JP2018020588A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】点火時期の誤遅角に伴う電動走行への移行を抑制する。
【解決手段】エンジンからの動力とモータからの動力とを用いて走行するハイブリッド走行中に、エンジンの出力に異常が生じたときには、エンジンの運転を停止してモータからの動力だけを用いて走行する電動走行へ移行するようにエンジンとモータとを制御するハイブリッド自動車であって、ハイブリッド走行中において、エンジンの点火時期の基本点火時期からの遅角量が所定量以上であり、且つ、エンジンの回転数とエンジンの負荷率とから定められる運転点が点火時期の誤遅角が発生しやすい所定領域内であるときには、エンジンから要求動力を出力しながら運転点が所定領域外となるようにエンジンを制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、走行用の動力を出力するエンジンと、走行用の動力を出力するモータと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、エンジンからの動力とモータからの動力とにより走行するハイブリッド走行(エンジン走行)中に、エンジンの出力に異常が生じたときには、エンジンの運転を停止してモータからの動力のみで走行する電動走行(EV走行)に移行している。
特開2010−111291号公報
上述のハイブリッド自動車では、エンジンの点火制御において、点火時期を基本の点火時期から遅角させる(遅くする)場合がある。この場合において、基本の点火時期からの遅角量を誤って大きくしてしまう誤遅角が発生することがある。例えば、エンジンのノッキングの発生に伴う振動を検出するノックセンサがノッキングの発生を誤検出すると、ノッキングが発生していないにも関わらず点火時期が基本の点火時期から大きく遅角されてしまう。こうした点火時期の誤遅角が発生してエンジンの出力が大きく低下すると、エンジンの出力に異常が生じたと判定されて、エンジンの運転を停止して電動走行に移行する。こうした電動走行への移行は、バッテリの蓄電量が低下し、さらに、蓄電量が所定量未満となると車両走行不可になることから、抑制されることが望ましい。
本発明のハイブリッド自動車は、点火時期の誤遅角に伴う電動走行への移行を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1のハイブリッド自動車は、
走行用の動力を出力するエンジンと、
走行用の動力を入出力可能なモータと、
前記エンジンからの動力と前記モータからの動力とを用いて走行するハイブリッド走行中に、前記エンジンの出力に異常が生じたときには、前記エンジンの運転を停止して前記モータからの動力だけを用いて走行する電動走行へ移行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、前記ハイブリッド走行中において、前記エンジンの点火時期の基本点火時期からの遅角量が所定量以上であり、且つ、前記エンジンの回転数と前記エンジンの負荷率とから定められる運転点が前記点火時期の誤遅角が発生しやすい所定領域内であるときには、前記エンジンから要求動力を出力しながら前記運転点が前記所定領域外となるように前記エンジンを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第1のハイブリッド自動車では、ハイブリッド走行中において、エンジンの点火時期の基本点火時期からの遅角量が所定量以上であり、且つ、エンジンの回転数とエンジンの負荷率とから定められる運転点が点火時期の誤遅角が発生しやすい所定領域内であるときには、エンジンから要求動力を出力しながら運転点が所定領域外となるように前記エンジンを制御する。ここで、「遅角」とは、エンジンの点火時期制御において、点火時期を遅くすることをいう。運転点を所定領域外とするから、誤遅角の発生を抑制することができ、エンジンの出力の大きな低下を抑制することができる。これにより、誤遅角の発生に伴う電動走行への移行を抑制することができる。ここで、「所定量」は、点火時期が基本点火時期から大きく遅角しているか否かを判定するための閾値である。
こうした本発明の第1のハイブリッド自動車において、前記制御装置は、前記ハイブリッド走行中において、前記遅角量が前記所定量以上であり、且つ、前記運転点が前記所定領域内である場合において、更に、前記エンジンに付着している異物の堆積量が所定量以上であるときには、前記エンジンから前記要求動力を出力しながら前記エンジンの回転数が所定回転数以上となるように前記エンジンを制御してもよい。ここで、「所定回転数」は、エンジンに付着した異物を除去することができる比較的高い回転数である。これにより、エンジンに付着した異物を除去することができ、誤遅角の発生を抑制することができる。したがって、エンジンの出力の大きな低下を抑制することができ、電動走行への移行を抑制することができる。
また、本発明の第1のハイブリッド自動車において、第1モータと、前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な前記モータとしての第2モータと、を備え、前記制御装置は、前記エンジンからの動力と前記第2モータからの動力とを用いて走行するハイブリッド走行中に、前記エンジンの出力に異常が生じたときには、前記エンジンの運転を停止して前記第2モータからの動力だけを用いて走行する電動走行へ移行するように前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御し、更に、前記ハイブリッド走行中において、前記遅角量が所定量以上であり、且つ、前記運転点が前記所定領域内であるときには、前記エンジンから前記要求動力を出力しながら前記運転点が前記所定領域外となるように前記エンジンと前記第1モータとを制御してもよい。
本発明の第2のハイブリッド自動車は、
走行用の動力を出力するエンジンと、
走行用の動力を入出力可能なモータと、
前記エンジンからの動力と前記モータからの動力とを用いて走行するハイブリッド走行中に、前記エンジンの出力に異常が生じたときには、前記エンジンの運転を停止して前記モータからの動力だけを用いて走行する電動走行へ移行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、前記ハイブリッド走行中において、前記エンジンに付着している異物の堆積量が所定量以上であるときには、前記エンジンから要求動力を出力しながら前記エンジンの回転数が所定回転数以上となるように前記エンジンを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第2のハイブリッド自動車では、ハイブリッド走行中において、エンジンに付着している異物の堆積量が所定量以上であるときには、エンジンから要求動力を出力しながらエンジンの回転数が所定回転数以上となるようにエンジンを制御する。ここで、「所定回転数」は、エンジンに付着した異物を除去することができる比較的高い回転数である。これにより、エンジンに付着した異物を除去することができ、誤遅角の発生を抑制することができる。したがって、エンジンの出力の大きな低下を抑制することができ、電動走行への移行を抑制することができる。
こうした本発明の第2のハイブリッド自動車において、第1モータと、前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な前記モータとしての第2モータと、を備え、前記制御装置は、前記エンジンからの動力と前記第2モータからの動力とを用いて走行するハイブリッド走行中に、前記エンジンの出力に異常が生じたときには、前記エンジンの運転を停止して前記第2モータからの動力だけを用いて走行する電動走行へ移行するように前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御し、更に、前記ハイブリッド走行中において、前記異物の堆積量が前記所定量以上であるときには、前記エンジンから要求動力を出力しながら前記エンジンの回転数が所定回転数以上となるように前記エンジンと前記第1モータとを制御してもよい。
更に、本発明の第1,第2のハイブリッド自動車において、前記制御装置は、前記エンジンにノッキングが発生しているときには、発生していないときに比して、前記エンジンの点火時期を遅角させてもよい。
本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を説明するための説明図である。 HVECU70により実行されるエンジン目標値設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 誤遅角発生領域の一例を示す説明図である。 要求パワーPe*を大きくしているときの様子を示す説明図である。 変形例のエンジン目標値設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。図2は、エンジン22の構成の概略を示す構成図である。エンジン22は、図示するように、エアクリーナ122によって清浄された空気を吸気ポート123に配置されたスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126から燃料を噴射して、空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室(筒内)に吸入する。そして、吸入した混合気を点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギによって押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。燃焼室(筒内)からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気に排出される。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランク角θcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw、スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度TH、吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生の伴って生じる振動を検出するノックセンサ172からのノック信号Ksを挙げることができる。
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。各種制御信号としては、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動制御信号や燃料噴射弁126への駆動制御信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への駆動制御信号を挙げることができる。
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御する。また、エンジンECU24は、必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。また、エンジンECU24は、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいてエンジン22の負荷率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際の吸入される空気の容積の比)KLを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2と接続されると共に電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどを挙げることができる。HVECU70からは、エンジン22の出力に異常が生じていることを乗員に報知するための警告灯90への点灯信号が出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行(HV走行)モードや電動走行(EV走行)モードで走行する。ここで、HV走行モードは、エンジン22を運転しながら、エンジン22の運転を伴って走行するモードであり、EV走行モードは、エンジン22の運転を伴わずに走行するモードである。
HV走行モードでは、HVECU70は、まず、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*に駆動軸36の回転数Npを乗じて駆動軸36に要求される要求パワーPd*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Npは、例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数などを用いることができる。続いて、要求パワーPd*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される要求パワーPe*を計算する。そして、要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。この設定は、エンジン22を効率良く動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図3に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。こうして目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定すると、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*で運転しながら要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、この目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるようにエンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。
ここで、エンジンECU24により行なわれる点火制御について説明する。
点火制御では、エンジン22の回転数Neおよび体積効率KLに基づいて基本点火時期θbを設定し、基本点火時期θbに補正値(学習値)dθcを加えて目標点火時期を設定し、目標点火時期で点火が行なわれるようにイグニッションコイル138を駆動制御する。補正値dθcは、エンジン22の回転数Neと負荷率KLとに基づく複数の運転領域毎、燃料のオクタン価毎,エンジン22の図示しないピストンリングに付着する異物(デポジット)の堆積量Dep毎に学習により設定されている。この学習では、ノックセンサ172からのノック信号Ksに基づいてノッキングが発生していないと判定したときには、補正値dθcを進角させた値に更新し、ノッキングが発生していると判定したときには、補正値dθcを遅角させた値に更新する。ここで、点火時期についての「進角」,「遅角」とは、それぞれ点火時期を早くすること、点火時期を遅くすることを意味している。また、異物(デポジット)の堆積量Depは、設定されている補正値dθとこの補正値の初期値dθ1との差Δdθに基づいて演算される。堆積量Depは、差Δdθが大きいほど大きくなるように設定される。これは、差Δdθが大きいほど、エンジン22が初期状態から大きく変化しており、経年変化の程度が大きく、異物(デポジット)の付着量が多いと考えられることに基づく。
なお、吸入空気量制御,燃料噴射制御については本発明の中核をなさないことから、詳細な説明を省略する。
モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このHV走行モードでは、要求パワーPe*が停止用閾値Pstop以下に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止して、EV走行モードに移行する。
EV走行モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36の要求トルクTd*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTd*をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このEV走行モードでは、HV走行モードのときと同様に計算した要求パワーPe*が停止用閾値Pstopよりも大きい始動用閾値Pstart以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してHV走行モードに移行する。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、HVECU70は、HV走行モードにより走行している最中にエンジン22の要求パワーPe*とエンジン22から実際の出力されている出力パワーPeとの差が大きくなったとき(例えば、要求パワーPe*に対する出力パワーPeの比率が所定比率(例えば、18%,20%,22%など)未満のとき)には、エンジン22に出力が低下する異常が発生している判断して、警告灯90に点灯信号を送信して警告灯90を点灯させると共に、EV走行モードに移行するようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御する。これにより、乗員にエンジン22の出力異常を報知すると共に、EV走行モードによる退避走行を行なう。なお、出力パワーPeは、エンジン22からの出力トルクとして推定される推定出力トルクTeestにエンジン22の回転数Neを乗じたものである。推定出力トルクTeestは、モータMG1から出力しているトルク(トルク指令Tm1*)とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いてエンジン22からの出力トルクとして推定されるトルクである。
Teest=-(1+ρ)・Tm1*/ρ (1)
次に、こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、誤遅角を抑制する際の動作について説明する。ここで、「誤遅角」とは、エンジン22のノイズなどによりノックセンサ172がノッキングの発生が誤検出されて、点火時期が誤って遅角されることをいう。図4は、HVECU70により実行されるエンジン目標値設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、HV走行モードで走行中に、所定時間(例えば、数msec)毎に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、エンジン22の回転数Neや遅角量dθ,負荷率KL,目標回転数Ne*,目標トルクTe*,要求パワーPe*を入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランク角θcrに基づいて演算されたものをエンジンECU24から通信を介して入力している。遅角量dθは、遅角量dθは、上述した点火時期の学習において目標点火時期θfの基本点火時期θbからの遅角量(遅角側に設定された補正量dθc)をエンジンECU24から通信を介して入力している。負荷率KLは、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて演算されたものをエンジンECU24から通信を介して入力している。目標回転数Ne*と目標トルクTe*と要求パワーPe*とは、上述したHV走行モードでの走行中に設定されるものを入力している。
続いて、遅角量dθが所定値dθref1以上であるか否かを判定する(ステップS110)。ここで、所定値dθref1は、点火時期が基本点火時期θbから大きく遅角しているか否かを判定するための閾値である。
遅角量dθが所定値dθref1未満であるときには、目標回転数Ne*,目標トルクTe*を変更することなく、エンジンECU24に送信して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*,目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるようにエンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。これにより、エンジン22を効率良く運転するとともにエンジン22から要求パワーPe*を出力する。
遅角量dθが所定値dθref1以上であるときには、続いて、エンジン22の回転数Neと負荷率KLとで定められるエンジン22の運転点が誤遅角発生領域内であるか否かを判定する(ステップS120)。誤遅角発生領域は、エンジン22のノイズなどによりノックセンサ172がノッキングの発生を誤検出しやすく、点火時期が誤って遅角されやすい領域として予め実験や解析などで定めた領域である。図5は、誤遅角発生領域の一例を示す説明図である。実施例では、図示するように、誤遅角発生領域を、エンジン22の回転数Neが比較的低く、負荷率KLが中程度以下の領域であり、例えば、エンジン22の回転数Neが回転数Ne1(例えば,1800rpm,2000rpm,2200rpmなど)以下であり、負荷率KLが比率KL1(例えば、48%,50%,52%など)以下の領域としている。
エンジン22の運転点が誤遅角発生領域外であるときには、目標回転数Ne*,目標トルクTe*を変更することなく、エンジンECU24に送信して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*,目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるようにエンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。これにより、エンジン22を効率良く運転するとともにエンジン22から要求パワーPe*を出力する。
エンジン22の運転領域が誤遅角発生領域内であるときには、所定回転数Neref1を目標回転数Ne*に設定するとともに、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除したものを目標トルクTe*に設定する(ステップS130)。所定回転数Neref1は、実施例では、誤遅角発生領域外の回転数であって、回転数Ne1より若干高い回転数Ne2(例えば、2400rpm,2600rpm,2800rpmなど)としている。
こうして目標回転数Ne*,目標トルクTe*を設定すると、目標回転数Ne*,目標トルクTe*をエンジンECU24に送信して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*,目標トルクTe*を受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるようにエンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。こうした制御により、エンジン22から要求パワーPe*を出力しながらエンジン22を誤遅角発生領域外で運転することができ、誤遅角の発生を抑制することができる。したがって、誤遅角に伴うエンジン22の出力の大きな低下を抑制することができ、警告灯90の点灯やEV走行による退避走行への移行を抑制することができる。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車によれば、HV走行中において、エンジン22の点火時期の基本点火時期θbからの遅角量dθが所定量dθref1以上であり、且つ、エンジン22の回転数Neと負荷率KLとから定められる運転点が誤遅角発生領域内であるときには、エンジン22から要求パワーPe*を出力しながら運転点が誤遅角発生領域所定領域外となるように目標回転数Ne*,目標トルクTe*を設定し、設定された目標回転数Ne*,目標トルクTe*でエンジン22が運転されるようにエンジン22とモータMG1とを制御することにより、EV走行による退避走行への移行を抑制することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130の処理で、誤遅角発生領域外の所定回転数Neref1を目標回転数Ne*に設定するとともに、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除したものを目標トルクTe*に設定している。しかしながら、この場合、エンジン22の回転数NeおよびトルクTeで定まる動作点(点A)を図3に示した動作ライン上の点とすることができず、エネルギ効率が低下する不都合が生じる。こうした不都合に対処するために、図6に示すように、誤遅角発生領域外の所定回転数Neref1を目標回転数Ne*に設定するとともに、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除したものを目標トルクTe*に設定し、その後、要求パワーPe*を大きくすると共に目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを徐々に大きくする。これにより、エンジン22の動作点を点Aから点Bなどを経て動作ライン上の点Cとすることができ、エンジン22を効率良く運転することができるようになる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、図4のエンジン目標値設定ルーチンを実行しているが、図7のエンジン目標値設定ルーチンを実行してもよい。図7のエンジン目標値設定ルーチンは、図4に例示したエンジン目標値設定ルーチンのステップS100の処理に代えてステップS200の処理を実行し、ステップS130の処理に代えてステップS225,S230の処理を実行する点を除いて、図4のエンジン目標値設定ルーチンの処理と同一である。したがって、図4のエンジン目標値設定ルーチンの処理と同一の処理については、同一の符号を附して、その説明を省略する。
図7に例示したエンジン目標値設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、エンジン22の回転数Neや遅角量dθ,要求パワーPe*,目標回転数Ne*,目標トルクTe*,負荷率KL,異物(デポジット)の堆積量Depを入力する(ステップS200)。ここで、回転数Ne,遅角量dθ,要求パワーPe*,目標回転数Ne*,目標トルクTe*,負荷率KLについては、図4のエンジン目標値設定ルーチンのS100の処理と同一の方法で入力している。堆積量Depは、設定されている補正値dθとこの補正値の初期値dθ1との差Δdθに基づいて演算したものをエンジンECU24から通信により入力している。
そして、ステップS110,S120の処理を実行し、エンジン22の運転領域が誤遅角発生領域であるときには、堆積量Depと所定値Deprefとを比較する(ステップS225)。所定値Deprefは、エンジン22の異物(デポジット)の堆積量が大きく、エンジン22にノイズが発生するか否かを判定するための閾値である。
堆積量Depが所定値Depref未満であるときには、エンジン22に異物(デポジット)の堆積によるノイズが発生しないと判断して、ステップS140を実行して、本ルーチンを終了する。
堆積量Depが所定値Depref以上であるときには、エンジン22に異物(デポジット)の堆積によるノイズが発生すると判断して、所定回転数Neref2を目標回転数Ne*に設定するとともに、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除したものを目標トルクTe*に設定する(ステップS230)。所定回転数Neref2は、実施例では、誤遅角発生領域外の回転数であって、エンジン22の図示しないピストンリングに付着した異物(デポジット)を除去可能な回転数(例えば、3800rpm,4000rpm,4200rpmなど)としている。エンジン22のノイズは、ピストンリングに付着した異物(デポジット)が原因だと考えられる。したがって、所定回転数Neref2を目標回転数Ne*に設定することにより、ピストンリングに付着した異物(デポジット)を除去することができ、エンジン22のノイズの発生を解消することができる。これにより、ノックセンサ172の誤検出を抑制して誤遅角の発生を抑制するから、誤遅角の発生に伴うEV走行による退避走行への移行を抑制することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の点火時期の基本点火時期θbからの遅角量dθが所定量dθref1以上であり、且つ、エンジンの回転数Neと負荷率KLとから定められる運転点が誤遅角発生領域内であるときには、所定回転数Neref1を目標回転数Ne*に設定するとともに、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除したものを目標トルクTe*に設定している。しかしながら、遅角量dθや運転点を考慮することなく、異物(デポジット)の堆積量Depが所定値以上のときに、上述の所定回転数Neref2を目標回転数Ne*に設定するとともに、要求パワーPe*を目標回転数Ne*で除したものを目標トルクTe*に設定してもよい。こうすれば、エンジン22のピストンリングに付着した異物(デポジット)を除去することができ、エンジン22のノイズの発生を抑制することができる。これにより、ノックセンサ172の誤検出を抑制して誤遅角の発生を抑制し、誤遅角の発生に伴うEV走行による退避走行への移行を抑制することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、HV走行モードにより走行している最中にエンジン22の要求パワーPe*とエンジン22から実際に出力されている出力パワーPeとの差が大きくなったときには、警告灯90に点灯信号を送信して警告灯90を点灯させると共に、EV走行モードに移行するようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御する。しかしながら、エンジン22の目標トルクTe*とエンジン22からの出力トルクとして推定される推定出力トルクTeestとの差が大きくなったとき(例えば、目標トルクTe*に対する推定出力トルクTeestの比率が所定比率(例えば、18%,20%,22%など)未満になったとき)に、エンジン22に出力が低下する異常が発生している判断して、警告灯90に点灯信号を送信して警告灯90を点灯させると共に、EV走行モードに移行するようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御してもよい。
次に、第2実施例のハイブリッド自動車について説明する。第2実施例のハイブリッド自動車の構成は、図4に例示したエンジン目標値設定ルーチンを実行しない点を除いて、第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成,制御となっている。そのため、第2実施例の構成,制御のうち、第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成,制御については、第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施例のハイブリッド自動車では、HV走行モードにより走行している最中にエンジン22の要求パワーPe*とエンジン22から実際の出力されている出力パワーPeとの差が大きくなったとき(例えば、要求パワーPe*に対する出力パワーPeの比率が所定比率(例えば、18%,20%,22%など)未満のとき)において、エンジン22の回転数Neが所定回転数Neref3(例えば、1900rpm,2000rpm,2100rpm)以上であるときには、警告灯90を点灯させたりEV走行モードへ移行したりせずに、HV走行モードによる走行を継続する。ここで、所定回転数Neref3は、エンジン22のノイズが小さくなるか否かを判定するための閾値である。エンジン22の回転数Neが所定回転数Neref3以上であるときに警告灯90を点灯させたりEV走行モードへ移行したりしないのは、エンジン22の回転数Neが所定回転数Neref3以上であるときには、エンジン22のピストンの姿勢が良くなり、エンジン22のノイズが小さく、ノックセンサ172の誤検出が発生し難いことに基づく。このように、エンジン22の回転数Neが所定回転数Neref3以上のとき、即ち、ノックセンサ172の誤検出が発生し難いときには、EV走行による退避走行を行なわないから、こうした退避走行へ移行する機会を減少させることができる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車によると、HV走行モードにより走行している最中にエンジン22の要求パワーPe*と出力パワーPeとの差が大きくなったときにおいて、エンジン22の回転数Neが所定回転数Neref3以上であるときには、HV走行モードによる走行を継続することにより、EV走行による退避走行への移行の機会を減少させることができる。
第1,第2実施例のハイブリッド自動車では、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とを備えるものとした。しかし、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とを単一の電子制御ユニットとして構成するものとしてもよい。
第1,第2実施例では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とバッテリ50とを備えるハイブリッド自動車20の構成とした。しかし、エンジンと一つのモータとバッテリとを備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車の構成としてもよい。
各実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。各実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG2が「モータ」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 警告灯、122 エアクリーナ、123 吸気ポート、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、172 ノックセンサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (2)

  1. 走行用の動力を出力するエンジンと、
    走行用の動力を入出力可能なモータと、
    前記エンジンからの動力と前記モータからの動力とを用いて走行するハイブリッド走行中に、前記エンジンの出力に異常が生じたときには、前記エンジンの運転を停止して前記モータからの動力だけを用いて走行する電動走行へ移行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、前記ハイブリッド走行中において、前記エンジンの点火時期の基本点火時期からの遅角量が所定量以上であり、且つ、前記エンジンの回転数と前記エンジンの負荷率とから定められる運転点が前記点火時期の誤遅角が発生しやすい所定領域内であるときには、前記エンジンから要求動力を出力しながら前記運転点が前記所定領域外となるように前記エンジンを制御する、
    ハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、前記ハイブリッド走行中において、前記遅角量が前記所定量以上であり、且つ、前記運転点が前記所定領域内である場合において、更に、前記エンジンに付着している異物の堆積量が所定量以上であるときには、前記エンジンから前記要求動力を出力しながら前記エンジンの回転数が所定回転数以上となるように前記エンジンを制御する、
    ハイブリッド自動車。
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