JP2018020425A - 往復動工具 - Google Patents
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Abstract
Description
この往復動工具では、方形断面を有する操作杆の中間部が、耐摩耗性合金製の案内筒や防塵用のフェルトで囲まれることで、前後方向以外に移動しないように支承されている。
そこで、本発明の主な目的は、往復動されるロッド(操作杆)の往復動方向以外への移動を防止する機構を有しながら、発熱や摩耗の抑制と良好なシール性の確保が両立する往復動工具を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記ローラは、複数設けられており、互いに対向するように配置されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記ローラの軸方向への移動を規制する移動規制プレートが設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記ロッドの横断面は、円形あるいは長円形であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記ロッドは、前後に往復動され、前記ローラは、往復動範囲の前端に位置する前記ロッドの後部に接触することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングを備えており、前記変換機構ハウジングは、複数の変換機構ハウジング部を備えており、少なくとも2個の前記変換機構ハウジング部は、互いに重なり合う平面部を備えており、前記平面部の少なくとも一方に、弾性体であるシール部材が設けられることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記発明において、前記ロッドは、後端部に、ガイドによって案内されるガイドローラを有していることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、上記発明において、前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングを備えており、前記ローラは、ローラ軸に対して転動可能に支持されており、前記ローラ軸は、前記変換機構ハウジングに対し、回転可能に支持されていることを特徴とするものである。
当該形態は、往復動工具の一例としての往復動切断工具に係るものであり、より具体的にはレシプロソーに係るものである。
尚、本発明は、当該形態や変更例に限定されない。
図1は本発明の第1形態に係るレシプロソー1の斜視図であり、図2はレシプロソー1の右側面図であり、図3はレシプロソー1の左側面図であり、図4はレシプロソー1の一部開蓋左側面図であり、図5は図4の一部開蓋左側面図であり、図6は図2のA−A線断面図であり、図7は図2のC−C線断面図(一部省略)であり、図8は図2のD−D線断面図(一部省略)であり、図9は図2のE−E線断面図(一部省略)であり、図10は図2のF−F線断面図(一部省略)であり、図11は図2のG−G線断面図(一部省略)であり、図12は図2のH−H線断面図(一部省略)であり、図13は図2のI−I線断面図(一部省略)であり、図14は図2のJ−J線断面図(一部省略)であり、図15は図3のK−K線断面図(一部省略)である。
尚、図2において、右がレシプロソー1の前であり、上がレシプロソー1の上である。各方向は、説明の便宜上定めたものであり、実際には被加工材や作業者の向き等により変化することがある。
図1において模式的に示される本体ハウジング20の後部は、ループ状に形成されており、ループの後部は、上下方向に延びるハンドル部Qとされている。ハンドル部Qの前側には、トリガ形式のスイッチであるトリガスイッチTが配置されている。
変換機構ハウジングとしてのギヤハウジング22は、左右で分離されており、左ギヤハウジング部24と右ギヤハウジング部25を備えている。第1の変換機構ハウジング部としての左ギヤハウジング部24は、ギヤハウジング22の左部を占めており、第2の変換機構ハウジング部としての右ギヤハウジング部25は、ギヤハウジング22の前部、後部ないし右部を占めている(図6等参照)。即ち、ギヤハウジング22は、左方に開いた右ギヤハウジング部25の左側が、左ギヤハウジング部24によって蓋をされた状態で形成されている。左ギヤハウジング部24は、右ギヤハウジング部25より小さく、これらは互いに半割の関係にはなっていない。左ギヤハウジング部24は、ネジ26,26・・が右ギヤハウジング部25に形成されたネジ孔27,27・・に入れられることにより、右ギヤハウジング部25に対してネジ止めされている。
又、ギヤハウジング22の前端部には、有底円筒状であり前方へ開口したブレードクランプカバー部28が配置されている。ブレードクランプカバー部28の後端部は、ロッド6を通した状態で塞がれており、ギヤハウジング22内に作業者の手等が入る事態が防止される。
ギヤハウジング22(右ギヤハウジング部25)の後端部は、本体ハウジング20の前端部に対し、前後方向の複数のボルト30,30・・により固定されている。
モータ前ハウジング23(上下左右)には、排気孔31,31・・が空けられている。
モータ32は、コードR及びトリガスイッチTと電気的に接続されており、トリガスイッチTがONに切換えられる(トリガが押される)ことで、コードR(電源)から給電され、回転駆動軸42が駆動される。
回転駆動軸42の前側露出部分における後部外側には、回転により空気を外側へ押し出す軸流のファン44が配置されている。ファン44は、回転駆動軸42に固定されている。ファン44の外側には、排気孔31,31・・が位置している。
ファン44の前方であって、回転駆動軸42の周りには、軸受46が配置されている。軸受46は、回転駆動軸42を回転可能に支持しており、右ギヤハウジング部25の後端部中央に空けられた前後方向の孔47の中央部に配置されている。孔47は、前部より中央部が上下左右において広く、中央部より後部が上下左右において更に広く形成されており、前部と中央部の境界における段面に軸受46の外輪の前面が当たっており、中央部と後部の境界の段面と連続するように軸受46の外輪の後面が配置されている。軸受46は、軸受46の外輪の後面ないし孔47の後側の段面に当たるプレート48(ベアリングリテーナ)によって固定されており、モータ32側へ移動しないように止められている。プレート48は、ボルト49によって、右ギヤハウジング部25の後端部に固定されている。軸受46の内輪の前後には、それぞれワッシャ50が配置されており、前のワッシャ50の前側には、サークリップ51が配置されて、これらによって軸受46が回転駆動軸42に対し固定されている。
尚、スライダ67や軸受66、ガイドローラ68、左ガイド69,右ガイド70の少なくとも何れかは、動力伝達機構4の構成要素ではなく、出力部(ロッド6)の構成要素として扱うことができる。
回転部62は、右面から左方へ凹む凹部(図示略)を備えており、その分だけ軽量化されている(肉抜き)。
ガイドローラ68は、スライダ67の前端部に通された左右方向のガイドローラ軸75と、ガイドローラ軸75の左端部,右端部に対し回転可能に取り付けられた左ガイドローラ76,右ガイドローラ77を備えている。スライダ67の前端部はロッド6の後端部に入っており、ガイドローラ軸75はロッド6の後端部も通過している。ガイドローラ軸75は、ロッド6に形成された左右方向の孔に挿入されていて、ロッド6に対し回転可能となっている。ガイドローラ軸75は、ロッド6から抜けないように抜け止めを施されており、ロッド6と共に前後移動可能である。
左ガイド69は、前後に延びており、上下方向における中央部において、左方へ窪み右方へ開いた前後方向の溝部を有していて、溝部の上辺から上方へ延びる上辺部と、下辺から下方へ延びる下辺部を有している。右ガイド70は、ほぼ左ガイド69と面対称である形状で形成されており、右方へ窪み左方へ開いた溝部、並びに上辺部及び下辺部を有している。左ガイド69と右ガイド70は、それぞれの上辺部が合わせられた状態で、向かい合っている。このとき、それぞれの下辺部は、スライダ67の左右方向の大きさ程度の間隔を有している。左ガイド69と右ガイド70は、左ガイド69から右ガイド70を経て右ギヤハウジング部25に達する複数のネジ78,78・・により固定されている。ネジ78,78・・は、左ガイド69や右ガイド70の上辺部あるいは下辺部を通っている。
ギヤ60が回転して軸65が変位(公転)すると、軸65の前後方向の変位成分がスライダ67に伝達される。よって、ガイドローラ68は、スライダ67を介し前後に往復動する。尚、軸65の公転における上下方向の変位成分は、ガイドローラ68が左ガイド69,右ガイド70内で自転することにより、ガイドローラ68には伝達されない。
ロッド基部81外側であって、左ガイド69,右ガイド70の前方には、上ローラ82と、下ローラ83が配置されている(図13)。
上ローラ82は、左右に延びており、左右方向の中心軸を一周する窪み部X1(ロッド6と接触可能な接触部分)を備えた糸巻き型である。上ローラ82の窪み部X1は、左右方向において、左部または右部より中央部が深く形成されており、括れ形状を呈している。上ローラ82の窪み部X1の横断面(上下左右に広がる断面,図13)における形状は、弧を描いており、その弧の径は、ロッド基部81の径と同様であり、微視的にはロッド基部81の径より僅かに大きい。上ローラ82は、窪み部X1(括れ部)の下部において、ロッド基部81の上面に接している。
下ローラ83は、上ローラ82と同様に成り、その窪み部X2(括れ部,接触部分)の上部において、ロッド基部81の下面に接している。
上ローラ82は、自身の中心軸と同軸に配置された上ローラ軸84の周りで転動可能に支持されている。上ローラ軸84の左部は、左ギヤハウジング部24に支持され、上ローラ軸84の右部は、後述のローラ右プレート87で支持される。
下ローラ83は、上ローラ82と同様に、下ローラ軸85の周りで転動可能に支持されている。下ローラ軸85は、上ローラ軸84と同様に支持される。
上ローラ82,下ローラ83の左側には、前後上下に広がる板金であるローラ左プレート86が配置されており、上ローラ82,下ローラ83の右側には、前後上下に広がる板金であるローラ右プレート87が配置されている。ローラ左プレート86,ローラ右プレート87の上部あるいは下部において、上ローラ軸84あるいは下ローラ軸85が通っている。ローラ左プレート86は、上ローラ82,下ローラ83について、所定位置より左へ移動しないように移動規制(ガタ止め)し、ローラ右プレート87は、上ローラ82,下ローラ83について、所定位置より右へ移動しないように移動規制する(移動規制プレート)。ローラ左プレート86は、ネジ88(図4)により、右ギヤハウジング部25に対して固定されている。ローラ右プレート87は、右ギヤハウジング部25に支持されている。
ロッド6は、上ローラ82及び下ローラ83に案内され、前後方向で移動可能である。ロッド6が前後方向に移動すると、上ローラ82,下ローラ83は、上ローラ軸84,下ローラ軸85の周りで回転する。
ロッド基部81には、ガイドローラ軸75が接続されており、ロッド6は、ガイドローラ68により前後に案内され、ガイドローラ軸75につながるスライダ67により往復動される。
シューサポータ92及びシューサポータカバー91は、それぞれ横断面がU字状となっており、ギヤハウジング22の前下部に配置されている。シューサポータ92は、シューサポータカバー91の内側において、前後にスライド可能に配置されている。尚、ハウジング10には、シューサポータカバー91が含まれる。
シューサポータカバー91の外側には、シューレバー96が配置されている。シューレバー96は、シューサポータカバー91やシューサポータ92の上側を通る左右方向のシューサポータ固定軸97を備えており、シューサポータ固定軸97の周りで回転可能であって、シューサポータカバー91に対して開閉可能である。シューレバー96が閉じていると(図面に示されるような前後方向を向く状態)、シューサポータ固定軸97がシューサポータ92を締め付けて固定し、シューレバー96が開いていると(上下方向を向く状態)、シューサポータ固定軸97によるシューサポータ92の締め付けが解除されて、シューサポータ92やシュープレート90の前後方向におけるスライドが可能となり、これらの位置調整が可能となる。
バランサ100は、前後上下に広がる丸皿形状の一部分を占める形状を呈しており、左方から見て中心角が100°程度の扇形部分と、その中心角部分から径方向逆側へ延びるアーム状部分を有している。バランサ100は、アーム状部分における扇形部分と逆側の端部の孔に対し、動力伝達機構4におけるギヤ60と一体の軸65の左端部が圧入されることで軸65とつながっており、軸65によって片持ちされている。バランサ100の中心角部分と、ギヤ60の中心部は、左側から右方へ見た場合、重なっている。バランサ100の中心角部分には、支持軸64取り付け用の工具(ドライバ等)が通過可能な孔が設けられている。
バランサ100は、ギヤ60(軸65)と一体であり、ギヤ60の回転(軸65の公転)により、扇形部分の中心角部分を中心に回転し、ロッド6が後退位置(各図面に示される位置)にあると、軸65が後側に位置してバランサ100の扇形部分が前側に位置し、ロッド6が前進位置にあると、軸65が前側に位置してバランサ100の扇形部分が後側に位置する。バランサ100の扇形部分(ウェイト部)の重量や重心位置は、ロッド6やブレード、スライダ67の振動が最小となるように設定されており、バランサ100(ウェイト部)は、ロッド6等の前後動と逆に動作されることで、カウンタウェイトの役割を担っている。
作業者は、停止状態のロッド6にブレードを鋸歯が下となるようにセットし、被加工材にガイドシュー12のシュープレート90の前面を当てる。そして、コードRを電源に接続した状態で、ハンドル部Qを把持し、トリガスイッチTをオンにすると、モータ32への給電がなされて回転駆動軸42が回転し、ギヤ60が回転して、スライダ67を介してロッド6が前後動する。又、バランサ100のウェイト部が前後方向においてロッド6と反対に移動し、ロッド6は、振動が抑制された状態で前後動する。
ロッド6の横断面は、角部を有さない円形であり、上ローラ82や下ローラ83は、括れ形状を呈していて、窪み部X1,X2を有しているから、ロッド6と上ローラ82又は下ローラ83とが角部のない状態で連続的に接することとなり、シール性に優れる。又、上ローラ82や下ローラ83は、上ローラ軸84や下ローラ軸85の周りで転動するから、ロッド6の前後動をスムーズに案内するし、潤滑剤が入れ替わることとなって焼き付きが防止される。
更に、窪み部X1,X2は、括れ形状を呈しているから、ロッド6から受ける荷重を支持可能であり、特に左右方向の荷重を支持可能であって、ロッド6は自然に括れの最深部(中央)に案内される。又、微視的には、ロッド6(ロッド基部81)に対して、前後方向の短い線あるいは一点において完全に接触して荷重の大部分を受けることとなるうえ、上ローラ82や下ローラ83が回転するので、摩耗や摩擦熱の影響が及び難くなって、上ローラ82や下ローラ83、ないしはロッド6の間の摩耗や発熱が防止され、これらの耐久性が向上する。
上ローラ82や下ローラ83は、前後に往復動するロッド6が最も前に位置した場合、ロッド6の後部に接触してロッド6の後部の荷重を支持し、ロッド6が最も後に位置した場合、ロッド6の前部に接触してロッド6の前部の荷重を支持する。
作業者がスイッチ28をオフにすると、モータ32の回転駆動軸42が停止して、各種の前後動が停止する。
更に、上ローラ82,下ローラ83は、2個設けられており、互いに対向するように上下に配置されている。よって、より確実なロッド6の保持の確保や、シール性や耐久性の一層の向上や、焼き付きの防止が図れる。
又更に、上ローラ82,下ローラ83の軸方向への移動を規制するローラ左プレート86,ローラ右プレート87が設けられている。よって、上ローラ82,下ローラ83の位置を適切に保持することができ、ロッド6をより確実に保持することができる。
加えて、ロッド6の横断面は、円形である。よって、角部のない横断面をシンプルに実現することができるし、上ローラ82,下ローラ83に対する接触部位の形状が対称的になり、上ローラ82,下ローラ83によるロッド6の支持が適切に行われる。尚、この作用効果は、ロッド6の横断面が長円(楕円)形である場合にも発揮される。
又、ロッド6は前後に往復動され、上ローラ82,下ローラ83は往復動範囲の前端に位置するロッド6の後部に接触する。よって、上ローラ82,下ローラ83は、前部が露出する状態で前方に突出したロッド6を、確実に支持することができる。
更に、ロッド6は、後端部に、右ガイド69,左ガイド70によって案内されるガイドローラ68を有している。よって、より一層ロッド6の姿勢が適切に保持される。
図16は本発明の第2形態に係るレシプロソーの図13相当図である。
第2形態のレシプロソーは、上ローラ及び下ローラの形状を除き、第1形態のレシプロソー1と同様に成る。第2形態のレシプロソーの構成等のうち、第1形態と同様であるものについては、同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
又、第2形態に係る下ローラ183の窪み部X4は、第1形態の窪み部X2より、左右方向の中央部において深い形状となっており、ロッド基部81に対して、その中央部下側の両脇で接触していて、微視的に2短線あるいは2点で接触している。
図17は本発明の第3形態に係るレシプロソー201の(a)一部開蓋右側面図,(b)(a)のL−L線断面図(一部省略)であり、図18は図17(a)のM−M線断面図である。
第3形態のレシプロソー201は、上ローラ及び下ローラの形状、ギヤハウジングの形状、動力伝達機構4に対するカウンタウェイト機構8の配置、並びに左ガイドやシューサポータの固定手段等を除き、第1形態のレシプロソー1と同様に成る。第3形態のレシプロソー201の構成等のうち、第1形態と同様であるものについては、同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
又、第3形態に係る下ローラ283の窪み部X6は、第1形態の窪み部X2より更にロッド基部81の外形に合う形状となっており、ロッド基部81に対して、微視的に1短線又は1点で接触していて、その接触箇所以外におけるロッド基部81と窪み部X6の隙間は、第1形態の窪み部X2との隙間より小さくなっている。
左ギヤハウジング部224における周縁部Y(バスタブ状に左方に凹んでいるバスタブ状凹部226の外側の部分)は、バスタブ状凹部226を取り囲む平面となっており(平面部)、周縁部Yに向かい合う右ギヤハウジング部225の周縁部Zも、平面部となっている。そして、左ギヤハウジング部224の周縁部Yには、線状の弾性体(例えばエラストマ)であるシール部材227が、左ギヤハウジング部224のバスタブ状凹部226を取り囲むように一周、配設されている。シール部材227は、右ギヤハウジング部225(平面である周縁部Z)に当たっている。
又、レシプロソー201では、左ガイド69は、左ガイド69に設けられた図示されないネジ孔を通って左ギヤハウジング部224に達するネジ278,278により、左ギヤハウジング部224のバスタブ状凹部226内に固定される。尚、レシプロソー201では、右ガイドは配置されず、右ギヤハウジング部225の内面(左面)が右ガイドの役割を担う。又、右ガイドと同様に、ローラ右プレートも配置されず、右ギヤハウジング部225の内面(左面)がローラ右プレートの役割を担う。
更に、レシプロソー201では、シューサポータ92はネジ296により固定され、シューレバーは省略されている。
又、レシプロソー201は、動力伝達機構4が配置されるギヤハウジング222を備えており、ギヤハウジング222は、左ギヤハウジング部224,右ギヤハウジング部225を備えており、左ギヤハウジング部224,右ギヤハウジング部225は、互いに重なり合う平面部である周縁部Y,Zをそれぞれ備えており、周縁部Yに、弾性体であるシール部材227が設けられる。よって、ギヤハウジング222内部(バスタブ状凹部226)が確実にシールされる。
(1)モータと、
前記モータの回転を往復動に変換する往復動変換機構と、
前記往復動変換機構に接続され、往復動されるロッドと、
前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングと、
を備えており、
前記変換機構ハウジングは、複数の変換機構ハウジング部を備えており、
少なくとも2個の前記変換機構ハウジング部は、互いに重なり合う平面部を備えており、
前記平面部の少なくとも一方に、弾性体であるシール部材が設けられる
ことを特徴とする往復動工具である。
シール部材が平面部に設けられることで、確実にシールを施すことができる。
(2)前記平面部が設けられた前記変換機構ハウジング部の少なくとも1つには、前記平面部に囲まれる凹部が設けられている
ことを特徴とする(1)に記載の往復動工具である。
凹部が平面部に取り囲まれることにより、凹部内の部材等について確実にシールすることができる。
(3)前記平面部は、前記変換機構ハウジング部の周縁に配置されている
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載の往復動工具である。
シールされる部分が変換機構ハウジング部のほぼ全体となるものである。
図19は本発明の第4形態に係るレシプロソー301の前部一部分解斜視図であり、図20はレシプロソー301の図13相当図である。
第4形態のレシプロソー301は、上ローラや下ローラの窪み部の形状及び上ローラ軸や下ローラ軸の支持の態様を除き、第1形態のレシプロソー1と同様に成る。第4形態のレシプロソー301の構成等のうち、第1形態と同様であるものについては、同じ符号が付され、適宜説明が省略される。
尚、図19において、右ギヤハウジング部25や、上ローラ282,下ローラ283より前方の部分が省略されている。
上ローラ軸84の左部は、軸受(オイルレスベアリング)302を介して、左ギヤハウジング部24に回転可能に支持される。ローラ左プレート86は設けられず、軸受302の右面が上ローラ282の左面と接する。レシプロソー301の上ローラ軸84の右部は、左部と同様に、軸受302によって回転可能に支持される。ローラ右プレート87は設けられず、軸受302の左面が上ローラ282の右面と接する。よって、上ローラ軸84は、軸受302,302により回転可能に支持され、軸受302,302は、上ローラ軸84の回転可能支持手段となる。又、軸受302,302は、上ローラ282に係る左右方向の移動規制を行う。
又、下ローラ軸85は、上ローラ軸84と同様に、軸受303,303によって回転可能に支持され、軸受303,303は、下ローラ軸85の回転可能支持手段となり、又下ローラ283の左右方向での移動規制を行う。
又、レシプロソー301は、動力伝達機構4が配置されるギヤハウジング22を備えており、上ローラ282,下ローラ283は、上ローラ軸284,下ローラ軸285に対して転動可能に支持されており、上ローラ軸284,下ローラ軸285は、ギヤハウジング22に対し、軸受302,303により回転可能に支持されている。従って、上ローラ282,下ローラ283が、上ローラ軸284,下ローラ軸285に対して、意図しないロック等により転動不能となったとしても、上ローラ軸284,下ローラ軸285において回転することができ、ロッド6の案内機能(姿勢保持機能)は維持されるし、上ローラ282,下ローラ283や、上ローラ軸284,下ローラ軸285、又ロッド6における焼き付きの発生が防止され、レシプロソー301の耐久性が向上する。
尚、本発明は上記形態に限定されず、例えば次のような変更を適宜施すことができる。
ローラは、1個又は3個以上であっても良く、複数設けられる場合に、左右に配置されても良いし、互いに対向しない位置に配置されても良いし、一部のローラの窪み部のみがロッドの横断面外形の一部と同様な横断面形状を有するようにしても良い。又、第1形態のローラないし第3形態のローラのうちの少なくとも何れか2種のローラが併用されても良い。
ロッドの横断面は、長円形状や卵形、あるいは角の丸められた角柱形状等であっても良い。
動力伝達機構(往復動変換機構)は、クランクを備えたもの等とされても良い。
ローラ押さえは、上下に配置されても良いし、1個又は3個以上であっても良い。
左ギヤハウジング部と右ギヤハウジング部は、互いに半割の関係を有していても良い。シール部材は、右ギヤハウジング部に設けられても良いし、左ギヤハウジング部及び右ギヤハウジング部に設けられても良い。又、シール部材は、本体ハウジングの平面部と、その平面部に重なるギヤハウジングの平面部の少なくとも一方に設けられても良い。
カウンタウェイト機構につき、バランサがギヤや回転部の左右に設けられたものとしたり、全体が省略されるようにしたりする等、様々に変更することができる。
回転部の凹部(肉抜き)の数を変えたりあるいは省略したり、ニードルベアリングに代えてボールベアリングが用いられるようにしたり、ハウジングの区分数や各部の形状を変更したりする等、各種部材の設置の有無や設置数、材質や形状、形式等は様々に変更されて良い。
ブレードにつき、鋸歯以外の刃を有するものとして良い。
電源コードによる給電に代えて、バッテリによる給電として良く、そのバッテリを本体ハウジング等に装着可能として良い。
第4形態の軸受に関し、オイルレスベアリングに代えて、ニードルベアリングで構成されても良い。第4形態において、少なくとも一方のローラ軸は、軸受以外の手段で回転可能に支持されても良い。第4形態において、一方のローラ軸のみが回転可能に支持されるようにし、他方のローラ軸は圧入等で支持されるようにしても良い。
第4形態を始めとする各形態において、ローラとローラ軸の間に、軸受が配置されても良い。この場合、ローラがより円滑に転動され、よってロッドをよりスムーズに案内し、又ロッドやローラ、ローラ軸の間における焼き付きの発生が防止され、耐久性が向上する。
本発明は、レシプロソー以外の往復動切断工具(例えばジグソー)に適用することができるし、往復動切断工具以外の往復動工具に適用することもできる。
Claims (8)
- モータと、
前記モータの回転を往復動に変換する往復動変換機構と、
前記往復動変換機構に接続され、往復動されるロッドと、
転動可能であり、前記ロッドに接触可能な接触部分を有するローラと、
を備えており、
前記ロッドの横断面は、角部を有しておらず、
前記ローラの前記接触部分は、括れ形状を呈している
ことを特徴とする往復動工具。 - 前記ローラは、複数設けられており、互いに対向するように配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の往復動工具。 - 前記ローラの軸方向への移動を規制する移動規制プレートが設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の往復動工具。 - 前記ロッドの横断面は、円形あるいは長円形である
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項3の何れかに記載の往復動工具。 - 前記ロッドは、前後に往復動され、
前記ローラは、往復動範囲の前端に位置する前記ロッドの後部に接触する
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4の何れかに記載の往復動工具。 - 前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングを備えており、
前記変換機構ハウジングは、複数の変換機構ハウジング部を備えており、
少なくとも2個の前記変換機構ハウジング部は、互いに重なり合う平面部を備えており、
前記平面部の少なくとも一方に、弾性体であるシール部材が設けられる
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項5の何れかに記載の往復動工具。 - 前記ロッドは、後端部に、ガイドによって案内されるガイドローラを有している
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項6の何れかに記載の往復動工具。 - 前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングを備えており、
前記ローラは、ローラ軸に対して転動可能に支持されており、
前記ローラ軸は、前記変換機構ハウジングに対し、回転可能に支持されている
ことを特徴とする請求項1ないしは請求項7の何れかに記載の往復動工具。
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