JP2018020463A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化することなく、ギアのかみ合わせの際に歯先同士の干渉や歯の位相ずれが発生しないように信頼性を向上させたインクジェット記録装置を実現する。【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズル面に対して相対的に移動してノズル面を払拭するブレード部材と、ブレード部材を保持するブレードホルダと、ブレードホルダを駆動するブレード駆動機構と、を有し、ブレード駆動機構は、ギア列が直線状に形成されたスライダー60に噛み合うピニオン52によってブレードホルダを駆動させ、ピニオン52には、スライダー60のギア列と最初に当接する形状部53と、形状部53に続く歯部が設けられ、形状部53は歯部よりも高く形成され、形状部53がスライダー60のギア列における最初の歯部61aに当接した状態で、ピニオン52の形状部53に続く歯部がスライダー60の最初の歯部61aに当接しないように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に記録ヘッドのメンテナンスを行う機構に関する。
特許文献1には、記録ヘッドのノズル面を払拭するワイピング機構を有するインクジェット記録装置において、複数の歯欠けギアとギアを順番に噛み合わせることで、往復動作するワイパーブレードの往動作と復動作を切り替える機構が開示されている。
特開2002−200763号公報
上記特許文献1では歯欠けギアを別のギアに噛み合わせる際に、第1歯目の歯先同士の干渉や、歯の噛み合わせのずれによる位相ずれが発生してしまうことがある。また、歯先同士の接触が解消されるときに音が発生したり、歯先同士の接触が解消されずにギアがロックされてしまうことがある。また、ワイパーブレードが往復動作する距離を長くするには、ギア径を大きくしてワイパーブレードの移動距離を長くする必要があり、装置が大型化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、装置を大型化することなく、ギアのかみ合わせの際に歯先同士の干渉や歯の位相ずれが発生しないように信頼性を向上させたインクジェット記録装置を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズル面に対して相対的に移動して当該ノズル面を払拭するブレード部材と、前記ブレード部材を保持するブレードホルダと、前記ブレードホルダを駆動するブレード駆動機構と、を有し、前記ブレード駆動機構は、ギア列が直線状に形成されたスライダーに噛み合うピニオンによって前記ブレードホルダを駆動させ、前記ピニオンには、前記スライダーのギア列と最初に当接する形状部と、当該形状部に続く歯部が設けられ、前記形状部は前記歯部よりも高く形成され、前記形状部が前記スライダーのギア列における最初の歯部に当接した状態で、前記ピニオンの前記形状部に続く歯部が前記スライダーの最初の歯部に当接しないように構成されている。
本発明によれば、装置を大型化することなく、ギアのかみ合わせの際に歯先同士の干渉や歯の位相ずれが発生しないように信頼性を向上させたインクジェット記録装置を実現することができる。
本実施形態のインクジェット記録装置の斜視図。 本実施形態の記録ヘッドのノズル面を示す斜視図。 本実施形態のメンテナンス装置の斜視図。 ブレード駆動機構の動作を示す斜視図。 カムスライダーとピニオンの噛み合い動作を示す平面図。 カムスライダーピニオンの歯先の干渉状態(a)、カムスライダーとピニオンの位相がずれた状態(b)、回転するカムギアの形状(c)を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「記録素子」(「ノズル」という場合もある)とは、特にことわらない限りインク吐出口乃至これに連通する液路及びインク吐出に利用されるエネルギを発生する素子を総括して言うものとする。
<装置構成>
図1および図2を参照して、本実施形態のインクジェット記録装置について説明する。
図1に示すように、インクジェット記録装置10はインクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)1をキャリッジ2に搭載し、キャリッジ2を矢印S1方向に往復動作させて記録を行う。そして、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構11によって給紙して記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド1から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行う。
インクジェット記録装置10のキャリッジ2には記録ヘッド1のみならず、記録ヘッド1に供給するインクを貯留するインクカートリッジ3を装着する。インクカートリッジ3はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図1に示したインクジェット記録装置10はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々収容した4つのインクカートリッジ3を搭載している。これら4つのインクカートリッジ3は夫々独立に着脱可能である。
本実施形態の記録ヘッド1は、熱エネルギを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用している。このため、電気熱変換体を備えている。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
また、インクジェット記録装置10は、給紙機構11、搬送ローラ12、プラテン13、排紙ローラ14、および後述するメンテナンス装置30を備える。給紙機構11に積載された複数枚の記録媒体Pは、給紙機構11と搬送ローラ12によって1枚ずつに分離されてプラテン13上に搬送される。プラテン13に対して記録媒体Pを媒体搬送方向S2に所定のピッチ(例えば1行)で送り出しつつ、記録ヘッド1をプラテン13上の記録媒体Pに対して媒体搬送方向S2と直交する走査方向S1に移動させながらインクを吐出する。この動作を繰り返すことで記録媒体Pに記録を行う。そして、記録媒体Pへの記録動作が終了すると、搬送ローラ12と排紙ローラ14に挟み込まれて記録媒体Pが媒体搬送方向S2に搬送されて装置外へ排出される。また、記録ヘッド1およびキャリッジ2の移動開始端(ホームポジション)付近には、記録ヘッド1のインク吐出状態を良好に保つためにメンテナンス装置30が配置されている。
図2は記録ヘッド1のインク吐出口が形成されたフェースを示す斜視図である。図2において、記録ヘッド1のノズル面21は記録媒体Pに対向する位置に設けられ、ノズル面21には記録ヘッド1の走査方向S1に対して直交する方向にノズルが配列された第1のノズル列22aと第2のノズル列22bが配置されている。第1のノズル列22aと第2のノズル列22bは隣接して配置され、ノズルの配列(一列当たりの吐出口数や列数)が異なっている。
図3は、メンテナンス装置30を含む機構部分の斜視図である。図3において、メンテナンス装置30は、ブレード部材31、キャップ部材32、ポンプユニット33を備える。キャップ部材32は記録ヘッド1のノズル列22a、22bを含むノズル面21に当接、退避可能であり、当接状態で、ノズル面21の乾燥防止や記録ヘッド1のノズル内部に堆積する泡をノズルからインクごと吸引して排出することができる。ブレード部材31は、ゴムなどの弾性材からなる一対の薄板からなり、順次ノズル面21に当接して摺擦することでノズル面21に付着したごみやインクなどの不要な付着物を除去する。
ポンプユニット33は、不図示のポンプ駆動モータおよび接続チューブを含む。ポンプユニット33は、上記ポンプ駆動モータにより駆動されて負圧を発生させる。また、ポンプユニット33は、上記接続チューブによってキャップ部材32と連通されている。そして、記録ヘッド1のノズル面21をキャップ部材32で覆った状態でポンプユニット33によって発生した負圧をノズル列22に作用させる。このようにして、記録ヘッド1のノズル内部に堆積する泡や不要なインクごと吸引して排出し、記録ヘッド1のインク吐出性能を良好に保つことができる。また、ブレード部材31は後述するブレード駆動機構40によってノズル面21を横切るように記録ヘッド1の走査方向S1と直交する方向に移動する。このようにして、ノズル面21やノズル列22に付着したごみや不要なインクを払拭し、記録ヘッド1のインク吐出性能を良好に保つことができる。
<ブレード駆動機構>
次に、ブレード駆動機構40の構成について詳細に説明する。図4は、ブレード駆動機構40の動作を示している。図4(a)はブレード部材31の待機状態である。図4(b)はブレード部材31の往路動作開始状態である。図4(c)はブレード部材31の往路動作中の状態である。図4(d)はブレード部材31の往路動作完了状態である。図4(e)はブレード部材31の復路動作中の状態である。
図4(a)、(b)において、弾性材からなるブレード部材31は、下端部がブレードホルダ41に保持されて、上端部は弾性変形可能な自由端となっている。ブレードホルダ41には、ブレード部材31の長手方向に対して直交する方向にギア列が直線状に形成されたラックギア部42が設けられ、ラックギア部42は歯部が全周に形成された第1のピニオンギア51と噛み合う位置関係となっている。また、第1のピニオンギア51はピニオン50に設けられ、ピニオンギア50は第1のピニオンギア51と同軸状に軸方向にオフセットされた第2のピニオンギア52を有する。第2のピニオンギア52には歯部が全周ではなく部分的に形成され、スライダーのギア列と最初に当接する形状部(以下、第1歯目という)53と、この形状部53に続く歯部(以下、第2歯目という)54が設けられている。また、カム機構を有するスライダー(以下、カムスライダー)60には、第2のピニオンギア52の第1歯目53と最初に当接すると共に、第2歯目54以降と噛み合う第1のラックギア部61が設けられている。また、カムスライダー60には、第1のラックギア部61と略平行に第2のラックギア部62が設けられている。第2のラックギア部62はカムスライダー60をスライド駆動させるカム駆動ギア44と噛み合う位置関係となっている。カム駆動ギア44は駆動ユニット43(図3)の不図示のギア駆動モータから駆動力が伝達されて、正逆方向に回転可能に構成されている。なお、図4には、ブレードホルダ41のスライド動作におけるブレード部材31との相対的な位置関係を明示するために、記録ヘッド1のノズル面21が仮想的に図示されている。なお、第2のピニオンギア52の第1歯目53の形状は、ギアの歯形状である必要はなく、例えば、カムスライダー60の第1歯目61aに当接する際の状態を考慮した任意の形状に構成できる。また、第2のピニオンギア52の第1歯目53は、第2歯目54以降と同列にある必要はなく、第2のピニオンギア52の軸方向に拡大した形状やアーム状の部材を伸ばしてオフセットした形状であってもよい。この場合、第1のラックギア部61の第1歯目61aも第2のピニオンギア52の第1歯目53と対応する形状に構成される。
図4(c)では、ブレードホルダ41がピニオン50により駆動されてブレード部材31の自由端がノズル面21に当接する位置関係となる。また、ブレードホルダ41とカムスライダー60は不図示のガイド部材により直線的に往復動作可能に支持されている。さらに、カムスライダー60は長尺のプレート状の部材の上面部に突設された複数のカム形状部を有し、図3に示すキャップ部材32を昇降させる。また、ピニオン50はブレード駆動機構40に回転自在に軸支されている。ブレードホルダ41にはホルダばね45の他端部が引っ掛けられ、ホルダばね45の一端部がブレード駆動機構40の固定部に引っ掛けられる。これにより、ブレードホルダ41は記録ヘッド1のノズル面21とは反対方向に付勢され、ピニオン50から駆動力が伝達されない状態で不図示のホルダ突き当て部に強制的に突き当てられることで待機位置に保持される。
次に、ブレード駆動機構40によってブレードホルダ41が駆動されて記録ヘッド1のノズル面21を払拭するワイピング動作について説明する。
図4(a)の待機状態で、駆動ユニット43の不図示のギア駆動モータが回転駆動されると、カム駆動ギア44に駆動力が伝達されて回転し、カム駆動ギア44の回転力がカムスライダー60の第2のラックギア部62に伝達される。これにより、カムスライダー60が不図示のガイド部材に沿って図中左側に平行移動するようにスライドする。
図4(b)の往路動作開始状態では、カムスライダー60がスライドすることでカムスライダー60の第1のラックギア部61の第1歯目61aが、第2のピニオンギア52の第1歯目53と当接する。この状態から、カムスライダー60がさらに同方向にスライドすると第2のピニオンギア52の第1歯目53に続く第2歯目54以降が第1のラックギア部61の第2歯目61bに噛み合いながら回転する。そして、第1のピニオンギア51とブレードホルダ41のラックギア部42が噛み合っていることによりブレードホルダ41が図中右側に平行移動するように不図示のガイド部材に沿ってスライドを開始する。
図4(c)の往路動作中の状態では、カムスライダー60がさらに図中左側にスライドすることで第2のピニオンギア52の第2歯目54以降が第1のラックギア部61の第2歯目61b以降に噛み合いながら回転する。そして、第1のピニオンギア51とブレードホルダ41のラックギア部42が噛み合っていることによりブレードホルダ41が図中右側にスライドする。このとき、ブレード部材31は記録ヘッド1のノズル面21に当接しながら平行移動しているので、ノズル面21がブレード部材31によって払拭されるワイピング動作となる。このブレード部材31の動作方向を往路方向とする。
図4(d)の往路動作完了状態では、ブレード部材31がノズル面21を通過したところで駆動ユニット43の不図示のギア駆動モータが停止され、ブレード部材31の往路動作も停止する。次に、ブレード部材31とノズル面21が当接しない位置関係になるまで(図1のメンテナンス装置30から離間する方向へ)記録ヘッド1を移動させる。その後、駆動ユニット43の不図示のギア駆動モータを逆方向に回転駆動させることでブレード部材31は往路方向とは反対方向にスライドを開始する。
図4(e)の復路動作中の状態では、ブレード部材31が記録ヘッド1のノズル面21に当接していない状態でカムスライダー60が図4(c)の往路動作中の状態とは反対方向に平行移動する。これにより、ブレード部材31が図4(a)の動作開始状態、すなわち、不図示のホルダ突き当て部に強制的に突き当てられる待機状態に戻っていく。このブレード部材31の動作方向を復路方向とする。
次に、カムスライダー60の第1のラックギア部61とピニオン50の第2のピニオンギア52の噛み合い動作について詳細に説明する。
図5はカムスライダー60とピニオン50の噛み合い動作を模式的に示す側面図である。図5(a)はカムスライダー60とピニオン50が離間した状態である。図5(b)はカムスライダー60とピニオン50が近接した状態である。図5(c)はカムスライダー60とピニオン50が当接を開始した状態である。図5(d)はカムスライダー60の第1歯目61aと第2のピニオンギア52の第1歯目53が当接した状態である。図5(e)はカムスライダー60の第2歯目61b以降と第2のピニオンギア52の第2歯目54以降が噛み合いを開始した状態である。
図5(a)の離間状態では、カムスライダー60における第1歯目61aよりもピニオン50寄りで第1のラックギア部61が形成されていない欠歯領域63に、第2のピニオンギア52が位置している。カムスライダー60とピニオン50は離間しているので、カムスライダー60が平行移動してもピニオン50には駆動力が伝達されず静止している。
図5(b)の近接状態では、カムスライダー60が平行移動することにより第1のラックギア部61の第1歯目61aが第2のピニオンギア52に近づくが、接触することはない。第2のピニオンギア52の第2歯目54以降の歯部の高さ(径方向の大きさ)が第1歯目53に比べて小さい。そのため、カムスライダー60の第1のラックギア部61の第1歯目61aと第2のピニオンギア52の第2歯目54以降との間にクリアランスdが形成される位置関係となる。
図5(c)の当接開始状態では、カムスライダー60がさらに平行移動することにより第1のラックギア部61の第1歯目61aが第2のピニオンギア52の第1歯目53に当接する。第2のピニオンギア52の第1歯目53の歯部の高さ(径方向の大きさ)が第2歯目54以降に比べて大きい。そのため、カムスライダー60の第1のラックギア部61の第1歯目61aと第2のピニオンギア52の第1歯目53に重なりeが形成される位置関係となる。
図5(d)の当接状態では、カムスライダー60がさらに平行移動することにより第1のラックギア部61の第1歯目61aが第2のピニオンギア52の第1歯目53を押しながらピニオン50を回転させ、第2のピニオンギア52の第1歯目53とカムスライダー60の第1のラックギア部61の第1歯目61aが噛み合う位置関係となる。
このように、カムスライダー60の第1のラックギア部61と第2のピニオンギア52に、前述したクリアランスdと重なりeを両立できるように、異なる高さを持つ歯部を形成した。これにより、図6(a)のようにピニオン150の第1歯目153の歯先とカムスライダー60の第1のラックギア部61の第1歯目61aの歯先とが干渉することを抑制できる。また、図6(b)のようにピニオン150の第1歯目153および第2歯目154以降とカムスライダー60の第1歯目61aおよび第2歯目61b以降との噛み合い位置がずれてしまうことを防止する。これにより、歯の位相ずれや歯先同士の接触が発生しないように信頼性を向上できる。
図5(e)の噛み合い開始状態では、第2のピニオンギア52の第1歯目53とカムスライダー60の第1のラックギア部61の第1歯目61aが正しい位置で噛み合っている。よって、第2のピニオンギア52の第2歯目54以降とカムスライダー60の第1のラックギア部61の第2歯目61b以降の噛み合いも正しい位置となる。
加えて、本実施形態ではカムスライダー60を往復動作する平板状の部材としたことで、カムスライダー60を歯車などの回転部材とした場合と比べて、カムスライダー60の平行移動方向と直交する方向のサイズを小さくし、装置の小型化を達成している。図6(c)のようにカムスライダーを回転するカムギア71に代えた比較例を示す。この場合も、第2のピニオンギア52の第1歯目53とカムギア71の第1歯目71aの歯先の関係と、第2歯目54以降と第2歯目71b以降の関係が本実施形態と同様であれば噛み合わせの問題は発生しない。しかしながら、カムギア71が回転するスペースが必要となる分だけ、装置の小型化が困難となるため、本実施形態のようにカムスライダー60を平板状にした方が装置の小型化に寄与するものとなる。
1…記録ヘッド、2…キャリッジ、3…インクカートリッジ、10…インクジェット記録装置、30…メンテナンス装置、31…ブレード部材、40…ブレード駆動機構、41…ブレードホルダ、50…ピニオン、60…カムスライダー

Claims (10)

  1. 記録ヘッドのノズル面に対して相対的に移動して当該ノズル面を払拭するブレード部材と、
    前記ブレード部材を保持するブレードホルダと、
    前記ブレードホルダを駆動するブレード駆動機構と、を有し、
    前記ブレード駆動機構は、ギア列が直線状に形成されたスライダーに噛み合うピニオンによって前記ブレードホルダを駆動させ、
    前記ピニオンには、前記スライダーのギア列と最初に当接する形状部と、当該形状部に続く歯部が設けられ、
    前記形状部は前記歯部よりも高く形成され、前記形状部が前記スライダーのギア列における最初の歯部に当接した状態で、前記ピニオンの前記形状部に続く歯部が前記スライダーの最初の歯部に当接しないように構成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記スライダーは、第1のラックギア部と第2のラックギア部が略平行に設けられ、
    前記第1のラックギア部が前記ピニオンと噛み合い、
    前記第2のラックギア部がギアにより直線的に移動されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記ピニオンは、同軸で軸方向にオフセットされた第1のピニオンギアと第2のピニオンギアを含み、
    前記ブレードホルダはギア列が直線状に配列されたラックギア部を有し、
    前記ブレードホルダのラックギア部が前記第1のピニオンギアと噛み合い、
    前記第2のピニオンギアが前記スライダーの第1のラックギア部に噛み合うことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2のピニオンギアに前記形状部と、当該形状部に続く歯部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記スライダーの第1のラックギア部には、当該第1のラックギア部の最初の歯部よりもピニオン寄りに歯が形成されていない欠歯領域が設けられ、前記ピニオンの形状部が前記第1のラックギア部の最初の歯部に当接していない状態で当該ピニオンの形状部が前記欠歯領域に位置することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記ブレードホルダを第1の方向に付勢する付勢手段をさらに有し、
    前記ブレードホルダは、前記付勢手段の力に抗して前記ピニオンにより前記第1の方向とは反対方向に駆動され、
    前記ピニオンから駆動力が伝達されない状態では前記付勢手段の力により待機状態に保持されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドは、ノズル面が前記ブレード部材により払拭された後、前記ブレードホルダが待機位置に戻る前に、前記ブレード部材から退避した位置に移動されることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記ブレードホルダは、前記ブレード部材により前記記録ヘッドのノズル面を払拭する往路方向と、
    前記記録ヘッドのノズル面に当接しないで待機位置に戻る復路方向に動作することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記ブレード部材は、前記記録ヘッドが所定の位置にあるときに駆動されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記所定の位置は、前記記録ヘッドを保持するキャリッジの移動開始端であることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
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