JP2001317054A - 盛土のり面補強用のl型かごの変形防止水平部材およびそれによる補強盛土工法 - Google Patents

盛土のり面補強用のl型かごの変形防止水平部材およびそれによる補強盛土工法

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JP2001317054A
JP2001317054A JP2000135835A JP2000135835A JP2001317054A JP 2001317054 A JP2001317054 A JP 2001317054A JP 2000135835 A JP2000135835 A JP 2000135835A JP 2000135835 A JP2000135835 A JP 2000135835A JP 2001317054 A JP2001317054 A JP 2001317054A
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embankment
horizontal
slope
deformation
preventing
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JP2000135835A
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Masahiro Okamoto
正広 岡本
Eijiro Muramatsu
栄二郎 村松
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SANTOPPU ENGINEER KK
TOKYU GIOKKUSU KK
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
SANTOPPU ENGINEER KK
TOKYU GIOKKUSU KK
Tokyu Construction Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】盛土材の締固め土圧によるL型かごの変形を確
実かつ安定して防止して、敷地境界付近の正確な位置決
めやのり面勾配を確保すると共に、壁面構築用の型枠を
固定するためのアンカーも兼ねることができる盛土のり
面補強用のL型かごの変形防止水平部材およびそれによ
る補強盛土工法を提供する。 【解決手段】本発明の盛土のり面補強用のL型かごの変
形防止水平部材は、盛土のり面に積み重ねて設置される
と共に水平面部1bとこれに対して鉛直に形成される鉛
直面部1aから成るL型かご1が、盛土材5の締固めに
よる土圧により変形するのを防止する部材であって、水
平主材6aと、該水平主材6aの先端部に一体的に設け
られると共に上記L型かご1の鉛直面部1aに掛止めら
れるフック部6bと、上記水平主材6aの基端部を定着
すると共に上記盛土材5内に埋設される定着材6cから
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盛土のり面補強用
のL型かごの変形防止水平部材およびそれによる補強盛
土工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉛直のり面を有する盛土は、コ
ンクリート壁面が構築されるまでの間、土のうによる仮
抑えが必要となるが、近年、従来の土のうに代わって、
図4に示すような溶接金網を鉛直面部K1と水平面部K
2のL型に折り曲げ加工したL型鋼製かごKが用いられ
る。
【0003】図5は、鉄道線路において盛土のり面を鉛
直に構築した従来の補強盛土構造を示すもので、軌道R
を支持する路盤は、盛土材Mと、該盛土材Mの両側を上
記L型鋼製かごKにより鉛直に補強したのり面補強部N
と、該のり面補強部Nの外側をコンクリート壁で覆った
剛壁面Wから構成されている。
【0004】上記補強盛土を構築するに際しては、図6
から明かなように、上記L型鋼製かごKの内側に砕石や
砂利などの充填物Jを充填して、その背面に盛土材Mを
締固めながら順次積み重ね、その外側に型枠Fを組み付
けてコンクリートを打設し、剛壁面Wを構築する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、特に盛土材Mを転圧等により締固める際
に、上記L型鋼製かごKの特に鉛直面部K1の中央部が
外方に膨らんで変形し、この変形量が積み重ねにより増
大するため、敷地境界付近の位置決めが設計通りに施工
できないだけでなく、勾配の確保が困難となる等の問題
点があった。また、図7に示すように、壁面工を伴わな
い緩勾配の補強盛土工の場合には、斜タイ材Sにより鋼
製かごK′の斜面部K1′と水平面部K2′を繋ぐもの
もあるが、この斜タイ材Sが邪魔になって盛土の締固め
がほとんど不可能となり、補強盛土体の沈下発生の原因
となっていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、盛土材
の締固め土圧によるL型かごの変形を確実かつ安定して
防止して、敷地境界付近の正確な位置決めやのり面勾配
を確保すると共に、壁面構築用の型枠を固定するための
アンカーも兼ねることができる盛土のり面補強用のL型
かごの変形防止水平部材およびそれによる補強盛土工法
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の盛土のり面補強
用のL型かごの変形防止水平部材は、盛土のり面に積み
重ねて設置されると共に水平面部とこれに対して鉛直ま
たは傾斜して形成されるのり面部から成るL型かごが、
盛土材の締固めによる土圧により変形するのを防止する
部材であって、水平主材と、該水平主材の先端部に一体
的に設けられると共に上記のり面補強かごののり面部に
掛止められるフック部と、上記水平主材の基端部を定着
すると共に上記盛土材内に埋設される定着材から構成さ
れることを特徴とする。また、上記定着材が、アングル
材であることも特徴とする。さらに、1本の長尺状の定
着材に複数個取り付けられることも特徴とする。
【0008】本発明の変形防止水平部材による補強盛土
工法は、水平主材と、該水平主材の先端部に一体的に設
けられるフック部と、上記水平主材の基端部を定着する
定着材から構成されるL型かごを、盛土のり面に設置し
て、その内側に砕石等の充填材を充填すると共に、上記
L型かごののり面部に上記変形防止水平部材のフック部
を掛け止め、該変形防止水平部材を盛土材により埋設す
ると共に、該盛土材を締固め、これを順次積層構築する
ことを特徴とする。また、上記のり面部の中央より上
部、好ましくは2/3付近の位置に、上記フック部を掛
け止めることも特徴とする。さらに、上記変形防止水平
部材の水平主材の先端部に連結材を介して壁面構築用の
型枠材を取り付けることも特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1において、1は
L型鋼製かごであって、基本的には、図4に示すような
従来のL型鋼製かごKと同じ形状および構造を有する。
該L型鋼製かご1の内側には、こぼれ出し防止シート2
を布いて、砕石や砂利などの充填物3を充填する。4は
ジオテキスタイルなどの面状補強材であって、充填物3
を充填したL型鋼製かご1を包むように布設され、その
下面部は盛土材5中に延びている。
【0010】6は変形防止水平部材であって、図2に示
すように、水平主材6aと、該水平主材6aの先端部に
一体的に設けられたフック部6bと、上記水平主材6a
の基端部を定着すると共に、該水平主材6aに対してほ
ぼ直角に配向された定着材6cから構成されている。該
変形防止水平部材6のフック部6bは、上記L型鋼製か
ご1の鉛直面部1aの中央より上部(好ましくは2/3
付近)の位置に掛け止められる。上記水平主材6aは鉄
筋などの鋼材に限定するものではなく、引張強度を有す
る部材であればいずれでもよい。また、上記定着材6c
もアングル材に限定するものではなく、盛土5内に埋設
された状態で上記水平主材6aからの引張力に抵抗し得
る部材であればいずれでもよい。本実施例において、1
本の長い定着材6cに対して、複数の水平主材6aが適
宜間隔をもって一体的に連結されているが、1本の短い
定着水平主材に1本の水平主材を連結した構成であって
もよい。
【0011】再び、図1において、7はセパレータ溶接
用縦材であって、連結材7aを介して上記変形防止水平
部材6に取り付け固定されている。上記セパレータ溶接
用縦材7にはセパレータ溶接用横材8が一体的に取り付
けられている。該セパレータ溶接用横材8には、セパレ
ータ9を介して型枠材10が取り付けられている。以上
のように、上記変形防止水平部材6は、壁面構築用の型
枠材10を取り付けるためのアンカーも兼ねている。
【0012】本実施例では、上記変形防止水平部材6の
フック部6bがL型鋼製かご1の鉛直面部1aに掛け止
められ、該L型鋼製かご1の特に鉛直面部1aに生じる
変形力が、水平主材6aを介して定着材6cに伝えら
れ、該定着材6cの抵抗力を受けて、L型鋼製かご1の
変形が防止される。
【0013】図3は、のり面が傾斜した補強盛土工法に
おいて、従来の鋼製かごK′の斜面部K1′に上記変形
防止水平部材6のフック部6bを掛け止めて、鋼製かご
K′の変形を防止するようにした実施例を示すものであ
る。
【0014】本発明において、L型かごは鋼製に限定す
るものではなく、またこれを構成するのり面部は、水平
面部に対して鉛直(90度)あるいは傾斜(例えば、8
0度、70度、60度など)のいずれでもよい。従っ
て、本発明のL型は直角に限定するものではない。
【0015】
【発明の効果】1)本発明の変形防止水平部材およびそ
れによる補強盛土工法によれば、盛土材の締固め土圧に
よるL型かごの変形を確実かつ安定して防止して、敷地
境界付近の正確な位置決めやのり面勾配を確保すること
ができる。 2)本発明の変形防止水平部材は、面構築用の型枠を固
定するためのアンカーも兼ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補強盛土工法の一実施例を示す側断面
図(A)、その要部説明図(B)、(A)のイ−イ断面
図である。
【図2】本発明の変形防止水平部材の一実施例を示す斜
視図である。
【図3】本発明の補強盛土工法の別の実施例を示す施工
説明図である。
【図4】補強盛土工法に使用するL型鋼製かごの斜視図
(A)および側面図(B)である。
【図5】従来の鉄道における補強盛土構造の説明図であ
る。
【図6】図7の補強盛土の施工説明図である。
【図7】従来の補強盛土工の別の構成例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 L型鋼製かご 1a 鉛直面部 1b 水平面部 2 こぼれ出し防止シート 3 充填物 4 面状補強材 5 盛土材 6 変形防止水平部材 6a 水平主材 6b フック部 6c 定着材 7 セパレータ溶接用縦材 7a 連結材 8 セパレータ溶接用横材 9 セパレータ 10 型枠材 J 充填物 K L型鋼製かご K1 鉛直面部 K2 水平面部 M 盛土 N のり面補強部 R 軌道 S 斜タイ材 W 剛壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 正広 東京都渋谷区渋谷1丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 村松 栄二郎 東京都大田区蒲田5−27−15 第5坂入ビ ル2階サントップエンジニア株式会社内 Fターム(参考) 2D044 CA05 CA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盛土のり面に積み重ねて設置されると共に
    水平面部とこれに対して鉛直または傾斜して形成される
    のり面部から成るL型かごが、盛土材の締固めによる土
    圧により変形するのを防止する部材であって、水平主材
    と、該水平主材の先端部に一体的に設けられると共に上
    記のり面補強かごののり面部に掛止められるフック部
    と、上記水平主材の基端部を定着すると共に上記盛土材
    内に埋設される定着材から構成されることを特徴とする
    盛土のり面補強用のL型かごの変形防止水平部材。
  2. 【請求項2】上記定着材が、アングル材であることを特
    徴とする請求項1に記載の盛土のり面補強用のL型かご
    の変形防止水平部材。
  3. 【請求項3】1本の長尺状の定着材に複数個取り付けら
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の盛土の
    り面補強用のL型かごの変形防止水平部材。
  4. 【請求項4】水平主材と、該水平主材の先端部に一体的
    に設けられるフック部と、上記水平主材の基端部を定着
    する定着材から構成されるL型かごを、盛土のり面に設
    置して、その内側に砕石等の充填材を充填すると共に、
    上記L型かごののり面部に上記変形防止水平部材のフッ
    ク部を掛け止め、該変形防止水平部材を盛土材により埋
    設すると共に、該盛土材を締固め、これを順次積層構築
    することを特徴とする変形防止水平部材による補強盛土
    工法。
  5. 【請求項5】上記のり面部の中央より上部、好ましくは
    2/3付近の位置に、上記フック部を掛け止めることを
    特徴とする請求項4に記載の変形防止水平部材による補
    強盛土工法。
  6. 【請求項6】上記変形防止水平部材の水平主材の先端部
    に連結材を介して壁面構築用の型枠材を取り付けること
    を特徴とする請求項4または5に記載の変形防止水平部
    材による補強盛土工法。
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