119A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 地盤補強構造 |
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2016
- 2016-08-04 JP JP2016153451A patent/JP2018021382A/ja active Pending
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